JP2006112211A - Mdfからなる基体の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 MDFからなる基体に対する被取付体の良好な取付状態を低コストで実現するとともに、取付作業を簡単化することが可能な、MDFからなる基体の取付構造を提供するを課題とする。
【解決手段】 本発明は、MDFからなる基体及び当該基体に取り付けられる被取付体を、各一側面を内接面として当接した状態で、ネジを前記被取付体の外側面から前記基体の内接面に達するように螺着し、前記基体及び前記被取付体を一体的に取り付ける取付構造であって、前記基体にはその内接面から所定寸法離間した位置に当該内接面に沿うように有底状穴が形成されており、当該有底状穴には、前記ネジの先端部を支持するための支持部が外周面の略全域に亘って形成されたネジ用支持体が嵌挿されている取付構造である。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ドアの取付用の枠体などに用いられるMDF(Medium−Density−Fiberboard)などの建築用木材からなる板状等の形態を有する基体に、MDFなどの建築用木材をはじめとする種々の材料からなる被取付体をネジなどの螺着により取り付ける取付構造に関する。
従来、住宅用ドアの枠体やその他の部材の材料として、特許文献1に記載されているようなMDFが用いられる。MDFは、木くず等の植物繊維を原料として繊維レベルにまで細分化したものに、合成樹脂の接着剤をバインダーとして加えて熱圧成形した木材である。MDFは、木くずや木材以外のバカスと呼ばれる植物の繊維も原料として用いる場合もある。このMDFは、供給の安定しない自然木ムク材は勿論のこと、合板(ベニヤ)、集成材と比較しても安価であり、生産量が着実に増大している。
しかし、MDFはその強度が比較的低いという問題を有している。また、MDFは水分、湿気を吸収しやすく、この吸収により膨張など変形を生じてしまいやすい。このような材質を有するMDFからなる部材を住宅用の部材として用いた場合には、例えば、MDFからなる基板に、同じくMDFからなる被取付体をネジを用いて取り付けたときに、上述したように内部がもろい材質のMDFに螺着されたネジに引張荷重が加わると、ネジ山が崩れやすく、また、ネジが抜けやすくてネジを固定する機能を消失し、基体及び被取付体の取付状態が維持できなくなるときがある。
これを解決すべく、図13に示すように、外周面の所定位置に水平方向へ貫通穴51が形成された真鍮(黄銅)などからなる金属製部材52(図15参照)を被取付体53に嵌め込んで、ネジ54を基体53に螺着させて被取付体55にまで進入させ、更にネジ54を金属製部材52の貫通穴51に挿入させるまで進入させてこの金属性部材52に連結させることにより、基体53及び被取付体55をしっかりとした固定状態で取り付けることが提案されている。この金属性部材52は、基体53及び被取付体55の当接面(取付面)に沿って設けられた所定の深さの有底状穴56に埋設されている。尚、この有底状穴56は、基体53における当接面と連続し、該当接面と略垂直方向に形成された面(図14においては上面)に当該当接面と所定寸法だけ離間した位置に形成されており、金属製部材52は上方から有底状穴56に嵌め込むように挿入される。
特開平11−303529
しかしながら、このような構造においては、被取付体55を基体53の一側面に当接させた状態で、被取付体55の外側面からネジ54をドライバなどで回転させながら進入させて、基体53に埋設された金属製部材52のネジ穴51に螺着させるので、ネジ54を被取付体55に進入させている途中で進行方向が曲がるなどして、金属製部材52のネジ穴51に到達しない場合がある(図16参照)。特に、被取付体55を基体53の一側面に当接させて金属製部材52がまったく見えない状態で、ネジ穴51に狙いをつけてネジ54を被取付体55の外側面から進入させなければならなく、被取付体55のどの部分にネジ54の先端を当接すればいいのか狙いが付けにくく、非常に取付作業が困難である。
