JP2006105701A - 魚群の魚量情報を算出可能な水中探知装置及びその方法 - Google Patents

魚群の魚量情報を算出可能な水中探知装置及びその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006105701A
JP2006105701A JP2004290828A JP2004290828A JP2006105701A JP 2006105701 A JP2006105701 A JP 2006105701A JP 2004290828 A JP2004290828 A JP 2004290828A JP 2004290828 A JP2004290828 A JP 2004290828A JP 2006105701 A JP2006105701 A JP 2006105701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
fish
hull
predetermined
school
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004290828A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5082031B2 (ja
Inventor
Koji Iida
浩二 飯田
Yasushi Nishimori
靖 西森
Ami Okazaki
亜美 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokkaido University NUC
Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Hokkaido University NUC
Furuno Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokkaido University NUC, Furuno Electric Co Ltd filed Critical Hokkaido University NUC
Priority to JP2004290828A priority Critical patent/JP5082031B2/ja
Priority to GB0704964A priority patent/GB2432672B/en
Priority to US11/662,188 priority patent/US7768875B2/en
Priority to PCT/JP2005/006538 priority patent/WO2006038330A1/ja
Publication of JP2006105701A publication Critical patent/JP2006105701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5082031B2 publication Critical patent/JP5082031B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/52Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S15/00
    • G01S7/523Details of pulse systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K79/00Methods or means of catching fish in bulk not provided for in groups A01K69/00 - A01K77/00, e.g. fish pumps; Detection of fish; Whale fishery
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/88Sonar systems specially adapted for specific applications
    • G01S15/96Sonar systems specially adapted for specific applications for locating fish

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Marine Sciences & Fisheries (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

【課題】 漁業者の経験に依らず且つばらつきが少ない魚群の魚量情報を定量的に算出可能な水中探知装置を提供する。
【解決手段】 船体7から水中の所定の方向に超音波信号を送信する送信部3と、前記送信された超音波信号に起因する魚群FS内からの反射エコーを受信ビームにより受信する受信部4と、前記受信ビームの信号を処理する信号処理部5とを備える。信号処理部5が、受信ビームにより得られる入力換算音響強度PM 2を所定の三次元方向に積分することによって、前記魚群FSの魚量情報を算出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、超音波信号を送信し、受波ビームを形成して魚群を探知するスキャニングソナーや水底探査ソナー装置等の水中探知装置に関し、とくに、魚群の魚量情報を算出する水中探知装置に関する。
水中に存在する魚群を探知する手段として、魚群探知機やスキャニングソナー等の音響機器が用いられている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。魚群探知機は船体に設けられ、船体の鉛直下方に向けて超音波のビームを送信することによって船体の下方を走査し、船体の下方に存在する魚群を探知する。スキャニングソナーも同様に船体に設けられるが、船体周囲の水中に向けて超音波のビームを送信することによって船体の周囲を走査し、船体の周囲の水中に存在する魚群を探知する。これらの音響機器による走査で魚群を探知した場合、探知した魚群の所定断面が走査画像として表示される。
ところが、漁業者の立場からみると、魚群の所定断面の走査画面のみでなく魚群の魚量情報を把握することが操業効率向上の観点から好ましい。そこで、所定のティルト角で全周囲方向に走査を行う水平モードと、略垂直方向の扇形の断面を走査する垂直モードとを備えるスキャニングソナーが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このスキャニングソナーによれば、水平モードの走査画像及び垂直モードの走査画像をそれぞれ表示する。漁業者は、これらの走査画像に基づいて魚群全体の形状を把握し、魚群の魚量情報を推定している。なお、魚群探知機は、船体の鉛直下方に向けて超音波のビームを送信するので魚群全体の形状を把握することができない。
特公昭48−26299号公報 特開2003−202370号公報
しかしながら、水平モードの走査画像及び垂直モードの走査画像に基づいて魚群全体の形状等を把握する場合、両画像の対応関係を把握することは容易ではなく、漁業者の経験に依るところが大きい。また、これらの両画像に基づいて魚群の魚量情報を推測しても、推測する者が異なれば異なった判断をする可能性が高いため、得られたデータのバラツキも大きい。さらに、かかる魚群の魚量情報の推測値は定性的な結果しか得られない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、漁業者の経験に依らず且つばらつきが少ない魚群の魚量情報を定量的に算出可能な水中探知装置及びその方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明において、以下の特徴は単独で、若しくは、適宜組合わされて備えられている。前記課題を解決するための本発明に係る水中探知装置は、船体から水中の所定の方向に超音波ビームを送信する送信部と、前記送信された超音波信号に起因する魚群内からの反射エコーを受信ビームにより受信する受信部と、前記受信ビームの信号を処理する信号処理部と、を備え、前記信号処理部が、前記受信ビームにより得られるデータを所定の三次元方向に積分することによって前記魚群の魚量情報を算出することを特徴とする。
ここで、「送信部」及び「受信部」は、それぞれが送信又は受信の機能を有する別体の装置のみでなく、送信及び受信のいずれの機能も有する一体の装置をも含む。
本発明に係る魚群の魚量情報の算出方法は、水中の所定の方向に超音波ビームを送信するステップと、前記送信された超音波信号に起因する魚群内からの反射エコーを受信ビームにより受信するステップと、前記受信ビームにより得られるデータを所定の三次元方向に積分することによって前記魚群の魚量情報を算出するステップと、を有している。
これらによると、魚群内から反射した反射エコーについて形成された受信ビームから得られるデータを三次元方向に積分を行い、かかる結果に基づいて魚群の魚量情報を算出する。従って、水平モードの走査画像及び垂直モードの走査画像の対応関係を把握することなく、確度が高い魚群の魚量情報を容易に把握することができる。また、このようにして算出された魚群の魚量情報は、かかる魚量情報の推測者に依存することもないので安定したデータが得られる。
本発明に係る水中探知装置において、前記受信部が、所定の二次元方向に受信ビームを形成可能であってもよい。このとき、前記信号処理部による前記データの積分が、前記二次元方向と前記二次元方向に交差する所定の一次元方向との三次元方向に行なわれる。
本発明に係る魚群の魚量情報の算出方法は、水中の所定の二次元方向に超音波のビームを送信するステップと、前記送信された超音波信号に起因する魚群内からの反射エコーを受信ビームにより受信するステップと、前記受信ビームにより得られるデータを前記二次元方向と前記二次元方向に交差する所定の一次元方向とに積分することによって前記魚群の魚量情報を算出するステップと、を有している。
これらによると、所定の二次元方向とこの二次元方向に交差する一次元方向とに積分することによって魚群の魚量情報を把握することができる。従って、超音波は所定の二次元方向に送受信できればよいので、水中探知装置の構成を簡易な構成にすると共に高い確度で魚群の魚量情報を把握することができる。
本発明に係る水中探知装置において、前記所定の二次元方向が、船体の前方水平方向に延びる第1軸と前記船体から前記第1軸に対して水平方向に直交する方向に延びる第2軸とを含む第1面上の第1水平軸と、前記第1水平軸に対して第1面上で直交する第2水平軸と前記船体から鉛直下方に延びる第3軸とを含む第3面上の下方軸と、を含む面に略沿う方向であってもよい。このとき、前記所定の一次元方向が、前記船体の進行方向であることが好ましい。
この構成によると、上記二次元方向に受信ビームを形成しつつ船体を走行させることによって、受信ビームにより得られるデータを容易に三次元方向に積分することができる。とくに、一次元方向が船体の進行方向なので、船体をいずれかの方向に走行させるのみでよい。なお、確度が高い結果を得る観点から船体を蛇行させずに直進させることが好ましい。
本発明に係る水中探知装置において、前記第1水平軸が、前記第2軸及び前記第2軸に対して交差する軸のうちいずれかであってもよい。このとき、前記下方軸が、前記第3軸、前記第3軸に対して交差する軸のうちいずれかであることが好ましい。即ち、第1水平軸と下方軸との組み合わせが、第2軸と第3軸との組み合わせ、第2軸と第3軸に対して交差する軸との組み合わせ、第2軸に対して交差する軸と第3軸との組み合わせ、第2軸に対して交差する軸と第3軸に対して交差する軸との組み合わせの4通りが該当する。
これらによると、第1水平軸と下方軸との組み合わせが上記いずれの組み合わせであっても、円筒座標系を用いた魚量情報の算出原理を適用または応用することによって、魚群の魚量情報を容易に算出することができる。
本発明に係る水中探知装置において、前記所定の二次元方向が、船体の前方水平方向に延びる第1軸と前記船体から前記第1軸に対して水平方向に直交する方向に延びる第2軸とを含む第1面に対して交差し且つ前記船体の周りに形成される傘型面に略沿う方向であってもよい。このとき、前記所定の一次元方向が、前記船体の進行方向であることが好ましい。
ここで、「船体の周りに形成される」とは、必ずしも船体の周囲全体に形成されるものに限られず、船体の周囲一部にのみ形成されるものも含む。即ち、「傘型面」には、船体の全周囲に形成された面のみでなく扇形状の面も含む。
この構成によると、船体の回りに形成される傘型面に略沿う方向に受信ビームを形成しつつ船体を走行させることによって、受信ビームにより得られるデータを容易に三次元方向に積分することができる。とくに、一次元方向が船体の進行方向なので、船体をいずれかの方向に走行させるのみでよい。なお、確度が高い結果を得る観点から船体を蛇行させずに直進させることが好ましい。
