JP4899448B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
さらに、レーザを発光させる際に設定される光出力目標値と、レーザの光出力を光出力電位として検出し、光出力電位を増幅する際の増幅率とを最大に設定して、レーザを点灯させる。そして、その場合のレーザ出力が絶対最大定格以下の所定値となるように、光出力電位を増幅する増幅率を調整する技術が存在する(例えば、特許文献2参照)。
図6は、このような条件で、光量制御信号と感光体露光量との関係が1対1の関係になるように設定した場合の半導体レーザの出力(光強度)を示した図である。図6において、LDmaxは、走査光学系の透過率が最小値である10%の場合の光量制御信号に対応したレーザ光強度である。また、LDminは、走査光学系の透過率が最大値である26%の場合の光量制御信号に対応したレーザ光強度である。この場合に、感光体露光量の光量調整レンジを約4.5倍の範囲に設定しようとすると、例えば感光体露光量の上限を光量制御信号(光量設定値)「920」に設定すれば、下限は例えば光量制御信号(光量設定値)「205」(≒920/4.5)である。そのとき、LDmaxでは、4.500〜1.003mWの範囲で設定されるのに対して、LDminでは、1.710〜0.381mWの範囲で設定されることとなる。
このような出射光量変化の発生を考慮すると、LDmaxでは、光量制御信号920〜205において4.500〜1.003mWの範囲で設定されるため、出射光量変化が発生しない範囲で、感光体露光量の約4.5倍の光量調整レンジを実現することができる。ところが、LDminでは、光量制御信号920〜205において1.710〜0.381mWの範囲で設定されるため、約4.5倍の光量調整レンジを実現しようとすると、低光量領域でレーザ出力が1mW以下となり、「白抜け」画像が発生するという問題が発生する。そのため、「白抜け」画像の発生を抑えようとすると、半導体レーザの出力範囲が1mW以上を満たす光量制御信号の範囲は538〜920となることから、光量調整レンジは、実質的には約1.7倍(=920/538)の狭い範囲となってしまう。
また、レーザ光源から感光体に対して出射されるレーザ光を検知するセンサをさらに備え、制御部は、第1光量制御モードが、センサがレーザ光を検知可能なレーザ光の光強度を下回らない範囲で制御するように設定されたことを特徴とすることができる。
加えて、感光体に形成されたテスト用パッチの濃度を、感光体上または感光体からテスト用パッチが転写された転写体上で測定するパッチ濃度検出部をさらに備え、制御部は、第2光量制御モードが、パッチ濃度検出部で測定されるテスト用パッチの濃度を所定範囲内に設定できるレーザ光の光強度範囲において制御するように設定されたことを特徴とすることもできる。
さらに、感光体に形成されたテスト用パッチの濃度を、感光体上または感光体からテスト用パッチが転写された転写体上で測定するパッチ濃度検出部をさらに備え、レーザ露光部は、パッチ濃度検出部でのテスト用パッチの濃度測定を行なう場合に、第1光量可変範囲にてレーザ光の光強度が制御されることを特徴とすることもできる。
また、ユーザの操作により、第1光量可変範囲でのレーザ光の光強度制御と、第2光量可変範囲でのレーザ光の光強度制御との切り替えを行なう切替部をさらに備えたことを特徴とすることもできる。
[実施の形態1]
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置の一例としてのカラー複写機1を示した図である。図1に示すカラー複写機1は、画像読取部10および画像形成プロセス部20を含んで構成されている。
画像読取部10は、図示しない原稿を載置する透明なプラテンガラス12、原稿を照射する光源14と原稿から反射した光を反射する第1の反射ミラー15とで構成され、図中水平方向に移動自在な原稿照明ユニット13、原稿照明ユニット13からの光を反射する第2の反射ミラー17および第3の反射ミラー18を備えたミラーユニット16、ミラーユニット16による反射光の光路上に配置された結像レンズ19、ミラーユニット16による反射光を受光するCCD(Charge Coupled Device)21、CCD21からの出力信号をイエロー (Y)、マゼンタ (M)、シアン (C)、黒 (K)の画像データに変換し、濃度補正、拡大縮小補正等のデータ処理を施して書込用画像データとして出力する画像処理部(IPS:Image Processing System)22を備えている。
