JP2006088362A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 周囲環境や経時変化によってレーザ光源の微分効率が変化した場合であっても、簡単な回路構成及び制御でもって、短時間でレーザ光源の閾値電流及び加算電流を補正して、レーザ光源からの光出力を一定に保つ。
【解決手段】 制御回路11は、APC制御後、このAPC制御で決定された新たな駆動電流と、記憶装置11aに記憶されている駆動電流情報とに基づいて、レーザダイオードLDのバイアス電流を検出して設定電圧Vbを補正し、このバイアス電流に基づいて加算電流を算出して設定電圧Vsを補正することによって、レーザダイオードLDの光出力が一定となるように、レーザダイオードLDの駆動電流を制御する。
【選択図】 図3
【解決手段】 制御回路11は、APC制御後、このAPC制御で決定された新たな駆動電流と、記憶装置11aに記憶されている駆動電流情報とに基づいて、レーザダイオードLDのバイアス電流を検出して設定電圧Vbを補正し、このバイアス電流に基づいて加算電流を算出して設定電圧Vsを補正することによって、レーザダイオードLDの光出力が一定となるように、レーザダイオードLDの駆動電流を制御する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、プリンタ、コピー機等の画像形成装置に関し、特に、電子写真方式による画像形成におけるレーザ光源の駆動制御に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置における画像形成部のレーザ光源は、閾値電流なる変化点を有し、この閾値電流よりも大きい電流が流れたときにレーザ発光するという特性と、流れる電流の大きさに比例して光出力が変化するというレーザ素子の特性とを有する。これらレーザ光源の特性に基づき、レーザ光源の駆動制御は、レーザ駆動回路によってレーザ光源に一定のDC電流(バイアス電流)を流しておき、これに加えて画像データによってスイッチするスイッチ電流(加算電流)を流すことによって行われるようになっている。このように駆動制御されるレーザ光源は、その周囲環境や経時変化によって、単位駆動電流あたりの光出力の増加分を示す微分効率が変化する。このような微分変化が生じた場合であっても、レーザ光源から一定の光出力が得られるようにするため、特許文献1に示されるように、イニシャライズ時にタイミング生成部31によって、誤差増幅部23の制御速度よりも十分に遅いタイミング信号を生成し、そのタイミング信号に基づき微分量子効率検出部32により半導体レーザ1の微分量子効率を検出し、この検出結果に基づいて加算電流設定部34の電流を設定するレーザ制御方法が提案されている。
特開平9−266341号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されたレーザ制御方法の場合、レーザ光源からの光出力を一定にするために、周囲環境や経時変化を要因として変化するレーザ光源の閾値電流及び微分効率に応じたレーザ光源の閾値電流及びスイッチ電流の補正を行うには、レーザ光源からの光出力を受光する受光素子から得られる受光信号と、パルス幅変調・強度変調信号生成部から与えられるレーザ光源の発光指令信号とが等しくなるように、レーザ光源の順方向電流を制御する誤差増幅部等を備える必要があるため、回路構成が複雑になるとう問題がある。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、周囲環境や経時変化によってレーザ光源の微分効率が変化した場合であっても、簡単な回路構成及び制御でもって、短時間でレーザ光源の閾値電流及び加算電流を補正して、レーザ光源からの光出力を一定に保つことができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、レーザ光源と、
前記レーザ光源を駆動するレーザ駆動手段と、
前記レーザ光源にレーザ発光を開始させるために必要な閾値電流を検出する閾値電流検出手段と、
前記レーザ駆動手段が前記レーザ光源を駆動するために用いる駆動電流を制御する駆動電流制御手段と、
予め定められた光出力で前記レーザ光源を発光させるために必要な駆動電流及び当該駆動電流に用いられる閾値電流が含まれる駆動電流情報を複数記憶する駆動電流情報記憶手段とを備え、
