JP7212014B2 - 移動体内通信システム、および、通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、移動体内通信システム、および、通信システムに関する。
従来から、車両、船舶、航空機等の移動体においては、センサ情報やエンタテイメント情報等の大量のデータ情報を処理する通信ネットワークが構築されてきた。近年、当該大量のデータ情報をクラウドコンピューティング等のシステムに集約し、集約された大量のデータ情報を使用した新サービスを提供することが検討されてきている。しかし、当該大量のデータ情報をクラウドコンピューティング等の外部システムに集約するためには、従来技術では、プロトコル変換、変復調処理、信号変換等の中継処理を実行する必要があった。また、外部システムから移動体に対して、新たなサービス等を提供するために更新プログラムを移動体の更新プログラム対象機器に提供する場合にも、上述したような中継処理を実行する必要がある。
例えば、特許文献1に記載の1つ以上の電子制御装置が接続されたネットワークがゲートウェイ等の中継装置を介して階層的に接続された車載システムは、中継装置に対応づけられた電子制御装置のリストに基づきネットワーク構造を再現する構造再現手段を含む。また、当該車載システムは、通信経路決定情報及びネットワーク構造に基づき、第1の電子制御装置から第2の電子制御装置まで更新プログラムを送信可能な通信経路を決定する通信経路決定手段をさらに含む。そして、当該車載システムは、当該通信経路を介して更新プログラムを対象機器へ送信する構成を有する。この場合に、更新プログラムは、複数のゲートウェイ等の中継装置を介して伝送される場合がある。
特開2014-113952号公報
特許文献1に記載される車載システムは、インフラとの接続構成において、中間に変調および復調を伴う構成を含む中継装置を有するために、短時間で大量のデータをダウンロードおよびアップロードするための構成として適切ではない場合がある。すなわち、特許文献1に記載される車載システムでは通信時間に遅延が発生する可能性がある。また、特許文献1に記載される車載システムに光通信を採用した場合には、中継装置において、光信号を一旦電気信号に変換し、再度、電気信号を光信号に変換する構成が必要となる。さらに、特許文献1に記載される車載システムにおいて、中継装置において、プロトコル変換が必要となれば、低遅延伝送が一層困難になる場合がある。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、外部と移動体内の通信ネットワークとの間にプロトコル変換やメディア変換を有する変換器を含まない通信を利用し、大量のデータを従来よりも高速に伝送することが可能な移動体内通信システム等を提供することにある。
本発明の態様に係る移動体内通信システムは、移動体の外部にある情報通信ネットワークに使用される第1伝送路において伝送される情報の情報形態を光と電気の間で変換することなく、前記第1伝送路との間で前記情報を伝送する第2伝送路に接続される外部コネクタと接続される、前記移動体に設けられる内部コネクタと、前記内部コネクタに接続され、前記移動体の内部に配置される第3伝送路であって、前記情報の前記情報形態を光と電気の間で変換することなく、前記第2伝送路との間で前記情報を伝送させる前記第3伝送路と、前記第3伝送路に接続され、前記第3伝送路を伝送する前記情報を送受信する第1情報送受信装置と、を含み、前記第1情報送受信装置は、前記情報通信ネットワークと前記情報の前記情報形態を光と電気の間で変換することなく前記情報を送受信し、前記内部コネクタには、前記移動体を移動させるためのエネルギーを供給するエネルギー供給伝送路が前記第2伝送路と接続されることが好ましい。
本発明の態様に係る移動体内通信システムの前記第1情報送受信装置は、前記情報形態の変調処理および/または復調処理を介することなく前記情報通信ネットワークから前記情報を送受信することが好ましい。
本発明の態様に係る移動体内通信システムの前記第1伝送路、前記第2伝送路、および、前記第3伝送路は光ファイバであり、前記情報形態は光信号であることが好ましい。
本発明の態様に係る移動体内通信システムは、前記第1伝送路の前記第2伝送路と接続する伝送路部分にはシングルモード光ファイバが使用され、前記第2伝送路および前記第3伝送路はシングルモード光ファイバまたはマルチモード光ファイバであることが好ましい。
本発明の態様に係る移動体内通信システムの前記内部コネクタには、複数の前記第3伝送路が接続され、前記内部コネクタに接続される1つの前記第3伝送路には、1台の前記第1情報送受信装置が接続されることが好ましい。
本発明の態様に係る移動体内通信システムは、前記内部コネクタと前記第3伝送路とは、光分岐デバイスを介して接続され、前記光分岐デバイスに接続される前記第3伝送路には、前記第1情報送受信装置が直接、または、他の光分岐デバイスを介して接続されることが好ましい。
本発明の態様に係る移動体内通信システムは、前記第1情報送受信装置と光ファイバまたはメタル線を介して接続される第2情報送受信装置をさらに含み、前記第1情報送受信装置と前記第2情報送受信装置との間の通信速度が、前記第1情報送受信装置と前記第3伝送路との間の通信速度よりも遅い場合には、前記第1情報送受信装置は、前記第2情報送受信装置との通信のためのデータバッファ部を含むことが好ましい。
本発明の他の態様に係る通信システムは、前記移動体内通信システムと、前記外部コネクタと、前記外部コネクタに接続される、前記エネルギー供給伝送路と前記第2伝送路とを内部に含むハイブリッドケーブルと、を含むことが好ましい。
本発明の他の態様に係る通信システムは、前記エネルギー供給伝送路にエネルギーを供給するエネルギー供給設備を、さらに含み、前記エネルギー供給設備は、前記第1伝送路と前記第2伝送路との接続部を含み、前記接続部には、光増幅器が含まれることが好ましい。
本発明の他の態様に係る通信システムの前記移動体は、電力をエネルギーとし、前記エネルギー供給伝送路は電力ケーブルであることが好ましい。
本発明によれば、外部と移動体内の通信ネットワークとの間にプロトコル変換やメディア変換を有する変換器を含まない通信を利用し、大量のデータを従来よりも高速に伝送することが可能な移動体内通信システム等を提供可能となる。
本実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す模式図である。 図1において、エネルギー供給設備500の構成の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る移動体内通信システムの構成の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る移動体内通信システムの構成の他の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る移動体内通信システムの構成のその他の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る移動体内通信システムの構成のその他の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る情報送受信装置の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る移動体内通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る移動体内通信システムのその他の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る情報送受信装置の他の構成の一例を示すブロック図である。