さらに、中間転写ベルト41の一次転写部T1と二次転写部T2との間の領域には、所定のタイミングで感光体ドラム31上に形成され、中間転写ベルト41に転写されたテスト用パッチ(濃度見本)の濃度を検出する第1パッチ濃度検出部65が配設されている。
続いて、用紙Pは中間転写ベルト41上のトナー像が二次転写部T2に到達するタイミングに合わせるように二次転写部T2へと供給され、中間転写ベルト41を介してバックアップロール49と二次転写ロール50との間に用紙Pが挟持される。その際に、二次転写部T2では、バックアップロール49に印加される二次転写バイアスにより二次転写ロール50とバックアップロール49との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト41上に担持されたトナー像が用紙Pに二次転写(一括転写)される。その後、トナー像が転写された用紙Pは、搬送ガイド76および用紙搬送ベルト77によって定着器80へと搬送される。定着器80は、用紙P上のトナー像を加熱および加圧して定着した後、用紙Pを排紙トレイ90に排出する。また、二次転写後に中間転写ベルト41に付着したトナー(転写残トナー)は、二次転写の終了後に中間転写ベルト41に当接されたベルトクリーナ55によって除去される。
図2は、レーザ露光装置25を説明する概略構成図である。レーザ露光装置25は、レーザ光源としての半導体レーザ101、さらには、走査光学系として、レーザ光Lを略平行光とするコリメータレンズ102、レーザ光Lを整形するアパーチャ103、副走査方向にのみパワーを有するシリンダレンズ104、折り返しミラー105、例えば正六角面体で形成された回転多面鏡(ポリゴンミラー)106、fθレンズ107、反射ミラー108およびSOSセンサ(受光素子)109、副走査方向にのみパワーを有するシリンダミラー110,111を含んで構成されている。
ポリゴンミラー106は不図示のモータによって高速で回転駆動され、レーザ光Lを偏向反射面106aにより主走査方向に偏向反射する。ポリゴンミラー106によって偏向反射されたレーザ光Lは、主走査方向にのみパワーを有するfθレンズ107によって感光体ドラム31上に結像されるとともに、レーザ光Lを感光体ドラム31上で主走査方向(矢印D方向)に略等速で移動させる。
また、上記した線像は、ポリゴンミラー106の偏向反射面106aの近傍に結像し、fθレンズ107は副走査方向に関して偏向反射面106aを物点として光スポットを感光体ドラム31の表面上に結像させるので、この走査光学系は、偏向反射面106aの面倒れを補正する機能を有している。
画像形成時には、レーザドライバ120は、制御部60からのAPC信号やIPS22からの書込用画像データに従って半導体レーザ101へレーザ駆動信号を出力し、半導体レーザ101の点灯/消灯を制御する。その際には、レーザドライバ120は、SOSセンサ109からのSOS信号に基づいて、半導体レーザ101に対してレーザ駆動信号の出力を開始するタイミングが設定される。
まず、本実施の形態のカラー複写機1(図1参照)では、所定のタイミングで感光体ドラム31上にテスト用パッチ(濃度見本)が形成され、これが中間転写ベルト41に転写される。そして、第1パッチ濃度検出部65を用いて中間転写ベルト41上のテスト用パッチのトナー像濃度が検出される。第1パッチ濃度検出部65で検出されたトナー像濃度データは、制御部60に出力される。制御部60では、入力されたトナー像濃度データに基づいて、半導体レーザ101で出力されるべきレーザ光強度を演算して、光量制御信号を生成する。
図3は、レーザ露光装置25の半導体レーザ101の光強度を光量制御信号と1対1に対応付けるように設定する出力調整装置200の構成を説明するブロック図である。
