JP2006097464A - 河川異常増水防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 流木などの浮遊物が橋脚に滞留する前に処理して増水に伴う決壊や越流などの災害をなくすようにした河川異常増水防止装置を提供すること。
【解決手段】 橋が架けられた河川の上流側に流木や家屋などの浮遊物を捕捉し河岸方向に誘導する循環条材を河川横断方向に対し斜めに張架して設け該誘導される端部に浮遊物を回収するピットを備えてピット内の浮遊物を除去手段で除去し得るように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、河川異常増水防止装置に関する。
河川は、市街地間を連絡する橋を備える場合が多いが、この橋の橋脚には増水時の流木が引っ掛かって滞留することで流れを次第に阻害する原因になり、そのため、その上流側では決壊や越流現象が起き易い。
ところで、これまでは、その具体的対策が何らなされておらず、堤防の増強などで対処していたため、一向に決壊や越流現象が解決しないままである。
上記に鑑み、本発明は、流木などの浮遊物が橋脚に滞留する前に処理して増水に伴う決壊や越流などの災害をなくすようにした河川異常増水防止装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、橋が架けられた河川の上流側に流木や家屋などの浮遊物を捕捉し河岸方向に誘導する循環条材を河川横断方向に対し斜めに張架して設け該誘導される端部に浮遊物を回収するピットを備えてピット内の浮遊物を除去手段で除去し得るように構成した。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のものにおいて、循環条材には、捕捉材が付設されている。
本発明によれば、流木などの浮遊物が橋脚に滞留する前に処理して増水に伴う決壊や越流などの災害をなくすようにした河川異常増水防止装置を提供することができる。
発明を実施するための最良の形態・実施例
図1および図2は、河川異常増水に伴う決壊や越流などによる市街地への洪水被害をなくすためになされた実施形態を示す。図1において525は河川を模式的に示すもので、同河川525は、市街地間を連絡する橋526を備える場合が多いが、この橋526の橋脚には増水時の流木が引っ掛かって滞留することで流れを次第に阻害する原因になり、そのため、その上流側では決壊や越流現象が起き易い。
この実施形態はこうした現象をなくすためになされたもので、橋526よりもさらに上流側のやや幅が広く流れの緩やかな個所を対象にして流木や家屋などの浮遊物527を捕捉して脇方へ確実に誘導・回収除去するための装置を設置したものである。
529は循環条材で、ワイヤ等のロープやチェーン(リンクチェーンを含む)などでなる。530は回転ホイールで、シーブやスプロケットなどでなる。
回転ホイール530の一方は河川525の上流側左岸に水平軸回りに回転自在に配置され、他方の回転ホイール530はそれより少し下流寄りに配置されている。これらに掛け回されて循環条材529が設けられている。この循環条材529は、図1のように右下がり(あるいは左下がり)状に掛けられている。そして、右回転ホイール530の下方を含む右岸には回収ピット531が設けられている。
図2のhは平常時の平均水位、Hは増水時の想定水位をそれぞれ示すものであるが、左回転ホイール530はH程度の高さで、右回転ホイール530はHよりも高く設定されている。循環条材529の外周には、ロープ、チェーン、リンクチェーンなどによる捕捉材532が円弧状をなすように垂れ下げられ、特に重なり合う状態で確実に捕捉することができるようになっている。そして、異常増水時には、図1のように流れてくる浮遊物527…をこれら捕捉材532…が捕捉するとともに、循環条材529が斜め張りにされているのでその負荷により図2の実線矢印のように自動的に回されてピット531まで誘導する。誘導された浮遊物527…はピット531内から河岸上のバケットクレーンなどで除去される。隣合う垂下材536同士はロープやチェーンで連結しておくこともある。
尚、回転ホイール530は強制駆動されることもある。また、図2の矢印のように、回転ホイール530の高さを調節可能にしてより確実な捕捉ができるようにしてもよい。捕捉材532には、突起物を設けることがある(このことは他の実施形態でも同様に適用することがある)。
図3は他の実施形態を示す。同実施形態は、捕捉材534が下端にウエイト535を備えたロープやチェーンなどの垂下材536と一対の垂下材536間に渡された複数本の横架材537…とでなる複数組を循環条材538回りにぶら下げて構成されている。尚、ピット539の先端は図示のように浮遊物を持ち込みやすいように湾曲断面になっている。
図4はピット542を河川543の河岸自体に凹設したものである。544は流出帽子板である。図5は同じくピット547を河岸を後施工して凹設したものであるが、循環条材548を特に斜め傾斜させて捕捉したものが流れ込みやすいようにしたものである。
図6は循環条材551の回りに垂下材552を介して釣り針状の捕捉片553…を取り付けたものである。捕捉片553はそれぞれに高さを異ならせてある。
