JP2006105319A - 自動変速機のレンジ認識装置及び変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】セレクトレバーが走行レンジとエンジンブレーキレンジとの中間位置にある状態において発生し得る、誤ったロックアップの解除を確実に防止する。
【解決手段】セレクトレバー1操作によって個別に接続される複数の端子3a〜3eを有し当該端子に応じたレンジ信号P,R,N,D,Lを出力するインヒビタスイッチ3と、このスイッチ3からのレンジ信号の入力により運転者の要求するレンジP,R,N,D又はLレンジを認識するコントローラ4とを備えた自動変速機6のレンジ認識装置において、スイッチ3は、運転状態に応じた変速比を適宜選択するDレンジを要求するDレンジ信号Dを出力する端子3dと、所定の低変速比を選択するエンジンブレーキレンジを要求するLレンジ信号Lを出力する端子3eとを有し、これら端子3d,3eの互いに向き合う末端部分をDレンジ信号DとLレンジ信号Lとを同時に出力するようオーバーラップさせた。
【選択図】図2

Description

本発明は、セレクトレバー操作によって個別に出力されるレンジ信号を適切に認識するための
自動変速機は一般に、シフトゲートに表示された複数のレンジ(例えば、P,N,R,D,S,L)をセレクトレバー操作により選択して駐車(Pレンジ)、停車等を目的としたニュートラル状態(Nレンジ)、運転操作等に応じた走行状態(Dレンジ)、エンジンブレーキ等を目的とした低速走行(Lレンジ)に最適な動力伝達系に切り替える。
このため、自動変速機への変速指令を行うコントローラでは、インヒビタスイッチからのレンジ信号の入力により当該レンジを認識しており、こうしたインヒビタスイッチには、レンジ毎に一対応の単一信号を出力して当該レンジを認識するもの(例えば、特許文献1参照。)がある。
特開平10−329568号公報
ところで、自動変速機を制御するコントローラは、レンジ信号が入力されない場合は不定信号(異常)として処理するため、フェールセーフによりセレクト制御を指令してトルクコンバータのロックアップを解除する。
しかしながら、上記インヒビタスイッチは、セレクトレバー操作によってレンジ信号を出力する複数の端子と個別に接続されるため、レンジ信号も断続的なものとなる。このため、運転状態に応じた変速比を適宜選択する走行レンジ(Dレンジ)と、所定の低変速比を選択するエンジンブレーキレンジ(Lレンジ)との間でのセレクトレバー操作に伴う変速においても、DレンジとLレンジ等との間の中間位置(以下、「D-L中間レンジ」という。)では信号が入力されない状態になり、ロックアップが解除されるべき状態でないにも関わらず、ロックアップが解除されてしまうことがあった。
これに対し、レンジ信号が入力されない時間を計測し、この計測時間が所定時間を経過した場合に不定信号として処理する方法もあるが、依然、ロックアップを誤って解除する問題を完全に解消するに至っていない。
一方、インヒビタスイッチには、レンジ毎に複数の端子を設け、これら信号の組み合わせてレンジ信号とすることにより当該レンジを認識するもの(例えば、特許文献2参照。)もある。
特開2003−294134号公報
ところが、こうしたインヒビタスイッチは、構造が複雑で高価であり、レンジを認識するための処理も複雑であるという不都合があった。
本発明の解決すべき課題は、上述した事実に鑑みてなされたものであり、セレクトレバーが走行レンジとエンジンブレーキレンジとの中間位置にある状態において発生し得る、誤ったロックアップの解除を、簡便かつ安価であって、しかも、確実に防止することにある。
本発明である自動変速機のレンジ認識装置は、セレクトレバー操作によって個別に接続される複数の端子を有し当該端子に応じたレンジ信号を出力するインヒビタスイッチと、このインヒビタスイッチからのレンジ信号の入力により運転者の要求するレンジを認識するコントローラとを備えた自動変速機のレンジ認識装置において、前記インヒビタスイッチは、運転状態に応じた変速比を適宜選択する走行レンジを要求する走行レンジ信号を出力する端子と、所定の低変速比を選択するエンジンブレーキレンジを要求するエンジンブレーキレンジ信号を出力する端子とを有し、これら端子の互いに向き合う末端部分を走行レンジ信号とエンジンブレーキレンジ信号とを同時に出力するようオーバーラップさせたものであり、前記コントローラは、走行レンジ信号とエンジンブレーキレンジ信号とが同時に入力される場合に走行レンジと認識するものであることを特徴とするものである。
