JP2006113127A - 修正装置 - Google Patents

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守 中塚
Mitsunobu Yoshida
光伸 吉田
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Abstract

【課題】作製中の表示装置の膜に生じた部分的な欠陥部を精度よく修正できる修正装置を提供すること。
【解決手段】修正装置は、作製中の表示装置の膜に生じた欠陥部に加熱によって固化する所定の修正液を塗布して修正するための装置であって、表示装置を保持する固定ステージと、表示装置の欠陥部を除去してカット部を形成するための除去手段と、除去手段により形成されたカット部に修正液を吐出する吐出部を有する吐出手段と、カット部を観察する観察手段と、修正液を加熱して膜を形成させるための加熱手段と、除去手段、吐出手段、観察手段および加熱手段を搭載して表示装置に対して移動させる可動ステージと、待機中の吐出部の乾燥を防止するキャッピング手段とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、修正装置に関し、詳しくは、作製中の表示装置の膜に生じた欠陥部に所定の修正液を塗布して修正するための修正装置に関する。
近年、液晶表示装置やプラズマ表示装置等の表示装置の大型化・高精細化が進んでいる。
これに伴って、作製中の表示装置の膜やパターンに欠陥部が発生する確率も高まっている。
従来、電極線等のパターンに生じた欠陥を修正するための装置として、例えば次のような装置が知られている。
基板上に形成されたパターンの修正箇所を検出する手段によって検出して、インクまたはペーストを塗布手段によって前記修正箇所に塗布する機構を備えるパターン修正装置であって、前記塗布手段は、前記針を上下に移動させる針上下動機構と、前記インクまたはペーストを前記塗布手段のしたに直線的に移動させ、かつ直線的に復帰させるインクまたはペースト移動機構とを備えるものであるパターン修正装置(例えば、特許文献1参照)。
ところで、液晶表示装置等の表示装置において、画素電極を選択駆動するためのスイッチング素子として薄膜トランジスタ(TFT)やMIM(金属−絶縁膜−金属)が用いられている。
このような表示装置では、開口率を向上させるために、上記スイッチング素子上に層間絶縁膜を形成し、この層間絶縁膜上にゲート配線やソース配線を配する手法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
このような表示装置において、層間絶縁膜は感光性有機材料を塗布し、露光および現像後にポストベークすることによって形成されるが、所定通りの膜厚に形成されていない欠陥部が部分的に生ずることがある。
層間絶縁膜の欠陥部の修正に利用できる可能性をもった従来の装置としては、例えば、次のような装置が挙げられる。
露光用マスク基板上に形成されたパターンの欠陥部を修正するためのパターン修正装置であって、その上に前記基板が設置されて水平方向に移動するテーブルと、前記基板の欠陥部に修正を加えるための修正液を塗布するための針と、前記針を上下方向に移動可能な駆動機構と、前記塗布した修正液を乾燥または固着させるための光源と、前記塗布した修正液を焼成あるいは前記欠陥部を切欠くためのレーザー照射機構とを備えており、前記レーザー照射機構によって前記欠陥部を切欠いた後発生した窪みに対して、前記針で修正液を塗布することを特徴とする、パターン修正装置(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−55615号公報 特開2000−221488号公報 特開2000−284467号公報
上述の従来のパターン修正装置は、いずれも針でペースト、インク、修正液等を塗布することを特徴としているが、この場合、100μm角程度の寸法の欠陥部を修正するには針の先端をそれ以下の寸法に加工する必要があり、針の強度に課題がある。また、針では塗布量を正確に制御することが難しいという課題もある。
また、上述のパターン修正装置の中には、針の代わりにディスペンサーの使用を示唆しているものもあるが、ディスペンサーを用いた場合、待機時を含む非使用時に修正液が固化してしまい、使用できなくなる恐れがある。
この発明は以上のような事情を考慮してなされたものであり、作製中の表示装置の膜に生じた部分的な欠陥部を精度よく修正できる修正装置を提供するものである。
この発明は、作製中の表示装置の膜に生じた欠陥部に修正液を塗布して修正するための装置であって、表示装置を保持する固定ステージと、表示装置の欠陥部を除去してカット部を形成するための除去手段と、除去手段により形成されたカット部に修正液を吐出する吐出部を有する吐出手段と、カット部を観察する観察手段と、修正液を加熱して膜を形成させるための加熱手段と、除去手段、吐出手段、観察手段および加熱手段を搭載して表示装置に対して移動させる可動ステージと、待機中の吐出部の乾燥を防止するキャッピング手段とを備えることを特徴とする修正装置を提供するものである。