図3において、出力調整装置200は、半導体レーザ101、半導体レーザ101と一体化して配設され、半導体レーザ101のバックビームを受光するモニタフォトダイオード115、半導体レーザ101を駆動するレーザドライバ120、半導体レーザ101の増幅率を設定するトリマー抵抗116、モニタフォトダイオード115からの光電流を電流−電圧変換し、光強度検知信号Voutとして出力するオペアンプ63を含んで構成されている。ここで、オペアンプ63の回路構成はボルテージホロワであり、トリマー抵抗116は、オペアンプ63の非反転入力端子と接地(GND)との間に接続されている。それにより、モニタフォトダイオード115からの光電流は、トリマー抵抗116により電流−電圧変換され、この電圧値がオペアンプ63から出力される光強度検知信号Voutとなる。
なお、半導体レーザ101のバックビームは、画像形成に寄与するフロントビームの光強度に比例するので、光強度検知信号Voutは半導体レーザ101のフロントビームに比例したものである。
さらに、出力調整装置200には、半導体レーザ101のフロントビームを受光してフロントビームの光強度を測定するパワーメータ201、パワーメータ201からの出力に基づいてトリマー抵抗116の抵抗値を設定する調整部202が含まれている。
なお、CPU69、基準電圧発生部66、比較器64、光量制御回路61、オペアンプ63は制御部60に配置されている。また、半導体レーザ101、モニタフォトダイオード115、トリマー抵抗116、レーザドライバ120はレーザ露光装置25に配置されている。
具体的には、ステップ11では、以下のようにして、半導体レーザ101の点灯を最大光量設定値(1023)に対応した光強度に設定する。まず、CPU69から最大光量設定値(1023)に設定された光量制御信号が光量制御回路61に出力される。光量制御回路61は、最大光量設定値(1023)に対応した出力信号をレーザドライバ120に出力する。そして、レーザドライバ120は、最大光量設定値(1023)に対応したレーザ駆動信号により半導体レーザ101を点灯させる。
また、CPU69は基準電圧発生部66に対しても、同時に最大光量設定値(1023)に設定された光量制御信号を出力する。それにより、基準電圧発生部66は、比較器64に対して最大光量設定値(1023)に対応した基準電圧Vrefを出力する。
そして、ステップ13およびステップ14において、パワーメータ201で測定される半導体レーザ101の光強度が、半導体レーザ101の最大定格出力(ここでは、5mWとする。)となるように、調整部202はトリマー抵抗116の抵抗値を調整する(S13〜S14)。
このように設定することで、最大光量設定値(1023)と半導体レーザ101の最大定格出力(5mW)とを対応付けることができる。それにより、光量制御信号を構成する光量設定値0〜1023は、半導体レーザ101の出力0〜5mWに対して1対1に対応付けられて設定される。すなわち、半導体レーザ101の出力可能範囲0〜5mWの全領域において、光量制御信号によって0.00488(=5/1024)mWステップで調整することが可能となる。
また、レーザ露光装置25の光源として面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Emitting Laser)を用いた場合において、駆動電流に対する出射光強度の関係がリニアになる領域を選択して使用することも可能となる。
そこで、図5では、レーザ露光装置25の透過率が10〜25%の範囲でバラツキを持った場合において、光量設定値とレーザ光強度とそれぞれの透過率での感光体ドラム31上を照射するレーザ露光量との関係を示している。すなわち、透過率が最大値(26%)である場合の感光体露光量をLmax、平均透過率の場合の感光体露光量をLnom、透過率が最小値(10%)である場合の感光体露光量をLminとしている。
この点に関して、本実施の形態のカラー複写機1では、半導体レーザ101の出力を光量制御信号に1対1に対応させて出力することができる。したがって、半導体レーザ101の出力が1mWである光量制御信号を容易に把握しておくことができる。そして、図5に示した例では、光量設定値を205以上に設定することで、半導体レーザ101の出力を1mW以上に設定することができる。そのため、白抜けの発生を抑制する範囲での半導体レーザ101の出力設定を容易に行なうことが可能となる。
