JP5884716B2 - 車載システム - Google Patents

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本発明は、1つ以上の電子制御装置が接続されたネットワークが中継装置を介して複数個接続された車載システムに関する。
車両には多くのECU(Electronic Control Unit)が搭載されている。ECUの不揮発メモリにはソフトウェアが記憶されているが、他の多くの組み込みソフトウェアと同様に、機能を向上させるなどの理由でソフトウェアが書き換えられる場合がある。ソフトウェアの書き換えが途中で中断すると機器の起動が困難になるため、従来から書き換えの中断に対応するための技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、差分データによりソフトウェアを書き換える携帯端末であって、電源異常からの復旧時に、書き換え処理中情報が記録されていた場合に書き換え中のブロック番号と対象ソフトウェア情報を読み出してソフトウェア配信サーバに送信し、書き換え中以降のブロック番号のソフトウェアから書き換え処理を再開する携帯端末が開示されている。
特開2005−078502号公報
しかしながら、以下のような理由で、車両のECUには特許文献1のような技術は適用しにくい。車両に搭載されるECUは数が多いため、車両では、階層的に構築された複数のLANに各ECUが所属する構成になっている。ソフトウェアの書き換え対象となるECUが下位の階層のLANに所属している場合、書き換えを行う上位層のECUは、階層を辿って書き換え対象のECUと通信する。しかし、書き換え対象のECUに電源異常が生じていなくても、経路上のECUに電源異常が生じる場合があり、書き換えを行うECUや書き換え対象のECUはその電源異常を把握できない。この場合、電源異常が生じたため、書き換え対象のECUは書き換え途中のプログラムの場所等を記憶することなく、突然、書き換えが停止してしまう。
したがって、書き換え対象のECUの電源異常を考慮するだけでは車両のECUのソフトウェアを安定して書き換えることは困難である。
本発明は、上記課題に鑑み、更新元の機器が複数のネットワークを介して更新機器のソフトウェアを書き換える場合に、安定して書き換えが可能な通信経路を確保する車載システムを提供することを目的とする。
本発明は、1つ以上の電子制御装置が接続されたネットワークが中継装置を介して階層的に接続された車載システムにおいて、ソフトウェアを外部から取得する第1の電子制御装置と、前記第1の電子制御装置と異なるネットワークに接続され、ソフトウェアを記憶する第2の電子制御装置と、を有し、前記中継装置は、予め定められた側のネットワークに接続された他の中継装置の情報であって前記中継装置が通信可能な車両の電源状態情報を含む通信経路決定情報を記憶した通信経路決定情報記憶手段と、予め定められた前記側のネットワークに流れるデータを監視して該ネットワークに接続された前記他の中継装置を含む電子制御装置の電子制御装置リストを作成する識別情報作成手段と、前記第1の電子制御装置側のネットワークに、当該中継装置が記憶する前記通信経路決定情報と当該中継装置が作成し当該中継装置に対応づけられた前記電子制御装置リストを送信し、及び、予め定められた前記側のネットワークに接続された前記他の中継装置から受信した前記通信経路決定情報と前記電子制御装置リストを前記第1の電子制御装置の側のネットワークに転送する情報送信手段と、を有し、前記第1の電子制御装置は、前記中継装置から、前記通信経路決定情報と前記中継装置に対応づけられた前記電子制御装置リストを受信する情報受信手段と、前記中継装置に対応づけられた前記電子制御装置リストに基づきネットワーク構造を再現する構造再現手段と、前記通信経路決定情報及び前記ネットワーク構造に基づき、現在の車両の電源状態で通信可能な前記ネットワーク構造における前記中継装置を特定し、特定した1つ以上の前記中継装置を経由して当該第1の電子制御装置から前記第2の電子制御装置までソフトウェアを送信可能な通信経路を決定する通信経路決定手段と、を有することを特徴とする。
を有することを特徴とする。
更新元の機器が複数のネットワークを介して更新機器のソフトウェアを更新する場合に、安定して更新が可能な通信経路を確保する車載システムを提供することができる。
本実施例のECUのソフトウェアの書き換え方法を説明する図の一例である。 外部から車両100のECUのソフトウェアを書き換えるための構成例を説明する図の一例である。 車載ネットワークの概略構成図の一例を示す。 ゲートウェイECU1〜4、書き換え対象ECU及びECUの機能ブロック図の一例である。 電源状態情報、配下ECU情報の一例を示す図である。 経路の決定について説明する図の一例である。 ゲートウェイECU1がソフトウェアを更新する手順を示すフローチャート図の一例である。 ゲートウェイECU1〜4、書き換え対象ECU及びECUの機能ブロック図の一例である(実施例2)。 消費電力情報の一例を示す図である。 消費電力に基づきゲートウェイECU1からオートクルーズECUまでの通信経路の決定方法について説明する図の一例である。 車載ネットワークがソフトウェアを更新する手順を示すフローチャート図の一例を示す。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲が本実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本実施例のECUのソフトウェアの書き換え方法を説明する図の一例である。書き換えECU(Electronic Control Unit)は、他のECUのソフトウェアの書き換えを判断、制御するECUである。
