JP2006087211A - ステッピングモータ及び電子機器 - Google Patents

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正美 山本
Tetsuya Iwamoto
哲也 岩本
Masato Tanaka
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彰浩 伊藤
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Abstract

【課題】 小型化しても端子ピン間に短絡が生じることのない構成のステッピングモータを提供すること。
【解決手段】 ケース20に設けられた2つの切り欠き部20a、20bから、互いに90度だけ位置ずれした2対の端子ピン(18と19、および25と26)がケース20外部に突出し、これらの端子ピンのそれぞれには、コイルボビンに巻回されたコイル17または24の端部が巻き付けられて半田付けされている。端子ピン対は何れも、互いに離間して配置される2つのステータに一体的に形成されてロータ軸方向への端子ピン間の間隔が広く取られているとともに、端子ピンの対同士は、一定角度だけずれた状態でケース20から外部に突出している。したがって、小型化したとしても端子ピン同士の間隔を広く取るための配置が可能となり、これらの端子ピンにコイル端部を半田付けする際の短絡を防止することができるとともに、半田付けの作業性もよくなる。
【選択図】 図2

Description

本発明はステッピングモータ及び電子機器に関し、より詳細には、小型化のために端子ピンの構造を改良したステッピングモータ及び当該ステッピングモータを備えた電子機器に関する。
カメラなどの電子機器には電磁アクチュエータとしてのステッピングモータが内蔵されている。ステッピングモータは、外部入力されたパルス信号によって、あたかもステップを踏むかのように一定角度だけ回転する機構を備えており、例えば、カメラに内蔵されるステッピングモータは、セクタの開閉駆動やズームレンズの駆動を行う。
従来のステッピングモータには、例えば特許文献1に記載されているように、ステータの軸方向に互いに離間し、かつ相対向して設けられた2つの端子部が備えられ、これらの端子部のそれぞれの先端に複数本突設された金属製の端子ピンにコイル端子が半田付けされている。従って、上側のコイル端子と下側のコイル端子とは相対向して配置され、これら2対の端子ピンはステッピングモータの構成部材を収容するケースの切り欠き部から同じ方向に外部へと突出することとなる。このようなコイル端子の配置とされているのは、ステッピングモータを取り付ける基板との接続の利便性という観点からである。
登録実用新案第251448号公報
近年では電子機器の小型化が著しく、これに伴って、ステッピングモータにもより一層の小型化が求められている。そして、ステッピングモータが小型化すると端子ピン同士の間隔は必然的に狭くならざるを得ない。これらの端子ピンにはステッピングモータが形成する磁路に磁場形成するためのコイルの端部を半田付けする必要があるが、端子ピン同士の間隔が狭いと、この半田付けの際に半田が流れて端子ピン間の短絡が生じやすくなる。すなわち、従来のステッピングモータのように、上側のコイル端子と下側のコイル端子とを相対向して配置する場合には、各端子ピン間の間隔、および上側端子ピンと下側端子ピンとの間隔の何れもが狭くなり、これらの端子ピン間の短絡が生じ易いことに加え、半田付けを行う際の作業性も悪くなるという問題がある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、小型化しても端子ピン間の短絡が生じ難い構成のステッピングモータ及びこれを備えた電子機器を提供することにある。
本発明は、かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ステッピングモータであって、内周縁に等間隔配置された複数の極歯を有する2枚の円環状のステータからなる第1のステータ対の複数の極歯の周りに巻回された第1のコイルと、内周縁に等間隔配置された複数の極歯を有する2枚の円環状のステータからなる第2のステータ対の複数の極歯の周りに巻回された第2のコイルと、前記第1のコイルの一端部と他端部が各々接続された第1および第2の端子ピンと、前記第2のコイルの一端部と他端部が各々接続された第3および第4の端子ピンと、を備え、前記第1および第2のステータ対は何れも前記複数の極歯が櫛歯状に組み合わされており、前記第1と第2の端子ピンからなる第1端子ピン対の中心線と、前記第3と第4の