JP6670116B2 - 自動変速機の異常検出装置及び自動変速機の異常検出方法 - Google Patents

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本発明は、自動変速機の異常検出装置及び自動変速機の異常検出方法に関する。
変速レバーの位置をインヒビタスイッチからの信号に基づき検出する自動変速機が知られている。特許文献1、2では、インヒビタスイッチからの信号が無入力状態になることが開示されている。
特開2006−194371号公報 特許第4442720号公報
インヒビタスイッチからの信号は、断線等による異常時だけでなく、正常時に変速レバーがレンジ間の無信号領域を通過する際にも無入力状態になる。このため、正常な状態を異常と誤検知しないようにするために、最も遅い変速レバー操作を考慮した共通の無入力異常検出時間に基づき、無入力異常を検出することが考えられる。
しかしながらこの場合には、最も遅い変速レバー操作を考慮した共通の無入力異常検出時間を無入力の検出時間が経過するまでの間、無入力異常を確定することができないので、無入力異常の確定に時間がかかる虞がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、インヒビタスイッチからの信号の無入力異常を早期に確定することが可能な自動変速機の異常検出装置及び自動変速機の異常検出方法を提供することを目的とする。
本発明のある態様の自動変速機の異常検出装置は、変速レバーと、前記変速レバーの位置を検出するインヒビタスイッチと、を備える自動変速機の異常検出装置であって、前記変速レバーで選択されるレンジの遷移パターンが、互いに隣り合わないレンジ間の選択レンジの遷移パターンであるレンジ飛ばしパターンの場合に、互いに隣り合うレンジ間の選択レンジの遷移パターンである隣接パターンの場合よりも短い時間で無入力異常を検出する検出部、を備え、前記レンジ飛ばしパターンは、第1パターンと、前記第1パターンと異なる第2パターンと、を含み、前記検出部は、前記第1パターンが検出された場合に前記第2パターンが検出された場合よりも短い時間で、前記無入力異常を検出する。
また、本発明の別の態様の自動変速機の異常検出装置は、変速レバーと、前記変速レバーの位置を検出するインヒビタスイッチと、を備える自動変速機の異常検出装置であって、前記変速レバーで選択されるレンジの遷移パターンが、互いに隣り合わないレンジ間の選択レンジの遷移パターンであるレンジ飛ばしパターンの場合に、互いに隣り合うレンジ間の選択レンジの遷移パターンである隣接パターンの場合よりも短い時間で、無入力異常を検出する検出部、を備え、前記レンジ飛ばしパターンは、第1パターンと、前記第1パターンと異なる第2パターンと、を含み、前記検出部は、無入力異常検出時間に基づき前記無入力異常を検出する一方、前記第1パターンが検出された場合には、前記第1パターンが検出されたことに基づき、前記無入力異常を検出し、前記第2パターンが検出された場合には、前記無入力異常検出時間よりも短い無入力異常検出時間に基づき、前記無入力異常を検出する。
本発明の別の態様によれば、変速レバーと、前記変速レバーの位置を検出するインヒビタスイッチと、を備える自動変速機の異常検出方法であって、前記変速レバーで選択されるレンジの遷移パターンが、互いに隣り合わないレンジ間の選択レンジの遷移パターンであるレンジ飛ばしパターンの場合に、互いに隣り合うレンジ間の選択レンジの遷移パターンである隣接パターンの場合よりも短い時間で無入力異常を検出し、前記レンジ飛ばしパターンは、第1パターンと、前記第1パターンと異なる第2パターンと、を含み、前記第1パターンが検出された場合に前記第2パターンが検出された場合よりも短い時間で、前記無入力異常を検出すること、を含む自動変速機の異常検出方法が提供される。
