JP2008040229A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い精度で画像濃度の制御を行い、経時での使用においても、濃度ムラや画像濃度の低下が発生するのを防止できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体20と、像担持体20上の静電潜像に現像スリーブ65を用いてトナーを付着させて顕像化する現像手段61と、トナーを担持するトナー担持体10表面のトナー付着量を検出する検出手段311とを有し、現像手段61は、現像剤担持体61に現像剤を搬送する搬送スクリュー68aと、搬送スクリュー68aに現像剤を攪拌して供給する攪拌スクリュー38bを有し、検知手段311は、搬送スクリュー68aの現像剤搬送方向E下流側の位置に複数個設けられる画像形成装置600である。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の静電複写プロセスを用いた画像形成装置に関する。
像担持体表面を帯電させ、画像情報に基づいて露光して潜像を形成し、この潜像にトナーを供給して可視像化し、得られたトナー像を記録材に転写する画像形成装置においては、現像剤収納容器内から攪拌部材によって現像部内に搬送された現像剤を現像剤担持体上に供給し、現像剤担持体上の現像剤を所定の厚さにした後、像担持体表面に形成された潜像に現像剤を供給して現像を行う現像装置が用いられており、特に、現像剤担持体(以下、現像スリーブと示す。)の長手方向に現像剤を搬送する構造の現像装置は、多く使用されている。
このような現像装置を備えた画像形成装置に関する従来技術として、例えば、特許文献1では、トナーとキャリアとを混合してなる二成分現像剤を攪拌する攪拌部材により上記現像剤が攪拌され、現像剤担持体上に層状に保持するとともに、上記現像剤担持体上の現像剤層と対向する像担持体上に形成された静電潜像にトナーを付着させて現像する現像装置を有する画像形成装置において、現像剤層の厚さを均一にするための層厚規制部材に加えられる圧力を検出する圧力検出手段と、上記圧力検出手段の検出結果から現像剤担持体で汲み上げられる現像剤汲み上げ量を制御する汲み上げ量制御手段とを備えた画像形成装置が開示されている。
即ち、特許文献1は、画像濃度変動、即ち画像濃度ムラを防止するために、層厚規制部材に加えられる圧力を検出する圧力検出手段を設け、この圧力検出手段の検出結果から、現像剤担持体上に汲み上げられる現像剤汲み上げ量を一定に保って、軸方向、即ち長手方向の現像剤の供給量及び汲み上げ量の変動を防止したものである。
しかし、特許文献1の画像形成装置では、経時での使用に伴って、現像剤中のトナー濃度が変動したり、トナー自体の帯電性等が変動したりした場合には、仮に現像剤担持体上への現像剤汲み上げ量が一定に保たれても画像上における濃度変動、即ち濃度ムラの発生を十分に抑えられないという問題がある。
ここで、画像上に生じる濃度変動としては、例えば、同一画像を繰り返して出力した場合に、次第に画像濃度が変動するリピート濃度変動や、同一ページ内で狙いよりも画像濃度が低下又は上昇する領域が生じるページ内濃度変動がある。これらの中でも、画像濃度が低下した領域に関して、その画質低下を使用者から指摘される頻度が高いという傾向がある。
そこで、現像スリーブや感光体上のトナー濃度を光学センサ等の検知手段によって検出し、この検出結果に基づいて、現像条件等を調整する技術が提案されている。一般に、現像装置内における現像剤のトナー濃度測定には、光学的センサや磁気センサが用いられ、像担持体上のトナー付着量の測定には、光学的センサが用いられる。そして、上記検知センサ設置した箇所に形成された基準トナー像の濃度を検出し、この検出値を基準にして濃度制御を行う。即ち、基準トナー像について、濃度低下の結果が得られた場合は、画像濃度を上昇させるように濃度制御を行い、逆に基準トナー像について、濃度上昇の結果が得られた場合は、画像濃度を低下させるように濃度制御を行い、画像濃度が変動するのを抑制する。
特許文献2には、トナーとキャリアとを混合してなる二成分現像剤を現像剤担持体上に層状に保持するとともに、上記現像剤担持体上の現像剤層と対向する像担持体上に形成された静電潜像にトナーを付着させて現像する現像装置を有する画像形成装置において、現像領域に搬送される現像剤の量を検出する現像剤搬送量検出手段と、この現像剤搬送量検出手段からの現像剤搬送量データを格納するデータ格納手段と、現像剤搬送量と現像バイアス条件との関係を決定するテーブルを格納した記憶手段と、上記データ格納手段中のデータと上記記憶手段中のテーブルを参照しながら現像濃度を一定に保つときの適正現像バイアス条件を算出する演算手段と、この制御手段の出力に基づき現像バイアスを制御する現像バイアス制御手段とを備えた画像形成装置が開示されている。
しかしながら、上記特許文献2において、現像スリーブの長手方向に現像剤を搬送する構造の現像装置を使用した場合、検知手段(検知センサ)の設置箇所に対応した部分の画像領域では狙いの画像濃度が得られるが、検知センサの設置箇所から離れた部分に対応した画像領域では濃度変動が生じて、狙いの画像濃度が得られないという問題がある。
これは、現像スリーブに対向(接触)する側(図4中、Dで示す領域。以下、現像スリーブ対向領域と示す。)における現像剤搬送方向Eの下流側Bでは、上流側Aと比較して、現像剤量が減少し、また、トナー帯電量が高くなっていることに起因する。
図4は、現像スリーブの長手方向に現像剤を搬送する現像装置の内部構造を示す図である。図4において、現像スリーブ対向側における現像剤搬送方向の上流部Aにおいて、トナーが現像に供されると、この時のトナー消費量分、下流部Bでは現像剤量が減少する。このため、上流部Aと下流部Bとの現像剤量に差が生じ、二成分現像方式の現像装置では、トナー濃度に差が生じる。特に、二成分現像装置においては、現像装置内におけるトナー帯電量を一定とする制御機能を具備したものが知られおり、このような現像装置を用いて面積率の高い画像を複数枚出力した場合には、一時的に現像装置内のトナー濃度が低下し、また現像剤の体積が減少する。これは、現像装置内のトナー帯電量の急激な低下を防止するために、現像装置内へのトナー補給量を一定範囲内に抑える制御を行ったことに起因する。トナー濃度が減少すると、画像濃度が全体的に低下し、また、現像剤の体積が減少すると、スクリュピッチムラ等の異常画像が発生する。
