JP2002350985A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002350985A
JP2002350985A JP2001154071A JP2001154071A JP2002350985A JP 2002350985 A JP2002350985 A JP 2002350985A JP 2001154071 A JP2001154071 A JP 2001154071A JP 2001154071 A JP2001154071 A JP 2001154071A JP 2002350985 A JP2002350985 A JP 2002350985A
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intensity
light
photosensitive medium
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JP2001154071A
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English (en)
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Atsushi Hirooka
淳 廣岡
Yasutaka Kayama
泰孝 加山
Fumihiro Nakahara
文博 中原
Hiroshi Hayashi
博史 林
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経時的な要因により露光処理によって形成さ
れる画像の品質が劣化するのを抑制する。 【解決手段】 テスト露光により形成された画像の濃度
を濃度計23によって検出する。濃度計23により検出
された画像の濃度を画像の濃度の所定値と比較すること
によって求められた比率データに基づいて、画像の濃度
の所定値からの変動が補償されるようにAOM102
R、102G、102Bを制御する。これにより、形成
される画像の濃度は、レーザ光源101R、101G、
101Bの劣化、ミラー104R、104G、104
B、レンズ106およびポリゴンミラー107などの走
査光学系の汚れおよび現像装置30の処理液32などの
劣化の経時的な要因にほとんど依存しなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の濃度信号に
対応したレベルに光変調されたレーザ光を利用して画像
を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置には、レーザ光を出射する
レーザ光源と、回折格子型の音響光学変調器(以下、
「AOM(acouston optic modulator)」と称する)な
どの光変調器と、光変調器から出射された光を用いて感
光媒体に対して露光処理を行うためのレンズ、ポリゴン
ミラーなどの光学系とを有するレーザ露光装置と、レー
ザ露光装置により露光された写真印画紙などの感光媒体
に対して現像などの処理を行う現像装置とを備えている
写真処理装置がある。
【0003】レーザ露光装置において、レーザ光源から
出射されたレーザ光が光変調器に入射すると、感光媒体
上に形成される画像のデータに基づいて変調される。変
調されたレーザ光は、レンズ、ポリゴンミラーなどの光
学系を経て感光媒体上に導かれて形成される画像の潜像
を形成する。そして、現像装置において、潜像が形成さ
れた感光媒体は現像などの処理が施されることにより写
真として出力される。ここで、所定の感光特性を有する
感光媒体に対して、感光媒体を露光するレーザ光の強度
とその感光媒体上に形成される画像の濃度とは1対1に
対応している。従って、同一の感光媒体上に同じ濃度の
画像を形成するためには、感光媒体を露光するレーザ光
の強度をほぼ一定に保つ必要があるとともに、同一の強
度のレーザ光によって露光処理された感光媒体に対して
現像などの処理がそれぞれ同じように施される必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感光媒
体を露光するレーザ光の強度がほぼ一定に保たれるよう
にレーザ光源から出射されるレーザ光の強度を制御する
場合であっても、この写真処理装置を長期間連続して使
用するときまたは長期間の中断を経て使用するときに
は、レーザ光源の経時的な劣化および光学系の汚れなど
により、レーザ露光装置から出射され、感光媒体を露光
するレーザ光の強度が所定値と異なることがある。ま
た、この写真処理装置において多数の感光媒体に対して
現像などの処理を行うと、現像装置に備えられた処理液
が次第に劣化することがある。上述のような場合には、
実際に感光媒体上に形成される画像の濃度が所定の濃度
と異なり、同一の画像を複数枚形成する場合にそれぞれ
の画像の濃度が変化してしまうなど、感光媒体に形成さ
れる画像の品質が劣化してしまうことがある。
【0005】そこで、本発明の主な目的は、経時的な要
因により露光処理によって形成される画像の品質が劣化
するのを抑制することができる画像形成装置を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の画像形成装置は、光源と、前記光源から
出射される光を変調するための光変調素子と、前記光変
調素子から出射される光によって感光媒体を露光するた
めの光学系と、前記光学系により露光された感光媒体に
対して所定の処理を施す処理手段と、前記処理手段によ
り形成された画像の濃度を検出するための濃度検出手段
と、前記濃度検出手段により検出された画像の濃度に基
づいて、形成される画像の濃度の所定値からの変動が補
償されるように前記光変調素子を制御するための制御手