また、金属製部材52の上面には、図示しないドライバにより有底状穴56内で回転が可能となるように、直線状の凹部56が形成されており、ドライバによって金属製部材52を回転させてネジ穴51が進入するネジ54と対向するように調整しながら、ネジ54を螺着させるという非常に面倒な取付作業を必要とする。
さらに、たとえ、ネジ54が金属製部材52のネジ穴51に螺着されたとしても、基体53に対する被取付体55の取付位置が正規の位置からずれてしまう場合もある。例えば、ドア用枠体などの組立ユニットなどに用いられる基体53及び被取付体55の取り付けのときには、基体53に対する被取付体55の取付位置がずれてしまうと、組立ユニットを柱体により形成されたドア用空間に嵌め込むことができなくなるので、基体53に対する被取付体55の取付作業を再度やり直すなど、取付作業が非常に手間となる。
本発明は、このような課題を解決するべく、基体に対する被取付体の良好な取付状態を低コストで実現するとともに、取付作業を簡単化することが可能な、基体の取付構造を提供することを課題とする。
本発明者は、このような課題を解決するために、基体に被取付体を取り付けるためのネジが、狙った位置から少々ずれた位置で被取付体に螺着した場合でも、ネジの先端を確実に支持することにより、被取付体に対する基体の取付状態を維持させるとともに、基体に対する被取付体の取付位置を正規の位置に取り付けることが可能なネジ用支持体を基体に埋設する取付構造を発明するに至った。具体的には、以下に示す手段を備えている。
すなわち、本発明は、基体及び当該基体に取り付けられる被取付体を、各一側面を内接面として当接した状態で、ネジを前記被取付体の外側面から前記基体の内接面に達するように螺着し、前記基体及び前記被取付体を一体的に取り付ける取付構造であって、前記基体にはその内接面から所定寸法離間した位置に当該内接面に沿うように穴が形成されており、当該穴には、前記ネジの先端部を支持するための支持部が外周面の略全域に亘って形成されたネジ用支持体が嵌挿されていることを特徴とする。
このような構成を有する発明によれば、ネジを被取付体の外側面から基体の内接面に達するように螺着した場合、ネジが基体に所定寸法螺着した状態となり、且つネジの先端部が基体の内接面から所定寸法離間したところに位置するネジ用支持体の外周面の略全域に亘って形成された支持部に支持されるので、仮に、ネジの基体に対する螺着の角度が垂直ではなく多少曲がった角度で螺着されたり、ネジの先端部が基体に対して少々ずれた位置で螺着しても、ネジ用支持体の外周面のいずれかの領域に当接することになり、支持部に支持されるため、基体に対する被取付体の取付位置を維持した状態でネジを基体に螺着させることが可能となるため、取付作業が非常に容易である。
また、本発明では、前記基体はMDF材からなることを特徴とする。
基体をMDF材とした場合、MDF材が比較的脆い材質のために、ネジが基体に螺着される際にネジ山が基体を破壊しやすく、ネジの基体に対する螺着の角度が垂直ではなく多少曲がった角度で螺着したり、ネジの先端部が基体に対して少々ずれた位置で螺着しやすいが、ネジをネジ用支持体に支持させることで、基体に対する被取付体の取付位置を維持した状態でネジを基体に螺着させることが可能となるため、取付作業が非常に容易である。
さらに、本発明は、前記支持部は上面から下面の方向へ延び、円周方向に沿って複数並設された溝部であることを特徴とする。
このような構成を有する発明によれば、例えば、ドライバなどを用いて凹状部によりネジ用支持体を回転させながら、螺着されたネジの先端部と挿入穴との位置関係を確認しながらネジの取付作業を行うといった面倒な作業が必要なくなり、基板に螺着されるネジの先端がネジ用支持体に対して多少の位置ずれが生じても、円周方向に沿って複数形成された溝部のうちいずれかの溝部に当接することになるので、多少の位置ずれを気にすることも無くネジの螺着を行うことが可能であり、取付作業が簡単化する。
加えて、本発明は、前記ネジ用支持体は、円柱状の形態をなし、軸心方向に沿って貫通する貫通穴が形成されていることを特徴とする。
このような構成を有する発明によれば、ネジ用支持体に軸心方向に沿って貫通する貫通穴が形成されているので、ネジの先端がいずれかの溝部に支持したときに、この支持している部分を中心に周面が平坦状に変形しやすいので、ネジの先端がより安定した状態で溝部に支持されることになり、基体及び被取付体の取付状態を維持しすくなる。