端子ピンからなる第2端子ピン対の中心線とは、ロータのまわりに所定のずれ角をもって配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のステッピングモータにおいて、前記第1のコイルが巻回された第1のコイルボビンと前記第2のコイルが巻回された第2のコイルボビンとを備え、前記第1のコイルボビンが前記第1のステータ対の極歯の内側に、前記第2のコイルボビンが前記第2のステータ対の極歯の内側に、それぞれ収容されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のステッピングモータにおいて、前記第1乃至第4の端子ピンの各々は、前記各ステータに個別に一体的に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のステッピングモータにおいて、前記第1および第2の端子ピンは前記第1のコイルボビンに一体的に形成されており、前記第3および第4の端子ピンは前記第2のコイルボビンに一体的に形成されている、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載のステッピングモータにおいて、前記4つのステータは、同一形状・同一サイズであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項2乃至5の何れかに記載のステッピングモータにおいて、前記第1および第2のコイルボビンは、同一形状・同一サイズであることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載のステッピングモータにおいて、前記ロータはN極とS極とが交互に着磁された6極磁石であり、前記ステータのそれぞれに設けられる極歯数は3であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のステッピングモータにおいて、前記2つのステータ対のずれ角は、30度、90度、もしくは150度に設定されていることを特徴とする。
請求項9に記載の電子機器は、請求項1乃至8の何れかに記載のステッピングモータを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、ステッピングモータの構成部材を収容するケースから外部に突出する2つの端子ピン対の中心線がロータのまわりに所定のずれ角をもって配置されるように構成したので、小型化しても半田付けの際の端子ピン間の短絡が生じ難いステッピングモータを提供することが可能となる。
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本実施例のステッピングモータの構成例を説明するための概略図で、ステッピングモータの各部を分解して示した斜視図である。この図において、符号11は上軸受、27は下軸受であり、12はロータ13を支えるロータ軸である。ロータ13は、S極とN極の磁石が60度間隔で交互に配置された6極(3極のS極と3極のN極)の磁石であり、ロータ軸12に圧入されてロータ軸12の所定位置に固定されている。
14、15、21および22は円環状のステータであり、これらのステータにはそれぞれ1つの端子ピン18、19、25および26が一体的に形成されている。すなわち、本実施例の端子ピン18、19、25、および26は、それぞれ、ステータ14、15、21、および22と一体的に形成されており、これにより端子ピンの取り付け強度を確保している。また、これらの端子ピンが一体的に形成されたステータは何れも同じサイズ・形状である。
20は磁性材料で形成されたケースである。また、16および23はコイルボビンであり、17および24はこれらのコイルボビンに巻回されるコイルである。なお、本発明のステッピングモータにおいてはコイルボビンは必須の構成部品ではなく、コイルをステータに直接巻回させるようにしてもよい。
上軸受11の中央部にはロータ軸12の一端部を貫通させるための孔部11aが設けられており、下軸受27の中央部にはロータ軸12の他端部を収容させるための孔部27aが設けられている。本実施例のステッピングモータの各構成部材は、ロータ軸12が孔部11aおよび27aに貫通・収容されることで位置決めされて組み合わされる。
隣り合うステータ14、15に設けられている端子ピン18、19は互いの位置を所定の角度だけずれた状態で、コイル17が巻回されたコイルボビン16を挟み込んで一体化されて1つのスタックとされている。このように端子ピン18と19とをずれた状態とすることで、端子ピン18と19を横に水平に並べるより端子ピン間の間隔を広く取ることができる。