本発明に係る水中探知装置において、前記所定の二次元方向が、船体の前方水平方向に延びる第1軸に対して前記船体から水平方向に直交する方向に延びる第2軸と前記船体から鉛直下方に延びる第3軸とを含む第2面に略沿う方向であってもよい。このとき、前記所定の一次元方向が、前記船体から鉛直下方に延びる第3軸を略中心として前記第2面を回転させる方向であることが好ましい。
この構成によると、船体から鉛直下方に延びる仮想の鉛直軸を含む仮想の鉛直断面に略沿う方向に受信ビームを形成しつつ、かかる受信ビームを形成する方位を順次変更することによって、受信ビームにより得られるデータを三次元方向に積分することができる。船体を走行させることなく受信ビームにより得られるデータを三次元方向に積分できる点において有効である。
本発明に係る水中探知装置において、前記所定の二次元方向が、船体の前方水平方向に延びる第1軸と前記船体から前記第1軸に対して水平方向に直交する方向に延びる第2軸とを含む第1面に対して交差し且つ前記船体の周りに形成される傘型面に略沿う方向であってもよい。このとき、前記所定の一次元方向が、前記第1面と前記傘型面とが交差する角度を変化させる方向であることが好ましい。
この構成によると、船体の周りに形成される傘型面に略沿う方向に受信ビームを形成しつつ、第1面に対して傘型面が交差する角度(即ち、第1面に対する超音波ビームの送受信方向の角度)を変えて受信ビームを形成することによって、受信ビームにより得られるデータを三次元方向に積分することができる。この場合においても、船体を走行させることなく受信ビームにより得られるデータを三次元方向に積分できる点において有効である。
本発明に係る水中探知装置において、前記所定の二次元方向が、船体の前方水平方向に延びる第1軸と前記船体から前記第1軸に対して水平方向に直交する方向に延びる第2軸とを含む第1面上の第1水平軸と、前記第1水平軸に対して第1面上で直交する第2水平軸と前記船体から鉛直下方に延びる第3軸とを含む第3面上で前記第3軸に対して交差する下方軸と、を含む面に略沿う方向であってもよい。このとき、前記所定の一次元方向が、前記第3軸と前記下方軸とが交差する角度を変化させる方向であることが好ましい。
この構成によると、第1水平軸と、第2水平軸と第3軸とを含む第3面上で第3軸に対して交差する下方軸とを含む面に略沿う方向に受信ビームを形成しつつ、第3軸と下方軸とが交差する角度を変えて受信ビームを形成することによって、受信ビームにより得られるデータを三次元方向に積分することができる。この場合においても、船体を走行させることなく受信ビームにより得られるデータを三次元方向に積分できる点において有効である。
本発明に係る水中探知装置において、前記データが、送受信された超音波信号の拡散減衰及び吸収減衰を補正した入力換算音響強度であることが好ましい。これにより、具体的な構成が実現できる。
本発明では、魚群の魚量情報を推定するためのアルゴリズムが構築された水中探知装置を提案する。本発明における水中探知装置は、円筒座標系を用いた算出原理及び球座標系を用いた算出原理のうちいずれかの原理に基づいて魚群FSの魚量情報を推定することができる。とくに、魚群FSをなす単体魚の後方散乱強度Tsが分かれば、魚群FS内の尾量Nをも推定することができる。
なお、「単体魚の後方散乱強度Ts」とは、単体魚に向けて超音波信号を送信したとき、この単体魚からの反射エコーから得られる指標であり、魚体長のおおよそ2乗に比例することが明らかとなっている。
また、本発明における「魚群FSの魚量情報」とは、ターゲットである魚群FS内の尾量Nの概数及びこの尾量Nとこの魚群FSをなす単体魚の後方散乱強度Tsとを乗じた値(N×Ts)を意味し、これらのうちいずれか一方及び両方を含む概念である。即ち、本発明に係る水中探知装置は、魚群FS内の尾量Nのみを算出可能なもの、魚群FS内の(N×Ts)のみを算出可能なもの並びにN及び(N×Ts)のいずれも算出可能なもののうちいずれであっても良い。
以下、円筒座標系を用いた魚量情報の算出原理及びこれを利用した実施例を第1の実施形態として、球座標系を用いた魚量情報の算出原理及びこれを利用した実施例を第2の実施形態として各図を参照しつつ説明する。
なお、各実施形態を説明する前提として、本発明の水中探知装置では、三次元方向に探査可能なスキャニングソナー(マルチビームソナー)を用いている。また、スキャニングソナーは、図1の制御ブロック図に図示される構成を備えるものとする。
図1において、スキャニングソナー1は、トランスデューサ2と送信部3と受信部4と信号処理部5と表示部6とを有している。トランスデューサ2は、後述する船体7の底部に設けられる送受波器である。送信部3は、トランスデューサ2から超音波信号をビーム状に送信させる(以下、この超音波信号を「超音波ビーム」と称する)。受信部4は、所定の二次元方向に受信ビームを形成し、魚群などの物標から反射した反射エコーを受信ビームにより受信する。信号処理部5は、受信ビームの信号を処理し、魚群の魚量情報を算出する。信号処理部5における処理については、第1の実施形態及び第2の実施形態において詳しく説明する。信号処理部5で処理される信号としては、入力換算音響強度などが該当する。表示部6は、通常のソナーのエコー画像を表示すると共に受信ビームの入力換算音響強度PM 2、及び信号処理部5で算出された魚群の魚量情報などを表示する。
ここで、「所定の二次元方向に受信ビームを形成し」とは、一次元的に絞った多数の受信ビームを二次元の多方位に向けて同時に形成する態様及び一つの受信ビームを二次元の多方位に向けて順次形成する態様のいずれであっても良い。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態について説明する前提として、後述する船体7の底部に設けられたトランスデューサ2の位置を各座標系の原点O、船体7の前方水平方向(即ち、走行中の船体7であれば船体7の進行方向)に延びる仮想軸をx軸(第1軸)、船体7からx軸に対して水平方向に直交する仮想軸をy軸(第2軸)、原点Oから鉛直下方に向けて延びる仮想の鉛直軸をz軸(第3軸)とする。
さらに、x軸とy軸とを含む仮想の平面をxy平面(第1面)、x軸とz軸とを含む仮想の平面をxz平面(第2面)及びy軸とz軸とを含む仮想の平面をyz平面と称する。また、超音波ビームの送信方向をr方向とする。ここで、r方向は、xy平面に対して角度θを成すと共にxy平面への正射影がx軸に対して時計回りに角度φを成す方向である。
(第1の実施形態)
円筒座標系を用いた魚量情報の算出原理、及びこの原理を利用した第1〜第5実施例の5つの態様について、以下に説明する。なお、第1の実施形態において、船体7はx軸の正方向に進行する。
円筒座標系を用いた魚量情報の算出原理
円筒座標系を用いた魚量情報の算出原理について、図2及び図3を参照しつつ説明する。ここで、図2は垂直円筒座標系のモデル図、図3はトランスデューサ2(原点O)と魚群FSとの位置関係を示す図である。
図2に図示されるように、トランスデューサ2から海水中に向けて送受された超音波のビームが魚群FS内から反射し、かかる反射エコーを受信ビームにより受信した場合について考える。なお、トランスデューサ2の形状は球形とする。即ち、これは、送信信号強度P0 2及び等価ビーム幅Ψについて、r方向がxy平面に対して成す角度θの依存性を考慮しないことを意味する。
図2において、超音波のビームは、xy平面に対する角度(即ち、yz平面上におけるy軸に対する角度)θを変化させながら、海水中の深さ方向に向けて送信される。ここで、角度θの範囲は、0≦θ≦π/2〔rad〕である。また、船体7は、yz平面上に超音波のビームを走査させつつx軸の正方向に走行する。
図3に図示されるように、船体7から送信される超音波ビームの位置座標を(r,θ,x)とすると、魚群FSの密度はn(r,θ,x)で表される。このとき、魚群内の総尾量Nは、以下の数1で表すことができる。なお、以下に説明する本実施例において、超音波ビームの位置座標に関し、r方向k番目をr(k),θ方向i番目をθ(i),x方向j番目をx(j)と表示する。
〔数1〕
N=∫n(r,θ,x)・rdrdθdx
トランスデューサ2から(r,θ,x)方向に向けて送信された送信ビームが魚群FSから反射した場合、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合に得られる入力換算音響強度PM 2は、信号処理部5で演算処理される。以下に、信号処理部5における入力換算音響強度PM 2の一連の処理について説明する。
入力換算音響強度PM 2(r,θ,x)は、yz平面上におけるy軸に対するビーム角度θ,r方向の距離r及びx軸方向の距離xから、以下の数2で表すことができる。
Figure 2006105701
なお、ここで、P0 2は送信信号強度、αは吸収減衰係数、hは点広がり関数である。
ここで、点広がり関数について、図4(a)及び図4(b)を参照しつつ説明する。図4(a)は、(θ,φ)方向に超音波ビームを2次元連続走査した場合の座標系を、図4(b)は、点ターゲットを2次元連続スキャンした場合のイメージング結果を表している。一つの超音波ビームの送受積指向性関数をb(θ,φ;θ'',φ'')と表現する。これは、(θ,φ)方向に送受信された超音波ビームの(θ'',φ'')方向の規格化された感度を表している。また、超音波ビームを2次元連続スキャンを行うことは、超音波ビームの送受信方向(θ,φ)が異なる多数の超音波ビームで3次元空間を探知することと等価である。
図4(a)において、パルス幅τを用いて点ターゲット(位置;(r',θ',φ')、反射率1)を探知し、(θ,φ)方向の超音波ビームで得られた規格化受波強度データ時系列P2(r,θ,φ)を点(r,θ,φ)にプロットし、3次元画像化する。その結果、超音波ビームは、図4(b)に図示されるようにビーム幅とパルス幅に応じた広がりを持つ。この広がりを点広がり関数と呼び、h(r',θ',φ';r,θ,φ)と表現する。なお、規格化受波強度とは、受波強度信号にTVG及び送信音圧を補正する(r40 -2(e2αr2を乗ずる)ことによって、ターゲットの反射強度に変換された量である。また、最大値を1で規格化した点ターゲットからの3次元レスポンスと考えることもできる。
点広がり関数h(r',θ',φ';r,θ,φ)は、送受積指向性関数b(θ,φ;θ'',φ'')と送信エンベロープ関数R(r)とを用いて以下の数3のように表せる。なお、エンベロープ関数R(r)は以下の数4である。
Figure 2006105701
Figure 2006105701
即ち、(r',θ',φ')に存在する点ターゲットの広がりは、距離r方向にはパルス幅で広がり、r及び仮想の鉛直面の方向には、b(θ,φ;θ',φ')で広がる。
点広がり関数を体積積分すると、cτ/2×r2×Ψとなる。Ψは等価ビーム幅とよばれ、b(θ,φ;θ',φ')の二次元関数で定義される。円筒座標系を用いた場合の点広がり関数の体積積分値も同じ値となると考えて良い。
そして、マルチビームソナーで、体積要素毎に求めた入力換算音響強度PM 2をr,θ,x方向に連続的に取得して積分する。ここで、数2にTVG(Time Varied Gain)及び体積要素rdrdθdxを乗じて、r,θ,x方向に積分することによって以下の数5が導かれる。なお、数2にTVGを乗ずるのは、超音波の拡散減衰及び吸収減衰を補正するためである。超音波は、トランスデューサ2から魚群FSまでの距離の2乗に比例して減衰する(r2:拡散減衰)と共に、海水の粘性によっても減衰する(e2αr:吸収減衰)からである。
Figure 2006105701
ここで、数5中の[]内の積分は、以下の数6のように展開できる。
Figure 2006105701
ただし、rがcτ/2よりも十分に大きいと仮定する。なお、cは音速、τはパルス幅、Ψは等価ビーム幅を示している。数5に、数6及び数1を代入すると、以下の数7が導かれる。
Figure 2006105701
数7を変形すると、以下の数8が導かれる。
Figure 2006105701
実際のマルチビームソナーの受信信号は、超音波のビームがyz平面上を走査しつつ、船体7がx軸方向に走行した場合のデータが得られる。ここで、yz平面上を走査するビームピッチをΔθ、x軸方向の送信間隔をΔx、r方向のビームピッチをΔrとし、θ方向i番目、x軸方向j番目、r方向k番目の超音波ビームの出力をPMi,j,kとすると、上記数8は、以下の数9で表される。
Figure 2006105701
数9より、円筒座標系を用いた魚量情報の算出原理に基づいて、魚群FSをなす単体魚の後方散乱強度Tsとかかる魚群FS内の尾量Nとの積が導かれる。また、魚群Fsをなす単体魚の後方散乱強度Tsが分かれば、魚群FS内の尾量Nが導かれる。このようにして、魚群FS内の尾量Nの概数が把握できる。