段とを備えていることを特徴としている。
【0007】請求項1によると、濃度検出手段により検
出された画像の濃度に基づいて、形成される画像の濃度
の所定値からの変動が補償されるように光変調素子が制
御される。つまり、制御手段は、検出した画像の濃度が
所定値よりも小さい場合にはその分だけ光変調素子での
強度減衰率が基準値よりも小さくなり、検出した画像の
濃度が所定値よりも大きい場合にはその分だけ光変調素
子での強度減衰率が基準値よりも大きくなるようにす
る。そのため、形成される画像の濃度は、画像形成装置
に備えられた部材の経時的な要因、すなわち、光源の劣
化、光学系の汚れおよび処理手段における処理液などの
劣化に実質的に依存しなくなる。従って、所望の値に近
い画像の濃度で画像形成を行うことが可能となって、例
えば、同一の画像について長期間の中断を経て露光処理
を行う場合に中断前後の画像の濃度が変わるなど、経時
的な要因により露光処理によって形成される画像の品質
が劣化するのを抑制することができる。
【0008】また、請求項2の画像形成装置は、光源
と、前記光源から出射される光を変調するための光変調
素子と、前記光変調素子から出射される光によって感光
媒体を露光するための光学系と、前記光学系から出射さ
れる光の強度を検出するための強度検出手段と、前記強
度検出手段により検出された光の強度に基づいて、前記
光学系から出射される光の強度の所定値からの変動が補
償されるように前記光変調素子を制御するための制御手
段とを備えていることを特徴としている。
【0009】請求項2によると、強度検出手段により検
出された光の強度に基づいて、光学系から出射される光
の強度の所定値からの変動が補償されるように光変調素
子が制御される。つまり、制御手段は、光学系から出射
される光の強度が所定値よりも小さい場合にはその分だ
け光変調素子での強度減衰率が基準値よりも小さくな
り、光源ユニットから出射される光の強度が所定値より
も大きい場合にはその分だけ光変調素子での強度減衰率
が基準値よりも大きくなるようにする。そのため、光学
系から出射される光の強度は、画像形成装置に備えられ
た部材の経時的な要因、すなわち、光源の劣化および光
学系の汚れに実質的に依存しなくなる。従って、所望の
値に近い光の強度で感光媒体の露光処理を安定して行う
ことが可能となって、例えば同一の画像について複数枚
連続して露光処理を行う場合に途中で画像の濃度が変わ
る、または、同一の画像について長期間の中断を経て露
光処理を行う場合に中断前後の画像の濃度が変わるな
ど、経時的な要因により画像形成装置から出射される光
の強度が変動することに起因して露光処理によって形成
される画像の品質が劣化するのを抑制することができ
る。
【0010】また、請求項3は、写真処理装置であるこ
とを特徴とした請求項1または2に記載の画像形成装置
である。請求項3によると、経時的な要因により露光処
理によって形成される画像の品質が劣化するのが抑制さ
れるので、この画像形成装置において高品質のプリント
を出力することができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明
の第1の実施の形態である写真処理装置の概略構成を示
す図である。
【0012】まず、第1の実施の形態の写真処理装置の
概略構成について、図1を参照して説明する。図1に示
す写真処理装置1は、図略のスキャナより取り込まれた
フィルムの各コマの画像データ或いは図外のコンピュー
タなどから入力される画像データをAOM102R、1
02G、102B(図2、図3参照)で光変調して、例
えば写真印画紙などの感光媒体Pの感光面を走査露光
し、感光媒体P上に潜像を形成するレーザ露光装置10
を備えるとともに、ロール状に巻回された感光媒体Pを
収納する感光媒体収納装置20と、レーザ露光装置10
で露光された感光媒体Pを処理(現像処理、漂白定着処
理、安定処理)する現像装置30と、安定処理された感
光媒体Pを乾燥させる乾燥装置40と、感光媒体Pを搬
送する各構成要素間に亘って配設されたローラ対等から
構成される搬送装置50とを備えている。なお、添え字
のRは赤色、Gは緑色、Bは青色を示している。
【0013】感光媒体収納装置20は、レーザ露光装置
10の上方の所定のマガジン載置部に設けられており、
2台の感光媒体マガジン21、22が装備されている。
各感光媒体マガジン21、22は、ロール状に巻回され
た感光媒体Pを遮光状態で内蔵するマガジンカバー21
a、22aを有する。2台の感光媒体マガジン21、2
2には、例えば幅が10インチ、6インチサイズという
いわゆる種類の異なる感光媒体Pを収容することがで
き、種類の異なる感光媒体Pを収納する感光媒体マガジ
ン21、22が交換可能となっている。感光媒体Pは、
メーカ、材質およびサイズ等の種類によって感光特性
(性能)が異なるものがある。
【0014】マガジン載置部には、セットされたマガジ
ン21、22の種別を検出するためのセンサ21b、2
2bが設けられている。センサ21b、22bは、それ
ぞれ発光素子と受光素子とが所定箇所において対向する
所定数のフォトインタラプタ(図略)が所定ピッチで配
列して設けられたものである。マガジン21、22に
は、マガジン載置部にセットされた状態でセンサ21
b、22bを構成する各フォトインタラプタと対応する
位置に、識別標識としての遮光部材21c、22cが設
けられている。従って、マガジン21、22がマガジン
載置部にセットされた状態で、遮光部材21c、22c
がセンサ21b、22bを構成する各フォトインタラプ
タの発光素子と受光素子との間に挿入され、各フォトイ
ンタラプタは感光媒体Pの種類等に関する情報が読み取
られるようになる。センサ21b、22bには、図略の
信号出力ラインがそれぞれ結線されており、CPU11
