JP2003019825A - レーザ露光装置及び写真処理装置 - Google Patents

レーザ露光装置及び写真処理装置

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JP2003019825A
JP2003019825A JP2001205821A JP2001205821A JP2003019825A JP 2003019825 A JP2003019825 A JP 2003019825A JP 2001205821 A JP2001205821 A JP 2001205821A JP 2001205821 A JP2001205821 A JP 2001205821A JP 2003019825 A JP2003019825 A JP 2003019825A
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JP2001205821A
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English (en)
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Tomoyuki Ishii
智之 石井
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ発生部の温度変化による光量のずれを
補正する 【解決手段】 レーザ発生部101の温度を検出する温
度検出部16と、前記レーザ光の温度変化によるピーク
波長の変移に伴って変化する感光材Pへの露光光量の比
率データをレーザ発生部101の温度と対応付けて記憶
する補正データメモリ15と、温度検出部16で検出さ
れた温度情報から補正データを取り出してレーザ光の光
量調整を行う光量補正部17とを備えたレーザ露光装置
である。これにより、レーザ発生部の温度変化によるピ
ーク波長の変移に伴う光量を補正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ露光装置及
び写真処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体レーザが適用されたレーザ
発生部から出力されたレーザ光を画像の濃度信号に応じ
てレーザ光変調部で変調し、変調後のレーザ光で写真印
画紙である感光材の感光面を露光して画像を形成する露
光装置が知られている。
【0003】前記半導体レーザは発振周波数が温度の影
響を受けやすいことからレーザ発生部の雰囲気温度が変
化すると、それに伴ってレーザ発生部の発振周波数すな
わちレーザ光の波長が変化し、ピーク波長及び光量が変
化することとなる。
【0004】また、感光材は光の波長により発色濃度が
異なる感光特性(発色特性)を有していることから、レ
ーザ発生部の温度の変化によりレーザ光の波長が変移す
ると同一の画像濃度信号(画像濃度階調データ。以下、
画像濃度信号と記す。)に対して、発色濃度が変わるこ
ととなり、プリント画像の品質低下を招来することにな
る。
【0005】従来、レーザ光の発振周波数の変移を抑制
する目的で、レーザ発生部の環境温度を一定化させる温
調装置等を備えたものが採用されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、温調装
置はコストアップを招くと共に、設置スペースが必要と
なる結果、装置の小型化、廉価化という要請に応えるこ
とが困難である。本発明は、このような問題を解決する
ためになされたものであり、レーザ発生部から感光材に
導かれる間にレーザ光の光量を環境温度に対応させて補
正するようにしたレーザ発生装置及び写真処理装置を提
供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定のピーク波長で設定光量のレーザ光を発生するレー
ザ発生部と、前記レーザ発生部からのレーザ光を画像の
濃度信号に対応したレベルに光変調するレーザ光変調手
段とを備え、この変調光によって感光材面を露光するレ
ーザ露光装置において、前記レーザ発生部の温度を検出
する温度検出手段と、温度変化による前記レーザ光のピ
ーク波長の変移に伴って変化する感光材面上での発色量
を基準発色量となるようレーザ光の光量を補正する補正
データを温度と対応付けて記憶する補正量記憶手段と、
前記温度検出手段の検出温度に対応する補正データを前
記補正量記憶手段から読み出して前記レーザ発生部及び
レーザ光変調手段の一方に対してレーザ光の光量調整を
行う光量補正手段とを備えたことを特徴とするレーザ露
光装置である。
【0008】上記構成によれば、温度検出手段によって
レーザ発生部の温度が検出されると、補正量記憶手段か
ら検出温度に対応する補正データが読み出され、この補
