JP2011016548A - 製袋包装機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】製袋包装機は、フィルム14の折り重ね部であるヒダが底面の周囲に形成されている包装袋34、を製造する製袋包装機であって、角筒状のフィルム14の内側に配される角シリンダー6と、エンドシールバー18と、エッジシーラー28,29と、エンドシールバー18やエッジシーラー28,29を制御するコントローラとを備える。エンドシールバー18は、角シリンダー6の下方において、角筒状のフィルム14を横シールして、包装袋34の底面の略中央に横シール部を形成する。エッジシーラー28,29は、角シリンダー6の下部の周りにあるフィルム14の一部に対して、外側から押し当たり、さらに下方に移動することで、包装袋34の底面の周囲にヒダを形成する。
【選択図】図1
Description
製袋包装機は、図1に示すように、巻包装フィルム8を保持および回転駆動する機構、そこから繰り出されるフィルム14を搬送するためのガイドローラ9,10、シート状のフィルム14を角筒状に変形させるためのフォーマ4および角シリンダー6、角筒状となったフィルム14の重ね合わせ部分を縦にシールするセンターシールバー15、角筒状のフィルム14の四隅の角部それぞれにヘムを形成するためのヘムガイド16およびヘムヒーター17、角筒状のフィルム14を下方に送るフィルム送りベルト機構23、角筒状のフィルム14を横にシールすることで包装袋34の上下端を熱シール(封止)する横シール機構180(図8参照)、包装袋34の底面を形成するための側面側三角ガイド24、底折りプレート26,27およびエッジシーラー28,29、上端が横シールされた後の包装袋34の底面を冷やして袋形状を整える袋底面冷却プレート32および押さえプレート30,31、などから構成されている。
巻包装フィルム8から繰り出されたシート状のフィルム14は、ガイドローラ9,10に掛けられて張力調整を受けながら搬送される。この搬送時に、フィルム14は、レジマーク11を検出するレジマーク検出器12やフィルム蛇行を検知するフィルム蛇行検出器13を通過していく。フィルム14の両端をフィルム蛇行検出器13で監視し、フォーマ4等によってフィルム14を角筒状に形成する際に両端が適正な位置にくるようにしている。
角シリンダー6は、角筒形状の部材であり、上部のホッパー3と一体化されている。ホッパー3には、製袋包装機の上方に配備される組み合わせ計量装置などから、計量され所定量となったポテトチップスなどの商品が投入される。商品は、角筒状となったフィルム14の内部に導入される。角シリンダー6は、図7や図8に示すように、四面それぞれが鉛直方向に延びる本体部6a、四面それぞれが本体部6aよりも内側に寄った位置で鉛直方向に延びる下部6c、および両者6a,6cを鉛直面に対して傾斜した面で結ぶ傾斜部6bから成っており、上下に開口している。
センターシールバー15は、角シリンダー6に巻かれた状態となったフィルム14の重なり部分(フィルム14の両側部の重なり部分)を、一定の加圧力で左右から挟み込みながら加熱し、縦にシールする(図4や図7〜図10参照)。センターシールバー15により縦にシールされた部分は、縦シール部14a(図7参照)となる。
角シリンダー6の背面側に配置されるフィルム送りベルト機構23は、角シリンダー6に巻き付いたフィルム14を吸着して下方に搬送するために設けられており、駆動ローラ、従動ローラ、吸着機能を有する無端ベルトなどから構成されている。なお、本実施形態に係る製袋包装機では、バッチ式に製袋が為されるため、フィルム送りベルト機構23による角筒状のフィルム14の搬送も間欠的に行われる。駆動ローラは、サーボモータで駆動され、送り精度は良好である。
角シリンダー6の本体部6aの四隅の角部の近傍それぞれに、図4に示すようにヘムヒーター17が配備されている。図1〜図3に示すように、4つのヘムヒーター17の高さ位置は、概ねセンターシールバー15と一致する。
角シリンダー6の左右両側方に配置される一対のエンドシールバー18を有する横シール機構180は、角筒状のフィルム14を横に熱シールするときに、図11に示すようにフィルム14を挟んで一対のエンドシールバー18が互いに押しつけ合わされる。一対のエンドシールバー18は、図3に示すように、一方がセンターシールバー15の下方に配置され、他方がフィルム送りベルト機構23の下方に配置されている。
側面側三角ガイド24は、角筒状のフィルム14に底面ができるように、左右からフィルム14に対して押し当たる部材である。この側面側三角ガイド24は、図1に示すように、下方に配置されている袋上側折込板25と一体になっており、エンドシールバー18がヒートシールを行う際に、フィルム14に押し当たってガゼット折込動作を行う。また、側面側三角ガイド24は、冷却用エアを吹き出す冷却部24a(図7参照)を備えている。
