JP2002113899A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002113899A
JP2002113899A JP2000306472A JP2000306472A JP2002113899A JP 2002113899 A JP2002113899 A JP 2002113899A JP 2000306472 A JP2000306472 A JP 2000306472A JP 2000306472 A JP2000306472 A JP 2000306472A JP 2002113899 A JP2002113899 A JP 2002113899A
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gain
light
image forming
sensor
forming apparatus
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Tsuneo Toda
常雄 戸田
Katsuhiko Nishizawa
克彦 西沢
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い光量範囲で安定して走査タイミングを検
出するセンサを動作させる。 【解決手段】 ゲイン切替信号に応じてゲインを切替可
能な光ビームの走査開始タイミングを検知するSOSセ
ンサ54を備える。メインコントロールユニット36に
おいて、状態検出手段98からの画像形成装置10の状
態を示す信号に基づいて、半導体レーザ40の出力光量
を設定してレーザ駆動回路44に供給する基準電圧(V
ref)を調整する。また、このときの設定光量に応じ
て、例えば設定光量が予め定められたしきい値を超えて
いる場合は、SOSセンサ54に入射する光量が多いと
判断してゲイン切替信号をLレベルにしてSOSセンサ
54を低ゲインにし、設定光量がしきい値以下の場合
は、SOSセンサ54に入射する光量が少ないと判断し
てゲイン切替信号をHレベルにしてSOSセンサ54を
高ゲインにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に係
わり、特に光源から出力された光ビームを走査して感光
体に照射する光走査装置を備え、画像を形成する画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタや電子写真複写機等、光
走査装置によって光ビームを感光体上に走査させて画像
を記録する画像形成装置が普及している。光走査装置で
は、一般に、半導体レーザ等の光源から出力された画像
データに基づいて変調された光ビームを、コリメータレ
ンズ等を介して、所定速度で回転する回転多面鏡の反射
面に入射させる。この回転多面鏡の回転により、光ビー
ムの入射角が連続的に変化しながら偏向され、光ビーム
が感光体上を走査して、感光体上に静電潜像を形成する
ようになっている。
【0003】このような光走査装置には、画像領域外
に、SOS(Start of Scan)センサ等の光ビームの走
査タイミングを検知するセンサが設けられている。画像
形成装置では、このSOSセンサからの出力信号(以
下、「SOS信号」という)に基づいて、図22に示す
ように水平同期制御、すなわち画像の書出し位置を制御
している。書出し位置は、主としてSOS信号の立下り
エッジを基準として規定され、そのエッジから画像デー
タが出力されるまでの時間によって、実際の紙上での書
出し位置が決定される。
【0004】このため、図23に示すように、SOSセ
ンサで取得したSOS信号の周期が、正常なSOS信号
の周期(B)よりも長くなったり(C)、短かくなった
りすると(D)、画像形成装置では正常な画像形成が実
行できない。画像形成装置では、一般に、このSOS信
号の周期を監視することによって光走査装置の異常を検
知している。
【0005】詳しくは、図24(A)に示すように、S
OS信号周期の監視によって光走査装置の異常を検知し
た場合には(ステップ400で肯定判定)、静電潜像を
正常に形成することが不能となるので、光走査装置の異
常であることを報知して(ステップ402)光走査装置
の動作を停止する(ステップ404)のが一般的であ
る。
【0006】当然ながら、装置を停止するとプリント動
作不能となるので、特開平3−204610号公報で
は、図24(B)に示すように、異常を検知した場合に
(ステップ410で肯定判定)、直ちに停止するのでは
なく、まず再起動させて(ステップ412)、再起動後
によって異常が解消されたら(ステップ414で否定判
定)通常のプリント動作を行い(ステップ416)、再
起動によっても異常が検知された場合のみ(ステップ4
14で肯定判定)、光走査装置の異常を報知して(ステ
ップ418)、光走査装置の動作を停止する(ステップ
420)ことにより、プリント動作中に発生した制御不
良による光走査装置の異常判定による装置停止を防ぐ技
術が提案されている。
【0007】ところで、SOS信号は、一般にはTTL
(Transistor Transistor Logic)出力として得られる
が、その生成方式には大きく分けて2種類あり、その一
例を図25に示す。図25に示すように、SOSセンサ
は、受光素子としてフォトダイオード(以下、「PD」
という)430を備えており、走査光ビームがPD43
0に入射すると所定のアナログ振幅出力が得られる。
【0008】図25(A)は、PD430が1つの場合
の例であり、所定の基準電圧VrefとPD430のア
ナログ信号電圧をコンパレータ432で比較し、コンパ
レータ432の出力をSOSセンサの出力として得るも
のである。図25(B)はPD430を2つ用いる場合
の例であり、2つのPD430A、430Bを主走査方
向に並べて配置し、コンパレータ432でこの2つのP
D430A、430Bの出力を比較することによってS
OSセンサの出力を得るものである。
【0009】なお、実際に画像を形成する場合、使用環
境の変化に応じて画像形成のためのプロセス条件を最適
にする必要があり、その際に感光体の露光光量がプロセ
ス条件の1つのパラメータとして使用される。すなわ
ち、プロセス条件によって半導体レーザの出力光量が変
えられるため、SOSセンサのPDに入射する走査光ビ
ームの光量が変化する。また、ユーザの好みに応じてプ
リンタ濃度を変えるために半導体レーザの出力光量を変
えることもあり、これによってもPDへの入射光量が変
化する。
【0010】PDへの入射光量が変化すると、PDが1
つのSOSセンサの場合(図25(A)参照)、PDか
ら出力されるアナログ信号の振幅(以下、「アナログ振
幅」という)変化の影響を受けて、SOSセンサから出
力されるSOS信号の出力タイミングが変化してしま
う。このため、特開昭63−267908号公報に記載
されているように、基準電圧Vref(スライスレベ
ル)をPDのアナログ振幅に連動させて、タイミングの
ずれを補償している。すなわち、例えば入射光量が減少
してPDのアナログ振幅が1/2になった場合は、基準
電圧Vrefを1/2に引き下げるようになっている。
一方、PDをが2つ用いたSOSセンサの場合(図25
(B)参照)、PDのアナログ振幅が変化してもSOS
信号の出力タイミングに変化は生じにくいという特徴を
有している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
高画質化の要求に応えるためには、半導体レーザの出力
光量の変化幅(レンジ)を更に拡大することが要求され
るが、SOSセンサが安定して動作する光量範囲に限界
があるため、従来の特開昭63−267908号公報に
記載の技術や2つのPDを用いたSOSセンサでは十分
に対応できなかった。すなわち、SOSセンサは所定の
光量範囲内でのみ安定して動作するので、半導体レーザ
の出力光量の変化幅を拡大すると誤動作し易くなるとい
