JP2006102185A - 遊技機、遊技機用プログラム及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 図柄変動開始手段は、一回の遊技を行うために最低限必要な遊技媒体数の投入完了後であって、一回の遊技に最大限投入可能な遊技媒体数(以下最大投入数という)の投入完了時に作動可能となり、前記当選抽選手段は、前記図柄変動開始手段の作動時に当選判定用の乱数抽出を行い、一回の遊技に最大限投入可能な遊技媒体数の投入完了時までに、前記抽出した乱数と当選判定テーブルとを照合して当選の有無を判定可能であり、前記図柄変動停止手段は、前記当選抽選手段による当選判定後に作動可能とした。
【選択図】 図3
Description
すなわち、請求項1乃至3記載の発明は、遊技を行うのに最低限必要な遊技媒体の投入によりスタート操作を可能とし、早い段階でリールを回転させ遊技者を焦らさないようにするとともに、遊技時間の短縮を図り、ひいては店の売り上げ増大につながる遊技機を提供することを目的とする。
また、請求項4記載の発明は、遊技媒体が投入完了するまでの時間を有効利用することができる遊技機を提供することを目的とする。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技媒体を遊技機内部に投入するための遊技媒体投入部と、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段と、前記図柄表示手段の図柄を変動表示させるための図柄変動開始手段と、前記図柄表示手段の図柄変動開始後、当該図柄変動の定常化後に作動可能となり、変動中の前記図柄表示手段の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段と、前記図柄表示手段、前記図柄変動開始手段、前記図柄変動停止手段を制御するとともに、乱数及び当選判定テーブル(113)を用いて当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選抽選手段(110)を有する遊技制御装置(21)とを備え、予め定められた数の遊技媒体の投入により、前記図柄変動開始手段が作動可能となり、当選判定の抽選の結果、所定の当選役が当選し、かつ前記図柄変動停止手段により前記図柄表示手段の当該当選に係る図柄を予め定められた態様に停止表示させることができた場合に入賞となるように形成された遊技機に係る。
ここで、「遊技媒体」とは、遊技メダルやコイン、パチンコ球などの遊技球を含む。「遊技媒体投入部」は、メダルや遊技球が遊技機内部に移送されるときの入り口であり、スリット状のメダル投入口や、球送り装置を備えた球投入部(15)を含むものである。そして、「予め定められた数の遊技媒体の投入」とは、一回の遊技を行うために必要な遊技媒体数が予め定められていることを意味し、予め定められた数の遊技媒体が投入されない場合には当該遊技を行うことができない。なお、予め定められた数以上の遊技媒体が投入された場合には過剰な遊技媒体が遊技機によってキャンセルされるようになっていてもよいし、遊技機内部に貯留されるようになっていてもよい。また、「予め定められた数」は、遊技内容に応じて複数種類設定されていてもよい。
さらに、「図柄変動の定常化」とは、変動する図柄が一定速度で表示されるようになること、例えば回転リール(40)の回転速度が一定に保たれるようになった状態を含む。
なお、遊技機としては、上記以外に、メダルや遊技球を遊技機内部に貯留可能かつ払い出し可能な払い出し装置、例えばホッパーユニット(65)や、電源装置や、演出を制御するための演出制御装置(22)などその他の装置を有していてもよい。
そして、本発明においては、前記図柄変動開始手段は、一回の遊技を行うために最低限必要な遊技媒体数(以下最低投入数という)の投入完了時に作動可能となる。また、前記当選抽選手段(110)は、前記図柄変動開始手段の作動時に当選判定用の乱数抽出を行い、一回の遊技に最大限投入可能な遊技媒体数(以下最大投入数という)の投入完了時までに、前記抽出した乱数と当選判定テーブル(113)とを照合して当選の有無を判定可能であり、前記図柄変動停止手段は、前記当選抽選手段(110)による当選判定後に作動可能であることを特徴とする。
なお、図柄表示手段の図柄変動は、最低投入数の投入から最大投入数の投入完了までにかかる時間内に定常化させるようにすると好ましい。具体的には、例えば、最低投入数が遊技球5個、最大投入数が遊技球15個の場合、遊技球を6個〜15個の10個投入するのに要する時間が経過しないうちに、例えば回転リール(40)の回転速度を定常速度にするというようなことである。
(作用)
本発明においては、最低投入数の投入が完了したら図柄変動開始手段(スタートスイッチ(30))が作動可能になる。すなわち、遊技媒体投入部から遊技媒体を投入している最中であっても、図柄表示手段の図柄が変動開始する。そして、当選抽選手段(110)は、図柄変動開始手段の作動を契機に乱数抽出を行うものの、当選判定テーブル(113)との照合すなわち当選判定は、最大投入数の投入完了時か、図柄変動開始手段の作動後最大投入数の投入完了前に行う。また、図柄変動停止手段(ストップスイッチ(50))は、当選判定後であって、かつ図柄表示手段の図柄変動の定常化後に作動可能となるので、図柄変動開始手段を最低投入数の投入完了直後に作動させた場合には、最大投入数の投入完了時には、すでに図柄変動停止手段が作動可能となる。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
また、本発明では、一回の遊技を行うために必要な「予め定められた数の遊技媒体」が複数種類あって、遊技媒体の投入個数に応じて当選判定の抽選確率が異なる遊技を行わせるように形成されている。例えば、遊技球を5個投入した場合には5個投入遊技が、10個投入した場合には10個投入遊技が、15個投入した場合には15個投入遊技がそれぞれ行われるようになっていて、各遊技について、抽選結果が当選となる確率が異なるように形成されたパロット遊技機などが含まれる。
(作用)
