JP2006096034A - 溝付き振動板及び圧電層を有する圧電アクチュエータ、液体移送装置及びその製造方法 - Google Patents

溝付き振動板及び圧電層を有する圧電アクチュエータ、液体移送装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 低い製造コスト及び高い歩留まりを維持しつつ、振動板及び圧電層にクロストークを抑制する為の溝を形成することが可能な液体移送装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】 本発明の液体移送装置の製造方法は、振動板30を流路ユニット2に接合したときに、この振動板30の流路ユニット2とは反対側の面において、圧力室14と重ならない領域に、圧力室14の縁に沿って延びる溝36を形成する溝形成工程と、振動板30の流路ユニット2と反対側の面に、圧電材料の粒子を堆積させることにより、圧電層31を形成する圧電層形成工程とを備えているため、クロストークを抑制する為の溝30,31を容易に形成することができ、さらに、圧電層31に欠けやクラックが生じにくくなる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、圧電アクチュエータ、液体移送装置及びその製造方法に関し、特には、複数の動作部間のクロストークが抑制された圧電アクチュエータ、液体移送装置及びその製造方法に関する。
被噴射体に対して液体を噴射する液体噴射装置としては、例えば、記録用紙等にノズルからインクを噴射するインクジェットヘッドがある。このインクジェットヘッドは、ノズルに連通する圧力室を含むインク流路が形成された流路ユニットと、圧力室の容積を変化させることによりノズルからインクを噴射させる圧電アクチュエータとを備える。ここで、一般的な圧電アクチュエータは、圧力室に対向して配置された振動板と、この振動板の表面に配置されたチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等からなる圧電素子と、圧電素子表面の圧力室に対向する領域に形成された個別電極とを有する。そして、この圧電アクチュエータは、個別電極に駆動電圧を印加されたときに、この個別電極に対応する位置の圧電素子に電界を生じさせ、圧電素子及び振動板を部分的に変形させて、圧力室内のインクに圧力を付加するように構成されている。
このようなインクジェットヘッドにおいては、記録画像の高品質化とヘッドの小型化の両方を実現するために、多数のノズルがより高密度に配置される傾向にある。
しかし、多数のノズルを高密度に配置しようとすると、複数の圧力室もより密集させて配置する必要がある。そのため、ある圧力室に対向する個別電極に電圧が印加されて圧電素子及び振動板が変形したときに、この変形が、隣接する圧力室に対向する領域の圧電素子及び振動板にまで伝播し、隣接する圧力室に連通するノズルのインク吐出特性を不安定にする現象(いわゆる、クロストーク)によって、印字品質に及ぼされる悪影響が無視できないものとなる。即ち、複数のノズルから夫々噴射されるインクの液滴速度のばらつきが大きくなったり、あるいは、噴射安定性が損なわれることになる。
そこで、隣接する圧力室間で圧電素子及び振動板の変形が伝播しにくくなるように、振動板の表面に圧電素子が貼り付けられた状態で、ダイシング加工等により、これら圧電素子及び振動板の、圧力室と重ならない領域に溝が形成されたインクジェットヘッドが、特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1は、振動板に溝を形成する前に振動板上に圧電素子を積層し、振動板に溝が形成されるように圧電素子と振動板を同時にカットすることを開示されている。こうして得られたヘッドは、振動板上で溝を挟んで圧電素子が分離している構造がこの文献の図1及び2に示されている。
特許文献2は、クロストークを防止するために、圧力室上に振動板と圧電素子を積層し、次いで圧力室を構成する側壁にまで溝が形成されるように圧電素子と振動板を同時にカットすることを開示している。こうして得られたヘッドは、圧電素子のみならず振動板も圧力室ごとに分離している構造がこの文献の図1〜4に示されている。
特開平2−187352号 特許第3152260号
前述の文献に記載されたようなインクジェットヘッドにおいて、多数の圧力室が高密度に密集して配置されている場合には、圧電層及び振動板の、圧力室と対向する領域にまで溝が形成されてしまうことがないように、溝を非常に高精度に形成する必要があるが、このような溝をダイシング加工等の機械加工により形成しようとすると、インクジェットヘッドの製造コストがかなり高くなってしまう。従来のインクジェットヘッドでは、PZTのグリーンシートを焼成することにより圧電素子が形成される。しかし、焼成後の圧電素子に、機械加工により溝を形成すると、圧電素子に欠けやクラック等が発生しやすくなることから、製造工程における歩留まりが低下したり、記録を繰り返すことで欠けやクラック等から亀裂が伸展して、噴射の信頼性が劣化してしまう。
加えて、上記文献に開示されたように圧電素子が圧力室ごとに切断されて孤立した構造では、圧電素子の駆動時に圧電素子が振動板から剥離し易くなる。
本発明の第1の目的は、低い製造コスト及び高い歩留まりを維持しつつ、振動板及び圧電層にクロストークを抑制する為の溝を形成することが可能な圧電アクチュエータ、液体移送装置及びその製造方法を提供することである。本発明の第2の目的は隣接する圧力室の圧電層のクロストークを防止しつつ、圧電層の剥がれを防止することができる圧電アクチュエータ、液体噴射装置及びその製造方法を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の第1の態様に従えば、 液体移送装置の製造方法であって、前記液体移送装置が、液体を排出する排出口に連通する複数の圧力室が平面に沿って配置された流路ユニットと、この流路ユニットの一表面に前記複数の圧力室を覆うように接合される振動板と圧電材料から形成された圧電層を含み、前記複数の圧力室の容積を選択的に変化させる圧電アクチュエータとを備えており、前記製造方法が、前記圧力室のそれぞれに関連する溝が表面に形成された振動板を流路ユニット上に提供する工程と、前記振動板の溝が形成された表面に、圧電材料の粒子を堆積させることにより、前記圧電層を形成する圧電層形成工程と、を含む液体移送装置の製造方法が提供される。前記圧力室のそれぞれに関連する溝は連結されて、連続した溝領域を形成し得る。
