JP2006103116A - 中空成形方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パリソンの内部に挿入されるエキスパンダパネルの駆動のために、上下方向シリンダに加えて一対の横方向シリンダを備えるため、中空成形装置の構造が複雑になる。また、均等な肉厚の中空成形品を得て中空成形品の軽量化を図ることができない。
【解決手段】 金型4a,4bより小さい形状の内金型5を型開き状態の金型4a,4bのセンター位置及び退避位置を相対的に採れるように設け、内金型5に被せるようにパリソンを押出し可能であると共に、内金型5に被せるように押出したパリソンを金型4a,4bの型閉じに際して2分割し、2分割状態のパリソン1を膨らませて中空成形品1fの形状を与える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、中空成形方法及びその装置に関するものである。
従来の中空成形方法として、例えば特許文献1に記載されるものが知られている。これは、図28に示すように、開閉可能な一対の金型63間にパリソン67を垂下させ、該パリソン67の所定部位の内周面と外周面とに各一対のクランプ部材68,69の各当接面を押し当てて上記所定部位をクランプし、このクランプ状態のままで、該クランプ部材68,69による上記パリソン67の上記所定部位の冷却を伴いつつ、上記クランプ部材68,69を上記パリソン67の上記所定部位以外の部分が延伸される方向に移動させて該所定部位以外の部分を薄肉化した後、上記一対の金型63を閉じ合わせ、その後、上記パリソン67の内側に加圧空気を吹き込んでブロー成形を行うことを特徴としている。61は中空成形装置、71は、押出装置62のダイ・コアである。
この一対のクランプ部材68,69の内、パリソン67の内周面に押し当てるエキスパンダパネル(68)を駆動するエキスパンダ部材駆動装置は、例えば左右一対に配置された2個のエキスパンダパネル68を一組として、この一組のエキスパンダパネル68,68を同時に駆動するもので、パリソン67の中心軸に略直交する方向(横方向)において互いに離間又は接近するように各エキスパンダパネル68を駆動する左右一対の横方向シリンダ41と、これら2個の横方向シリンダ41を上下方向に移動させる上下方向シリンダ44とを備え、上記各エキスパンダパネル68は、略L字形のアーム部材42を介して上記各横方向シリンダ41のピストンロッド41aに連結されている。
符号66は、インサート部材駆動装置であり、左右のクランプ部材である鋼板製ブラケット69,69’をインサート部材として成形型63内にインサートし、ブロー成形によつて成形品(シートバックフレーム)に一体成形させる。すなわち、インサート部材(69,69’)をパリソン67の中心軸に略直交する方向(横方向)において互いに離間又は接近するように駆動する。
これによれば、クランプ部材68,69によつてパリソン67の所定部位は直ちに冷却され、パリソン67の所定部位以外の部分が延伸されて薄肉化される際には、所定部位は肉厚が一定に維持される。その結果、成形品の厚肉部の肉厚を十分に高精度で設定することができ、肉厚部の薄肉部に対する板厚比を確実に所定値以上に保つことができる、としている。
特開平5−228987号公報
しかしながら、パリソン67の内部に挿入されるエキスパンダパネル68,68の駆動のために、上下方向シリンダ44に加えて一対の横方向シリンダ41を備えるため、中空成形装置の構造が複雑になるという技術的課題が存在していた。また、クランプ部材68,69は、パリソン67の所定部位の肉厚を一定に維持させながら、パリソン67の所定部位以外の部分を延伸させて薄肉化させる機能を有するものであり、均等な肉厚の中空成形品を得て中空成形品の軽量化を図ることができないという技術的課題が存在している。つまり、エキスパンダパネル68,68は、パリソン67の肉厚部の肉厚を維持する機能を有し、肉厚部を薄肉化させるものではないと共に、エキスパンダパネル68,68の押し当て部分に隣接する箇所の肉厚を厚くする機能も積極的には有していない。更に、パリソン67を左パリソン及び右パリソンに切断し2分割するものではなく、金型の型合わせ面に空気吹き込み口を形成しない限り、針状の空気吹き込み機構をパリソンに突き刺す必要があり、自由な形状の中空成形品を突き刺し傷を残すことなく成形することが困難である。
加えて、クランプ部材68,69をパリソン67の所定部位以外の部分が延伸される方向に移動させて所定部位以外の部分を薄肉化した後、一対の金型63を閉じ合わせ、その後、パリソン67の内側に加圧空気を吹き込んでブロー成形を行う。このように金型63の型閉じ前にパリソン67を薄肉化し、その後に型閉じし、ブロー成形を行うため、薄肉化するときにパリソン67の空冷が確実に進行し、ブロー成形に際して金型のキャビティが中空成形品に良好に転写されない傾向にある。
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑み、型開き状態の金型のセンター位置及び退避位置を相対的に採れるように内金型を設けると共に、金型の型開き・型閉じ運動を有効活用しながらパリソンを成形して、中空成形品を得ることを目的としてなされたもので、その構成は、次の通りである。
請求項1の発明は、金型4a,4bより小さい形状の内金型5を型開き状態の金型4a,4bのセンター位置及び退避位置を相対的に採れるように設け、内金型5に被せるようにパリソン1を押出し可能であると共に、内金型5に被せるように押出したパリソン1を内金型5の退避開始前までに2分割し、パリソン1を内金型5と金型4a,4bとの間に挟み、中空成形品1fの形状を与えることを特徴とする中空成形方法である。
請求項2の発明は、型開き状態の左・右金型4a,4bの間に、内金型5を相対移動させて配置させると共に押出装置のダイ・コア2からの筒状のパリソン1を型開き状態の左金型4a及び右金型4bと内金型5との間に垂下させ、内金型5の周囲に該パリソン1を配置させた状態で、
左・右金型4a,4bに第1の型閉じを与え、かつ、パリソン1を膨張させて左・右金型4a,4bの内面4cにパリソン1の少なくとも一部を密着させると共に、
内金型5の周囲に配置させる該パリソン1を内金型5の退避開始前までの間に左パリソン1a及び右パリソン1bに切断し、
切断したパリソン1の内の左パリソン1aを左金型4aに付着させ、右パリソン1bを右金型4bに付着させて左・右金型4a,4bを開き、内金型5を左・右金型4a,4bの間から相対的に退避させた後に、
左・右金型4a,4bに第2の型閉じを与え、左・右金型4a,4bによつて周囲を挟圧して軟化状態にある2分割したパリソン1a,1bを一体に溶着させ、中空成形品1fに成形することを特徴とする中空成形方法である。
請求項3の発明は、前記第1の型閉じを与えるとき、内金型5の外形面の少なくとも一部の接触部をパリソン1に押圧させて、左・右金型4a,4bの内面4cとの間で該パリソン1の肉厚調整を図ることを特徴とする請求項2の中空成形方法である。
