JP2001075320A - 画像濃度検出装置 - Google Patents
画像濃度検出装置Info
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Abstract
に、発光素子の周辺温度の変化を抑制して安定して画像
濃度を検出することができる画像濃度検出装置を提供す
る。 【解決手段】 転写ユニットのローラ近傍に固定配置さ
れたパッチセンサPSは、パッチ画像形成媒体として機
能する中間転写ベルト41に向けて所定の照射範囲IR
内で光を照射するLED(発光素子)71と、その照射
範囲IRで反射された光を受光するフォトダイオード
(受光素子)72とを一体化したものである。そして、
画像濃度検出処理を行っている間、LED71を間欠発
光させるとともに、フォトダイオード72で照射範囲I
Rからの反射光を受光して画像濃度を検出する。
Description
成されたパッチ画像形成媒体を移動させながら、予め決
められた位置から移動中の前記パッチ画像形成媒体に向
けて光を所定の照射範囲内で照射するとともに、その照
射範囲内からの光を受光して前記パッチ画像の画像濃度
を検出する画像濃度検出装置に関するものである。
ファクシミリ装置などの画像形成装置では、感光体およ
びトナーの疲労・経時変化や、装置周辺における温湿度
の変化などに起因して、画像濃度が変化することがあ
る。そこで、従来よりトナー像の画像濃度に影響を与え
る濃度制御因子、例えば帯電バイアス、現像バイアス、
露光量などを適宜調整して画像濃度を安定化させる技術
が数多く提案されている。例えば、特開平10−239
924号公報に記載の発明では、帯電バイアスおよび現
像バイアスを適宜調整することで画像濃度の安定化を図
っている。すなわち、この従来技術では、帯電バイアス
および/または現像バイアスを変えながら、基準パッチ
画像を感光体上に形成し、各基準パッチの画像濃度を検
出している。そして、これらの検出値に基づき最適な帯
電バイアスおよび現像バイアスを決定し、トナー画像の
画像濃度検出処理を行っている。
準パッチのトナー濃度(画像濃度)を検出する必要があ
ることから、画像形成装置には画像濃度検出装置が装備
されている。画像濃度検出装置は、LEDなどの発光素
子と、フォトトランジスタやフォトダイオードなどの受
光素子とを備えており、発光素子を基準パッチに向けて
発光させ、その基準パッチからの反射光を受光素子で受
光し、その受光素子からの出力に基づきトナー濃度を検
出している。
濃度検出装置においては、画像形成装置のメイン電源を
投入した後、発光素子を常時発光していたり、画像濃度
検出処理の開始から終了まで連続して発光素子を発光し
ている。このように長時間に亘って発光素子を発光させ
ている場合、発光素子の劣化が問題となる。例えば、発
光素子にLEDを使用した場合、長期間使用すると素子
劣化により発光光量が大幅に低下してしまう。また、発
光素子の連続発光によって発光素子周辺の温度が上昇し
てトナー濃度の検出結果に悪影響を及ぼして、正確な画
像濃度検出処理を行うことができなくなってしまう。
あり、発光素子の長寿命を図ることができるとともに、
発光素子の周辺温度の変化を抑制して安定して画像濃度
を検出することができる画像濃度検出装置を提供するこ
とを目的とする。
が形成されたパッチ画像形成媒体を移動させながら、予
め決められた位置から移動中の前記パッチ画像形成媒体
に向けて光を所定の照射範囲内で照射するとともに、そ
の照射範囲内からの光を受光して前記パッチ画像の画像
濃度を検出することを処理内容とする画像濃度検出処理
を、実行する画像濃度検出装置であって、上記目的を達
成するため、移動中のパッチ画像形成媒体に向けて発光
する発光素子と、前記照射範囲からの光を受光する受光
素子と、画像濃度検出処理において前記発光素子を間欠
発光させるとともに、前記受光素子によって検出される
受光量に基づきパッチ画像の画像濃度を求める制御手段
とを備えている。
て発光素子は間欠発光しており、連続的に発光させてい
る従来例に比べて発光素子の寿命は長くなる。また、発
光と消灯とが繰り返して行われるため、画像濃度検出処
理中であっても、発光素子の温度上昇を抑えることがで
き、発光素子の周辺温度の変化が抑制される。その結
果、温度変化に伴う画像濃度の検出結果の変動が防止さ
れ、安定した画像濃度検出が可能となる。
2つの態様がある。まず第1の態様は、パッチ画像形成
