JPH06166207A - レーザビームプリンタ - Google Patents

レーザビームプリンタ

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JPH06166207A
JPH06166207A JP20659293A JP20659293A JPH06166207A JP H06166207 A JPH06166207 A JP H06166207A JP 20659293 A JP20659293 A JP 20659293A JP 20659293 A JP20659293 A JP 20659293A JP H06166207 A JPH06166207 A JP H06166207A
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laser
light amount
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slope efficiency
adjustment
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Application number
JP20659293A
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English (en)
Inventor
Tatsuto Tachibana
達人 橘
Kaoru Sato
馨 佐藤
Yuzo Kiyono
友蔵 清野
Izumi Narita
泉 成田
Akihisa Kusano
昭久 草野
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザビームプリンタ内の基板間の接続を簡
素化する。 【構成】 シーケンスコントローラ基板1を介さずにビ
デオコントローラ基板2からの画像信号を、直接、レー
ザダイオード駆動回路基板3に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電写真プロセスによ
り記録を行なうレーザビームプリンタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】
(第1の従来の技術)図4に従来例の制御系の回路構成
を示す。同図において、1は画像書き出しのタイミング
制御やポリゴンミラーの回転数制御等のエンジン制御を
行うシーケンスコントローラ基板である。2は画像信号
を生成するビデオコントローラ基板である。3はレーザ
ダイオードをオン/オフするレーザ駆動回路基板であ
る。さらに4はシーケンスコントローラとしてエンジン
制御を行う中央演算処理装置(CPU)である。5はレ
ーザダイオードのドライバであり、LASER ON*
信号がロー(Low)になったときレーザダイオードを
オンする。6はレーザダイオード、7はアンドゲート、
8はインバータである。9はオアゲート、10は受光素
子であるところのピンフォトダイオード、11はピンフ
ォトダイオードの出力を受けて同期信号であるところの
BD信号を生成するBD出力回路である。
【0003】上述の回路動作を説明する前に、図5に基
づいてレーザビームプリンタの概略の構造について説明
する。まず、図5において12はレーザビームを走査す
るポリゴンミラー(回転多面鏡)、13はドラム面上に
レーザビームを結像させるための光学レンズ、14は同
期信号を生成するための反射ミラー、16はレーザビー
ムを受光し、潜像を形成する感光ドラムである。
【0004】図6のタイミングチャートに基づいて感光
ドラム16上への画像形成動作を説明していく。まず、
CPU4は画像書き出しの水平同期信号であるBD信号
を検出するために、UBL信号をレベルハイ(Hig
h)に設定する。すると、レーザ駆動回路5の入力信号
であるLASER ON*がLowになり、レーザダイ
オード6が発光して光学系13によって感光ドラム面上
に結像する。そして、そのレーザビームがポリゴンミラ
ーで走査され反射ミラー14でピンフォトダイオード1
0に導かれるとBD出力回路からBD信号がCPU4に
出力される。このBD信号が入った時点でCPU4のタ
イマがリセットされ計測時間値t=0となる。またBD
の入力と同時にCPU4からシーケンスコントローラ2
に同じく同期信号であるBDOUTを送る。BD入力か
ら一定時間UBLEの経過後CPU4はUBL信号をL
owに戻し、レーザの発光を一旦停止する。
【0005】BD入力から時間MSKEだけ経過すると
CPU4は画像信号のマスクを解除するためにMSK信
号をLowにする。MSK信号は紙に転写される範囲以
外の感光ドラムがレーザで感光されるのを防ぐものであ
り装置内がトナーで汚れるのを防止する、MSKがHi
ghならば画像信号がビデオコントローラから送られて
きてもオアゲート9でマスクされレーザ駆動回路基板3
には届かない。ビデオコントローラ基板はBDOUT信
号から一定時間後に画像信号を出力してくる。すると画
像信号であるところのVDO信号に応じてLASER
ON信号が変化し、レーザがオン/オフされる。そし
て、走査されるレーザビームが紙の範囲を外れるタイミ
ング(BDから時間MSKS経過後)でCPU4は再び
MSK信号をHighにする。そして、ドラムの非現像
域になったら再度BD信号を捕まえるために、UBL信
号をHighにしてレーザを発光させる。以上のような
過程を経て感光ドラム上に潜像を形成する。その他、通
常の静電写真プロセスをCPU4は制御するのであるが
そのプロセスの制御は周知であるので説明は省略する。
【0006】(第2の従来の技術)図12に第2の従来
例の概略構造を示し、図13に回路構成を示す。
【0007】レーザビームプリンタの駆動シーケンスを
制御する不図示のコントローラに配設されているマイク
ロプロセッサ101が、レーザビームプリンタのプリン
トを開始すると、感光体54と現像器56の中に配設さ
れている現像シリンダ57を回転させる。その後、一次
帯電器55が感光体54の表面を均一に帯電させ、後述
する画像信号に応じたレーザビーム53が感光体表面上
54に照射される。このレーザビーム53により感光体
54の表面に静電潜像が形成され、現像シリンダ57よ
り感光体54の表面にトナーが転移し感光体54の表面
にトナー像を形成する。そして、不図示の給紙手段によ
って搬送されてきた記録材Pに転写帯電器58によって
上記トナー像を記録材Pに転写される。この記録材Pに
転写されたトナー像は定着器60によって記録材に熱定
着される。また、感光体54の表面に残った残留トナー
はクリーナ59によって除去され、新しい画像形成に備
えられる。
【0008】レーザビーム53は、半導体レーザ201
より放射され、コリメータレンズ204,シリンドリカ
ルレンズ205を通り、スキャニングミラー206を照
射する。スキャニングミラー206は不図示のモータに
より一定回転しているため、スキャニングミラー206
で反射されたレーザビーム53は、トーリックレンズ2
07,結像レンズ(fθレンズ)208を通り感光体表
面上S4を走査する。また、半導体レーザ201は、不
図示のコントローラに配設されたマイクロプロセッサ1
01により、画像信号を基に作られたレーザ駆動信号
(a)にしたがってオン(ON)/オフ(OFF)す
る。このとき、感光体54の表面上に結像される前記レ
ーザビーム53のスポット形状を均一とするため、半導
体レーザ201の出力光量を一定に保つ必要がある。そ
こで、半導体レーザ201のパッケージ内に配設された
フォトダイオードにより、レーザ出力光量をPD光量電
流(e)として検出し、プリアンプ203で増幅、I−
V変換を行った後、A/Dコンバータ103を介して、
レーザ出力光量をマイクロプロセッサ101に入力す
る。そして、マイクロプロセッサ101は半導体レーザ
201の出力光量が所望の値となるように、駆動電流基
準データ(c)を設定し、D/Aコンバータ102を介
してレーザ駆動(動作)電流基準信号(d)をレーザ駆
動回路202に入力する。レーザ駆動回路202は前記
レーザ動作電流基準信号(d)に応じたレーザ動作電流
を流すため、所望のレーザ出力光量が得られる。
【0009】その後、半導体レーザ201の経時変化に
より、画像形成に最適なレーザ出力光量を得るためのレ
ーザ動作電流が増大する。このとき、前記レーザ動作電
流は画像品質を保証するために、レーザ駆動電流の立ち
上がり・立ち下がり時間,許容損失,温度上昇による発
光波長変動などにより制限が設けられている。そのため
図15に示すように、レーザ動作電流がレーザ動作電流
上限値Iopmaxに達するとレーザ出力光量が低下す
ることになり、濃度ムラなどの画像品質低下を起こすこ
とになる。この予防策として、マイクロプロセッサ10
1はレーザ動作電流がレーザ動作電流上限値Iopma
xであるにも拘わらず、レーザ出力光量が所望の光量を
得られない場合、レーザの寿命と判断して表示器105
にレーザ故障を示すメッセージやエラーコードを示し、
装置を停止させる。
【0010】(第3の従来技術)従来、この種のレーザ
ビームプリンタにおいて用いられているレーザ光量制御
装置は、半導体レーザへ供給する駆動電流を制御する手
段、半導体レーザの発光強度を検出する手段、および、
検出した光量値と目標光量値を比較する手段を有してい
る。例えば、特開昭63−56059号に記載されてい
る光量制御装置は、駆動電流に対応するカウント値を
「0」から一定量ずつ増加させ、半導体レーザの発光量
が目標光量を超えたとき、発光量が目標光量から一定の
範囲内であれば終了、一定範囲外であればカウント値
「0」から上述した動作を繰り返すという方法で光量制
御を行う。
【0011】また、段階的に駆動電流の量を変化させて
光量調整を行う際に効率を向上するために、USP4,
837,787に記載の光量制御装置では一回に増加さ
せる駆動電流の量が大きい粗調と、小さい微調とに分
け、目標光量の一定割合までを粗調で、それ以降を微調
で行うという方法を実施している。
【0012】さらに、最初の光量制御時には駆動電流の
十分に小さいところから制御を始め、1回目以降には前
回の光量調整で最終的に目標光量に達した時点での出力
値より制御を始めて目標光量まで段階的に調整を行う方
法もUSP4,837,787において提案されてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
(第1の従来例の課題)上記第1の従来例では図4に示
すようにゲート7〜9がシーケンスコントローラ基板上
に配置されていたので、以下のような問題があった。
【0014】画像信号の伝送経路が、ビデオコントロー
ラ基板2からシーケンスコントローラ基板1間のケーブ