この発明によれば、修正液は吐出部によって吐出され、前記吐出部は待機中にキャッピング手段によって乾燥が防止されるので、所定量の修正液を正確に吐出できると共に吐出部を常に良好な状態に維持でき、層間絶縁膜等の膜やパターンに部分的に生じた欠陥部を精度よく修正できる。
この発明による修正装置は、作製中の表示装置の膜に生じた欠陥部に修正液を塗布して修正するための装置であって、表示装置を保持する固定ステージと、表示装置の欠陥部を除去してカット部を形成するための除去手段と、除去手段により形成されたカット部に修正液を吐出する吐出部を有する吐出手段と、カット部を観察する観察手段と、修正液を加熱して膜を形成させるための加熱手段と、除去手段、吐出手段、観察手段および加熱手段を搭載して表示装置に対して移動させる可動ステージと、待機中の吐出部の乾燥を防止するキャッピング手段とを備えることを特徴とする。
この発明による修正装置において、表示装置とは、作製中に膜の作製を必要とするものを意味し、例えば、液晶表示装置やプラズマ表示装置などを挙げることができるが、もちろんこれら以外の表示装置であってもよい。
また、膜とは面状のものに限定されるものではなく、パターン化されたものも含み、例えば、スイッチング素子としてのTFT上に形成された層間絶縁膜を挙げることができる。
膜の材料としては有機材料、或いは、無機材料のいずれであってもよいが、有機材料としては、例えば、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリアミドイミド、BCB(ベンゾシクロブテン)などが挙げられ、無機材料としては、例えば、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコンなどが挙げられる。
修正液は、膜の材料を溶媒中に溶解したもの、或いは、分散させたものを用いることができる。ここで、溶媒としては、膜の材料との組合せにもよるが、例えば、アセトン、アルコール系、ケトン系、アミン系の有機溶剤や水系の無機溶剤などが挙げられる。
加熱手段による修正液からの膜の形成は、通常、第1段階では使用した溶媒を蒸発除去するに足る温度に加熱し(プリベーク)、第2段階で固化した膜が得られる温度に加熱する(ポストベーク)することによって行われる。前述のポリイミド樹脂の前駆体を溶媒に溶解したものを修正液とする場合、第1段階では約100℃、第2段階では約300℃とすることができる。
この発明による修正装置において、修正液は揮発性の溶媒を含み、キャッピング手段は、吐出部と近接して対向する皿部と、皿部によって上部の開口がほぼ塞がれる容器とからなり、待機中の吐出部が皿部と近接して対向したときに、皿部が吐出部の表面との間に表面張力による修正液の溜まりを形成すると共に、容器が皿部から垂れ落ちる修正液を収容し、かつ、吐出部と容器とによって規定される密閉空間を形成することにより、修正液の溜まりを修正液の溶媒雰囲気中に保持し、修正液の乾燥に起因する吐出部の詰まりを防止し良好な吐出状態を維持することが好ましい。
このような構成によれば、吐出部の表面に残留した修正液は、吐出部の表面に近接する皿部によって引き寄せられ、吐出部の表面と皿部との間に表面張力による修正液の溜まりが形成される。皿部は容器の上部開口をほぼ塞ぐように設けられ、容器は吐出部が皿部と近接して対向したときに皿部から垂れ落ちる修正液を収容すると共に吐出部と容器とによって規定される密閉空間を形成するので、形成された修正液の溜まりは、修正液の溶媒雰囲気中に保持されることとなり、乾燥して固化することがない。これによって、待機中の吐出部の表面は常に良好な吐出状態に維持され、必要時に所定量の修正液を正確に吐出できるようになる。
また、この発明による修正装置において、除去手段は欠陥部を切り欠くレーザー照射装置からなり、吐出手段の吐出部は修正液を吐出するインクジェットヘッドからなり、観察手段はカット部観察用顕微鏡からなり、加熱手段はヒーターと、修正箇所の温度を測定する温度計と、温度計によって得られたデータに基づいてヒーターの出力を制御するヒーター用制御部とからなっていてもよい。
特に、吐出部としてインクジェットヘッドを用いることは、作製中の膜に部分的に生じた欠陥部を精度よく修正するというこの発明の目的を達成するうえで特に好ましい態様である。というのは、インクジェットヘッドは従来の針よりも修正液の吐出量の制御が行い易いからである。
また、上記構成において、ヒーターの出力を制御するヒーター用制御部としては、例えば、CPU、RAM、ROM、I/Oポートなどからなるマイクロコンピュータで一体的に構成できる。ヒーター用制御部は遠隔操作装置と有線又は無線によって通信可能に構成されていてもよい。
また、吐出部がインクジェットヘッドからなる上記構成の修正装置において、可動ステージは、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向にそれぞれ移動可能な第1X軸ステージ、第1Y軸ステージおよび第1Z軸ステージからなる第1のステージ群によって構成され、インクジェットヘッドとヒーターは第1X軸ステージに取り付けられ、カット部観察用顕微鏡と温度計は第1Y軸ステージに取り付けられることが好ましい。
