JP3203570U - 取付器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】溝等を有する支柱などに対して着脱可能に連結できる取付器具を提供する。【解決手段】開口Gsが形成された外面Gaと交差する互いに平行な対向する内側面Gc,Gdを有する断面略C字状に形成された内面の溝Gに取り付けられる取付器具であって、溝Gに挿入される略平行四辺形の挿入部2と、挿入部2と連結部によって連結される取付部3と、を備えており、取付部3は、その表面と挿入部2の取付部側表面2aとが同一平面上に位置しないように設けられており、挿入部2は、長辺方向における鋭角の鋭角部2a間の距離が溝Gの内側面Gc,Gd間の距離と同じ長さとなるように形成されている。【選択図】図6
Description
本考案は、取付器具に関する。
広告板や看板などを屋外に設置する場合、広告板や看板等を取り付ける支柱を地面に立設し、この支柱に対して広告板や看板等を固定することが行われている。従来の広告板や看板等はその背面に木製の枠材や木製の桟材を備えている。このため、支柱を木材で形成したり木製の胴縁を架設したりしておけば、ビスや釘などによって胴縁と広告板等の枠材等を連結できるので、広告板等を支柱に設置することができる。そして、上記のような方法で広告板等を設置する場合には、ビスや釘によって広告板等の枠材と支柱や胴縁を連結する位置を自由に調整できるので、広告板等の設置位置を自由に調整することができる。
しかし、上記の方法で広告板等を設置する場合には、広告板等の枠材と支柱や胴縁が木製であるので、経年劣化により枠材等や支柱や胴縁等が腐食などすれば、両者の連結が弱くなってしまう可能性がある。すると、突風や台風が発生した際に広告板等が支柱から外れてしまうという問題点がある。
そこで、広告板等の耐久性を向上するために、枠材等や支柱や胴縁等に金属製の部材を採用することが行われている(特許文献1)。
特許文献1には、軸方向沿って延びた開口を有する断面C字状の溝を備えた金属製の角材を支柱や胴縁等に使用した場合において、この溝に取り付けられる広告板用取付器具が開示されている。この広告板用取付器具は、長方形であってその長辺の長さが溝の開口幅より長くなるように形成された挿入板と、この挿入板に突出部を介して連結された載置板と、を備えている。この載置板は、挿入板の長辺を溝の幅方向と平行となるように配置すれば、その表面が溝の幅方向と平行となるように設けられている。そして、広告板用取付器具には、挿入板と平行に設けられた縦板も設けられており、この縦板にはネジ穴が形成されている。
以上のような構造であるので、特許文献1の広告板用取付器具は、以下のようにすれば、角材の溝に固定できる。
まず、突出部が開口に位置するよう広告板用取付器具の挿入板を支柱や胴縁等の断面C字状の溝に挿入する。ついで、広告板用取付器具を溝に沿って移動させて、載置板が所定の位置に配置する。最後に、載置板が溝の幅方向と平行となるように保持した状態で、縦板のネジ穴にビスを通してビスをねじ込む。すると、挿入板が開口の両側に位置するフランジ状の部分に押し付けられるので、広告板用取付器具を支柱や胴縁等に固定することができる。そして、広告板等の枠材や桟材をビスなどで載置板に連結すれば、広告板用取付器具を介して、広告板等を支柱や胴縁等に固定することができる。
しかるに、特許文献1の広告板用取付器具によって広告板等を支柱や胴縁等に固定する場合、広告板等の姿勢は、支柱や胴縁等に対する載置板の姿勢によって決定される。したがって、広告板等を所定の姿勢に設置するには、載置板が所定の角度となるように、広告板用取付器具を支柱や胴縁等に固定しなければならない。
しかし、特許文献1の広告板用取付器具は、挿入板は溝の内部である程度自由に動ける状態になっているので、広告板用取付器具をしっかりと所定の姿勢に保持しなければ、載置板を所定の角度に固定することができない。しかも、ビスをねじ込む際には、ビスから広告板用取付器具の姿勢を変化させようとする力が加わるので、広告板用取付器具を所定の姿勢となるように固定する作業は難しく、作業者の負担が大きい。
さらに、特許文献1の広告板用取付器具では、挿入板を開口の両側に位置するフランジ状部に押し付けて姿勢(つまり挿入板や載置板の姿勢)を固定しているだけである。したがって、広告板等に力が加わった場合には、挿入板の姿勢が変化してしまう可能性がある。
本考案は上記事情に鑑み、溝等を有する支柱などに対して安定した状態で固定でき、着脱も容易である取付器具を提供する。
第1考案の取付器具は、開口が形成された面と交差する互いに平行な対向する一対の内側面を有する断面略C字状に形成された内面の溝に取り付けられる取付器具であって、前記溝に挿入される略平行四辺形の挿入部と、該挿入部と連結部によって連結される取付部と、を備えており、該取付部は、その表面と前記挿入部の表面とが同一平面上に位置しないように設けられており、前記挿入部は、長辺方向における鋭角となっている角間の距離が前記溝の一対の内側面間の距離と同じ長さまたは若干長くなるように形成されていることを特徴とする。
第2考案の取付器具は、開口が形成された面と交差する互いに平行な対向する一対の内側面を有する断面略C字状に形成された内面の溝に取り付けられる取付器具であって、前記溝に挿入される略平行四辺形の挿入部と、該挿入部と連結部によって連結される取付部と、を備えており、該取付部は、その表面と前記挿入部の表面とが同一平面上に位置しないように設けられており、前記挿入部は、短辺間の距離が前記一対の内側面の距離と同じ長さまたは若干長くなるように形成されていることを特徴とする。
