JP7103072B2 - 除塵装置 - Google Patents
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Description
前記網体の幅寸法とガイドバーの長手方向の寸法が同一、若しくはガイドバーの長手方向の寸法が網体の幅寸法より長く形成されて、
網体の下端に備えたガイドバーの両端が、水路の両端に上下方向に延びるように設けたガイド溝に嵌合して上下方向に移動し、
前記網体の引き上げ機構として網体の上端に備えた巻取機により網体をロール状に巻き取ることを特徴とする除塵装置を提供することにある。
上記第1の手段によれば、網体を引上げる際、巻取機で簡単に巻き取ることができるため、クレーンなどの大掛かりな設備が不要になる。また水路から網体を巻き上げることにより、塵芥の除去を容易に行なうことができる。
また、ガイドバーの両端が嵌合されて、ガイド溝に沿って上下に移動できるため、水流によって網体の下部が流されて傾くおそれがない。
上記第2の手段によれば、前記弾性体は、ガイド溝と網体との緩衝材として役立つだけでなく、上流から流れてきた塵芥がガイド溝の奥へ侵入するのを防ぐことができる。
上記第3の手段によれば、巻取機によって網体は簡単に水路の深さに対して上下移動することができるため、流水中の塵芥量や季節に合せて、水路内の所定の深さに浸漬することが可能になる。すなわち、除塵作業が不要の場合は、完全に巻き取っておけるため通水抵抗となるのを防ぐことができる。また、地上へ巻き上げた網体の保管場所が不要になるため省スペースへつながる。
上記第4の手段によれば、巻取機で水路の上部開口から巻き上げた位置において塵芥の洗浄を自動で行なうことができる。
上記第5の手段によれば、水路の上流側のスクリーン回動式の除塵装置が捕捉できなかった、例えば小さいサイズの塵芥を下流側の本発明の網体による除塵装置で捕捉することができる。また、このように段階的に塵芥を捕捉することで、網体にかかる負荷が低減されるため、網体の寿命は延びる。
また網体を巻取機で完全に地上へ巻き上げたとき、巻き取った状態のままで保管できるため、保管場所の必要がなく省スペースにつながる。
図示のように、本発明の実施形態に係わる除塵装置1は水路を幅方向に横切るようにして配されて水流中の塵芥を捕捉する網体3、網体の引き上げ機構として網体3の上端に取り付けた巻取機4、網体3の下端に配したガイドバー2、並びに、水路10の両壁に上下方向に延びるよう形成したガイド溝11等を備えている。
ガイド溝11は、水路10の両側端の壁面にあって、水路の底面から地上に亘って設けた溝であり、後述するガイドバー2の両端部が嵌合して上下移動できる構造をとっている。
ガイドバー2の長手方向の長さは網体3の幅と同じ寸法、若しくは網体3の幅より長い寸法になるように設定し、網体3の下端に備えられたガイドバー2を水路10の壁面に設けたガイド溝11に収まるように設けている。図2に示す本実施形態の除塵装置1は、網体3の幅方向の両端がガイドバー2の長手方向の長さは網体3の幅より長い寸法の場合である。
ガイドバー2は、所定の強度、耐腐食性、防錆などを備えた棒状の躯体である。
本発明の除塵装置用の網体3は、水路10の塵芥を除去する除塵装置100よりも下流側に設置する除塵設備として水流に沿って対向する方向に配置している。
この網体3は、水路10の水面から水底へ亘って上下方向に所定の水深まで巻取機4によって昇降させて設置している。
さらに、図3に示すガイド溝11に収まるように幅を調整した弾性体24を、網体3の裏面の両端部の長手方向に沿って取り付けて、ガイド溝11に弾性体が接する構造が望ましい。
この弾性体24は、ガイド溝11と網体3との緩衝材として役立つだけでなく、流れてきた塵芥がガイド溝11の奥へ侵入するのを防ぐ。前記弾性体24は、ゴム、熱可塑性エラストマー、樹脂のいずれか1つを用いて形成したことを特徴とする。
この網体3の網目の形状は、格子形状の代わりに菱形形状であってもよい。例えば、右螺旋と左螺旋部分を一定の間隔で交互に配列し各区間を直線で連結された菱形形状がある。
図1,2に示す巻取機4は、従来のクレーンに替えて、水路の上面開口部をハウジング7で囲われた地上に設置されている。図2に示すように巻取機4はモーター21によって回転する軸22と連動して回転するドラム23によって、網体3を巻き上げている。