前記閾値電流検出手段は、前記駆動電流情報記憶手段に記憶されている駆動電流情報に基づいて、前記レーザ光源の前記閾値電流を算出し、前記駆動電流制御手段は、当該閾値電流検出手段によって算出された閾値電流と、当該閾値電流に基づいて算出した加算電流とを用いて前記駆動電流を制御するものである。
前記レーザ光源を駆動するレーザ駆動手段と、
前記レーザ光源にレーザ発光を開始させるために必要な閾値電流を検出する閾値電流検出手段と、
前記レーザ駆動手段が前記レーザ光源を駆動するために用いる駆動電流を制御する駆動電流制御手段と、
予め定められた光出力で前記レーザ光源を発光させるために必要な駆動電流及び当該駆動電流に用いられる閾値電流が含まれる駆動電流情報を複数記憶する駆動電流情報記憶手段とを備え、
前記閾値電流検出手段は、前記駆動電流情報記憶手段に記憶されている駆動電流情報に基づいて、前記レーザ光源の前記閾値電流を算出し、前記駆動電流制御手段は、当該閾値電流検出手段によって算出された閾値電流と、当該閾値電流に基づいて算出した加算電流とを用いて前記駆動電流を制御するものである。
この構成では、閾値電流検出手段は、レーザ光源の閾値電流を、駆動電流情報記憶手段に記憶されている駆動電流情報に基づいて算出する。そして、駆動電流制御手段は、当該閾値電流検出手段によって算出された閾値電流と、当該閾値電流に基づいて算出した加算電流とを用いて駆動電流を制御する。これにより、予め定められた光出力でレーザ光源を発光させるために必要な駆動電流が、レーザ光源の周囲環境に応じて変化した場合であっても、複雑な計測や制御を行うことなく、レーザ光源の周囲環境に応じた新たな閾値電流及び加算電流を算出して補正することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記閾値電流検出手段によって前記閾値電流が検出される度に、この閾値電流と、当該閾値電流に基づいて算出した加算電流とを用いた前記駆動電流を記憶する駆動電流記憶部を更に備え、
前記駆動電流制御手段は、次回のオートパワーコントロール制御時に、前記駆動電流記憶部に記憶されている駆動電流を、前記レーザ駆動手段が用いる駆動電流とするものである。
前記駆動電流制御手段は、次回のオートパワーコントロール制御時に、前記駆動電流記憶部に記憶されている駆動電流を、前記レーザ駆動手段が用いる駆動電流とするものである。
この構成によれば、駆動電流制御手段は、次回のオートパワーコントロール制御時に、駆動電流記憶部に記憶されている駆動電流を、レーザ駆動手段が用いる駆動電流とするので、レーザ光源の閾値電流及び加算電流を補正するために必要な時間を短縮することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置であって、前記レーザ光源が複数設けられ、
前記複数の各レーザ光源毎の前記駆動電流情報が前記駆動電流情報記憶手段に記憶されているものである。
前記複数の各レーザ光源毎の前記駆動電流情報が前記駆動電流情報記憶手段に記憶されているものである。
この構成によれば、複数の各レーザ光源毎の駆動電流情報が駆動電流情報記憶手段に記憶されているので、当該画像形成装置に備えられている個々のレーザ光源の特性を考慮して、各レーザ光源毎に閾値電流及び加算電流を的確に補正することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記駆動電流情報記憶手段は、前記レーザ光源が設けられているユニット内に設けられているものである。
この構成によれば、故障等によりレーザ光源又はレーザ光源が搭載されている基板が別のレーザ光源又は基板に交換された場合であっても、上記駆動電流情報を記憶している駆動電流情報記憶手段はユニット内に残るので、レーザ光源又は基板の交換後も引き続き、駆動電流情報記憶手段に記憶されている駆動電流情報を用いて、レーザ光源の閾値電流及び加算電流を補正することができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記駆動電流情報記憶手段は、前記レーザ光源が設けられている基板内に設けられているものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記駆動電流情報記憶手段は、前記加算電流設定手段が設けられている基板内に設けられているものである。
