JP2006089223A - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

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元 山本
Tomohiro Ishizu
知宏 石津
Satoshi Nawa
里志 縄
Seiji Hasegawa
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Abstract

【課題】反りなどを矯正して紙葉類を安定して搬送できると共に印字ヘッドから吐出されたインク滴に影響を与えない紙葉類搬送装置を提供する。
【解決手段】チャンバ50の内部は、仕切り板53によって、互いに隣接した2つの空間54,56に仕切られている。空間54は、画像形成領域12aよりも搬送方向(矢印A方向)上流側に形成された上流側用チャンバ54である。空間56は、画像形成領域12aの下方及びその下流側に形成された画像形成領域用チャンバ56である。上流側用チャンバ54は画像形成領域用チャンバ56よりも搬送方向上流側に位置している。上流側用チャンバ54には、画像形成領域12aよりも搬送方向上流側において吸引力を発生させる空気が通る。画像形成領域用チャンバ56には画像形成領域12a及びその下流側において吸引力を発生させる空気が通る。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像の形成されるカット紙やロ−ル紙など紙葉類を搬送する紙葉類搬送装置に関する。
プリンタ、印刷機、スキャナ等の装置には、一般に、カット紙などの紙葉類を所定方向に搬送させる紙葉類搬送装置が組み込まれている。この紙葉類搬送装置で搬送された紙葉類には、印刷(画像形成)など所定の動作が行われる。図8と図9を参照して、従来の紙葉類搬送装置を説明する。図8は、従来の紙葉類搬送装置を示す斜視図である。図9は、図8の紙葉類搬送装置を模式的に示す側面図である。
紙葉類搬送装置100は、紙葉類Pが載置される無端ベルト102と、この無端ベルト102に載置された紙葉類Pを無端ベルト102に吸着させるためのチャンバ104を備えている。チャンバ104の上面はプレート105で塞がれている。無端ベルト102は駆動軸106と従動軸108に掛け渡されており、矢印A方向に動く(回転する)ようになっている。また、無端ベルト102には多数の孔102aが形成されており、プレート105には、各孔102aに重なる位置に多数の吸引孔(図示せず)が形成されている。チャンバ104は、この内部を負圧にするためのファン110に吸引管112を介して接続されている。このファン110を回転させることによりプレート105の吸引孔と無端ベルト102の孔102aから空気が吸引されようとするので、この吸引力によって紙葉類Pが無端ベルト102の表面に吸引(吸着)される。なお、図8では、図を明確にするために多数の孔102aの一部しか示していないが、実際には、無端ベルト102の全面に孔102aが形成されている。
無端ベルト102の表面に紙葉類Pが吸引された状態で無端ベルト102が矢印A方向に動く(回転する)ことにより紙葉類Pは矢印A方向に搬送される。この搬送中に、印字ヘッドなどの印刷装置114によって紙葉類Pに画像が形成される。上記のような紙葉類搬送装置100は例えば特許文献1,2などに記載されている。
特開平9−216750号公報 特開平10−291709号公報
上記のような紙葉類搬送装置100では、紙葉類に反りがある場合には、この反りを矯正して紙葉類が搬送ベルト102から浮き上がらないように搬送ベルト102に張り付かせる必要がある。このためにファン110による吸引力を強くしているが、この強い吸引力に起因して、搬送ベルト102の周辺では空気の流れが多くなる。
ところで、インクジェット方式の画像形成装置では、上記した印刷装置114として、紙葉類Pにインク滴を吐出する印字ヘッドが用いられる。この印字ヘッドでは、画像を形成するインク滴を紙葉類Pの所定位置に正確に滴下させる(着弾させる)必要があり、このため、印字ヘッドの周辺においては空気の流れを極力減らす必要がある。
