JP2007333834A - 光学センサユニット、画像形成装置 - Google Patents

光学センサユニット、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】自己に関する情報が分かる、または、装置装置本体に取り付けられているのが交換されたものであることを、装置本体が判断できる光学センサユニット及びこれを備えた画像形成装置装置を提供する。
【解決手段】Pセンサ310に情報を記憶するメモリ313を設けている。これにより、メモリ313に例えばPセンサ310に関する情報を記憶させることができる。また、Pセンサ310にPセンサ310の個体識別情報を有する識別部材を設けている。これにより、当該識別部材が有するPセンサ310の個体識別情報と、装置本体内メモリに記憶されているPセンサ310の個体識別情報とを照合し、個体識別情報が一致しない場合には、装置本体は装置本体内のPセンサ310が交換されたという情報を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、詳しくは、光学センサユニットを有する画像形成装置に関するものである。
従来より、画像形成装置には、安価なものから高価なものまで様々なセンサが組み込まれている。例えば、発光素子と受光素子とを組み合わせた光センサとしては、スキャナ系では原稿用紙サイズ検知センサ、ドラム廻り系では濃度センサ、位置ずれを検知する位置ずれ検知センサがある。また、転写系では中間転写ベルトの速度を検知するフィードバックセンサ、紙搬送系では給紙センサ、レジストセンサ、用紙の種類を判別する紙種検知センサがある。また、装置本体には、光センサの寿命判定情報である稼動履歴や発光出力などの光センサに関する情報を記憶するメモリが設けられており、装置本体はこのような情報を基にして、装置本体に設けた制御装置により光センサの寿命判定を行ったり、発光出力の調整を行ったりする。
また近年、地球環境保全の観点から、複写機やプリンタ等の画像形成装置のリサイクルが進められており、上述した光センサなどの部品のリユースや再資源化が行われている。このことから、回収された光センサの品質状態や寿命判定情報である稼動履歴がある一定条件を満たしていれば、リユース可能なものとして装置本体から取り外した光センサを再び別の装置本体に組み込むことにより資源並びにエネルギーの消費量の削減及び製造コストを抑えることができる。また、それ以外のものについては分別を行ってリサイクル材として再資源化を図ることにより廃棄物量の削減ができる。
特に、光センサの中で特に高価なものとしては、濃度センサや位置ずれ検知センサがある。このようなセンサを用いた画像形成装置としては、図2と図3に示したように画像濃度検知センサユニット(Pセンサ)310内に、高価な光センサである濃度センサ311や位置ずれ検知センサ312を複数個実装したものがある。このような画像形成装置においてPセンサをリユースする場合には、新品のPセンサを組み込む場合に比べて画像形成装置の製造コストを抑える効果がさらに期待できる。
また、装置本体に設けられた光センサが故障したり寿命に達したり、そういった理由により、別の光センサと故障したり寿命に達したりした光センサとの交換を行う場合がある。この場合、光センサ個体ごとに発光出力などの特性値のバラツキがあるため、装置本体のメモリの光センサに関する情報を交換前の光センサの情報から交換後の光センサの情報へ書き換る必要がある。
特開2004−341142号公報
一般に、装置本体から取り外された光センサに関する情報を管理する場合には、装置本体から取り外した光センサに関する情報を装置本体に設けられたメモリから読み取り、用紙や記録デバイスなどに記録する。そして、装置本体から取り外した光センサと、用紙や記録デバイスなどに記録した光センサに関する情報とは、その光センサの情報が分かるようにお互いを対応付けして管理する必要がある。もし、光センサと当該記録した光センサに関する情報とが対応付けされるように管理されていなければ、光センサと当該記録した光センサの情報との対応付けが正しくされなくなり、光センサの情報が分からなくなってしまうといった不具合が生じる。
例えば、装置本体から取り外した光センサに関する情報に、光センサのリユースの可否判定を行うために用いるリユース可否判定情報が含まれる場合がある。この場合、装置本体から取り外した光センサのリユース可否判定を行うときに、上述した不具合によって、その光センサのリユース可否判定情報が分からないといった第1の問題が生じる。
また、装置本体に設けた光センサの交換を行う場合に、装置本体などに設けられたメモリの情報を交換前の光センサの情報から交換後の光センサの情報へ書き換えを行うのを忘れてしまう恐れがある。もし、メモリへの情報の書き換えを忘れたまま交換後の光センサを使いつづけると、光センサには個体ごとに特性値のバラツキがあるため、発光出力などの特性値の調整が適切に行われなくなり、光センサの持っている本来の性能を十分に発揮できないという第2の問題が生じる。
本発明は、第1の問題に鑑みなされたものであり、その第1の目的とするところは、自己に関する情報が分かる光学センサユニット及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
また、本発明は、第2の問題に鑑みなされたものであり、その第2の目的とするところは、装置本体に取り付けられているのが交換されたものであることを、装置本体が判断できる光学検知ユニット及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記第1の目的を達成するために、請求項1の発明は、発光手段から照射された照射光を照射対象物を介して受光手段で受光することにより、該照射対象物の光学特性を検知する光学検知部と、該光学検知部を収容する筐体とを有する、装置本体に対して交換可能な光学センサユニットにおいて、情報を記憶する情報記憶手段を上記筐体に設けたことを特徴とするものである。
上記第2の目的を達成するために、請求項2の発明は、発光手段から照射された照射光を照射対象物を介して受光手段で受光することにより、該照射対象物の光学特性を検知する光学検知部と、該光学検知部を収容する筐体とを有する、装置本体に対して交換可能な光学センサユニットにおいて、該光学センサユニットの個体識別情報を有する識別部材を上記筐体に備えることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の光学センサユニットにおいて、情報を記憶する情報記憶手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1または3の光学センサユニットにおいて、上記情報には、上記光学検知部材の特性値を示す特性値情報が含まれることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の光学センサユニットにおいて、上記特性値情報には、上記光学検知部材の寿命判定に用いる寿命判定情報が含まれることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の光学センサユニットにおいて、上記寿命判定情報には、上記光学検知部材の寿命限界を示す寿命限界情報が含まれることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項4、5、6または7の光学センサユニットにおいて、上記特性値情報には、上記光学検知部材初期時の初期時特性値情報が含まれることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項4、5、6、7または8の光学センサユニットにおいて、上記特性値情報には、清掃された後の該光学検知部の特性値である清掃後特性値情報が含まれることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項4、5、6、7、8または9の光学センサユニットにおいて、上記特性値情報には、上記光学センサユニットの個体識別情報が含まれることを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項4、5、6、7、8、9または10の光学センサユニットにおいて、上記特性値情報には、上記光学センサユニットのリユース回数情報が含まれることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の光学センサユニットにおいて、上記光学検知部は、上記発光手段から照射された照射光が照射対象物によって反射したときの反射光を上記受光手段で受光するものであることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の光学センサユニットにおいて、上記光学検知部は、上記発光手段から照射された照射光が照射対象物を透過したときの透過光を上記受光手段で受光するものであることを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、記録体上に画像を形成する画像形成手段と、発光手段から照射された照射光を照射対象物を介して受光手段で受光することにより、該照射対象物の光学特性を検知する光学検知部材を有する光学センサユニットとを備えた備えた画像形成装置において、該光学センサユニットに、請求項1、3、4、5、6、7、8、9、10または11の光学センサユニットを用いており、上記情報記憶手段に対し、情報の書き込み処理及び読み込み処理の少なくとも一方を行う処理手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項14の画像形成装置において、上記情報には、装置本体内の上記光学センサユニットが交換されたことを装置本体が判断できる情報である交換判断情報が含まれており、該交換判断情報として、初期時における上記発光手段の発光出力値を用い、該発光出力初期値を、上記光学検知部を正常に使用した状態では得られない特異な値に設定したことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、記録体上に画像を形成する画像形成手段と、発光手段から照射された照射光が照射対象物によって反射したときの反射光を受光手段によって受光することにより、該照射対象物の光学特性を検知する光学検知部を有する光学センサユニットとを備えた備えた画像形成装置において、該光学センサユニットとして請求項13の光学センサユニットを用いており、上記光学検知部は、画像濃度を検知するものであることを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、記録体上に画像を形成する画像形成手段と、発光手段から照射された照射光が照射対象物を透過したときの透過光を受光手段で受光することにより、該照射対象物の光学特性を検知する光学検知部を有する光学センサユニットとを備えた備えた画像形成装置において、該光学センサユニットとして請求項14の光学センサユニットを用いており、上記光学検知部は、該記録体の種類を検知するものであることを特徴とするものである。
本発明においては、光学センサユニットに情報を記憶する情報記憶手段を設けている。これにより、当該情報記憶手段に例えば光学センサユニットに関する情報を記憶させることができる。よって、光学センサユニットと情報記憶手段とが一体化しているので、装置本体から光学センサユニットを取り外した場合でも、光学センサユニットに関する情報が当該情報記憶手段から分かるといった優れた効果がある。
また、本発明においては、光学センサユニットに光学センサユニットの個体識別情報を有する識別部材を設けている。これにより、光学センサユニットに設けた識別部材が有する光学センサユニットの個体識別情報と、装置本体内メモリに記憶されている光学センサユニットの個体識別情報とを照合し、個体識別情報が一致しない場合には、装置本体は装置本体内の光学センサユニットが交換されたという情報を得ることができる。よって、光学センサユニットが交換されたにもかかわらず、装置本体内メモリの光学センサユニットの情報が書き換えられていない場合には、装置本体を作動させないなどの方法により、光学センサユニットの性能が十分発揮できない状態で装置本体が画像形成を続けることを防止できるという優れた効果がある。
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は、画像形成装置として、タンデム型のフルカラーの電子写真複写機(以下、単に「複写機」という。)への適用例である。
まず、本実施形態の複写機全体の構成について説明する。図4は、本実施の形態の複写機全体を示す概略構成図である。複写機は、画像形成を行う複写機本体100と、この複写機本体100が載置され複写機本体100に対して記録材である転写紙5の供給を行う給紙装置200と、複写機本体100上に取り付けられ原稿画像を読み取るスキャナ300と、このスキャナ300の上部に取り付けられる原稿自動搬送装置(ADF)400とを備えている。複写機本体100には、転写紙5を手差し給紙させるための手差しトレイ6、及び、画像形成済みの転写紙5が排紙される排紙トレイ7が設けられている。
図5は、複写機本体100の構成を示す拡大図である。複写機本体100には、中間転写体である無端ベルト状の中間転写ベルト10が設けられている。この中間転写ベルト10材料には、ベルト伸びによる位置ずれを防止するために機械的特性に非常に優れた材料であるポリイミドが採用されており、また、高画質高安定化,すなわち、温湿度環境に依存せず常に安定した転写性能が得られるようにするために抵抗調整剤としてカーボンを分散させている。そのために、ベルト色は黒色となっている。そして、この中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14,15,16に張架された状態で、図5中で時計回り方向に回転駆動される。
図5に示すように、支持ローラ14,15,16のうちの第1支持ローラ14と第2支持ローラ15との間のベルト張架部分には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kが並んで配置されている。また第1支持ローラ14と第3支持ローラ16との間のベルト張架部分には、中間転写ベルト上に形成されたパッチ濃度を検出するためのPセンサ310が取り付けられている。またPセンサ311は、装置本体のケーブルとコネクタを介して繋がっており、Pセンサ311の交換を行う場合には、Pセンサ311からコネクタを取り外す、および、Pセンサにコネクタを取り付けるといった作業を行う。ここで、このようなパッチ濃度検出に用いられるセンサとしては、発光素子としてLED(発光ダイオード)と、受光素子としてPD(フォトダイオード)またはPTr(フォトトランジスタ)とを組み合わせた反射型センサが一般に知られている。そのセンサの構成としては、(1)図6に示す正反射光のみを検出するタイプ、(2)図7に示す拡散反射光のみを検出するタイプ、(3)図8に示す正反射光及び拡散反射光の両者を検出するタイプ、(4)図9に示す発光路/受光路にビームスプリッタを設けたタイプなど様々なものがある。
図1に示すように、濃度センサ311は感光体20長手方向に対し2ヶ設けられており、手前側センサはカラートナーパターン検知用として、また奥側センサは黒トナーパターン検知用として設けられている。この黒トナーパターン検知用センサは、図6に示す正反射型センサであり、またカラートナーパターン検知用センサは、図8に示す正反射+拡散反射型センサである。これら濃度センサ311はともに、発光素子であるLEDにはピーク発光波長:λp=950[nm]のGaAs赤外発光ダイオードを、また受光素子にはピーク受光感度:800[nm]のSiフォトトランジスタを使用している。また、濃度センサ311と検知対象面であるベルトとの距離(検出距離)は5[mm]となるように配置されている。
また、Pセンサ310の基板には、濃度センサ311の他に、CMYK各色の位置ずれ量を測定する位置ずれ検知センサ312が手前、中央。奥の3ヶ所に設けられており、更に本発明に係るメモリ313が設けられている。このメモリ313には、表1に示すデータが記憶情報として保存できるようになっている。なお、メモリ313に記憶させる情報は表1に示したものだけではなく、濃度センサ311の寿命時間や残使用時間などを記憶させても良い。
Figure 2007333834
これらの画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの上方には、図4に示すように、露光装置21が設けられている。この露光装置21は、スキャナ300で読み取った原稿の画像情報に基づいて、レーザ制御部(図示せず)により半導体レーザ(図示せず)を駆動して書込光を出射し、各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kに設けられる像担持体としての感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上に静電潜像を形成するためのものである。ここで、書込光の出射は、レーザに限るものではなく、例えばLEDであってもよい。