これらの構成によれば、故障等によりレーザ光源が別のレーザ光源に交換された場合であっても、上記駆動電流情報を記憶している駆動電流情報記憶手段は上記基板内に残るので、レーザ光源の交換後も引き続き、駆動電流情報記憶手段に記憶されている駆動電流情報を用いて、レーザ光源の閾値電流及び加算電流を補正することができる。
請求項1に記載の発明によれば、複雑な計測や制御を行うことなく、レーザ光源の閾値電流及び加算電流を、レーザ光源の周囲環境に応じて新たに設定することができる。そのため、簡単な回路構成及び制御でもって、レーザ光源の閾値電流及び加算電流を補正して、レーザ光源からの光出力を一定に保つことができる。
請求項2に記載の発明によれば、駆動電流制御手段は、次回のオートパワーコントロール制御時に、駆動電流記憶部に記憶されている駆動電流を、レーザ駆動手段が用いる駆動電流とするので、レーザ光源の閾値電流及び加算電流を補正するために必要な時間を短縮することができる。
請求項3に記載の発明によれば、当該画像形成装置に備えられている個々のレーザ光源毎に、閾値電流及び加算電流を的確に補正することができる。
請求項4に記載の発明によれば、故障等により、レーザ光源又はレーザ光源が搭載されている基板が、別のレーザ光源又は基板に交換された後も、引き続き、駆動電流情報記憶手段に記憶されている駆動電流情報を用いて、レーザ光源の閾値電流及び加算電流を補正することができる。
請求項5及び請求項6に記載の発明によれば、故障等により、レーザ光源が別のレーザ光源に交換された後も、引き続き、駆動電流情報記憶手段に記憶されている駆動電流情報を用いて、レーザ光源の閾値電流及び加算電流を補正することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。本発明に係るプリンタ1は、露光装置2と、現像装置3と、帯電器4と、感光体ドラム5と、転写ローラ6と、定着装置7と、給紙カセット8とを備えている。
プリンタ1による画像形成プロセスは、図略の制御部等による制御で、次のようにして行われる。プリンタ1が、ネットワーク等によりプリンタ1に接続されたパーソナルコンピュータから印刷対象となるデータを受信すると、帯電器4によって感光体ドラム5の表面が均一に帯電される。この帯電された状態の感光体ドラム5の表面に対して、露光装置2によるレーザ光を用いた露光が行われ、感光体ドラム5の表面上に静電潜像が形成される。この感光体ドラム5の表面に形成された静電潜像に対して、現像装置3からトナーが供給され、現像が行われる。これにより、感光体ドラム5表面の静電潜像が顕画化され、感光体ドラム5の表面にトナー画像が形成される。次に、給紙カセット8から記録紙が用紙搬送路9を通って感光体ドラム5及び転写ローラ6との間まで搬送され、感光体ドラム5の矢印方向への回転に伴って、転写ローラ6に対向する位置まで移動してきたトナー画像が、転写ローラ6による転写バイアスの印加により、感光体ドラム5の表面から記録紙に転写される。トナー画像が転写された記録紙は、定着装置7まで搬送され、定着装置7における記録紙への熱及び圧力付加により、トナー画像が記録紙に固着される。
露光装置2の構成について説明する。図2は露光装置2の概略構成を示す図である。露光装置2は、レーザ走査ユニット(LSU)からなり、レーザビームの照射により感光体ドラム5の表面に静電潜像を形成する。露光装置2は、レーザ光源の一例である半導体レーザ201と、コリメータレンズ202と、絞り203と、回転多面鏡204と、f−θレンズ205とを有している。
半導体レーザ201は、本実施形態では、その内部にレーザダイオードが設けられており、さらに、このレーザダイオードが発したレーザ光を検出するフォトダイオードも設けられた構成となっている。半導体レーザ201から発せられたレーザ光は、コリメータレンズ202及び絞り203によって平行光とされ、この平行光が所定のビーム径で回転多面鏡204に入射するようになっている。回転多面鏡204は、矢印a方向に等速度で回転する。この回転多面鏡204の回転によって、入射光が連続的に角度を変える偏向ビームとなって反射される。偏向ビームとなったレーザ光は、f−θレンズ205によって集光されるが、f−θレンズ205は走査の時間的な直線性を保つように補正を行うため、上記偏向ビームは像担持体である感光体ドラム5上に矢印b方向に等速で走査される。