特に、本発明のレンジ認識装置にあっては、走行レンジ信号を出力する端子と、エンジンブレーキ信号を出力する端子との互いに向き合う末端部分のうち、走行レンジ信号を出力する端子の末端部分をエンジンブレーキ信号を出力する端子の末端部分に向かって延長し、走行レンジ信号とエンジンブレーキレンジ信号とを同時に出力するようオーバーラップさせることが好ましい。
本発明のレンジ認識装置において、前記コントローラは、走行レンジ信号とエンジンブレーキレンジ信号とに加え、これらと異なるレンジ信号が同時に入力される多重入力状態が所定時間まで継続された場合、インヒビタスイッチが異常であると判断するものであることが好ましい。この場合、前記コントローラは、前記多重入力状態が前記所定時間よりも更に長い設定時間内に終了した場合、インヒビタスイッチが正常復帰したと判断するものであることが好ましい。
本発明のレンジ認識装置において、前記コントローラは、レンジ信号が入力されない場合、そのレンジを自動変速機内の動力伝達系を切断するニュートラルレンジと認識するものであることが好ましい。この場合、前記コントローラは、レンジ信号が入力されない状態が所定時間まで継続した場合、インヒビタスイッチが異常であると判断することが好ましく、更に、レンジ信号が入力されない状態が前記所定時間よりも更に長い設定時間内に終了した場合は、インヒビタスイッチが正常復帰したと判断することが好ましい。
また、本発明のレンジ認識装置において、前記コントローラは、インヒビタスイッチから認識したレンジに基づいて自動変速機に変速指令を行うものであってもよい。
本発明に係るインヒビタスイッチは、運転状態に応じた変速比を適宜選択する走行レンジを要求する走行レンジ信号を出力する端子と、所定の低変速比を選択するエンジンブレーキレンジを要求するエンジンブレーキレンジ信号を出力する端子とを有し、これら端子の互いに向き合う末端部分を走行レンジ信号とエンジンブレーキレンジ信号とを同時に出力するようオーバーラップさせているため、走行レンジとエンジンブレーキレンジとの間の中間位置にて常にレンジ信号を出力する。このため、前記中間位置にて誤って、ロックアップを解除することがない。しかも、この場合、前記中間位置を走行レンジまたはエンジンブレーキレンジとして認識するため、高価なインヒビタスイッチを用いてレンジ毎に複数信号を出力して前記中間位置を認識する必要がなく、コントローラでレンジを認識するための処理も簡素化される。
従って、本発明であるレンジ認識装置によれば、セレクトレバーが走行レンジとエンジンブレーキレンジとの中間位置にある状態において発生し得る、誤ったロックアップの解除を、簡便かつ安価であって、しかも、確実に防止することができる。加えて、本発明にあっては、走行レンジ信号とエンジンブレーキレンジ信号とが同時に入力される場合に走行レンジと認識するため、結果として、安定した走行状態を保つ領域を広く確保することができる。
特に、本発明にあっては、走行レンジ信号を出力する端子と、エンジンブレーキ信号を出力する端子との互いに向き合う末端部分のうち、走行レンジ信号を出力する端子の末端部分をエンジンブレーキ信号を出力する端子の末端部分に向かって延長し、走行レンジ信号とエンジンブレーキレンジ信号とを同時に出力するようオーバーラップさせれば、コントローラは、走行レンジとエンジンブレーキレンジとの間の中間位置を走行レンジと認識するため、当該中間位置では安定した走行状態を保つことができる。
加えて、本発明にあっては、走行レンジ信号とエンジンブレーキレンジ信号とに加え、これらと異なるレンジ信号が同時に入力される多重入力状態が所定時間まで継続される場合、インヒビタスイッチが異常であると判断すれば、仮に多重入力という異常な状態が生じても、この所定時間の待ちにより、外乱等に起因する僅かなレンジ信号の乱れが排除されるため、必要最小限の範囲の状況で自動変速機に対して適切なフェールセーフ制御を指令することができる。更に、前記多重入力状態が前記所定時間よりも更に長い設定時間内に終了した場合、インヒビタスイッチが正常復帰したと判断すれば、前記所定時間内には発見できずにインヒビタスイッチが異常であるとした判断を修正できるため、最初のインヒビタスイッチ異常判断によりフェールセーフ制御が指令されている途中であっても、レンジ信号が正常になった場合はフェールセーフ制御を終了して、誤ったロックアップ解除を回避することができる。