は、これらの信号出力ラインを介して読み取られた感光
媒体Pの種類等に関する情報を取り込むようになってい
る。
【0015】現像装置30は、レーザ露光装置10で露
光された感光媒体Pを現像槽31内に貯留された処理液
32に浸漬することにより現像、漂白定着及び安定化さ
せるものである。また、乾燥装置40は、現像装置30
で現像、漂白定着及び安定処理された感光媒体Pを乾燥
処理するものである。乾燥装置40の上部には、排出さ
れてきた感光媒体Pすなわち写真を積層状態で支持する
ソータ等の排出部41が設けられている。
【0016】次に、第1の実施の形態に係る写真処理装
置の詳細な構造について、図2および図3に基づいて説
明する。図2は、図1に示す写真処理装置に含まれるレ
ーザ露光装置の制御ブロック図である。図3は、レーザ
露光装置のR(赤色)のレーザ光についての制御ブロッ
ク図である。
【0017】写真処理装置1は、各構成要素を統括的に
制御するコンピュータ(以下、CPUと称する)11
と、各種の処理プログラムまたはデータが記憶されたR
OM110およびRAM111と、オペレータによる各
種情報または指令を入力するためのマウスおよびキーボ
ードと入力内容確認や処理内容の提示を行うモニタとし
てのCRTとを有する入出力部19と、各部の動作のた
めに供給されるタイミング信号を出力するタイミングコ
ントローラ120とを備えている。
【0018】レーザ露光装置10は、レーザ光を出力す
るもので、遮光された筐体内の適所に内蔵された3原色
用の3個のレーザ光源101R、101G、101Bを
有している。レーザ光源101Rは、例えば波長680
nmのR(赤色)のレーザ光を射出する半導体レーザ
(LD)を含んでいる。レーザ光源101Gは、半導体
レーザと、この半導体レーザから射出されたレーザ光を
例えば波長532nmのG(緑色)のレーザ光に変換す
る第2高調波発生器(SHG)とを含んでおり、レーザ
光源101Bは、半導体レーザと、この半導体レーザか
ら射出されたレーザ光を例えば波長473nmのB(青
色)のレーザ光に変換する第2高調波発生器(SHG)
とを含んでいる。
【0019】レーザ出力ドライバ13R、13G、13
Bは、各レーザ光源101R、101G、101Bから
出力されるレーザ光のレベル(強度)設定を行うもので
ある。
【0020】また、レーザ露光装置10は、レーザ光源
101R、101G、101Bおよびレーザ出力ドライ
バ13R、13G、13Bの他、後述するAOM102
R、102G、102Bと、ミラー104R、104
G、104Bおよびポリゴンミラー107などの走査光
学系とを備えている。
【0021】レーザ光源101R、101G、101B
のレーザ射出側には、AOM102R、102G、10
2Bがそれぞれ対応して配設されるとともに、走査光学
系を構成する図略の遮光用の筐体内適所に形成されたス
リット103R、103G、103Bと、ミラー104
R、104G、104Bと、反射ミラー105と、レン
ズ106と、図2中のA方向に回転して入射レーザ光を
所定範囲でS方向に走査させるポリゴンミラー107と
が順に配置されている。
【0022】AOM102R、102G、102Bは、
レーザ光源101R、101G、101Bから出射され
たレーザ光を、画像信号に基づいて変調することができ
る。ここで、AOM102R、102G、102Bは、
それに入射したレーザ光の出力をほぼ100%〜0%の
範囲内で調整可能なものである。
【0023】AOMドライバ14R、14G、14B
は、AOM102R、102G、102Bを駆動制御す
るものである。
【0024】ミラー104Rは全反射ミラーであり、ミ
ラー104G、104Bはハーフミラーである。ここ
で、ミラー104Rでは、AOM102Rから射出され
るレーザ光が全反射され、その反射されたレーザ光はミ
ラー104G、104Bを透過する。また、ミラー10
4Gでは、AOM102Gから射出されるレーザ光が反
射され、その反射されたレーザ光はミラー104Bを透
過する。ミラー104Bでは、AOM102Bから射出
されるレーザ光が反射されるとともに、ミラー104
R、104G、104Bでそれぞれ反射されたレーザ光
が合波される。従って、ミラー104R、104G、1
04Bは、3色の光を合成する構成を実現することがで
きる位置および角度に配置されている。
【0025】ポリゴンミラー107のレーザ射出側に
は、fθレンズ108が配置されている。そして、ポリ
ゴンミラー107は矢印A方向に回転し、この回転によ
って主走査方向(S方向)に走査されたレーザ光は、f
θレンズ108を介して副走査方向(図面の奥行き方
向)に搬送中の感光媒体Pに照射され、この感光媒体P
を露光するようになっている。さらに、fθレンズ10
8の下流側であって、画像照射領域の直ぐ上流側にはミ
ラー109aが配設されており、ミラー109aからの
反射光を受光する同期センサ109が配設されている。
【0026】同期センサ109は、レーザ光を検知する
と、検知信号をタイミングコントローラ120に出力
し、画像データメモリ112R、112G、112Bに
画像データの出力を指示する。なお、このとき、レーザ
光の出力は、受光素子である同期センサ109がレーザ
光を確実に受光して感知し得る範囲であって、好ましく
は光量レベルが不必要に高くないレベルに設定される。
これにより、レーザ光が強すぎて同期センサ109が飽
和し、反応しなくなるという不都合が防止できる。ま
た、レーザ光が強すぎてミラー類での正反射以外の反射
光や周辺部材の構造等によって生じる迷光が感光媒体に
不用意に反応するという不都合も防止できる。なお、同
期センサ109の種類によっては最大レベルが好適なレ
ベルとして設定される。
【0027】同期用比率データメモリ115(RGB各
色分を含む)は、レーザ光が走査されてミラー109a
