JP2006089315A - 焼成用道具材 - Google Patents

焼成用道具材 Download PDF

Info

Publication number
JP2006089315A
JP2006089315A JP2004274844A JP2004274844A JP2006089315A JP 2006089315 A JP2006089315 A JP 2006089315A JP 2004274844 A JP2004274844 A JP 2004274844A JP 2004274844 A JP2004274844 A JP 2004274844A JP 2006089315 A JP2006089315 A JP 2006089315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alumina
coating layer
firing
ceramic
tool material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004274844A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Sato
雅也 佐藤
Kazunori Yamada
和典 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP2004274844A priority Critical patent/JP2006089315A/ja
Publication of JP2006089315A publication Critical patent/JP2006089315A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)

Abstract

【課題】セラミック素子との反応がなく、セラミック基材との密着性がよいコーティング層が設けられた長寿命の焼成用道具材を提供する。
【解決手段】本焼成用道具材はアルミナあるいはムライトを主成分とするセラミック基材に、電子工業用セラミック素子との反応性の低いアルミナを主成分とするコーティング層を形成してなる焼成用道具材において、前記コーティング層はアルミナが98wt%以上のアルミナ原料が用いられ、そのアルミナ粒度の構成は、JIS R 6001に準拠したF30〜F220の粗粒アルミナ30〜70wt%、F240〜F800の中粒アルミナ30〜70wt%、♯1000〜♯8000の微粒アルミナ1〜30wt%であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は焼成用道具材に係り、特に電子工業用セラミック素子の焼成、熱処理工程で使用され、セラミック素子の載置面を改良した焼成用道具材に関する。
従来、電子部品用セラミック素子の焼成は、一般に1000〜1500℃の温度域で行われるため、焼成用道具材としては耐熱性に優れるアルミナあるいはムライトを主成分とするセラミック基材が用いられる。このセラミック基材とセラミックコンデンサ、フェライト等の電子工業用セラミック素子の反応を少なくするために、セラミック基材の表面にアルミナあるいはジルコニアを主成分とするコーティング層が被覆されている(特許文献1)。
しかしながら、この特許文献1に記載の焼成用道具材のコーティング層は、繰り返し使用されるコーティング層とセラミック基材の熱膨張差により、剥離が生じることがある。このコーティング層の剥離は、焼成用道具材の寿命を縮めることが多く、セラミック素子の焼成のコストダウンならびに廃棄物削減の観点からも好ましくない。
そこで電子工業用セラミック素子との反応がなく、セラミック基材との密着性がよいコーティング層が設けられた長寿命の焼成用道具材が要望されている。
特開平6−271374号公報
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、電子工業用セラミック素子との反応がなく、セラミック基材との密着性がよいコーティング層が設けられた長寿命の焼成用道具材を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明者らは、鋭意研究の結果、セラミック素子とコーティング層の反応性は、コーティング層の不純物量、表面粗さ(接触面積)が影響し、コーティング層のセラミック基材との密着性は、コーティング層の粒度構成、コーティング層の厚み、セラミック基材との密着性を向上させる添加物が影響するとの知見を得、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明に係る焼成用道具材は、アルミナあるいはムライトを主成分とするセラミック基材に、電子工業用セラミック素子との反応性の低いアルミナを主成分とするコーティング層を形成してなる焼成用道具材において、前記コーティング層はアルミナが98wt%以上のアルミナ原料が用いられ、そのアルミナ粒度の構成は、JIS R 6001に準拠したF30〜F220の粗粒アルミナ30〜70wt%、F240〜F800の中粒アルミナ30〜70wt%、♯1000〜♯8000の微粒アルミナ1〜30wt%であることを特徴とする。
本発明に係る焼成用道具材によれば、電子工業用セラミック素子との反応がなく、セラミック基材との密着性がよいコーティング層が設けられた長寿命の焼成用道具材を提供することができる。
以下、本発明に係る焼成用道具材の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る焼成用道具材の縦断面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る焼成用道具材1は、アルミナあるいはムライトを主成分とするセラミック基材2に、電子工業用セラミック素子との反応性の低いアルミナを主成分とするコーティング層3を形成している。このコーティング層3はアルミナが98wt%以上のアルミナ原料が用いられ、そのアルミナ粒度の構成は、JIS R 6001に準拠したF30〜F220の粗粒アルミナ30〜70wt%、F240〜F800の中粒アルミナ30〜70wt%、♯1000〜♯8000の微粒アルミナ1〜30wt%である。