なお、上記算出原理の説明において、トランスデューサ2の形状が球形の場合について説明したが、これに限られず、円筒形であっても良い。この場合、送信信号強度P0 2及び等価ビーム幅Ψについて、r方向がxy平面に対して成す角度θの依存性を考慮する必要がある。従って、数2はこれに代えて数10で、数5はこれに代えて数11で、数6はこれに代えて数12で、数7はこれに代えて数13で、数8はこれに代えて数14で、数9はこれに代えて数15で、それぞれ、表される。ただし、送信信号強度をP0 2(θ)、等価ビーム幅をΨ(θ)とする。これは、送信信号強度P0 2及び等価ビーム幅Ψが、xy平面に対する各ビームの角度θに依存することを意味する。
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
第1実施例
第1実施例は、垂直円筒座標系における魚量情報の算出方法についての実施例である。従って、円筒座標系を用いた魚量情報の算出原理をそのまま適用することができる。円筒座標系を用いた魚量情報算出原理を利用した第1実施例について、図2、図5及び図6を参照しつつ説明する。図5は、超音波のビームが、yz平面上を0≦θ≦π/2〔rad〕の範囲内で走査した場合における受信ビームのデータ図である。図5に図示されるデータは、受信ビームの入力換算音響強度PM 2を示しており、受信ビームの入力換算音響強度PM 2が大きいほど図5に図示される濃度が大きくなる。図6は、船体7の進行を示したモデル図である。なお、トランスデューサ2の形状は球形とする。
図2において、船体7は、yz平面上に超音波のビームを走査させつつx軸の正方向に向けて走行している。この場合における魚群FSの魚量情報を算出するアルゴリズムについて説明する。
先ず、マルチビームソナー1による測定領域、即ち、超音波ビームの送受信方向を設定する。ここで、送受信方向を、r(k),θ(i),x(j)で表すこととする。なお、r方向の測定範囲は0≦r≦超音波ビームの探知距離〔m〕、θ方向の測定範囲は0≦θ≦π/2〔rad〕、x軸方向の測定範囲は0≦x≦船体7の走行距離〔m〕である。
yz平面に沿って送信された超音波ビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合、この受信ビームについての入力換算音響強度PM 2は、図5に図示される濃淡で表示されたデータとして表示部6に表示される。
次に、かかる受信ビームについての入力換算音響強度PM 2を二次元エコー積分する。ここで、トランスデューサ2が球形なので、yz平面上の二次元エコー積分値Sjは、以下の数16で表される。
Figure 2006105701
Mi,j,k 2は各体積要素(r,θ,x)毎の入力換算音響強度、P0 2は送信信号強度を示している。
そして、船体7の進行方向について、送信ビームの送信間隔(受信ビームの受信間隔)を算出する。ここで、送信ビームの送信間隔は、図6に図示される距離Δx(j)であり、以下の数17で表される。
Figure 2006105701
数17中の係数1852は、マイル(N.M.)からメートルへの単位の変換係数である。また、Latjは、各jのときの船体の緯度(分)、Longjは、各jのときの船体の経度(分)である。
そして、得られたyz平面上の二次元エコー積分値Sjを船体の進行方向に体積積分する。このとき、数9を適用すると、以下の数18が導かれる。
Figure 2006105701
従って、魚体のTsが分かれば、魚群FS内の尾量Nの概数を算出することができる。なお、算出された魚群FS内の尾量Nの概数は、表示部6に表示される。
なお、本実施例において、xy平面に対する超音波ビームの角度θを、0≦θ≦π/2〔rad〕の範囲で変化させながら超音波のビームを送受信しているが、角度θの範囲はこれに限られるものではなく、0≦θ≦π〔rad〕の範囲内であれば、任意の範囲で変化させるものであってもよい。ただし、トランスデューサ2の形状が円筒形、θ=π/2〔rad〕の方位に超音波ビームを送受信できないので、0≦θ<π/2〔rad〕及びπ<θ≦π〔rad〕の範囲内で、任意に変化させることとなる。
また、本実施例において、xy平面に対する角度θを変化させながら超音波のビームが送受信されることを前提として魚群FSの魚量情報を算出しているがこれに限られるものではない。例えば、xz平面に対する角度(yz平面上におけるz軸に対する角度)を変化させることを前提として算出してもよい。
また、本実施例において、ソナー装置としてスキャニングソナー1を用いているが、これに限られるものではなく、yz平面上に沿った方向(船体7の鉛直下方から両舷方向)に幅広く連続的に探査できる水底探査ソナーで-あっても良い。水底探査ソナーは、例えば、特開2001−99914号公報で開示されたものが該当する。なお、水底探査ソナーを用いた場合、yz平面上におけるy軸に対する各ビームの角度θの範囲は固定ではなく、例えば、z軸に対して両側にπ/4〔rad〕ずつ(π/2〔rad〕)、z軸に対して両側にπ/3〔rad〕ずつ(2π/3〔rad〕)のように設定が可能である。また、トランスデューサとしては平面一次元振動子アレイ(短冊状振動子を並べたもの)や、湾曲一次元アレイ(平面一次元振動子アレイを振動子配列方向に湾曲させたもの)等が用いられる。
また、本実施例において、トランスデューサ2が球形の場合について説明したが、これに限られず、円筒形であっても良い。この場合、数16はこれに代えて数19で、数18はこれに代えて数20で、それぞれ、表される。ただし、数送信信号強度をP0 2(θ)、等価ビーム幅をΨ(θ)とする。
Figure 2006105701
Figure 2006105701
第2実施例
第2実施例は、上下斜め円筒座標系における魚量情報の算出方法についての実施例である。従って、円筒座標系を用いた魚量情報の算出原理をそのまま適用することはできず、修正が必要である。なお、トランスデューサ2の形状は球形とする。円筒座標系を用いた魚量情報算出原理を利用した第2実施例について、図7〜図11を参照しつつ説明する。
図7は、上下斜め円筒座標系のモデル図である。図7において、船体7は、スラント面H1上に超音波のビームを走査させつつx軸の正方向に向けて走行している。以下に、上下斜め円筒座標系において魚量情報を算出するアルゴリズムについて説明する。なお、「スラント面H1」とは、y軸とz軸に対してx軸の正方向に向けて所定の角度qで交差するxz平面上のw軸(下方軸)とを含む仮想の平面をいう。
超音波のビームは、スラント面H1上におけるy軸に対する角度θ1を変化させながら、海水中の深さ方向に向けて送信される。なお、角度qは、−π/2≦q≦π/2〔rad〕の範囲内で設定され、角度θ1は、0≦θ1≦π〔rad〕の範囲内で変化する角度である。
図8において、魚群FSの密度をn(r,θ1,x)とすると、魚群内の総尾量Nは、以下の数21で表すことができる。なお、図8はトランスデューサ(原点O)と魚群FSとの位置関係を示す図である。
Figure 2006105701
トランスデューサ2から(r,θ1,x)方向に向けて送信された送信ビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合に得られる入力換算音響強度PM 2は、信号処理部5で演算処理される。以下に、信号処理部5における入力換算音響強度Pの一連の処理について説明する。
入力換算音響強度PM 2(r,θ1,x)は、スラント面H1上におけるy軸に対するビーム角度θ1、r方向の距離r及びx軸方向の距離xから、以下の数22で表すことができる。なお、P0 2は送信信号強度、αは吸収減衰係数、hは広がり関数である。
Figure 2006105701
そして、マルチビームソナーで、体積要素毎に求めた入力換算音響強度PM 2を、r,θ1,x方向に連続的に取得して積分する。ここで、数22にTVG(Time Varied Gain)及び体積要素を乗ずると、以下の数23が導かれる。
Figure 2006105701
ここで、数23中の[]内の積分は、以下の数24のように展開できる。
Figure 2006105701
ただし、rがcτ/2よりも十分に大きいと仮定する。なお、cは音速、τはパルス幅、Ψは等価ビーム幅を示している。数23に、数24及び数21を代入すると、以下の数25が導かれる。
Figure 2006105701
数25を変形すると、以下の数26が導かれる。
Figure 2006105701
実際のマルチビームソナーの受信信号は、船体7がx軸正方向に走行しながら、スラント面H1上を走査したデータが得られる。ここで、スラント面H1上におけるビームピッチをΔθ1、x軸方向の送信間隔をΔx、r方向のビームピッチをΔrとし、θ1方向i番目、x軸方向j番目、r方向k番目の超音波ビームの出力をPMi,j,kとすると、上記数26は、以下の数27で表される。
Figure 2006105701
このように、上下斜め円筒座標系における魚群FSの魚量情報の算出原理は、上述の円筒座標系を用いた魚量の算出原理を応用したものである。
第2実施例においては、先ず、マルチビームソナー1による測定領域、即ち、超音波ビームの送受信方向を設定する。ここで、送受信方向を、r(k),θ1(i),x(j)で表すこととする。なお、θ1方向の測定範囲は0≦θ1≦π〔rad〕、x軸方向の測定範囲は0≦x≦船体7の走行距離〔m〕、r方向の測定範囲は0≦r≦超音波ビームの探知距離〔m〕である。
ここで、仮想のスラント面H1に沿って送信された超音波ビームが魚群FSから反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合、この受信ビームについての入力換算音響強度PM 2は、図9に図示されるように濃淡で表されたデータが表示部6に表示される。ここで、図9は、超音波のビームが、スラント面H1上を0≦θ1≦π〔rad〕の範囲内で走査した場合における受信ビームのデータ図である。
次に、仮想のスラント面H1に沿って送信された超音波ビームの受信ビームについての入力換算音響強度PM 2を二次元エコー積分する。ここで、トランスデューサ2が球形なので、スラント面H1上の二次元エコー積分値Sjは、以下の数28で表される。
Figure 2006105701
第1実施例における説明同様、PMi,j,k 2は各体積要素(r,θ1,x)毎の入力換算音響強度、P0 2は送信信号強度を示している。
次に、送受信される超音波ビームの送受信間隔を算出する。ここで、船体7からの超音波ビームの送受信間隔Δxjは、図10に図示される距離または図11
に図示される各j間の間隔であり、以下の数29で表される。ここで、図9は、受信ビームの入力換算音響強度PM 2を示しており、受信ビームの入力換算音響強度PM 2が大きいほど図9に図示される濃度が大きくなる。また、図10は、船体7の進行を示したモデル図である。さらに、図11は、魚群内の尾量を算出するための演算式を説明するための概念図である。
Figure 2006105701
第1実施例における説明同様、数29中の係数1852は、マイル(N.M.)からメートルへの単位の変換係数である。また、Latjは、各jのときの船体の緯度(分)、Longjは、各jのときの船体の経度(分)である。
そして、得られたスラント面H1上の二次元エコー積分値Sjを船体の進行方向に体積積分する。このとき、数27を応用適用すると、以下の数30が導かれる。
Figure 2006105701
従って、魚体のTsが分かれば、魚群FS内の尾量Nの概数を算出することができる。なお、第1の原理同様、算出された魚群FS内の尾量Nの概数は、表示部6に表示される。
なお、本実施例において、スラント面H1上におけるy軸に対する角度θ1を、0≦θ1≦π〔rad〕の範囲で変化させながら超音波のビームを送受信しているが、角度θ1の範囲はこれに限られるものではなく、0≦θ1≦π/2〔rad〕の範囲で変化させるものであってもよい。即ち、0≦θ1≦π〔rad〕の範囲内において任意の範囲で変化させるものであればよい。
また、本実施例において、スラント面H1上におけるy軸に対する角度θ1を変化させながら超音波のビームが送受信されることを前提として魚群FSの魚量情報を算出しているがこれに限られるものではない。例えば、スラント面上H1におけるw軸に対する角度を変化させることを前提として算出してもよい。
また、本実施例において、トランスデューサ2が球形の場合について説明したが、これに限られず、円筒形であっても良い。この場合、数22はこれに代えて数31で、数23はこれに代えて数32で、数24はこれに代えて数33で、数25はこれに代えて数34で、数26はこれに代えて数35で、数27はこれに代えて数36で、数28はこれに代えて数37で、数30はこれに代えて数38で、それぞれ、表される。ただし、送信信号強度をP0 2(θ)、等価ビーム幅をΨ(θ)とする。これは、送信信号強度P0 2及び等価ビーム幅Ψが、xy面に対する各ビームの角度θに依存することを意味する。
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
