JP3804354B2 - 画像濃度検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パッチ画像が形成されたパッチ画像形成媒体を移動させながら、予め決められた位置から移動中の前記パッチ画像形成媒体に向けて光を所定の照射範囲内で照射するとともに、その照射範囲内からの光を受光して前記パッチ画像の画像濃度を検出する画像濃度検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式のプリンタ、複写機およびファクシミリ装置などの画像形成装置では、感光体およびトナーの疲労・経時変化や、装置周辺における温湿度の変化などに起因して、画像濃度が変化することがある。そこで、従来よりトナー像の画像濃度に影響を与える濃度制御因子、例えば帯電バイアス、現像バイアス、露光量などを適宜調整して画像濃度を安定化させる技術が数多く提案されている。例えば、特開平10−239924号公報に記載の発明では、帯電バイアスおよび現像バイアスを適宜調整することで画像濃度の安定化を図っている。すなわち、この従来技術では、帯電バイアスおよび/または現像バイアスを変えながら、基準パッチ画像を感光体上に形成し、各基準パッチの画像濃度を検出している。そして、これらの検出値に基づき最適な帯電バイアスおよび現像バイアスを決定し、トナー画像の画像濃度検出処理を行っている。
【0003】
このように画像濃度を調整するためには基準パッチのトナー濃度(画像濃度)を検出する必要があることから、画像形成装置には画像濃度検出装置が装備されている。画像濃度検出装置は、LEDなどの発光素子と、フォトトランジスタやフォトダイオードなどの受光素子とを備えており、発光素子を基準パッチに向けて発光させ、その基準パッチからの反射光を受光素子で受光し、その受光素子からの出力に基づきトナー濃度を検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の画像濃度検出装置においては、画像形成装置のメイン電源を投入した後、発光素子を常時発光していたり、画像濃度検出処理の開始から終了まで連続して発光素子を発光している。このように長時間に亘って発光素子を発光させている場合、発光素子の劣化が問題となる。例えば、発光素子にLEDを使用した場合、長期間使用すると素子劣化により発光光量が大幅に低下してしまう。また、発光素子の連続発光によって発光素子周辺の温度が上昇してトナー濃度の検出結果に悪影響を及ぼして、正確な画像濃度検出処理を行うことができなくなってしまう。
【0005】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、発光素子の長寿命を図ることができるとともに、発光素子の周辺温度の変化を抑制して安定して画像濃度を検出することができる画像濃度検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数のパッチ画像が移動方向に沿って互いに離隔して列状に形成されたパッチ画像形成媒体を移動させながら、予め決められた位置から移動中の前記パッチ画像形成媒体に向けて光を所定の照射範囲内で照射するとともに、その照射範囲内からの光を受光して前記パッチ画像の画像濃度を検出することを処理内容とする画像濃度検出処理を、実行する画像濃度検出装置であって、上記目的を達成するため、移動中のパッチ画像形成媒体に向けて発光する発光素子と、前記照射範囲からの光を受光する受光素子と、前記発光素子を周期的に間欠発光させるとともに、前記受光素子によって検出される受光量を前記間欠発光と同期させてサンプリングし、そのサンプリング結果に基づきパッチ画像の画像濃度を求める制御手段とを備え、前記制御手段は、少なくとも最初のパッチ画像が前記照射範囲に到達するよりも前から最後のパッチ画像について前記サンプリングが完了するまでの期間、前記発光素子の間欠発光を継続することを特徴としている。
【0007】
この発明では、画像濃度検出処理時において発光素子は間欠発光しており、連続的に発光させている従来例に比べて発光素子の寿命は長くなる。また、発光と消灯とが繰り返して行われるため、画像濃度検出処理中であっても、発光素子の温度上昇を抑えることができ、発光素子の周辺温度の変化が抑制される。その結果、温度変化に伴う画像濃度の検出結果の変動が防止され、安定した画像濃度検出が可能となる。
【0009】