本発明は、遊技中に手持ちの遊技媒体を投入し尽くしてしまった場合に意義がある。例えば、パロット遊技機において、遊技媒体投入手段を操作して最大投入数(15個)の投入の意思表示をしたにもかかわらず、球皿(14)の貯留球が最大投入数に満たなかった(例えば13個しかなかった)場合でも、投入した球をキャンセルすることなく、所定時間が経過することにより自動的に少数投入用判定テーブルで当選判定が行われ、少数投入遊技を行うことができる。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、上記した請求項3記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記遊技媒体投入手段の操作後、最大投入数の投入完了までの間に、遊技者の操作により、投入した遊技媒体数と最低投入数との差数の遊技媒体を最大限として、遊技機内部から返却させることができるキャンセル手段(キャンセルスイッチ(17))を備え、前記当選抽選手段(110)は、前記キャンセル手段の操作時に、前記少数投入用判定テーブルを用いて当選の有無を判定することを特徴とする。
(作用)
本発明は、遊技媒体投入手段の操作後、途中で気が変わって遊技媒体投入数を変更したい場合や、単一の遊技媒体投入手段で異なる遊技媒体数を投入可能とさせたい場合に意義がある。例えば、遊技媒体投入手段(投入スイッチ(16))を操作して最大投入数(15個)の投入の意思表示をしたにもかかわらず、5個投入(あるいは10個投入)に変更したい場合には、遊技媒体投入手段の操作後、遊技球が15個投入されるまでの間(具体的には、球検知センサが15個の遊技球の検知を終了する前、あるいは遊技球が15個投入されるのにかかる時間の経過前)に、キャンセル手段(キャンセルスイッチ(17))を操作すればよい。
(特徴点)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、複数の演出データと、各演出データの領域を規定した演出選択テーブルを少なくとも有し、遊技に伴う演出を行わせるための演出制御装置(22)を備え、この演出制御装置(22)は、前記当選抽選手段(110)により抽出された乱数と前記演出選択テーブルを照合して演出の態様を決定し、当該決定後、前記図柄変動停止手段が作動可能となるより前に、当該決定した演出の実行を開始可能に形成されていることを特徴とする。
ここで、「演出の態様」とは、演出の有無、演出の種類のことである。またここで、「図柄変動開始手段の作動後」とは、図柄変動開始手段が実際に作動した後のことを意味し、「当該決定後、前記図柄変動停止手段が作動可能となるより前」とは、当選判定がなされる前を含む。
なお、本発明は、演出実行の開始時期を限定したものであって、演出が実行される期間は、図柄変動開始手段が作動してから図柄変動停止手段の作動が可能となるまでに要する時間分、あるいは図柄変動開始手段の作動後であって実際に図柄変動停止手段が作動するまでの間であってもよい。図柄変動停止手段の作動後まで演出が継続していてもかまわない。
本発明では、演出選択テーブルによる演出抽選に、当選判定で用いる乱数と同一の乱数を用いている。従って、演出選択テーブルを、当選判定テーブル(113)の構成と同様に形成し、当選判定テーブル(113)に規定された当選領域に応じた演出を実行するようにすれば、最大投入数投入完了前の早い段階で、当選判定の当否に関わる演出を行うことができる。
そして、図柄変動開始手段の作動後、前記図柄変動停止手段の作動までの間に演出が行われることから、図柄変動停止手段の作動可能条件である「最大投入数の投入完了」までの時間が長くなっても、遊技者を飽きさせることがない。
(特徴点)
請求項5記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、遊技媒体を投入させるための遊技媒体投入手段、一回の遊技を行うために最低限必要な遊技媒体数の投入完了時に作動可能となり、前記図柄表示手段の図柄を変動表示させるための図柄変動開始手段、前記図柄変動開始手段の作動時に当選判定用の乱数抽出を行い、一回の遊技に最大限投入可能な遊技媒体数の投入完了時までに、前記抽出した乱数と当選判定テーブルとを照合して当選の有無を判定し当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選判定手段、前記図柄表示手段の図柄変動開始後、当該図柄変動の定常化後であって前記当選抽選手段による当選判定後に作動可能となり、変動中の前記図柄表示手段の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、前記図柄表示手段、前記図柄変動開始手段、前記図柄変動停止手段を制御するための図柄変動制御手段、前記図柄表示手段の当選に係る図柄が、予め定められた態様に停止表示された場合に入賞として取り扱うための入賞手段、として機能させるための遊技機用プログラムである。
また、前記図柄表示手段を、周囲に複数の図柄(61)を表示した回転リール(40)とし、この回転リール(40)の回転を制御するように形成することができる。この場合、前記図柄変動開始手段は、回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)とすることができ、前記図柄変動停止手段は、回転リール(40)の回転を停止させるためのストップスイッチ(50)とすることができる。さらに、前記図柄変動制御手段は、スタートスイッチ(30)及びストップスイッチ(50)の操作に基づき回転リール(40)の作動を制御するためのリール制御手段(140)とすることができる。