上記したように紙葉類Pを搬送ベルト102に張り付けることを重視して吸引力(吸着力)を強くした場合、印字ヘッドから吐出されたインク滴が、その周囲の空気の吸引によって乱れるので画像形成精度の低下を招くこととなる。この逆に、画像形成精度を重視して吸引力を弱くした場合、反りのある紙葉類の反りを矯正しきれなかったり、紙葉類Pと搬送ベルト102の間で滑りが発生してスキューやジャムが発生したりするという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、反りなどを矯正して紙葉類を安定して搬送できると共に印字ヘッドから吐出されたインク滴に影響を与えない紙葉類搬送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の紙葉類搬送装置は、紙葉類を所定方向に所定の吸引力で吸引しながら、インクが吐出される画像形成領域を経由して所定の搬送方向に搬送する紙葉類搬送装置において、
(1)前記画像形成領域における前記吸引力は、該画像形成領域よりも前記搬送方向上流側における前記吸引力より弱いことを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するための本発明の紙葉類搬送装置は、紙葉類を所定方向に所定の吸引力で吸引しながら、インクが吐出される画像形成領域を経由して所定の搬送方向に搬送する紙葉類搬送装置において、
(2)前記画像形成領域よりも前記搬送方向上流側における前記吸引力は、前記画像形成領域における前記吸引力より強いことを特徴とするものである。
ここで、
(3)紙葉類を載置して前記搬送方向に移動するベルトを備え、
(4)前記所定の吸引力で紙葉類を前記ベルトに吸引させてもよい。
また、
(5)前記ベルトのうち紙葉類が吸引される表面側とは反対の裏面側に配置された、紙葉類を吸引する空気が通るチャンバを備え、
(6)該チャンバは、
(6−1)前記画像形成領域において前記吸引力を発生させる空気が通る画像形成領域用チャンバと、
(6―2)前記画像形成領域よりも前記搬送方向上流側において前記吸引力を発生させる空気が通る上流側用チャンバとを有するものであってもよい。
さらに、
(7)前記吸引力を発生させる吸引力発生手段と、
(8)該吸引力発生手段から前記画像形成領域用チャンバまでをつなぐ所定の内径の画像形成領域用空気流通管と、
(9)該吸引力発生手段から前記上流側用チャンバまでをつなぐ、前記所定の内径よりも大きい内径をもつ上流側用空気流通管とを備えてもよい。
さらにまた、
(10)前記上流側用チャンバと前記画像形成領域用チャンバは、これらのチャンバを連通させる開口が形成された仕切り板を介して接続されたものであり、
(11)前記上流側用チャンバにつながれた、前記吸引力を発生させる吸引力発生手段とを備えてもよい。
さらにまた、
(12)前記ベルトのうち紙葉類が吸引される表面側とは反対の裏面側に配置された、前記吸引力を発生させる空気が通る多数のガイド孔が形成されたガイド板を備え、
(13)前記多数のガイド孔のうち、前記画像形成領域において前記吸引力を発生させる空気が通るガイド孔の単位面積当たりの数は、前記画像形成領域より前記搬送方向上流側において前記吸引力を発生させる空気が通るガイド孔の単位面積当たりの数よりも少なくてもよい。
本発明によれば、画像形成領域よりも搬送方向上流側(強い吸引力を必要とする部分)における吸引力は強いので、紙葉類は強く吸引されて反りなどが矯正されて安定して搬送され、一方、画像形成領域では搬送方向上流側よりも弱い吸引力なので、この吸引力を生じさせる空気の流れは、画像形成領域で吐出されたインクに影響を与えず、インクは所定の位置に正確に着弾する。この結果、紙葉類を確実に搬送できると共に高画質の画像を形成できる。
本発明は、カット紙に画像を形成する画像形成装置に組み込まれた紙葉類搬送装置に実現された。