請求項4の発明は、前記パリソン1の切断が、第1の型閉じを与える前に、押出装置のダイ・コア2からのパリソン1を切断してなされることを特徴とする請求項2又は3の中空成形方法である。
請求項5の発明は、前記内金型5の左右方向の中央部に、左・右パリソン1a,1b同士の密着を防ぐ突出部5bが形成され、第1の型閉じの際、左・右パリソン1a,1bの切断部1c付近が突出部5bの両側面に接触することを特徴とする請求項2,3又は4の中空成形方法である。
請求項6の発明は、前記内金型5の突出部5bの左右両側面にスペーサ部5dが突出形成され、左・右金型4a,4bの第1の型閉じのときにスペーサ部5dが左・右金型4a,4bの型合わせ面4dに当接し、左・右金型4a,4bの喰い切り部4e,4eと突出部5bとの間に隙間を形成することを特徴とする請求項5の中空成形方法である。
請求項7の発明は、前記内金型5の左右方向の中央部に、左・右パリソン1a,1b同士の密着を防ぐ突出部5bが形成され、パリソン1の切断が、第1の型閉じを与える際に左・右金型4a,4bの喰い切り部4e,4eが突出部5bに押し付けられてなされることを特徴とする請求項2又は3の中空成形方法である。
請求項8の発明は、前記内金型5の左右方向の中央部に、左・右パリソン1a,1b同士の密着を防ぐ突出部5bが形成され、パリソン1の切断が、第1の型閉じを与えた後に突出部5bから突出する分割刃27によつてなされることを特徴とする請求項2又は3の中空成形方法である。
請求項9の発明は、前記内金型5の接触部が、中空成形品1fのブロー比が大きくなる部分に隣接する部分にあり、中空成形品1fのブロー比が大きくなる部分の肉厚を増加させることを特徴とする請求項3の中空成形方法である。
請求項10の発明は、前記内金型5の接触部が、意図する中空成形品1fの内面形状に適合し、左・右金型4a,4bの第1の型閉じ状態でのキャビティ4cよりも中空成形品1fの肉厚に相当する分だけ小さい形状をなしていることを特徴とする請求項3の中空成形方法である。
請求項11の発明は、内金型5に被せるようにパリソン1を押出し、左・右金型4a,4bを閉じて該パリソン1を挟み込み、左・右金型4a,4bから該パリソン1を吸引し膨張させて該金型4a,4b内壁に密着させ、更に左・右金型4a,4bに2分割した該パリソン1をそれぞれ付着させたまま開き、内金型5を相対的に退避させ、再度左・右金型4a,4bを閉じて該パリソン1を密着成形し、最後に該金型4a,4bを開き該パリソン1からなる中空成形品1fを取り出す工程からなることを特徴とする中空成形方法である。
請求項12の発明は、内金型5に被せるようにパリソン1を押出し、左・右金型4a,4bを閉じて該パリソン1を挟み込み、内金型5から気体を吹込んで、該パリソン1を膨張させて該金型4a,4b内壁に密着させ、更に左・右金型4a,4bに2分割した該パリソン1をそれぞれ付着させたまま開き、内金型5を相対的に退避させ、再度左・右金型4a,4bを閉じて該パリソン1を密着成形し、最後に該金型4a,4bを開き該パリソン1からなる中空成形品1fを取り出す工程からなることを特徴とする中空成形方法である。
請求項13の発明は、前記パリソン1が、単層ないし多層をなしていることを特徴とする請求項1から12の中空成形方法である。
請求項14の発明は、金型4a,4bより小さい形状の内金型5を型開き状態の金型4a,4bのセンター位置及び退避位置を相対的に採れるように設け、内金型5に被せるようにパリソン1を押出し可能であることを特徴とする中空成形装置である。
請求項15の発明は、対をなす左・右金型4a,4bと、型開き状態の左・右金型4a,4bの間に相対的に挿脱自在な内金型5と、ダイ・コア2から吐出されるパリソン1を内金型5の退避開始前までの間に左パリソン1a及び右パリソン1bに切断するカッター部3,4e,27とを有し、
型開き状態の左・右金型4a,4bと該左・右金型4a,4bの間に配置した内金型5との間に該パリソン1を垂下させ、
内金型5の周囲に該パリソン1を配置させた状態で、左・右金型4a,4bに第1の型閉じを与え、左・右金型4a,4bの内面4cにパリソン1の少なくとも一部を密着させた後、
左パリソン1aを左金型4aに付着させ、かつ、右パリソン1bを右金型4bに付着させて左・右金型4a,4bを開き、内金型5を左・右金型4a,4bの間から退避させた後に、左・右金型4a,4bに第2の型閉じを与え、
左・右金型4a,4bによつて周囲を挟圧して軟化状態の2分割した該パリソン1a,1bを一体に溶着させ中空成形品1fに成形することを特徴とする中空成形装置である。
請求項16の発明は、前記第1の型閉じを与えるとき、内金型5の少なくとも一部の接触部をパリソン1に押圧させて、左・右金型4a,4bの内面4cにパリソン1の少なくとも一部を密着させ、該パリソン1の肉厚調整を図ることを特徴とする請求項15の中空成形方法である。
請求項17の発明は、前記カッター部3が、ダイ・コア2に形成されていることを特徴とする請求項15の中空成形装置である。
請求項18の発明は、前記パリソン1が、単層ないし多層をなしていることを特徴とする請求項14,15,16又は17の中空成形装置である。
独立請求項1,2,11,12,14及び15に係る発明によれば、先ず、金型より小さい形状の内金型を用いて中空成形品を成形するため、内金型に被せるように押出すパリソンを内金型の退避開始前までに2分割し、2分割状態のパリソンを膨張させて中空成形品の形状を与えることにより、パリソンを膨らませる手段として、内金型によつてパリソンを膨張させる手段、金型からパリソンを吸引して膨張させる手段、内金型から気体を吹込んでパリソンを膨張させる手段、或いは空気吹き込み機構を金型から突き刺してパリソンに気体を吹き込んで膨張させる手段のいずかの手段を採用する新規な中空成形方法及びその装置が提供される。そして、これによれば、金型の型合わせ面に接する全周箇所を閉塞させた形状の中空成形品を形成することが可能になる。特に、小形の内金型を用いて、パリソンを膨らませる手段として、金型からパリソンを吸引して膨張させる手段又は内金型から気体を吹込んでパリソンを膨張させる手段を採用することにより、空気吹き込み機構の突き刺し傷すら残らない中空成形品を形成することが可能になる。加えて、内金型が金型のセンター位置及び退避位置を相対的に採れるように駆動する駆動装置を設けるのみでよいため、中空成形装置の構造が簡素である。
特に、独立請求項2及び15に係る発明によれば、切断した左・右パリソンを左・右金型に付着させて左・右金型を開き、内金型を左・右金型の間から相対的に退避させる前に、高温状態のパリソンを膨張させて左・右金型の内面にパリソンの少なくとも一部を密着させて成形する。このため、左・右金型に第2の型閉じを与え、左・右金型によつて周囲を挟圧して軟化状態にある2分割したパリソンを一体に溶着させ、中空成形品に成形するとき、パリソンの膨張は省略可能であり、パリソンの膨張を行う場合であつても、高温状態のときに予め良好に成形した左・右パリソンの形状を維持したままで、高品質の中空成形品を成形することができる。