このような構成によれば、修正液を吐出するインクジェットヘッドと、吐出された修正液を加熱するヒーターが同一のステージに取り付けられるため、吐出と加熱の両工程を1軸方向の往復移動のみで行うことができ、吐出と加熱にかかる工程時間の短縮を図ることができると共に、修正すべきカット部に対するインクジェットヘッド並びにヒーターの位置精度を高めることができる。
特に、1箇所のカット部に対して修正液の吐出と加熱を複数回繰り返して修正を行う場合には、3つのステージをそれぞれ移動させて同工程を行う場合と比較して工程時間の短縮効果が増大する。
また、吐出と加熱の両工程が行われる間、第1Y軸ステージに取り付けられた温度計は移動しないので、温度測定に要する時間の短縮と測定精度の向上も図られる。
また、上記構成ではカット部観察用顕微鏡と温度計が、インクジェットヘッドとヒーターとは別のステージに取り付けられることにより、吐出と加熱の両工程中にカット部観察用顕微鏡と温度計を修正箇所から移動させずに済み、観測精度と測定精度の向上が図られる。
さらに、カット部観察用顕微鏡および温度計、並びに、インクジェットヘッドおよびヒーターが別々のステージに分散して取り付けられることにより、1つのステージに前記4つの装置を取り付ける場合と比較して、各ステージの可動距離を小さく設定できると共に、各ステージに必要となる剛性を弱く設定できる。
なお、第1のステージ群の駆動は、上述のヒーター用制御部と同様の構成を有する第1ステージ群用制御部によって行われ、また、第1ステージ群用制御部は上述のヒーター用制御部と一体に構成されていてもよい。
また、可動ステージが第1のステージ群から構成される上記構成の修正装置において、吐出手段は、インクジェットヘッドに修正液を供給する修正液タンクを備え、修正液タンクが第1X軸ステージに取り付けられることが好ましい。
このような構成によれば、インクジェットヘッドと修正液タンクが同一のステージに取り付けられることから、インクジェットヘッドと、インクジェットヘッドへ修正液を供給する修正液タンクとの高低差を常に一定とすることができる。このため、インクジェットヘッドと修正液タンクの高低差に起因する修正液タンク内の修正液に対する加圧状態の変動が抑えられて吐出量の制御が行い易くなり、所定量の修正液を精度よく吐出できるようになる。
また、修正液タンク内の修正液に対する加圧状態の変動が抑えられることから、非使用時のインクジェットヘッドから修正液が無駄、あるいは過剰に漏れ出すことも防止できる。
また、吐出手段が修正液タンクを備える上記構成の修正装置において、吐出手段は、待機状態を終えたインクジェットヘッドの吐出状況を確認する吐出確認センサーと、修正液タンク内を加圧する加圧部と、吐出確認センサーによって得られたデータに基づいて加圧部の出力を制御する加圧部用制御部とを更に備えることが好ましい。
このような構成によれば、待機状態を終えたインクジェットヘッドの吐出状態を、修正すべきカット部へ向かう前に事前に確認することができ、万一、修正液の固化等によって吐出状態が悪化している場合には、加圧部用制御部が加圧部の出力を上げて修正液タンク内の加圧を一時的に強めることにより、インクジェットヘッドの詰まり等を強制的に排除し良好な吐出状態に回復させることができる。
これにより、修正装置の信頼性が高められ、欠陥部を精度よく修正するというこの発明の目的をより確実に達成できるようになる。
なお、加圧部用制御部は上述のヒーター用制御部と同様の構成とすることができ、上述のヒーター用制御部および第1ステージ群用制御部と一体に構成されていてもよい。
また、可動ステージが第1のステージ群から構成される上記構成の修正装置において、修正装置は、表示装置とインクジェットヘッドとの距離を計測するための変位センサーを更に備え、変位センサーは第1X軸ステージに取り付けられることが好ましい。
このような構成によれば、表示装置とインクジェットヘッドとの距離を計測するための変位センサーがインクジェットヘッドと同一のステージに取り付けられることとなり、両者を別々のステージに取り付ける場合よりも計測精度が向上する。これにより、所定量の修正液を所定の箇所により精度よく吐出できるようになる。
なお、変位センサーから得られたデータは上述の第1ステージ群用制御部へフィードバックされ、第1ステージ群用制御部が所定のステージを移動させて表示装置とインクジェットヘッドとの距離を適切な距離に調節する。
また、可動ステージが第1のステージ群から構成される上記構成の修正装置において、修正装置は、第1のステージ群を構成する各ステージよりも可動範囲の大きな第2X軸ステージ、第2Y軸ステージおよび第2Z軸ステージから構成される第2のステージ群を更に備え、第1のステージ群が第2のステージ群のいずれか1つのステージに取り付けられることが好ましい。
