JP5230458B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静電潜像が形成された像担持体にトナーを付着させてトナー像を形成し、このトナー像を記録紙に転写することによって画像形成を行う画像形成装置に関するものである。
従来から、コピー機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、装置が置かれている環境の変化、部品の劣化及び消耗等によって画像形成出力にかかる電気的又は機械的な状態が変化してしまう。このような変化が起こると、変化前後において画像の色や濃度等の画質が異なってしまい、安定した画質の供給ができなくなっていた。
そこで、出力画像の画質を一定に維持するために、現像装置に印加する現像バイアス電圧を補正して出力濃度を調整するバイアスキャリブレーション(以下、単に「キャリブレーション」という)が装置内において行われる。キャリブレーションが行われる際、濃度検出用の画像パッチが転写ベルト上又は記録紙上に形成され、濃度センサによって画像パッチの濃度検出が行われる。キャリブレーションを正確に行うためには、画像パッチの濃度を正確に読み取る必要であり、従って濃度を読み取る位置であるサンプリングポイントと画像パッチの位置の整合を正確に行うことが重要となってくる。
しかし、転写ベルトの速度のばらつきや各画像形成装置の個体差等により、サンプリングポイントと画像パッチの位置が徐々にずれてくることがある。この場合、誤った位置の濃度を濃度センサが検出する等して、画像パッチの濃度を正確に測ることができなかった。
そこで、特許文献1及び2には、画像パッチの先頭にトリガ用のパッチを形成して、サンプリングポイントと画像パッチの位置の整合を行う方法が記載されている。
特開2006−53305号公報 特開2006−47406号公報
しかし、特許文献1及び2に記載された方法の場合、本来は濃度検出を行わない画像パッチを形成するために、濃度検出を行いたい画像パッチの種類が制限されたり、画像パッチの長さが長くなり、キャリブレーションの実行時間が長くなったり、無駄なトナーを消費したりするといった問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、サンプリングポイントと画像パッチの位置がずれた場合画像パッチ以外の領域に位置するサンプリングポイントを排除することができる確率を高めることを目的とするものである。
請求項1に記載の発明の画像形成装置は、画像データに応じた画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって形成された濃度補正用の画像パッチについて、予め位置が定められたn個(nは1以上の整数)の連続した検出ポイントにおける前記画像パッチの濃度を検出する濃度検出手段と、前記n個の検出ポイントのうち中央部に位置する中央ポイントを決定し、当該中央ポイントにおいて検出された濃度から中央濃度を決定する決定手段と、前記検出された濃度のうち、前記決定された中央濃度との濃度差が大きい順にm個(mは0以上n未満の整数)の濃度を無効とする無効手段と、前記検出された濃度のうち前記無効手段によって無効とされた濃度以外の濃度の平均値を算出する算出手段と、前記算出された平均値に基づいて、濃度補正を行う補正手段とを備え、前記画像形成手段は、複数のローラによって無端走行可能に張架された転写ベルト上に前記画像パッチを形成するものであり、前記転写ベルトの走行速度を検出する速度検出手段と、前記転写ベルトの基準速度を記憶する記憶手段と、前記検出された転写ベルトの走行速度と前記記憶された基準速度の差に比例して、前記検出された濃度が前記無効手段によって無効とされる数mを設定する設定手段とを更に備える。
この構成によれば、転写ベルトの速度変動等によって検出ポイントと画像パッチの位置がずれた場合でも、画像パッチ以外の領域に位置していた検出ポイントを排除することができる確率を高めることができる。例えば、転写ベルトの実際の回転速度と転写ベルトの基準速度の差が小さければ、検出ポイントと画像パッチの位置のずれ量は小さい。このようなときは、検出された濃度のうち無効とする数mを小さくすることによって、より多くのデータ(濃度)から平均濃度を算出することができる。逆に、転写ベルトの実際の回転速度と転写ベルトの基準速度の差が大きければ、検出ポイントと画像パッチの位置のずれ量は大きい。このようなときは、検出された濃度のうち無効とする数mを大きくすることによって、画像パッチ以外の領域に位置していた有効サンプルポイントの濃度を高い確率で排除することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記決定手段は、前記n個の検出ポイントのうち中央に位置する複数のポイントを中央ポイントとして決定し、当該複数の中央ポイントの平均値を中央濃度とするものである。