以下、本実施形態に係わる移動体内通信システム、および、通信システムの一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示に限定する主旨ではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。さらに、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
(通信システムの概要)
図1に示すように、本実施形態に係わる通信システム2000は、移動体10で示される車両である次世代のコネクテッドカーで取り扱われる膨大なデータを大容量有線通信で車両外の情報通信ネットワーク700と高速に接続することを可能にする。
そのために、情報通信ネットワーク700と移動体10内の情報送受信装置との間に変調処理および復調処理を含まない伝送路を採用することによって、情報通信ネットワーク700と移動体10内の情報送受信装置との直接接続が可能な構成としている。
従来の通信システムでは、例えば、FTTHを使用しても、光信号を電気信号に変換し、電気信号処理を実行し、処理後の電気信号を再度光信号に変換し、外部の通信ネットワークと通信を実行する形態であった。しかし、このような場合の光信号と電気信号との変換処理には、変調処理および復調処理が必須の構成要素となるので、通信に遅延が発生する構成となる。さらに、光信号と電気信号との間でプロトコル変換が必要な場合には、さらに通信に遅延が発生し、低遅延伝送が困難になる。
また、特許文献1に記載される車載システムのように信号変換による分岐、ルーティングが必要になる場合には消費電力が増大する。さらに、特許文献1では、車両内での省電力経路の設定が必要であるが、本実施形態に係わる移動体内通信システム1000では、分岐、ルーティングが不要になるので消費電力の低減が可能であり、通信経路に対する電力計算も不要になる。
さらに、上述したように、本実施形態に係わる通信システム2000によれば、車両に必要とされるダイナミックマップや、車両で収集したセンシングデータ等の大容量データを車外の情報通信ネットワーク700と高速に直接通信することが可能になる。
また、本実施形態に係わる通信システム2000によれば、変復調処理やプロトコル変換処理を実行しないので、車両外の情報通信ネットワーク700のデータセンタやクラウドからの低遅延伝送が可能になる。
(通信システム2000)
図1は、移動体内通信システム1000の簡略化された構成の一例を含む通信システム2000の一例を示す模式図である。
通信システム2000は、移動体10としての車両を含む移動体内通信システム1000、外部コネクタ300b、ハイブリッドケーブル400、エネルギー供給設備500、および、第1伝送路600aを含む。情報通信ネットワーク700は、通信システム2000に含まれてもよい場合もある。また、情報通信ネットワーク700は、伝送路に第1伝送路600b、600c、600dを用いて構成されていてもよい。なお、本明細書において、第1伝送路600a、第1伝送路600b、第1伝送路600c、および、第1伝送路600dを総称して、第1伝送路600と称する場合がある。
移動体内通信システム1000に含まれる、第1情報送受信装置100、第3伝送路200、内部コネクタ300aについては、後述する移動体内通信システム1000の説明において詳述する。
外部コネクタ300bには、ハイブリッドケーブル400に含まれるエネルギー供給伝送路420および第2伝送路410が接続される。外部コネクタ300bは、金属、樹脂等の任意の形状を有する材料で形成されることが可能である。また、外部コネクタ300bは、移動体10に設けられる内部コネクタ300aと嵌合される。なお、内部コネクタ300aは、移動体10の外装部材と一体に形成される場合がある。この場合には、外装部材に形成された内部コネクタ300aに相当する部分に、外部コネクタ300bが取り付けられる構成とすることも可能である。また、外部コネクタ300bには、エネルギー供給伝送路420からエネルギーの供給を制御するための図示しないレバーやスイッチ等のエネルギー供給制御部が設けられてもよい。すなわち、エネルギー供給制御部とエネルギー供給制御情報を伝送するための図示しない伝送路がハイブリッドケーブル400に含まれ、当該伝送路はエネルギー供給設備500に接続されてもよい。
ハイブリッドケーブル400には、エネルギー供給伝送路420および第2伝送路410が含まれる。一例として、ハイブリッドケーブル400には外被が含まれ、外被の内側に、エネルギー供給伝送路420および第2伝送路410が含まれる構成であってもよい。外被は、屈曲性がある構造または材質であることが好ましい。
第2伝送路410は、第1伝送路600および第3伝送路200において伝送される情報の情報形態が光信号である場合には、光ファイバである。また、第2伝送路410は、第1伝送路600および第3伝送路200において伝送される情報の情報形態が電気信号である場合には、メタルケーブルである。なお、光信号が使用する周波数領域においては、第2伝送路410としての光ファイバの周波数特性は平坦性を有することが好ましい。同様に、電気信号が使用する周波数領域においては、第2伝送路410としてのメタルケーブルの周波数特性は平坦性を有することが好ましい。また、第2伝送路410はシングルモード光ファイバであってもよいが、コスト、剛性、および、配線の容易性などの観点から、マルチモード光ファイバであることが好ましい場合もある。
エネルギー供給伝送路420は、移動体10のためのエネルギーが電力である場合には、電力ケーブルであり、移動体10のためのエネルギーが軽油、ガソリン、LPガス、または、水素等である場合には、屈曲性を有する管状物体である。
エネルギー供給設備500の一例には、ガソリンスタンドまたは充電スタンドが挙げられる。すなわち、エネルギー供給伝送路420によって供給されるエネルギーが軽油、ガソリン等である場合には、エネルギー供給設備500はガソリンスタンドである。また、エネルギー供給伝送路420によって供給されるエネルギーが電力である場合には、エネルギー供給設備500は充電スタンドである。なお、充電スタンドの代わりに、エネルギー供給設備500が一般住宅等であってもよい。