この液体移送装置は、圧力室に重なる領域の圧電層と振動板を部分的に変形させることにより、圧力室の容積を変化させてこの圧力室内の液体に圧力を付与し、ノズルから液体を噴射させる。この液体移送装置を製造する際に、最初に、圧力室のそれぞれに関連する溝が表面に形成された振動板を用意し、それを流路ユニット上に設ける。次に、溝が形成された振動板の面に圧電素子の粒子を堆積させることにより圧電層を形成する。このとき、圧電層には、振動板に形成された溝に対応する位置に、この溝と同様の溝が形成される。従って、複数の圧力室の間の、振動板に溝が形成されている領域においては、振動板と圧電層の厚さが薄くなるため、ある圧力室と重なる位置の振動板及び圧電層が部分的に変形したときに、その変形が、他の圧力室と重なる位置の振動板及び圧電層に伝播しにくくなり、クロストークを抑制できる。また、溝が形成された振動板の表面に圧電材料の粒子を堆積させるだけで、圧電層にも溝を形成することができるため、機械加工により圧電層に溝を形成する場合と比較して、低い製造コストで溝を形成することができるし、さらに、
圧電層に欠けやクラックが生じにくく、歩留まりや噴射の信頼性を向上させることができる。
振動板に溝を設けるには、振動板の流路ユニットと反対側の面において、圧力室と重ならない領域に圧力室の縁に沿って延びる溝を形成し得、あるいは、振動板の溝を前記圧力室と重なる領域に形成してもよい(溝形成工程)。後者の場合、溝が圧力室を中央部と周辺部に区画するような領域に形成されてもよい。圧力室と関連するいずれの位置に溝を設けてもクロストークを有効に防止することができる。液体移送装置は、例えば液体噴射装置になり得、この場合、前記排出口が液体を噴射するノズルである。
本発明の液体移送装置の製造方法において、前記圧電層形成工程において、前記溝の表面の前記圧電層を、それ以外の領域の前記圧電層よりも薄く形成し得る。従って、溝により振動板の厚さが部分的に薄くなることに加えて、この振動板の溝の表面に形成された圧電層の厚さも薄くなるため、クロストークをより確実に抑制できる。
本発明の液体移送装置の製造方法の前記圧電層形成工程において、化学蒸着法又はエアロゾルデポジション法により前記圧電層を形成し得る。化学蒸着法又はエアロゾルデポジション法を用いて圧電層を形成する場合には、溝の表面の圧電層を、それ以外の領域の圧電層よりも薄くすることが容易になる。
本発明の液体移送装置の製造方法の前記溝形成工程において、前記溝を、前記平面に直交する方向から見て前記圧力室をほぼ取り囲むように形成することを特徴とするものである。このように、圧力室が溝で取り囲まれていると、この圧力室に重なる領域の圧電層の変形が他の圧力室と重なる領域に伝播しにくくなるため、クロストークを確実に抑制できる。
本発明の液体移送装置の製造方法の前記溝形成工程において、前記溝を、隣接する2つの前記圧力室の間の領域でこれら2つの圧力室に共通にし得る。このように、2つの圧力室の間で溝を共通に形成することにより、溝の本数が少なくて済み、さらに、1本の溝の太さが太くなるため、溝の形成が容易になる。
本発明の液体移送装置の製造方法において、前記振動板は導電性を有する金属材料からなり、前記圧電層形成工程の後に、前記圧電層の前記平面に直交する方向から見て前記複数の圧力室に夫々重なる領域に複数の個別電極を形成する個別電極形成工程をさらに備え得る。このように、振動板が金属材料からなるため、エッチング等により振動板に溝を容易に形成することができる。また、振動板が導電性を有するため、この振動板に、複数の個別電極と対向して圧電層に電界を生じさせる共通電極としての機能を持たせて共通電極を省略することができ、圧電アクチュエータの構成が簡単になる。
本発明の液体移送装置の製造方法において、前記振動板は導電性を有する金属材料から形成され、前記溝形成工程の後であって前記圧電層形成工程の前に、前記振動板の前記流路ユニットと反対側の面に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、この絶縁膜形成工程の後に、前記絶縁膜の前記平面に直交する方向から見て前記複数の圧力室に夫々重なる領域に複数の個別電極を形成する個別電極形成工程と、前記圧電層形成工程の後に、前記圧電層の前記平面に直交する方向から見て前記複数の個別電極に重なる領域に共通電極を形成する共通電極形成工程とを備え得る。この場合には、振動板が金属材料からなるため、エッチング等により振動板に溝を容易に形成することができる。
本発明の液体移送装置の製造方法において、前記溝形成工程の後であって前記圧電層形成工程の前に、前記振動板を前記流路ユニットに接合する接合工程を備え得る。溝形成工程において溝が形成された後の振動板は、その溝の部分で特に強度が低下して折れやすくなっているが、振動板の表面に圧電層を形成する前に振動板を流路ユニットに接合するため、振動板が流路ユニットにより補強されて折れにくくなり、圧電層形成工程における振動板の取り扱いが容易になる。
本発明の第2の態様に従えば、複数の動作部を有する圧電アクチュエータであって、前記複数の動作部にそれぞれに関連する第1溝が形成された振動板と、前記振動板上に設けられている圧電層であって、前記振動板の第1溝に対応して第2溝が形成されており、第2溝における圧電層の厚さが第2溝が形成されていない領域における圧電層の厚さよりも小さい圧電層と、前記圧電層の各動作部に設けられて、駆動電圧を各動作部に供給するための個別電極と、を備える圧電アクチュエータが提供される。