請求項3及び16に係る発明によれば、第1の型閉じを与えるとき、内金型の外形面の少なくとも一部の接触部をパリソンに押圧させて、左・右金型の内面との間で該パリソンひいては中空成形品の肉厚を所望に調節するため、構造簡素及び動作簡素にして、接触部が押圧されるパリソンの少なくとも一部の肉厚を自由な方向に所望に調節して成形することができる。その結果、特にブロー比が大きく、かつ、パリソンの上下及び左右方向での肉厚変更が求められる中空成形品において、所望の肉厚を得る上で著効が得られる。
本発明の第1実施の形態に係る中空成形装置について、図1〜図7を参照して説明する。中空成形装置は、図1,図2に示すように押出装置のダイ・コア2を有し、ダイ・コア2からは、熱可塑性合成樹脂材料を筒状に予備成形したパリソン1が押出し垂下される。この押出装置のダイ・コア2からのパリソン1は、カッター3(カッター部)によつて切断部1cにおいて直径方向に切断され、縦割り2分割の左パリソン1a及び右パリソン1bとされる。カッター3は、図1上ではダイ・コア2の下方に配置してあるが、ダイ・コア2の下端部内の溶融樹脂の流路の直径方向の2箇所に配置し、このダイ・コア2に組み込まれたカッター部によつて2分割の左・右パリソン1a,1bを生成することもできる。つまり、カッター3が無くても、ダイ・コア2自体が2分割の左・右パリソン1a,1bを生成するようにカッター機能部材が構成されていればよい。切断された後の左パリソン1a及び右パリソン1bは、切断部1c付近が弾性的に開いて、断面が略楕円形状の一部をなしている。パリソン1は、単層ないし多層を使用することができる。なお、左パリソン1a及び右パリソン1bは、2つの押出装置のダイ・コアから個別に垂下させることもできる。
ダイ・コア2の下方には、対をなす左・右金型4a,4bと、型開き状態の左・右金型4a,4bの間に挿脱自在な内金型5とが配置される。各10は、それぞれ左・右金型4a,4bを取り付けるプラテンである。左・右金型4a,4bは、それぞれ型開閉装置11,12によつて型開き又は型閉じされ、型合わせ面4d同士が密着する型閉じ状態で、意図する中空成形品(例えば車両用のガソリンタンク)の外形形状に適合するキャビティ4cを画成する。この型開閉装置11,12は、複動式のシリンダ装置によつて構成され、それぞれ左右の液圧室11a,11b,12a,12bに作動液を給排させることにより、左・右金型4a,4bが開閉駆動される。なお、左・右金型4a,4b及び左・右パリソン1a,1bは、切断したパリソン1a,1bを金型4a,4bに付着させて開くように実質的に対応する左・右金型4a,4b及び左・右パリソン1a,1bを有すればよく、3分割以上であつてもよい。
一方の金型4aには、空気吹き込み機構8が付属されている。この空気吹き込み機構8は、針状をなし、パリソン1に突き刺した後に空気(気体)を供給することができる。
また、内金型5は、内金型本体5aと、内金型本体5aの左右方向の中央部に形成される突出部5bとを有している。この内金型本体5aは、その外形面の略全体を接触部とし、左・右パリソン1a,1bの内面に接触させてパリソン1a,1bに中空成形品の内面全体形状を与え、ひいては左・右金型4a,4bの内面であるキャビティ4cとの間で中空成形品として適正な肉厚を与える機能を有する。すなわち、内金型5の接触部となる内金型本体5aの外形面の略全体が、中空成形品1fの内面形状に適合し、左・右金型4a,4bの第1の型閉じ状態でのキャビティ4cよりも中空成形品1fの肉厚に相当する分だけ小さい形状をなしている。厳密には、後記するスペーサ部5dが左・右金型4a,4bの型合わせ面4dに当接する状態で、内金型本体5aと左・右金型4a,4bのキャビティ4cとの間で中空成形品として適正な肉厚を与える。但し、内金型本体5aは、キャビティ4cよりも小さい形状をなし、その外形面の少なくとも一部の接触部を左・右パリソン1a,1bの内面の少なくとも一部に密着させてパリソン1a,1bの部分的な肉厚調整を図ればよい。
内金型5の突出部5bは、内金型5の左右方向の中央部に、内金型5を小形化しながら左・右パリソン1a,1b同士の密着を防ぐ目的で形成され、一回目の型閉じ(第1の型閉じ)状態での左・右パリソン1a,1bの切断部1c及びその付近を突出部5bの両側面に接触させ、切断部1c及びその付近同士の密着を防止する機能を有する。このため、突出部5bは、左・右金型4a,4bの型合わせ面4dに沿つて内金型本体5aの縦方向及び横方向の全周に形成されていることが望ましいが、所定間隔にて複数形成させた場合であつても、軟化状態の左・右パリソン1a,1b同士の密着を防ぐことは可能である。また、突出部5bのパリソン1a,1bが接触する箇所には、低摩擦係数のテフロン(登録商標)加工が施され、パリソン1a,1bが突出部5bに左・右金型4a,4bに比して強固に付着することを抑制してある。なお、左・右パリソン1a,1bに押圧される内金型本体5aの接触部にも、同様のテフロン(登録商標)被覆を施し、左・右金型4a,4bのキャビティ4c面に比して強固に付着することを抑制することができる。要するに、第1の型閉じ後の型開き時に、パリソン1a,1bが左・右金型4a,4bに付着する手段を施せばよく、テフロン(登録商標)被覆に代えて、左・右金型4a,4bに各左・右パリソン1a,1bを真空吸引によつて吸着する手段を設けることもできる。
また、突出部5bの左右両側面には、図3に示すスペーサ部5dが突出形成され、左・右金型4a,4bの第1の型閉じのときに喰い切り部4eよりも外側の型合わせ面4dに当接し、型合わせ面4dに形成した喰い切り部4eと突出部5bとの間に隙間を形成する。この喰い切り部4eと突出部5bとの間の隙間は、余分な溶融樹脂を左・右金型4a,4bの型合わせ面4d,4dと突出部5bとの間の空間に逃がすためのものである。喰い切り部4eは、内金型5が左・右金型4a,4bの間から退避した状態で、左・右金型4a,4b同士が密着する型閉じ(第2の型閉じ)のときに、パリソン1a,1bの密着する切断部1c付近を喰い切る機能を有する。なお、左・右金型4a,4bのキャビティ4cと内金型5の内金型本体5aとの間に余分な溶融樹脂を生じないときは、スペーサ部5dを省略し、喰い切り部4eを突出部5bに当接させることもできる。このときは、内金型5が左・右金型4a,4bの間のセンター位置にある状態での型閉じ(第1の型閉じ)のときに、喰い切り部4eが突出部5bに当接し、パリソン1a,1bの切断部1c付近を喰い切ることになる。