間欠発光を連続的に行っている間、発光素子の温度および発光光量も安定化しており、パッチ画像形成媒体のうちパッチ画像に挟まれた領域が照射範囲に入っている間においても連続的に発光素子が間欠発光するように構成すると、発光素子の周辺温度の変化をより一層抑制し、より安定した画像濃度検出が可能となる。
【0010】
また、間欠発光を画像濃度検出処理前から事前的に行うことで、その事前間欠発光の間に発光素子の温度および発光光量が安定化し、その安定状態のまま画像濃度検出処理に入ることができ、画像濃度検出処理の初期段階においても、安定した画像濃度検出が可能となる。
【0011】
さらに、パッチ画像のうち両端部近傍が照射範囲に位置している時の受光素子の受光光量は大きく変動することが多く、これらのデータ(受光光量)に基づきパッチ画像の画像濃度を求めると、比較的大きな誤差を含むおそれがある。そこで、これらのデータを捨てて、パッチ画像の略中央部が照射範囲に位置している時の受光光量に基づきパッチ画像の画像濃度を求めることで、より精度の高い画像濃度検出が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
A.画像形成装置の全体構成
図1は、この発明にかかる画像濃度検出装置の一の実施形態を有する画像形成装置を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この画像形成装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号が制御ユニット1のメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11からの指令に応じてエンジンコントローラ12がエンジン部Eの各部を制御してシートSに画像信号に対応する画像を形成する。
【0013】
このように画像形成手段として機能するエンジン部Eでは、像担持体ユニット2の感光体21にトナー像を形成可能となっている。すなわち、像担持体ユニット2は、図1の矢印方向に回転可能な感光体21を備えており、さらに感光体21の周りにその回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ローラ22、現像手段としての現像器23Y,23C,23M,23K、およびクリーニング部24がそれぞれ配置されている。帯電ローラ22は帯電バイアス発生部121から高電圧が印加されており、感光体21の外周面に当接して外周面を均一に帯電させる。
【0014】
そして、この帯電ローラ22によって帯電された感光体21の外周面に向けて露光ユニット3からレーザ光Lが照射される。この露光ユニット3は、図2に示すように、画像信号切換部122と電気的に接続されており、この画像信号切換部122を介して与えられる画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21上に走査露光して感光体21上に画像信号に対応する静電潜像を形成する。例えば、エンジンコントローラ12のCPU123からの指令に基づき、画像信号切換部122がパッチ作成モジュール124と導通している際には、パッチ作成モジュール124から出力されるパッチ画像信号が露光ユニット3に与えられてパッチ潜像が形成される。一方、画像信号切換部122がメインコントローラ11のCPU111と導通している際には、ホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21上に走査露光して感光体21上に画像信号に対応する静電潜像が形成される。
【0015】
こうして形成された静電潜像は現像部23によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では現像部23として、イエロー用の現像器23Y、シアン用の現像器23C、マゼンタ用の現像器23M、およびブラック用の現像器23Kがこの順序で感光体21に沿って配置されている。これらの現像器23Y,23C,23M,23Kは、それぞれ感光体21に対して接離自在に構成されており、エンジンコントローラ12からの指令に応じて、上記4つの現像器23Y、23M、23C、23Bのうちの一の現像器が選択的に感光体21に当接するとともに、現像バイアス発生部125によって高電圧が印加されて選択された色のトナーを感光体21の表面に付与して感光体21上の静電潜像を顕在化する。
【0016】
