JP2006085555A - 信号処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 故障が検出された回路からリコンフィギュアラブル回路上に構築した代替回路への置換を速やかに実行可能な信号処理システムを提供する。
【解決手段】 複数設けられた信号処理装置の中から対象装置Mを選択し、この対象装置Mの検査のために、サポートECU3のリコンフィギュアラブル回路部31上に検査回路Kを構築する。検査回路Kは、二つの検査ブロックKB(KB1,KB2)からなり、これら検査ブロックKB1,KB2は、いずれも対象装置Mの既存回路部11と同等の機能を有する疑似回路からなる。対象装置Mから取得したログデータと、そのログデータに従って検査回路Kを動作させることで得られたデータとを比較することで、既存回路部11を構成する機能ブロックF(F1,F2,…)のいずれかが故障であると判定されると、検査回路Kの一部を代替回路Dとして、故障した機能ブロックFを代替回路Dで置換する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ネットワークを介して相互接続された複数の信号処理装置からなり、該信号処理装置の少なくとも一つに、回路の再構成が可能なリコンフィギュアラブル回路を設けた信号処理システムに関する。
従来より、ダウンロードされたハードウェアデータに従って回路構成が規定されるプログラマブルロジックデバイス等からなるリコンフィギュアラブル回路を利用した装置が知られている。
これらの装置では、それぞれが異なった機能を実現する複数の信号処理装置(回路)以外に、リコンフィギュアラブル回路からなる予備装置が設けられ、信号処理装置の故障を検出すると、予備装置のリコンフィギュアラブル回路を再構成することにより、その故障した信号処理装置の機能の全部又は一部を実現する代替回路を生成し、故障した信号処理装置を代替回路に置換することで、自己修復機能やフェールセーフ機能を実現するようにされている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開平8−44581号公報 特開2000−81991号公報
しかし、これらの装置では、信号処理装置の故障が検出されてから、予備装置のリコンフィギュアラブル回路の再構成(代替回路の生成)を行うため、回路の再構成に要する時間の間、故障が検出された信号処理装置の機能を利用することができないという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するために、故障が検出された回路からリコンフィギュアラブル回路上に構築した代替回路への置換を速やかに実行可能な信号処理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた第一発明の信号処理システムは、ネットワークを介して相互接続された複数の信号処理装置からなり、これら信号処理装置の少なくとも一つに、回路の再構成が可能なリコンフィギュアラブル回路が設けられている。
そして、検査回路構成手段が、信号処理装置のいずれかを対象装置として選択し、この対象装置を予め設定された機能ブロック毎に模擬した疑似回路を少なくとも含んだ検査回路を、リコンフィギュアラブル回路上に構成し、検査データ取得手段が、対象装置から機能ブロック毎の入出力データを検査データとして取得する。
すると、これら検査回路構成手段が構成した検査回路、及び検査データ取得手段が取得した検査データを用いて、異常判定手段が、対象装置の検査を実行することにより、対象装置の異常を機能ブロック毎に判定する。
更に、回路置換手段は、異常判定手段にて異常があると判定された機能ブロックを異常機能ブロック、この異常機能ブロックと同等の機能を有する疑似回路の部位を代替回路として、異常機能ブロックを代替回路に置換する。
このように本発明の信号処理システムによれば、対象装置の検査のためにリコンフィギュアラブル回路上に構成された疑似回路の一部を、そのまま代替回路として用いるため、異常が検出された時には、リコンフィギュアラブル回路の再構成に要する時間を待つことなく、直ちに異常機能ブロックを代替回路に置換することができる。その結果、異常が検出された信号処理装置の機能を使用できない期間を最小限に抑えることができる。
また、本発明の信号処理システムによれば、検査回路はリコンフィギュアラブル回路を再構成することで生成され、信号処理装置毎に専用の検査回路を設ける必要がないため、システム規模を小さく抑えることができる。更に、代替回路への置換は、信号処理装置単位ではなく、これを分割した機能ブロック単位で行われるため、異常機能ブロックの代わりとなる代替回路によってリコンフィギュアラブル回路が必要以上に占有されてしまうことがなく、限られたリコンフィギュアラブル回路を有効に利用することができる。
なお、回路置換手段は、一度の異常判定で、その機能ブロックを代替回路に置換するように構成してもよいが、その異常がノイズなどに基づく単発的なものである場合も考えられるため、継続的に異常と判定された場合にのみ代替回路に置換するように構成してもよい。この場合、ノイズ等に基づく誤判定による代替回路への無用な置換が行われることを防止できる。
次に、第二発明の信号処理システムは、ネットワークを介して相互接続された複数の信号処理装置からなり、該信号処理装置の少なくとも一つに、回路の再構成が可能なリコンフィギュアラブル回路が設けられている。