本発明の第3の態様に従えば、前記液体移送装置であって、液体を排出する排出口と供給口をそれぞれ有する複数の圧力室が形成された流路ユニットと、前記圧力室を覆うように流路ユニットに設けられ、前記複数の圧力室にそれぞれに関連する第1溝が形成された振動板と、前記振動板上に設けられている圧電層であって、前記振動板の第1溝に対応して第2溝が形成されており、第2溝における圧電層の厚さが第2溝が形成されていない領域における圧電層の厚さよりも小さい圧電層と、前記複数の圧力室に対応する圧電層に駆動電圧を供給するように前記圧電層に設けられた個別電極と、を備える液体移送装置が提供される。
本発明の圧電アクチュエータ及び液体移送装置は、振動板に第1溝が、圧電層に前記振動板の第1溝に対応する第2溝が形成されているので、動作部または圧力室に対応する圧電層のクロストークが有効に防止される。また、圧電層の第2溝には、第2溝が形成されていない領域における圧電層の厚さよりも小さい厚みの圧電層が残っている。それゆえ、圧電層が振動板から剥がれにくく、圧電層の機械的強度も維持できる。
本発明の圧電アクチュエータ及び液体移送装置において、上記溝が動作部または圧力室ごとに設けられてよく、あるいは、隣接する動作部または圧力室に共通の溝であってもよい。溝は動作部または圧力室と重なるまたは重ならない領域に設けてもいい。本発明の圧電アクチュエータ及び液体移送装置において、前記振動板が複数の動作部または圧力室に共通の電極になり得る。本発明の圧電アクチュエータ及び液体移送装置において、第2溝における圧電層の厚みが、第1溝の深さ未満にし得る。
本発明の圧電アクチュエータは、インクジェットヘッドなどの液体噴射装置に代表される液体移送装置に用いられ得る。あるいは、ミラーなどの光学素子を設けることで光通信用の光偏向板や光スイッチとして使うことが可能である。あるいは各動作部を画素とした表示装置にも使用可能である。
<第1実施形態>
本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、液体噴射装置として、記録用紙にインクを噴射するインクジェットヘッドに本発明を適用した一例である。
まず、インクジェットヘッド1を備えたインクジェットプリンタ100について簡単に説明する。図1に示すように、インクジェットプリンタ100は、図1の左右方向に移動可能なキャリッジ101と、このキャリッジ101に設けられて記録用紙Pに対してインクを噴射するシリアル式のインクジェットヘッド1と、記録用紙Pを図1の前方へ搬送する搬送ローラ102等を備えている。インクジェットヘッド1は、キャリッジ101と一体的に左右方向(走査方向)へ移動して、その下面のインク吐出面に形成されたノズル20(図2〜図5参照)の出射口から記録用紙Pに対してインクを噴射する。そして、インクジェットヘッド1により記録された記録用紙Pは、搬送ローラ102により前方(紙送り方向)へ排出される。
次に、インクジェットヘッド1について図2〜図5を参照して詳細に説明する。
図2〜図4に示すように、インクジェットヘッド1は、内部に圧力室14を含む個別インク流路21(図4参照)が形成された流路ユニット2と、この流路ユニット2の上面に積層された圧電アクチュエータ3とを備えている。
まず、流路ユニット2について説明する。図4に示すように、流路ユニット2はキャビティプレート10、ベースプレート11、マニホールドプレート12、及びノズルプレート13を備えており、これら4枚のプレート10〜13が積層状態で接着されている。このうち、キャビティプレート10、ベースプレート11及びマニホールドプレート12はステンレス鋼製の板であり、これら3枚のプレート10〜12に、後述するマニホールド17や圧力室14等のインク流路をエッチングにより容易に形成することができるようになっている。また、ノズルプレート13は、例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂材料により形成され、マニホールドプレート12の下面に接着される。あるいは、このノズルプレート13も、3枚のプレート10〜12と同様にステンレス鋼等の金属材料で形成されていてもよい。
図2〜図4に示すように、キャビティプレート10には、平面に沿って配列された複数の圧力室14が形成されている。これら複数の圧力室14は、流路ユニット2の表面(後述の振動板30が接合されるキャビティプレート10の上面)において開口している。また、複数の圧力室14は、紙送り方向(図2の上下方向)に2列に配列されている。各圧力室14は、平面視で略楕円形状に形成されており、その長軸方向が左右方向(走査方向)となるように配置されている。また、キャビティプレート10には、図示外のインクタンクに連なるインク供給口18が形成されている。
図3、図4に示すように、ベースプレート11の平面視で圧力室14の長軸方向両端部に重なる位置には、夫々連通孔15,16が形成されている。また、マニホールドプレート12には、紙送り方向(図2の上下方向)に延び、平面視で圧力室14の図2における左右何れか一方の端部と重なるマニホールド17が形成されている。このマニホールド17には、インクタンクからインク供給口18を介してインクが供給される。また、平面視で圧力室14のマニホールド17と反対側の端部と重なる位置には、連通孔19も形成されている。さらに、ノズルプレート13には、平面視で複数の連通孔19に夫々重なる位置に、複数のノズル20が夫々形成されている。ノズル20は、例えば、ポリイミド等の高分子合成樹脂の基板にエキシマレーザー加工を施すことにより形成される。
そして、図4に示すように、マニホールド17は連通孔15を介して圧力室14に連通し、さらに、圧力室14は、連通孔16,19を介してノズル20に連通している。このように、流路ユニット2内には、マニホールド17から圧力室14を経てノズル20に至る個別インク流路21が形成されている。
次に、圧電アクチュエータ3について説明する。図2〜図5に示すように、圧電アクチュエータ3は、流路ユニット2の上面に配置された導電性を有する振動板30と、この振動板30の上面に複数の圧力室14に跨って連続的に形成された圧電層31と、この圧電層31の上面に複数の圧力室14に夫々対応して形成された複数の個別電極32とを備えている。