このような構成によれば、修正作業を行う各種装置を搭載した第1のステージ群が膜の欠陥部の近傍に到達するまでの大まかな移動を第2のステージ群で素早く行い、第1のステージ群が欠陥部の近傍に到達した後、第1のステージ群を構成する各ステージを精密に移動させることにより、修正すべき欠陥部に対して第1のステージ群を高速で移動させつつ、欠陥部と修正作業を行う各種装置との位置精度をより一層向上させることができる。
なお、第2のステージ群の駆動は、第2ステージ群用制御部によって行われる。第2ステージ群用制御部は、上述のヒーター用制御部、加圧部用制御部および第1ステージ群用制御部と一体に構成されていてもよいし、或いは、それらの制御部を関連付けて統合して制御するための統合制御部が別途設けられてもよい。
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳細に説明する。
この発明の実施例による修正装置について、図1〜11に基づいて説明する。図1は実施例による修正装置の全体構成を示す斜視図、図2は第1のステージ群のみを示す斜視図、図3はキャッピング手段の構成を示す説明図であって、キャッピング手段に相当する部分のみが断面図として示されている。
図4はキャッピング手段の構成部材であってインクジェットヘッドと対向するプレート単体の斜視図、図5は図3の要部拡大図、図6はインクジェットヘッドと修正液タンクとの位置関係を説明する説明図、図7は実施例による修正装置のシステム構成を示すブロック図、図8は実施例による修正装置のシステム構成の変形例を示すブロック図、図9は作製中の表示装置の層間絶縁膜に部分的に生じた欠陥部を示す平面図、図10は図9のA−A矢視断面図、図11〜13は欠陥部が修正される工程を概略的に説明する工程図である。
修正装置の構成
図1および図2に示されるように、実施例による修正装置200は、作製中の表示装置1の膜に生じた欠陥部2に修正液7を塗布して修正するための装置であって、表示装置1を保持する固定ステージ3と、表示装置1の欠陥部2を除去してカット部2a(図11(c)参照)を形成するためのレーザー照射装置(除去手段)4と、レーザー照射装置4により形成されたカット部2aに修正液7を吐出するインクジェットヘッド(吐出部)31を有する吐出手段30と、カット部を観察するカット部観察用顕微鏡(観察手段)32と、修正液7を加熱して膜を形成させるためのヒーター33および温度計(加熱手段)34と、レーザー照射装置4、吐出手段30、カット部観察用顕微鏡32、並びに、ヒーター33および温度計34を搭載して表示装置1に対して移動させる第1のステージ群10と、待機中のインクジェットヘッド31の乾燥を防止するキャッピング手段40とを備えている。
なお、図2は第1のステージ群10のみを示す斜視図であり、図1に示されるように、第1のステージ群10は、固定ステージ3上の全領域をカバーする第2のステージ群20の第2Z軸ステージ23に取り付けられている。
図1に示されるように固定ステージ3は、作製中の表示装置1を固定するためのステージであって、予め欠陥部2の位置が検出された表示装置1を保持固定する。
固定ステージ3は、固定ステージ3に対する表示装置1の位置を決めるための位置決めピン3aと表示装置1を真空吸着しておくための真空吸着孔3bを備えている。
また、図1および図2に示されるように、第1のステージ群10は第1X軸ステージ11、第1Y軸ステージ12および第1Z軸ステージ13から構成されている。図7又は図8に示されるように、第1のステージ群10は第1ステージ群用制御部50によって駆動制御される。
一方、上述の通り、図1に示されるように修正装置200は、第1のステージ群10よりも可動範囲が大きく、固定ステージ3の全領域をカバーする第2のステージ群20を備えている。
第2のステージ群20は第2X軸ステージ21、第2Y軸ステージ22および第2Z軸ステージ23から構成され、上記の第1のステージ群10は、第2のステージ群20の第2Z軸ステージ23にベース板6を介して取り付けられている。
また、表示装置1の欠陥部2に対して詳細な位置データを得るための欠陥部観察用顕微鏡5と、欠陥部2を除去してカット部2a(図11(c)参照)を形成するためのレーザー照射装置4も上述の第1のステージ群10と同様に第2Z軸ステージ23にベース板6を介して取り付けられている。
なお、図7又は図8に示されるように、欠陥部観察用顕微鏡5は画像処理装置61と接続され、画像処理装置61によって認識処理された欠陥部2の詳細な位置データに基づいて第2ステージ群用制御部60が第2のステージ群20を精密に移動させるように構成されている。また、レーザー照射装置4はレーザー照射装置用制御部70によってその作動と出力が制御されるように構成されている。
第2のステージ群20は、第1のステージ群10、並びに、欠陥部観察用顕微鏡5およびレーザー照射装置4を表示装置1の欠陥部2近傍まで素早く移動させることを主な目的とするステージ群であり、高速移動が可能である。
図2に示されるように、第1のステージ群10の第1X軸ステージ11には、インクジェットヘッド31、インクジェットヘッド31へ修正液7を供給する修正液タンク35、カット部2a(図11(c)参照)に吐出された修正液7(図11(e)参照)を乾燥・焼成させるためのヒーター33、表示装置1とインクジェットヘッド31との距離を測定するための変位センサー37が取り付けられている。