第3考案の取付器具は、第1または第2考案において、前記挿入部と、前記連結部と、前記取付部と、が、一枚の板材から形成されていることを特徴とする。
第4考案の取付器具は、第1、第2または第3考案において、前記挿入部には、表裏を貫通するネジ穴が設けられており、前記挿入部の取付部側表面に突起状の位置決め部が設けられており、該位置決め部は、前記挿入部の長辺方向の長さが、前記溝の開口幅と同じ長さとなり、該位置決め部の長辺方向の両端部を結ぶ線が、長辺方向に対して鋭角となっている角を結ぶ対角線側に傾くように設けられていることを特徴とする。
第5考案の取付器具は、第1、第2または第3考案において、前記挿入部には、表裏を貫通するネジ穴が設けられており、前記挿入部の取付部側表面に突起状の位置決め部が設けられており、該位置決め部は、前記挿入部の長辺方向の長さが、前記溝の開口幅よりも長くなり、前記挿入部における取付部側表面と反対側の表面から該位置決め部の表面までの距離が、前記溝の深さよりも若干短くなるように設けられていることを特徴とする。
第6考案の取付器具は、第1、第2、第3、第4または第5考案において、前記挿入部が、複数設けられていることを特徴とする。
第7考案の取付器具は、第1、第2、第3、第4、第5または第6考案において、広告板を設置する支柱および/または胴縁に設けられた溝に取り付けられるものであることを特徴とする。
第2考案の取付器具は、開口が形成された面と交差する互いに平行な対向する一対の内側面を有する断面略C字状に形成された内面の溝に取り付けられる取付器具であって、前記溝に挿入される略平行四辺形の挿入部と、該挿入部と連結部によって連結される取付部と、を備えており、該取付部は、その表面と前記挿入部の表面とが同一平面上に位置しないように設けられており、前記挿入部は、短辺間の距離が前記一対の内側面の距離と同じ長さまたは若干長くなるように形成されていることを特徴とする。
第3考案の取付器具は、第1または第2考案において、前記挿入部と、前記連結部と、前記取付部と、が、一枚の板材から形成されていることを特徴とする。
第4考案の取付器具は、第1、第2または第3考案において、前記挿入部には、表裏を貫通するネジ穴が設けられており、前記挿入部の取付部側表面に突起状の位置決め部が設けられており、該位置決め部は、前記挿入部の長辺方向の長さが、前記溝の開口幅と同じ長さとなり、該位置決め部の長辺方向の両端部を結ぶ線が、長辺方向に対して鋭角となっている角を結ぶ対角線側に傾くように設けられていることを特徴とする。
第5考案の取付器具は、第1、第2または第3考案において、前記挿入部には、表裏を貫通するネジ穴が設けられており、前記挿入部の取付部側表面に突起状の位置決め部が設けられており、該位置決め部は、前記挿入部の長辺方向の長さが、前記溝の開口幅よりも長くなり、前記挿入部における取付部側表面と反対側の表面から該位置決め部の表面までの距離が、前記溝の深さよりも若干短くなるように設けられていることを特徴とする。
第6考案の取付器具は、第1、第2、第3、第4または第5考案において、前記挿入部が、複数設けられていることを特徴とする。
第7考案の取付器具は、第1、第2、第3、第4、第5または第6考案において、広告板を設置する支柱および/または胴縁に設けられた溝に取り付けられるものであることを特徴とする。
第1考案によれば、挿入部を溝の開口から溝内に入れて回転させれば、挿入部の鋭角となっている角が溝の内側面に接触するので、挿入部がそれ以上回転できなくなる。したがって、挿入部が回転できなくなるまで回転させるだけで、取付器具を溝の開口の軸方向に対して所定の角度に固定できるので、取付器具の固定が容易になる。しかも、挿入部の鋭角となっている角が溝の内側面に接触した状態で回転が固定されているので、挿入部と溝の内側面との抵抗が大きくなっている。したがって、挿入部を溝に対してある程度しっかりと固定することができる。
第2考案によれば、挿入部を溝の開口から溝内に入れて回転させれば、短辺が溝の内側面に接触し、挿入部がそれ以上回転できなくなる。したがって、挿入部を回転できなくなるまで回転させるだけで、取付器具を溝の開口の軸方向に対して所定の角度に固定できるので、取付器具の固定が容易になる。
第3考案によれば、挿入部と、連結部と、取付部と、が、一枚の板材から形成されているので、取付器具の構造を簡素化できるし、製造も容易になる。
第4考案によれば、位置決め部が溝の開口に配置されて所定の角度になると、位置決め部が開口の内端にあたって挿入部が回転できなくなる。したがって、長辺方向における鋭角となっている角間の距離に合わせて位置決め部を設ける位置を調整すれば、位置決め部でも挿入部を所定の角度に調整できるので、取付器具を安定して溝に取り付けることができる。
第5考案によれば、位置決め部が溝の内面に当たるように設ければ、取付部の浮き上がりを防止できる。
第6考案によれば、固定部を介して溝を有する部材同士を連結することができる。
第7考案によれば、取付器具の位置を自由に設定できるし、取付器具を支柱および/または胴縁に固定すれば、支柱および/または胴縁の軸方向に対して取付部を所定の向きに設置することができる。すると、広告板を支柱および/または胴縁に対して、所定の向きに安定して取り付けることができる。