そして、検査回路構成手段が、信号処理装置のいずれかを対象装置として選択し、この対象装置の動作を予め設定された機能ブロック毎に検査するための検査回路(第二発明では必ずしも疑似回路が含まれている必要はない)を、リコンフィギュアラブル回路上に構成し、検査データ取得手段が、対象装置を構成する各機能ブロックの入出力データを検査データとして取得する。
すると、これら検査回路構成手段が構成した検査回路、及び検査データ取得手段が取得した検査データを用いて、異常判定手段が、対象装置の検査を実行することにより、対象装置の異常を機能ブロック毎に判定する。
更に、代替回路構成手段が、異常判定手段にて異常があると判定された機能ブロックを異常機能ブロックとして、その異常機能ブロックと同等の機能を有する代替回路を、リコンフィギュアラブル回路上に構成し、回路置換手段が、代替回路構成手段により代替回路が構成された異常機能ブロックが、前記判定手段にて継続的に異常であると判定された場合に、その異常機能ブロックを代替回路に置換する。
このように本発明の信号処理システムによれば、異常判定手段によりある機能ブロックが異常であると判定された時に、その機能ブロック(異常機能ブロック)は故障した可能性があるものとして、その異常機能ブロックの代替回路が構成される。その後、異常機能ブロックが継続的に異常であると判定された時には、異常機能ブロックの故障が確認されたものとして、直ちに異常機能ブロックは代替回路に置換されることになる。
その結果、本発明によれば、ノイズ等に基づく誤判定による代替回路への無用な置換が行われることを確実に防止できるだけでなく、故障が確認された時には直ちに代替回路に置換されるため、故障した信号処理装置の機能を使用できない期間を必要最小限に抑えることができる。
また、第一発明と同様に、信号処理装置毎に専用の検査回路を設ける必要がないため、システム規模を小さく抑えることができると共に、異常機能ブロックの代わりとなる代替回路によってリコンフィギュアラブル回路が必要以上に占有されてしまうことがなく、限られたリコンフィギュアラブル回路を有効に利用することができる。
ところで、代替回路が、対象装置とは異なる信号処理装置のリコンフィギュアラブル回路上に構成されている場合、異常機能ブロックから代替回路への置換が行われると、代替回路との間で入出力される信号の遅延が増大する等の物理的な制約によって機能(処理速度等)が制限される可能性が考えられる。
そこで、第二発明の信号処理システムにおいて、対象装置がリコンフィギュアラブル回路を備えている場合、代替回路構成手段は、対象装置のリコンフィギュアラブル回路上に代替回路を構成することが望ましい。これにより、代替回路への置換によって生じる物理的な制約、ひいては機能低下を最小限に抑えることができる。
また、第一及び第二発明の信号処理システムにおいて、異常判定手段にて異常があるとの判定がなされた場合、必ずしも信号処理装置の異常であるとは限らず、検査回路の異常、ひいては検査回路が構成されたリコンフィギュアラブル回路の異常である可能性もある。
そこで、検査回路構成手段が構成する検査回路は、同等の検査を実行する複数の検査ブロックからなり、異常判定手段は、検査ブロックのそれぞれについて検査を実行した結果に基づいて、対象装置の異常であるか、検査回路が構成されたリコンフィギュアラブル回路の異常であるかを判別することが望ましい。
この場合、例えば、検査ブロックが二つ以上ある場合、各検査ブロックに基づく判定結果の一致,不一致により、検査回路の異常の有無を判別することができ、また、検査ブロックが三つ以上ある場合、各検査ブロックに基づく判定結果がばらついた時には、その多数決により、正しい判定結果を得ることができるため、当該システムの信頼性を向上させることができる。
また、異常判定手段によって検査回路の異常であるとされた場合、検査回路構成手段は、異常があるとされた検査回路の構成に用いられたリコンフィギュアラブル回路上の領域の使用を禁止して、それ以外の領域に検査回路を構成することが望ましい。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明が適用された第1実施形態の車両用信号処理システムの構成を表すブロック図である。
図1に示すように、本実施例の車両用信号処理システムは、外部装置との通信を行うための信号処理装置(通信機器)M11,M12,…が接続された通信系ネットワークN1と、各種情報提供(情報表示、再生等)を行うための信号処理装置(情報機器)M21,M22,…が接続されたAVC系ネットワークN2と、車体に関わる制御を実行するための信号処理装置(ボディ系ECU)M31,M32,…が接続されたボディ系ネットワークN3と、車両の走行に関わる制御を実行するための信号処理装置(制御系ECU)M41,M42,…が接続された制御系ネットワークN4と、バックアップ等のために設けられた信号処理装置(サポートECU)3が接続された予備系ネットワークN5と、各ネットワークN1〜N5間の通信を仲介して、ネットワークN1〜N5と共に車載LANを構成するゲートウェイECU5と、車載LAN(ネットワークN1〜N5)に接続された信号処理装置にて利用される様々な情報を、ゲートウェイECU5を介して提供するサーバ7とを備えている。
また、ネットワークN1〜N4に接続された信号処理装置M(M11,M12,…,M21,M22,…,M31,M32,…,M41,M42,…)は、それぞれサポートECU3と直結する専用線(図中では専用線群9として示す)を備えている。
なお、信号処理装置(通信機器)M11,M12,…の例として、具体的には、VICSから提供される道路交通情報を受信するためのVICS無線機、電話回線を介して外部装置との通信を行うための電話用無線機、ETC基地局との通信を行うためのETC無線機、テレビ放送信号やラジオ放送信号を受信するためのテレビ・ラジオ受信機等がある。
