JP2005080413A - ステッパモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化・薄型化を図ったとしても落下等の衝撃に強く、所望のモータ特性を得ることのできるステッパモータを提供すること
【解決手段】 櫛歯状の極歯11,11′が対向するように配置された一対のヨーク10,10′と、その極歯平面に対し対向するように多極着磁された永久磁石を装着したロータ12と、一対のヨーク間であって、ロータを挟んで両側に配置されたA相,B相のコイル13とを備えている。そして、その一対のヨーク間に挟まれるように非磁性のスペーサ15を配置することにより一対のヨークひいては極歯の間隔を精度良く規定することができる。そして、スペーサの設置位置を、少なくともA相のコイルと極歯の間、並びにB相のコイルと極歯の間としたたため、落下などに伴う衝撃を受けても、ヨークが変形して極歯間の間隔が変化することを抑制することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ステッパモータに関するもので、より具体的には、例えば、近年普及している携帯電話をはじめとする携帯機器等に搭載する超小型カメラ等に組み込まれるレンズ駆動の駆動源に使用できるステッパモータに関する。
例えばスチルビデオカメラ,ビデオカメラおよびその交換レンズ,カメラのシャッター,絞り装置およびフォーカスレンズ,ズームレンズなどを駆動させるためのステッパモータの一例として、特許文献1に開示されたものがある。この特許文献1に示したステッパモータは、図1に示すように、上下一対の各ステータ1の鉄芯1a同士をコイル2とともに重ね合わせ、各鉄芯1aの先端に形成された仮位置決め用凸部1bをそれぞれに穿設された長穴1cに互いに嵌合し、その後、各ステータ1のそれぞれに突設された複数のステータ位置決め用凸部1dとこれらに対応して嵌合可能な各支持部材3に形成された複数の穴3aとを嵌合させるとともに、対向する各支持部材3間に回転自在なロータ5を係合して構成するようにしている。
係る構成をとることにより、上下一対の各ステータ1同士を重ねて組み合せる際に、各ステータ1の鉄芯1aの先端にそれぞれ形成された仮位置決め用凸部1bを各ステータ1にそれぞれ形成された長穴1cにコイル2を通してそれぞれ嵌合し、重ねて組み合せ、さらに、離隔対向する一対の支持部材3間に、ロータ5を回転自在に取り付けるとともに、重ね組み合わせた一対の各ステータ1にそれぞれ突設された複数のステータ位置決め用凸部1dの各々を、各支持部材3のステータ位置決め用凸部1dの各々と対応する穴3aに嵌合することにより、上下一対のステータ1の位置が精度よく固定されるようになる。すなわち、上下一対のステータ1を組み合わせることにより、自動的にステータ1同士の位置決めができるので、特別な位置決めのための部材が不要となり部品点数の削減が図れる。これにより、コストの低減や製品の軽量化が達成するとともに、小型化が可能になるものである。
特開平6−105528号公報
上記した従来のステッパモータは、それ以前の構造に比べると小型化が図れたものの、以下に示す問題を有している。すなわち、従来のステッパモータでは、左右のコイル2に貫通する鉄心1aのみを固定するもので、ステータに形成される極歯やロータ近傍の補強等が考慮されておらず、極歯の精度が保証されない。つまり、例えば、上下一対のステータにそれぞれ設けられた極歯間の距離(間隔)は磁気特性ひいてはモータ特性に大きな影響を与える。従って、ステータの中央部分の極歯周辺にゆがみ等が生じると、各部材を組み合わせた際に、係るゆがみが対向する極歯間の距離の精度低下を招く。また、仮に組み合わせた当初は、所望の距離が確保でき、要求される特性を得ることができたとしても、例えば、製造後に落下等の衝撃が加わってステータが変形して対向する極歯間の距離が変化したり、ロータと極歯のあたりによる障害等が生じるおそれもあり、信頼性が低下する。ステッパモータの小型化・薄型化に伴い、極歯間の正規の距離自体が短くなっており、少しの変形等が生じても与える影響は大きい。
一方、近年は、超小型カメラを組み込んだ携帯電話機等の携帯機器・携帯端末が普及している。この超小型カメラは寸法形状の制限がきびしく、これに搭載されるレンズユニット等に対しても小型,軽量化の開発要求がある。従って、レンズユニットにおけるレンズの駆動源となるステッパモータに対しても、同様に小型・軽量化の要求が高くなる。さらに、携帯電話等においては、一定の距離から落下させても故障しないなどの仕様があり、それに搭載する超小型カメラひいてはステッパモータに対する強固な構造が要求されているが、上記した構成のものでは係る要求に十分に応えることができなかった。