この巻取機4はクレーンに比べて、設備として単純になっただけでなく、網体3をロール状に巻き取ることができるため、洗浄時に従来のスクリーンで必要であったスクリーンの保管場所が不要になり、省スペースにつながる。
<塵芥襲来なし>
流水中に塵芥がない時や塵芥量が少ない場合、本発明の除塵装置1の網体3は巻取機4によって完全に地上へ巻き上げておく。このとき本発明の除塵装置は流水中にないため、上流側のスクリーン回動式の除塵装置1を通過した後の流水は、通水抵抗なく流れることができる。
塵芥が浮遊する流水の場合、水路の上流側のスクリーン回動式の除塵装置100で塵芥は捕捉される。しかしスクリーン回動式の除塵装置100のスクリーン104の開口部は所定の間隔になっているため、小さい塵芥は開口部を通り抜けて捕捉されずに下流側へ流れていく。そこで、下流側に配置された本発明の除塵装置1の網体3がこの小さい塵芥を捕捉する。すなわち、水路の上流側のスクリーン回動式の除塵装置100で捕捉し損ねた塵芥も、本実施形態の除塵装置1によって効率的に捕捉することができる。
塵芥襲来後の場合、本発明の除塵装置1の網体3を清掃するために巻取機4によって水路の上面開口20から地上へ巻き上げる。このとき、上面開口20近傍で網体3の裏面からスプレー5で洗浄水を噴射して塵芥を落し、トラフ9へ廃棄する。または、網体3の表面をブラシ6で擦って塵芥を落し、トラフ9へ廃棄する。このように、捕捉した塵芥を簡単に除去できる。
なお、本発明の実施形態の除塵システムを構成するスクリーン回動式の除塵装置100と本実施形態の除塵装置1は、それぞれ水流に沿って対向するように、上流側と下流側に2機で配置する構成であるが、除塵装置の設置数はこれに限らず、3機、4機・・・と任意の数を設けることができる。
また、塵芥量が少なく流水速度が遅いときは、本発明の除塵装置1を1機のみを配置することができる。
2 ガイドバー
3 網体
4 巻取機
5 スプレー
6 ブラシ
7 ハウジング
8 案内板
9 トラフ
10 水路
11 ガイド溝
20 上面開口
21 モーター
22 軸
23 ドラム
24 弾性体
100 スクリーン回動式の除塵装置
102 リンクチェーン
104 スクリーン
105 スプレー(スクリーン回動式の除塵装置)
107 ハウジング(スクリーン回動式の除塵装置)
108 案内板(スクリーン回動式の除塵装置)
109 トラフ(スクリーン回動式の除塵装置)
Claims (5)
- 水路を幅方向に横切るように配した網体によって、流水中の塵芥を捕捉する除塵装置において、
前記網体の幅寸法とガイドバーの長手方向の寸法が同一、若しくはガイドバーの長手方向の寸法が網体の幅寸法より長く形成されて、
網体の下端に備えたガイドバーの両端が、水路の両端に上下方向に延びるように設けたガイド溝に嵌合して上下方向に移動し、
前記網体の引き上げ機構として網体の上端に備えた巻取機により網体をロール状に巻き取ることを特徴とする除塵装置。 - 前記網体の幅方向の両端部に網体の長手方向に延びる弾性体を配し、水路内で網体が弾性体を介してガイド溝に接することを特徴とする請求項1に記載の除塵装置。
- 前記巻取機は、網体を巻上げるための機構と、水路内の流水中へ浸漬するための機構を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の除塵装置。
- 前記巻取機と水路の上面開口の間に、網体に洗浄水を噴射する洗浄ノズル、又は網体を擦るブラシの少なくともいずれか一方を配したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の除塵装置。
- 水路に配したスクリーン回動式の除塵装置の下流側に、請求項1に記載の除塵装置を配したことを特徴とする除塵システム。
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US20140374340A1 (en) | 2013-06-25 | 2014-12-25 | Hendrick Screen Company | Half-barrel intake screen |
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