この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機を制御しようとする場合には、前記遊技媒体投入手段は、メダルや遊技球を投入するための遊技媒体投入口や投入スイッチとすることができる。また、前記入賞手段は、ホッパーユニット(65)を作動させて遊技者に対してメダル等対価の払い出しを行うように形成することができる。一方、この遊技機用プログラムを用いて業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、前記遊技媒体投入手段としては、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に、メダルなどの遊技媒体を投入するような画像を表示することができ、前記入賞手段としては、入賞時に遊技媒体の払い出しがなされるような画像や、手持ちの遊技媒体数が増加するような表示や、所定の得点が加算されるような表示を行うように形成することができる。
(作用)
本発明においては、最低投入数の投入が完了したら図柄変動開始手段が作動可能になる。すなわち、遊技媒体投入部から遊技媒体を投入している最中であっても、図柄表示手段の図柄が変動開始する。そして、当選抽選手段は、図柄変動開始手段の作動を契機に乱数抽出を行うものの、当選判定テーブルとの照合すなわち当選判定は、最大投入数の投入完了時か、図柄変動開始手段の作動後最大投入数の投入完了前に行う。また、図柄変動停止手段は、当選判定後であって、かつ図柄表示手段の図柄変動の定常化後に作動可能となるので、図柄変動開始手段を最低投入数の投入完了直後に作動させた場合には、最大投入数の投入完了時には、すでに図柄変動停止手段が作動可能となる。つまり、遊技に必要な遊技媒体を全て投入してから図柄変動開始手段が作動する場合と比べると、図柄変動が定常化する時間分だけ、図柄変動停止手段が作動可能となる時期が早まるので、結果、遊技時間の短縮につながるのである。また、遊技媒体の投入中であっても、図柄表示手段を変動表示させることができるので、全ての遊技媒体を投入完了(検知完了)するまでに多少時間がかかっても、遊技者は、遊技を中断されたような気になることもない。
さらに、複数の演出データと、各演出データの領域を規定した演出選択テーブルを少なくとも有し、遊技に伴う演出を行わせるための演出制御装置を設け、この演出制御装置は、前記当選抽選手段により抽出された乱数と前記演出選択テーブルを照合して演出の態様を決定し、当該決定後、前記図柄変動停止手段が作動可能となるより前に、当該決定した演出の実行を開始できるように形成することができる。
(特徴点)
請求項6記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、遊技媒体を投入させるための遊技媒体投入手段、一回の遊技を行うために最低限必要な遊技媒体数の投入完了時に作動可能となり、前記図柄表示手段の図柄を変動表示させるための図柄変動開始手段、前記図柄変動開始手段の作動時に当選判定用の乱数抽出を行い、一回の遊技に最大限投入可能な遊技媒体数の投入完了時までに、前記抽出した乱数と当選判定テーブルとを照合して当選の有無を判定し当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選判定手段、前記図柄表示手段の図柄変動開始後、当該図柄変動の定常化後であって前記当選抽選手段による当選判定後に作動可能となり、変動中の前記図柄表示手段の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、前記図柄表示手段、前記図柄変動開始手段、前記図柄変動停止手段を制御するための図柄変動制御手段、前記図柄表示手段の当選に係る図柄が、予め定められた態様に停止表示された場合に入賞として取り扱うための入賞手段、として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、上記した請求項5記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
すなわち、請求項1乃至3記載の発明によれば、遊技を行うのに最低限必要な遊技媒体の投入によりスタート操作を可能とし、早い段階でリールを回転させ遊技者を焦らさないようにするとともに、遊技時間の短縮を図り、ひいては店の売り上げ増大につながる遊技機を提供することができる。
なお、請求項2記載の発明によれば、上記の他に、「球切れ」などの場合でも効率よく遊技を行うことができ、請求項3記載の発明によれば、投入した遊技媒体の返却が可能である。また、請求項4記載の発明によれば、遊技媒体が投入完了するまでの時間を有効利用することができる。
(図面の説明)
図1乃至図5は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はパロット遊技機の入力、制御及び出力のブロック図、図2はパロット遊技機の外観斜視図、図3乃至図5はパロット遊技機の動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
(パロット遊技機10)
パロット遊技機10は、図2に示すように、四角箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、三個の回転リール40の図柄を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、図柄表示窓13の下方には、スタートスイッチ30等の操作装置が配置されたカウンター状の操作部が設けられている。
パロット遊技機10の内部には、特に図示しないが、パロット遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)と、遊技球を貯留すると共に払い出すためのホッパーユニット65が内蔵されている。
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。演出制御装置22は、ランプやスピーカ等の表示装置66を制御するためのものである。この遊技制御装置21及び演出制御装置22の詳細については後述する。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入センサ15A
(2)投入スイッチ16
(3)キャンセルスイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
投入センサ15Aは、図2に示すように、球投入部15に設けられた球検知装置であって、投入された遊技球を検知するためのものである。