ル、シーケンスコントローラ基板1の内部パターン、シ
ーケンスコントローラ基板1からレーザ駆動回路基板3
間のケーブル、レーザ駆動回路基板の内部パターンと複
雑になる。したがって、画像信号が高速になってくると
伝送線路のマッチングをとる線路が多くなりコストが高
くなると同時に、波形歪やDutyの乱れが生じ易いと
いう問題があった。これは、レーザビームプリンタの画
像品位を著しく損なうものであり、致命的な欠点にな
る。
【0015】そこで、本発明の第1の目的は、基板間の
ケーブル接続を簡素化することの可能なレーザビームプ
リンタを提供することにある。
【0016】(第2の従来例の第1の課題)図14に周
囲温度一定で、レーザ出力光量が一定となるようにレー
ザ動作電流Iopを制御し、CW駆動させた場合のレー
ザ動作電流Iopの経時変化を示す。時間経過によりレ
ーザ動作電流Iopは、ほんのわずかづつ増加するが、
ある時間経過後、急激に増加する。ここで、レーザ動作
電流基準信号(d)によるレーザ動作電流の上限値Io
pmaxは、レーザのしきい値電流のバラツキ,温度依
存性,許容損失,レーザ動作電流の立ち上がり・立ち下
がり時間などによって制限されている。そのため、図1
5に示すように画像形成を行うための最適なレーザ出力
光量を得るため、レーザ動作電流Iopはレーザの経時
変化により増加し、レーザ動作電流Iopがレーザ動作
電流上限値Iopmaxに達すると画像形成に最適なレ
ーザ出力光量を得ることができなくなり、やがてレーザ
出力光量が低下することになる。したがって、レーザ動
作電流Iopの増加が指数関数的である場合、ユーザ使
用中にレーザ経時変化によりレーザ出力光量が急激に低
下し、画像形成が行えなくなるため、ユーザに多大な迷
惑をかける問題があった。
【0017】また、レーザ出力光量の低下進行は周囲温
度およびレーザのバラツキにより異なるため、中には徐
々に低下したのち急激に低下するものもある。そのた
め、レーザ出力光量が所望の値以下でプリントされる場
合があり、感光体表面上に結像されるレーザスポット形
状が小さくなるため、濃度ムラなどの画像品質低下を発
生する問題があった。
【0018】さらに、濃度ムラなどの画像品質低下を防
ぐためにレーザ動作電流Iopがレーザ動作電流上限値
Iopmaxであるにも拘わらず、所望のレーザ出力光
量が得られない場合にはマイクロプロセッサ101は、
レーザの寿命と判断して表示器105にレーザ故障を示
すメッセージやエラーコードを表示して装置を停止させ
る。そのため、ユーザが画像形成装置を使用時にレーザ
出力光量が低下し、不意に装置が停止することになり、
ユーザに多大な迷惑をかける問題があった。
【0019】そこで、本発明の第2の目的は、画像形成
装置の使用途中に突然、装置が停止したり、プリントが
行えなくなるなど、ユーザに多大な迷惑をかけることが
ないよう、レーザの交換時期に到っていることを報知す
ると共に、画像品質劣化が発生しない経済性、信頼性に
優れたレーザビームプリンタを提供することにある。
【0020】(第2の従来例の第2の課題)レーザは画
像形成装置の信頼性を決定する重要な部品の1つであ
る。しかしながら、レーザはサージなどに大変弱い特徴
があり、アースバンドの付け忘れ、半田こてからの電源
サージ、コネクタの接触不良などによりレーザ破壊もし
くは特性劣化を発生することがある。従来、ほとんどの
レーザは破壊故障を起こしていたが、現在は品質管理が
徹底しておりサージなどの印加は基本的には無いが、う
っかりミスや注意力不足による不良発生までは完全に防
ぎきれていない。さらに品質管理体制の向上により、発
生するサージのエネルギー量が小さくなっているため、
半破壊(特性劣化)状態での部品不良が発生する確率が
高い。したがって、特性劣化を起こしたレーザを装置に
組み込まれる可能性がきわめて高い。
【0021】レーザプリンタに特性劣化を起こしている
レーザが組み込まれた場合、従来例で述べたレーザの経
時変化によるレーザ故障検出手段では、出荷時に本レー
ザの特性劣化を検出することはほとんどできない。その
ため、レーザビームプリンタが市場に出荷された場合に
は、レーザの経時変化による寿命が本来のレーザより短
くなるためレーザビームプリンタのMTBFが短くな
り、その信頼性・保全性が低下する問題があった。
【0022】そこで、本発明の第3の目的は、特性劣化
を起こしているレーザの出荷を防止し、信頼性・保全性
に優れたレーザビームプリンタを提供することにある。
【0023】(第3の従来例の課題)一般的に用いられ
ている半導体レーザの駆動電流に対するレーザ光量の特
性(I−l(エル)特性)は、図41に示すように、半
導体レーザは駆動電流Iがあるしきい値(Ith)までは
レーザ発光は行わず、発光状態においては駆動電流Iに
対するレーザ光量lがある一定の傾きα(=Δl/Δ
I)を持っている。このαをスロープ効率と称してい
る。
【0024】半導体レーザは前記のような特性をもって
いるため、光量をモニタしながら制御する際Ithまで
の発光しない状態で駆動電流を大きく増加させるとIt
hを超えた時点でいきなり大きく発光し、半導体レーザ
の劣化、熱暴走を起こす危険性がある。
【0025】このため、上記特開昭63−56059号
の方法のように駆動電流を少しずつ段階的に変化させて
ゆく方法がとられているが、このような方法を用いると
光量調整に時間がかかるという問題を招来する。
【0026】また、USP4,837,787に記述さ
れるような光量調整の効率を上げるため粗調と微調に分
けるという方法を用いる場合、図42のように、粗調に
よって最終目標光量値APCTGTにできるだけ近接す
る光量まで調整するのが効果的であるが、粗調によって
最終目標光量値APCTGTを超えないようにするため
には、粗調と微調の切り換え値CHが最終目標光量値A
PCTGTよりも少なくとも粗調1回の光量増加量ΔP
D分小さい値でなければならない(A>ΔPD)。しか
し、スロープ効率αは半導体レーザ個々によってかなり
のばらつきがあるため、スロープ効率αが最も大きいも
の(図42のa)に合わせて粗調と微調の切り換え値C
Hを決めるとスロープ効率が小さいもの(図42のb)
の場合に粗調の効果があまり得られなくなる。
【0027】さらに、制御時間短縮のために前回の光量
調整時に目標光量を得た出力値を初期値として制御を始
める方法も提案されているが、環境の変化やレーザ自身
の特性の変化により前回の制御の時点で目標光量を出力
した駆動電流でも次の制御の時点では目標光量を上回っ
てしまう場合が有り得る。
【0028】そして、いずれの制御の場合でも半導体レ
ーザの発光量をモニタする際、ノイイズ等によって読み
値に誤差が生じることを防ぐために、一定の駆動電流に
対する発光量の読み込みを複数回行う必要がある場合に
はよりいっそう時間がかかるようになる。
【0029】特に高速のレーザビームプリンタ等に使用
する場合には前記のような従来の方法では対応できなく
なる可能性がある。
【0030】本発明の第4の目的は、高速のレーザビー
ムプリンタにおいても連続プリント時の用紙間の短い時
間内に、目標光量を超えてしまう危険性を避け、なおか
つノイズ除去のためのデータ読み込み時間を十分にとる
ことが可能なレーザビームプリンタを提供することにあ
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1の発明は、画像信号に基づいてオン
オフされるレーザダイオードのレーザ出力をポリゴンミ
ラーで感光体上を走査する静電写真プロセスによって画
像を形成するレーザビームプリンタにおいて、画像書き
出しのタイミング制御および前記ポリゴンミラーの回転
数制御を含むエンジン制御を行うシーケンスコントロー
ラと、前記画像信号を生成するビデオコントローラと、
前記レーザダイオードを駆動するレーザダイオード駆動
回路と、をそれぞれ別基板に配置し、前記ビデオコント
ローラからの画像信号を前記シーケンスコントローラを
介さずに直接、前記レーザダイオード駆動回路に接続す
るようにしたことを特徴とする。
【0032】請求項2の発明は、静電写真プロセスによ
って画像を形成するレーザビームプリンタにおいて、潜
像の形成に用いるレーザのスロープ効率を測定する測定
手段と、該測定の結果が予め定めた値に到達したか否か
を判定する判定手段と、該判定手段の判定結果として肯
定判定が得られた場合には、前記レーザは寿命であると
報知する報知手段とを具えたことを特徴とする。
【0033】請求項3の発明は、静電写真プロセスによ
って画像を形成するレーザビームプリンタにおいて、潜
像の形成に用いるレーザのスロープ効率を測定する測定
手段と、該測定の結果に基き、一定時間後のスロープ効
率を予測する予測手段と、該予測の結果が予め定めた値
に到達するか否かを判定する判定手段と、該判定手段の
判定結果として肯定判定が得られた場合には、前記レー
ザは交換時期に到達している旨を報知する報知手段とを
具えたことを特徴とする。
【0034】請求項4の発明は、静電写真プロセスによ
って画像を形成するレーザビームプリンタにおいて、潜
像の形成に用いるレーザのスロープ効率を測定する測定
手段と、指示手段と、該指示手段の指示に応じて、前記
測定の結果を可視出力する出力手段とを具えたことを特
徴とする。
【0035】請求項5の発明は、静電写真プロセスによ
って画像を形成するレーザビームプリンタにおいて、潜
像の形成に用いるレーザのスロープ効率を測定する測定
手段と、該レーザのスロープ効率の値に対応させて、該
レーザの使用状況を予め分類しておき、当該分類に基
き、前記測定の結果に対応する前記レーザの使用状況を
報知する報知手段とを具えたことを特徴とする。
【0036】請求項6の発明は、レーザダイオードから
発するレーザを感光体に照射することによって画像形成
を行うレーザビームプリンタにおいて、レーザダイオー
ドの発光量を検出する発光量検出手段と、該レーザダイ
オードへ駆動電流を供給する駆動電流供給手段と、前記
発光量検出手段の検出結果に基づき前記駆動電流供給手
段の駆動電流を変化させることによって前記レーザダイ
オードの発光量を制御するレーザ光量比較制御手段とを
有し、該レーザ光量比較制御手段は、前記レーザビーム
プリンタの印字以外の状態で行う予備調整および印字に
際して画像形成開始前に行う予備調整および印字に際し
て画像形成開始前に行う最終調整の2段階でレーザ光量
調整を行い、前記レーザ光量比較制御手段は、前記予備
調整では、スロープ効率としてレーザダイオードの駆動
電流変化に対する発光量変化率および最終調整初期値と
して、目標光量を超えない範囲で目標光量に十分近い光
量を得るための前記駆動電流の出力値を求め、前記レー
ザ光量比較制御手段は、前記最終調整では、前記最終調
整初期値から調整を開始し、該初期時点駆動電流による
発光量と目標光量との間の差および前記スロープ効率を