更にまた、上流部Aのトナーと比較して、下流部Bのトナーは、攪拌搬送された経路が長いため、上述したように、帯電量が高くなる。また、上流部Aで現像スリーブ65表面に接触したトナーが、下流部Bで現像スリーブ65表面から離れて攪拌部に移行した場合、下流部Bのトナー帯電量は更に上昇する。(トナー帯電量が上昇すると、画像濃度は低下する。)
このような傾向に鑑みて、被検知手段の軸方向、即ち長手方向の中央位置に濃度検知手段たる検知センサ設置し、平均的な濃度で基準トナー像を形成して濃度制御を行うことが提案されている。
しかし、検知手段を被検知体の中央位置に設置した場合にも、経時での使用に伴って、画像濃度が徐々に低下するのを十分に防止できないという問題がある。
また、近年では、複数の像担持体(以下、感光体と示す。)上に、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの各色のトナー像を形成し、これらトナー像を重ね合わせて行われる、所謂カラー画像形成の技術を用いた画像形成装置が多く使用されている。
しかし、上記特許文献2に記載された画像形成装置では、このようなカラー画像形成において、精度の高い濃度制御を行うことが困難であるという問題がある。
これは、発光手段から基準トナー像に対して照射光が照射されたときに、この基準トナー像がブラックトナーによって形成された場合と、それ以外のイエロー、マゼンタ、シアン等のカラートナーによって形成された場合とでは、反射光の性質が異なることに起因する。
特開2006−058377号公報 特開平08−211729号公報
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、高い精度で画像濃度の制御を行い、経時での使用においても、濃度ムラや画像濃度の低下が発生するのを防止できる画像形成装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、潜像を担持する像担持体と、前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、帯電された像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記静電潜像に現像剤担持体を用いてトナーを付着させて顕像化する現像手段と、トナーを担持するトナー担持体表面のトナー付着量を検出する検出手段と、を有する画像形成装置において、前記現像手段は、少なくとも前記現像剤担持体に現像剤を搬送する搬送スクリューを有する現像装置であり、前記検知手段は、前記搬送スクリューの現像剤搬送方向下流側の位置に、複数個設けられることを特徴とする。
この場合において、前記検出手段は、少なくとも1つの発光手段と、前記発光手段から照射された照射光が照射対象物によって反射した時の反射光を受光する少なくとも1つの受光手段とを有する光学センサであることが好ましい。
また、前記画像形成装置は、像担持体上に形成した顕像を、中間転写体を介して転写材に転写する転写手段を有し、前記検知手段は、前記中間転写体上のトナー付着量を検知するものとすることができる。
また、前記検知手段は、前記現像剤担持体上に付着したトナーの付着量又はトナーとキャリアとを含む現像剤の付着量を検知するものとすることができる。
また、前記現像装置として、一成分現像装置を使用することができる。
更にまた、前記現像装置は、前記現像剤担持体から現像剤を回収して軸方向に搬送する回収スクリューを有するものとすることも可能である。
上記解決するための手段により、本発明の画像形成装置は、経時での使用においても、画像上の濃度が低下する領域を最小限に抑え、濃度ムラのない高品質な画像を安定して提供することができる。
以下に、添付の図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。図1において、この画像形成装置600は、画像形成を行う複写機本体100と、この複写機本体100を載置する給紙装置200と、複写機本体100上に取り付けられたスキャナ300と、このスキャナ300上に取り付けられた原稿自動搬送装置(ADF)400とから主として構成されている。
図2は、複写機本体100の内部構造を示す拡大図である。図2において、複写機本体100のほぼ中央には、無端ベルト状の中間転写ベルト10が設けられている。中間転写ベルト10は、第1、第2及び第3支持ローラ14、15、16に張架されて、図中時計回り方向に回転搬送可能に設けられている。
中間転写ベルト10は、ベルト伸びによる位置ずれを防止するために、機械的に優れた特性を有するものを使用することが必要であり、その材質としては、例えばポリイミドである。また、ベルト基材中には、カーボン等の抵抗調整剤を分散させることによって、周辺の温度又は湿度が変動しても、安定した転写性能が維持されて、高品質な画像を安定して得ることができる。
中間転写体10の第2支持ローラ15に対向して、画像転写後に中間転写体10上に残存する残留トナーを除去するベルトクリーニング装置17が設けられている。
第1支持ローラ14と第2支持ローラ15との間に水平に張り渡された中間転写ベルト10上には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Kが並んで配置されている。画像形成ユニット18の上方には、露光装置21が設けられている。
中間転写ベルト10を張架する第3支持ローラ16に対向する位置には、2次転写装置としての2次転写ローラ24が設けられている。
中間転写ベルト10上のトナー像は、中間転写ベルト10の第3支持ローラ16に巻回された部分に2次転写ローラ24が押し当てられることによって、転写紙5上に転写される。この2次転写ローラ24には、2次転写ローラ24に付着したトナーをクリーニングするローラクリーニング部91が当接して設けられている。
2次転写ローラ24の用紙搬送方向下流側には、ローラ23a、23b間に張架された無端ベルト状の搬送ベルト22が設けられている。
搬送ベルト22に隣接するように、転写紙5上に転写されたトナー像を定着させるための定着装置25が設けられている。定着装置25は、加熱ローラ26に加圧ローラ27を押し当てて構成されている。
また、図1において、複写機本体100の図中左側方には、定着装置25を通過した転写紙5を排紙するための排紙トレイ7が設けられている。搬送ベルト22及び定着装置25の下方には、用紙反転装置93が設けられている。用紙反転装置93は、転写紙5を反転させて再び2次転写ローラ24に向けて送り出すものである。