(i) 各ECU1〜4とゲートウェイECU1〜3(書き換えECU以外のECU)は矢印で示すように、自機が通信可能な電源状態を、所属するLAN1〜3に送信する。各LAN1〜3にはゲートウェイECU1〜3が接続されているので、ゲートウェイECU1〜3は通信可能な電源状態と共に、配下のECUを特定する。
(ii) 各ゲートウェイECU1〜3は自己よりも上位の階層のLANに、収集した通信可能な電源状態と配下ECU情報を送信する。最終的に書き換えECUは全てのECUの通信可能な電源状態と各ゲートウェイECU1〜3の配下ECU情報を取得する。
(iii) そして、書き換えECUは書き換え対象ECU(例えばECU3)のソフトウェアの書き換えを行う際、車両の現在の電源状態で通信可能なゲートウェイECU1〜3を判断して、ECU3までの通信経路を決定する。そしてこの通信経路でソフトウェアを書き換える。
例えば、現在、ACC(アクセサリー)という電源状態の場合、書き換えECUはACCで通信可能なゲートウェイECU(図ではゲートウェイECU3とゲートウェイECU2)を経路としてLAN3のECU3のソフトウェアを書き換える。
したがって、本実施例の書き換え方法によれば、車載ネットワークのように複数のLANが階層的に構成され複数のLANを経由してソフトウェアの書き換えが行われる場合でも、常に電源状態の安定した経路を選択できるため、正常に書き換えを行うことが可能になる。
なお、本実施例の階層とは、複数のLANがゲートウェイECUで接続されており、ゲートウェイECUに書き換えECUの側のネットワークが設定されていることをいう。ソフトウェアが送信される側を上流側とすると、ゲートウェイECUから見て書き換えECUが所属するLANの側が上流側、書き換え対象のECUが所属するLANの側(複数あってもよい)が下流側である。また、本実施例では、ゲートウェイECUから見て下流のLANに所属するECUを"配下のECU"と称する場合がある。
〔構成例〕
図2は、外部から車両100のECUのソフトウェアを書き換えるための構成例を説明する図の一例である。ECUはエンジンなどの各種の車載装置を制御する制御装置で、電子制御装置と呼ばれることもある。図2(a)は車載ネットワークに有線で接続された書き換えツール200から書き換えECUがソフトウェアを取得し書き換え対象のECUのソフトウェアを書き換える構成例を示す。図2(b)はネットワーク300を介して送信されたソフトウェアを車両100が受信し書き換えECUが書き換え対象のECUのソフトウェアを書き換える構成例を示す。
車両100の例えば運転席には書き換えツール200を接続するためのコネクタが配置されている。コネクタの形状や電気信号は規格で定められており、ソフトウェアの書き換え以外にも故障診断に使用される。このような規格には、OBD(On-Board Diagnostics)、WWH−OBD(World Wide Harmonized-OBD)、KWP(Keyword Protocol)、UDS(Unified Diagnostic Services)等がある。また、コネクタはOBDコネクタ(OBD-IIコネクタ)、DLCコネクタ、故障診断コネクタなどと呼ばれている。書き換えツール200はLANに直接、接続され他のECUと同様にLANを流れるCAN(Controller Area Network)フレームを受信したり、LANにCANフレームを送信することができる。
なお、車両100と書き換えツール200は有線で接続しなければならないわけではなく、無線LANやBluetooth(登録商標)などの無線で接続されてもよい。また、CANによる車載ネットワークは一例であり、Lin(Local Interconnect Network)、FlexRay、イーサネット(登録商標)などでもよい。
充電ステーションから車両100のECUのソフトウェアを書き換える場合、車外からアクセス可能な充電用コネクタ(例えば、CHAdeMO、Combined Charging System)に充電ステーションが接続される。しかしながら、ソフトウェアの書き換えに関する構成は図2(a)(b)のいずれか又はその組み合わせで実現可能である。
また、図2(b)では、サーバ400と車両100がネットワーク300を介して通信可能に接続される。ネットワーク300は、主に無線通信部分と有線通信部分とを有している。無線通信部分は例えば携帯電話網、無線LAN網、WiMAX網などであり、有線通信部分は例えばプロバイダが運営する光ファイバやADSLなどで構築されたインターネット又は施設内のLANである。
サーバ400はメーカの開発者などがアップロードしたソフトウェアを記憶している。サーバ400は車両と通信した際に車種を判断してアップデートが必要であると判断すると、更新用のソフトウェアを車両100に送信する。
書き換えツール200や充電ステーション又はネットワーク経由のいずれでソフトウェアが車両100に供給されても、車両側の書き換えECUがソフトウェアを書き換える手順は同様である。