信号処理装置(情報機器)M21,M21,…の例として、具体的には、現在位置周辺の地図表示、経路設定,経路案内などを行うためのナビゲーション装置、テレビ,ラジオ,DVD等の各種オーディオ装置、ETC無線機を介して課金制御を行うETC装置等がある。
信号処理装置(ボディ系ECU)M31,M32,…の例として、具体的には、コントロールパネルに設けられた表示部等に車両の各種状態を表示する制御を行うメータECU、車両の盗難防止に関わる制御を行う盗難防止ECU、エアコンを制御するエアコンECU等がある。
信号処理装置(制御系ECU)M41,M42,…の例として、具体的には、エンジンを制御するエンジンECU、自動変速機を制御するECT・ECU、車両の姿勢制御及び制動制御を行うVSC・ECU、車両を先行車両に追従させたり一定速度で走行させるオートクルーズ制御を行うACC・ECU等がある。
ここで、図2(a)は、信号処理装置Mの一般的な構成を模式的に示したブロック図である。図2(a)に示すように、信号処理装置Mは、ターゲットTの駆動等、自装置が果たすべき機能を実現するために設けられた既存回路部11と、車載LAN,専用線を介した信号の入出力や、既存回路部11の動作を監視・制御する制御・I/F部13とからなる。
そして、既存回路部11は、複数の機能ブロックF(F1,F2,…)と、機能ブロックFへの入力信号として、前段の回路(ターゲットTや機能ブロックF)から供給される信号、又は制御・I/F部13から供給される信号のいずれかを、制御・I/F部13からの選択信号に従って択一的に供給するセレクタS(S1,S2,…)とからなる。また、既存回路部11は、機能ブロックF間の入出力信号、機能ブロックFとターゲットTとの間の入出力信号、及び各機能ブロックFの内部信号の一部を、モニタ信号として制御・I/F部13に供給するように構成されている。
つまり、既存回路部11は、図3に示すように、セレクタSを操作して、特定の機能ブロックFの入出力信号を制御・I/F部13に迂回させることにより、任意の機能ブロックFを切り離して動作させることができるようにされている。
なお、図3において、(a)は、通常時の入出力信号の流れ、(b)は、機能ブロックF1を切り離した時の入出力信号の流れ、(c)は、機能ブロックF2を切り離した時の入出力信号の流れを示した説明図であり、使用する信号線が太い実線で示され、切り離された機能ブロックや未使用の信号線が点線で示されている。また、図3では、図面を見易くするために、選択信号、内部信号が省略されている。
また、既存回路部11における各機能ブロックF間の接続関係は、図2,3に示したように、前段の機能ブロックFから供給された信号を処理して後段の機能ブロックFに供給するといった直列的な接続関係に限られるものではなく、図4(a)に示すように、互いに独立した動作をする並列的な接続関係である場合もあるし、図4(b)に示すように、並列的な接続関係と直列的な接続関係の両者が混在したものである場合もある。また、既存回路部11を構成する機能ブロックFの数は、2個や3個に限らず、1個の場合や4個以上の場合もある。更に、機能ブロックFの数や接続関係は、信号処理装置M毎に異なっていてもよい。
そして、例えば、信号処理装置Mがエンジン制御ECUである場合、既存回路部11を構成する機能ブロックFは、燃料噴射制御、点火制御、回転制御を実行する三つの機能ブロックからなり、これらは並列的に接続されることが考えられる。
一方、制御・I/F部13は、CPU,ROM,RAM,I/O回路を備えた周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、車載LANを介して通信を行うためのLANコントローラや、既存回路部11から供給されるモニタ信号がアナログ信号である場合に、これをサンプリングするためのAD変換器、専用線群9を介して信号を入出力するための送受信回路を少なくとも備えている。
そして、制御・I/F部13のCPUは、一定時間毎にモニタ信号をサンプリングしたデータをログデータとしてRAMに記憶するデータ収集処理、及びサポートECU3からの要求に応じて、RAMに記憶されているログデータを、車載LAN又は専用線群9を介してサポートECU3に提供するログデータ提供処理を少なくとも実行するように構成されている。
次に、サポートECU3は、図2(b)に示すように、FPGA(Field Programmable Gate Array )やFPAA(Field Programmable Analog Array )等で構成されたリコンフィギュアラブル回路部31と、リコンフィギュアラブル回路部31の再構成や、リコンフィギュアラブル回路部31上に構成された回路と信号処理装置Mとが専用線群9や車載LANを介して行う信号の入出力等を制御する制御・I/F部33とからなる。
なお、FPGAは、複数の論理セルで構成され、プログラミングによってこれら論理セルを組み合わせることで、各種回路機能を実現できるように構成された集積回路であり、FPAAは、再構成可能な回路要素として、アナログのオペアンプ、抵抗、コンデンサなどで構成され、指定するデータに応じてアナログ回路を再構成可能な集積回路である。
また、サポートECU3の制御・I/F部33は、信号処理装置Mの制御・I/F部13と同様に、CPU,ROM,RAM,I/O回路を備えた周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、車載LANを介して通信を行うためのLANコントローラや、リコンフィギュアラブル回路部31から供給される信号がアナログ信号である場合にこれをサンプリングするためのAD変換器、専用線群9を介して信号を入出力するための送受信回路を少なくとも備えている。