また、本発明は、前記ネジ用支持体は、樹脂からなることを特徴とする。
このようにネジ用支持体を樹脂とすることにより、ネジの先端が支持部に当接するだけでなく、内部に喰い込むか突き刺さるかして確実に支持されることになり、基体及び被取付体の取付状態をより良好なものとすることが可能となる。
さらに、本発明では、前記ネジは、前記基体の内接面に予め形成された螺着用穴に螺着されるとともに、前記ネジの直径は、前記螺着用穴の直径よりも0.2mm程度小さく形成されていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、ネジの先端を螺着用穴に挿入させた状態で回転することにより、大きな回転力を要することなく、また、ネジの螺着方向を一定させつつ基体へスムーズに螺着させることが可能となる。さらに、ネジの直径は、前記螺着用穴の直径よりも0.2mm程度小さく形成されているので、ネジ山が基体に適度に食い込みつつ螺着され、強い取付強度を確保することが可能となる。仮に、ネジの直径が螺着用穴の直径より0.2mm程度以上に小さい場合は、ネジの螺着時にネジ山が螺着用穴の内周面に適度に食い込まずに、取付強度を確保することは難しく、また、ネジの直径が螺着用穴の直径より0.2mm程度以上に大きい場合は、ネジの螺着の際に螺着用穴の内周面がネジ山によって砕けるなど破壊されてしまいやすく、これによって取付強度を確保することが難しくなるほか、ネジの螺着時にネジ山が螺着用穴に食い込みすぎてネジを手動で回転させることが難しく、非常に作業性が悪くなるといった問題が生じやすい。
本発明の取付構造によれば、ネジ用支持体の外周面の略全域に亘って支持部を形成したので、ネジが少々狙いと異なる位置で基体に螺着されたとしてもネジの先端がネジ用支持体の支持部に支持される可能性が大きいので、基体に対する被取付体の取付位置を維持した状態となるため、ネジの取付作業が非常に容易である。また、より簡単な構造で安価なコストで作製できるネジ用支持体を用いることにより、ネジの取付作業を簡単化させることが可能となる。
次に、本発明におけるの一実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものでない。
図1は、本実施形態において、MDFからなる基体に、これもMDFからなる被取付体及び板状部材を取り付けた建築用のドア取付用枠体を示す要部斜視図である。
このドア取付用枠体は、上方に位置する基体1と、この基体1の左右両側にあって基体1の両端面のそれぞれに当接する2つの被取付体2と、2つの被取付体2の間にあって基体1と対向するように各被取付体2の下端部に取り付けられている板状部材3とを有する。このドア取付用枠体は、例えば、複数の柱体によって形成された略長方形状の貫通穴(図示せず)に嵌め込まれる。
そして、ドア取付用枠体内においては、蝶番Tを介してドアDが開閉自在に取り付けられる。また、ドア取付用枠体は、上述したように柱体による貫通穴に嵌め込まれなければならないが、基体1、被取付体2及び板状部材3の取付状態にずれが生じていると、上記貫通穴に嵌め込むことができない。従って、基体1、被取付体2及び板状部材3は取付状態にずれが生じないようにネジ(後述する)により取付作業を行わなければならない。尚、基体1は、MDFからなるベース部の外表面に化粧シートを貼るという構造を有している。
次に、基体1及び被取付体2の取付構造について説明する。被取付体2の外側面における上方位置には、基体1に螺着させる2つのネジ4が設けられている。そして、基体1の上面における左右両端部には、それぞれ2つの所定深さ寸法を有する有底状穴5が形成されており、ネジ4の先端部を支持する支持部6を外周面に有するネジ用支持体7がこの有底状穴5に嵌挿されている(図2及び図3参照)。有底状穴5は、基体1と被取付体2との当接面(内接面)から所定寸法(ここでは5mmとするがこれに限定されるものでない)だけ離間した位置に設けられており、その直径寸法が約10mmであり、深さ寸法が約15mmとなっている。この有底状穴5は上記内接面に沿うように、当該内接面と平行するように穿設されている。尚、上記所定寸法だけ離間した位置とは、上記内接面と有底状穴5との最も近い距離寸法を所定寸法とした離間位置を示す。