また、本発明にあっては、レンジ信号が入力されない場合、そのレンジを自動変速機内の動力伝達系を切断するニュートラルレンジと認識すれば、セレクトレバー操作中においても確実に一旦レンジの認識ができるため、セレクトレバー操作で改めて入力されたレンジ信号によるレンジ認識処理が不安定になることなく実現できる。特に、レンジ信号が入力されない状態が所定時間まで継続した場合、インヒビタスイッチが異常であると判断すれば、仮にレンジ信号が入力されない状態が生じても、この所定時間の待ちにより、外乱等に起因する僅かなレンジ信号の乱れが排除されるため、必要最小限の範囲の状況で自動変速機に対して適切なフェールセーフ制御を指令することができる。そして更に、レンジ信号が入力されない状態が前記所定時間よりも更に長い設定時間内に終了した場合、インヒビタスイッチが正常復帰した判断とすれば、前記所定時間内には発見できずにインヒビタスイッチが異常であるとした判断を修正できるため、最初のインヒビタスイッチ異常判断によりフェールセーフ制御が指令されている途中であっても、レンジ信号が正常になった場合はフェールセーフ制御を終了して、誤ったロックアップ解除を回避することができる。
なお、本発明に係るコントローラは、インヒビタスイッチから認識したレンジに基づいて自動変速機に変速指令するコントローラであってもよく、この場合、レンジ認識装置を自動変速機の変速制御装置として構成することにより、変速制御装置全体の大型化を招くことがない。
以下、本発明の一形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明である自動変速機の制御装置を示すシステム図であり、図2に、後述のインヒビタスイッチを示す。図1において、符号1は、運転者が操作するセレクトレバーである。セレクトレバー1は、シフトゲート2をスライドする度に、このシフトゲート2脇に標記された各レンジP,R,N,D,L毎に位置決めされる。
またセレクトレバー1には、インヒビタスイッチ3が一体に設けられている。インヒビタスイッチ3は、図2に示す如く、セレクトレバー1の操作によって個別に接続される4つの端子3a,3b,3c,3d,3eを有し、各端子3a〜3eに応じた単一信号をレンジ信号として出力する。即ち、セレクトレバー1が端子3aに接続されると、端子3aは、駐車を目的としたP(パーキング)レンジを示すPレンジ信号を出力し、セレクトレバー1が端子3bに接続されると端子3bは、後進を目的としたR(リバース)レンジを示すRレンジ信号を出力する。また、セレクトレバー1が端子3cに接続されると、端子3cは、停車等を目的としたN(ニュートラル)レンジを示すNレンジ信号を出力し、セレクトレバー1が端子3dに接続されると、端子3dは、運転操作等に応じた変速比を適宜選択し通常の走行を目的としたD(ドライブ)レンジを示すDレンジ信号を出力する。更に、セレクトレバー1が端子3eに接続されると、端子3eは、所定の低変速比(1速又は2速相当)を選択しエンジンブレーキ等の低速走行を目的としたL(ロー)レンジを示すLレンジ信号を出力する。
符号4は、インヒビタスイッチ3からのレンジ信号の入力により運転者の要求するレンジを認識するコントローラである。このコントローラ4は、マイクロコンピュータ等の高速な演算能力をもったIC(集積回路)であって、インヒビタスイッチ3からのレンジ信号Sの入力により運転者の要求するレンジを認識する。
本形態において、コントローラ4はまた、同時に自動変速機6を制御する。自動変速機6は、エンジン7からの出力が入力されるロックアップ式トルクコンバータ6aと、このトルクコンバータ6aの出力を変速する自動変速機構6bとからなる。なお、自動変速機構5bは、クラッチ及びブレーキ等の摩擦要素を備える有段式の自動変速機構であって、コントロールバルブユニット5に内蔵した各ソレノイドバルブ(図示せず)をデューティ制御することにより各種摩擦要素の締結・解放する。
ここで、図3(a),(b)はそれぞれ、セレクトレバー1で選択したレンジにおいて従来のインヒビタスイッチ30からコントローラ40に入力されるレンジ信号と、本発明に係るインヒビタスイッチ3からコントローラ4に入力されるレンジ信号とを示す。また、図4は、本発明に係るコントローラ4にて、各レンジ毎に処理されるべき結果を示す判定図である。なお、図4に示す如く、コントローラ4は、レンジ処理に基づいたレンジを認識する。