を介して同期センサ109で受光されるに先立って、同
期用比率データが出力されるようにタイミングコントロ
ーラ120からの指示信号によって読出制御され、これ
によって、レーザ光が同期センサ109で受光されるタ
イミングでは同期用比率データに基づいて変更されたレ
ベルのレーザ光が出力される。すなわち、画像の露光領
域では、比率データメモリ15R、15G、15Bから
出力される比率データによってレーザ光のレベルが変更
され、次いでレーザ光が予め設定されている露光領域を
通過すると、タイミングコントローラ120により出力
がゼロに設定され(迷光発生防止のため)、次いでポリ
ゴンミラー107が所定量回転したことをタイミングコ
ントローラ120の経時信号に基づいて、同期センサ1
09による受光の角度位置に近づいた時点で、タイミン
グコントローラ120により同期用比率データがセット
され、かつレーザ光が出力されるようにしている。
【0028】比率データメモリ15R、15G、15B
は、AOM102R、102G、102Bにおける各レ
ーザ光源101R、101G、101Bから射出された
レーザ光出力の調整量を比率データとして読み出し可能
に記憶するためのものである。比率データは、レーザ光
源101R、101G、101Bの劣化、ミラー104
R、104G、104B、レンズ106およびポリゴン
ミラー107などの走査光学系の汚れおよび現像装置3
0における処理液32などの劣化の影響を受けないで、
等しい露光濃度を得るためのもので、テスト露光により
得られる。
【0029】比率データ出力部16は、比率データメモ
リ15R、15G、15Bに記憶されている各色の比率
データをAOMドライバ14R、14G、14Bに出力
させるものである。比率データ判断部17は、テスト露
光後に行う実露光処理の際、感光媒体P上に形成された
画像の濃度が、初期設定時に感光媒体P上に形成された
画像の濃度であるか否かを判断(確認)し、その判断結
果に基づいて比率データ出力部16を制御するものであ
る。メモリ更新部18は、テスト露光の結果に基づく比
率データをテスト露光の都度、比率データメモリ15
R、15G、15Bに更新して記憶させるものである。
【0030】濃度計23は、露光、現像後の画像の濃度
を3原色のそれぞれについて濃度として検出可能なデン
シトメータ等であり、CPU11に接続されている。ま
た、濃度判断部24は、濃度計23で読み取った濃度が
予め設定された適正な濃度であるか否かを判断するもの
である。なお、濃度計23の代わりに測色計を用いて測
定を行うことも可能である。これにより、濃度計23に
おいて検出された画像の濃度に基づいて、形成される画
像の濃度の所定値からの変動が補償されるようにAOM
102R、102G、102Bを制御することができ
る。
【0031】また、LUT12R、12G、12Bは、
画像データの各階調がメモリアドレスに対応し、各アド
レスの記憶内容が階調に対応する光変調データとして記
憶されているものである。従って、画像データメモリ1
12R、112G、112Bから各色の画像データが出
力されると、それに応じた階調に対応する光変調データ
がLUT12R、12G、12Bから出力される。LU
T12R、12G、12Bは、それぞれ例えば12ビッ
トデータが記憶可能な容量を有し、画像データの409
6階調(0〜4095階調;フルレンジ)に相当する各
レベルに対応する出力値(所定の強度減衰率で減衰され
た出力値)を記憶するものである。このLUT12R、
12G、12Bは、感光媒体Pの感光媒体情報あるいは
現像液32との組み合わせによる感光媒体情報のあらゆ
るパターンについてフルレンジに換算されて作成された
ものが工場で用意され、これらの出力値が例えばCD−
ROMよりLUT12R、12G、12Bに書き込まれ
るようになっている。この出力値はAOMドライバ10
4R、104G、104BからAOM102R、102
G、102B内の超音波振動子(図略)へそれぞれ供給
される駆動信号の振幅制御信号すなわち光変調信号とし
て作用するものである。
【0032】次に、レーザ露光装置の制御について、図
3に基づいて説明する。なお、図3では、3色のうちの
1色分である赤色(R)についてのブロック図を代表し
て示している。
【0033】図3において、D/A変換器111Rは、
LUT12Rからのデジタル画像データをアナログ信号
に変換するもので、変換されたアナログ信号はAOMド
ライバ14Rに入力される。AOMドライバ14Rは、
所定レベルの所定周波数信号(以下、キャリー信号)を
発振器等を用いて生成するキャリー発生部141R、ダ
ブルバランスミキサ(以下、DBMと称する)142R
およびレベル変換部143Rから構成される。DBM1
42Rは、キャリー信号を画像信号としてのアナログ信
号のレベルに振幅変調するものである。レベル変換部1
43Rは、内部にオペアンプ等を有して構成され、帰還
抵抗器の抵抗値を調整することでゲイン調整を行うもの
である。例えば、比率データ出力部16が赤色(R)の
比率データ値に対応する個数のパルスを出力するいわゆ
る電子ボリュームである場合、このパルス数に比例して
帰還抵抗器の抵抗値を段階的に変更することで比率デー
タに対応したゲインを得ることができるようにしてい
る。パルスを利用する方式の場合、耐電気的ノイズ性が
高いという利点がある。
【0034】なお、レベル変更部143Rとしては、こ
れに限定されず、比率データ出力部16からの出力デー
タに応じてレベルが調整されるものであれば具体的構成
は問わず、同じく耐電気的ノイズ性が高いデジタル演算
の処理によってレベルを設定する方式でもよく、さらに
はレベル設定部143Rとしてアナログ回路が採用され
る場合には比率データ出力部16からの比率データをア
ナログに変換して供給するようにしてもよい。また、レ