この内金型5は、図2に示すように内金型駆動装置である複動式のシリンダ装置7を備え、液圧室7a,7bに作動液を適宜に給排させることによつてピストン及びピストンロッド7cを介して駆動され、図2に矢印で示す水平方向(横方向(前後方向))に挿脱自在である。ピストンロッド7cの先端は、突出部5bに結合している。内金型5は、シリンダ装置7によつて駆動されて、型開き状態の左・右金型4a,4bの間のセンター位置に挿入配置され、また、左・右金型4a,4bの間から退避させた退避位置を採る。内金型5の自重は、ピストンロッド7cに付属する機構(図示せず)によつて支持されている。
次に作用について説明する。
先ず、一対の左・右金型4a,4bを型開き(第1の型開き)し、シリンダ装置7を駆動して、型開き状態の左・右金型4a,4bの間のセンター位置に内金型5を挿入・位置させる。一方、押出装置のダイ・コア2からの筒状のパリソン1をカッター3に触れさせて中心軸線方向に切断し、縦割り2分割の左パリソン1a及び右パリソン1bとし、図3に示すように型開き状態の左金型4a及び右金型4bと内金型5との間の空間に2分割した該左右パリソン1a,1bを垂下させる。このとき、左パリソン1a及び右パリソン1bは、切断部1cが弾性的に開いて左・右金型4a,4bの対向する型合わせ面4dの間に位置している。
このように内金型5の周囲に左右パリソン1a,1bを可及的に非接触で被せた状態で、左・右金型4a,4bに第1の型閉じを与える。これにより、左パリソン1aは、図4に示すように切断部1c付近が左金型4aの型合わせ面4dと内金型5の突出部5bの左側面との間に挟まれながら、左金型4aのキャビティ4c面と内金型本体5aの接触部との間にも挟圧され、スペーサ部5dが左金型4aの型合わせ面4dに当接する。
同様に、右パリソン1bは、図4に示すように切断部1c付近が右金型4bの型合わせ面4dと内金型5の突出部5bの右側面との間に挟まれながら、右金型4bのキャビティ4c面と内金型本体5aの接触部との間にも挟圧され、スペーサ部5dが右金型4bの型合わせ面4dに当接する。
従つて、左・右パリソン1a,1bの切断部1c付近同士を非接触として金型4a,4bの型合わせ面4d,4dの間に位置させた状態で、内金型5の内金型本体5aの外形面の接触部を左・右パリソン1a,1bの内面に押圧させてパリソン1a,1bの中央部全体に肉厚減少又は肉厚増加つまり肉厚調整が図られる。肉厚増加は、肉厚減少が図られた部分の隣接箇所で自由な方向に得られる。内金型本体5aの外形面の一部の接触部を左・右パリソン1a,1bの内面の一部に押圧させる場合には、該接触部が押圧される箇所のパリソン1a,1bの肉厚低減化が自由な方向に図られる。
このとき、該接触部が押圧させられる箇所のパリソン1a,1bに、加工を施すことも可能である。この加工としては、中空成形品1fがガソリンタンクの場合のバッフルプレート(揺動防止板)や内部部品の取付座等の形成がある。また、内金型本体5aに予め付着させたインサート部品をパリソン1a,1bに取り付けることも可能である。これにより、中空成形品1fの生産性の向上及び低コスト化を実現することができる。金型4a,4bのキャビティ4c面と内金型5の内金型本体5aの外形面との間の隙間を増減変化させることにより、中空成形品1fに均一厚さのみならず任意の厚さを与えることが可能である。
その後、図5に示すように左・右金型4a,4bに第1の型開きを与える。このとき、パリソン1a,1bが左・右金型4a,4bに付着する手段の作用により、左パリソン1aが左金型4aに付着し、右パリソン1bが右金型4bに付着して、左・右金型4a,4bが開かれる。次いで、内金型5を左・右金型4a,4bの間から退避位置に退避させた後に、左・右金型4a,4bに第2の型閉じを与える。
この第2の型閉じにより、図6に示すように左・右金型4a,4bの型合わせ面4d,4d、特に喰い切り部4eによつて左・右パリソン1a,1bの切断部1c付近の全周を挟み込み軟化状態にある2分割したパリソン1a,1bを一体に密着・溶着させると共に、喰い切り部4eは、内金型5が左・右金型4a,4bの間から退避しているので、左・右金型4a,4b同士で密着して、パリソン1a,1bの密着する切断部1c付近の余肉を喰い切る。なお、左・右パリソン1a,1bは、第1の型閉じ後であつて後記する第2の型開き前に、切断刃26によつて左・右金型4a,4bの上方であつてカッター3よりも下方において、切断する。
引き続き、必要に応じて空気吹き込み機構8を突き刺して一体をなすパリソン1a,1bの密封空間内に空気を吹き込んで、パリソン1a,1bを左・右金型4a,4bのキャビティ4c内で膨らませ、中空成形品1fにブロー成形する。パリソン1a,1bは、左・右金型4a,4bに接することで冷却されて固化するが、吹き込まれた空気によつても冷却される。空気吹き込み機構8による左・右パリソン1a,1b内への空気吹き込みは、第2の型閉じと同時又は直前から開始し、中空成形品1fにブロー成形する。
左・右パリソン1a,1bの冷却・固化後、図7に示すように左・右金型4a,4bを型開き(第2の型開き)することにより、外形に型内面形状が良好に与えられた中空成形品1fが得られる。喰い切り部4eによつて喰い切られた切断部1c付近の余肉1gは、バリとして取り除く。左・右金型4a,4bに第1の型閉じを与える際、左・右パリソン1a,1bの若干の冷却がなされるので、中空成形品1fがブロー成形された後の冷却・固化に要する時間は短縮される。
左・右金型4a,4bの第1の型閉じから第2の型閉じまでを可及的速やかに行い、第2の型閉じによつて左・右パリソン1a,1bの切断部1c付近を迅速に挟圧することにより、第1の型閉じによつて切断部1c付近を過度に冷却させることなく、切断部1c付近を十分に高い温度の軟化状態のままとして、第2の型閉じによつてパリソン1a,1bを一体に溶着させることが可能である。勿論、左・右パリソン1a,1bの切断部1c付近の再溶融又は接着剤による溶着又は接着作業は不要である。
中空成形品1fに適正な肉厚が与えられるので、喰い切り部4eによつて喰い切る余肉1gを少なくすることにより、中空成形品1fの成形に要する樹脂原料の使用量を減少させ、コスト低減及び省エネルギーを図ることが可能になる。特に、中空成形品1fのブロー比の大きな局所に適正肉厚を与え、他の大部分の箇所に適正な薄肉状態を与えることが可能であり、薄肉箇所への二次加工の容易化が得られるのみならず、中空成形品1fを軽量化させて、コスト低減及び輸送コスト低減等の省エネルギーを図ることができる。ガソリンタンクにあつては、車両の隅所に装備されるため、一般に複雑形状となるが、このような製品において、所望の肉厚を設定できることによる効果は大きい。
ところで、第1実施の形態にあつては押出装置のダイ・コア2及び型開閉装置11,12を固定し、内金型駆動装置である複動式のシリンダ装置7によつて内金型5を移動させたが、ダイ・コア2及び型開閉装置11,12と内金型5とを相対移動させればよく、内金型5を固定し、ダイ・コア2及び型開閉装置11,12を移動させても同様の作用が得られる。