用いて最終的な目標光量を得るための前記駆動電流の出
力値を算出することを特徴とする。
【0037】請求項7の発明は、前記レーザダイオード
駆動系以外の他の構成部の初期駆動時に、前記予備調整
を実行することを特徴とする。
【0038】請求項8の発明は、前記最終調整を行う毎
に前記最終調整初期値および前記スロープ効率の値を補
正することを特徴とする。
【0039】請求項9の発明は、前記最終調整の後の発
光量と最終目標光量との間の誤差が所定の値よりも大き
い場合には、実際の出力結果をもとに前記スロープ効率
の値を補正して、発光量が最終目標光量から前記所定の
誤差内に収まるように最終調整を繰り返すことを特徴と
する。
【0040】
【作用】請求項1の発明によれば、ビデオコントローラ
基板からの画像信号をシーケンスコントローラ基板を通
さずに、直接レーザ駆動回路基板に接続することで、画
像信号の伝送線路をシンプルにし容易に伝送線路の整合
をとれる。
【0041】請求項2,3,5の発明は、レーザのスロ
ープ効率が図16に示すように時間経過により低下する
ことと、一般的に温度依存性が小さいこと、かつ図17
に示すように一定サージ電圧(図17では100V)を
印加した場合に印加回数に比例して低下すること、およ
び図18に示すようにサージ電圧の大きさに応じて低下
することに着目し、レーザのスロープ効率を測定または
予測することによりレーザの交換時期や寿命を検出し、
ユーザに報知する。
【0042】請求項4の発明は、測定のスロープ効率自
体を出荷時に出力することで、その出力値によりレーザ
故障を検出することができる。
【0043】請求項6の発明は、予備調整および最終調
整の2段階で光量調整を行うことで、調整精度および調
整時間のバランスが良好となる。
【0044】請求項7の発明は、他の処理の初期処理と
同期して予備調整を行うので、専用の起動回路が不要と
なる。
【0045】請求項8,9の発明は、調整に用いる最終
調整に用いる初期値データを補正することで、調整精度
がさらに向上する。
【0046】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0047】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実
施例の回路配置を示す。なお、図4に示す第1の従来例
と同様の箇所には同一の符号を付し、詳細な説明を省略
する。同図において21はドライバICである。22は
VDO信号ラインを電源にプルアップする抵抗である。
本実施例ではビデオコントローラ基板2とレーザ駆動基
板3を同軸ケーブルで接続しており、抵抗22の抵抗値
は同軸ケーブルのインピーダンスに等しい。
【0048】図1から明らかなように、従来はシーケン
スコントローラ基板にあったゲート7〜9が本実施例で
はレーザ駆動回路基板3上に移動している。またシーケ
ンスコントローラ基板を介さず画像信号がビデオコント
ローラ基板2から直接レーザ駆動回路基板3に接続する
ようにしている。
【0049】ビデオコントローラ基板2からレーザ駆動
回路基板3までは50オームの同軸ケーブルで接続され
ており、レーザ駆動回路基板3側では50オームでプル
アップされている。ビデオコントローラ基板2上のドラ
イバ21は50オーム負荷を充分ドライブできるもので
あるから画像信号の伝送線路はインピーダンスのマッチ
ングがとれ高品位な信号伝送が可能となる。そのため、
高品位なままVDO信号をレーザ駆動回路基板に入力で
き、レーザ基板内部のパターンを短くすることで高品位
なレーザスイッチングが可能となる。
【0050】第1の実施例に対する他の第1の態様を図
2に示す。図2において23はAS04等のドライブ能
力の少ない高速のTTLであり、24は同軸ケーブルの
インピーダンスに等しい抵抗値の抵抗である。この本実
施例の特徴は画像信号の伝送線路のインピーダンスマッ
チングを直列終端で実現していることである。直列終端
は送信側の素子が50オーム負荷のドライブ能力がなく
ても良好な整合性が得られるため、受信素子が伝送線路
の終端部にかたまっている場合に良く用いられる方式で
ある。一般にドライブ能力のない素子のほうが安価なた
めこの実施例のほうが上述の第1実施例よりも安くほぼ
同性能を実現できる。
【0051】第1の実施例に対するさらに他の第2の態
様を図3に示す。上述の図2の他の第1の態様と異なる
点はビデオコントローラ基板2とレーザ駆動回路基板3
をフラットケーブルで接続した点である。この実施例に
おいてはフラットケーブルを用いて安定な伝送特性を実
現するためにフラットケーブル上のVDO信号伝送線路
の両隣の信号線をGNDに接続して低インピーダンスに
している。こうすることで伝送線路のインピーダンスを
約80オーム程度にすることが出来る。従って、図2の
他の第1の態様では50オームであった抵抗24は80
オーム程度にする必要がある。しかし、この実施例は伝
送特性の安定性からみれば同軸ケーブルに比べ若干劣る
が、フラットケーブルを用いることによって安価にほぼ
満足できるインピーダンスマッチングが得られる。
【0052】(第2の実施例)第2実施例の構成は図1
2,図13に示す従来例と同様であるため、同一内容に
ついての説明は省略し、以下本発明による相異点につい
て記載する。図7に本発明による処理手順を示す。
【0053】まず、レーザスロープ効率の測定を図8に
示すフローチャートの処理手順にて行う(S100
1)。図8に移行して、マイクロプロセッサ101は画
像形成を行うのに最適なレーザ出力光量Prefよりも
小さな所望の出力光量P1となるように、半導体レーザ
201のパッケージ内に配設されたフォトダイオードに
よりレーザ出力光量を検出しながらレーザ動作電流基準
データすなわちレーザ動作電流I1を設定する(S20
02→S2003→S2004→S2002のループ処
理)。このとき、レーザ動作電流I1がレーザ許容動作
電流の上限値であるIopmaxに達しているにも拘わ
らず、レーザ出力光量がレーザ出力設定値P1に達しな
い場合、レーザが完全に劣化しているためマイクロプロ
セッサはレーザ寿命と判断し、表示器105にレーザ故
障を示すメッセージを表示後、装置を停止させる(S2
001→S2002→S2003→S2005→S20
06)。
【0054】また、レーザ出力光量がレーザ出力設定値
P1をレーザ許容動作電流上限値Iopmaxより小さ
な値で得られた場合には、その時のレーザ動作電流I1
をマイクロプロセッサ101に内蔵されているランダム
アクセスメモリ(RAM)に記録する(S2001→S
2002→S2007)。次にマイクロプロセッサ10
1はレーザの出力光量が出力光量P1より大きく、かつ
画像形成を行うのに最適なレーザ出力光量Pref以下
である所望の出力光量P2となるようにレーザの出力光
量を検出しながら、レーザ動作電流I2を設定する(S
2009→S2010→S2011→S2009のルー
プ処理)。このとき、レーザ動作電流I2がレーザ許容
動作電流の上限値Iopmaxに達しているにも拘わら
ず、レーザ光量出力が所望のレーザ出力光量P2に達し
ない場合は、レーザ動作電流Iopmax時でのレーザ
出力光量を検出し、上記RAMにレーザ動作電流I2と
して上記レーザ許容動作電流の上限値Iopmaxと、
検出したレーザ出力光量を出力光量P2として記録す
る。また、所望のレーザ出力光量P2がレーザ許容動作
電流上限値Iopmax以下で得られた場合には、その
時のレーザ動作電流I2と所望のレーザ出力光量P2を
上記RAMに記録する(S2015)。
【0055】そして、マイクロプロセッサ101のRA
Mに記録されているレーザ動作電流I1,I2、レーザ
出力光量P2と所望のレーザ出力光量値P1より現在使
用中のレーザスロープ効率η
【0056】
【数1】
【0057】を計算する(S2016)。このとき、本
装置の動作状況下で要求されるレーザスロープ効率の規
定値ηrefは、画像形成を行うのに最適なレーザ出力
光量Prefとレーザ許容動作電流上限値Iopmax
より
【0058】
【数2】
【0059】として求められる。また、ピッチムラや濃
度ムラを発生しない限界までレーザ出力光量の低下を許
容できるスロープ効率限界値ηlimitとしては、レ
ーザ出力光量の軽減係数をKとすると
【0060】
【数3】
【0061】として求めることができる。なお、以上の
演算が図7のS1002,S1003で実行される。測
定したレーザスロープ効率ηが前述したスロープ効率規
定値ηrefとスロープ効率限界値ηlimitに於
て、η≧ηrefであればレーザの使用状況は正常状態
であり、ηref>η≧ηlimitであればレーザの
交換時期であり、ηlimit>ηであればレーザ寿命
であるとマイクロプロセッサ101はこの比較処理の結
果に基き、判断する。そして、レーザ交換時期であると
判断された場合、表示器105にレーザの交換時期に到
っていることを示すメッセージを表示し(S100
5)、レーザが寿命であると判断された場合には、表示
器105にレーザ故障を示すメッセージ表示(S100
6)後、装置を停止させる(S1007)。
【0062】第2実施例の他の第1の態様について図9
を用いて説明する。
【0063】図9のS3001のレーザスロープ効率の
測定処理は図8の処理手順と同様にして行なわれる。す
なわち、マイクロプロセッサ101は画像形成を行うの
に最適なレーザ出力光量Prefよりも小さな所望の出
力光量P1となるように、半導体レーザ201のパッケ
ージ内に配設されたフォトダイオードによりレーザ出力
光量を検出しながらレーザ動作電流基準データすなわち
レーザ動作電流I1を設定する(S2002→S200
3→S2004→S2002のループ処理)。このと
き、レーザ動作電流I1がレーザ許容動作電流の上限値
であるIopmaxに達しているにも拘わらず、レーザ
出力光量がレーザ出力設定値P1に達しない場合、レー
ザが完全に劣化しているためマイクロプロセッサはレー
ザ寿命と判断し、表示器105にレーザ故障を示すメッ
セージを表示後、装置を停止させる(S2001→S2
002→S2003→S2005→S2006)。
【0064】また、レーザ出力光量がレーザ出力設定値
P1をレーザ許容動作電流上限値Iopmaxより小さ
な値で得られた場合には、その時のレーザ動作電流I1
をマイクロプロセッサ101に内蔵されているランダム
アクセスメモリ(RAM)に記録する(S2001→S
2002→S2007)。次にマイクロプロセッサ10
1はレーザの出力光量が出力光量P1より大きく、かつ
画像形成を行うのに最適なレーザ出力光量Pref以下
である所望の出力光量P2となるようにレーザの出力光
量を検出しながら、レーザ動作電流I2を設定する(S
2009→S2010→S2011→S2009のルー
