JP3337851B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
像形成する画像記録装置において形成される現像材(ト
ナー)像の濃度計測および濃度制御を実行する画像記録
装置の濃度制御方法に関するものである。
プリンタ等では、対環境特性を各々のコンポーネント
(例えば、高圧ユニット出力安定度、感光体ドラムの定
期交換、または、カートリッジ化、ユーザ用濃度調整ボ
リューム等)の精度維持によって、環境変動(例えば、
温度、湿度、気圧等)が生じても、その設計余裕度から
許容される範囲になるように設定され、出力画質を保証
する構成をとっていた。
来例では、単色プリンタ等では、その出力画質は、保証
可能であったが、近年カラープリンタのニーズが高ま
り、また、カラーも合成7色から、自然色(フルカラ
ー)へと移行しており、従来、単色プリンタで行ってい
る様な、各々のコンポーネント精度によって濃度(画
質)保証を行っても指示色を正確に設定する必要があっ
た。また、一度設定したパラメータも、環境変動(例え
ば、気温、湿度、気圧、センサ汚れ、等)の影響を強く
受ける為、複雑に都度切替える必要が生じるといった欠
点があった。
力画質の改善に寄与することが可能な画像記録装置を提
供することを目的とする。
るために、請求項1の発明は、記録媒体にトナー画像を
記録する画像記録手段と、前記トナー画像が形成される
前記記録媒体に光を照射する照射手段と、前記記録媒体
からの反射光を検出する検出手段と、前記トナー画像が
形成されていない状態での前記検出手段の出力が第1の
所定値となるときの前記照射手段の光量及び、前記トナ
ー画像が形成されている状態での前記検出手段の出力が
第2の所定値となるときの前記照射手段の光量とに基づ
いて、前記画像記録手段の記録条件を制御する記録条件
制御手段と、前記トナー画像のエッジ部における前記検
出手段の出力の急激な変化を無効にするべく、該出力を
フィルタ処理するフィルタ手段を備えたことを特徴とす
る。
を直接的に受光する受光手段を備え、前記記録条件制御
手段は、前記受光手段の出力に基づいて前記照射手段の
光量を判断することを特徴とする。
サンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリン
グ手段のサンプリング値を記憶する記憶手段とを備えた
ことを特徴とする。
前記検出手段の出力を2次積分することを特徴とする。
好適なレンジのみを用いるようにして測定精度を高める
とともに、トナー画像のエッジ部における制御系の過渡
現象を抑制することが可能となる。
に説明する。
画像記録装置およびその中に設置される濃度制御装置の
構成を示す。
像形成部を示す。2はレーザビームを受光して潜像を形
成する感光体ドラムである。3は上記潜像から現像され
た画像を記録紙に転写する転写体ドラムである。4は画
像信号をレーザ光で発射するレーザー走査ユニットであ
る。5はイエローの潜像を現像するイエロートナー用の
現像ユニット、6はシアントナー用の現像ユニット、7
はマゼンタトナー用の現像ユニット、8はブラックトナ
ー用の現像ユニットである。9は転写体ドラムに形成さ
れた画像の濃度を検出する濃度センサ部である。10は
濃度センサ信号の検出回路、11は信号検出回路10に
基準電圧を供給する基準電圧回路である。12は装置全
体の制御を司どるCPUである。13はイエロー現像ユ
ニットの現像バイアス電源、14はシアン現像ユニット
の現像バイアス電源、15はマゼンタ現像ユニットの現
像バイアス電源、16はブラック現像ユニットの現像バ
イアス電源である。
下に説明する。
示の帯電器によって帯電後、レーザー走査ユニット4が
発射するレーザー光によって感光体ドラム2上の表面に
潜像を形成する。たとえば、イエローの潜像が形成され
ると、イエローの現像ユニット5の現像バイアスが印加
され、イエローの潜像がトナーによって可視化される、
可視化されたトナー像は、転写体ドラム3に印加されて
いる転写高圧電源によって引き付けられ、感光体ドラム
2から転写体ドラム3に転写される。上記一連の動作を