次に、本発明の第2実施の形態に係る中空成形装置について、図8〜図16を参照し、第1実施の形態と同一機能部分には同一符号を付して説明する。
第2実施の形態にあつては、第1実施の形態において押出装置のダイ・コア2及び型開閉装置11,12を固定し、内金型駆動装置である複動式のシリンダ装置7によつて内金型5を移動させるのに代えて、ダイ・コア2及び内金型5を固定し、型開閉装置11,12及び金型4a,4bを移動させる。また、カッター3及び空気吹き込み機構8は、備えていない。空気吹き込み機構8を省略したため、内金型本体5aは、その外形面の全体が形成する接触部をパリソン1の内面の中央部に押圧させてパリソン1の要部の全体的な肉厚調整を行う。
すなわち、内金型5は、押出装置のダイ・コア2の下方に中心軸線を合致させて位置させて、図10,図11に示されるL字状の支持部材20を介して突出部5bの下端部を基台21に固定してある。内金型5の突出部5bは、内金型本体5aの縦方向及び横方向(上下及び前後方向)の全周に形成されている。突出部5bの左右両側面のスペーサ部5dは、省略してある。
従つて、喰い切り部4eは、左・右金型4a,4bが内金型5を挟んで型閉じ(第1の型閉じ)するときに中空成形品の各半部を整形すると同時に、内金型5の周囲のパリソン1を喰い切る機能を有する。このため、左・右金型4a,4bのキャビティ4cと内金型5の内金型本体5aとの間に余分な溶融樹脂を可及的に生じないように設計してある。
一方、対をなす左・右金型4a,4bを型開き又は型閉じさせる型開閉装置11,12は、コ字状の成形機架台22に対向させて固設してある。成形機架台22は、基台21に設けた一対のレール23上を車輪24を介して前後方向に移動自在である。実際には、モータ等の駆動装置(図示せず)によつて成形機架台22を前後方向(図11上で左右方向)に移動させ、内金型5が左・右金型4a,4bの間のセンターに進入・位置する状態(図10に示す状態)と、内金型5を左・右金型4a,4bの間のセンター位置から相対的に退避させた退避位置(図11に示す位置)を採らせる。なお、各プラテン10は、成形機架台22上に案内させることができる。
次に作用について説明する。
先ず、図8〜図10に示すように対をなす左・右金型4a,4bを型開き(第1の型開き)して成形機架台22を相対移動させ、左・右金型4a,4bの間に内金型5を進入させた状態にする。
一方、押出装置のダイ・コア2からの筒状のパリソン1を2分割することなく垂下させ、型開き状態の左金型4a及び右金型4bと内金型5との間の空間に供給する。このとき、パリソン1は、十分に型開きした左金型4a及び右金型4b並びに内金型5と可及的に非接触状態で、図12に示すようにダイ・コア2からの吐出形状をほぼ維持している。
パリソン1が内金型5の周囲に被さるように垂下し、左・右金型4a,4bの型合わせ面4dの下端付近にまで達したなら、左・右金型4a,4bに第1の型閉じを与える。これにより、パリソン1の左側は、図13左半部に示すように周縁部が左金型4aの型合わせ面4dと内金型5の突出部5bの左側面との間に挟まれながら、中央部が左金型4aのキャビティ4c面と内金型本体5aの接触部との間に挟圧される。
同時に、パリソン1の右側は、図13右半部に示すように周縁部が右金型4bの型合わせ面4dと内金型5の突出部5bの右側面との間に挟まれながら、中央部が右金型4bのキャビティ4c面と内金型本体5aの接触部との間に挟圧される。
このとき、パリソン1の周縁部が型合わせ面4dに形成した左・右金型4a,4bの喰い切り部4eによつて突出部5bに押し付けられ、それぞれ環状の切断部1c’において切断され、2分割の左パリソン1a及び右パリソン1bとされる。左・右金型4a,4bの喰い切り部4eと突出部5bとの間の隙間から若干の余分な溶融樹脂が逃げることは許容される。
かくして、ダイ・コア2から吐出されるパリソン1は、内金型5の退避開始前までの間、つまり次に左・右金型4a,4bを開くまでの間に左パリソン1a及び右パリソン1bに切断される。左右の切断部1c’によつて切断されて突出部5bの外周に残る余肉1hは、後にバリとして取り除く。
従つて、左・右パリソン1a,1bの切断部1c’付近同士を非接触として金型4a,4bの型合わせ面4d,4dの間に位置させた状態で、内金型本体5aの外形面の接触部を左・右パリソン1a,1bの内面に押圧させて、キャビティ4cとの間でパリソン1a,1bの中央部全体に肉厚減少又は肉厚増加つまり肉厚調整が図られる。肉厚増加は、肉厚減少が図られた部分の隣接箇所で自由な方向に得られる。内金型本体5aの外形面の一部の接触部を左・右パリソン1a,1bの内面の一部に押圧させる場合には、該接触部が押圧される箇所のパリソン1a,1bの肉厚低減化が自由な方向に図られる。パリソン1a,1bの肉厚低減化が自由な方向に得られる点で、パリソンの押出し時にその肉厚を制御するパリソンコントローラのように、上下方向のみで肉厚変更を行うものとは異なり、周方向を含んで自由な方向に肉厚調整が得られる。
その後、図14に示すように左・右金型4a,4bに第1の型開きを与える。このとき、パリソン1a,1bが左・右金型4a,4bに付着する手段の作用により、左パリソン1aが左金型4aに付着し、右パリソン1bが右金型4bに付着して、左・右金型4a,4bが開かれる。次いで、左・右金型4a,4bを図11に示すように退避位置まで移動させ、内金型5を挟むセンター位置から相対的に退避させた後に、左・右金型4a,4bに第2の型閉じを与える。喰い切り部4eによつて喰い切られた切断部1c’付近の余肉1hは、ロボットハンド(図示せず)により内金型5の突出部5bから取り除き、必要に応じてリサイクルする。
この第2の型閉じにより、図15に示すように左・右金型4a,4bの型合わせ面4d,4d、特に喰い切り部4eによつて左・右パリソン1a,1bの切断部1c’及びその付近を挟み込んで、軟化状態にある2分割したパリソン1a,1bの周囲を一体に密着・溶着させる。喰い切り部4eは、内金型5が左・右金型4a,4bの間から退避しているので、左・右金型4a,4b同士で密着する。なお、パリソン1(左・右パリソン1a,1b)は、第1の型閉じ後であつて左・右金型4a,4bを内金型5を挟むセンター位置から退避位置に退避させる前に、切断刃26により、左・右金型4a,4bの上方において、切断する。パリソン1a,1bは、左・右金型4a,4bに接することで冷却されて固化する。
左・右パリソン1a,1bの冷却・固化後、図16に示すように左・右金型4a,4bを型開き(第2の型開き)することにより、外形に型内面形状が良好に与えられた中空成形品1fが得られる。
左・右金型4a,4bの第1の型閉じから第2の型閉じまでを可及的速やかに行い、第2の型閉じによつて左・右パリソン1a,1bの切断部1c’付近を迅速に挟圧することにより、第1の型閉じによつて切断部1c’付近を過度に冷却させることなく、切断部1c’付近を十分に高い温度の軟化状態のままとして、第2の型閉じによつてパリソン1a,1bを一体に密着・溶着させることが可能である。勿論、左・右パリソン1a,1bの切断部1c’付近の再溶融又は接着剤による溶着又は接着作業は不要である。