なお、制御・I/F部33のROMには、リコンフィギュアラブル回路部31上に、信号処理装置Mの既存回路部11と同等の機能を有する疑似回路を、機能ブロック単位で構成するためのハードウェアデータが少なくとも記憶されている。
また、制御・I/F部33のCPUは、リコンフィギュアラブル回路部31を利用して、信号処理装置Mの検査及びバックアップを行う検査・バックアップ処理を少なくとも実行するように構成されている。
この検査・バックアップ処理の詳細を、図5に示すフローチャートに沿って説明する。なお、本処理は、サポートECU3の起動後、繰り返し実行される。
図5に示すように、本処理が起動すると、まず、ネットワークN1〜N4に接続された信号処理装置Mの中から、検査の対象となる対象装置Mを選択する(S110)。この時、全ての信号処理装置Mが同じ頻度で選択されるようにしてもよいし、各信号処理装置Mに優先度を割り当て、優先度の高い信号処理装置Mほど高い頻度で選択されるようにしてもよい。
次に、選択した対象装置Mについての検査回路Kを、リコンフィギュアラブル回路31上に構築する(S120)と共に、選択した対象装置Mからログデータを取得する(S130)。
なお、リコンフィギュアラブル回路部31上に構築する検査回路Kは、図7(a)に示すように、二つの検査ブロックKB(KB1,KB2)からなり、これら検査ブロックKB1,KB2は、いずれも対象装置Mの既存回路部11と同等の機能を有する疑似回路からなる。即ち、対象装置Mの既存回路部11の構成が、図2(a)に示した構成を有する場合、検査ブロックKB1,KB2は、既存回路部11と同様に、複数の機能ブロックKF(KF1,KF2,…)や、機能ブロックKFへの入力信号として、前段の回路から供給される信号、又は制御・I/F部33から供給される信号のいずれかを、制御・I/F部33からの選択信号に従って択一的に供給するセレクタKS(KS1,KS2,…)を備えている。また、検査回路Kは、対象装置Mの既存回路部11が制御・I/F部13に供給するモニタ信号と同等の信号(一部のみ図示)を、制御・I/F部33に供給するように構成される。
また、対象装置Mから取得するログデータは、図8に示すように、前回検査対象となってから、今回検査対象となるまでの間に収集された全てのログデータを対象とする。
次に、S130にて取得したログデータの中から、検査に使用する検査データを選択する(S140)。ここでは、取得したログデータを時間的に最も古いものから順番に選択する。
このS140にて選択された検査データを用いて、リコンフィギュアラブル回路部31上の検査回路Kを作動させ、検査ブロックKB1,KB2のそれぞれから、既存回路部11のモニタ信号に対応する信号を検査結果データとして取得し(S150)、その検査結果データと、S140にて選択した検査データとに基づいて、対象装置の異常の有無を判定する判定処理を実行する(S160)。
そして、検査に使用すべきログデータ、即ち未処理の検査データが存在するか否かを判断し(S170)、存在すれば、S140に戻ってS140〜S160の処理を繰り返し、未処理の検査データが存在しなければ、本処理を終了する。
なお、個々の検査データ(ログデータ)に対する処理(S160,S170)は、図8に示すように、ログデータのサンプリング間隔より短い時間間隔で実行される。つまり、サポートECU3では、全ての信号処理装置Mの検査を時分割処理で実行するにも関わらず、他の信号処理装置Mの検査が行われている間に収集された全てのログデータを、検査データとして使用できるようにされている。
次に、S160にて実行する判定処理の詳細を、図6に示すフローチャートに沿って説明する。但し、本処理は、各機能ブロックF毎に実行され、この判定対象となる機能ブロックを、以下では判定対象機能ブロックと称する。
まず、検査データのうち、判定対象機能ブロックFに関するデータ(以下「対象装置データ」と称する。)と、検査結果データのうち、判定対象機能ブロックFに対応する機能ブロックKFに関する各検査ブロックKB1,KB2のデータ(以下「検査ブロックデータと称する。)とを比較し、これら三つのデータのうち、いずれか一つだけが異なる結果であるか否かを判断する(S200)。
いずれか一つだけが異なる結果である場合は、他とは相異するデータが対象装置データであるか否かを判断し(S210)、対象装置データである場合、その相異は継続的なものであるか否かを判断する(S220)。具体的には、過去、予め設定された一定期間内(規定個の検査データ)のうち、予め設定された比率以上の割合で同様の相異が検出された場合に、継続的な相異であると判断する。
そして、S220にて否定判定された場合、即ち、継続的な相異であるとは判断できない場合は、異常が検出されたことを通知する異常通知のみを行って(S230)本処理を終了する。一方、S220にて肯定判定された場合、即ち、継続的な相異であると判定された場合は、判定対象機能ブロックFが故障したことを通知する故障通知を行い(S240)、更に、図7(b)に示すように、リコンフィギュアラブル回路31上に構成されている検査ブロックKB1,KB2のいずれか一方から、判定対象機能ブロックFに対応する機能ブロックKFを代替回路Dとして抽出し、判定対象機能ブロック(即ち、異常機能ブロック)Fをこの代替回路Dに置き換えて(S250)、本処理を終了する。