この発明は上記した課題を解決するもので、その目的は、たとえ小型化・薄型化を図ったとしても落下等の衝撃に強く、所望の特性を得ることのできるステッパモータを提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明に係るステッパモータは、櫛歯状の極歯が対向するように配置された一対のヨークと、その極歯平面に対し対向するように多極着磁された永久磁石を装着したロータと、前記一対のヨーク間であって、前記ロータを挟んで両側に配置されたA相,B相のコイルとを備えたステッパモータにおいて、前記一対のヨーク間に挟まれるように非磁性のスペーサを配置することにより前記一対のヨークの間隔を規定するようにし、前記スペーサの設置位置を、少なくとも前記A相のコイルと前記極歯の間、並びに前記B相のコイルと前記極歯の間となるように構成した。
そして、好ましくはスペーサに、前記ヨークに対する相対位置を規定する位置決め構造を設けることである。この位置決め構造は、実施の形態では、位置決め用ダボ15a,17a,20a,25aに対応する。また、スペーサは、機械的結合手段により前記ヨークに固定されるようにするとよい。
さらに、A相のコイルと極歯の間、並びにB相のコイルと極歯の間のそれぞれに別々に形成したスペーサを設けても良いが、1つの部材でA相のコイルと前記極歯の間と、B相のコイルと極歯の間の2箇所に位置するように形成するようにしてもよい。この発明は、第2,第3の実施の形態により実現されている。さらにまた、スペーサは、筒状に形成され、前記極歯の周囲の全体を覆うようにするとなお良い。これは、第2から第5の実施の形態で実現されている。
また、A相,B相のコイルの前記極歯の対向しない外周側に、スペーサを設けるようにしても良い。この場合に、係るスペーサを、コイルと極歯の間に設けたスペーサと別体で設けても良いし、一体に設けても良い。別体に設ける例としては、例えば、第4の実施の形態で示した補助スペーサ22により実現できる。そして、一体に形成する場合には、例えば、第5の実施の形態で示したスペーサ25により実現できる。
そして、スペーサの材質は、少なくとも非磁性体であることは必要であるが、更に絶縁体により構成されると電気的に安定・安全となり好ましい。この場合に、ゴムや樹脂などの金属よりも軽い材質で形成すると、モータ全体の軽量化が図れるのでより好ましい。
本発明によれば、一対のヨーク間にスペーサを介在させたため、そのスペーサによりヨーク間の距離が精度良く規定できる。よって、対向する極歯間の間隔も所望の状態に精度良く設定できる。さらに、スペーサの設置位置が、A相,B相の各コイルと極歯の間にしたため、スペーサが極歯の周囲に近接配置されるので、仮にヨークに荷重がかかったとしても、ヨークが変形して極歯の間隔が変更されることがない。よって、長期にわたり、寸法精度ひいてはモータ特性を所望の状態に維持することができる。
そして、スペーサ自体に位置決め構造を設けることにより、部品点数の削減を図ることができるとともに、位置決め構造をスペーサと一体的に作ることにより、高精度な位置決めをすることができる。
また、スペーサの形状を、1つの部材でA相のコイルと前記極歯の間と、B相のコイルと極歯の間の2箇所に位置するようにすることにより、部品点数の削減による組み立て作業の簡略化を図るばかりでなく、ヨークとの接触面積を増やすことで、強度のさらなる向上を図ることができる。更に、極歯の周囲を覆う面積を増やすことで、ゴミ等の進入を抑制できる。そして、スペーサを筒状にすることにより、上記2つの作用効果を最大にすることができる。さらにまた、コイルの外側にもスペーサを設けることにより、強度がさらに増す。
A相,B相の各コイルと、極歯の間に、スペーサを介在させることにより、たとえステッパモータの小型化・薄型化を図ったとしても、ヨーク間の間隔ひいては対向する極歯間の間隔がスペーサにより精度良く保持されるので、落下等の衝撃に強く、所望のモータ特性を得ることができる。
図2は、本発明の第1の実施の形態の分解斜視図を示している。本実施の形態では、上下一対のヨーク10,10′の中央が略円形に開口され、その開口された開口部10a,10a′の内周縁に沿って、櫛歯状の極歯11,11′が形成される。各極歯11,11′は、一対のヨーク10,10′を対向配置した際に、所望の距離をおいて交互に位置するようになる。そして、この極歯11,11′は、プレス加工によりヨーク10,10′と一体に形成される。