図1を参照して、本発明の紙葉類搬送装置が組み込まれた画像形成装置を説明する。
図1は、本発明の紙葉類搬送装置が組み込まれた画像形成装置の概略構成を示す正面図である。
画像形成装置10には、所定サイズ(例えばA1サイズ)のカット紙など紙葉類Pを矢印A方向に搬送する紙葉類搬送装置30が組み込まれている。紙葉類搬送装置30の上方には、紙葉類搬送装置30で搬送されている紙葉類Pに画像を形成する画像形成部12が配置されている。この画像形成部12の一例としては、インクを吐出する印字ヘッドなどを備えたものが挙げられる。画像形成部12として印字ヘッドを備えたものを使用した場合、印字ヘッドの真下の領域が、紙葉類Pにインクが吐出されて画像形成される画像形成領域12aとなる。
紙葉類搬送装置30は、紙葉類Pを載置して矢印A方向に動く(回転する)無端ベルト32を備えている。この無端ベルト32は、駆動軸34と従動軸36に掛け渡されて張力を付与されている。駆動軸34は駆動モータ38によって回転させられる。駆動軸34が回転することにより無端ベルト32は矢印A方向に回転する。無端ベルト32のうち駆動軸34と従動軸36の間に位置する上面の部分(以下、上面部32aという)に紙葉類Pが載置される。
図2と図3を参照して、上記した紙葉類搬送装置30の詳細を説明する。
図2は、紙葉類搬送装置を示す上面図である。図3は、図2の紙葉類搬送装置を模式的に示す側面図である。これらの図では、図1に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
上記した駆動軸34と従動軸36には、図2に示すように、同じ形状の4本の無端ベルト32がその幅方向に並んで掛け渡されている。無端ベルト32の上面部32aの下には、この上面部32aに紙葉類Pを吸引させるためのチャンバ50が配置されている。チャンバ50は、紙葉類Pが吸引される上面部32aの側(表面側)とは反対の裏面側に配置されている。チャンバ50は直方体状のものであり、上壁に相当する部分は開口になっているが、この開口よりもやや広い一枚の板(プレート)52で開口を塞いでいる。
板52は無端ベルト32に向き合っており、チャンバ50の上壁に相当する。この板52には多数の孔52aが形成されている。無端ベルト32にも多数の孔32b(バキューム孔)が形成されており、これら多数の孔32bは、板52に形成された多数の孔52aに、無端ベルト32の移動中において重なる位置(連通する位置)に形成されている。なお、図2では、図を明確にするために多数の孔32b,52aの一部しか示していないが、実際には、無端ベルト32の全面に孔32bが形成されており、且つ、板52の全面に孔52aが形成されている。
チャンバ50の内部(チャンバ50の壁と板52に囲まれた空間)は、仕切り板53によって、互いに隣接した2つの空間(2つのチャンバ)54,56に仕切られている。仕切り板53を通して空気などの気体が流れることはない。空間54は、画像形成領域12aよりも搬送方向(矢印A方向)上流側に形成された上流側用チャンバ54である。空間56は、画像形成領域12aの下方及びその下流側に形成された画像形成領域用チャンバ56である。上流側用チャンバ54は画像形成領域用チャンバ56よりも搬送方向上流側に位置している。上流側用チャンバ54には、画像形成領域12aよりも搬送方向上流側において吸引力を発生させる空気が通る。画像形成領域用チャンバ56には画像形成領域12a及びその下流側において吸引力を発生させる空気が通る。
上流側用チャンバ54の底壁には、図3に示すように、一端部(下端部)58aがファン62(本発明にいう吸引力発生手段の一例である)に接続された上流側用空気流通管58の他端部(上端部)58bが接続されている。上流側用空気流通管58は上流側用チャンバ54とファン62をつなぐものである。ファン62を駆動させることにより、無端ベルト32の孔32b及び板52の孔52aから空気が吸引されて、この空気が上流側用チャンバ54及び上流側用空気流通管58を通って矢印B方向に排出される。無端ベルト32に紙葉類Pが載置されている場合、無端ベルト32のうち紙葉類Pが載置されている部分であって上流側用チャンバ54の上に位置する部分の孔32bから空気が吸引されようとするので、この吸引力によって紙葉類Pが無端ベルト32の上面部32aのうち上流側用チャンバ54の上に位置する部分に吸引される。なお、無端ベルト32のうち紙葉類Pが載置されている部分から外れた周辺部分の孔32bからも空気が吸引され、この空気は、図3の二点鎖線55のように流れる。
