JP2006095320A - 活動面を提供する装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】競争路用横断路の問題に対する実用的な解決法を提供すること、及び既存の可動式活動部システムの欠点が少なくとも実質的に減少する活動面を提供する。
【解決手段】芝の競争路などの活動面における一定の隙間を閉鎖する方法において、活動面と同じ特性を持つ上面を有する可動式トレイに設けられた第1活動面部分を第2活動面部分と変更自在に接続する方法であって、垂直線に対して傾斜した相補的な重複縁部を両方の活動面部分に設ける工程と、第1部分を有する可動式トレイを第2部分に隣接する位置に移動させる工程と、これら2つの部分同士を変更自在に接続するため、第1部分と第2部分が傾斜縁部に沿って接触するように第1部分を第2部分に当接させる工程とを含む。
【選択図】図8
【解決手段】芝の競争路などの活動面における一定の隙間を閉鎖する方法において、活動面と同じ特性を持つ上面を有する可動式トレイに設けられた第1活動面部分を第2活動面部分と変更自在に接続する方法であって、垂直線に対して傾斜した相補的な重複縁部を両方の活動面部分に設ける工程と、第1部分を有する可動式トレイを第2部分に隣接する位置に移動させる工程と、これら2つの部分同士を変更自在に接続するため、第1部分と第2部分が傾斜縁部に沿って接触するように第1部分を第2部分に当接させる工程とを含む。
【選択図】図8
Description
本発明は、競争路などの活動面の改良に関する。より詳細には、芝の競争路における横断路を変更する新規な方法及び装置に関するが、これに限定されるものではない。本発明は、芝及び芝以外の運動面(グラウンドや競争路など)において摩耗した面を交換する際にも有用である。さらに本発明は、芝面部分同士又は芝以外の面部分同士の接続についての改良にも関する。
都市部の人口が増加にするにつれ、様々なスポーツやその他の活動を観戦したり、競技したり、参加したりすることができる多機能会場又はスタジアムを提供する必要も増大する。最近では、スポーツスタジアムがサッカーグラウンド、ホッケー場及び陸上競技場を兼ねたり、地方競馬場がドッグレースや競馬を開催したりすることが増えている。大都市では、国際水準のスタジアムが、主要なスポーツの試合やパレード、さらにはコンサートに使用されている。
このような多目的会場の設計は主に観客の要求に焦点を当てているが、会場内の活動面の摩耗は、悪夢のように整備員を悩ませることがある。クリケット、テニス、サッカーなど多くのスポーツには、競技面を可能な限り最高の状態に整備するという圧力が常に存在し、例えば、試合会場としてサッカースタジアムの等級を判断するには、その物理的設計だけでなく、競技面の質も考慮されることが非常に多い。
単一目的の活動面と多目的の活動面のいずれも、その使用によって、さらに、天候の影響を受けて摩耗する。活動面の損傷速度はエリアによって異なるものであり、その良い例として、サッカーグラウンドのゴールエリア(いわゆる「シックス・ヤード・ボックス」)周囲の領域が挙げられる。この領域は、グラウンドの他のどの部分よりも先に摩耗することが多い。活動面の整備は、天候の影響を受けてさらに面倒となり、全関係者が最善を尽くしているにもかかわらず、満足できる状態を二度と回復できないエリアが生じることもある。活動面を包囲することによってこの問題を解決することが試みられているが、常に成功を収めているわけではない。特に、活動面に芝が植えられている場合、そのような試みにより得られる環境が芝面には適さないことがある。
加えて、活動面の一部又は全体を簡単かつ迅速に変更して、変更したエリアの機能を変えられるようにすることが望ましい場合がある。例えば、スタジアム面(又はその一部)を、サッカー用の芝面からホッケー用の人工面に変えることもありうるだろう。理想的には、このような変換は迅速に行われ、変更された面全体は可能な限り均一であるべきである。
関心のある別のタイプの活動面として、競争路が挙げられる。競馬場はかなりの面積を占めるため、競争路には横断路を設けた場所が含まれることが多い。通常、この横断路は、年間の大部分の期間は車両が使用する道路の形状をしている。しかし、競馬大会の少し前になると、横断路は道路車両に対して封鎖され、タールマック舗装の道路面に一時的に天然の競争路面を装わせる手段が講じられる。このような手段には、タールマック舗装の道路面にヤシマットを配し、その上に天然芝を並べることが含まれる。さらに、競走馬を誘導するために、競争路の柵(ラチ)が道路を横切って連結される。競馬大会が終了すると、付け加えた部分の柵を取り外し、ヤシマットとその上の芝部分をタールマック舗装の道路面から除去するだけで、横断路は再び道路車両によって使用可能となる。
競争路を走る馬は、競争路の馬場状態の変化に非常に敏感になることがある。馬は、横断路に近づくとすぐに、ひづめの下で地面が屈する様子の違いを感じ取る。以前は、ほとんどの馬がこの違いに簡単に慣れていき、地面の硬さの変化に驚くことなくその変化に対処する方法を経験から身につけていた。しかし、若い馬の場合、これはいつでも馬の挙動に不利な反応を引き起こす問題であった。例えば、ある馬は道路を飛び越そうとするし、またある馬はそのまま停止してしまう。最近では、数頭の若い馬が、競争路の硬い道路横断部で実際にひづめを傷つけてしまっている。
この問題を克服するために考え付く方法の1つとして、道路と競争路の両方を介する進入路を連続させることがある。これは、横断路において車両が連続する平坦な競争路の下を通過できるように、道路トンネル又は地下立体交差を建設することによって達成できる。この提案の主な難点は費用である。このような道路トンネル又は地下立体交差の建設は、極めて高費用であるだけでなく、さらに、地方計画許可を得る必要がある。
活動面又はその一部を変更するためのシステム及び方法を提供するために、これまで多くの試みがなされてきた。最も一般的な解決法は、活動面に多数の可動部を設け、これらの可動部を必要な場所に配置して互いに接続することである。しかし、既存のシステム及び方法には、競争路用横断路に関連する問題を解決するには不適当な多くの短所等が存在することを、本発明者らは理解している。このような公知のシステムとその公知の実施形態の幾つかを以下に述べる。
サッカーグラウンドのような芝の運動面を作る芝移動システムは公知である。このようなシステムの1つが、特許文献1に記載されている。この文献には、それぞれが芝生育用の媒体と芝面を含む複数の可動式芝ユニットが設けられたシステムが記載されている。各ユニットは、生育位置で保管され、使用時にスタジアム内に移動させて組み立てられる。しかし、このようなタイプの芝移動システムの問題点は、上記ユニットが頻繁に交換可能な設計ではないこと、すなわち、ユニットが半永久的なことである。より詳細には、芝ユニットが一旦組み立てられると、これらの芝ユニット縁部において芝と土壌が1つの連続面を形成する傾向があり、芝ユニット縁部を接触させる所要の一体性を提供するように、芝根が縁部同士を半永久的に結合している。従って、これらのタイプのシステムは容易に変更自在な設計ではない。しかも、ユニット同士を物理的に連結してから、表土と芝を足して上部芝面を構築しなければならないため、ユニットの組立に長い時間を要する可能性がある。
特許文献2には、変更自在な芝トレイ移動システムが記載されている。このシステムでは、圧縮空気で浮揚させることにより移動可能となる複数の芝トレイが設けられており、これらの芝トレイは、芝のスポーツグラウンドを形成するように構成することができる。それぞれの芝トレイには、競技面の一体性を保持すると考えられるプラスチック製の柔軟な縁材が設けられている。しかし実際には、この柔軟な縁材が天然芝や土壌とは異なる変形特性を有するため、柔軟な縁材が運動面の性能に干渉する可能性がある。より具体的には、天然芝の土壌面は、天候条件によって変形特性が変化する。例えば、土壌の含水率は、温度変化に伴って土壌の硬度を変化させるため、霜が降りるような寒い天候では土壌が非常に硬くなり、比較的暖かく湿度の高い天候では土壌が非常に柔らかくなる可能性がある。しかし、用いられている柔軟な縁材の変形特性はそのように変化しないため、天候条件によっては、縁材における運動面の性能が周囲の芝の性能と違いすぎて許容できなくなる。
他の変更可能な芝トレイ移動システムは、特許文献3から公知である。芝の競技面のような利用面は、複数の芝トレイによって構築することができる。それぞれの芝トレイは空気軸受の上に設けられ、このようなトレイ数個を所定位置に移動させて芝の運動面を作ることができる。芝トレイ同士を接合したとき、その縁部は芝面の下側に位置する。これを達成するために、生育段階においては芝と土壌を支持するために上昇させることができ、芝トレイを別の芝トレイと連結する際には下降させることができる枢動可能な縁材が設けられる。
特許文献3に記載されるタイプの芝トレイは、競争路などの進路における隙間を変更自在に閉鎖する際に用いるには不適当である。すなわち、実際には、活動面の対向する2つの固定縁部の間の隙間を変更自在に閉鎖するには不適当である。その理由は、可動式トレイを隙間内の最終位置に移動させるためには、トレイ縁部と固定活動面の縁部の間に過剰量の摩擦が発生し、これによって、活動面とトレイ面の接続部において非許容量の摩耗が生じるからである。さらに具体的には、過度の摩耗によって、活動面に危険な隙間が生じる恐れがある。しかも、先行技術の芝トレイシステムは、頻繁に移動させるようには設計されていない。このように、活動面縁部に対して迅速かつ反復的に係合及び離脱させる必要のある芝縁部を、実質的に劣化させることなく整備するという課題が認識されていない。
特許文献4には、運搬可能又は取り外し可能な仕切り又は受け部材によって、屋内/屋外用の平坦なトラック及び競争面又はこれらの一部をバンクトラック又はその他のタイプのトラックに転換するシステムが記載されている。上記仕切りは本来のトラック面の上に配され、仕切りを用いた新たなトラック面がその上に構築される。所望の面デザイン又は面形状を完全に構成するため、これらの仕切りは、互いにボルト止め又は固定されていてもよい。このタイプのシステムは、少なくとも半永久的であり、本来の活動面の一部を頻繁に交換するには適していない。さらに、このシステムによる構成を比較的迅速に除去したり交換したりすることは不可能である。しかも、本来の活動面の上にそのような構成を構築すると、本来の活動面を傷つける可能性が高く、そのような点は許容できない。