正データを用いてレーザ光の光量補正が行われる。従っ
て、レーザ発生部の温度変化によりレーザ光のピーク波
長が変化し、感光材面上での発色量が基準発色量に対し
て変化しても、光量補正手段により基準発色量が発色す
るようレーザ光の光量が調整される。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記補正データは、基準温度に対する設定
光量からの変化分を補正するデータであり、前記光量補
正手段は、前記補正データでレーザ光の光量調整を行う
ものであることを特徴とする。この構成によれば、基準
温度に対する設定光量との変化分を補正データとして記
憶し、この補正データを用いて光量補正が行われる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記補正データは、基準温度に対
する基準光量からの変化分を補正する比率データであ
り、前記光量補正手段は、前記比率データでレーザ光の
光量調整を行うものであることを特徴とする。この構成
によれば、補正データを設定光量に対する比率データと
し、この比率データを用いて光量補正が行われる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記補正データは、基準温度に対する基準
光量からの変化分を補正する比率データであり、前記光
量補正手段は、前記比率データを前記画像の濃度信号に
乗算するものであることを特徴とする。この構成によれ
ば、比率データを濃度信号に乗算することにより光量補
正が行われる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記画像の濃度信号を感光材の発色特性と
整合させるγ特性データ記憶手段を備え、前記光量補正
手段は、前記γ特性データに前記比率データを乗算する
ものであることを特徴とする。この構成によれば、γ特
性データに比率データを乗算することにより、光量補正
が行われる。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記光量補正手段は、前記レーザ発生部の
発生光量を補正するものであることを特徴とする。この
構成によれば、レーザ発生部の発生光量を補正すること
で光量補正が行われる。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1〜6記載
の発明において、前記レーザ光発生部は、3原色の波長
光のそれぞれを出力する3個からなることを特徴とす
る。この構成によれば、フルカラーのレーザ光を生成し
得、例えばカラープリントに適用可能となる。
【0015】請求項8記載の発明は、感光材を搬送する
搬送手段と、搬送手段により搬送中の感光材面にレーザ
光を露光する請求項1〜7のいずれかに記載のレーザ露
光装置と、露光後の感光材を現像する現像手段とを備え
たことを特徴とするものである。この構成によれば、請
求項1〜7のレーザ露光装置を備えた写真露光装置が提
供される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るレーザ露光
装置が適用される写真処理装置の一実施形態を示す全体
構成図である。写真処理装置1は、図略のスキャナより
取り込まれたフィルムの各コマの画像データ、あるい
は、図外のコンピュータ等から入力される画像データ
を、写真印画紙である感光材P面に走査露光し、感光材
P上に画像を形成するレーザ露光装置10と、感光材P
を送り出し可能に巻き回しセットする感光材収納装置2
0と、レーザ露光装置10で露光された感光材Pを処理
(現像処理、漂白定着処理、安定処理)する現像装置30
及び安定処理された感光材Pを乾燥させる乾燥装置40
等から構成され、さらに感光材Pを搬送する各構成要素
間に亘って配設されたローラ対等から構成される搬送装
置50を有する。
【0017】感光材収納装置20はレーザ露光装置10
の上方の所定マガジン載置部に設けられており、2台の
感光材マガジン21、22が装備されている。各感光材
マガジン21、22はロール状に巻回された感光材Pを
遮光状態で内蔵する。感光材マガジン21、22には、
種類の異なる感光材Pが収納されている。
【0018】マガジン載置部には、セットされた感光材
マガジン21、22の種別を検出する識別標識検出手段
としてのセンサ212、222が設けられている。セン
サ212、222はそれぞれ発光素子と受光素子とが所
定箇所において対向する所定数のフォトインタラプタ
(図略)が所定ピッチで配列して設けられたものである。
感光材マガジン21、22には、マガジン載置部にセッ
トされた状態でセンサ212、222を構成する各フォ
トインタラプタの発光素子と受光素子との間に挿入さ
れ、各フォトインタラプタはセンサ212、222によ