画像形成領域用チャンバ56の底壁には、一端部(下端部)60aがファン62に接続された画像形成領域用空気流通管60の他端部(上端部)60bが接続されている。この画像形成領域用流通管60の内径は、上流側用空気流通管58の内径よりも小さい(細い)。すなわち、上流側用空気流通管58の内径は画像形成領域用流通管60の内径よりも大きい(太い)。画像形成領域用流通管60は画像形成領域用チャンバ56とファン62をつなぐものである。ファン62を駆動させることにより、無端ベルト32の孔32b及び板52の孔52aから空気が吸引されて、この空気が画像形成領域用チャンバ56及び画像形成領域用空気流通管60を通って矢印B方向に排出される。無端ベルト32に紙葉類Pが載置されている場合、無端ベルト32のうち紙葉類Pが載置されている部分であって画像形成領域用チャンバ56の上に位置する部分の孔32bから空気が吸引されようとするので、この吸引力によって紙葉類Pが無端ベルト32の上面部32aのうち画像形成領域用チャンバ56の上に位置する部分に吸引される。この場合の吸引力の一例としては、孔32bの直下に生じた0.18kPa〜0.21kPaの負圧による吸引力が挙げられる。なお、無端ベルト32のうち紙葉類Pが載置されている部分から外れた周辺部分の孔32bからも空気が吸引され、この空気は、図3の二点鎖線57のように流れる。
上記したように上流側用空気流通管58の内径は画像形成領域用流通管60の内径よりも大きく、また、これら2つの流通管58,60は一つのファン62に接続されているので、単位時間当たりに上流側用空気流通管58を通る空気の量は画像形成領域用流通管60を通る空気の量よりも多い(換言すれば、単位時間当たりに画像形成領域用空気流通管60を通る空気の量は上流側用流通管58を通る空気の量よりも少ない)。このため、画像形成領域12aにおいて紙葉類Pを無端ベルト32に吸引させる吸引力は、画像形成領域12aよりも上流側における吸引力より弱い。逆に言えば、画像形成領域12aよりも上流側において紙葉類Pを無端ベルト32に吸引させる吸引力は、画像形成領域12aにおける吸引力よりも強い。
以上説明したように画像形成領域12aよりも搬送方向上流側における吸引力は,画像形成領域12aにおける吸引力よりも強いので、この上流側において紙葉類Pは強く吸引されて反りなどが矯正されて安定して搬送され、一方、画像形成領域12aでは搬送方向上流側よりも弱い吸引力なので、この吸引力を生じさせる空気の流れ(二点鎖線57で示す流れ)は、画像形成領域12aで吐出されたインクに影響を与えず、インクは正常な方向に吐出されて所定の位置に正確に着弾する。この結果、紙葉類Pを確実に搬送できると共に高画質の画像を形成できる。
なお、上記した紙葉類搬送装置30では、チャンバ50を2室(2つのチャンバ)に仕切ったが、3室以上に仕切ってもよく、画像形成領域12aにおける吸引力が最も弱くなるようにすることが好ましい。
図4と図5を参照して、本発明の紙葉類搬送装置の実施例2を説明する。
図4は、実施例2の紙葉類搬送装置を示す上面図である。図5は、図4の紙葉類搬送装置を模式的に示す側面図である。これらの図では、図1から図3までに示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
紙葉類搬送装置70は、無端ベルト32の上面部32aの下に、この上面部32aに紙葉類Pを吸引させるためのチャンバ72を備えている。チャンバ72は、紙葉類Pが吸引される上面部32aの側(表面側)とは反対の裏面側に配置されている。チャンバ72は直方体状のものであり、上壁に相当する部分は開口になっているが、この開口よりもやや広い一枚の板(プレート)52で開口を塞いでいる。