詳細は後述するが、各ステータには、ロータ13が6極磁石であることに対応して、その内周縁に3つの極歯が120度の間隔で起立して設けられている。この極歯の部分がクローポール(誘導子)と呼ばれ、これらの極歯のピッチは、ロータ13のS極のピッチ(およびN極のピッチ)と同じ120度ピッチとされる。
隣り合うステータ14と15は、それぞれが備える極歯が互い違いに60度間隔で櫛歯状に並ぶように対向して配置され、これらの極歯の外周にコイルボビン16が収容されて1つのスタックとされている。各ステータは同一形状のため、ステータ14,15を対向して配置すると端子ピン18,19は所定角度ずれた状態となる。コイル17に電流を流すと、ステータ14の極歯とステータ15の極歯とは逆の磁極となる。すなわち、ステータ14の極歯がS極となる場合にはステータ15の極歯はN極となり、ステータ14の極歯がN極となる場合にはステータ15の極歯はS極となる。
同様に、隣り合うステータ21、22に設けられている端子ピン25、26は互いの位置を所定の角度だけずれた状態で、コイル24が巻回されたコイルボビン23を挟み込んで1つのスタックとされている。この場合も、コイル24に電流を流すと、ステータ21の極歯とステータ22の極歯とは逆の磁極となる。すなわち、ステータ21の極歯がS極となる場合にはステータ22の極歯はN極となり、ステータ21の極歯がN極となる場合にはステータ22の極歯はS極となる。
ケース20には、上軸受11側および下軸受27側に各1つの切り欠き部20a、20bが設けられている。これらの切り欠き部は、ロータ13が周方向に6極に着磁されていることに対応して、互いに90度だけずれた位置に形成されており、これにより2対の端子ピン(18と19、および25と26)の位置を90度ずらし、正逆のどちらにもロータ13が回転可能となるようにされている。なお、この切り欠き部のずれ角度は90度である必要はなく、30度(=90度−60度)または150度(=90度+60度)としてもよい。このようなずれ角度の設定は、基板へのステッピングモータの取り付け状態などの諸条件によって適宜変更される。
4つのステータは、切り欠き部20aからは端子ピン18、19が、切り欠き部20bからは端子ピン25、26が、それぞれケース20の外部に突出するように収容される。そして、4つの円環状ステータが形成する空間内にロータ軸12およびロータ13が収められ、ロータ軸12が軸受11、27に貫通・収容されることで組み付けが行われる。すなわち、上下の軸受11、27を閉じたケース20の空間内に、各構成部分を位置決めしながら収納できる。
図2、図3、図4および図5は、このようにして組み付けられた本発明のステッピングモータ1の斜視図、上面図、側面図、および断面図である。図2〜4に示されているように、本発明のステッピングモータ1は、上軸受11と下軸受27とで封じされたケース20内に所定の空間が形成され、その内部に各構成部材が収納されている。
ケース20に設けられた2つの切り欠き部20a、20bにより、互いの位置がずらされた状態の端子ピンの対が位置決めされ、これらの切り欠き部から、互いに90度だけ位置がずれた状態の2対の端子ピン(18と19、および25と26)がケース20の外部に突出し、コイルに通電する配線を引出せるようになっている。また、これらの端子ピンのそれぞれには、コイルボビンに巻回されたコイル17または24の端部(コイル端末)が巻き付けられて半田付けされている。そして、この端子ピンが外部のプリント基板等と導通されてモータの駆動が制御される。
上述したように、端子ピンの対(18と19、および25と26)は何れも、互いの端子ピン間の間隔を広く取るようにずらされて配置され、かつ互いに離間して配置される2つのステータに一体的に形成されてロータ軸方向への端子ピン間の間隔が広く取られている。さらに、端子ピンの対同士は、一定角度(30度、90度、または150度)だけずれた状態でケース20から外部に突出している。したがって、ステッピングモータを小型化したとしても端子ピン同士の間隔を広く取るための配置が可能となり、これらの端子ピンにコイル端部を半田付けする際の短絡を防止することができるとともに、半田付けの作業性もよくなる。
図5を参照すると、本発明のステッピングモータ1は、その中心にロータ軸12を有し、周方向に6極に着磁されたロータ13の周りに、一対のステータ14、15および他の一対のステータ21、22が配置されている。これらのステータ対のそれぞれは、上側のコイルボビン16と下側のコイルボビン23とを、それらに設けられた極歯によって挟み込まれるようにして一体化されている。コイルボビン16、23はそれぞれがコイル17、24により巻回されている。