第3実施例
第3実施例は、左右斜め円筒座標系における魚量情報の算出方法についての実施例である。この場合、第2実施例と同様に、上述の円筒座標系を用いた魚量情報の算出原理を応用することができる。なお、トランスデューサ2の形状は球形とする。円筒座標系を用いた魚量情報算出原理を利用した第3実施例について、以下に、図12及び図13を参照しつつ説明する。
図12は左右斜め円筒座標系のモデル図、図13は図12に図示される船体7の進行を示す平面図である。図12において、船体7は、斜め垂直面H2上に超音波のビームを走査させつつx軸の正方向に向けて走行している。この場合における魚群FSの魚量情報を算出するアルゴリズムについて説明する。なお、「斜め垂直面H2」とは、x軸に対して水平方向且つ時計回りに所定の角度φで交差する仮想のs軸とz軸とを含む仮想の平面をいう。即ち、s軸は、y軸に対して水平方向且つ時計周りに角度(φ―π/2)〔rad〕で交差するxy平面上の仮想軸である。
超音波のビームは、斜め垂直面H2上におけるs軸に対する角度θ2を変化させながら、海水中の深さ方向に向けて送信される。なお、角度θ2は、0≦θ2≦π〔rad〕の範囲内で変化する角度である。
超音波のビームが斜め垂直面H2上を走査して受信ビームの入力換算音響強度PM 2が得られた場合、上述の円筒座標系を用いた魚量情報の算出原理を応用することができる。以下に、左右斜め円筒座標系において魚量情報を算出するアルゴリズムについて説明する。
先ず、マルチビームソナー1による測定領域、即ち、超音波ビームの送受信方向を設定する。ここで、送受信方向を、r(k),θ2(i),x(j)で表すこととする。なお、r方向の測定範囲は0≦r≦超音波ビームの探知距離〔m〕、θ2方向の測定範囲は0≦θ2≦π〔rad〕、x軸方向の測定範囲は0≦x≦船体7の走行距離〔m〕である。
ここで、斜め垂直面H2に沿って送信された超音波ビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合、この受信ビームについての入力換算音響強度PM 2は、第1実施例で説明した図5または第2実施例で説明した図9のように濃淡で表示されたデータとして表示部6に表示される(本実施例においては図示を省略する)。
次に、仮想の斜め垂直面H2に沿って送信された超音波ビームの受信ビームについての入力換算音響強度PM 2を二次元エコー積分する。ここで、トランスデューサ2が球形なので、斜め垂直面H2上の二次元エコー積分値Sjは、以下の数39で表される。
Figure 2006105701
第1実施例及び第2実施例同様、PMi,j,k 2は各体積要素(r,θ2,x)毎の入力換算音響強度、P0 2は送信信号強度を示している。
次に、送受信される超音波ビームの送受信間隔を算出する。ここで、船体7からの超音波ビームの送受信間隔Δxjは、Δxj=Δxcos(φ−π/2)である(図13参照)。なおΔxは、船体の速度v、送信ビームの送信周期をΔtとしたとき、Δx=v×Δtで表される。
なお、Δxjの算出方法は複数存在し、以下の数40のように、x方向の各j毎に送信間距離を緯度及び経度から算出することもできる。
Figure 2006105701
数40中の係数1852は、マイル(N.M.)からメートルへの単位の変換係数、Latjは各jのときの船体の緯度(分)、Longjは各jのときの船体の経度(分)である。
そして、得られた斜め垂直面H2上の二次元エコー積分値Sjを船体の進行方向に体積積分する。このとき、数9を応用すると、以下の数41が導かれる。
Figure 2006105701
従って、魚体のTsが分かれば、魚群FS内の尾量Nの概数を算出することができる。なお、算出された魚群FS内の尾量Nの概数は、表示部6に表示される。
なお、本実施例において、斜め垂直面H2上におけるs軸に対する角度θ2を、0≦θ2≦π〔rad〕の範囲で変化させながら超音波のビームを送受信しているが、角度θの範囲はこれに限られるものではなく、0≦θ2≦π〔rad〕の範囲内において任意の範囲で変化させるものであってもよい。
また、本実施例において、斜め垂直面H2上におけるs軸に対する角度θ2を変化させながら超音波のビームが送受信されることを前提として魚群FSの魚量情報を算出しているがこれに限られるものではない。例えば、z軸に対する斜め垂直面H2上の角度を変化させることを前提として算出してもよい。
また、本実施例において、s軸は、y軸に対して時計回りに交差するものに限られず、反時計回りに交差するものであっても良い。この場合、y軸に対する時計回りの角度(φ−π/2)〔rad〕は、(φ−π/2)<0となる。
また、本実施例において、トランスデューサ2が球形の場合について説明したが、これに限られず、円筒形であっても良い。この場合、数39はこれに代えて数42で、数41はこれに代えて数43で、それぞれ、表される。ただし、数送信信号強度をP0 2(θ)、等価ビーム幅をΨ(θ)とする。これは、送信信号強度P0 2及び等価ビーム幅Ψが、xy面に対する角度θに依存することを意味する。
Figure 2006105701
Figure 2006105701
第4実施例
第4実施例は、上下左右斜め円筒座標系における魚量情報の算出方法についての実施例である。この場合、第2及び第3実施例と同様に、上述の円筒座標系を用いた魚量情報の算出原理を応用することができる。なお、トランスデューサ2の形状は球形とする。円筒座標系を用いた魚量情報算出原理を利用した第4実施例について、以下に、図14及び図15を参照しつつ説明する。
図14は上下左右斜め円筒座標系のモデル図、図15は図14に図示される船体7の進行を示す平面図である。図14において、船体7は、斜めスラント面H3上に超音波のビームを走査させつつx軸の正方向に向けて走行している。この場合における魚群FSの魚量情報を算出するアルゴリズムについて説明する。なお、「斜めスラント面H3」とは、x軸に対して水平方向且つ時計回りに所定の角度φで交差する仮想のs軸と、s軸に対してxy平面上で直交する軸(図示せず)とz軸とを含む仮想の平面(第3面)上においてx軸に対して所定の角度qで交差するw’軸(下方軸)とを含む仮想の平面をいう。なお、第3実施例で説明した通り、s軸は、y軸に対して水平方向且つ時計周りに角度(φ―π/2)〔rad〕で交差するxy平面上の仮想軸である。
超音波のビームは、斜めスラント面H3上におけるs軸に対する角度θ3を変化させながら、海水中の深さ方向に向けて送信される。なお、角度θ3は、0≦θ3≦π〔rad〕の範囲内で変化する角度である。
超音波のビームが斜めスラント面H3上を走査して受信ビームの入力換算音響強度PM 2が得られた場合、上述の円筒座標系を用いた魚量情報の算出原理を応用することができる。以下に、上下左右斜め円筒座標系において魚量情報を算出するアルゴリズムについて説明する。
先ず、マルチビームソナー1による測定領域、即ち、超音波ビームの送受信方向を設定する。ここで、送受信方向を、r(k),θ3(i),x(j)で表すこととする。なお、r方向の測定範囲は0≦r≦超音波ビームの探知距離〔m〕、θ3方向の測定範囲は0≦θ3≦π〔rad〕、x軸方向の測定範囲は0≦x≦船体7の走行距離〔m〕である。
ここで、斜めスラント面H3に沿って送信された超音波ビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合、この受信ビームについての入力換算音響強度PM 2は、第1実施例で説明した図5または第2実施例で説明した図9のように濃淡で表示されたデータとして表示部6に表示される(本実施例においては図示を省略する)。
次に、仮想の斜めスラント面H3に沿って送信された超音波ビームの受信ビームについての入力換算音響強度PM 2を二次元エコー積分する。ここで、トランスデューサ2が球形なので、斜め垂直面H2上の二次元エコー積分値Sjは、以下の数44で表される。
Figure 2006105701
第1〜第3実施例同様、PMi,j,k 2は各体積要素(r,θ3,x)毎の入力換算音響強度、P0 2は送信信号強度を示している。
次に、送受信される超音波ビームの送受信間隔を算出する。ここで、船体7からの超音波ビームの送受信間隔Δxjは、Δxj=Δxcos(φ−π/2)である(図15参照)。なおΔxは、船体の速度v、送信ビームの送信周期をΔtとしたとき、Δx=v×Δtで表される。
なお、Δxjの算出方法は複数存在し、以下の数45のように、x方向の各j毎に送信間距離を緯度及び経度から算出することもできる。
Figure 2006105701
数45中の係数1852は、マイル(N.M.)からメートルへの単位の変換係数、Latjは各jのときの船体の緯度(分)、Longjは各jのときの船体の経度(分)である。
そして、得られた斜めスラント面H3上の二次元エコー積分値Sjを船体の進行方向に体積積分する。このとき、数9を応用すると、以下の数46が導かれる。
Figure 2006105701
従って、魚体のTsが分かれば、魚群FS内の尾量Nの概数を算出することができる。なお、算出された魚群FS内の尾量Nの概数は、表示部6に表示される。
なお、本実施例において、斜めスラント面H3上におけるs軸に対する角度θ3を、0≦θ3≦π〔rad〕の範囲で変化させながら超音波のビームを送受信しているが、角度θ3の範囲はこれに限られるものではなく、0≦θ3≦π〔rad〕の範囲内において任意の範囲で変化させるものであってもよい。
また、本実施例において、斜めスラント面H3上におけるs軸に対する角度θ3を変化させながら超音波のビームが送受信されることを前提として魚群FSの魚量情報を算出しているがこれに限られるものではない、例えば、w’軸に対する斜めスラント面H3上の角度を変化させることを前提として算出しても良い。
また、本実施例において、s軸は、y軸に対して時計回りに交差するものに限られず、反時計回りに交差するものであっても良い。この場合、y軸に対する時計回りの角度(φ−π/2)〔rad〕は、(φ−π/2)<0となる。
また、本実施例において、トランスデューサ2が球形の場合について説明したが、これに限られず、円筒形であっても良い。この場合、数44はこれに代えて数47で、数46はこれに代えて数48で、それぞれ、表される。
Figure 2006105701
Figure 2006105701
第5実施例
第5実施例は、傘型面水平移動座標系における魚量情報の算出方法についての実施例である。この場合、第2〜第4実施例と同様に、上述の円筒座標系を利用した魚量情報の算出原理を応用することができる。なお、トランスデューサ2の形状は球形とする。円筒座標系を用いた魚量情報算出原理を利用した第5実施例について、以下に、図16〜図20を参照しつつ説明する。
図16は傘型面水平移動座標系のモデル図、図17はトランスデューサ2(原点O)と魚群FSとの位置関係を示す図である。
図16において、船体7は、船体7の周囲に形成される仮想の傘型面H4上に超音波のビームを走査させつつx軸の正方向に向けて走行している。この場合における魚群FSの魚量情報を算出するアルゴリズムについて説明する。なお、「傘型面H4」とは、角度θを一定に保ちつつ角度φを変化させることによって船体7の周囲に形成される仮想の面をいう。ここで、角度θは、0≦θ≦π/2〔rad〕の範囲内で設定される角度である。
超音波のビームは、xz平面に対する時計回りの角度φを変化させながら、海水中の深さ方向に向けて送信される。なお、角度φは、−π/2≦φ≦π/2〔rad〕の範囲内で変化する角度である。
図17において、魚群FSの密度をn(r,φ,x)とすると、魚群内の総尾量Nは、以下の数49で表すことができる。
Figure 2006105701
トランスデューサから(r,φ,x)方向に向けて送信された送信ビームが魚群FSから反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合、この受信ビームにより得られる入力換算音響強度PM 2は、信号処理部5で演算処理される。以下に、信号処理部5における入力換算音響強度PM 2の一連の処理について説明する。
入力換算音響強度PM 2(r,φ,x)は、傘型面H4上におけるxz平面に対する時計回りのビーム角度φ、ビーム送信方向の距離r及びx軸方向の距離xから、以下の数50で表すことができる。
Figure 2006105701
0 2は送信信号強度、αは吸収減衰係数、hは広がり関数である。
そして、マルチビームソナーで、単位要素毎に求めた入力換算音響強度PM 2を、r,φ,x方向に連続的に取得して積分する。ここで、数50にTVG(Time Varied Gain)及び体積要素を乗ずると、以下の数51が導かれる。
Figure 2006105701
ここで、数51中の[]内の積分は、以下の数52のように展開できる。
Figure 2006105701
ただし、rがcτ/2よりも十分に大きいと仮定する。なお、cは音速、τはパルス幅、Ψは等価ビーム幅を示している。数51に、数52及び数49を代入すると、以下の数53が導かれる。