り、感光材Pの種類に関する情報が読み取られるように
なっている。センサ212、222には、図略の信号出
力ラインがそれぞれ結線されており、CPU11(図2
参照)はこれらの信号出力ラインを介して感光材Pの種
類等に関する情報を取り込むようになっている。
【0019】現像装置30は、レーザ露光装置10で露
光された感光材Pを現像漕31内に貯留された処理液3
2に浸漬することにより現像、漂白定着及び安定化させ
るものである。乾燥装置40は現像装置30で現像、漂
白定着及び安定処理された感光材Pを乾燥処理するもの
である。乾燥装置40の上部には排出されてきた感光材
Pすなわち写真を積層状態で支持するソータ等の排出部
41が設けられている。
【0020】図2は、レーザ露光装置10の構成の一実
施形態を示す制御ブロック図である。レーザ露光装置1
0は、各構成要素を統括的に制御するコンピュータ(以
下、CPUという。)11、各種の処理プログラムが記
憶されたROM110、オペレータによる各種情報、指
令の入力手段としてのマウス、キーボード、さらに入力
内容確認や処理内容の提示を行うモニタとしてのCRT
等から構成される入出力部(図略)を備えている。
【0021】レーザ露光装置10は遮光された筐体内の
適所に内蔵された3原色用の3個のレーザ発生部101
R、101G、101Bを有する。レーザ発生部101
Rは例えば波長680nmのR(赤色)のレーザ光を射出
する半導体レーザ(LD)で構成されている。レーザ発生
部101Gは、半導体レーザと、この半導体レーザから
射出されたレーザ光を例えば波長532nmのG(緑色)
のレーザ光に変換する第2高調波発生器(SHG)とで構
成され、レーザ発生部101Bは半導体レーザと、この
半導体レーザから射出されたレーザ光を例えば波長47
3nmのB(青色)のレーザ光に変換する第2高調波発生
器(SHG)とで構成されている。
【0022】レーザ出力ドライバ13R、13G、13
Bは各レーザ発生部101R、101G、101Bから
出力されるレーザ光のレベル設定を行うものである。
【0023】レーザ発生部101R、101G、101
Bの出力側には、レーザ光変調部の一例である音響光学
変調素子(Acousto-Optic Modulator;以下、AOMとい
う)102R、102G、102Bと、図略の遮光用の
筐体内適所に形成されたスリット103R、103G、
103Bがそれぞれ対応して配設されるとともに、走査
光学系を構成するミラー104R、104G、104
B、反射ミラー105、レンズ106、及び図中のA方
向に回転して入射レーザ光を所定範囲でS方向に走査さ
せるポリゴンミラー107とが順に配置されている。
【0024】AOMドライバ14R、14G、14Bは
画像データに基づきAOM102R、102G、102
Bを駆動制御し、レーザ光を変調するものである。AO
M102R、102G、102Bはレーザ光の出力をほ
ぼ100%〜0%の範囲内で調整可能なものである。
【0025】ミラー104Rは全反射ミラー、ミラー1
04G、104Bはハーフミラーであって、上記配置は
AOM102Rから射出されるレーザ光をミラー104
Rで全反射させ、AOM102Gから射出されるレーザ
光とミラー104Gで合波した後、さらにAOM102
Bから射出されるレーザ光とミラー104Bで合波する
ことにより、3色の光を合成する構成を実現するもので
ある。
【0026】ポリゴンミラー107のレーザ射出側に
は、fθレンズ108が配置されている。そして、ポリ
ゴンミラー107の矢符A方向の回転により主走査方向
(S方向)に走査されたレーザ光はfθレンズ108を介
して、副走査方向(図面の奥行きの方向)に搬送中の感光
材Pに照射され、この感光材Pを露光するようになって
いる。さらに、fθレンズ108の下流側であって、画
像照射領域の直ぐ上流側にはミラー109aが配設さ
れ、かつミラー109aからの反射光を受光する同期セ
ンサ109が配設されている。同期センサ109はレー
ザ光を検知すると、検出信号をタイミングコントローラ
120に出力し、画像データメモリ112R、112
G、112Bに画像データの出力を指示する。
【0027】ルックアップテーブル(以下、LUTとい
う)12R、12G、12Bはそれぞれ例えば12ビッ
トデータが記憶可能な容量を有し、画像データの409
6階調を(0〜4095階調;フルレンジ)に相当する各
レベルに対応する出力値を例えば書き換え可能に記憶す
るものである。出力値はAOMドライバ14R、14
G、14BからAOM102R、102G、102B内
の超音波振動子(図略)へそれぞれ供給される駆動信号の
振幅制御信号、すなわち光変調信号として作用するもの
である。LUT12R、12G、12Bは画像データの
各階調がメモリアドレスに対応し、各アドレスの記憶内
容が階調に対応する光変調データとして記憶されている