プ処理)。このとき、レーザ動作電流I2がレーザ許容
動作電流の上限値Iopmaxに達しているにも拘わら
ず、レーザ光量出力が所望のレーザ出力光量P2に達し
ない場合は、レーザ動作電流Iopmax時でのレーザ
出力光量を検出し、上記RAMにレーザ動作電流I2と
して上記レーザ許容動作電流の上限値Iopmaxと、
検出したレーザ出力光量を出力光量P2として記録す
る。また、所望のレーザ出力光量P2がレーザ許容動作
電流上限値Iopmax以下で得られた場合には、その
時のレーザ動作電流I2と所望のレーザ出力光量P2を
上記RAMに記録する(S2015)。
【0065】次に、マイクロプロセッサ101はRAM
に記録されているレーザ動作電流I1,I2、レーザ出
力光量P2と所望のレーザ出力光量値P1に基づき、現
在使用中のレーザスロープ効率を上述の数1により計算
する(S2016)。
【0066】図9に戻り、マイクロプロセッサ101は
ピッチムラや濃度ムラを発生しない限界までレーザ出力
光量の低下を許容できるスロープ効率限界値ηlimi
tとして、レーザ出力光量の軽減係数をK、画像形成に
最適なレーザ出力光量をPrefとすると、
【0067】
【数4】
【0068】により求める(S3002)。
【0069】ここで、レーザスロープ効率ηがスロープ
効率限界値ηlimitに達するまでに、サービスマン
が顧客ユーザの設置場所まで到着することが可能なよう
に、推定経時変化よりスロープ効率限界値ηlimit
に対するスロープ効率ηのマージンをx%とすると、レ
ーザ交換時期に到っていることを示すためには、
【0070】
【数5】
【0071】であることが要求される。そして、上式の
右辺を比例定数としてAと表すと、マイクロプロセッサ
101は測定したレーザスロープ効率ηとスロープ効率
限界値ηlimitより、η≧Aηlimitであれば
レーザは正常状態であり、Aηlimit>η≧ηli
mitであればレーザが交換時期に到っている状態であ
り、η<ηlimitであればレーザ寿命と判断する。
【0072】その後、マイクロプロセッサ101はレー
ザの交換時期であると判断された場合は、表示器にレー
ザの交換時期に到っていることを示すメッセージを表示
する(S3005)。また、レーザが寿命であると判断
された場合には、レーザ故障を示すメッセージを表示
(S3006)後、装置を停止させる(S3007)。
【0073】第2実施例の他の第2の態様の回路構成を
図11に示す。この例では、マイクロプロセッサ101
に不揮発性メモリ106とタイマ107が接続されてい
る。前記タイマは、装置の電源がオン(ON)されると
カウンタが動作もしくは電源オフ(OFF)時のカウン
ト値より再動作し、一定間隔時間ΔT毎にレーザのスロ
ープ効率を測定し、不揮発性メモリ106に記録するた
めのスロープ効率測定要求信号をマイクロプロセッサ1
01に送信する。この前記スロープ効率測定要求信号の
出力はラッチ出力で、マイクロプロセッサ101の割り
込み要求端子に入力される。そして、マイクロプロセッ
サ101がプリントなどのシーケンス制御を行っている
場合には、割り込みが禁止がされているため前記スロー
プ効率測定要求信号はイネーブル状態のまま保持され、
その後マイクロプロセッサ101が割り込み許可状態と
なると、前記スロープ効率測定要求信号が受信される。
第2実施例で述べたようにスロープ効率ηが測定・計算
されると、マイクロプロセッサ101は前記スロープ効
率ηを不揮発性メモリ106に記録し、スロープ効率測
定要求信号をリセットする。
【0074】通常、レーザ劣化に対する自己診断は、プ
リント開始前もしくはプリント中の記録材搬送のための
搬送間隔中に実施される。以下図10にこの自己診断手
順を示す。
【0075】上述の第2実施例で述べたようにマイクロ
プロセッサ101が現在使用中のレーザスロープ効率η
および画像品質に問題を発生しない限界であるスロープ
効率限界値ηlimitを測定・計算する(S400
1)。そして、不揮発性メモリ106に記録されている
スロープ効率のうち一番最後に記録されているスロープ
効率ηNとその1つ前に記録されているスロープ効率η
N−1を読みだし、スロープ効率変動率Δη/ΔT
【0076】
【数6】
【0077】を計算する。ここで、装置動作時において
測定したスロープ効率ηに対してΔT時間後の推定スロ
ープ効率η′は前記スロープ効率変動率Δη/ΔTを用
いて直線近似すると、
【0078】
【数7】
【0079】と表すことができる。そのためマイクロプ
ロセッサは、現在測定したスロープ効率ηのΔT時間後
推定されるスロープ効率η′がスロープ効率限界値ηl
imitに到らなければ、レーザは正常状態であると判
断でき、スロープ効率限界値ηlimitに到っていれ
ば、レーザの交換時期であると判断できる。また、前記
測定したスロープ効率ηがスロープ効率限界値ηlim
itに達しているとレーザ故障と判断する。
【0080】その後、マイクロプロセッサ101はレー
ザの交換時期であると判断された場合(S4007)、
表示器105にレーザの交換時期に到っていることを示
すメッセージを表示する(S4008)。また、レーザ
が寿命であると判断された場合は、表示器105にレー
ザ故障を示すメッセージを表示後、装置を停止させる。
【0081】(第3の実施例)第3の実施例の回路構成
を図19に示す。上述した実施例と同様の箇所には同一
の符号を付している。この例では、マイクロプロセッサ
101に対して、スロープ効率要求回路150より送信
されるスロープ効率要求信号(h)が接続されている。
図20にスロープ効率要求回路150の回路図を示す。
スロープ効率要求回路150は不図示のコントローラ上
に配設されており、プルアップ抵抗150bとスイッチ
150aで構成されている。スイッチ150aは、出荷
検査時もしくはサービスマンがスロープ効率を測定した
い場合にオン(ON)し、通常はオフ(OFF)とな
る。いま、スロープ効率を測定するためにスイッチ15
0aをONすると、マイクロプロセッサ101の入力ポ
ートに接続されているスロープ効率要求信号(h)が
“L”レベルとなる。これに対し通常のスイッチ150
aは通常OFFであるため、スロープ効率要求信号
(h)は“H”レベルである。すなわち、マイクロプロ
セッサ101はスイッチ150aの動作に連動してレベ
ルが変化するスロープ効率要求信号(h)が“L”レベ
ルとなった場合に、スロープ効率の測定が要求されてい
ると判断し、レーザのスロープ効率を測定し、測定した
スロープ効率を表示器105に表示する。以下、図21
にマイクロプロセッサ101の処理手順を示し、図21
を参照しながら説明する。
【0082】マイクロプロセッサ101は、画像形成を
行うのに最適なレーザ出力光量Prefより小さな所望
のレーザ出力光量P1となるように、半導体レーザ20
1のパッケージ内に配設されたフォトダイオードにより
レーザ出力光量を検出しながらレーザ動作電流I1を設
定する(S5001)。このとき、レーザ動作電流I1
がレーザ許容動作電流の上限値であるIopmaxに達
しているにも拘わらず、レーザ出力光量が所望のレーザ
出力光量値P1に達しない場合、レーザが完全に劣化し
ているため、マイクロプロセッサ101はレーザの寿命
と判断し、表示器105にレーザ故障を示すメッセージ
を表示後、装置を停止させる(S5005→S500
6)。また、レーザ出力光量が所望のレーザ出力光量値
P1を、レーザ許容動作電流の上限値であるIopma
xより小さな値で得られた場合には、その時のレーザ動
作電流値I1をマイクロプロセッサ101に内蔵されて
いるRAMに記録する(S5007)。次にマイクロプ
ロセッサ101はレーザの出力光量が出力値P1より大
きく、かつ画像形成を行うのに最適なレーザ出力光量値
Pref以下である所望のレーザ出力光量P2となるよ
うに、レーザの出力光量を検出しながら、レーザ動作電
流I2を設定する(S5008)。このとき、レーザ動
作電流I2がレーザ許容動作電流の上限値Iopmax
に達しているにも拘わらず、レーザ出力光量が所望のレ
ーザ出力光量値P2に達しない場合は、レーザ動作電流
をレーザ許容動作電流の上限値Iopmaxに設定して
(S5010→S5012)、このときのレーザ出力光
量を検出し(S5013)、RAMにレーザ動作電流I
2としてレーザ許容動作電流の上限値Iopmaxと検
出したレーザ出力光量をP2として記録する(S501
4)。また、所望のレーザ出力光量P2がレーザ許容動
作電流の上限値Iopmaxより小さな値で得られた場
合には、その時のレーザ動作電流I2と所望のレーザ出
力光量P2をRAMに記録する(S5014,S501
5)。
【0083】そして、マイクロプロセッサ101のRA
Mに記録されているレーザ動作電流I1,I2とレーザ
出力光量P2および所望のレーザ出力光量値P1より現
在使用中のレーザスロープ効率η
【0084】
【数8】
【0085】を計算する(S5016)。
【0086】ここで、表示器105には不図示の液晶パ
ネルが配設されており、マイクロプロセッサ101によ
り表示器駆動回路104を介して、装置の動作状況,環
境設定,エラー情報などを表示している。この液晶パネ
ルに上記測定・計算したスロープ効率ηの値を表示する
(S5017)。通常、レーザのスロープ効率はレーザ
のバラツキにより所定値の範囲内に納まっている。そこ
で、測定したスロープ効率が前記所定値の範囲を越えて
いれば、そのレーザは特性劣化を発生していると判断で
きる。
【0087】以上説明したように、装置の出荷検査員や
サービスマンは容易にレーザのスロープ効率を確認する
ことで、レーザが特性劣化を起こしているか否かの判断
ができる。また、測定したスロープ効率を従来例で述べ
た画像形成シーケンスでプリントし、確認できるように
してもよい。
【0088】第3の実施例の他の第1の態様を図22に
示す。この例はマイクロプロセッサ101にLED駆動
回路160が接続されている。またLED駆動回路には
3つのLEDが接続されている。マイクロプロセッサ1
01はLED駆動回路107にLED1,LED2,L
ED3の点灯・消灯などを制御するLED駆動制御信号
(i)を送信し、LED駆動回路160は前記LED駆
動制御信号に従ってLED1,LED2,LED3を駆
動する。
【0089】装置に配設されているレーザ201のスロ
ープ効率の測定は、プリント開始前もしくはプリント中
の記録材搬送のための搬送間隔中に実施される。以下、
この測定手順を図23により説明する。
【0090】マイクロプロセッサ101は、画像形成を
行うのに最適なレーザ出力光量Prefより小さな所望
のレーザ出力光量P1となるように、半導体レーザ20
1のパッケージ内に配設されたフォトダイオードにより
レーザ出力光量を検出しながらレーザ動作電流I1を設