Figure 2006105701
数53を変形すると、以下の数54が導かれる。
Figure 2006105701
実際のマルチビームソナーの受信信号は、船体7がx軸正方向に走行しながら、傘型面H4上を走査したデータが得られる。ここで、傘型面H4上におけるxz平面に対する時計回りの角度φ方向のビームピッチをΔφ、x軸方向の送信間隔をΔx、r方向のビームピッチをΔrとし、φ方向i番目x軸方向j番目r方向k番目の超音波ビームの出力をPMi,j,kとすると、上記数54は、以下の数55で表される。
Figure 2006105701
このように、傘型面水平移動座標系における魚群FSの魚量情報の算出原理は、上述の円筒座標系を用いた算出原理を応用したものである。
第5実施例においては、先ず、マルチビームソナー1による測定領域、即ち、超音波ビームの送受信方向を設定する。ここで、送受信方向を、r(k),φ(i),x(j)で表すこととする。なお、φ方向の測定範囲は−π/2≦φ≦π/2〔rad〕、x軸方向の測定範囲は0≦x≦船体7の走行距離〔m〕、r方向の測定範囲は0≦r≦超音波ビームの探知距離〔m〕である。
ここで、仮想の傘型面H4に沿って送信された超音波ビームが魚群FSから反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合、この受信ビームについての入力換算音響強度PM 2は、図18に図示されるように濃淡で表されたデータが表示部6に表示される。ここで、図18は、超音波のビームが、傘型面H4上を−π/2≦φ≦π/2〔rad〕の範囲内で走査した場合における受信ビームのデータ図である。また、図19は船体7の進行方向と超音波ビームの送信方向rとの関係を示したモデル図である。
次に、仮想の傘型面H4に沿って送信された超音波ビームの受信ビームについての入力換算音響強度PM 2を二次元エコー積分する。ここで、トランスデューサ2が球形なので、傘型面H4上のエコー積分値Sjは、以下の数56で表される。
Figure 2006105701
なお、数56中のSi,jは、以下の数57で表される。
Figure 2006105701
また、第1及び第2の原理における説明同様、PMi,j,k 2は各体積要素(r,φ,x)毎の入力換算音響強度、P0 2は送信信号強度を示している。
そして、船体7から送受信される超音波ビームの送受信間隔を算出する。ここで、船体7からの超音波ビームの送受信間隔Δxjは、図20に図示される距離であり、以下の数58で表される。なお、図20は船体7が進行する様子を示したモデル図である。
Figure 2006105701
数58中の係数1852は、マイル(N.M.)からメートルへの単位の変換係数である。また、Latjは、各jのときの船体の緯度(分)、Longjは、各jのときの船体7の経度(分)である。
そして、得られた傘型面H4上の二次元エコー積分値Sjを船体7の進行方向に体積積分する。このとき、数9を応用すると、以下の数59が導かれる。
Figure 2006105701
従って、魚体のTsが分かれば、魚群FS内の尾量の概数を算出することができる。なお、第1〜第4実施例同様、算出された魚群FS内の尾量Nの概数は、表示部6に表示される。
なお、本実施例において、xy平面に対する角度θを一定に保ちつつxz平面に対する時計回りの角度φを、−π/2≦φ≦π/2〔rad〕の範囲内で変化させながら超音波のビームを送受信しているが、角度φの範囲はこれに限られるものではなく、任意の範囲で変化させるものであってもよい。従って、超音波ビームの送受信範囲を、例えば、π/2≦φ≦3π/2〔rad〕の範囲内、0≦φ≦π〔rad〕の範囲内、−π≦φ≦0〔rad〕の範囲内、さらには、0≦φ≦3π/2〔rad〕の範囲内または0≦φ≦2π〔rad〕の範囲内で変化させるものであっても良い。
また、本実施例において、トランスデューサ2が球形の場合について説明したが、これに限られず、円筒形であっても良い。この場合、数50はこれに代えて数60で、数51はこれに代えて数61で、数52はこれに代えて数62で、数53はこれに代えて数63で、数54はこれに代えて数64で、数55はこれに代えて数65で、数59はこれに代えて数66で、それぞれ、表される。ただし、送信信号強度をP0 2(θ)、等価ビーム幅をΨ(θ)とする。
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
(第2の実施形態)
球座標系を用いた魚量情報の算出原理、及びこの原理を利用した第6〜第8実施例の3つの態様について、以下に説明する。
球座標系を用いた魚量情報の算出原理
球座標系を用いた魚量情報の算出原理について、図21を参照しつつ説明する。なお、トランスデューサ2の形状は球形とする。ここで、図21は球座標系のモデル図である。
図21に図示されるように、トランスデューサ2から海水中に向けて送受された超音波のビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合について考える。このとき、超音波のビームは、xy平面に対する海水中の深さ方向の角度θとxz平面に対する時計回りの角度φとを有する方向に向けて送信されることとなる。ここで、角度θの範囲は、0≦θ≦π/2〔rad〕であり、角度φの範囲は、0≦φ≦2π〔rad〕である。
船体7から送受信される超音波のビームの二次元方向は、xy平面に対する角度θ及びxz平面に対する角度φのいずれか一方の角度を一定として形成される仮想面に沿った方向と考えることができる。そして、次に、xy平面に対する角度θ及びxz平面に対する角度φのうち一定とされた角度を変化させることによって三次元積分する。なお、xy平面に対する角度θの範囲は、0≦θ≦π/2〔rad〕であり、xz平面に対する角度φの範囲は、0≦φ≦2π〔rad〕である。
図21において、魚群FSの密度をn(r,θ,φ)とすると、魚群FS内の総尾量Nは、以下の数67で表すことができる。
Figure 2006105701
また、(r,θ,φ)方向に向けた送信ビームが魚群FSから反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合に得られる入力換算音響強度PM 2は、以下に説明する一連の演算処理によって信号処理部5で処理される。
入力換算音響強度PM 2(r,θ,φ)は、xy平面に対するビーム角度θ,x軸に対するビーム角度φ、時刻の換算距離をrとして、以下の数68で表すことができる。
Figure 2006105701
なお、ここで、P0 2は送信信号強度、αは吸収減衰係数、hは点広がり関数である。
そして、マルチビームソナーで、各体積要素(r,θ,φ)毎の入力換算音響強度PM 2をr,θ,φ方向に連続的に取得して積分する。ここで、数68にTVG及び体積要素を乗じてr,θ,φ方向に積分すると、以下の数69が導かれる。
Figure 2006105701
ここで、数69中の[]内の積分は、以下の数70のように展開できる。
Figure 2006105701
なお、数70の3行目において、hの有限性(r方向にはcτ/2の広がり)を考慮し、hの実行積分範囲においてrは一定値r’とみなし積分の外に出した。また、rがcτ/2よりも十分に大きいと仮定する。なお、cは音速、τはパルス幅、Ψは等価ビーム幅を示している。数69に、数67及び数70を代入すると、以下の数71が導かれる。
Figure 2006105701
数71を変形すると、以下の数72が導かれる。
Figure 2006105701
数72より、球座標系を用いた魚量情報の算出原理に基づいて、魚群FSをなす単体魚の後方散乱強度Tsとかかる魚群FS内の尾量Nとの積が導かれる。また、魚群FSをなす単体魚の後方散乱強度Tsが分かれば、魚群FS内の尾量Nが導かれる。このようにして、魚群FS内の尾量Nの概数が把握できる。
なお、上記算出原理の説明において、トランスデューサ2が球形の場合について説明したが、これに限られず、円筒形であっても良い。この場合、送信信号強度P0 2及び等価ビーム幅Ψについて、r方向がxy平面に対して成す角度θの依存性を考慮する必要がある。従って、数68はこれに代えて数73で、数69はこれに代えて数74で、数70はこれに代えて数75で、数71はこれに代えて数76で、数72はこれに代えて数77で、それぞれ、表される。ただし、数送信信号強度をP0 2(θ)、等価ビーム幅をΨ(θ)とする。
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
Figure 2006105701
なお、トランスデューサ2が円筒形である場合において、角度θ及び角度φ方向の離散化を導入した場合について説明する。数73の両辺にr4(e2αr2・sinθ/(P0 2(θ)Ψ(θ))を乗じて積分すると、以下の数78が導かれる。
Figure 2006105701
なお、数78において、積分の中の1/r2及びΨ(θ)の項をそれぞれ、1/r2=1/r'2、Ψ(θ)=Ψ(θ’)と近似し、r,θ,φの積分外に出している。数78を変形すると数79が導かれる。
Figure 2006105701
実際のマルチビームソナーから送信した超音波ビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合のデータは、(θ,φ)方向のビーム方向rに沿って得られる。ここで、θ方向のビームピッチをΔθ、φ方向のビームピッチをΔφとし、θ方向i番目φ方向j番目の超音波ビームの出力をPMi,j(r)とすると、数79は、以下の数80となる。
Figure 2006105701
数80の右辺はエコー積分を表している。TVG補正r4(e2αr2、角度θを補正した後の積分、さらにTsが既知の場合は、エコー積分値より総尾量Nを求めることができる。さらに、距離r方向の離散化を導入すると、数80は、以下の数81で表せる。
Figure 2006105701
数81より、球座標系を用いた魚量情報の算出原理に基づいて、魚群FSをなす単体魚の後方散乱強度Tsとかかる魚群FS内の尾量Nとの積が導かれる。また、魚群Fsをなす単体魚の後方散乱強度Tsが分かれば、魚群FS内の尾量Nが導かれる。このようにして、魚群FS内の尾量Nの概数が把握できる。
第6実施例
第6の実施例について、図21〜図23を参照しつつ説明する。ここで、図22は、超音波のビームがx軸とz軸とを含む仮想の鉛直平面H5上を走査しつつ、走査面である鉛直平面H5がy軸を中心として反時計回りに回転するように、超音波ビームの送信方位が変更されるモデル図である。また、図23は、鉛直平面H5に沿って送信された超音波ビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合におけるデータ図である。図23に図示されるデータは受信ビームの入力換算音響強度PM 2を示しており、受信ビームの入力換算音響強度が大きいほど図23に図示される濃度が大きくなる。なお、トランスデューサ2の形状は円筒形とする。
図22において、超音波のビームは、鉛直平面H5上でx軸に対する角度(xy平面に対する角度)θを変化させながら海水中の深さ方向に向けて送信される。そして、z軸を中心として鉛直平面H5が回転するように(即ちxz平面に対する角度φが変化するように)、超音波ビームの送信方位が変更されている。
ここで、xy平面に対する角度θの範囲は、0≦θ≦π/2〔rad〕であり、xz平面に対する角度φの範囲は、0≦φ≦2π〔rad〕である。このように、鉛直平面H5上を走査しつつz軸を中心としてかかる鉛直平面H5を回転させるように超音波ビームの送受信方位を変更することによって三次元積分することができる。
超音波のビームが仮想の鉛直平面H5上を走査し、魚群FS内からの反射エコーを受信ビームにより受信し、入力換算音響強度PM 2が得られた場合、球座標系を用いた魚量情報の算出原理に基づいて魚群FSの魚量情報を算出することができる。以下に、このアルゴリズムについて説明する。
先ず、マルチビームソナーによる測定領域、即ち、超音波ビームの送受信方向を設定する。ここで、送受信方向を、r(k),θ(i),φ(j)で表すこととする。なお、r方向の測定範囲は0≦r≦超音波ビームの探知距離〔m〕、θ方向の測定範囲は0≦θ≦π/2〔rad〕、φ方向の測定範囲は−2π≦φ≦0〔rad〕、である。
鉛直平面H4に沿って送信された超音波ビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合、この受信ビームについての入力換算音響強度PM 2は、図23に図示される濃淡で表示されたデータとして表示部6に表示される。
次に、かかる受信ビームについての入力換算音響強度PM 2を二次元エコー積分する。ここで、トランスデューサ2が円筒形なので、鉛直平面H5上の二次元エコー積分値Sjは、以下の数82で表される。
Figure 2006105701