ステータ14の上端面およびステータ22の下端面は、それぞれ、上軸受11および下軸受27で覆われ、上軸受11の孔部11aからはロータ軸12の上部が貫通し、ロータ軸12の下部は下軸受27の孔部27a内に収容され、各構成部分が位置決めされてケース20内に収納されている。なお、上軸受11および下軸受27に設けられている切り欠き部は、ケース20に軸受11、27を取り付ける際の、「接着剤溜り」である。
コイル17、24に電流を流すと、永久磁石であるロータ13とケース20と極歯を有するステータ14、15、21、22とで形成される磁路内に磁束が形成される。そして、櫛歯状に交互に配列されたN極の極歯およびS極の極歯と、着磁されたロータ13との間に発生する磁気力によりロータ軸12を中心にロータ13が回転することとなる。すなわち、ステータから発生する磁界と、磁石であるロータ13との吸引・反発によってロータ13が一定方向に回転する。なお、ステップモータ1は、第1のコイル17と第2のコイル24に供給する電流の方向を制御することにより、正逆何れの方向へも回転可能である。
このように、本発明のステッピングモータ1は4つの独立した(お互いが接触していない)ステータを備え、これらのステータのそれぞれに1本の端子ピンが設けられて計4本の端子ピンを備えているため、各端子ピンにコイル端末を巻回しても短絡することがない。従って、ステータおよび端子ピンに絶縁処理を施してコイル巻線の短絡を防止する必要がない。また、各ステータは何れも同一形状のものとされているから、ステッピングモータ1の構成部品種を減らせるという利点がある。
図6は、本発明のステッピングモータ1が備えているステータの構成を説明するための図で、図6(a)は斜視図、図6(b)は上面図、そして図6(c)は側面図である。1つのステータ30の内周部には、120度の間隔をおいて3つの極歯31a、31b、31cが、ステータ30の内周縁に起立して設けられている。ステータ30の外周部の所定の箇所には1本の端子ピン32が一体的に形成されている。既に説明したように、本発明のステッピングモータには4つのステータが備えられるが、これらのステータは何れも同じサイズ・形状であり、2つのステータの極歯が交互に櫛歯状に等間隔配置されるように対向させて隣り合った一対のステータとされる。図1に示したように、コイルを巻回されたコイルボビンはこの一対のステータの極歯に挟まれるかたちで内部に収納され、端子ピン32にコイル端末を巻き付けてこれを半田付けすることでコイルの取り付けがなされる。なお、ステータに設ける極歯の数は3つである必要はなく、ステップ角により適宜変更される。また、ステータは2対(4つ)に限らず、3対以上設けるようにしてもよい。
実施例1では、各端子ピンをそれぞれのステータに一体的に形成した例について説明した。本実施例では、一対の端子ピンを各コイルボビンに一体的に形成(一体成形)したステッピングモータの構成について説明する。なお、ステッピングモータの基本的構造そのものは実施例1で説明したものと同様である。
図7は、本実施例のステッピングモータの第1の構成例を説明するための概略図で、ステッピングモータの各部を分解して示した斜視図である。この図において、符号111は上軸受、127は下軸受であり、112はロータ113を支えるロータ軸である。ロータ113は、S極とN極の磁石が60度間隔で交互に配置された6極(3極のS極と3極のN極)の磁石であり、ロータ軸112に圧入されてロータ軸112の所定位置に固定されている。
符号114、115、121および122は円環状のステータであり、各ステータには、ロータ113が6極磁石であることに対応して、その内周縁に3つの極歯が起立して設けられている。また、116および123はコイルボビンであり、117および124はこれらのコイルボビンに巻回されるコイルである。ステータ114と115は、それぞれが備える極歯が互い違いに櫛歯状に等間隔配置されるように対向して配置され、これらの極歯の外周にコイルボビン116が収容されている。同様に、ステータ121、122に設けられている端子ピン125、126は互いの位置を所定の角度だけずれた状態で、コイル124が巻回されたコイルボビン123を挟み込んで一体化されている。
すなわち、ロータ軸112を有し、周方向に6極に着磁されたロータ113の周りに、一対のステータ114、115および他の一対のステータ121、122が配置され、これらのステータ対のそれぞれが、上側のコイルボビン116と下側のコイルボビン123とを、それらに設けられた極歯によって挟み込まれるようにして一体化されている。