特許文献5には、競馬用の連続的な競争路をドッグレース用の連続的な競争路に転換するために使用できる可動式ダートトレイが記載されている。このダートトレイは、競馬が行われない期間にドッグレースを開催できるように競馬用競争路がドッグレース用競争路を兼ねているという特定の場合に適用される。ドッグレース用には、運搬可能な一対の仕切りを設け、これを競争路の固定部に対して位置づける。これらの仕切りの移動は、幅広の一対の踏みローラー又は車輪と係合する横方向の軸を、それぞれの仕切りに少なくとも1つずつ設けることによって達成される。それぞれの仕切りはウインチ/ケーブルシステムを介して動力設備に連結されており、必要なときに、運搬可能な仕切りが固定部に対して自動的に整合され、かつ接続されて、連続的な競争路を形成することができる。上記仕切りは、蝶着された多数のプレート又はブリッジによって接続される。そして、仕切りの間の隙間は、トラック面の一部を形成する砂、シルト、その他の天然材又は人工材によって充填又は被覆される。
この活動面の質は、芝の活動面について使用する場合や、仕切り同士を継ぎ目なく接続することが必要な場合には不適当である。しかも、特許文献4に記載のシステムと同様に、このシステムには、容易に変更自在ではないという短所がある。さらに、競馬用競争路で仕切りを移動させると競争路が傷つく恐れがあり、満足できるものではない。
特許文献6には、サッカーグラウンドなどの利用面又は活動面を構築する際に用いる要素が記載されている。このような表面積の大きいエリアが天候の影響と結びついて摩耗するという問題を解決するため、利用面の構築にはトレイ形の部材要素が用いられる。この要素は、着脱可能又は移動可能な上側部分を備えた少なくとも1つの直立する側壁と、要素内に配された可撓性の裏打ち材を有している。この側壁の上側部分は、上昇状態の「稼動」位置と下降状態の「非稼動」位置の間で回動可能(折り畳み可能)である。この目的は、芝の生育中に特にトレイ周縁部においてトレイの土壌充填材の保持構造を確保することと、活動面の形成のために要素が組み合わせられたときに連続的な芝面を提供することである。トレイが保管状態にある間、又は保管エリアから搬出したり、保管エリアに搬入したりする間、トレイの上側部分は稼動位置に保持される。しかし、そのように使用すると各要素の縁部輪郭が許容できないほど劣化すると思われるので、このシステムは隙間を閉鎖するために用いるようには設計されていない。また、トレイ形の部材要素とその下の支持面の間に流体クッションを作るために圧縮空気源を使用することが記載されており、これによって要素を保管位置から移動させて所望の位置に配し、活動面を形成してもよい。そして、上記特徴を利用して試合用グラウンドを形成する方法も記載されている。
特許文献7は、スタジアムの芝化システムに言及しており、生育皿に蝶着された囲いを有する芝ユニットが記載されている。この囲いの外周縁部は生育皿の外周縁部を越えて形成されており、競技面を作るために芝ユニットが組み立てられると、隣接する生育皿の周縁部の下側に、囲い部を収容するとともに競技面の水はけを良くするための大容積の空間が形成される。しかし、このような芝ユニットを用いて形成された活動面は、活動面自体を傷つけずに変更することはできず、また、活動面の隙間を閉鎖するのにも不適当である。
このため、上述したように、既存の芝トレイ移動システムは活動面の一定の隙間を閉鎖するには不適当なので、変更自在な競争路用横断路の一部として使用することはできなかった。
国際公開第WO−A−92/05690号パンフレット
英国特許出願公開第2138690号明細書
国際公開第WO−A−95/33890号パンフレット
英国特許第319472号明細書
米国特許第4281831号明細書
英国特許第2290239号明細書
国際公開第WO−A−96/12533号パンフレット
従って、本発明によって、競争路用横断路の上記問題に対する実用的な解決法を提供すること、及び既存の可動式活動部システムの欠点を解消するか、少なくとも実質的に減少させることが望まれている。
本発明の最も広い側面の1つは、地下立体交差による解決法に代わる実施可能な代案が存在するという認識にある。特に、本発明者らは、横断路を道路車両用から馬用に一時的に変更するために1つ以上の可動式芝トレイを用いることが、その解決法であると認識している。このオプションは、地下立体交差を建設するよりもはるかに費用が安い。
より具体的には、本発明の一側面によれば、活動面の一定の隙間を閉鎖する装置が提供される。この装置は、活動面と同じ特性を持つ上面を有する可動式トレイと、このトレイを隙間内に案内する手段とを備え、トレイを解放自在な状態で隙間に割り込ませることによって、実質的に連続する活動面を少なくとも一時的に提供するものである。
用語「活動面」とは、面の均一性、従って、その一定かつ一貫した性能が重要である活動用のあらゆる面を意味するものとする。スポーツに使用されるこのような面の例としては、人工又は天然の面を有する競争路、スポーツグラウンド及び陸上競技用トラックがある。
上記活動面は、進路を含んでいることが好ましい。用語「進路」とは、競争路又は陸上競技用トラックのような方向性のある長形の活動面を意味する。
また、本装置は、可動式トレイを隙間から離脱させることによって隙間を再開放するように構成されているとともに、案内手段が、トレイを隙間から出して活動面から離れる方向に案内するように構成されていることが好ましい。この構成は、活動面(進路など)の状態を比較的迅速に変化させることができるように、比較的迅速に隙間を閉鎖又は再開放させる点で好ましい。例えば、この構成により、本装置は変更自在な競争路用横断路として機能するであろう。
より詳細には、本発明は芝の活動面に関して特定の用途がある。従って、可動式トレイは、芝が植えられた上面を備えていることが好ましい。
本発明の装置において、活動面と可動式トレイの両方の芝が、最小深さ150mmの表土層の上に設けられることが好ましい。これにより、トレイが隙間に割り込まされたとき、最小深さ150mmの連続的な表土層が形成される。
トレイが隙間に割り込まされたときに得られる連続的な進路が実質的に均一な変形係数を有するように、可動式トレイ上面の変形係数は、進路の変形係数と実質的に同じとなるように構成することが好ましい。この構成の長所は、馬のひづめの衝撃のような大きな衝撃を活動面が受けたとしても、進路のトレイ形可動部はその周囲の他の活動面エリアと全く同じように反応するため、馬が可動部を感知できないことである。特に、縁部を維持する手段を用いてもよい場合、この構成は可動式トレイの縁部において非常に重要である。
可動式トレイは基部及び直立する側壁を備えていてもよく、これらの側壁が実質的に垂直な部分と、垂直線に対して所定の角度で設けられる上側部分とを備えていてもよい。上側部分を所定の角度で設けることにより、トレイと隙間に位置する競争路縁部の接触面を最小化することができる。この構成には、トレイと競争路縁部の接触面に加わる圧力を最大にして、強固な接続を保証するという長所がある。全体的に傾斜した縁部に関する別の利点は、隙間が開放されているとき、傾斜縁部の端部間の水平距離がより小さいことである。例えば、横断路において、競争路縁部の実質的に垂直な部分がその上側の傾斜接合縁部を保護するため、道路を走行する車両が隙間に位置する競争路縁部に入ってきても、この傾斜接合縁部が損傷されないようにできる点で、この構成は特に有用となりうる。
さらに、トレイは縁部材と土壌充填材を備えており、この縁部材と土壌充填材が、垂直線に対して側壁の上側部分と同角度で、側壁の上側部分を越えて形成されるトレイ縁部を提供するように構成されていてもよい。上記縁部材は、重要な上側縁部の全ての領域を支持する。この構成は、集中的な整備を必要とせずに縁部を最良の状態に維持可能な時間を延長する点で有利である。しかも、縁部材が非常に柔軟であるため、トレイが進路の縁部と結合されたときに進路の変形係数を変化させない。
上記可動式トレイは、隙間を閉鎖するための複数の可動式トレイを備えており、そのうち少なくとも1つのトレイが、隙間に対してくさび作用を及ぼすように構成されていることが好ましい。
本発明の他の実施形態において、隙間に位置する進路縁部の輪郭と可動式トレイ縁部の輪郭は、垂直面又は水平面から見て相補的なくさび形、又は、水平面から見て相補的な湾曲くさび形で構成される。
くさび作用は、可動式芝トレイを隙間に強固かつ最終的に嵌合させる際に重要であり、この嵌合の重要性を過小評価することはできない。動物と人間が共に安全に活動面を使用できるように、トレイと進路の縁部は、目立つ隙間なしに精確に一致することが必要である。そのような隙間は、その面で行われる活動に悪影響を与え得るだけでなく、利用者がつまずいたり転倒したりする原因になる恐れがある。さらに、時間の経過に伴って接触面は必然的に摩耗するため、くさび作用の利用は、摩耗にもかかわらず接触面の接合を維持することが可能な点で有利である。これは、摩耗によって生じる隙間を閉鎖するようにくさびをさらに推進することによって簡単に達成される。しかも、くさび作用の利用によって接触面同士を圧力接続で保持することが可能となり、これによって、接続部の弱さを最低限に抑えることができる。この構成の長所は、馬のひづめによる衝撃のように、大きな衝撃を活動面が受けたとしても、進路のトレイ形可動部はその周囲の他の活動面エリアと全く同じように反応するため、馬が可動部を感知できないことである。特に、縁部を維持する手段を用いてもよい場合、この構成は可動式トレイの縁部において非常に重要である。
なお、トレイを所定位置に固定するために可動式トレイの重量を利用して垂直方向に割り込み移動が行われる場合、くさび作用は垂直方向のくさび作用として実行することができる。また、割り込み移動が水平方向に行われる場合には、くさび作用は水平方向のくさび作用として実行される。水平方向のくさび作用は、トレイを持ち上げる必要がなく、トレイを一定の水平面に維持することができるという点で、トレイの移動を簡略にする。