Mi,j,k 2は各体積要素(θ,φ,r)毎の入力換算音響強度、P0 2は送信信号強度を示している。
そして、鉛直平面H5がz軸を中心として反時計回りに回転するように超音波ビームの送受信方位を変更することによって、仮想鉛直平面H5上のエコー積分値Sjを、xz平面に対する時計回り角度φが変化する方向に体積積分する。このように、仮想の鉛直平面H5とかかる鉛直平面H5が回転する方向(xy平面に対する角度φを変化させる方向)とに体積積分すると、かかる体積積分値Tは、以下の数83で表される。
Figure 2006105701
そして、数81〜数83より以下の数84が導かれる。
Figure 2006105701
従って、魚体のTsが分かれば、魚群FS内の尾量Nの概数を算出することができる。なお、算出された魚群FS内の尾量Nの概数は、表示部6に表示される。
なお、本実施例において、yz平面に対する角度θの範囲を、0≦θ≦π/2〔rad〕、xz平面に対する時計回り角度φの範囲を、−2π≦φ≦0〔rad〕の範囲内で変化させながら超音波のビームを送受信しているが、これに限られるものではない。例えば、yz平面に対する角度θは、0≦θ≦π〔rad〕の範囲内における任意の範囲で変化させるものであってもよく、xz平面に対する時計回り角度φは、0≦φ≦2π〔rad〕、―π≦φ≦0〔rad〕または0≦φ≦π〔rad〕等であっても良い。このような場合であっても三次元積分が可能である。
また、本実施例において、xz平面に対する時計回り角度φを基準として考えることによって魚群FS内の尾量Nの概数を算出しているがこれに限られるものではなく、xz平面に対する反時計回り角度を基準として考えても良い。
また、本実施例において、トランスデューサ2が円筒形の場合について説明したが、これに限られず、球形であっても良い。この場合、数82はこれに代えて数85で、数84はこれに代えて数86で、それぞれ、表される。ただし、数送信信号強度をP0 2(θ)、等価ビーム幅をΨ(θ)とする。
Figure 2006105701
Figure 2006105701
第7実施例
次に、第7実施例について、図21、図24及び図25を参照しつつ説明する。ここで、図24は、超音波のビームが船体7の周囲に形成される仮想の傘型面H6上を走査しつつ、走査面である傘型面H6がxy平面に対する角度θを変えるように、超音波ビームの送信方位が変更されるモデル図である。また、図25は、傘型面H6に沿って送信された超音波ビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合におけるデータ図である。図25に図示されるデータは受信ビームの入力換算音響強度PM 2を示しており、受信ビームの入力換算音響強度が大きいほど図25に図示される濃度が大きくなる。なお、トランスデューサ2の形状は円筒形とする。
図24において、超音波のビームは、xy平面に対する角度θを所定の角度に保ちつつ、xz平面に対する時計回り角度φを0≦φ≦2π〔rad〕の範囲で変化させながら海水中の深さ方向に向けて送信される。そして、xy平面に対する角度θが変更するように、超音波ビームの送信方位が変更されている。
ここで、xz平面に対する時計回り角度φの範囲は、0≦φ≦2π〔rad〕であり、xy平面に対する角度θの範囲は、0≦θ≦π/2〔rad〕である。このように、傘型面H6上を走査しつつxy平面に対する角度θを変化させることによって超音波ビームの送受信方位を変更することによって三次元積分することができる。
超音波のビームが傘型面H6上を走査し、魚群FS内から反射した反射エコーを受信ビームにより受信し、入力換算音響強度PM 2が得られた場合、球座標系を用いた魚量情報の算出原理に基づいて魚群FSの魚量情報を算出することができる。以下に、このアルゴリズムについて説明する。
先ず、マルチビームソナーによる測定領域、即ち、超音波ビームの送受信方向を設定する。ここで、送受信方向を、θ(i),φ(j),r(k)で表すこととする。なお、r方向の測定範囲は0≦r≦超音波ビームの探知距離〔m〕、θ方向の測定範囲は0≦θ≦π/2〔rad〕、φ方向の測定範囲は0≦φ≦2π〔rad〕、である。
傘型面H6に沿って送信された超音波ビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合、この受信ビームについての入力換算音響強度PM 2は、図25に図示される濃淡で表示されたデータとして表示部6に表示される。
次に、かかる受信ビームについての入力換算音響強度PM 2を二次元エコー積分する。ここで、トランスデューサ2が円筒形なので、傘型面H6上の二次元エコー積分値Sjは、以下の数87で表される。
Figure 2006105701
Mi,j,k 2は各体積要素(θ,φ,r)毎の入力換算音響強度、P0 2は送信信号強度を示している。
そして、傘型面H6がxy平面に対する角度θを変えるように超音波ビームの送受信方位を変更することによって、傘型面H6上のエコー積分値Sjを、xy平面に対する角度θが変化する方向に体積積分する。このように、仮想の傘型面H6とxy平面に対する角度θが変化する方向とに体積積分すると、かかる体積積分値Tは、以下の数88で表される。
Figure 2006105701
そして、数81、数87及び数88より以下の数89が導かれる。
Figure 2006105701
従って、魚体のTsが分かれば、魚群FS内の尾量Nの概数を算出することができる。なお、算出された魚群FS内の尾量Nの概数は、表示部6に表示される。
なお、本実施例において、xz平面に対する時計回り角度φの範囲を、0≦φ≦2π〔rad〕、xy平面に対する角度θの範囲を、0≦θ≦π〔rad〕の範囲内で変化させながら超音波のビームを送受信しているが、これに限られるものではない。例えば、xz平面に対する時計回り角度φは、0≦φ≦2π〔rad〕、―π≦φ≦0〔rad〕または0≦φ≦π〔rad〕等であってもよく、xy平面に対する角度θは、0≦θ≦π/2〔rad〕の範囲内における任意の範囲で変化させるものであっても良い。このような場合であっても三次元積分が可能である。
また、本実施例において、xy平面に対する角度φ及びxz平面に対する時計回り角度φを基準として考えることによって魚群FS内の尾量Nの概数を算出しているがこれに限られるものではない。
また、本実施例において、トランスデューサ2が円筒形の場合について説明したが、これに限られず、球形であっても良い。この場合、数87はこれに代えて数90で、数89はこれに代えて数91で、それぞれ、表される。ただし、送信信号強度をP0 2(θ)、等価ビーム幅をΨ(θ)とする。
Figure 2006105701
Figure 2006105701
第8実施例
次に、第8実施例について、図21及び図26を参照しつつ説明する。ここで、図26は、超音波のビームがスラント面H7上を走査しつつ、走査面であるスラント面H7がy軸を中心として揺動するように、超音波ビームの送信方位が変更されるモデル図である。なお、「スラント面H7」とは、第2実施例で説明したスラント面H1と同義であって、y軸とz軸に対してx軸の正方向に向けて所定の角度qで交差するxz平面上のw軸とを含む仮想の平面をいう。なお、トランスデューサ2の形状は球形とする。
図26において、超音波のビームは、スラント面H7上でy軸に対する角度θ4を変化させながら海水中の深さ方向に向けて送信される。そして、y軸を中心としてスラント面H7が揺動するように(即ち、z軸に対してx軸の正方向に向けて交差する角度qが変化するように)、超音波ビームの送信方位が変更されている。
ここで、z軸に対するx軸の正方向に向けた角度qの範囲は、−π/2≦q≦π/2〔rad〕であり、スラント面H7上におけるy軸に対する角度θ4の範囲は、0≦θ4≦π〔rad〕である。このように、スラント面H7を走査しつつかかるスラント面H7をy軸を中心として揺動させるように超音波ビームの送受信方位を変更することによって三次元積分することができる。
超音波のビームが仮想のスラント面H7上を走査し、魚群FS内からの反射エコーを受信ビームにより受信し、入力換算音響強度PM 2が得られた場合、球座標系を用いた魚量情報の算出原理に基づいて魚群FSの魚量情報を算出することができる。以下に、このアルゴリズムについて説明する。
先ず、マルチビームソナーによる測定領域、即ち、超音波ビームの送受信方向を設定する。ここで、送受信方向を、r(k),θ4(i),q(j)で表すこととする。なお、r方向の測定範囲は0≦r≦超音波ビームの探知距離〔m〕、θ4方向の測定範囲は0≦θ≦π〔rad〕、q方向の測定範囲は−π/2≦q≦π/2〔rad〕、である。
スラント面H7に沿って送信された超音波ビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合、この受信ビームについての入力換算音響強度PM 2は、第1〜第7実施例同様に、濃淡で表示されたデータとして表示部6に表示される(本実施例では図示を省略する)。
次に、かかる受信ビームについての入力換算音響強度PM 2を二次元エコー積分する。ここで、トランスデューサ2が球形なので、スラント面H7上の二次元エコー積分値Sjは、以下の数92で表される。
Figure 2006105701
Mi,j,k 2は各体積要素(θ4,q,r)毎の入力換算音響強度、P0 2は送信信号強度を示している。
そして、スラント面H7がy軸を中心として揺動するように超音波ビームの送受信方位を変更することによって、仮想のスラント面H7上のエコー積分値Sjを、z軸に対するxz面上のw軸の角度qが変化する方向に体積積分する。このように、仮想のスラント面H7とかかるスラント面H7が揺動する方向(z軸に対するw軸の角度qを変化させる方向)とに体積積分すると、かかる体積積分値Tは、以下の数93で表される。
Figure 2006105701
そして、以下の数94が導かれる。
Figure 2006105701
従って、単体魚のTsが分かれば、魚群FS内の尾量Nの概数を算出することができる。なお、算出された魚群FS内の尾量Nの概数は、表示部6に表示される。
なお、本実施例において、z軸に対するx軸の正方向に向けたw軸の角度qの範囲を、−π/2≦q≦π/2〔rad〕、スラント面H7上におけるy軸に対する角度θ4の範囲を、0≦θ4≦π〔rad〕の範囲内で変化させながら超音波のビームを送受信しているが、これに限られるものではない。例えば、z軸に対するx軸の正方向に向けた角度qは、−π/2≦q≦π/2〔rad〕の範囲内における任意の範囲で変化させるものであってもよく、スラント面H7上におけるy軸に対する角度θ4は、0≦θ4≦π〔rad〕の範囲内における任意の範囲で変化させるものであっても良い。このような場合であっても三次元積分が可能である。
また、本実施例において、y軸とz軸に対してx軸の正方向に向けて所定の角度qで交差するxz平面上のw軸とを含む仮想のスラント面H7がy軸を中心として揺動する場合を考えているが、これに限られるものではない、例えば、x軸とz軸に対してy軸の正方向に向けて所定の角度で交差するyz平面上の仮想軸とを含む仮想面がx軸を中心として揺動する場合を考えても良い。
また、本実施例において、トランスデューサ2が球形の場合について説明したが、これに限られず、円筒形であっても良い。この場合、数92はこれに代えて数95で、数94はこれに代えて数96で、それぞれ、表される。ただし、送信信号強度をP0 2(θ)、等価ビーム幅をΨ(θ)とする。これは、送信信号強度P0 2及び等価ビーム幅Ψが、xy面に対する各ビームの角度θに依存することを意味する。
Figure 2006105701
Figure 2006105701
また、本実施例において、超音波のビームがスラント面H7上を走査しつつ、走査面であるスラント面H7がy軸を中心として揺動するように、超音波ビームの送信方位が変更されているが、これに限られない。即ち、スラント面に代えて、xy平面上の任意の第1水平軸と、この第1水平軸に直交する第2水平軸z軸とを含む平面(第3面)上でz軸に対して交差する下方軸とを含む面であっても良い。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、水中探知装置はスキャニングソナーに限られるものではなく、セクタースキャニングソナーやサーチライトソナーであっても良い。セクタースキャニングソナーを用いた場合、送信信号強度P0 2及び等価ビーム幅Ψについて、角度θではなく角度φへの依存性を考慮する必要がある。セクタースキャニングソナーでは、送受波器の周囲に所定の中心角および俯角を有する扇形の送信ビームが形成される。そして、扇形の送信ビーム内をペンシル状の受信ビームで走査することにより、送信ビーム内の各方位の水中情報の探知が行われる。尚、1回の超音波の送信で探知できるのは扇形の範囲だけであるので、送受波器を機械的に回転させることで全周の探知が行われる。また、送信ビームの俯角の制御も機械的に行われる。サーチライトソナーを用いた場合、送信信号強度P0 2及び等価ビーム幅Ψのいずれも、角度θ及び角度φへの依存性を考慮する必要はない。サーチライトソナーでは、送受波器の振動子から1つの方位へ所定の俯角でペンシル状の超音波が送信される。そして、振動子で受信された受信信号に基づいて当該方位の水中情報の探知が行われる。尚、1回の超音波の送信で探知できるのはペンシル状の狭い範囲だけであるので、送受波器を機械的に回転させることで全周の探知が行われる。また、超音波が送信される俯角の制御も機械的に行われる。