画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの構成について説明する。以下の説明では、黒色のトナー像を形成する画像形成ユニット18Kを例に挙げて説明するが、他の画像形成ユニット18Y,18C,18Mも同様の構成を有する。ここで、図10は隣り合う2つの画像形成ユニット18M,18Kの構成を示す拡大図である。なお、図中の符号では、色の区別を示す「M」及び「K」の記号を省略しており、以下の説明でも記号は適宜省略する。
画像形成ユニット18には、感光体ドラム20の周囲に、帯電装置60、現像装置61、感光体クリーニング装置63及び除電装置64が設けられている。また、感光体ドラム20に対して中間転写ベルト10を介して対向する位置には、1次転写装置62が設けられている。
帯電装置60は、帯電ローラを採用した非接触帯電方式のものであり、感光体ドラム20にある所定のギャップを持って電圧を印加することにより感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。この帯電装置60には、非接触のスコロトロンチャージャなどを採用した非接触帯電方式のものも採用できる。
また、現像装置61では、磁性キャリアと非磁性トナーからなる二成分現像剤を使用している。この現像装置61は、現像ケース70内に設けられた攪拌部66と現像部67とに大別できる。攪拌部66では、二成分現像剤(以下、単に「現像剤」という)が攪拌されながら搬送されて現像剤担持体としての後述する現像スリーブ65上に供給される。この攪拌部66は、平行な2本のスクリュー68が設けられており、2本のスクリュー68の間には、両端部で互いが連通するように仕切るための仕切り板が設けられている。また、現像ケース70には現像装置61内の現像剤のトナー濃度を検出するためのトナー濃度センサ71が取り付けられている。一方、現像部67では、現像スリーブ65に付着した現像剤のうちのトナーが感光体ドラム20に転移される。この現像部67には、現像ケース70の開口を通して感光体ドラム20と対向する現像スリーブ65が設けられており、その現像スリーブ65内には図示しないマグネットが固定配置されている。また、現像スリーブ65に先端が接近するようにドクタブレード73が設けられている。
この現像装置61では、現像剤を2本のスクリュー68で攪拌しながら搬送循環し、現像スリーブ65に供給する。現像スリーブ65に供給された現像剤は、マグネットにより汲み上げて保持される。現像スリーブ65に汲み上げられた現像剤は、現像スリーブ65の回転に伴って搬送され、ドクタブレード73により適正な量に規制される。なお、規制された現像剤は攪拌部66に戻される。このようにして感光体ドラム20と対向する現像領域まで搬送された現像剤は、マグネットにより穂立ち状態となり、磁気ブラシを形成する。現像領域では、現像スリーブ65に印加されている現像バイアスにより、現像剤中のトナーを感光体ドラム20上の静電潜像部分に移動させる現像電界が形成される。これにより、現像剤中のトナーは、感光体ドラム20上の静電潜像部分に転移し、感光体ドラム20上の静電潜像は可視像化され、トナー像が形成される。現像領域を通過した現像剤は、マグネットの磁力が弱い部分まで搬送されることで現像スリーブ65から離れ、攪拌部66に戻される。このような動作の繰り返しにより、攪拌部66内のトナー濃度が薄くなると、それをトナー濃度センサ71が検出し、その検出結果に基づいて攪拌部66にトナーが補給される。
1次転写装置62は、転写ローラを採用しており、中間転写ベルト10を挟んで感光体ドラム20に押し当てるようにして設置されている。1次転写装置62は、ローラ形状のものでなくても、導電性のブラシ形状のものや、非接触のコロナチャージャなどを採用してもよい。
感光体クリーニング装置63は、先端を感光体ドラム20に押し当てられるように配置される、例えばポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75を備えている。また、本実施の形態では、クリーニング性能を高めるために感光体ドラム20に接触する導電性のファーブラシ76を併用している。そして、クリーニングブレード75やファーブラシ76により感光体ドラム20から除去されたトナーは、感光体クリーニング装置63の内部に収容される。
除電装置64は、除電ランプで構成されており、光を照射して感光体ドラム20の表面電位を初期化する。
また画像形成ユニット18には、各感光体ドラム20に対応させて、電位センサ320が設けられている。この電位センサ320は、感光体ドラム20に対向するように設けられ、感光体ドラム20表面の電位を検出する。
画像形成ユニット18の具体的な設定について説明する。感光体ドラム20の直径は60[mm]であり、感光体ドラム20を282[mm/s]の線速で駆動している。また、現像スリーブ65の直径は25[mm]であり、現像スリーブ65を564[mm/s]の線速で駆動している。また、現像領域に供給される現像剤中のトナーの帯電量は、およそ−10〜−30[μC/g]の範囲となるのが好適である。また、感光体ドラム20と現像スリーブ65との間隙である現像ギャップは、0.5〜0.3[mm]の範囲で設定でき、値を小さくすることで現像効率の向上を図ることが可能である。また、感光体ドラム20の感光層の厚みは30[μm]であり、露光装置21の光学系のビームスポット径は50×60[μm]であり、その光量は約0.47[mW]である。一例として帯電装置60により、感光体ドラム20の表面は−700[V]に一様帯電され、露光装置21によりレーザが照射された静電潜像部分の電位は、−120[V]となる。これに対して、現像バイアスの電圧を−470[V]とし、350[V]の現像ポテンシャルを確保する。このようなプロセス条件は電位制御の結果によって適時変更される。
以上の構成をもつ画像形成ユニット18では、感光体ドラム20の回転とともに、まず帯電装置60で感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。次いでスキャナ300により読み取った画像情報に基づいて露光装置21からレーザによる書込光を照射し、感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。その後、現像装置61により静電潜像が可視像化されてトナー像が形成される。このトナー像は、1次転写装置62により中間転写ベルト10上に1次転写される。1次転写後に感光体ドラム20の表面に残留した転写残トナーは、感光体クリーニング装置63により除去され、その後、感光体ドラム20の表面は、除電装置64により除電されて、次の画像形成に供される。
次いで、図5に示すように、支持ローラのうちの第3支持ローラ16に対向する位置には、2次転写装置である2次転写ローラ24が設けられている。そして、中間転写ベルト10上のトナー像を転写紙5上に2次転写する際には、2次転写ローラ24を第3支持ローラ16に巻回された中間転写ベルト10部分に押し当てて2次転写を行う。なお、2次転写装置としては2次転写ローラ24を用いた構成でなくても、例えば転写ベルトや非接触の転写チャージャを用いた構成としてもよい。この2次転写ローラ24には、2次転写ローラ24に付着したトナーをクリーニングするローラクリーニング部91が当接している。
また、2次転写ローラ24の転写紙5搬送方向下流側には、2つのローラ23a,23b間に無端ベルト状の搬送ベルト22が張架した構成を有する。また、このさらに搬送方向下流側には、転写紙5上に転写されたトナー像を定着させるための定着装置25が設けられている。この定着装置25は、加熱ローラ26に加圧ローラ27を押し当てた構成となっている。また、中間転写ベルト10の支持ローラのうちの第2支持ローラ15に対向する位置には、ベルトクリーニング装置17が設けられている。このベルトクリーニング装置17は、転写紙5に中間転写ベルト10上のトナー像を転写した後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去するためのものである。