これらの態様によれば、遷移パターンがレンジ飛ばしパターンの場合に隣接パターンの場合よりも短い時間でインヒビタスイッチからの信号の無入力異常を検出するので、共通の無入力異常検出時間を設定する場合と比較して、無入力異常の早期確定を図ることができる。
変速機の要部を示す断面図である。 インヒビタスイッチの無信号領域の説明図である。 第1実施形態で行われる制御の一例をフローチャートで示す図である。 第2実施形態で行われる制御の一例をフローチャートで示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、変速機TMの要部を示す断面図である。
変速機TMは自動変速機であり、変速機構1と、油圧制御回路2と、セレクトレバー3と、インヒビタスイッチ4と、コントローラ5と、を備える。
変速機構1は、自動変速機構であり、本実施形態ではベルト式の無段変速機構が用いられる。変速機構1は、有段変速機構やトロイダル式の無段変速機構であってもよい。
油圧制御回路2は、変速機構1の元圧であるライン圧や変速機構1の制御油圧を制御する。油圧制御回路2は、マニュアル弁2aを含む。マニュアル弁2aは、リンク機構を介してセレクトレバー3に接続され、セレクトレバー3の動作に応じて駆動する。マニュアル弁2aは、選択レンジが走行レンジである場合に開弁し、選択レンジが非走行レンジである場合に閉弁する。
セレクトレバー3は、変速機TMのレンジの選択に用いられる変速レバーである。変速機TMのレンジは、Pレンジすなわちパーキングレンジ、Rレンジすなわちリバースレンジ、Nレンジすなわちニュートラルレンジ、Dレンジすなわちドライブレンジ、及びLレンジすなわちローレンジを含む。セレクトレバー3は、この順にレンジを選択できるように設けられる。セレクトレバー3の位置は、セレクトレバー3の操作に応じて回転する回転軸の角度位置で表すことができる。
インヒビタスイッチ4は、セレクトレバー3の位置を検出することで、セレクトレバー3による選択レンジを検出する。インヒビタスイッチ4は、検出した選択レンジに応じた信号を出力する。以下では、インヒビタスイッチをINHSWと称す。
コントローラ5は、電子制御装置であり、コントローラ5にはINHSW4等からの信号が入力される。コントローラ5は、入力される信号に基づき油圧制御回路2を制御することで、変速機構1の変速比を制御することができる。
ところで、INHSW4からの信号であるINHSW信号は、断線等による異常時だけでなく、次に説明するように正常時にも無入力状態になる。
図2は、INHSW4の無信号領域NSの説明図である。図2では、マニュアル弁2aの開弁域についても併せて示す。
INHSW4では、セレクトレバー3の位置に応じて各レンジの導通域、具体的にはPレンジ導通域、Rレンジ導通域、Nレンジ導通域、Dレンジ導通域及びLレンジ導通域が設定される。INHSW4は、セレクトレバー3の位置が導通域にある場合、その導通域に対応するレンジを選択レンジとして検出する。マニュアル弁2aの開弁域は、Rレンジの導通域内と、Dレンジ及びLレンジの導通域すなわち前進レンジの導通域内とに設定される。
Pレンジ導通域及びRレンジ導通域は、重なり合わないように設定される。Rレンジ導通域及びNレンジ導通域と、Nレンジ導通域及びDレンジ導通域とについても同様である。結果、これらの導通域同士の間には、無信号領域NSが形成される。無信号領域NS1は、Nレンジ導通域及びDレンジ導通域間の無信号領域NSを示す。無信号領域NS2は、Pレンジ導通域及びRレンジ導通域間の無信号領域NSを示し、無信号領域NS3は、Rレンジ導通域及びNレンジ導通域間の無信号領域NSを示す。
セレクトレバー3の位置がこのような無信号領域NSにある場合、正常時でもINHSW信号は無入力状態になる。
次に、セレクトレバー3で選択されるレンジの遷移パターンについて説明する。遷移パターンは、2つのレンジ間の選択レンジの遷移パターンであり、選択レンジの順番は順不同とされる。