第2考案によれば、挿入部を溝の開口から溝内に入れて回転させれば、短辺が溝の内側面に接触し、挿入部がそれ以上回転できなくなる。したがって、挿入部を回転できなくなるまで回転させるだけで、取付器具を溝の開口の軸方向に対して所定の角度に固定できるので、取付器具の固定が容易になる。
第3考案によれば、挿入部と、連結部と、取付部と、が、一枚の板材から形成されているので、取付器具の構造を簡素化できるし、製造も容易になる。
第4考案によれば、位置決め部が溝の開口に配置されて所定の角度になると、位置決め部が開口の内端にあたって挿入部が回転できなくなる。したがって、長辺方向における鋭角となっている角間の距離に合わせて位置決め部を設ける位置を調整すれば、位置決め部でも挿入部を所定の角度に調整できるので、取付器具を安定して溝に取り付けることができる。
第5考案によれば、位置決め部が溝の内面に当たるように設ければ、取付部の浮き上がりを防止できる。
第6考案によれば、固定部を介して溝を有する部材同士を連結することができる。
第7考案によれば、取付器具の位置を自由に設定できるし、取付器具を支柱および/または胴縁に固定すれば、支柱および/または胴縁の軸方向に対して取付部を所定の向きに設置することができる。すると、広告板を支柱および/または胴縁に対して、所定の向きに安定して取り付けることができる。
本考案の取付器具は、開口を有する溝に取り付けられる金具であって、溝に簡単かつ安定した状態で取り付けることができるようにしたことに特徴を有している。
本考案の取付器具が取り付けられる溝は、断面略C字状に形成された内面を有する溝である。具体的には、図8に示すように、溝Gは、その内面が、外面Gaと、外面Gaと対向する底面Gbと、外面Gaと底面Gbとの間を繋ぐ一対の内側面Gc,Gdとによって、断面略C字状となるように形成されている。つまり、溝Gは、4つの内面Ga〜Gdによって囲まれた中空な空間Ghを有し、この中空な空間Gh内と外部とを連通する開口Gsが外面Gaに形成されている。そして、溝Gでは、一対の内側面Gc,Gdは互いに平行かつ外面Gaおよび底面Gbと直交するように設けられている。このような形状を有する溝Gが、本考案の取付器具が取り付けられる溝である。
なお、一対の内側面Gc,Gdは、互いに平行となっていれば、必ずしも外面Gaおよび底面Gbと直交していなくてもよい。しかし、一対の内側面Gc,Gdが外面Gaおよび底面Gbと直交していれば、本考案の取付器具を安定して溝Gに取り付けることができる。
本考案の取付器具が取り付けられる溝が設けられる部材、つまり、本考案の取付器具が取り付けられる部材は、とくに限定されない。上記のような溝Gを設けることができる部材であれば、どのような部材でも、本考案の取付器具を取り付けることができる。例えば、角材や板材、ブロック状の部材、Cレール等でも、上記のような溝Gを設ければ、本考案の取付器具を取り付けることができる。
本考案の取付器具が取り付けられる溝には、板状の部材を曲げて形成されした溝や、部材に凹みとして形成される溝のいずれも含まれる。また、複数の部材を組み合わせた際に形成される隙間も、本明細書における溝に相当する。つまり、上述した開口Gsを有する外面Gaと、外面Gaと対向する底面Gb、一対の内側面Gc,Gdと同等の構造の面を有する隙間、また、開口Gsを有する外面Gaと上述した一対の内側面Gc,Gdと同等の構造の面を有する隙間も、本明細書における溝に相当する。
本考案の取付器具の用途もとくに限定されない。例えば、広告板が取り付けられる枠組み(支柱や胴縁、桟等)に上述したような溝Gを設ければ、広告板を枠組みに固定する器具として使用できる。また、建具や玩具などにおいて複数の部材同士を連結する器具としても使用することができる。さらに、本考案の取付器具が取り付けられる枠組や建具、玩具などの素材はとくに限定されない。例えば、金属やプラスチック、カーボン等を素材として形成された枠組や建具、玩具などを、本考案の取付器具が取り付けられる対象とすることができる。
(本実施形態の取付器具1)
以下、本実施形態の取付器具1について説明する。
図1、図2、図3(A)に示すように、本実施形態の取付器具1は、挿入部2と、取付部3と、連結部4と、を備えている。
なお、本実施形態の取付器具1を構成する素材はとくに限定されない。例えば、金属やプラスチック、カーボン等を素材として、本実施形態の取付器具1を形成することができる。
以下、本実施形態の取付器具1について説明する。
図1、図2、図3(A)に示すように、本実施形態の取付器具1は、挿入部2と、取付部3と、連結部4と、を備えている。
なお、本実施形態の取付器具1を構成する素材はとくに限定されない。例えば、金属やプラスチック、カーボン等を素材として、本実施形態の取付器具1を形成することができる。
図1に示すように、挿入部2は、厚さが取付器具1を取り付ける溝Gの深さDp(図6(B)参照)よりも薄い板状の部材で形成されている。この挿入部2は、正面から見たときに、略平行四辺形に形成されている(図1(A))。この挿入部2は、鋭角である鋭角部2a,2b間の長辺方向における距離L1が、取付器具1を取り付ける溝Gの一対の内側面Gc,Gd間の距離LG(図6(A)参照)と同じ長さ、または、距離LGよりも若干長くなるように設けられている。