コイルボビン116および123はそれぞれがプラスチックで形成されており、これらは一対の端子ピン118と119および125と126が一体成形され、これにより端子ピンの取り付け強度を確保している。コイルボビン116,123にコイル117,124が巻回され、各コイルのコイル端が端子ピン118と119または端子ピン125と126に巻き付けられて、外部との導通がとれるようになっている。なお、これらの端子ピンが一体成形された2つのコイルボビンは同じサイズ・形状である。同様に、4つのステータも同じサイズ・形状である。このようなサイズ・形状とすることで、ステッピングモータの構成部品種を減らすことが可能となる。120は磁性材料で形成されたケースである。
上軸受111の中央部にはロータ軸112の一端部を貫通させるための孔部111aが設けられており、下軸受127の中央部にはロータ軸112の他端部を収容させるための孔部127aが設けられている。本実施例のステッピングモータの各構成部材は、ロータ軸112が孔部111aおよび127aに貫通・収容されることで位置決めされて組み合わされる。
ケース120には、上軸受111側および下軸受127側に各1つの切り欠き部120a、120bが設けられている。ここでは、2つの切り欠き部は、互いに90度だけずれた位置に形成されており、これにより2対の端子ピン(118と119、および125と126)の位置を90度ずらした状態で基板に実装するようにした例が示されている。なお、この切り欠き部のずれ角度は90度である必要はなく、基板へのステッピングモータの取り付け状態によって適宜変更される。
切り欠き部120aからは端子ピン118、119が、切り欠き部120bからは端子ピン125、126が、それぞれケース120の外部に突出するように収容される。そして、4つの円環状ステータが形成する空間内にロータ軸112およびロータ113が収められ、ロータ軸112が軸受111、127に貫通・収容されることで組み付けが行われる。すなわち、上下の軸受111、127を閉じたケース120の空間内に、各構成部分を位置決めしながら収納できる。
すなわち、ステータ114の上端面およびステータ122の下端面は、それぞれ、上軸受111および下軸受127で覆われ、上軸受111の孔部111aからはロータ軸112の上部が貫通し、ロータ軸112の下部は下軸受127の孔部127a内に収容され、各構成部分が位置決めされてケース120内に収納される。なお、上軸受111および下軸受127に設けられている切り欠き部は、ケース120に軸受111、127を取り付ける際の、「接着剤溜り」である。
図8および図9は、このようにして組み付けられた本実施例のステッピングモータ100の斜視図(図8)、上面図(図9(a))、図9(a)の右方からの側面図(図9(b))、および図9(a)の下方からの側面図(図9(c))である。これらの図に示されているように、本実施例のステッピングモータ100は、上軸受111と下軸受127とで封じされたケース120内に形成された所定の空間内に各構成部材が収納されている。ケース120に設けられた2つの切り欠き部120a、120bにより、端子ピンの対が位置決めされ、これらの切り欠き部から、互いに90度だけ位置がずれた状態の2対の端子ピン(118と119および125と126)がケース120の外部に突出し、コイルに通電する配線を引出せるようになっている。また、これらの端子ピンのそれぞれには、コイルボビンに巻回されたコイル117または124の端部(コイル端末)が巻き付けられて半田付けされている。
端子ピンの対(118と119、および125と126)同士は互いに90度だけずれた状態でケース120から外部に突出している。したがって、ステッピングモータを小型化したとしても、端子ピン対同士の間隔を広く取るための配置が可能となり、これらの端子ピンにコイル端部を半田付けする際の半田付けの作業性がよくなり、端子ピン対同士の短絡を防止することが容易になる。
上述の例では、一対の端子ピンを各コイルボビンに一体成形し、各端子ピンの対を90度だけずらしたステッピングモータとしたが、上述したように、この端子ピン対のずれ角度は90度である必要はなく、適宜変更が可能である。換言すれば、端子ピンの取り出し方向を、ステータに備えられる極歯の配列とは無関係に設定することができる。
例えば、実施例1のようにステータに端子ピンを一体的に形成する場合には、上スタックと下スタックのそれぞれの極歯が30度だけずれるように配置する必要があるために、ケース外部に突出する端子ピンのすべてを同一平面状に固定することはできないが、本実施例のように、ステータにではなくコイルボビンに端子ピンを一体成形する場合には、各スタックの極歯の配列状態と端子ピンの取り出し方とは無関係に決めることができるため、ケース外部に突出する端子ピンの取り出し方は全く自由となり、すべての端子ピンを同一平面状に固定することも可能となる。