極歯11,11′で仕切られる空間内に、ロータ12が実装される。このロータ12は、極歯11,11′の平面に対し対向するように多極着磁された永久磁石を備えている。ロータ12の回転軸は、上下一対のヨーク10,10′の開口部10a,10a′よりも外部に突出し、図示省略する軸受けに挿入され、回転自在に支持される。これにより、本実施の形態のステッパモータは、クローポール型ステッピングモータを構成する。
また、A相,B相のコイル13は、ロータ12を挟んで左右両側に配置するように構成される。すなわち、コイル13は、コイル巻き線を巻きつけるためのコイルボビン13aを有している。そのコイルボビン13aのセンタ孔には磁気回路を構成するための磁性体の鉄芯13bをインサートしている。そして、ヨーク10,10′の両端には、コイルボビン13aにインサートされた鉄芯13bに対向する位置に、鉄芯圧入用孔部10b,10b′が設けられている。
これにより、ヨーク10,10′間の所定位置にコイル13を配置した状態でヨーク10,10′を組み合わせると、鉄芯圧入用孔部10b,10b′内に鉄芯13bが符合し、仮固定される。よって、ヨーク10,10′の鉄芯圧入用孔部10b,10b′や極歯11,11′は、プレス加工により精度良く所望の位置に形成することができるので、各コイル13と極歯11,11′の相対位置関係も精度良く構成できる。
ここで本発明では、上下のヨーク10,10′間に、非磁性体からなるスペーサ15を設ける。このスペーサ15の設置位置は、極歯11,11′と、A相,B相のコイル13の間とした。つまり、各コイル13とそれに近接する極歯11,11′の間にそれぞれ分離した2個のスペーサ15を設けた。このスペーサ15の側面は、極歯11,11′並びにコイル13の表面に沿って円弧状に窪むような形状とし、そのスペーサ15の上下面において、極歯11,11′と、A相,B相のコイル13の間の空間のできるだけ多くの部分に接触するとともに、極歯11,11′に近接するようにした。
さらに、スペーサ15の上下両面には、一方端に位置決め用ダボ15aを設け、他方端に固定用穴15bを設けている。そして、ヨーク10には、この位置決め用ダボ15aに対向する位置に位置決め用孔部10c,10c′を設けるとともに、固定用穴15bに対向する位置に貫通孔10d,10d′を設けている。これにより、ヨーク10,10′間の所定位置にスペーサ15を配置した状態でヨーク10,10′を組み合わせると、位置決め用ダボ15aが位置決め用孔部10c,10c′内に符合し、位置決めされる。このとき、固定用穴15bと貫通孔10d,10d′も軸心が一致するように調整される。この状態で、固定ねじ16を貫通孔10d並びに固定用穴15b内に挿入することにより、ねじ止め固定し、スペーサ15とヨーク10を一体化する。同様に、固定ねじ16′を貫通孔10d′並びにスペーサ15の下面に形成した固定用穴内に挿入することにより、ねじ止め固定し、スペーサ15とヨーク10′を一体化する。
この結果、上下一対のヨーク10,10′は、両者間にスペーサ15が介在した状態で連結され、しかも、ヨーク10,10′は、それぞれスペース15の上下面に面接触するため、上下一対のヨーク10,10′の離反距離は、スペーサ15の高さにより精度良く決定される。これにより、極歯11,11′間の距離も、所望の値に精度良く設定できる。しかも、極歯11,11′の近くにスペーサ15を配置したことにより、使用時において落下等してヨーク10,10′に大きな荷重がかかったとしても、ヨーク10,10′が変形することがなく、極歯11,11′間の距離も所望の状態を保持できる。その結果、磁気特性ひいてはモータ特性も所望の状態を維持できる。
上記した実施の形態では、スペーサ15を例えば金型を用いた樹脂の一体成型により形成することができ、これにより、位置決め用ダボ15aや固定用穴15bの位置並びに寸法形状も精度良く形成することができる。プレス加工によりヨーク10,10′に形成した位置決め用孔部10c,10c′並びに貫通孔10d,10d′の寸法・位置精度が良好にできるのはもちろんであり、これらからヨーク10,10′側とスペーサ15側の各部の相対位置関係も精度良く構成できる。