ところが、LDmaxでは、光量制御信号920〜205において4.500〜1.003mWの範囲で設定されるため、出射光量変化が発生しない範囲で、感光体露光量の約4.5倍の光量調整レンジを実現することができるが、LDminでは、光量制御信号920〜205において1.710〜0.381mWの範囲が設定される。そのため、約4.5倍の光量調整レンジを実現しようとすると、低光量領域でレーザ出力が1mW以下となり、「白抜け」画像が発生するという問題が発生する。そのため、「白抜け」画像の発生を抑えようとすると、半導体レーザの出力範囲が1mW以上を満たす光量制御信号の範囲は538〜920となることから、光量調整レンジは、実質的に約1.7倍(=920/538)の狭い範囲となる。
また、「白抜け」画像の発生を抑えたり、さらには、半導体レーザの劣化、さらには破壊を生じないような限界となる光量設定値を把握することができないため、容易に光量調整レンジを広げるように設定することができない。
まず、本実施の形態では、半導体レーザ101の出力可能範囲(0〜5mW)のすべての領域を光量制御信号に1対1に対応させて出力することが可能である。ところが、本実施の形態のカラー複写機1では、レーザ露光装置25の半導体レーザ101を光量制御信号に1対1に対応させて設定したことにより、上記したレーザ露光装置25の透過率のバラツキに応じて、感光体ドラム31上でのレーザ露光量(感光体露光量)はレーザ露光装置25毎にそれぞれ異なる。それにより、カラー複写機1においては、第1パッチ濃度検出部65によるテスト用パッチのトナー像濃度の検出値に基づいて濃度制御を行う際の基準となる光量設定値が不明となる。
また、基準光量設定値Xを記憶する記録部としては、メモリ68に限らず、記録可能なものであれば如何なる形式を採用することができる。例えば、バーコードや数値等で光量設定値Xを表示し、それを光学的に読み取り可能なようにラベル等に記録する方法でもよい。また、光量設定値Xをサーバに記憶し、ネットワーク上から読み出す方式を用いてもよい。
また、走査光学系の透過率が最大値(26%)である場合には、第2光量可変範囲は、基準光量設定値345を上限として、下限は、温度履歴による出射光量変化が発生しない半導体レーザ101の出力1mW以上に相当する光量設定値205に設定する。すなわち、第2光量可変範囲として、例えば、光量設定値205〜345を設定する。それにより、画像濃度を所定範囲内に収める通常の濃度制御を実行することができる。この場合には、光量調整レンジとして、1.68倍(=345/205)の領域を設定する。
上述したように、実施の形態のカラー複写機1では、光量制御信号と半導体レーザ101の光強度とを1対1に対応させるとともに、光量制御信号の最大光量設定値(1023)を半導体レーザ101の最大定格出力5mWに対応させている。したがって、半導体レーザ101では、最大出力が最大定格出力5mWに限定されており、半導体レーザ101の最大定格出力5mWを超えて出力されることはない。すなわち、半導体レーザ101は0〜5mWの範囲でのみ点灯させることが可能である。
そこで、実施の形態のカラー複写機1では、光量調整レンジとして、通常の光量調整を行なう第2光量可変範囲を超えた範囲で第1光量可変範囲を設定している。そして、所定の条件の下で、光量調整レンジを第2光量可変範囲から第1光量可変範囲に切り替えて、第1光量可変範囲での光量調整を行なうことが可能な第1光量制御モードを設定している。
例えば、上述した走査光学系の透過率が最小値(10%)である場合では、光量設定値は205〜907の範囲で使用でき、光量調整レンジとして4.4倍を得ることができるのに加えて、さらに、調整領域を広げることができる。また、上述した走査光学系の透過率が最大値(26%)である場合には、光量設定値は205〜345の範囲であって、光量調整レンジとしては1.68倍しか得られなかった。しかし、第1光量可変範囲により、例えば最大光量設定値1023まで使用可能とすれば、光量設定値は205〜1023の範囲で使用できることとなり、光量調整レンジとして5.0倍を得ることができるようになる。