また、回転多面鏡204によって反射される偏向ビームは、f−θレンズ205を介して、BDセンサ206にも入射される。このBDセンサ206は、回転多面鏡204からの反射光を検出するセンサであり、BDセンサ206の検出信号は、回転多面鏡204の回転と、データの書き出しとの同期を取るための同期信号として用いられる。
次に、半導体レーザ201を駆動するレーザ駆動回路について説明する。図3はレーザ駆動回路の概略構成を示す図、図4はレーザダイオードの温度に応じた動作電流変化特性を示す図、図5はレーザダイオードの駆動時間経過に応じた動作電流変化特性を示す図である。半導体レーザ201を駆動するレーザ駆動回路(レーザ駆動手段)10は、制御回路(閾値検出手段、駆動電流制御手段)11と、この制御回路11内に設けられている記憶装置(駆動電流情報記憶手段、駆動電流記憶部)11aと、スイッチング回路12と、電流源13aと、電流源13bと、I/V変換回路14とを備えている。
制御回路11は、レーザ駆動回路10の各部の動作制御を司るものであり、記憶装置11aが内蔵されている。記憶装置11aは、予め定められた光出力で半導体レーザ201を発光させるために必要な駆動電流及び当該駆動電流に用いられる閾値電流等からなる駆動電流情報を複数記憶している。
例えば、図4及び図5に示すように、半導体レーザ201(レーザダイオードLD)は、周囲温度が変化したり、駆動時間が経過していくと、それに伴って、予め定められた光出力で半導体レーザ201を発光させるために必要な駆動電流が変化する特性を有する。予め定められた一定の光出力で半導体レーザ201を発光させるためにAPC制御が行われて駆動電流が変更された場合、それに伴って、バイアス電流及び加算電流が補正されるべきであるが、この場合にバイアス電流及び加算電流の補正値を短時間で検出するために、記憶装置11aに、駆動電流及び当該駆動電流に用いられる閾値電流等からなる駆動電流情報を予め記憶しておくこととしている。
例えば、バイアス電流の補正には、Ib=0mAから電流値を増加させて、その発光量が急激に大きくなった値を閾値電流とする。このときIb=0mAからではなく、予め記憶されているIbから始めることにより閾値電流の算出は短時間で行うことができる。加算電流についても同様に、閾値電流から増加させるのではなく、記憶情報を用いることにより短時間で検出が可能となる。
なお、図4に示すように、周囲温度が変化した場合は、微分効率はほぼ一定であるが、閾値電流の変化が大きいため、バイアス電流を補正することにより(例えば、図4のIbT1からIbT2に)、駆動電流を変更して(例えば、図4のIopt1からIopt2に)発光量を一定に保つ。
しかし、図5に示すように、半導体レーザ201の駆動時間経過に応じて駆動電流を変更する場合は(例えば図5のIopT1からIopT2に)、微分効率が変化するので、バイアス電流だけでなく(バイアス電流は必ずしも補正の必要はない:例えば図5のIb)加算電流も補正する必要がある。
これらを考慮して、周囲温度又は駆動時間経過のいずれを重視するかによって、記憶装置11aに記憶させておく駆動電流とそれに対応するバイアス電流の組合せを異ならせるようにしてもよい。
また、制御回路11は、半導体レーザ201のレーザダイオードLDにレーザ発光を開始させるために必要な閾値電流を、記憶装置11aに記憶されている駆動電流情報に基づいて求める。さらに、制御回路11は、このように算出された閾値電流と、当該閾値電流に基づいて算出した加算電流とを、レーザダイオードLDの駆動電流として用いるべく制御する。すなわち、制御回路11が制御する駆動電流は、閾値電流に、加算電流を加算したものである。
電流源13bは、レーザダイオードLDにバイアス電流(閾値電流)を供給する。このバイアス電流の値は、制御回路11からの設定電圧Vbによって設定される。
電流源13aは、レーザダイオードLDに加算電流を供給する。この加算電流の値は、制御回路11からの設定電圧Vsによって設定される。
スイッチング回路12は、Video信号に基づいてLDを駆動するか否かを切り換える。スイッチング回路12は、LDの駆動時は電源13aからの駆動電流をLDに供給してLDを点灯させ、LDの消灯時は電源13aからの駆動電流を負荷電流抵抗RLに流すようにする。これにより、LDの駆動時には、LDに対して、電流源13bからのバイアス電流と、電流源13aからの駆動電流の両方が供給されるようになっている。