ベル変更方式も比例式に限定されず、対数処理する方法
でもよく、さらにはレベルシフト方式であってもよい。
更に、このレベル変更部143RはAOMドライバ14
Rの直ぐ後段に分設される構成としてもよい。
【0035】次に、第1の実施の形態に係る写真処理装
置の動作について、図4および図5を参照して説明す
る。図4は、実露光処理の手順を示すフローチャートで
ある。図5は、テスト露光の手順を示すフローチャート
である。
【0036】まず、実露光処理の手順について、図4に
基づいて説明する。図4において、ステップS1で写真
処理装置1の電源が投入されると、ステップS2におい
て、マガジンセンサ21b、22bからの出力信号によ
り使用が予定されている感光媒体Pの種類等が検出され
る。すると、ステップS3で、この検出情報を用いて感
光媒体Pの種類等に対応するLUTデータが、LUT1
2R、12G、12Bに設定される。そして、引き続
き、ステップS4において、テスト露光が行われ、求め
られた比率データが比率データメモリ15R、15G、
15Bに記憶される。なお、テスト露光の手順について
は後述する。
【0037】ステップS5において、RGB各色の画像
データが入力されると、ステップS6では、画像データ
に対応する光変調データがLUT12R、12G、12
Bから出力される。そして、AOM102R、102
G、102Bに入射したレーザ光は、光変調データおよ
び比率データメモリ15R、15G、15Bに記憶され
ている比率データに基づいて変調された後、感光媒体P
を走査露光する。引き続き、ステップS7において、こ
の走査露光された感光媒体Pに対して現像などの写真処
理が行われる。そして、ステップS8において、処理を
終了するか否かが判断される。ここで、処理を終了する
と判断されると(ステップS8:YES)、ステップS
9で電源がオフされて、実露光処理が終了する。一方、
処理を終了しないと判断されると(ステップS8:N
O)、ステップS10に進む。
【0038】ステップS10において、引き続き処理を
行う際に、感光媒体Pを変更するか否かが判断される。
ここで、感光媒体Pを変更しないと判断されると(ステ
ップS10:NO)、ステップS5に戻り、上述したの
と同じ手順が繰り返される。一方、感光媒体Pを変更す
ると判断されると(ステップS10:YES)、ステッ
プS2に戻って、上述したのと同じ手順が繰り返され
る。
【0039】次に、図4のステップS4に対応するテス
ト露光の手順について、図5に基づいて説明する。図5
において、ステップS21で比率データメモリ15R、
15G、15Bのそれぞれ比率データの初期値が設定さ
れる。ここで、比率データの初期値としては、100%
を示す値が用いられる。そして、ステップS22におい
て、RGB各色のテスト画像データが入力されると、ス
テップS23では、テスト画像データに対応する光変調
データがLUT12R、12G、12Bから出力され
る。そして、AOM102R、102G、102Bに入
射したレーザ光は、光変調データおよび比率データメモ
リ15R、15G、15Bに記憶されている比率データ
に基づいて変調された後、感光媒体Pを走査露光(少な
くとも発色処理)する。ここで、テスト露光には、例え
ばグレー色からなる所定の濃度を有するテスト用画像の
情報が用いられる。引き続き、ステップS24におい
て、この走査露光された感光媒体Pに対して現像などの
写真処理が行われる。
【0040】そして、ステップS25において、得られ
た写真に対して、濃度計23により感光媒体P上に形成
された画像の濃度が測定され、ステップS26で濃度判
断部24により所定の適正な濃度が得られたか否かが判
断される。ここで、適正な濃度が得られなかったと判断
されたとき(ステップS26:NO)は、ステップS2
8に進み、メモリ更新部18によりそれぞれの比率デー
タが更新された後、ステップS22に戻り、上述したの
と同じ手順が繰り返される。一方、適正な濃度が得られ
たと判断されたとき(ステップS26:YES)は、ス
テップS27に進み、そのときの比率データが比率デー
タメモリ15R、15G、15Bに記憶されて、テスト
露光が終了する
【0041】ここで、比率データは次のようにして求め
られる。比率データが初期値(100%を示す値)にお
いて得られた画像の濃度(濃度計23で検出される画像
の濃度)が所定値よりも小さい場合には、両者の濃度の
差分だけ比率データ出力部16から出力される比率デー
タを補正し、AOM102R、102G、102Bから
出射されるレーザ光の強度を大きくする(つまり、AO
M102R、102G、102Bでの強度減衰率が基準
値よりも小さくなるようにする)。従って、この場合に
は、比率データは初期値(100%を示す値)よりも大
きくなる。
【0042】これとは逆に、比率データが初期値(10
0%を示す値)において得られた画像の濃度(濃度計2
3で検出される画像の濃度)が所定値よりも大きい場合
には、両者の濃度の差分だけ比率データ出力部16から
出力される比率データを補正し、AOM102R、10
2G、102Bから出射されるレーザ光の強度を小さく
する(つまり、AOM102R、102G、102Bで
の強度減衰率が基準値よりも大きくなるようにする)。
従って、この場合には、比率データは初期値(100%
を示す値)よりも小さくなる。
【0043】なお、テスト露光は実露光処理の前に行う
が、例えば、定期的または不定期(例えば処理枚数が所
定数に達する毎等)に行ってもよい。そして、テスト露
光に際して、画像の露光処理、現像処理、乾燥処理の
後、濃度計23で自動的に画像の濃度を読み取れるよう
に濃度計23を配置すれば、比率データを自動設定(更
新記憶)可能にできる。
【0044】以上のように、第1の実施の形態に係る写
真処理装置1においては、テスト露光において形成され