振動板30は、平面視で略矩形状の金属材料からなる板であり、例えば、ステンレス鋼等の鉄系合金、銅系合金、ニッケル系合金、あるいは、チタン系合金などからなる。この振動板30は、複数の圧力室14の開口を塞ぐ状態でキャビティプレート10の上面に積層されて接合されている。また、この振動板30は、複数の個別電極32に対向して個別電極32と振動板30との間の圧電層31に電界を作用させる共通電極を兼ねている。この振動板30の上面(流路ユニット2と反対側の面)において、平面視で複数の圧力室14と重ならない領域には、圧力室14の縁に沿って延び、圧力室14のマニホールド17側の端部を除いて取り囲む溝36が形成されている。この溝36は、隣接する2つの圧力室14の間の領域でこれら2つの圧力室14に共通に形成されている。
振動板30の表面には、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であり強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電層31が形成されている。この圧電層31は、複数の圧力室14に跨って連続的に形成されている。但し、圧電層31の、振動板30に形成された溝36に対応する位置には、溝36と同様の平面形状を有する溝37が形成されている。そして、図4、図5に示すように、この溝37における圧電層31の厚さは他の領域における圧電層31の厚さよりも薄くなっている。
圧電層31の表面には、圧力室14よりも一回り小さい楕円形の平面形状を有する複数の個別電極32が形成されている。これら複数の個別電極32は、平面視で、対応する圧力室14の中央部に重なる位置に夫々形成されている。また、個別電極32は金などの導電性材料からなる。さらに、圧電層31の表面において、複数の圧力室14の溝37に取り囲まれていない端部と部分的に重なる位置には、複数の個別電極32に夫々連なる複数の端子部35が形成されている。これら複数の端子部35は、フレキシブルプリント配線板等の可撓性を有する配線部材を介してドライバIC(図示省略)と電気的に接続されており、ドライバICから端子部35を介して複数の個別電極32に対して選択的に駆動電圧が供給される。
次に、圧電アクチュエータ3の作用について説明する。
複数の個別電極32に対してドライバICから選択的に駆動電圧が印加されると、駆動電圧が供給された圧電層31上側の個別電極32とグランド電位に保持されている圧電層31下側の共通電極としての振動板30の電位が異なる状態となり、個別電極32と振動板30の間に挟まれた圧電層31の部分に上下方向の電界が生じる。すると、駆動電圧が印加された個別電極32の直下の圧電層31の部分が分極方向である上下方向と直交する水平方向に収縮する。このとき、この圧電層31の収縮に伴って振動板30が圧力室14側に凸となるように変形するため、圧力室14内の容積が減少して圧力室14内のインクに圧力が付与され、圧力室14に連通するノズル20からインクが噴射される。各個別電極32と振動板30の間に挟まれた圧電層31の部分は、圧電アクチュエータの動作部として機能する。
ここで、図2に示すように、本実施形態のインクジェットヘッド1では、複数の圧力室14が平面に沿って密集して配置されており、ある圧力室14に対向する個別電極32に駆動電圧が印加されて、この圧力室14と重なる位置の圧電層31及び振動板30が変形したときに、この変形が隣接する圧力室14に重なる圧電層31及び振動板30に伝播してしまう現象、いわゆる、クロストークが生じやすい。しかし、前述のように、振動板30及び圧電層31の、平面視で圧力室14と重ならない領域には、夫々、圧力室14の縁に沿って延び圧力室14を略取り囲む溝36,37が形成されており、これら溝36,37が形成された領域においては、振動板30と圧電層31の厚さが他の領域に比べて薄くなっている。従って、ある圧力室14に重なる圧電層31及び振動板30の変形が、隣接する他の圧力室14に重なる圧電層31及び振動板30に伝播しにくくなるため、クロストークを確実に抑制することができる。さらに、溝37の底には、圧電層31が未だ存在している。即ち、圧電層31は、動作部毎に切断されて孤立しているのではなく、連続した形態を維持している。よって、圧電層の各動作部が切断されて孤立している場合に比
べて、振動板から圧電層が剥がれにくく、圧電層の機械的強度及び耐久性も高くなる。
振動板30及び圧電層31の溝36,37がそれぞれ形成された領域において、溝37の最深部に堆積される圧電層の厚みが、溝37の最深部の深さよりも小さい。このため、この実施形態のように個別電極32と共通電極である振動板30に挟まれた圧電層31が動作する際に、溝37に堆積した圧電層が漏れ電界の影響で変位することが抑制され、それによりクロストークや駆動効率低減が一層防止される。
次に、インクジェットヘッド1の製造方法について説明する。
図6(a)に示すように、まず、流路ユニット2を構成するプレート10〜13のうち、合成樹脂製のノズルプレート13以外の、キャビティプレート10、ベースプレート11及びマニホールドプレート12の3枚の金属プレートを接合する。一方、振動板30の上面(流路ユニット2に接合される面と反対側の面)の、平面視で圧力室14と重ならない領域に、圧力室14の縁に沿って延び且つ圧力室14を略取り囲む前述の溝36を形成する(溝形成工程)。ここで、振動板30はステンレス鋼等の金属材料からなるため、エッチングやプレス加工等により簡単に溝36を形成することができる。また、この振動板30は、複数の個別電極32と対向して圧電層31に電界を生じさせる共通電極を兼ねているため、振動板30とは別に共通電極を設ける必要がなく、圧電アクチュエータ3の構成が簡単になる。