この構成によれば、中央に位置する複数のポイントの平均を中央濃度として算出することにより、画像パッチの中央部の濃度に微少なバラツキがあった場合でも、正確に中央濃度を算出することができる。
この発明によれば、転写ベルトの速度変動等によって検出ポイントと画像パッチの位置がずれた場合画像パッチ以外の領域に位置するサンプリングポイントを排除することができる確率を高めることができる。
プリンタの内部構成を概略的に示す図。 プリンタの電気的構成を示すブロック図。 サンプルポイントと画像パッチの位置関係と有効サンプルポイントにおけるパッチ検知センサの出力値の一例を示した図。 サンプルポイントと画像パッチの位置関係と有効サンプルポイントにおけるパッチ検知センサの出力値の一例を示した図。 サンプルポイントと画像パッチの位置関係と有効サンプルポイントにおけるパッチ検知センサの出力値の一例を示した図。 無効ポイント数テーブルのデータ構成の一例を示す図。 キャリブレーション処理の流れを示すフローチャート。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、本実施の形態においては、画像形成装置としてカラープリンタを例に説明するが、本発明は、モノクロ又はカラー印刷が可能な複写機、ファクシミリ、各種機能を備えた複合機にも適用可能である。更に、本実施の形態においては、直接転写方式のタンデム型カラープリンタを例に説明するが、転写ベルトや記録紙等に画像パッチを形成してその濃度を測定し、キャリブレーションを行う必要のある印刷方式を用いた画像形成装置であればよい。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例であるタンデム型のプリンタ1の概略構成を示す模式図である。図1に示すプリンタ1は、記録紙Pを貯留するために機器本体11に挿脱自在とされた給紙カセット120を有する給紙部12と、この給紙部12の駆動で給紙カセット120から繰り出された記録紙Pを搬送しながら当該記録紙Pにトナー画像を転写する2次転写ローラ137と、この2次転写ローラ137でトナー画像が転写された記録紙Pに対してトナー画像の定着処理を施す定着装置14とを備え、さらに、機器本体11の上面には、定着装置14で定着処理の施された記録紙Pが排紙される排紙部15が設けられている。
給紙部12には、給紙カセット120の図1に示す左上方位置にピックアップローラ121が設けられ、このピックアップローラ121の駆動によって給紙カセット120に貯留されている記録紙Pが1枚ずつピックアップされて2次転写ローラ137に向けて送り出される。
画像形成部13は、ブラックのトナー像を形成する画像形成ユニット131K、シアンのトナー像を形成する画像形成ユニット131C、イエローのトナー像を形成する画像形成ユニット131Y及びマゼンタのトナー像を形成する画像形成ユニット131Mと、これら画像形成ユニット131K、131C、131Y及び131Mによってその表面にトナー像が転写される転写ベルト136と、この転写ベルト136上のトナー像を給紙カセット120から送り込まれた記録紙Pにさらに転写するための2次転写ローラ137とを備えている。以下、画像形成ユニット131K、131C、131Y及び131Mをまとめて「画像形成ユニット131」という。
画像形成ユニット131は、上流側(図1の紙面の右側)から下流側へ向けて、画像形成ユニット131K、131C、131Y、131Mの順に順次配設されている。各画像形成ユニット131は、機器本体11内における各機器に対して所定の相対的な位置関係で位置決めされて装着されている。
各画像形成ユニット131には、像担持体である感光体ドラム132が配され、各感光体ドラム132に対向させて帯電器134が設けられている。この帯電器134よりも感光体ドラム132の回転方向(図1の矢印方向)の下流側には、露光装置135が設けられている。この露光装置135は、帯電器134によって一様に帯電された感光体ドラム132の周面に、画像データに基づく光ビームを照射するものであり、これによって各感光体ドラム132の周面に静電潜像が形成される。露光装置135よりも更に感光体ドラム132の回転方向下流側には、現像装置133が設けられている。この現像装置133のトナー容器から上記静電潜像にトナーが供給されることにより、感光体ドラム132の周面にトナー像が形成される。
更に、各感光体ドラム132には、感光体ドラム132周面の残留トナーを除去してクリーニングするクリーニング装置20が設けられている。クリーニング装置20によって清浄化処理された感光体ドラム132の周面は、新たな帯電処理のために帯電器134へ向かうことになる。