現像部23で現像されたトナー像は、ブラック用現像器23Kとクリーニング部24との間に位置する一次転写領域R1で転写ユニット4の中間転写ベルト41上に一次転写される。なお、この転写ユニット4の構造については後で詳述する。
【0017】
また、一次転写領域R1から周方向(図1の矢印方向)に進んだ位置には、クリーニング部24が配置されており、一次転写後に感光体21の外周面に残留付着しているトナーを掻き落とす。
【0018】
次に、転写ユニット4の構成について説明する。この実施形態では、転写ユニット4は、ローラ42〜47と、これら各ローラ42〜47に掛け渡された中間転写ベルト41と、この中間転写ベルト41に転写された中間トナー像をシートSに二次転写する二次転写ローラ48とを備えている。この中間転写ベルト41には、転写バイアス発生部126から一次転写電圧が印加されている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体21上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト41上に重ね合わせてカラー像を形成するとともに、給排紙ユニット6の給紙部63によってカセット61、手差しトレイ62あるいは増設カセット(図示省略)からシートSを取出して二次転写領域R2に搬送する。そして、このシートSに、カラー像を二次転写してフルーカラー画像を得る。また、モノクロ画像をシートSに転写する場合には、感光体21上にブラックトナー像のみを中間転写ベルト41上に形成し、カラー画像の場合と同様にして二次転写領域R2に搬送されてきたシートSに転写してモノクロ画像を得る。
【0019】
なお、二次転写後、中間転写ベルト41の外周面に残留付着しているトナーについては、ベルトクリーナ49によって除去される。このベルトクリーナ49は、中間転写ベルト41を挟んでローラ46と対向して配置されており、適当なタイミングでクリーナブレードが中間転写ベルト41に対して当接してその外周面に残留付着しているトナーを掻き落す。
【0020】
また、ローラ43の近傍には、後述するようにして中間転写ベルト41の外周面に形成されるパッチ画像の濃度を検出するためのパッチセンサPSが固定配置されるとともに、中間転写ベルト41の基準位置を検出するための同期用読取センサRSが配置されている。なお、このパッチセンサPSは、この発明にかかる画像濃度検出装置の一の構成要素であり、その構成および動作については、後の「B.画像濃度検出装置の構成および動作」の項で詳細に説明する。
【0021】
図1に戻ってエンジン部Eの構成説明を続ける。転写ユニット4によってトナー像が転写されたシートSは、給排紙ユニット6の給紙部63によって所定の給紙経路(2点鎖線)に沿って二次転写領域R2の下流側に配設された定着ユニット5に搬送され、搬送されてくるシートS上のトナー像をシートSに定着する。そして、当該シートSはさらに給紙経路630に沿って排紙部64に搬送される。
【0022】
この排紙部64は2つの排紙経路641a,641bを有しており、一方の排紙経路641aは定着ユニット5から標準排紙トレイに延びるとともに、他方の排紙経路641bは排紙経路641aとほぼ平行に、再給紙部66とマルチビンユニットとの間に延びている。これらの排紙経路641a,641bに沿って3組のローラ対642〜644が設けられており、定着済みのシートSを標準排紙トレイやマルチビンユニット側に向けて排出したり、その他方面側にも画像を形成するために再給紙部66側に搬送したりする。
【0023】
この再給紙部66は、図1に示すように、上記のように排紙部64から反転搬送されてきたシートSを再給紙経路664(2点鎖線)に沿って給紙部63のゲートローラ対637に搬送するものであり、再給紙経路664に沿って配設された3つの再給紙ローラ対661〜663で構成されている。このように、排紙部64から搬送されてきたシートSを再給紙経路664に沿ってゲートローラ対637に戻すことによって給紙部63においてシートSの非画像形成面が中間転写ベルト41を向いて当該面に画像を二次転写可能となる。
【0024】
なお、図2において、符号113はホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像を記憶するためにメインコントローラ11に設けられた画像メモリであり、符号127はエンジン部Eを制御するための制御データやCPU123における演算結果などを一時的に記憶するためのRAMであり、さらに符号128はCPU123で行う演算プログラムなどを記憶するROMである。