具体的には、機能ブロックF1が故障であると判定されたとすると、セレクタS1を操作することで機能ブロックF1を他の機能ブロックF2から切り離し、機能ブロックF1への入力信号が、専用線群9を介して代替回路D(即ち、機能ブロックKF1)に入力され、且つ代替回路Dからの出力信号が、専用線群9を介して機能ブロックF1の出力信号の代わりに、機能ブロックF2に入力されるように、セレクタS1や制御・I/F部13,33に設けられた専用線群9用の送受信回路を設定する。
一方、先のS210にて、他とは相異するデータが対象装置データではなく、検査ブロックデータのいずれか一方であると判定された場合、S220と同様に、その相異は継続的なものであるか否かを判断する(S260)。
このS260にて、否定判定された場合、即ち、継続的な相異であるとは判定できない場合は、そのまま本処理を終了し、一方、肯定判定された場合、即ち、継続的な相異であると判定された場合は、相異するデータを出力する検査ブロックKB、ひいてはその検査ブロックKBが構築されているリコンフィギュアラブル回路部31の領域に異常があるものとして、その異常があるとされた一方の検査ブロックKBを消去すると共に、リコンフィギュアラブル回路部33上の空き領域に、代わりとなる検査ブロックKBを再構築して(S270)、本処理を終了する。
また、先のS200にて否定判定された場合、今度は、三つのデータが全て異なっているか否かを判断し(S280)、肯定判定された場合、即ち、三つのデータが全て異なっている場合は、対象装置M及び検査ブロックKB1,KB2のいずれが、異常であるか判定できないため、単に、故障の可能性があることを示す通知のみを行って(S290)、本処理を終了する。一方、S280にて否定判定された場合、即ち、三つのデータが全て一致している場合は、対象装置M及び検査ブロックKB1,KB2はいずれも正常に動作しているものとして、そのまま本処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の車両用信号処理システムにおいては、対象装置Mの検査のためにサポートECU3のリコンフィギュアラブル回路部31上に構成された検査回路Kの一部を、そのまま代替回路Dとして用いている。このため、対象装置Mの機能ブロックFが故障であると判定された時には、直ちに、その機能ブロックFを代替回路Dにて置換することができ、対象装置(異常が検出された信号処理装置)Mの機能を使用できない期間を最小限に抑えることができる。
また、本実施形態の車両用信号処理システムによれば、検査回路Kはリコンフィギュアラブル回路部31を再構成することで生成され、信号処理装置M毎に専用の検査回路Kを設ける必要がないため、システム規模を小さく抑えることができる。更に、代替回路Dへの置換は、信号処理装置M単位ではなく、これを分割した機能ブロックF単位で行われるため、置換された代替回路Dによってリコンフィギュアラブル回路部31が必要以上に占有されてしまうことがなく、限られたリコンフィギュアラブル回路部31を有効に利用することができる。
また、本実施形態の車両用信号処理システムによれば、検査回路Kを二つの検査ブロックKB1,KB2にて構成し、これら検査ブロックKB1,KB2及び対象装置Mから得られる三つのデータに基づいて、対象装置Mの異常であるか、検査ブロックKB1,KB2の異常であるかを判別するようにされている。しかも、検査ブロックKBi(i=1,2)に異常が検出された場合は、リコンフィギュアラブル回路部31の空き領域に、代わりの検査ブロックKBiを再構築するようにされている。従って、検査回路Kの異常によって、対象装置が異常であると誤判定されることを防止でき、信頼性の高い判定を行うことができる。
なお、本実施形態において、S110,S120が検査回路構成手段、S130が検査データ取得手段、S150,S200〜S220が異常判定手段、S250が回路置換手段に相当する。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
本実施形態の車両用信号処理システムは、判定処理の内容が一部異なる以外は、第1実施形態と全く同様であるため、この相異する部分を中心に説明する。
本実施形態の車両用信号処理システムでは、図9に示すように、判定処理にS235が追加されている。
つまり、対象装置データ(対象装置Mの検査データ)が、検査ブロックデータ(検査ブロックKB1,KB2の検査結果データ)と相異しているが、その相異が継続的のものであるとは判定できない場合(S220:YES)に、異常通知(S230)を行うだけでなく、図10に示すように、リコンフィギュアラブル回路部31の空き領域に、判定対象機能ブロックF(図ではF1)と同等の機能を有する擬似回路からなる代替回路Dを構築する(S235)。
そして、上記相異が継続的なものであると判定された場合(S220:YES)に、故障通知(S240)と共に実行されるS250では、判定対象機能ブロックFをS235にて構築した代替回路Dに置換する。
以上説明したように、本実施形態の車両用信号処理システムによれば、検査回路Kの一部を代替回路Dとするのではなく、検査回路Kとは別に代替回路Dを構築するようにされている。しかも、その代替回路Dは、判定対象機能ブロックFの異常が最初に検出された時に構築され、その後、故障(継続的な異常)が確認された時には、その判定対象機能ブロック(即ち異常機能ブロック)Fと直ちに置換することができるため、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態において、S235が代替回路構成手段に相当する。