そこで、感光体ドラム31の使用時間(プリント枚数)が所定時間を超えた場合、第1パッチ濃度検出部65で検出されるトナー像濃度が所定値以下となった場合、装置が設置される場所での気温が所定温度範囲を外れた場合等に第2光量制御モードから第1光量制御モードに設定を切り替えるように構成することもできる。
また、温湿度環境が画像形成装置の性能保証温度範囲を超えた場合においても、少なくとも情報の認識が可能な程度での画像を確保することを可能とする。
一方、第1光量可変範囲内であって、第2光量可変範囲の下限、すなわち半導体レーザ101の出力1mWに相当する光量設定値以下の領域を使用することで、「白抜け」画像が発生する可能性が高くなるが、情報の認識が可能な程度での画像は提供可能となる。
また、第1光量可変範囲での光量調整を行なっても、第1パッチ濃度検出部65でのテスト用パッチのトナー像濃度の検出値が所定値よりも低い場合には、感光体ドラム31、ロータリー現像器33、またはレーザ露光装置25その他に異常が発生している可能性が高いと判断して、カラー複写機1の動作を停止するように構成することもできる。
実施の形態1では、通常の光量調整を行なう第2光量可変範囲を設定するに際して、カラー複写機1内に測定装置を設置して、レーザ露光装置25毎に感光体ドラム31上でのレーザ露光量(感光体露光量)が基準光量となる基準光量設定値Xを予め検出し、それをメモリ68に記録しておく場合を説明した。実施の形態2では、カラー複写機1自身において第2光量可変範囲を設定する基準光量設定値Xを検出する場合について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。また、一部の構成要素については省略している。
この処理を第2パッチ濃度検出部204で測定されたパッチ濃度が、所定の濃度範囲内となるまで繰り返す。そして、第2パッチ濃度検出部204で測定されたパッチ濃度が、所定の濃度範囲内となった時点で、その光量設定値をメモリ68に記憶する(S27)。
なお、第2光量可変範囲の設定は、カラー複写機1の工場出荷段階、または装置の初期調整段階において、感光体ドラム31がフレッシュであり、ロータリー現像器33内のトナー濃度も適正値であって、かつ温湿度環境もカラー複写機1の動作保証範囲内である状態で行なわれる。また、ユーザの設定により任意に行なうことも可能である。
Claims (10)
- トナー像が形成される感光体と、
前記感光体を露光するレーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光源からのレーザ光を前記感光体上に走査露光する走査光学系と、
前記レーザ光源から出射されるレーザ光の光強度を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記レーザ光の光強度を前記レーザ光源の定格出力値以下の範囲で制御する第1光量制御モードと、当該レーザ光の光強度を当該第1光量制御モードにおける範囲よりも狭い範囲であって、当該レーザ光源から前記走査光学系を通過して前記感光体を露光する際の当該感光体表面での当該レーザ光の露光量が所定光量となる当該レーザ光源の出力値を上限とし、当該レーザ光源にて温度履歴による出射光量変化が発生しない下限の当該レーザ光源の出力値を下限とする範囲で制御する第2光量制御モードとのいずれかにより、当該レーザ光の光強度を制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記レーザ光源の出力を設定する光量設定値であって前記レーザ光源から出射されたレーザ光の光強度を前記走査光学系を通過させずに測定した場合の光強度と対応付けられた光量設定値により当該レーザ光の光強度を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記第2光量制御モードでの前記光強度の制御範囲を設定する前記光量設定値を記憶する記憶部をさらに備えたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記レーザ光源から前記感光体に対して出射されるレーザ光を検知するセンサをさらに備え、