また、複写機本体100には、図4に示すように、給紙装置200から給紙された転写紙5を2次転写ローラ24を経由して排紙トレイ7に案内する搬送路48が設けられており、この搬送路48に沿って、搬送ローラ49a、レジストローラ49b、排出ローラ56などが設けられている。搬送路48の下流側には、転写後の転写紙5の搬送方向を排紙トレイ7又は用紙反転装置93に切り替える切替爪55が設けられている。用紙反転装置93は、転写紙5を反転させて再び2次転写ローラ24に向けて送り出すものである。さらに、複写機本体100には、手差しトレイ6から搬送路48へ合流する手差し給紙路53が設けられ、この手差し給紙路53の上流側には、手差しトレイ6にセットされた転写紙5を一枚ずつ給紙するための給紙ローラ50及分離ローラ51が設けられている。
給紙装置200は、転写紙5を収納する複数の給紙カセット44、これらの給紙カセット44に収納された転写紙を一枚ずつ送り出す給紙ローラ42及び分離ローラ45、送り出された転写紙を給紙路46に沿って搬送する搬送ローラ47などから構成されている。給紙路46は、複写機本体100の搬送路48に接続している。
スキャナ300について図4に基づいて簡単に説明する。スキャナ300では、コンタクトガラス31上に載置される原稿(図示せず)の読取り走査を行うために、原稿照明用光源とミラーを搭載した第1及び第2の走行体33,34が往復移動する。これらの走行体33,34により走査された画像情報は、結像レンズ35によってその後方に設置されている読取センサ36の結像面に集光され、読取センサ36によって画像信号として読込まれる。
図11は本実施の形態の複写機が備える各部の電気的な接続を示すブロック図である。図11に示すように、本実施の形態の複写機には、コンピュータ構成のメイン制御部500が備えられており、このメイン制御部500が各部を駆動制御する。メイン制御部500は、各種演算や各部の駆動制御を実行するCPU(Central Processing Unit)501にバスライン502を介して、コンピュータプログラム等の固定的データを予め記憶するROM(Read Only Memory)503と各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)504とが接続されて構成されている。
ROM503には、Pセンサ310の出力値に対する単位面積当りのトナー付着量への換算に関する情報を記憶した換算テーブル(図示せず)が格納されている。
メイン制御部500には、複写機本体100の各部、給紙装置200、スキャナ300、原稿自動搬送装置400が接続されている。ここで、複写機本体100のPセンサ310及び電位センサ320は、検出した情報をメイン制御部500に送り出す。
次に、本実施形態の複写機の動作について説明する。上記構成をもつ複写機を用いて原稿のコピーをとる場合、まず、原稿自動搬送装置400の原稿台30に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス31上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。その後、ユーザーが図示しないスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときには、原稿がコンタクトガラス31上に搬送される。そして、スキャナ300が駆動して第1走行体33および第2走行体34が走行を開始する。これにより、第1走行体33からの光がコンタクトガラス31上の原稿で反射し、その反射光が第2走行体34のミラーで反射されて、結像レンズ35を通じて読取センサ36に案内される。このようにして原稿の画像情報を読み取る。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、図示しない駆動モータが駆動し、支持ローラ14,15,16のうちの1つが回転駆動して中間転写ベルト10が回転駆動する。また、これと同時に、各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kも回転駆動する。その後、スキャナ300の読取センサ36で読み取った画像情報に基づいて、露光装置21から、各画像形成ユニット18Y,18C,18M,18Kの感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上に書込光がそれぞれ照射される。これにより、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Kには、それぞれ静電潜像が形成され、現像装置61Y,61C,61M,61Kにより可視像化される。そして、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20K上には、それぞれ、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)のトナー像が形成される。
このようにして形成された各色トナー像は、各1次転写装置62Y,62C,62M,62Kにより、順次中間転写ベルト10上に重なり合うようにそれぞれ1次転写される。これにより、中間転写ベルト10上には、各色トナー像が重なり合った合成トナー像が形成される。なお、2次転写後の中間転写ベルト10上に残留した転写残トナーは、ベルトクリーニング装置17により除去される。
また、ユーザーによりスタートスイッチが押されると、ユーザーが選択した転写紙5に応じた給紙装置200の給紙ローラ42が回転し、給紙カセット44の1つから転写紙5が送り出される。送り出された転写紙5は、分離ローラ45で1枚に分離して給紙路46に入り込み、搬送ローラ47により複写機本体100内の搬送路48まで搬送される。このようにして搬送された転写紙5は、レジストローラ49bに突き当たったところで止められる。
レジストローラ49bは、上述のようにして中間転写ベルト10上に形成された合成トナー画像が2次転写ローラ24に対向する2次転写部に搬送されるタイミングに合わせて回転を開始する。レジストローラ49bにより送り出された転写紙5は、中間転写ベルト10と2次転写ローラ24との間に送り込まれ、2次転写ローラ24により、中間転写ベルト10上の合成トナー像が転写紙5上に2次転写される。その後、転写紙5は、2次転写ローラ24に吸着した状態で定着装置25まで搬送され、定着装置25で熱と圧力が加えられてトナー像の定着処理が行われる。定着装置25を通過した転写紙5は、排出ローラ56により排紙トレイ7に排出されスタックされる。なお、トナー像が定着された面の裏面にも画像形成を行う場合には、定着装置25を通過した転写紙5の搬送方向を切替爪55により切り換え、用紙反転装置93に送り込む。転写紙5は、そこで反転し再び2次転写ローラ24に案内される。
次に、本実施の形態のCPU501がコンピュータプログラムに基づいて行う画像濃度を安定に保つための制御について説明する。画像濃度が不安定になるのは後述する濃度センサ311の寿命が原因の場合がある。例えば濃度センサ311の発光素子としてLEDを用いた場合、LEDは通電により格子欠陥が増大し光度が徐々に低下するといった性質を持っている。図12に、LED動作時間(=発光時間)に対する光度残存率のデータを示したが、このように、LEDの光量の低下率は電流値が大きいほど高く、また周囲温度が高いほど劣化の進行速度が加速されることがわかる。そのため、経時的に発光素子の光度が低下することにより画像濃度の検知を安定して行うことができなくなる。そのため、濃度センサ311の寿命が原因で画像濃度が不安定になる場合には、濃度センサ311を新しいものと交換することにより安定した画像濃度を得ることができる。
また、画像濃度が不安定になる原因は濃度センサ311の寿命だけではなく、濃度センサ311の汚れが原因の場合もある。これは、濃度センサ311が、検知対象面である像担持体上に作成した濃度検知用トナーパッチのパッチ濃度を検知するため、検知対象物であるトナーが静電気を帯びた粉体であることから、濃度センサ311の周囲を浮遊しているトナーが濃度センサ311に付着することによって濃度センサ311が汚れてしまう。このため、画像濃度が不安定になったとしても、濃度センサ311の汚れが原因であれば濃度センサ311を清掃することにより、再び安定した画像濃度を得ることができる。そのため、画像濃度が不安定になったからといって、安易に濃度センサ311の交換を行ってしまうと、リサイクルの観点から無駄が生じてしまう。