転写ベルト136は、各画像形成ユニット131の直上位置において、表面が感光体ドラム132の周面にそれぞれ当接するように駆動ローラ136aおよび従動ローラ136b間に張設されている。各感光体ドラム132の直上には、転写ベルト136を介して1次転写ローラ136cがそれぞれ設けられている。そして、駆動ローラ136aの駆動による転写ベルト136の走行速度に応じて、各画像形成ユニット131の感光体ドラム132上に形成されたそれぞれのトナー画像が、1次転写ローラ136cによって、互いに重ね合わせて転写ベルト136に転写され、転写ベルト136の表面上にカラートナー画像が形成される。
給紙カセット120から、2次転写ローラ137及び駆動ローラ136aのニップ部に向かう記録紙搬送路には、記録紙Pを当該ニップ部に搬送するレジストローラ145が設けられている。このレジストローラ145によって、2次転写ローラ137及び駆動ローラ136aのニップ部への記録紙搬送タイミングが調整された上で、記録紙Pが当該ニップ部に搬送される。また、このニップ部では、記録紙Pに対して、2次転写ローラ137により、転写ベルト136上のカラートナー画像が転写され、記録紙P上にカラートナー画像が形成される。
尚、従動ローラ136bの図1において右側には、転写ベルト用クリーニング装置160が設けられ、記録紙Pへのトナー像の転写処理後の転写ベルト136の表面に残留しているトナーがこの転写ベルト用クリーニング装置160によって取り除かれ、これによって清浄化した転写ベルト136が感光体ドラム132へ供給されるようになっている。
定着装置14は、画像形成部13で記録紙Pに転写されたカラートナー画像に定着処理を施すものである。定着装置14は、通電発熱体により加熱される熱ローラ141と、この熱ローラ141に対向配置され、周面が熱ローラ141の周面に押圧当接される加圧ローラ142とを備えている。そして、画像形成部13で2次転写ローラ137により記録紙Pに転写されたカラートナー画像は、当該記録紙Pが熱ローラ141と加圧ローラ142との間を通過するときの加熱による定着処理で定着され、その後、排紙部15へ排紙される。
図2は、プリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。プリンタ1は、制御部100、記憶部110、画像メモリ120、画像処理部130、画像形成部13、パッチ検知センサ245、ベルト速度検出部140、入力操作部150及びネットワークI/F部160を備えて構成されている。尚、図1を用いて説明した構成要素と同じものには同符号を付して、説明を省略する。
記憶部110は、プリンタ1の備える種々の機能を実現するためのプログラムやデータ等を記憶する。本実施の形態では記憶部110は転写ベルト基準速度記憶部111及び無効ポイント数テーブル112を記憶する。転写ベルト基準速度記憶部111は、キャリブレーション時における理想的な転写ベルト136の速度を基準速度として記憶する。無効ポイント数テーブル112については、後ほど詳しく説明する。
画像メモリ120は、ネットワークI/F部160を介して外部装置から送信された画像データを一時的に記憶する。画像処理部130は、画像メモリ120に記憶されている画像データに対して画像補正や拡大・縮小等の画像処理を施す。
ベルト速度検出部140は、転写ベルト136の回転速度を検出する。検出方法として、例えば、転写ベルト136を張架している駆動ローラ136a、従動ローラ136bの回転速度を検知し、検知結果から転写ベルト136の回転速度を算出する方法や、転写ベルト136の画像形成領域以外の領域に所定間隔で形成されたマークをセンサに検知させ、この検知タイミングに基づいて転写ベルト136の回転速度を算出する方法等があり、従来から用いられている方法で構わない。
入力操作部150は、電源キーや設定キーを有する。ネットワークI/F部160は、LANボード等の通信モジュールから構成され、ネットワークI/F部160と接続されたネットワーク(不図示)を介して外部装置と種々のデータの送受信を行う。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)等によって構成され、記憶部110に記憶されたプログラムを読み出して処理を実行し、各機能部への指示信号の出力、データ転送等を行ってプリンタ1を統括的に制御するものであり、センサ制御部101、無効ポイント数設定部102、平均濃度算出部103及びバイアス補正部104を有する。センサ制御部101は、キャリブレーション時にサンプルポイントの濃度検出をパッチ検知センサ245に対して行わせる為の制御を行う。無効ポイント数設定部102は、濃度検出されたサンプルポイント(有効サンプルポイント)のうち検出濃度を無効とする無効ポイントの数を設定する。平均濃度算出部103は、画像パッチの平均濃度を算出する。バイアス補正部104は、画像パッチの平均濃度に応じて現像バイアス電圧を調整する。