エネルギー供給設備500の構成について図2を用いて説明する。図2に示すように、エネルギー供給設備500には、ハイブリッドケーブル400の移動体10とは反対側の端部にエネルギー供給側コネクタ530が設けられてもよい。なお、ハイブリッドケーブル400は、エネルギー供給側コネクタ530を介さずに、エネルギー供給設備500の内部に接続される構成とすることも可能である。また、エネルギー供給設備500には、第1伝送路600と第2伝送路410との間に増幅器が含まれる。図2においては、第1伝送路600および第2伝送路410が光ファイバである場合の光増幅器内蔵光分岐デバイス510が含まれる構成によって、受信光増幅器511および送信光増幅器512が、エネルギー供給設備500に含まれる構成が示されている。エネルギー供給設備500と情報通信ネットワーク700との物理的な距離が遠い場合には、エネルギー供給設備500と情報通信ネットワーク700とを接続する第1伝送路600において信号が大きく減衰することがあるために増幅器が必要な場合がある。そこで、図2においては、第1伝送路600を伝搬してきた受信光信号を受信光増幅器511によって増幅することで、受信光信号の誤り率を低減させることが可能になる場合がある。受信光信号の誤り率が低減すれば、再送要求される回数も低減される可能性が高くなり、高速データ受信が可能になる場合がある。また、同様に、第1伝送路600を伝搬させる送信光信号を送信光増幅器512によって増幅することで、送信光信号の誤り率を低減させることが可能になる場合がある。送信光信号の誤り率が低減すれば、再送要求される回数も低減される可能性が高くなり、高速データ受信が可能になる場合がある。第1伝送路600および第2伝送路410が1芯の双方向光ファイバである場合には、光増幅器内蔵光分岐デバイス510は、一旦、光信号を受信光信号と送信光信号に分離して、それぞれを増幅させ、増幅されたそれぞれの光信号を、再び結合して、伝送する。
エネルギー供給設備500には、エネルギー貯蔵器520が含まれてもよい。例えば、移動体10に供給されるエネルギーが電力である場合にはエネルギー貯蔵器520はバッテリであってもよい。また、移動体10に供給されるエネルギーが軽油、ガソリン、LPガス、または、水素等である場合には、エネルギー貯蔵器520は、エネルギー供給設備500の外部に設けられることが好ましい場合がある。また、移動体10に供給されるエネルギーが電力である場合には、エネルギー貯蔵器520に電力を蓄電させるための電力供給ケーブル540が必要になる場合がある。
第1伝送路600は、情報通信ネットワーク700において使用される伝送路によって異なる。情報通信ネットワーク700が光ファイバで構成されている場合には、第1伝送路600は光ファイバであり、情報通信ネットワーク700がメタルケーブルで構成されている場合には、第1伝送路600はメタルケーブルである。なお、上述したように、光ファイバによって伝送される光信号が使用する周波数領域においては、第1伝送路600としての光ファイバの周波数特性は平坦性を有することが好ましい。同様に、メタルケーブルによって伝送される電気信号が使用する周波数領域においては、第1伝送路600としてのメタルケーブルの周波数特性は平坦性を有することが好ましい。
情報通信ネットワーク700は、移動体10で使用されるプログラムを移動体10に供給し、当該プログラムを更新および移動体10に供給し、ダイナミックマップを移動体に供給し、また、移動体10のセンシングデータ等の大容量データを処理する機能を有する。また、情報通信ネットワーク700は、第1伝送路600、第2伝送路410および第3伝送路200等を介して、移動体10の第1情報送受信装置100と直接接続されるネットワークである。したがって、情報通信ネットワーク700と第1情報送受信装置100との間で、大容量のデータを高速かつ低遅延で送受信することが可能になる。また、情報通信ネットワーク700は、移動体10から受信したセンシングデータを含む車両の状態を示す状態情報によって、移動体10の停車中に移動体10をリアルタイムに診断する機能を有することも可能である。また、移動体10がいわゆるコネクテッドカーである場合には、コネクテッドカーに対するサービス情報の提供、および、コネクテッドカーからの情報の受信を実行する機能も有する。情報通信ネットワーク700の一例には、クラウドコンピューティングが挙げられる。また、情報通信ネットワーク700は光ケーブルで相互接続されている場合が多いので、第1伝送路600、第2伝送路410および第3伝送路200も光ケーブルである場合が多いことが想定される。
なお、エネルギー供給設備500から第1情報送受信装置100または第2情報送受信装置230までの伝送路には光ファイバ、光導波路が用いられてもよい。光ファイバおよび光導波路はシングルモード光ファイバでもマルチモード光ファイバでもよい。マルチモード光ファイバの材料はガラス系またはプラスチック系であってもよい。シングルモード光ファイバを用いた波長多重通信の場合には、波長分離にAWG(Arrayed waveguide gratings)が当該伝送路の任意の場所において使用されてもよい。また、第1情報送受信装置100または第2情報送受信装置230に、図示しないデジタルコヒーレント信号処理回路(DSP)が含まれてもよい。エネルギー供給設備500から第1情報送受信装置100または第2情報送受信装置230までの伝送路が一芯双方向の場合には、2分枝導波路に光増幅器を内蔵させることも可能である。また、伝送路が一芯双方向ではない場合には、送信、受信用に2芯または多芯の光ファイバ、または、マルチコア光ファイバが用いられてもよい。
(移動体内通信システム1000)
図1の移動体内通信システム1000は、移動体内通信システム1000に含まれる構成要素が簡略化して示されている。
図1の移動体内通信システム1000には、主に、上述した外部コネクタ300bと嵌合する内部コネクタ300a、第3伝送路200、および、第1情報送受信装置100が含まれる。
内部コネクタ300aには、上述したハイブリッドケーブル400に含まれるエネルギー供給伝送路420および第2伝送路410が接続される。上述したように、内部コネクタ300aは、移動体10の外装部材と一体に形成される場合がある。この場合には、外装部材に形成された内部コネクタ300aに相当する部分に、外部コネクタ300bが取り付けられる構成とすることも可能である。内部コネクタ300aに相当する部分はソケット形状であってもよい。
第3伝送路200は、第1伝送路600および第2伝送路410が光ファイバである場合には、光ファイバである。また、第1伝送路600および第2伝送路410がメタルケーブルである場合には、第3伝送路200もメタルケーブルである。なお、第3伝送路200はシングルモード光ファイバであってもよいが、コスト、剛性、および、配線の容易性などの観点から、マルチモード光ファイバであることが好ましい場合もある。
第1情報送受信装置100は、第1伝送路600、第2伝送路410および第3伝送路200等を介して、情報通信ネットワーク700と直接接続される電子装置である。第1伝送路600、第2伝送路410および第3伝送路200が光ケーブルである場合には、第1情報送受信装置100には、図示しない光/電気変換部および電気/光変換部が含まれる。第1情報送受信装置100の内部では、情報を電気信号として処理を実行する。また、第1情報送受信装置100には後述する車内I/F部130が含まれ、車載機器としての車両制御機器、車両センシング機器、車両周辺情報取得機器、および、エンタテイメント機器等の電子機器が接続されることが可能である。なお、車両制御機器にはナビゲーション機器や自動運転制御機器が含まれてもよい。