定する(S6001)。このとき、レーザ動作電流I1
がレーザ許容動作電流の上限値であるIopmaxに達
しているにも拘わらず、レーザ出力光量が所望のレーザ
出力光量P1に達しない場合、レーザが完全に劣化して
いるため、マイクロプロセッサ101はレーザの寿命と
判断し、LED3を点灯させ、装置を停止させる(S6
006)。また、レーザ出力光量が所望のレーザ出力光
量値P1を、レーザ許容動作電流の上限値であるIop
maxより小さな値で得られた場合には、その時のレー
ザ動作電流値I1をマイクロプロセッサ101に内蔵さ
れているRAMに記録する(S6007)。次にマイク
ロプロセッサ101はレーザの出力光量が出力値P1よ
り大きく、かつ画像形成を行うのに最適なレーザ出力光
量値Pref以下である所望のレーザ出力光量P2とな
るように、レーザの出力光量を検出しながら、レーザ動
作電流I2を設定する。このとき、レーザ動作電流I2
がレーザ許容動作電流の上限値Iopmaxに達してい
るにも拘わらず、レーザ出力光量が所望のレーザ出力光
量値P2に達しない場合は、レーザ動作電流をレーザ許
容動作電流の上限値Iopmaxに設定して(S601
2)、このときのレーザ出力光量を検出し、RAMにレ
ーザ動作電流I2としてレーザ許容動作電流の上限値I
opmaxと検出したレーザ出力光量をP2として記録
する(S6013→S6014)。また、所望のレーザ
出力光量P2がレーザ許容動作電流の上限値Iopma
xより小さな値で得られた場合には、その時のレーザ動
作電流I2と所望のレーザ出力光量P2をRAMに記録
する(S6014,S6015)。
【0091】そして、マイクロプロセッサ101のRA
Mに記録されているレーザ動作電流I1,I2とレーザ
出力光量P2および所望のレーザ出力光量値P1より現
在使用中のレーザスロープ効率η
【0092】
【数9】
【0093】を計算する。
【0094】ここで、レーザのスロープ効率のバラツ
キ、およびレーザの寿命に影響しない値を考慮してスロ
ープ効率の低下を許容できるスライスレベルηthが設
定してある。そこで、測定したスロープ効率ηの値がス
ライスレベルηthより大きければレーザの特性劣化が
ないとマイクロプロセッサ101は判断し、LED1を
点灯させる(S6018)。また、測定したスロープ効
率ηがスライスレベルηth以下であれば、レーザの特
性劣化が発生しているもしくは経時変化によりスロープ
効率が低下しているとマイクロプロセッサ101は判断
しLED2を点灯させる(S6019)。
【0095】したがって、装置に配設されているLED
を確認し、LED1が点灯していれば装置は正常状態で
あり、LED2が点灯していればレーザの特性劣化が発
生している、LED3が点灯していればレーザの寿命で
あると判断することができる。
【0096】以上説明したように、装置の出荷検査員や
サービスマンはLED1,LED2,LED3を確認す
ることで、容易にレーザが正常状態か、特性劣化を発生
しているか、寿命であるかを判断することができる。ま
た、スライスレベルηthを複数個設定し、スロープ効
率の低下に応じて分類したLEDを配設し、点灯させる
ことにより、スロープ効率低下の進行度を示す指標に用
いてもよい。
【0097】第3の実施例の他の第2の態様を図24に
示す。この例ではマイクロプロセッサ101に不揮発性
メモリ171とタイマ172が接続されている。タイマ
172は、装置の電源がONされるとカウンタが動作も
しくは電源OFF時のカウント値より再動作し、一定間
隔時間ΔT毎にレーザのスロープ効率ηを測定し、不揮
発性メモリ171に記録するためのスロープ効率測定要
求信号(J)をマイクロプロセッサ101に送信する。
このスロープ効率測定要求信号(J)の出力はラッチ出
力で、マイクロプロセッサ101の割り込み要求端子に
入力される。そして、マイクロプロセッサ101がプリ
ントなどのシーケンス制御を行っている場合には、割り
込みが禁止されているためスロープ効率測定要求信号
(J)はイネーブル状態のまま保持され、その後マイク
ロプロセッサ101が割り込み許可状態となると、スロ
ープ効率測定要求信号(J)が受信され、上述の実施例
で述べたようにスロープ効率ηが測定・計算され、スロ
ープ効率ηが不揮発性メモリ171に記録され、スロー
プ効率測定要求信号(J)がリセットされる。
【0098】また、マイクロプロセッサ101にはスロ
ープ効率要求回路170が接続されており、スロープ効
率要求信号(h)が入力される。スロープ効率測定要求
信号(h)は第3実施例で述べたようにスイッチ150
aをONすることで、マイクロプロセッサ101にスロ
ープ効率の測定結果を出力するように指令できる。そし
て、マイクロプロセッサ101が前記スロープ効率要求
信号(h)を受信すると、不揮発性メモリ171に記録
されているスロープ効率を従来例と同様の画像形成シー
ケンスにしたがってプリントする。
【0099】通常、工場では組立てよりスクリーニング
期間までのスロープ効率の測定結果が上述のプリント出
力によって確認できる。そして、前記スロープ効率の測
定結果の初期値に着目すると、所定の値の範囲内に収ま
っているべきものが、前記所定値より小さければ、特性
劣化を生じているレーザを装置に組み込んでしまったこ
とが判断できる。また、上記スロープ効率の最終値に着
目すると、装置の稼働時間に於けるスロープ効率の経時
変化はほとんどないはずである。そのため、スロープ効
率の初期値と最終値に変動がある場合はレーザの特性劣
化が生じていることを判断できる。さらに、上記スロー
プ効率の測定結果を解析することで、どこで特性劣化を
発生したのか発生場所を一定周期時間ΔTの累積時間よ
り推定することができる。
【0100】(第4の実施例)図25はレーザビームプ
リンタ内の光量制御装置のシステム構成を示す。
【0101】図25において、312は中央処理装置
(CPU)、318は駆動電流制御回路である。319
は発光定電流回路、320は駆動電流スイッチング回路
である。321はレーザ装置、322はレーザ光量モニ
タ回路である。324はドラム感度スイッチ、325は
画像信号出力部である。326はオアゲートである。
【0102】また、CPU312は状態管理手段31
3、レーザ光量比較制御手段301、目標光量値設定手
段314、A/D(アナログデジタル)変換回路31
5、D/A(デジタルアナログ)変換回路316,31
7等から構成され、レーザ装置321は半導体レーザ3
27、フォトダイオード328で構成される。なお、上
述の状態管理手段313、レーザ光量比較制御手段30
1および目標光量値設定手段314は、それぞれソフト
ウェアプログラムであり、CPU312がこれらのソフ
トウェアプログラムを実行することにより後述の機能を
実現する。CPU312はレーザビームプリンタの状態
管理、レーザ光量制御等プリンタ全般の制御を行う。
【0103】状態管理手段313はパワーオン時の各部
の立ち上げ処理、待機状態、印字状態、故障状態等レー
ザビームプリンタの状態の管理を行い、レーザ光量比較
制御手段301等各種制御手段に対してレーザビームプ
リンタの制御状態STATUSを知らせる。そして、各
部の立ち上げ処理中の所定のタイミング、および、印字
処理中の所定のタイミングでレーザ光量比較制御手段3
01に対してAPCREQ信号を送出し、レーザ光量の
制御開始を指示する。
【0104】レーザ光量比較制御手段301は、レーザ
光量モニタ回路322からA/D変換回路315を介し
てデジタル値に変換されたレーザ光量モニタ値DPDと
目標光量値設定手段314から与えられる最終目標光量
値APCTGTとを比較しつつ、出力値DRLD,DD
LDをD/A変換回路316,317を介してアナログ
出力RLD,DLDに変換して出力し、駆動電流制御回
路318をコントロールしてレーザの発光量が目標光量
になるように調整する。そして、レーザの発光量が目標
光量に達したと判断したら状態管理手段313に対して
APCRDY信号を送出しレーザ光量調整の終了を知ら
せる。レーザ光量比較制御手段301の光量制御につい
ては後に詳述する。
【0105】駆動電流制御回路318はレーザ光量比較
制御手段301からの出力に応じて発光定電流回路31
9の電流値を制御する。レーザ光量比較制御手段301
からの出力はRLD(D/A変換回路316),DLD
(D/A変換回路317)の2系統になっているが、駆
動電流制御手段318は入力RLDとDLDを8対1の
割合で加算し駆動電流の値を決定する。すなわち、DL
DはRLDの8倍の精度で駆動電流を調整でき、レーザ
光量比較制御手段301はRLDをレーザ光量の粗調
に、DLDをレーザ光量の微調に使用することができ
る。本実施例では、レーザ光量を目標値にできるでけ近
づけるためにこのような構成をとっているが、この構成
は本発明の思想とは特に関係なく、レーザ光量比較制御
手段301からの出力が1系統であっても良い。
【0106】発光定電流回路319は駆動電流制御回路
318からの制御に従い、駆動電流スイッチング回路3
20を介して半導体レーザ327に所定の電流を流す。
レーザ装置321では駆動電流によって発光する半導体
レーザ327のレーザ光をフォトダイオード328が受
光し対応する信号をレーザ光量モニタ回路322に送
る。レーザ光量モニタ回路322はフォトダイオード3
28からの検出信号が供給され、検出した光量に相当す
る電圧PDをA/D変換回路315を介してデジタル値
DPDに変換しレーザ光量比較制御手段301に対し出
力する。
【0107】ドラム感度スイッチ324はこのレーザビ
ームプリンタに装着される感光ドラム(図5の符号1
6,図11の符号54参照)の感度の段階を設定する。
本実施例においては2つのスイッチCSENS,CSE
NS1を有し、2つのスイッチのON,OFFにより手
動またはドラム装着時に自動的にドラム感度を4段階に
設定できる。目標光量値設定手段313はドラム感度ス
イッチ324で設定されるドラム感度に応じた最終目標
光量値APCTGTをレーザ光量比較制御手段1に出力
する。画像信号出力部325は印字する画像のVON信
号を出力する。オアゲート326はレーザ光量比較制御
手段301から出力されるLON信号と画像信号出力部
325から出力されるVON信号のオアをとり、その演
算結果を駆動電流スイッチング回路320に出力する。
すなわち、LON信号とVON信号のどちらか一方がO
Nになると半導体レーザ327に所定の電流が流れる。
なお、本実施例のデジタルデータは全て8ビット(0〜
255)で処理されている。
【0108】次に、レーザ光量比較制御手段1の制御に
ついて詳述する。図26は本実施例のレーザ光量比較制
御手段301の構成を示すブロック図である。レーザ光
量比較制御手段301は光量調整管理手段302、入力