そして、溝36が形成された振動板30を、複数の圧力室14を覆うようにキャビティプレート10の上面に接合する(接合工程)。この接合工程は、接着材又は拡散接合により行われる。ここで、前述の溝形成工程において溝36が形成された後の振動板30は、溝36の部分で特に強度が低下して折れやすくなっているが、振動板30の表面に圧電層31を形成する前に振動板30を流路ユニット2の最上層のキャビティプレート10に接合するため、振動板30が流路ユニット2(キャビティプレート10)により補強されて折れにくくなり、次述の圧電層形成工程における振動板30の取り扱いが容易になる。
次に、図6(b)に示すように、振動板30の流路ユニット2と反対側の面に圧電層31を形成する(圧電層形成工程)。ここで、この圧電層形成工程においては、化学蒸着(Chemical Vapor Deposition:CVD)法や、エアロゾルデポジション法(AD法)等により、PZTの粒子を振動板30の表面に堆積させることにより圧電層31を形成する。このとき、振動板30の溝36が形成された領域においては、圧電層31が凹状になり、溝36と同様の平面形状を有する溝37が形成されることになる。
ここで、CVD法を用いて圧電層31を形成する場合の一例として、例えば、原料を有機溶媒に溶解させて気化させ、被処理面上で気相反応を生じさせることにより薄膜を形成する有機金属化学気相堆積(MOCVD)法を用いた場合について説明する。原料としては、例えば、鉛ビス(ジピバロイルメタナート)(Pb(DPM)2)、ジルコニウムテトラキス(ジピバロイルメタナート)(Zr(DPM)4)、チタン(ジイソプロポキシジピバロイルメタナート)(Ti(iPrO)2(DPM)2)などを用いることができる(例えば、特開2004−79695公報参照)。そして、振動板30を600℃程度に加熱すると、振動板30の表面において前述の原料間で気相反応が生じ、振動板30の表面にPZTの圧電層31が形成される。ここで、図7に示すように、振動板30に形成された溝36の内部空間には、溝36が形成されていない振動板30の表面と比較して原料ガスが供給されにくい。従って、溝36の表面では圧電層31の形成速度が遅くなるため、溝37における圧電層31の厚さTcが他の領域における圧電層31の厚さTaと比べて薄くなる。
また、超微粒子材料を被処理面に高速で衝突させて堆積させるAD法を用いて圧電層31を形成する場合では、振動板30の溝36の内面では成膜に寄与しない微粒子の跳ね返りの割合が大きくなるために、この溝36の内面においては、振動板30の他の表面と比較して粒子が堆積しにくくなり、やはり、溝37における圧電層31の厚さTcが他の領域における圧電層31の厚さTaと比べて薄くなる。
このように、CVD法やAD法を用いることにより、溝36の表面の圧電層31を、それ以外の領域の圧電層31よりも薄く形成することができるため、溝36,37が形成された部分における振動板30と圧電層31の厚さがさらに薄くなり、クロストークをより確実に抑制できる。
尚、振動板30と圧電層31との間に、チタン、白金、クロム等からなる中間層を、スパッタ法や蒸着法等により形成してもよい。
このように、振動板30の表面に圧電層31を形成した後に、圧電層31に十分な圧電特性を確保させるためのアニール処理を行い、その次に、図6(c)に示すように、圧電層31の表面の、平面視で複数の圧力室14に夫々重なる領域に、スクリーン印刷法、蒸着法あるいはスパッタ法等を用いて複数の個別電極32を形成する(個別電極形成工程)。そして、最後に、合成樹脂製のノズルプレート13をマニホールドプレート12の下面に接合して、インクジェットヘッド1の製造を完了する。
尚、以上説明したインクジェットヘッド1の製造工程において、溝36が形成された振動板30を、流路ユニット2の一部を構成するキャビティプレート10と接合してから、流路ユニット2を構成する他の金属プレート(ベースプレート11及びマニホールドプレート12)をキャビティプレート10に接合してもよい。また、ノズルプレート13がステンレス鋼等からなる金属プレートである場合には、振動板30とキャビティプレート10とを接合する前に、ノズルプレート13と他の3枚の金属プレート(キャビティプレート10、ベースプレート11及びマニホールドプレート12)とを接合して、先に流路ユニット2を形成するようにしてもよい。さらには、流路ユニット2(または、流路ユニット2のうちのキャビティプレート10)と振動板30とを接合してから、振動板30の表面に溝36を形成するようにしてもよい。また、振動板30に、溝36、圧電層31及び個別電極32を全て形成した後に、流路ユニット2(又は、流路ユニット2のうちのキャビティプレート10)と振動板30とを接合してもよく、この場合は、拡散接合よりも接着材による接合が望ましい。
以上説明したインクジェットヘッド1の製造方法によれば、次のような効果が得られる。
溝形成工程において、振動板30の流路ユニット2と反対側の面において、平面視で圧力室14と重ならない領域に圧力室14の縁に沿って延びる溝36を形成し、次に、圧電層形成工程において、振動板30の表面に圧電素子の粒子を堆積させることにより圧電層31を形成する。そのため、振動板30に溝36が形成されている領域において、圧電層31にも溝37が形成されて、振動板30と圧電層31の厚さが部分的に薄くなるため、ある圧力室14と対向する位置の振動板30及び圧電層31の変形が、他の圧力室14と対向する位置の振動板30及び圧電層31に伝播しにくくなり、クロストークを抑制できる。また、溝36が形成された振動板30の表面に圧電材料の粒子を堆積させるだけで、圧電層31に溝37を形成することができるため、機械加工により圧電層31に溝を形成する場合と比較して、製造コストを低減でき、さらに、溝37が形成された領域における圧電層31に欠けやクラックが生じにくく、歩留まりや噴射の信頼性を向上させることができる。
溝形成工程において、溝36を、圧力室14をほぼ取り囲むように形成するため、溝36で取り囲まれた圧力室14に重なる領域の圧電層31の変形が他の圧力室14と重なる領域に伝播しにくくなり、クロストークを確実に抑制できる。さらに、溝36を、隣接する2つの圧力室14の間の領域でこれら2つの圧力室14に共通に形成するため(図2、図3参照)、溝36の本数が少なくて済み、また、1本の溝36の太さも太くなるため、溝36の形成が容易になる。