(移動体内通信システム1000の構成例)
次に、移動体内通信システム1000の構成例を、図3~図6に基づいて説明する。
図3には、第3伝送路200a、光分岐デバイス210a、第3伝送路200b、および、第4伝送路220によって構成される移動体内光ネットワークの一例が示されている。また、当該移動体内光ネットワークには、情報を送受信する第1情報送受信装置100a、第1情報送受信装置100b、および、第2情報送受信装置230が含まれる。なお、本明細書において、第1情報送受信装置100a、第1情報送受信装置100b、および、第1情報送受信装置100c(図4等)を総称して、第1情報送受信装置100と称する場合がある。また、本明細書において、光分岐デバイス210a、光分岐デバイス210b(図4等)、および、光分岐デバイス210c(図5)を総称して、光分岐デバイス210と称する場合がある。
第1情報送受信装置100は、第1伝送路600、第2伝送路410および第3伝送路200等を介して、情報通信ネットワーク700と直接接続され、情報通信ネットワーク700と直接通信する電子装置である。また、第2情報送受信装置230は、第1情報送受信装置100と直接接続され、第1情報送受信装置100を介して、情報通信ネットワーク700と間接的に通信をする電子装置である。第2情報送受信装置230には、情報通信ネットワーク700における通信速度よりも通信速度が低い電子装置が用いられてもよい。この場合には、情報通信ネットワーク700における通信速度よりも、第2情報送受信装置230と第1情報送受信装置100bとの間の通信速度は遅くなるので、第4伝送路220はメタルケーブルであってもよい。なお、第4伝送路220はメタルケーブルに限定されるわけではなく、光ファイバであってもよい。さらに、第2情報送受信装置230には、情報通信ネットワーク700における通信速度以上の通信速度を有する電子装置が用いられてもよい。
図3における移動体10に設けられる内部コネクタ300aは、外部コネクタ300bと接続される。外部コネクタ300bには第2伝送路410およびエネルギー供給伝送路420を含むハイブリッドケーブル400が接続され、エネルギー供給伝送路420を介して供給されるエネルギーは、内部コネクタ300aを介して移動体10に供給される。また、第2伝送路410が光ファイバである場合には、光分岐デバイス210aにおいて、第2伝送路410を伝送された光信号が、第3伝送路200aと第3伝送路200bに分岐される。第3伝送路200aと第3伝送路200bに分岐される当該光信号のパワー比率は、移動体内通信システム1000において、任意の比率に分岐されることが可能である。なお、内部コネクタ300aと光分岐デバイス210aとの間は、記号を設けない光ケーブルが接続されていてもよい。また、内部コネクタ300aと光分岐デバイス210aとは直接接続されてもよい。なお、光分岐デバイス210aは、第3伝送路200aと第3伝送路200bから伝送された光信号を結合して、結合された光信号を第2伝送路410において伝送させることも可能である。また、第2情報送受信装置230と直接接続される第1情報送受信装置100bには、第2情報送受信装置230との通信のためのデータバッファ部を含むことが好ましい場合がある。
以上の構成による移動体内通信システム1000によれば、情報通信ネットワーク700から第1情報送受信装置100までは、変復調処理やプロトコル変換処理を実行しないので、情報通信ネットワーク700と高速伝送および低遅延伝送が可能になる。また、車内ネットワークにおいて、第2情報送受信装置230等の低速な電子装置が存在する場合であっても、低速な電子装置は第1情報送受信装置100を介して、情報通信ネットワーク700と通信させる構成とすることが可能になる。このような構成によれば、移動体内通信システム1000は情報通信ネットワーク700と高速伝送および低遅延伝送が可能になり、情報通信ネットワーク700との伝送後に移動体内通信システム1000の内部において、低速処理を実行することが可能になる。
図4には、第3伝送路200a、光分岐デバイス210a、第3伝送路200b、光分岐デバイス210b、および、第3伝送路200cによって構成される移動体内光ネットワークの一例が示されている。また、当該移動体内光ネットワークには、情報を送受信する第1情報送受信装置100a、第1情報送受信装置100b、および、第1情報送受信装置100cが含まれる。
図3における構成と同じ構成となる部分については、説明の重複を避けるために記載を省略する。すなわち、第3伝送路200a、光分岐デバイス210a、第3伝送路200bの光分岐デバイス210aと接続される部分、内部コネクタ300a、外部コネクタ300b、および、ハイブリッドケーブル400についての説明は省略する。
したがって、図4の移動体内通信システム1000が、図3の構成と異なる点は、第2情報送受信装置230の代わりに、情報通信ネットワーク700と直接通信させる第1情報送受信装置100cを配置可能としている点である。すなわち、第3伝送路200bに光分岐デバイス210bを接続し、光分岐デバイス210bを介して、第1情報送受信装置100cを第1情報送受信装置100bと通信可能としている。このような構成によって、移動体内通信システム1000のすべての第1情報送受信装置100が情報通信ネットワーク700と直接通信することが可能になっている。なお、この場合の、第3伝送路200cは光ファイバであることが好ましい。このように、図4の移動体内光ネットワークは光ファイバ網の途中に光分岐デバイスを配して1本の光ファイバを複数の送受信装置で共用するので、いわゆる、PON(Passive Optical Network)とも称される。
以上の構成による移動体内通信システム1000によれば、移動体内通信システム1000のすべての情報送受信装置が、情報通信ネットワーク700との直接接続が可能になり、高速伝送および低遅延伝送が可能になる。
図5には、第3伝送路200a、光分岐デバイス210a、第3伝送路200b、光分岐デバイス210b、第3伝送路200c、光分岐デバイス210c、および、第3伝送路200fによって構成される移動体内光ネットワークの一例が示されている。また、当該移動体内光ネットワークには、情報を送受信する第1情報送受信装置100a、第1情報送受信装置100b、および、第1情報送受信装置100cが含まれる。
図4における構成と同じ構成となる部分については、説明の重複を避けるために記載を省略する。すなわち、第3伝送路200a、光分岐デバイス210a、第3伝送路200b、光分岐デバイス210b、内部コネクタ300a、外部コネクタ300b、および、ハイブリッドケーブル400についての説明は省略する。
したがって、図5の移動体内通信システム1000が、図4の構成と異なる点は、第1情報送受信装置100cが、第3伝送路200d、光分岐デバイス210cを介して、第3伝送路200c、および、第3伝送路200fと接続される点である。また、第1情報送受信装置100cは、第3伝送路200fを介しても第1情報送受信装置100aと接続される。