【0025】
B.画像濃度検出装置の構成および動作
図3は、図1の画像形成装置に組み込まれた画像濃度検出装置の構成を示すブロック図である。この画像濃度検出装置では、上記のように転写ユニット4のローラ43近傍に固定配置されたパッチセンサPSは、この実施形態においてパッチ画像形成媒体として機能する中間転写ベルト41に向けて設置されており、パッチセンサPSでは、光を照射するLED(発光素子)71と、中間転写ベルト41で反射された光を受光するフォトダイオード(受光素子)72とが一体化されており、前記LED71が中間転写ベルト41を照射する範囲と前記フォトダイオード72が検出する範囲の重なる領域がIRとなるように構成されている。したがって、パッチセンサPSは領域IRの反射光量を検出することができる。
【0026】
LED71のアノード端子には駆動電圧VCCが与えられる一方、そのカソード端子にはトランジスタQ1のコレクタ端子が接続されている。このトランジスタQ1のベース端子はD/A変換回路73に接続され、エミッタ端子が抵抗R1を介してアース電位に接続されている。このため、本発明の制御手段として機能するCPU123からの制御信号に応じて駆動電流が制御され、LED71の光量が制御されるようになっている。
【0027】
また、フォトダイオード72は電流−電圧(I/V)変換回路74に接続されており、この電流−電圧変換回路74によってフォトダイオード72に流れる電流値が電圧値に変換され、さらに、その電圧値が増幅回路75で増幅された後、A/D変換回路76によってデジタル信号に変換され、CPU123に与えられる。
【0028】
次に、図4および図5を参照しつつ図3の画像濃度検出装置の動作について説明する。図4は、図3の画像濃度検出装置の動作の一例を示すフローチャートである。また、図5は発光タイミングとデータ取得タイミングを示す図である。
【0029】
図1の画像形成装置においては、従来技術と同様に、画像形成装置のメイン電源を投入した後や所定時間(例えば2時間)の経過ごとに、画像濃度を調整するために各トナー色ごとに現像バイアスや帯電バイアスを変化させながら、パッチ画像を複数個形成する。こうして中間転写ベルト41上に形成された複数のパッチ画像PI1,PI2,…は、図5に示すように、その長手方向(中間転写ベルト41の回転移動方向)Xに沿って互いに所定間隔だけ離隔して一列に配列されている。
【0030】
パッチ画像PI1,PI2,…の形成が完了し、さらに、同期用読取センサRSからの出力信号と内部カウンタ(図示省略)のカウンタ出力などに基づき、サンプリング開始位置、つまり先頭位置のパッチ画像PI1の先端部がLED(発光素子)71の照射範囲IRに入ってきたか否かを判断し(ステップS1)、「YES」と判断されると、画像濃度検出処理を開始する。
【0031】
次のステップS2では、各パッチ画像PI1,PI2,…が照射範囲IRに位置している間、LED71を発光させる一方、中間転写ベルト41のうちパッチ画像PI1,PI2,…に挟まれた領域が照射範囲IRに入っている間、LED71を消灯しており、このようにパッチ画像PI1,PI2,…に対応してLED71を間欠発光している。また、LED71が発光している間、所定時間間隔Δ(=t2−t1=t3−t2=…)でフォトダイオード(受光素子)72の出力をサンプリングする。このサンプリングにより、各時刻t1,t2,…における受光光量データをそれぞれ計測することができる。なお、このステップS2は、ステップS3でサンプリング完了と判断されるまで繰り返される。
【0032】
サンプリングが完了して画像濃度検出処理が完了すると、直ちにLED71の間欠発光を停止してLED71を消灯状態に戻す(ステップS4)。それと並行して、あるいはその後、上記のようにして得られた受光光量データのうち各パッチ画像PI1,PI2,…の略中央部が照射領域IRに位置している時に得られたデータのみを集計して対応するパッチ画像の画像濃度を求める。例えば、最初のパッチ画像PI1については、パッチ画像PI1の移動方向Xにおける前後端部近傍の反射光量を示すデータは捨てて、時刻t4〜t9の間に得られた受光光量データに基づきパッチ画像PI1の画像濃度を求める。
【0033】