また、挿入部2は、短辺方向の長さL2(言い換えれば長辺間の距離)が溝Gの開口Gsの幅よりも短くなるように形成されている。なお、挿入部2の短辺方向の長さL2は、溝Gの開口Gsの幅よりも短くなっていれば、挿入部2を溝Gの開口Gsから入れやすくなる。しかし、挿入部2を傾けたりすることによって、挿入部2を溝Gの開口Gsから入れることができるのであれば、必ずしも挿入部2の短辺方向の長さL2は溝Gの開口Gsの幅よりも短くなっていなくてもよい。
また、挿入部2は、その表裏を貫通する雌ネジ穴2gが形成されている。この雌ネジ穴2gは、ビスやボルト等が螺合される部分である。この雌ネジ穴2gにビスやボルト等(以下単にビスBTという)が螺合することによって挿入部2を溝Gに固定するような力を発揮させることができるが、詳細は後述する。
なお、挿入部2の鈍角部2c,2dは、その角が面取りされていることが望ましい。つまり、弧または直線によって角が切除されていることが望ましい。これは、後述するように挿入部2を溝G内で回転させる際に、鈍角部2c,2dが抵抗となりにくくするためである。
(取付部3)
取付部3は、溝Gが形成された部材に連結される部材が取り付けられる部分である。この取付部3は板状の部材によって略L字状に形成されている。取付部3は、連結部4によって挿入部2に連結されている。具体的には、取付部3の一方の長尺な端縁3cの一端部近傍が、連結部4を介して、挿入部2の取付部側の長辺近傍と連結されている。しかも、取付部3は、その表面3a,3bが、挿入部2の取付部側表面2eに対して直交するように設けられている。
取付部3は、溝Gが形成された部材に連結される部材が取り付けられる部分である。この取付部3は板状の部材によって略L字状に形成されている。取付部3は、連結部4によって挿入部2に連結されている。具体的には、取付部3の一方の長尺な端縁3cの一端部近傍が、連結部4を介して、挿入部2の取付部側の長辺近傍と連結されている。しかも、取付部3は、その表面3a,3bが、挿入部2の取付部側表面2eに対して直交するように設けられている。
(連結部4)
上述したように、連結部4は、挿入部2と取付部3を連結するものである。この連結部4は、その一端部が挿入部2の一方の長辺近傍と連結されており、その他端部が取付部3に連結されている。この連結部4は、その長さL3(挿入部2から取付部3までの距離、図1(B)参照)が、溝Gの開口Gsの内端縁の厚さt(図6(B)参照)よりも長くなるように形成されている。しかも、この連結部4は、その幅および厚さが溝Gの開口Gsの幅よりも狭くなるように形成されている。
上述したように、連結部4は、挿入部2と取付部3を連結するものである。この連結部4は、その一端部が挿入部2の一方の長辺近傍と連結されており、その他端部が取付部3に連結されている。この連結部4は、その長さL3(挿入部2から取付部3までの距離、図1(B)参照)が、溝Gの開口Gsの内端縁の厚さt(図6(B)参照)よりも長くなるように形成されている。しかも、この連結部4は、その幅および厚さが溝Gの開口Gsの幅よりも狭くなるように形成されている。
(本実施形態の取付器具1の取付方法)
つぎに、本実施形態の取付器具1を、溝Gを有する部材に取り付ける方法を説明する。
以下では、代表として、軸状の角材Pに形成された溝Gに本実施形態の取付器具1を取り付ける場合を説明するが、溝Gが形成されている部材であれば、同様な方法で、本実施形態の取付器具1を溝Gに(つまり部材に)取り付けることができる。
つぎに、本実施形態の取付器具1を、溝Gを有する部材に取り付ける方法を説明する。
以下では、代表として、軸状の角材Pに形成された溝Gに本実施形態の取付器具1を取り付ける場合を説明するが、溝Gが形成されている部材であれば、同様な方法で、本実施形態の取付器具1を溝Gに(つまり部材に)取り付けることができる。
図3(B)に示すように、まず、取付器具1の挿入部2を、挿入部2を開口Gsを通して溝Gに入れる。例えば、挿入部2の短辺方向の長さL2が溝Gの開口Gsの幅よりも狭ければ、挿入部2の短辺方向と溝Gの開口Gsの幅方向とが平行となるように配置すれば、そのままの状態で開口Gsを通して挿入部2を溝Gに入れることができる(図4(A))。この状態では、挿入部2は溝Gに沿って自由に移動できるので、取付器具1を設置する位置を自由に調整できる。
なお、取付器具1は、連結部4の長さL3が溝Gの開口Gsの内端縁の厚さtよりも長くなるように形成されているので、挿入部2は完全に溝Gの空間Gh内に収容され、開口Gsの位置には連結部4が位置するようになる。
取付器具1を所望の位置に配置すると、挿入部2が、長辺方向が溝Gの開口Gsの幅方向と平行となるように取付器具1を回転させる。図4(B)であれば、取付器具1を時計回りに回転させる。このとき、挿入部2は、連結部4の幅および厚さが溝Gの開口Gsの幅よりも狭いので、挿入部2を抵抗なく回転させることができる。
挿入部2は、鋭角部2a,2b間の長辺方向における距離L1が、溝Gの一対の内側面Gc,Gd間の距離LGと同じ長さまたは、距離LGよりも若干長くになるように設けられている。したがって、挿入部2の長辺方向が、溝Gの開口Gsの幅方向と平行となったときに、または、溝Gの開口Gsの幅方向と所定の角度となったときに、挿入部2の両方の鋭角部2a,2bがそれぞれ溝Gの内側面Gc,Gdに接触し、挿入部2はそれ以上回転できなくなる(図6参照)。なお、この状態になると、距離L1が距離LGと同じ長さの場合には、取付部3の表面3a,3bは、溝Gの開口Gsの幅方向と平行、つまり、角材Pの軸方向と直交するように配置される(図6(A)参照)。また、距離L1が距離LGよりも若干長い場合には、取付部3の表面3a,3bは、溝Gの開口Gsの幅方向に対して所定の角度となるように配置される。なお、取付部3の表面3a,3bが溝Gの開口Gsの幅方向に対してなす角度は、距離L1と距離LGの長さの差に応じて決まることになる。