従来のインヒビタスイッチ30は、図6に示す如く、セレクトレバー1の操作によって個別に接続される端子30a〜30eからなる。即ち、従来スイッチ30では、図3(a)に示す如く、当該端子30a〜30eに応じたレンジ信号P,R,N,D,Lを断続的に出力することになり、各レンジ間に介在する中間位置X1〜X4においてはレンジ信号が入力されない無信号状態となる。
これに対し、本形態に係るインヒビタスイッチ3は、図2に示す如く、Dレンジ信号Dを出力する端子3dと、Lレンジ信号Lを出力する端子3eとの互いに向き合う末端部分のうち、Dレンジ信号Dを出力する端子3dの末端部分をLレンジ信号Lを出力する端子3eの末端部分に向かって延長し、D-L中間レンジとLレンジとのレンジ境界線L上にて、Dレンジ信号DとLレンジ信号Lとを同時に出力するようオーバーラップさせている。即ち、インヒビタスイッチ3では、図3(b)に示す如く、DレンジとLレンジとの間の中間位置X4、即ち、D-L中間レンジX4のほとんどの領域ではDレンジ信号Dを出力するが、レンジ境界線L付近では、Dレンジ信号DとLレンジ信号Lとを同時に出力する。
また、図3(c)には、自動変速機構6bにて後進走行を確保するために必要な油圧(所謂、フォワードクラッチ圧)PDを発生させる領域と、前進走行を確保するために必要な油圧(所謂、リバースクラッチ圧)PRを発生させる領域とを示す。この図3(c)に示す如く、D-L中間レンジX4において、自動変速機6を正常に動作させるためにはフォワードクラッチ圧PDを発生させておく必要があるが、従来のインヒビタスイッチ30は、D-L中間レンジX4ではレンジ信号が入力されない状態となる。このため、従来のコントローラ40では、D-L中間レンジX4においても、この無信号状態が予め設定した時間(例えば、5秒)以上経過したらインヒビタスイッチ30の異常であると判断し、自動変速機6にロックアップを解除するようフェールセーフ制御を指令していた。
これに対し、本発明に係るインヒビタスイッチ3は、端子3dと端子3eとの互いに向き合う末端部分のうち、端子3dの末端部分を端子3eの末端部分に向かって延長し、Dレンジ信号DとLレンジ信号Lとを同時に出力するようオーバーラップさせているため、図4(a)に示す如く、D-L中間レンジX4にて常にDレンジ信号Dを出力する。このため、D-L中間レンジX4にて、誤ってロックアップを解除することがない。しかも、この場合、図4(b)に示す如く、D-L中間レンジX4をDレンジとして認識するため、高価なインヒビタスイッチを用いてレンジ毎に複数信号を出力してD-L中間レンジ位置X4を認識する必要がなく、コントローラ4でレンジを認識するための処理も簡素化される。
従って、本発明によれば、セレクトレバー1がD-L中間レンジX4にある状態において発生し得る、誤ったロックアップの解除を、簡便かつ安価であって、しかも、確実に防止することができる。加えて、コントローラ4は、Dレンジ信号DとLレンジ信号Lとが同時に入力されるレンジ境界線L付近をDレンジと認識し、当該中間レンジX4では、自動変速機3にて運転状態に応じた変速比を適宜選択させるから、安定した走行状態を保つ領域を広く確保することができる。
また、本発明によれば、Dレンジ信号Dを出力する端子3dと、Lレンジ信号Lを出力する端子3eとの互いに向き合う末端部分のうち、Lレンジ信号Lを出力する端子3eの末端部分をDレンジ信号Dを出力する端子3eの末端部分に向かって延長し、Dレンジ信号DとLレンジ信号Lとを同時に出力するようオーバーラップさせてもよいが、本形態では、Dレンジ信号Dを出力する端子3eの末端部分をLレンジ信号Lを出力する端子3eの末端部分に向かって延長し、Dレンジ信号DとLレンジ信号Lとを同時に出力するようオーバーラップさせている。この場合、コントローラ4は、D-L中間レンジX4をDレンジと認識し、自動変速機6にて運転状態に応じた変速比を適宜選択させるから、当該中間レンジX4では安定した走行状態を保つことができる。