チャンバ72の内部(チャンバ72の壁と板52に囲まれた空間)は、仕切り板73によって、互いに隣接した2つの空間(2つのチャンバ)74,76に仕切られている。仕切り板73には、空気を通す隙間73aが形成されている。空間74は、画像形成領域12aよりも搬送方向(矢印A方向)上流側に形成された上流側用チャンバ74である。空間76は、画像形成領域12aの下方に形成された画像形成領域用チャンバ76である。上流側用チャンバ74は画像形成領域用チャンバ76よりも搬送方向上流側に位置している。上流側用チャンバ74には、画像形成領域12aよりも搬送方向上流側において吸引力を発生させる空気が通る。画像形成領域用チャンバ76には画像形成領域12aにおいて吸引力を発生させる空気が通る。
上流側用チャンバ54の底壁には、図5に示すように、一端部(下端部)78aがファン62(本発明にいう吸引力発生手段の一例である)に接続された上流側用空気流通管78の他端部(上端部)78bが接続されている。上流側用空気流通管78は上流側用チャンバ74とファン62をつなぐものである。なお、画像形成領域用チャンバ76には空気流通管が直接には接続されていない。画像形成領域用チャンバ76は、仕切り板73の隙間73a、上流側用チャンバ74、及び上流側用空気流通管78を介してファン62に接続されている。
ファン62を駆動させることにより、無端ベルト32の孔32b及び板52の孔52aから空気が吸引されて、この空気が上流側用チャンバ74及び上流側用空気流通管78を通って矢印B方向に排出される。無端ベルト32に紙葉類Pが載置されている場合、無端ベルト32のうち紙葉類Pが載置されている部分であって上流側用チャンバ74の上に位置する部分の孔32bから空気が吸引されようとするので、この吸引力によって紙葉類Pが無端ベルト32の上面部32aのうち上流側用チャンバ74の上に位置する部分に吸引される。なお、無端ベルト32のうち紙葉類Pが載置されている部分から外れた周辺部分の孔32bからも空気が吸引され、この空気は、図3の二点鎖線75のように流れる。
一方、上述したように画像形成領域用チャンバ76には空気流通管が直接には接続されておらず、この画像形成領域用チャンバ76は、仕切り板73の隙間73a、上流側用チャンバ74、及び上流側用空気流通管78を介してファン62に接続されている。このため、画像形成領域用チャンバ76を通る単位面積当たりの空気の量は、上流側用チャンバ74のそれよりも少ない。この結果、画像形成領域12aにおいて紙葉類Pを無端ベルト32に吸引させる吸引力は、画像形成領域12aよりも上流側における吸引力より弱い。逆に言えば、画像形成領域12aよりも上流側において紙葉類Pを無端ベルト32に吸引させる吸引力は、画像形成領域12aにおける吸引力よりも強い。
以上説明したように画像形成領域12aよりも搬送方向上流側における吸引力は,画像形成領域12aにおける吸引力よりも強いので、この上流側において紙葉類Pは強く吸引されて反りなどが矯正されて安定して搬送され、一方、画像形成領域12aでは搬送方向上流側よりも弱い吸引力なので、この吸引力を生じさせる空気の流れ(図5の二点鎖線77で示す流れ)は、画像形成領域12aで吐出されたインクに影響を与えず、インクは正常な方向に吐出されて所定の位置に正確に着弾する。この結果、紙葉類Pを確実に搬送できると共に高画質の画像を形成できる。なお、仕切り板73の隙間73aに代えて、空気などの気体を通す任意形状の孔を形成してもよい。
図6と図7を参照して、本発明の紙葉類搬送装置の実施例3を説明する。
図6は、実施例3の紙葉類搬送装置を示す上面図である。図7は、図6の紙葉類搬送装置を模式的に示す側面図である。これらの図では、図1から図3までに示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