挿入部2が回転できない状態になると、挿入部2のネジ穴2gにビスBTを螺合して、ビスBTをねじ込む(図5(A)、(B))。ビスBTは回転しながら挿入部3に対して前進するが、ビスBTの先端が溝Gの底面Gbに接触すると、ビスBTは前進できなくなるので、ビスBTをねじ込む力が挿入部2を回転させる力として、挿入部2に加わる。しかし、上述したように挿入部2は回転できない状態になっているので、挿入部2はビスBTの軸方向に沿って移動し、その取付部側表面2eが溝Gの外面Gaに面接触する(この状態を固定姿勢という)(図5(B)参照)。その状態からさらにビスBTをねじ込めば、挿入部2の取付部側表面2eと溝Gの外面Gaとの接触面圧が大きくなり、挿入部2は溝Gに固定される(図5(B))。
以上のように、本実施形態の取付器具1では、挿入部2を溝Gに入れて所望の位置に配置した後、挿入部2を溝G内で回転させてネジ穴2gにビスBTを螺合してビスBTをねじ込むだけで、挿入部2を溝Gに固定できる。つまり、取付器具1を溝Gが設けられた角材Pに固定することができる。
しかも、挿入部2は、長辺方向が溝Gの開口Gsの幅方向と平行となるまで(または所定の角度となるまで)回転すると、それ以上回転できない。したがって、挿入部2の長辺方向と取付部3の表面3a,3bが平行または所定の角度となるように調整しておけば、ビスBTをねじ込んでも、取付部3の表面3a,3bは溝Gの開口Gsの幅方向と平行(つまり角材Pの軸方向と直交した状態)または溝Gの開口Gsの幅方向に対して所定の角度に維持される。つまり、挿入部2を溝Gに固定すれば、取付部3を角材Pに対して所定の角度や所定の姿勢に自動的に調整できる。したがって、本実施形態の取付器具1では、角材Pに固定する際に取付部3の姿勢をあわせるために、取付器具1を人が保持しておく必要がない(またはその負担が小さくなる)ので、取付器具1を角材Pに固定する作業が容易になる。
しかも、本実施形態の取付器具1では、挿入部2の両方の鋭角部2a,2bがそれぞれ溝Gの内側面Gc,Gdに接触した状態で固定される。すると、ビスBTをねじ込んだことによる取付部側表面2eと溝Gの外面Gaとの接触面圧に加えて、鋭角部2a,2bと溝Gの内側面Gc,Gdとの接触面圧も利用して、挿入部2を溝に固定することができる。したがって、取付器具1を角材Pに対してしっかりと固定することができる。
とくに、取付部3を介して取付器具1に加わる力が、挿入部2の両方の鋭角部2a,2bを溝Gの内側面Gc,Gdに押し付ける方向に回転させるように作用する場合には、その力は、挿入部2を溝Gに固定する力が強くなるように働く。したがって、取付器具1を角材Pを安定して固定することができる。
例えば、本実施形態の取付器具1を、広告板を支柱などに固定する器具として使用する場合には、支柱に取付器具1を取り付けて取付部3に広告板や広告板の枠等(図6の符号F)を取り付ける。この場合、広告板の荷重が上方から取付部3に加わるように取付器具1を設置する。すると、挿入部2には、広告板の荷重によって、常に、挿入部2の両方の鋭角部2a,2bが溝Gの内側面Gc,Gdに押し付ける方向に回転するような力(図6(A)の矢印参照)が加わるようにすることができるから、取付器具1は角材Pに安定して固定された状態に維持される。
また、ビスBTをねじ込む際の回転方向と、挿入部2の両方の鋭角部2a,2bを溝Gの内側面Gc,Gdに押し付ける回転方向が同じになるようにしておくことが望ましい。この場合には、ビスBTをねじ込むことによって、その回転力を、挿入部2の両方の鋭角部2a,2bを溝Gの内側面Gc,Gdに押し付ける力として作用させることができる。 しかも、かかる構成とすれば、溝Gに挿入部2に入れた後、挿入部2を回転させなくても、ビスBTをねじ込んだ際に挿入部2が回転する。つまり、ビスBTをねじ込むだけで、自動的に両方の鋭角部2a,2bが溝Gの内側面Gc,Gdに押し付けられるように挿入部2を配置することができる。
なお、上記例では、ビスBTをねじ込んで挿入部2の取付部側表面2を溝Gの外面Gaに面接触させる力(ネジ固定力)を、主として挿入部2を溝Gに固定する力として使用する場合を説明した。しかし、取付部3を介して取付器具1に加わる力(荷重固定力)が、挿入部2の両方の鋭角部2a,2bを溝Gの内側面Gc,Gdに押し付ける方向に回転させるように作用する場合には、その力だけで、挿入部2を溝Gに固定するようにしてもよい。しかし、取付器具1を角材Pに対して安定して固定する上では、ネジ固定力と荷重固定力の両方で、挿入部2を溝Gに固定するほうが望ましい。
(連結部4について)
なお、連結部4の一端部を挿入部2に連結する位置はとくに限定されないが、本実施形態の取付器具1の右側面視で(図1(A)参照)、連結部4が挿入部2の長辺よりも外方に位置しないように設けるほうがよい。これは、挿入部2を溝Gの開口Gsに挿入する際に、連結部4が邪魔になりにくくするためである。