なお、図5は、図4におけるDレンジ信号DとLレンジ信号Lとのオーバーラップ部分Aを示す拡大図である。レンジ境界線Lは、セレクトレバー1をシフトゲート脇に標記したレンジに位置決めするためのハードウェア上の停止位置、いわゆるディテント停止位置によって決まる。このため、レンジ境界線Lは、図5に示す如く、ディテント停止位置のばらつきWによって変動するので、本形態にあっては、ディテント停止位置のばらつきWの両端それぞれに、Dレンジ信号DとLレンジ信号Lとがオーバーラップしない領域W1,W2を設けている。かかる構成によれば、Lレンジでの断線判定を行うことができる。
加えて、本発明にあっては、D-L中間レンジX4にて、Dレンジ信号DとLレンジ信号Lとに加え、これらと異なるレンジ信号P,R,Nの少なくともいずれか一つが同時に入力される多重入力状態が所定時間(例えば、t1=0.1秒)まで継続される場合、インヒビタスイッチ3が異常であると判断する。かかる構成によれば、仮に多重入力という異常な状況が生じても、上記所定時間t1内の待ちにより、外乱等に起因する僅かなレンジ信号の乱れが排除されるため、コントローラ3は、必要最小限の範囲の状況で自動変速機6に対して適切なフェールセーフ制御を指令することができる。なお、このフェールセーフ制御とは既存のものであって、例えば、エンジントルクダウンや変速比を固定するセレクト制御等をいう。
更に、コントローラ3は、前記多重入力状態が上記所定時間t1よりも更に長い設定時間(例えば、t2=2秒)内に終了した場合、インヒビタスイッチ3が正常復帰したと判断する。かかる構成によれば、前記所定時間t1内には発見できずにインヒビタスイッチ3が異常であるとした判断を修正できるため、コントローラ4は、最初のインヒビタスイッチ異常判断によりフェールセーフ制御が指令されている途中であっても、レンジ信号が正常になった場合はフェールセーフ制御を終了して、誤ったロックアップの解除を回避することができる。特に、中間レンジX4にて、多重入力状態が上記設定時間t2以上継続した場合は、インヒビタスイッチ3の異常として故障履歴に残すと同時に、そのレンジはDレンジとして認識する。
また、本発明にあっては、例えば、図4の領域Bに示す如く、N-D中間レンジX3にてレンジ信号が入力されない場合、そのレンジを自動変速機内の動力伝達系を切断するNレンジと認識する。かかる構成によれば、DレンジからNレンジへのセレクトレバー1の操作中においても、N-D中間レンジX3にて確実に一旦Nレンジの認識ができるため、そのセレクトレバー操作中に改めて入力されたDレンジ信号DによるDレンジ認識処理が不安定になることなく実現できる。
特に、レンジ信号が入力されない状態が所定時間T1(例えば、T1=0.1秒)まで継続した場合、インヒビタスイッチ3が異常であると判断すれば、仮にレンジ信号が入力されない状態が生じても、この所定時間T1の待ちにより、外乱等に起因する僅かなレンジ信号の乱れが排除されるため、コントローラ4は、必要最小限の範囲の状況で自動変速機6に対して適切なフェールセーフ制御を指令することができる。なお、このフェールセーフ制御も既存のものであって、例えば、エンジントルクダウンや変速比を固定するセレクト制御等をいう。
そして更に、レンジ信号が入力されない状態が所定時間T1よりも更に長い設定時間(例えば、T2=5秒)内に終了した場合、インヒビタスイッチ3が正常復帰したと判断すれば、所定時間T1内には発見できずにインヒビタスイッチ3が異常であるとした判断を修正できるため、コントローラ4は、最初のインヒビタスイッチ異常判断によりフェールセーフ制御が指令されている途中であっても、レンジ信号が正常になった場合はフェールセーフ制御を終了して、誤ったロックアップの解除を回避することができる。特に、中間レンジX4にて、レンジ信号が入力されない状態が上記設定時間T2以上継続した場合も、インヒビタスイッチ3の異常として故障履歴に残すと同時に、そのレンジはDレンジとして認識する。
なお、本発明に係るコントローラ3は、インヒビタスイッチ3から認識したレンジに基づいて自動変速機6に変速指令するコントローラであるため、レンジ認識装置を自動変速機の変速制御装置として構成することにより、変速制御装置全体の大型化を招くことがない。
上述したところは、本発明の一形態を示したに過ぎず、特許請求の範囲において様々な変更を加えることができる。なお、自動変速機構6bは、ギア式の有段変速機構に限ることなく、ベルト式又はトロイダル型無段変速機構など、その具体的な構造は問わない。