このことから、濃度センサ311が汚れているか否かの汚れ判定を行う必要がある。この濃度センサ311の汚れ判定の方法としては、前述した特許公報1に記載されたものがある。特許公報1に記載された画像形成装置では、中間転写ベルト表面からの反射光を受光するセンサの出力電圧Vpが所定範囲内にあれば正常と判定し、この範囲を下回ればセンサが汚れていると判定している。この方法では、汚れの判定しきい値を受光素子の出力電圧側に設けている。このように、汚れ判定のしきい値を受光素子側出力に設けると言うことは、汚れの判定を行う比較判定対象である受光素子出力電圧に制御であらかじめ決めている基準電圧が存在するので、その基準電圧との差がある値を超えたら不可という具合に、汚れ判定を簡単に行いやすい。
しかしながら、判定しきい値を下回ったときに、単に操作部等に警告を発するだけで、そのまま装置を使用可能な状態にした場合、濃度検出誤差が許容範囲外であるため、画像濃度が本来の狙いとは違った濃度に制御されてしまう可能性が高い。よって、本実施形態では、これを回避するために、濃度センサ311の汚れにより出力電圧が低下した場合、即座に光量調整を行うことによって濃度検出誤差の低下を防ぐ方法を用いている。この場合、濃度センサ311の受光出力が常に一定となるように発光出力側の調整を行うので、汚れ判定は発光出力側の特性値、すなわちLEDの電流値乃至はそれに相当する値で行えばよい。
また、濃度センサ311を構成する発光素子及び受光素子には、素子ごとに出力値のばらつきがある。ここで、素子の出力のばらつきがどのくらいあるのかを明らかにするために、発光素子としてLED、受光素子としてPTrをそれぞれ数ロット(1ロット=197ヶ)ずつ、以下の方法による出力測定によって評価を行った。
[発光素子側]
図6に示すセンサヘッドを用い、Vcc=5[V]、LED電流値If=14.2[mA]、受光素子固定とした条件で、発光素子を順次入れ替えていき、ある基準板に光を照射したときの受光素子の光電流ILの測定を行い、発光出力の大小を判定する。
[受光素子側]
図6に示すセンサヘッドを用い、Vcc=5[V]、LED電流値If=14.2[mA]、発光素子固定とした条件で、発光素子を順次入れ替えていき、ある基準板に光を照射したときの受光素子の光電流ILの測定を行い、受光感度の大小を判定する。
表2に測定結果を示す。このように、発光素子側では2倍弱、受光素子側では4倍弱の出力のばらつきがあることがわかる。
Figure 2007333834
このため、濃度センサ311を何らかの理由で交換した場合に、そのまま濃度センサ311の汚れ判定を行うと、装置本体に記憶されている交換する前の濃度センサ311の情報がそのまま使用されるため、濃度センサ311の出力のばらつきから濃度センサ311の汚れ判定の精度が低下する恐れがある。そのため、メモリ313に濃度センサ311のID情報などの識別可能な情報を持たせることにより、装置本体に記憶された濃度センサ311のID情報と、メモリ313に記憶されている実際に装置本体に取り付けられている濃度センサ311のID情報とを照合することによって、濃度センサ311を交換したか否かを判断できる。そして、濃度センサ311が交換されていると判断すれば、交換した濃度センサ311の情報に基づいて制御を行うことにより、濃度センサ311の汚れ判定の精度を高めることができる。
次に、画像濃度制御であってセルフチェックと呼ばれる電位制御について説明する。このセルフチェック処理ルーチンは、濃度センサ交換、電源ON時、一定枚数毎及び一定時間毎にて行われる。
図1は中間転写ベルト10上に転写される階調パターンと、これに向かい合って取り付けられている濃度センサ311との位置関係を示す平面図、図14は電位制御時の現像ポテンシャルに対するトナー付着量の直線近似を示すグラフである。また、表3は電位制御テーブルである。
Figure 2007333834
ここで電源ON時の手順を示す。
まず電源ON時、濃度メモリ313のAddress1に保存されているID情報と、本体装置内メモリ(RAM)504に保存されている濃度センサ311のID情報との照合を行う。
ここで、もし本体内ID情報とメモリ313のID情報とが一致しない場合には、センサが交換されたと判断し、センサ交換フラグを立て、電位制御を実行する。
また、ID情報が一致する場合には、メモリ313内に記憶されているLED点灯時間を見て寿命を判断し、もしLED点灯時間が寿命時間を超えていた場合には、センサ寿命と判定し、ネットワーク経由でコールセンターにセンサ交換通知を行う。
なお、このLED点灯時間は、寿命時間ちょうどの時間をしきい値とするのではなく、コールセンターに情報を通知してから実際にサービスマンがセンサ交換をする時間までのタイムラグを考慮して、あらかじめ寿命時間よりも何時間か短い時間設定としておくのが望ましい。
なお電位制御実行中に何らかの理由により、処理が異常終了してしまうことを考慮し、この時点では本体内メモリに保存されているID情報の書き換え(更新)は行わない。
もし、本体内ID情報とセンサID情報とが一致する場合には、電源ON時の電位制御の実行条件として定着装置25の定着温度を検出する。図示しない定着温度センサからの入力信号を基に、定着装置25の定着温度が100℃を越えているか否かを判断し、定着装置25の定着温度が100℃以下の場合に電位制御を実行する。なお、100℃を越えている場合には、電位制御を実行しない。
電位制御では、プロッタを立ち上げに先立ち、まずはじめに2つの濃度センサ311のオフセット電圧(Voffset_reg,Voffset_dif)測定を行い、測定終了後、プロッタ立ち上げ動作を行う。このプロッタ立ち上げ動作では、図13に示すように各感光体ドラムモータ,中間転写ベルトモータ,2次転写モータ等々のモータ負荷の起動と、決められた作像タイミングに従い帯電,現像,転写バイアスの立ち上げ動作等の作像動作に必要な制御負荷立ち上げ動作処理を行う。
また図13に示すように、この立ち上げ動作処理内で、中間転写モータの起動タイミングと同期してPセンサLEDをONし、この時点で、PセンサLEDの点灯時間を計測するためのタイマー値を取得する。
次に、LED発光出力が安定化する点灯から約3秒後、中間転写ベルト10の地肌部(表面)からの正反射光(Vsg_reg)がある所定範囲内(4.0±0.2V)となるようにLED発光量を調整(Vsg調整と呼ぶ)する。光量調整後、ベルト地肌部出力(Vsg_reg,Vsg_dif)は本体RAMに記憶しておく。
また光量調整後、メモリ313内に保存されているLED電流値(現在値)とLED電流値(最小値)との比較判定を行い、数1が成立する場合にはセンサ汚れと判定し、ネットワーク経由でコールセンターにセンサ汚れ通知を行う。通知がなされると直ちにサービスマンに連絡が行われ、サービスマンによる清掃作業が行われる。
Figure 2007333834
なお、汚れ判定には数1を満足するものだけではなく、数2を満足する場合に濃度センサ311が汚れていると判定することもできる。
Figure 2007333834
例えば、数2にLED電流値(最小値)を10[mA]、LED電流値(現在値)を11[mA]、汚れ判定しきい値を20[%]とすると、数3のような関係となるので、濃度センサ311が汚れているとは判定しない。
Figure 2007333834
また、数2にLED電流値(最小値)を10[mA]、LED電流値(現在値)を13[mA]、汚れ判定しきい値を20[%]とすると、数4のような関係となるので、数2を満足することになり、濃度センサ311が汚れていると判定する。
Figure 2007333834
なお、本実施例の画像形成装置には、ユーザ操作可能な清掃機構をもっていないため、ネットワーク経由での通報とした。もし、濃度センサ311の清掃作業をユーザ自身が行うことが可能な構成であれば、画像形成装置の操作部に表示する、または、これに接続されるPCなどの外部装置端末上の画面(プリンタドライバまたはドライバユーティリティー画面)に表示し、清掃を促すなどの方法が考えられる。
センサ汚れ判定後、メモリ313内に保存されているLED電流値(上限値)とLED電流値(現在値)との比較判定を行い、数2が成立する場合には、メモリ313内のLED電流値上限異常カウンタを1カウントアップする。
Figure 2007333834
また、数5が成立しない場合には、LED電流値上限異常カウンタをリセットする(ゼロを書き込む)。
もし、カウントアップ後のカウント値が3回を超えた場合、すなわち、3回連続LED電流値上限異常が発生した場合には、センサ寿命と判定し、ネットワーク経由でコールセンターにセンサ交換通知を行う。