圧電層形成工程において、溝36の表面の圧電層31を、それ以外の領域の圧電層31よりも薄く形成するため、溝36が形成された部分における振動板30と圧電層31の厚さがさらに薄くなり、クロストークをより確実に抑制できる。圧電層31は、動作部毎に切断されて孤立しているのではなく、連続した形態を維持している。よって、圧電層の各動作部が切断されて孤立している場合に比べて、振動板から圧電層が剥がれにくく、圧電層の機械的強度及び耐久性も高くなる。
<第2実施形態>
第1実施形態のインクジェットヘッドの圧電アクチュエータでは、振動板の圧力室と重ならない領域に溝が形成されていたが、この実施形態のインクジェットヘッドの圧電アクチュエータでは、振動板の溝は圧力室と重なる領域に形成されている。この実施形態のインクジェットヘッド101の圧電アクチュエータ103は、図13〜15に示すように(図13の平面視で)、振動板130に形成されている溝136が圧力室14の周縁部と重なる位置に設けられている。それゆえ、振動板の上に形成される圧電層131にも振動板130の溝136に対応して溝137が形成される。この圧電層131の溝137もまた圧力室14と、特に圧力室14の周縁部と重なる位置に設けられている。このように振動板130の溝136は圧力室14と重なる領域に形成されていても、隣接する圧力室14のクロストークを防止することができる。なお、流路ユニット2及び個別電極32などのインクジェットヘッド101の構造については第1実施形態におけるものと同様であるので、それらの説明は省略する。
<第3実施形態>
この実施形態でも、振動板の溝は圧力室と重なる領域に形成されている圧電アクチュエータを備えるインクジェットヘッドを例示する。特に、このインクジェットヘッド201の圧電アクチュエータ203は、図16〜18に示すように(図16の平面視で)、振動板230に形成されている溝236が圧力室14の中央部を周回するように設けられている。すなわち、溝は圧電層に対応する振動板上の領域を中央部と周縁部に区画するように設けられている。それゆえ、振動板の上に形成される圧電層231にも振動板230の溝236に対応して溝237が形成される。なお、個別電極134は、圧電層231上で溝237を回避するように形成されている。このような溝236及び237は全ての圧力室14に設けられ、圧電アクチュエータ中央部の剛性を低下させることにより、圧電アクチュエータを駆動したときの当該圧電アクチュエータのキャビティプレートとの接合部に作用する反力を低減することによって、隣接する圧力室14のクロストークを防止することができる。また、このように振動板230の溝236が圧力室14の中央部を周回するように設けられている構造は、出願人がUS公開2003/0107622A1(特開2004−166463)及びUS公開2005/0069430A1(特開2005−105892)に開示しており、このような位置に溝236を形成することにより圧電アクチュエータの駆動を駆動電圧との関係で単純化することができるという利点もある。なお、流路ユニット2などのインクジェットヘッド201の構造については第1実施形態における構造と同様であるので、それらの説明は省略する。US公開2003/0107622A1及びUS公開2005/0069430A1の開示を援用して本文の記載の一部とする。
<第4実施形態>
本実施形態では、本発明を液体移送装置に適用した例について説明する。液体移送装置800は、それぞれ異なる液体を移送可能な第1移送セクション820と第2移送セクション840を有する。各移送セクションは、主に、圧力室824が内部に形成された流路ユニット802と圧力室824を覆うように流路ユニット802上に設けられた圧電アクチュエータ803と、液体L1及びL2を収容する液体タンク850を備える。流路ユニット802は、図19に示すように、キャビティプレート810とベースプレート811を有する。キャビティプレート810には圧力室824が形成され、ベースプレート811には圧力室にそれぞれ連通する入口流路812と出口流路813を有する。入口流路812は、供給側チューブ812aを介して液体タンク850と連結されている。また、出口流路813には排出側チューブ813bが取り付けられており、排出側チューブbは図示しない排出先に連結される。供給側チューブ812a及び排出側チューブ813bには、それぞれ、逆止弁814、815が取り付けられている。圧電アクチュエータ803は、第1実施形態で説明した圧電アクチュエータ3と形態と同様であり、振動板、圧電層及び共通電極及び個別電極を備える。振動板及び圧電層にはそれぞれの圧力室を区画するような溝が形成されている。圧電アクチュエータ3が動作して、圧力室824の容積が変動すると、圧力室824と液体タンク850との間に圧力差が生じる。この結果、液体タンク850から液体L1(またはL2)が入口流路812及び供給側チューブ812aを介して圧力室824に供給され、一方、圧力室824中に存在している液体液体L1(またはL2)は、出口流路813及び排出側チューブ813bを通じて排出される。この際、逆止弁814、815を設けることにより、インクタンク850への液体の逆流が防止され、確実に液体が液体タンク850から排出先に移送される。
液体L1と液体L2は、異なる色や異なる組成の液体であり、ユーザが選択したセクションの圧電アクチュエータを駆動して所望の液体のみを選択的に排出(移送)することができる。この例では、2つの移送セクションが設けられた液体移送装置を例示したが、3以上の移送セクションが設けてもよい。液体タンク850、逆止弁814、815、供給側チューブ812a及び排出側チューブ813bは、液体移送装置800が使用させる現場の設備を利用してもよい。それゆえ、液体タンク850、逆止弁814、815、供給側チューブ812a及び排出側チューブ813bは、液体移送装置800に必ずしも必要ではない。なお、第1移送セクション820の液体タンク850と第2移送セクション840の液体タンク850を共通化させて同じ液体をそれぞれのセクションの圧力室に供給してもよい。