また、スペーサ15の位置決め構造は、上記した実施の形態に示すスペーサ15に一体形成した位置決め用ダボ15aに限ることはなく、例えば図3(a)に示すように、位置決めピン15cを設けることもできる。この位置決めピン15cは、例えばスペーサ15の製造時にインサートモールドによって一体に形成することにができ、係る方法によると精度良く位置出しを行うことができる。
さらにまた、図3(b)に示すように、位置決め用ダボ15aに替えて位置決め用凹部15dを設けても良い。この場合には、ヨーク10に形成した位置決め用孔部10c,10c′に替えて、突起を設けることになる。
また、上下ヨーク10の固定構造(機械的結合構造)として、上記した実施の形態では、固定ねじ(セルフタッピングねじ)16,16′を用いた例を示したが、本発明はこれに限ることはなく、例えば図4(a)に示すように、スペーサ15の固定用穴15bに替えてダボ19を一体的に形成し、そのダボ19を貫通孔10dより突出させ、その状態で突出したダボ19を加熱して溶融させることにより、図4(b)に示すように、溶けて潰れたダボ19により溶着固定するようにしてもよい。図示省略するが、下側も同様の構成をとることができる。
さらにまた、例えばスペーサ15の上面,下面の所定位置に接着たまりを設け、ヨーク10′をスペーサ15に接触させた状態でその接着たまりに接着剤を塗布することにより、ヨーク10′とスペーサ15を接着一体化することができる。もちろん、ヨーク10とスペーサ15との間も、同様の構成をとることにより接着一体化することができる。また、接着剤ではなく、溶接によって固定することもできる。なお、機械的結合構造は、上記した説明では、上下のヨーク10,10′の両方とも同一構造をとるようにしたが、両側で異ならせてももちろん良い。
図6は、本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態は、第1の実施の形態を基本とし、スペーサの形状を変えている。すなわち、第1の実施の形態では、スペーサ15を2個用意し、A相のコイル13と極歯11,11′の間と、B相のコイル13と極歯11,11′の間のそれぞれの箇所に対して別々に設置するようにしたが、本実施の形態では、1個のスペーサ17にてそれぞれの箇所に設置するようにした。
具体的には、筒状に形成し、中央の貫通孔17cの内径を極歯11,11′周りの外形よりも一回り大きく設定し、極歯11,11′の周囲全体をスペーサ17で覆うことができるようになる。係る構成をとることにより、スペーサ17が極歯11,11′の全周囲近傍に位置することになり、ヨーク10,10′との接続部分が増し、強度がさらに向上する。これにより、より強固となり、変形を防止できる。
さらに、極歯11,11′の保護(外部からの進入物があたり、変形することを未然に防止することなど)を図るとともに、ロータ12にごみが付着することを可及的に抑制できる。よって、より信頼性の高いステッパモータを構成することができる。
なお、このスペーサ17とヨーク10,10′との結合構造としては、第1の実施の形態と同様に、スペーサ17の上下両面の所定位置に、位置決め用ダボ17aと、固定用穴17bを設け、位置決め用ダボ17aをヨーク10,10′に設けた位置決め用孔部10c,10c′に符合させて位置決めするとともに、貫通孔10dと固定用穴17bの軸心を一致させた状態で固定ねじ16,16′でねじ止め固定する構成を取ることができる。なお、その他の構成並びに作用効果は、上記した第1の実施の形態と同様であるので、対応する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
また、この第2の実施の形態においても、上記した第1の実施の形態で説明した各種の変形例を適用することができるのはいうまでもない。そして、ヨーク10,10′の機械的結合構造としては、図7に示すように、リベット18を用いて固定するようにすることもできる。すなわち、固定用穴17bに替えて、上下に貫通する固定用貫通孔17b′を設け、貫通孔10d,10d′並びに固定用貫通孔17b′内を、一端側からリベット18を挿入し、リベット18の先端を他端側に突出させるとともに、その突出した部分を潰すことにより固定できる。もちろん、係るリベット18を用いた機械的結合構造は、第1の実施の形態のように、2つのスペーサ15を用いた構成にも適用できる。
図8は、本発明の第3の実施の形態を示している。本実施の形態では、第2の実施の形態における筒状のスペーサ17の一部を切除し、平面形状が略U字状に形成したスペーサ20を用いている。換言すると、本実施の形態のスペーサ20は、第1の実施の形態における2つのスペーサ15,15を一端側で連結した形状ともいえる。