た画像の濃度を濃度計23で検出し、その検出された画
像の濃度に基づいて求められた比率データによって、形
成される画像の濃度の所定値からの変動が補償されるよ
うにAOM102R、102G、102Bが制御され
る。これにより、形成される画像の濃度は、レーザ光源
101R、101G、101Bの劣化、ミラー104
R、104G、104B、レンズ106およびポリゴン
ミラー107などの走査光学系の汚れおよび現像装置3
0の処理液32などの劣化の経時的な要因にほとんど依
存しない。従って、経時的な要因により露光処理によっ
て形成される画像の品質が劣化するのが抑制される。従
って、写真処理装置1は、高品質のプリントを出力する
ことが可能である。
【0045】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。図6は、第2の実施の
形態である写真処理装置の概略構成を示す図である。図
7は、図6に示す写真処理装置に含まれるレーザ露光装
置の制御ブロック図である。
【0046】ここで、図6の写真処理装置201が、図
1の写真処理装置1と異なる点は、写真処理装置1が濃
度計23および濃度判断部24を備えているのに対し
て、写真処理装置201はフォトダイオード223およ
び強度判断部224(図7参照)を備えている点であ
る。なお、その他の構成は、図1の写真処理装置1と同
一であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0047】フォトダイオード223は、レーザ露光装
置10と感光媒体Pの搬送経路との間に配置されてお
り、レーザ露光装置10から出射されるレーザ光、つま
り、感光媒体Pが走査露光されるレーザ光の強度を検出
するためのものである。ここで、フォトダイオード22
3はCPU11に接続されている。また、強度判断部2
24は、フォトダイオード223で読み取った強度が予
め設定された適正な強度であるか否かを判断するもので
ある。これにより、フォトダイオード223において検
出されたレーザ光の強度に基づいて、レーザ光の強度の
所定値からの変動が補償されるようにAOM102R、
102G、102Bを制御することができる。
【0048】次に、第2の実施の形態に係る写真処理装
置の動作について、図8を参照して説明する。図8は、
実露光処理の手順を示すフローチャートである。
【0049】図8において、ステップS31で写真処理
装置1の電源が投入されると、ステップS32におい
て、マガジンセンサ21b、22bからの出力信号によ
り使用が予定されている感光媒体Pの種類等が検出され
る。すると、ステップS33で、この検出情報を用いて
感光媒体Pの種類等に対応するLUTデータが、LUT
12R、12G、12Bに設定される。ステップS34
で比率データメモリ15R、15G、15Bのそれぞれ
比率データの初期値が設定される。ここで、比率データ
の初期値としては、100%を示す値が用いられる。
【0050】そして、ステップS35〜ステップS39
において、テスト露光が行われる。ステップS35にお
いて、RGB各色のテスト画像データが入力されると、
ステップS36では、テスト画像データに対応する光変
調データがLUT12R、12G、12Bから出力され
る。そして、AOM102R、102G、102Bに入
射したレーザ光は、光変調データおよび比率データメモ
リ15R、15G、15Bに記憶されている比率データ
に基づいて変調された後、感光媒体Pを走査露光する。
ここで、テスト露光には、例えばグレー色からなる所定
の濃度を有するテスト用画像の情報が用いられる。
【0051】ステップS36において、フォトダイオー
ド223によりレーザ露光装置10から出射され、感光
媒体Pを露光するレーザ光の強度が測定され、ステップ
S38で強度判断部224により所定の適正な強度が得
られたか否かが判断される。ここで、適正な強度が得ら
れなかったと判断されたとき(ステップS38:NO)
は、ステップS40に進み、メモリ更新部18によりそ
れぞれの比率データが更新された後、ステップS35に
戻り、再度テスト露光が行われる。一方、適正な濃度が
得られたと判断されたとき(ステップS38:YES)
は、ステップS39に進み、そのときの比率データが比
率データメモリ15R、15G、15Bに記憶される。
【0052】ここで、比率データは次のようにして求め
られる。比率データが初期値(100%を示す値)にお
いてレーザ露光装置10から出射されるレーザ光の強度
(感光媒体Pが露光される強度)が所定値よりも小さい
場合には、両者の強度の差分だけ比率データ出力部16
から出力される比率データを補正し、AOM102R、
102G、102Bから出射されるレーザ光の強度を大
きくする(つまり、AOM102R、102G、102
Bでの強度減衰率が基準値よりも小さくなるようにす
る)。従って、この場合には、比率データは初期値(1
00%を示す値)よりも大きくなる。
【0053】これとは逆に、比率データが初期値(10
0%を示す値)においてレーザ露光装置10から出射さ
れるレーザ光の強度(感光媒体Pが露光される強度)が
所定値よりも大きい場合には、両者の強度の差分だけ比
率データ出力部16から出力される比率データを補正
し、AOM102R、102G、102Bから出射され
るレーザ光の強度を小さくする(つまり、AOM102
R、102G、102Bでの強度減衰率が基準値よりも
大きくなるようにする)。従って、この場合には、比率
データは初期値(100%を示す値)よりも小さくな
る。
【0054】ステップS41において、RGB各色の画
像データが入力されると、ステップS42では、画像デ
ータに対応する光変調データがLUT12R、12G、
12Bから出力される。そして、AOM102R、10
2G、102Bに入射したレーザ光は、光変調データお