また、上記コーティング層の成分としてCaOの含有率が0.1〜2wt%であり、さらに、コーティング層3の厚さは、50〜1000μm、表面粗さRaは5〜20μmである。
上記アルミナ粒度の構成が、粗粒アルミナ30〜70wt%、中粒アルミナ30〜70wt%、微粒アルミナ1〜30wt%の範囲を外れると、コーティング層にボロツキ(粒子の脱落、パーティクル)が発生し、また、剥離が生じる。
上記コーティング層のCaOの含有率が0.1wt%未満であるとコート層の剥離に対して効果が少なく、3wt%を上回ると焼成時にコーティング層に細かいひび割れが発生することがある。また、コーティング層3の厚さが、50μmを下回ると、コーティング層の厚みのバラツキが大きくなり、1000μmを上回るとコーティング層にクラックが発生することがある。
コーティング層3のコーティング方法としては、スプレーコーティング、流し込みコーティング、2層成形などが好適であり、セラミック基材が成形体の場合には、コーティング層と基材の同時焼成を行ない、セラミック基材が焼成体の場合には、コーティング層の焼付けを行う。
上記のように本実施形態の焼成用道具材によれば、コーティング層はアルミナが98wt%以上のアルミナ原料が用いられ、表面粗さRaは5〜20μmであるので、セラミック素子とコーティング層の反応性は抑制される。また、コーティング層のアルミナ粒度の構成が、粗粒アルミナ30〜70wt%、中粒アルミナ30〜70wt%、微粒アルミナ1〜30wt%、コーティング層の厚さが、50〜1000μm、コーティング層のCaO含有率が0.1〜2wt%であるので、コーティング層とセラミック基材との密着性がよく、長寿命の焼成用道具材が実現される。
「試験1」
1)目的:コーティング層のアルミナ粒度構成とコーティング層のCaO含有率を変化させ、ヒートサイクルを繰返しコーティング層の状態を調べた。
2)方法:セラミック基材は、アルミナ70wt%、ムライト30wt%を含有する匣鉢状の成形体(縦300mm×横150mm×高さ100mm)を準備した。コーティング方法は、スプレーコーティングを採用した。セラミック基板との同時焼成ならびに焼成体へのコーティング層の焼付け温度はともに1700℃とした。コーティング層のアルミナ原料の粒度構成、配合比率とコーティング層のCaO含有率を表1に示した。コーティング層のCaOに関しては、コーティング材作製時に焼成後に表1のCaO含有率となるよう、炭酸カルシウムを添加した。コーティング層の厚みは、100μmとした。コーティング層の剥離評価は、室温〜1600℃のヒートサイクルにて行った。
3)結果:表1に示す。
Figure 2006089315
表1から次に示すようにコーティング層の寿命は、アルミナ粒度構成とコーティング層のCaO含有率に影響されることがわかった。
(a)粗粒アルミナが多く、中粒アルミナがない場合(比較例1):コーティング層にボロツキが発生した。
(b)粗粒アルミナが少なく、中粒アルミナが多い場合(比較例2):焼成時にコーティング層の剥離が発生した。
(c)微粒アルミナがない場合(比較例3):コーティング層にボロツキが発生した。 (d)中粒アルミナが少なく、微粒アルミナが多い場合(比較例4):焼成時にコーティング層の剥離が発生した。
(e)コーティング層のアルミナ粒度構成が所定の範囲内の場合(実施例1〜8)はいずれもヒートサイクル数が10回前後まで、ボロツキや剥離が発生せず、実用上問題ない。
(f)コーティング層のCaO含有率(実施例9〜15):CaO含有率0.05wt%の実施例9はヒートサイクル数が16回、0.6〜1.7wt%の実施例11〜13は、ヒートサイクル数が30回と飛躍的に増加し、コーティング層が安定化する。また、CaO含有率3.3wt%の実施例15では焼成時にコーティング層に細かいひび割れが発生した。
(g)セラミック基材(実施例14):基材が成形体である実施例14は、基材が焼成体である実施例11とヒートサイクル数に大差はなく、コーティング層の寿命は、セラミック基材の状態(成形体・焼成体)に関係ない。
「試験2」
1)目的:コーティング層の厚みについて調べた。
2)方法:セラミック基材は、アルミナ70wt%、ムライト30wt%を含有する匣鉢状の成形体(縦300mm×横150mm×高さ100mm)を準備した。コーティング方法は、スプレーコーティングを採用した。コーティング材の配合は、表1の実施例6とした。コーティング層の厚みは、30、50、100、200、500、1000、1200μmとした。セラミック基材との同時焼成は、1700℃とした。
3)結果:表2に示す。
Figure 2006089315
表2からもわかるように、コーティング層の厚みは、50〜1000μmが良好である。
「試験3」
1)目的:コーティング層の表面粗さRaと電子工業用セラミック素子との反応性を調べた。
2)方法:セラミック基材は、アルミナ70wt%、ムライト30wt%を含有する匣鉢状の成形体(縦300mm×横150mm×高さ100mm)を準備した。コーティング方法は、スプレーコーティングを採用した。コーティング材の配合は、表1の比較例2、実施例1、実施例6、比較例1とした。コーティング層の厚みは、100μmとし、セラミック基材との同時焼成は1700℃とした。さらに、電子工業用セラミック素子との反応性を確認するため、1600℃にて電子工業用セラミック素子を焼成した。
3)結果:表3に示す。
Figure 2006089315
表3からもわかるように、コーティング層の表面粗さRaは、5〜20μmが、電子工業用セラミック素子との反応性がなく良好である。
本発明の一実施形態に係る焼成用道具材の縦断面図。
符号の説明
1 焼成用道具材
2 セラミック基材
3 コーティング層