本装置は、可動式トレイ用の支持プラットホームをさらに備えていてもよい。この支持プラットホームは、それ自体が、グループ毎に配される複数の斜め支持部材を備えており、各グループがトレイの一領域の重量を単一点に集中させるように構成されている。この構成は、トレイの全重量を支持可能な一組の点を提供する点で有利である。この構成は、一組の車輪と案内レール、又は空気軸受のいずれかが可動式トレイに設けられる場合、大型のトレイをそのような移動システムで支持するための特に効果的でバランスの取れた方法を提供する。
支持プラットホームとトレイを隙間に対して出し入れする移動を容易にするため、上記案内レールは湾曲していることが好ましい。より好ましくは、システム全体が自動的に移動可能であり、移動システムが、プラットホームの移動速度と位置を正確に変更及び制御できるようにパルス制御される電動モータを備えている。この移動システムは、電動モータを介してプラットホームとトレイの移動を制御するデジタルコントローラをさらに備えていることが好ましい。このようにトレイを自動的かつ変更自在に制御することにより、使用の容易さが保証されるとともに、例えば横断路を変更する際に必要な比較的高速の移動が可能となる。
移動システムは、プラットホームとトレイを昇降させる手段を備えていることが好ましい。この手段により、最終的な位置決めの前に、トレイの横方向の整合が調節される。より具体的には、可動式トレイが隙間に近づく際に、トレイと隙間に位置する進路縁部の間の隙間が互いに等しくなるように、トレイが中心へ案内される。このために、進路縁部の間に対するトレイのくさび作用によって接触面の間に過剰量の摩耗が生じることはないという確信を持って、プラットホームを比較的迅速に下降させることが可能となる。
昇降手段は、関連するセンター越しのピボットアームに作用する一組の油圧式アクチュエータを備えており、センター越しのピボットアームのそれぞれが上記一組の車輪のうち1つの車輪に連結されている。この昇降手段は、手動による昇降を可能とする手動ポンプを含む手動のオーバーライド手段を備えていると有利である。これは非常時に特に有用である。
案内手段は、トレイ縁部が少なくとも隙間に位置する活動面縁部の上側部分が設けられる面に対して所定の角度で、その隙間に位置する活動面縁部と係合するようにトレイを移動させる構成であってもよい。この構成は、縁部同士の接触角度を最小にすることによって、接触面同士の摩耗量を最小にする点で有利である。
以上全ての構成は、トレイの移動を容易に制御できるようにレール付システムに設けられる。レール付システムの利用は、システムにおいて、極めて重い大型のトレイを難なく使用できることを意味する。そして、非常に重い荷重をこの上なく容易に移動できるという自明な利点が存在する。レール付移動装置の上では、重量が数千トンのトレイであっても移動させることが可能である。さらに、このようなトレイの移動方法は、トレイの垂直移動及び水平移動を高い制御レベルで比較的簡単に行うことを可能とする点で有利である。特に、搬送される荷重の重量が増加するにつれて、車輪付システムの方向と移動を効果的に制御する能力は低下するので、レール無しの車輪システムを使用してトレイを搬送する場合、上述した結果は簡単には得られない。そのような難点は、レール付システムを利用することにより取り除かれる。レール付システムを利用するもう1つの長所は、プラットホームを推進する移動システムが故障した場合に発揮される。このような状況では、牽引ロープをプラットホームに取り付けて、牽引車などの他の車両によって、プラットホームを隙間から引っ張り出してもよい。また、プラットホームを隙間内に配置する場合には、そのようにしてプラットホームを所定位置に入れることができる。この結果、移動システムが故障した非常時であっても、プラットホームを最小の労力で移動させて、進路の隙間を開放又は閉鎖することができる。
本発明の別の側面によれば、活動面の一定の隙間を閉鎖する方法が提供される。この方法は、活動面と同じ特性を持つ上面を有する可動式トレイを設ける工程と、このトレイを隙間に案内する工程とを含んでおり、トレイを解放自在な状態で隙間に割り込ませてその隙間を閉鎖する。
また、本発明は、上記装置を組み込んだ変更自在な競争路用横断路、及び上記方法を含む変更自在な競争路用横断路の閉鎖方法まで拡大される。
本発明の別の側面によれば、可動式トレイに設けられた第1活動面部分を第2活動面部分と変更自在に接続する方法が提供される。この方法は、垂直線に対して傾斜した相補的な重複縁部を両方の活動面部分に設ける工程と、第1部分を有する可動式トレイを第2部分に隣接する位置に移動させる工程と、これら2つの部分同士を変更自在に接続するため、第1部分と第2部分が傾斜縁部に沿って接触するように第1部分を第2部分に当接させる工程とを含んでいる。
重複縁部を設けることにより、各部分同士が簡単かつ確実に接続され、両部分の接続部における摩耗の問題が克服される。
本発明の別の側面によれば、複数の部分で構成される変更自在な活動面が提供される。これらの部分のうち第1部分は可動式トレイに設けられ、この可動式トレイは、これらの部分の第2部分と係合して活動面の少なくとも一部を形成するように移動させることが可能であり、第1部分が、垂直線に対して傾斜し第2部分の対応する縁部と相補的な重複縁部を備えているため、第1部分を見かけ上継ぎ目なしに第2部分と接続することができる。
用語「重複」とは、単に、縁部の1つが相補的な他の縁部と重なり合うことを意味する。上記構成は、2つの部分の間に確実な圧力接続を与える。より詳細には、一方の部分が芝トレイであり、他方の部分が穴とそれを取り囲む芝生を有する競争路である場合、トレイが穴の中に割り込むように、穴壁部と芝トレイ縁部が両方とも垂直線に対して22.5°(ただし、他の角度も利用できる)傾斜していることが好ましい。この構成により、係合面の大きさに関係なく、芝トレイを持ち上げるだけで、芝トレイの芝と周囲の芝との間に逃げ用の隙間が形成される。この構成の長所は、係合面同士の摩擦がほとんどないために、競争路と芝トレイの双方の芝縁部の一体性が守られることである。さらに、この傾斜をつけた接続は、2つの係合面の間に確実な圧力接続を有利に形成できるような接続とされる。
さらに本発明は、それぞれが活動面の一部を提供する複数の可動式トレイと、一組の案内レールとを備えている変更自在な可動式トレイ装置まで拡大される。この装置では、これらのトレイに設けられた係合車輪によってトレイの重量を案内車輪からトレイの固定支持手段に伝達することにより、トレイを案内レール上で所望の連結位置まで移動可能とするとともに、トレイをその連結位置に固定可能とする。
このトレイシステムも、逆方向に稼動可能であることが好ましい。すなわち、トレイの重量を固定連結位置から車輪へ伝達することができ、その後、車輪を介してトレイを本来の出発位置までレール上で移動可能とすることが好ましい。この場合、トレイは、先に述べたように、所望の連結位置に停留させることができる。
ここで図11(a)を参照しながら、競争路304と芝のスタジアムに関する別の問題を述べる。障害レースにおいて、馬は競争路304を周回し、障害物312を飛び越える。各障害物312の直後の芝エリア320は、ジャンプ後に着地する馬による衝撃が繰り返されるため、激しい摩耗を受ける。同様に、サッカーグラウンドのゴールマウス付近も激しい摩耗を受ける。芝の再生には時間がかかるため、これらの芝エリアを、競争路304やグラウンドの他のエリアと同じ状態に整備することは難問である。しかし、本発明を利用した取り外し自在な芝部分を使用することにより、これらの難問を克服することができる。
より詳細には、本発明は交換可能な活動面部分にも拡大される。この部分は、変更自在な可動式トレイに設けられており、活動面から離脱して活動面から離れる方向に移動されて、可動式トレイに設けられた別の活動面部分と交換されるように構成されている。このようにして、ある部分が摩耗すると、その部分を比較的簡単に交換することが可能である。
以上全ての構成は、トレイの移動を容易に制御できるようにレール付システムに設けられる。レール付システムを使用する利点は、先に論じられている。
本発明の別の側面によれば、変更自在な活動面の一部を構築するための変更自在なトレイ移動装置が提供される。この装置は、一組の案内レールと、このレール上を移動可能であり活動面の一部を提供する少なくとも1つのトレイとを備えており、さらに、トレイと活動面縁部を整合させるために、上記少なくとも1つのトレイをレール上のトレイの移動方向に対して横方向に移動させる手段を備えている。
このような整合は、トレイの大きさが大きくなるにつれて、ますます重要となる。また、このような整合によって、トレイや側面の縁部における摩耗量が最小限に抑えられる。
本発明は、複数の可動式芝トレイによって構成される交換可能な運動面に拡大することが可能である。交換可能な運動面は、芝のサッカーグラウンド、テニスコート、クリケットグラウンド、競争路、又はその他のスポーツ活動面とすることができる。それぞれのトレイは、上述したような移動機構を備えたレールの上に設けることができる。このようなあらゆるシステムにおいて重要なのは、どのようにして芝トレイの縁部を相互作用させて、一緒に接続するかということである。この場合に好ましい方法は、互いに連結されたときに従来の連続面と同じ特性を生み出す確実な圧力接続を形成する、傾斜した重複縁部を利用することである。
次に、添付の図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を実施例によって説明する。
ここで図1及び図2を参照すると、本発明の第1の実施形態による芝トレイ移動システム10は、それぞれが異なる競争路モードに相当する2つの地点間を、競争路16の縁部14に対して実質的に直角に移動可能に構成された可動式芝トレイ12を備えている。非レース(開放)モードにおいて、第1地点18(図1)にある芝トレイ12は、芝の競争路16の隙間20から離れた位置にある。レース(閉鎖)モードでは、第2地点22(図2)にある芝トレイ12は、隙間20を画定する競争路16の縁部23に隣接して隙間20を埋めている。本実施形態において、芝トレイ12は、車輪付プラットホームの上に設けられ[図5(a)〜図5(d)及び図6(a)〜図6(d)参照]、案内レール24を介して第1地点18と第2地点22の間を移動可能である。