一方、給紙装置200には、転写紙5を収納するための複数の給紙カセット44と、各給紙カセット44に収納された転写紙を2次転写ローラ24方向に搬送するための給紙路46が設けられている。給紙路46の用紙搬送方向下流側には、搬送路48が、給紙路46と接続させて設けられている。
給紙カセット44から送出された転写紙5は、給紙路46によって、複写機本体100方向に送出された後、搬送路48によって2次転写ローラ24と中間転写ベルトとのニップ部及び定着装置25に搬送されて、排紙トレイ7に排紙される。搬送路48に沿って、搬送ローラ49a、レジストローラ49b、排出ローラ56などが設けられている。排出ローラ56の用紙搬送方向手前の位置には、切替爪55が設けられている。切替爪55は、搬送路48に沿って搬送されてきた転写紙5の進行方向を、排紙トレイ7方向又は用紙反転装置93方向に切り換える。
また、複写機本体100の図中右側方には、転写紙5を手差し給紙するための手差しトレイ6が設けられており、手差しトレイ6の用紙搬送方向下流側には手差し給紙路53が設けられている。
スキャナ300には、原稿照明用光源及びミラーを搭載した第1、第2の走行体33、34が設けられており、第1、第2の走行体33、34の右側方には、結像レンズ35及び読取センサ36が設けられている。第1及び第2の走行体33、34は、往復移動して原稿の読み取り走査を行い、読み取り走査によって得られた画像情報は、結像レンズ35によって読取センサ36の結像面に集光されて、読取センサ36の画像信号として読込まれる。
以下に、画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Kの構成について図2及び図3を用いて説明する。図3は隣り合う2つの画像形成ユニットの構成を示す拡大図である。以下の説明では、黒色のトナー像を形成する画像形成ユニット18Kを例に挙げて説明するが、他の画像形成ユニット18Y、18C、18Mも同様の構成を有する。
なお、図3中の符号では、色の区別を示す「M」及び「K」の記号を省略しており、以下の説明でも記号は適宜省略する。
画像形成ユニット18には、感光体ドラム20の周囲に、帯電装置60、現像装置61、感光体クリーニング装置63及び除電装置64が設けられている。また、感光体ドラム20に対して中間転写ベルト10を介して対向する位置には、1次転写装置62が設けられている。
帯電装置60は、帯電ローラを採用した非接触帯電方式のものであり、感光体ドラム20にある所定のギャップを持って電圧を印加することにより感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。この帯電装置60には、非接触のスコロトロンチャージャなどを採用した非接触帯電方式のものも採用できる。
現像装置61は、現像ケース70内に設けられた攪拌部66と現像部67とに大別される。本実施形態では、この現像装置61において、磁性キャリアと非磁性トナーからなる二成分現像剤を使用する。
現像部67には、その表面に現像剤を担持し、感光体ドラム20上にトナーを転移させる現像剤担持体(以下、現像スリーブと示す。)65が設けられている。現像スリーブ65は、その内部に図示省略したマグネットが固定配置されており、現像ケース70の開口部Rを介して感光体ドラム20と対向して配設されている。
また、現像スリーブ65の近傍且つ上方には、ドクタブレード73が設けられている。ドクタブレード73は、その先端部が、現像スリーブ65表面に接触するように設けられている。
また、攪拌部66には、現像スリーブ65上に現像剤を搬送する搬送スクリュー68aと、搬送スクリュー68aに現像剤を攪拌して供給する攪拌スクリューと68bが設けられている。また、搬送スクリュー68aと攪拌スクリューと68bとの間には、仕切り板69が設けられており、仕切り板69の長手方向両端部と現像ケース70の側壁との間には、間隙が設けられている。また、現像ケース70の底部には、現像装置61内の現像剤のトナー濃度を検出するためのトナー濃度センサ71が設けられている。
また、図3において、1次転写装置62は、転写ローラを採用しており、中間転写ベルト10を挟んで感光体ドラム20に押し当てるようにして設置されている。なお、1次転写装置62は、ローラ形状のものでなくても、導電性のブラシ形状のものや、非接触のコロナチャージャなどを採用してもよい。
感光体クリーニング装置63は、先端を感光体ドラム20に押し当てられるように配設されており、ポリウレタンゴム製のクリーニングブレード75を備えている。また、本実施の形態では、クリーニング性能を高めるために感光体ドラム20に接触する導電性のファーブラシ76を併用している。そして、クリーニングブレード75やファーブラシ76により感光体ドラム20から除去されたトナーは、感光体クリーニング装置63の内部に収容される。
除電装置64は、除電ランプで構成されており、光を照射して感光体ドラム20の表面電位を初期化する。
また、画像形成ユニット18には、各感光体ドラム20に対応させて、電位センサ320が設けられている。この電位センサ320は、感光体ドラム20に対向するように配設されており、感光体ドラム20表面の電位を検出する。
本実施形態の画像形成ユニット18の具体的な構成及び設定は、以下のとおりである。
感光体(以下、感光体ドラムと示す。)20は、直径60[mm]のドラム体であり、感光層の厚みは30[μm]である。感光体ドラム20は、作像時には、282[mm/sec]の線速で駆動される。
また、現像スリーブ65は、直径25[mm]の円筒体であり、作像時には、564[mm/sec]の線速で駆動される。また、感光体ドラム20と現像スリーブ65との間隙である現像ギャップは、0.5〜0.3[mm]の範囲で設定することができる。現像ギャップの値が小さいほど、現像効率が向上される。なお、現像領域Rに供給される現像剤中のトナーの帯電量としては、10〜30[−μC/g]の範囲が好適である。
また、露光装置21の光学系のビームスポット径は50[μm]×60[μm]であり、その光量は約0.47[mW]である。
一例として、感光体ドラム20の表面は、帯電装置60によって−700[V]に一様帯電される。次に、露光装置21によって、感光体ドラム20上にレーザ光を照射して、静電潜像を形成する。この静電潜像形成部分の電位は、−120[V]となる。これに対して、現像バイアスを−470[V]とし、350[V]の現像ポテンシャルを確保する。上述したプロセス条件は、本実施形態の画像形成装置によって行われる電位制御の一例であり、濃度検出センサ、電位検出センサ等によって得られた検出結果によって、適宜変更される。