Claims (3)

  1. アルミナあるいはムライトを主成分とするセラミック基材に、電子工業用セラミック素子との反応性の低いアルミナを主成分とするコーティング層を形成してなる焼成用道具材において、前記コーティング層はアルミナが98wt%以上のアルミナ原料が用いられ、そのアルミナ粒度の構成は、JIS R 6001に準拠したF30〜F220の粗粒アルミナ30〜70wt%、F240〜F800の中粒アルミナ30〜70wt%、♯1000〜♯8000の微粒アルミナ1〜30wt%であることを特徴とする請求項1に記載の焼成用道具材。
  2. 前記コーティング層の成分としてCaOの含有率が0.1〜2wt%であることを特徴とする請求項1に記載の焼成用道具材。
  3. 前記コーティング層の厚さは、50〜1000μm、表面粗さRaは5〜20μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の焼成用道具材。
JP2004274844A 2004-09-22 2004-09-22 焼成用道具材 Pending JP2006089315A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004274844A JP2006089315A (ja) 2004-09-22 2004-09-22 焼成用道具材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004274844A JP2006089315A (ja) 2004-09-22 2004-09-22 焼成用道具材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006089315A true JP2006089315A (ja) 2006-04-06

Family

ID=36230643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004274844A Pending JP2006089315A (ja) 2004-09-22 2004-09-22 焼成用道具材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006089315A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200033970A (ko) * 2017-12-25 2020-03-30 쇼와 덴코 가부시키가이샤 알루미나 소결체의 제조 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200033970A (ko) * 2017-12-25 2020-03-30 쇼와 덴코 가부시키가이샤 알루미나 소결체의 제조 방법
KR102184307B1 (ko) 2017-12-25 2020-12-01 쇼와 덴코 가부시키가이샤 알루미나 소결체의 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101819748B1 (ko) 소성용 세터
JP5154276B2 (ja) 電子部品焼成用道具材
JP2004018296A (ja) アルミナ質焼結体及びその製造方法
KR20070005458A (ko) 전자 부품용 소성 지그
KR0153905B1 (ko) 소성용 도구재
JP2006089315A (ja) 焼成用道具材
TWI451056B (zh) Calcination with a loader
JP2006183972A (ja) 電子部品用焼成治具
JP2007091504A (ja) 表面被覆セラミック焼結体
JP4549091B2 (ja) 電子部品焼成用治具
JP4632692B2 (ja) 表面被覆セラミック焼結体
US20050257740A1 (en) Electronic component burning jig
JP2004115332A (ja) 電子部品焼成用治具
JP4975246B2 (ja) 炭化珪素質焼成用道具材
JP2005170729A (ja) 焼成用容器
JP2002154884A (ja) 電子部品用焼成治具
JP4069637B2 (ja) 電子部品焼成用治具
JP3949950B2 (ja) 耐熱衝撃性アルミナ・ジルコニア質焼成用治具及びその製造方法(通常焼成)
JP4116593B2 (ja) 焼成用道具材
JPH10158081A (ja) 焼成用道具材及びその製造方法
JP2003020292A (ja) 焼成用道具材
JP2005112647A (ja) セラミックス製品焼成用治具及びその製造方法
JP3949951B2 (ja) 耐熱衝撃性アルミナ・ジルコニア質焼成用治具及びその製造方法(高温焼成)
JP2004115331A (ja) 電子部品焼成用治具
JP2002128583A (ja) 電子部品焼成用治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070307

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090721