図3(a)は車載ネットワークの概略構成図の一例を、図3(b)はゲートウェイECU3のハードウェア構成図の一例を示す。この車載ネットワーク500は、4つのLAN1〜3を有し階層構造を形成している。LAN1の下位層にLAN2が配置され、また、LAN1の下位層にLAN3が、LAN3の下位層にLAN2が配置されている。すなわち、LAN2はLAN1とLAN3の下位層のLANである。車載ネットワーク500はゲートウェイECU11(以下、ゲートウェイECU1という)と3つのゲートウェイECU12(以下、ゲートウェイECU2〜4という)を有している。ゲートウェイECU1〜4は一方のLANから他方のLANにCANフレーム等を中継するので中継装置と呼ばれることもある。
LAN1にはゲートウェイECU1〜3、及び、DLCコネクタ15を介して書き換えツール200が接続されている。更新用のソフトウェアはサーバ(ソフト配信センタ)400又は書き換えツール200からゲートウェイECU1に送信される。LAN2にはゲートウェイECU2、4、書き換え対象ECU13及びECU14(エンジンECU、メータECU、カメラECU、及び、オートクルーズECU)が接続されている。ゲートウェイECU1〜4以外のECU14は一例でありどのようなECUでもよい。LAN3にはゲートウェイECU3、4及びECU14(ブレーキECU及びパワステECU)が接続されている。
ゲートウェイECU1(書き換えECUに相当する)は書き換え対象ECU13のソフトウェアの書き換えを行う。本実施例では、ゲートウェイECU1に近い側を上位層とする。ゲートウェイECU1は、書き換えツール200と同じLANに接続されている必要はない。
各LANの間はゲートウェイECU1〜4により接続されている。このようにLANを分割するのは主にバス負荷を分散するためである。ゲートウェイECU1〜4は一方のLANに接続されたECUが送信するCANフレームを監視し、それが他方のLANに転送する必要があるCANフレームの場合、他方のLANに転送する。これにより、各ECUは所属していないLANを流れるCANフレームを受信することができる。
ゲートウェイECU3は図3(b)に示すハードウェア構成を有するが、ゲートウェイECU1,2,4及び各ECUも同様のハードウェア構成(一般的なマイコンと同等の構成)を有している。すなわち、CPU、RAM、ROM等と、CAN通信のためのCANコントローラ及びトランシーバを有している。ゲートウェイECU1〜4は接続先のLANの数だけCANコントローラ及びトランシーバを有している。
ゲートウェイECU1〜4のCPUは、ROMに記憶されたプログラムをRAMに展開し、データの転送処理を行う。また、ECU14のCPUは、ROMに記憶されたプログラムをRAMに展開し、センサによる信号の検出、演算、アクチュエータなどの制御を行う。データの送信時、ECU14のCPUはCANコントローラに送信を指示する。CANコントローラは指示された又は予め定められているデータIDをRAMに記憶された送信データに付与してトランシーバに送出する。また、データの受信時、CANコントローラはCANバスを流れるフレームのデータIDを監視して受信するか否かを判定し、受信した場合はCPUに通知する。
トランシーバは、データの送信時には論理データの"1"又は"0"がドミナントレベル又はレセッシブレベルになるように2本のCANバスの差動電圧を制御する。データの受信時は2本のCANバスの間に所定レベル以上の電位差がある場合はローレベルの信号をCANコントローラに出力し、そうでなければハイレベルの信号を出力する。
なお、機能統合によりゲートウェイECU1〜4が通常のECU14の機能を有する場合がある。この場合、ゲートウェイECU1〜4はゲートウェイとしての機能だけでなく、アクチュエータを制御するなどのECU14と同等の機能を有する。したがって、本実施例ではECU14とゲートウェイECU1〜4を区別しているが、ゲートウェイECU1〜4はECU14の一態様に過ぎない。
〔ソフトウェア更新の不都合〕
このような構成の車載ネットワーク500におけるソフトウェア更新の不都合について説明する。車両装備は車両毎に異なるのが一般的であり、例えばカメラECUがない車両ではオートクルーズECUはLAN3に所属することがある。このオートクルーズECUのソフトウェアを書き換えたい場合、LAN3に所属する場合とLAN2に所属する場合があるため、車種によってゲートウェイECU1からオートクルーズECUまでの経路が異なることになる。また、ゲートウェイECU1は異なる車種の車両に搭載されうるものである。
また、ゲートウェイECU2〜4は電源状態によって通信を行うか否かが異なる。電源状態とは、内燃機関を動力とする車両ではOFF、ACC、IG_ONであり、ハイブリッド車ではOFF、ACC、IG_ON、Ready_ONである。また、電気自動車ではIG−ONという状態がない。例えば、走行時に使用されるエンジンECU、ブレーキECUやオートクルーズECUはACCでは通信する必要性が少なく、パワステECUはACCで通信するかどうかは車両によって異なる。ゲートウェイECUは上流又は下流のLANに所属するECUが通信しなければCANフレームを転送する必要がなく、通信経路として機能しなくなる(例えばスリープモードになる)。すなわち、ゲートウェイECU2〜4は電源状態によって通信を行うか否かが変動しうる。また、電源状態に変化がなくても、最後のECU14が通信を終了すれば、ゲートウェイECU2〜4も転送処理を終了する場合がある。