媒体上に、その移動方向に沿って複数のパッチ画像が互
いに離隔して列状に形成されている場合に、各パッチ画
像が照射範囲に位置する間に限り発光素子が発光すると
いう態様である。また、第2の態様は、パッチ画像が照
射範囲を通過するのに要する時間よりも短い周期で、画
像濃度検出処理の間、発光素子が間欠発光するという態
様である。
チ画像がパッチ画像形成媒体上に形成されていることを
前提とするものであるが、後者の態様(第2の態様)は
それを前提するものではなく、パッチ画像形成媒体上に
形成されているパッチ画像の数とは無関係に適用するこ
とができる。特に、発光素子が短い周期で間欠発光する
場合、間欠発光を連続的に行っている間、発光素子の温
度および発光光量も安定化しており、パッチ画像形成媒
体のうちパッチ画像に挟まれた領域が照射範囲に入って
いる間においても連続的に発光素子が間欠発光するよう
に構成すると、発光素子の周辺温度の変化をより一層抑
制し、より安定した画像濃度検出が可能となる。
事前的に行うことで、その事前間欠発光の間に発光素子
の温度および発光光量が安定化し、その安定状態のまま
画像濃度検出処理に入ることができ、画像濃度検出処理
の初期段階においても、安定した画像濃度検出が可能と
なる。
射範囲に位置している時の受光素子の受光光量は大きく
変動することが多く、これらのデータ(受光光量)に基
づきパッチ画像の画像濃度を求めると、比較的大きな誤
差を含むおそれがある。そこで、これらのデータを捨て
て、パッチ画像の略中央部が照射範囲に位置している時
の受光光量に基づきパッチ画像の画像濃度を求めること
で、より精度の高い画像濃度検出が可能となる。
形態を有する画像形成装置を示す図である。また、図2
は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。この画像形成装置は、イエロー(Y)、シアン
(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナ
ーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラッ
ク(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する
装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュー
タなどの外部装置から画像信号が制御ユニット1のメイ
ンコントローラ11に与えられると、このメインコント
ローラ11からの指令に応じてエンジンコントローラ1
2がエンジン部Eの各部を制御してシートSに画像信号
に対応する画像を形成する。
ンジン部Eでは、像担持体ユニット2の感光体21にト
ナー像を形成可能となっている。すなわち、像担持体ユ
ニット2は、図1の矢印方向に回転可能な感光体21を
備えており、さらに感光体21の周りにその回転方向に
沿って、帯電手段としての帯電ローラ22、現像手段と
しての現像器23Y,23C,23M,23K、および
クリーニング部24がそれぞれ配置されている。帯電ロ
ーラ22は帯電バイアス発生部121から高電圧が印加
されており、感光体21の外周面に当接して外周面を均
一に帯電させる。
された感光体21の外周面に向けて露光ユニット3から
レーザ光Lが照射される。この露光ユニット3は、図2
に示すように、画像信号切換部122と電気的に接続さ
れており、この画像信号切換部122を介して与えられ
る画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21上に走査露
光して感光体21上に画像信号に対応する静電潜像を形
成する。例えば、エンジンコントローラ12のCPU1
23からの指令に基づき、画像信号切換部122がパッ
チ作成モジュール124と導通している際には、パッチ
作成モジュール124から出力されるパッチ画像信号が
露光ユニット3に与えられてパッチ潜像が形成される。
一方、画像信号切換部122がメインコントローラ11
のCPU111と導通している際には、ホストコンピュ
ータなどの外部装置よりインターフェース112を介し
て与えられた画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21
上に走査露光して感光体21上に画像信号に対応する静
電潜像が形成される。