図4は、有底状穴5に嵌挿するネジ用支持体7を示す斜視図である。また、図5はネジ用支持体7を示す上面図である。ネジ用支持体7は、略円柱状の形態をなし、上述したように外周面の全域に亘ってネジ4の先端部を支持する支持部6が形成されている。
ネジ用支持体7は、その直径寸法が約10mmであり、有底状穴5にある程度固定された状態で嵌挿される。また、ネジ用支持体7はその高さ寸法が10〜15mm程度であり、有底状穴5にその全体が嵌挿されるようになっている。支持部6は、上面から下面の方向へ延び、円周方向に沿って複数並設された溝部6a及び各溝部6aの間に凸状に形成された突起部6bからなり、円周方向に沿って凹凸が繰り返し形成されたローレット状の形態をなしている。溝部6aから突起部6bまでの高さ寸法は約1mmである。また、ネジ用支持体7には、その軸心方向に沿って貫通する貫通穴8が形成されている。貫通穴8はその直径寸法が3〜4mmとなっている。尚、このネジ用支持体7は、6−ナイロン、PP(ポリプロピレン)やその他の樹脂を用いて作製することが可能である。このようにネジ用支持体7を樹脂で作製することにより、ネジ4の先端が喰い込む又は突き刺さるようなネジの先端が確実に固定されることを可能としている(詳細については後述する)。
次に、本実施形態において、有底状穴5に嵌挿されたネジ用支持体7の支持部6にネジ4の先端部が支持される状態を説明する。図6乃至図8はネジ用支持体7の支持部6にネジ4の先端部を支持させる構造を説明するための説明図である。
図6に示すように、基体1及び被取付体2を、各一側面を内接面として当接させた状態で、ネジ4を被取付体2の外側面のいずれかの部分をネジ用支持体7に当接させるように狙いをつけて始点とし、図示しないドライバなどでネジ4を廻すことにより、まず、被取付体2に螺着させる。
次いで、図7に示すように、ネジ4を基体1及び被取付体2の内接面に達するまで螺着させ、更に、基体1内に進入させ、有底状穴5内に嵌挿されているネジ用支持体7の支持部6に当接させる。このとき、仮に、ネジ用支持体7の外周面が平坦な曲面形状であった場合、ネジ4の先端が固定された位置に支持されずにネジ用支持体7の中心に対して左右にすべってしまいやすい(図9参照)が、本実施形態におけるネジ用支持体7の支持部6は、外周面の全領域に亘って形成された溝部6aを有しているので、ネジ4の先端が溝部6aに支持された状態で、周面に沿って左右にすべりにくい構成となっている。
そして、図8に示すように、溝部6aに支持されたネジ4を更に螺着させることにより、ネジ4の先端でネジ用支持体7を押圧するが、このとき、貫通穴8が形成されていることで、ネジ用支持体7における直径方向の強度が弱くて変形しやすくなっているため、ネジ4の先端が当接されている溝部6aを中心として、ネジ用支持体7の外周面が曲面状から平坦状に変形することになる。これにより、ネジ4の先端は、溝部6aにより強く支持される。そして、ネジ4の螺着を進めることで、ネジ4の先端を溝部6aに突き刺し、更に、内部まで入り込むように支持されるのである。このように、ネジ4の先端を溝部6aによって確実に支持させることで、基体1及び被取付体2の取付状態をより強固なものとし得る。また、ネジ用支持体7の外周面の全領域に亘って支持部6としての溝部6aを設けることにより、ネジ4の先端が狙いとずれた位置で螺着させても、いずれかの溝部6aに支持されることになり、基体1に対する被取付体2の取付位置がずれてしまうことを低減させることが可能となる。また、ネジ4を更に軸周りに回転させて基体1に進入させることにより、ネジ用支持体7の溝部6aに突き刺さったネジ4の先端は貫通穴8に達した後に再度貫通穴8の内壁面から突き刺さり、ネジ用支持体7の向こう側の面から突き抜けるような状態まで達する。このように、ネジ用支持体7に軸方向、すなわち縦方向に連続的に複数の溝部6aが形成されており、ネジ4の先端がネジ用支持体7の円周方向にすべることを防止しつつより確実にネジ用支持体7に突き刺さる構造となっており、しかも、貫通穴8が形成されておりネジ4がネジ用支持体7に突き刺さる長さが短くなっているので、ネジ4がネジ用支持体7を貫通するまで進入させることを容易化させるため、基体1及び被取付体2の取付状態をより確実なものとすることが可能となるのである。