う問題があった。
【0012】例えば、プロセス条件の変更やユーザによ
る濃度変更によって半導体レーザの出力光量を低くする
と、SOSセンサのPDに入射する光量も低くなり、図
26に示すようにJITTERが大きくなってしまう。
更に光量を低くすると、SOSセンサが反応しなくな
り、SOS信号の周期が長くなってしまう(図23
(C)参照)。また、光ビームの光量を高くすると、ノ
イズレベルや迷光(センサのエッジ等で反射されてから
入射する光)の光量が増大するため、図27に示すよう
に正規のSOS信号に加えて、このノイズや迷光によっ
ても信号が出力されてしまい、SOS信号の周期が短く
なってしまう(図23(D)参照)。
【0013】プロセス条件の変更やユーザによる濃度変
更以外にも、例えば、感光体の長寿命化に伴って、経時
的な感度劣化を調整するために半導体レーザの出力光量
を変化させる必要があり、これによってもSOSセンサ
のPDへの入射光量が変化する。また、光走査装置の長
寿命化に伴って、光走査装置内の光学部品等に付着する
粉塵(経時的に増加する)の影響によっても、SOSセ
ンサのPDへの入射光量が変化する。更に、光走査装置
内の光学部品の結露によってPDへの入射光量が減った
り、装置内の温度変化による光走査装置内のアライメン
トの変動によってもPDへの入射光量が減ることもあ
る。これらの場合も、上記と同様の問題が発生してしま
う。すなわち、マシンライフ全体に渡ってSOSセンサ
を安定して動作させることは難しかった。
【0014】このようなSOSセンサの動作不安定によ
り、SOS信号の発生タイミングがずれて出力画像に歪
みが生じたり、光走査装置の異常と判断されて装置停止
となりプリント動作不能となったり、自動的に再起動す
る場合でも再起動中はプリント動作不能となってしまっ
た。特にカラープリンタでは色の表現が微妙であり、レ
ーザ光量を頻繁に変化させる必要があり顕著である。
【0015】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、光ビームの走査タイミングを検出するセン
サを広い光量範囲で安定して動作させることができる画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、光源から出力された光ビ
ームを走査して感光体に照射する光走査装置を備え、画
像を形成する画像形成装置であって、前記光ビームが入
射する位置に配設され、前記光ビームの走査タイミング
を検知し、且つゲインを複数段に切替可能な走査タイミ
ング検知手段と、前記走査タイミング検知手段によって
検知された走査タイミングに同期して画像の書出しタイ
ミングを制御するタイミング制御手段と、前記画像形成
装置の状態を検出する状態検出手段と、前記状態検出手
段による検出結果に基づいて、前記走査タイミング検知
手段のゲインを切替えるゲイン切替制御手段と、を有す
ることを特徴としている。
【0017】請求項1に記載の発明によれば、画像形成
装置では、タイミング制御手段によって、走査タイミン
グ検知手段によって光ビームの走査タイミングを検知
し、タイミング制御手段によって当該検知した走査タイ
ミングに同期して画像の書出しタイミング(書出し位
置)を制御する。走査タイミング検知手段のゲインは複
数段に切替可能になっており、状態検出手段によって画
像形成装置の状態を検出し、ゲイン切替制御手段によっ
て当該検出した画像形成装置の状態に基づいて走査タイ
ミング検知手段のゲインを切替える。
【0018】すなわち、画像形成装置の状態によって走
査タイミング検知手段への入射光量が変化しても、適切
なゲインに切替えることができるので、走査タイミング
検知手段を安定して動作させることができる。また、入
射光量の変化によって走査タイミングが正確に検知でき
ずに光走査装置の異常と判断されて、プリント動作不能
状態に陥ることを防止できる。
【0019】なお、請求項2に記載されているように、
前記ゲイン切替制御手段が、前記光源の出力光量を制御
する光量制御手段と、前記光量制御手段による制御光量
値と所定のしきい値とを比較する比較手段と、前記状態
検出手段による検出結果に基づいて、前記制御光量値及
び前記しきい値の少なくとも一方を変更する変更手段
と、を備え、前記比較手段による比較結果に基づいて、
前記ゲインを切替えるようにするとよい。
【0020】また、請求項3に記載されているように、
前記状態検出手段による検出結果に基づいて、前記走査
タイミング検知手段に入射する光ビームの入射光量を予
測し、当該予測結果に基づいて、前記ゲインを切替える
ようにしてもよい。
【0021】このとき、請求項4に記載されているよう
に、前記状態検出手段が、形成した前記画像の濃度、温
度、温度及び湿度、前記感光体の累積使用量、前記光走
査装置の累積使用量、設定濃度、及び連続プリント枚数
の少なくとも1つ、或いは2つ以上の組合せを検出する
ようにするとよい。
【0022】請求項5に記載されているように、前記状
態検出手段が、前記走査タイミング検知手段による前記
走査タイミングの周期を検出し、前記ゲイン切替制御手
段が、前記走査タイミングの周期が所定値よりも長い場
合に前記ゲインを上げるようにするとよい。また、請求
項6に記載されているように、前記状態検出手段が、前
記走査タイミング検知手段による前記走査タイミングの
周期を検出し、前記ゲイン切替制御手段が、前記走査タ
イミングの周期が所定値よりも短い場合に前記ゲインを
下げるようにしてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0024】[第1の実施の形態] (全体構成)図1には、画像形成装置10の概略構成が
示されている。図1に示されるように、画像形成装置1
0はケーシング12によって被覆されている。ケーシン
グ12内には、画像形成部14が設けられている。画像
形成部14は、図1に示される矢印A方向に定速回転す
る円筒状の感光体16と、所望の画像データに基づいて
光ビームを感光体16に向けて(矢印B参照)、主走査
しながら照射する光走査装置18(詳細後述)とを含ん
で構成されている。
【0025】感光体16の周面近傍には帯電器20が配
設されている。帯電器20は、感光体16を一様に帯電
させる。帯電器20により一様に帯電された感光体16
は、矢印A方向に回転することによって、光走査装置1
8からの光ビームが照射される。これにより、感光体1
6の周面上に潜像が形成される。
【0026】また、光走査装置18による光ビームの照
射位置よりも感光体16の回転方向下流側には、順に、
現像器22、転写用帯電体24、クリーナ26が配設さ
れている。現像器22は、トナーを供給して感光体16
の周面上に形成された潜像を現像し、感光体16の周面
上にトナー像を形成する。このトナー像は、転写用帯電
体24によって、記録紙トレイ28から感光体16と転
写用帯電体24の間に案内された記録紙30に転写さ
れ、転写後に感光体16の周面に残留しているトナーは
クリーナ26によって除去される。トナー像が転写され
た記録紙30は、定着器32へ搬送されて定着処理が施
された後、排出トレイ34に排出される。
【0027】また、画像形成装置10は、メインコント
ロールユニット36を備えている。このメインコントロ
ールユニット36によって、上記画像形成部14におけ
る画像形成動作(プリント動作)を制御する。
【0028】(光走査装置の詳細構成)次に、光走査装
置18の概略構成について図2を用いて説明する。
【0029】光走査装置18には、光源として半導体レ
ーザ40と、半導体レーザ40から出力された光ビーム
を反射して、感光体16に光ビームを照射するポリゴン
ミラー42とを備えている。
【0030】半導体レーザ40は、後述するレーザ駆動
回路(LDD:LD Driver)44に接続されており、こ
のレーザ駆動回路44によって点灯制御されることによ
って、画像データに基づいて光ビームを所定強度で出力
する。半導体レーザ40から出力された光ビームは、シ