なお、連結部4の一端部を挿入部2に連結する位置はとくに限定されないが、本実施形態の取付器具1の右側面視で(図1(A)参照)、連結部4が挿入部2の長辺よりも外方に位置しないように設けるほうがよい。これは、挿入部2を溝Gの開口Gsに挿入する際に、連結部4が邪魔になりにくくするためである。
(複数の挿入部2を設ける場合)
上記例では、本実施形態の取付器具1が挿入部2を一つだけ備えている場合を説明したが、挿入部2は複数設けてもよい(図7〜図11)。すると、各挿入部2を溝Gが設けられた部材の各溝にそれぞれ挿入して固定するだけで、取付部3を介して複数の部材を連結することができる。そして、かかる方法で複数の部材を連結した場合に、複数の部材の連結解除を自由にできる。また、各部材の溝Gにおいて挿入部2を固定する位置を調整すれば、複数の部材の相対的な配置も自由に調整することができる。
上記例では、本実施形態の取付器具1が挿入部2を一つだけ備えている場合を説明したが、挿入部2は複数設けてもよい(図7〜図11)。すると、各挿入部2を溝Gが設けられた部材の各溝にそれぞれ挿入して固定するだけで、取付部3を介して複数の部材を連結することができる。そして、かかる方法で複数の部材を連結した場合に、複数の部材の連結解除を自由にできる。また、各部材の溝Gにおいて挿入部2を固定する位置を調整すれば、複数の部材の相対的な配置も自由に調整することができる。
例えば、図7、図8に示すように、L字状の取付部3の軸方向の両端部に、挿入部2をそれぞれ設ける。そして、挿入部2を、その取付部側表面2eが各挿入部2が連結されている取付部3の端部の表面3aと平行となるように設ける。すると、各挿入部2を、溝Gが形成された2つの角材Pに連結すれば、2つの角材Pを互いに直交するように(L字状に)連結することができる。しかも、各挿入部2を固定する位置を調整すれば、2つの角材PをT字状に連結することもできる。もちろん、取付部3が所定の角度に曲がっていれ、2つの角材Pを取付部3の角度に連結することもできる。
また、図9(A)に示すように、L字状の取付部3の軸方向の両端部の異なる側端に、挿入部2をそれぞれ設ける。そして、一方の挿入部2Aを、その取付部側表面2eが連結されている取付部3の端部の表面3aと平行となるように設ける。また、一方の挿入部2Bを、その取付部側表面2eが連結されている取付部3の端部の表面3aと直交するように設ける。すると、各挿入部2A,2Bを、図9(B)に示すように連結することができる。
(位置決め部10について)
上述したように、挿入部2の鋭角となった角部2a,2bが、溝Gの一対の側面Gc,Gdに接触すれば、挿入部2は溝Gの開口Gsの幅方向に移動はできないようになり、所定の角度に固定される。しかし、後述するような位置決め部10を設けておけば、取付器具1をより安定して溝Gに所定の角度に固定することができる。
上述したように、挿入部2の鋭角となった角部2a,2bが、溝Gの一対の側面Gc,Gdに接触すれば、挿入部2は溝Gの開口Gsの幅方向に移動はできないようになり、所定の角度に固定される。しかし、後述するような位置決め部10を設けておけば、取付器具1をより安定して溝Gに所定の角度に固定することができる。
例えば、位置決め部10は、図1および図2のような構造とすることができる。
図1および図2に示すように、挿入部2の取付部側表面2eには、位置決め部10の一対の突起11,11が設けられている。この一対の突起11,11は、挿入部2の鋭角となった角部2a,2bを結ぶ対角線上に並んで設けられており、その外端間の距離(つまり挿入部2の長辺方向の長さ)が、溝Gの開口Gsの幅と同じ長さになるように設けられている。
このように位置決め部10の一対の突起11,11が設ければ、長辺方向が溝Gの開口Gsの幅方向と平行となるまで回転すると、それ以上回転できない。したがって、挿入部2の長辺方向と取付部3の表面3a,3bが平行となるように調整しておけば、ビスBTをねじ込んでも、取付部3の表面3a,3bは溝Gの開口Gsの幅方向と平行(つまり角材Pの軸方向と直交した状態)に維持される。
図1および図2に示すように、挿入部2の取付部側表面2eには、位置決め部10の一対の突起11,11が設けられている。この一対の突起11,11は、挿入部2の鋭角となった角部2a,2bを結ぶ対角線上に並んで設けられており、その外端間の距離(つまり挿入部2の長辺方向の長さ)が、溝Gの開口Gsの幅と同じ長さになるように設けられている。
このように位置決め部10の一対の突起11,11が設ければ、長辺方向が溝Gの開口Gsの幅方向と平行となるまで回転すると、それ以上回転できない。したがって、挿入部2の長辺方向と取付部3の表面3a,3bが平行となるように調整しておけば、ビスBTをねじ込んでも、取付部3の表面3a,3bは溝Gの開口Gsの幅方向と平行(つまり角材Pの軸方向と直交した状態)に維持される。
かかる位置決め部10を設ければ、取付器具1を固定姿勢にしたときに(図6参照)、一対の突起11,11が溝Gの開口Gsに配置される。すると、一対の突起11,11の外端が、溝Gの開口Gsの内端と接触した状態になるので、一対の突起11,11が、挿入部2の両方の鋭角部2a,2bを溝Gの内側面Gc,Gdに押し付ける回転方向に挿入部2が回転する際の抵抗とすることができる。
また、一対の突起11,11は両者を結ぶ線が、挿入部2の長辺に対して、挿入部2の鋭角となった角部2a,2bを結ぶ対角線側に回転した状態となるように並んで設けられていればよい。この場合には、一対の突起11,11は両者を結ぶ線と対角線とのなす角を調整すれば、ビスBTをねじ込んだ際に、取付部3の表面3a,3bを溝Gの開口Gsの幅方向に対して所望の角度に維持することができる。