サンプルポイントについて、図3を用いて説明する。図3は、サンプルポイント及び有効サンプルポイントと画像パッチの位置関係と、有効サンプルポイントにおけるパッチ検知センサ245の出力値の一例を示した図である。サンプルポイントとは、キャリブレーション時にパッチ検知センサ245が転写ベルト136上の濃度を検出する位置であり、サンプルポイントの開始位置(図3中の丸1番)は、転写ベルト136の基準位置検出、画像パッチの露光開始タイミング等をトリガとしてセンサ制御部101によって設定される。そして、センサ制御部101は、クロック信号等を用いて、パッチ検知センサ245に等間隔に濃度を検出させるための制御信号を出力する。パッチ検知センサ245は、センサ制御部101から出力される制御信号に応答して転写ベルト136上のサンプルポイントにおける濃度を検出し、検出結果を制御部100へ出力する。本発明における画像パッチの平均濃度の算出方法を説明する前に、従来の算出方法について説明する。
画像パッチの両端付近に位置するサンプルポイントにおいて検出された濃度は、パッチ検知センサ245が画像パッチと転写ベルトの境界、又は画像パッチと次の画像パッチの境界の濃度を検出している可能性がある。従って、サンプルポイントのうち、画像パッチの両端に位置するサンプルポイントを除いたn個の有効サンプルポイントを予め設定し、この有効サンプルポイントにおいて検出された濃度から画像パッチの平均濃度を算出する。有効サンプルポイントの数n=8点とすると、図3に示す有効サンプルポイントは、画像パッチP1の平均濃度を算出する際は丸6〜13番、画像パッチP2の平均濃度を算出する際は丸16〜23番、画像パッチP3の平均濃度を算出する際は丸26〜33番として予め設定される。この有効サンプルポイントの数nは、装置設計時等に実験的に検証されることによって予め定められた数である。
画像パッチの平均濃度の一般的な算出方法として主に(1)全有効サンプルポイントの濃度を平均化する方法(2)有効サンプルポイントの濃度のうち上限値及び下限値を削除して残りの濃度を平均化する方法がある。図3に示すグラフは、有効サンプルポイントにおけるパッチ検知センサ245が出力した濃度の一例である。グラフ中、実線はサンプルポイントにおける濃度、丸は有効サンプルポイントにおける濃度を示している。この場合、方法(1)、(2)の何れを用いても、画像パッチP1の平均濃度は1、画像パッチP2の平均濃度は2、画像パッチP3の平均濃度は3となる。
しかしながら、転写ベルト136上に形成される画像パッチと有効サンプルポイントの相対的な位置は、転写ベルト136の速度が変化すると位置がずれてしまう。更に、プリンタの個体差によって画像形成部13からパッチ検知センサ245までの距離にもバラツキがあるため、有効サンプルポイントであっても画像パッチの濃度を正確に検出できない場合があった。
図4は、転写ベルト136の速度が遅くなった場合について説明するための図である。サンプルポイントの開始タイミング及び有効サンプルポイントの数は図3と同じであるが、転写ベルト136の速度が遅くなった分、サンプルポイント及び有効サンプルポイントに対する画像パッチP1、P2及びP3の位置が後ろにずれている。つまり、有効サンプルポイントの位置と各画像パッチの位置がずれてしまうため、図4のグラフに示すように、有効サンプルポイントであってもパッチ検知センサ245は測定対象である画像パッチ以外の領域の濃度を検出してしまう。
このような場合において上記した従来の方法で画像パッチP1の平均濃度を算出すると、丸6〜7番が出力値4、丸9〜13番が出力値1であるため、方法(1)の場合は、
{(出力値4×3点)+(出力値1×5点)}÷8=2.125
となる。更に方法(2)のように、上限値及び下限値の各2点を削除する場合、出力値4の2点と、出力値1の2点が削除されるため、
{(出力値4×1点)+(出力値1×3点)}÷4=1.75
となる。このように、本来の画像パッチP1の濃度は1であるはずなのに、有効サンプルポイントの位置と各画像パッチの位置がずれることで、パッチ検知センサ245が測定対象である画像パッチ以外の領域の濃度を検出してしまうため、画像パッチの平均濃度を正確に算出することができない。