図17〜図21には、カッター部の他の構造例を示す。このカッター部である分割刃27は、内金型5の突出部5bに進退可能に設けてある。すなわち、駆動装置である複動式のシリンダ装置28を内金型5に前後対称に配設し、そのピストンロッドの先端にそれぞれ分割刃27を取り付けてある。
この分割刃27は、左・右金型4a,4bの喰い切り部4eにより第1の型閉じのときに軟質状態のパリソン1を完全に切断することができない場合に装備される。分割刃27は、パリソン1の切断刃26による切断箇所近くからパリソン1の下端部までの上下方向の全幅にわたつて直径方向に切断して、左・右パリソン1a,1bを形成する機能を有する。すなわち、上記第2実施の形態では、図13に示す第1の型閉じのとき、パリソン1の周縁部が各型合わせ面4dに形成した喰い切り部4eによつて突出部5bに押し付けられ、それぞれ切断部1c’において切断され、2分割の左パリソン1a及び右パリソン1bとされ、両切断部1c’によつて切断されて突出部5bの外周に環状の余肉1hが残るものとしたが、軟質状態のパリソン1は完全に切断されず、図14に示すように左・右金型4a,4bに第1の型開きを与えるとき、パリソン1a,1bが余肉1hに引つ張られて変形する恐れがある。しかし、この構造例によれば、第1の型閉じのとき、分割刃27の機能によつてパリソン1が確実に左・右パリソン1a,1bに分割されるので、パリソン1a,1bが余肉1hに引つ張られて変形することが防止される。
内金型5の各シリンダ装置28の内室及び外室に接続する2対の配管29は、図8に仮想線で示すように突出部5b内を通して下方に配設され、支持部材20又は基台21に固設した制御装置30に接続させてある。しかして、制御装置30からの圧液を配管29を通して各シリンダ装置28の内室に供給することにより、一対の分割刃27が突出作動し、切断刃26による切断箇所より下方のパリソン1を中心軸線方向に切断し、縦割り2分割の左パリソン1a及び右パリソン1bとする。また、制御装置30からの圧液を配管29を通して各シリンダ装置28の内室に供給し、外室の作動液を排出させることにより、各分割刃27が没入作動する。
この構造例によれば、図17に示すように第1の型閉じを与えた後に、図18に示すように各シリンダ装置28の内室に作動液を供給し、ピストンロッド及び分割刃27を突出させることにより、パリソン1の要部が中心軸線方向に切断され、縦割り2分割の左パリソン1a及び右パリソン1bとなる。かくして、ダイ・コア2から吐出されるパリソン1は、第1の型閉じを与えた後、内金型5の退避開始前までの間、つまり次に左・右金型4a,4bを開くまでの間に、突出部5bから突出する分割刃27によつて左パリソン1a及び右パリソン1bに切断される。第1の型閉じでは、上記第2実施の形態と同様に、左・右パリソン1a,1bの切断部1c’付近同士を非接触として金型4a,4bの型合わせ面4d,4dの間に位置させた状態で、内金型本体5aの外形面の接触部を左・右パリソン1a,1bの内面に押圧させて、パリソン1a,1bの中央部全体に肉厚減少又は肉厚増加つまり肉厚調整が自由な方向に図られる。
その後、図19に示すように左・右金型4a,4bに第1の型開きを与える。このとき、パリソン1a,1bが左・右金型4a,4bに付着する手段の作用により、左パリソン1aが左金型4aに付着し、右パリソン1bが右金型4bに付着して、左・右金型4a,4bが開かれる。突出部5bの外周に残る余肉1hは、左右に分割されているので、左・右金型4a,4bに付着したままで第1の型開きが行われる。
次いで、左・右金型4a,4bを図11に示すと同様に、内金型5を挟むセンター位置から相対的に退避位置に移動させた後に、図20に示すように左・右金型4a,4bに第2の型閉じを与える。
この第2の型閉じにより、図20に示すように左・右金型4a,4bの型合わせ面4d,4d、特に喰い切り部4eによつて左・右パリソン1a,1bの切断部1c’の付近を挟圧して、軟化状態にある2分割したパリソン1a,1bの周縁部を一体に溶着させると共に、切断部1c’の切断が促される。喰い切り部4eは、内金型5が左・右金型4a,4bの間から退避しているので、左・右金型4a,4b同士で良好に密着する。勿論、パリソン1(左・右パリソン1a,1b)は、第1の型閉じ後であつて左・右金型4a,4bを開く前に、切断刃26により、左・右金型4a,4bの上方において、切断する。
左・右パリソン1a,1bの冷却・固化後、図21に示すように左・右金型4a,4bを型開き(第2の型開き)することにより、外形に型内面形状(キャビティ4c形状)が良好に与えられた中空成形品1fが得られる。
図22〜図27には、内金型5の他の構造例を示す。この内金型5にあつては、内金型本体5a’が、パリソン1の肉厚調整を図るための接触部を有していない。すなわち、内金型本体5a’は、キャビティ4cよりも小さい形状をなしているが、パリソン1の内面に押圧させて中空成形品の内面形状を与える接触部を積極的には有さず、左・右金型4a,4bが第1の型閉じし、突出部5bが左・右金型4a,4bの型合わせ面4dの喰い切り部4eに当接する状態で、キャビティ4cに対しパリソン1の肉厚に相当する分よりも更に小さい形状をなしている。また、左・右金型4a,4bのキャビティ4c面には、各左・右パリソン1a,1bを真空吸引によつて膨張させてキャビティ4c面に吸着する手段(図示せず)を備えている。
この内金型5を備える中空成形装置によれば、次の作用が得られる。先ず、図22に示すように一対の左・右金型4a,4bを型開き(第1の型開き)し、型開き状態の左・右金型4a,4bの間のセンター位置に内金型5を進入・位置させる。一方、押出装置のダイ・コア2からの筒状のパリソン1を切断することなく垂下させ、型開き状態の左金型4a及び右金型4bと内金型5との間の空間に位置させて内金型5に被せる。
このように内金型5の周囲にパリソン1を被せた状態で、左・右金型4a,4bに第1の型閉じを与える。これにより、パリソン1は、図23に示すように周縁部が左・右金型4a,4bの型合わせ面4dと内金型5の突出部5bの左・右側面との間に挟まれると同時に、パリソン1の周縁部が型合わせ面4dに形成した左・右金型4a,4bの喰い切り部4eによつて突出部5bに押し付けられ、それぞれ切断部1c’において環状に切断され、2分割の左パリソン1a及び右パリソン1bとされる。かくして、ダイ・コア2から吐出されるパリソン1は、内金型5の退避開始前(第1の型閉じ終了までの間)までの間、つまり次に左・右金型4a,4bを開くまでの間に左パリソン1a及び右パリソン1bに切断される。この第1の型閉じのとき、内金型本体5a’は、キャビティ4cとの間にパリソン1の肉厚に相当する分よりも大きな空間を形成しているので、パリソン1はキャビティ4c面と内金型本体5a’との間に挟圧されない。