各色(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックB
k)同様に行う事により、転写体ドラム3上にはカラー
像が形成され、その後、転写用紙(不図示)に転写後、
定着されて、プリント出力される。
なように、画像記録装置では各色のプリントシーケンス
が独立しており、従って、感光体ドラム2上か、または
転写体ドラム3上の画像を濃度センサ9で測定すること
により各色のトナー濃度を検出することができる。この
検出結果を用いて記録プロセス毎に記録条件(ここで
は、現像バイアス)を制御することにより、最適な画質
が得られるトナー調合を実現することが可能である。
に転写されたトナー像を濃度センサ9を含む反射光量測
定系によって計測し、その検出光量のレベルに応じて、
各色の現像バイアス電圧をコントロールし、常に各色ト
ナーの濃度を安定して合成する。
説明する、図2は濃度センサ部9の反射光検出部の構成
を示すものである。図2において50は光源、51は光
源50に近接し、且つ光源50の光の一部を受光可能な
位置に配置された受光素子、52は転写体ドラム3から
の反射光を受光する受光素子である。
ム3上に照射されると共に、受光素子51にその一部の
光線が入光する。一方、転写体ドラム3上のトナー像に
光線が照射された場合は、そのトナー像の濃度にレベル
が比例した反射(吸収)光が生じて受光素子52に反射
光が到達する。受光素子52が出力する検出信号のレベ
ルを増幅して調べることによって、基本的な濃度測定を
行う。光源より照射した光量は例えば、濃度“1”のと
きの検出光量は濃度“8”の検出光量の約1/64とな
ってしまう。即ち、検出光量を光電変換、増幅した場合
に、5Vの信号電圧を最大値として考えると濃度“1”
は約78mVというレベルとなり通常の電子回路として
は低レベルであるのでノイズの影響を受け易い。また、
図1で示した様に濃度センサ9を搭載する基板は、転写
体ドラム3の表面に近接し、且つ、感光体ドラムからの
現像材転写の直後が計測ポイントとなるため、殆どのケ
ースとして考えられるのはCPU12等を搭載したシー
ケンス制御基板からは遠い所に配置される事となってし
まう、従って、濃度センサ9の基板に要求される機能と
して本実施例では以下の点を配慮している。
子52において生じる暗電流の影響を軽減するために受
光素子51の検出電流は大きくする。
数)で表わされるので回路利得(検出値/Δ濃度)を固
定した方式とすることによって、濃度の大きさに左右さ
れることなく一定の精度(誤差)で記録濃度を検出す
る。
から、汚れの影響を強く受ける。従って、汚れても検出
値を補正可能な濃度センサ9の構成とする。
図3に示す。図3において100は光源50のダイオー
ドの端子、101は光源50のモニター用ピンフォトダ
イオード(受光素子51)端子、102は反射光測定ダ
イオード(受光素子52)端子、103は電圧電流変換
アンプであり、モニター用ピンフォトダイオード端子1
01から入力される電流を抵抗104との組み合わせに
よって、電圧電流変換する、105〜108は比較増幅
器である。109〜111は比較増幅器106の出力を
受けて、光源電流を制御する電圧電流変換回路である。
112,113は反射光測定ダイオード端子からの電流
を電圧変換する電圧電流変換回路である。114は本セ
ンサ基板の出力、115は複数のラダー抵抗と、スイッ
チング素子によるDA(デジタル/アナログ)コンバー
タである。116はCPUからのコード信号入力端子で
ある。
項目挙げたが、このために、 1.検出電流を常にフィードバックして、光源光量を制
御し、光源の光量を検出する。
で構成し、且つ、回路利得(検出値/Δ濃度)を固定す
るために外部より基準電圧を供給する。
常時入−出力関係が定められるので光源計測時のみ点灯
すればよくLEDの長寿命化を可能とする。
構成している。すなわち、反射光電流は、端子101よ
り流れ込み、電圧電流変換アンプ103のマイナスピン
に入力されると電圧電流変換アンプ103は、その入力
電流と抵抗104との積に等しい電圧を出力する。この
反射光電圧は比較増幅器106に与えられ、位相補正及