袋底面冷却プレート32は、図1,図7,図8及び図22に示すように、上部が横シールされている袋34の真下に移動してくることができる。このように配備されている袋底面冷却プレート32は、図17及び図18に示すように、上面に多数の空気吹出孔321aが形成されており、内部空間321bに空気を送るための空気取り込み部材322から外部の高圧空気などを取り込み、空気吹出孔321aから上方の袋34の底面14bに向けて冷却空気を吹き出す。袋底面冷却プレート32は、エンドシールバー18がフィルム14を横に熱シールする(横シールする)前に袋34の下方に入り込み、エンドシールバー18がフィルム14を横シールしているときに空気吹出孔321aから冷却空気を吹き出し、カッター19がフィルム14の横シール部の中央を切断しているときに袋34の下方空間から離脱する。袋底面冷却プレート32は、袋34のヒダ14bbを含む底面14bに残っている余熱を取り、底面14bをきれいに仕上げる役割を果たす。
次に、上述の各部の動きをまとめる形で、図5,図7〜図15,図19,図22を参照しながら製袋包装機の主要な動作を説明する。なお、各動作は、図6に示すコントローラ50からの指令によって行われる。
従来の製袋包装機は、図23〜図25に示すような構造のものである。上述の本発明の実施形態の製袋包装機と類似機能を持つ部材から成るので、類似部材については上記実施形態と同様の符号を付けている。
本実施形態に係る製袋包装機は、フィルム14の折り重ね部であるヒダ14bb(図16参照)が底面14bの周囲に形成されている包装袋、を製造する製袋包装機である。この製袋包装機では、図13に示すように、ヒダ形成部材であるエッジシーラー28,29が、角シリンダー6の下部6cの周りにあるフィルム14の一部に対して、外側から押し当たり、図15に示すように、さらに下方に移動することで、包装袋の底面14bの周囲にヒダ14bbを形成している。これにより、袋34の底面14bの周囲に、フィルム14が重なってヒートシールされた状態のヒダ14bbが存在するようになって、製造された包装袋34の自立性が高まる。
上述の(1)のヒダ形成のための構成を簡易にするため、この製袋包装機では、エッジシーラー28,29がフィルム14を介して押し当たる角シリンダー6の下部6cの横断面形状を、その上方の本体部6aよりも内側に入り込んだものとしている。これにより、角シリンダー6の本体部6aの外周面に沿っているフィルム14が、エッジシーラー28,29が角シリンダー6の下部6cに押し当たることで、角シリンダー6の中心に向かって(内側に)寄せられ、エッジシーラー28,29の下方において折り返された状態になる。ここで、エッジシーラー28,29が下方に移動することで、折り返された状態のフィルム14に圧力及び熱が作用し、袋34の底面14bの周囲においてヒダ14bbが確実に形成されるようになっている。
上述の(1)のヒダ形成において、フィルム14の折り返しが確実に為されるように、この製袋包装機では、角筒状のフィルム14を下方に送るフィルム送りベルト機構23を備え、エッジシーラー28,29が下方に下がってヒダ形成を行う直前に、フィルム14を二次送りによってヒダ14bbの幅の分だけ下方に送っている。これにより、エッジシーラー28,29とフィルム14とがスライドすることなく、包装袋34の底面14bの周囲に形成されるヒダ14bbが所定の適正な幅を持つものとなっている。
また、この製袋包装機では、エッジシーラー28,29がカートリッジヒーター28cを備えているため、折り重ねられたフィルム14が熱シールされることでヒダ14bbが形成されるようになっている。このため、ヒダ14bbは、下方の二段底折りプレート26及びエンドシールバー18からだけではなく、上方のエッジシーラー28,29からも熱を受けて、良好にヒートシールされている。
さらに、この製袋包装機では、ヒダ14bbの形成前に、二段底折りプレート26がエッジシーラー28,29の下方に入り込んできて、横シール部14baが鉛直状態から水平状態へと倒される。これにより、底面14bが平らな状態に近づき、また、エンドシールバー18の熱を幾らか吸収した二段底折りプレート26が、横シール部14baを底面14bに付ける役割を果たすことになる。上記の実施形態では、ヒダ形成時にエッジシーラー28,29の下方空間にエンドシールバー18が存在しているが、その下方空間からエンドシールバー18が退避している場合にも、二段底折りプレート26が存在しているためヒダ形成は可能である。
本実施形態の縦型包装機では、フィルム送りベルト機構23が、角シリンダー6の背面側に配置されている。そして、図1に示すように、センターシールバー15やフィルム送りベルト機構23と同じ高さ位置に、ヘムヒーター17を配備している。このため、図1と図23とを比較すると明らかなように、製袋包装機の高さが比較的低く抑えられている。すなわち、従来は角シリンダー6の左右に位置していた一対のフィルム送りベルト機構21,22(図23参照)を、角シリンダー6を挟んでセンターシールバー15と対向する背面側にフィルム送りベルト機構23が位置するような構造(図1参照)に変えたため、製袋包装機の高さ寸法が小さくなっている。