また、本実施形態では、検査回路K(即ち、検査ブロックBK1,BK2)の一部を代替回路Dとして用いるわけではないため、検査ブロックBK1,BK2は、代替回路Dとして使用可能な擬似回路である必要はなく、例えば、検査データが許容範囲内のものである否かを判定することで検査データの正当性を診断する診断回路のようなものであってもよい。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
本実施形態の車両用信号処理システムは、ネットワークN1〜N4に接続される信号処理装置Mの構成と、判定処理のS235及びS250の処理が異なる以外は、第2実施形態のものと全く同様であるため、この相異する部分を中心に説明する。
本実施形態の車両用信号処理システムでは、信号処理装置Mの一部又は全部が、図11(a)に示すように、既存回路部11,制御・I/F部13に加えて、サポートECU3に設けられたものと同様のリコンフィギュアラブル回路部15を備えている。
そして、判定処理のS235では、対象装置Mがリコンフィギュアラブル回路部15を備えている場合には、図11(b)に示すように、代替回路Dを、サポートECU3のリコンフィギュアラブル回路部31にではなく、対象装置Mのリコンフィギュアラブル回路部15上に構築する。
また、判定処理のS250では、故障と判定された判定対象機能ブロック(異常機能ブロック)Fを、対象装置Mのリコンフィギュアラブル回路部15上に構築された代替回路Dに置換する。
このように本実施形態の車両用信号処理システムによれば、第2実施形態のもとのは、代替回路Dの構築先が異なるだけであり、従って、第2実施形態のものと同様の効果を得ることができる。
しかも、本実施形態の車両用信号処理システムでは、対象装置M上に代替回路Dが存在するため、サポートECU3上に代替回路Dが存在する場合と比較して、専用線群9を介して接続されることによる信号の遅延など、代替回路Dへの置換によって生じる物理的な制約、ひいては機能低下を最小限に抑えることができる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。
本実施形態の車両用信号処理システムは、S120にて構築される検査回路Kの構成、及びS160にて実行される判定処理の内容が異なる以外は、第1実施形態のものと同様であるため、この相異する部分を中心に説明する。
本実施形態の車両用信号処理システムにおいて、S120にてサポートECU3のリコンフィギュアラブル回路部31に構築される検査回路Kは、図14(a)に示すように、対象装置Mの既存回路部11と同等の機能を有する疑似回路からなる単一の検査ブロックKBにより構成されている。
次に、この単一の検査ブロックKBからなる検査回路Kを用いて実行する判定処理の内容を、図12に示すフローチャートに沿って説明する。但し、本処理は、第1実施形態の場合と同様に、各機能ブロックF毎に実行され、この判定対象となる機能ブロックを、以下では判定対象機能ブロックと称する。
本処理では、まず、検査データのうち、判定対象機能ブロックFに関するデータ(対象装置データ)と、判定対象機能ブロックFに対応する機能ブロックKFに関するデータ(検査回路データ)とを比較し、両データが一致しているか否かを判断する(S300)。
そして、両データが一致している場合には、そのまま本処理を終了し、一方、両データが相異する場合には、その相異は継続的なものであるか否かを判断する(S310)。なお、継続的であるか否かの判断は、S220の場合と同様である。
このS310にて否定判定された場合、即ち、継続的な相異であると判定することができない場合、判定対象機能ブロックFの異常が検出されたことを通知する異常通知を行うと共に(S320)、リコンフィギュアラブル回路部31の空き領域に、検査回路Kを再構築して(S330)、本処理を終了する。
一方、S310にて肯定判定された場合、即ち、継続的な相異であると判定された場合は、判定対象機能ブロックFが故障したことを通知する故障通知を行い(S340)、リコンフィギュアラブル回路31上に構成されている検査回路Kから、判定対象機能ブロック(即ち、異常機能ブロック)Fに対応する機能ブロックKFを代替回路Dとして抽出し、判定対象機能ブロックFをこの代替回路Dに置換して(S350)、本処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の車両用信号処理システムでは、対象装置のデータと検査回路のデータとが相異する場合、検査回路Kの故障に対応するために検査回路Kを再構築し、検査回路Kを再構築してもデータの相異が継続する場合には、判定対象機能ブロックFが故障しているものとして、検査回路Kの一部を代替回路Dに置換するようにされている。
つまり、検査回路Kを再構築してもデータの相異が継続する場合には、対象装置の故障であることがわかり、再構築によってデータの相異が解消した場合には、検査回路Kの故障であることがわかるからである。
このように本実施形態の車両用信号処理システムによれば、検査回路Kが単一の検査ブロックKBからなるにも関わらず、複数の検査ブロックKBを備えた場合と同様に、データが相異する原因が、対象装置Mにあるのか、検査回路K(ひいてはリコンフィギュアラブル回路部31)にあるのかを判別することができる。つまり、第1実施形態より簡易な構成にて第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、検査回路Kの一部を代替回路Dとして用いたが、第2実施形態と同様に、サポートECU3のリコンフィギュアラブル回路部31上に検査回路Kとは別の代替回路Dを構築したり、信号処理装置Mがリコンフィギュアラブル回路部15を備えている場合には、第3実施形態と同様に、この信号処理装置Mのリコンフィギュアラブル回路部15上に代替回路Dを構築するように構成してもよい。この場合、代替回路Dの構築は、S310にて否定判定された時に、S320やS330と共に実行すればよい。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。