具体的には、投入センサ15Aは、遊技球の真贋を判定し、適正球をホッパーユニット60に移送し不適正球をキャンセルして球払い出し口18から排出させるための球判別装置(図示せず)に設けられていて、キャンセルされずにホッパーユニット60に移送されるメダルを検知するようになっている。
(投入スイッチ16)
投入スイッチ16は、図2に示すように、球皿14の前方に位置するスイッチであって、その操作により球皿14に貯留されている遊技球を球投入部15から遊技機内部に投入させるためのものである。すなわち、投入スイッチ16を操作することにより、特に図示しないが、球皿14から移動した遊技球を収納した回転ドラム式球送り装置が作動して、所定個数の遊技球を球皿14から球判別装置に移送することができるようになっている。
(キャンセルスイッチ17)
キャンセルスイッチ17は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するスイッチであって、ベットスイッチ16の操作後所定時間内に操作することにより、投入球を払い戻すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、投入スイッチ16の押下を条件に、または「再遊技(Replay)」が入賞した場合には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図2に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。そして、回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。また、ストップスイッチ50は、回転リール40の回転開始後、定常速度で回転するようになった場合に、操作可能となっている。すなわち、回転リール40の加速回転中は回転リール40を停止させることができない。
前記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)表示装置66(ランプ68及び演出表示部67)
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者に遊技球を払い出すためのものである。
(表示装置66)
表示装置66は、演出制御装置22の制御により、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、表示装置66は、ランプ68及び演出表示部67から構成されている。
ランプ68は、発光体の点灯又は点滅により入賞等を報知するためのものである。演出表示部67は、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するものである。演出表示部67としては、リールの図柄や文字等により演出を表示する演出専用の回転リールを設けても良い。なお、表示装置66としては、上記の他に、音声を出力するためのスピーカを設けても良い。
次に、遊技制御装置21について詳述する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(7)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)当選抽選手段110
(4)遊技媒体カウント手段120
(5)タイマー手段130
(6)リール制御手段140
(7)投入キャンセル手段150
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(7)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、遊技球の投入(投入スイッチ16の操作)を条件に、または、「再遊技(Replay)」入賞時には、回転リール40の全停止後所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。
ここで、遊技球の投入数により、有効となる入賞ラインLが異なるものとなる。すなわち、遊技球を5個投入した場合には、5本の入賞ラインLのうち、センターの入賞ラインLが有効となり、1ライン遊技が開始される。また遊技球を10個投入した場合には、5本の入賞ラインLのうち、横三本のラインが有効となり、3ライン遊技が開始される。同様に、遊技球を15個投入した場合には、横三本と斜めの5本の入賞ラインLが有効となり、5ライン遊技が開始される。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。
当選には、入賞により遊技球の払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選と、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選と、遊技球の払い出しは無いが、遊技球を新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、抽選結果が特別当選である場合に、特別当選フラグが成立し、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄の組み合わせが、予め定められた所定の特別当選図柄(例えば、入賞ラインL上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。一方、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別当選図柄と一致していない場合には、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定当選遊技(JACゲーム)
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。また、上記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
(1)特定導入遊技制御手段90
(2)特定遊技制御手段100
(特定導入遊技制御手段90)