リンドリカルレンズ46を介してポリゴンミラー42に
入射される。
【0031】ポリゴンミラー42は、側面に複数の反射
面42Aが設けられた正多角形状(本実施の形態では正
六角形)に形成されており、入射された光ビームはこの
反射面42Aに収束するようになっている。
【0032】また、ポリゴンミラー42は、モータ48
に軸着され、このモータ48の駆動によって、矢印C方
向に所定の回転数(所定の速度)で回転される。この回
転によって、各反射面42Aへの光ビームの入射角は連
続的に変化し、偏向される。これにより、感光体16の
軸線方向(矢印D参照、以下「主走査方向」という)に
走査して、光ビームが感光体16に照射される。
【0033】ポリゴンミラー42により反射された光ビ
ームの進行方向には、第1レンズ50Aと第2レンズ5
0Bから構成されているfθレンズ50が配置されてい
る。fθレンズ50を透過した光ビームは、光走査装置
18から出力され、感光体16に照射される。このfθ
レンズ50により、感光体16に光ビームを照射すると
きの走査速度が等速度になるとともに、感光体16の周
面上に結像点を結ぶ。
【0034】光走査装置18には、fθレンズ50より
も光ビームの進行方向下流で、且つ光ビームの走査方向
上流側の画像形成領域外には、ミラー52が配設されて
いる。ミラー52による光ビームの反射方向には、フォ
トディテクタ等からなるSOSセンサ54(詳細後述)
が配置されている。SOSセンサ54には、感光体16
をその軸線方向に走査するごとに、ミラー52によっ
て、走査方向上流側の画像形成領域外の光ビームが案内
される。すなわち、SOSセンサ54では、光走査装置
18による感光体16への1走査ごとの走査開始タイミ
ングを検知し、その結果をSOS信号として出力する。
このSOSセンサ54が、本発明の走査タイミング検知
手段に対応する。
【0035】(半導体レーザ駆動回路)次に、レーザ駆
動回路44について図3を用いて説明する。図3には、
レーザ駆動回路44の回路図が示されている。
【0036】図3に示されるように、レーザ駆動回路4
4には、半導体レーザ40に所定電流値のバイアス電流
を流すためのバイアス電流源60と、半導体レーザ40
に所定電流値のスイッチング電流を流すためのスイッチ
ング電流源62とが設けられている。
【0037】バイアス電流源60とスイッチング電流源
62は、抵抗を介してアースされている。また、バイア
ス電流源60とスイッチング電流源62は、各々イネー
ブル(ENB)端子64と接続されており、ENB端子
64からENB信号が入力されることによって機能する
ようになっている。なお、通常(画像形成動作時)、E
NB信号はON(Hレベル)となっており、バイアス電
流源60とスイッチング電流源62はON状態になって
いる。
【0038】ここで、半導体レーザ40は、図4に示す
ように、そのパッケージ内に光ビームを出力するレーザ
ダイオード(以下、「LD」)76と、その光量を検出す
るフォトダイオード(以下、「PD」という)78とを
備えている。半導体レーザ40の光ビームの出力方向を
前方とすると、LD76は光ビームを前後両端面から出
力し、このうち前端面から出力された光ビームが半導体
レーザ40の出力光として出力され、後端面から出力さ
れた光ビームがモニター光としてPD78に入射する。
すなわち、PD78は、半導体レーザ40の出力光量に
対応した電流を出力する。
【0039】バイアス電流源60は、図3に示すよう
に、半導体レーザ40のLD76と接続されている。半
導体レーザ40には、バイアス電流源60がON状態の
ときは常にバイアス電流が流れるようになっている。
【0040】また、LD76は負荷抵抗66と並列接続
されている。LD76と負荷抵抗66は、それぞれnp
n型のトランジスタ68、70のコレクタと接続されて
いる。トランジスタ68、70のエミッタは、共にスイ
ッチング電流源62と接続され、ベースはスイッチ72
と接続されている。スイッチ72は、トランジスタ6
8、70のベース電流を制御することにより、コレクタ
からエミッタに流れる電流のON/OFF制御するよう
になっている。
【0041】詳しくは、スイッチ72の駆動によって、
トランジスタ68、70の何れか一方のコレクタからエ
ミッタへ、スイッチング電流が流れるようになってい
る。すなわち、スイッチング電流をLD76側に流す
か、負荷抵抗66側に流すかを選択的に切り替え可能と
なっており、LD76側にスイッチング電流が流れる
と、LD76には、前述のバイアス電流とスイッチング
電流を合計した電流値の電流が流れる。
【0042】なお、バイアス電流は、LD76(半導体
レーザ40)がコヒーレントな光を出力するために必要
な閾値電流未満となるように設定されている。また、ス
イッチング電流は、バイアス電流との和によって、LD
76がコヒーレントな光を出力するために必要な閾値電
流を越えるように設定されている。したがって、スイッ
チング電流をLD76側に流すか否かの切り替えによっ
て、LD76、すなわち半導体レーザ40が点灯制御さ
れる。
【0043】スイッチ72は、Video端子74と接
続されている。スイッチ72の駆動、すなわちスイッチ
ング電流をLD76側に流すか否かの切り替えは、Vi
deo端子74からのVideo信号に基づいて行われ
るようになっている。これにより、画像データに基づい
て変調された光ビームが生成される。
【0044】一方、PD78は、電流−電圧変換器(図
示省略)を介してコンパレータ80のプラス端子に接続
されている。PD78から出力された半導体レーザ40
の出力光量に対応した電流は、電流−電圧変換器(図示
省略)によりモニタ電圧に電圧変換されて、コンパレー
タ80のプラス端子側に入力される。
【0045】コンパレータ80のマイナス端子側は、基
準電圧端子82と接続されており、基準電圧端子82か
ら所定の基準電圧(Vref)が入力されるようになっ
ている。すなわち、コンパレータ80では、モニタ電圧
と基準電圧とを比較し、その結果を出力するようになっ
ている。
【0046】コンパレータ80の出力は、S/H(Sa
mple/Hold)回路84と接続され、S/H回路
84はスイッチング電流源62と接続されている。S/
H回路84は、コンパレータ80の出力に基づいて、ス
イッチング電流源62で設定されているスイッチング電
流(電流値)を変化させ、モニタ電圧が基準電圧と一致
するようなスイッチング電流を生成するようになってい
る。
【0047】LD76(半導体レーザ40)は、一般
に、閾値電流を越えるとコヒーレントな光を出力し、そ
の光量はLD76(半導体レーザ40)を流れる電流
(所謂駆動電流)と比例する特性を有する。したがっ
て、S/H回路84は、モニタ電圧が基準電圧と一致す
るようにスイッチング電流を変化させることにより、基
準電圧で設定される所定光量の光ビームを出力するよう
に、LD76、すなわち半導体レーザ40の光量制御を
行うことができる。
【0048】また、S/H回路84は、S/H端子86
と接続されており、S/H端子86からSample信
号又はHold信号が入力されるようになっている。S
/H回路84は、Sample信号が入力されている期
間に半導体レーザ40の光量制御を行い、それ以外の期
間、すなわちHold信号が入力されている期間は光量
制御の結果を保持するようになっている。
【0049】なお、Sample信号は、Video信
号による画像の書込み以外の期間、例えば、光ビームが
感光体16の画像形成領域外を走査している期間(SO
Sから把握可能)や、画像形成処理前の期間に入力され
るようになっている。Video信号による画像の書込
み時は、Sample信号が入力されている間に行われ
た半導体レーザ40の光量制御結果、すなわちモニタ電
圧が基準電圧と一致するように定められたスイッチング
電流によって半導体レーザ40を駆動する。
【0050】(SOSセンサの詳細構成)次に、図5を
参照して、SOSセンサ54の詳細構成について説明す