本実施形態の車両用信号処理システムは、S120にて構築される検査回路Kの構成、及びS160にて実行される判定処理の内容が異なる以外は、第1実施形態のものと同様であるため、この相異する部分を中心に説明する。
本実施形態の車両用信号処理システムにおいて、S120にてリコンフィギュアラブル回路部31上に構築される検査回路Kは、図14(b)に示すように、対象装置Mの既存回路部11と同等の機能を有する疑似回路からなる検査ブロックKB1と、対象装置Mを構成する各機能ブロックFの入出力データが許容範囲内にあるか否かを調べることにより、入出力データの正当性を診断する診断回路からなる検査ブロックKB2とにより構成されている。
次に、この構成の異なる二つの検査ブロックKB1,KB2からなる検査回路Kを用いて実行する判定処理の内容を、図13に示すフローチャートに沿って説明する。但し、本処理は、第1実施形態の場合と同様に、各機能ブロックF毎に実行され、この判定対象となる機能ブロックを、以下では判定対象機能ブロックと称する。
本処理では、まず、検査データのうち、判定対象機能ブロックFに関するデータ(対象装置データ)と、判定対象機能ブロックFに対応する機能ブロックKFに関する検査ブロックKB1のデータとを比較した比較結果が一致するか否か(S400)、及び検査ブロックKB2での診断結果が、判定対象機能ブロックFの異常を示しているか否かを判断する(S410,S460)。
そして、比較結果が不一致であり、且つ診断結果が異常であると判定された場合(S400:NO,S410:YES)、比較結果と診断結果とに矛盾がないため、判定対象機能ブロックFに異常が検出されたものとして、その状態が継続的なものであるか否かを判断する(S420)。なお、継続的であるか否かの判断は、S220の場合と同様である。
このS420にて否定判定された場合、即ち、継続的な相異であるとは判定することができない場合、判定対象機能ブロックFの異常が検出されたことを通知する異常通知を行って(S430)、本処理を終了する。
一方、S420にて肯定判定された場合、即ち、継続的な相異であると判定された場合は、判定対象機能ブロックFが故障したことを通知する故障通知を行い(S440)、リコンフィギュアラブル回路部31上に構成されている検査ブロックKB1から、判定対象機能ブロック(即ち、異常機能ブロック)Fに対応する機能ブロックKFを代替回路Dとして抽出し、判定対象機能ブロックFをこの代替回路Dに置換して(S450)、本処理を終了する。
また、S400,S410,S460にて、比較結果が不一致であり、且つ診断結果が正常であると判定された場合(S400:NO,S410:NO)、又は比較結果が一致し、且つ診断結果が異常であると判定された場合(S400:YES,S460:YES)、つまり、比較結果と診断結果とが矛盾している場合は、その状態が継続的なものであるか否かを判断する(S470)。
そして、継続的であると判定することができない場合は、そのまま本処理を終了し、継続的であると判定された場合は、検査回路K(検査ブロックKB1,KB2)を、リコンフィギュアラブル回路部31の空き領域に再構築して(S480)、本処理を終了する。
また、S400,S460にて、比較結果が一致し、且つ診断結果が正常であると判定された場合(S400:NO,S470:NO)は、比較結果と診断結果とに矛盾がないため、対象装置M及び検査回路Kのいずれもが正常であるものとして、そのまま本処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の車両用信号処理システムでは、比較結果と診断結果とが一致している場合は、検査回路Kは正常に動作しているものとして、その比較結果や診断結果に従って、代替回路Dへの置換等を行い、比較結果と診断結果とが不一致である場合は、検査回路Kが故障した可能性があるものとして、その状態が継続する場合には、検査回路Kの再構築をするようにされている。
このように本実施形態の車両用信号処理システムによれば、検査回路Kが、擬似回路からなる二つの検査ブロックKB1,KB2からなる場合と同様に、データが相異する原因が、対象装置Mにあるのか、検査回路K(ひいてはリコンフィギュアラブル回路部31)にあるのかを判別することができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、検査ブロックKB1の一部を代替回路Dとして用いたが、第2実施形態と同様に、サポートECU3のリコンフィギュアラブル回路部31上に検査回路Kとは別の代替回路Dを構築したり、信号処理装置Mがリコンフィギュアラブル回路部15を備えている場合には、第3実施形態と同様に、この信号処理装置Mのリコンフィギュアラブル回路部15上に代替回路Dを構築するように構成してもよい。この場合、代替回路Dの構築は、S420にて否定判定された時に、S430と共に実行すればよい。
[他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、車載LAN全体に対して、サポートECU3を一つだけ設けたが、例えば、ネットワークN1〜N4毎に設ける等、複数のサポートECU3を設けてもよい。この場合、各サポートECU3は、それぞれが分担して各信号処理装置の検査・バックアップ処理を実行するようにすればよい。