ものである。
【0028】レーザ発生部101は温度変化に伴ってピ
ーク波長の光量変化が生じる。表1は例えばR色の半導
体レーザの温度とピーク波長の関係を示している。例え
ばR色の半導体レーザは22℃で686.81nmであ
ったのが25℃では688.26になり、さらに29℃
では689.19nmとなるように温度が上昇するにつ
れてレーザ光のピーク波長が漸次上昇していることが分
かる。
【0029】
【表1】
【0030】図4は波長と感光材の発色濃度(感度)との
関係を示す図である。縦軸は感光材の発色濃度であり、
横軸はレーザ光の波長である。表1より半導体レーザの
雰囲気温度が22℃であればR色のレーザ光の波長は6
81.6nmであり、レーザ発生部101Rの温度が上
昇し、例えば25℃になったとするとレーザ光の波長は
688.26nmとなり、22℃のときに比べて波長が
約7nm上昇する。これらのデータを図4のレッドのグ
ラフ上にプロットすると、22℃のときは点A1であ
り、25℃のときは点A2となり、この場合には波長が
増大すると感光材の感度が上昇しているため発色濃度が
上昇することがわかる。図5は、光量と発色濃度との関
係を示すγ特性グラフである。このグラフに図4にプロ
ットした点A1、点A2の発色濃度をプロットすると、
光量の変化量が分かり補正すべき光量の値が求まる。
【0031】補正データメモリ15R、15G、15B
は、各レーザ発生部101R、101G、101Bの温
度変化によるピーク波長の変移に伴って生じる感光材面
上での発色量が基準発色量となるようレーザ光の強度の
変化分を補正するための比率データを記憶するもので、
温度と対応づけて読み出し可能に記憶している。ここで
は基準光量として20℃の光量を基準光量とする。図3
(a)は補正データメモリ15R、15G、15Bのうち
の1つのメモリ内容を示したもので、20℃、25℃及
び30℃の各温度に対する比率データをテーブル形式で
記憶している。25℃、30℃の比率データは20℃を
基準としたものである。この場合、テーブルにない温度
に対する比率データは、両隣りの温度値から補間計算し
て求めればよい。図3(b)は、図3(a)の比率データテ
ーブルをグラフ上にプロットしたもので、横軸に温度を
とり、縦軸に比率データをとっている。温度変化はリニ
ア性を有することから比率データを補間により求める場
合は、このグラフの傾きを利用してテーブルにない比率
データの算出を行う。
【0032】温度検出部16はレーザ発生部101R、
101G、101Bのに当接乃至は近置に配置して、ま
たは、筐体外表面に当接して温度の変化を連続的に検出
するものである。
【0033】光量補正部17は温度検出部16からの検
出温度情報に基づいてレーザ発生部101R、101
G、101Bの光量の補正を行うものであり、乗算処理
部18、更新処理部19、補間処理部23、温度記憶部
24を備えている。
【0034】乗算処理部18は、検出温度が前回の検出
温度と異なる場合、例えば一定の値(しきい値)以上変化
しているかを判断し、しきい値以上変化していると、補
正データメモリ15から検出温度情報に対応する比率デ
ータの読み出しを行い、読み出された比率データをLU
T12の各階調の濃度データに対して乗算処理を行うも
のである。
【0035】更新処理部19は、乗算処理部18により
乗算処理された新たなγ特性データをLUT12に更新
的に書き込むものである。
【0036】補間処理部23は、補正データメモリ15
に検出温度情報に対応する比率データがない場合、検出
温度情報に対する新たな比率データの算出を行うもので
ある。比率データの算出にあたっては、図3(b)のグラ
フの傾きから、補正データメモリのテーブルにない比率
データを求める。
【0037】温度記憶部24は、現在使用されている比
率データに対応する温度情報を現在設定中の温度として
記憶するもので、この情報は温度変化の有無の判断用と
して用いられる。
【0038】図6は、LUT12の内部データである入
出力(γ)特性データを概念的に示す図であり、は基準
温度(20℃)のとき、は比率データを乗算したときを
示している。図中の縦軸は感光材との発色濃度を、横軸
は光変調レベル(階調)を示しており、階調に対し発色濃
度がノンリニアに上昇している。温度検出部16での検
出結果から例えば25℃として比率データ0.9が読み
出された場合、乗算処理部18はLUT12の各濃度デ
ータのそれぞれに値0.9を乗算する。更新処理部19
は、この計算結果をLUT12に更新的に書き込み、各
階調に対する濃度を一定比率分変更させる。書き換えら
れたLUT12をγ特性データで示すとグラフのよう
になる。
【0039】このように、LUT12の内容を温度変化
分に対応する比率データで乗算し書き換えることで、レ
ーザ光はAOM102で変調される際、光量の補正が行