図7および図8は、河川の流れ方向に直交するように前後一対の回転軸556を設けてその上流側が異常増水時の下側に下流側が上側にくるように設定し、これら回転軸556の各両端に回転ホイール557…を備え付けてこれらにより循環運動自在に循環条材558を備えてその間に粗メッシュなどの捕捉材559を横架して浮遊物を図8のように掬い上げるように構成したものである。循環条材558は強制回転駆動自在としてもよい。また、同装置の下流側には掬い上げたものが持ち込まれる回収ピット560を備えたり、河岸からクレーンで除去可能に構成することができる。
図9及び10は、回転ホイール563が縦軸であり、その一対回りに循環条材を兼ねる捕捉材564を遊転あるいは駆動自在としたもので、捕捉・回収したものは除去機565によりピット566から排除できるようにしたものである。
図11および図12は、捕捉材が循環自在なものでなく固定式でその前面に添って浮遊物が滑って回収除去されるようにしたものである。すなわち、568は固定軸で、左右2点にあり、これらの間には45度前後の大きい傾斜をなして捕捉誘導材569が上下数段をなすように張設されている。誘導材569は滑り易い表面をもつものが適当である。これら誘導材569を高さHを境に上下に複数渡してピット570まで浮遊物を導くようにしたものである。捕捉したものは除塵機571やバケットクレーンのような除去機572などで取り除くことができる。
尚、川底には、流れてくる土砂類を捕捉して流れる力に任せて斜め下流側方へと導く土砂誘導突堤573を設置してもよい。574は土砂止めである。また、固定軸568には回転ホイール575を一対装備してそのまわりに循環条材576を掛け回すとともに同循環条材576に鯉のぼりの鯉577や広告類を取り付けて循環させるようにしてもよい。さらに、図11に仮想線で示すように、前記捕捉誘導材569の前段階に予捕捉誘導材578を配置して、予捕捉誘導材578で大きな浮遊物を捕捉し捕捉誘導材569で細かい浮遊物を捕捉するようにしてもよい(このことは他の実施形態でも同様に適用することがある)。
図13は、石油タンク580を津波の襲来から防護するためになされたもので、タンク580の津波襲来想定側に多数本の杭581と弛ませた防護索条材582を構成するとともに、タンク580回りに同じく杭581と弛ませた防護索条材582を囲うように構成して前後2段階の防護を図ったものである。
図14および図15は、河川515において、洪水で増水した際にキャンプ地や河川脇から人が流されてくるのを救助することができるようにした実施形態を示す。
同実施形態において516はヒンジ筒で、これらのヒンジ筒516は、河川脇の平面的に4個所に配置されている。その対向する一対間ごとに受けバー517が前後をなすように横架されるとともに、各受バー517からは前向きに伸びるようにして防護材518を張り出してある。左右の防護材518は前後に同じ位置関係に設けると河川水が溢れるおそれがあるので、前後に多少ずらせて配置してある。同防護材518の前端には、ウエイトバー519を備えてあるとともに、同バー519に対する牽きロープ520および牽きバー521が設けられて牽きバー521については河川上に設置のガイドレール522に添って進退自在になっている。
通常は、牽きバー521をガイドレール522に添って図15の左方向に引っ張って防護材518を水面より上側に高く待機させた状態にしてある。増水時に必要に応じて牽きバー521が図15の矢印方向に移動調節されることで、ウエイトバー519の重さにより防護材518が図示のように河川内で斜め張り状態になり、これにより、人などが流されてきても掬われて助かるものである。この場合、掬われた人は、牽きバー521をガイドレール522に添って図15の左方向に駆動・操作することで防護材518を持ち上げて更に救助を確実化することもできる。尚、この方式を流木などの掬い揚げのために利用することはある。
河川の決壊などを防護するための例を示す斜視図。 図1の拡大正面図。 他の実施形態を示す正面図。 他の実施形態を示す平面図。 他の実施形態を示す平面図。 他の実施形態を示す正面図。 他の実施形態を示す平面図。 図7の側面図。 他の実施形態を示す平面図。 図9の正面図。 他の実施形態を示す平面図。 図11のN−N線断面図。 石油タンクを津波襲来から護るための実施形態を示す斜視図。 河川での救助方式を示す平面図。 図14の縦断面図。
符号の説明
529、538、548,551,558…循環条材 532、534、553…捕捉材 530、542…ピット。

Claims (2)

  1. 橋が架けられた河川の上流側に流木や家屋などの浮遊物を捕捉し河岸方向に誘導する循環条材を河川横断方向に対し斜めに張架して設け該誘導される端部に浮遊物を回収するピットを備えてピット内の浮遊物を除去手段で除去し得るように構成した河川異常増水防止装置。
  2. 請求項1記載のものにおいて、循環条材には、捕捉材が付設されている河川異常増水防止装置。
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