特定導入遊技制御手段90は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄が入賞有効ライン上に三個揃うと、例えば75個の遊技球が払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞ラインL上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるものである。
(特定遊技制御手段100)
特定遊技制御手段100は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、遊技球が5個投入となり、回転リール40の所定の図柄が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
当選抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて当選役に係わる抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選の結果、所定の当選役に当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
上記当選抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
乱数発生手段111は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段112)
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることなる。
(当選判定テーブル113)
当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
当選判定テーブル113は、遊技状態や投入球数に応じて、複数設けられている。そして、通常遊技においては通常遊技用の判定テーブルが用いられ、BBゲームにおいてはBBゲーム用の判定テーブルが用いられる。また、遊技球5個投入の場合には1ライン判定テーブルが、遊技球10個投入の場合には3ライン判定テーブルが、遊技球15個投入の場合には5ライン判定テーブルが、それぞれ用いられるようになっている。
(判定手段114)
判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
遊技媒体カウント手段120は、投入スイッチ15が検知する球検知信号をカウントして記憶するためのものである。そして、カウント値が所定値に達した場合やキャンセルスイッチ17の操作信号を受信した場合には、タイマー手段130、リール制御手段140及び当選抽選手段110に所定の信号を出力するようになっている。具体的には、遊技媒体カウント手段120は、球検知カウントが「5」となった場合には、タイマー手段130、リール制御手段140に、それぞれ、5個投入完了信号を出力する。また、球検知カウントが「15」となった場合には、当選抽選手段110に、15個投入完了信号を出力する。さらに、キャンセルスイッチ17の操作信号受信時及びタイマー手段130からのタイムアップ信号受信時には、当該信号受信時のカウント値に応じて、当選判定手段110に、投入完了信号を出力する。
タイマー手段130は、パルスカウンタなどを用いて時計測を行うためのものであり、所定の契機でタイムカウントを開始し当該カウント値を記憶するように形成されている。具体的には、タイマー手段130は、前記遊技媒体カウント手段120のカウントが最低投入球数(5個)に達したことを条件に時計測を開始し、最大投入個数(15個)を投入し終えるのに要する時間の経過、又はキャンセルスイッチ17の操作信号受信を条件に時計測を停止してタイムカウントをリセットするようになっている。また、15個投入し終えるのに要する時間の経過後は、前記遊技媒体カウント手段120にタイムアップ信号を出力する。
リール制御手段140は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40を回転又は回転停止させる制御を行うためのものである。
すなわち、リール制御手段140は、遊技媒体カウント手段120からの5個投入完了信号の受信その他の条件クリアに基づきスタートスイッチ30の操作を許容し、スタートスイッチ30の操作信号等に基づいて回転リール40の回転を開始させる。また、タイマー手段130のタイムカウントリセットを条件にストップスイッチ50の操作を許容し、当選抽選手段110の抽選結果及び各ストップスイッチ50の操作信号に基づいて、各回転リールの停止制御を行う。
また、リール制御手段140は、5個の球投入から15個の球投入までにかかる時間内に、回転リール40が加速回転を終了し定常回転となるように制御している。すなわち、スタートスイッチ30の操作タイミングが早ければ、15個の球投入完了前に、ストップスイッチ50により回転リール40を停止させることができる状態になっている場合もある。
投入キャンセル手段150は、キャンセルスイッチ17の操作信号受信又はタイマー手段130のタイムカウントが所定値に達したことを条件に、球投入部15から投入された遊技球を返却させるためのものである。
具体的には、投入スイッチ16の操作後、スタートスイッチ30の操作前にキャンセルスイッチ17が操作された場合には、ホッパーユニット5を作動させて投入球全て(15個)を球払い出し口18から返却させる。一方、投入スイッチ16の操作後、かつスタートスイッチ30の操作後にキャンセルスイッチ17が操作された場合には、スイッチ操作時までに投入された遊技球(5個以上15個未満)を返却させる。さらに、投入スイッチ16の操作後、スタートスイッチ30の操作の有無にかかわらず、15個の球投入が完了しないまま所定時間が経過した場合には、投入された遊技球(5個以上15個未満)を返却させる。つまり、投入キャンセル手段150は、1ライン判定テーブル又は3ライン判定テーブル(少数投入用判定テーブル)で当選判定がされた際に、最低投入数以上最大投入数未満の遊技球が投入されていた場合には、その差数を返却するようになっている。