る。図5には、SOSセンサの回路構成が示されてい
る。
【0051】図5に示すようにSOSセンサ54は、2
つのPD90A、90Bを備えている。このPD90
A、90Bは、受光面を光ビームの入射方向に向けて、
且つ主走査方向に並べて配設されており、PD90A、
90Bの出力は、各々アンプ92A、92Bに接続され
ている。
【0052】PD90A、90Bは、入射した光量に応
じた光電流をそれぞれ出力し、出力された光電流は、電
流/電圧変換手段(図示省略)によって電圧変換された
後、各々アンプ92A、92Bに入力され、所定の増幅
率(以下、「ゲイン」という)で増幅される。
【0053】アンプ92A、92Bの出力信号はコンパ
レータ96に入力され、SOS信号が生成される。コン
パレータ96の出力電圧は、アンプ92Aの出力信号が
アンプ92Bの出力信号よりも低電圧になった時に、L
レベルになる。すなわち、走査光ビームの位置がPD9
0AからPD90Bに移った時に、立ち下がりのエッジ
となるSOS信号が発生する。
【0054】アンプ92A、92Bのゲインは、ゲイン
抵抗94A、94B(R1、R2)と、アンプ内部のゲ
インを決定する因子によって決定される。本実施の形態
では、このうちアンプ内部のゲインを外部からのゲイン
切替信号により切替え可能となっている。具体的には、
ゲイン切替信号が「H」の場合は高ゲイン、「L」の場
合は低ゲインが選択されるようになっている。
【0055】すなわち、ゲイン切替信号によってアンプ
92A、92Bのゲインを高ゲインに切替えることによ
ってSOSセンサ54の感度を高くし、アンプ92A、
92Bのゲインを低ゲインに切替えることによってSO
Sセンサ54の感度を低くすることができるようになっ
ている。これにより、SOSセンサ54に入射する光ビ
ームの光量が変化しても、安定してSOS信号を発生さ
せることができる。
【0056】ここで、本実施の形態で用いるSOSセン
サ54の入出力特性について図6を参照して説明する。
SOSセンサ54は、高ゲインの場合は入射光量がP0
〜P2の範囲(以下、「高ゲイン光量範囲」という)内
で正常動作し、P2を超えるとノイズや迷光等による誤
動作が生じ易くなる。一方、低ゲインの場合は入射光量
がP1〜P3の範囲(以下、「低ゲイン光量範囲」とい
う)内で正常動作し、P3を超えると同様に誤動作が生
じ易くなる。
【0057】また、高ゲインでも低ゲインでも正常動作
するP1〜P2の範囲(以下、「オーバーラップ範囲」
という)が設けられており、入射光量がこの範囲内のと
きにゲインの切替えを行う。すなわち、入射光量の変動
が予測される場合に、予め適切なゲインに切替えること
ができるようになっている。
【0058】(ゲイン切替え機能構成)次に、SOSセ
ンサ54のゲイン切替えるための機能構成について説明
する。なお、具体的な構成については後述の実施例にお
いて詳細に説明する。
【0059】図7には、ゲイン切替え機能の基本構成が
示されている。図7に示すように、ゲイン切替え機能
は、メインコントロールユニット36に、画像形成装置
10の状態を検出する状態検出手段98、SOSセンサ
54、及びレーザ駆動回路44が接続されて構成されて
いる。なお、メインコントロールユニット36が本発明
のタイミング制御手段、ゲイン切替制御手段に対応す
る。
【0060】状態検出手段98が検出する画像形成装置
10の状態としては、形成した画像の濃度、温湿度、感
光体16の累積使用量、光走査装置18の累積使用量、
ユーザによる設定濃度等がある。これらのうち少なくと
も1つをSOSセンサ54のゲイン切替えるために用い
る。
【0061】メインコントロールユニット36には、メ
モリ(図示省略)から読み出されたプリントする画像デ
ータに基づく画像データ信号、状態検出手段98によっ
て検出された画像形成装置の状態を示す信号、及びSO
Sセンサ54からのSOS信号が入力される。メインコ
ントロールユニット36は、これらの入力された信号に
基づいて、Video信号、S/H信号、ENB信号等
のコントロール信号を生成し、レーザ駆動回路44に出
力する。レーザ駆動回路44は、前述のように、このコ
ントロール信号に基づいて半導体レーザ40の点灯をO
N/OFF制御する。
【0062】また、メインコントロールユニット36
は、状態検出手段98によって検出した画像形成装置の
状態に基づいて、基準電圧(Vref)の値を調整しな
がらレーザ駆動回路44に供給することによって半導体
レーザ40の出力光量を制御するとともに、ゲイン切替
信号を生成してSOSセンサ54に供給することによっ
てSOSセンサ54のゲイン(高ゲイン/低ゲイン)を
切替える。さらに、メインコントロールユニット36
は、SOSセンサ54から入力されたSOS信号の周期
から光走査装置18の異常発生を監視する。
【0063】(作用)次に、本実施の形態の作用とし
て、ゲイン切替制御について説明する。図8には、メイ
ンコントロールユニット36で実行されるゲイン切替制
御処理のフローチャートが示されている。
【0064】図8に示すように、メインコントロールユ
ニット36では、まず、ステップ100において、状態
検出手段98から信号を受けることにより、画像形成装
置10の状態を検出する。次のステップ102では、検
出した画像形成装置10の状態に基づいて、所定濃度の
画像を形成するための半導体レーザ40の出力光量を算
出し、この算出した出力光量値に基づいて、レーザ駆動
回路44に供給する基準電圧(Vref)を調整する。
【0065】レーザ駆動回路44では、この基準電圧
(Vref)に基づいて半導体レーザ40の出力光量を
制御する。すなわち、メインコントロールユニット36
では、レーザ駆動回路44に供給する基準電圧(Vre
f)の値を制御することで、所定濃度で画像が形成され
るように半導体レーザ40の出力光量を設定することが
できる(以下、算出した半導体レーザ40の出力光量の
ことを「設定光量」といい、この設定光量が本発明の光
量制御値に対応する)。設定光量が変更されるとSOS
センサ54への入射光量も変化するので、次のステップ
104では、この設定光量を予め定められた所定値(以
下、「しきい値」という)と比較する。
【0066】設定光量がしきい値を超えている場合は、
SOSセンサ54に入射する光量が多いと判断して、ス
テップ104からステップ106に進み、Lレベルのゲ
イン切替信号をSOSセンサ54に出力する。すなわ
ち、SOSセンサ54のゲインを低ゲインにする。
【0067】一方、設定光量がしきい値以下の場合は、
SOSセンサ54に入射する光量が少ないと判断して、
ステップ104からステップ108に進み、Hレベルの
ゲイン切替信号をSOSセンサ54に出力する。すなわ
ち、SOSセンサのゲインを高ゲインにする。
【0068】このように、第1の実施の形態では、画像
形成装置10の状態によって半導体レーザ40の出力光
量の設定が変更された場合に、設定光量の変更に伴って
SOSセンサ54のゲインを切替えるようになってい
る。すなわち、画像形成装置10の状態変化によるSO
Sセンサ54の入射光量の変化に伴って、SOSセンサ
54のゲインが適切なゲインに切替えられるようになっ
ている。
【0069】これにより、SOSセンサ54の入射光量
が変化しても、SOSセンサ54でSOS信号を得るこ
とが可能となり、広い光量範囲で安定してSOSセンサ
54を動作させることができる。したがって、SOSセ
ンサ54への入射光量の変化により、光走査装置18の
異常と判断されてプリント動作不能状態に陥るのを防止
することができる。
【0070】次に、状態検出手段98を具体的に挙げて
実施例を説明する。
【0071】<第1実施例>画像形成装置10では、一
般に、所定濃度で画像を形成するために、所定のテスト
パターン画像を形成したときの画像濃度を検出し、メイ
ンコントロールユニット36において、この検出結果に
基づいて、所定濃度となるように半導体レーザ40の出
力光量を設定する。