(A)
上記実施形態では、二段底折りプレート26で横シール部14baを倒した後、互いに少し離反した状態のエンドシールバー18を動かさずにエッジシーラー28,29を下降させてヒダ形成を行わせているが、ヒダ形成時に一対のエンドシールバー18が互いに押し合っている状態に戻すことも考えられる。この場合、エッジシーラー28,29の下降によって二段底折りプレート26やエンドシールバー18が若干下向きに撓む現象が抑制され、これら(二段底折りプレート26,エンドシールバー18)の剛性が小さい場合にも強い圧力でヒダ形成を行うことが可能になる。
上記実施形態では、製袋包装機にヘムガイド16やヘムヒーター17を配備しているが、エッジシーラー28,29によってヒダ14bbを袋34の底面14bの周囲に形成するという本発明は、ヘム形成機能を持たない製袋包装機に対しても適用可能である。
上記実施形態では明示していないが、特徴的構成である二段底折りプレート26、前側底折りプレート27、一対の前後面エッジシーラー28及び一対の左右面エッジシーラー29は、最初から製袋包装機に配備されていてもよいし、既存の製袋包装機(例えば、図23に示すような従来のガゼット袋用の製袋包装機)に追加で後付けしたものであってもよい。
上記実施形態では、エッジシーラー28,29を下方に移動させる直前にフィルム14の二次送りを行っているが、エッジシーラー28,29を下方に移動させると同時にフィルム14の二次送りを送るような制御としてもよい。
6a 角シリンダーの本体部
6c 角シリンダーの下部
14 フィルム
14b 袋の底面
14ba 袋の底面の横シール部
14bb 袋の底面のヒダ
18 エンドシールバー(横シール部材)
23 フィルム送りベルト機構(フィルム搬送機構)
24 側面側三角ガイド
25 袋上側折込板
26 二段底折りプレート(プレート部材)
28 前後面エッジシーラー(ヒダ形成部材)
28c カートリッジヒーター(ヒーター)
29 左右面エッジシーラー(ヒダ形成部材)
34 包装袋
50 コントローラ(制御部)
180 横シール機構
Claims (7)
- フィルム(14)の折り重ね部であるヒダ(14bb)が底面(14b)の周囲に形成されている包装袋、を製造する製袋包装機であって、
角筒状のフィルムの内側に配される、角シリンダー(6)と、
前記角シリンダーの下方において、前記角筒状のフィルムを横シールして、前記包装袋の底面の略中央に横シール部(14ba)を形成する、横シール機構(180)と、
前記角シリンダーの下部(6c)の周りにある前記包装フィルムの一部に対して、外側から押し当たり、下方に移動することで、前記包装袋の底面の周囲に前記ヒダを形成する、ヒダ形成部材(28,29)と、
前記横シール機構や前記ヒダ形成部材の動きをコントロールする、制御部(50)と、
を備えた製袋包装機。 - 前記ヒダ形成部材(28,29)が前記包装フィルム(14)を介して押し当たる前記角シリンダー(6)の下部(6c)は、その上方の前記角シリンダーの本体部(6a)よりも内側に入り込んだ形状となっている、
請求項1に記載の製袋包装機。 - 前記角筒状のフィルム(14)を下方に送るフィルム搬送機構(23)
をさらに備え、
前記制御部(50)は、前記ヒダ形成部材(28,29)を下方に移動させるとき或いはその直前に、前記フィルム搬送機構によって前記角筒状のフィルムを下方に送らせる、
請求項1又は2に記載の製袋包装機。 - 前記ヒダ形成部材(28,29)は、ヒーター(28c)を有し、前記ヒダ(14bb)の折り重ね形状を形成するとともに、前記ヒダの折り重ねられたフィルムを熱シールする、
請求項1から3のいずれかに記載の製袋包装機。 - 前記ヒダ形成部材(28,29)による前記ヒダ(14bb)の形成時に、前記ヒダ形成部材の下方に位置する、プレート部材(26)
をさらに備え、
前記ヒダ形成部材と前記プレート部材とは、前記ヒダの形成時に、折り重なる前記フィルムを挟み込むことで前記ヒダを形成する、
請求項1から4のいずれかに記載の製袋包装機。 - 前記横シール機構(180)は、横シール部材(18)を有し、
前記プレート部材(26)は、可動の部材であり、
前記制御部(50)は、前記横シール部材および前記プレート部材を前記角シリンダー(6)の下方空間に入り込ませ、前記横シール機構の前記横シール部材による前記横シール部(14ba)の形成後も前記角シリンダーの下方空間に前記プレート部材を位置させ、前記ヒダ形成部材(28,29)を前記プレート部材に対して押し下げることで前記ヒダ(14bb)を形成させる、
請求項5に記載の製袋包装機。 - 前記制御部(50)は、前記横シール機構の前記横シール部材(18)による前記横シール部(14ba)の形成後、前記プレート部材(26)を動かして前記横シール部を倒す、
請求項6に記載の製袋包装機。
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