(演出制御装置22)
演出制御装置22は、遊技制御装置21からの諸信号に基づいて、表示装置66を作動させ、遊技に付随する演出その他の演出を行わせるためのものであり、図1に示すように、次の手段を備える。
(2)演出実行手段170
なお、演出制御装置22としては、上記(1)(2)以外の手段を有していても構わない。
(演出決定手段160)
演出決定手段160は、実行すべき演出を決定するためのものであり、特に図示しないが、複数の演出データを記憶していると共に、実行する演出を決定するための演出選択テーブルを備えている。そして、当選判定手段110の乱数抽出手段112が抽出した乱数と演出選択テーブルとを対比して実行する演出を決定するものである。なお、演出選択テーブルは複数あってもよく、遊技状態に応じて適宜テーブルを変更し、行われる演出が変わるようにしてもよい。
演出実行手段170は、前記演出決定手段160の決定した演出を行わせるためのものである。すなわち、演出決定手段160の決定した演出データに基づいて、表示装置66に所定の表示をさせるものである。具体的には、スタートスイッチ30の操作後、ストップスイッチ50が操作可能となるより前に、決定に係る演出を開始させることができるものである。
なお、演出は、スタートスイッチ30の操作後、最初のストップスイッチ50が操作されるまでの間に行われるようにしてもよいし、最初のストップスイッチ50の操作以降にも行われるようにしてもよい。
(パロット遊技機10の動作)
次に、上記構成を備えたパロット遊技機10の動作の概略について、図3乃至図5に示したフローを用いて説明する。
先ず、図3に示すステップ100において、投入スイッチ16が操作されたかどうかを判断する。投入スイッチ16が操作されない場合には、ステップ100に戻る。一方、投入スイッチ16が操作された場合には、次のステップ101に進む。なお、投入スイッチ16の操作により、球投入部15から球皿14内の遊技球が遊技機内部に移送される。
ステップ102において、スタートスイッチ30の操作が有効となる。なお、投入球が5個に満たない場合には、スタートスイッチ30が操作できない(レバー押下しても回転リール40が回転しない)ので、球皿14に遊技球を補給するか、キャンセルスイッチ17を押して球投入部15内の遊技球を返却させればよい。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、タイマー手段130が時計測を開始する。そして、次のステップ104に進む。
ステップ105において、入賞判定用の乱数抽出処理が行われる。すなわち、当選抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から、乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、すべての回転リール40が回転開始する。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、前記ステップ105で抽出した乱数に基づいて、演出実行処理がなされる。すなわち、演出制御装置22において、演出選択テーブルの各演出毎に規定された領域と抽出乱数データとの比較を行い、抽出された乱数が、演出選択テーブルのどの領域に含まれるか決定され、当該領域に規定された演出データが決定される。そして決定された演出データに基づき、表示装置66を作動させてランプの点滅、音声、画像等による演出が行われる。そして、次のステップ108に進む。
ステップ108において、15個の遊技球が投入されたかどうかを判断する。15個の遊技球が投入されていない場合には、次のステップ109に進む。
ステップ109において、キャンセルスイッチ17が操作されたかどうかを判断する。キャンセルスイッチ17が操作されない場合には、次のステップ110に進む。
ステップ110において、所定時間が経過したかどうかを判断する。所定時間が経過していない場合には、ステップ104に戻る。一方、所定時間が経過した場合には、図4におけるステップ120に進む。
前記ステップ109において、キャンセルスイッチ17が操作された場合には、ステップ110を飛び越して図4におけるステップ121に進む。
図4におけるステップ120において、5ライン判定テーブルに基づく入賞判定処理が行われる。すなわち、当選抽選手段110が遊技媒体カウント手段120からの15個投入完了信号を受信することにより、抽選に用いる当選判定テーブル113として5ライン判定テーブルを選択し、判定手段114により、前記ステップ105において抽出された乱数と、5ライン判定テーブルの当選判定領域データとの比較が行われる。そして、抽出された乱数が、5ライン判定テーブルのどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定され、所定図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、ステップ123に進む。
ステップ122において、返却球の払い出しが行われる。すなわち、前記ステップ121で1ライン判定テーブル又は3ライン判定テーブルが選択されたときに、1ライン遊技又は3ライン遊技に必要な球数(5個又は10個)を超えて投入された遊技球を、ホッパーユニット65から排出させる。そして、次のステップ123に進む。
なお、タイムカウントのリセットにより、ストップスイッチ50の操作が許容される。すなわち、ストップスイッチ50により回転リール40を停止可能となるのは、遊技球を15個投入完了した後、スタートスイッチ30の操作後にキャンセルスイッチ17を操作した後、スタートスイッチ30の操作後、15個投入完了することなく所定時間が経過した後、となる。これらはいずれも、請求項1でいうところの「当選抽選手段110による当選判定後」と矛盾しない。ただし、最初の遊技球投入後、スタートスイッチ30の操作タイミングが遅くて、タイムカウント終了後でも回転リール40の回転が定常速度に達していない場合には、回転リール40の回転が定常化するまでストップスイッチ50の操作は許容されない。