そして、スペーサ20の内周面の寸法を、極歯11,11′周りの外形寸法よりも一回り大きく設定し、極歯11,11′の半周以上をスペーサ20で覆うことができるようになる。係る構成をとることにより、第1の実施の形態に比べるとスペーサ20とヨーク10,10′との接続部分が増し、強度がさらに向上し、より強固となってヨーク10,10′の変形を防止できる。さらに、極歯11,11′の保護(外部からの進入物があたり、変形することを未然に防止することなど)を図るとともに、ロータ12にごみが付着することを可及的に抑制できる。よって、より信頼性の高いステッパモータを構成することができる。
さらに、このスペーサ20とヨーク10,10′との結合構造としては、第1,第2の実施の形態と同様に、スペーサ20の上下両面の所定位置に、位置決め用ダボ20aと、固定用穴20bを設け、位置決め用ダボ20aをヨーク10,10′に設けた位置決め用孔部10c,10c′に符合させて位置決めするとともに、貫通孔10dと固定用穴20bの軸心を一致させた状態で固定ねじ16,16′でねじ止め固定する構成を取ることができる。なお、その他の構成並びに作用効果は、上記した第1,第2の実施の形態と同様であるので、対応する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。さらに、上記した各実施の形態における変形例も、本実施の形態に適用できるのはもちろんである。
図9は、本発明の第4の実施の形態を示している。本実施の形態では、第2の実施の形態を基本構成とし、A相,B相のコイル13の外側(極歯11,11′と非対向側)の近傍位置にも、補助スペーサ22を設けた。この補助スペーサ22は、円弧状の平面形状からなり、その上下両面がヨーク10,10′に面接触され、各種の結合構造により、補助スペーサ22とヨーク10,10′とが一体化される。
係る構成をとることにより、さらにヨーク10,10′の強度がさらに向上し、外部から荷重がかかってもヨーク10,10′が変形するのを可及的に抑制できる。よって、より信頼性の高いステッパモータを構成することができる。なお、その他の構成並びに作用効果は、上記した第1,第2の実施の形態と同様であるので、対応する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。さらに、上記した各実施の形態における変形例も、本実施の形態に適用できるのはもちろんである。
図10は、本発明の第5の実施の形態を示している。本実施の形態では、上記した第4の実施の形態と同様に、コイル13の外側近傍にもスペーサを設けるようにしたものであり、スペーサ17と2個の補助スペーサ22を一体に形成したスペーサ25を用いるようにした。
このスペーサ25は、中央に極歯11,11′並びにロータ12を挿入配置するための貫通孔25cを備えるとともに、その貫通孔25cの左右両側にコイル用貫通孔25dを設け、係るコイル用貫通孔25d内にそれぞれA相,B相のコイル13を挿入配置するようにした。
係る構成をとると、コイル13の周辺におけるヨーク10,10′の強度がさらに向上し、荷重に対する耐力がさらに増すので、例えば、このステッパモータを携帯電話等に実装した場合において、携帯電話等の落下時の衝撃にもより確実に耐えることができる。さらに、第4の実施の形態のように補助スペーサ22を別途設けた場合には、補助スペーサの固定・結合構造を設ける必要があるが、本実施の形態では、補助スペーサ22に対応する機能部分は、1個のスペーサ25に組み込まれているので、ヨーク10,10′との結合も、簡略化できる。
すなわち、スペーサ25の上下両面の所定位置に、位置決め用ダボ25aと、固定用穴25bを設け、位置決め用ダボ25aをヨーク10,10′に設けた位置決め用孔部10c,10c′に符合させて位置決めするとともに、貫通孔10dと固定用穴25bの軸心を一致させた状態で固定ねじ16,16′でねじ止め固定する構成を取ることができる。なお、その他の構成並びに作用効果は、上記した各実施の形態と同様であるので、対応する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。さらに、上記した各実施の形態における変形例も、本実施の形態に適用できるのはもちろんである。
また、上記した各実施の形態におけるスペーサの材質として、非磁性の絶縁体で構成すると良い。このとき、例えば、金属より軽いプラスチック,ゴム等の樹脂材料にすることで、軽量化を図るとともに落下時の衝撃を小さくすることができるので好ましい。また、電気回路的にも特性に影響を与えないですむ。