以上の構成をもつ画像形成ユニット18では、感光体ドラム20の回転とともに、まず帯電装置60で感光体ドラム20の表面を一様に帯電する。次いでスキャナ300により読み取った画像情報に基づいて露光装置21からレーザによる書込光を照射し、感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。その後、現像装置61により静電潜像が可視像化されてトナー像が形成される。このトナー像は、1次転写装置62により中間転写ベルト10上に1次転写される。1次転写後に感光体ドラム20の表面に残留した転写残トナーは、感光体クリーニング装置63により除去され、その後、感光体ドラム20の表面は、除電装置64により除電されて、次の画像形成に供される。
以下、このような構成のカラー複写機の動作を説明する。
上記構成をもつ複写機を用いて原稿のコピーをとるときは、まず、原稿自動搬送装置400の原稿台30に原稿をセットするか、または原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス31上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じてそれで押さえる。
次に、この状態で図示省略したスタートスイッチを押し、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス31上へと移動させ、スキャナ300を駆動して第1走行体33及び第2走行体34の走行を開始する。このとき、第1走行体33が発した光がコンタクトガラス31上の原稿面で反射し、この反射光が第2走行体34のミラーによって反射された後、結像レンズ35を通じて読取センサ36に導かれて、原稿の画像情報が読み取られる。
また、図示省略したスタートスイッチを押し、駆動モータ(図示省略)によって、第1、第2、第3支持ローラ14、15、16のうち一つのローラを回転駆動させ、他の2つのローラを従動回転させて中間転写体10を回転搬送する。同時に、各画像形成ユニット18Y、18C、18M、18Kに設けられた感光体ドラム20Y、20C、20M、20Kを回転駆動し、その後、読取センサ36で読み取られた画像情報に基づいて露光装置21から感光体ドラム20Y、20C、20M、20K上にそれぞれ書込光を照射して、静電潜像を形成する。各感光体20上の静電潜像は、現像装置61Y、61C、61M、61Kによってそれぞれ可視像化されて、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナー像が形成される。
感光体上に形成された各色トナー像は、各1次転写装置62Y、62C、62M、62Kによって、中間転写ベルト10上に順次重ね合わせるように1次転写されて、中間転写ベルト10上に、合成カラー画像が形成される。
一方、図示省略したスタートスイッチを押すことによって、給紙装置200の給紙ローラ42を選択回転させ、給紙カセット44の1つから転写紙5を送り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の搬送路48まで導き、レジストローラ49bに突き当てて止める。
この場合、給紙ローラ50を回転して、手差しトレイ6内に挿入された転写紙5を繰り出し、分離ローラ51によって一枚毎に分離して手差し給紙路53に入れ、レジストローラ49bに突き当てて止めた後、搬送路48に合流させることもできる。
中間転写ベルト10上に形成された合成トナー画像が、2次転写ローラ24と第3支持ローラ16との対向位置である2次転写部Tに搬送されるタイミングに合わせてレジストローラ49bの回転を開始させ、転写紙5を2次転写部Tに送り出し、2次転写ローラ24で中間転写ベルト10上の合成トナー像を転写紙5上に2次転写してカラー画像を形成する。
そして、転写紙5を2次転写ローラ24に吸着させて状態で定着装置25まで搬送し、定着装置25で熱と圧力を加えて転写紙5上のトナー画像を定着させる。画像定着後、排出ローラ56で排出し、排紙トレイ7上に排出する。
また、このとき、切替爪55によって搬送方向を切り換え、転写紙5を用紙反転装置93に導き、そこで反転して再び2次転写部Tに導き、裏面にも画像を形成し、その後搬出ローラ56で排紙トレイ7上に排出するようにしてもよい。
2次転写後の中間転写ベルト10上に残留した転写残トナーを、ベルトクリーニング装置17で除去し、その後の画像形成に備える。
次に本発明の画像形成装置に適用される現像装置の構成及び動作について説明する。
図4は、本発明に適用される現像装置の内部構造を示す図である。図4において、攪拌領域C内の現像剤は、トナー補給位置Qから補給されたトナーと共に、攪拌スクリュー68bによってトナー補給位置Qの他端側に搬送される。その後、この現像剤は、仕切板69と、現像ケース70との間に設けられた間隙部を通過して、現像スリーブ65と対向する現像スリーブ対向領域D側に進入する。
搬送スクリュー68aは、現像スリーブ対向領域Dに進入した現像剤をトナー補給位置Q側に向けて図中Eで示す方向に搬送しながら、この現像剤を現像スリーブ65上に供給する。具体的には、搬送スクリュー68aによって現像スリーブ65の表面近傍まで搬送された現像剤が、現像スリーブ65内部に配設されたマグネットの磁力によって、現像スリーブ65上に汲み上げられて保持される。以下、本発明においては、搬送スクリュー68aによる現像剤搬送方向Eを基準とし、上流側とは搬送スクリュー68aによる現像剤搬送方向Eの上流側を示し、下流側とは搬送スクリュー68aによる現像剤搬送方向Eの下流側を示すものとする。
また、現像スリーブ65上に保持された現像剤のうち余分な現像剤は、ドクタブレード73の先端部に接触することによって掻き落とされて、適正な量に規制される。ドクターブレード73によって掻き落とされた現像剤は、攪拌部66内で他の現像剤と混合される。
また、搬送スクリュー68aによってトナー補給位置Q近傍まで搬送された現像剤は、仕切板69と現像ケース70との間の間隙部を通過して、再び攪拌領域Cに進入する。このようにして、攪拌部66内の現像剤は、現像スリーブ対向領域Cと攪拌領域Dの間を循環する。
また、現像スリーブ65上に供給された現像剤は、現像スリーブ65の回転と共に回転移動しつつ、現像スリーブ65内に設けられたマグネットの磁力によって穂立ち状態なり、磁気ブラシを形成して、感光体ドラム20と対向する現像領域Rまで搬送される。一方、現像領域Rでは、現像スリーブ65に現像バイアスが印加されて、現像電界が形成される。磁気ブラシ中に含まれたトナーは、この現像電界によって、感光体ドラム20上の静電潜像部分に転移されて、感光体ドラム20上の静電潜像を可視像化する。