ステップ125において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ126に進む。
ステップ126において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ124に戻る。一方、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合には、次のステップ127に進む。
ステップ128において、当選図柄に相当する入賞処理がなされる。すなわち、メダルの払い出しや、ボーナスゲームへの移行などが行われる。そして、遊技が終了する。
上述したステップ125の回転リール40の回転停止処理について、図5を用いて説明する。
ステップ300において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ301に進む。
ステップ302において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
ステップ304において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ305に進む。
ステップ305において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ303に進む。
前記ステップ304において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ303に進む。
前記ステップ302において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ300に戻る。
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ301〜ステップ305で説明しているが、この例は、いわゆる最小引き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御としても良い。更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでも良いものである。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の当選図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
このように、本実施の形態によれば、最大投入個数遊技である5ライン遊技を行う場合、スロットマシンにおけるメダル1枚に相当する5個の遊技球の投入を条件にスタートスイッチ30の操作を許容していることから、遊技開始後の早い段階で回転リール40が回転し始めるため、遊技者を焦らしたり飽きさせることが無い。そして、スタートスイッチ30を早いタイミングで操作すれば、当然早い段階で回転リール40の回転が定常速度に達し、ストップスイッチ50の操作可能時期も早まるため、遊技時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態では、スタートスイッチ30押下後の所定時間経過又はキャンセルスイッチ17の操作により、投入完了球数に応じて1ライン遊技又は3ライン遊技が行われるように形成されているが、そのような場合には、投入完了球数にかかわらず、1ライン遊技が行われるようにし、投入キャンセル手段150により、5個を除いた投入完了球数が払い戻されるようにしてもよい。
ここで、前記図柄表示手段は、回転リール40を用いたものでもよいし、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにしたものでもよい。
また、入賞手段としては、前記遊技機用プログラムを用いてスロットマシンを制御する場合には、貯留手段としてのホッパーユニット65を介して遊技者にメダルを払い出すように形成することができる。一方、前記遊技機用プログラムを用いて、業務用若しくは家庭用のテレビゲーム機を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しは行えないので、例えば液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に、獲得メダル数の枚数表示をしたり、メダルの増減がわかるような絵(動画でも静止画でもよい)を表示するように形成することができる。
12 表示窓 13 図柄表示窓
14 球皿 15 球投入部(遊技媒体投入部)
15A 投入センサ 16 投入スイッチ(遊技媒体投入手段)
17 キャンセルスイッチ(キャンセル手段)18 球払い出し口
19 球排出口
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置
30 スタートスイッチ(図柄変動開始手段)40 回転リール
50 ストップスイッチ(図柄変動停止手段)60 リールユニット(図柄表示手段)
65 ホッパーユニット 66 表示装置
67 演出表示部 68 ランプ
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 特定導入遊技制御手段 100 特定遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 判定手段
120 遊技媒体カウント手段 130 タイマー手段
140 リール制御手段 150 投入キャンセル手段
160 演出決定手段 170 演出実行手段
L 入賞ライン
Claims (6)
- 遊技媒体を遊技機内部に投入するための遊技媒体投入部と、
複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段と、
前記図柄表示手段の図柄を変動表示させるための図柄変動開始手段と、
前記図柄表示手段の図柄変動開始後、当該図柄変動の定常化後に作動可能となり、変動中の前記図柄表示手段の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段と、