続いて、図5は、転写ベルト136の速度が速くなった場合について説明するための図である。サンプルポイントの開始タイミング及び有効サンプルポイントの数は図3と同じであるが、転写ベルト136の速度が速くなった分、サンプルポイント及び有効サンプルポイントに対する画像パッチP1、P2及びP3の位置が前にずれている。つまり、有効サンプルポイントの位置と各画像パッチの位置がずれてしまうため、図4のケースと同様に、図5のグラフに示すように有効サンプルポイントであってもパッチ検知センサ245は測定対象である画像パッチ以外の領域の濃度を検出してしまう。
このような場合において上記した従来の方法で画像パッチP1の平均濃度を算出すると、丸6〜10番が出力値1、丸11〜13番が出力値2であるため、方法(1)の場合は、
{(出力値1×5点)+(出力値2×3点)}÷8=1.375
となる。更に方法(2)のように、上限値及び下限値の各2点を削除する場合、出力値2の2点と、出力値1の2点が削除されるため、
{(出力値1×3点)+(出力値2×1点)}÷4=1.25
となる。このように、本来の画像パッチP1の濃度は1であるはずなのに、有効サンプルポイントの位置と各画像パッチの位置がずれることで、パッチ検知センサ245が測定対象である画像パッチ以外の領域の濃度を検出してしまうため、画像パッチの平均濃度を正確に算出することができない。
以上の問題を解決するために、有効サンプルポイントの中央部の濃度を算出し、各有効サンプルポイントにおける濃度のうち、中央部の濃度との差が大きい順にm個の有効サンプルポイントの濃度を無効にする。そして残った(n−m)個の有効サンプルポイントの濃度の平均値を画像パッチの平均濃度とする。
図7は、キャリブレーション処理の流れを示すフローチャートである。図7を用いて本実施の形態における画像パッチの平均濃度の算出方法を含んだキャリブレーション処理について具体的に説明する。まず、無効ポイント数設定部102は、ベルト速度検出部140から転写ベルト136の回転速度の検出結果を入力し(ステップS11)、転写ベルト136の回転速度と転写ベルト基準速度記憶部111に記憶されている基準速度の速度差を計算する。そして、この速度差を用いて無効ポイント数テーブル112から無効ポイント数設定部102は無効ポイント数mを設定する(ステップS12)。
図6は、無効ポイント数テーブル112のデータ構成の一例を示す図である。無効ポイント数テーブル112には、転写ベルト136の回転速度と基準速度の速度差とこのとき使用する無効ポイント数mを対応付けて記憶している。例えば、転写ベルト136の回転速度と基準速度の差が小さければ、有効サンプルポイントと画像パッチの位置のずれ量は小さい。つまり、有効サンプルポイントのうち、画像パッチ以外の領域に位置してしまうポイントの数は少なくなると考えられる。従って、上記速度差が小さいときは、有効サンプルポイントのうち無効ポイントとするポイント数を少なくすることによって、より多くのデータ(濃度)から平均濃度を算出することができる。
これとは逆に、転写ベルト136の回転速度と基準速度の差が大きれば、有効サンプルポイントと画像パッチの位置のずれ量は大きい。つまり、有効サンプルポイントのうち、画像パッチ以外の領域に位置してしまうポイントの数が多くなると考えられる。従って、上記速度差が大きいときは、有効サンプルポイントのうち無効ポイントとするポイント数を多くすることによって、画像パッチ以外の領域に位置していた有効サンプルポイントの濃度を高い確率で排除することができる。
また、図6には示していないが、転写ベルト136の回転速度と基準速度が同じであった場合(差が0であった場合)は、有効サンプルポイントは全て画像パッチ内の領域に位置しているとして、無効ポイント数m=0としてもよい。本実施の形態では、転写ベルト136の回転速度と基準速度の速度差=x3であり、無効ポイント数設定部102は、無効ポイント数m=4に設定したこととして以下を説明する。
次に、制御部100は画像形成部13に対して画像パッチを形成させ(ステップS13)、更にセンサ制御部101がパッチ検知センサ245に対してサンプルポイントにおける濃度を検出させる(ステップS14)。
そして、平均濃度算出部103は、パッチ検知センサ245から出力された濃度のうち有効サンプルポイントの濃度を抽出し、有効サンプルポイントの中央部に位置する中央ポイントの濃度(中央濃度)を計算する(ステップS15)。図4の場合、有効サンプルポイントは8個と偶数であるため、中央ポイントを丸9番と丸10番とし、各ポイントの濃度の平均値を中央濃度とする。丸9番と丸10番は共に濃度が1であるため、中央濃度は1となる。尚、有効サンプルポイントが奇数の場合は、中央に位置する1つのポイントの濃度を中央濃度としてもよいし、有効サンプルポイントが偶数、奇数に関わらず、中央部に位置する複数のポイントの濃度の平均値を中央濃度としてもよい。
続いて、平均濃度算出部103は、各有効サンプルポイントの濃度と中央濃度の差を算出する(ステップS16)。図4に示す丸6番から順に説明すると、丸6番の濃度=4、中央濃度=1であるため、差=3となる。順に、