また、ヨーク10,10′は、図示されていないがモータ取り付けフランジ等に固定された後、図11のようにA相側,B相側に切断し、磁路の回り込みを防ぐ構成にすることで特性向上を図ることができる。図12のように、ヨークを切断するのでなく狭くしても構わない。さらに、図11,図12に示した例では、連結部分の両側を切断或いは幅を狭くするようにしたが、片側のみ係る処理を行なっても良い。また、一方を切断するとともに他方の幅を狭くするようにしても良い。さらにまた、図11,図12に示した例は、第1の実施の形態を基本としたが、他の実施の形態並びに各種変形例に対しても適用できるのはもちろんである。
従来例を示す分解斜視図である。 本発明に係るステッパモータの第1の実施の形態を示す分解斜視図である。 スペーサの変形例を示す図である。 スペーサとヨークの結合構造の一例を示す図である。 スペーサとヨークの結合構造の一例を示す図である。 本発明に係るステッパモータの第2の実施の形態を示す分解斜視図である。 本発明に係るステッパモータの第2の実施の形態の変形例を示す分解斜視図である。 本発明に係るステッパモータの第3の実施の形態を示す分解斜視図である。 本発明に係るステッパモータの第4の実施の形態を示す分解斜視図である。 本発明に係るステッパモータの第5の実施の形態を示す分解斜視図である。 本発明に係るステッパモータの変形例を示す分解斜視図である。 本発明に係るステッパモータの変形例を示す分解斜視図である。
符号の説明
10,10′ ヨーク
10a,10a′ 開口部
10b,10b′ 鉄芯圧入用孔部
10c,10c′ 位置決め用孔部
10d,10d′ 貫通孔
11,11 極歯
12 ロータ
13 コイル
13a コイルボビン
13b 鉄芯
15 スペーサ
15a 位置決め用ダボ
15b 固定用穴
15c 位置決めピン
15d 位置決め用凹部
16,16′ 固定ねじ
17 スペーサ
17a 位置決め用ダボ
17b 固定用穴
17b′ 固定用貫通孔
17c 貫通孔
18 リベット
19 ダボ
20 スペーサ
20a 位置決め用ダボ
20b 固定用穴
22 補助スペーサ
25 スペーサ
25a 位置決め用ダボ
25b 固定用穴
25c 貫通孔
25d コイル用貫通孔

Claims (7)

  1. 櫛歯状の極歯が対向するように配置された一対のヨークと、
    その極歯平面に対し対向するように多極着磁された永久磁石を装着したロータと、
    前記一対のヨーク間であって、前記ロータを挟んで両側に配置されたA相,B相のコイルとを備えたステッパモータにおいて、
    前記一対のヨーク間に挟まれるように非磁性のスペーサを配置することにより前記一対のヨークの間隔を規定するようにし、
    前記スペーサの設置位置を、少なくとも前記A相のコイルと前記極歯の間、並びに前記B相のコイルと前記極歯の間としたことを特徴とするステッパモータ。
  2. 前記スペーサに、前記ヨークに対する相対位置を規定する位置決め構造を設けたことを特徴とする請求項1に記載のステッパモータ。
  3. 前記スペーサは、機械的結合手段により前記ヨークに固定されるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のステッパモータ。
  4. 前記スペーサは、1つの部材で前記A相のコイルと前記極歯の間と、前記B相のコイルと前記極歯の間の2箇所に位置するように形成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のステッパモータ。
  5. 前記スペーサは、筒状に形成され、前記極歯の周囲の全体を覆うようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のステッパモータ。
  6. 前記A相,B相のコイルの前記極歯の対向しない外周側に、スペーサを設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のステッパモータ。
  7. 前記スペーサは、絶縁体により構成されたことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のステッパモータ。
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