JP4505381B2 - 受け板付き標識およびこれに用いる受け板 - Google Patents
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Description
表示基板11の表面は高輝度に光を反射する光反射面に形成され、夜間等で表示基板11に光が照射された際に、路線番号と表示基板11の指示方向が明るく光り、運転者等に指示内容が視認されやすいように形成されている。
本発明は、このような従来用いられている路線標識等の各種の標識をより自然な雰囲気として設置することを可能とし、自然な風景に溶け込んだ、景観を損なわない標識として呈示することを可能にする受け板付き標識およびこれに用いられる標識用の受け板を提供することを目的とする。
すなわち、表示基板および表示基板を支柱に取り付ける固定用リブを備えた標識と、該標識よりも大形に形成された木製の受け板とを組み合わせて形成された受け板付き標識であって、前記固定用リブは、前記表示基板の裏面から延出する支持アーム部と、該支持アーム部の延出端に、支持アーム部の延出方向に対しL形に折曲し、前記表示基板に平行に設けられたレール部とを備え、前記標識が、前記受け板を厚さ方向に貫通して設けられた挿通孔に前記固定用リブが挿通され、前記受け板の裏面と該裏面から延出する前記レール部との間に形成されるスペースに差し込み板が介装されて、前記受け板に抜け止め支持されていることを特徴とする。
また、前記固定用リブは、前記表示基板の上下方向に離間して一対設けられ、前記レール部は、前記表示基板の長手方向に平行に配置されていることを特徴とする。
また、前記受け板の前面には、前記標識を受け板に取り付けた際に、前記受け板の前面と表示基板の前面とを面一に支持する、前記表示基板の厚さに一致する深さに、前記表示基板の平面形状と同一形状に形成された凹部が設けられていること、また、前記受け板は、2枚の基板を組み合わせて裏止め板により固定することにより、一体の板体状に形成されていることを特徴とする。
図1(a)は、本発明に係る受け板付き標識に用いる受け板の構成を示す正面図、図1(b)は背面図である。図1に示す受け板20は、図8に示す一方の端部が山形に形成された路線標識10に用いる受け板の例として示す。本実施形態の受け板20は、一方の端面が傾斜面に形成された2枚の基板21a、21bを組み合わせ、路線標識10の形状に合わせて受け板20の一方の端部が山形になるように形成されている。
支持アーム部16の表示基板11に固定される基部位置は、L字形に折曲され、折曲部16aで表示基板11の裏面に支持アーム部16が固定されている。なお、レール部15と支持アーム部16は、ステンレス等の金属材を用いて一体に形成される。
挿通孔26a、26bは、受け板20の正面側から受け板20の背面側に固定用リブ14a、14bのレール部15を挿通させるためのもので、細長に形成されたレール部15が通過できる幅および長さに開口するように設けられる。
本実施形態においては、挿通孔26a、26bに固定用リブ14a、14bを挿通させる際に、挿通孔26a、26bの内側面(挿通孔26a、26bで向かい合った内面)に固定用リブ14a、14bの支持アーム部16が接触して挿通するように挿通孔26a、26bの開口位置を設定している。
図3(a)は、既成の路線標識10と受け板20とを組み合わせる状態を示すもので、路線標識10の固定用リブ14a、14bを挿通孔26a、26bに向かい合わせ、挿通孔26a、26bに固定用リブ14a、14bを挿入することを示す。
図3(b)は、挿通孔26aに固定用リブ14a、14bを挿入した状態を示す。支持アーム部16の折曲部16aが嵌合凹部25に嵌合し、表示基板11が凹部24に収まることにより、表示基板11と受け板20の前面で、表示基板11と受け板20の表面が面一の状態になる。
挿通孔26a、26bに固定用リブ14a、14bを挿通した後、図3(b)に示すように、受け板20の裏面とレール部15との間に形成されたスペースに差し込み板28a、28bを差し込む。この差し込み板28a、28bは、受け板20の裏面とL字形に屈曲した配置に設けられたレール部15との間の離間間隔に一致する厚さに形成されている。差し込み板28a、28bも受け板20と同様に木材を用いて形成される。