なお、図7又は図8に示されるようにヒーター33はヒーター用制御部80によってその作動と出力が制御され、ヒーター用制御部80は温度計34から得られた測定データに基づいてヒーター33の出力を調節するように構成されている。
また、図2に示されるように、修正液タンク35は加圧部92と減圧部93(図7又は図8参照)によって任意の加圧状態に調節可能な修正液ボックス36内に収容され、予め溶媒で薄められた修正液7が修正液タンク35に収容される。
修正液ボックス36と加圧部92および減圧部93はそれぞれ配管38によって接続され、修正液タンク35に収容された修正液7は配管39を介してインクジェットヘッド31へ供給される。
一方、図2に示されるように、第1のステージ群10の第1Y軸ステージ12には、レーザー照射装置4によって形成されたカット部2a(図11(c)参照)を観察するためのカット部観察用顕微鏡32および修正箇所の温度を測定するための温度計34が取り付けられている。
なお、図7又は図8に示されるようにカット部観察用顕微鏡32は画像処理装置51と接続され、画像処理装置51によって処理されたカット部2aの詳細な位置データに基づいて上述の第1ステージ群用制御部50が第1のステージ群10を精密に移動させるように構成されている。また、第1ステージ群用制御部50は、上述の変位センサー37とも接続され、変位センサー37から得られたデータによっても第1のステージ群10の第1Z軸ステージ13を精密に上下移動させるように構成されている。
図2に示されるように、第1のステージ群10は、第1Z軸ステージ13のレールを支持する背板14を介してベース板6に取り付けられ、背板14の下縁からは底板15が延び、この底板15の上に待機中のインクジェットヘッド31の乾燥を防止するためのキャッピング手段40、および待機状態を終えたインクジェットヘッド31の吐出状態を事前に確認するための吐出確認センサー91が設けられている。
図7又は図8に示されるように吐出確認センサー91は加圧部用制御部90と接続され、加圧部用制御部90は吐出確認センサー91から得られたデータに基づいて上述の加圧部92および減圧部93を制御し、修正液ボックス(図2参照)36内の加圧状態を調節する。
図3に示されるように、キャッピング手段40は、待機中のインクジェットヘッド31と近接して対向するプレート(皿部)42、並びに、キャッピングボックス41および廃液タンク43(容器)とから主に構成されている。
プレート42は、キャッピングボックス41の上部開口をほぼ塞ぐように設けられ、キャッピングボックス41と廃液タンク43は連通孔41a,43aによって連通している。
キャッピングボックス41の上端面の周囲には弾性のシール材44が設けられると共に、キャッピングボックス41の底部の連通孔41aと廃液タンク43の上部の連通孔43aとの間にはシール材45が設けられ連通孔41aと連通孔43aとの間を密接にシールしている。
一方、インクジェットヘッド31は、ヘッド本体31aとノズル部31bとから構成され、ノズル部31bの端面は、実際に修正液を吐出するノズル面31cと、ノズル面31cを取り囲むノズル面周辺部31dとから構成されている。
図3および図4に示されるように、キャッピングボックス41内にはL字形の断面を有するプレート42が取り付けられ、プレート42は、キャッピングボックス41内に取り付けられた際にインクジェットヘッド31のノズル部31bと対向する水平面42aの4隅に突起42bが形成されている。
このような構成からなるキャッピング手段40にインクジェットヘッド31を降下させると、図3に示されるように、キャッピングボックス41の上端面に設けられた弾性のシール材44がノズル面周辺部31dに当接し、ノズル面31cはキャッピングボックス41の上端側開口を密閉する。
これにより、ノズル面31c、キャッピングボックス41および廃液タンク43によって規定された密閉空間が形成される。
この際、図5に示されるように、キャッピングボックス41の上端面に設けられたシール材44と同様に、プレート42の水平面42aの両縁に形成された突起42bがノズル面周辺部31dに当接する。
これにより、ノズル面31cとプレート42の水平面42aが近接した状態で対向し、かつ、プレート42の水平面42aとノズル面31cとの間には所定の微細な間隔をもった隙間が形成される。
修正液7を吐出した後のノズル面31cにはある程度の修正液7が残留しているか、あるいは修正液7が僅かに滲み出ているので、修正液7はプレートの水平面42aに引き付けられ、プレート42の水平面42aとノズル面31cとの間には表面張力による修正液7の溜まり7aが形成される。
また、図3に示されるように、溜まり7a(図5参照)から溢れた修正液7はプレート42の突起42bが形成されていない水平面42a(図4参照)の縁から垂れ落ち、連通孔41a,43aを介して廃液タンク43に収容される。