このため、ゲートウェイECU1は例えばオートクルーズECUの書き換え中、現状の電源状態で通信状態が安定しているのか否かを判定できず、ソフトウェアの書き換えを開始してよいか否かを判定できなった。換言すると、ゲートウェイECU1は書き換え中に通信状態が常に安定している通信経路を判断できなかった。
〔機能構成例〕
図4は、ゲートウェイECU1〜4、書き換え対象ECU13及びECU14の機能ブロック図の一例を示す。ゲートウェイECU2〜4の機能は同じでよいので1つだけ示している。また、各ECUの機能は同じでよいので代表して書き換え対象ECU13の機能を示している。
<書き換え対象ECU、ECU>
書き換え対象ECU13はACC又はIG_ONで起動すると予め定められたCANフレームを送信する。本実施例では、電源状態送信部21がCANフレームに常に電源状態情報を含めるか、又は、電源状態送信部21が明示的に(例えば周期的に)電源状態情報を所属するLANに送信する。CANフレームには電源状態情報を識別するためのデータIDが含まれる。
図5(a)は電源状態情報の一例を示す図である。電源状態とデータIDが含まれている。電源状態は書き換え対象ECU13がCANフレームを通信する車両の電源状態である。図のように「IG_ON,ACC」の場合、書き換え対象ECU13はIG_ON又はACCでCANフレームを送信可能である。データIDは書き換え対象ECU13が送信するCANフレームを一意に識別するための識別情報である。他のECU14が送信する電源状態情報は重複しない別々のデータIDが付与されている。書き換え対象ECU13又はECU14が異なる種類のCANフレームを送信する場合があるので、データIDがそのままECUの識別情報とはならない。このため、ゲートウェイECU2〜4は記憶部35に、データIDとECU識別情報を対応づけるデータID/ECU識別情報テーブルを有している。ゲートウェイECU2〜4はデータIDからECU14を特定できる。また、書き換え対象ECU13又はECU14は電源状態情報にECUの識別情報を含めてもよい。
ソフトウェア受信部22はゲートウェイECU2〜4のいずれかから更新用のソフトウェアを受信する。ソフトウェア書き換え部23はソフトウェア記憶部24に記憶されているソフトウェアを更新用のソフトウェアで書き換える。
<ゲートウェイECU>
まず、ゲートウェイECU2〜4も同じく電源状態送信部34を有している。電源状態送信部34の機能は書き換え対象ECU13、ECU14と同様である。ゲートウェイECU2〜4の電源状態受信部31は、下位層のLANに送信される電源状態情報を受信し、記憶部35に記憶する。配下ECU情報作成部32は電源状態情報を使用して配下ECU情報を作成する。配下ECU情報はゲートウェイECU1〜4の配下にある(下位層のLANに所属する)ECUのリストである。配下ECU情報は、データIDから特定したECU識別情報を重複しないように集めることで作成できる。
図5(b)〜(d)は配下ECU情報の一例を示す図である。配下ECU情報を作成したゲートウェイECU2〜4の識別情報(図ではゲートウェイECU2〜4そのもの)に対応づけて1つ以上のECU識別情報が含まれる。また、ゲートウェイECU3の配下にはさらにゲートウェイECU4が所属しているので、ゲートウェイECU3の配下ECU情報にはゲートウェイECU4の配下ECU情報が紐づけられる。
図3の構成例では、図5(b)に示すように、ゲートウェイECU2の配下ECU情報作成部32は書き換え対象ECU13、エンジンECU、メータECU、カメラECU、及び、オートクルーズECUの5つのECU識別情報を配下ECU情報とする。図5(c)に示すように、ゲートウェイECU4の配下ECU情報作成部32についても同様である。また、ゲートウェイECU3の配下にはゲートウェイECU4が所属しているので、ゲートウェイECU3の配下ECU情報は、ブレーキECU、パワステECU及びゲートウェイECU4、及び、ゲートウェイECU4に紐づけられたゲートウェイECU4が送信した配下ECU情報である。
ゲートウェイECU2〜4のECU情報送信部33は、上位層のLANに下位層のLANから受信した電源状態情報と配下ECU情報を送信する。これにより上位層のゲートウェイECUは、下位層の全てのゲートウェイECUの配下ECU情報及び配下のゲートウェイECUとECUの電源状態情報を取得できる。
ゲートウェイECU2〜4のソフトウェア中継部36は、ゲートウェイECU1が決定した通信経路に従って、ゲートウェイECU1から書き換え対象ECU13に更新用のソフトウェアを中継する。
<ゲートウェイECU1(書き換えECU)>
ゲートウェイECU1はソフトウェアの書き換えを制御するECUである。ゲートウェイECU1のECU情報収集部41はゲートウェイECU2〜4から電源状態情報と配下ECU情報を受信する。LAN構成再現部42は配下ECU情報から車載ネットワーク500のLAN構成を再現する。すなわち、ゲートウェイECU2とゲートウェイECU3が電源状態情報を送信することでLAN1にはゲートウェイECU2、3が接続されていることを検出する。また、ゲートウェイECU2が送信する配下ECU情報からゲートウェイECU2にはLAN2が接続されており、LAN2に書き換え対象ECU13、エンジンECU、メータECU、カメラECU、及び、オートクルーズECUが接続されていることを検出する。