また、本発明に適用される水中探知装置において、超音波の送受信方向は、上記各実施例で説明した各面H1〜H7に沿った方向に限られるものではなく、所定の二次元方向とこの二次元方向に交差する一次元方向とに体積積分できればよい。
また、本発明に適用される水中探知装置は、トランスデューサ2から送受信される超音波が1回の送受信によって各面H1〜H7を走査するものであってもよく、連続して複数回送受信される超音波によって各面H1〜H7を走査するものであってもよい。
また、上述の各実施例において、魚群FS内の魚量Nを算出しているが、これに限られず、「N×Ts」を算出するものであっても良い。
また、上述の各実施例において、一つの受信ビームを各面H1〜H7の多方位に向けて順次形成させているが、これに限られず、一次元的に絞った多数の受信ビームを各面H1〜H7上の多方位に向けて同時に形成させても良い。
なお、上述の各算出原理及び各実施例に記載の「yz平面に沿って送信された超音波ビーム」、「スラント面H1に沿って送信された超音波ビーム」、「斜め垂直面H2に沿って送信された超音波ビーム」、「斜めスラント面H3に沿って送信された超音波ビーム」、「傘型面H4に沿って送信された超音波ビーム」、「鉛直平面H5に沿って送信された超音波ビーム」、「傘型面H6に沿って送信された超音波ビーム」及び「スラント面H7に沿って送信された超音波ビーム」のそれぞれについて、円筒座標系のモデル上及び球座標系のモデル上では超音波のビームが各面H1〜H7に沿って送信されているが、実際には各面H1〜H7に略沿った方向に送信されることとなる。
また、上述の各算出原理及び各実施例では、トランスデューサ2の形状が球形の場合と円筒形の場合とについて説明したが、例えば、数81においてP0 2(iΔθ),Ψ(iΔθ)を、それぞれ、P0 2(i,j),Ψ(i,j)と置き換えることにより、任意の形状のトランスデューサに対応することができる。なお、前記(i,j)はビームの番号を意味する。
以上のように、上述の各実施例におけるスキャニングソナー1は、船体7から水中の所定の方向に超音波ビームを送信し、かかる超音波ビームが魚群FS内から反射した反射エコーを受信ビームにより受信するトランスデューサ2と、受信ビームの信号を処理する信号処理部5とを備える。そして、この信号処理部が、受信ビームにより得られる入力音響換算信号を各面H1〜H7に沿った二次元方向と、これらの面H1〜H7に交差する一次元方向との三次元方向に積分する。そして、この積分値から魚群FS内の尾量Nの概数を算出している。従って、水平モードの走査画像及び垂直モードの走査画像の対応関係を把握することなく、魚群FS内の尾量Nの概数を容易に且つ定量的に算出することができる。しかも、漁業者の経験に依ることもないので、算出された魚群FS内の尾量Nの概数がばらつくことも少ない。
尚、本発明は、上記の好ましい実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が可能である。
スキャニングソナーの制御ブロック図である。 垂直円筒座標系のモデル図である。 トランスデューサと魚群との位置関係を示す図である。 (a)が(θ,φ)方向に超音波ビームを2次元連続走査した場合の座標系、(b)が点ターゲットを2次元連続スキャンした場合のイメージング結果を示す図である。 超音波のビームがyz平面上を走査した場合における受信ビームのデータ図である。 船体の進行を示したモデル図である。 上下斜め円筒座標系のモデル図である。 トランスデューサと魚群との位置関係を示す図である。 超音波のビームが仮想のスラント面上を走査した場合における受信ビームのデータ図である。 船体の進行を示したモデル図である。 魚群内の尾量を算出するための演算式を説明するための概念図である。 左右斜め円筒座標系のモデル図である。 図12に図示される船体の進行を示す平面図である。 上下左右斜め円筒座標系のモデル図である。 図14に図示される船体の進行を示す平面図である。 傘型面水平移動座標系のモデル図である。 トランスデューサと魚群との位置関係を示す図である。 超音波のビームが仮想の傘型面上を−π/2≦φ≦π/2〔rad〕の範囲内で走査した場合における受信ビームのデータ図である。 船体の進行方向と超音波ビームの送信方向との関係を示したモデル図である。 船体が進行する様子を示したモデル図である。 球座標系のモデル図である。 超音波のビームが鉛直平面H5上を走査しつつ、走査面である鉛直平面H5がy軸を中心として反時計回りに回転するように、超音波ビームの送信方位が変更されるモデル図である。 鉛直平面H5に沿って送信された超音波ビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合におけるデータ図である。 超音波のビームが船体の周囲に形成される傘型面H6上を走査しつつ、走査面である傘型面H6がxy平面に対する角度θを変えるように、超音波ビームの送信方位が変更されるモデル図である。 傘型面H6に沿って送信された超音波ビームが魚群FS内から反射し、この反射エコーを受信ビームにより受信した場合におけるデータ図である。 超音波のビームがスラント面H7上を走査しつつ、走査面であるスラント面H7がy軸を中心として揺動するように、超音波ビームの送信方位が変更されるモデル図である。
符号の説明
1 スキャニングソナー(マルチビームソナー)
2 トランスデューサ
3 送信部
4 受信部
5 信号処理部
6 表示部
7 船体
H1 スラント面
H2 斜め垂直面
H3 斜めスラント面
H4 傘型面
H5 鉛直平面
H6 傘型面
H7 スラント面
FS 魚群

Claims (14)

  1. 船体から水中の所定の方向に超音波信号を送信する送信部と、
    前記送信された超音波信号に起因する魚群内からの反射エコーを受信ビームにより受信する受信部と、
    前記受信ビームの信号を処理する信号処理部と、を備え、
    前記信号処理部が、前記受信ビームにより得られるデータを所定の三次元方向に積分することによって前記魚群の魚量情報を算出することを特徴とする水中探知装置。
  2. 前記受信部が、所定の二次元方向に受信ビームを形成可能であって、
    前記信号処理部による前記データの積分が、前記二次元方向と前記二次元方向に交差する所定の一次元方向との三次元方向に行なわれることを特徴とする請求項1に記載の水中探知装置。
  3. 前記所定の二次元方向が、船体の前方水平方向に延びる第1軸と前記船体から前記第1軸に対して水平方向に直交する方向に延びる第2軸とを含む第1面上の第1水平軸と、前記第1水平軸に対して第1面上で直交する第2水平軸と前記船体から鉛直下方に延びる第3軸とを含む第3面上の下方軸と、を含む面に略沿う方向であって、
    前記所定の一次元方向が、前記船体の進行方向であることを特徴とする請求項2に記載の水中探知装置。
  4. 前記第1水平軸が前記第2軸であって、且つ前記下方軸が前記第3軸であることを特徴とする請求項3に記載の水中探知装置。
  5. 前記第1水平軸が前記第2軸であって、且つ前記下方軸が前記第3軸に対して交差する軸であることを特徴とする請求項3に記載の水中探知装置。
  6. 前記第1水平軸が前記第2軸に対して交差する軸であって、且つ前記下方軸が前記第3軸であることを特徴とする請求項3に記載の水中探知装置。
  7. 前記第1水平軸が前記第2軸に対して交差する軸であって、且つ前記下方軸が前記第3軸に対して交差する軸であることを特徴とする請求項3に記載の水中探知装置。
  8. 前記所定の二次元方向が、船体の前方水平方向に延びる第1軸と前記船体から前記第1軸に対して水平方向に直交する方向に延びる第2軸とを含む第1面に対して交差し且つ前記船体の周りに形成される傘型面に略沿う方向であって、
    前記所定の一次元方向が、前記船体の進行方向であることを特徴とする請求項2に記載の水中探知装置。
  9. 前記所定の二次元方向が、船体の前方水平方向に延びる第1軸に対して前記船体から水平方向に直交する方向に延びる第2軸と前記船体から鉛直下方に延びる第3軸とを含む第2面に略沿う方向であって、
    前記所定の一次元方向が、前記船体から鉛直下方に延びる第3軸を略中心として前記第2面を回転させる方向であることを特徴とする請求項2に記載の水中探知装置。
  10. 前記所定の二次元方向が、船体の前方水平方向に延びる第1軸と前記船体から前記第1軸に対して水平方向に直交する方向に延びる第2軸とを含む第1面に対して交差し且つ前記船体の周りに形成される傘型面に略沿う方向であって、
    前記所定の一次元方向が、前記第1面と前記傘型面とが交差する角度を変化させる方向であることを特徴とする請求項2に記載の水中探知装置。
  11. 前記所定の二次元方向が、船体の前方水平方向に延びる第1軸と前記船体から前記第1軸に対して水平方向に直交する方向に延びる第2軸とを含む第1面上の第1水平軸と、前記第1水平軸に対して第1面上で直交する第2水平軸と前記船体から鉛直下方に延びる第3軸とを含む第3面上で前記第3軸に対して交差する下方軸と、を含む面に略沿う方向であって、前記所定の一次元方向が、前記第3軸と前記下方軸とが交差する角度を変化させる方向であることを特徴とする請求項2に記載の水中探知装置。
  12. 前記データが、送受信された超音波信号の拡散減衰及び吸収減衰を補正した入力換算音響強度であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の水中探知装置。
  13. 水中の所定の方向に超音波ビームを送信するステップと、
    前記送信された超音波信号に起因する魚群内からの反射エコーを受信ビームにより受信するステップと、
    前記受信ビームにより得られるデータを所定の三次元方向に積分することによって前記魚群の魚量情報を算出するステップと、を有することを特徴とする魚群の魚量情報の算出方法。
  14. 水中の所定の二次元方向に超音波のビームを送信するステップと、
    前記送信された超音波信号に起因する魚群内からの反射エコーを受信ビームにより受信するステップと、
    前記受信ビームにより得られるデータを前記二次元方向と前記二次元方向に交差する所定の一次元方向とに積分することによって前記魚群の魚量情報を算出するステップと、を有することを特徴とする魚群の魚量情報の算出方法。

JP2004290828A 2004-10-01 2004-10-01 魚群の魚量情報を算出可能な水中探知装置及びその方法 Expired - Fee Related JP5082031B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004290828A JP5082031B2 (ja) 2004-10-01 2004-10-01 魚群の魚量情報を算出可能な水中探知装置及びその方法
GB0704964A GB2432672B (en) 2004-10-01 2005-03-28 Underwater detector and method capable of calculating fish quantity information on school of fish
US11/662,188 US7768875B2 (en) 2004-10-01 2005-03-28 Underwater sounding apparatus capable of calculating fish quantity information about fish school and method of such calculation
PCT/JP2005/006538 WO2006038330A1 (ja) 2004-10-01 2005-03-28 魚群の魚量情報を算出可能な水中探知装置及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004290828A JP5082031B2 (ja) 2004-10-01 2004-10-01 魚群の魚量情報を算出可能な水中探知装置及びその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006105701A true JP2006105701A (ja) 2006-04-20