現像領域Rを通過した現像スリーブ65上の現像剤は、更に回転搬送されて、マグネットの磁力による拘束力が弱まる位置まで到達し、これと同時に現像スリーブ65表面から離れ、攪拌部66に戻される。
なお、このような動作が繰り返されて、攪拌部66内の現像剤のトナー濃度が低下すると、トナー濃度センサ71がこの濃度低下を検知し、この検出結果に基づいて、攪拌部66内に新たなトナーが補給される。
上述した現像が、上流部Aで行われると、下流部Bには現像によってトナーが消費された後の現像剤が搬送される。このため、下流部Bの現像剤は、上流部Aの現像剤よりトナー濃度が低く、また、下流部Bでは上流部Aより現像剤の体積が減少している。更に、下流側Bに存在する現像剤は、上流側Aに存在する現像剤より、攪拌搬送された距離が長いため、下流部Bの現像剤中に含まれるトナーは、上流側Aの現像剤中に含まれるトナーより、高い帯電量を有している。トナー濃度が低下し、又はトナー帯電量が上昇した現像剤によって現像された領域では、画像濃度が低下しやすく、また、現像剤の嵩が低下した部分に対応した領域では、スクリュピッチムラ等の異常画像が発生しやすい。
そこで、本発明に係る画像形成装置は、検知手段としての濃度検知センサ311−1、311−2を、現像剤搬送方向Eの下流側Bに設ける。そして、その設置箇所に対応させて、トナー担持体上に基準トナー像(階調パターン)を形成し、その濃度検知結果に基づいて、作像条件を決定する。
図5は、中間転写ベルトと、この中間転写ベルト近傍に設けられたセンサ基板の上視図である。図5に示すように、濃度検出センサ311−1、311−2はセンサ基板310上に設けられており、トナー担持体たる中間転写ベルト10の中心線P(図5中一点鎖線で示した位置)より、現像剤搬送方向Eの下流側の位置に設けられている。本実施形態では、上記2つの濃度検知センサのうち、下流側に設けた濃度検知センサ311−1を黒トナーパターン検知用センサとし、上流側に設けた濃度検知センサ311−2をカラートナーパターン検知センサを311−2として設けている。
また、センサ基板310上には、各種データを記憶情報として保存するメモリ313が固設されている。メモリ313には、例えば、濃度検知センサ311−1、311−2の初期設定などに係る情報等が保存される。表1に、メモリ313に保存される情報の一例を示す。
また、センサ基板310上には、搬送スクリュー68aによる現像剤の搬送方向Eの上流側、中央、下流側において、Y、M、C、K各色のトナー像の位置ずれ量を測定するための位置ずれセンサ312−a、312−b、312−cが設けられている。
なお、本発明は上記構成に限られるものではなく、例えば、上流側に設けた濃度検知センサを黒トナーパターン検知用とし、下流側に設けた濃度検知センサをカラートナー検知用として設けることとしてもよい。
Figure 2008040229
図6は、中間転写ベルト上に形成された階調パターンと濃度検知センサの位置関係を示す簡略斜視図である。図6中、中間転写ベルト10上には、Y、M、C、Kに対応した階調パターンPy、Pm、Pc、Pkが形成されている。階調パターンPy、Pm、Pc、Pkは、互いに濃度差を設けた各々10個の濃度パッチから構成されている。これら階調パターンPy、Pm、Pc、Pkは、図中、第1支持ローラ14の上方に設けられた黒トナーパターン検知用センサ311−1及びカラートナーパターン検知用センサ311−2によって、その濃度が検出され、その濃度検知結果に基づき、下記に詳述する機構によって、画像形成時の作像条件が適宜調整される。
即ち、現像剤長手方向Lにおいて、その下流側Bに対応する位置に階調パターンを形成するようにすることで、現像スリーブ対向領域Dの下流側Bでトナー濃度が低下したり、現像剤量が低下したりした場合には、階調パターンPy、Pm、Pc、Pkに、その状態が反映される。従って、下流側Bに形成した階調パターンの濃度検知結果を基準として、適正な画像状態が得られるような電位制御を実行することによって、狙いよりも画像濃度が薄くなったり、濃度ムラが生じたりする領域を最小限に抑えることができる。
一方、濃度検知センサ311を上流側Aに設置し、これに対応した位置に形成した基準トナー像の濃度検知結果に基づいて作像条件を調整した場合には、上流側Aに対応した画像領域では狙いの画像濃度が得られるが、濃度検知センサ311の設置箇所から離れた部分、即ち下流側Bに対応した画像領域では、徐々に画像濃度が低下したり、濃度ムラが発生したりして、画像品質の低下が顕著となる。画像濃度が低下した領域で濃度ムラが発生すると、画像濃度が上昇した場合よりも、画質低下の印象が大きくなる。
なお、濃度検知センサ311−1、311−2の設置箇所は、上流側Aに対応した画像領域の画像濃度が過度に上昇するのを抑えられる範囲内で、可能な限り下流側とすることが好ましい。即ち、濃度検知センサ311−1、311−2の設置箇所を、図5に示すように、下流側Bに対応した位置とした場合には、環境条件や作像条件によっては、上流側Aに対応する画像領域の画像濃度が高くなりすぎるおそれがある。しかし、濃度検知センサ311−1、311−2の設置箇所を、適宜調整することによって、上流側Aに対応する画像領域の画像濃度が高くなり過ぎるのを防止することができる。
図7は、黒トナーパターン検知センサの構成を示す図であり、図8は、カラートナーパターン検知センサの構成を示す図である。
図7に示すように、黒トナーパターン検知センサ311−1は、発光ダイオード(LED)等からなる発光素子311−1aと、正反射光を受光する受光素子311−1bとから構成されている。発光素子311−1aは中間転写ベルト10上に光を照射し、この照射光は中間転写ベルト10によって反射される。受光素子311−1bは、この反射光のうちの正反射光を受光する。
一方、図8に示すように、カラートナーパターン検知センサ311−2は、発光ダイオード(LED)等からなる発光素子311−2aと、正反射光を受光する受光素子311−2bと、拡散反射光を受光する第2受光素子311−2cとから構成されている。発光素子311−2aは、黒トナーパターン検知センサ311−1の場合と同様、中間転写ベルト10上に光を照射し、この照射光は、中間転写ベルト10表面によって反射される。第1受光素子311−2bは、この反射光のうちの正反射光を受光し、第2受光素子311−2cは、反射光のうち拡散反射光を受光する。
本実施形態では、発光素子311−1a、311−2aとして、発光される光のピーク波長λpが950nmであるGaAs赤外発光ダイオードを用いる。受光素子311−1b、311−2b、311−2cとしては、ピーク受光感度が800nmであるSiフォトトランジスタなどを用いる。