モニタ値処理手段303、モニタ値記憶手段304、出
力光量予測手段305、出力値設定手段306、目標光
量到達出力値算出手段307、初期値記憶手段308、
制御光量記憶手段309、スロープ効率記憶手段31
0、スロープ効率算出手段312から構成される。
【0109】光量調整管理手段302は状態管理手段3
13からのAPCREQ信号を受けると入力モニタ値処
理手段303、出力光量予測手段305、出力値設定手
段306、光量到達出力値算出手段307、スロープ効
率算出手段311等の動作を管理して光量調整を行う。
光量調整に際しては、前記STATUS信号の情報に基
づいて予備調整か最終調整かの判断を行い、それぞれの
調整が終了すれば状態管理手段312に対してAPCR
DY信号を出力する。
【0110】図3は光量調整管理手段302として動作
するためのCPU312の実行手順を示すフローチャー
トである。まずステップS7001(以下単にS700
1と呼ぶ)でCPU312は状態管理手段310からA
PCREQ信号が出力されるまで待機する。APCRE
Qが真になれば実行手順はS7002に進み、LON信
号を真にして駆動電流が流れる状態にし、また、光量調
整が可能な状態にする。次にS7003でSTATUS
信号をチェックし、その時のプリンタの制御状態を調べ
る。ここで、プリンタの制御状態が立ち上げ状態であれ
ば、実行手順はS7004に進み、CPU312は予備
調整制御を行う。プリンタの制御状態がプリント状態で
あれば実行手順はS7005に進み、CPU312は最
終調整制御を行う。それぞれの状態に応じた光量調整が
終了すれば、実行手順はS7006に進み、CPU31
2はAPCRDY信号を真にセットし、S7007でL
ONを偽にセットする。
【0111】以下、予備調整、最終調整それぞれについ
ての制御内容を詳細に説明する。予備調整では、光量調
整管理手段302は光量制御を出力DRLD(粗調),
DDLD(微調)ともにレベル0から始め、出力値設定
手段306に対し出力DRLD(粗調)を1カウントず
つアップして行く制御を指示する。この間後述する出力
光量予測手段305によって次のステップにおける出力
光量を予測し、予備調整の終了点を判断する。
【0112】図28は、図27の予備調整制御処理(S
7004)の詳細手順を示すフローチャートである。C
PU312はまずS7101で出力値設定手段306か
らの各出力をレベル0にリセットさせる。次にCPU3
12はS7102で出力値設定手段306に粗調出力を
1カウントアップして出力するよう指示した後、S71
03でレーザ光量制御系の動作時間だけ待機する。これ
は、出力値設定手段306が出力値をアップしたのに対
し実際のレーザ光量が応答し十分に安定し、さらにモニ
タ値のA/D変換が完了するまでの待ち時間である。そ
の後、S7104でCPU312は入力モニタ値処理手
段303に対し後述するようなモニタ値の入力記憶処理
を行うよう指示する。さらにその後、S7105でCP
U312はスロープ効率算出手段311に対してスロー
プ効率算出処理を指示し、S7106で出力光量予測手
段305に対して次ステップでの出力光量の予測値を求
めるよう指示する。スロープ効率算出手段311、出力
光量予測手段305の動作については後述する。そし
て、その結果によりCPU312はS7107で予測値
PDPRDが最終目標光量APCTGTを超えるかどう
かの判断を行う(図33参照、同図の場合には予測値が
最終目標値を超えている)。ここで予測光量が最終目標
光量を超えなければ、実行手順はS7102に戻り、予
測光量が最終目標光量を超えていれば、実行手順はS7
108以降に進む。S7108でCPU312はその時
点でのDRLDの設定値を最終調整の初期値DEiとし
て初期値記憶手段308(CPU312内のメモリ)に
設定し、S7109でDRLDの設定値をレベル0にリ
セットして初期制御を終了する。
【0113】入力モニタ値処理手段303は光量調整管
理手段302からの指示に応じて光量モニタ値DPDを
読み込みモニタ値記憶手段(CPU312内のメモリ)
304の記憶内容を書換える。モニタ値記憶手段304
は図30に示すように、データ読み込み5回分のモニタ
値を記憶する。そして、モニタ値記憶手段の最下位のア
ドレス(PDMEM)から順に古いモニタ値が記憶さ
れ、最上位のアドレスに最新のモニタ値が記憶される。
出力値が1カウントアップされると実行回数nも1進
み、図31のようにデータ記憶位置がシフトされる。光
量調整管理手段302から入力処理の指示を受けると、
入力モニタ値処理手段303はモニタ値記憶手段304
のデータを1つ下位のアドレスへ順にシフトしてゆき、
最上位のアドレスにそのとき読み込んだモニタ値PDn
を書き込む。以上の処理の手順を示すフローチャートを
図29に示す。すなわち、S7201で光量調整管理手
段302からのモニタ値処理の指示を待つ。モニタ値処
理の指示が出されると実行手順はS7202に進みモニ
タ値記憶領域の最下位アドレスPDMEMをポインタA
DDに書き込む。S7203〜S7205でCPU31
2は図3のように各データを順次シフトする処理を行
う。S7203でCPU312は1つ上位のアドレスの
内容をそのときのポインタの示す領域に書き込む。S7
204でCPU312はポインタを1つ進める。S72
05でCPU312は、進めたポインタがモニタ値記憶
領域の最上位アドレスになっていないかどうかをチェッ
クし、ポインタが最上位アドレスになっていなければC
PU312の実行手順はS7203に戻る。ポインタが
最上位アドレスになっていればS7206でCPU31
2はその時のモニタ値PDをポインタの示すアドレス位
置に書き込み実行手順を終了する。
【0114】スロープ効率算出手段311として動作す
るときのCPU312は、光量調整管理手段302から
の指示に応じてスロープ効率の算出、補正を行う。
【0115】スロープ効率の算出が指示されていれば、
CPU312はまずモニタ値記憶手段304に記憶され
ているデータに基づきスロープ効率の収束の有無の判断
を行い、スロープ効率が収束したと判断すれば、スロー
プ効率を求めてスロープ効率記憶手段310(CPU3
12内のメモリ)に保存する。スロープ効率が収束した
かどうかの判断の方法は以下のとおりである。
【0116】前述のように予備制御の間はデータ読み込
み毎の駆動電流の変化量は一定(DRLDを1カウント
ずつ増加)であるのでスロープ効率は読み込み1回あた
りの光量モニタ値の増加量によって表すことができる。
【0117】まず、モニタ値記憶手段304に記憶され
ているデータから、最後の1回での光量モニタ値の増加
量Δn を求めると、
【0118】
【数10】Δn =PDn −PDn-1 次に、5回前から最後の読み込みの間の平均的な増加量
AVΔn を求めると、
【0119】
【数11】AVΔn =(PDn −PDn-5 )/5 以上の値を比較し値1以内の差であれば収束したと判断
する。すなわち、
【0120】
【数12】AVΔn +1≧AVΔn −1 の関係を満足した場合スロープ効率が収束したと判断す
る。ただし、モニタ値記憶手段304の各値の初期値は
0であり、制御の初期には数式12の条件を満たす場合
があるので、AVΔn の値が予測される最小値Δmin
満である場合には無条件に収束していないと判断する。
【0121】一方、スロープ効率の補正が指示されてい
る場合には、まず、モニタ値記憶手段304に記憶され
ているデータから、最後の1回での光量モニタ値の増加
量Δn を数式10で求め、その時の粗調,微調の増加量
DR,DDより以下のように求める。
【0122】
【数13】α=8Δn /(8DR+DD) 以上の制御処理をCPU312により実行するためのフ
ローチャートを図32に示す。まずS7301でCPU
312は光量調整管理手段302からの指示がスロープ
効率の補正要求かどうかをチェックし、指示が補正要求
であれば、実行手順はS7309,S7310の補正処
理に進み、指示が補正要求でなければS7302〜S7
308の収束判断、算出処理に進む。収束判断、算出処
理では、まずS7302でAVΔn が、S7303でΔ
n が数式10,11に従って求められる。次に、CPU
312はS7304でAVΔn が最小値Δmin 未満であ
るかどうかをチェックし、AVΔn が最小値未満であれ
ば収束していないと判断したときはS7307へ進む。
一方、AVΔn が最小値以上であればS7305へ進み
前記数式12の条件が満たされているかどうかをチェッ
クする。この条件を満たしていればCPU312は“収
束した”とCPU312で判定してS7308でAVΔ
n をスロープ効率αとしてスロープ効率記憶手段310
に保存する。また、数式10の条件が満たされていなけ
れば、CPU312はS7307で“収束していない”
と判定する。
【0123】補正処理ではCPU312はS7309で
数式10によってΔn を求め、S7310で数式13に
よってスロープ効率を再度求めてスロープ効率記憶手段
310に保存する。出力光量予測手段305としてCP
U312が動作するときは光量調整管理手段302から
の指示により次の1制御ステップ後の発光量予測値を求
める。図33のようにある時点での制御ステップをnと
すると、その時のモニタ値PDn 、1回前のモニタ値P
n-1 は図30に示すようにモニタ値記憶手段304に
記憶されているので、出力光量予測手段305は、制御
ステップ(n−1)からnの間のモニタ値増加量Δn
次のステップでの光量予測値PDPRDを以下の式に従
って求める。
【0124】
【数14】Δn =PDn −PDn-1
【0125】
【数15】PDPRD=PDn +Δn 最終調整では、光量調整管理手段302は前記予備調整
で求めたスロープ効率に基づいて目標光量に到達するた
めの出力値を求める。
【0126】図34は、図27の最終調整制御処理(S
7005)の詳細を示すフローチャートである。まず、
S7401でCPU312は、DRLD(粗調)の値と
して前記初期値記憶手段8に記憶されているDEを初期
設定し、DDLD(微調)の値として0を初期値設定と
して出力するよう出力値設定手段306に指示する。C
PU312はS7402でレーザ光量制御系の動作時間
だけ待機する。これは予備調整処理(S7103)と同
様の待機処理である。そして、S7403でCPU31
2は最終目標光量APCTGTを制御目標光量CNTT
GTとして制御光量記憶手段310に設定する。その
後、初期出力値に対応の光量モニタ値と、スロープ効率
とを用いて制御目標光量に到達するための出力値を算出
するようにCPU312は光量到達出力算出手段307
に対して指示する(S7404)。CPU312は、求
められた出力値をDRLD,DDLDにそれぞれ出力す
るよう出力値設定手段306に指示する(S740