われ、レーザ発生部101の温度変化による光量の変化
分の補正が行われる。
【0040】次に、光量補正処理の手順を、図7のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0041】まず、温度検出部16から温度が検出され
ると(ステップS1)、この検出温度が温度記憶部24に
記憶されている現設定中の温度と比較され、温度変化の
有無が判断される(ステップS3)。温度検出は電源on
時及び電源on時から定期的にまたは一定枚数分の写真
処理毎にすればよい。ここで、温度検出を定期的に行う
場合は例えば内蔵タイマを利用して行い、また、写真処
理枚毎に行う場合は枚数カウンタを利用して行う。温度
変化無しであれば、本フローをスルーし、一方、温度変
化有りであれば、検出温度に対応する比率データが、補
正データメモリ15にあるかどうかが判断される(ステ
ップS5)。検出温度に対応する比率データが補正デー
タメモリ15にあれば、その値が比率データとして抽出
される(ステップS7)。一方、検出温度に対応する比率
データが補正データメモリ15に存在しなければ、補間
処理部23により補間処理が行われて比率データが算出
される(ステップS9)。次いで、LUT12内の現γ特
性データと比率データとが乗算処理部18により乗算処
理され(ステップS11)、その結果が更新処理部19に
よりLUT12に書き込まれる(ステップS13)。
【0042】なお、本発明は以下の実施形態を採用する
ことができる。
【0043】(1) 本実施形態では、温度検出を自動的
に行うものとしているが、本発明では、マニュアル操作
により行ってもよい。
【0044】(2) 本実施形態においては、レーザ光変
調部としてAOM102を適用し、このAOMによりレ
ーザ光の強度変調を行うものとしたが、AOMに代えて
電気光学変調素子(EOM)、磁気光学変調素子(MOM)
を適用してレーザ光の強度変調を行うことも可能であ
る。
【0045】(3) 本実施形態では光量補正として、補
正データメモリ15R、15G、15Bの各比率データ
を各LUT12に乗算して、変調信号レベルを補正して
光量補正を行っているが、比率データをレーザ出力ドラ
イバ13R、13G、13Bのドライブ出力に乗算し
て、レーザ発生部101R、101G、101Bの発生
光量自体を補正する光量補正を行う態様としてもよい。
【0046】(4) 本実施形態では光量補正として比率
データを用いる態様を説明したが、これに代えて加減算
値として補正データを持たせる態様としてもよい。
【0047】(5) 本実施形態においては、レーザ露光
装置10を写真処理装置1に適用したものを例示した
が、これに限定されるものではなく、例えば、複写機、
医療用のCTスキャナーからの画像形成に適用すること
も可能である。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、温度検出
手段で検出された温度情報に基づいて、露光光量記憶手
段から検出温度情報に対応する補正データを取り出して
レーザ光の光量調整を行うことにより、レーザ発生部の
温度変化によってレーザ光のピーク波長が変化して、設
定波長における光量が変化しても設定光量に調整するこ
とができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、基準温度に
対する設定光量との変化分を補正データとして記憶し、
この補正データを用いて光量補正が行われる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、補正データ
を設定光量に対する比率データとし、この比率データを
用いて光量補正を行うことができる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、比率データ
を濃度信号に乗算することにより光量補正を行うことが
できる。
【0052】請求項5記載の発明によりば、γ特性デー
タに比率データを乗算することにより、光量補正を行う
ことができる。
【0053】請求項6記載の発明によれば、レーザ発生
部の発生光量を補正することで光量補正を行うことがで
きる。
【0054】請求項7記載の発明によれば、フルカラー
のレーザ光を生成することができ、例えばカラープリン
トに適用可能となる。
【0055】請求項8記載の発明によれば、請求項1〜
7のレーザ露光装置を備えた写真露光装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のレーザ露光装置が用いられる写真処
理装置の一構成例を示す図である。
【図2】 レーザ露光装置の構成の一例を示す制御ブロ
ック図である。
【図3】 比率データの内容を示す図であり(a)は比率