このように、略中央部のデータのみに基づき画像濃度を求める理由は、以下の通りである。すなわち、パッチ画像のうち移動方向Xにおける前後端部近傍が照射範囲IRに位置している時のフォトダイオード72の受光光量は大きく変動することが多く、これらのデータ(受光光量)に基づきパッチ画像の画像濃度を求めると、比較的大きな誤差を含むおそれがあるのに対し、略中央部では、このような問題は少なく、前後端部近傍のデータを捨てて、パッチ画像の略中央部が照射範囲に位置している時の受光光量に基づきパッチ画像の画像濃度を求めることで、より精度の高い画像濃度検出が可能となるからである。もちろん、このような問題が少ない、あるいは無視できる場合には、すべてのデータに基づきパッチ画像の画像濃度を求めるようにしてもよい。
【0034】
以上のように、この実施形態では、画像濃度検出処理を行っている間、LED71を間欠発光させているので、連続的に発光させている従来例に比べてLED71の寿命を長くすることができる。また、発光と消灯とが繰り返して行われるため、画像濃度検出処理中であっても、LED71の温度上昇を抑えることができ、LED71の周辺温度の変化を抑制することができ、その結果、温度変化に伴う画像濃度の検出結果の変動を防止して、安定した画像濃度検出が可能となる。
【0035】
ところで、上記実施形態では、1つのパッチ画像に対しLED71を連続的に発光させているが、図3に示す画像濃度検出装置と同一構成でLED71の間欠発光タイミングを以下のように制御しても上記実施形態と同様の効果が得られる。以下、図6および図7を参照しつつ別の実施形態について詳述する。
【0036】
図6は、この発明にかかる画像濃度検出装置の他の動作フローを示す図である。また、図7は、図6の動作フローにしたがった画像濃度検出処理の内容を示す模式図である。
【0037】
この実施形態においても、画像形成装置のメイン電源を投入した後や所定時間(例えば2時間)の経過ごとに、画像濃度を調整するために各トナー色ごとに現像バイアスや帯電バイアスを変化させながら、パッチ画像を複数個形成する。こうして中間転写ベルト41上に形成された複数のパッチ画像PI1,PI2,…は、図7に示すように、その長手方向(中間転写ベルト41の回転移動方向)Xに沿って互いに所定間隔だけ離隔して一列に配列されている。
【0038】
パッチ画像PI1,PI2,…の形成が完了すると、画像濃度検出処理に先立ってLED(発光素子)71の間欠発光を開始する(ステップS11)。具体的には、図7に示すように、同期用読取センサRSによって中間転写ベルト41の基準位置が検出された時点(時刻t0)で、LED71の間欠発光を開始する。ここで、この実施形態が先の実施形態(図5)と大きく相違する点として間欠発光周期が挙げられる。すなわち、パッチ画像が照射範囲IRに位置する間だけ発光しているのに対し、この実施形態ではパッチ画像が照射範囲IRを通過するのに要する時間T0よりも短い周期、例えば時間(T0/60)の発光と時間(T0/15)の消灯とを1周期とする間欠発光を行っている点で、大きく相違している。また、この実施形態では、パッチ画像PI1,PI2,…が照射範囲IRに入っている間はもとより、中間転写ベルト41のうちパッチ画像PI1,PI2,…に挟まれた領域が照射範囲IRに入っている間においても、LED71は上記周期で間欠発光している点で、その間消灯している先の実施形態(図4および図5)と大きく相違している。
【0039】
そして、サンプリング開始待ち時間T1が経過する(ステップS12)と、画像濃度検出処理を開始する。そして、所定時間間隔Δ(=t5−t4=t6−t5=…)でフォトダイオード(受光素子)72の出力をサンプリングする(ステップS13)。この時、各サンプリングは前記LED71の間欠発光の周期と同期しており、前記LED71の発光光量が所定の光量に達している状態でサンプリングしている。このサンプリングにより、各時刻t4,t5,…における受光光量データをそれぞれ計測することができる。なお、このステップS13は、ステップS14でサンプリング完了と判断されるまで繰り返される。
【0040】
サンプリングが完了して画像濃度検出処理が完了すると、直ちにLED71の間欠発光を停止してLED71を消灯状態に戻す(ステップS15)。それと並行して、あるいはその後、上記のようにして得られた受光光量データのうち各パッチ画像PI1,PI2,…の略中央部が照射領域IRに位置している時に得られたデータのみを集計して対応するパッチ画像の画像濃度を求める(ステップS16)。例えば、最初のパッチ画像PI1については、パッチ画像PI1の両端部近傍の反射光量を示すデータは捨てて、時刻t7〜t12の間に得られた受光光量データに基づきパッチ画像PI1の画像濃度を求める。