5)。光量到達出力値算出手段307の動作については
後述する。その後、S7402と同様にS7406でC
PU312は光量制御系の動作時間の間待機する。S7
407でCPU312はモニタ値記憶手段304に対し
て前記モニタ値保存処理を指示した後、S7408でス
ロープ効率算出手段311にスロープ効率の補正を指示
する。
【0127】光量到達出力算出手段307として動作す
るときのCPU312は光量調整管理手段302からの
指示により、光量モニタ値記憶手段304、制御光量記
憶手段309、および、スロープ効率記憶手段310か
らその時の出力に対応する光量モニタ値PD、スロープ
効率α、制御光量CNTTGTを取り込む。また、CP
U312はその時の出力値を初期値記憶手段308から
得て目標光量に到達するための粗調の出力値DRLD
TGT ,微調の出力値DDLDTGT を算出し、算出結果を
出力値設定手段306に出力する。DRLDTGT ,DD
ELDTGT の算出方法は以下のとおりである。
【0128】制御光量値と初期出力に対する現在の光量
値との差ΔT は、
【0129】
【数16】ΔT =CNTTGT−PD また、粗調1カウントあたりの光量変化量をαとすると
微調1カウントあたりの光量変化量は、粗調の1/8で
あるので、この光量変化量はα/8となる。従って、そ
の時点での粗調,微調の出力をそれぞれDRLDX ,D
DLDX とすると目標光量を得るための出力は、
【0130】
【数17】DRLDTGT =DRLDn +(ΔT /α)
【0131】
【数18】 DDLDTGT =DDLDn +(《ΔT /α》×8/α) ((x/y):x/yの商、《x/y》:x/yの余
り) 出力値設定手段306は光量調整管理手段302からの
指示に応じて粗調出力値,微調出力値をそれぞれDRL
D,DDLDとして出力する。レーザ光量比較制御手段
301により以上のような制御を行うことにより、レー
ザプリンタの電源オン後の立ち上げ時に、一度、レーザ
プリンタの初期調整制御を行えば、その後は印字前にレ
ーザプリンタの最終調整を行うだけでよい。初期調整処
理が図33のように制御ステップnで終了している場
合、印字前に行う最終調整は図35のように1制御ステ
ップで終了するので、印字前の光量調整が非常に早くな
る。
【0132】この方法と、従来の制御方法とを比較す
る。例えば目標光量のある割合までを粗調で、ある割合
を超えると微調で調整する従来方法の場合には図43の
変化が得られる。すなわち、最終目標光量APCTGT
のある割合となる光量値CH,光量モニタ値PDを超え
るnの段階まで粗調で駆動電流を調整し、それ以降を最
終目標光量APCTGTまで微調で調整する。本発明に
よる方法を用いた図35の変化と図43の変化とを比較
すると、従来方法は制御ステップ数に大きな差があるこ
とがわかる。また、以上のような本発明の制御を行うこ
とにより非常に効率の良いレーザ光量調整が可能とな
る。
【0133】第4の実施例の他の態様について説明す
る。上述の第4の実施例では調整途中のスロープ効率に
基づいて最終的な調整を行っているが、半導体レーザの
スロープ効率は周囲の状況によって変化するため、時間
が経つと最終調整の結果が最終目標光量との間の誤差が
大きくなる場合があり得る。そこで、最終調整において
一度、実際に出力した結果の誤差が大きければスロープ
効率を補正してリトライするようにした例を説明する。
【0134】本例におけるレーザ光量比較制御手段30
1の全体の構成は図26の構成と同じである。光量調整
管理手段302の基本的な制御内容も図27に示す制御
内容とほぼ同じであるが、S7005の最終調整制御の
処理の詳細が異なる。図36はこの例における最終調整
制御の詳細を示すフローチャートである。まず、S75
01でCPU12はリトライの回数を管理するカウンタ
TCを0にリセットする。S7502〜S7509の処
理手順は図34のS7401〜S7408の処理手順と
同じである。すなわち、S7509の後S7510でモ
ニタ値PDn と最終目標光量APCTGTとの差がチェ
ックされ、所定の誤差εよりも差が大きければS751
1に実行手順が進む。S7511では前記リトライの回
数を管理するカウンタTCがチェックされ、繰り返し回
数TNよりもカウンタTCの値が小さければ実行手順は
S7502に戻り、再度同じ処理を繰り返す。しかし、
S7511で前記カウンタTCが所定の繰り返し回数T
N以上であればそのまま実行手順を終了する。以上のよ
うな制御により、最終調整の精度をさらに向上させるこ
とができる。
【0135】第4の実施例のさらに他の態様を説明す
る。上述の例では初期調整において最終目標光量APC
TGTを超えない最大の光量を得られるところまで粗調
で制御し、残りを最終調整で調整するという方法をとっ
ている。他の方法として、初期調整では最終目標光量A
PCTGTまで十分の間隔を置いて調整しておき、最終
調整で最終目標光量の手前までの調整を行ったうえでス
ロープ効率を補正し、そのスロープ効率によって最終目
標光量まで調整することもできる。
【0136】この例におけるレーザ光量比較制御手段3
01の全体の構成も図26の構成と同じである。光量調
整管理手段302の基本的な制御内容も図27に示す制
御内容と同じであるが、S7004の予備調整制御処理
およびS7005の最終調整制御の詳細が異なる。
【0137】図37はこの例における予備調整制御処理
の詳細を示すフローチャートである。この予備調整制御
処理は図28の予備調整制御処理とほぼ同じであるが、
図37のS7607の処理が図28のS7107の処理
と異なる。すなわち、図28のS7107では予測光量
PDPRDが最終目標量APCTGTを超えるまで予備
調整を行っているが、図37の例ではS7607で予測
光量PDPRDと最終目標光量APCTGT/2との比
較を行い、予備調整を最終目標光量の1/2までとして
いる。
【0138】図38はこの例における最終調整制御処理
の詳細を示すフローチャートである。図38のS770
1〜S7708は図34のS7401〜S7408とほ
ぼ同じ処理手順であるが、図38のS7703で最初の
制御目標を(3/4)APCTGTに設定している。こ
れは最終調整の第1段階であり最終目標値の手前までの
制御を行うことにより、その時点でのスロープ効率を再
度求め直すためである。従って、図34のA7408で
の処理は次回の光量調整のためにスロープ効率を補正し
ているが、図38のS7708ではその時の光量調整の
ためにスロープ効率を補正している。そして、図38の
S7708ではその時の光量調整のためにスロープ効率
を補正している。そして、図38のS7709以降の処
理は最終調整の第2段階であり、S7708で補正され
たスロープ効率を利用して最終目標光量APCTGTま
で調整する。まず、S7709で制御目標値CNTTG
Tとして最終目標値APCTGTが設定される。次に、
S7710で光量到達出力値算出手段307に対して出
力値の算出の指示が送られ、最後に、算出された出力値
を出力するよう出力値設定手段306に指示が送られて
最終調整が終了する。
【0139】この例の予備調整の様子、および、最終調
整の様子を図39,図40に示す。図35(第4の実施
例)および図40(第4の実施例のさらに他の形態)と
を比較すると、図40の例では図35の1ステップから
2ステップに制御段階が増えているが、制御する時点で
のスロープ効率を求めて補正するため制御の精度はよく
なることがわかる。
【0140】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1の発明
では、ビデオコントローラ基板からの画像信号をレーザ
駆動回路基板に直接接続することで、整合をとる必要の
ある伝送線路の数が減り、安価に高品位な信号伝送が可
能となり、高品位な画像形成が可能となる。
【0141】以上説明したように、請求項2,3,5の
発明ではレーザのスロープ効率を測定し、そのスロープ
効率が所定の値となるとレーザの使用状況としてレーザ
寿命および交換時期に到っていることを報知するので、 (1)ユーザが画像形成装置を使用中に、突然装置が停
止したり、プリントできなくなったりしないため、ユー
ザに多大な迷惑をかけずにすむ。
【0142】(2)画像品質を保証するレーザの真の寿
命判別および交換時期に到っていることを報知すること
が可能となり、装置の信頼性が向上する。また、レーザ
の交換時期に到っていることを報知することにより、装
置が停止する前にメンテナンスを受けることが可能とな
るため、装置の保全性,サービス性が向上する。
【0143】(3)従来装置の構成を流用し、マイクロ
プロセッサのソフトウェア変更のみでレーザの寿命判別
および交換時期を報知できるため、製造コストが上がら
ず経済性に優れている。
【0144】(4)レーザのスロープ効率を測定する手
段により、レーザ出力光量調整手段の制御定数例えば比
例ゲイン定数に前記測定したスロープ効率を適用するこ
とが可能であるため、レーザ出力光量調整時間の短縮お
よび調整精度の向上が可能である。
【0145】などの効果がある。
【0146】請求項4の発明では、 (1)出荷時にレーザの特性が劣化しているか否かの判
断が容易に行え、特性劣化を起こしているレーザを組み
込まれた装置の出荷を未然に防止することができ、レー
ザ本来のMTBFが確保されるため装置の信頼性・保全
性が向上する。
【0147】(2)レーザのスロープ効率を容易に測定
でき、スロープ効率低下の進行度を確認できるため、レ
ーザ寿命時期の推定を行うことができ、サービス性が向
上する。
【0148】(3)装置の稼働時間に対するスロープ効
率の変化がわかるため、レーザの信頼性を確認するデー
タが得られる。このため、レーザの信頼性についての追
跡調査が可能となり、理論値との比較検討が行えるた
め、開発効率の向上が期待できる。
【0149】などの効果がある。
【0150】請求項6〜請求項9の発明では光量調整
を、印字以外の状態(たとえば立ち上げ状態、待機状態
等)で行う予備調整と、印字に際して画像形成開始前に
行う最終調整との2段階に分ける。予備調整でスロープ
効率を求め、最終調整では前記スロープ効率を利用して
光量調整を行うことにより、印字毎に行う最終調整を短
い制御ステップで効率よく行うことができ、光量の制御
速度も早くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の回路構成および基板構造を
示す構造図である。
【図2】本発明第1実施例の他の回路構成および基板構
造を示す構造図である。
【図3】本発明第1実施例のさらに他の回路構成および
基板構造を示す構造図である。
【図4】第1の従来例の回路構成および基板構造を示す
構造図である。
【図5】レーザビームプリンタの概略構造を示す斜視図
である。