図5において構成される移動体内光ネットワークは、いわゆる、リング型ネットワークとスター型ネットワークを組み合わせた構成となっている。しかし、図4におけるPONである移動体内通信システム1000と同様に、移動体内通信システム1000のすべての情報送受信装置が、情報通信ネットワーク700との直接接続が可能になり、高速伝送および低遅延伝送が可能になる。
ただし、図5の第1情報送受信装置100aは、第3伝送路200a、第3伝送路200b、第3伝送路200c、第3伝送路200fを含むリング型ネットワークにおいて、時計周りと反時計周りとで、伝送信号の搬送周波数が異なっていてもよい。搬送周波数は、第3伝送路200a、光分岐デバイス210a、第3伝送路200b、光分岐デバイス210b、第3伝送路200c、光分岐デバイス210c、および、第3伝送路200f等において使用可能な周波数があらかじめ記憶部150に記憶される。
図6は、ハイブリッドケーブル400に含まれる第2伝送路410が多芯の光ファイバ、例えば、3芯の光ファイバの場合、または、第2伝送路410がマルチコア光ファイバ、例えば、コアが3本ある光ファイバの場合を示す。すなわち、第2伝送路410が多芯の光ファイバの場合に、芯数と同数の第3伝送路200が分岐されて形成され、それぞれの第3伝送路200に1台の第1情報送受信装置100が接続される構成を示す。または、第2伝送路410がマルチコア光ファイバの場合に、コア数と同数の第3伝送路200が分岐されて形成され、それぞれの第3伝送路200に1台の第1情報送受信装置100が接続される構成を示す。
第2伝送路410が3芯の光ファイバの場合には、外部コネクタ300bにはMPO(Multi-fiber Push-On)光コネクタが含まれていてもよい。この場合に、内部コネクタ300aには、3本の第3伝送路200a、200b、200eが接続され、第2伝送路410のコアの芯数分の伝送路が形成され、各伝送路において、情報通信ネットワーク700と直接接続することが可能になる。また、第2伝送路410が3コアのマルチコア光ファイバの場合には、外部コネクタ300bには、マルチコア光ファイバとシングルコア光ファイバとを分岐および結合するためのMCF(Multi-Core Fiber)用コネクタが含まれていてもよい。MCF用コネクタは既知の技術であるので、本明細書では詳細については省略する。この場合、内部コネクタ300aに、3本のシングルコア光ファイバである第3伝送路200a、200b、200eが接続され、第2伝送路410のコア数分の伝送路が形成され、各伝送路において、情報通信ネットワーク700と直接接続することが可能になる。
図6では、第3伝送路200aには、第1情報送受信装置100aが接続され、第1情報送受信装置100aは情報通信ネットワーク700と直接通信することが可能になる。同様に、第3伝送路200bには、第1情報送受信装置100bが接続され、第1情報送受信装置100bは情報通信ネットワーク700と直接通信することが可能になる。さらに、第3伝送路200eには、第1情報送受信装置100cが接続され、第1情報送受信装置100cは情報通信ネットワーク700と直接通信することが可能になる。
図6のように、第2伝送路410に、1つのクラッドの中に複数のコアを配置した光ファイバであるマルチコア光ファイバを使用する構成によれば、コアごとに別々の情報を送れるので、1本の光ファイバで伝送できる情報量(伝送容量)を増やすことが可能になる。また、コアごとに異なる第1情報送受信装置100を接続することが可能になる。また、第2伝送路410にマルチコア光ファイバを使用すれば、ハイブリッドケーブル400の可撓性を阻害することなく、大容量のデータ伝送を実現することが可能になる。また、図6のように、第2伝送路410に、多芯光ファイバを使用する構成によれば、芯数分の異なる第1情報送受信装置100を接続することが可能になる。また、第2伝送路410に強度を持たせながら、ハイブリッドケーブル400の可撓性を阻害することなく、大容量のデータ伝送を実現することが可能になる。
(第1情報送受信装置の構成例)
図7は、第1情報送受信装置100の構成の一例を示すブロック図である。
第1情報送受信装置100には、第3伝送路200と接続される送受信部110、変復調部120、車内I/F部130(I/F:Inter Face)、制御部140、および、記憶部150が含まれることが好ましい。
送受信部110は、第3伝送路200が光ファイバである場合に、受信用に図示しない光/電気変換部、送信用に図示しない電気/光変換部を含み、第1情報送受信装置100の内部においては、電気信号によって情報が処理されることが好ましい。光/電気変換部の一例には、フォトダイオードが挙げられ、電気/光変換部の一例には、半導体レーザやLED等が挙げられる。なお、光/電気変換部および電気/光変換部の周波数特性は、第3伝送路200における光信号の伝送速度に影響を与えないように、高周波数領域において良好な特性を有する必要がある。すなわち、光/電気変換部および電気/光変換部の変換速度によって、第3伝送路200の光信号の伝送速度が影響を受けないことが必要である。
変復調部120は、送受信部110から受信した電気信号を復調する図示しない復調部、および、送受信部110へ出力する信号を生成するための図示しない変調部と、を含む。なお、変復調部120における信号処理速度は、情報通信ネットワーク700の第1伝送路600に直接接続されている電子装置における信号処理速度以上の速度を有する。したがって、情報通信ネットワーク700と直接接続した場合における伝送速度の低下を抑制することが可能になる。
車内I/F部130は、第1情報送受信装置100と接続されるセンサ等のデバイス、または、電子装置とのインターフェース機能を有する。また、車内I/F部130に接続されるデバイス、または、電子装置によって、ECU(Electronic Control Unit)が構成されてもよい。電子装置には、車載機器としての車両制御機器、車両センシング機器、車両周辺情報取得機器、および、エンタテイメント機器等の電子機器が含まれてもよい。なお、車両制御機器にはナビゲーション機器や自動運転制御機器が含まれてもよい。
通信プロトコル決定部141は、移動体内通信システム1000における論理的な通信プロトコルが、情報通信ネットワーク700で使用されている論理的な通信プロトコルと一致するように通信プロトコルを決定する機能を有する。通信プロトコルはあらかじめ記憶部150に記憶されていてもよいし、送受信部110の受信信号を通信プロトコル決定部141が分析・決定するように構成することも可能である。例えば、送受信部110と変復調部との間で送受信される送受信信号H1を通信プロトコル決定部141がプロトコル分析することも可能である。また、第1情報送受信装置100に設けられる図示しない入力部から通信プロトコル決定部141に、情報通信ネットワーク700で使用されている論理的な通信プロトコルが入力されてもよい。さらに、車内I/F部130を介して、通信プロトコル決定部141に情報通信ネットワーク700で使用されている論理的な通信プロトコルが入力されてもよい。