また、センサ汚れ判定として、メモリ313内に保存されているLED電流値(現在値)とセンサ初期時のLED電流値(初期値)との比較を行い、LED電流値(現在値)が初期時のLED電流値(初期値)よりも所定の値だけ高くなった場合に、濃度センサ311が汚れていると判定することも可能である。
このVsg調整終了後、各感光体ドラム20上に階調パターンの静電潜像を形成する。この各色の階調パターンの形成位置は、図1に示す2つの濃度センサ311の長手方向位置に対応する位置(C,M,Yについては画像中心に対し手前側40[mm]位置に、Kについては画像中心に対し奥側40[mm]位置)に作像する。本実施形態では、10階調パターン(各パッチサイズは15×20[mm])を所定の間隔10[mm]で形成する。
次のステップでは、感光体ドラム20上のこれらの階調パターン部電位に対する電位センサ320の出力値を読み込んでRAM504に格納する。また、この電位出力とパターン作像時現像バイアスとから現像ポテンシャルを計算しておく。そして、感光体ドラム20上に形成された静電潜像は、それぞれ現像装置61Y,61C,61M,61Kにより現像させて顕像化させることにより各色のトナー像とする。
次いで、CPU501は、中間転写ベルト10上に形成された階調パターンに対するPPセンサ310によるトナー付着量検出を行う。このトナー付着量検出では、各色のトナー像であるパッチパターンに対するPセンサ310の正反射光出力(Vsp_reg)及び拡散反射光出力(Vsp_dif)の全て(10パッチ×4色分)をRAM504に格納する。
次に、トナーの付着量を算出する。
この付着量算出アルゴリズムは、黒トナー検知用センサとカラートナー検知用センサとではセンサ構成が異なるために、別のアルゴリズムとなる。
まず、黒トナーパッチの付着量変換処理について述べる。
黒トナーの付着量計算は、ベルト地肌部出力(Vsg)とパターン部出力(Vsp)との出力比(Vsp/Vsg)を算出し、これをROMに収められている図示しない付着量変換テーブルを参照することにより、付着量を算出する。
次に、カラートナーパッチの付着量変換処理について述べる。なお、以下説明中の記号(略号)の意味は以下の通りである。
Vsg・・・転写ベルト地肌部出力電圧
Vsp・・・各パターン部出力電圧
Voffset・・・オフセット電圧(LED_OFF時の出力電圧)
_reg.・・・正反射光出力(Regular Reflectionの略)
_dif.・・・拡散反射光出力(Diffuse Reflectionの略)
(cf.JISZ8105:色に関する用語参照)
[n]・・・要素数:nの配列変数
[STEP1]データサンプリング:Vsp,ΔVsg算出
まず初めに、正反射光出力,拡散光出力ともに、全ポイント[n]についてオフセット電圧との差分を計算する。
<処理式>
正反射光出力増分:
Figure 2007333834
拡散反射光出力増分:
Figure 2007333834
[STEP2]感度補正係数αの算出
STEP1にて求めたΔVsp_reg.[n]、ΔVsp_dif.[n]から、各ポイント毎にΔVsp_reg.[n]/ΔVsp_dif.[n]を算出し、STEP3で正反射光出力の成分分解を行う際に、拡散光出力(ΔVsp_dif[n])に乗ずる係数αの算出を行う。
<処理式>
Figure 2007333834
[STEP3]正反射光の成分分解
以下の式により、正反射光出力の成分分解を行う。
<処理式>
正反射光出力の拡散光成分:
Figure 2007333834
正反射光出力の正反射成分:
Figure 2007333834
[STEP4]正反射光出力_正反射成分の正規化
次に、各パターン部出力のベルト地肌部出力との比を取り、0〜1までの正規化値へ変換する。
<処理式>
正規化値:
Figure 2007333834
[STEP5]拡散光出力の地肌部変動補正
次に、[拡散光出力電圧]から[ベルト地肌部からの拡散光出力成分]を除去する処理を行う。
<処理式>
補正後の拡散光出力:
Figure 2007333834
[STEP6]拡散光出力の感度補正
「正反射光(正反射成分)の正規化値」に対し、地肌部変動補正後の拡散光出力をプロットし、低付着量域における直線関係から、拡散光出力の感度を求め、この感度があらかじめ定めた狙いの感度となる様、補正を行う。
ここで拡散光出力の感度と述べているのは数13で計算される直線の傾きであり、ある正規化値の地肌部変動補正後の拡散光出力がある値(ここでは0.3の時1.2)となる様、現状の傾きに対して乗じる補正係数を算出し補正する。
直線の傾きを最小二乗法により求める。
Figure 2007333834

x[i]:正反射光_正反射成分の正規化値
X:正反射光_正反射成分の正規化値の平均値
y[i]:地肌部変動補正後拡散光出力
Y:地肌部変動補正後拡散光出力の平均値
なお、計算に用いるxの範囲は、0.06≦x≦1である。
本実施例においては、計算に用いるxの範囲の下限値を0.06としたが、この下限値はx,yとが線形関係にある範囲内で任意に決める事ができる値である。なお、上限値は、正規化値が0〜1までの値である事から1とした。
こうして求められた感度から計算されるある正規化値aがある値bとなる様な感度補正係数γを求める。
Figure 2007333834
ここで算出された感度補正係数γ(現在値)と、メモリ313内の感度補正係数γ上限との比較判定を行い、数15が成立する場合には、メモリ313内の感度補正係数γ異常カウンタを1カウントアップする。
Figure 2007333834
また、もし数15が成立しない場合には、感度補正係数γ上限異常カウンタをリセットする。(ゼロを書き込む)
もし、カウントアップ後のカウント値が3を超えた場合、すなわち、3回連続感度補正係数γ上限異常が発生した場合には、センサ寿命と判定し、ネットワーク経由でコールセンターにセンサ交換通知を行う。
STEP5で求めた地肌部変動補正後の拡散光出力に対し、この感度補正係数γを乗じて、補正する。
感度補正後の拡散光出力:ΔVsp_dif‘’
Figure 2007333834
[STEP7]付着量変換
以上の計算処理により、LED光量低下などにより生じる拡散反射出力の経時的な変動に対する補正処理が全て行われたため、最後に、付着量変換テーブルを参照することにより、付着量への変換を行う。
ここまでの処理が正常終了した場合、センサ交換フラグに関わらず、LED電流値(現在値)及び感度補正係数γ(現在値)をメモリ313に書き込み更新する。
次に、センサ基板に持つメモリ313に保存されているLED電流調整値(最小値)と、調整されたLED電流値(現在値)との比較判定を行い、そのとき両者に数17の関係が成立する場合のみLED電流調整値(最小値)をメモリ313に保存する。
Figure 2007333834
このようにLED電流調整値の最小値を記憶しておくのは、受光出力がある所定範囲内となるようにLED調整を行った場合に、このLED電流値は、汚れ及び発光素子の経時劣化により増大する増加関数特性を持ち、またセンサ清掃直後では出力が減少する特性を持っているからで、最小値更新することにより、LED経時劣化の影響を無くした汚れ判定が可能となる。
感度補正係数γについても、LED電流値と同様、最小値と現在値との比較判定を行い、数15が成立する場合のみ、メモリ313内の感度補正係数(最小値)を更新する。
Figure 2007333834
このように、LED電流値と同様の扱いができるのは、この感度補正係数γは、LED電流値と同様、センサ汚れが生じた時に計算値が増加する特性を持っているからである。
センサ交換フラグをチェックして、センサが交換されたと判断された場合、下記情報の書き換え(更新)を行う。
まず、メモリ313内に保存されているセンサID情報を取得し、本体メモリ504内のセンサID情報を更新する。次に、メモリ313内のLED電流値(初期値)にLED電流値(現在値)を、また感度補正係数γ(初期値)に感度補正係数(現在値)を保存する。
以上で、黒トナー、カラートナーともに付着量計算までができたので、次に現像γの計算を行う。
図14はトナーパッチ作像時の現像ポテンシャル(現像バイアス電位VBと感光体ドラム20の表面電位との差,単位:[−Kv])に対し、各パッチの付着量データ(単位面積当りのトナー付着量[mg/cm])をプロットしたものである。
作像条件を決定するには、図14に示す直線近似式(傾きを現像γと呼び、x切片を現像開始電圧と呼ぶ)を計算し、狙いの付着量を得るのに必要なポテンシャルを算出して、このポテンシャルにマッチしたVd,Vb,Vlを表3に示すような電位テーブルを参照することにより求める。