本発明の液体移送装置は、簡単な構造で複数の液体排出口を通じて選択的に且つ隣接する圧力室間でクロストークを生じることなく液体を移送することができる。この液体移送装置は、電気回路基盤内に形成された冷却水路に冷却水を循環させるためのユニットモジュールとして利用することができる。また、複数の液体を移送するマイクロポンプとして利用できるので、例えば、患者の体内に複数の種類の薬剤を所定の量で且つ所定のタイムスケジュールで供給することができる。
次に、前記実施形態、特に第1実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同じ構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
第1変更形態
振動板の溝は、前記実施形態のような溝形状に限られるものではない。例えば、図8に示すように、2列の圧力室14の列(図2参照)の間で振動板30の溝36A,圧電層31の37Aを共通に形成せず、これらの溝36A,37Aを圧力室14の列ごとに独立に形成してもよい。
第2変更形態
また、図9に示すように、フレキシブルプリント配線板等の配線部材が接続される端子部35Bが個別電極32の表面に形成されている場合には、圧力室14を完全に取り囲むように溝36B(37B)を形成してもよい。この場合には、より効果的にクロストークを抑制できる。
第3変更形態
さらに、図10に示すように、最も近接する圧力室14(紙送り方向(図10の上下方向)に隣接する圧力室14)との間にのみ、圧力室14の縁に沿って左右に延びる溝36C(37C)を形成してもよい。
第4変更形態
前記実施形態の圧電アクチュエータ3においては、圧電層31の下側に共通電極を兼ねる振動板30が配置され、圧電層31の上側に個別電極32が形成されているが、個別電極と共通電極の上下配置が逆である場合にも本発明を適用できる。この場合には、図11に示すように、振動板30に溝36を形成し(溝形成工程)、キャビティプレート10の表面に振動板30を接合してから(接合工程)、アルミナ、ジルコニア等のセラミックス材料などからなる絶縁膜40をAD法、蒸着法、あるいは、スパッタ法等により形成し(絶縁膜形成工程)、さらに、この絶縁膜40の表面の、平面視で複数の圧力室14に夫々重なる領域に複数の個別電極32を形成する(個別電極形成工程)。そして、絶縁膜40の表面に、前記実施形態と同様にCVD法やAD法等により圧電層31を形成し(圧電層形成工程)、最後に、圧電層31の表面の、平面視で複数の圧力室14(個別電極32)に重なる領域にスクリーン印刷法、蒸着法あるいはスパッタ法等を用いて共通電極34を形成する(共
通電極形成工程)。尚、接合工程を、共通電極形成工程の後に行ってもよい。
第5変更形態
振動板は、金属材料からなる導電性を有するものに限られるものではなく、例えば、表面酸化処理が施されたシリコン、合成樹脂、ガラス材料、あるいは、セラミックス材料等の非導電性材料からなるものであってもよい。この場合、前記実施形態のように圧電層31の上側に複数の個別電極32を配置することもできるが、この変更形態5の振動板は導電性を有しないために振動板が共通電極を兼ねることはできない。そのため、共通電極を振動板の表面に別に形成する工程が必要となる。即ち、図12に示すように、非導電性の振動板30Eにエッチング、プレス加工、あるいは、射出成型等により溝36Eを形成して、キャビティプレート10の表面に振動板30Eを接合した後に、振動板30Eの表面の、複数の圧力室14に夫々重なる領域に、スクリーン印刷法、蒸着法あるいはスパッタ法等を用いて複数の共通電極34を形成すればよい。尚、前述の第4変更形態(図11参照)のように、圧電層31の下側に複数の個別電極32を配置する場合には、その製造工程は変更形態4と略同様であるため、説明を省略する。
前述の前記第1から第3の実施形態及びその変更形態は、ノズルからインクを噴射するインクジェットヘッドに本発明を適用した一例であるが、本発明を適用可能な液体噴射装置はインクジェットヘッドに限られない。例えば、導電ペーストを噴射して基板上に微細な配線パターンを形成したり、あるいは、有機発光体を基板に噴射して高精細ディスプレイを形成したり、さらには、光学樹脂を基板に噴射して光導波路等の微小光学デバイスを形成する為の、種々の液体噴射装置のような液体移送装置に本発明を適用できる。本発明の圧電アクチュエータは、圧電アクチュエータにミラーなどの光学素子を設けることで光通信用の光偏向板や光スイッチとして使うことが可能である。あるいは各動作部を画素とした表示装置にも使用可能である。さらに、液体移送装置は、インクのみなならず、血液や水や溶媒など各種液体を移送するために用い得る。
本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタの概略斜視図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 図2の一部拡大平面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図4のV-V線断面図である。 インクジェットヘッドの製造工程を示す工程図であり、(a)は溝形成工程及び接合工程、(b)は圧電層形成工程、(c)は個別電極形成工程を夫々示す。 CVD法による圧電層形成工程の説明図である。 第1変更形態の図3に相当する拡大平面図である。 第2変更形態の図3に相当する拡大平面図である。 第3変更形態の図3に相当する拡大平面図である。 第4変更形態の図4に相当する断面図である。 第5変更形態の図4に相当する断面図である。 第2実施形態のインクジェットヘッドのアクチュエータの平面図である。 図13のXIV-XIV線断面図である。 図13のXV-XV線断面図である。 第3実施形態のインクジェットヘッドのアクチュエータの平面図である。 図16のXVII-XVII線断面図である。 図16のXVIII-XVIII線断面図である。 第4実施形態の液体移送装置の概略断面図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