【0072】形成した画像の濃度を検知する状態検出手
段98としては、感光体16上又は転写体(記録紙)上
に形成されたトナー像の濃度を検出するトナー濃度セン
サ(ADC(Auto Density Control)センサ)や、感光
体上に形成された静電潜像の電位を検出する潜像電位セ
ンサ(ESV(Electro-Static Voltage)センサ)があ
る。以下、ADCセンサを用いる場合について詳しく説
明する。
【0073】図9に示すように、ADCセンサ200
は、一般に、LED202とPD204により構成さ
れ、LED202によって感光体16上又は転写体上に
形成されたトナー像に対して光を照射し、その反射光量
をPD204によって検出することによってトナー重量
(トナー像の濃度)を測定する。図10は、ADCセン
サ200の代表的な特性を示しており、横軸はトナー重
量、縦軸はADCセンサ200の出力電圧を示してい
る。図10に示すように、ADCセンサ200は、トナ
ー重量が小さい場合は出力電圧が高く、トナー重量が大
きくなる程、出力電圧が低くなるという特性を有してい
る。
【0074】図11に、このADCセンサ200を状態
検出手段98として用いる場合のメインコントロールユ
ニット36の詳細構成を示す。図11に示すように、メ
インコントロールユニット36は、レジスタ210及び
光量算出演算器212を備えたマイコン214が、A/
D変換器216と、比較器218とに接続されて構成さ
れている。ADCセンサ200は、A/D変換器216
を介してマイコン214に接続されており、SOSセン
サ54は比較器218、レーザ駆動回路44は光量算出
演算器212と各々接続されている。
【0075】メインコントロールユニット36では、A
DCセンサ200から入力されたトナー像の濃度に基づ
くアナログ電圧出力をA/D変換器216によってデジ
タルデータに変換した後、マイコン214に入力する。
なお、A/D変換器216の代わりに、マイコンに一般
に備えられている汎用のA/Dポートを利用してもよ
い。
【0076】マイコン214は、この入力されたデジタ
ルデータをレジスタ210に一時記憶しておく。光量制
御のタイミングとなったら、光量算出演算器212にお
いて、レジスタ210に記憶したデジタルデータと、予
め求められてメモリ(図示省略)に記憶されている光量
と濃度の関係を示すLUT(Look Up Table)とに基づ
いて、所定濃度を得るための半導体レーザ40の出力光
量を算出し、この算出した出力光量値に基づいて、レー
ザ駆動回路44に供給する基準電圧(Vref)の値を
調整する。これにより、半導体レーザ40の出力光量が
設定される。
【0077】これと同時に、光量算出演算器212で算
出した光量値、すなわち設定光量の値を比較器218に
入力する。比較器218は、この設定光量と、予め求め
られてメモリ(図示省略)に記憶されている所定のしき
い値とを比較し、設定光量がしきい値よりも大きい場合
はLレベル、しきい値以下の場合はHレベルの信号をゲ
イン切替信号としてSOSセンサ54に出力する。な
お、このしきい値は、前述の高ゲイン光量範囲と低ゲイ
ン光量範囲とがオーバラップするオーバラップ範囲内の
光量値である。
【0078】なお、ADCセンサの代わりにESVセン
サを用いる場合も、上記と同様の構成でよい。ただし、
LUTはESVセンサの出力に基づいて求めたものを用
いる。
【0079】このように、メインコントロールユニット
36において、画像形成装置10の状態として形成した
画像濃度を検出して、半導体レーザ40の出力光量を設
定した場合には、所定のしきい値との比較によってゲイ
ン切替信号を生成することができる(図8のゲイン切替
制御が実行される)。
【0080】<第2実施例>形成される画像の濃度は温
度や湿度にも依存するため、画像形成装置10では、メ
インコントロールユニット36において、温度や湿度に
応じて半導体レーザ40の出力光量を設定する。
【0081】詳しくは、図12の露光エネルギーに対す
る感光体の表面電位特性に示されているように、感光体
16は、温度が高くなると表面電位が下がる傾向、すな
わち感光体16の感度が高くなる特性(露光エネルギー
が少なくても所定電位にすることができる)を有してい
る。したがって温度が高い場合は半導体レーザ40の出
力光量を減少させ、温度が低い場合は半導体レーザ40
の出力光量を増大させる必要がある。また、光走査装置
18内の光学系は温湿度によって結露することがあり、
結露する温湿度環境の場合は、半導体レーザ40の出力
光量を増大させる必要がある。
【0082】ここでは、温度により半導体レーザ40の
出力光量を設定する場合について説明する。温度を検知
する状態検出手段98としては、画像形成装置に一般的
に備えられている温度センサがある。
【0083】温度センサは、一般的にサーミスタに代表
される。サーミスタとは、抵抗体の抵抗値が温度により
変化することを利用したセンサである。図13に示すよ
うに、サーミスタを利用した温度センサ220は、サー
ミスタ222とシリーズ抵抗224を接続し、その分圧
した電圧が温度センサの出力電圧となる。すなわち、サ
ーミスタ222の抵抗値をRth、シリーズ抵抗224
の抵抗値をRとすると、出力電圧Vは、 V=R/(Rth+R)×Vcc となる。
【0084】なお、本実施の形態では、負の特性を有す
るサーミスタ222を使用することで(図14参照)、
温度センサの出力特性が正になるようにしている。ま
た、使用する温度範囲で出力特性がほぼリニアになるよ
うに、サーミスタ222及びシリーズ抵抗224を選定
している(図15参照)。
【0085】図16に、この温度センサ220を状態検
出手段98として用いる場合のメインコントロールユニ
ット36の詳細構成を示す。なお、図16では、図11
と同一の部材については同一の符号を付与している。
【0086】図16に示すように、温度センサ220を
用いる場合のメインコントロールユニット36の構成
は、前述のADCセンサ200を用いる場合と同様であ
り、予め実験により求めた温度毎の感度特性に基づいて
得た光量と温度の関係を示すLUTを用いることだけが
異なる。このように構成することにより、第1実施例と
同様に、メインコントロールユニット36において、画
像形成装置10の状態として形成した画像濃度を検出し
て、半導体レーザ40の出力光量を設定した場合には、
所定のしきい値との比較によってゲイン切替信号を生成
することができる(図8のゲイン切替制御が実行され
る)。
【0087】<第3実施例>形成される画像の濃度は感
光体16の累積使用量にも依存するため、画像形成装置
10では、メインコントロールユニット36において、
感光体16の累積使用量に応じて半導体レーザ40の出
力光量を設定する。
【0088】詳しくは、感光体16は初期時には所定の
膜厚を有しており、プリント枚数が増加するに従って摩
耗していくので、経時的に次第にガンマが小さくなって
いく特性(露光エネルギーに対する感光体の表面電位特
性)を有している。すなわち、感光体16の累積使用量
(使用時間)が増えるにつれ、次第に感光体16の感度
が低下するので、半導体レーザ40の出力光量を増大さ
せる必要がある。
【0089】感光体16の累積使用量を検知する状態検
出手段98としては、プリント枚数をカウントするPV
(Print Volume)カウンタ230がある。なお、PVカ
ウンタ230は、画像形成装置10内に搭載される消耗
品(感光体やトナー残量)の寿命を計測するために、画
像形成装置10に一般的に備えられており、消耗品を交
換するとそのカウンタ値がリセットされるように構成さ
れている。また、一般に、消耗品の交換はトナーカセッ
トを取替えることによって行われ、感光体16と現像器
22はこのトナーカセットに内蔵されている。
【0090】図17に、このPVカウンタ230を状態
検出手段98として用いる場合のメインコントロールユ
ニット36の詳細構成を示す。なお、図17では、図1