び増幅が行われる、この際に、アンプの基準電圧側には
不図示のシーケンス制御基板より信号を受けたコード信
号に基づいてDA変換されたアナログ値が入力されてお
り、このアナログ値を基準電圧値として比較増幅した結
果を出力する。
〜111で構成する電圧電流変換回路によって、電流変
換され、光源電流をドライブする。
流の大きさはシーケンス制御基板より送られたコード信
号の示す値になる様に回路動作する、次に光源電流は、
端子102から流入し、112と113で構成する電流
電圧変換回路によって電圧レベルの形態で出力する。
ス制御基板よりコードで指示(デジタル信号)しまたそ
の光源の光量をモニターするのでその検出レベルは基準
値(コード指示値)の反射率の逆数倍された出力とな
る。このため、S/N比の良い信号としてセンシングす
る事が可能である。
ンスについて説明する。
に転写体ドラム3上に生成する読み取り用パッチ(画
像)形状の一例を図4および図5に模式的に示す。LE
Dの発光波長領域である約800〜1000nm域では
図4に示すパッチの黒トナー部分は光吸収、図5に示す
パッチのカラートナー部分は反射を示す、従って、黒ト
ナーとカラートナーの計測時の下地は異なる、黒トナー
では反射率の高い白地、カラートナーでは反射率の低い
黒色系を用いる事によって、検出コントラストを向上さ
せることができる。
させた濃度制御処理のフローを図6に示す。制御を実行
するCPUは濃度処理に入ると記録がカラー処理であれ
ばカラーの計測パラメータを、(白/)黒処理であれば
黒の計測パラメータを各々レジスターに設定する(ステ
ップS20,S25)。画像記録装置は現像バイアスを
サンプリング用の値Vbsに設定し、印字シーケンスを
開始する(ステップS30)。黒トナーのパッチで回転
すると転写体の回転方向にまず地肌、即ち、トナーを付
着させない領域があり、次にベタ黒が配列される(図4
参照)。濃度センサ9は最初に地肌の計測処理を行な
う。まず地肌基準電圧として反射率が高い、即ち、Vr
ef11 の値を設定する。すると上記説明したフィード
バック機能によって光源50は反射率の逆数倍レベルま
で高められ出力されるのでその値Irbを読み取る(ステ
ップS30,ステップS100〜S120)。
センサ9は、基準電圧として反射率が低い即ち、Vre
f2を設定し、同様に光源のレベルIsbを読み取る(ス
テップS50,ステップS200〜S220)。このよ
うにして得られたVref1,Irb,Vref2,Isb
の値と下地濃度、及び、ベタ黒検出時の濃度の関係は下
記の式のようになる。いま下地濃度をDu、ベタ黒処理
濃度をDtとし、前記光量光源制御方式で、下地検出さ
れた信号は
る、そこで地肌に対するベタ黒処理部のコントラストを
上記2つの式より求めると、
コントラスト値を求めることができる。上記コントラス
ト値と制御パラメータである現像バイアスとの関係を図
7に示す。図7において、横軸は現像バイアスの値、縦
軸は濃度、又はセンサ出力を表しておりカーブAは常温
時の現像特性を抽象的なモデルとして表している。
高湿の特性を示す。また下側(低濃度側)のカーブCは
低温低湿の特性を各々抽象的なモデルとして示した。
像濃度の影響のカーブのモデル及び、環境による変動の
複数パターンを抽象的なモデルとして図8に示した。図
8の符号(A)〜(F)に示すごとく環境変動は丁度現
像バイアスを変化させたのと等価な影響を受ける、従っ
て、濃度の補正を現像バイアスによって行うことが可能
(可制御)である。なお、図8のグラフでは予め設定し
た、現像バイアス初期値Vbsによって検出されたレベ
ルを、各々、低温低湿ではC(LL)、常温常湿ではC
(NN)、高温高湿ではC(HH)として表現してい
る、上記式で求めた地肌のベタ黒とのコントラスト値に
対する、理想現像バイアス値(例えば、濃度1、6を得
る現像バイアス)に相当する現像バイアス初期値Vbs
の増量分として、例えば、低温低湿ではΔV(LL)、
常温常湿ではΔV(NN)、高温高湿ではΔV(HH)
を予めテーブル又は計算式としてCPU内に格納してお
き、現像バイアス初期値Vbsで求めたコントラスト値