遷移パターンは、互いに隣り合うレンジ間の選択レンジの遷移パターンである隣接パターンP1を含む。隣接パターンP1は、Pレンジ及びRレンジ間、Rレンジ及びNレンジ間、Nレンジ及びDレンジ間で選択レンジが遷移する場合を含む。以下、Pレンジ及びRレンジ間をP−R間と称す。他のレンジ間についても同様である。
遷移パターンは、互いに隣り合わないレンジ間の選択レンジの遷移パターンであるレンジ飛ばしパターンP2をさらに含む。レンジ飛ばしパターンP2は、P−N間、P−D間、R−L間、N−L間で選択レンジが遷移する場合を含む。
隣接パターンP1とレンジ飛ばしパターンP2とは具体的にはともに、対応するINHSW4の導通域間に無信号領域NSを含む2つのレンジ間の選択レンジの遷移パターンとされる。
遷移パターンが隣接パターンP1の場合、2つの選択レンジの導通域間には無信号領域NSしか存在しない。このため、この場合にINHSW信号の無入力異常を検出するためには、無信号領域NSに応じてINHSW信号が無入力となっている場合と、断線等の異常によってINHSW信号が無入力となっている場合とを区別する必要がある。
遷移パターンがレンジ飛ばしパターンP2の場合、2つの選択レンジ間には無信号領域NSだけでなく、2つの選択レンジ間のレンジである通過レンジに対応する導通域も含まれる。したがってこの場合には、選択レンジ間でINHSW信号が無入力のままであれば、断線等の異常によってINHSW信号が無入力となっている、と判断することができる。
このような事情に鑑み、本実施形態では、コントローラ5が次に説明する制御を実行することで、INHSW信号の無入力異常を検出する。
図3は、本実施形態でコントローラ5が行う制御の一例をフローチャートで示す図である。
ステップS1で、コントローラ5はINHSW信号が無入力であるか否かを判定する。ステップS1で肯定判定であれば、処理はステップS2に進む。
ステップS2で、コントローラ5は、INHSW信号の前回値VBを記憶しているか否かを判定する。換言すれば、コントローラ5は、INHSW信号が無入力になる直前の選択レンジを記憶しているか否かを判定する。ステップS2で否定判定であれば、処理はステップS3に進む。
ステップS3で、コントローラ5は、前回値VBを記憶する。前回値VBの記憶は、INHSW信号を記憶する一方、INHSW信号が無入力となった際に、その直前のINHSW信号を前回値VBとして記憶することで行うことができる。ステップS3の後には、処理はステップS4に進む。ステップS2で肯定判定であった場合も、処理はステップS4に進む。
ステップS4で、コントローラ5は、INHSW信号の無入力の検出時間TNをカウントする。
ステップS5で、コントローラ5は、検出時間TNが第1設定時間TD1を経過したか否かを判定する。
第1設定時間TD1は、INHSW信号が無入力であることを無入力異常として検出するための無入力異常検出時間である。第1設定時間TD1は、第1無入力異常検出時間であり、遷移パターンが隣接パターンP1の場合を考慮して設定される。
第1設定時間TD1は具体的には、隣接パターンP1の各遷移パターンに共通の値に設定される。第1設定時間TD1は、例えば30秒であり、本実施形態では最も遅いセレクトレバー3の操作を考慮した値に設定される。第1設定時間TD1は、前回値VBに応じて設定されるなど、隣接パターンP1の各遷移パターンに共通の値として設定されなくてもよい。第1設定時間TD1は、実験等により予め設定することができる。
INHSW信号が第1設定時間TD1よりも長い間、無入力の場合、選択レンジ間の隔たりが隣接パターンP1よりも大きいレンジ飛ばしパターンP2の場合を含め、INHSW信号が無入力領域NSに応じて無入力になっているのではない、と判断できる。
このため、ステップS5で肯定判定であれば、処理はステップS11に進み、コントローラ5は、無入力異常を検出及び確定する。ステップS11の後には、本フローチャートの処理は終了する。
ステップS5で否定判定であれば、処理はステップS1に戻る。また、ステップS1で否定判定であれば、処理はステップS6に進む。