次に、感光体ドラム20の残留電位を検出し、目標電位Vb、Vd、Vlに対してその残留電位分の補正を行って目標電位とする。
この後、この目標電位が得られるよう帯電DCバイアス調整、LDパワー調整を行い、この作像条件を画像形成装置内メモリRAM504に保存し、処理を終了する。
以上の一連の動作が完了後、プロッタの立ち下げ動作を行い処理を終了する。このプロッタの立ち下げ動作では、図13に示すように各感光体ドラムモータ,中間転写ベルトモータ,2次転写モータ等々のモータ負荷の起動と、決められた作像タイミングに従い帯電、現像、転写バイアスの立ち上げ動作等の作像動作に必要な制御負荷立ち下げ動作処理を行う。
PセンサLEDもこの立ち下げ動作処理内でOFF動作が行われる。
LEDOFFの際には、LEDON時のタイマー値と、LEDOFF時のタイマー値との差分からLED点灯時間を算出し、メモリ313に保存する。
次に、濃度センサ311が清掃された時のセンサチェック処理の説明を行う。
本実施例では、Pセンサ310には清掃機構を設けていないので、濃度センサ311が清掃されたか否かの判断は、前ドアが閉じられた動作をトリガーとする。
前ドアが閉められた時、前述したVsg調整動作を行い、LED電流値(現在値)の更新を行う。
またLED電流値(現在値)とLED電流値(最小値)との比較判定の結果、数19を満足する場合には、濃度センサ311は清掃されたと判断し、LED電流値(最小値)にLED電流値(現在値)の値を書き込む。
Figure 2007333834
このセンサチェック動作時の場合であっても、LEDOFFタイミングで、LEDONからのLED点灯時間を計算し、メモリ313に記憶させる。
なお、メモリ313に記憶させる通電時間は、本実施例においては、本体記憶装置内のメモリに保存されている通電時間を、1hr毎にメモリ313に加算値を書き込むこととしているが、このタイミングは、この通りである必要はなく、他の方法であっても構わない。
以上述べてきた実施形態のPセンサ310が取り付けられた機械がリース期間が切れ、リサイクル回収された場合、このメモリ313を読みとれば、センサの稼動履歴が判るため、これをリユース対象とするのか、それとも資源リサイクルに回すのかを判断することが可能となる。
またリユース可能と判断され、リユースする場合には、組み付け工程でリユース回数のカウンタ値を1カウントアップさせておけば、リユース回数をリユース判定条件として使うことも可能である。
また本実施例では、反射型光センサの一形態である濃度センサ311への適用例についての説明をしたが、発光素子と受光素子とを組み合わせた光センサであって、やはり同様に汚れ環境の中で使われるものや交換リサイクルが行われるセンサ、例えば、透過型センサの一形態である紙種検知センサ、反射型光センサの一形態であるフィードバックセンサに適用した場合でも、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施例では、濃度センサ311のID情報をメモリ313内に記憶させる形態としているが、濃度センサ311を特定するための情報としてシリアルナンバーなどのID情報ではなく、例えば、メモリ313内に特異な値を持つセンサ初期値を記憶させておいても良い。また、濃度センサ311のID情報が、メモリ313に記憶させると言うことが必要要件ではなく、濃度センサ311が取り付けられている画像形成装置側からID情報が取得可能であれば、別形態であったとしても構わない。
なお、本発明は、図15に示した各色毎に感光体上に潜像を形成して現像し、転写材上に順次色重ねを行って多色画像を形成する、いわゆるロータリー現像方式の画像形成装置にも適用できる。
以上、本実施形態によれば、複写機本体に設けられた発光手段である発光素子のLEDから照射された照射光を照射対象物を介して受光手段である受光素子で受光することにより、照射対象物の光学特性を検知する光学検知部である濃度センサ311を有する光学センサユニットであるPセンサ310は、情報を記憶する情報記憶手段であるメモリ313を有している。これにより、メモリ313に記憶させる情報として濃度センサ311の特性値情報に含まれる、濃度センサ311の寿命判定情報を記憶させることができる。よって、Pセンサ310をリサイクルする場合に、メモリ313に記憶させた濃度センサ311の寿命判定情報に基づいて、濃度センサ311の寿命を判定し、その判定結果からPセンサ310のリユース可否判定を行うことができる。したがって、装置本体からPセンサ310を取り外しても濃度センサ311の寿命判定情報をPセンサ310が有するメモリ313から参照できるので、Pセンサ310のリユース可否判定を的確に行うことが可能である。
また、本実施形態によれば、上記寿命判断情報として、特に濃度センサ311の寿命限界情報である、LED電流上限値並びに感度補正係数γ上限値及びLED電流上限異常カウント数並びに感度補正係数γ上限異常カウント数をセンサ313に記憶させるている。これにより、濃度センサ311の初期特性値のLED電流値(上限値)とLED(現在値)とを比較して、LED電流値(現在値)がLED電流値(上限値)よりも高い場合には、メモリ313内のLED電流値上限異常カウンタを1カウントアップする。また、LED電流値(現在値)がLED電流値(上限値)よりも低い場合には、LED電流値上限異常カウンタをリセット(ゼロを書き込む)する。よって、例えば、カウントアップ後のカウント値が3回を越えた場合、すなわち、3回連続LED電流値上限異常が発生した場合に、濃度センサ311の寿命と判定することができる。
同様に、感度補正係数γ(現在値)と感度補正係数γ(上限値)とを比較する。そして、感度補正係数γ(現在値)が感度補正係数(上限値)よりも大きい場合には、メモリ313内の感度補正係数γ上限異常カウンタを1カウントアップする。また、感度補正係数γ(現在値)が感度補正係数(上限値)よりも小さい場合には、感度補正係数γ上限異常カウンタをリセット(ゼロを書き込む)する。これにより、例えば、カウントアップ後のカウント値が3回を越えた場合、すなわち、3回連続感度補正係数γ上限異常が発生した場合に、濃度センサ311の寿命と判定することができる。
また、本実施形態によれば、上記寿命判断情報として、特に濃度センサ311の稼動履歴情報である濃度センサ311のLED点灯時間をセンサ313に記憶させることにより、このメモリ313からLED点灯時間を参照してLED点灯時間が寿命時間を超えていれば濃度センサ311が寿命であると判断することができる。
また、本実施形態によれば、上記初期時特性値情報のうち、少なくともLEDの発光出力初期値であるLED電流値(初期値)は、濃度センサ311を正常に使用した状態では得られない特異な値である。装置本体が、濃度センサ311のLED電流値(初期値)が所定値であることを読み取ることによって、装置本体に組み込まれたPセンサ310が交換されたと判断を行なうものとする。また、当該所定値は、例えば濃度センサ311を正常に使用した場合には決して得られない値である0とする。これにより、装置本体が当該所定値である0を読み取ることによって、装置本体に組み込まれている濃度センサ311が交換されたという情報を得ることができる。
また、本実施形態によれば、上記特性値情報には、濃度センサ311の清掃後使用開始時における清掃後特性値情報が含まれる。LEDの光度は経時劣化により低下するので、受光素子が受光する光度を一定にするために、LED電流値(現在値)は高い値に出力調整される。そのため、濃度センサ311が汚れていないにもかかわらず、装置本体は濃度センサ311が汚れていると判断してしまう場合がある。よって、濃度センサ311の汚れ判定の基準を濃度センサ311の初期時のLED電流値(初期値)ではなく、濃度センサ311清掃直後のLED電流値(最小値)とする。これにより、LED電流値(現在値)が当該清掃直後のLED電流値(初期値)よりも所定の値だけ高くなった場合に濃度センサ311が汚れていると判定することにより、LEDの経時劣化による影響を抑制できるため、濃度センサ311の汚れ判定の誤判定を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、上記特性値情報には、Pセンサ310の個体識別情報であるID情報を含んでいる。これにより、Pセンサ310のメモリ313に記憶されているID情報と、装置本体内メモリに記憶されているPセンサ310のID情報とを照合し、ID情報が一致しない場合には、装置本体は装置本体内の濃度センサ311が交換されたという情報を得ることができる。なお、Pセンサ310のID情報は、メモリ313に記憶させておくことが必要要件ではなく、Pセンサ310が組み込まれている装置本体側からPセンサ310のID情報が取得可能であれば良い。例えば、Pセンサ310のID情報をもった識別部材をPセンサ310に設けても良い。