紙葉類搬送装置80は、無端ベルト32の上面部32aの下に、この上面部32aに紙葉類Pを吸引させるためのチャンバ82を備えている。チャンバ82は、紙葉類Pが吸引される上面部32aの側(表面側)とは反対の裏面側に配置されている。チャンバ82は直方体状のものであり、上壁に相当する部分は開口になっているが、この開口よりもやや広い一枚の板(プレート)84で開口を塞いでいる。
チャンバ82の内部(チャンバ82の壁と板84に囲まれた空間)は、仕切りの無い一つの空間86(この空間をチャンバと称してもよい)である。この空間86のうち、画像形成領域12aよりも搬送方向(矢印A方向)上流側に位置する部分は、上流側用空間86aである。また、空間86のうち、画像形成領域12a及びその下流側に位置する部分は、画像形成領域用空間86bである。板84のうち上流側用空間86aの上に位置する部分には、幅方向(搬送方向に直交する方向)に例えば4つの孔84aが並んで形成されている。一方、板84のうち画像形成領域用空間86bの上に位置する部分には、幅方向(搬送方向に直交する方向)に例えば2つの孔84bが並んで形成されている。2つの孔84a,84bの開口面積は等しい。すなわち、板84のうち上流側用空間86aの上に位置する部分には、画像形成領域用空間86bの上に位置する部分よりも単位面積当たりに多くの孔84aが形成されており、この逆に、板84のうち画像形成領域用空間86bの上に位置する部分には、上流側用空間86aの上に位置する部分よりも単位面積当たりに少ない孔84bが形成されている。無端ベルト32が回転する際は、回転中において孔32bは孔84a又は孔84bに順次に一致する(重なる)。
上流側用空間86aの底壁には、図7に示すように、一端部(下端部)88aがファン62(本発明にいう吸引力発生手段の一例である)に接続された上流側用空気流通管88の他端部(上端部)88bが接続されている。上流側用空気流通管88は上流側用空間86aとファン62をつなぐものである。なお、画像形成領域用空間86bには空気流通管が直接には接続されていない。画像形成領域用空間86bは、上流側用空間86a及び上流側用空気流通管88を介してファン62に接続されている。この結果、ファン62を回転させた場合、上流側用空間86aには、画像形成領域12aよりも搬送方向上流側において吸引力を発生させる空気が孔84aを経由して通る。画像形成領域用空間86bには画像形成領域12aにおいて吸引力を発生させる空気が孔84bを経由して通る。
ファン62を駆動させることにより、無端ベルト32の孔32b、及び孔32bに重なる孔84a,84bから空気が吸引される。孔84aを通った空気は上流側用空間86a及び上流側用空気流通管88を通って矢印B方向に排出される。一方、孔84bを通った空気は画像形成領域用空間86b、上流側用空間86a、及び上流側用空気流通管88を通って矢印B方向に排出される。
ところで、チャンバ82の空間86を通る空気の吸引力は、上流側用空気流通管88がつながれた周辺(他端部88bの周辺)が最も強く、他端部88bから離れるに従い弱くなることが知られている。また、孔84a,84bなどの孔は、単位面積当たりの数が多い方が吸引力は強いことになる。従って、画像形成領域12aにおいて紙葉類Pを無端ベルト32に吸引させる吸引力は、画像形成領域12aよりも上流側における吸引力より弱い。逆に言えば、画像形成領域12aよりも上流側において紙葉類Pを無端ベルト32に吸引させる吸引力は、画像形成領域12aにおける吸引力よりも強い。
以上説明したように画像形成領域12aよりも搬送方向上流側における吸引力は,画像形成領域12aにおける吸引力よりも強いので、この上流側において紙葉類Pは強く吸引されて反りなどが矯正されて安定して搬送され、一方、画像形成領域12aでは搬送方向上流側よりも弱い吸引力なので、この吸引力を生じさせる空気の流れは、画像形成領域12aで吐出されたインクに影響を与えず、インクは正常な方向に吐出されて所定の位置に正確に着弾する。この結果、紙葉類Pを確実に搬送できると共に高画質の画像を形成できる。なお、単位面積当たりの孔84a,84bの数を同一にして、孔84aの開口面積を孔84bの開口面積よりも広くすることにより、上記のように吸引力に差をつけてもよい。