1と同一の部材については同一の符号を付与しており、
ここでは詳細な説明を省略する。
【0091】図17に示すように、PVカウンタ230
を用いる場合は、メインコントロールユニット36内に
PVカウンタ230が更に備えられ、マイコン214に
管理手段232が更に備えられている。なお、LUTに
は、予め実験により求めたプリント枚数に応じた感度特
性に基づいて得た光量とプリント枚数の関係を示すLU
Tを用いる。
【0092】PVカウンタ230によるカウント値はマ
イコン214に入力され、マイコン214はこのカウン
ト値をレジスタ210に記憶する。管理手段232は、
トナーカセットが交換された場合にPVカウンタ230
のカウント値をリセットする。
【0093】詳しくは、トナーカセット234には、一
般に、各トナーカセットを識別するためにトナーカセッ
ト毎に異なるシリアルナンバが付与されており、トナー
カセット234内部のメモリ等にこのシリアルナンバの
情報を保持している。管理手段232は、画像形成装置
に装填されているトナーカセット234をこのシリアル
ナンバにより識別し、識別したシリアルナンバをレジス
タ210に記憶しておく。そしてレジスタ210に記憶
されているシリアルナンバと、トナーカセット234の
シリアルナンバとを照合することによりトナーカセット
234の交換を検知する。
【0094】このように構成することにより、メインコ
ントロールユニット36において、画像形成装置10の
状態として感光体16の累積使用量を検出して、半導体
レーザ40の出力光量を設定した場合には、所定のしき
い値との比較によってゲイン切替信号を生成することが
できる(図8のゲイン切替制御が実行される)。
【0095】<第4実施例>形成される画像の濃度は、
光走査装置18の累積使用量にも依存するため、画像形
成装置10では、メインコントロールユニット36にお
いて、光走査装置18の累積使用量に応じて半導体レー
ザの出力光量を設定する。
【0096】詳しくは、光走査装置18から感光体16
に照射される光量は、光走査装置18内の光学系の透過
率が加味される。光走査装置18の累積使用量(使用時
間)が増えると、粉塵等により光学系内が汚れて透過率
が低下するので(図18参照)、メインコントロールユ
ニット36では、感光体16上で同一光量を得るため
に、半導体レーザ40の出力光量を増大させる必要があ
る。
【0097】また、SOSセンサ54の入射する光ビー
ムも粉塵等の影響を受けてダウンする。すなわちSOS
センサ54の入射光量が設定光量よりも低くなってしま
う。このため、SOSセンサ54のゲインを切替える際
に用いるしきい値を、光走査装置18の累積使用量(使
用時間)に応じて補正する必要がある。
【0098】光走査装置18の累積使用量を検知する状
態検出手段98としては、半導体レーザ40のパッケー
ジ内に備えられているPD78がある。詳しくは、前述
のように、半導体レーザ40の出力光量は光走査装置1
8を使用量の増加に伴って増大するように設定されて制
御されるので、次第にPD78に入射するモニタ光量が
増大する。すなわち、PD78によるモニタ電圧から光
走査装置18の累積使用量を検知することができる。
【0099】図19に、このPD78を状態検出手段9
8として用いる場合のメインコントロールユニット36
の詳細構成を示す。なお、図19では、図11と同一の
部材については同一の符号を付与しており、ここでは詳
細な説明を省略する。
【0100】図19に示すように、マイコン214は、
光量算出演算器212とともに、メモリ240及び傾向
算出演算器242を備えている。
【0101】メインコントロールユニット36では、P
D78からのモニタ電圧値をメモリ240に蓄積記憶
し、傾向算出演算器242においてメモリ240のモニ
タ電圧値に基づいて、モニタ電圧の傾向(増大傾向)を
求める。この結果に基づいて切替信号を発生するための
しきい値を調整することによって、粉塵等の影響によっ
てダウンするSOSセンサ54の入射光量値をオフセッ
トとして反映させる。これにより、SOSセンサ54の
入射光量への粉塵の影響を加味して切替信号を生成する
ことができる。
【0102】なお、光走査装置18の累積使用量とし
て、光走査装置18による累積プリンタ枚数や、ポリゴ
ンミラー42を回転させるモータ48の累積回転時間
や、半導体レーザ40の累積点灯時間を利用することも
でき、これらの計測するカウンタを状態検出手段98と
して用いてもよい。
【0103】<第5実施例>画像形成装置10では、一
般に、半導体レーザ40の出力光量に関するデータがプ
リント濃度としてユーザに解放されることがあり、ユー
ザは任意の濃度を選択することができる(濃度設定可
能)ようになっている。画像形成装置10では、ユーザ
によって濃度が設定された場合に、その設定濃度に応じ
てプロセス条件を変更する。すなわち、ユーザによる設
定濃度となるように半導体レーザ40の出力光量を設定
する。
【0104】この場合のSOSセンサ54のゲインを切
替えるための機能構成を図20に示す。なお、図20で
は、図11と同一の部材については同一の符号を付与し
ており、ここでは詳細な説明を省略する。
【0105】図20に示すように、ユーザからの各種指
示を入力するための表示パネル等のユーザインターフェ
ース(User Interface)250が、画像処理を司る画像
処理コントローラ252を介してメインコントロールユ
ニット36に接続されている。
【0106】画像形成装置10の濃度設定を行う場合、
ユーザは、ユーザインターフェース250を操作して所
望の濃度が選択する。これにより、ユーザインターフェ
ース250から画像処理コントローラ252に選択され
た濃度(設定濃度)を示す信号が入力され、画像処理コ
ントローラ252はこの入力信号に基づいて、所定の濃
度情報を示す信号をメインコントロールユニット36に
送信する。
【0107】メインコントロールユニット36では、こ
の入力信号に基づいて、ユーザによる設定濃度に対応す
る半導体レーザ40の出力光量を算出して、レーザ駆動
回路44に供給する基準電圧(Vref)を調整する。
すなわち、ユーザによる設定濃度に基づいて半導体レー
ザ40の出力光量を設定する。そして、この設定光量と
所定のしきい値との比較によってゲイン切替信号を生成
する(図8のゲイン切替制御が実行される)。これによ
り、ユーザが積極的に光量に関係するデータを変更した
場合にも対応することができる。
【0108】同様に、画像処理を行う画像データの処理
方法、すなわち画質の種類(シャープ強調、階調性重視
等)と関係して、光量データを変更する要求が画像処理
コントローラ252からあった場合に、その際に算出さ
れる半導体レーザ40の出力光量に基づいてゲイン切替
信号を生成する。更に、画像イメージやテキスト等の種
類によって、テキストは濃くしたり、イメージ優先等の
設定状況に応じて光量データを変更する場合も同様であ
る。ただし、両者が混在する場合は、何れか一方が優先
となるので1ページ単位で制御する。
【0109】また、算出された半導体レーザ40の出力
光量が低ゲイン光量範囲と高ゲイン光量範囲のオーバラ
ップ範囲であった場合は、変更する光量範囲を予め求め
ておけば、画像形成動作中でのSOSセンサ54のゲイ
ン切替えを防止するために、何れか一方に初めから切替
えておくことも可能となり、画像形成動作をスムーズに
行うことができる。
【0110】なお、上記第1乃至第5の実施例では、S
OSセンサ54のゲイン切替制御のために、形成した画
像の濃度、感光体16の感度、光走査装置18の累積使
用量、ユーザによる設定濃度の何れか1つを画像形成装
置10の状態として検出する場合を示しているが、当然
ながら、これら2つ以上の組合せてもよい。
【0111】また、上記第1の実施の形態では、半導体
レーザ40の出力光量の設定値を所定のしきい値と比較
してゲイン切替信号を生成する場合を説明したが本発明
はこれに限定されるものではない。例えば、半導体レー