を入力として、バイアス値(又は、補正増量ΔVbs)
を求めその結果をメモリーへ格納する(図6のステップ
S60,ステップS300〜S310)。通常の印字シ
ーケンスでは上記で求めた補正増量ΔVbsを用いて現
像バイアスを増量補正することにより、環境変動を受け
ない常に安定した濃度制御を可能としたものである。
が、カラーの場合、前節でも触れたように、波長約80
0〜1000nm域において、反射の特性を示す。
る、そこで地肌に対するパッチ処理部のコントラストを
上記2式より求めると、
な勾配を示す図9に示すカーブとなる。図9においても
動作原理は黒処理と同様の動作であるが、基準濃度の線
が図のごとく反射率の低い即ち、検出電圧として高いレ
ベルとなる。従って、コントラスト値は図中の地肌濃度
Duを基準とした相対値で表せる。その他の処理内容に
ついては黒の処理方式と同様なのでここでは説明を省
く。
しなかったので次に、センサ汚れに対する補正について
説明する。センサの汚れは反射率と同等な影響を系に与
える、即ち、光源の光量をその透過率程低下した比率分
高めた結果をセンス出力として出力する。従って、上記
式をセンサ汚れをDdとして表現すると、下地で検出さ
れた信号は
検出電圧はVref2/Vref1を適切な値とするこ
とにより前記した、センサ光源の出力をCPUに取り込
んだときオーバーレンジすることなく、また小レベルで
s/n比を低下させることなくまた受光素子の暗電流の
影響を最小限に止めて検出することを可能とした。
システム構成を示す。図1の第1の実施例と同様の箇所
には同一の符号を付しており、詳細な説明を省略し、相
違点を説明する。
写高圧ユニットである。環境のトナー濃度に与える影響
についてはその内、高温高湿環境において、温湿度によ
る高圧の伝導体抵抗の変動、トナーの現像時における摩
擦帯電電圧の変動、その他諸々の影響によって、L、L
環境において転写効率が低下する現象が確認されてい
る。また、通常時から常に転写高圧を上昇させたら良い
のではないかと言うことが考えられるが、その装置の置
かれている環境条件に対して、必要以上の高電圧を印加
した場合、トナー電荷の突き抜け現象により転写効率が
著しく低下するという現象が確認されている。
る、コントラスト入力値C(NN)までは現像バイアス
値のみのパラメータ変更で画質保証を行ない、C(N
N)の値以上の入力があった場合は、現像バイアスと同
時に転写電圧を図のごとくV1〜V3の様に現像バイア
ス値又は、コントラスト値に関連付けて可変することに
より、高精度の濃度制御を可能とした。
として、第2の実施例では、図6の処理手順に加えて、
図12のステップS65に示すように、コントラストの
値がある固定値以上の場合に対して、現像バイアスと同
時に転写高圧を上昇して感光体ドラムから高効率に転写
体のトナーを引きつけるよう処理手順を構成した。
構成は第1の実施例と同様とすることができる。
理フローを示す。
ーの計測パラメータを、黒処理であれば黒の計測パラメ
ータを各々レジスターに設定する(ステップS20,S
25)。画像記録装置は、現像バイアスをサンプリング
用のVbsに設定し、印字シーケンスを開始する(ステ
ップS30)。黒トナーで説明すると、パッチ領域は回
転方向にまず地肌、即ち、トナーを付着させてない領域
があり、次にベタ黒を配列している。濃度センサ9は地
肌の計測処理を行なう。まず地肌基準電圧として反射率
が高い、即ち、Vref1を設定する(ステップS10
0)。すると上記説明したフィードバック機能によって
光源は反射率の逆数倍レベルまで高められ出力されるの
でその値を読み取る(Irbとする、ステップS11
0)。
センサ9は、基準電圧として反射率が低い即ち、Vre
f2を設定(ステップS200)し、同様に光源のレベ
ルを読み取る(Isbとする、ステップS210)。ここ
で、上記構成により、実際に転写体ドラム3上に乗った
トナー像を読み取ると、センサへの入力は白地から急峻
なレベル変化によって目標反射光量に追従すべく過渡現
象を生じる。周知の如く過渡現象はその目標値との差が
大きければ大きい程その収束時間は多く要す。従って本
実施例では計測パッチの下地からベタパッチへの切り替