によってトナー現像される。すなわち、この実施形態で
は現像部23として、イエロー用の現像器23Y、シア
ン用の現像器23C、マゼンタ用の現像器23M、およ
びブラック用の現像器23Kがこの順序で感光体21に
沿って配置されている。これらの現像器23Y,23
C,23M,23Kは、それぞれ感光体21に対して接
離自在に構成されており、エンジンコントローラ12か
らの指令に応じて、上記4つの現像器23Y、23M、
23C、23Bのうちの一の現像器が選択的に感光体2
1に当接するとともに、現像バイアス発生部125によ
って高電圧が印加されて選択された色のトナーを感光体
21の表面に付与して感光体21上の静電潜像を顕在化
する。
ック用現像器23Kとクリーニング部24との間に位置
する一次転写領域R1で転写ユニット4の中間転写ベル
ト41上に一次転写される。なお、この転写ユニット4
の構造については後で詳述する。
の矢印方向)に進んだ位置には、クリーニング部24が
配置されており、一次転写後に感光体21の外周面に残
留付着しているトナーを掻き落とす。
する。この実施形態では、転写ユニット4は、ローラ4
2〜47と、これら各ローラ42〜47に掛け渡された
中間転写ベルト41と、この中間転写ベルト41に転写
された中間トナー像をシートSに二次転写する二次転写
ローラ48とを備えている。この中間転写ベルト41に
は、転写バイアス発生部126から一次転写電圧が印加
されている。そして、カラー画像をシートSに転写する
場合には、感光体21上に形成される各色のトナー像を
中間転写ベルト41上に重ね合わせてカラー像を形成す
るとともに、給排紙ユニット6の給紙部63によってカ
セット61、手差しトレイ62あるいは増設カセット
(図示省略)からシートSを取出して二次転写領域R2
に搬送する。そして、このシートSに、カラー像を二次
転写してフルーカラー画像を得る。また、モノクロ画像
をシートSに転写する場合には、感光体21上にブラッ
クトナー像のみを中間転写ベルト41上に形成し、カラ
ー画像の場合と同様にして二次転写領域R2に搬送され
てきたシートSに転写してモノクロ画像を得る。
外周面に残留付着しているトナーについては、ベルトク
リーナ49によって除去される。このベルトクリーナ4
9は、中間転写ベルト41を挟んでローラ46と対向し
て配置されており、適当なタイミングでクリーナブレー
ドが中間転写ベルト41に対して当接してその外周面に
残留付着しているトナーを掻き落す。
うにして中間転写ベルト41の外周面に形成されるパッ
チ画像の濃度を検出するためのパッチセンサPSが固定
配置されるとともに、中間転写ベルト41の基準位置を
検出するための同期用読取センサRSが配置されてい
る。なお、このパッチセンサPSは、この発明にかかる
画像濃度検出装置の一の構成要素であり、その構成およ
び動作については、後の「B.画像濃度検出装置の構成
および動作」の項で詳細に説明する。
ける。転写ユニット4によってトナー像が転写されたシ
ートSは、給排紙ユニット6の給紙部63によって所定
の給紙経路(2点鎖線)に沿って二次転写領域R2の下
流側に配設された定着ユニット5に搬送され、搬送され
てくるシートS上のトナー像をシートSに定着する。そ
して、当該シートSはさらに給紙経路630に沿って排
紙部64に搬送される。
a,641bを有しており、一方の排紙経路641aは
定着ユニット5から標準排紙トレイに延びるとともに、
他方の排紙経路641bは排紙経路641aとほぼ平行
に、再給紙部66とマルチビンユニットとの間に延びて
いる。これらの排紙経路641a,641bに沿って3
組のローラ対642〜644が設けられており、定着済
みのシートSを標準排紙トレイやマルチビンユニット側
に向けて排出したり、その他方面側にも画像を形成する
ために再給紙部66側に搬送したりする。
上記のように排紙部64から反転搬送されてきたシート
Sを再給紙経路664(2点鎖線)に沿って給紙部63
のゲートローラ対637に搬送するものであり、再給紙
経路664に沿って配設された3つの再給紙ローラ対6
61〜663で構成されている。このように、排紙部6
4から搬送されてきたシートSを再給紙経路664に沿
ってゲートローラ対637に戻すことによって給紙部6
3においてシートSの非画像形成面が中間転写ベルト4
1を向いて当該面に画像を二次転写可能となる。
コンピュータなどの外部装置よりインターフェース11