また、上記実施形態では、機能ブロックF毎に、判定処理を実行しているが、最初は、既存回路11全体について判定を行い、このレベルで異常が検出された場合にのみ、機能ブロックF単位で判定を行うように構成してもよい。
また、上記実施形態では、信号処理装置Mが取得したログデータのすべてを検査データとして用いているが、ログデータの一部(一定間隔毎又は連続した一部)を検査データとして用いるように構成してもよい。この場合、更に、異常が検出された後は、全てのログデータを検査データとして用いるように、検査方法を変更することで、より詳細な検査を実行できるように構成してもよい。
実施形態の車両用信号処理システムの構成を示すブロック図である。 信号処理装置及びサポートECUの概略構成を示すブロック図である。 信号処理装置を構成する既存回路部の機能を示す説明図である。 既存回路部の他の構成例を示す説明図である。 サポートECUが実行する検査・バックアップ処理を内容を示すフローチャートである。 第1実施形態における判定処理の詳細を示すフローチャートである。 第1実施形態におけるリコンフィギュアラブル回路部の使用状態を示す説明図である。 ログデータの取得タイミングや使用タイミングを示す説明図である。 第2実施形態における判定処理の詳細を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるリコンフィギュアラブル回路部の使用状態を示す説明図である。 第3実施形態におけるリコンフィギュアラブル回路部の使用状態を示す説明図である。 第4実施形態における判定処理の詳細を示すフローチャートである。 第5実施形態における判定処理の詳細を示すフローチャートである。 第4及び第5実施形態におけるリコンフィギュアラブル回路部の使用状態を示す説明図である。
符号の説明
3…サポートECU、5…ゲートウェイECU、7…サーバ、9…専用線群、11…既存回路部、13,33…制御・I/F部、15,31…リコンフィギュアラブル回路部、BK1,BK2…検査ブロック、D…代替回路、F,KF…機能ブロック、K…検査回路、KB…検査ブロック、S,KS…セレクタ、M…信号処理装置(対象装置)、N1…通信系ネットワーク、N2…AVC系ネットワーク、N3…ボディ系ネットワーク、N4…制御系ネットワーク、N5…予備系ネットワーク、T…ターゲット。

Claims (4)

  1. ネットワークを介して相互接続された複数の信号処理装置からなり、該信号処理装置の少なくとも一つに、回路の再構成が可能なリコンフィギュアラブル回路を設けた信号処理システムにおいて、
    前記信号処理装置のいずれかを対象装置として選択し、該対象装置を予め設定された機能ブロック毎に模擬した疑似回路を少なくとも含んだ検査回路を、前記リコンフィギュアラブル回路上に構成する検査回路構成手段と、
    前記対象装置を構成する機能ブロック毎の入出力データを検査データとして取得する検査データ取得手段と、
    該検査回路構成手段が構成した検査回路、及び前記検査データ取得手段が取得した検査データを用いて、前記対象装置の検査を実行することにより、前記対象装置の異常を前記機能ブロック毎に判定する異常判定手段と、
    該異常判定手段にて異常があると判定された機能ブロックを異常機能ブロック、該異常機能ブロックと同等の機能を有する前記疑似回路の部位を代替回路として、前記異常機能ブロックを前記代替回路に置換する回路置換手段と、
    を備えることを特徴とする信号処理システム。
  2. ネットワークを介して相互接続された複数の信号処理装置からなり、該信号処理装置の少なくとも一つに、回路の再構成が可能なリコンフィギュアラブル回路を設けた信号処理システムにおいて、
    前記信号処理装置のいずれかを対象装置として選択し、該対象装置の動作を予め設定された機能ブロック毎に検査するための検査回路を、前記リコンフィギュアラブル回路上に構成する検査回路構成手段と、
    前記対象装置を構成する各機能ブロックの入出力データを、検査データとして取得する検査データ取得手段と、
    前記検査回路構成手段が構成した検査回路、及び前記検査データ取得手段が取得した検査データを用いて、前記対象装置の検査を実行することにより、前記対象装置の異常を前記機能ブロック毎に判定する異常判定手段と、
    該異常判定手段にて異常があると判定された機能ブロックを異常機能ブロックとして、該異常機能ブロックと同等の機能を有する代替回路を、前記リコンフィギュアラブル回路上に構成する代替回路構成手段と、
    該代替回路構成手段により代替回路が構成された異常機能ブロックが、前記異常判定手段にて継続的に異常であると判定された場合に、該異常機能ブロックを前記代替回路に置換する回路置換手段と、
    を備えることを特徴とする信号処理システム。
  3. 前記代替回路構成手段は、前記対象装置が前記リコンフィギュアラブル回路を備えている場合、該対象装置のリコンフィギュアラブル回路上に前記代替回路を構成することを特徴とする請求項2に記載の信号処理システム。
  4. 前記検査回路構成手段が構成する検査回路は、同等の検査を実行する複数の検査ブロックからなり、
    前記異常判定手段は、前記検査ブロックのそれぞれについて検査を実行した結果に基づいて、前記対象装置の異常であるか、前記検査回路が構成されたリコンフィギュアラブル回路の異常であるかを判別することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の信号処理システム。
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