この結果、プレート42の水平面42aとノズル面31cとの間に形成された修正液7の溜まり7a(図5参照)は高い濃度の修正液7の溶媒雰囲気中に保持され、乾燥や固化から保護されることによりノズル面31cの詰まりが防止される。
また、図2に示されるように、インクジェットヘッド31と修正液タンク35は同じ第1X軸ステージ11に取り付けられているので、図6に示されるように、インクジェットヘッド31と修正液タンク35との高低差Hは常に一定である。このため、加圧部92や減圧部93(図7又は図8参照)が作動しない限り、修正液タンク35内の修正液7に加わる圧力は常に一定であり、待機中のインクジェットヘッド31のノズル面31cから修正液7が過剰に漏れ出すことが防止される。
また、前述の高低差Hが常に一定に保たれることから、加圧部92や減圧部93による修正液ボックス36内の加圧制御が行い易くなっている。
この実施例による修正装置200のシステムをブロック図で表すと図7又は図8のような構成となる。
すなわち、図7に示されるように、第1ステージ群用制御部50、第2ステージ群用制御部60、レーザー照射装置用制御部70、ヒーター用制御部80および加圧部用制御部90は、互いに関連して動作するように1つの制御部100として構成されてもよいし、若しくは、図8に示すように各制御部50,60,70,80,90を関連付けて制御する統合制御部110によって総合的に制御されるように構成されてもよい。
修正装置の動作
以下、上述の構成からなる修正装置200の動作について図11〜13の工程図に基づいて説明するが、各部の動作については主に前出の図1および図2を、制御関連については前出の図7又は図8を適宜参照されたい。
まず、修正装置の動作の説明に先立ち、修正対象となる表示装置1の構成について簡単に説明する。
この実施例において修正対象となる表示装置1は作製中の液晶表示装置であって、図9および図10に示されるように、ガラス基板120上にTFT121、パッシベーション膜122、有機材料である熱硬化性樹脂を焼成してなる層間絶縁膜123が順に形成され、層間絶縁膜123の一部にTFT121のドレイン電極へ通ずるコンタクトホール123aが形成され、層間絶縁膜123の一部に膜厚の不均一な欠陥部2を有するものである。
まず、この欠陥部2を有する作製中の表示装置1を固定ステージ3上に位置決めして固定する。なお、表示装置1における欠陥部2の位置は、固定ステージ3に固定する前に予め検出されている。
次に、予め検出されている欠陥部2の位置情報に基づいて第2ステージ群用制御部60は、修正すべき欠陥部2が欠陥部観察用顕微鏡5の観察領域内に入るように第2のステージ群20を駆動する。
次に、第2ステージ群用制御部60は、欠陥部2が欠陥部観察用顕微鏡5の観察領域内の中心に位置し、かつ、ピントが合うように第2のステージ群20を微動させる(図11(a)参照)。
この際、欠陥部観察用顕微鏡5に接続されている画像処理装置61が欠陥部2の正確な位置情報を認識処理し、得られた位置データを第2ステージ群用制御部60へ送る。
次に、第2ステージ群用制御部60は、欠陥部2の正確な位置情報に基づいてレーザー照射装置4が欠陥部2の中心に位置し、かつ、レーザー照射装置4が欠陥部2から適切な高さとなるように第2のステージ群20を微動させる(図11(b)参照)。
次に、レーザー照射装置用制御部70は、欠陥部2に向けてレーザーが照射されるようにレーザー照射装置4を作動させる。この際、レーザーが照射された欠陥部2はおよそ100μm角、深さ数μmにわたって(パッシベーション膜が露出する程度まで)切り欠かれ、修正すべきカット部2aが形成される(図11(c)参照)。
次に、第2ステージ群用制御部60は、先の工程で形成されたカット部2aがカット部観察用顕微鏡32の観察領域内に入るように、先に得ていた欠陥部2の位置情報に基づいて第2のステージ群20を微動させる。
次に、カット部観察用顕微鏡32に接続されている画像処理装置51がカット部2aの正確な位置情報を認識処理し、得られた位置データを第1ステージ群用制御部50へ送る。
次に、第1ステージ群用制御部50は、カット部2aがカット部観察用顕微鏡32の観察領域内の中心に位置し、かつ、ピントが合うように第1のステージ群10を精密に微動させる(図12(d)参照)。
これにより、修正すべきカット部2aの正確な位置情報が第1ステージ群用制御部50に取り込まれ、以後の工程における位置情報の基準される。
次に、第1ステージ群用制御部50は、第1のステージ群10の第1Z軸ステージ13を若干上昇させる。これにより、キャッピングボックス41からインクジェットヘッド31が離れ上昇することとなる。
次に、加圧部用制御部90は加圧部92を作動させて修正液ボックス36内の圧力を高め修正液タンク35内の修正液7に圧力を加える。この際、インクジェットヘッド31のノズル面31cの吐出状態が良好であれば、ノズル面31cから修正液7が吐出され吐出確認センサー91によって修正液7の吐出が確認される。
吐出確認センサー91は、修正液7の吐出を確認するとそのデータを加圧部用制御部90に送り、加圧部用制御部90は、減圧部93を作動させて修正液ボックス36内の圧力を通常の圧力に戻す。