丸7番の濃度=4、差=3
丸8番の濃度=4、差=3
丸9番の濃度=1、差=0
丸10番の濃度=1、差=0
丸11番の濃度=1、差=0
丸12番の濃度=1、差=0
丸13番の濃度=1、差=0
となる。
次に、平均濃度算出部103は、各有効サンプルポイントの濃度と中央濃度の差が大きい順にm個の濃度を無効にする(ステップS17)。つまり、平均濃度算出部103は、ステップS16において算出された差の大きい丸6〜8番の3つの濃度を無効にし、残り1つは、例えば中央部から位置が最も離れている丸13番の濃度を無効として、合計4つの濃度を無効にする。
そして、平均濃度算出部103は、無効となった濃度以外の濃度から平均濃度を算出し、その平均濃度を画像パッチの平均濃度とする(ステップS18)。つまり、平均濃度算出部103は、丸9〜12番の濃度から平均濃度を算出し、算出された濃度を画像パッチの平均濃度とする。そして、バイアス補正部104は、算出された各画像パッチの平均濃度に基づいてキャリブレーションを実行する(ステップS19)。具体的には、各画像パッチの平均濃度のうち、予め設定された濃度に最も近い濃度を持つ画像パッチを決定し、この画像パッチを形成したときの現像部228に印加された現像バイアス電圧を、通常印刷時の現像バイアス電圧に設定する等して、現像バイアス電圧の調整を行う。そして処理を終了する。
以上、説明したように、転写ベルト136の速度変動等によって有効サンプルポイントと画像パッチの位置がずれた場合でも、画像パッチ以外の領域に位置していた有効サンプルポイントの濃度を効果的に削除することができ、画像パッチの濃度を正確に検出することができる。
尚、本実施の形態で用いたプリンタ1は、電子写真方式のプリンタであるため、現像バイアス電圧を調整してトナー像の濃度補正を行うこととしたが、電子写真方式以外のプリンタであって、他の手段によってトナー像の濃度補正を実行可能なプリンタであっても本発明を適用可能である。
また、本実施の形態では、転写ベルト136の回転速度と基準速度との差に応じて無効ポイント数mを決定する場合について説明したが、転写ベルト136の回転速度にかかわらず無効ポイント数mを固定としてもよい。無効ポイント数mを固定とした場合、図7におけるステップS11、S12の処理は必要ない。
1 プリンタ(画像形成装置)
100 制御部
101 センサ制御部
102 無効ポイント数設定部(設定手段)
103 平均濃度算出部(決定手段、無効手段、算出手段)
104 バイアス補正部(補正手段)
110 記憶部
111 転写ベルト基準速度記憶部(記憶手段)
112 無効ポイント数テーブル
120 画像メモリ
130 画像処理部
13 画像形成部(パターン形成手段)
245 パッチ検知センサ(濃度検出手段)
140 ベルト速度検出部(速度検出手段)
150 入力操作部
160 ネットワークI/F部

Claims (2)

  1. 画像データに応じた画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって形成された濃度補正用の画像パッチについて、予め位置が定められたn個(nは1以上の整数)の連続した検出ポイントにおける前記画像パッチの濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記n個の検出ポイントのうち中央部に位置する中央ポイントを決定し、当該中央ポイントにおいて検出された濃度から中央濃度を決定する決定手段と、
    前記検出された濃度のうち、前記決定された中央濃度との濃度差が大きい順にm個(mは0以上n未満の整数)の濃度を無効とする無効手段と、
    前記検出された濃度のうち前記無効手段によって無効とされた濃度以外の濃度の平均値を算出する算出手段と、
    前記算出された平均値に基づいて、濃度補正を行う補正手段とを備え、
    前記画像形成手段は、複数のローラによって無端走行可能に張架された転写ベルト上に前記画像パッチを形成するものであり、
    前記転写ベルトの走行速度を検出する速度検出手段と、
    前記転写ベルトの基準速度を記憶する記憶手段と、
    前記検出された転写ベルトの走行速度と前記記憶された基準速度の差に比例して、前記検出された濃度が前記無効手段によって無効とされる数mを設定する設定手段とを更に備えた画像形成装置。
  2. 前記決定手段は、前記n個の検出ポイントのうち中央に位置する複数のポイントを中央ポイントとして決定し、当該複数の中央ポイントの平均値を中央濃度とするものである請求項1に記載の画像形成装置。
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