また、ゲートウェイECU3が送信する配下ECU情報からゲートウェイECU3にはLAN3が接続されており、LAN3にブレーキECU、パワステECU、ゲートウェイECU4が接続されていることを検出する。また、ゲートウェイECU4に紐づけられたゲートウェイECU4の配下ECU情報からゲートウェイECU4にはLAN2が接続されており、LAN2に書き換え対象ECU13、エンジンECU、メータECU、カメラECU、及び、オートクルーズECUが接続されていることを検出する。
さらに、LAN2に所属するECUが完全に一致するので、ゲートウェイECU2の配下のLANとゲートウェイECU4の配下のLANとが同一のLANであることを検出する。このようにしてLAN構成を再現できる。
外部通信部44は、書き換えツール200がLAN1に送信した更新用のソフトウェアを受信する。または、例えばDCM(Data Communication Module)と呼ばれる車両専用の通信装置やユーザが携帯している携帯端末の通信機能を利用してサーバ400から更新用のソフトウェアを受信する。外部通信部44は少なくともいずれか一方の機能を有する。
経路決定部43は電源状態情報とLAN構成から更新用のソフトウェアを送信する通信経路を決定する。
図6(a)は経路の決定について説明する図の一例である。現在の電源状態がACCであるとする。また、ゲートウェイECU2が通信可能な電源状態はACC、ゲートウェイECU3が通信可能な電源状態はIG_ONである。また、書き換え対象ECU13はACCで通信可能である。この場合、経路決定部43はゲートウェイECU3を経由する通信は困難であると判定し、ゲートウェイECU2を経由する経路をソフトウェアを送信する通信経路に決定する。
図6(b)は経路の決定について説明する図の一例である。同様に現在の電源状態がACCであるが、ゲートウェイECU2が通信可能な電源状態はIG_ONであり、ゲートウェイECU3が通信可能な電源状態はACCである。この場合、経路決定部43はゲートウェイECU2を経由する通信は困難であると判定し、ゲートウェイECU3、4を経由する経路をソフトウェアを送信する通信経路に決定する。
図6(c)は経路の決定について説明する図の一例である。同様に現在の電源状態がACCであるが、ゲートウェイECU2〜4はいずれも通信可能な電源状態がACCである。この場合、ゲートウェイECU2を経由しても、ゲートウェイECU3,4を経由しても書き換え対象ECU13にソフトウェアを送信することができる。このような場合、経路決定部43はホップ数(経由するゲートウェイECUの数)が少ない経路を、ソフトウェアを送信する通信経路に決定する。経由するゲートウェイECUの数が少ないことで、電源状態がより安定することが期待できる。また、実施例2で説明するように消費電力が最も少ない経路を、ソフトウェアを送信する経路に決定してもよい。
図4に戻り、ソフトウェア送信部45は経路決定部43が決定した通信経路で書き換え対象ECU13までソフトウェアを送信する。通信プロトコルが送信先のECUを指定できるものであれば、ソフトウェアと共に経路情報を送信すれば、下位層のゲートウェイECUが次々と指定されたゲートウェイECUを指定して、書き換え対象ECU13にソフトウェアを送信できる。
CANプロトコルのように送信先のECUを指定できない場合、CANフレームのデータフィールドに通信経路情報を含めておく。例えば、経路決定部43がゲートウェイECU3、ゲートウェイECU4、書き換え対象ECU13を通信経路に決定した場合、次のように通信経路を制御する。
(i)ゲートウェイECU1は各ゲートウェイECU2〜4が受信することが定められているデータIDを付与して、更新用のソフトウェアと共にCANフレームのDATAフィールドに「1→3→4→書き換えECU」という通信経路情報を含めてCANフレームを送信する。
(ii)各ゲートウェイECU2〜4は全てがCANフレームを受信して、自身が経路に指定されているか否かを判定する。
(iii)経路に指定されたゲートウェイECU3は通信経路情報に従って、同様に、下位層のLANに更新用のソフトウェアと通信経路情報を送信する。
(iv)経路に指定されていないゲートウェイECU2はCANフレームを受信しても、通信経路情報に自機がないことを確認すると何もしない。
なお、ソフトウェア送信部45は、通信経路のゲートウェイECU2〜4に書き換えが終わるまで通信を維持するように指示する。これにより、通信経路情報に登録されているゲートウェイECU2〜4は仮に電源状態が変わっても、ソフトウェア送信部45から送信完了の通知を受信するまで通信を維持することができる。
〔動作手順〕
図7は、ゲートウェイECU1がソフトウェアを更新する手順を示すフローチャート図の一例を示す。なお、各ECUの電源状態送信部21は自機の電源状態を所属するLANに送信している。
ゲートウェイECU1〜4は、自機の接続しているLANに接続しているECU14及び配下のゲートウェイECUから電源状態情報を受信し記憶部35に記憶する(S10)。
ゲートウェイECU2の配下ECU情報作成部32は電源状態情報からLAN2の配下ECU情報を作成し、ECU情報送信部33はゲートウェイECU1にLAN2の配下ECU情報を送信する(S20−1)。また、LAN2に所属するECUの電源状態情報と自機の電源状態情報をゲートウェイECU1に送信する。