【0041】
このように、略中央部のデータのみに基づきパッチ画像の画像濃度を求めることによって、先の実施形態と同一の作用効果、つまりパッチ画像のうち移動方向Xにおける前後端部近傍が照射範囲IRに位置している時のフォトダイオード72の受光光量は大きく変動することが多く、これらのデータ(受光光量)に基づきパッチ画像の画像濃度を求めると、比較的大きな誤差を含むおそれがあるのに対し、略中央部では、このような問題は少なく、両端部近傍のデータを捨てて、パッチ画像の略中央部が照射範囲に位置している時の受光光量に基づきパッチ画像の画像濃度を求めることができるという作用効果が得られる。
【0042】
以上のように、この実施形態によれば、先に説明した実施形態(図4および図5)と同様に、画像濃度検出処理を行っている間、LED71を間欠発光させているので、連続的に発光させている従来例に比べてLED71の寿命を長くすることができるとともに、発光と消灯とを繰り返すことでLED71の温度上昇を抑えて、温度変化に伴う画像濃度の検出結果の変動を防止して、安定した画像濃度検出が可能となる。
【0043】
また、この実施形態では、先に説明した実施形態(図4および図5)と異なるいくつかの構成を有することから、次に説明するような特有の作用効果を有している。すなわち、この実施形態では、間欠発光を画像濃度検出処理前から行っており、その間(サンプリング開始待ち時間)にLED71の温度および発光光量が安定化し、その安定状態のまま画像濃度検出処理に入ることができ、画像濃度検出処理の初期段階,例えば時刻t4,t5などにおいても、安定した画像濃度検出が可能となる。
【0044】
また、LED71が短い周期で連続的に間欠発光しているため、先の実施形態のようにパッチ画像に対応して間欠発光させる場合に比べてLED71の温度および発光光量も安定なものとなっている。しかも、中間転写ベルト41のうちパッチ画像PI1,PI2,…に挟まれた領域が照射範囲IRに入っている間においても連続的にLED71が間欠発光しており、その間においてもLED71の周辺温度の変化を抑制して安定な状態のまま次のパッチ画像の濃度検出が可能となる。
【0045】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、4色のトナーを用いたカラー画像を形成することができる画像形成装置に適用可能な画像濃度検出装置であったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、モノクロ画像のみを形成する画像形成装置にも当然に適用することができる。また、上記実施形態の適用対象たる画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像を複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートに形成するプリンタであるが、本発明は複写機やファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成装置全般に適用することができる。
【0046】
また、上記実施形態では、パッチ画像形成媒体として中間転写ベルト41を採用しているが、中間転写ベルト以外の転写媒体(転写ドラム、転写ベルト、転写シート、中間転写ドラム、中間転写シート、反射型記録シートあるいは透過性記憶シートなど)をパッチ画像形成媒体として採用し、それらにトナー像を転写してパッチ画像を形成するように構成してもよい。また、転写媒体にパッチ画像を形成する代わりに、感光体上のパッチ画像の濃度を検出するパッチセンサを設け、このパッチセンサによって感光体上の各パッチ画像の画像濃度を検出するようにしてもよく、この場合、感光体がパッチ画像形成媒体として機能する。
【0047】
さらに、上記実施形態では、パッチ画像形成媒体上に複数のパッチ画像を形成し、各パッチ画像のトナー濃度を検出しているが、図6および図7に示した実施形態に関しては、パッチ画像形成媒体上に単一のパッチ画像が形成される場合にも適用可能となっている。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、画像濃度検出処理時において発光素子を間欠発光させており、連続的に発光させている従来例に比べて発光素子の寿命を延ばすことができ、また発光と消灯を繰り返して行われるため、画像濃度検出処理中であっても、発光素子の温度上昇を抑えることができ、発光素子の周辺温度の変化が抑制され、その結果、温度変化に伴う画像濃度の検出結果の変動を防止し、安定した画像濃度検出が可能となる。