また、黒トナーパターン検知センサ311−1及びカラートナーパターン検知センサ311−2と、検知対象物である中間転写ベルト10のベルト表面との間には、5mmの距離(検出距離)を設けて配設されている。
本実施形態では、濃度検知センサ311−1、311−2を中間転写ベルト10近傍に設け、中間転写ベルト上のトナー付着量に基づいて、作像条件を決定するが、本発明の画像形成装置は、このような構成に限られるものではなく、濃度検知センサ311を、トナー担持体としての現像スリーブ65近傍に配設し、現像スリーブ65上に付着したトナーの付着量又は現像剤の付着量を検出し、この検知結果に基づいて作像条件を定めることとしてもよい。
また、本発明の画像形成装置に適用される現像装置としては、一成分現像剤を使用する一成分現像装置であってもよい。
一成分現像装置においても、現像剤搬送方向Eの下流側Bでは、現像に供されたトナー量の分、上流側Aより現像剤量が少なくなる。このため、下流側Bに対応する画像領域では、上流側Aに対応する画像領域よりも画像濃度が低くなる。
本発明の画像形成装置は、上述したように、現像剤搬送方向Eの下流側Bの位置に濃度検知センサ311を設置し、下流側Bの濃度変動に対応して作像条件を決定する。このため、このような画像濃度の減少等を抑制することができる。
しかし、本発明の画像形成装置は、上述したように、下流側Bに形成された基準トナー像の濃度検知結果に基づいて濃度制御を行うため、画像濃度が低下するのを防止することができる。
また更に、本発明の画像形成装置に適用される現像装置としては、図4で示す構成の現像装置に限られるものではなく、例えば、図15に示す構成の現像装置を使用することも可能である。
図15は、本発明の画像形成装置に使用される現像装置の他の構成例を示す概略図である。図15において、現像装置61−2には、現像ケース70内に現像スリーブ65が設けられており、現像スリーブの図中左側には、搬送スクリュー68a、攪拌スクリュー68bが設けられている。また、現像スリーブ65の下方には、回収スクリュー68cが設けられている。回収スクリュー68cは、現像に伴ってトナー濃度が低下した現像剤を回収して、現像ケース70外部に排出する。
現像装置61−2において、現像スリーブ65長手方向に流れる現像剤を現像スリーブ65によって汲み上げるとき、下流側Bの現像剤量は、上流側Aで現像されたトナーの量の分、上流側Aの現像剤量より少なくなる。このため、下流側Bに対応する画像領域では、経時での使用に伴って、上流側Aに対応する画像領域よりも画像濃度が低くなる。
しかし、本発明の画像形成装置は、上述したように、下流側Bに形成された基準トナー像の濃度検知結果に基づいて濃度制御を行うため、画像濃度が低下するのを防止することができる。
図9は本発明の画像形成装置に備えられる各部位の電気的な接続状態の一例を示すブロック図である。図9において、メイン制御部500は、各種演算や各部の駆動制御を実行するCPU(Central Processing Unit)501と、CPU501に接続して設けられたバスライン502と、コンピュータプログラム等の固定的データを予め記憶するROM(Read Only Memory)503と、各種データを書き換え自在に記憶するワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)504とから主として構成されており、ROM503、RAM504は、バスライン502を介してCPU501に接続されている。
ROM503には、例えば、トナー濃度センサ311−1、311−2によって得られた検出値を、単位面積当りのトナー付着量に換算する換算テーブルなどが格納される。ここで、ROM503には、図5において上記詳述したメモリ313が包含される。
また、メイン制御部500には、複写機本体100、給紙装置200、スキャナ300、ADF400等の画像形成装置600の各部が接続されており、メイン制御部500は、これら各部の駆動動作の制御を行う。更に、メイン制御部500には、複写機本体100に設けられたトナー濃度センサ310及び電位センサ320も接続されている。トナー濃度センサ310及び電位センサ320は、検出情報をメイン制御部500に送出する。
次に、本実施形態の画像形成装置によって実行される画像濃度制御の方法について説明する。この画像濃度制御は、所謂セルフチェックと呼ばれるものであり、ROM503に格納されているコンピュータプログラムに基づいて、CPU501によって行われる電位制御動作である。
以下に詳述するセルフチェック処理ルーチンは、一定枚数作像時毎又は作像動作開始後一定時間経過時毎、もしくは濃度センサ交換時又は電源投入時などの条件のときに行われる。
以下に、本実施形態において、電源投入時に行う処理ルーチンを示す。
先ず、画像形成装置に電源を投入すると、CPU501は、定着温度センサから送出された入力信号を参照して、定着装置25の定着温度が100℃を越えているか否かを判断する。定着装置25の定着温度が100℃以下である場合には、画像濃度制御に係る電位制御を実行する。定着装置25の定着温度が100℃を越えている場合には、電位制御を実行しない。
電位制御を実行する場合、先ず、濃度検知センサ311及び電位センサ320のオフセット電圧を測定する。両者のオフセット電圧測定終了後、プロッタの起動動作を行う。ここで、プロッタとは、露光装置によって読み取られた画像データに基づいて転写紙上に画像形成を行うための、各画像形成手段のことを示す。
図10は、本実施形態におけるプロッタの起動動作の概要を示す図である。本実施形態では、図10に示すように、まず、各感光体ドラムモータ、中間転写ベルトモータ、2次転写モータ等のモータ負荷の起動を行い、これと共に、作像タイミングに合わせて、作像動作に必要な帯電バイアス、現像バイアス、転写バイアス等の制御負荷立ち上げのための動作処理を行う。
次に、トナー濃度センサ311−1、311−2に設けられた発光素子311−1a、311−2aの発光ダイオード(LED)について、発光量の調整(以下、Vsg調整と示す。)を行う。以下、黒トナーパターン検知用センサ310−1を例に挙げて説明する。
Vsg調整では、まず、LEDの点灯時から約3秒後、即ちLEDの発光出力安定時に、発光素子311−1aによる照射光の正反射光を、受光素子311−1bによって検出する。本実施形態では、この検出値を3.8〜4.2Vとするように、LEDの発光量を調整する。LEDの光量調整、即ちVsg調整を終了した後、RAM504は、ベルト地肌部についての受光素子による出力値(Vsg_reg、Vsg_dif)を格納する。