前記図柄表示手段、前記図柄変動開始手段、前記図柄変動停止手段を制御するとともに、乱数及び当選判定テーブルを用いて当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選抽選手段を有する遊技制御装置とを備え、
予め定められた数の遊技媒体の投入により、前記図柄変動開始手段が作動可能となり、当選判定の抽選の結果、所定の当選役が当選し、かつ前記図柄変動停止手段により前記図柄表示手段の当該当選に係る図柄を予め定められた態様に停止表示させることができた場合に入賞となるように形成された遊技機において、
前記図柄変動開始手段は、一回の遊技を行うために最低限必要な遊技媒体数(以下最低投入数という)の投入完了時に作動可能となり、
前記当選抽選手段は、前記図柄変動開始手段の作動時に当選判定用の乱数抽出を行い、一回の遊技に最大限投入可能な遊技媒体数(以下最大投入数という)の投入完了時までに、前記抽出した乱数と当選判定テーブルとを照合して当選の有無を判定可能であり、
前記図柄変動停止手段は、前記当選抽選手段による当選判定後に作動可能であることを特徴とする遊技機。 - 遊技者の操作により、遊技媒体投入部から最大投入数の遊技媒体を遊技機内部に投入させることができる遊技媒体投入手段を備え、
前記当選抽選手段は、当選判定テーブルとして、遊技媒体の最大投入時に用いられる最大投入用判定テーブルと、最大投入用判定テーブルと当選確率が異なる少数投入用判定テーブルを有し、遊技媒体の投入個数に応じて当選判定に用いる当選判定テーブルを変更可能に形成されているとともに、
前記遊技媒体投入手段の操作に基づき最大投入数が投入完了した時には、前記最大投入用判定テーブルを用いて当選の有無を判定し、前記遊技媒体投入手段が操作されたにもかかわらず最大投入数が投入完了されないまま、最低投入数の投入完了から所定時間が経過した場合には、当該所定時間の経過後に、前記少数投入用判定テーブルを用いて当選の有無を判定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記遊技媒体投入手段の操作後、最大投入数の投入完了までの間に、遊技者の操作により、投入した遊技媒体数と最低投入数との差数の遊技媒体を最大限として、遊技機内部から返却させることができるキャンセル手段を備え、
前記当選抽選手段は、前記キャンセル手段の操作時に、前記少数投入用判定テーブルを用いて当選の有無を判定することを特徴とする請求項2記載の遊技機。 - 複数の演出データと、各演出データの領域を規定した演出選択テーブルを少なくとも有し、遊技に伴う演出を行わせるための演出制御装置を備え、
この演出制御装置は、前記当選抽選手段により抽出された乱数と前記演出選択テーブルを照合して演出の態様を決定し、当該決定後、前記図柄変動停止手段が作動可能となるより前に、当該決定した演出の実行を開始可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。 - 遊技機を、
複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、
遊技媒体を投入させるための遊技媒体投入手段、
一回の遊技を行うために最低限必要な遊技媒体数の投入完了時に作動可能となり、前記図柄表示手段の図柄を変動表示させるための図柄変動開始手段、
前記図柄変動開始手段の作動時に当選判定用の乱数抽出を行い、一回の遊技に最大限投入可能な遊技媒体数の投入完了時までに、前記抽出した乱数と当選判定テーブルとを照合して当選の有無を判定し当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選判定手段、
前記図柄表示手段の図柄変動開始後、当該図柄変動の定常化後であって前記当選抽選手段による当選判定後に作動可能となり、変動中の前記図柄表示手段の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、
前記図柄表示手段、前記図柄変動開始手段、前記図柄変動停止手段を制御するための図柄変動制御手段、
前記図柄表示手段の当選に係る図柄が、予め定められた態様に停止表示された場合に入賞として取り扱うための入賞手段、
として機能させるための遊技機用プログラム。 - 遊技機を、
複数の図柄を変動表示及び停止表示可能な図柄表示手段、
遊技媒体を投入させるための遊技媒体投入手段、
一回の遊技を行うために最低限必要な遊技媒体数の投入完了時に作動可能となり、前記図柄表示手段の図柄を変動表示させるための図柄変動開始手段、
前記図柄変動開始手段の作動時に当選判定用の乱数抽出を行い、一回の遊技に最大限投入可能な遊技媒体数の投入完了時までに、前記抽出した乱数と当選判定テーブルとを照合して当選の有無を判定し当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選判定手段、
前記図柄表示手段の図柄変動開始後、当該図柄変動の定常化後であって前記当選抽選手段による当選判定後に作動可能となり、変動中の前記図柄表示手段の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、
前記図柄表示手段、前記図柄変動開始手段、前記図柄変動停止手段を制御するための図柄変動制御手段、
前記図柄表示手段の当選に係る図柄が、予め定められた態様に停止表示された場合に入賞として取り扱うための入賞手段、
として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
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JP2014184271A (ja) * | 2014-04-24 | 2014-10-02 | Kyoraku Sangyo Co Ltd | 遊技機 |
-
2004
- 2004-10-06 JP JP2004293384A patent/JP2006102185A/ja active Pending
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