ステップS6で、コントローラ5は、遷移パターンがレンジ飛ばしパターンP2であるか否かを判定する。遷移パターンがレンジ飛ばしパターンP2であるか否かは、記憶している前回値VBと現在のINHSW信号とに基づき判定することができる。
ステップS6で否定判定であれば、遷移パターンは隣接パターンP1であり、且つINHSW信号は無入力領域NSに応じて無入力になっていた、と判断することができる。すなわち、INHSW4は正常と判断することができる。このため、ステップS6で否定判定であれば、処理はステップS12に進み、コントローラ5は、前回値VB及び検出時間TNをクリアする。ステップS12の後には、処理はステップS1に戻る。
ステップS6で肯定判定であれば、レンジ飛ばしパターンP2が検出され、遷移パターンが選択レンジ間に通過レンジを含むレンジ飛ばしパターンP2であったにもかかわらず、選択レンジ間でINHSW信号が無入力になっていた、と判断することができる。したがって、断線等による異常によって選択レンジ間でINHSW信号が無入力になっていた、と判断することができる。このため、ステップS6で肯定判定であれば、処理はステップS11に進み、コントローラ5は、無入力異常を検出及び確定する。
これにより、第1設定時間TD1に基づき無入力異常が検出及び確定される一方、レンジ飛ばしパターンP2が検出された場合には、レンジ飛ばしパターンP2が検出されたことに基づき、無入力異常が検出及び確定される。また、検出時間TNが第1設定時間TD1を経過する前に無入力異常が検出及び確定されるので、遷移パターンがレンジ飛ばしパターンP2の場合に隣接パターンP1の場合よりも短い時間で、無入力異常が検出及び確定される。
本実施形態では、コントローラ5が変速機TMの異常検出装置を構成するとともに、本フローチャートの処理を実行することで検出部を有した構成とされる。
次に、本実施形態の主な作用効果について説明する。
コントローラ5は、セレクトレバー3とINHSW4とを備える変速機TMの異常検出装置であり、遷移パターンがレンジ飛ばしパターンP2の場合に隣接パターンP1の場合よりも短い時間で、無入力異常を検出するように構成される。
このような構成のコントローラ5によれば、遷移パターンがレンジ飛ばしパターンP2の場合に隣接パターンP1の場合よりも短い時間でINHSW信号の無入力異常を検出するので、例えば第1設定時間TD1を共通の無入力異常検出時間として設定する場合と比較して、無入力異常の早期確定を図ることができる(請求項1に対応する効果)。
コントローラ5は、第1設定時間TD1に基づき無入力異常を検出する一方、レンジ飛ばしパターンP2が検出された場合には、レンジ飛ばしパターンP2が検出されたことに基づき、無入力異常を検出する。
このような構成のコントローラ5によれば、レンジ飛ばしパターンP2が検出された場合に、レンジ飛ばしパターンP2が検出されたことを以て、即座に無入力異常を確定することができる。
(第2実施形態)
図2に示すように、INHSW4の導通域の大きさは具体的には、対応するレンジによって異なっている。例えば、Nレンジ導通域は、Rレンジ導通域やDレンジ導通域と比較して狭くなっている。
このため、遷移パターンがレンジ飛ばしパターンP2の場合でも、Nレンジを通過レンジとするR−D間で選択レンジが遷移する場合には、セレクトレバー3の素早い操作によってNレンジが検出されずに、正常な場合を異常と誤検知してしまうことが懸念される。このような誤検知は例えば、通過レンジに対応する導通域が、INHSW信号を検出するサンプリング周期内に通過された場合に発生し得る。
このような事情に鑑み、本実施形態ではコントローラ5が次のように制御を行う。
図4は、本実施形態でコントローラ5が行う制御の一例をフローチャートで示す図である。以下では、図3に示すフローチャートの異なる部分について主に説明する。