データテーブルを示し、(b)は比率データテーブルをグ
ラフ上にプロットしたものである。
【図4】 波長と感光材の発色濃度(感度)との関係を示
す図である。
【図5】 光量と感光材の感度との関係を表わしたγ特
性を示す図である。
【図6】 LUT12の内部データである入出力(γ)特
性データを示す図である。
【図7】 比率データから光量補正の手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 写真処理装置 P 感光材 10 レーザ露光装置 11 CPU 12 LUT 13 レーザ出力ドライバ 14 AOMドライバ 15 補正データメモリ 16 温度検出部 17 光量補正部 18 乗算処理部 19 更新処理部 23 補間処理部 24 温度記憶部 101 レーザ発生部 102 AOM 103 スリット 104 ミラー 105 反射ミラー 106 レンズ 107 ポリゴンミラー 108 fθレンズ 109 ミラー 110 ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/40 D 5C079 1/60 1/46 Z Fターム(参考) 2C362 AA03 AA04 AA54 AA55 AA59 AA61 AA63 CA10 CA14 CA18 CA24 CA40 CB71 2H106 AA32 AA44 AA72 BA00 2H110 AA03 AA23 BA16 5C074 AA08 BB17 DD01 DD22 EE02 EE03 FF06 FF15 5C077 MP08 PP15 PP32 PP77 PQ23 SS02 TT03 5C079 HB01 KA08 KA20 LA12 MA04 PA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のピーク波長で設定光量のレーザ光
    を発生するレーザ発生部と、前記レーザ発生部からのレ
    ーザ光を画像の濃度信号に対応したレベルに光変調する
    レーザ光変調手段とを備え、この変調光によって感光材
    面を露光するレーザ露光装置において、前記レーザ発生
    部の温度を検出する温度検出手段と、温度変化による前
    記レーザ光のピーク波長の変移に伴って変化する感光材
    面上での発色量が基準発色量となるようレーザ光の光量
    を補正する補正データを温度と対応付けて記憶する補正
    量記憶手段と、前記温度検出手段の検出温度に対応する
    補正データを前記補正量記憶手段から読み出して前記レ
    ーザ発生部及びレーザ光変調手段の一方に対してレーザ
    光の光量調整を行う光量補正手段とを備えたことを特徴
    とするレーザ露光装置。
  2. 【請求項2】 前記補正データは、基準温度に対する基
    準光量からの変化分を補正するデータであることを特徴
    とする請求項1記載の記載のレーザ露光装置。
  3. 【請求項3】 前記補正データは、基準温度に対する基
    準光量からの変化分を補正する比率データであり、前記
    光量補正手段は、前記比率データでレーザ光の光量調整
    を行うものであることを特徴とする請求項1又は2記載
    の記載のレーザ露光装置。
  4. 【請求項4】 前記補正データは、基準温度に対する基
    準光量からの変化分を補正する比率データであり、前記
    光量補正手段は、前記比率データを前記画像の濃度信号
    に乗算するものであることを特徴とする請求項3記載の
    レーザ露光装置。
  5. 【請求項5】 前記画像の濃度信号を感光材の発色特性
    と整合させるγ特性データ記憶手段を備え、前記光量補
    正手段は、前記γ特性データに前記比率データを乗算す
    るものであることを特徴とする請求項4記載のレーザ露
    光装置。
  6. 【請求項6】 前記光量補正手段は、前記レーザ発生部
    の発生光量を補正するものであることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載のレーザ露光装置。
  7. 【請求項7】 前記レーザ光発生部は、3原色の波長光
    のそれぞれを出力する3個からなり、前記各色に対して
    光量補正を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かに記載のレーザ露光装置。
  8. 【請求項8】 感光材を搬送する搬送手段と、搬送手段
    により搬送中の感光材面にレーザ光を露光する請求項1
    〜7のいずれかに記載のレーザ露光装置と、露光後の感
    光材を現像する現像手段とを備えたことを特徴とする写
    真処理装置。
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