フォトダイオードPDは、レーザダイオードLDが発する光を受光して光電変換を行い、受光量(レーザダイオードLDの光出力)に応じた電流に変換するものである。I/V変換回路14は、フォトダイオードPDによって光電変換された電流を電圧に変換して制御回路11に出力するものである。
また、制御回路11は、I/V変換回路14から入力された電圧を基準電圧と比較することで、その時点で設定されているバイアス電流及び加算電流で駆動されるレーザダイオードLDによる光出力が、予め予定している値に達しているかを判断する。そして、制御回路11は、I/V変換回路14から入力される電圧が基準電圧に達するようにして、レーザダイオードLDの光出力が予め予定している値に達するようにするAPC(オートパワーコントロール)制御を行う。
また、制御回路11は、上記のようにAPC制御により決定したレーザダイオードLDの新たな駆動電流に対するバイアス電流の値を、記憶装置11aに記憶されている駆動電流情報から検出する。例えば、予め定められた所定の光出力をレーザダイオードLDが発するのに必要な駆動電流I1が必要であったとすると、制御回路11は、駆動電流I1を採用した場合に用いるべき閾値として予め記憶されているバイアス電流を、記憶装置11aの駆動電流情報から読み出す。そして、制御回路11は、当該検出したバイアス電流が、電流源13bによってレーザダイオードLDに供給されるようにするため、設定電圧Vbを適切な値に変更する。さらに、制御回路11は、上記新たな駆動電流の値と、当該変更後の設定電圧Vbの値とから、新たな設定電流Vsを算出して設定変更する。
レーザ駆動回路10による駆動電流及びバイアス電流の変更制御について説明する。図6はレーザ駆動回路10によるバイアス電流及び加算電流の変更制御処理の流れを示すフローチャートである。レーザ駆動回路10によるバイアス電流及び加算電流の変更制御は、例えば、プリンタ1の電源立ち上げ時やプリンタ1による画像形成直前などに行われる。制御回路11は、その時点で採用している設定電圧Vbにより電流源13bからレーザダイオードLDにバイアス電流を供給し(S1)、設定電圧Vsにより電流源13aからレーザダイオードLDに加算電流を供給して(S2)、Video信号をON、即ちLD駆動に切り替えてレーザダイオードLDを発光させる。
レーザダイオードLDの発する光がフォトダイオードPDに受光されると、フォトダイオードPDが受光した光を光電変換する(S3)。フォトダイオードPDによって光電変換されたは、更にI/V変換回路14によって電圧に変換される(S4)。制御回路11は、I/V変換回路14から入力される電圧値を基準電圧値と比較して、APC制御を行う(S5)。そして、制御回路11は、このAPC制御で検出された駆動電流に基づいて、記憶装置11aに記憶されている駆動電流情報から、当該駆動電流に対応するバイアス電流を検出する(S6)。
制御回路11は、上記APC制御で検出された駆動電流から、バイアス電流を減算することで、加算電流を算出する(S7)。制御回路11は、これらバイアス電流及び加算電流が、電流源13b及び電流源13aからレーザダイオードLDに供給されるようにするために、設定電圧Vb及び設定電圧Vsを、上記バイアス電流及び加算電流に応じた値に設定する(S8)。すなわち、制御回路11は、記憶装置11aに、設定電圧Vb及び設定電圧Vsを記憶させておき、次回の画像形成動作時及びAPC制御時には、当該設定電圧Vb及び設定電圧Vsを用いるようにする。
この処理では、APC制御時における新たなバイアス電流を、記憶装置11aに記憶されている駆動電流情報に基づいて検出して決定するので、複雑な回路を用いたり、複雑な処理を行ったりすることなく、バイアス電流及び加算電流を短時間で補正することができる。
図7は複数のレーザダイオードLDのそれぞれの動作電流特性を示す図である。露光装置2に複数のレーザダイオードLDが設けられており、複数のレーザダイオードLDを使用して画像形成が行われるようになっている場合、図7に示すように、各レーザダイオードLDの動作電流特性は異なるため、記憶装置11aに、これら複数のレーザダイオードLD毎に上記駆動電流情報を記憶させておき、各レーザダイオードLD別に上記処理を行うようにしてもよい。この場合、複数のレーザダイオードLDのそれぞれについて、周囲環境の変化に応じた特性変化に合わせて、的確にバイアス電流及び加算電流を補正して設定できる。