本発明である自動変速機のレンジ認識装置の一形態を示すシステム図である。 同形態における、本発明に係るインヒビタスイッチを例示するシステム図である。 (a),(b)はそれぞれ、セレクトレバーで選択したレンジにおいて従来のインヒビタスイッチからコントローラに入力されるレンジ信号と、本発明に係るインヒビタスイッチからコントローラに入力されるレンジ信号とを示し、(c)には、自動変速機構にて後進走行を確保するために必要な油圧PDを発生させる領域と、前進走行を確保するために必要な油圧PRを発生させる領域とを示す比較図である。 同形態のコントローラにて、各レンジ毎に処理されるべき結果を示す判定図である。 図4におけるDレンジ信号DとLレンジ信号Lとのオーバーラップ部分Aを示す拡大図である。 従来のインヒビタスイッチを用いた自動変速機のレンジ認識装置を例示するシステム図である。
符号の説明
1 セレクトレバー
2 スフとゲート
3 インヒビタスイッチ
4 コントローラ
5 コントロールバルブユニット
6 自動変速機
6a ロックアップ式トルクコンバータ
6b 有段自動変速機構
7 エンジン

Claims (8)

  1. セレクトレバー操作によって個別に接続される複数の端子を有し当該端子に応じたレンジ信号を出力するインヒビタスイッチと、このインヒビタスイッチからのレンジ信号の入力により運転者の要求するレンジを認識するコントローラとを備えた自動変速機のレンジ認識装置において、
    前記インヒビタスイッチは、運転状態に応じた変速比を適宜選択する走行レンジを要求する走行レンジ信号を出力する端子と、所定の低変速比を選択するエンジンブレーキレンジを要求するエンジンブレーキレンジ信号を出力する端子とを有し、これら端子の互いに向き合う末端部分を走行レンジ信号とエンジンブレーキレンジ信号とを同時に出力するようオーバーラップさせたものであり、
    前記コントローラは、走行レンジ信号とエンジンブレーキレンジ信号とが同時に入力される場合に走行レンジと認識するものであることを特徴とする自動変速機のレンジ認識装置。
  2. 走行レンジ信号を出力する端子と、エンジンブレーキ信号を出力する端子との互いに向き合う末端部分のうち、走行レンジ信号を出力する端子の末端部分をエンジンブレーキ信号を出力する端子の末端部分に向かって延長し、走行レンジ信号とエンジンブレーキレンジ信号とを同時に出力するようオーバーラップさせたことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機のレンジ認識装置。
  3. 前記コントローラは、走行レンジ信号とエンジンブレーキレンジ信号とに加え、これらと異なるレンジ信号が同時に入力される多重入力状態が所定時間まで継続された場合、インヒビタスイッチが異常であると判断するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動変速機のレンジ認識装置。
  4. 前記コントローラは、前記多重入力状態が前記所定時間よりも更に長い設定時間内に終了した場合、インヒビタスイッチが正常復帰したと判断するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動変速機のレンジ認識装置。
  5. 前記コントローラは、レンジ信号が入力されない場合、そのレンジを自動変速機内の動力伝達系を切断するニュートラルレンジと認識するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の自動変速機のレンジ認識装置。
  6. 前記コントローラは、レンジ信号が入力されない状態が所定時間まで継続した場合、インヒビタスイッチが異常であると判断するものであることを特徴とする請求項5に記載の自動変速機のレンジ認識装置。
  7. 前記コントローラは、レンジ信号が入力されない状態が前記所定時間よりも更に長い設定時間内に終了した場合、インヒビタスイッチが正常復帰した判断するものであることを特徴とする請求項6に記載の自動変速機のレンジ認識装置。
  8. 前記コントローラは、インヒビタスイッチから認識したレンジに基づいて自動変速機に変速指令を行うものであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の自動変速機のレンジ認識装置。

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