ゲートウェイECU4の配下ECU情報作成部32は電源状態情報からLAN2の配下ECU情報を作成し、ECU情報送信部33はゲートウェイECU3にLAN2の配下ECU情報を送信する(S20−2)。また、LAN2に所属するECUの電源状態情報と自機の電源状態情報をゲートウェイECU3に送信する。
ゲートウェイECU3の配下ECU情報作成部32は電源状態情報からLAN3の配下ECU情報を作成し、ECU情報送信部33はゲートウェイECU1にLAN3の配下ECU情報を送信する(S20−3)。LAN3の配下ECU情報にはLAN2の配下ECU情報が含まれる。また、LAN3に所属するECUの電源状態情報と自機の電源状態情報をゲートウェイECU3に送信する。
ゲートウェイECU1のLAN構成再現部42は、各配下ECU情報から車載ネットワーク500のLAN構成を再現し、各階層のECU14及びゲートウェイECU2〜4の通信可能な電源状態を特定する(S30)。
ここで、書き換えツール200又はサーバ400が更新用のソフトウェアを配信し、外部通信部44がそれを受信する(S40)。ゲートウェイECU1が受信する情報には書き換え対象のECUを指示する情報が含まれる。
経路決定部43は書き換え対象ECU13、現在の車両の電源状態、及び、LAN構成から、通信可能な通信経路を決定する(S50)。
ソフトウェア送信部45は通信経路のゲートウェイECUに書き換え開始を指示し、また、書き換えが完了するまで通信を維持するよう指示する(S60)。
以上説明したように、本実施例の書き換え方法によれば、車載ネットワークのように複数のLANが階層的に構成され複数のLANを経由してソフトウェアを書き換える場合、常に電源状態の安定した経路を選択できるため、正常に書き換えを行うことが可能になる。
〔各ECUが電源状態情報を送信することの代替処理〕
本実施例では各ECUが電源状態情報をLANに送信すると説明したが、各ECUが電源状態情報を送信しなくても、ゲートウェイECU2〜4は各ECU14が通信可能な電源状態を検出することができる。
CANフレームにはデータ内容を識別するためのデータIDが含まれている。ゲートウェイECU2〜4は、記憶部35にデータID/ECU識別情報テーブルを記憶している。また、本代替処理では、ゲートウェイECU2〜4は、記憶部35に、初期状態としてデータIDと通信可能な車両の電源状態の対応関係情報を保持しているものとする。
したがって、CANフレームのデータIDとCANフレームを受信した時の車両の電源状態で、上記の対応関係情報を更新することができる。また、データID/ECU識別情報テーブルに基づき、対応関係情報のデータIDからECU識別情報を特定することで、各ECU14が通信可能な電源状態を特定することができる。
このような構成によれば、ゲートウェイECU2〜4が電源状態情報をECU14から取得しなくても、ゲートウェイECU2〜4は各ECU14の通信可能な電源状態を把握可能である。
例えば、初期状態として、データID=100番のCANフレームはIG_ONとOFFの両方で送信されるという対応関係情報が保持されている。また、エンジンECUがデータID=100番のCANフレームを送信している。データID=100番のCANフレームを送信するのが、エンジンECUであることはデータID/ECU識別情報テーブルにより特定される。ゲートウェイECU2はIG_ON及びOFFの両方でデータID=100番のCANフレームを受信した場合、ゲートウェイECU2はこの車両のエンジンECUはIG_ON及びOFFの両方で通信可能であることを記憶する。また、別のエンジンで、ゲートウェイECU2はIG_ONでのみデータID=100番のCANフレームを受信した場合、この車両のエンジンECUはIG_ONでのみ通信可能であることを記憶する。
このように、各ECUが通信可能な電源状態を送信しなくてもゲートウェイECU2〜4は各ECUの通信可能な電源状態を検出できる。ECU14は通常と同じCANフレームを送信すればよいので、実質的にゲートウェイECU1〜4は各ECU14の通信可能な電源状態を記憶しているのと同様である。
プラグインハイブリッド車や電気自動車は、充電中にソフトの書き換えが行われる場合がある。充電中はできるだけ消費電力を削減して早期に充電を完了させるため、充電に必要な最小限のECUのみが最小限の処理を行っている。すなわち、充電に不要なECUは制御を停止しているか電源状態はOFFである。
しかしながら、充電中にソフト書き換え要求が発生した場合、階層構造の車載ネットワーク500では書き換え対象ECU13までの通信経路に多くのゲートウェイECUが存在し、そのゲートウェイECUが起動する必要がある。この結果、ソフトウェアの書き換え中はバッテリーの充電効率が低下し(消費電力が多くなる)、充電時間が長くなってしまう。
そこで、本実施例では、ゲートウェイECU1が最も消費電力が少なくなる通信経路を決定し、該通信経路のゲートウェイECU2〜4を起動させ、ソフトウェアの書き換えを行うソフトウェアの書き換え方法について説明する。
図8は、ゲートウェイECU1〜4、書き換え対象ECU13及びECU14の機能ブロック図の一例を示す。機能ブロック図は実施例1の図4とほぼ同様であるが、以下の点で異なっている。