2を介して与えられた画像を記憶するためにメインコン
トローラ11に設けられた画像メモリであり、符号12
7はエンジン部Eを制御するための制御データやCPU
123における演算結果などを一時的に記憶するための
RAMであり、さらに符号128はCPU123で行う
演算プログラムなどを記憶するROMである。
出装置の構成を示すブロック図である。この画像濃度検
出装置では、上記のように転写ユニット4のローラ43
近傍に固定配置されたパッチセンサPSは、この実施形
態においてパッチ画像形成媒体として機能する中間転写
ベルト41に向けて設置されており、パッチセンサPS
では、光を照射するLED(発光素子)71と、中間転
写ベルト41で反射された光を受光するフォトダイオー
ド(受光素子)72とが一体化されており、前記LED
71が中間転写ベルト41を照射する範囲と前記フォト
ダイオード72が検出する範囲の重なる領域がIRとな
るように構成されている。したがって、パッチセンサP
Sは領域IRの反射光量を検出することができる。
CCが与えられる一方、そのカソード端子にはトランジス
タQ1のコレクタ端子が接続されている。このトランジ
スタQ1のベース端子はD/A変換回路73に接続さ
れ、エミッタ端子が抵抗R1を介してアース電位に接続
されている。このため、本発明の制御手段として機能す
るCPU123からの制御信号に応じて駆動電流が制御
され、LED71の光量が制御されるようになってい
る。
(I/V)変換回路74に接続されており、この電流−
電圧変換回路74によってフォトダイオード72に流れ
る電流値が電圧値に変換され、さらに、その電圧値が増
幅回路75で増幅された後、A/D変換回路76によっ
てデジタル信号に変換され、CPU123に与えられ
る。
画像濃度検出装置の動作について説明する。図4は、図
3の画像濃度検出装置の動作の一例を示すフローチャー
トである。また、図5は発光タイミングとデータ取得タ
イミングを示す図である。
と同様に、画像形成装置のメイン電源を投入した後や所
定時間(例えば2時間)の経過ごとに、画像濃度を調整
するために各トナー色ごとに現像バイアスや帯電バイア
スを変化させながら、パッチ画像を複数個形成する。こ
うして中間転写ベルト41上に形成された複数のパッチ
画像PI1,PI2,…は、図5に示すように、その長手
方向(中間転写ベルト41の回転移動方向)Xに沿って
互いに所定間隔だけ離隔して一列に配列されている。
し、さらに、同期用読取センサRSからの出力信号と内
部カウンタ(図示省略)のカウンタ出力などに基づき、
サンプリング開始位置、つまり先頭位置のパッチ画像P
I1の先端部がLED(発光素子)71の照射範囲IR
に入ってきたか否かを判断し(ステップS1)、「YE
S」と判断されると、画像濃度検出処理を開始する。
1,PI2,…が照射範囲IRに位置している間、LED
71を発光させる一方、中間転写ベルト41のうちパッ
チ画像PI1,PI2,…に挟まれた領域が照射範囲IR
に入っている間、LED71を消灯しており、このよう
にパッチ画像PI1,PI2,…に対応してLED71を
間欠発光している。また、LED71が発光している
間、所定時間間隔Δ(=t2−t1=t3−t2=…)でフ
ォトダイオード(受光素子)72の出力をサンプリング
する。このサンプリングにより、各時刻t1,t2,…に
おける受光光量データをそれぞれ計測することができ
る。なお、このステップS2は、ステップS3でサンプ
リング完了と判断されるまで繰り返される。
が完了すると、直ちにLED71の間欠発光を停止して
LED71を消灯状態に戻す(ステップS4)。それと
並行して、あるいはその後、上記のようにして得られた
受光光量データのうち各パッチ画像PI1,PI2,…の
略中央部が照射領域IRに位置している時に得られたデ
ータのみを集計して対応するパッチ画像の画像濃度を求
める。例えば、最初のパッチ画像PI1については、パ
ッチ画像PI1の移動方向Xにおける前後端部近傍の反
射光量を示すデータは捨てて、時刻t4〜t9の間に得ら
れた受光光量データに基づきパッチ画像PI1の画像濃
度を求める。
き画像濃度を求める理由は、以下の通りである。すなわ
ち、パッチ画像のうち移動方向Xにおける前後端部近傍
が照射範囲IRに位置している時のフォトダイオード7
2の受光光量は大きく変動することが多く、これらのデ
ータ(受光光量)に基づきパッチ画像の画像濃度を求め