わり点、または、逆にベタパッチから下地への切り替わ
り点で、反射光量目標値をフィードバック出力が大幅な
変化が生じないような値となるよう設定することにより
高速に目標値に追従させる。
は図3の回路の一巡伝達特性を示す。図14において、
Ga〜Gcは濃度の異なるパッチ検出を行った時の特性
を示しており、Gaは低濃度の被計測パッチを計測して
いる時の回路伝達特性を示している。また、Gcは高濃
度の被計測パッチを計測している時の回路伝達特性を示
している。
3で示した回路図からも明確なように、反射率が異なる
ため回路のオープンループゲインが大きく異なりその結
果リニアー回路定数である帯域利得積の関係から周波数
特性、即ち、カットオフ周波数が変化してしまう。
トナーパッチの様なインパルス状に入力されてくる光量
情報に対して回路の持つカットオフ周波数が低ければ遅
く収束し、高ければ高速に収束する事は周知である(図
15参照)が、濃度データに含まれるエッジ効果(電子
写真プロセスの特徴でもあるトナーの粒子が持つ帯電現
象によってパッチパターンの端部である潜像電位の急峻
に変化する部分が高濃度になる現象)等によって回路の
オーバーシュートや著しい場合であればレンジオーバー
を生じることもある、この様な現象が生じると回路は通
常直線性を損ない、出力データの目標収束特性が意図し
ない時間を要してしまう危険性が有る。
定を次の判定に基づいて決定する。黒トナーを例に述べ
ると 1)構成回路の利得帯域積(本説明で用いた回路構成で
はカットオフ周波数で1kHzで利得が100即ち、G
B積=100000である)を求める。
ら、一巡ループ利得を与える増幅器に必要とされる利得
を算出(吸収率の逆数)例えば濃度1.0であれば10
倍以上の増幅率から目標値に収束を開始する。
Hz即ち、Vspan/100μsに相当するスリュー
レートで目標値に収束する事を示している。同様に、濃
度2.0であれば100倍以上の増幅率から目標値に収
束する、従い、GB積/G=1000←約1kHz即
ち、Vspan/1msに相当するスリューレートで目
標値に収束することを示している。
理、すなわち、利得バンド積をカットオフ周波数で除し
た後、前のパッチ画像のときに用いたしきい値を上記除
算結果以下の変更幅で変更する演算処理を図13のステ
ップS45で適宜行う事により、その計算結果を反射光
量目標値として設定することで、スリューレートによる
系の追従スピードを一定の値として検出する構成が自在
にコントロールすることが可能である。
とはスリューレートの変化に応じて、目標反射光量設定
値を変更することであり、図15で必要な回路応答スピ
ード、ここではパッチサイズ及び、後述詳細説明するフ
ィルター等の特性から決定される立ち上がり時間の(図
中tr)値に相当する検出電圧を目標とした目標反射光
量設定値を決定することである。
を読みとると、電子写真プロセスの特徴でもあるトナー
の粒子が持つ帯電現象によってパッチパターンの端部
(潜像電位の急峻に変化する部分)が高濃度になる現象
(エッジ効果)が現れる。このエッジ部の濃度はパッチ
中央部の濃度に比較し、高濃度となってしまう。従っ
て、トナーのエッジ部の反射光量を測定しても、そのデ
ータによって系を制御することは、本質的ではない。そ
こで、このエッジ部を所定の幅、データとして無効にす
る処理を行なう。そこでそれ以外のパッチ中央部のデー
タをサンプリング後、平均化処理することによって、よ
り正確な濃度データとして取り扱えることは明確であ
る。
エッジ部、更に正確には、入力のデータの変化が生じる
部分では一定時間データがオーバーシュートしない様に
するために、濃度センサからの濃度データを差分法によ
る2次積分処理を行ない、前記2次積分処理に従属させ
て最大値検出処理を行なうことで、そのデータ確度を向
上させる。
る。図17に実際にパッチデータを読みとった時のデー
タをエッジ効果も含め示す。図16は、図17で示す入
力信号を受けてエッジ効果を無効にするための演算処理
部(CPU)の処理フローの一例を示した。
濃度センサ9の検出信号(アナログ信号)はパッチのエ