図10は、本実施例のステッピングモータの第2の構成例を説明するための概略図で、ステッピングモータの各部を分解して示した斜視図である。図7に示した分解斜視図と異なるのはコイルボビンに一体成形された端子ピンの形状とケースに設けられた切り欠きの位置と形状のみであるので詳細な説明は省略し、対応する構成部材には同じ符号を用いることとする。
ケース120には、上軸受111側と下軸受127側から単一の切り欠き部120cが設けられている。この切り欠き部120cの上側軸受111側からはコイルボビン116に一体形成された1対の端子ピン118と119が、下側軸受127側からはコイルボビン123に一体形成された1対の端子ピン125と126が、それぞれ外部に突出するようにケース120に挿入され、各端子ピン対間の中心線が互いに30度のずれをもつように配置されている。
図11および図12は、このようにして組み付けられた本実施例のステッピングモータ100の斜視図(図11)、上面図(図12(a))、図12(a)の右方からの側面図(図12(b))、および図12(a)の下方からの側面図(図12(c))である。これらの図に示されているように、このステッピングモータ100は、上軸受111と下軸受127とで封じされたケース120内に形成された所定の空間内に各構成部材が収納されている。ケース120に設けられた切り欠き部120cにより、互いの位置がずらされた状態の端子ピンの対が位置決めされ、この切り欠き部から、互いにその中心線が30度だけずれた状態の2対の端子ピン(118と119、および125と126)がケース120の外部に突出し、外部のプリント基板と導通することができるようになっている。また、これらの端子ピンのそれぞれには、コイルボビンに巻回されたコイル117または124の端部(コイル端末)が巻き付けられて半田付けされている。
図13は、第2の構成例で用いたコイルボビンの形状を説明するための図で、図13(a)は上面図、図13(b)は側面図、図13(c)は下面図であり、図13(d)は2つのコイルボビンを上下に配置した場合の様子を示す図である。コイルボビン130の一体成形された端子ピン131a、131bは、図中に示した一対の端子ピンの中心線の方向から15度の角度で「くの字」状に折れ曲がった状態で形成されている。図13(d)に示すように、2つの同一形状・同一サイズのコイルボビン130a、130bは、対応する面が対向するように配置される。このように配置すると、それぞれのコイルボビンに一体成形された端子ピンの対は、図12(a)に示すように、4本の端子ピンがケース120の切り欠き部120cから同一方向に突出することとなり、同一平面状に固定することが可能となる。なお、このような端子ピンの折れ曲がりを設けるか否か、あるいはその折れ曲がりの程度をどのようにするかは適宜変更され得るものである。また、第2の構成例では、端子ピンの対は図12(a)のようにロータ軸方向から見ると端子ピンが重なっているが、好ましくは、端子ピンの対はロータ軸方向から見たとき、端子ピンが重ならない位置で突出したほうがよい。そのほうが、端子ピン対同士の短絡を防止するのがより容易となるからである。
上記第2の構成例の場合にも、ステッピングモータを小型化したとしても、端子ピン対同士の間隔を広く取るための配置が可能となり、これらの端子ピンにコイル端部を半田付けする際の半田付けの作業性がよくなり、端子ピン間の短絡を防止することが容易になる。
図14は、端子ピンの対の向きが90度ずれて設けられている場合のステッピングモータの実装例である。ステッピングモータ100の4本の端子ピンはFPC(フレキシブルプリント基板)140の所定の位置に固定され、装置の所定部材150に実装されて用いられる。
以上説明したように、本発明によれば、ステッピングモータを小型化したとしても端子ピン同士の間隔を広く取るための配置が可能となり、これらの端子ピンにコイル端部を半田付けする際の短絡を防止することができるとともに、半田付けの作業性もよくなる。また、このようなステッピングモータをカメラ等の電子機器に搭載すれば電気機器そのものの小型化を図ることができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