ると、比較的大きな誤差を含むおそれがあるのに対し、
略中央部では、このような問題は少なく、前後端部近傍
のデータを捨てて、パッチ画像の略中央部が照射範囲に
位置している時の受光光量に基づきパッチ画像の画像濃
度を求めることで、より精度の高い画像濃度検出が可能
となるからである。もちろん、このような問題が少な
い、あるいは無視できる場合には、すべてのデータに基
づきパッチ画像の画像濃度を求めるようにしてもよい。
度検出処理を行っている間、LED71を間欠発光させ
ているので、連続的に発光させている従来例に比べてL
ED71の寿命を長くすることができる。また、発光と
消灯とが繰り返して行われるため、画像濃度検出処理中
であっても、LED71の温度上昇を抑えることがで
き、LED71の周辺温度の変化を抑制することがで
き、その結果、温度変化に伴う画像濃度の検出結果の変
動を防止して、安定した画像濃度検出が可能となる。
チ画像に対しLED71を連続的に発光させているが、
図3に示す画像濃度検出装置と同一構成でLED71の
間欠発光タイミングを以下のように制御しても上記実施
形態と同様の効果が得られる。以下、図6および図7を
参照しつつ別の実施形態について詳述する。
置の他の動作フローを示す図である。また、図7は、図
6の動作フローにしたがった画像濃度検出処理の内容を
示す模式図である。
メイン電源を投入した後や所定時間(例えば2時間)の
経過ごとに、画像濃度を調整するために各トナー色ごと
に現像バイアスや帯電バイアスを変化させながら、パッ
チ画像を複数個形成する。こうして中間転写ベルト41
上に形成された複数のパッチ画像PI1,PI2,…は、
図7に示すように、その長手方向(中間転写ベルト41
の回転移動方向)Xに沿って互いに所定間隔だけ離隔し
て一列に配列されている。
すると、画像濃度検出処理に先立ってLED(発光素
子)71の間欠発光を開始する(ステップS11)。具
体的には、図7に示すように、同期用読取センサRSに
よって中間転写ベルト41の基準位置が検出された時点
(時刻t0)で、LED71の間欠発光を開始する。こ
こで、この実施形態が先の実施形態(図5)と大きく相
違する点として間欠発光周期が挙げられる。すなわち、
パッチ画像が照射範囲IRに位置する間だけ発光してい
るのに対し、この実施形態ではパッチ画像が照射範囲I
Rを通過するのに要する時間T0よりも短い周期、例え
ば時間(T0/60)の発光と時間(T0/15)の消灯
とを1周期とする間欠発光を行っている点で、大きく相
違している。また、この実施形態では、パッチ画像PI
1,PI2,…が照射範囲IRに入っている間はもとよ
り、中間転写ベルト41のうちパッチ画像PI1,PI
2,…に挟まれた領域が照射範囲IRに入っている間に
おいても、LED71は上記周期で間欠発光している点
で、その間消灯している先の実施形態(図4および図
5)と大きく相違している。
経過する(ステップS12)と、画像濃度検出処理を開
始する。そして、所定時間間隔Δ(=t5−t4=t6−
t5=…)でフォトダイオード(受光素子)72の出力
をサンプリングする(ステップS13)。この時、各サ
ンプリングは前記LED71の間欠発光の周期と同期し
ており、前記LED71の発光光量が所定の光量に達し
ている状態でサンプリングしている。このサンプリング
により、各時刻t4,t5,…における受光光量データを
それぞれ計測することができる。なお、このステップS
13は、ステップS14でサンプリング完了と判断され
るまで繰り返される。
が完了すると、直ちにLED71の間欠発光を停止して
LED71を消灯状態に戻す(ステップS15)。それ
と並行して、あるいはその後、上記のようにして得られ
た受光光量データのうち各パッチ画像PI1,PI2,…
の略中央部が照射領域IRに位置している時に得られた
データのみを集計して対応するパッチ画像の画像濃度を
求める(ステップS16)。例えば、最初のパッチ画像
PI1については、パッチ画像PI1の両端部近傍の反射
光量を示すデータは捨てて、時刻t7〜t12の間に得ら
れた受光光量データに基づきパッチ画像PI1の画像濃
度を求める。
きパッチ画像の画像濃度を求めることによって、先の実
施形態と同一の作用効果、つまりパッチ画像のうち移動
方向Xにおける前後端部近傍が照射範囲IRに位置して
いる時のフォトダイオード72の受光光量は大きく変動
することが多く、これらのデータ(受光光量)に基づき