Vsg調整終了後、中間転写ベルト10上に各色の階調パターンを形成する(図6参照。)。
まず、黒トナーパターン検知用センサ310−1及びカラートナーパターン検知用センサ310−2の設置位置に対応するように、各感光体ドラム20上に、階調パターンの静電潜像を形成する。本実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の階調パターンの静電潜像形成位置を、感光体長手方向の中心位置から現像剤搬送方向Eの下流側40mmの位置とし、ブラック(K)の階調パターンの静電潜像形成位置を、感光体長手方向の中心から現像剤搬送方向Eの下流側60mmの位置とする。本実施形態では、各濃度パッチのサイズを15[mm]×20[mm]とし、各濃度パッチ間の間隔を10mmとする。この濃度パッチを、互いに濃度差を設け、10個並べて形成することによって、階調パターンを形成する。
なお、本発明において、濃度パッチのサイズ、濃度パッチ間に設ける間隔等は、上記のものに限られるものではなく、適宜変更することができる。
次に、電位センサ320によって、各感光体ドラム20上の静電潜像形成部位の電位を検出する。RAM504は、電位センサ320による検出値を格納する。
電位センサ320によって静電潜像形成部位の電位を検出した後、上記静電潜像を各現像装置61によって現像し、各感光体ドラム20上にトナー画像を形成する。RAM504は、現像時に各現像装置61に印加された現像バイアスVbを格納する。
次に、CPU501は、RAM504に格納された、上記現像バイアス値Vbと上記各静電潜像形成部位の電位検出値とから、各濃度パッチに対応する静電潜像形成部分についての現像ポテンシャルVpを算出する。ここで、現像ポテンシャルVp[−Kv]とは、現像バイアス電位Vbと感光体ドラム20の表面電位との差を示すものである。
次に、各感光体ドラム20上に形成されたトナー像を、中間転写ベルト10上に転写して、図6に示す階調パターンを形成する。濃度検知センサ311−1、311−2は、中間転写ベルト10上の各濃度パッチ部位のトナー付着量を検出する。
具体的には、図7、図8に示すように、各濃度パッチ(10パッチ×4色分)に対して照射された照射光の正反射光又は拡散反射光を、各受光素子によって検出する。RAM504は、受光素子によって得られた出力値(Vsp_reg、Vsp_dif)を、RAM504に格納する。
次に、CPU501は、ROM503に格納されたアルゴリズムに基づき、トナー濃度検出センサ311−1又は311−2によって得られた検出値を、トナーの付着量に換算する。なお、ブラックトナー検知用センサ301−1による検出値をトナー付着量に換算するアルゴリズムと、カラートナー検知用センサ301−2による検出値をトナー付着量に換算するアルゴリズムとは、異なるものが用いられる。
次に、各濃度パッチのトナー付着量の値を、各濃度パッチ形成時における現像ポテンシャルVp[−Kv]に対してプロットし、その傾き現像γと、x切片即ち現像開始電圧Vsを算出して、直線近似式を得る。これによって、セルフチェック実行時点での現像ポテンシャル(Vp)とトナー付着量との関係が決定される。
図11は、各トナーパッチ作成時の現像ポテンシャルVpに対して、各パッチのトナー付着量をプロットしたものである。ここで、トナー付着量[mg/(cm)]とは、各濃度パッチの単位面積当りのトナー付着量[mg/(cm)]を示すものである。
本実施形態では、上記のようにして決定された直線近似式に基づいて、作像時に、狙いとするトナー付着量を得るための現像ポテンシャルを算出し(図11中矢印G方向)する。更に、図12を参照して、この現像ポテンシャルに適合した帯電DCバイアス(Vd)、現像バイアス(Vb)、LDパワー(Vl)を決定して、暫定的な目標電位とする。ここで、帯電DCバイアス(Vd)とは、帯電電圧に印加するDC電圧であり、LDパワー(Vl)とは、露光装置の光源としての半導体レーザLDから出力される出力光のパワーを示すものである。
次に、感光体ドラム20の残留電位を検出し、上記のようにして決定された帯電DCバイアス(Vd)、現像バイアス(Vb)、LDパワー(Vl)の目標電位に対して、この残留電位分の補正を行って、最終的な目標電位値を得る。
最後に、この最終的な目標電位値が得られるように、帯電DCバイアス、LDパワーの調整を行う。RAM504は、各電位条件を格納する。これによって、セルフチェックの処理を終了する。
本実施形態によれば、濃度検知センサ311−1、311−2を、現像剤搬送方向Eの下流側に設置しているため、画像濃度が、狙いの画像濃度より低くなる領域を最小限に抑えることができる。これによって、使用者からの指摘頻度の高い、低画像濃度に起因した異常画像の数を低減させることができる。
<実験結果>
図13は、濃度検知センサ311を中間転写ベルト10上の現像剤搬送方向の上流側に配設して作像動作を行ったときの、通紙枚数と画像濃度との関係を示す図である。
ここで、図13は、濃度検知センサ311を、中間転写ベルト10の中心線Pから現像剤搬送方向の上流側40mmの位置に配設して行ったものであり、画像面積率100%の画像を2000枚作像したときの画像濃度の変化を示したものである。
図13中、曲線a1は、転写紙上の左上の位置、曲線b1は、転写紙上の左下の位置の画像濃度の変化を示したものである。また、曲線c1は、転写紙上の右上の位置、曲線d1は、転写紙上の右下の位置の画像濃度の変化を示したものである。
ここで、上下とは、通紙方向、即ち、図6において、矢印Fで示す用紙搬送方向の下流側を上とし、上流側を下としたものである。また、左右とは、現像剤搬送方向Eの上流側を右とし、下流側を左としたものである。
即ち、曲線a1は、現像剤搬送方向Eの下流側且つ用紙搬送方向Fの下流側に対応する位置の画像濃度の変化を示し、曲線b1は、現像剤搬送方向Eの下流側且つ用紙搬送方向上流側に対応する位置の画像濃度の変化を示したものである。また、曲線c1は、現像剤搬送方向Eの上流側且つ用紙搬送方向Fの下流側の画像濃度の変化を示したものであり、曲線d1は、現像剤搬送方向Eの上流側且つ用紙搬送方向Fの上流側に対応する位置の画像濃度の変化を示したものである。また、曲線e1は、転写紙上の中央位置の画像濃度変化を示したものである。
更に、図中点線f1は、曲線c1の一次近似曲線であり、図中一点鎖線g1は、曲線a1の一次近似曲線である。