図6は、表示基板11の両端部が山形となる別の種類の路線標識10に受け板20を取り付けた受け板付き標識30を例を示す。この受け板付き標識30も、上述した実施形態における受け板付き標識30と同様に、受け板20の前面に、表示基板11を面一に収納する凹部24を形成し、受け板20の裏面側ではレール部15のみを露出させるように組み立てたものである。
このように、支柱12および路線標識10を木製風とすることによって、従来の硬質で人工的な外観となる路線標識が、より自然な、やわらかな暖かみのある外観となり、自然風景と良くマッチした印象を与える路線標識として提供することが可能となる。
受け板20は路線標識の外形形状に合わせて任意の形状に形成することが可能であり、種々の路線標識に容易に対応することが可能である。また、新設する路線標識に限らず、既設の路線標識についてもまったく同様に適用して、受け板付きの標識とすることが可能である。
また、受け板付き標識30を構成する基板21a、21b、差し込み板28a、28b、裏止め板22a、22bについては、防腐剤を注入したり、塗装処理を施して、十分な耐候性が得られる処理を施すようにする。本発明に係る受け板付き標識30によれば、経時変化によって板材が傷んだりしたときには、板材のみを交換することで補修することができるという利点もある。
また、受け板20を構成する基板21a、21b等に用いる木材の種類はとくに限定されるものではないが、間伐材を使用すれようにすれば、資源の有効活用を図ることができるという利点がある。
11 表示基板
11a 番号表示域
12 支柱
14a、14b 固定用リブ
15 レール部
15a ガイド溝
16 支持アーム部
16a 折曲部
20 受け板
21a、21b 基板
22a、22b 裏止め板
24 凹部
25 嵌合凹部
26a、26b 挿通孔
28a、28b 差し込み板
30 受け板付き標識
Claims (6)
- 表示基板および表示基板を支柱に取り付ける固定用リブを備えた標識と、該標識よりも大形に形成された木製の受け板とを組み合わせて形成された受け板付き標識であって、
前記固定用リブは、前記表示基板の裏面から延出する支持アーム部と、該支持アーム部の延出端に、支持アーム部の延出方向に対しL形に折曲し、前記表示基板に平行に設けられたレール部とを備え、
前記標識が、前記受け板を厚さ方向に貫通して設けられた挿通孔に前記固定用リブが挿通され、前記受け板の裏面と該裏面から延出する前記レール部との間に形成されるスペースに差し込み板が介装されて、前記受け板に抜け止め支持されていることを特徴とする受け板付き標識。 - 前記表示基板が、前記受け板の前面に設けられた前記表示基板の平面形状と同形状に形成された凹部内に収納され、前記受け板の前面と表示基板の前面とが面一に形成されていることを特徴とする請求項1記載の受け板付き標識。
- 前記固定用リブは、前記表示基板の上下方向に離間して一対設けられ、
前記レール部は、前記表示基板の長手方向に平行に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の受け板付き標識。 - 請求項1記載の受け板付き標識に用いる木製の受け板であって、
前記受け板は、該受け板を厚さ方向に貫通して前記標識に設けられた固定用リブを挿通する挿通孔が設けられるとともに、該受け板は、前記固定用リブを前記挿通孔に挿通した際に、前記受け板の裏面と前記レール部との間に、差し込み板を介装するスペースが形成される材厚に設けられていることを特徴とする標識用の受け板。 - 前記受け板の前面には、前記標識を受け板に取り付けた際に、前記受け板の前面と表示基板の前面とを面一に支持する、前記表示基板の厚さに一致する深さに、前記表示基板の平面形状と同一形状に形成された凹部が設けられていることを特徴とする請求項4記載の標識用の受け板。
- 前記受け板は、2枚の基板を組み合わせて裏止め板により固定することにより、一体の板体状に形成されていることを特徴とする請求項4または5記載の標識用の受け板。
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