なお、一対の突起11,11の外端間の距離L5が溝Gの開口Gsの幅が同じ長さとは、両者が完全に同じ長さである場合と、溝Gの開口Gsの幅が一対の突起11,11の外端間の距離L5よりも若干長い場合の両方を含む概念である。
また、上記例では、位置決め部10として一対の突起11,11を設けた場合を説明した。しかし、位置決め部10は、取付器具1を固定姿勢にしたときに、溝Gの開口Gsの内端と接触して、挿入部2を所定の角度に固定できるように設けられていればよい。例えば、挿入部2の鋭角となった角部2a,2bを結ぶ対角線に沿って延びた線状の突起を設けてその長さを調整すれば、挿入部2の回転を所定の角度で固定することができる。
上述したような、位置決め部10を形成する方法はとくに限定されない。例えば、挿入部2に後からスポット溶接などの方法で形成することができるし、位置決め部10をプレス加工する場合には挿入部2を凹ませて形成することもできる。
また、位置決め部10を、以下のように形成すれば、ビズBTをねじ込んだ際に、本実施形態の取付器具1が溝Gなどから浮き上がることを防止できる。
図12(A)、(B)に示すように、挿入部2の取付部側表面2eに、位置決め部10の一対の突起11,11を設けて、その長辺方向における内端間の距離(つまり挿入部2の長辺方向の長さ)が、溝Gの開口Gsの幅よりも長くなるように設けられている。つまり、挿入部2の両方の鋭角部2a,2bが溝Gの内側面Gc,Gdに接触した際に、一対の突起11,11が外面Gaの下方に位置するように設ける。そして、挿入部2における底面側表面2fからと一対の突起11,11の先端(位置決め部10の一対の突起11,11の表面)までの距離が、前記溝の深さDpよりも若干(例えば数十μm程度)短くなるようにしておく。
かかる構成とすれば、ビスBTをねじ込んでも、挿入部2はビスBTの軸方向に沿ってほとんど移動しない。すると、図7、8のような構造の取付部3の場合に、取付部3の表面3bから挿入部2における底面側表面2fまでの距離を、溝Gの底面Gbから角材Pの表面までの距離(内端の厚さt+深さDp)とほぼ同じにしておけば、表面3bが角材Pの表面から浮き上がらない。つまり、取付部3の表面3bを角材Pの表面に密着させた状態で角材Pに本実施形態の取付器具1を固定することができる。
なお、取付部3の浮き上がりを防止するのであれば、取付部3の表面3bを、挿入部2の取付部側表面2eに対して若干傾斜した状態となるようにしてもよい(図12(C)参照)。この場合には、ビスBTをねじ込むと挿入部2はビスBTの軸方向に沿って移動するが、その移動にともなって取付器具1が傾く。したがって、取付部3の表面3bの挿入部2の取付部側表面2eに対する傾きを調整しておけば、ビスBTをねじ込むと、取付部3の表面3bを角材Pの表面に密着させた状態で溝Gに本実施形態の取付器具1を固定することができる。
(取付器具1の製造について)
本実施形態の取付器具1は、挿入部2、取付部3および連結部4は、別々に形成した部材を溶接したりボルトなどで連結して形成してもよい。しかし、挿入部2、取付部3および連結部4を、一枚の板材から形成することが望ましい。例えば、一枚の板をプレスによる打ち抜きと曲げ加工によって取付器具1を形成することができる。かかる方法で形成すれば、取付器具1には余分な部材や突起などができないので、取付器具1の構造を簡素化できる。しかも、製造工程を少なくできるので、製造が容易になるし、コストも低減できる。
本実施形態の取付器具1は、挿入部2、取付部3および連結部4は、別々に形成した部材を溶接したりボルトなどで連結して形成してもよい。しかし、挿入部2、取付部3および連結部4を、一枚の板材から形成することが望ましい。例えば、一枚の板をプレスによる打ち抜きと曲げ加工によって取付器具1を形成することができる。かかる方法で形成すれば、取付器具1には余分な部材や突起などができないので、取付器具1の構造を簡素化できる。しかも、製造工程を少なくできるので、製造が容易になるし、コストも低減できる。
また、打ち抜きと曲げ加工によって取付器具1を形成する場合、打ち抜き形状や曲げ量を変更するだけで、種々の形状の取付器具1を形成することができる(図1、図7〜図11参照)。
(他の実施形態の取付器具1B)
上記例では、挿入部2の両方の鋭角部2a,2bを溝Gの内側面Gc,Gdに押し付けて、挿入部2の回転を固定する場合を説明した。
しかし、図10、図11のように、挿入部2の短辺が溝Gの内側面Gc,Gdにそれぞれ面接触して、挿入部2の回転を固定するようにしてもよい。この場合でも、挿入部2を溝Gの開口Gsから溝G内に入れて、挿入部2を回転させれば、取付器具1Bを溝Gの開口Gsの軸方向に対して所定の角度に固定できるという利点が得られる。
上記例では、挿入部2の両方の鋭角部2a,2bを溝Gの内側面Gc,Gdに押し付けて、挿入部2の回転を固定する場合を説明した。
しかし、図10、図11のように、挿入部2の短辺が溝Gの内側面Gc,Gdにそれぞれ面接触して、挿入部2の回転を固定するようにしてもよい。この場合でも、挿入部2を溝Gの開口Gsから溝G内に入れて、挿入部2を回転させれば、取付器具1Bを溝Gの開口Gsの軸方向に対して所定の角度に固定できるという利点が得られる。