・各ECUの消費電力送信部25及びゲートウェイECU2〜4の消費電力送信部37は、電源状態情報ではなく消費電力情報を送信する。図9は本実施例の消費電力情報の一例を示す図である。データIDと消費電力が含まれている。なお、ゲートウェイECU2〜4以外の各ECU14が消費電力を送信することは必ずしも必須ではないが、送信することで後述するように通信経路の詳細な制御が可能になる。
・ゲートウェイECU1の経路決定部43は、書き換え対象ECU13までの通信経路に存在するゲートウェイECU2〜4を起動した際の消費電力が最小になるように通信経路を決定する。
・ソフトウェア送信部45は通信経路のゲートウェイECU2〜4が起動していない場合、ソフトウェアの書き換えを指示することで起動させ、ソフトウェアを通信経路のゲートウェイECU2〜4に送信する。
なお、本実施例のように充電中のソフトウェアの書き換えでは、ゲートウェイECU2〜4とECU14はOFFという前提なのでゲートウェイECU2〜4とECU14は通信可能な電源状態をゲートウェイECU2〜4送信しなくてよい。
また、電源状態情報と同様に、ゲートウェイECU2〜4は予め各ECU14の消費電力情報を記憶していてもよい。
〔消費電力の算出方法〕
図10(a)は、消費電力に基づきゲートウェイECU1からオートクルーズECUまでの通信経路の決定方法について説明する図の一例である。ゲートウェイECU1はゲートウェイECU2〜4から以下の消費電力を受信している。
ゲートウェイECU2: 100〔mA〕
ゲートウェイECU3: 50〔mA〕
ゲートウェイECU4: 200〔mA〕
ゲートウェイECU1からオートクルーズECUまで候補となる通信経路は2つある。
(i) 経路1
ゲートウェイECU1→ゲートウェイECU3→ゲートウェイECU4→オートクルーズECU
合計消費電力=50+200=250〔mA〕
(ii)経路2
ゲートウェイECU1→ゲートウェイECU2→オートクルーズECU
合計消費電力=100〔mA〕
以上から、経路決定部43はゲートウェイECU2を経由する(ii)経路2を通信経路に決定する。
<算出例2>
図10(b)は、消費電力に基づきゲートウェイECU1からオートクルーズECUまでの通信経路の決定方法について説明する図の一例である。この図は、経由するゲートウェイECUの数の大小と消費電力の大小が一致しない例を示している。ゲートウェイECU2がメータ機能を有する場合、メーターパネルの消費電力が大きいため、例えば以下のような合計消費電力になる。
ゲートウェイECU2: 200〔mA〕
ゲートウェイECU3: 50〔mA〕
ゲートウェイECU4: 100〔mA〕
(i)経路1 合計消費電力=50+100=150〔mA〕
(ii)経路2 合計消費電力=200〔mA〕
経路決定部43はゲートウェイECU3,4を経由する(i)を通信経路に決定する。このように、通信経路で経由されるゲートウェイECUの数が多い方が、合計消費電力が少なくなることは決して少なくなく、本実施例の経路の決定方法が有効であることが分かる。
<算出例3>
図10(c)は、消費電力に基づきゲートウェイECU1からオートクルーズECUまでの通信経路の決定方法について説明する図の一例である。ソフトウェアの書き換え時には、ゲートウェイECUだけでなくECU14を起動させる場合がある。例えば、充電状態をユーザに知らせるため、ナビECUや室内照明点灯のためのランプECUを起動する場合がある。この場合、CANプロトコルのスリープ/ウェイクアップ機能により、ナビECU又はランプECUと同じLANに所属するECU14が起動される。
したがって、この場合、ソフトウェアの書き換えに消費される消費電力はゲートウェイECUと起動されるECU14との合計となる。図9(c)では、ソフトウェアの書き換えのためにゲートウェイECU4を起動する際、LAN2に所属するブレーキECUとナビECUが起動されるものとする。この場合の合計消費電力は以下のようになる。
ゲートウェイECU2: 200〔mA〕
ゲートウェイECU3: 50〔mA〕
ゲートウェイECU4: 100〔mA〕
ブレーキECU : 100〔mA〕
ナビECU : 100〔mA〕
(i)経路1 合計消費電力=50+100+100+100=350〔mA〕
(ii)経路2 合計消費電力=200+100+100+100=500〔mA〕
経路決定部43はゲートウェイECU3,4を経由する(i)経路1を通信経路に決定する。このように、本実施例の経路の決定方法ではソフトウェアの書き換え時の実際の消費電力を考慮して消費電力が最も少なくなるように通信経路を決定できる。
〔動作手順〕
図11は、車載ネットワーク500がソフトウェアを更新する手順を示すフローチャート図の一例を示す。なお、各ECUの消費電力送信部25は自機の消費電力情報を所属するLANに送信している。
ゲートウェイECU1〜4は、自機の接続しているLANに接続しているECU14及び配下のゲートウェイECUから消費電力情報を受信し記憶部35に記憶する(S110)。
ゲートウェイECU2の配下ECU情報作成部32は消費電力情報からLAN2の配下ECU情報を作成し、ECU情報送信部33はゲートウェイECU1にLAN2の配下ECU情報を送信する(S20−1)。また、LAN2に所属するECUの消費電力情報と自機の消費電力情報をゲートウェイECU1に送信する。
ゲートウェイECU4の配下ECU情報作成部32は消費電力情報からLAN2の配下ECU情報を作成し、ECU情報送信部33はゲートウェイECU3にLAN2の配下ECU情報を送信する(S20−2)。また、LAN2に所属するECUの消費電力情報と自機の消費電力情報をゲートウェイECU3に送信する。