芝トレイ移動システム10は、競争路16の一部(競争路16の縁部14は、柵(ラチ)28によって画定される)と部分的に重なる掘削穴26内に設けられる。穴26の底は、石を突き固めた層によって水平とされており、案内レール24を配するための水平面を提供する。案内レールは、掘削穴26の幅を横切る鋼製の枕木30(図1及び図2には、長さの限度は示されない)の上に支持される。掘削穴26は、穴壁部34に特定の特性を与えることを可能とするさらに大きな掘削エリア32の内側に位置する。穴壁部の構造は、図3を参照しながら後で詳細に説明する。掘削境界38と穴壁部34の間の領域36が埋められて、競争路16には、連続的な芝の競争面が穴壁部34まで実質的に均一に提供される。
芝トレイ12は、プラットホームの車輪に動力を供給する電気駆動メカニズムによって移動される。移動の速度とタイミングは、芝トレイ12とプラットホームの一端に設けられたコントローラ40によって制御される。プラットホームが第1地点18と第2地点22のどちらかに位置するとき、コントローラ40は、移動が比較的低速で行われるようにする。しかし、第1地点18と第2地点22の間では、移動速度がより速くなる。コントローラ40が移動を加速又は減速すべきときが分るように、プラットホームには近接センサ42が設けられる。第1地点18と第2地点22から所定の距離をおいて、2つの目印44が設けられる。センサ42は、プラットホームが目印44に達したときを検出し、プラットホームが第1地点18又は第2地点22から所定の距離にあることをコントローラ40に通知する。この段階で、コントローラ40は、芝トレイ12をその移動終点に最終位置決めするために移動速度を落とすか、あるいは、移動開始点での初期低速移動の後、移動速度を上げる。
プラットホームと芝トレイ12の移動を制御するために必要な電力は、単相240Vの移動式ガソリン交流発電機(図示せず)により供給される。この発電機は掘削穴26に設けられ、電力は電力ケーブル(図示せず)を介してプラットホームに供給される。しかし、例えば、単相110V交流電源、三相110V交流電源、三相240V交流電源、三相415V交流電源、110V直流電源又は240V直流電源など、他の様々な動力源によって動力を供給することも可能であろう。
芝トレイ12及びこれを取り囲む穴壁部34は、相補的な係合縁部を有する。これらの縁部は、垂直線に対して22.5°の角度で設けられ、競争路16の芝と芝トレイ12の芝の間に確実な圧力接続が形成されることを可能とする。他の角度を利用しても確実な接続を行えるが、本実施形態では22.5°の角度が好ましい。本実施形態において、これらの相補面の分離と係合は芝トレイ12を垂直方向に昇降させることによって行われる。芝トレイ12の縁部と穴壁部34の摩擦によって芝縁部の均一性が損なわれる恐れがあるので、そのような摩擦を避けるため、芝トレイ12を第1地点18と第2地点22で移動させる前には芝トレイ12を常に上昇させておく。典型的には、トレイ12は約50mm持ち上げられる。トレイ12の垂直移動と水平移動に利用される機構については、図5((a))〜図5(d)及び図6(a)〜図6(d)を参照しながら、後でより詳細に説明する。
また、システム10には、芝トレイ12の縁部と競争路の隙間20が整合されるように、芝トレイ12とプラットホームを第2地点22で整合させるためのくさび形整合ブロック46が含まれる。一方のくさび形整合ブロック46は、プラットホームの先端48と係合する位置に設けられ、他方のくさび形ブロック46は、後端50と係合する位置に設けられる。プラットホームの先端48と後端50のそれぞれには、調節可能な案内ユニットが設けられている。それぞれの案内ユニットは、必要な場合にくさび形ブロック46の側面と係合してプラットホームの横方向の整合を変化させる緩衝車輪を有している。プラットホームが案内レール24の上で横方向に移動できるように、プラットホームの車輪の幅は、案内レール24の幅よりも若干大きくされている。
次に、図3を参照しながら、穴壁部34の構造をさらに詳細に説明する。穴26の底は、石を突き固めた層52によって水平とされている。そして、この水平な底面に穴壁部34が立てられるように、この石の層の一部が穴壁部34と掘削境界38の間の領域36に達している。穴壁部34は鋼板54を備えている。この鋼板54は、直立状態において、その高さの大部分が垂直であるが、上端部56は、垂直線58に対して穴26から離れる方向に22.5°傾斜している。垂直鋼板54は、間隔を空けて配した一連の支え壁(バットレス)60によって支えられる。また、支え壁60を支持するために、鋼製の水平底板62が設けられる。
穴壁部34を取り囲む掘削エリアである周辺領域36は、掘削エリアから穴壁部34の鋼板部54の上縁部まで土壌64で埋められる。土壌64の高さを競争路16の高さまで上げるために、穴壁部34の鋼板部54の上縁部を越える高さにある土壌64と芝68を共に保持する可撓性の縁部補強材66(VHAF(商標)縁部材など)を設ける。可撓性の縁部補強材66は、芝68や土壌64と同様の変形係数を有する多孔性の合成芝材である。
縁部材66は、穴壁部34の鋼板部54の垂直部の上端から傾斜部56に沿って設けられ、さらにこの傾斜部56を越えてから土壌64の中に戻され、掘削境界38に向けて配置される。このように縁部材66は土壌64の中に固定され、穴壁部34の鋼板部54の傾斜部56から続く土壌と芝の傾斜縁部70を支える。本実施形態において、芝面68は、穴壁部の鋼板部54の傾斜部56の上端から150mm上方に位置する。このような間隔を置く理由は、芝と土壌の傾斜縁部70の領域内の面が馬のひづめによる衝撃を受けたとき、芝面68が天然芝の競争路面と同様にひずむようにするためである。周辺領域36は、埋められて、競争路の芝面と同様の上部芝面を有する表土と水平にされる。
掘削穴26の幅を横切る鋼製の枕木30は、石を突き固めた層52の上に据えられ、穴壁部34の鋼板部54の最下部とボルト止め又は溶接される。そのため、枕木30は充分頑丈に支持されて、特に芝トレイ12の移動時にひずみや撓みを生じることなく、芝トレイ12の有意義な重量を支持することができる。このようにして、枕木30は、トレイ12が使用中に水平に保たれるようにしている。
図4は、車輪付プラットホームを除いた芝トレイ12の輪郭である。トレイ12は、矩形の基部80及び直立する側壁82(図4には1つの側壁のみを示す)を備えている。側壁82は、垂直部84と、この垂直部84を越え、垂直線に対して22.5°の角度で形成される傾斜部86とを有している。傾斜部86は、可撓性の縁部補強材88を案内する。この縁部補強材88は、側壁82に隣接し、さらにこの側壁82を越えて設けられ、垂直線に対して22.5°の角度で傾斜するトレイ12の傾斜縁部90を形成する。先に述べた穴壁部構造の縁部材66と同様に、この縁部材88は、延長されてからトレイ12の中央部へ折り戻される。このように形成された傾斜縁部90は、穴壁部34の傾斜縁部に関して相補的である。
トレイ12には、芝92がトレイ12の上面で競争路16の上面と同じように生育できるようにする数層の原料層が設けられる。より具体的には、芝トレイ12は、トレイ12の底に設けられる排水網94を備えている。この排水網94は、余分な水をトレイ12から排出させるものである。排水網94の上には、プラスチックメッシュ96[本実施形態では、ネルトン(Netlon)プラスチックメッシュ]及びライタグ(Lytag)層98が重ねられる。ライタグ98は余分な水を排出する粗骨材を提供し、プラスチックメッシュ96は粗骨材が排水網94に流出することを簡単に防ぐものである。ライタグ層98の上には、発根媒体として、水分を保持するための比較的厚みのある表土層100が設けられる。表土100の面の表面には中細砂が混ぜ込まれて、芝層92を設けるための生育媒体層102が最上部に提供される。
次に、図5(a)〜図5(d)及び図6(a)〜図6(d)を参照しながら、車輪付プラットホーム110をさらに詳細に説明する。プラットホーム110は、支持枠組、プラットホーム110を昇降させる昇降装置、プラットホーム110を案内レール24に沿って移動させる駆動機構、及びプラットホーム110を案内レール24に対して整合させる案内システムを本質的に備えている。駆動機構は8個の車輪112によって構成され、そのうち4個が電動モータ114によって駆動される。昇降装置は、それぞれの車輪112のピボットアーム118を介して、車輪を案内レール24に対して係合又は離脱させたり、プラットホーム110を案内レール24に対して昇降させたりする作用をする8つの複動油圧シリンダ116を備えている。案内システムは、プラットホーム110の両端に設けられた2つの車輪アセンブリ120を有している。これらの部品を、以下により詳細に説明する。
プラットホーム110の枠組は、コンピュータによる応力解析プログラムを利用して設計されている。この枠組は、過剰量の鋼製部品を使用しなくても非常に高い剛性を持つように、従って、重量が最低に抑えられるように設計されている。斜め支持材122と斜め支柱124を巧みに配置することにより、大面積の芝トレイ12が10個の支持脚部126(すなわち10個の単節点)で確実に支持される。油圧シリンダ116を枠組内に組み込むことによって、プラットホーム110の全体の高さが最低に抑えられる。
プラットホームの質量は、支持脚部126と斜め支柱124を介して、案内レール24上に等間隔に位置する10個のc字形パッド128へ分配される。パッド128は、それぞれ対応する支持脚部126の端部に設けられる。パッド間の高さの違いを取り除いて全体的に正しい高さが得られるように、それぞれのパッド128は詰め物(図示せず)によって調節可能である。
上述したように、芝縁部70,104が互いに摩擦しないよう、水平移動の前にプラットホーム110を上昇させることは必須である。具体的に図6(a)〜図6(d)を参照すると、プラットホーム110は他の部分から持ち上げられ、その質量は、c字形パッド128から、等間隔に配された8個の車輪112へ、油圧式枢動機構116,118によって徐々に伝達される。図6(b)及び図6(c)は下降状態の昇降装置とプラットホーム110を示す。また、図6(a)及び図6(d)は上昇状態の昇降装置とプラットホーム110を示す。特に図6(c)は、隙間20を画定する競争路16の側面間における、芝トレイ12の垂直方向のくさび作用を図示している。このくさび作用は、競争路縁部と芝トレイ12の縁部の間で確実な連続的接続を確保するための主要な特徴の1つである。
8つの油圧式枢動機構116,118は、昇降装置の昇降ポイントを提供する。これらの油圧式枢動機構116,118のそれぞれが利用する複動油圧シリンダ116は、対応するピボットアーム118の一端にロッド端のUリンク130が装着された状態で、プラットホームの枠組内にトラニオン取付されている。各車輪112はダブルフランジ構造を有し、ピボットアーム118の反対側の端部に位置している。1:1の昇降比を保証するため、ピボットアーム118の中央にピボット支持体132が取り付けられる。各枢動機構116,118は、上昇状態において全ての車輪112が案内レール24と接触するように調節可能である。これは、15ミリメートルの範囲内の6つの微妙に異なる高さ位置を実現するため6つの位置に装着可能なシリンダ116のシリンダトラニオン軸134を、偏心パッド136に装着することにより達成される。
プラットホーム110は、常に均等に昇降される。8つの油圧シリンダ116のそれぞれに等しく油圧作動油を分配するために、分流器(図示せず)が使用される。これにより、プラットホーム110の昇降が均等に行われて、トレイ12上の芝92と競争路16の周囲の芝68を並外れた再現性で正確に接合することが保証される。
最外部に位置する4つの車輪112は、インバータ制御のギヤードモータ114を使用して駆動される。このインバータ(図示せず)によって、モータ速度は、1Hzのような超低速から50Hzまでの間で(最低速度約1mm/秒〜最高速度約50mm/秒に相当する)正確に制御される。モータ速度は、87Hzを出力する別のモータを用いて、最高速度を約87mm/秒(5.22m/分)まで上げることも可能である。さらに、ギア比又は車輪径を調節することによって、速度を15m/分まで上げることも可能であるが、本実施形態ではそのような速度は要求されない。インバータは、それぞれのモータ114を一斉に完全制御して、速度が常に一致するようにする。
コントローラ40(図1及び図2参照)は、電動モータ114を介してプラットホーム110の移動を制御するPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)を備えている。また、このPLCは、リミットスイッチ(図示せず)と近接センサ42の組み合わせにリンクされている。上述したように、近接センサ42の動作は、安全運転を保証するために、プラットホーム110の移動終点においてその移動を加速又は減速させることである。本実施形態において、最後の300mmの移動は、プラットホーム110が正しい移動終了位置で自動的に停止する前に通過する低速領域である。さらに、接合する芝縁部70,104の損傷を防ぐために、プラットホーム110が完全に上昇する前に水平方向に推進されないようにするリミットスイッチが設けられる。
また、コントローラ40には、昇降機構の油圧シリンダ116の動作を制御する油圧パワーパック(図示せず)が組み込まれている。この油圧パワーパックは、油圧パワーパックの故障時にプラットホームを昇降させるために操作可能な手動ポンプを有している。また、油圧パワーパックのソレノイド弁には、上昇状態と下降状態を手動で切り換えることができるように、手動のオーバーライドが設けられている。不正操作を防止するため、手動ポンプは取り外し可能である。油圧パワーパックとシリンダ116の運転のタイミングも、PLCによって制御される。
駆動機構は、フライングリード(図示せず)によってペンダント操作盤と接続されたコントローラ40を介して、利用者により遠隔操作される。これは、使用しないときには迅速かつ容易に取り外すことができる。ペンダント操作盤は、「上昇」、「下降」、「前進」、「後退」及び「非常停止」である。
上述したように、案内システムは、プラットホームの110の両端にそれぞれ設けられた調節可能な2つの案内ユニット120を備えている。それぞれの案内ユニットには、2つの案内車輪138を有する車輪アセンブリが収容されている。使用時に、プラットホーム110が第2地点22にあるとき、各ユニット120の案内車輪138は、穴床部52に取り付けられた案内ブロック46の周りに位置する。案内ブロック46は、芝トレイ12の移動方向に先細とされているので、トレイ12が移動して車輪138が案内ブロック46の周りに位置するとき、案内システム、又は、プラットホーム110と芝トレイ12を取り囲む枠組のいずれにも衝撃負荷がかからない。
各車輪アセンブリは、CNC機械や度量衡装置のような超高精度の用途においてさらに一般的に用いられる、2つの精密案内レール140上に載置される。これによって、車輪アセンブリは左右に浮動されるが、それ以外の全ての方向については固定されている。そして、手動の車輪駆動設備を有するねじジャッキ機構(図示せず)を用いて、案内レール140上の車輪アセンブリの位置を設定する。このねじジャッキは逆駆動できないため、放置された状態では、アセンブリ全体が不動である。仮に、何らかの理由で芝トレイ12の縁部と穴壁部34の間の隙間が不均等(不整合)になったとしても、手動の車輪を数回転させるだけで、正確な位置が非常に簡単に再確立される。
可能性は低いけれども、システムへの電力供給が完全に停止した場合には、油圧パワーパックに設けられた上述の手動ポンプを用いてプラットホーム110を上昇又は下降させてから、駆動モータ114の代わりをする巻き上げ機構(図示せず)を用いて正常時に達成されるあらゆる位置へプラットホーム110を移動させることができる。
巻き上げ機構は、穴26の後壁部に取り付けられており、プラットホーム110を第2位置22から第1位置18(非レースモード)に戻すために、プラットホーム110の後部に接続することができる。また、巻き上げ機は、穴26の前壁部に取り付けられた片寄せプーリ(図示せず)を介して、プラットホーム110の前部に接続することもできる。穴26の前壁部は、使用時にプラットホーム110が第2地点22(レースモード)に向けて引っ張られた際、芝トレイ12の前縁部48と接合する部分である。
本発明の第1の実施形態は、試験によって効果的に動作することが証明された芝トレイ移動システム10の原型である。主な試験には、競争馬にレースモードの芝トレイ12の上を走らせて、馬が違いを感知するかどうかを判断することが含まれている。競走馬は競争路面に対して著しく敏感であり、馬の反応から競争面の違いを判断することは驚くほど容易である。特に重要なのは、芝トレイ12と競争路の芝68の接続部にひづめが着地したときの馬の反応である。試験によって、馬のひづめが接続部に着地したときであっても、芝トレイ12により提供される競争路16の人工部分と残りの競争路の天然芝68部分に対して、馬が異なる扱いをしているようには見えないことが示された。研究所でのさらなる試験により、シミュレートした衝撃条件下において、芝トレイ縁部と競争路縁部における芝の変形係数は実質的に同じであり、競走馬は違いを感知できないはずであることが示された。
次に、図7及び図8を参照しながら、本発明の第2の好ましい実施形態を説明する。この第2の実施形態の芝トレイ移動システム150は、芝の競争路154と道路156の間の変更自在な横断路152の一部として提供される。より詳細には、第2の実施形態は、既存の競争路用横断路に関して導入部分で取り上げられた問題に対処する。芝トレイ158の構造は、競馬大会前に横断路152を迅速に変更することができるという総合的要件によって支配される。典型的には、横断路152は、非レース形態(非レースモード)からレース形態(レースモード)に、最長でも30分以内で変化させることができる必要がある。
芝トレイ移動システム150は、第1の実施形態のシステムと多くの点で同様である。不要な反復を避けるため、以下に相違点のみを説明する。最も重要な相違点の1つは、芝トレイ158が、湾曲レール160に沿って、互いに離れた第1地点162と第2地点164の間を円弧状に移動することである。図7に明瞭に示されるように、芝トレイ158は、非レースモードにおいて、道路156の道筋から外れてパレット収容エリア166に格納されるように移動される。
競争路154の縁部168は、道路横断路152の両側辺において湾曲している。競争路縁部168の曲率半径は、それぞれ一定であるが互いに異なっており、両方の縁部168が同一の設定ポイント170を中心として湾曲している。芝トレイ158は、競争路154の湾曲縁部168と接合する略相補的な湾曲縁部172を有している。しかし、図7には示されていないが、芝トレイの縁部172は若干末広がりに湾曲しているので、平行な湾曲縁部168を有する競争路154の隙間174に嵌合するための湾曲くさび形を形成している。用語「末広がり」とは、トレイ158の縁部172間の最短直交距離が、トレイ158の前縁部176から後縁部178にかけて、若干増加することを意味する。これにより、芝トレイ158を充分な距離だけ推進させると、芝トレイ158は競争路154の隙間174の中へ横方向に割り込んでいく。芝トレイの湾曲壁部と競争路縁部168の垂直接合については、図8を参照しながら後で詳細に説明する。
湾曲レール160の曲率半径も、それぞれ一定であるが互いに異なっており、両方のレール160が同一の設定ポイント170を中心として湾曲している。これにより、常に湾曲レール160は実質的に等間隔に位置するので、このレール付移送システムにおける車輪付プラットホームの構造が簡略化される。
第1の実施形態と同様に、第2の実施形態には、芝トレイ158の縁部と競争路154の縁部を第2地点164で整合させるためのくさび形整合ブロック180が設けられる。しかし、道路156の真ん中で、これらのくさび形ブロック180を中央に埋め込むことは複雑と思われる。従って、2つの湾曲くさび形整合ブロック180は、第2地点164の前端182と後端184のそれぞれにおいて、道路156の両側に1つずつ設けられる。車輪付移動プラットホームと芝トレイ158からなる複合体の下側の対応する場所には、4つの相補的な緩衝車輪アセンブリ(図示せず)が設けられており、使用時に必要に応じてトレイ158と競争路の湾曲縁部168の横方向の整合を変化させるために、湾曲くさび形整合ブロック180と係合する。
レースモードのとき、トレイ158は第2地点164に位置している。この状態を実現するためには、第1地点162(パレット収容エリア166)においてトレイ158を上昇させ、第2地点164へ移動させてから、トレイ158を下降させて競争路154の縁部168と接合させる。先の実施形態と同様に、下降状態のトレイ158は、競争路154の湾曲縁部168の間に効果的に割り込む。先の実施形態と比べると、芝トレイ158は非常に大きく、その結果、一層重たくなるので、トレイ158の移動に関わる機構はさらに強力である。動力の増加は、プラットホームの車輪を駆動するために設けられたさらに出力の高い電動モータと、プラットホーム構造に設けられた追加の油圧ピストンに由来する。芝トレイ移動システムが大きくなったことを考慮して、芝トレイ158を持ち上げる高さは100mmに上げられる。
トレイ158が第1地点162から第2地点164まで移動されるとき、芝トレイ158と競争路154の縁部の係合は、図8の断面図に示される状態に見える。(理解を容易にするため、図8において競争路154の縁部168と芝トレイ158の縁部172の間には、人為的に僅かな隙間が挿入されている。しかし、実際に芝トレイ158が下降状態の接合位置にあるときに、そのような隙間は存在しないことを認識されたい。)競争路の湾曲縁部168は、それぞれが基部188と直立部190を持つコンクリート製の保持構造186を有している。直立部190は、競争路縁部168が先の実施形態と同様に垂直線に対して所定の角度で傾斜できるようにする縁部材(図示せず)を支持している。
競馬大会が終了すれば、芝トレイ158と競争路154を係合させるための上述の手順を逆に行うだけで、芝トレイ158を第2地点164から第1地点162に容易に移動させることができる。典型的に、第1地点と第2地点の間の移動は、最長許容時間である30分よりも短い10分で行われる。
芝トレイの重量が増加するため、停電時に第1地点と第2地点の間でトレイを移動させるには、芝トレイを引っ張る牽引車やジープなどの車両を使用する。この予備的手段を容易にするため、芝トレイには車両と連結するための牽引フック(図示せず)が設けられている。
芝トレイ158は、第1の実施形態と同じ方法で形成された相補的な係合面172を有する。車輪付プラットホーム(図8では図示せず)は、第2の実施形態による芝トレイ158を支持するものであり、その形状と大きさ以外は第1の実施形態におけるプラットホームと同様である。プラットホームの車輪を方向づける案内レール160は、芝トレイ158を支持するために使用されていないとき横断路152の道路156を利用する車両を邪魔しないように道路156に敷設される。
次に、図9及び図10を参照しながら、本発明の第3の好ましい実施形態を説明する。この第3の実施形態と上述した第1及び第2の実施形態は様々な点で類似している。説明を簡略にするため、以下の説明では相違点に集中することにする。
先の実施形態と本実施形態の最も重要な相違点は、競争路206の隙間204を埋めるために、2つの可動式芝トレイ200,202とこれらをそれぞれ支持するプラットホームが設けられていることである。2つの可動式芝トレイ200,202を設けることは先の実施形態の代案であるけれども、やはり、芝トレイ移動システム210が非レースモードにあるとき道路208を通常通り使用可能にするという目的を達成している。本実施形態におけるそれぞれの芝トレイ200,202の移動は、直線経路に沿った前後方向の直線移動に限定される点で先の実施形態よりも単純である。
次に、芝トレイ200,202(以下、第1パレット及び第2パレットと称する)の移動を説明する。図9において、第1パレット200と第2パレット202は、道路208の片側に配されている。第1パレット200は競争路206内に位置しており、その移動方向は競争路206の競争進路212に沿っている。第2パレット202は競争路206の横に位置しており、その移動方向は道路208の中心と平行である。従って、横断路214を道路車両に対して閉鎖してレースモードに変える必要がある場合には、第1パレット200を、図9に示す位置から図10に示す位置まで、道路208を横切って滑動させる。第1パレット200の移動によって生じた隙間は、第2パレット202を図9に示す位置から図10に示す位置まで移動させることによって埋められる。
第1パレット200の前縁部216は、道路208の向かい側に位置する競争路206の第1縁部218と係合し、かつ接合するのに適した形状と輪郭を有する。しかし、第1パレット200の後縁部220は、競争路206の第2縁部222との間に隙間が生じるように、競争路206の第2縁部222とは異なる輪郭を有する。
第2パレット202の前縁部224及び後縁部226は、競争路206のどの部分とも接合する必要がないため、相補的に係合する輪郭は特に与えられない。しかし、本実施形態では、第2パレット202の長辺228の形状と輪郭が極めて重要である。一方の長辺228は、使用時に第1パレット200の後縁部220と一致し、かつ係合する形状にされており、他方の長辺228は、競争路206の第2縁部222と係合する形状及び輪郭とされる。この点に関して、図10に示すように、第2パレット202は、競争路206の第2縁部222と第1パレット200の後縁部220の間のくさび形エリアを埋めるくさび形を有している。より具体的には、第2パレット202の前縁部224の幅は後縁部226の幅よりも小さくされており、第2パレット202がレースモード(図10)に移動されたときに、この芝トレイ202の形状によって、第1パレット200を競争路の第1縁部218に押し付けるとともに、第2パレット202を競争路の第2縁部222に押し付ける横方向のくさび作用が得られるような幅とされている。このように、第2パレット202は、競争路206と芝トレイ200,202の縁部218,222,216,228を効果的に接続するために使用される。
先の二つの実施形態とは対照的に、第3の実施形態は、傾斜した重複する芝縁部を利用しない。競争路206の第1縁部218と第2縁部222、第1パレット200の前縁部216と後縁部220、及び第2パレット202の長辺縁部228は、いずれも、実質的に垂直な相補的係合面を備えている。この場合、可撓性の縁部補強材は、それぞれの芝トレイ200,202の可撓性縁部216,220,228を支持するために、芝トレイの直立する側壁の端部から垂直に延伸される。可撓性の縁部補強材は、芝トレイの直立する各側壁の垂直線を若干越えるように配される。これによって、2つのトレイが並べられたときに、それぞれの芝トレイ200,202の側辺と、他方の芝トレイ200,202の可撓性の相補的側壁220,228又は競争路縁部218,222とを良好に接触させることが可能となる。
先の実施形態では、競争路16,154と芝トレイ12,158の可撓性縁部が接触している場合、これらの縁部の間に接続部を確立する際に相対的移動はほとんど又は全く存在しない。芝トレイ12,158と競争路16,154の可撓性縁部が接触しているときに、その表面の摩擦はごくわずかしかないため、これらの縁部の摩耗が最小限に抑えられる。しかし、本実施形態では、芝トレイ200,202と競争路206の両方の可撓性縁部が実質的に垂直であるため、芝トレイ200,202をそれぞれ接触位置で下降又は上昇させるとき、可撓性縁部の表面間には相対的移動が存在する。これにより、芝トレイと競争路の可撓性縁部216,218,220,222,228同士の摩擦と摩耗が増えることになる。
この摩耗には2つの結果がある。まず第1に、競争路206の第1縁部218と第1パレット200の間に直線状の隙間が開く。第2に、第1パレット200の後縁部220と競争路206の第2縁部222の間のくさび形の隙間の大きさが大きくなる。通常、このように隙間が広がると、2つの芝トレイ200,202の間、及び/又は、芝トレイ200,202と競争路206の縁部218,222の間に危険な隙間が生じることになる。しかし、この問題は、両方の芝トレイ200,202の移動距離を通常必要な距離よりも延長することによって克服することができる。特に、競争路206の第2縁部222と第1パレット200の後縁部220の間で広がった隙間は、くさび形の第2パレット202により緩和される。第2パレット202を余分に移動させることにより、可撓性縁部における隙間の大きさは許容レベルまで最小化され、移動芝トレイ200,202と競争路206の固定縁部218,222の強固な接続が保証される。
本実施形態と先の実施形態のもう1つの違いは、芝トレイ200,202を移動させるための案内レールや車輪付プラットホームを用いていないことである。代わりに、芝トレイ200,202の移動は、商品名Hov(a)ir(商標)などの圧縮空気パッド又は圧縮空気軸受(図示せず)を使用して、芝トレイ200,202とプラットホームの複合体を地面から持ち上げることによって行われる。このような空気パッドは、芝トレイ移動システムに関して以前から用いられている。従って、これらは良く知られているので、ここでは詳細な説明を行わない。
空気パッドは、芝トレイ200,202とプラットホームを効果的に地面から少し持ち上げる。芝トレイ200,202が一旦持ち上げられると、芝トレイを所望の位置まで手で押したり引っ張ったりすることが可能であり、あるいは、単純な移動機構(第1の実施形態において述べた巻き上げ機など)を使用して芝トレイに一方向性の横移動を与えることも可能である。移動中は、移動が実質的に直線的であるようにすることが必要である。従って、芝トレイ移動システムの案内システムは、芝トレイ200,202のそれぞれの第2位置230,232(競争路係合)に設けられるだけでなく、さらに芝トレイがそれぞれの第1位置230,232から移動する長さに沿って設けられる。それぞれの芝トレイがその移動中に不整合を起こさないように、この案内システムには、各プラットホームの案内ユニットと協働する複数の横方向整合用案内ブロック(図示せず)が含まれる。
空気パッドを用いることで、油圧昇降システム、ピボットアーム及びフランジ付電動車輪の駆動機構が不要になり、芝トレイ支持プラットホームの設計が簡略化される。しかし、トレイ200,202が移動するコンクリート製のすべての床面は、空気パッドに対して適切に用意されなければならない。本実施形態において、空気パッドの走路234を構成する鉄筋コンクリートスラブの上面には、動力こて仕上げが施される。走路表面は可能な限り平滑とする必要があり、典型的には、例えば、重要な空気軸受の移動領域における凹凸は、3000mm中±2%以内の範囲とするべきである。走路234の間のその他の領域236は、排水を可能とするため若干傾斜させる必要がある。
次に、本実施形態のその他の具体的な特徴を幾つか挙げる。第1パレット200の空気パッドに対しては、コンクリート製の5つの平滑な走路234が道路208を横切るように設けられる。通行車両による走路の損傷を防ぐため、走路234はそれぞれ道路208の路面よりも低い位置に設けられる。芝トレイ移動システムが非レースモードのとき、それぞれの走路234はフィンガーパレット(図示せず)と金属カバー238によって保護されている。このフィンガーパレットは、芝トレイ移動システムが非レースモードのとき、金属カバー238を支持している。フィンガーパレットと金属カバー238は、第1パレット200の前縁部216において第1パレット200のプラットホームに取り付けられており、それぞれのフィンガーパレットの下側には、フィンガーパレットの重量を支えるために3つの空気パッドが設けられている。第1パレット200が競争路の第1縁部218に向けて滑動されるとき、フィンガーパレットとカバー238は、競争路206の下に設けられた5つの対応する収容空間「ガレージ」240に押し込まれる。
第2パレット202には、競争路206の側辺に沿って道路からの進入路を維持するためのカバー242が設けられている。カバー242への進入はスロープ244を介して行われ、これによって、芝刈り機などの動力車両は引き続き競争路206や芝トレイ200,202の上面に進入することができる。芝トレイ保持用の掘削穴248の両端には、2つの溝246が設けられている。これらの溝246は、牽引機(すなわち、万一空気パッドが故障した場合に、芝トレイ200,202を所定位置まで引っ張るための装置)の位置決めを可能とする。それぞれの溝246には、関連するスロープ250から進入することができる。溝246とスロープ250の両方とも、関連する仮カバー252によって保護されている。しかし、第2パレットの溝カバー252は、実際には第2パレット202のプラットホーム自体に固定されているので、第2パレット202が移動すると、溝カバー252も移動して溝246が露出する。
図9には、芝トレイ200,202の側辺に形成される2つのくさび形隙間254が示されている。これらの隙間254は、芝トレイ200,202が移動する掘削穴256の一部を構成している。システムが非レースモードのとき、両方の隙間254は、それぞれ容易に取り外し可能な軽量カバー258によって一時的に覆われている。さらに、動力車両がくさび形隙間254を横断して容易に進入できるように、荷重負担用の支持カバー260が進入路カバー242と同一線上に設けられている。
芝トレイ移動システムの稼動に必要な電源・圧縮機ユニットは、芝トレイ200,202と掘削穴256から離れた地点に収容されている。圧縮空気と電力は、この離れた地点から、圧縮空気路及び電力線(図示せず)によって、芝トレイ200,202に供給される。
本実施形態に関しては、全ての接合面が垂直な縁部輪郭を有することを説明したが、第1及び第2の実施形態で説明したような傾斜した縁部輪郭を利用して、芝トレイ縁部と競争路縁部216,218,220,222,228を密接に接合させることも可能である。より具体的には、競争路206の第1縁部218と第2縁部220は、第1及び第2の実施形態と同様に、掘削穴256から離れる方向に傾斜する縁部を有する。また、第1パレット200の後端部220は、その前縁部216に向かって傾斜する縁部を有する。そして、第2パレット202の長辺縁部228は、他方の長辺縁部228から離れる方向に傾斜する縁部を有する。このようにして、第2パレット202は、第1パレット200の後端部220との重複部分を形成する。
次に、図11(b)及び図11(c)を参照しながら、本発明の第4の実施形態を説明する。第4の実施形態は、第1の実施形態と同様に、直線移動する1つの芝トレイシステム300を利用する。従って、不要な反復を避けるため、以下の説明では第1の実施形態と第4の実施形態の相違点を取り上げる。
芝トレイ302は、第1の実施形態のトレイに比べて非常に長く、その長さは競争路304の幅の少なくとも2倍である。同様に、案内レール306は、競争路304の幅の少なくとも3倍にわたって設けられる。これらを除けば、芝トレイ302と車輪付プラットホームの移動及び構造は、実質的に先に説明した通りである。
芝トレイ302は、それぞれが競争路として適している2つの地点間を移動可能なように設計されている。一方の地点では、芝トレイ302の第1ハーフセグメント308が競争路304の一部を形成し、第2ハーフセグメント310は競争路304から外れている[図11(b)]。他方の地点では、第2ハーフセグメント310が競争路304と同一直線上にあり、第1ハーフセグメント308はこれから外れた位置にある[図11(c)]。
使用時には、馬が障害物312を飛び越えると、芝トレイ302の一方のハーフセグメント308に着地する。高いレベルの衝撃により、トレイ302のハーフセグメント308の芝面は必然的に摩耗する。所定のレベルに達すると、芝トレイ302を代替位置に移動させ、芝トレイ302の摩耗面領域314を競争進路から外すとともに、芝トレイ302の摩耗していない他方のハーフセグメント310を競争進路上に移動させて、馬のひづめにさらされるようにする。
掘削穴316の開口部には、カバー(図示せず)が被せられる。これにより、トレイ移動システム300への無許可の進入を妨げるとともに、馬が障害物312を飛び越えるときに馬を驚かせてしまう恐れを最小限に抑える。
本発明の第5の実施形態によれば、摩耗した芝を交換する同様のシステムを、ラグビー、サッカー、クリケット、テニス及びその他のスポーツを含む多くのスポーツ活動用の芝競技面において、摩耗部分を交換するために用いることができる。例えば、サッカーの場合、ゴールエリア(いわゆる「シックス・ヤード・ボックス」)周囲の領域は、グラウンドの他のどの部分よりも先に摩耗することが多い。図12(a)に模式的に示すように、この過度に摩耗した領域は、二組のレール上を移動する2つのトレイによるシステムを利用して交換することができる。この芝トレイと車輪付プラットホームは、上記第1の実施形態で説明したものと実質的に同じである。一方のトレイは一組のレール上を矢印Aの方向に移動し、他方のトレイはもう一組のレール上を矢印Bの方向に移動する。それぞれのトレイは、ゴールエリアを包含する大きさの台形形状を有する。一方のトレイが摩耗すると、そのトレイをグラウンドの外に移動させ、他方の摩耗していない芝トレイを移動させてグラウンドと連結する。
また、この摩耗した芝の交換システムでは、試合中、レールを収容する掘削穴に選手が落ちる恐れがないように、露出エリアを覆う頑丈なカバー部を設けることが重要である。これらのカバー部は活動面の一部を形成するものではないため、その表面の質は重要ではない。
この第5の実施形態の代案となる摩耗した芝の交換システムを、本発明の第6の実施形態として図12(b)に示す。この実施形態では、枢支点を中心に回転可能な1つの円形芝トレイがある。枢支点は、各ゴールポストの位置から等距離に位置するゴールライン上の一点に設けられる。円形トレイはゴールエリアを包含する大きさを有しているので、芝トレイを180°回転させることにより、ゴールマウスの摩耗エリア全体を交換することが可能である。このシステムではレールを用いる必要が無い。むしろ、トレイの回転運動は枢支点によって制限されるので、トレイを持ち上げる能力を持つあらゆる車輪付システムを使用することができる。180°の回転は、トレイ本体に付される固定目印とトレイ穴に配される目印センサを利用して決定される。移動の段階(すなわち、トレイを持ち上げて新たな位置に移動させた後、トレイを下降させる)は、第5の実施形態と同様であるので、さらなる説明はここでは不要である。本システムではカバーを使用する必要がない点が有利である。
次に、図13(a)、図13(b)、図14(a)、図14(b)、図15(a)及び図15(b)を参照しながら、本発明の第7の実施形態による競争路用横断路の可動式トレイシステムを説明する。この第7の実施形態である芝トレイ移動システム400は、第2の実施形態と同様の方法で、芝の競争路402と道路404の間で迅速に変更自在な横断路の一部として設けられる。より詳細には、第2の実施形態は、競争路402の既存の横断路に関して導入部分で取り上げられた問題に対処する。芝トレイ移動システム400は、第1及び第2の実施形態のシステムと多くの点で同様であり、不要な反復を避けるため、相違点のみを以下に説明する。
重要な相違点の1つは、道路404が競争路402に隣接しているために、横断路において競争路402の縁部と横断路への進入路の始点との間の距離が非常に短い状況で利用できるように、システム400が設計されていることである。このような状況では、車両がトレイ移動用掘削穴406の底面に到達するのに適した傾斜度で道路404を下降させるのに充分な空間が存在しない。そのため、本実施形態では、掘削穴406の内部に引込み式スロープ408を設けている。
図13(a)、図14(a)及び図14(b)に示すように、スロープ408はトレイ側の端部410に枢着され、ねじジャッキシステム414により、道路側の端部412において垂直方向に移動可能である。ねじジャッキシステム414は、スロープ408の道路側の端部を昇降させるために用いられる2つのねじジャッキを有している。それぞれのねじジャッキは、常にスロープ408を一斉に昇降させるように、駆動軸を介してギヤードモータに接続されている。これらのジャッキは自立運転するため、ブレーキシステムを追加する必要はない。モータには、停電時にスロープ408を手動で上昇させるための入力軸が追加されている。
スロープ408の上側道路面は、スロープ408を非常に良好なノンスリップ面とするために表面仕上げ用の砂が加えられたエポキシ樹脂によって被覆される。スロープ408から続く掘削穴406は十字形状を有しており、芝トレイ418の停留用区画416と、横断路と直交する恒久的な(コンクリート製の)車両進入スロープ420を提供する。図13(a)において、芝トレイ418は停留用区画416に停留されており、スロープ408は上昇状態である。図13(b)では、芝トレイ418が競争路402と係合しており、スロープ408は下降状態である。
スロープ408のトレイ側の端部410には、ライトカーテン422が設けられる。このライトカーテン422は、競争路402の隙間を閉鎖するために芝トレイ418の前縁部が横断路に近づいたとき、その前縁部の存在を検出することが可能な安全装置として作用する。ライトカーテン422の遮断を利用して、スロープ408の状態が確認される。そして、スロープ408が上昇状態の場合には、芝トレイ418の移動が停止される。しかし、スロープ408が下降状態の場合は、芝トレイ418を掘削穴406のスロープエリアに移動させて、競争路402の隙間を閉鎖する。
図13(a)から分るように、掘削穴406のスロープ部分は、芝トレイ418の傾斜した相補的前縁部と接合する端部当接用の傾斜縁部424を有している。スロープ408への導入路として、この傾斜縁部424を設けることは重要である。
芝トレイ418の移動は半自動化されている。両方の移動終点では、人為的ミスの可能性を排除するため、自動停留シーケンスが実行される。図示されていないが、芝トレイ418の車台には、トレイの両方の移動終点から2メートルの位置に付された目印(図示せず)を感知することができる近接センサが設けられている。自動停留シーケンスによって、トレイ418は最終位置までゆっくりと移動された後、下降されて、競争路402又は停留用区画416の固定縁部と係合される。
競争路402と停留用区画416の両方の縁部には、折畳式ガード426が設けられる。折畳式ガード426は、さもなければ露出されてしまう芝縁部を保護するものである。それぞれのガードは、木製の芝係合部と一対の頑丈なヒンジで構成される。図15(a)は、上昇位置の折畳式ガード426を示す。また、図1515(b)は、下降位置の折畳式ガード426を、芝トレイ418が所定の位置にある状態で示す。それぞれのガード426は、関連する固定ピンにより、上昇位置又は下降位置に固定することができる。
芝トレイ移動システム400の他の特徴には、掘削穴406内に設けられたマンホールカバー428と、これに関連する縦穴が含まれる。これらの縦穴内には、トレイ駆動システムの電動モータが故障した場合に使用する機械式巻取りギアが収容されている。そして、カバー428は、縦穴内の巻き上げ用ポイントを隠蔽している。これに関して、トレイ418は、モータで駆動される数個の車輪と非駆動の数個の車輪を備えている。モータの故障時には、トレイを移動自由にするために、駆動車輪を手で持ち上げてレールから離脱させる。この状態で、移動自由のトレイを巻き上げたり、牽引車によって所定の位置まで引っ張ったりすることができる。
システム400は、無線制御のリモコン430によって制御される。このリモコン430によって、オペレータは、トレイ418の移動中に歩き回る必要なく、芝トレイ418の移動を制御できる。
以上の本発明の実施形態では、芝面が使用されている。しかし、本発明は芝面に限定されるものではなく、あらゆる特定の面を利用することができる。特に、本発明は、利用者と面の相互作用に対する面の反応が一貫している必要がある連続面を提供することができる点で有利である。
以上に本発明の特に好ましい実施形態を説明したが、これらの実施形態は単なる例示に過ぎず、添付の請求項に記載される本発明の精神と範囲から逸脱することなく、適当な知識と技術を有する者が考え付くような変更や修正を加えてもよい。
本発明は、芝トレイの縁部を相互作用させて一緒に接続することができる、芝の競争路などの活動面における一定の隙間を閉鎖する方法に適用できる。
12芝トレイ
20隙間
24案内レール
46くさび形整合ブロック
20隙間
24案内レール
46くさび形整合ブロック
Claims (34)
- 可動式トレイに設けられた第1活動面部分を第2活動面部分と変更自在に接続する方法であって、垂直線に対して傾斜した相補的な重複縁部を両方の活動面部分に設ける工程と、第1部分を有する可動式トレイを第2部分に隣接する位置に移動させる工程と、これら2つの部分同士を変更自在に接続するため、第1部分と第2部分が傾斜縁部に沿って接触するように第1部分を第2部分に当接させる工程とを含む方法。
- 当接工程が、第1部分の傾斜縁部と第2部分の傾斜縁部が相補的に接触するように、第1部分を下降させることを含む請求項1に記載の方法。
- 第1部分の重量によって、傾斜縁部で圧力接触が形成される請求項1又は2に記載の方法。
- 当接工程が、少なくとも第2部分の相補的な傾斜縁部の上側部分の面に対して所定の角度で第1部分と第2部分が接触するように、第1部分を移動させることを含む請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- さらに、第2部分から離れた地点に活動面の第3部分を設ける工程と、第1部分が第2部分及び第3部分と係合されたとき、第2部分と第3部分の間の隙間を第1部分が埋めるように構成する工程を含む請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- さらに、第2部分及び離れた第3部分の相補的な傾斜縁部と係合する複数の傾斜縁部を第1部分に設ける工程を含む請求項5に記載の方法。
- さらに、傾斜縁部に沿って第1部分を第2部分から分離するために第1部分を上昇させた後、上昇状態の第1部分を第2部分から離れる方向に移動させることによって、第1部分を第2部分から切り離す工程を含む請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
- 複数の部分で構成され、これらの部分のうち第1部分が可動式トレイに設けられ、この可動式トレイは、これらの部分の第2部分と係合して活動面の少なくとも一部を形成するように移動させることが可能であり、第1部分が、垂直線に対して傾斜し第2部分の対応する縁部と相補的な重複縁部を備えているため、第1部分を見かけ上継ぎ目なしに第2部分と接続することができる変更自在な活動面。
- 第1部分及び第2部分の縁部の上側部分のみが垂直線に対して傾斜している請求項8に記載の変更自在な活動面。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の方法を含む、スタジアム内で活動面を変更自在に組み立てる方法。
- 請求項9又は10に記載の活動面を備えている、スタジアム内に設けられた活動グラウンド。
- グラウンドに芝が植えられている請求項11に記載の活動グラウンド。
- 変更自在な活動面の一部を構築するための変更自在なトレイ移動装置であって、一組の案内レールと、このレール上を移動可能であり活動面の一部を提供する少なくとも1つのトレイとを備えており、さらに、トレイと活動面縁部を整合させるために、上記少なくとも1つのトレイをレール上のトレイの移動方向に対して横方向に移動させる手段を備えている装置。
- 横方向の移動手段が一組の車輪を備えており、各組の車輪の幅がレールの幅よりも大きくされているために、車輪とレールの間で横方向の相対的移動が可能である請求項13に記載の装置。
- 横方向の移動手段が、活動面縁部に対して所定の位置に位置決め可能な固定整合手段と、可動式トレイを活動面縁部と強固に係合させる前にこれらを整合させるためにこの整合手段と協働する、可動式トレイ上に設置可能な案内手段とを備えている請求項13又は14に記載の装置。
- 固定整合手段が、活動面縁部と係合したときの、移動方向に沿ったトレイ端部のそれぞれの位置に対応する2地点に設けられる請求項15に記載の装置。
- 案内手段が、トレイに対する案内手段の相対的位置を調節する調節手段を備えている請求項15又は16に記載の装置。
- 整合手段が、長形のくさびを備えているとともに、案内手段が、横方向の整合を行うようにこの長形のくさびを係合させるための車輪付アセンブリを備えている請求項15〜17のいずれかに記載の装置。
- 変更自在な可動式トレイ装置であって、それぞれが活動面の一部を提供する複数の可動式トレイと、一組の案内レールとを備えており、これらのトレイに設けられた係合車輪によってトレイの重量を案内車輪からトレイの固定支持手段に伝達することにより、トレイを案内レール上で所望の連結位置まで移動可能とするとともに、トレイをその連結位置に固定可能とする装置。
- 本装置が、固定連結位置において可動式トレイの固定支持手段から案内車輪に重量を伝達した後で、このトレイを連結位置から別の離れた位置まで、車輪を介して案内レール上を移動させるように構成されている請求項19に記載の装置。
- それぞれのトレイが、一端に案内車輪が連結され、他端に油圧式アクチュエータが設けられた複数のセンター越しのピボットアームを備えており、これらのセンター越しのピボットアームが、重量の伝達を行うため2つの位置の間を移動可能に構成されている請求項19又は20に記載の装置。
- それぞれの油圧式アクチュエータが、各アクチュエータに油圧作動油を循環させる油圧式動力手段によって制御される請求項21に記載の装置。
- 油圧式アクチュエータを同時かつ均等に作動させるために、油圧作動油を油圧式アクチュエータ間で均等に配分するための分流手段が設けられる請求項22に記載の装置。
- 交換可能な活動面部分であって、変更自在な可動式トレイに設けられており、活動面から離脱して活動面から離れる方向に移動されて、可動式トレイに設けられた別の活動面部分と交換されるように構成されている部分。
- 活動面が進路を含んでいる請求項24に記載の部分。
- 活動面が芝の競技場の一部である請求項24又は25に記載の部分。
- 活動面がスタジアム内に設けられる請求項26に記載の部分。
- 活動面が摩耗速度の異なる領域を有し、これらのうち過度に摩耗した領域に交換可能部分が設置される請求項24〜27のいずれかに記載の部分。
- 可動式トレイが、少なくとも活動面縁部の上側部分が設けられる面に対して所定の角度で、可動式トレイ縁部を対応する活動面縁部と係合させるように構成されている請求項24〜28のいずれかに記載の部分。
- 可動式トレイが円形状であり、このトレイの中心を軸として回転させることにより、上記部分が活動面から離れる方向に移動される請求項24〜29のいずれかに記載の部分。
- トレイがレール上を移動可能である請求項24〜30のいずれかに記載の部分。
- 請求項24〜31のいずれかに記載の部分を含む競争路。
- 請求項24〜32のいずれかに記載の部分を含むスポーツ活動グラウンド。
- 交換可能な活動面部分を提供するための変更自在な可動式トレイであって、活動面と適合し、かつ係合可能な第1部分と第2部分を備えており、第1部分が摩耗したとき、第1部分を第2部分と交換するように構成されている可動式トレイ。
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