第1の実施例のステッピングモータの各部を分解して示した斜視図である。 本第1の実施例のステッピングモータの斜視図である。 第1の実施例のステッピングモータの上面図である。 第1の実施例のステッピングモータの側面図である。 第1の実施例のステッピングモータの断面図である。 第1の実施例のステッピングモータが備えているステータの構成を説明するための図で、(a)は斜視図、(b)は上面図、そして(c)は側面図である。 第2の実施例のステッピングモータの各部を分解して示した斜視図である。 第2の実施例のステッピングモータの斜視図である。 第2の実施例のステッピングモータの上面図(a)、第1の側面図(b)、および第2の側面図(c)である。 第2の実施例のステッピングモータの各部を分解して示した斜視図の第2例である。 第2の実施例のステッピングモータの斜視図の第2例である。 第2の実施例のステッピングモータの上面図(a)、第1の側面図(b)、および第2の側面図(c)のそれぞれの第2例である。 実施例2の第2の構成例で用いたコイルボビンの形状を説明するための図で、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は下面図であり、(d)は2つのコイルボビンを上下に配置した場合の様子を示す図である。 端子ピンの対の向きが90度ずれて設けられている場合のステッピングモータの実装例である。
符号の説明
11、111 上軸受
11a、27a、111a、127a 孔部
12、112 ロータ軸
13、113 ロータ
14、15、21、22、114、115、121、122 ステータ
16、23、116、123 コイルボビン
17、24、117、124 コイル
18、19、25、26、118、119、125、126 端子ピン
20、120 ケース
20a、20b、120a、120b、120c 切り欠き部
27、127 下軸受
30 ステータ
31a、31b、31c 極歯
32 端子ピン

Claims (9)

  1. 内周縁に等間隔配置された複数の極歯を有する2枚の円環状のステータからなる第1のステータ対の複数の極歯の周りに巻回された第1のコイルと、内周縁に等間隔配置された複数の極歯を有する2枚の円環状のステータからなる第2のステータ対の複数の極歯の周りに巻回された第2のコイルと、前記第1のコイルの一端部と他端部が各々接続された第1および第2の端子ピンと、前記第2のコイルの一端部と他端部が各々接続された第3および第4の端子ピンと、を備え、
    前記第1および第2のステータ対は何れも前記複数の極歯が櫛歯状に組み合わされており、前記第1と第2の端子ピンからなる第1端子ピン対の中心線と、前記第3と第4の端子ピンからなる第2端子ピン対の中心線とは、ロータのまわりに所定のずれ角をもって配置されていることを特徴とするステッピングモータ。
  2. 前記第1のコイルが巻回された第1のコイルボビンと前記第2のコイルが巻回された第2のコイルボビンとを備え、
    前記第1のコイルボビンが前記第1のステータ対の極歯の内側に、前記第2のコイルボビンが前記第2のステータ対の極歯の内側に、それぞれ収容されていることを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ。
  3. 前記第1乃至第4の端子ピンの各々は、前記各ステータに個別に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のステッピングモータ。
  4. 前記第1および第2の端子ピンは前記第1のコイルボビンに一体的に形成されており、前記第3および第4の端子ピンは前記第2のコイルボビンに一体的に形成されている、ことを特徴とする請求項2に記載のステッピングモータ。
  5. 前記4つのステータは、同一形状・同一サイズであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のステッピングモータ。
  6. 前記第1および第2のコイルボビンは、同一形状・同一サイズであることを特徴とする請求項2乃至5の何れかに記載のステッピングモータ。
  7. 前記ロータはN極とS極とが交互に着磁された6極磁石であり、前記各ステータのそれぞれに設けられる極歯数は3であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のステッピングモータ。
  8. 前記2つのステータ対のずれ角は、30度、90度、もしくは150度に設定されていることを特徴とする請求項7に記載のステッピングモータ。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載のステッピングモータを備えている電子機器。
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