JP2006096359A - 角底袋のための縦形製袋充填包装機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 縦形製袋充填包装機は、角筒状のフィルム筒FTに横シールを形成すると同時に充填チューブ2の下端と協働して平坦底FBを形成する一対の横シールバー16a,16bと、平坦底FBの形成に伴い、この平坦底FBの両側に突出する三角耳Eを横シールバー16a,16bとの間にて直接的又は間接的に挟み込む一対の耳シールバー28と、横シールの切断により形成されたボトムシールBSを平坦底FB及び三角耳Eの下面に折り込んでヒートシールするボトムシール折込みプレート26と、ボトムシールBSの折込み後、三角耳Eを平坦底FBの下面に折り込んでヒートシールする一対の耳折込みプレート30とを備えている。
【選択図】 図2
Description
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成にして見栄えの良い角底袋を成形することができる縦形製袋充填包装機を提供することにある。
それ故、三角耳の内面同士は耳シールバー及び横シールバーからの熱を受けてヒートシールされるとともに、平坦底の下面もまた一対の横シールバーからの熱により加熱された状態にある。
また、横シールの形成後、横シールは切断ナイフにより切断され、平坦底に連なるボトムシールと、トップシールとに分離される。
この後、ボトムシール折込みプレートが平坦底から退避した後、一対の耳折込みプレートは平坦底に向けて移動し、三角耳を平坦底の下面に折込む。この折込み時点でも、三角耳及び平坦底の下面に高温状態にあり、折り込まれた三角耳は平坦底の下面にヒートシールされる。
好ましくは、包装機は、各横シールバーの下側に弾性部材を更に備えており、これら弾性部材は一対の横シールバーが閉位置に到達する前に、フィルム筒を前後から挟み付け、フィルム筒を左右方向に引き延ばす(請求項2)。
また、横シールバーは耳シールバーよりも高いヒートシール温度に加熱されているのが好ましい(請求項3)。この場合、三角耳はその上面よりも下面が高い温度に加熱されるので、下面での熱収縮が上面に比べて大きく、それ故、三角耳はその先端が下がるように変形する。この結果、耳折込みプレートが角底に向けて移動するとき、耳折込みプレートは三角耳の先端と干渉することなく、三角耳を折込む。
また、予熱を利用するため、一対の耳シールバー、ボトムシール折込みプレート及び一対の耳折込みプレートは何れもフィルム筒の近傍に配置されることから、これら耳シールバーや折込みプレートの動作が迅速に実施され、この結果、角底袋の成形に要する時間の短縮をも図ることができる。
更に、被包装物の充填に先立ち、三角耳はその内面同士がヒートシールされているから、三角耳内に被包装物が侵入することはなく、三角耳の折込みが確実になるばかりでなく、角底の平坦性をも保証される。
フィルム包材FはフィルムロールFRから繰出され、そして、フォーマ4を通過する際、充填チューブ2の回りに円筒状に形成される。また、フォーマ4の直下には合掌ガイド(図示しない)が配置され、この合掌ガイドはフィルム包材Fの両側縁を互いに合掌形態にして重ね合わせた合掌縁を形成する。
合掌ガイドの下方には、充填チューブ2の左右にフィルムフィーダ6がそれぞれ配置されている。これらフィルムフィーダ6はサクションベルトからなり、このサクションベルトに筒状のフィルム包材Fを吸着しながら充填チューブ2に沿って繰り出すことができる。
更に、縦シーラ8の下方には折込み片12が配置され、この折込み片12は縦シールVSを片側に折込んで横に寝かせる。
図2に示されるように充填チューブ2の下方には横シーラ14が配置され、この横シーラ14は一対の横シールバー16a,16bを有する。これら横シールバー16a,16bは矩形の断面形状をなし、互いに対向したシール面17を有するとともに、複数のヒータ18をそれぞれ内蔵する。一対の横シールバー16a,16bは図2に示すようにフィルム筒FTの前後方向に離間して配置され、そして、前後方向に往復動可能である。即ち、一対の横シールバー16a,16bは充填チューブ2直下の互いに近接した閉位置と、この閉位置から離間した開位置との間にて移動可能である。
更に、横シールバー16a,16bの下側には弾性部材としてリーフばね24がそれぞれ取付けられている。これらリーフばね24はその横シールバー16に沿って延び、その中央部がシール面17から突出するような弓状をなしている。
更に、充填チューブ2の左右両側には一対ずつの耳シールバー28及び耳折込みプレート30がそれぞれ配置され、これら耳シールバー28及び耳折込みプレート30は何れも横シールバー16a,16bよりも上側に位置付けられている。
耳シールバー28はヒータ32を内蔵しており、このヒータ32は耳シールバー28を所定の温度に加熱するが、耳シールバー28の加熱温度は、ヒータ18による横シールバー16a,16bの加熱温度よりも低い。即ち、横シールバー16a,16bのヒートシール温度は耳シールバー28よりも高い。
一方、一対の耳折込みプレート30は耳シールバー28の下側に位置し、耳シールバー28と同様に充填チューブ2の左右方向に往復動可能となっている。
一対の横シールバー16a,16bが図2に示す開位置から充填チューブ2の下端直下の閉位置に向けて往動されると、ボトムシール折込みプレート26もまた横シールバー16bとともに充填チューブ2の下端に向けて移動する。また、このとき、一対の耳シールバー28もまた充填チューブ2の下端に向けて移動する。
上述したリーフばね24の皺伸ばしはその厚みが薄く、その腰が弱いフィルム包材Fに有効である。