次に、基体及び被取付体の取付構造における別の実施形態について、図9乃至図12を参照しつつ説明する。この別の実施形態においては、被取付体22にネジ24が挿入される貫通穴28が予め形成されている。貫通穴28の直径は、ネジ24におけるネジ山の直径Tよりもやや大きく形成されている。また、基体21における被取付体22に対する内接面には、ネジ24が螺着される螺着用穴29が予め形成されている。螺着用穴29は、ネジ用支持体27が挿入される有底状穴25に対して水平方向に突き抜けた状態で形成されている。
ネジ24は、その(ネジ山の)直径が4.2mm程度である一方、螺着用穴29の直径が4.0mm程度となっている。すなわち、ネジ24の直径は、螺着用穴29の直径よりも0.2mm程度小さく形成されている。尚、ネジ24のネジ谷の直径は、3.0mm程度となっている。
このような構造において、被取付体22を貫通穴28が基体21の螺着用穴29に重なるように当接させた状態で、ネジ24を貫通穴28に挿入し、さらに、ネジ24の先端が螺着用穴29に挿入された状態でネジ24を回転しながら基体21に螺着させる。このとき、ネジ24は螺着用穴29によってその螺着方向が一定方向となるように螺着される。また、ネジ24の直径が螺着用穴29の直径よりも0.2mm程度小さく形成されているので、ネジ山が螺着用穴29の内周面に適度に食い込んだ状態で螺着されることになるとともに、ネジ山が螺着用穴29の内周面に食い込む際に、当該内周面が砕けるなど破壊されない程度に適度に食い込んだ状態で螺着される。さらに、このような適度な食い込み状態によって、ネジ24を大きな回転力を要さずに螺着用穴29に螺着させることが可能となる。
このようにして、螺着用穴29の内周面に対して適度な食い込み状態で螺着されるネジ24はネジ用支持体27に当接するが、螺着用穴29にしっかりと螺着されたネジ24は、ネジ用支持体27に対する方向や姿勢を変えることなく、そのままネジ用支持体27を突き刺すようにして回転しつつ直進し、やがてはネジ24の先端が反対方向に突き抜け基体21に対する螺着を完了する。
上述した実施形態では、ネジ24(ネジ山)の直径を4.2mm程度とする一方、螺着用穴29の直径を4.0mm程度としているが、これに限定されるものでなく、ネジ(のネジ山)の直径を、螺着用穴の直径よりも0.2mm程度小さく形成すれば、ネジをMDFからなる基体に良好に取り付けることが可能となる。
本実施形態では、ネジ用支持体7の支持部として上面から下面の方向へ延び円周方向に沿って溝部6aを複数並設しているが、これに限定されるものでなく、例えば、ネジ用支持体の外周面のランダムな位置に複数の円形状の凹み部を支持部として設けることも可能である。この凹み部は金属製の棒状体などで押圧(パンチ)加工により形成することが可能である。このような構造によれば、基体及び被取付体に螺着されたネジの先端がネジ用支持体のいずれかの凹み部に支持されるので、ネジを螺着される際にその支持部を支点として基体の外方から押圧される力がネジ用支持体の円周方向に逃げにくい状態となり、より確実にネジ用支持体の内部に突き刺さることが容易化される。また、ネジ用支持体の支持部としてネジ用支持体の外周面のランダムな位置に複数の貫通穴を設けるようにしてもよい。この場合、ネジ用支持体の軸方向に沿う貫通穴も設ければ、上記支持部としての貫通穴を穿設しやすくなる。
また、本実施形態においては、ネジ用支持体が嵌挿される穴として有底状穴が形成されているが、これに限定されるものでなく、基体を貫通するような穴であってもよい。但し、この穴はネジ用支持体が穴に嵌合するような形で穴から抜けにくい状態で嵌挿されることが好ましい。また、ネジ用支持体が嵌挿される穴としてその直径寸法が所定長さから小さくなるような構造としてもよい。このようにすれば、ネジ用支持体が下方から抜けてしまうことがほぼ無くなる。