ッジ部で高濃度を検出し、レベルのオーバーシュートを
生じる。このオーバーシュートはそのままサンプリング
クロックで取り込まれる(ステップS1000)。ここ
で例えば、データの平均化処理、即ち、N個のAN サン
プリングを行なった場合、ΣAN /Nをその時のデータ
として取り扱った場合、パッチ中央部のデータを真の値
として考えるとサンプル数Nが小さい時であれば結果と
して大きな誤差要因(反射光量として真値よりも高いレ
ベル検出、即ち、結果として低濃度の結果として出力し
てしまう。)を与えてしまう。そこで、本実施例では上
記不都合が生じない様に、取り込んだN個のデータを、
例えば、バタワースの2次積分処理(ソフト処理)する
(ステップS1020)。この処理によって、時間的高
次積分処理手法を用いて電子写真プロセススピードに応
じて、その積分定数をフィットさせる処理を介在させる
ことによって、その波形エッジ部に含まれる高レベルデ
ータ領域を無効にする。これにより、データ角度が向上
する。
だ反射光量は、上述したセンサー回路によって、適正な
レベル(S/Nの向上を行なった後)に増幅した後にC
PUのA/Dコンバータによって、デジタルコード情報
に変換される、変換されたコード情報に基づいて、公知
の、例えば、バタワースの2次積分フィルターである
ログラム処理(ソフト処理)によって、取り込まれたデ
ータを時系列的積分処理を行なう。
タを例えば、データのサンプリング順に上記式に適用
(代入)し、常に、結果データをメモリー上に格納する
構成とすることにより、リアルタイムにサンプリングデ
ータから、結論である、2次積分結果を得る。このよう
に随時入力されたデータを直接に時間積分処理している
ため、N個平均処理の様に、N個のデータ(An )がメ
モリー上に全部格納されて初めて計算により、AN /N
によって初めて求められる回路構成に比較し、結果に対
するアクセススピード、また、この様に求めた結果であ
ってもパッチ中央部のデータを真の値として考えるとサ
ンプル数Nが小さい時であれば上記した様にプラス誤差
が大きい等について明らかに有利である。
でメモリーの節約効果が得られると共に、計算定数をプ
ログラム可変処理することによって、最適なエッジ効果
を除去したフィルタを構成することが可能である。
均値を忠実に出力する。そこで、波形平均値の最大値を
メモリーに格納する処理(図16のステップS104
0)をカスケードにより行なうことにより、パッチ濃度
を正確に計測することが可能となる。
得られた検出電圧と、トナーのパッチから得られた検出
信号を除算した結果、即ち、コントラスト値を用いて、
プリンタの像形成条件を制御したこと、及び、センサの
構成を、反射検出光量の設定方式による、光源光量検出
方式としたことで、 1)環境変動が生じても、最適なトナー濃度の調合がな
され、安定したカラー画像を出力することが可能となっ
た。
るので、センサ汚れ、光源汚れ等の影響を最小限とする
ことが可能となった。
し、常に反射光量の強度をシーケンスコントローラから
の指示値に制御した時の光源光量として検出する為、高
濃度でもS/N比の良いセンサ信号を得ることが可能で
ある。
し、常に反射光量の強度をシーケンスコントローラから
の指示値に制御した時の光源光量として検出する為、一
巡の発光光源、被測定トナー、受光センサで構成される
系を閉ループ、即ち、利得1で構成している為、発光光
源の効率等が経年変化によって低下しても検出精度に影
響を与えない。
で構成している為、スタンバイ点灯が不用となり、必要
なタイミングにのみ点灯することが可能(光源の長寿命
化が可能)となった。
ッチ(トナー画像)への切り替わり点、または、逆にベ
タパッチから下地への切り替わり点で、反射光量目標値
をフィードバック出力が大幅な変化が生じないような値
となるよう設定する構成とする事により高速に目標値に
追従でき、計測精度の向上を達成した。
(潜像の電位が急峻に変化する部分で生じる高濃度部
分)に対し、最適な(プロセススピード及び、エッジ効
果の現れ方に対応して積分定数可変可能な)パッチ濃度
検出装置を提供することを可能とした。
のうち好適なレンジのみを用いるようにして測定精度を