前記制御部は、前記第1光量制御モードが、前記センサが前記レーザ光を検知可能な当該レーザ光の光強度を下回らない範囲で制御するように設定されたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記感光体に形成されたテスト用パッチの濃度を、当該感光体上または当該感光体から当該テスト用パッチが転写された転写体上で測定するパッチ濃度検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記第2光量制御モードが、前記パッチ濃度検出部で測定される前記テスト用パッチの濃度を所定範囲内に設定できる前記レーザ光の光強度範囲において制御するように設定されたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 感光体と、
レーザ光源から出射されたレーザ光を走査光学系により前記感光体上に走査露光して、当該感光体に静電潜像を形成するレーザ露光部と、
前記レーザ露光部により前記感光体に形成された静電潜像を現像剤により現像して、トナー像を形成する現像部とを備え、
前記レーザ露光部は、前記レーザ光の光強度が前記レーザ光源の定格出力値以下の範囲で設定される第1光量可変範囲と、当該第1光量可変範囲よりも狭い範囲であって、当該レーザ光源から前記走査光学系を通過して前記感光体を露光する際の当該感光体表面での当該レーザ光の露光量が所定光量となる当該レーザ光源の出力値を上限とし、当該レーザ光源にて温度履歴による出射光量変化が発生しない下限の当該レーザ光源の出力値を下限とする範囲で設定される第2光量可変範囲とのいずれかの範囲で制御されるとともに、当該感光体の使用時間が所定時間を経過した場合、前記現像部内の現像剤のトナー濃度が所定値以下となった場合、および当該装置が設置される場所での気温が所定温度範囲を外れた場合の少なくとも何れか一つの場合に、当該第1光量可変範囲にて当該レーザ光の光強度が制御されることを特徴とする画像形成装置。 - 前記レーザ露光部が前記第1光量可変範囲にて前記レーザ光の光強度が制御される場合に、前記感光体の交換または前記現像部へのトナー補給を指示する表示または警告を行なう表示部をさらに備えたことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 前記感光体に形成されたテスト用パッチの濃度を、当該感光体上または当該感光体から前記テスト用パッチが転写された転写体上で測定するパッチ濃度検出部をさらに備え、
前記レーザ露光部は、前記パッチ濃度検出部での前記テスト用パッチの濃度測定を行なう場合に、前記第1光量可変範囲にて前記レーザ光の光強度が制御されることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。 - ユーザの操作により、前記第1光量可変範囲での前記レーザ光の光強度制御と、前記第2光量可変範囲での当該レーザ光の光強度制御との切り替えを行なう切替部をさらに備えたことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 感光体と、
レーザ光源から出射されたレーザ光を走査光学系により前記感光体上に走査露光して、当該感光体に静電潜像を形成するとともに、当該静電潜像を形成するに際し、当該レーザ光の光強度が当該レーザ光源の定格出力値以下の範囲で構成される第1光量可変範囲と、当該第1光量可変範囲よりも狭い範囲であって、当該レーザ光源から当該走査光学系を通過して当該感光体を露光する際の当該感光体表面での当該レーザ光の露光量が所定光量となる当該レーザ光源の出力値を上限とし、当該レーザ光源にて温度履歴による出射光量変化が発生しない下限の当該レーザ光源の出力値を下限とする範囲で構成される第2光量可変範囲とのいずれか一方の範囲で制御されるレーザ露光部と、
前記レーザ露光部により前記感光体に形成された静電潜像を現像剤により現像して、トナー像を形成する現像部と、
前記レーザ露光部が前記第1光量可変範囲にて前記レーザ光の光強度が制御される場合に、前記感光体の交換または前記現像部へのトナー補給を指示する表示または警告を行なう表示部と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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