また、上記実施形態では、上記記憶装置11aは、レーザダイオードLDの駆動電流を制御する制御回路11内に設けているが、半導体レーザ201が設けられている基板内(レーザ駆動回路10内のいずれかの部分)に設けてもよいし、さらには、露光装置2内のいずれかの位置に設けてもよい。また、記憶装置11aとして、例えば、MPUなどに内蔵されているメモリのようにICに内蔵されている記憶装置を用いてもよい。
また、レーザダイオードLD又は画像形成装置の環境条件等も記憶しておき、動作電流やバイアス電流等の設定に用いてもよい。また、上記実施形態では、駆動電流に対応するバイアス電流を記憶装置11aに記憶するようにしているが、これに限定されるものではなく、露光装置2の特性(例えば、装置のシリアル番号や、使用時間、周囲温度・湿度等)を記憶して画像形成時に用いても良いし、半導体レーザ201の特性を記憶して動作電流設定時に用いてもよい。
例えば、装置の環境条件と電流値を記憶しておくことにより、装置の設置場所の環境条件が変化した場合、その条件にあった電流値を用いてAPC制御することによりバイアス電流、加算電流の算出を短時間で行える。あるいは記憶している値をそのまま用いることもできる。
1 プリンタ
2 露光装置
201 半導体レーザ
202 コリメータレンズ
204 回転多面鏡
205 f−θレンズ
206 BDセンサ
10 レーザ駆動回路
11 制御回路
11a 記憶装置
12 スイッチング回路
13a 電流源
13b 電流源
14 I/V変換回路
LD レーザダイオード
PD フォトダイオード
2 露光装置
201 半導体レーザ
202 コリメータレンズ
204 回転多面鏡
205 f−θレンズ
206 BDセンサ
10 レーザ駆動回路
11 制御回路
11a 記憶装置
12 スイッチング回路
13a 電流源
13b 電流源
14 I/V変換回路
LD レーザダイオード
PD フォトダイオード
Claims (6)
- レーザ光源と、
前記レーザ光源を駆動するレーザ駆動手段と、
前記レーザ光源にレーザ発光を開始させるために必要な閾値電流を検出する閾値電流検出手段と、
前記レーザ駆動手段が前記レーザ光源を駆動するために用いる駆動電流を制御する駆動電流制御手段と、
予め定められた光出力で前記レーザ光源を発光させるために必要な駆動電流及び当該駆動電流に用いられる閾値電流が含まれる駆動電流情報を複数記憶する駆動電流情報記憶手段とを備え、
前記閾値電流検出手段は、前記駆動電流情報記憶手段に記憶されている駆動電流情報に基づいて、前記レーザ光源の前記閾値電流を算出し、前記駆動電流制御手段は、当該閾値電流検出手段によって算出された閾値電流と、当該閾値電流に基づいて算出した加算電流とを用いて前記駆動電流を制御する画像形成装置。 - 前記閾値電流検出手段によって前記閾値電流が検出される度に、この閾値電流と、当該閾値電流に基づいて算出した加算電流とを用いた前記駆動電流を記憶する駆動電流記憶部を更に備え、
前記駆動電流制御手段は、次回のオートパワーコントロール制御時に、前記駆動電流記憶部に記憶されている駆動電流を、前記レーザ駆動手段が用いる駆動電流とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記レーザ光源が複数設けられ、
前記複数の各レーザ光源毎の前記駆動電流情報が前記駆動電流情報記憶手段に記憶されている請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記駆動電流情報記憶手段は、前記レーザ光源が設けられているユニット内に設けられている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記駆動電流情報記憶手段は、前記レーザ光源が設けられている基板内に設けられている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記駆動電流情報記憶手段は、前記加算電流設定手段が設けられている基板内に設けられている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102062941A (zh) * | 2009-11-05 | 2011-05-18 | 夏普株式会社 | 光扫描装置、包括该光扫描装置的图像形成装置 |
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2004
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