一方、一対の横シールバー16a,16bが閉位置に位置付けられると同時に、図4に示すように左右一対の耳シールバー28はその先端部が充填チューブ2の下端両側にそれぞれ位置付けられる。これら耳シールバー28は前述した平坦底の形成に伴い、この平坦底の両側から突出する三角耳を横シールバー16a,16bと間にて挟み込む。
図5は一対の横シールバー16a,16bによる横シールの形成が完了した状態を示し、図5中、横シール、平坦底及び三角耳のそれぞれには参照符号CS,FB,Eが付されている。
この後、一対の横シールバー16a,16bは閉位置から開位置に向けて復動されるが、ボトムシール折込みプレート26は図7に示されるようにボトムシールBSに向けて更に移動し、ボトムシールBSを平坦底FB及び三角耳Eに対して折込む。
ここで、ボトムシールBSの折込みに先立ち、充填チューブ2内を通じて被包装物の充填が既に開始され、平坦底FBの内面上には被包装物が堆積し、しかも、三角耳Eは耳シールバー28より上方から押さえ付けられている状態にある(図4参照)。それ故、ボトムシールBSの折込み時には、ボトムシール折込みプレート26と平坦底FB及び三角耳Eとの間にボトムシールBSが良好に挟み付けられることになり、ボトムシールBSの確実なヒートシールが可能となる。
この後、ボトムシール折込みプレート26が平坦底FB及び三角耳Eから退避すると、図9に示されるように一対の耳シールバー28が充填チューブ2から離れる方向に復動し、これに対し、左右の耳折込みプレート30は充填チューブ2の下端に向けて移動される。
それ故、左右の耳折込みプレート30は三角耳Eの先端と干渉することなく、その底辺近傍に当たり、三角耳Eを平坦底FBに向けて確実に折込みことができる。
この後、左右の耳折込みプレート30が角底RBから退避した後、被包装物の充填を継続しながらフィルム筒FTが所定の長さだけ繰出される。そして、被包装物の充填完了後、上述した角底RBの成形動作が繰り返され、この過程にて、次の横シールCSが切断分離されることで、図10に示すように角底RB及びジッパテープGTを有した角底袋Pが成形される。
一実施例の場合、横シールバー16bが閉位置に向けて移動するとき、ボトムシール折込みプレート26もまた横シールバー16bとともに移動して、充填チューブ2の下端直下に位置付けられるが、このようなボトムシール折込みプレート26の移動は横シールCSの形成後、横シールバー16bが閉位置から開位置に向けて復動すると同時に実施されてよい。しかしながら、ボトムシール折込みプレート26が横シールCSの形成と同時に既に移動されていれば、ボトムシールBSを折込みを迅速に行え、予熱を利用したボトムシールBSのヒートシールがより確実になる。
更に、一対の横シールバー16a,16bはリーフばね24の代えて、スポンジ等の弾性部材を備えていてもよい。
16a,16b 横シールバー
18,32 ヒータ
24 リーフばね
26 ボトムシール折込みプレート
28 耳シールバー
30 耳折込みプレート
BS ボトムシール
CS 横シール
E 三角耳
FT フィルム筒
FB 平坦底
RB 角底
VS 縦シール
Claims (3)
- 充填チューブに沿いフィルム包材を繰り出しながら前記充填チューブの回りに縦シールを有した角筒状のフィルム筒に形成する過程にて、前記フィルム筒にその繰出し方向に所定の間隔を存した横シールの形成並びに横シールの切断を被包装物の充填を伴いながら繰り返し、角底を有した袋を個々に成形する縦形製袋充填包装機において、
前記充填チューブの下方に配置され、前記フィルム筒の前後方向に離間した開位置と閉位置との間にて移動可能であり、前記閉位置にて前記フィルム筒に横シールを形成するとともに、この横シールの直上に前記充填チューブの下端と協働して平坦底を形成する一対の横シールバーと、
前記充填チューブの左右両側にて前記横シールバーの移動方向と直交する左右方向に移動可能に配置され、前記横シールの形成時、前記平坦底の両側縁から突出する三角耳を前記閉位置にある前記横シールバーとの間にて挟み付け、前記三角耳の内面同士をヒートシールする一対の耳シールバーと、
一方の横シールバー内から他方の横シールバーに向けて突出可能に設けられ、前記横シールの形成後、前記横シールの位置にて前記フィルム筒を切断し、前記横シールを前記平坦底に連なるボトムシールと、このボトムシール下側のトップシールとに形成する切断ナイフと、
前記充填チューブの前後方向片側にて、その前後に移動可能に配置され、前記一対の横シールバーが前記閉位置から前記開位置に向けて移動する際、前記平坦底に向けて移動して前記ボトムシールを前記平坦底及び前記三角耳の下面に折込んで互い重ね合わせ、これらボトムシール、平坦底及び三角耳自体の熱により互いにヒートシールさせるボトム折込みプレートと、
前記充填チューブの左右両側にて、前記左右方向に移動可能に配置され、前記ボトムシールの折込み後、前記平坦底に向けて移動し、前記三角耳を前記平坦底の下面に折り込んで互いに重ね合わせ、これら三角耳及び平坦底自体の熱により互いにヒートシールさせる一対の耳折込みプレートと
を具備したことを特徴とする角底袋のための縦形製袋充填包装機。 - 前記各横シールバーの下側に設けられ、前記一対の横シールバーが閉位置に到達する前に、前記フィルム筒を前後から挟み付け、前記フィルム筒を左右方向に引き延ばす弾性部材を更に具備したことを特徴とする請求項1に記載の角底袋のための縦形製袋充填包装機。
- 前記横シールバーは前記耳シールバーよりも高いヒートシール温度に加熱されていることを特徴とする請求項1又は2記載の角底袋のための縦形製袋充填包装機。
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