本考案の取付器具は、広告板を支柱などに固定する際に使用する固定器具や、枠組や建具、玩具等を連結したり固定したりする器具に適している。
1 取付器具
2 挿入部
2a 鋭角部
2b 鋭角部
2c 鈍角部
2d 鈍角部
2e 取付部側表面
2f 底面側表面
2h ネジ穴
3 固定部
3a 表面
3b 表面
4 連結部
10 位置決め部
11 突起
G 溝
Gs 開口
Gh 空間
Ga 外面
Gb 底面
Gc 内側面
Gd 内側面
2 挿入部
2a 鋭角部
2b 鋭角部
2c 鈍角部
2d 鈍角部
2e 取付部側表面
2f 底面側表面
2h ネジ穴
3 固定部
3a 表面
3b 表面
4 連結部
10 位置決め部
11 突起
G 溝
Gs 開口
Gh 空間
Ga 外面
Gb 底面
Gc 内側面
Gd 内側面
Claims (7)
- 開口が形成された面と交差する互いに平行な対向する一対の内側面を有する断面略C字状に形成された内面の溝に取り付けられる取付器具であって、
前記溝に挿入される略平行四辺形の挿入部と、
該挿入部と連結部によって連結される取付部と、を備えており、
該取付部は、
その表面と前記挿入部の表面が同一平面上に位置しないように設けられており、
前記挿入部は、
長辺方向における鋭角となっている角間の距離が前記一対の内側面の距離と同じ長さまたは若干長くなるように形成されている
ことを特徴とする取付器具。 - 開口が形成された面と交差する互いに平行な対向する一対の内側面を有する断面略C字状に形成された内面の溝に取り付けられる取付器具であって、
前記溝に挿入される略平行四辺形の挿入部と、
該挿入部と連結部によって連結される取付部と、を備えており、
該取付部は、
その表面と前記挿入部の取付部側表面とが同一平面上に位置しないように設けられており、
前記挿入部は、
短辺間の距離が前記一対の内側面の距離と同じ長さまたは若干長くなるように形成されている
ことを特徴とする取付器具。 - 前記挿入部と、前記連結部と、前記取付部と、が、一枚の板材から形成されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の取付器具。 - 前記挿入部には、表裏を貫通するネジ穴が設けられており、
前記挿入部の取付部側表面に突起状の位置決め部が設けられており、
該位置決め部は、
前記挿入部の長辺方向の長さが、前記溝の開口幅と同じ長さとなり、
該位置決め部の長辺方向の両端部を結ぶ線が、長辺方向に対して鋭角となっている角を結ぶ対角線側に傾くように設けられている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の取付器具。 - 前記挿入部には、表裏を貫通するネジ穴が設けられており、
前記挿入部の取付部側表面に突起状の位置決め部が設けられており、
該位置決め部は、
前記挿入部の長辺方向の長さが、前記溝の開口幅よりも長くなり、
前記挿入部における取付部側表面と反対側の表面から該位置決め部の表面までの距離が、前記溝の深さよりも若干短くなるように設けられている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の取付器具。 - 前記挿入部が、複数設けられている
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の取付器具。 - 広告板を設置する支柱および/または胴縁に設けられた溝に取り付けられるものである
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の取付器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016000290U JP3203570U (ja) | 2016-01-25 | 2016-01-25 | 取付器具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016000290U JP3203570U (ja) | 2016-01-25 | 2016-01-25 | 取付器具 |
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JP3203570U true JP3203570U (ja) | 2016-04-07 |
JP3203570U7 JP3203570U7 (ja) | 2020-03-12 |
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JP2016000290U Active JP3203570U (ja) | 2016-01-25 | 2016-01-25 | 取付器具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3203570U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017133521A (ja) * | 2016-01-25 | 2017-08-03 | 安田技研株式会社 | 取付器具 |
-
2016
- 2016-01-25 JP JP2016000290U patent/JP3203570U/ja active Active
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