従つて、左・右パリソン1a,1bの切断部1c’付近同士を非接触として金型4a,4bの型合わせ面4d,4dの間に位置させた状態で、内金型本体5a’の外形面を左・右パリソン1a,1bの内面に積極的には押圧させず、パリソン1a,1bの中央部全体に肉厚調整を図ることなく、第1の型閉じが行われる。但し、パリソン1の切断部1c’付近は、内金型本体5a’の肩部を押圧し、突出部5bの外周に残る余肉1hに隣接する部分を成形すれば、成形品の切断部1c’同士の接合箇所を良好に平坦化させることができる。この場合、左・右金型4a,4bの内面(キャビティ4c面)と内金型5の外形面との間で一部の接触部をパリソン1に押圧させてパリソン1の肉厚調整が図られる。
引き続き、左・右金型4a,4bをそれぞれ貫通させて設けた通孔から真空引きする。これにより、左・右パリソン1a,1bはそれぞれ伸長・膨んで、図24に示すように左・右金型4a,4bの内壁であるキャビティ4c面に密着する。つまり、キャビティ4c及び左・右パリソン1a,1bは、左・右パリソン1a,1bが若干膨張してキャビティ4c面に密着する大きさに形成してある。なお、真空引きに代えて、図8に示す配管29と同様に配設した気体配管を通じて内金型本体5a’から左右にエアー等の気体を吹き込んでも、図24に示すものと同様に膨んでキャビティ4c面に密着する。この真空引き又は気体吹き込みによる成形によれば、図8,図9に示す針状の空気吹き込み機構8をパリソン1に突き刺す必要がなく、中空成形品1fの傷つきを回避できると共に、空気吹き込み口を金型4a,4bの型合わせ面4d,4dに形成する必要もなく、自由な形状の中空成形品1fを得ることが可能になる。
その後、図25に示すように左・右金型4a,4bに第1の型開きを与える。このとき、パリソン1a,1bが左・右金型4a,4bに付着する手段の作用により、左パリソン1aが左金型4aに付着し、右パリソン1bが右金型4bに付着して、左・右金型4a,4bが開かれる。次いで、左・右金型4a,4bを内金型5を挟むセンター位置から相対的に退避位置へと移動させた後に、左・右金型4a,4bに第2の型閉じを与える。喰い切り部4eによつて喰い切られた切断部1c’付近の環状の余肉1hは、ロボットハンド(図示せず)により内金型5の突出部5bから取り除く。
この第2の型閉じにより、図26に示すように左・右金型4a,4bの型合わせ面4d,4d、特に喰い切り部4eによつて左・右パリソン1a,1bの切断部1c’付近を環状に挟圧して、軟化状態にある2分割したパリソン1a,1bを一体に溶着させる。喰い切り部4eは、内金型5が左・右金型4a,4bの間から退避しているので、左・右金型4a,4b同士で密着する。なお、パリソン1(左・右パリソン1a,1b)は、第1の型閉じ後であつて左・右金型4a,4bを内金型5を挟むセンター位置から退避させる前に、切断刃26により、左・右金型4a,4bの上方において、切断する。パリソン1a,1bは、左・右金型4a,4bに接することで冷却されて固化する。
左・右パリソン1a,1bの冷却・固化後、図27に示すように左・右金型4a,4bを型開き(第2の型開き)することにより、外形に金型4a,4bの型内面形状が良好に与えられた中空成形品1fが得られる。但し、パリソン1の肉厚調整は積極的には図られていない。
本発明の第1実施の形態に係る中空成形装置を一部切開して示す正面図。 同じく図1のII−II線断面図。 同じく図1のA−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図1のA−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図1のA−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図1のA−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図1のA−A線断面にて示す作用説明図。 本発明の第2実施の形態に係る中空成形装置を一部切開して示す正面図。 同じく図8のIX−IX線断面図。 同じくパリソンを省略して示す図8のX−X線断面図。 同じく図8のX−X線断面A−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図8のA−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図8のA−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図8のA−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図8のA−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図8のA−A線断面にて示す作用説明図。 他の構造例に係るカッター部を備えるときの図8のA−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図8のA−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図8のA−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図8のA−A線断面にて示す作用説明図。 同じく図8のA−A線断面にて示す作用説明図。 他の構造例に係る内金型を備えるときの図12と同様の作用説明図。 同じく図13と同様の作用説明図。 同じく図13と同様の作用説明図。 同じく図14と同様の作用説明図。 同じく図15と同様の作用説明図。 同じく図16と同様の作用説明図。 従来の中空成形装置を示す断面図。
符号の説明
1:パリソン
1a:左パリソン
1b:右パリソン
1c,1c’:切断部
1f:中空成形品
1g:余肉
2:ダイ・コア
3:カッター(カッター部)
4a:左金型
4b:右金型
4c:キャビティ
4d:型合わせ面
4e:喰い切り部(カッター部)
5:内金型
5a,5a’:内金型本体
5b:突出部
5d:スペーサ部
7:シリンダ装置
11,12:型開閉装置
27:分割刃(カッター部)

Claims (18)

  1. 金型(4a,4b)より小さい形状の内金型(5)を型開き状態の金型(4a,4b)のセンター位置及び退避位置を相対的に採れるように設け、内金型(5)に被せるようにパリソン(1)を押出し可能であると共に、内金型(5)に被せるように押出したパリソン(1)を内金型(5)の退避開始前までに2分割し、パリソン(1)を内金型(5)と金型(4a,4b)との間に挟み、中空成形品(1f)の形状を与えることを特徴とする中空成形方法。
  2. 型開き状態の左・右金型(4a,4b)の間に、内金型(5)を相対移動させて配置させると共に押出装置のダイ・コア(2)からの筒状のパリソン(1)を型開き状態の左金型(4a)及び右金型(4b)と内金型(5)との間に垂下させ、内金型(5)の周囲に該パリソン(1)を配置させた状態で、