ザ40の出力光量は基準電圧(Vref)によって制御
されるので、基準電圧(Vref)をしきい値と比較す
るようにしてもよい。当然ながら、この場合のしきい値
は、前述の高ゲイン光量範囲と低ゲイン光量範囲とのオ
ーバラップ範囲内の所定の光量値に対応する電圧値が用
いられる。
【0112】また、上記第1の実施の形態では、画像形
成装置10の状態に基づいて半導体レーザ40の出力光
量の設定が変更された場合にSOSセンサ54のゲイン
を切替える場合を説明したが、本発明はこれに限定され
るものではない。画像形成装置10の状態によるSOS
センサ54への入射光量の変化に応じて、ゲインを切替
えることが本質であり、画像形成装置10の状態に基づ
いて設定光量を変更することは必ずしも必要ではない。
【0113】例えば、画像形成装置10の状態からSO
Sセンサ54への入射光量の変化を予測して、SOSセ
ンサ54のゲインを切替えるようにしてもよい。具体的
には前述のように光走査装置18の累積使用量が増える
につれ、次第にSOSセンサ54への入射光量が減少す
る。初期時よりも20%減少すると安定したSOS信号
の出力を補償できないSOSセンサ54の場合、それ以
降は動作が不安定になる。このため、15%減少すると
予測できる累積プリント枚数(図18の例では3.6k
pv程度)をプリントした時点で、SOSセンサ54の
ゲインを低ゲインから高ゲインに上げるようにするとよ
い。
【0114】また、前述のように光走査装置18内の光
学系が結露する場合もSOSセンサ54への入射光量が
減少するので、結露が発生する温湿度となったらSOS
センサ54のゲインを低ゲインから高ゲインに上げるよ
うにするとよい。
【0115】また、連続プリントによってもSOSセン
サ54への入射光量が減少するため、連続プリント枚数
に応じてSOSセンサ54のゲインを切替えるようにし
てもよい。詳しくは、例えば、連続100枚のプリント
が指示された場合、この100枚をプリントしている間
は、光走査装置18のポリゴンミラー42を回転させる
モータ48が連続回転され、モータ48を駆動するため
のICを含む回路の発熱により、光走査装置18内の筐
体が熱変形される。
【0116】このため、光走査装置18内の光学系の光
ビーム路上の位置が変わり、光走査装置18内、又は光
走査装置18から出力するビームのアライメントが変動
して、光ビームのSOSセンサ54への入射位置が副走
査方向(主走査方向と直交する方向)に変化することが
ある。SOSセンサ54のPD90A、90Bの受光面
は、一般に応答速度を速くするために、最小限面積とさ
れており、この光ビームの入射位置変化によって光ビー
ムが受光面から外れて入射光量が減少する。
【0117】この場合の状態検出手段98は、連続プリ
ント枚数を検出する。連続プリント枚数を検出する状態
検知手段としては、前述のPVカウンタ230を用いる
ことができる(図17参照)。メインコントロールユニ
ット36は、例えば、ユーザインターフェース250を
介してユーザから連続100枚のプリントの指示が入力
された場合に、PVカウンタ230のカウント値の基づ
いて、連続50枚プリントした時点で、SOSセンサの
ゲインを低ゲインから高ゲインに上げる。
【0118】なお、連続プリント枚数を計測するために
は、ポリゴンミラー42を回転させるモータ48の連続
回転時間を利用することもでき、これを計測するカウン
タを状態検知手段として用いてもよい。
【0119】このようにSOSセンサ54への入射光量
が減少して安定動作不能な領域になる前に、SOSセン
サ54のゲインを上げておくことで、SOSセンサ54
の入射光量が安定動作不能な領域となってもSOS信号
を得ることができる。すなわち、広い光量範囲で安定し
てSOSセンサ54を動作させることができ、SOSセ
ンサ54への入射光量が変化したために、光走査装置1
8の異常と判断されてプリント動作不能状態に陥るのを
防止することができる。
【0120】[第2の実施の形態]次に、第2の実施の形
態として、光走査装置に異常が発生したときにSOSセ
ンサ54のゲインを切替える場合について説明する。な
お、第2の実施の形態の構成は、メインコントロールユ
ニット36がSOSセンサ54及びレーザ駆動回路44
と接続されていればよく、第1の実施の形態と同様でも
よいのでここでは説明を省略する。
【0121】メインコントロールユニット36は、SO
Sセンサ54から入力されたSOS信号の周期から光走
査装置18の異常発生を監視しており、この処理フロー
を図21に示す。図21に示すように、SOS信号の周
期が予め定められている所定範囲外となった場合には、
光走査装置18に異常が発生したと判断して、ステップ
120からステップ122に進み、SOS信号の周期が
所定範囲よりも長くなったのかを判断する。
【0122】SOS信号の周期が所定範囲よりも長い場
合は、ステップ124に進み、ゲイン切替信号をHレベ
ルにし、SOSセンサ54のゲインを高ゲインにする
(ゲインアップ)。これにより、SOSセンサ54が低
い光量(図6の高ゲイン光量範囲参照)で動作可能とな
る。したがって、SOSセンサ54の入射光量が低下し
たためにSOS信号の周期が長くなってしまった場合
は、このゲインアップにより正常にSOS信号を取得可
能となる。
【0123】SOS信号の周期が所定周期よりも短い場
合は、ステップ126に進み、ゲイン切替信号をLレベ
ルにし、SOSセンサのゲインを低ゲインにする(ゲイ
ンダウン)。これにより、SOSセンサ54が高い光量
(図6の低ゲイン光量範囲参照)で動作可能となる。し
たがって、SOSセンサ54の入射光量が増大したため
に、SOS信号の周期が短くなってしまった場合は、こ
のゲインダウンにより正常にSOS信号を取得可能とな
る。
【0124】このようにゲインを変更した後、ステップ
128において、再度、SOS信号の周期を確認し、S
OS信号の周期が所定範囲内に収まったら、光走査装置
18は正常に動作していると判断して、ステップ130
に進み、通常の動作を行う。ゲインの変更によっても、
SOS信号の周期が所定範囲外で光走査装置18の異常
が検知された場合には、ステップ132に進み、ユーザ
に光走査装置の異常を報知した後、ステップ134に進
み、光走査装置18の動作を停止する。
【0125】このように、第2の実施の形態では、光走
査装置18の異常が検知された場合に、SOSセンサ5
4のゲインを変更して、異常であるか否かの判定が再度
行われるようになっている。これにより、SOSセンサ
54への入射光量が変化したために検知された光走査装
置18の異常は、このゲイン変更により解消されてプリ
ント動作可能となる。すなわち、半導体レーザの出力光
量を変化させたことによってプリント動作不能状態とな
ることを防止することができる。
【0126】なお、上記第1、第2の実施の形態では、
SOSセンサ54のゲインを低ゲインと高ゲインの2段
階に切替制御する場合を例に説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、3段以上に切替制御するよ
うにしてもよい。
【0127】また、上記第1、第2の実施の形態では、
走査タイミングを検知するためにSOSセンサを用いる
場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば、走査終了タイミングを検知するEO
S(End of Scan)センサを用いてもよい。
【0128】また、上記第1、第2の実施の形態では、
単色画像を形成する画像形成装置を例に説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、カラー画像を形
成する画像形成装置にも適用可能である。また、1つの
光ビームで画像を形成する場合を例に示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、例えば、複数の光ビ
ームで1主走査を分割して行う分割走査方式の画像形成