パッチ画像の画像濃度を求めると、比較的大きな誤差を
含むおそれがあるのに対し、略中央部では、このような
問題は少なく、両端部近傍のデータを捨てて、パッチ画
像の略中央部が照射範囲に位置している時の受光光量に
基づきパッチ画像の画像濃度を求めることができるとい
う作用効果が得られる。
に説明した実施形態(図4および図5)と同様に、画像
濃度検出処理を行っている間、LED71を間欠発光さ
せているので、連続的に発光させている従来例に比べて
LED71の寿命を長くすることができるとともに、発
光と消灯とを繰り返すことでLED71の温度上昇を抑
えて、温度変化に伴う画像濃度の検出結果の変動を防止
して、安定した画像濃度検出が可能となる。
施形態(図4および図5)と異なるいくつかの構成を有
することから、次に説明するような特有の作用効果を有
している。すなわち、この実施形態では、間欠発光を画
像濃度検出処理前から行っており、その間(サンプリン
グ開始待ち時間)にLED71の温度および発光光量が
安定化し、その安定状態のまま画像濃度検出処理に入る
ことができ、画像濃度検出処理の初期段階,例えば時刻
t4,t5などにおいても、安定した画像濃度検出が可能
となる。
欠発光しているため、先の実施形態のようにパッチ画像
に対応して間欠発光させる場合に比べてLED71の温
度および発光光量も安定なものとなっている。しかも、
中間転写ベルト41のうちパッチ画像PI1,PI2,…
に挟まれた領域が照射範囲IRに入っている間において
も連続的にLED71が間欠発光しており、その間にお
いてもLED71の周辺温度の変化を抑制して安定な状
態のまま次のパッチ画像の濃度検出が可能となる。
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて
上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。例えば、上記実施形態では、4色のトナーを用いた
カラー画像を形成することができる画像形成装置に適用
可能な画像濃度検出装置であったが、本発明の適用対象
はこれに限定されるものではなく、モノクロ画像のみを
形成する画像形成装置にも当然に適用することができ
る。また、上記実施形態の適用対象たる画像形成装置
は、ホストコンピュータなどの外部装置よりインターフ
ェース112を介して与えられた画像を複写紙、転写
紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートに形成
するプリンタであるが、本発明は複写機やファクシミリ
装置などの電子写真方式の画像形成装置全般に適用する
ことができる。
媒体として中間転写ベルト41を採用しているが、中間
転写ベルト以外の転写媒体(転写ドラム、転写ベルト、
転写シート、中間転写ドラム、中間転写シート、反射型
記録シートあるいは透過性記憶シートなど)をパッチ画
像形成媒体として採用し、それらにトナー像を転写して
パッチ画像を形成するように構成してもよい。また、転
写媒体にパッチ画像を形成する代わりに、感光体上のパ
ッチ画像の濃度を検出するパッチセンサを設け、このパ
ッチセンサによって感光体上の各パッチ画像の画像濃度
を検出するようにしてもよく、この場合、感光体がパッ
チ画像形成媒体として機能する。
成媒体上に複数のパッチ画像を形成し、各パッチ画像の
トナー濃度を検出しているが、図6および図7に示した
実施形態に関しては、パッチ画像形成媒体上に単一のパ
ッチ画像が形成される場合にも適用可能となっている。
濃度検出処理時において発光素子を間欠発光させてお
り、連続的に発光させている従来例に比べて発光素子の
寿命を延ばすことができ、また発光と消灯を繰り返して
行われるため、画像濃度検出処理中であっても、発光素
子の温度上昇を抑えることができ、発光素子の周辺温度
の変化が抑制され、その結果、温度変化に伴う画像濃度
の検出結果の変動を防止し、安定した画像濃度検出が可
能となる。
行うように構成した場合には、その間(画像濃度検出処
理前の間欠発光を行っている間)に発光素子の温度およ
び発光光量を安定化させて、その安定状態のまま画像濃
度検出処理に入ることができ、画像濃度検出処理の初期
段階においても、安定した画像濃度検出が可能となる。
欠発光させてパッチ画像形成媒体のうちパッチ画像に挟
まれた領域が照射範囲に入っている間においても連続的
に発光素子を間欠発光させると、その間においても発光