図13の結果から明らかなように、濃度センサ310を中間転写ベルト10上の現像剤搬送方向の上流側に配設した場合には、現像剤搬送方向Eの下流側に対応する曲線a、bは、通紙枚数の増加と共に、画像濃度が減少する。また、曲線a、b(現像剤搬送方向E下流側)と、曲線c、d(現像剤搬送方向E上流側)との濃度偏差が、通紙枚数の増加とともに拡大する。
図14は、濃度センサ310を中間転写ベルト10上の現像剤搬送方向の下流側に配設して作像動作を行ったときの、通紙枚数と画像濃度との関係を示す図である。
ここで、図14は、濃度検知センサ311を、中間転写ベルト10の中心線Pから現像剤搬送方向Eの下流側40mmの位置に配設して行ったものであり、画像面積率100%の画像を2000枚作像したときの画像濃度の変化を示したものである。
図14中、曲線a2は、転写紙上の左上の位置の画像濃度の変化を示したものであり、曲線b2は、転写紙上の左下の位置また、曲線c2は、転写紙上の右上の画像濃度の変化を示したものであり、曲線d2は、転写紙上の右下の画像濃度の変化を示したものである。
なお、上下左右の意味内容及びグラフの見方は、図13において説明したのと同様である。
また、曲線e2は、転写紙上の中央位置の画像濃度変化を示したものである。
更に、図中点線f2は、曲線c(現像剤搬送方向E上流側且つ用紙搬送方向下流側)の一次近似曲線であり、図中一点鎖線g2は、曲線a(現像剤搬送方向E下流側且つ用紙搬送方向下流側)の一次近似曲線である。
図14の結果を、図13の結果と比較しつつ参照すると、図14では、転写紙上の左側の位置、即ち、中間転写ベルト10上における現像剤搬送方向E下流側に対応する位置の画像濃度が、通紙枚数が増加しても、殆ど減少していないことが分かる。一方、転写紙上の右側の位置、即ち、中間転写ベルト10上における現像剤搬送方向E上流側に対応する位置の画像濃度は、若干増加しているが、この増加のレベルは、使用上問題とならない範囲内であった。即ち、図14に示す本発明の画像形成装置では、現像剤搬送方向Eの下流側Bに対応する画像領域の画像濃度の低下を抑制することができると共に、上流側Aに対応する画像領域の画像濃度の上昇は、使用上問題とならないレベルに抑えられる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 複写機本体の内部構造を示す拡大図である。 隣り合う2つの画像形成ユニットの構成を示す拡大図である。 本発明に適用される現像装置の内部構造を示す図である。 中間転写ベルトと、この中間転写ベルト近傍に設けられたセンサ基板の上視図である。 中間転写ベルト上に形成された階調パターンと濃度検知センサの位置関係を示す簡略斜視図である。 本実施形態における黒トナーパターン検知センサの構成を示す図である。 本実施形態におけるカラートナーパターン検知センサの構成を示す図である。 本発明の画像形成装置に備えられる各部位の電気的な接続状態の一例を示すブロック図である。 本実施形態におけるプロッタの起動動作の概要を示す図である。 各トナーパッチ作成時の現像ポテンシャルVpに対して、各パッチのトナー付着量をプロットしたものである。 現像ポテンシャルVpと、現像バイアス(Vb)、帯電DCバイアス(Vd)、LDパワー(Vl)との関係を表にして示したものである。 濃度センサ310を中間転写ベルト10上の現像剤搬送方向の上流側に配設して作像動作を行ったときの、通紙枚数と画像濃度との関係を示す図である。 濃度センサ310を中間転写ベルト10上の現像剤搬送方向の下流側に配設して作像動作を行ったときの、通紙枚数と画像濃度との関係を示す図である。 本発明の画像形成装置に適用される現像装置の他の構成例を示す概略図である。
符号の説明
100 複写機本体
200 給紙装置
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
600 画像形成装置

10 中間転写ベルト
18Y、18C、18M、18K 画像形成ユニット
20 感光体ドラム

21 露光装置
25 定着装置
60 帯電装置

61 現像装置
65 現像剤担持体(現像スリーブ)
68a 搬送スクリュー
D 現像スリーブ対向領域
E 搬送スクリュー68aによる現像剤搬送方向
F 用紙搬送方向
R 現像領域
311−1、311−2 濃度検知センサ
310 センサ基板
Py、Pm、Pc、Pk 階調パターン

500 メイン制御部500
501 CPU
503 ROM
504 RAM

Claims (6)

  1. 潜像を担持する像担持体と、
    前記像担持体表面を帯電する帯電手段と、
    帯電された像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記静電潜像に現像剤担持体を用いてトナーを付着させて顕像化する現像手段と、
    トナーを担持するトナー担持体表面のトナー付着量を検出する検出手段と、を有する画像形成装置において、
    前記現像手段は、少なくとも前記現像剤担持体に現像剤を搬送する搬送スクリューを有する現像装置であり、
    前記検知手段は、前記搬送スクリューの現像剤搬送方向下流側の位置に、複数個設けられる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記検出手段は、少なくとも1つの発光手段と、前記発光手段から照射された照射光が照射対象物によって反射した時の反射光を受光する少なくとも1つの受光手段とを有する光学センサである
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、像担持体上に形成した顕像を、中間転写体を介して転写材に転写する転写手段を有し、
    前記検知手段は、前記中間転写体上のトナー付着量を検知する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記検知手段は、前記現像剤担持体上に付着したトナーの付着量又はトナーとキャリアとを含む現像剤の付着量を検知する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記現像装置として、一成分現像装置を使用する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記現像装置は、前記現像剤担持体から現像剤を回収して軸方向に搬送する回収スクリューを有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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