本発明の紙葉類搬送装置が組み込まれた画像形成装置の概略構成を示す正面図である。 紙葉類搬送装置を示す上面図である。 図2の紙葉類搬送装置を模式的に示す側面図である。 実施例2の紙葉類搬送装置を示す上面図である。 図4の紙葉類搬送装置を模式的に示す側面図である。 実施例3の紙葉類搬送装置を示す上面図である。 図6の紙葉類搬送装置を模式的に示す側面図である。 従来の紙葉類搬送装置を示す斜視図である。 図8の紙葉類搬送装置を模式的に示す側面図である。
符号の説明
10 画像形成装置
12a 画像形成領域
30,70, 紙葉類搬送装置
32 無端ベルト
50,72,82 チャンバ
52 板
32b,52a,84a,84b 孔
53,73 仕切り板
54,74 上流側用チャンバ
56,76 画像形成領域用チャンバ
58,78,88 上流側用空気流通管
60, 画像形成領域用流通管
62 ファン
73a 仕切り板の隙間、

Claims (7)

  1. 紙葉類を所定方向に所定の吸引力で吸引しながら、インクが吐出される画像形成領域を経由して所定の搬送方向に搬送する紙葉類搬送装置において、
    前記画像形成領域における前記吸引力は、該画像形成領域よりも前記搬送方向上流側における前記吸引力より弱いことを特徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 紙葉類を所定方向に所定の吸引力で吸引しながら、インクが吐出される画像形成領域を経由して所定の搬送方向に搬送する紙葉類搬送装置において、
    前記画像形成領域よりも前記搬送方向上流側における前記吸引力は、前記画像形成領域における前記吸引力より強いことを特徴とする紙葉類搬送装置。
  3. 紙葉類を載置して前記搬送方向に移動するベルトを備え、
    前記所定の吸引力で紙葉類を前記ベルトに吸引させることを特徴とする請求項1又は2に記載の紙葉類搬送装置。
  4. 前記ベルトのうち紙葉類が吸引される表面側とは反対の裏面側に配置された、紙葉類を吸引する空気が通るチャンバを備え、
    該チャンバは、
    前記画像形成領域において前記吸引力を発生させる空気が通る画像形成領域用チャンバと、
    前記画像形成領域よりも前記搬送方向上流側において前記吸引力を発生させる空気が通る上流側用チャンバとを有するものであることを特徴とする請求項3に記載の紙葉類搬送装置。
  5. 前記吸引力を発生させる吸引力発生手段と、
    該吸引力発生手段から前記画像形成領域用チャンバまでをつなぐ所定の内径の画像形成領域用空気流通管と、
    該吸引力発生手段から前記上流側用チャンバまでをつなぐ、前記所定の内径よりも大きい内径をもつ上流側用空気流通管とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の紙葉類搬送装置。
  6. 前記上流側用チャンバと前記画像形成領域用チャンバは、これらのチャンバを連通させる開口が形成された仕切り板を介して接続されたものであり、
    前記上流側用チャンバにつながれた、前記吸引力を発生させる吸引力発生手段とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の紙葉類搬送装置。
  7. 前記ベルトのうち紙葉類が吸引される表面側とは反対の裏面側に配置された、前記吸引力を発生させる空気が通る多数のガイド孔が形成されたガイド板を備え、
    前記多数のガイド孔のうち、前記画像形成領域において前記吸引力を発生させる空気が通るガイド孔の単位面積当たりの数は、前記画像形成領域より前記搬送方向上流側において前記吸引力を発生させる空気が通るガイド孔の単位面積当たりの数よりも少ないことを特徴とする請求項3に記載の紙葉類搬送装置。
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