装置にも適用可能である。
【0129】また、1つの画像形成装置において、第1
の実施の形態で説明した制御(図8参照)と、第2の実
施の形態で説明した制御(図21参照)の両方を行って
もよい。
【0130】
【発明の効果】上記に示したように、本発明は、光ビー
ムの走査タイミングを検出するセンサを広い光量範囲で
安定して動作させることができるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる画像形成装置の
概略構成図である。
【図2】 光走査装置の詳細構成図である。
【図3】 レーザ駆動回路の詳細構成を示す回路図であ
る。
【図4】 (A)は半導体レーザの断面図、(B)は
(A)の一部分(点線領域)の拡大図、(C)は半導体
レーザの等価回路図である。
【図5】 SOSセンサの詳細構成を示す回路図であ
る。
【図6】 SOSセンサの高ゲイン/低ゲイン時の動作
範囲を説明するための図である。
【図7】 SOSセンサのゲイン切替を行うための基本
構成を示すブロック図である。
【図8】 第1の実施の形態におけるメインコントロー
ルユニットで実行されるSOSセンサのゲイン切替制御
処理を示すフローチャートである。
【図9】 ADCセンサの構成を説明するための図であ
る。
【図10】 ADCセンサの出力特性を示す図である。
【図11】 図7の状態検出手段にADCセンサを用い
た場合のSOSセンサのゲイン切替を行うための構成を
示すブロック図である(第1実施例)。
【図12】 温度が高い場合と低い場合の露光エネルギ
ーに対する感光体の表面電位特性を示す図である。
【図13】 温度センサの構成を説明するための図であ
る。
【図14】 サーミスタの出力特性を示す図である。
【図15】 温度センサの出力特性を示す図である。
【図16】 図7の状態検出手段に温度センサを用いた
場合のSOSセンサのゲイン切替を行うための構成を示
すブロック図である(第2実施例)。
【図17】 図7の状態検出手段にPVカウンタを用い
た場合のSOSセンサのゲイン切替を行うための構成を
示すブロック図である(第3実施例)。
【図18】 光走査装置の累積使用量(累積プリント枚
数)とSOSセンサへの入射光量の関係を示す図であ
る。
【図19】 図7の状態検出手段に半導体レーザのモニ
タ用のPDを用いた場合のSOSセンサのゲイン切替を
行うための構成を示すブロック図である(第4実施
例)。
【図20】 図7の状態検出手段に画像処理コントロー
ラを用いた場合のSOSセンサのゲイン切替を行うため
の構成を示すブロック図である(第5実施例)。
【図21】 第2の実施の形態におけるメインコントロ
ールユニットで実行される光走査装置の異常監視処理を
示すフローチャートである。
【図22】 SOSセンサの出力を用いた画像の書き出
位置制御を説明するためのタイミングチャートである。
【図23】 (A)は半導体レーザの点灯信号、(B)
は正常なSOS信号、(B)周期が長い場合のSOS信
号、(D)は周期が短い場合のSOS信号を示すタイミ
ングチャートである。
【図24】 (A)は従来の一般的な光走査装置の異常
監視処理、(B)はプリント動作中に発生した制御不良
によるマシン停止を防ぐ光走査装置の異常監視処理であ
る。
【図25】 (A)は1つのPDを用いたSOSセン
サ、(B)は2つのPDを用いたSOSセンサの一般的
な構成とその動作を示す図である。
【図26】 SOSセンサの入射光量とJITTERの
関係を示す図である。
【図27】 従来のSOSセンサの入射光量と出力(ア
ナログ振幅)の関係を示す図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 16 感光体 18 光走査装置 36 メインコントロールユニット 42 ポリゴンミラー 54 SOSセンサ 92A、90B アンプ 98 状態検出手段 200 ADCセンサ 214 マイコン 218 比較器 220 温度センサ 230 PVカウンタ 250 ユーザインターフェース Vref 基準電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/113 H04N 1/04 104A 5C074 1/23 103 Fターム(参考) 2C362 AA53 AA63 AA64 AA67 BB29 BB30 BB31 BB32 BB33 BB34 BB37 2H027 DA38 DE02 EC06 ED06 EE02 HB09 ZA07 2H045 AA01 CA88 CA98 CB22 DA41 2H076 AB05 AB12 AB16 AB32 AB66 5C072 AA03 HA02 HA13 HB04 HB08 HB11 HB13 UA05 XA01 XA05 5C074 AA15 BB02 BB03 CC26 DD08 DD11 DD15 EE02 EE03 EE06 EE08 EE14 HH02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から出力された光ビームを走査して
    感光体に照射する光走査装置を備え、画像を形成する画
    像形成装置であって、 前記光ビームが入射する位置に配設され、前記光ビーム
    の走査タイミングを検知し、且つゲインを複数段に切替
    可能な走査タイミング検知手段と、 前記走査タイミング検知手段によって検知された走査タ
    イミングに同期して画像の書出しタイミングを制御する
    タイミング制御手段と、 前記画像形成装置の状態を検出する状態検出手段と、 前記状態検出手段による検出結果に基づいて、前記走査
    タイミング検知手段のゲインを切替えるゲイン切替制御
    手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲイン切替制御手段が、 前記光源の出力光量を制御する光量制御手段と、 前記光量制御手段による制御光量値と所定のしきい値と
    を比較する比較手段と、 前記状態検出手段による検出結果に基づいて、前記制御
    光量値及び前記しきい値の少なくとも一方を変更する変
    更手段と、を備え、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記ゲインを
    切替える、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲイン切替制御手段が、前記状態検
    出手段による検出結果に基づいて、前記走査タイミング
    検知手段に入射する光ビームの入射光量を予測し、当該
    予測結果に基づいて、前記ゲインを切替える、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記状態検出手段が、形成した前記画像
    の濃度、温度、温度及び湿度、前記感光体の累積使用
    量、前記光走査装置の累積使用量、設定濃度、及び連続
    プリント枚数の少なくとも1つ、或いは2つ以上の組合
    せを検出する、 ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記状態検出手段が、前記走査タイミン
    グ検知手段による前記走査タイミングの周期を検出し、 前記ゲイン切替制御手段が、前記走査タイミングの周期
    が所定値よりも長い場合に前記ゲインを上げる、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記状態検出手段が、前記走査タイミン
    グ検知手段による前記走査タイミングの周期を検出し、 前記ゲイン切替制御手段が、前記走査タイミングの周期
    が所定値よりも短い場合に前記ゲインを下げる、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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