よび比率データメモリ15R、15G、15Bに記憶さ
れている比率データに基づいて変調された後、感光媒体
Pを走査露光する。引き続き、ステップS43におい
て、この走査露光された感光媒体Pに対して現像などの
写真処理が行われる。そして、ステップS44におい
て、処理を終了するか否かが判断される。ここで、処理
を終了すると判断されると(ステップS44:YE
S)、ステップS45で電源がオフされて、実露光処理
が終了する。一方、処理を終了しないと判断されると
(ステップS44:NO)、ステップS46に進む。
【0055】ステップS46において、引き続き処理を
行う際に、感光媒体Pを変更するか否かが判断される。
ここで、感光媒体Pを変更しないと判断されると(ステ
ップS46:NO)、ステップS41に戻り、上述した
のと同じ手順が繰り返される。一方、感光媒体Pを変更
すると判断されると(ステップS46:YES)、ステ
ップS32に戻って、上述したのと同じ手順が繰り返さ
れる。
【0056】以上のように、第2の実施の形態に係る写
真処理装置201においては、フォトダイオード223
により検出されたレーザ光の強度に基づいて求められた
比率データによって、レーザ光の強度の所定値からの変
動が補償されるようにAOM102R、102G、10
2Bが制御される。これにより、レーザ露光装置10か
ら出射されるレーザ光の強度は、レーザ光源101R、
101G、101Bの劣化、ミラー104R、104
G、104B、レンズ106およびポリゴンミラー10
7などの走査光学系の汚れなどの経時的な要因にほとん
ど依存しない。従って、経時的な要因により露光処理に
よって形成される画像の品質が劣化するのが抑制され
る。従って、写真処理装置201は、高品質のプリント
を出力することが可能である。
【0057】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様
々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、
上述の第1および第2の実施の形態では、テスト露光に
用いるテスト用画像(基準となるカラー)として、グレ
ーの画像を用いる場合について説明しているが、これに
限らず、その他の色の画像を用いてもよい。ただし、各
色での発色安定性の観点からグレーの画像を用いるのが
好ましい。
【0058】また、上述の第2の実施の形態では、強度
検出手段として、フォトダイオードを用いたものについ
て説明しているが、これに限らず、レーザ光の強度を検
出することができるものであれば、どのような強度検出
手段を用いてもよい。
【0059】また、上述の第1および第2の実施の形態
では、画像データの階調が4096階調(0〜4095
階調)である場合について説明しているが、これに限ら
ず、画像データの階調は任意に変更することができる。
【0060】また、上述の第1および第2の実施の形態
では、光変調素子として、音響光学変調器(AOM)を
使用しているが、レーザ光源から出射されたレーザ光の
強度を変調することができる光変調素子であれば、例え
ば電気光学変調素子(EOM)、磁気光学変調素子(M
OM)などの他の光変調素子を使用してもよい。
【0061】また、上述の第1および第2の実施の形態
では、マガジンの識別標識として、フォトインタラプタ
で検出される遮光部材を用いたものについて説明してい
るが、これに限らず、表記されたマーク、バーコード
(バーコードリーダで読み取られる)、磁石を配列した
ビットコード(磁気センサで読み取られる)、光障壁材
を配列したビットコード(光センサで読み取られる)を
用いたものであってもよい。
【0062】また、上述の第1および第2の実施の形態
では、比率データがデジタルデータである場合について
説明しているが、これに限らず、アナログ信号として作
用させることも可能である。このようにすれば、比率信
号の出力部の構成を簡単にできる。
【0063】また、上述の第1および第2の実施の形態
では、同期センサでのレーザ光受光として、専用の同期
用比率データメモリを用いているが、これに限らず、A
OMドライバ内に演算増幅器が採用されている態様で
は、帰還抵抗器の抵抗値を切り換える変更指示信号とし
て出力するように構成することができる。切換後の帰還
抵抗値は切り換えられた状態で、所要の同期用比率デー
タに対応したレベルのゲインが得られるように設定され
ているものであればよい。
【0064】また、上述の第1および第2の実施の形態
では、3つの波長の異なるレーザ光を使用してカラーの
画像を露光する写真処理装置について説明しているが、
これに限らず、1つの波長のレーザ光を使用して白黒の
画像を露光する写真処理装置であってもよい。
【0065】また、上述の第1および第2の実施の形態
では、画像形成装置が、写真処理装置である場合につい
て説明しているが、本発明の画像形成装置は、写真処理
装置に限らず、例えばレーザプリンタなど、レーザ光を
使用して画像を形成する機器であればその他のどのよう
な機器であっても適用することが可能である。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、濃度検出手段により検出された画像の濃度に基づい
て、形成される画像の濃度の所定値からの変動が補償さ
れるように光変調素子が制御される。つまり、制御手段
は、検出した画像の濃度が所定値よりも小さい場合には
その分だけ光変調素子での強度減衰率が基準値よりも小
さくなり、検出した画像の濃度が所定値よりも大きい場
合にはその分だけ光変調素子での強度減衰率が基準値よ
りも大きくなるようにする。そのため、形成される画像
の濃度は、画像形成装置に備えられた部材の経時的な要
因、すなわち、光源の劣化、光学系の汚れおよび処理手