2 流路ユニット
3 圧電アクチュエータ
14 圧力室
20 ノズル
30,30E 振動板
31 圧電層
32 個別電極
34 共通電極
36,36A,36B,36C,36E 溝
37,37A,37B,37C 溝
40 絶縁膜

Claims (22)

  1. 液体移送装置の製造方法であって、
    前記液体移送装置が、液体を排出する排出口に連通する複数の圧力室が平面に沿って配置された流路ユニットと、この流路ユニットの一表面に前記複数の圧力室を覆うように接合される振動板と圧電材料から形成された圧電層を含み、前記複数の圧力室の容積を選択的に変化させる圧電アクチュエータとを備えており、
    前記製造方法が、
    前記圧力室のそれぞれに関連する溝が表面に形成された振動板を流路ユニット上に提供する工程と、
    前記振動板の溝が形成された表面に、圧電材料の粒子を堆積させることにより、前記圧電層を形成する圧電層形成工程と、を含む液体移送装置の製造方法。
  2. 前記振動板の溝は、この振動板の前記流路ユニットとは反対側の面において、前記平面に直交する方向から見て前記圧力室と重ならない領域に、前記圧力室の縁に沿って延びる溝を形成する溝形成工程により形成されている請求項1に記載の液体移送装置の製造方法。
  3. 前記圧電層形成工程において、前記溝の表面上の前記圧電層を、それ以外の領域の前記圧電層よりも薄く形成する請求項1に記載の液体移送装置の製造方法。
  4. 前記圧電層形成工程において、化学蒸着法又はエアロゾルデポジション法により前記圧電層を形成する請求項1に記載の液体移送装置の製造方法。
  5. 前記溝形成工程において、前記溝を、前記平面に直交する方向から見て前記圧力室をほぼ取り囲むように形成することを特徴とする請求項2に記載の液体移送装置の製造方法。
  6. 前記溝形成工程において、前記圧力室のそれぞれに関連する溝が、隣接する2つの前記圧力室の間の領域でこれら2つの圧力室に共通である請求項2に記載の液体移送装置の製造方法。
  7. 前記振動板は導電性を有する金属材料から形成され、
    前記圧電層形成工程の後に、前記圧電層の前記平面に直交する方向から見て前記複数の圧力室に夫々重なる領域に複数の個別電極を形成する個別電極形成工程をさらに備える請求項1に記載の液体移送装置の製造方法。
  8. 前記振動板は導電性を有する金属材料から形成され、
    前記溝形成工程の後であって前記圧電層形成工程の前に、前記振動板の前記流路ユニットと反対側の面に絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
    この絶縁膜形成工程の後に、前記絶縁膜の前記平面に直交する方向から見て前記複数の圧力室に夫々重なる領域に複数の個別電極を形成する個別電極形成工程と、
    前記圧電層形成工程の後に、前記圧電層の前記平面に直交する方向から見て前記複数の個別電極に重なる領域に共通電極を形成する共通電極形成工程と、を備える請求項2に記載の液体移送装置の製造方法。
  9. 前記溝形成工程の後であって前記圧電層形成工程の前に、前記振動板を前記流路ユニットに接合する接合工程を備える請求項2に記載の液体移送装置の製造方法。
  10. 前記排出口が液体を噴射するノズルであり、液体移送装置が液体噴射装置である請求項1に記載の液体移送装置。
  11. 前記振動板の溝を前記圧力室と重なる領域に形成する請求項1に記載の液体移送装置の製造方法。
  12. 前記振動板の溝が圧力室を中央部と周辺部に区画するような領域に形成されている請求項11に記載の液体移送装置の製造方法。
  13. 溝の最深部に堆積される圧電層の厚みが、溝の最深部の深さ未満である請求項1に記載の液体移送装置の製造方法。
  14. 複数の動作部を有する圧電アクチュエータであって、
    前記複数の動作部にそれぞれに関連する第1溝が形成された振動板と、
    前記振動板上に設けられている圧電層であって、前記振動板の第1溝に対応して第2溝が形成されており、第2溝における圧電層の厚さが第2溝が形成されていない領域における圧電層の厚さよりも小さい圧電層と、
    前記圧電層の各動作部に設けられて、駆動電圧を各動作部に供給するための個別電極と、を備える圧電アクチュエータ。
  15. 上記溝が各動作部ごとに設けられている請求項14に記載の圧電アクチュエータ。
  16. 上記溝が隣接する動作部の間に設けられている請求項14に記載の圧電アクチュエータ。
  17. 前記振動板が複数の動作部に共通の電極である請求項14に記載の圧電アクチュエータ。
  18. 第2溝における圧電層の厚みが、第1溝の深さ未満である請求項14に記載の圧電アクチュエータ。
  19. 前記液体移送装置であって、
    液体を排出する排出口と供給口をそれぞれ有する複数の圧力室が形成された流路ユニットと、
    前記圧力室を覆うように流路ユニットに設けられ、前記複数の圧力室にそれぞれに関連する第1溝が形成された振動板と、
    前記振動板上に設けられている圧電層であって、前記振動板の第1溝に対応して第2溝が形成されており、第2溝における圧電層の厚さが第2溝が形成されていない領域における圧電層の厚さよりも小さい圧電層と、
    前記複数の圧力室に対応する圧電層に駆動電圧を供給するように前記圧電層に設けられた個別電極と、を備える液体移送装置。
  20. 上記溝が圧力室ごとに設けられている請求項19に記載の液体移送装置。
  21. 前記振動板が複数の圧力室に共通の電極である請求項19に記載の液体移送装置。
  22. 第2溝における圧電層の厚みが、第1溝の深さ未満である請求項19に記載の液体移送装置。
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