JP5082031B2 JP5082031B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=36142418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004290828A Expired - Fee Related JP5082031B2 (ja) 2004-10-01 2004-10-01 魚群の魚量情報を算出可能な水中探知装置及びその方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7768875B2 (ja)
JP (1) JP5082031B2 (ja)
GB (1) GB2432672B (ja)
WO (1) WO2006038330A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105700A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Furuno Electric Co Ltd 魚群情報、魚群の体積及び単体魚の後方散乱強度を算出可能な水中探知装置、並びにそれらの方法
JP2006275755A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Furuno Electric Co Ltd 超音波送受信装置
JP2018158724A (ja) * 2013-03-15 2018-10-11 ハダル, インコーポレイテッド 堅牢な水中ビークルのためのシステムおよび方法
KR20200009390A (ko) * 2018-07-18 2020-01-30 국방과학연구소 수중 근접 장애물 고속 탐지를 위한 다중 주파수 스캐닝 소나

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009300220A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Furuno Electric Co Ltd 水中探知装置
TWI471788B (zh) * 2012-12-14 2015-02-01 Egalax Empia Technology Inc 用於量測表面聲波觸控模塊的感應區尺寸的系統、處理裝置、與其量測方法
US20190120959A1 (en) * 2014-12-10 2019-04-25 Navico Holding As Event triggering and automatic waypoint generation
CN107864020B (zh) * 2017-11-07 2021-02-19 哈尔滨工程大学 水下小目标单分量声散射回波的变换域提取方法
JP7051625B2 (ja) 2018-07-12 2022-04-11 古野電気株式会社 水中探知装置及び水中探知方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55114980A (en) * 1979-02-28 1980-09-04 Sumitomo Metal Mining Co Ltd Inspection method for massive object on sea bottom and its unit
JPS5762026B2 (ja) * 1975-06-20 1982-12-27 Zenkoku Gyogyo Kyosai Kumiai Rengokai
JPS61167570U (ja) * 1985-04-06 1986-10-17
JPH04104079A (ja) * 1990-08-23 1992-04-06 Furuno Electric Co Ltd ソナー立体表示装置
JPH05223936A (ja) * 1992-02-14 1993-09-03 Furuno Electric Co Ltd 魚群探知装置
JPH0943350A (ja) * 1995-07-31 1997-02-14 Japan Radio Co Ltd 超音波ソナー
JPH10197622A (ja) * 1997-01-14 1998-07-31 Kaijo Corp 魚群探知機の表示方法
JPH11316277A (ja) * 1998-05-06 1999-11-16 Furuno Electric Co Ltd 自動魚群追尾スキャニングソナー
JP2006105700A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Furuno Electric Co Ltd 魚群情報、魚群の体積及び単体魚の後方散乱強度を算出可能な水中探知装置、並びにそれらの方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5019318B2 (ja) 1971-08-11 1975-07-05
JPS62285086A (ja) 1986-06-04 1987-12-10 Furuno Electric Co Ltd ソナ−信号経時表示装置
JP2794129B2 (ja) * 1990-01-26 1998-09-03 日本無線株式会社 給餌制御方法及び装置
JP4057812B2 (ja) * 2001-12-28 2008-03-05 古野電気株式会社 超音波送受信装置およびスキャニングソナー
JP4033704B2 (ja) * 2002-04-24 2008-01-16 古野電気株式会社 自動追尾式スキャニングソナー

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5762026B2 (ja) * 1975-06-20 1982-12-27 Zenkoku Gyogyo Kyosai Kumiai Rengokai
JPS55114980A (en) * 1979-02-28 1980-09-04 Sumitomo Metal Mining Co Ltd Inspection method for massive object on sea bottom and its unit
JPS61167570U (ja) * 1985-04-06 1986-10-17
JPH04104079A (ja) * 1990-08-23 1992-04-06 Furuno Electric Co Ltd ソナー立体表示装置
JPH05223936A (ja) * 1992-02-14 1993-09-03 Furuno Electric Co Ltd 魚群探知装置
JPH0943350A (ja) * 1995-07-31 1997-02-14 Japan Radio Co Ltd 超音波ソナー
JPH10197622A (ja) * 1997-01-14 1998-07-31 Kaijo Corp 魚群探知機の表示方法
JPH11316277A (ja) * 1998-05-06 1999-11-16 Furuno Electric Co Ltd 自動魚群追尾スキャニングソナー
JP2006105700A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Furuno Electric Co Ltd 魚群情報、魚群の体積及び単体魚の後方散乱強度を算出可能な水中探知装置、並びにそれらの方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006105700A (ja) * 2004-10-01 2006-04-20 Furuno Electric Co Ltd 魚群情報、魚群の体積及び単体魚の後方散乱強度を算出可能な水中探知装置、並びにそれらの方法
JP2006275755A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Furuno Electric Co Ltd 超音波送受信装置
JP2018158724A (ja) * 2013-03-15 2018-10-11 ハダル, インコーポレイテッド 堅牢な水中ビークルのためのシステムおよび方法
KR20200009390A (ko) * 2018-07-18 2020-01-30 국방과학연구소 수중 근접 장애물 고속 탐지를 위한 다중 주파수 스캐닝 소나
KR102078590B1 (ko) * 2018-07-18 2020-02-19 국방과학연구소 수중 근접 장애물 고속 탐지를 위한 다중 주파수 스캐닝 소나

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006038330A1 (ja) 2006-04-13
GB2432672B (en) 2008-04-09
GB2432672A (en) 2007-05-30
JP5082031B2 (ja) 2012-11-28
GB0704964D0 (en) 2007-04-25
US7768875B2 (en) 2010-08-03
US20080031092A1 (en) 2008-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7327636B2 (en) Underwater sounding apparatus and method capable of calculating fish school information, volume of fish school and backscattering strength of single fish
JP5801527B2 (ja) 海の魚の個体群を特徴付ける方法および装置
US7768875B2 (en) Underwater sounding apparatus capable of calculating fish quantity information about fish school and method of such calculation
JP2008545991A5 (ja)
JP5550092B2 (ja) 水中画像全方位表示処理装置及び方法
Schock et al. Buried object scanning sonar
JP7340868B2 (ja) 超音波方法及び装置
CN105572673B (zh) 超声波测距方法及装置
JP5767002B2 (ja) 超音波送受信装置、および魚量検出方法
US10359508B2 (en) System and method for calibration of echo sounding systems and improved seafloor imaging using such systems
JP6714261B2 (ja) 水中探知装置、水中探知方法、および水中探知プログラム
EP2477042A1 (en) Method and device for measuring distance and orientation using a single electro-acoustic transducer
JPH0943350A (ja) 超音波ソナー
JP2008076294A (ja) 水底下探査方法及び装置
JP2009300220A (ja) 水中探知装置
JPH0385476A (ja) 海底探索装置
Tang et al. Estimation of fish school volume using omnidirectional multi-beam sonar: scanning modes and algorithms
Sathishkumar et al. Echo sounder for seafloor object detection and classification
JP7166186B2 (ja) 水温測定装置、及び水温測定方法
CN111650159B (zh) 一种海面反向散射强度测量方法
JP2002131430A (ja) 魚群探知機
JPH03108684A (ja) 水中探知装置
Mironov et al. Evaluation of the Effectiveness of Hydroacoustic Surveys Using MBE for a Autonomous Surface Vehicles
JP2001264437A (ja) 潮流分布測定システム、潮流分布測定装置、潮流分布測定方法、水中探知システム
JP2022138365A (ja) 音響測深装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20101203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110823

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5082031

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees