JP2003511117A - 活動面を提供する装置及びその方法 - Google Patents

活動面を提供する装置及びその方法

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JP2003511117A JP2001527890A JP2001527890A JP2003511117A JP 2003511117 A JP2003511117 A JP 2003511117A JP 2001527890 A JP2001527890 A JP 2001527890A JP 2001527890 A JP2001527890 A JP 2001527890A JP 2003511117 A JP2003511117 A JP 2003511117A
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ロバート・エバレット
ステファン・モーリー
アンドリュー・ホイットワース
ポール・モートン
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ペレグリン・アンドリュー・モーネイ・キャベンディッシュ
マルコム・ブライアン・ジョンストン・キミンズ
ジョナサン・ロジャー・ウェザービー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】競争路用横断路の問題に対する実用的な解決法を提供すること、及び既存の可動式活動部システムの欠点が少なくとも実質的に減少する活動面を提供する。 【解決手段】本装置は、芝の競争路などの活動面における一定の隙間を閉鎖する方法のための装置であり、活動面と同じ特性を持つ上面を有する可動式芝トレイと、このトレイを隙間内に案内する手段とを備え、トレイを解放自在な状態で隙間に割り込ませることによって、実質的に連続する活動面を提供する。本装置は、競争路における道路の恒久的な隙間を可動式芝トレイによって閉鎖可能として、変更自在の競争路用横断路を設けるために使用することができる。芝トレイの重複縁部は、確実な圧力接続を行うための、重量を利用したくさび作用を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、競争路などの活動面の改良に関する。より詳細には、芝の競争路に
おける横断路を変更する新規な方法及び装置に関するが、これに限定されるもの
ではない。本発明は、芝及び芝以外の運動面(グラウンドや競争路など)におい
て摩耗した面を交換する際にも有用である。さらに本発明は、芝面部分同士又は
芝以外の面部分同士の接続についての改良にも関する。
【0002】
【従来の技術】
都市部の人口が増加にするにつれ、様々なスポーツやその他の活動を観戦した
り、競技したり、参加したりすることができる多機能会場又はスタジアムを提供
する必要も増大する。最近では、スポーツスタジアムがサッカーグラウンド、ホ
ッケー場及び陸上競技場を兼ねたり、地方競馬場がドッグレースや競馬を開催し
たりすることが増えている。大都市では、国際水準のスタジアムが、主要なスポ
ーツの試合やパレード、さらにはコンサートに使用されている。
【0003】 このような多目的会場の設計は主に観客の要求に焦点を当てているが、会場内
の活動面の摩耗は、悪夢のように整備員を悩ませることがある。クリケット、テ
ニス、サッカーなど多くのスポーツには、競技面を可能な限り最高の状態に整備
するという圧力が常に存在し、例えば、試合会場としてサッカースタジアムの等
級を判断するには、その物理的設計だけでなく、競技面の質も考慮されることが
非常に多い。
【0004】 単一目的の活動面と多目的の活動面のいずれも、その使用によって、さらに、
天候の影響を受けて摩耗する。活動面の損傷速度はエリアによって異なるもので
あり、その良い例として、サッカーグラウンドのゴールエリア(いわゆる「シッ
クス・ヤード・ボックス」)周囲の領域が挙げられる。この領域は、グラウンド
の他のどの部分よりも先に摩耗することが多い。活動面の整備は、天候の影響を
受けてさらに面倒となり、全関係者が最善を尽くしているにもかかわらず、満足
できる状態を二度と回復できないエリアが生じることもある。活動面を包囲する
ことによってこの問題を解決することが試みられているが、常に成功を収めてい
るわけではない。特に、活動面に芝が植えられている場合、そのような試みによ
り得られる環境が芝面には適さないことがある。
【0005】 加えて、活動面の一部又は全体を簡単かつ迅速に変更して、変更したエリアの
機能を変えられるようにすることが望ましい場合がある。例えば、スタジアム面
(又はその一部)を、サッカー用の芝面からホッケー用の人工面に変えることも
ありうるだろう。理想的には、このような変換は迅速に行われ、変更された面全
体は可能な限り均一であるべきである。
【0006】 関心のある別のタイプの活動面として、競争路が挙げられる。競馬場はかなり
の面積を占めるため、競争路には横断路を設けた場所が含まれることが多い。通
常、この横断路は、年間の大部分の期間は車両が使用する道路の形状をしている
。しかし、競馬大会の少し前になると、横断路は道路車両に対して封鎖され、タ
ールマック舗装の道路面に一時的に天然の競争路面を装わせる手段が講じられる
。このような手段には、タールマック舗装の道路面にヤシマットを配し、その上
に天然芝を並べることが含まれる。さらに、競走馬を誘導するために、競争路の
柵(ラチ)が道路を横切って連結される。競馬大会が終了すると、付け加えた部
分の柵を取り外し、ヤシマットとその上の芝部分をタールマック舗装の道路面か
ら除去するだけで、横断路は再び道路車両によって使用可能となる。
【0007】 競争路を走る馬は、競争路の馬場状態の変化に非常に敏感になることがある。
馬は、横断路に近づくとすぐに、ひづめの下で地面が屈する様子の違いを感じ取
る。以前は、ほとんどの馬がこの違いに簡単に慣れていき、地面の硬さの変化に
驚くことなくその変化に対処する方法を経験から身につけていた。しかし、若い
馬の場合、これはいつでも馬の挙動に不利な反応を引き起こす問題であった。例
えば、ある馬は道路を飛び越そうとするし、またある馬はそのまま停止してしま
う。最近では、数頭の若い馬が、競争路の硬い道路横断部で実際にひづめを傷つ
けてしまっている。
【0008】 この問題を克服するために考え付く方法の1つとして、道路と競争路の両方を
介する進入路を連続させることがある。これは、横断路において車両が連続する
平坦な競争路の下を通過できるように、道路トンネル又は地下立体交差を建設す
ることによって達成できる。この提案の主な難点は費用である。このような道路
トンネル又は地下立体交差の建設は、極めて高費用であるだけでなく、さらに、
地方計画許可を得る必要がある。
【0009】 活動面又はその一部を変更するためのシステム及び方法を提供するために、こ
れまで多くの試みがなされてきた。最も一般的な解決法は、活動面に多数の可動
部を設け、これらの可動部を必要な場所に配置して互いに接続することである。
しかし、既存のシステム及び方法には、競争路用横断路に関連する問題を解決す
るには不適当な多くの短所等が存在することを、本発明者らは理解している。こ
のような公知のシステムとその公知の実施形態の幾つかを以下に述べる。
【0010】 サッカーグラウンドのような芝の運動面を作る芝移動システムは公知である。
このようなシステムの1つが、国際特許出願公開公報第WO−A−92/056
90号に記載されている。この文献には、それぞれが芝生育用の媒体と芝面を含
む複数の可動式芝ユニットが設けられたシステムが記載されている。各ユニット
は、生育位置で保管され、使用時にスタジアム内に移動させて組み立てられる。
しかし、このようなタイプの芝移動システムの問題点は、上記ユニットが頻繁に
交換可能な設計ではないこと、すなわち、ユニットが半永久的なことである。よ
り詳細には、芝ユニットが一旦組み立てられると、これらの芝ユニット縁部にお
いて芝と土壌が1つの連続面を形成する傾向があり、芝ユニット縁部を接触させ
る所要の一体性を提供するように、芝根が縁部同士を半永久的に結合している。
従って、これらのタイプのシステムは容易に変更自在な設計ではない。しかも、
ユニット同士を物理的に連結してから、表土と芝を足して上部芝面を構築しなけ
ればならないため、ユニットの組立に長い時間を要する可能性がある。
【0011】 英国特許出願公開公報第2138690号には、変更自在な芝トレイ移動シス
テムが記載されている。このシステムでは、圧縮空気で浮揚させることにより移
動可能となる複数の芝トレイが設けられており、これらの芝トレイは、芝のスポ
ーツグラウンドを形成するように構成することができる。それぞれの芝トレイに
は、競技面の一体性を保持すると考えられるプラスチック製の柔軟な縁材が設け
られている。しかし実際には、この柔軟な縁材が天然芝や土壌とは異なる変形特
性を有するため、柔軟な縁材が運動面の性能に干渉する可能性がある。より具体
的には、天然芝の土壌面は、天候条件によって変形特性が変化する。例えば、土
壌の含水率は、温度変化に伴って土壌の硬度を変化させるため、霜が降りるよう
な寒い天候では土壌が非常に硬くなり、比較的暖かく湿度の高い天候では土壌が
非常に柔らかくなる可能性がある。しかし、用いられている柔軟な縁材の変形特
性はそのように変化しないため、天候条件によっては、縁材における運動面の性
能が周囲の芝の性能と違いすぎて許容できなくなる。
【0012】 他の変更可能な芝トレイ移動システムは、国際特許出願公開公報第WO−A−
95/33890号から公知である。芝の競技面のような利用面は、複数の芝ト
レイによって構築することができる。それぞれの芝トレイは空気軸受の上に設け
られ、このようなトレイ数個を所定位置に移動させて芝の運動面を作ることがで
きる。芝トレイ同士を接合したとき、その縁部は芝面の下側に位置する。これを
達成するために、生育段階においては芝と土壌を支持するために上昇させること
ができ、芝トレイを別の芝トレイと連結する際には下降させることができる枢動
可能な縁材が設けられる。
【0013】 公報第WO−A−95/33890号に記載されるタイプの芝トレイは、競争
路などの進路における隙間を変更自在に閉鎖する際に用いるには不適当である。
すなわち、実際には、活動面の対向する2つの固定縁部の間の隙間を変更自在に
閉鎖するには不適当である。その理由は、可動式トレイを隙間内の最終位置に移
動させるためには、トレイ縁部と固定活動面の縁部の間に過剰量の摩擦が発生し
、これによって、活動面とトレイ面の接続部において非許容量の摩耗が生じるか
らである。さらに具体的には、過度の摩耗によって、活動面に危険な隙間が生じ
る恐れがある。しかも、先行技術の芝トレイシステムは、頻繁に移動させるよう
には設計されていない。このように、活動面縁部に対して迅速かつ反復的に係合
及び離脱させる必要のある芝縁部を、実質的に劣化させることなく整備するとい
う課題が認識されていない。
【0014】 英国特許第319472号には、運搬可能又は取り外し可能な仕切り又は受け
部材によって、屋内/屋外用の平坦なトラック及び競争面又はこれらの一部をバ
ンクトラック又はその他のタイプのトラックに転換するシステムが記載されてい
る。上記仕切りは本来のトラック面の上に配され、仕切りを用いた新たなトラッ
ク面がその上に構築される。所望の面デザイン又は面形状を完全に構成するため
、これらの仕切りは、互いにボルト止め又は固定されていてもよい。このタイプ
のシステムは、少なくとも半永久的であり、本来の活動面の一部を頻繁に交換す
るには適していない。さらに、このシステムによる構成を比較的迅速に除去した
り交換したりすることは不可能である。しかも、本来の活動面の上にそのような
構成を構築すると、本来の活動面を傷つける可能性が高く、そのような点は許容
できない。
【0015】 米国特許第4281831号には、競馬用の連続的な競争路をドッグレース用
の連続的な競争路に転換するために使用できる可動式ダートトレイが記載されて
いる。このダートトレイは、競馬が行われない期間にドッグレースを開催できる
ように競馬用競争路がドッグレース用競争路を兼ねているという特定の場合に適
用される。ドッグレース用には、運搬可能な一対の仕切りを設け、これを競争路
の固定部に対して位置づける。これらの仕切りの移動は、幅広の一対の踏みロー
ラー又は車輪と係合する横方向の軸を、それぞれの仕切りに少なくとも1つずつ
設けることによって達成される。それぞれの仕切りはウインチ/ケーブルシステ
ムを介して動力設備に連結されており、必要なときに、運搬可能な仕切りが固定
部に対して自動的に整合され、かつ接続されて、連続的な競争路を形成すること
ができる。上記仕切りは、蝶着された多数のプレート又はブリッジによって接続
される。そして、仕切りの間の隙間は、トラック面の一部を形成する砂、シルト
、その他の天然材又は人工材によって充填又は被覆される。
【0016】 この活動面の質は、芝の活動面について使用する場合や、仕切り同士を継ぎ目
なく接続することが必要な場合には不適当である。しかも、英国特許第3194
72号と同様に、このシステムには、容易に変更自在ではないという短所がある
。さらに、競馬用競争路で仕切りを移動させると競争路が傷つく恐れがあり、満
足できるものではない。
【0017】 英国特許第2290239号には、サッカーグラウンドなどの利用面又は活動
面を構築する際に用いる要素が記載されている。このような表面積の大きいエリ
アが天候の影響と結びついて摩耗するという問題を解決するため、利用面の構築
にはトレイ形の部材要素が用いられる。この要素は、着脱可能又は移動可能な上
側部分を備えた少なくとも1つの直立する側壁と、要素内に配された可撓性の裏
打ち材を有している。この側壁の上側部分は、上昇状態の「稼動」位置と下降状
態の「非稼動」位置の間で回動可能(折り畳み可能)である。この目的は、芝の
生育中に特にトレイ周縁部においてトレイの土壌充填材の保持構造を確保するこ
とと、活動面の形成のために要素が組み合わせられたときに連続的な芝面を提供
することである。トレイが保管状態にある間、又は保管エリアから搬出したり、
保管エリアに搬入したりする間、トレイの上側部分は稼動位置に保持される。し
かし、そのように使用すると各要素の縁部輪郭が許容できないほど劣化すると思
われるので、このシステムは隙間を閉鎖するために用いるようには設計されてい
ない。また、トレイ形の部材要素とその下の支持面の間に流体クッションを作る
ために圧縮空気源を使用することが記載されており、これによって要素を保管位
置から移動させて所望の位置に配し、活動面を形成してもよい。そして、上記特
徴を利用して試合用グラウンドを形成する方法も記載されている。
【0018】 国際特許出願公開公報第WO−A−96/12533号は、スタジアムの芝化
システムに言及しており、生育皿に蝶着された囲いを有する芝ユニットが記載さ
れている。この囲いの外周縁部は生育皿の外周縁部を越えて形成されており、競
技面を作るために芝ユニットが組み立てられると、隣接する生育皿の周縁部の下
側に、囲い部を収容するとともに競技面の水はけを良くするための大容積の空間
が形成される。しかし、このような芝ユニットを用いて形成された活動面は、活
動面自体を傷つけずに変更することはできず、また、活動面の隙間を閉鎖するの
にも不適当である。
【0019】 このため、上述したように、既存の芝トレイ移動システムは活動面の一定の隙
間を閉鎖するには不適当なので、変更自在な競争路用横断路の一部として使用す
ることはできなかった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明によって、競争路用横断路の上記問題に対する実用的な解決法
を提供すること、及び既存の可動式活動部システムの欠点を解消するか、少なく
とも実質的に減少させることが望まれている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の最も広い側面の1つは、地下立体交差による解決法に代わる実施可能
な代案が存在するという認識にある。特に、本発明者らは、横断路を道路車両用
から馬用に一時的に変更するために1つ以上の可動式芝トレイを用いることが、
その解決法であると認識している。このオプションは、地下立体交差を建設する
よりもはるかに費用が安い。
【0022】 より具体的には、本発明の一側面によれば、活動面の一定の隙間を閉鎖する装
置が提供される。この装置は、活動面と同じ特性を持つ上面を有する可動式トレ
イと、このトレイを隙間内に案内する手段とを備え、トレイを解放自在な状態で
隙間に割り込ませることによって、実質的に連続する活動面を少なくとも一時的
に提供するものである。
【0023】 用語「活動面」とは、面の均一性、従って、その一定かつ一貫した性能が重要
である活動用のあらゆる面を意味するものとする。スポーツに使用されるこのよ
うな面の例としては、人工又は天然の面を有する競争路、スポーツグラウンド及
び陸上競技用トラックがある。
【0024】 上記活動面は、進路を含んでいることが好ましい。用語「進路」とは、競争路
又は陸上競技用トラックのような方向性のある長形の活動面を意味する。
【0025】 また、本装置は、可動式トレイを隙間から離脱させることによって隙間を再開
放するように構成されているとともに、案内手段が、トレイを隙間から出して活
動面から離れる方向に案内するように構成されていることが好ましい。この構成
は、活動面(進路など)の状態を比較的迅速に変化させることができるように、
比較的迅速に隙間を閉鎖又は再開放させる点で好ましい。例えば、この構成によ
り、本装置は変更自在な競争路用横断路として機能するであろう。
【0026】 より詳細には、本発明は芝の活動面に関して特定の用途がある。従って、可動
式トレイは、芝が植えられた上面を備えていることが好ましい。
【0027】 本発明の装置において、活動面と可動式トレイの両方の芝が、最小深さ150
mmの表土層の上に設けられることが好ましい。これにより、トレイが隙間に割
り込まされたとき、最小深さ150mmの連続的な表土層が形成される。
【0028】 トレイが隙間に割り込まされたときに得られる連続的な進路が実質的に均一な
変形係数を有するように、可動式トレイ上面の変形係数は、進路の変形係数と実
質的に同じとなるように構成することが好ましい。この構成の長所は、馬のひづ
めの衝撃のような大きな衝撃を活動面が受けたとしても、進路のトレイ形可動部
はその周囲の他の活動面エリアと全く同じように反応するため、馬が可動部を感
知できないことである。特に、縁部を維持する手段を用いてもよい場合、この構
成は可動式トレイの縁部において非常に重要である。
【0029】 可動式トレイは基部及び直立する側壁を備えていてもよく、これらの側壁が実
質的に垂直な部分と、垂直線に対して所定の角度で設けられる上側部分とを備え
ていてもよい。上側部分を所定の角度で設けることにより、トレイと隙間に位置
する競争路縁部の接触面を最小化することができる。この構成には、トレイと競
争路縁部の接触面に加わる圧力を最大にして、強固な接続を保証するという長所
がある。全体的に傾斜した縁部に関する別の利点は、隙間が開放されているとき
、傾斜縁部の端部間の水平距離がより小さいことである。例えば、横断路におい
て、競争路縁部の実質的に垂直な部分がその上側の傾斜接合縁部を保護するため
、道路を走行する車両が隙間に位置する競争路縁部に入ってきても、この傾斜接
合縁部が損傷されないようにできる点で、この構成は特に有用となりうる。
【0030】 さらに、トレイは縁部材と土壌充填材を備えており、この縁部材と土壌充填材
が、垂直線に対して側壁の上側部分と同角度で、側壁の上側部分を越えて形成さ
れるトレイ縁部を提供するように構成されていてもよい。上記縁部材は、重要な
上側縁部の全ての領域を支持する。この構成は、集中的な整備を必要とせずに縁
部を最良の状態に維持可能な時間を延長する点で有利である。しかも、縁部材が
非常に柔軟であるため、トレイが進路の縁部と結合されたときに進路の変形係数
を変化させない。
【0031】 上記可動式トレイは、隙間を閉鎖するための複数の可動式トレイを備えており
、そのうち少なくとも1つのトレイが、隙間に対してくさび作用を及ぼすように
構成されていることが好ましい。
【0032】 本発明の他の実施形態において、隙間に位置する進路縁部の輪郭と可動式トレ
イ縁部の輪郭は、垂直面又は水平面から見て相補的なくさび形、又は、水平面か
ら見て相補的な湾曲くさび形で構成される。
【0033】 くさび作用は、可動式芝トレイを隙間に強固かつ最終的に嵌合させる際に重要
であり、この嵌合の重要性を過小評価することはできない。動物と人間が共に安
全に活動面を使用できるように、トレイと進路の縁部は、目立つ隙間なしに精確
に一致することが必要である。そのような隙間は、その面で行われる活動に悪影
響を与え得るだけでなく、利用者がつまずいたり転倒したりする原因になる恐れ
がある。さらに、時間の経過に伴って接触面は必然的に摩耗するため、くさび作
用の利用は、摩耗にもかかわらず接触面の接合を維持することが可能な点で有利
である。これは、摩耗によって生じる隙間を閉鎖するようにくさびをさらに推進
することによって簡単に達成される。しかも、くさび作用の利用によって接触面
同士を圧力接続で保持することが可能となり、これによって、接続部の弱さを最
低限に抑えることができる。この構成の長所は、馬のひづめによる衝撃のように
、大きな衝撃を活動面が受けたとしても、進路のトレイ形可動部はその周囲の他
の活動面エリアと全く同じように反応するため、馬が可動部を感知できないこと
である。特に、縁部を維持する手段を用いてもよい場合、この構成は可動式トレ
イの縁部において非常に重要である。
【0034】 なお、トレイを所定位置に固定するために可動式トレイの重量を利用して垂直
方向に割り込み移動が行われる場合、くさび作用は垂直方向のくさび作用として
実行することができる。また、割り込み移動が水平方向に行われる場合には、く
さび作用は水平方向のくさび作用として実行される。水平方向のくさび作用は、
トレイを持ち上げる必要がなく、トレイを一定の水平面に維持することができる
という点で、トレイの移動を簡略にする。
【0035】 本装置は、可動式トレイ用の支持プラットホームをさらに備えていてもよい。
この支持プラットホームは、それ自体が、グループ毎に配される複数の斜め支持
部材を備えており、各グループがトレイの一領域の重量を単一点に集中させるよ
うに構成されている。この構成は、トレイの全重量を支持可能な一組の点を提供
する点で有利である。この構成は、一組の車輪と案内レール、又は空気軸受のい
ずれかが可動式トレイに設けられる場合、大型のトレイをそのような移動システ
ムで支持するための特に効果的でバランスの取れた方法を提供する。
【0036】 支持プラットホームとトレイを隙間に対して出し入れする移動を容易にするた
め、上記案内レールは湾曲していることが好ましい。より好ましくは、システム
全体が自動的に移動可能であり、移動システムが、プラットホームの移動速度と
位置を正確に変更及び制御できるようにパルス制御される電動モータを備えてい
る。この移動システムは、電動モータを介してプラットホームとトレイの移動を
制御するデジタルコントローラをさらに備えていることが好ましい。このように
トレイを自動的かつ変更自在に制御することにより、使用の容易さが保証される
とともに、例えば横断路を変更する際に必要な比較的高速の移動が可能となる。
【0037】 移動システムは、プラットホームとトレイを昇降させる手段を備えていること
が好ましい。この手段により、最終的な位置決めの前に、トレイの横方向の整合
が調節される。より具体的には、可動式トレイが隙間に近づく際に、トレイと隙
間に位置する進路縁部の間の隙間が互いに等しくなるように、トレイが中心へ案
内される。このために、進路縁部の間に対するトレイのくさび作用によって接触
面の間に過剰量の摩耗が生じることはないという確信を持って、プラットホーム
を比較的迅速に下降させることが可能となる。
【0038】 昇降手段は、関連するセンター越しのピボットアームに作用する一組の油圧式
アクチュエータを備えており、センター越しのピボットアームのそれぞれが上記
一組の車輪のうち1つの車輪に連結されている。この昇降手段は、手動による昇
降を可能とする手動ポンプを含む手動のオーバーライド手段を備えていると有利
である。これは非常時に特に有用である。
【0039】 案内手段は、トレイ縁部が少なくとも隙間に位置する活動面縁部の上側部分が
設けられる面に対して所定の角度で、その隙間に位置する活動面縁部と係合する
ようにトレイを移動させる構成であってもよい。この構成は、縁部同士の接触角
度を最小にすることによって、接触面同士の摩耗量を最小にする点で有利である
【0040】 以上全ての構成は、トレイの移動を容易に制御できるようにレール付システム
に設けられる。レール付システムの利用は、システムにおいて、極めて重い大型
のトレイを難なく使用できることを意味する。そして、非常に重い荷重をこの上
なく容易に移動できるという自明な利点が存在する。レール付移動装置の上では
、重量が数千トンのトレイであっても移動させることが可能である。さらに、こ
のようなトレイの移動方法は、トレイの垂直移動及び水平移動を高い制御レベル
で比較的簡単に行うことを可能とする点で有利である。特に、搬送される荷重の
重量が増加するにつれて、車輪付システムの方向と移動を効果的に制御する能力
は低下するので、レール無しの車輪システムを使用してトレイを搬送する場合、
上述した結果は簡単には得られない。そのような難点は、レール付システムを利
用することにより取り除かれる。レール付システムを利用するもう1つの長所は
、プラットホームを推進する移動システムが故障した場合に発揮される。このよ
うな状況では、牽引ロープをプラットホームに取り付けて、牽引車などの他の車
両によって、プラットホームを隙間から引っ張り出してもよい。また、プラット
ホームを隙間内に配置する場合には、そのようにしてプラットホームを所定位置
に入れることができる。この結果、移動システムが故障した非常時であっても、
プラットホームを最小の労力で移動させて、進路の隙間を開放又は閉鎖すること
ができる。
【0041】 本発明の別の側面によれば、活動面の一定の隙間を閉鎖する方法が提供される
。この方法は、活動面と同じ特性を持つ上面を有する可動式トレイを設ける工程
と、このトレイを隙間に案内する工程とを含んでおり、トレイを解放自在な状態
で隙間に割り込ませてその隙間を閉鎖する。
【0042】 また、本発明は、上記装置を組み込んだ変更自在な競争路用横断路、及び上記
方法を含む変更自在な競争路用横断路の閉鎖方法まで拡大される。
【0043】 本発明の別の側面によれば、可動式トレイに設けられた第1活動面部分を第2
活動面部分と変更自在に接続する方法が提供される。この方法は、垂直線に対し
て傾斜した相補的な重複縁部を両方の活動面部分に設ける工程と、第1部分を有
する可動式トレイを第2部分に隣接する位置に移動させる工程と、これら2つの
部分同士を変更自在に接続するため、第1部分と第2部分が傾斜縁部に沿って接
触するように第1部分を第2部分に当接させる工程とを含んでいる。
【0044】 重複縁部を設けることにより、各部分同士が簡単かつ確実に接続され、両部分
の接続部における摩耗の問題が克服される。
【0045】 本発明の別の側面によれば、複数の部分で構成される変更自在な活動面が提供
される。これらの部分のうち第1部分は可動式トレイに設けられ、この可動式ト
レイは、これらの部分の第2部分と係合して活動面の少なくとも一部を形成する
ように移動させることが可能であり、第1部分が、垂直線に対して傾斜し第2部
分の対応する縁部と相補的な重複縁部を備えているため、第1部分を見かけ上継
ぎ目なしに第2部分と接続することができる。
【0046】 用語「重複」とは、単に、縁部の1つが相補的な他の縁部と重なり合うことを
意味する。上記構成は、2つの部分の間に確実な圧力接続を与える。より詳細に
は、一方の部分が芝トレイであり、他方の部分が穴とそれを取り囲む芝生を有す
る競争路である場合、トレイが穴の中に割り込むように、穴壁部と芝トレイ縁部
が両方とも垂直線に対して22.5°(ただし、他の角度も利用できる)傾斜し
ていることが好ましい。この構成により、係合面の大きさに関係なく、芝トレイ
を持ち上げるだけで、芝トレイの芝と周囲の芝との間に逃げ用の隙間が形成され
る。この構成の長所は、係合面同士の摩擦がほとんどないために、競争路と芝ト
レイの双方の芝縁部の一体性が守られることである。さらに、この傾斜をつけた
接続は、2つの係合面の間に確実な圧力接続を有利に形成できるような接続とさ
れる。
【0047】 さらに本発明は、それぞれが活動面の一部を提供する複数の可動式トレイと、
一組の案内レールとを備えている変更自在な可動式トレイ装置まで拡大される。
この装置では、これらのトレイに設けられた係合車輪によってトレイの重量を案
内車輪からトレイの固定支持手段に伝達することにより、トレイを案内レール上
で所望の連結位置まで移動可能とするとともに、トレイをその連結位置に固定可
能とする。
【0048】 このトレイシステムも、逆方向に稼動可能であることが好ましい。すなわち、
トレイの重量を固定連結位置から車輪へ伝達することができ、その後、車輪を介
してトレイを本来の出発位置までレール上で移動可能とすることが好ましい。こ
の場合、トレイは、先に述べたように、所望の連結位置に停留させることができ
る。
【0049】 ここで図11(a)を参照しながら、競争路304と芝のスタジアムに関する
別の問題を述べる。障害レースにおいて、馬は競争路304を周回し、障害物3
12を飛び越える。各障害物312の直後の芝エリア320は、ジャンプ後に着
地する馬による衝撃が繰り返されるため、激しい摩耗を受ける。同様に、サッカ
ーグラウンドのゴールマウス付近も激しい摩耗を受ける。芝の再生には時間がか
かるため、これらの芝エリアを、競争路304やグラウンドの他のエリアと同じ
状態に整備することは難問である。しかし、本発明を利用した取り外し自在な芝
部分を使用することにより、これらの難問を克服することができる。
【0050】 より詳細には、本発明は交換可能な活動面部分にも拡大される。この部分は、
変更自在な可動式トレイに設けられており、活動面から離脱して活動面から離れ
る方向に移動されて、可動式トレイに設けられた別の活動面部分と交換されるよ
うに構成されている。このようにして、ある部分が摩耗すると、その部分を比較
的簡単に交換することが可能である。
【0051】 以上全ての構成は、トレイの移動を容易に制御できるようにレール付システム
に設けられる。レール付システムを使用する利点は、先に論じられている。
【0052】 本発明の別の側面によれば、変更自在な活動面の一部を構築するための変更自
在なトレイ移動装置が提供される。この装置は、一組の案内レールと、このレー
ル上を移動可能であり活動面の一部を提供する少なくとも1つのトレイとを備え
ており、さらに、トレイと活動面縁部を整合させるために、上記少なくとも1つ
のトレイをレール上のトレイの移動方向に対して横方向に移動させる手段を備え
ている。
【0053】 このような整合は、トレイの大きさが大きくなるにつれて、ますます重要とな
る。また、このような整合によって、トレイや側面の縁部における摩耗量が最小
限に抑えられる。
【0054】
【発明の実施の形態】
次に、添付の図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を実施例によっ
て説明する。
【0055】 ここで図1及び図2を参照すると、本発明の第1の実施形態による芝トレイ移
動システム10は、それぞれが異なる競争路モードに相当する2つの地点間を、
競争路16の縁部14に対して実質的に直角に移動可能に構成された可動式芝ト
レイ12を備えている。非レース(開放)モードにおいて、第1地点18(図1
)にある芝トレイ12は、芝の競争路16の隙間20から離れた位置にある。レ
ース(閉鎖)モードでは、第2地点22(図2)にある芝トレイ12は、隙間2
0を画定する競争路16の縁部23に隣接して隙間20を埋めている。本実施形
態において、芝トレイ12は、車輪付プラットホームの上に設けられ[図5(a
)〜図5(d)及び図6(a)〜図6(d)参照]、案内レール24を介して第
1地点18と第2地点22の間を移動可能である。
【0056】 芝トレイ移動システム10は、競争路16の一部(競争路16の縁部14は、
柵(ラチ)28によって画定される)と部分的に重なる掘削穴26内に設けられ
る。穴26の底は、石を突き固めた層によって水平とされており、案内レール2
4を配するための水平面を提供する。案内レールは、掘削穴26の幅を横切る鋼
製の枕木30(図1及び図2には、長さの限度は示されない)の上に支持される
。掘削穴26は、穴壁部34に特定の特性を与えることを可能とするさらに大き
な掘削エリア32の内側に位置する。穴壁部の構造は、図3を参照しながら後で
詳細に説明する。掘削境界38と穴壁部34の間の領域36が埋められて、競争
路16には、連続的な芝の競争面が穴壁部34まで実質的に均一に提供される。
【0057】 芝トレイ12は、プラットホームの車輪に動力を供給する電気駆動メカニズム
によって移動される。移動の速度とタイミングは、芝トレイ12とプラットホー
ムの一端に設けられたコントローラ40によって制御される。プラットホームが
第1地点18と第2地点22のどちらかに位置するとき、コントローラ40は、
移動が比較的低速で行われるようにする。しかし、第1地点18と第2地点22
の間では、移動速度がより速くなる。コントローラ40が移動を加速又は減速す
べきときが分るように、プラットホームには近接センサ42が設けられる。第1
地点18と第2地点22から所定の距離をおいて、2つの目印44が設けられる
。センサ42は、プラットホームが目印44に達したときを検出し、プラットホ
ームが第1地点18又は第2地点22から所定の距離にあることをコントローラ
40に通知する。この段階で、コントローラ40は、芝トレイ12をその移動終
点に最終位置決めするために移動速度を落とすか、あるいは、移動開始点での初
期低速移動の後、移動速度を上げる。
【0058】 プラットホームと芝トレイ12の移動を制御するために必要な電力は、単相2
40Vの移動式ガソリン交流発電機(図示せず)により供給される。この発電機
は掘削穴26に設けられ、電力は電力ケーブル(図示せず)を介してプラットホ
ームに供給される。しかし、例えば、単相110V交流電源、三相110V交流
電源、三相240V交流電源、三相415V交流電源、110V直流電源又は2
40V直流電源など、他の様々な動力源によって動力を供給することも可能であ
ろう。
【0059】 芝トレイ12及びこれを取り囲む穴壁部34は、相補的な係合縁部を有する。
これらの縁部は、垂直線に対して22.5°の角度で設けられ、競争路16の芝
と芝トレイ12の芝の間に確実な圧力接続が形成されることを可能とする。他の
角度を利用しても確実な接続を行えるが、本実施形態では22.5°の角度が好
ましい。本実施形態において、これらの相補面の分離と係合は芝トレイ12を垂
直方向に昇降させることによって行われる。芝トレイ12の縁部と穴壁部34の
摩擦によって芝縁部の均一性が損なわれる恐れがあるので、そのような摩擦を避
けるため、芝トレイ12を第1地点18と第2地点22で移動させる前には芝ト
レイ12を常に上昇させておく。典型的には、トレイ12は約50mm持ち上げ
られる。トレイ12の垂直移動と水平移動に利用される機構については、図5(
(a))〜図5(d)及び図6(a)〜図6(d)を参照しながら、後でより詳
細に説明する。
【0060】 また、システム10には、芝トレイ12の縁部と競争路の隙間20が整合され
るように、芝トレイ12とプラットホームを第2地点22で整合させるためのく
さび形整合ブロック46が含まれる。一方のくさび形整合ブロック46は、プラ
ットホームの先端48と係合する位置に設けられ、他方のくさび形ブロック46
は、後端50と係合する位置に設けられる。プラットホームの先端48と後端5
0のそれぞれには、調節可能な案内ユニットが設けられている。それぞれの案内
ユニットは、必要な場合にくさび形ブロック46の側面と係合してプラットホー
ムの横方向の整合を変化させる緩衝車輪を有している。プラットホームが案内レ
ール24の上で横方向に移動できるように、プラットホームの車輪の幅は、案内
レール24の幅よりも若干大きくされている。
【0061】 次に、図3を参照しながら、穴壁部34の構造をさらに詳細に説明する。穴2
6の底は、石を突き固めた層52によって水平とされている。そして、この水平
な底面に穴壁部34が立てられるように、この石の層の一部が穴壁部34と掘削
境界38の間の領域36に達している。穴壁部34は鋼板54を備えている。こ
の鋼板54は、直立状態において、その高さの大部分が垂直であるが、上端部5
6は、垂直線58に対して穴26から離れる方向に22.5°傾斜している。垂
直鋼板54は、間隔を空けて配した一連の支え壁(バットレス)60によって支
えられる。また、支え壁60を支持するために、鋼製の水平底板62が設けられ
る。
【0062】 穴壁部34を取り囲む掘削エリアである周辺領域36は、掘削エリアから穴壁
部34の鋼板部54の上縁部まで土壌64で埋められる。土壌64の高さを競争
路16の高さまで上げるために、穴壁部34の鋼板部54の上縁部を越える高さ
にある土壌64と芝68を共に保持する可撓性の縁部補強材66(VHAF(商
標)縁部材など)を設ける。可撓性の縁部補強材66は、芝68や土壌64と同
様の変形係数を有する多孔性の合成芝材である。
【0063】 縁部材66は、穴壁部34の鋼板部54の垂直部の上端から傾斜部56に沿っ
て設けられ、さらにこの傾斜部56を越えてから土壌64の中に戻され、掘削境
界38に向けて配置される。このように縁部材66は土壌64の中に固定され、
穴壁部34の鋼板部54の傾斜部56から続く土壌と芝の傾斜縁部70を支える
。本実施形態において、芝面68は、穴壁部の鋼板部54の傾斜部56の上端か
ら150mm上方に位置する。このような間隔を置く理由は、芝と土壌の傾斜縁
部70の領域内の面が馬のひづめによる衝撃を受けたとき、芝面68が天然芝の
競争路面と同様にひずむようにするためである。周辺領域36は、埋められて、
競争路の芝面と同様の上部芝面を有する表土と水平にされる。
【0064】 掘削穴26の幅を横切る鋼製の枕木30は、石を突き固めた層52の上に据え
られ、穴壁部34の鋼板部54の最下部とボルト止め又は溶接される。そのため
、枕木30は充分頑丈に支持されて、特に芝トレイ12の移動時にひずみや撓み
を生じることなく、芝トレイ12の有意義な重量を支持することができる。この
ようにして、枕木30は、トレイ12が使用中に水平に保たれるようにしている
【0065】 図4は、車輪付プラットホームを除いた芝トレイ12の輪郭である。トレイ1
2は、矩形の基部80及び直立する側壁82(図4には1つの側壁のみを示す)
を備えている。側壁82は、垂直部84と、この垂直部84を越え、垂直線に対
して22.5°の角度で形成される傾斜部86とを有している。傾斜部86は、
可撓性の縁部補強材88を案内する。この縁部補強材88は、側壁82に隣接し
、さらにこの側壁82を越えて設けられ、垂直線に対して22.5°の角度で傾
斜するトレイ12の傾斜縁部90を形成する。先に述べた穴壁部構造の縁部材6
6と同様に、この縁部材88は、延長されてからトレイ12の中央部へ折り戻さ
れる。このように形成された傾斜縁部90は、穴壁部34の傾斜縁部に関して相
補的である。
【0066】 トレイ12には、芝92がトレイ12の上面で競争路16の上面と同じように
生育できるようにする数層の原料層が設けられる。より具体的には、芝トレイ1
2は、トレイ12の底に設けられる排水網94を備えている。この排水網94は
、余分な水をトレイ12から排出させるものである。排水網94の上には、プラ
スチックメッシュ96[本実施形態では、ネルトン(Netlon)プラスチッ
クメッシュ]及びライタグ(Lytag)層98が重ねられる。ライタグ98は
余分な水を排出する粗骨材を提供し、プラスチックメッシュ96は粗骨材が排水
網94に流出することを簡単に防ぐものである。ライタグ層98の上には、発根
媒体として、水分を保持するための比較的厚みのある表土層100が設けられる
。表土100の面の表面には中細砂が混ぜ込まれて、芝層92を設けるための生
育媒体層102が最上部に提供される。
【0067】 次に、図5(a)〜図5(d)及び図6(a)〜図6(d)を参照しながら、
車輪付プラットホーム110をさらに詳細に説明する。プラットホーム110は
、支持枠組、プラットホーム110を昇降させる昇降装置、プラットホーム11
0を案内レール24に沿って移動させる駆動機構、及びプラットホーム110を
案内レール24に対して整合させる案内システムを本質的に備えている。駆動機
構は8個の車輪112によって構成され、そのうち4個が電動モータ114によ
って駆動される。昇降装置は、それぞれの車輪112のピボットアーム118を
介して、車輪を案内レール24に対して係合又は離脱させたり、プラットホーム
110を案内レール24に対して昇降させたりする作用をする8つの複動油圧シ
リンダ116を備えている。案内システムは、プラットホーム110の両端に設
けられた2つの車輪アセンブリ120を有している。これらの部品を、以下によ
り詳細に説明する。
【0068】 プラットホーム110の枠組は、コンピュータによる応力解析プログラムを利
用して設計されている。この枠組は、過剰量の鋼製部品を使用しなくても非常に
高い剛性を持つように、従って、重量が最低に抑えられるように設計されている
。斜め支持材122と斜め支柱124を巧みに配置することにより、大面積の芝
トレイ12が10個の支持脚部126(すなわち10個の単節点)で確実に支持
される。油圧シリンダ116を枠組内に組み込むことによって、プラットホーム
110の全体の高さが最低に抑えられる。
【0069】 プラットホームの質量は、支持脚部126と斜め支柱124を介して、案内レ
ール24上に等間隔に位置する10個のc字形パッド128へ分配される。パッ
ド128は、それぞれ対応する支持脚部126の端部に設けられる。パッド間の
高さの違いを取り除いて全体的に正しい高さが得られるように、それぞれのパッ
ド128は詰め物(図示せず)によって調節可能である。
【0070】 上述したように、芝縁部70,104が互いに摩擦しないよう、水平移動の前
にプラットホーム110を上昇させることは必須である。具体的に図6(a)〜
図6(d)を参照すると、プラットホーム110は他の部分から持ち上げられ、
その質量は、c字形パッド128から、等間隔に配された8個の車輪112へ、
油圧式枢動機構116,118によって徐々に伝達される。図6(b)及び図6
(c)は下降状態の昇降装置とプラットホーム110を示す。また、図6(a)
及び図6(d)は上昇状態の昇降装置とプラットホーム110を示す。特に図6
(c)は、隙間20を画定する競争路16の側面間における、芝トレイ12の垂
直方向のくさび作用を図示している。このくさび作用は、競争路縁部と芝トレイ
12の縁部の間で確実な連続的接続を確保するための主要な特徴の1つである。
【0071】 8つの油圧式枢動機構116,118は、昇降装置の昇降ポイントを提供する
。これらの油圧式枢動機構116,118のそれぞれが利用する複動油圧シリン
ダ116は、対応するピボットアーム118の一端にロッド端のUリンク130
が装着された状態で、プラットホームの枠組内にトラニオン取付されている。各
車輪112はダブルフランジ構造を有し、ピボットアーム118の反対側の端部
に位置している。1:1の昇降比を保証するため、ピボットアーム118の中央
にピボット支持体132が取り付けられる。各枢動機構116,118は、上昇
状態において全ての車輪112が案内レール24と接触するように調節可能であ
る。これは、15ミリメートルの範囲内の6つの微妙に異なる高さ位置を実現す
るため6つの位置に装着可能なシリンダ116のシリンダトラニオン軸134を
、偏心パッド136に装着することにより達成される。
【0072】 プラットホーム110は、常に均等に昇降される。8つの油圧シリンダ116
のそれぞれに等しく油圧作動油を分配するために、分流器(図示せず)が使用さ
れる。これにより、プラットホーム110の昇降が均等に行われて、トレイ12
上の芝92と競争路16の周囲の芝68を並外れた再現性で正確に接合すること
が保証される。
【0073】 最外部に位置する4つの車輪112は、インバータ制御のギヤードモータ11
4を使用して駆動される。このインバータ(図示せず)によって、モータ速度は
、1Hzのような超低速から50Hzまでの間で(最低速度約1mm/秒〜最高
速度約50mm/秒に相当する)正確に制御される。モータ速度は、87Hzを
出力する別のモータを用いて、最高速度を約87mm/秒(5.22m/分)ま
で上げることも可能である。さらに、ギア比又は車輪径を調節することによって
、速度を15m/分まで上げることも可能であるが、本実施形態ではそのような
速度は要求されない。インバータは、それぞれのモータ114を一斉に完全制御
して、速度が常に一致するようにする。
【0074】 コントローラ40(図1及び図2参照)は、電動モータ114を介してプラッ
トホーム110の移動を制御するPLC(プログラマブル・ロジック・コントロ
ーラ)を備えている。また、このPLCは、リミットスイッチ(図示せず)と近
接センサ42の組み合わせにリンクされている。上述したように、近接センサ4
2の動作は、安全運転を保証するために、プラットホーム110の移動終点にお
いてその移動を加速又は減速させることである。本実施形態において、最後の3
00mmの移動は、プラットホーム110が正しい移動終了位置で自動的に停止
する前に通過する低速領域である。さらに、接合する芝縁部70,104の損傷
を防ぐために、プラットホーム110が完全に上昇する前に水平方向に推進され
ないようにするリミットスイッチが設けられる。
【0075】 また、コントローラ40には、昇降機構の油圧シリンダ116の動作を制御す
る油圧パワーパック(図示せず)が組み込まれている。この油圧パワーパックは
、油圧パワーパックの故障時にプラットホームを昇降させるために操作可能な手
動ポンプを有している。また、油圧パワーパックのソレノイド弁には、上昇状態
と下降状態を手動で切り換えることができるように、手動のオーバーライドが設
けられている。不正操作を防止するため、手動ポンプは取り外し可能である。油
圧パワーパックとシリンダ116の運転のタイミングも、PLCによって制御さ
れる。
【0076】 駆動機構は、フライングリード(図示せず)によってペンダント操作盤と接続
されたコントローラ40を介して、利用者により遠隔操作される。これは、使用
しないときには迅速かつ容易に取り外すことができる。ペンダント操作盤は、「
上昇」、「下降」、「前進」、「後退」及び「非常停止」である。
【0077】 上述したように、案内システムは、プラットホームの110の両端にそれぞれ
設けられた調節可能な2つの案内ユニット120を備えている。それぞれの案内
ユニットには、2つの案内車輪138を有する車輪アセンブリが収容されている
。使用時に、プラットホーム110が第2地点22にあるとき、各ユニット12
0の案内車輪138は、穴床部52に取り付けられた案内ブロック46の周りに
位置する。案内ブロック46は、芝トレイ12の移動方向に先細とされているの
で、トレイ12が移動して車輪138が案内ブロック46の周りに位置するとき
、案内システム、又は、プラットホーム110と芝トレイ12を取り囲む枠組の
いずれにも衝撃負荷がかからない。
【0078】 各車輪アセンブリは、CNC機械や度量衡装置のような超高精度の用途におい
てさらに一般的に用いられる、2つの精密案内レール140上に載置される。こ
れによって、車輪アセンブリは左右に浮動されるが、それ以外の全ての方向につ
いては固定されている。そして、手動の車輪駆動設備を有するねじジャッキ機構
(図示せず)を用いて、案内レール140上の車輪アセンブリの位置を設定する
。このねじジャッキは逆駆動できないため、放置された状態では、アセンブリ全
体が不動である。仮に、何らかの理由で芝トレイ12の縁部と穴壁部34の間の
隙間が不均等(不整合)になったとしても、手動の車輪を数回転させるだけで、
正確な位置が非常に簡単に再確立される。
【0079】 可能性は低いけれども、システムへの電力供給が完全に停止した場合には、油
圧パワーパックに設けられた上述の手動ポンプを用いてプラットホーム110を
上昇又は下降させてから、駆動モータ114の代わりをする巻き上げ機構(図示
せず)を用いて正常時に達成されるあらゆる位置へプラットホーム110を移動
させることができる。
【0080】 巻き上げ機構は、穴26の後壁部に取り付けられており、プラットホーム11
0を第2位置22から第1位置18(非レースモード)に戻すために、プラット
ホーム110の後部に接続することができる。また、巻き上げ機は、穴26の前
壁部に取り付けられた片寄せプーリ(図示せず)を介して、プラットホーム11
0の前部に接続することもできる。穴26の前壁部は、使用時にプラットホーム
110が第2地点22(レースモード)に向けて引っ張られた際、芝トレイ12
の前縁部48と接合する部分である。
【0081】 本発明の第1の実施形態は、試験によって効果的に動作することが証明された
芝トレイ移動システム10の原型である。主な試験には、競争馬にレースモード
の芝トレイ12の上を走らせて、馬が違いを感知するかどうかを判断することが
含まれている。競走馬は競争路面に対して著しく敏感であり、馬の反応から競争
面の違いを判断することは驚くほど容易である。特に重要なのは、芝トレイ12
と競争路の芝68の接続部にひづめが着地したときの馬の反応である。試験によ
って、馬のひづめが接続部に着地したときであっても、芝トレイ12により提供
される競争路16の人工部分と残りの競争路の天然芝68部分に対して、馬が異
なる扱いをしているようには見えないことが示された。研究所でのさらなる試験
により、シミュレートした衝撃条件下において、芝トレイ縁部と競争路縁部にお
ける芝の変形係数は実質的に同じであり、競走馬は違いを感知できないはずであ
ることが示された。
【0082】 次に、図7及び図8を参照しながら、本発明の第2の好ましい実施形態を説明
する。この第2の実施形態の芝トレイ移動システム150は、芝の競争路154
と道路156の間の変更自在な横断路152の一部として提供される。より詳細
には、第2の実施形態は、既存の競争路用横断路に関して導入部分で取り上げら
れた問題に対処する。芝トレイ158の構造は、競馬大会前に横断路152を迅
速に変更することができるという総合的要件によって支配される。典型的には、
横断路152は、非レース形態(非レースモード)からレース形態(レースモー
ド)に、最長でも30分以内で変化させることができる必要がある。
【0083】 芝トレイ移動システム150は、第1の実施形態のシステムと多くの点で同様
である。不要な反復を避けるため、以下に相違点のみを説明する。最も重要な相
違点の1つは、芝トレイ158が、湾曲レール160に沿って、互いに離れた第
1地点162と第2地点164の間を円弧状に移動することである。図7に明瞭
に示されるように、芝トレイ158は、非レースモードにおいて、道路156の
道筋から外れてパレット収容エリア166に格納されるように移動される。
【0084】 競争路154の縁部168は、道路横断路152の両側辺において湾曲してい
る。競争路縁部168の曲率半径は、それぞれ一定であるが互いに異なっており
、両方の縁部168が同一の設定ポイント170を中心として湾曲している。芝
トレイ158は、競争路154の湾曲縁部168と接合する略相補的な湾曲縁部
172を有している。しかし、図7には示されていないが、芝トレイの縁部17
2は若干末広がりに湾曲しているので、平行な湾曲縁部168を有する競争路1
54の隙間174に嵌合するための湾曲くさび形を形成している。用語「末広が
り」とは、トレイ158の縁部172間の最短直交距離が、トレイ158の前縁
部176から後縁部178にかけて、若干増加することを意味する。これにより
、芝トレイ158を充分な距離だけ推進させると、芝トレイ158は競争路15
4の隙間174の中へ横方向に割り込んでいく。芝トレイの湾曲壁部と競争路縁
部168の垂直接合については、図8を参照しながら後で詳細に説明する。
【0085】 湾曲レール160の曲率半径も、それぞれ一定であるが互いに異なっており、
両方のレール160が同一の設定ポイント170を中心として湾曲している。こ
れにより、常に湾曲レール160は実質的に等間隔に位置するので、このレール
付移送システムにおける車輪付プラットホームの構造が簡略化される。
【0086】 第1の実施形態と同様に、第2の実施形態には、芝トレイ158の縁部と競争
路154の縁部を第2地点164で整合させるためのくさび形整合ブロック18
0が設けられる。しかし、道路156の真ん中で、これらのくさび形ブロック1
80を中央に埋め込むことは複雑と思われる。従って、2つの湾曲くさび形整合
ブロック180は、第2地点164の前端182と後端184のそれぞれにおい
て、道路156の両側に1つずつ設けられる。車輪付移動プラットホームと芝ト
レイ158からなる複合体の下側の対応する場所には、4つの相補的な緩衝車輪
アセンブリ(図示せず)が設けられており、使用時に必要に応じてトレイ158
と競争路の湾曲縁部168の横方向の整合を変化させるために、湾曲くさび形整
合ブロック180と係合する。
【0087】 レースモードのとき、トレイ158は第2地点164に位置している。この状
態を実現するためには、第1地点162(パレット収容エリア166)において
トレイ158を上昇させ、第2地点164へ移動させてから、トレイ158を下
降させて競争路154の縁部168と接合させる。先の実施形態と同様に、下降
状態のトレイ158は、競争路154の湾曲縁部168の間に効果的に割り込む
。先の実施形態と比べると、芝トレイ158は非常に大きく、その結果、一層重
たくなるので、トレイ158の移動に関わる機構はさらに強力である。動力の増
加は、プラットホームの車輪を駆動するために設けられたさらに出力の高い電動
モータと、プラットホーム構造に設けられた追加の油圧ピストンに由来する。芝
トレイ移動システムが大きくなったことを考慮して、芝トレイ158を持ち上げ
る高さは100mmに上げられる。
【0088】 トレイ158が第1地点162から第2地点164まで移動されるとき、芝ト
レイ158と競争路154の縁部の係合は、図8の断面図に示される状態に見え
る。(理解を容易にするため、図8において競争路154の縁部168と芝トレ
イ158の縁部172の間には、人為的に僅かな隙間が挿入されている。しかし
、実際に芝トレイ158が下降状態の接合位置にあるときに、そのような隙間は
存在しないことを認識されたい。)競争路の湾曲縁部168は、それぞれが基部
188と直立部190を持つコンクリート製の保持構造186を有している。直
立部190は、競争路縁部168が先の実施形態と同様に垂直線に対して所定の
角度で傾斜できるようにする縁部材(図示せず)を支持している。
【0089】 競馬大会が終了すれば、芝トレイ158と競争路154を係合させるための上
述の手順を逆に行うだけで、芝トレイ158を第2地点164から第1地点16
2に容易に移動させることができる。典型的に、第1地点と第2地点の間の移動
は、最長許容時間である30分よりも短い10分で行われる。
【0090】 芝トレイの重量が増加するため、停電時に第1地点と第2地点の間でトレイを
移動させるには、芝トレイを引っ張る牽引車やジープなどの車両を使用する。こ
の予備的手段を容易にするため、芝トレイには車両と連結するための牽引フック
(図示せず)が設けられている。
【0091】 芝トレイ158は、第1の実施形態と同じ方法で形成された相補的な係合面1
72を有する。車輪付プラットホーム(図8では図示せず)は、第2の実施形態
による芝トレイ158を支持するものであり、その形状と大きさ以外は第1の実
施形態におけるプラットホームと同様である。プラットホームの車輪を方向づけ
る案内レール160は、芝トレイ158を支持するために使用されていないとき
横断路152の道路156を利用する車両を邪魔しないように道路156に敷設
される。
【0092】 次に、図9及び図10を参照しながら、本発明の第3の好ましい実施形態を説
明する。この第3の実施形態と上述した第1及び第2の実施形態は様々な点で類
似している。説明を簡略にするため、以下の説明では相違点に集中することにす
る。
【0093】 先の実施形態と本実施形態の最も重要な相違点は、競争路206の隙間204
を埋めるために、2つの可動式芝トレイ200,202とこれらをそれぞれ支持
するプラットホームが設けられていることである。2つの可動式芝トレイ200
,202を設けることは先の実施形態の代案であるけれども、やはり、芝トレイ
移動システム210が非レースモードにあるとき道路208を通常通り使用可能
にするという目的を達成している。本実施形態におけるそれぞれの芝トレイ20
0,202の移動は、直線経路に沿った前後方向の直線移動に限定される点で先
の実施形態よりも単純である。
【0094】 次に、芝トレイ200,202(以下、第1パレット及び第2パレットと称す
る)の移動を説明する。図9において、第1パレット200と第2パレット20
2は、道路208の片側に配されている。第1パレット200は競争路206内
に位置しており、その移動方向は競争路206の競争進路212に沿っている。
第2パレット202は競争路206の横に位置しており、その移動方向は道路2
08の中心と平行である。従って、横断路214を道路車両に対して閉鎖してレ
ースモードに変える必要がある場合には、第1パレット200を、図9に示す位
置から図10に示す位置まで、道路208を横切って滑動させる。第1パレット
200の移動によって生じた隙間は、第2パレット202を図9に示す位置から
図10に示す位置まで移動させることによって埋められる。
【0095】 第1パレット200の前縁部216は、道路208の向かい側に位置する競争
路206の第1縁部218と係合し、かつ接合するのに適した形状と輪郭を有す
る。しかし、第1パレット200の後縁部220は、競争路206の第2縁部2
22との間に隙間が生じるように、競争路206の第2縁部222とは異なる輪
郭を有する。
【0096】 第2パレット202の前縁部224及び後縁部226は、競争路206のどの
部分とも接合する必要がないため、相補的に係合する輪郭は特に与えられない。
しかし、本実施形態では、第2パレット202の長辺228の形状と輪郭が極め
て重要である。一方の長辺228は、使用時に第1パレット200の後縁部22
0と一致し、かつ係合する形状にされており、他方の長辺228は、競争路20
6の第2縁部222と係合する形状及び輪郭とされる。この点に関して、図10
に示すように、第2パレット202は、競争路206の第2縁部222と第1パ
レット200の後縁部220の間のくさび形エリアを埋めるくさび形を有してい
る。より具体的には、第2パレット202の前縁部224の幅は後縁部226の
幅よりも小さくされており、第2パレット202がレースモード(図10)に移
動されたときに、この芝トレイ202の形状によって、第1パレット200を競
争路の第1縁部218に押し付けるとともに、第2パレット202を競争路の第
2縁部222に押し付ける横方向のくさび作用が得られるような幅とされている
。このように、第2パレット202は、競争路206と芝トレイ200,202
の縁部218,222,216,228を効果的に接続するために使用される。
【0097】 先の二つの実施形態とは対照的に、第3の実施形態は、傾斜した重複する芝縁
部を利用しない。競争路206の第1縁部218と第2縁部222、第1パレッ
ト200の前縁部216と後縁部220、及び第2パレット202の長辺縁部2
28は、いずれも、実質的に垂直な相補的係合面を備えている。この場合、可撓
性の縁部補強材は、それぞれの芝トレイ200,202の可撓性縁部216,2
20,228を支持するために、芝トレイの直立する側壁の端部から垂直に延伸
される。可撓性の縁部補強材は、芝トレイの直立する各側壁の垂直線を若干越え
るように配される。これによって、2つのトレイが並べられたときに、それぞれ
の芝トレイ200,202の側辺と、他方の芝トレイ200,202の可撓性の
相補的側壁220,228又は競争路縁部218,222とを良好に接触させる
ことが可能となる。
【0098】 先の実施形態では、競争路16,154と芝トレイ12,158の可撓性縁部
が接触している場合、これらの縁部の間に接続部を確立する際に相対的移動はほ
とんど又は全く存在しない。芝トレイ12,158と競争路16,154の可撓
性縁部が接触しているときに、その表面の摩擦はごくわずかしかないため、これ
らの縁部の摩耗が最小限に抑えられる。しかし、本実施形態では、芝トレイ20
0,202と競争路206の両方の可撓性縁部が実質的に垂直であるため、芝ト
レイ200,202をそれぞれ接触位置で下降又は上昇させるとき、可撓性縁部
の表面間には相対的移動が存在する。これにより、芝トレイと競争路の可撓性縁
部216,218,220,222,228同士の摩擦と摩耗が増えることにな
る。
【0099】 この摩耗には2つの結果がある。まず第1に、競争路206の第1縁部218
と第1パレット200の間に直線状の隙間が開く。第2に、第1パレット200
の後縁部220と競争路206の第2縁部222の間のくさび形の隙間の大きさ
が大きくなる。通常、このように隙間が広がると、2つの芝トレイ200,20
2の間、及び/又は、芝トレイ200,202と競争路206の縁部218,2
22の間に危険な隙間が生じることになる。しかし、この問題は、両方の芝トレ
イ200,202の移動距離を通常必要な距離よりも延長することによって克服
することができる。特に、競争路206の第2縁部222と第1パレット200
の後縁部220の間で広がった隙間は、くさび形の第2パレット202により緩
和される。第2パレット202を余分に移動させることにより、可撓性縁部にお
ける隙間の大きさは許容レベルまで最小化され、移動芝トレイ200,202と
競争路206の固定縁部218,222の強固な接続が保証される。
【0100】 本実施形態と先の実施形態のもう1つの違いは、芝トレイ200,202を移
動させるための案内レールや車輪付プラットホームを用いていないことである。
代わりに、芝トレイ200,202の移動は、商品名Hov(a)ir(商標)
などの圧縮空気パッド又は圧縮空気軸受(図示せず)を使用して、芝トレイ20
0,202とプラットホームの複合体を地面から持ち上げることによって行われ
る。このような空気パッドは、芝トレイ移動システムに関して以前から用いられ
ている。従って、これらは良く知られているので、ここでは詳細な説明を行わな
い。
【0101】 空気パッドは、芝トレイ200,202とプラットホームを効果的に地面から
少し持ち上げる。芝トレイ200,202が一旦持ち上げられると、芝トレイを
所望の位置まで手で押したり引っ張ったりすることが可能であり、あるいは、単
純な移動機構(第1の実施形態において述べた巻き上げ機など)を使用して芝ト
レイに一方向性の横移動を与えることも可能である。移動中は、移動が実質的に
直線的であるようにすることが必要である。従って、芝トレイ移動システムの案
内システムは、芝トレイ200,202のそれぞれの第2位置230,232(
競争路係合)に設けられるだけでなく、さらに芝トレイがそれぞれの第1位置2
30,232から移動する長さに沿って設けられる。それぞれの芝トレイがその
移動中に不整合を起こさないように、この案内システムには、各プラットホーム
の案内ユニットと協働する複数の横方向整合用案内ブロック(図示せず)が含ま
れる。
【0102】 空気パッドを用いることで、油圧昇降システム、ピボットアーム及びフランジ
付電動車輪の駆動機構が不要になり、芝トレイ支持プラットホームの設計が簡略
化される。しかし、トレイ200,202が移動するコンクリート製のすべての
床面は、空気パッドに対して適切に用意されなければならない。本実施形態にお
いて、空気パッドの走路234を構成する鉄筋コンクリートスラブの上面には、
動力こて仕上げが施される。走路表面は可能な限り平滑とする必要があり、典型
的には、例えば、重要な空気軸受の移動領域における凹凸は、3000mm中±
2%以内の範囲とするべきである。走路234の間のその他の領域236は、排
水を可能とするため若干傾斜させる必要がある。
【0103】 次に、本実施形態のその他の具体的な特徴を幾つか挙げる。第1パレット20
0の空気パッドに対しては、コンクリート製の5つの平滑な走路234が道路2
08を横切るように設けられる。通行車両による走路の損傷を防ぐため、走路2
34はそれぞれ道路208の路面よりも低い位置に設けられる。芝トレイ移動シ
ステムが非レースモードのとき、それぞれの走路234はフィンガーパレット(
図示せず)と金属カバー238によって保護されている。このフィンガーパレッ
トは、芝トレイ移動システムが非レースモードのとき、金属カバー238を支持
している。フィンガーパレットと金属カバー238は、第1パレット200の前
縁部216において第1パレット200のプラットホームに取り付けられており
、それぞれのフィンガーパレットの下側には、フィンガーパレットの重量を支え
るために3つの空気パッドが設けられている。第1パレット200が競争路の第
1縁部218に向けて滑動されるとき、フィンガーパレットとカバー238は、
競争路206の下に設けられた5つの対応する収容空間「ガレージ」240に押
し込まれる。
【0104】 第2パレット202には、競争路206の側辺に沿って道路からの進入路を維
持するためのカバー242が設けられている。カバー242への進入はスロープ
244を介して行われ、これによって、芝刈り機などの動力車両は引き続き競争
路206や芝トレイ200,202の上面に進入することができる。芝トレイ保
持用の掘削穴248の両端には、2つの溝246が設けられている。これらの溝
246は、牽引機(すなわち、万一空気パッドが故障した場合に、芝トレイ20
0,202を所定位置まで引っ張るための装置)の位置決めを可能とする。それ
ぞれの溝246には、関連するスロープ250から進入することができる。溝2
46とスロープ250の両方とも、関連する仮カバー252によって保護されて
いる。しかし、第2パレットの溝カバー252は、実際には第2パレット202
のプラットホーム自体に固定されているので、第2パレット202が移動すると
、溝カバー252も移動して溝246が露出する。
【0105】 図9には、芝トレイ200,202の側辺に形成される2つのくさび形隙間2
54が示されている。これらの隙間254は、芝トレイ200,202が移動す
る掘削穴256の一部を構成している。システムが非レースモードのとき、両方
の隙間254は、それぞれ容易に取り外し可能な軽量カバー258によって一時
的に覆われている。さらに、動力車両がくさび形隙間254を横断して容易に進
入できるように、荷重負担用の支持カバー260が進入路カバー242と同一線
上に設けられている。
【0106】 芝トレイ移動システムの稼動に必要な電源・圧縮機ユニットは、芝トレイ20
0,202と掘削穴256から離れた地点に収容されている。圧縮空気と電力は
、この離れた地点から、圧縮空気路及び電力線(図示せず)によって、芝トレイ
200,202に供給される。
【0107】 本実施形態に関しては、全ての接合面が垂直な縁部輪郭を有することを説明し
たが、第1及び第2の実施形態で説明したような傾斜した縁部輪郭を利用して、
芝トレイ縁部と競争路縁部216,218,220,222,228を密接に接
合させることも可能である。より具体的には、競争路206の第1縁部218と
第2縁部220は、第1及び第2の実施形態と同様に、掘削穴256から離れる
方向に傾斜する縁部を有する。また、第1パレット200の後端部220は、そ
の前縁部216に向かって傾斜する縁部を有する。そして、第2パレット202
の長辺縁部228は、他方の長辺縁部228から離れる方向に傾斜する縁部を有
する。このようにして、第2パレット202は、第1パレット200の後端部2
20との重複部分を形成する。
【0108】 次に、図11(b)及び図11(c)を参照しながら、本発明の第4の実施形
態を説明する。第4の実施形態は、第1の実施形態と同様に、直線移動する1つ
の芝トレイシステム300を利用する。従って、不要な反復を避けるため、以下
の説明では第1の実施形態と第4の実施形態の相違点を取り上げる。
【0109】 芝トレイ302は、第1の実施形態のトレイに比べて非常に長く、その長さは
競争路304の幅の少なくとも2倍である。同様に、案内レール306は、競争
路304の幅の少なくとも3倍にわたって設けられる。これらを除けば、芝トレ
イ302と車輪付プラットホームの移動及び構造は、実質的に先に説明した通り
である。
【0110】 芝トレイ302は、それぞれが競争路として適している2つの地点間を移動可
能なように設計されている。一方の地点では、芝トレイ302の第1ハーフセグ
メント308が競争路304の一部を形成し、第2ハーフセグメント310は競
争路304から外れている[図11(b)]。他方の地点では、第2ハーフセグ
メント310が競争路304と同一直線上にあり、第1ハーフセグメント308
はこれから外れた位置にある[図11(c)]。
【0111】 使用時には、馬が障害物312を飛び越えると、芝トレイ302の一方のハー
フセグメント308に着地する。高いレベルの衝撃により、トレイ302のハー
フセグメント308の芝面は必然的に摩耗する。所定のレベルに達すると、芝ト
レイ302を代替位置に移動させ、芝トレイ302の摩耗面領域314を競争進
路から外すとともに、芝トレイ302の摩耗していない他方のハーフセグメント
310を競争進路上に移動させて、馬のひづめにさらされるようにする。
【0112】 掘削穴316の開口部には、カバー(図示せず)が被せられる。これにより、
トレイ移動システム300への無許可の進入を妨げるとともに、馬が障害物31
2を飛び越えるときに馬を驚かせてしまう恐れを最小限に抑える。
【0113】 本発明の第5の実施形態によれば、摩耗した芝を交換する同様のシステムを、
ラグビー、サッカー、クリケット、テニス及びその他のスポーツを含む多くのス
ポーツ活動用の芝競技面において、摩耗部分を交換するために用いることができ
る。例えば、サッカーの場合、ゴールエリア(いわゆる「シックス・ヤード・ボ
ックス」)周囲の領域は、グラウンドの他のどの部分よりも先に摩耗することが
多い。図12(a)に模式的に示すように、この過度に摩耗した領域は、二組の
レール上を移動する2つのトレイによるシステムを利用して交換することができ
る。この芝トレイと車輪付プラットホームは、上記第1の実施形態で説明したも
のと実質的に同じである。一方のトレイは一組のレール上を矢印Aの方向に移動
し、他方のトレイはもう一組のレール上を矢印Bの方向に移動する。それぞれの
トレイは、ゴールエリアを包含する大きさの台形形状を有する。一方のトレイが
摩耗すると、そのトレイをグラウンドの外に移動させ、他方の摩耗していない芝
トレイを移動させてグラウンドと連結する。
【0114】 また、この摩耗した芝の交換システムでは、試合中、レールを収容する掘削穴
に選手が落ちる恐れがないように、露出エリアを覆う頑丈なカバー部を設けるこ
とが重要である。これらのカバー部は活動面の一部を形成するものではないため
、その表面の質は重要ではない。
【0115】 この第5の実施形態の代案となる摩耗した芝の交換システムを、本発明の第6
の実施形態として図12(b)に示す。この実施形態では、枢支点を中心に回転
可能な1つの円形芝トレイがある。枢支点は、各ゴールポストの位置から等距離
に位置するゴールライン上の一点に設けられる。円形トレイはゴールエリアを包
含する大きさを有しているので、芝トレイを180°回転させることにより、ゴ
ールマウスの摩耗エリア全体を交換することが可能である。このシステムではレ
ールを用いる必要が無い。むしろ、トレイの回転運動は枢支点によって制限され
るので、トレイを持ち上げる能力を持つあらゆる車輪付システムを使用すること
ができる。180°の回転は、トレイ本体に付される固定目印とトレイ穴に配さ
れる目印センサを利用して決定される。移動の段階(すなわち、トレイを持ち上
げて新たな位置に移動させた後、トレイを下降させる)は、第5の実施形態と同
様であるので、さらなる説明はここでは不要である。本システムではカバーを使
用する必要がない点が有利である。
【0116】 次に、図13(a)、図13(b)、図14(a)、図14(b)、図15(
a)及び図15(b)を参照しながら、本発明の第7の実施形態による競争路用
横断路の可動式トレイシステムを説明する。この第7の実施形態である芝トレイ
移動システム400は、第2の実施形態と同様の方法で、芝の競争路402と道
路404の間で迅速に変更自在な横断路の一部として設けられる。より詳細には
、第2の実施形態は、競争路402の既存の横断路に関して導入部分で取り上げ
られた問題に対処する。芝トレイ移動システム400は、第1及び第2の実施形
態のシステムと多くの点で同様であり、不要な反復を避けるため、相違点のみを
以下に説明する。
【0117】 重要な相違点の1つは、道路404が競争路402に隣接しているために、横
断路において競争路402の縁部と横断路への進入路の始点との間の距離が非常
に短い状況で利用できるように、システム400が設計されていることである。
このような状況では、車両がトレイ移動用掘削穴406の底面に到達するのに適
した傾斜度で道路404を下降させるのに充分な空間が存在しない。そのため、
本実施形態では、掘削穴406の内部に引込み式スロープ408を設けている。
【0118】 図13(a)、図14(a)及び図14(b)に示すように、スロープ408
はトレイ側の端部410に枢着され、ねじジャッキシステム414により、道路
側の端部412において垂直方向に移動可能である。ねじジャッキシステム41
4は、スロープ408の道路側の端部を昇降させるために用いられる2つのねじ
ジャッキを有している。それぞれのねじジャッキは、常にスロープ408を一斉
に昇降させるように、駆動軸を介してギヤードモータに接続されている。これら
のジャッキは自立運転するため、ブレーキシステムを追加する必要はない。モー
タには、停電時にスロープ408を手動で上昇させるための入力軸が追加されて
いる。
【0119】 スロープ408の上側道路面は、スロープ408を非常に良好なノンスリップ
面とするために表面仕上げ用の砂が加えられたエポキシ樹脂によって被覆される
。スロープ408から続く掘削穴406は十字形状を有しており、芝トレイ41
8の停留用区画416と、横断路と直交する恒久的な(コンクリート製の)車両
進入スロープ420を提供する。図13(a)において、芝トレイ418は停留
用区画416に停留されており、スロープ408は上昇状態である。図13(b
)では、芝トレイ418が競争路402と係合しており、スロープ408は下降
状態である。
【0120】 スロープ408のトレイ側の端部410には、ライトカーテン422が設けら
れる。このライトカーテン422は、競争路402の隙間を閉鎖するために芝ト
レイ418の前縁部が横断路に近づいたとき、その前縁部の存在を検出すること
が可能な安全装置として作用する。ライトカーテン422の遮断を利用して、ス
ロープ408の状態が確認される。そして、スロープ408が上昇状態の場合に
は、芝トレイ418の移動が停止される。しかし、スロープ408が下降状態の
場合は、芝トレイ418を掘削穴406のスロープエリアに移動させて、競争路
402の隙間を閉鎖する。
【0121】 図13(a)から分るように、掘削穴406のスロープ部分は、芝トレイ41
8の傾斜した相補的前縁部と接合する端部当接用の傾斜縁部424を有している
。スロープ408への導入路として、この傾斜縁部424を設けることは重要で
ある。
【0122】 芝トレイ418の移動は半自動化されている。両方の移動終点では、人為的ミ
スの可能性を排除するため、自動停留シーケンスが実行される。図示されていな
いが、芝トレイ418の車台には、トレイの両方の移動終点から2メートルの位
置に付された目印(図示せず)を感知することができる近接センサが設けられて
いる。自動停留シーケンスによって、トレイ418は最終位置までゆっくりと移
動された後、下降されて、競争路402又は停留用区画416の固定縁部と係合
される。
【0123】 競争路402と停留用区画416の両方の縁部には、折畳式ガード426が設
けられる。折畳式ガード426は、さもなければ露出されてしまう芝縁部を保護
するものである。それぞれのガードは、木製の芝係合部と一対の頑丈なヒンジで
構成される。図15(a)は、上昇位置の折畳式ガード426を示す。また、図
15(b)は、下降位置の折畳式ガード426を、芝トレイ418が所定の位置
にある状態で示す。それぞれのガード426は、関連する固定ピンにより、上昇
位置又は下降位置に固定することができる。
【0124】 芝トレイ移動システム400の他の特徴には、掘削穴406内に設けられたマ
ンホールカバー428と、これに関連する縦穴が含まれる。これらの縦穴内には
、トレイ駆動システムの電動モータが故障した場合に使用する機械式巻取りギア
が収容されている。そして、カバー428は、縦穴内の巻き上げ用ポイントを隠
蔽している。これに関して、トレイ418は、モータで駆動される数個の車輪と
非駆動の数個の車輪を備えている。モータの故障時には、トレイを移動自由にす
るために、駆動車輪を手で持ち上げてレールから離脱させる。この状態で、移動
自由のトレイを巻き上げたり、牽引車によって所定の位置まで引っ張ったりする
ことができる。
【0125】 システム400は、無線制御のリモコン430によって制御される。このリモ
コン430によって、オペレータは、トレイ418の移動中に歩き回る必要なく
、芝トレイ418の移動を制御できる。
【0126】 以上の本発明の実施形態では、芝面が使用されている。しかし、本発明は芝面
に限定されるものではなく、あらゆる特定の面を利用することができる。特に、
本発明は、利用者と面の相互作用に対する面の反応が一貫している必要がある連
続面を提供することができる点で有利である。
【0127】 以上に本発明の特に好ましい実施形態を説明したが、これらの実施形態は単な
る例示に過ぎず、添付の請求項に記載される本発明の精神と範囲から逸脱するこ
となく、適当な知識と技術を有する者が考え付くような変更や修正を加えてもよ
い。
【0128】
【発明の効果】
本発明は、複数の可動式芝トレイによって構成される交換可能な運動面に拡大
することが可能である。交換可能な運動面は、芝のサッカーグラウンド、テニス
コート、クリケットグラウンド、競争路、又はその他のスポーツ活動面とするこ
とができる。それぞれのトレイは、上述したような移動機構を備えたレールの上
に設けることができる。このようなあらゆるシステムにおいて重要なのは、どの
ようにして芝トレイの縁部を相互作用させて、一緒に接続するかということであ
る。この場合に好ましい方法は、互いに連結されたときに従来の連続面と同じ特
性を生み出す確実な圧力接続を形成する、傾斜した重複縁部を利用することであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による芝トレイ移動システムを非レース(開
放)モードで示す略平面図である。
【図2】 図1の芝トレイ移動システムをレース(閉鎖)モードで示す略平面図
である。
【図3】 穴壁部の形態を示す図1のA−Aに沿った部分の略断面図である。
【図4】 トレイとその芝生育用の内容物の構成を示す図1の芝トレイの一部の
略断面図である。
【図5】 (a)はプラットホームに使用される移動・昇降機構を示す図1の芝
トレイ及び移動プラットホームの側面図、(b)はプラットホームに使用される
移動・昇降・案内機構を示す図5(a)の移動プラットホームの下平面図、(c
)はプラットホームに使用される移動・昇降・案内機構を示す図5(a)の芝ト
レイ及び移動プラットホームの線A−Aに関する断面図,(d)はプラットホー
ムの支持脚部と斜め支柱の構造を示す図5(a)の芝トレイ及び移動プラットホ
ームの線B−Bに関する断面図である。
【図6】 (a)は上昇状態におけるプラットホームの油圧式枢動機構を示す図
5(a)の部分拡大図,(b)は下降状態におけるプラットホームの油圧式枢動
機構を示す図5(a)の部分拡大図、(c)は競争路縁部と接合された下降状態
の芝トレイを示す図2の移動プラットホーム及び芝トレイの線C−Cに関する断
面図、(d)は競争路縁部から分離された上昇状態の芝トレイを示す図2の移動
プラットホーム及び芝トレイの線C−Cに関する断面図である。
【図7】 本発明の第2の実施形態による芝トレイ移動システムを開放モードで
示す略平面図である。
【図8】 芝トレイ移動システムが閉鎖位置にあるときの、芝トレイと競争路縁
部の相補的輪郭を示す図7の芝トレイ及び競争路縁部の一部の略断面図である。
【図9】 本発明の第3の実施形態による芝トレイ移動システムを開放モードで
示す略平面図である。
【図10】 図9の芝トレイ移動システムを閉鎖モードで示す略平面図である。
【図11】 (a)は、競争路の障害物とこの障害物に関連する競争路の芝摩耗
エリアを示す競争路の略平面図、(b)は及び(c)は、本発明の第4の実施形
態による芝トレイ移動システムを、それぞれ開放モード及び閉鎖モードで示す略
平面図である。
【図12】 (a)はスポーツグラウンドにおいて摩耗した芝を交換するために
使用される本発明の第5の実施形態による芝トレイ移動システムの略平面図、(
b)は第5の実施形態の代替実施形態であり、スポーツグラウンドにおいて摩耗
した芝を交換するために使用される本発明の第6の実施形態による芝トレイ移動
システムの略平面図である。
【図13】 (a)及び(b)は、本発明の第7の実施形態による競争路用横断
路の可動式トレイシステムを、開放形態及び閉鎖形態で示す斜視図である。
【図14】 (a)及び(b)は、図13(a)及び図13(b)の競争路用横
断路のスロープエリアを、それぞれ下降位置及び上昇位置で示す断面図である。
【図15】 (a)及び(b)は、図13(a)及び図13(b)の競争路用横断路
の穴壁部の断面図であって、芝トレイが所定位置にあり、折畳式ガードがそれぞ
れ上昇位置及び下降位置にある状態を示す。
【符号の説明】
12 芝トレイ 20 隙間 24 案内レール 46 くさび形整合ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (71)出願人 マルコム・ブライアン・ジョンストン・キ ミンズ MALCOLM BRIAN JOHNS TON KIMMINS イギリス国 W1X 1RG ロンドン クリフォードストリード16 ターンベリー コンサルティング (71)出願人 ジョナサン・ロジャー・ウェザービー JONATHAN ROGER WEAT HERBY イギリス国 W1X 1RG ロンドン クリフォードストリート16 ターンベリー コンサルティング (72)発明者 ロバート・エバレット イギリス国 BD16 1AU ウエストヨ ークシャー ビングリー セントイブエス テイト エスティーアールアイリミテッド (72)発明者 ステファン・モーリー イギリス国 MR 2WJ マンチェスタ ー セントメアリーズパーソネッジ アル バートンハウス モダスコンサルティング エンジニアーズ (72)発明者 アンドリュー・ホイットワース イギリス国 NG16 1QU ノッティン ガム ナッツホール ヒューベリークロー ズ8 (72)発明者 ポール・モートン イギリス国 S18 2HN シェフィール ド ドロンフィールド アルマクレセント 8

Claims (103)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活動面の一定の隙間を閉鎖する装置であって、活動面と同じ特性
    を持つ上面を有する可動式トレイと、このトレイを隙間内に案内する手段とを備
    え、トレイを解放自在な状態で隙間に割り込ませることによって、実質的に連続
    する活動面を提供する装置。
  2. 【請求項2】 本装置が、可動式トレイを隙間から離脱させることによって隙間
    を再開放するように構成されているとともに、案内手段が、トレイを隙間から出
    して活動面から離れる方向に案内するように構成されている請求項1に記載の装
    置。
  3. 【請求項3】 活動面の状態を比較的迅速に変化させることができるように、本
    装置が比較的迅速に隙間を閉鎖又は再開放するように構成されている請求項1又
    は2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 活動面と可動式トレイ上面の両方が芝面で構成される上記いずれ
    かの請求項に記載の装置。
  5. 【請求項5】 活動面と可動式トレイの両方の芝が、最小深さ150mmの表土
    層の上に設けられており、トレイが隙間に割り込まされたとき、最小深さ150
    mmの連続的な表土層が形成される請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 トレイが隙間に割り込まされたときに得られる連続的な活動面が
    実質的に均一な変形係数を有するように、可動式トレイ上面の変形係数が、活動
    面の変形係数と実質的に同じとなるように構成されている上記いずれかの請求項
    に記載の装置。
  7. 【請求項7】 可動式トレイが隙間を閉鎖するための複数の可動式トレイを備え
    ており、そのうち少なくとも1つのトレイが、隙間に対してくさび作用を及ぼす
    ように構成されている上記いずれかの請求項に記載の装置。
  8. 【請求項8】 案内手段が、隙間に位置する活動面縁部とトレイ縁部において、実質的に水平
    方向のくさび作用を及ぼすように構成されている上記いずれかの請求項に記載の
    装置。
  9. 【請求項9】 案内手段が、隙間に位置する活動面縁部とトレイ縁部において、
    実質的に垂直方向のくさび作用を及ぼすように構成されている上記いずれかの請
    求項に記載の装置。
  10. 【請求項10】 可動式トレイが基部及び直立する側壁を備えており、これらの
    側壁が実質的に垂直な部分と、垂直線に対して所定の角度で設けられる上側部分
    とを備えている上記いずれかの請求項に記載の装置。
  11. 【請求項11】 上側部分が垂直線に対して鋭角に配されている請求項10に記
    載の装置。
  12. 【請求項12】 上側部分が垂直線に対して約22度の角度に配されている請求
    項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 トレイが液体排水用の網をトレイの底に備えている請求項10
    〜12のいずれかに記載の装置。
  14. 【請求項14】 トレイが粗排水材を備えている請求項10〜13のいずれかに
    記載の装置。
  15. 【請求項15】 トレイが、側壁の上側部分の高さを越えて設けられる表土充填
    材を備えている請求項10〜14のいずれかに記載の装置。
  16. 【請求項16】 トレイがさらに縁部材と土壌充填材を備えており、この縁部材
    と土壌充填材が、垂直線に対して側壁の上側部分と同角度で、側壁の上側部分を
    越えて形成されるトレイ縁部を提供するように構成されている請求項10〜15
    のいずれかに記載の装置。
  17. 【請求項17】 縁部材が、側壁の上側部分に沿って形成され、続けてこの上側
    部分と同じ方向に所定の距離だけ形成されてから、土壌中に折り戻されて固定さ
    れる請求項16に記載の装置。
  18. 【請求項18】 縁部材が多孔性のジオテキスタイル又は多孔性のプラスチック
    シートで構成される請求項16又は17に記載の装置。
  19. 【請求項19】隙間に位置する活動面縁部の輪郭と可動式トレイ縁部の輪郭が、
    垂直面から見て相補的なくさび形で構成される上記いずれかの請求項に記載の装
    置。
  20. 【請求項20】 隙間に位置する活動面縁部の輪郭と可動式トレイ縁部の輪郭が
    、水平面から見て相補的なくさび形で構成される上記いずれかの請求項に記載の
    装置。
  21. 【請求項21】 隙間に位置する活動面縁部の輪郭と可動式トレイ縁部の輪郭が
    、水平面から見て相補的な湾曲縁部で構成される上記いずれかの請求項に記載の
    装置。
  22. 【請求項22】 さらに可動式トレイ用の支持プラットホームを備えている上記
    いずれかの請求項に記載の装置。
  23. 【請求項23】 支持プラットホームがグループ毎に配される複数の斜め支持部
    材を備えており、各グループがトレイの一領域の重量を単一点に集中させるよう
    に構成されている請求項22に記載の装置。
  24. 【請求項24】 支持プラットホームが、支持プラットホームとトレイを隙間内
    に移動させる移動システムを収容している請求項22又は23に記載の装置。
  25. 【請求項25】 移動システムが一組の車輪を備えており、本装置がさらに上記
    トレイを隙間内に案内するための一組の案内レールを備えている請求項24に記
    載の装置。
  26. 【請求項26】 案内レールが湾曲している請求項25に記載の装置。
  27. 【請求項27】 移動システムが、プラットホームとトレイを昇降させる手段を
    備えている請求項24〜26のいずれかに記載の装置。
  28. 【請求項28】 昇降手段が、関連するセンター越しのピボットアームに作用す
    る一組の油圧式アクチュエータを備えており、センター越しのピボットアームの
    それぞれが上記一組の車輪のうち1つの車輪に連結されている請求項25又は2
    6に従属する請求項27に記載の装置。
  29. 【請求項29】 昇降手段が、昇降を独立して行うことを可能にする予備ポンプ
    を含む独立オーバーライド手段を有する請求項28に記載の装置。
  30. 【請求項30】 支持プラットホームが下降状態のときにトレイとプラットホー
    ムの重量を支える複数の支持脚部がこのプラットホームに備えられており、油圧
    式アクチュエータの作動と同時に、重量をこれらの支持脚部からセンター越しの
    ピボットアームを介して車輪に伝達してプラットホームを上昇状態にすることが
    できる請求項28又は29に記載の装置。
  31. 【請求項31】 それぞれの支持脚部に、案内レールと強固に係合するためのC
    字形パッドが設けられる請求項30に記載の装置。
  32. 【請求項32】 移動システムが、プラットホームの移動速度と位置を正確に変
    化及び制御できるようにパルス制御される電動モータを備えている請求項24〜
    31のいずれかに記載の装置。
  33. 【請求項33】 移動システムが、電動モータを介してプラットホームとトレイ
    の移動を制御するデジタルコントローラをさらに備えている請求項32に記載の
    装置。
  34. 【請求項34】 本装置が、可動式プラットホームとトレイの移動終点からそれ
    ぞれ所定の距離に設けられた近接目印をさらに備えており、移動システムが、移
    動を加速又は減速するためにこれらの目印の存在を検出する近接目印センサをさ
    らに備えている請求項33に記載の装置。
  35. 【請求項35】 昇降手段が、トレイが完全に上昇するまでトレイの横方向の移
    動を不能とするリミットスイッチ手段を備えている請求項33又は34に記載の
    装置。
  36. 【請求項36】 可動式トレイの一方の移動終点において、トレイ縁部を隙間に
    位置する活動面縁部と整合させる整合システムをさらに備えている上記いずれか
    の請求項に記載の装置。
  37. 【請求項37】 整合システムが、隙間に位置する活動面縁部に関して一定の位
    置に設けられた整合用くさびと、これらの整合用くさびと相互作用して、プラッ
    トホームとトレイを隙間に位置する活動面縁部に対して所定の整合状態に配置す
    るための案内手段とを備えている請求項36に記載の装置。
  38. 【請求項38】 案内手段が、使用時にプラットホームが正確に整合されるまで
    プラットホームとトレイを横方向に移動させる働きをする少なくとも1つの車輪
    付ハウジングを備えている請求項37に記載の装置。
  39. 【請求項39】 案内手段が、プラットホームの対向する端部に設けられ、使用
    時に各端部を整合させる複数の車輪付ハウジングを備えている請求項38に記載
    の装置。
  40. 【請求項40】 プラットホームとトレイを横方向に相対的に移動させるために
    、各車輪の幅が各レールの幅よりも大きくされている請求項25に記載の、又は
    請求項25に従属する請求項26〜39のいずれかに記載の装置。
  41. 【請求項41】 移動システムが、プラットホームの下側に配されて、プラット
    ホームが横方向に移動できるように流体クッションを作ってプラットホームを地
    面から上昇させるための浮上手段を備えている請求項24又は25に記載の装置
  42. 【請求項42】 移動システムが、浮上手段によって作られた流体クッションの
    移動のため、平坦かつ平滑な面を提供する少なくとも1つの走路をさらに備えて
    いる請求項41に記載の装置。
  43. 【請求項43】 トレイとプラットホームを移動させるため、このトレイ又はプ
    ラットホームと連結可能な巻き上げ手段をさらに備えている上記いずれかの請求
    項に記載の装置。
  44. 【請求項44】 案内手段は、トレイ縁部が少なくとも隙間に位置する活動面縁
    部の上側部分が設けられる面に対して所定の角度で、その隙間に位置する活動面
    縁部と係合するようにトレイを移動させる上記いずれかの請求項に記載の装置。
  45. 【請求項45】 隙間に位置する活動面縁部に、活動面縁部の均一性を維持する
    ための補強壁構造が設けられる上記いずれかの請求項に記載の装置。
  46. 【請求項46】 隙間に位置する活動面縁部のそれぞれがさらに縁部材と土壌充
    填材を備えており、これらの縁部材と土壌充填材が、補強壁構造を有する側壁の
    上側部分を越えて形成される活動面縁部を提供するように構成されている請求項
    45に記載の装置。
  47. 【請求項47】 縁部材が、補強壁構造の上側部分に沿って形成され、続けてこ
    の上側部分と同じ方向に所定の距離だけ形成されてから、土壌中に折り戻されて
    固定される請求項46に記載の装置。
  48. 【請求項48】 縁部材が多孔性のジオテキスタイル又は多孔性のプラスチック
    シートで構成される請求項46又は47に記載の装置。
  49. 【請求項49】 活動面が進路を含んでいる上記いずれかの請求項に記載の装置
  50. 【請求項50】 活動面の一定の隙間を閉鎖する方法であって、活動面と同じ特
    性を持つ上面を有する可動式トレイを設ける工程と、このトレイを隙間内に案内
    する工程とを含み、トレイを解放自在な状態で隙間に割り込ませてその隙間を閉
    鎖することによって、実質的に連続する活動面を提供する方法。
  51. 【請求項51】 さらに、可動式トレイを隙間から離脱させるとともに、トレイ
    を活動面から離れる方向に案内することによって隙間を開放する工程を含む請求
    項50に記載の方法。
  52. 【請求項52】 活動面の状態を比較的迅速に変化させることができるように、
    隙間を閉鎖又は再開放する工程が比較的迅速に行われる請求項51に記載の方法
  53. 【請求項53】 隙間を閉鎖するための複数の可動式トレイが設けられており、
    さらに、そのうち少なくとも1つのトレイを隙間に対してくさび作用を及ぼすト
    レイとして備えている請求項50〜52のいずれかに記載の方法。
  54. 【請求項54】 案内工程が、隙間に位置する活動面縁部とトレイ縁部において
    、実質的に水平方向のくさび作用を及ぼすことを含む請求項50〜53のいずれ
    かに記載の方法。
  55. 【請求項55】 案内工程が、隙間に位置する活動面縁部とトレイ縁部において
    、実質的に垂直方向のくさび作用を及ぼすことを含む請求項50〜54のいずれ
    かに記載の方法。
  56. 【請求項56】 案内工程が、実質的に湾曲する経路でトレイを活動面の隙間内
    に移動させることを含む請求項50〜55のいずれかに記載の方法。
  57. 【請求項57】 案内工程が、トレイを上昇及び/又は下降させることを含む請
    求項50〜56のいずれかに記載の方法。
  58. 【請求項58】 トレイの上昇には、トレイが下降状態のときにトレイの重量を
    支える複数の支持脚部から、センター越しのピボットアームの端部に位置するト
    レイの車輪へ、ピボットアームの反対側の端部に取り付けられた油圧式アクチュ
    エータを作動させることによって重量を伝達するか、もしくは、センター越しの
    ピボットアームの端部に取り付けられた油圧式アクチュエータを作動させること
    によって、トレイが下降状態のときにトレイの重量を支える複数の支持脚部から
    、ピボットアームの反対側の端部に位置するトレイの車輪へ重量を伝達するかの
    いずれかが選択されることが含まれる請求項57に記載の方法。
  59. 【請求項59】 さらに、トレイの車輪に連結された電動モータから制御自在に
    パルスを発生させることによって、トレイの移動速度と位置を制御及び変化させ
    る工程を含む請求項58に記載の方法。
  60. 【請求項60】 さらに、デジタルコントローラを使用する駆動モータを介して
    、トレイの移動を制御する工程を含む請求項59に記載の方法。
  61. 【請求項61】 可動式トレイの移動終点からそれぞれ所定の距離に近接目印を
    設ける工程と、移動を加速又は減速させるためにこれらの目印の存在を検出する
    工程を含む請求項59又は60に記載の方法。
  62. 【請求項62】 トレイの昇降には、トレイが完全に上昇するまでトレイの横方
    向の移動を不能とすることが含まれる請求項57〜61のいずれかに記載の方法
  63. 【請求項63】 可動式トレイの一方の移動終点において、トレイ縁部を隙間に
    位置する活動面縁部と整合させる工程を含む請求項50〜62のいずれかに記載
    の方法。
  64. 【請求項64】 整合工程が、隙間に位置する活動面縁部に関する一定の位置に
    整合用くさびを設けること、及びトレイの案内手段とこれらの整合用くさびを相
    互作用させて、隙間に位置する活動面縁部に対してトレイを所定の整合状態に配
    置することを含む請求項63に記載の方法。
  65. 【請求項65】 整合工程が、トレイが隙間内へ移動されているときに、トレイ
    が隙間と正確に整合されるまでトレイを横方向に移動させることを含む請求項6
    3又は64に記載の方法。
  66. 【請求項66】 案内工程は、トレイ縁部が、少なくとも隙間縁部の上側部分が
    設けられる面に対して所定の角度で、活動面の隙間縁部と係合するようにトレイ
    を移動させることを含む請求項50〜65のいずれかに記載の方法。
  67. 【請求項67】 活動面が進路を含んでいる請求項50〜66のいずれかに記載
    の方法。
  68. 【請求項68】 請求項49に記載の装置を備えている変更自在な競争路用横断
    路。
  69. 【請求項69】 請求項67に記載の方法を含む変更自在な競争路用横断路の閉
    鎖方法。
  70. 【請求項70】 可動式トレイに設けられた第1活動面部分を第2活動面部分と
    変更自在に接続する方法であって、垂直線に対して傾斜した相補的な重複縁部を
    両方の活動面部分に設ける工程と、第1部分を有する可動式トレイを第2部分に
    隣接する位置に移動させる工程と、これら2つの部分同士を変更自在に接続する
    ため、第1部分と第2部分が傾斜縁部に沿って接触するように第1部分を第2部
    分に当接させる工程とを含む方法。
  71. 【請求項71】 当接工程が、第1部分の傾斜縁部と第2部分の傾斜縁部が相補
    的に接触するように、第1部分を下降させることを含む請求項70に記載の方法
  72. 【請求項72】 第1部分の重量によって、傾斜縁部で圧力接触が形成される請
    求項70又は71に記載の方法。
  73. 【請求項73】 当接工程が、少なくとも第2部分の相補的な傾斜縁部の上側部
    分の面に対して所定の角度で第1部分と第2部分が接触するように、第1部分を
    移動させることを含む請求項70〜72のいずれかに記載の方法。
  74. 【請求項74】 さらに、第2部分から離れた地点に活動面の第3部分を設ける
    工程と、第1部分が第2部分及び第3部分と係合されたとき、第2部分と第3部
    分の間の隙間を第1部分が埋めるように構成する工程を含む請求項70〜73の
    いずれかに記載の方法。
  75. 【請求項75】 さらに、第2部分及び離れた第3部分の相補的な傾斜縁部と係
    合する複数の傾斜縁部を第1部分に設ける工程を含む請求項74に記載の方法。
  76. 【請求項76】 さらに、傾斜縁部に沿って第1部分を第2部分から分離するた
    めに第1部分を上昇させた後、上昇状態の第1部分を第2部分から離れる方向に
    移動させることによって、第1部分を第2部分から切り離す工程を含む請求項7
    0〜75のいずれかに記載の方法。
  77. 【請求項77】 複数の部分で構成され、これらの部分のうち第1部分が可動式
    トレイに設けられ、この可動式トレイは、これらの部分の第2部分と係合して活
    動面の少なくとも一部を形成するように移動させることが可能であり、第1部分
    が、垂直線に対して傾斜し第2部分の対応する縁部と相補的な重複縁部を備えて
    いるため、第1部分を見かけ上継ぎ目なしに第2部分と接続することができる変
    更自在な活動面。
  78. 【請求項78】 第1部分及び第2部分の縁部の上側部分のみが垂直線に対して
    傾斜している請求項77に記載の変更自在な活動面。
  79. 【請求項79】 請求項70〜76のいずれかに記載の方法を含む、スタジアム
    内で活動面を変更自在に組み立てる方法。
  80. 【請求項80】 請求項78又は79に記載の活動面を備えている、スタジアム
    内に設けられた活動グラウンド。
  81. 【請求項81】 グラウンドに芝が植えられている請求項80に記載の活動グラ
    ウンド。
  82. 【請求項82】 変更自在な活動面の一部を構築するための変更自在なトレイ移
    動装置であって、一組の案内レールと、このレール上を移動可能であり活動面の
    一部を提供する少なくとも1つのトレイとを備えており、さらに、トレイと活動
    面縁部を整合させるために、上記少なくとも1つのトレイをレール上のトレイの
    移動方向に対して横方向に移動させる手段を備えている装置。
  83. 【請求項83】 横方向の移動手段が一組の車輪を備えており、各組の車輪の幅
    がレールの幅よりも大きくされているために、車輪とレールの間で横方向の相対
    的移動が可能である請求項82に記載の装置。
  84. 【請求項84】 横方向の移動手段が、活動面縁部に対して所定の位置に位置決
    め可能な固定整合手段と、可動式トレイを活動面縁部と強固に係合させる前にこ
    れらを整合させるためにこの整合手段と協働する、可動式トレイ上に設置可能な
    案内手段とを備えている請求項82又は83に記載の装置。
  85. 【請求項85】 固定整合手段が、活動面縁部と係合したときの、移動方向に沿
    ったトレイ端部のそれぞれの位置に対応する2地点に設けられる請求項84に記
    載の装置。
  86. 【請求項86】 案内手段が、トレイに対する案内手段の相対的位置を調節する
    調節手段を備えている請求項84又は85に記載の装置。
  87. 【請求項87】 整合手段が、長形のくさびを備えているとともに、案内手段が
    、横方向の整合を行うようにこの長形のくさびを係合させるための車輪付アセン
    ブリを備えている請求項84〜86に記載の装置。
  88. 【請求項88】 変更自在な可動式トレイ装置であって、それぞれが活動面の一
    部を提供する複数の可動式トレイと、一組の案内レールとを備えており、これら
    のトレイに設けられた係合車輪によってトレイの重量を案内車輪からトレイの固
    定支持手段に伝達することにより、トレイを案内レール上で所望の連結位置まで
    移動可能とするとともに、トレイをその連結位置に固定可能とする装置。
  89. 【請求項89】 本装置が、固定連結位置において可動式トレイの固定支持手段
    から案内車輪に重量を伝達した後で、このトレイを連結位置から別の離れた位置
    まで、車輪を介して案内レール上を移動させるように構成されている請求項88
    に記載の装置。
  90. 【請求項90】 それぞれのトレイが、一端に案内車輪が連結され、他端に油圧
    式アクチュエータが設けられた複数のセンター越しのピボットアームを備えてお
    り、これらのセンター越しのピボットアームが、重量の伝達を行うため2つの位
    置の間を移動可能に構成されている請求項88又は89に記載の装置。
  91. 【請求項91】 それぞれの油圧式アクチュエータが、各アクチュエータに油圧
    作動油を循環させる油圧式動力手段によって制御される請求項90に記載の装置
  92. 【請求項92】 油圧式アクチュエータを同時かつ均等に作動させるために、油
    圧作動油を油圧式アクチュエータ間で均等に配分するための分流手段が設けられ
    る請求項91に記載の装置。
  93. 【請求項93】 交換可能な活動面部分であって、変更自在な可動式トレイに設
    けられており、活動面から離脱して活動面から離れる方向に移動されて、可動式
    トレイに設けられた別の活動面部分と交換されるように構成されている部分。
  94. 【請求項94】 活動面が進路を含んでいる請求項93に記載の部分。
  95. 【請求項95】 活動面が芝の競技場の一部である請求項93又は94に記載の
    部分。
  96. 【請求項96】 活動面がスタジアム内に設けられる請求項95に記載の部分。
  97. 【請求項97】 活動面が摩耗速度の異なる領域を有し、これらのうち過度に摩
    耗した領域に交換可能部分が設置される請求項93〜96のいずれかに記載の部
    分。
  98. 【請求項98】 可動式トレイが、少なくとも活動面縁部の上側部分が設けられ
    る面に対して所定の角度で、可動式トレイ縁部を対応する活動面縁部と係合させ
    るように構成されている請求項93〜97のいずれかに記載の部分。
  99. 【請求項99】 可動式トレイが円形状であり、このトレイの中心を軸として回
    転させることにより、上記部分が活動面から離れる方向に移動される請求項93
    〜98のいずれかに記載の部分。
  100. 【請求項100】 トレイがレール上を移動可能である請求項93〜99のいず
    れかに記載の部分。
  101. 【請求項101】 請求項93〜100のいずれかに記載の部分を含む競争路。
  102. 【請求項102】 請求項93〜101のいずれかに記載の部分を含むスポーツ
    活動グラウンド。
  103. 【請求項103】 交換可能な活動面部分を提供するための変更自在な可動式ト
    レイであって、活動面と適合し、かつ係合可能な第1部分と第2部分を備えてお
    り、第1部分が摩耗したとき、第1部分を第2部分と交換するように構成されて
    いる可動式トレイ。
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