本発明は、建築用材料としてのMDFを用いた基体に、同じくMDFをはじめとする種々の材質からなる被取付体を取り付ける取付構造に有用である。
本実施形態において、MDFからなる基体に、これもMDFからなる被取付体及び板状部材を取り付けた建築用のドア取付用枠体を示す要部斜視図である。 本実施形態において、ネジ4がネジ用支持体7に支持されている状態を説明する説明図である。 本実施形態において、ネジ4がネジ用支持体7に支持されている状態を示す概略断面図である。 本実施形態において有底状穴5に嵌挿するネジ用支持体7を示す斜視図である。 本実施形態においてネジ用支持体7を示す上面図である。 本実施形態におけるネジ用支持体7の支持部6にネジ4の先端部を支持させる構造を説明するための説明図であり、基体1の外側面にネジ4を当接させた状態を示す図である。 本実施形態におけるネジ用支持体7の支持部6にネジ4の先端部を支持させる構造を説明するための説明図であり、ネジ4をネジ用支持体7の溝部6aにまで進入させた状態を示す図である。 本実施形態におけるネジ用支持体7の支持部6にネジ4の先端部を支持させる構造を説明するための説明図であり、ネジ4がネジ用支持体7に食い込んでいる状態を示す図である。 別の実施形態における基体21及び取付体22の取付構造を説明するための図であって、ネジ24を貫通穴28に挿入する状態を示す図である。 別の実施形態における基体21及び取付体22の取付構造を説明するための図であって、ネジ24の先端を基体21の螺着用穴29に接触させた状態を示す図である。 別の実施形態における基体21及び取付体22の取付構造を説明するための図であって、ネジ24をネジ用支持体27に当接させた状態を示す図である。 別の実施形態における基体21及び取付体22の取付構造を説明するための図であって、ネジ24をネジ用支持体27に突き刺して貫通させた状態を示す図である。 従来におけるネジとネジ用支持体との関係を示す図であり、ネジがネジ用支持体の外周面をすべった状態を示す図である。 従来において、MDFからなる基体及び被取付体を金属製部材を用いて取り付ける構造を説明するための説明図である。 従来に用いられる金属製部材を示す概略斜視図である。 ネジを被取付体に進入させている途中で進行方向が曲がるなどして、金属製部材のネジ穴に到達しない場合を説明するための説明図である。
符号の説明
1、21 基体
2、22 被取付体
24 ネジ
5、25 有底状穴
6 支持部
6a 溝部
6b 突起部
7、27 ネジ用支持体
28 貫通穴
29 螺着用穴

Claims (6)

  1. 基体及び当該基体に取り付けられる被取付体を、各一側面を内接面として当接した状態で、ネジを前記被取付体の外側面から前記基体の内接面に達するように螺着し、前記基体及び前記被取付体を一体的に取り付ける取付構造であって、
    前記基体にはその内接面から所定寸法離間した位置に当該内接面に沿うように穴が形成されており、当該穴には、前記ネジの先端部を支持するための支持部が外周面の略全域に亘って形成されたネジ用支持体が嵌挿されていることを特徴とする取付構造。
  2. 前記基体はMDF材からなることを特徴とする請求項1に記載の取付構造。
  3. 前記支持部は上面から下面の方向へ延び、円周方向に沿って複数並設された溝部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の取付構造。
  4. 前記ネジ用支持体は、円柱状の形態をなし、軸心方向に沿って貫通する貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の取付構造。
  5. 前記ネジ用支持体は樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の取付構造。
  6. 前記ネジは、前記基体の内接面に予め形成された螺着用穴に螺着されるとともに、
    前記ネジの直径は、前記螺着用穴の直径よりも0.2mm程度小さく形成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の取付構造。
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