段における処理液などの劣化に実質的に依存しなくな
る。従って、所望の値に近い画像の濃度で画像形成を行
うことが可能となって、例えば、同一の画像について長
期間の中断を経て露光処理を行う場合に中断前後の画像
の濃度が変わるなど、経時的な要因により露光処理によ
って形成される画像の品質が劣化するのを抑制すること
ができる。
【0067】請求項2によると、強度検出手段により検
出された光の強度に基づいて、光学系から出射される光
の強度の所定値からの変動が補償されるように光変調素
子が制御される。つまり、制御手段は、光学系から出射
される光の強度が所定値よりも小さい場合にはその分だ
け光変調素子での強度減衰率が基準値よりも小さくな
り、光源ユニットから出射される光の強度が所定値より
も大きい場合にはその分だけ光変調素子での強度減衰率
が基準値よりも大きくなるようにする。そのため、光学
系から出射される光の強度は、画像形成装置に備えられ
た部材の経時的な要因、すなわち、光源の劣化および光
学系の汚れに実質的に依存しなくなる。従って、所望の
値に近い光の強度で感光媒体の露光処理を安定して行う
ことが可能となって、例えば同一の画像について複数枚
連続して露光処理を行う場合に途中で画像の濃度が変わ
る、または、同一の画像について長期間の中断を経て露
光処理を行う場合に中断前後の画像の濃度が変わるな
ど、経時的な要因により画像形成装置から出射される光
の強度が変動することに起因して露光処理によって形成
される画像の品質が劣化するのを抑制することができ
る。
【0068】請求項3によると、経時的な要因により露
光処理によって形成される画像の品質が劣化するのが抑
制されるので、この画像形成装置において高品質のプリ
ントを出力することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る写真処理装置
の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す写真処理装置に含まれるレーザ露光
装置の構成を示す制御ブロック図である。
【図3】図1に示す写真処理装置に含まれるレーザ露光
装置のR(赤色)のレーザ光についての制御ブロック図
である。
【図4】図1に示す写真処理装置における実露光処理の
手順を示すフローチャートである。
【図5】図1に示す写真処理装置におけるテスト露光の
手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る写真処理装置
の概略構成を示す図である。
【図7】図6に示す写真処理装置に含まれるレーザ露光
装置の構成を示す制御ブロック図である。
【図8】図6に示す写真処理装置における露光処理の手
順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、201 写真処理装置 10 レーザ露光装置 11 コンピュータ(CPU)(制御手段) 12R、12G、12B LUT 14R、14G、14B AOMドライバ 15R、15G、15B 比率データメモリ 16 比率データ出力部 17 比率データ判断部 18 メモリ更新部 23 濃度計(濃度検出手段) 24 濃度判断部 30 現像装置(処理手段) 32 処理液 101R、101G、101B レーザ光源(光源) 102R、102G、102B 音響光学変調器(AO
M)(光変調素子) 103R、103G、103B スリット(光学系) 104R、104G、104B ミラー(光学系) 105 反射ミラー(光学系) 106 レンズ(光学系) 107 ポリゴンミラー(光学
系) 108 fθレンズ(光学系) 223 フォトダイオード(強度検出手段) 224 強度判断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 文博 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 (72)発明者 林 博史 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 Fターム(参考) 2H106 AA76 BH00 2H110 AB09 CD06 CD14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 前記光源から出射される光を変調するための光変調素子
    と、 前記光変調素子から出射される光によって感光媒体を露
    光するための光学系と、 前記光学系により露光された感光媒体に対して所定の処
    理を施す処理手段と、 前記処理手段により形成された画像の濃度を検出するた
    めの濃度検出手段と、 前記濃度検出手段により検出された画像の濃度に基づい
    て、形成される画像の濃度の所定値からの変動が補償さ
    れるように前記光変調素子を制御するための制御手段と
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 光源と、 前記光源から出射される光を変調するための光変調素子
    と、 前記光変調素子から出射される光によって感光媒体を露
    光するための光学系と、 前記光学系から出射される光の強度を検出するための強
    度検出手段と、 前記強度検出手段により検出された光の強度に基づい
    て、前記光学系から出射される光の強度の所定値からの
    変動が補償されるように前記光変調素子を制御するため
    の制御手段とを備えていることを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 写真処理装置であることを特徴とした請
    求項1または2に記載の画像形成装置。
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