ゲートウェイECU3の配下ECU情報作成部32は消費電力情報からLAN3の配下ECU情報を作成し、ECU情報送信部33はゲートウェイECU1にLAN3の配下ECU情報を送信する(S20−3)。LAN3の配下ECU情報にはLAN2の配下ECU情報が含まれる。また、LAN3に所属するECUの消費電力情報と自機の消費電力情報をゲートウェイECU3に送信する。
ゲートウェイECU1のLAN構成再現部42は、車載ネットワーク500のLAN構成を再現し、各階層のECUの消費電力情報を記憶する(S130)。
ここで、書き換えツール200又はサーバ400が更新用のソフトウェアを配信し、外部通信部44がそれを受信する(S140)。ゲートウェイECU1が受信する情報には書き換え対象のECUを指示する情報が含まれる。
経路決定部43は書き換え対象ECU13、ゲートウェイECU2〜4とECU14の消費電力情報、及び、LAN構成から、消費電力が最小になる通信経路を決定する(S150)。
ソフトウェア送信部45は通信経路のゲートウェイECUに書き換え開始を指示することで起動させ、また、書き換えが完了するまで通信を維持するよう指示する(S160)。
以上のように、本実施例のゲートウェイECU1は、ゲートウェイECU2〜4の消費電力及びソフトウェアの書き換え時に起動するECU14の消費電力を考慮して、最も消費電力が少なくなる通信経路を決定できる。よって、ソフトウェアの書き換えを行っても早期に充電を完了させることができる。
11 ゲートウェイECU(書き換えECU)
12 ゲートウェイECU
13 書き換え対象ECU
14 ECU
100 車両
200 書き換えツール
500 車載ネットワーク

Claims (6)

  1. 1つ以上の電子制御装置が接続されたネットワークが中継装置を介して階層的に接続された車載システムにおいて、
    ソフトウェアを外部から取得する第1の電子制御装置と、
    前記第1の電子制御装置と異なるネットワークに接続され、ソフトウェアを記憶する第2の電子制御装置と、を有し、
    前記中継装置は、予め定められた側のネットワークに接続された他の中継装置の情報であって前記中継装置が通信可能な車両の電源状態情報を含む通信経路決定情報を記憶した通信経路決定情報記憶手段と、
    予め定められた前記側のネットワークに流れるデータを監視して該ネットワークに接続された前記他の中継装置を含む電子制御装置の電子制御装置リストを作成する識別情報作成手段と、
    前記第1の電子制御装置側のネットワークに、当該中継装置が記憶する前記通信経路決定情報と当該中継装置が作成し当該中継装置に対応づけられた前記電子制御装置リストを送信し、及び、予め定められた前記側のネットワークに接続された前記他の中継装置から受信した前記通信経路決定情報と前記電子制御装置リストを前記第1の電子制御装置の側のネットワークに転送する情報送信手段と、を有し、
    前記第1の電子制御装置は、前記中継装置から、前記通信経路決定情報と前記中継装置に対応づけられた前記電子制御装置リストを受信する情報受信手段と、
    前記中継装置に対応づけられた前記電子制御装置リストに基づきネットワーク構造を再現する構造再現手段と、
    前記通信経路決定情報及び前記ネットワーク構造に基づき、現在の車両の電源状態で通信可能な前記ネットワーク構造における前記中継装置を特定し、特定した1つ以上の前記中継装置を経由して当該第1の電子制御装置から前記第2の電子制御装置までソフトウェアを送信可能な通信経路を決定する通信経路決定手段と、を有することを特徴とする車載システム。
  2. 前記通信経路決定情報は、さらに前記中継装置の消費電力情報を含み
    前記通信経路決定手段は、前記消費電力情報に基づき、前記通信経路の候補となる経路の合計消費電力を算出し、前記合計消費電力が最も小さくなる経路をソフトウェアを送信する前記通信経路に決定する、ことを特徴とする請求項1記載の車載システム。
  3. 前記中継装置は、他の中継装置を含め、前記側のネットワークに接続された電子制御装置から通信可能な車両の前記電源状態情報を受信し、前記通信経路決定情報記憶手段に登録する、ことを特徴とする請求項1に記載の車載システム。
  4. 前記中継装置は、他の中継装置を含め、前記側のネットワークに接続された電子制御装置から前記消費電力情報を受信し、前記通信経路決定情報記憶手段に登録する、ことを特徴とする請求項2に記載の車載システム。
  5. 当該第1の電子制御装置から前記第2の電子制御装置までソフトウェアを送信可能な経路が複数ある場合、前記通信経路決定手段は中継される前記中継装置の数が最も少ない経路を前記通信経路に決定する、ことを特徴とする請求項1に記載の車載システム。
  6. 前記通信経路決定手段は、前記通信経路にある全ての前記中継装置の前記合計消費電力に、ソフトウェアが更新中であることを知らせる所定の電子制御装置及び前記所定の電子制御装置と同じネットワークに所属する全ての電子制御装置の消費電力を加えて前記合計消費電力を算出し、前記合計消費電力が最も小さくなる経路をソフトウェアを送信する前記通信経路に決定する、ことを特徴とする請求項2に記載の車載システム。
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