素子の周辺温度の変化を抑制して安定な状態のまま次の
パッチ画像の濃度検出が可能となる。
形態を有する画像形成装置を示す図である。
ク図である。
出装置の構成を示すブロック図である。
ローチャートである。
出処理を行う場合の発光タイミングとデータ取得タイミ
ングを示す図である。
フローチャートである。
出処理を行う場合の発光タイミングとデータ取得タイミ
ングを示す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 パッチ画像が形成されたパッチ画像形成
媒体を移動させながら、予め決められた位置から移動中
の前記パッチ画像形成媒体に向けて光を所定の照射範囲
内で照射するとともに、その照射範囲内からの光を受光
して前記パッチ画像の画像濃度を検出することを処理内
容とする画像濃度検出処理を、実行する画像濃度検出装
置であって、 移動中のパッチ画像形成媒体に向けて発光する発光素子
と、 前記照射範囲からの光を受光する受光素子と、 画像濃度検出処理において前記発光素子を間欠発光させ
るとともに、前記受光素子によって検出される受光量に
基づきパッチ画像の画像濃度を求める制御手段とを備え
たことを特徴とする画像濃度検出装置。 - 【請求項2】 前記パッチ画像形成媒体上には、その移
動方向に沿って複数のパッチ画像が互いに離隔して列状
に形成されており、 前記制御手段は、前記画像濃度検出処理において各パッ
チ画像が前記照射範囲に位置する間に限り前記発光素子
が発光するように、前記発光素子を間欠発光制御する請
求項1記載の画像濃度検出装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記パッチ画像が前記
照射範囲を通過するのに要する時間よりも短い周期で、
前記画像濃度検出処理の間、前記発光素子を間欠発光制
御する請求項1記載の画像濃度検出装置。 - 【請求項4】 前記パッチ画像形成媒体上には、その移
動方向に沿って複数のパッチ画像が互いに離隔して列状
に形成されている請求項3記載の画像濃度検出装置。 - 【請求項5】 前記制御手段は、前記発光素子の間欠発
光制御を、前記画像濃度検出処理前から開始する請求項
3または4記載の画像濃度検出装置。 - 【請求項6】 前記制御手段は、前記パッチ画像形成媒
体の移動方向におけるパッチ画像の略中央部が前記照射
範囲に位置するときに、前記受光素子によって検出され
る受光量のみに基づき当該パッチ画像の画像濃度を求め
る請求項1ないし5のいずれかに記載の画像濃度検出装
置。
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---|---|---|---|
JP25226199A JP3804354B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 画像濃度検出装置 |
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JP2001075320A true JP2001075320A (ja) | 2001-03-23 |
JP3804354B2 JP3804354B2 (ja) | 2006-08-02 |
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JP25226199A Expired - Fee Related JP3804354B2 (ja) | 1999-09-06 | 1999-09-06 | 画像濃度検出装置 |
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JP (1) | JP3804354B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010169719A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2015184324A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置,調整方法,およびプログラム |
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-
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