    左・右金型(4a,4b)に第1の型閉じを与え、かつ、パリソン(1)を膨張させて左・右金型(4a,4b)の内面(4c)にパリソン(1)の少なくとも一部を密着させると共に、
    内金型(5)の周囲に配置させる該パリソン(1)を内金型(5)の退避開始前までの間に左パリソン(1a)及び右パリソン(1b)に切断し、
    切断したパリソン(1)の内の左パリソン(1a)を左金型(4a)に付着させ、右パリソン(1b)を右金型(4b)に付着させて左・右金型(4a,4b)を開き、内金型(5)を左・右金型(4a,4b)の間から相対的に退避させた後に、
    左・右金型(4a,4b)に第2の型閉じを与え、左・右金型(4a,4b)によつて周囲を挟圧して軟化状態にある2分割したパリソン(1a,1b)を一体に溶着させ、中空成形品(1f)に成形することを特徴とする中空成形方法。
  3. 前記第1の型閉じを与えるとき、内金型(5)の外形面の少なくとも一部の接触部をパリソン(1)に押圧させて、左・右金型(4a,4b)の内面(4c)との間で該パリソン(1)の肉厚調整を図ることを特徴とする請求項2の中空成形方法。
  4. 前記パリソン(1)の切断が、第1の型閉じを与える前に、押出装置のダイ・コア(2)からのパリソン(1)を切断してなされることを特徴とする請求項2又は3の中空成形方法。
  5. 前記内金型(5)の左右方向の中央部に、左・右パリソン(1a,1b)同士の密着を防ぐ突出部(5b)が形成され、第1の型閉じの際、左・右パリソン(1a,1b)の切断部(1c)付近が突出部(5b)の両側面に接触することを特徴とする請求項2,3又は4の中空成形方法。
  6. 前記内金型(5)の突出部(5b)の左右両側面にスペーサ部(5d)が突出形成され、左・右金型(4a,4b)の第1の型閉じのときにスペーサ部(5d)が左・右金型(4a,4b)の型合わせ面(4d)に当接し、左・右金型(4a,4b)の喰い切り部(4e,4e)と突出部(5b)との間に隙間を形成することを特徴とする請求項5の中空成形方法。
  7. 前記内金型(5)の左右方向の中央部に、左・右パリソン(1a,1b)同士の密着を防ぐ突出部(5b)が形成され、パリソン(1)の切断が、第1の型閉じを与える際に左・右金型(4a,4b)の喰い切り部(4e,4e)が突出部(5b)に押し付けられてなされることを特徴とする請求項2又は3の中空成形方法。
  8. 前記内金型(5)の左右方向の中央部に、左・右パリソン(1a,1b)同士の密着を防ぐ突出部(5b)が形成され、パリソン(1)の切断が、第1の型閉じを与えた後に突出部(5b)から突出する分割刃(27)によつてなされることを特徴とする請求項2又は3の中空成形方法。
  9. 前記内金型(5)の接触部が、中空成形品(1f)のブロー比が大きくなる部分に隣接する部分にあり、中空成形品(1f)のブロー比が大きくなる部分の肉厚を増加させることを特徴とする請求項3の中空成形方法。
  10. 前記内金型(5)の接触部が、意図する中空成形品(1f)の内面形状に適合し、左・右金型(4a,4b)の第1の型閉じ状態でのキャビティ(4c)よりも中空成形品(1f)の肉厚に相当する分だけ小さい形状をなしていることを特徴とする請求項3の中空成形方法。
  11. 内金型(5)に被せるようにパリソン(1)を押出し、左・右金型(4a,4b)を閉じて該パリソン(1)を挟み込み、左・右金型(4a,4b)から該パリソン(1)を吸引し膨張させて該金型(4a,4b)内壁(4c)に密着させ、更に左・右金型(4a,4b)に2分割した該パリソン(1)をそれぞれ付着させたまま開き、内金型(5)を相対的に退避させ、再度左・右金型(4a,4b)を閉じて該パリソン(1)を密着成形し、最後に該金型(4a,4b)を開き該パリソン(1)からなる中空成形品(1f)を取り出す工程からなることを特徴とする中空成形方法。
  12. 内金型(5)に被せるようにパリソン(1)を押出し、左・右金型(4a,4b)を閉じて該パリソン(1)を挟み込み、内金型(5)から気体を吹込んで、該パリソン(1)を膨張させて該金型(4a,4b)内壁(4c)に密着させ、更に左・右金型(4a,4b)に2分割した該パリソン(1)をそれぞれ付着させたまま開き、内金型(5)を相対的に退避させ、再度左・右金型(4a,4b)を閉じて該パリソン(1)を密着成形し、最後に該金型(4a,4b)を開き該パリソン(1)からなる中空成形品(1f)を取り出す工程からなることを特徴とする中空成形方法。
  13. 前記パリソン(1)が、単層ないし多層をなしていることを特徴とする請求項1から12の中空成形方法。
  14. 金型(4a,4b)より小さい形状の内金型(5)を型開き状態の金型(4a,4b)のセンター位置及び退避位置を相対的に採れるように設け、内金型(5)に被せるようにパリソン(1)を押出し可能であることを特徴とする中空成形装置。
  15. 対をなす左・右金型(4a,4b)と、型開き状態の左・右金型(4a,4b)の間に相対的に挿脱自在な内金型(5)と、ダイ・コア(2)から吐出されるパリソン(1)を内金型(5)の退避開始前までの間に左パリソン(1a)及び右パリソン(1b)に切断するカッター部(3,4e,27)とを有し、
    型開き状態の左・右金型(4a,4b)と該左・右金型(4a,4b)の間に配置した内金型(5)との間に該パリソン(1)を垂下させ、
    内金型(5)の周囲に該パリソン(1)を配置させた状態で、左・右金型(4a,4b)に第1の型閉じを与え、左・右金型(4a,4b)の内面(4c)にパリソン(1)の少なくとも一部を密着させた後、
    左パリソン(1a)を左金型(4a)に付着させ、かつ、右パリソン(1b)を右金型(4b)に付着させて左・右金型(4a,4b)を開き、内金型(5)を左・右金型(4a,4b)の間から退避させた後に、左・右金型(4a,4b)に第2の型閉じを与え、
    左・右金型(4a,4b)によつて周囲を挟圧して軟化状態の2分割した該パリソン(1a,1b)を一体に溶着させ中空成形品(1f)に成形することを特徴とする中空成形装置。
  16. 前記第1の型閉じを与えるとき、内金型(5)の少なくとも一部の接触部をパリソン(1)に押圧させて、左・右金型(4a,4b)の内面(4c)にパリソン(1)の少なくとも一部を密着させ、該パリソン(1)の肉厚調整を図ることを特徴とする請求項15の中空成形方法。
  17. 前記カッター部(3)が、ダイ・コア(2)に形成されていることを特徴とする請求項15の中空成形装置。
  18. 前記パリソン(1)が、単層ないし多層をなしていることを特徴とする請求項14,15,16又は17の中空成形装置。
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