通信制御部142は、通信プロトコル決定部141において決定された通信プロトコルに基づいて、変復調部120において送受信信号を変復調処理する機能を有する。なお、変復調処理するために必要なパラメータ等の情報は、記憶部150に記憶されていてもよい。また、通信制御部142は、車内I/F部130を介して接続されている車載機器との間で、データや制御情報の入出力制御処理を実行する機能を有してもよい。さらに、通信制御部142は、移動体内通信システム1000におけるマスターとなって、移動体内通信の同期および通信可否の制御を実行する機能を有することも可能である。さらに、通信制御部142は、情報通信ネットワーク700と第1情報送受信装置100とで直接通信を実行する場合のマスターとなることも可能である。さらに、移動体内通信システム1000の情報のセキュリティが確保される範囲内で、情報通信ネットワーク700の中の電子装置が、情報通信ネットワーク700と第1情報送受信装置100との通信を制御することも可能である。なお、セキュリティが確保される範囲内は、通信プロトコルの階層ごと、または、複数の階層を含めて判断されてもよい。一例として、アプリケーション層において移動体内通信システム1000の情報のセキュリティが確保される場合には、移動体内通信システム1000のアプリケーション層の制御権が情報通信ネットワーク700の中の電子装置に移行されることも可能である。
記憶部150には、第1情報送受信装置100の制御プログラム、変復調部120のパラメータ等の情報、通信プロトコルまたはその関連情報、車内I/F部130に接続される車載機器のデータまたは制御プログラムの少なくとも1つ以上が記憶されてもよい。また、第1情報送受信装置100と車内I/F部130に接続されるデバイスまたは電子装置によってECUが構成される場合には、記憶部150にはECUの制御プログラムが記憶されてもよい。さらに、ダイナミックマップやセンシングデータ等の大容量のデータが記憶部150に記憶されてもよい。また、第1情報送受信装置100と第2情報送受信装置230が直接接続される場合には、記憶部150にデータバッファ部151が含まれてもよい。上述したように、ダイナミックマップとは、「交通規制や工事情報/事故や渋滞/歩行者や信号情報」など刻々と変わる膨大な動的情報と、高精度3次元位置情報(路面情報、車線情報、3次元構造物)等の静的情報を組み合わせたデジタル地図であってもよい。
なお、第2情報送受信装置230の構成について、第1情報送受信装置100と区別したブロック図を用いて説明をしないが、第2情報送受信装置230の構成は図7における第1情報送受信装置100と同等の機能を持つブロックを有することができる。ただし、第1情報送受信装置100の送受信部110の送受信速度、および、変復調部120における変復調速度は、第2情報送受信装置230の該当ブロックよりも速い場合がある。また、第2情報送受信装置230には、通信プロトコル決定部141が含まれない場合がある。
(情報通信ネットワーク700と通信する移動体内通信システム1000の動作例)
図8は、移動体内通信システム1000が情報通信ネットワーク700と通信する場合の動作の一例を示すフローチャートである。図8におけるフローチャートでは、給電コネクタとしても機能する外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aと接続された後に、情報通信ネットワーク700と移動体内通信システム1000の論理的な通信プロトコルが整合される場合について説明する。
ステップS801において、情報通信ネットワーク700における論理的な通信プロトコルが決定される。情報通信ネットワーク700における論理的な通信プロトコルは移動体内通信システム1000の論理的な通信プロトコルとは独立して決定される。したがって、情報通信ネットワーク700と移動体内通信システム1000における論理的な通信プロトコルは異なることが想定されるが、同一の論理的な通信プロトコルとなる場合があってもよい。
ステップS802において、移動体内通信システム1000の論理的な通信プロトコルが決定される。移動体内通信システム1000の論理的な通信プロトコルは、情報通信ネットワーク700における論理的な通信プロトコルとは独立して決定される。
ステップS803において、移動体内通信システム1000の第1情報送受信装置100または第2情報送受信装置230において、データ送信要求が発生すると、移動体内通信システム1000において、データが送受信される。いずれかの第1情報送受信装置100がマスターとして機能することが可能である。次に、第1情報送受信装置100はステップS804に進む。
ステップS804において、第1情報送受信装置100は、給電コネクタとしても機能する外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aと接続されたか否かを判定する。外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aと接続されたか否かを判定する構成については、図10において詳述する。外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aと接続された場合(ステップS804:YES)には、第1情報送受信装置100はステップS805に進む。外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aと接続されていない場合(ステップS804:NO)には、第1情報送受信装置100はステップS803に戻り、移動体内通信を継続する。
ステップS805において、移動体内通信システム1000の論理的な通信プロトコルは、通信プロトコル決定部141が、送受信信号H1を分析して、情報通信ネットワーク700の論理的な通信プロトコルと整合するように決定することが可能である。例えば、移動体内通信システム1000の論理的な通信プロトコルは、情報通信ネットワーク700における論理的な通信プロトコルと完全に一致していることが好ましい。しかし、OSI(Open Systems Interconnection)におけるOSI参照モデルの論理的な通信プロトコルの一部が、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700の論理的な通信プロトコルにおいて一致していてもよい。例えば、OSI参照モデルのアプリケーション層の通信プロトコルが、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700の論理的な通信プロトコルと一致していてもよい。次に、第1情報送受信装置100はステップS806に進む。
ステップS806において、第1情報送受信装置100は、移動体内通信システム1000が情報通信ネットワーク700と通信するためのマスターとしての制御装置を決定する。いずれかの第1情報送受信装置100、または、情報通信ネットワーク700におけるいずれかの電子装置がマスターとして機能することが可能である。マスターとして機能する制御装置は、あらかじめ決定されてもよいし、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700が接続された場合に、制御情報が送受信されて決定されてもよい。次に、第1情報送受信装置100はステップS807に進む。