また、本実施形態によれば、上記特性値情報には、Pセンサ310のリユース回数情報が含まれる。これにより、濃度センサ311がリユース可能と判断されリユースする場合に、リユース回数のカウンタ値を1カウントアップさせておけば、次回のリユース判定時にリユース回数をリユース判定条件として利用することができる。
また、本実施形態によれば、上記特性値情報には、濃度センサ311初期時の初期時特性値情報が含まれる。これにより、濃度センサ311の汚れ判定に濃度センサ311初期時の発光出力(初期値)であるLED電流値(初期値)を用いることができる。つまり、濃度センサ311に汚れが生じた場合、受光素子に入る光が汚れにより小さくなるため、発光出力(現在値)であるLED電流値(現在値)はこれを補うために高い値に出力調整される。よって、LED電流値(現在値)が初期時のLED電流値(初期値)よりも所定の値だけ高くなった場合に、濃度センサ311が汚れていると判定できる。
また、本実施形態によれば、Pセンサ310は、発光素子から照射された照射光が照射対象物によって反射した時の反射光を受光素子で受光する反射型光センサの一形態であるトナー像のトナー濃度を検知する濃度センサ311について上述した効果が得られるが、反射型光センサとしては濃度センサ311に限るものではない。また、発光素子から照射された照射光が照射対象物を透過した時の透過光を受光素子で受光する透過型光センサに適用した場合でも本実施形態と同様の効果を得ることができ、透過型光センサの一形態としては、記録体である用紙の種類を検知する紙種検知センサがある。
本実施形態の特徴部であるメモリを備えたPセンサの概略構成図。 位置ずれ検知用センサ2個と濃度センサ1個を備えたPセンサの概略構成図。 濃度センサ4個を並列に並べたPセンサの概略構成図。 本実施形態の画像形成装置である複写機全体の概略構成図。 複写機本体の構成を示す拡大図。 正反射光のみを検出する反射型センサの概略構成図。 拡散反射光のみを検出する反射型センサの概略構成図。 正反射光及び拡散反射光の両者を検出する反射型センサの概略構成図。 発光路/受光路にビームスプリッタを設けた反射型センサの概略構成図。 隣り合う2つの画像形成ユニットの構成を示す拡大図。 複写機が備える各部の電気的な接続を示すブロック図。 LED動作時間に対する光度残存率を示すグラフ。 立ち上げ動作処理の説明図。 電位制御時の現像ポテンシャルに対するトナー付着量の直線近似を示すグラフ。 ロータリー現像方式の画像形成装置の概略構成図。
符号の説明
310 Pセンサ
311 濃度センサ
312 位置ずれ検知センサ
313 メモリ

Claims (17)

  1. 発光手段から照射された照射光を照射対象物を介して受光手段で受光することにより、該照射対象物の光学特性を検知する光学検知部と、該光学検知部を収容する筐体とを有する、装置本体に対して交換可能な光学センサユニットにおいて、
    情報を記憶する情報記憶手段を上記筐体に設けたことを特徴とする光学センサユニット。
  2. 発光手段から照射された照射光を照射対象物を介して受光手段で受光することにより、該照射対象物の光学特性を検知する光学検知部と、該光学検知部を収容する筐体とを有する、装置本体に対して交換可能な光学センサユニットにおいて、
    該光学センサユニットの個体識別情報を有する識別部材を上記筐体に備えることを特徴とする光学センサユニット。
  3. 請求項2の光学センサユニットにおいて、
    情報を記憶する情報記憶手段を有することを特徴とする光学センサユニット。
  4. 請求項1または3の光学センサユニットにおいて、
    上記情報には、上記光学検知部材の特性値を示す特性値情報が含まれることを特徴とする光学センサユニット。
  5. 請求項4の光学センサユニットにおいて、
    上記特性値情報には、上記光学検知部材の寿命判定に用いる寿命判定情報が含まれることを特徴とする光学センサユニット。
  6. 請求項5の光学センサユニットにおいて、
    上記寿命判定情報には、上記光学検知部材の寿命限界を示す寿命限界情報が含まれることを特徴とする光学センサユニット。
  7. 請求項5または6の光学センサユニットにおいて、
    上記寿命判定情報には、上記光学検知部材の稼動履歴を示す稼動履歴情報が含まれることを特徴とする光学センサユニット。
  8. 請求項4、5、6または7の光学センサユニットにおいて、
    上記特性値情報には、上記光学検知部材初期時の初期時特性値情報が含まれることを特徴とする光学センサユニット。
  9. 請求項4、5、6、7または8の光学センサユニットにおいて、
    上記特性値情報には、清掃された後の該光学検知部の特性値である清掃後特性値情報が含まれることを特徴とする光学センサユニット。
  10. 請求項4、5、6、7、8または9の光学センサユニットにおいて、
    上記特性値情報には、上記光学センサユニットの個体識別情報が含まれることを特徴とする光学センサユニット。
  11. 請求項4、5、6、7、8、9または10の光学センサユニットにおいて、
    上記特性値情報には、上記光学センサユニットのリユース回数情報が含まれることを特徴とする光学センサユニット。
  12. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の光学センサユニットにおいて、
    上記光学検知部は、上記発光手段から照射された照射光が照射対象物によって反射したときの反射光を上記受光手段で受光するものであることを特徴とする光学センサユニット。
  13. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の光学センサユニットにおいて、
    上記光学検知部は、上記発光手段から照射された照射光が照射対象物を透過したときの透過光を上記受光手段で受光するものであることを特徴とする光学センサユニット。
  14. 記録体上に画像を形成する画像形成手段と、
    発光手段から照射された照射光を照射対象物を介して受光手段で受光することにより、該照射対象物の光学特性を検知する光学検知部材を有する光学センサユニットとを備えた備えた画像形成装置において、
    該光学センサユニットに、請求項1、3、4、5、6、7、8、9、10または11の光学センサユニットを用いており、
    上記情報記憶手段に対し、情報の書き込み処理及び読み込み処理の少なくとも一方を行う処理手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項14の画像形成装置において、
    上記情報には、装置本体内の上記光学センサユニットが交換されたことを装置本体が判断できる情報である交換判断情報が含まれており、
    該交換判断情報として、初期時における上記発光手段の発光出力値を用い、
    該発光出力初期値を、上記光学検知部を正常に使用した状態では得られない特異な値に設定したことを特徴とする画像形成装置。
  16. 記録体上に画像を形成する画像形成手段と、
    発光手段から照射された照射光が照射対象物によって反射したときの反射光を受光手段によって受光することにより、該照射対象物の光学特性を検知する光学検知部を有する光学センサユニットとを備えた備えた画像形成装置において、
    該光学センサユニットとして請求項13の光学センサユニットを用いており、
    上記光学検知部は、画像濃度を検知するものであることを特徴とする画像形成装置。
  17. 記録体上に画像を形成する画像形成手段と、
    発光手段から照射された照射光が照射対象物を透過したときの透過光を受光手段で受光することにより、該照射対象物の光学特性を検知する光学検知部を有する光学センサユニットとを備えた備えた画像形成装置において、
    該光学センサユニットとして請求項14の光学センサユニットを用いており、
    上記光学検知部は、該記録体の種類を検知するものであることを特徴とする画像形成装置。
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