仮に、ノズル面31cに固化した修正液7が詰まっており、吐出が確認されなかった場合や吐出が不十分であった場合には、吐出確認センサー91はそのデータを加圧部用制御部90へ送り、加圧部用制御部90は修正液ボックス36内の圧力を更に高めるべく加圧部92を作動させる。これにより、ノズル面31cの詰まりが強制的に排除され、ノズル面31cの吐出状態は正常な状態に回復する。
吐出確認センサー91は、回復したノズル面31cから正常な吐出が確認されると、そのデータを加圧部用制御部90へ送り、加圧部用制御部90は減圧部93を作動させて修正液ボックス36内の圧力を通常の圧力に戻す。
次に、第1ステージ群用制御部50は、インクジェットヘッド31がカット部2aに修正液7を吐出するうえで最適な位置となり、かつ、温度計34がカット部2a近傍の温度を測定するうえで最適な位置となるように、先に得ていたカット部2aの正確な位置情報に基づいて第1のステージ群10の各ステージ11,12,13を精密に移動させる。
次に、加圧部用制御部90は加圧部92を作動させて修正液ボックス36内の圧力を高め、インクジェットヘッド31から所定量の修正液7を吐出させる。ここで、修正液7の量は、カット部2aを埋めるのに必要な量の1/5程度の量とする(図12(e)参照)。
というのは、修正液7は後の乾燥工程によって溶媒が蒸発し、乾燥後の体積が液状時の体積よりも減ずるため、カット部2aを埋めるのに必要な量の修正液7を一度に吐出すると、修正液7がカット部2aから溢れ出てしまい、表示装置1上の不要な部分で固化してしまうためである。
次に、第1ステージ群用制御部50は、ヒーター33がカット部2aに吐出された修正液7を乾燥させるうえで最適な位置となるように第1X軸ステージ11を移動させる。
次に、ヒーター用制御部80は第1Y軸ステージ12に取り付けられた温度計34からのデータによってヒーター33の出力を調整しつつヒーター34を作動させ、カット部2aに吐出された修正液7を50〜150℃程度で乾燥させる(図12(f)参照)。
その後、第1ステージ群用制御部50は、修正液7の吐出と乾燥の繰り返しによってカット部2aが乾燥した修正液7で埋められるまで、第1X軸ステージ11のみを5回程度往復させる。
次に、第1ステージ群用制御部50は、ヒーター33が乾燥した修正液7を焼成するうえで最適な位置となるように第1X軸ステージ11を移動させる。
次に、ヒーター用制御部80は第1Y軸ステージ12に取り付けられた温度計33からのデータによってヒーター33の出力を調整しつつ、カット部2a内の乾燥した修正液7を100〜300℃程度で焼成しカット部2aを埋める膜とする(図13(g)参照)。
ここで留意されたいのは、修正液7の吐出と乾燥の繰り返しが第1X軸ステージ11の往復移動のみでなされる点と、その間、第1Y軸ステージ12に取り付けられた温度計34は移動しない点である。
これにより、複数のステージを移動させて吐出と乾燥の両工程を行う場合と比較して、これら両工程にかかる時間が大幅に短縮され、かつ、カット部2aに対するインクジェットヘッド31およびヒーター33の位置精度が向上する。また、温度計34が移動しないことにより、計測時間の短縮と計測精度の向上が図られる。
その後、第1ステージ群用制御部50は、カット部観察用顕微鏡32が修正後のカット部2aを観察するうえで最適な位置となるように第1Y軸ステージ12を移動させて焼成状態を確認した後(図13(h)参照)、第1のステージ群10の各ステージ11,12,13を初期位置に戻す(図2参照)。初期位置に戻った待機中のインクジェットヘッド31のノズル面31cは、上述の通り、キャッピング手段40により乾燥から保護され、常に良好な吐出状態に維持される。
もし、表示装置1に修正すべき他の欠陥部2があれば、以上の動作と工程が繰り返される。
欠陥部2の修正が完了した表示装置1は固定ステージ3から取り外され、一連の修正作業が完了する。
実施例による修正装置の全体構成を示す斜視図である。 第1のステージ群のみを示す斜視図である。 キャッピング手段の構成を示す説明図であって、キャッピング手段に相当する部分のみが断面図として示されている。 キャッピング手段の構成部材であってインクジェットヘッドと対向するプレート単体の斜視図である。 図3の要部拡大図である。 インクジェットヘッドと修正液タンクとの位置関係を説明する説明図である。 実施例による修正装置のシステム構成を示すブロック図である。 実施例による修正装置のシステム構成の変形例を示すブロック図である。 作製中の表示装置の層間絶縁膜に部分的に生じた欠陥部を示す平面図である。 図9のA−A矢視断面図である。 実施例による修正装置によって欠陥部が修正される工程を概略的に説明する工程図である。 実施例による修正装置によって欠陥部が修正される工程を概略的に説明する工程図である。 実施例による修正装置によって欠陥部が修正される工程を概略的に説明する工程図である。
符号の説明
1・・・表示装置
2・・・欠陥部
2a・・・カット部
3・・・固定ステージ