【図6】各種信号の発生タイミングを示す波形図であ
る。
【図7】本発明第2実施例の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】図7の一部の処理の詳細を示すフローチャート
である。
【図9】本発明第2実施例の他の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図10】本発明第2実施例のさらに他の処理手順を示
すフローチャートである。
【図11】図10の処理手順を実行する回路の構成を示
すブロック図である。
【図12】第2の従来例の概略構造を示す断面図であ
る。
【図13】第2の従来例の回路構成を示すブロック図で
ある。
【図14】レーザ動作電流の経時変化を示す特性図であ
る。
【図15】レーザ出力光量の経時変化を示す特性図であ
る。
【図16】スロープ効率の経時変化を示す特性図であ
る。
【図17】サージ電圧印加回数と、スロープ効率の関係
を示す特性図である。
【図18】サージ電圧と、スロープ効率の関係を示す特
性図である。
【図19】第3実施例の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図20】スロープ効率要求回路の回路構成を示す回路
図である。
【図21】第3実施例の処理手順を示すフローチャート
である。
【図22】第3実施例の他の回路構成を示すブロック図
である。
【図23】第3実施例のさらに他の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図24】第3実施例のさらに他の回路構成を示すブロ
ック図である。
【図25】本発明第3実施例のシステム構成を示すブロ
ック図である。
【図26】レーザ光量比較制御手段の内容構成を示すブ
ロック図である。
【図27】光量制御のための処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図28】光量制御のための処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図29】光量制御のための処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図30】光量制御に用いるデータを示す説明図であ
る。
【図31】光量制御に用いるデータを示す説明図であ
る。
【図32】光量制御のための処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図33】駆動電流制御段階と発光量モニタ値との間の
関係を示す図である。
【図34】光量制御のための処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図35】駆動電流制御段階と発光量モニタ値との間の
関係を示す図である。
【図36】光量制御のための他の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図37】光量制御のための他の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図38】光量制御のための他の処理手順を示すフロー
チャートである。
【図39】駆動電流制御段階と発光量モニタ値との間の
関係を示す図である。
【図40】駆動電流制御段階と発光量モニタ値との間の
関係を示す図である。
【図41】発光電流とレーザ光量の関係を示す図であ
る。
【図42】発光電流とレーザ光量の関係を示す図であ
る。
【図43】発光電流とレーザ光量の関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 シーケンスコントローラ基板 2 ビデオコントローラ基板 3 レーザ(ダイオード)駆動回路基板 4 CPU 6 レーザダイオード 7 アンドゲート 8 インバータ 9 オアゲート 10 ピンフォトダイオード 11 BD出力回路 12 ポリゴンミラー 13 光学レンズ 16 感光ドラム 301 レーザ光量比較制御手段 302 光量調整管理手段 305 出力光量予測手段 307 光量到達出力値算出手段 311 スロープ効率算出手段 312 中央処理装置 313 状態管理手段 318 駆動電流制御回路 319 発光定電流回路 322 レーザ光量モニタ回路 327 半導体レーザ 328 フォトダイオード
フロントページの続き (72)発明者 成田 泉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 草野 昭久 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に基づいてオンオフされるレー
    ザダイオードのレーザ出力をポリゴンミラーで感光体上
    を走査する静電写真プロセスによって画像を形成するレ
    ーザビームプリンタにおいて、 画像書き出しのタイミング制御および前記ポリゴンミラ
    ーの回転数制御を含むエンジン制御を行うシーケンスコ
    ントローラと、前記画像信号を生成するビデオコントロ
    ーラと、前記レーザダイオードを駆動するレーザダイオ
    ード駆動回路と、をそれぞれ別基板に配置し、前記ビデ
    オコントローラからの画像信号を前記シーケンスコント
    ローラを介さずに直接、前記レーザダイオード駆動回路
    に接続するようにしたことを特徴とするレーザビームプ
    リンタ。
  2. 【請求項2】 静電写真プロセスによって画像を形成す
    るレーザビームプリンタにおいて、 潜像の形成に用いるレーザのスロープ効率を測定する測
    定手段と、 該測定の結果が予め定めた値に到達したか否かを判定す
    る判定手段と、 該判定手段の判定結果として肯定判定が得られた場合に
    は、前記レーザは寿命であると報知する報知手段とを具
    えたことを特徴とするレーザビームプリンタ。
  3. 【請求項3】 静電写真プロセスによって画像を形成す
    るレーザビームプリンタにおいて、 潜像の形成に用いるレーザのスロープ効率を測定する測
    定手段と、 該測定の結果に基き、一定時間後のスロープ効率を予測
    する予測手段と、 該予測の結果が予め定めた値に到達するか否かを判定す
    る判定手段と、 該判定手段の判定結果として肯定判定が得られた場合に
    は、前記レーザは交換時期に到達している旨を報知する
    報知手段とを具えたことを特徴とするレーザビームプリ
    ンタ。
  4. 【請求項4】 静電写真プロセスによって画像を形成す
    るレーザビームプリンタにおいて、 潜像の形成に用いるレーザのスロープ効率を測定する測
    定手段と、 指示手段と、 該指示手段の指示に応じて、前記測定の結果を可視出力
    する出力手段とを具えたことを特徴とするレーザビーム
    プリンタ。
  5. 【請求項5】 静電写真プロセスによって画像を形成す
    るレーザビームプリンタにおいて、 潜像の形成に用いるレーザのスロープ効率を測定する測
    定手段と、 該レーザのスロープ効率の値に対応させて、該レーザの
    使用状況を予め分類しておき、 当該分類に基き、前記測定の結果に対応する前記レーザ
    の使用状況を報知する報知手段とを具えたことを特徴と
    するレーザビームプリンタ。
  6. 【請求項6】 レーザダイオードから発するレーザを感
    光体に照射することによって画像形成を行うレーザビー
    ムプリンタにおいて、 レーザダイオードの発光量を検出する発光量検出手段
    と、該レーザダイオードへ駆動電流を供給する駆動電流
    供給手段と、前記発光量検出手段の検出結果に基づき前
    記駆動電流供給手段の駆動電流を変化させることによっ
    て前記レーザダイオードの発光量を制御するレーザ光量
    比較制御手段とを有し、 該レーザ光量比較制御手段は、前記レーザビームプリン
    タの印字以外の状態で行う予備調整および印字に際して
    画像形成開始前に行う予備調整および印字に際して画像
    形成開始前に行う最終調整の2段階でレーザ光量調整を
    行い、 前記レーザ光量比較制御手段は、前記予備調整では、ス
    ロープ効率としてレーザダイオードの駆動電流変化に対
    する発光量変化率および最終調整初期値として、目標光
    量を超えない範囲で目標光量に十分近い光量を得るため
    の前記駆動電流の出力値を求め、 前記レーザ光量比較制御手段は、前記最終調整では、前
    記最終調整初期値から調整を開始し、該初期時点駆動電
    流による発光量と目標光量との間の差および前記スロー
    プ効率を用いて最終的な目標光量を得るための前記駆動
    電流の出力値を算出することを特徴とするレーザビーム
    プリンタ。
  7. 【請求項7】 前記レーザダイオード駆動系以外の他の
    構成部の初期駆動時に、前記予備調整を実行することを
    特徴とする請求項6に記載のレーザビームプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記最終調整を行う毎に前記最終調整初
    期値および前記スロープ効率の値を補正することを特徴
    とする請求項6に記載のレーザビームプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記最終調整の後の発光量と最終目標光
    量との間の誤差が所定の値よりも大きい場合には、実際
    の出力結果をもとに前記スロープ効率の値を補正して、
    発光量が最終目標光量から前記所定の誤差内に収まるよ
    うに最終調整を繰り返すことを特徴とする請求項6に記
    載のレーザビームプリンタ。
JP20659293A 1992-09-24 1993-08-20 レーザビームプリンタ Pending JPH06166207A (ja)

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JP25428792 1992-09-24
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007060569A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007320160A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2010089467A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
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