ステップS807において、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間で通信が実行される。移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間の通信は、電気/光変換処理、変復調処理、および、プロトコル変換処理が実行されることなく、情報形態の変更を伴わず、情報が伝送される。
ステップS808において、第1情報送受信装置100は、給電コネクタとしても機能する外部コネクタ300bと内部コネクタ300aとの接続がはずれたか否かを判定する。例えば、外部コネクタ300bから移動体10に供給されるエネルギーが、移動体10に貯蔵できる満量になった場合に、外部コネクタ300bと内部コネクタ300aとの接続がはずれる。外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aと接続されたか否かを判定する構成については、図10において詳述する。外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aとはずれた場合(ステップS808:YES)には、第1情報送受信装置100はステップS803に戻る。外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aとはずれていない場合(ステップS808:NO)には、第1情報送受信装置100はステップS809に進む。
ステップS809において、ステップS806において決定されたマスターとして機能する制御装置が、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間の通信が終了したか否かを判定する。移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間の通信が終了した場合(ステップS809:YES)には、制御装置が通信処理を終了させる。移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間の通信が終了していない場合(ステップS809:NO)には、制御装置が通信処理を継続させる。なお、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間の通信は、例えば、基幹ネットワークとしての情報通信ネットワーク700における通信速度で実行される。したがって、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間では高速かつ低遅延通信が実現され、移動体10に対するエネルギー供給が完了する前に、通信が完了することが期待される。
図9は、移動体内通信システム1000が情報通信ネットワーク700と通信する場合の動作のその他の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートでは、給電コネクタとしても機能する外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aと接続される前に、情報通信ネットワーク700と移動体内通信システム1000の論理的な通信プロトコルが整合されてもよい場合について説明する。
ステップS901において、情報通信ネットワーク700における論理的な通信プロトコルが決定される。情報通信ネットワーク700における論理的な通信プロトコルは第1情報送受信装置100の記憶部150にあらかじめ記憶されていてもよい。また、あらかじめ第1情報送受信装置100が情報通信ネットワーク700と接続され、通信プロトコル決定部141が、情報通信ネットワーク700の論理的な通信プロトコルを分析・決定してもよい。
ステップS902において、移動体内通信システム1000の論理的な通信プロトコルが決定される。移動体内通信システム1000の論理的な通信プロトコルは、通信プロトコル決定部141が、送受信信号H1を分析して、ステップS901において決定された情報通信ネットワーク700の論理的な通信プロトコルと整合するように決定してもよい。例えば、移動体内通信システム1000の論理的な通信プロトコルは、情報通信ネットワーク700における論理的な通信プロトコルと完全に一致していることが好ましい。しかし、OSIにおけるOSI参照モデルの論理的な通信プロトコルの一部が、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700の論理的な通信プロトコルにおいて一致していてもよい。例えば、OSI参照モデルのアプリケーション層の通信プロトコルが、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700の論理的な通信プロトコルにおいて一致していてもよい。
ステップS903において、移動体内通信システム1000の第1情報送受信装置100または第2情報送受信装置230において、データ送信要求が発生すると、移動体内通信システム1000において、データが送受信される。いずれかの第1情報送受信装置100がマスターとして機能することが可能である。次に、第1情報送受信装置100はステップS904に進む。
ステップS904において、第1情報送受信装置100は、給電コネクタとしても機能する外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aと接続されたか否かを判定する。外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aと接続されたか否かを判定する構成については、図10において詳述する。外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aと接続された場合(ステップS904:YES)には、第1情報送受信装置100はステップS905に進む。外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aと接続されていない場合(ステップS904:NO)には、第1情報送受信装置100はステップS903に戻り、移動体内通信を継続する。
ステップS905において、第1情報送受信装置100は、移動体内通信システム1000が情報通信ネットワーク700と通信するためのマスターとしての制御装置を決定する。いずれかの第1情報送受信装置100、または、情報通信ネットワーク700におけるいずれかの電子装置がマスターとして機能することが可能である。マスターとして機能する制御装置は、あらかじめ決定されてもよいし、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700が接続された場合に、制御情報が送受信されて決定されてもよい。
ステップS906において、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間で通信が実行される。移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間の通信は、電気/光変換処理、変復調処理、および、プロトコル変換処理が実行されることなく、情報形態の変更を伴わず、情報が伝送される。