3a・・・位置決めピン
3b・・・真空吸着孔
4・・・レーザー照射装置
5・・・欠陥部観察用顕微鏡
6・・・ベース板
7・・・修正液
7a・・・修正液の溜まり
10・・・第1のステージ群
11・・・第1X軸ステージ
12・・・第1Y軸ステージ
13・・・第1Z軸ステージ
14・・・背板
15・・・底板
20・・・第2のステージ群
21・・・第2X軸ステージ
22・・・第2Y軸ステージ
23・・・第2Z軸ステージ
30・・・吐出手段
31・・・インクジェットヘッド
31a・・・ヘッド本体
31b・・・ノズル部
31c・・・ノズル面
31d・・・ノズル面周辺部
32・・・カット部観察用顕微鏡
33・・・ヒーター
34・・・温度計
35・・・修正液タンク
36・・・修正液ボックス
37・・・変位センサー
38,39・・・配管
40・・・キャッピング手段
41・・・キャッピングボックス
41a,43a・・・連通孔
42・・・プレート
42a・・・水平面
42b・・・突起
43・・・廃液タンク
44,45・・・シール材
50・・・第1ステージ群用制御部
51,61・・・画像処理装置
60・・・第2ステージ群用制御部
70・・・レーザー照射装置用制御部
80・・・ヒーター用制御部
90・・・加圧部用制御部
91・・・吐出確認センサー
92・・・加圧部
93・・・減圧部
100・・・制御部
110・・・統合用制御部
120・・・ガラス基板
121・・・TFT
122・・・パッシベーション膜
123・・・層間絶縁膜
123a・・・コンタクトホール

Claims (8)

  1. 作製中の表示装置の膜に生じた欠陥部に修正液を塗布して修正するための装置であって、表示装置を保持する固定ステージと、表示装置の欠陥部を除去してカット部を形成するための除去手段と、除去手段により形成されたカット部に修正液を吐出する吐出部を有する吐出手段と、カット部を観察する観察手段と、修正液を加熱して膜を形成させるための加熱手段と、除去手段、吐出手段、観察手段および加熱手段を搭載して表示装置に対して移動させる可動ステージと、待機中の吐出部の乾燥を防止するキャッピング手段とを備えることを特徴とする修正装置。
  2. 修正液は揮発性の溶媒を含み、キャッピング手段は、待機中の吐出部と近接して対向する皿部と、その上部に皿部を配する容器とからなり、待機中の吐出部が皿部と近接して対向したときに、皿部が吐出部の表面との間に表面張力による修正液の溜まりを形成すると共に、容器が皿部から垂れ落ちる修正液を収容し、かつ、吐出部と容器とによって規定される密閉空間を形成することにより、修正液の溜まりを修正液の溶媒雰囲気中に保持し、修正液の乾燥に起因する吐出部の詰まりを防止し良好な吐出状態を維持することを特徴とする請求項1に記載の修正装置。
  3. 除去手段が欠陥部を切り欠くレーザー照射装置からなり、吐出手段の吐出部が修正液を吐出するインクジェットヘッドからなり、観察手段がカット部観察用顕微鏡からなり、加熱手段がヒーターと、修正箇所の温度を測定する温度計と、温度計によって得られたデータに基づいてヒーターの出力を制御するヒーター用制御部とからなることを特徴とする請求項1に記載の修正装置。
  4. 可動ステージは、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向にそれぞれ移動可能な第1X軸ステージ、第1Y軸ステージおよび第1Z軸ステージからなる第1のステージ群によって構成され、インクジェットヘッドとヒーターは第1X軸ステージに取り付けられ、カット部観察用顕微鏡と温度計は第1Y軸ステージに取り付けられることを特徴とする請求項3に記載の修正装置。
  5. 吐出手段は、インクジェットヘッドに修正液を供給する修正液タンクを備え、修正液タンクが第1X軸ステージに取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の修正装置。
  6. 吐出手段は、待機状態を終えたインクジェットヘッドの吐出状況を確認する吐出確認センサーと、修正液タンク内を加圧する加圧部と、吐出確認センサーによって得られたデータに基づいて加圧部の出力を制御する加圧部用制御部とを更に備えることを特徴とする請求項5に記載の修正装置。
  7. 表示装置とインクジェットヘッドとの距離を計測するための変位センサーを更に備え、変位センサーが第1X軸ステージに取り付けられることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1つに記載の修正装置。
  8. 第1のステージ群を構成する各ステージよりも可動範囲の大きな第2X軸ステージ、第2Y軸ステージおよび第2Z軸ステージから構成される第2のステージ群を更に備え、第1のステージ群が第2のステージ群のいずれか1つのステージに取り付けられることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1つに記載の修正装置。
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