ステップS1で否定判定であった場合、コントローラ5はステップS6Aで、遷移パターンが第1パターンP21であるか否かを判定する。また、ステップS6Aで否定判定であった場合、コントローラ5はステップS6Bで、遷移パターンが第2パターンP22であるか否かを判定する。
第1パターンP21と第2パターンP22とはともに、レンジ飛ばしパターンP2に含まれる遷移パターンである。したがって、ステップS6A及びステップS6Bの判定は、記憶している前回値VBと現在のINHSW信号とに基づき行うことができる。
第1パターンP21は、セレクトレバー3の素早い操作によっても、選択レンジ間の通過レンジが検出される遷移パターンとして設定される。第2パターンP22は、セレクトレバー3の素早い操作によって、選択レンジ間の通過レンジが検出されない可能性がある遷移パターンとして設定される。結果、第2パターンP22には、選択レンジ間の全通過レンジに対応するINHSW4の合計導通域が、第1パターンP21よりも狭い遷移パターンが設定される。
本実施形態では具体的には、第1パターンP21は、P−N間、P−D間、R−L間及びN−L間で選択レンジが遷移する場合とされ、第2パターンP22は、R−D間で選択レンジが遷移する場合とされる。第2パターンP22は、Nレンジを通過レンジとすることで、対応する導通域が最も狭い通過レンジを通過レンジとする遷移パターンとされる。
ステップS6Aで肯定判定であれば、処理はステップS11に進む。すなわちこの場合には、通過レンジを検出できずに正常な場合を異常と誤検知することがないので、コントローラ5は、無入力異常を検出及び確定する。これにより、遷移パターンが第1パターンP21が検出された場合に、第1パターンP21が検出されたことに基づき、無入力異常が検出及び確定される。
ステップS6Bで肯定判定であれば処理はステップS7に進み、コントローラ5は、検出時間TNが第2設定時間TD2を経過したか否かを判定する。
第2設定時間TD2は、無入力異常検出時間であり、遷移パターンが第2パターンP22の場合の無入力異常検出時間として設定される第2無入力異常検出時間である。第2設定時間TD2は、例えば0.5秒であり、第1設定時間TD1よりも短く設定される。第2設定時間TD2は、セレクトレバー3の操作が素早い操作か否かを判定するための判定値として設定される。第2設定時間TD2は、実験等により予め設定することができる。
ステップS7で否定判定であれば、セレクトレバー3の操作が素早かったため、通過レンジを間に含む選択レンジ間でINHSW信号が無入力になっていた可能性があると判断することができる。このためこの場合には、処理はステップS12に進み、コントローラ5は、前回値VB及び検出時間TNをクリアする。ステップS6Bで否定判定の場合も、処理はステップS12に進む。
ステップS7で肯定判定であれば、セレクトレバー3の操作が素早くなかったにもかかわらず、通過レンジを間に含む選択レンジ間でINHSW信号が無入力になっていたと判断することができる。したがって、断線等による異常によって選択レンジ間でINHSW信号が無入力になっていたと判断することができる。このためこの場合には、処理はステップS11に進み、コントローラ5は、無入力異常を検出及び確定する。
これにより、第2パターンP22が検出された場合に、第2設定時間TD2に基づき無入力異常が検出及び確定される。また、第2パターンP22が検出された場合に第1パターンP21が検出された場合と異なる検出態様、換言すれば異なる検出方法で無入力異常が検出される。さらに、第1パターンP21が検出された場合には第2パターンP22が検出された場合よりも短い時間で、無入力異常が検出及び確定される。
次に、本実施形態の主な作用効果について説明する。
レンジ飛ばしパターンP2は、第1パターンP21と、第1パターンP21と異なる第2パターンP22と、を含む。コントローラ5は、第1パターンP21が検出された場合に第2パターンP22が検出された場合よりも短い時間で、無入力異常を検出する。