【0049】
また、間欠発光を画像濃度検出処理前から行うように構成した場合には、その間(画像濃度検出処理前の間欠発光を行っている間)に発光素子の温度および発光光量を安定化させて、その安定状態のまま画像濃度検出処理に入ることができ、画像濃度検出処理の初期段階においても、安定した画像濃度検出が可能となる。
【0050】
さらに、発光素子を短い周期で連続的に間欠発光させてパッチ画像形成媒体のうちパッチ画像に挟まれた領域が照射範囲に入っている間においても連続的に発光素子を間欠発光させると、その間においても発光素子の周辺温度の変化を抑制して安定な状態のまま次のパッチ画像の濃度検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像濃度検出装置の一の実施形態を有する画像形成装置を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図1の画像形成装置に組み込まれた画像濃度検出装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の画像濃度検出装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートにしたがって画像濃度検出処理を行う場合の発光タイミングとデータ取得タイミングを示す図である。
【図6】図3の画像濃度検出装置の動作の他の例を示すフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートにしたがって画像濃度検出処理を行う場合の発光タイミングとデータ取得タイミングを示す図である。
【符号の説明】
1…制御ユニット(制御手段)
12…エンジンコントローラ(制御手段)
21…感光体
41…中間転写ベルト(パッチ画像形成媒体)
71…LED(発光素子)
72…フォトダイオード(受光手段)
123…CPU(制御手段)
E…エンジン部
IR…照射範囲
PI,PI1,PI2…パッチ画像
PS…パッチセンサ

Claims (5)

  1. 複数のパッチ画像が移動方向に沿って互いに離隔して列状に形成されたパッチ画像形成媒体を移動させながら、予め決められた位置から移動中の前記パッチ画像形成媒体に向けて光を所定の照射範囲内で照射するとともに、その照射範囲内からの光を受光して前記パッチ画像の画像濃度を検出することを処理内容とする画像濃度検出処理を、実行する画像濃度検出装置であって、
    移動中のパッチ画像形成媒体に向けて発光する発光素子と、
    前記照射範囲からの光を受光する受光素子と、
    前記発光素子を周期的に間欠発光させるとともに、前記受光素子によって検出される受光量を前記間欠発光と同期させてサンプリングし、前記パッチ画像の画像濃度を当該パッチ画像についてのサンプリング結果に基づき求める制御手段と
    を備え、
    前記制御手段は、少なくとも最初のパッチ画像が前記照射範囲に到達するよりも前から最後のパッチ画像について前記サンプリングが完了するまでの期間、前記発光素子の間欠発光を継続する
    ことを特徴とする画像濃度検出装置。
  2. 前記制御手段は、前記発光素子の間欠発光を開始してから所定のサンプリング開始待ち時間が経過すると、前記受光量のサンプリングを開始する請求項1記載の画像濃度検出装置。
  3. 前記制御手段は、前記パッチ画像が前記照射範囲を通過するのに要する時間よりも短い周期で、前記発光素子を間欠発光させる請求項1または2記載の画像濃度検出装置。
  4. 前記制御手段は、前記パッチ画像形成媒体表面のうち前記複数のパッチ画像が形成された領域およびそれらのパッチ画像に挟まれた領域が前記照射範囲に入っている間、一定の周期で前記発光素子を間欠発光させる請求項1ないし3のいずれかに記載の画像濃度検出装置。
  5. 前記制御手段は、前記パッチ画像形成媒体の移動方向におけるパッチ画像の略中央部が前記照射範囲に位置するときにサンプリングされたサンプリング結果のみに基づき当該パッチ画像の画像濃度を求める請求項1ないし4のいずれかに記載の画像濃度検出装置。
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