高めるとともに、トナー画像のエッジ部における制御系
の過渡現象を抑制することが可能となる。
図である。
ある。
ある。
ある。
図である。
ある。
トである。
トである。
る。
る。
換する電流電圧変換回路 114 センサ出力 115 DAコンバータ 116 CPUからのコード信号入力端子
Claims (4)
- 【請求項1】 記録媒体にトナー画像を記録する画像記
録手段と、 前記トナー画像が形成される前記記録媒体に光を照射す
る照射手段と、 前記記録媒体からの反射光を検出する検出手段と、 前記トナー画像が形成されていない状態での前記検出手
段の出力が第1の所定値となるときの前記照射手段の光
量及び、前記トナー画像が形成されている状態での前記
検出手段の出力が第2の所定値となるときの前記照射手
段の光量とに基づいて、前記画像記録手段の記録条件を
制御する記録条件制御手段と、 前記トナー画像のエッジ部における前記検出手段の出力
の急激な変化を無効にするべく、該出力をフィルタ処理
するフィルタ手段を備えたことを特徴とする画像記録装
置。 - 【請求項2】 前記照射手段の照射光を直接的に受光す
る受光手段を備え、前記記録条件制御手段は、前記受光
手段の出力に基づいて前記照射手段の光量を判断するこ
とを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。 - 【請求項3】 前記検出手段の出力をサンプリングする
サンプリング手段と、 前記サンプリング手段のサンプリング値を記憶する記憶
手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像記
録装置。 - 【請求項4】 前記フィルタ手段は、前記検出手段の出
力を2次積分することを特徴とする請求項1記載の画像
記録装置。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP06263095A JP3337851B2 (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 画像記録装置 |
US08/428,432 US5678132A (en) | 1994-04-26 | 1995-04-25 | Image density detection adjustment device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06263095A JP3337851B2 (ja) | 1995-03-22 | 1995-03-22 | 画像記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08262817A JPH08262817A (ja) | 1996-10-11 |
JP3337851B2 true JP3337851B2 (ja) | 2002-10-28 |
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ID=13205841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP06263095A Expired - Fee Related JP3337851B2 (ja) | 1994-04-26 | 1995-03-22 | 画像記録装置 |
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JP (1) | JP3337851B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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-
1995
- 1995-03-22 JP JP06263095A patent/JP3337851B2/ja not_active Expired - Fee Related
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