このような構成によれば、レンジ飛ばしパターンP2が検出された場合に、無入力異常の早期確定を図りつつも、正常な状態を異常と誤検知してしまう可能性をさらに考慮して、無入力異常を検出及び確定することができる(請求項に対応する効果)。
コントローラ5は、第2パターンP22が検出された場合に第1パターンP21が検出された場合と異なる検出態様で無入力異常を検出する。
このような構成によれば、正常な状態を異常と誤検知してしまう可能性がある場合に、無入力異常の検出及び確定を適切に図ることができる(請求項に対応する効果)。
コントローラ5は、第1パターンP21が検出された場合、第1パターンP21が検出されたことに基づき、無入力異常を検出する。また、コントローラ5は、第2パターンP22が検出された場合、第2設定時間TD2に基づき、無入力異常を検出する。
このような構成によれば、セレクトレバー3の素早い操作によっても選択レンジ間の通過レンジが検出される場合と、セレクトレバー3の素早い操作によって選択レンジ間の通過レンジが検出されない可能性がある場合とで、無入力異常の早期確定を適切に図ることができる(請求項に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上述した実施形態では、第1パターンP21が、セレクトレバー3の素早い操作によっても選択レンジ間の通過レンジが検出される遷移パターンとして設定され、コントローラ5が、第1パターンP21が検出された場合に、第1パターンP21が検出されたことに基づき、無入力異常を検出及び確定する場合について説明した。
しかしながら、第1パターンP21は例えば、セレクトレバー3の素早い操作によって選択レンジ間の通過レンジが検出されない可能性が第2パターンよりも低い遷移パターンとして設定されてもよい。すなわち、第1パターンP21及び第2パターンP22は、セレクトレバー3の素早い操作によって、選択レンジ間の通過レンジが検出されない可能性がある場合を段階的に区別するように設定されてもよい。
この場合、コントローラ5は例えば、第1パターンP21が検出された場合に、第2設定時間TD2よりも短い第3無入力異常検出時間に基づき、無入力異常を検出及び確定するように構成することができる。すなわち、コントローラ5は、第1パターンP21が検出された場合と第2パターンP22が検出された場合とで、それぞれの場合に応じた無入力異常検出時間に基づき、無入力異常を検出及び確定するように構成されてもよい。
上記に関連し、コントローラ5は、遷移パターンが、第1パターンP21が検出された場合と第2パターンP22が検出された場合とを含むレンジ飛ばしパターンP2の場合に、第2設定時間TD2に基づき、無入力異常を検出するように構成されてもよい。すなわち、コントローラ5は、遷移パターンがレンジ飛ばしパターンP2の場合に、第1パターンP21と第2パターンP22とを区別することなく、第2設定時間TD2に基づき、無入力異常を検出することも可能である。
上述した実施形態では、コントローラ5が、第2パターンP22が検出された場合に、第2設定時間TD2に基づき無入力異常を検出する場合について説明した。
しかしながら、コントローラ5は、第1パターンP21が検出された場合に無入力異常検出時間に基づき無入力異常を検出及び確定するように構成される場合を含め、第2パターンP22が検出された場合に、第1パターンP21が検出された場合と異なるその他の検出態様で無入力異常を検出及び確定するように構成されてもよい。その他の検出態様としては例えば、INHSW4の導通確認による断線検出を行うことなどが挙げられる。
上述した実施形態では、コントローラ5が、第1パターンP21が検出された場合と第2パターンP22が検出された場合とでともに、隣接パターンP1の場合よりも短い時間で、無入力異常を検出及び確定する場合について説明した。
しかしながら、コントローラ5は、遷移パターンがレンジ飛ばしパターンP2のうち少なくとも第1パターンP21の場合に、隣接パターンP1の場合よりも短い時間で、無入力異常を検出及び確定するように構成されてもよい。
すなわち、遷移パターンがレンジ飛ばしパターンP2の場合に隣接パターンP1の場合よりも短い時間で、無入力異常を検出及び確定することは、レンジ飛ばしパターンP2が第1パターンP21であることを含む。
同様に、レンジ飛ばしパターンP2が検出された場合に、レンジ飛ばしパターンP2が検出されたことに基づき、無入力異常を検出及び確定することは、レンジ飛ばしパターンP2が第1パターンP21であることを含む。
上述した実施形態では、コントローラ5が変速機TMの異常検出装置として構成されるとともに、検出部を有した構成とされる場合について説明した。しかしながら、変速機TMの異常検出装置及び検出部は例えば、複数のコントローラで実現されてもよい。
1 変速機構
2 油圧制御回路
3 セレクトレバー(変速レバー)
4 INHSW
5 コントローラ(検出部)
NS 無信号領域
TM 変速機

Claims (4)

  1. 変速レバーと、前記変速レバーの位置を検出するインヒビタスイッチと、を備える自動変速機の異常検出装置であって、
    前記変速レバーで選択されるレンジの遷移パターンが、互いに隣り合わないレンジ間の選択レンジの遷移パターンであるレンジ飛ばしパターンの場合に、互いに隣り合うレンジ間の選択レンジの遷移パターンである隣接パターンの場合よりも短い時間で無入力異常を検出する検出部、
    を備え
    前記レンジ飛ばしパターンは、第1パターンと、前記第1パターンと異なる第2パターンと、を含み、
    前記検出部は、前記第1パターンが検出された場合に前記第2パターンが検出された場合よりも短い時間で、前記無入力異常を検出する、
    ことを特徴とする自動変速機の異常検出装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機の異常検出装置であって、
    前記検出部は、前記第2パターンが検出された場合に前記第1パターンが検出された場合と異なる検出態様で、前記無入力異常を検出する、
    ことを特徴とする自動変速機の異常検出装置。
  3. 変速レバーと、前記変速レバーの位置を検出するインヒビタスイッチと、を備える自動変速機の異常検出装置であって、
    前記変速レバーで選択されるレンジの遷移パターンが、互いに隣り合わないレンジ間の選択レンジの遷移パターンであるレンジ飛ばしパターンの場合に、互いに隣り合うレンジ間の選択レンジの遷移パターンである隣接パターンの場合よりも短い時間で、無入力異常を検出する検出部、
    を備え、
    前記レンジ飛ばしパターンは、第1パターンと、前記第1パターンと異なる第2パターンと、を含み、
    前記検出部は、無入力異常検出時間に基づき前記無入力異常を検出する一方、
    前記第1パターンが検出された場合には、前記第1パターンが検出されたことに基づき、前記無入力異常を検出し、
    前記第2パターンが検出された場合には、前記無入力異常検出時間よりも短い無入力異常検出時間に基づき、前記無入力異常を検出する、
    ことを特徴とする自動変速機の異常検出装置。
  4. 変速レバーと、前記変速レバーの位置を検出するインヒビタスイッチと、を備える自動変速機の異常検出方法であって、
    前記変速レバーで選択されるレンジの遷移パターンが、互いに隣り合わないレンジ間の選択レンジの遷移パターンであるレンジ飛ばしパターンの場合に、互いに隣り合うレンジ間の選択レンジの遷移パターンである隣接パターンの場合よりも短い時間で、無入力異常を検出し、
    前記レンジ飛ばしパターンは、第1パターンと、前記第1パターンと異なる第2パターンと、を含み、
    前記第1パターンが検出された場合に前記第2パターンが検出された場合よりも短い時間で、前記無入力異常を検出すること、
    を含むことを特徴とする自動変速機の異常検出方法。
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