ステップS907において、第1情報送受信装置100は、給電コネクタとしても機能する外部コネクタ300bと内部コネクタ300aとの接続がはずれたか否かを判定する。例えば、外部コネクタ300bから移動体10に供給されるエネルギーが、移動体10に貯蔵できる満量になった場合に、外部コネクタ300bと内部コネクタ300aとの接続がはずれる。外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aと接続されたか否かを判定する構成については、図10において詳述する。外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aとはずれた場合(ステップS907:YES)には、第1情報送受信装置100はステップS903に戻る。外部コネクタ300bが、内部コネクタ300aとはずれていない場合(ステップS907:NO)には、第1情報送受信装置100はステップS908に進む。
ステップS908において、ステップS905において決定されたマスターとして機能する制御装置が、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間の通信が終了したか否かを判定する。移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間の通信が終了した場合(ステップS908:YES)には、制御装置が通信処理を終了させる。移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間の通信が終了していない場合(ステップS908:NO)には、制御装置が通信処理を継続させる。なお、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間の通信は、例えば、基幹ネットワークとしての情報通信ネットワーク700における通信速度で実行される。したがって、移動体内通信システム1000と情報通信ネットワーク700との間では高速かつ低遅延通信が実現され、移動体10に対するエネルギー供給が完了する前に、通信が完了することが期待される。
図10は、図8および図9において、給電コネクタとしても機能する外部コネクタ300bと内部コネクタ300aとの接続の有無を検出する構成が付加された第1情報送受信装置100の構成を示す模式図である。
第1情報送受信装置100には、第3伝送路200と接続される送受信部110、変復調部120、車内I/F部130、制御部140、記憶部150、および、コネクタ検出部160が含まれることが好ましい。
送受信部110、変復調部120、車内I/F部130、制御部140、および、記憶部150については、図7において説明したので、詳細は省略する。
コネクタ検出部160は、第2伝送路410で伝送される信号が、内部コネクタ300aと外部コネクタ300bとが接続されている部分で切断されるか否かを判定する機能を有する。例えば、外部コネクタ300bにグランドまたは所定の電圧に接続された検出端子を設ける。そして、外部コネクタ300bに当該検出端子と接続される導電性のソケットを設け、当該ソケットから伝導体によって、コネクタ検出部160の入力に当該グランドまたは所定の電圧に対応する信号が接続されてもよい。ただし、コネクタ検出部160の入力には、プルアップまたはプルダウン抵抗が接続されている。そして、コネクタ検出部160は、送受信部110を伝送される信号が切断される前に、内部コネクタ300aと外部コネクタ300bとが未接続となることを検出するように構成されている。例えば、第2伝送路410で伝送される信号が切断される前に、当該検出端子と当該ソケットとの接続が切断されるように構成される。
また、コネクタ検出部160は、第2伝送路410で伝送される信号が、内部コネクタ300aと外部コネクタ300bとが接続されている部分で切断されるか否かを判定するために以下の構成を有してもよい。例えば、外部コネクタ300bに接続されるエネルギー供給伝送路420からエネルギーが供給されなくなった時点で、エネルギー供給設備500からコネクタ検出部160にエネルギー未供給情報が図示しないエネルギー供給情報伝送路によって伝送されてもよい。当該エネルギー供給情報伝送路は。ハイブリッドケーブル400に含まれ、外部コネクタ300bおよび内部コネクタ300aを介して、コネクタ検出部160に接続されてもよい。以上のようにコネクタ検出部160において、内部コネクタ300aと外部コネクタ300bとが接続されていることを検出した場合に、第2伝送路410で伝送される信号に対して以下の処理を実行することも可能である。すなわち、送受信部110と変復調部との間で送受信される送受信信号H1を通信プロトコル決定部141がプロトコル分析することも可能である。
以上説明したように、外部と移動体内の通信ネットワークとの間にプロトコル変換やメディア変換を有する変換器を含まない通信を利用し、大量のデータを従来よりも高速に伝送することが可能な移動体内通信システム等を提供することが可能となる。
以下に、本実施形態の移動体内通信システム1000および通信システム2000の特徴について記載する。
第1の態様に係る移動体内通信システム1000は、第2伝送路410に接続される外部コネクタ300bと接続される、移動体に設けられる内部コネクタ300aを含むことが好ましい。第2伝送路410は、移動体10の外部にある情報通信ネットワーク700に使用される第1伝送路600において伝送される情報の情報形態を光と電気の間で変換することなく、第1伝送路600との間で情報を伝送することが好ましい。また、移動体内通信システム1000は、内部コネクタ300aに接続され、移動体10の内部に配置され、情報の情報形態を光と電気の間で変換することなく、第2伝送路410との間で情報を伝送させる第3伝送路200を含むことが好ましい。さらに、移動体内通信システム1000は、第3伝送路200に接続され、情報を送受信する第1情報送受信装置100を含むことが好ましい。第1情報送受信装置100は、情報通信ネットワーク700と情報の情報形態を光と電気の間で変換することなく情報を送受信することが好ましい。内部コネクタ300aには、移動体10を移動させるためのエネルギーを供給するエネルギー供給伝送路420が第2伝送路410と接続されることが好ましい。
上記構成によれば、外部と移動体内の通信ネットワークとの間にプロトコル変換やメディア変換を有する変換器を含まない通信を利用し、大量のデータを従来よりも高速にダウンロードおよびアップロードすることが可能となる。
第2の態様に係る移動体内通信システム1000の第1情報送受信装置100は、情報形態の変調処理および/または復調処理を介することなく情報通信ネットワーク700から情報を送受信することが好ましい。
上記構成によれば、外部の通信システムと移動体内の情報通信ネットワークとの間に信号の変調処理および/または復調処理を含まない通信を利用することによって、データ遅延を従来よりも低減することが可能となる。
第3の態様に係る移動体内通信システム1000の第1伝送路600、第2伝送路410、および、第3伝送路200は光ファイバであり、情報形態は光信号であることが好ましい。
上記構成によれば、外部と移動体内の通信ネットワークとの間にプロトコル変換やメディア変換を有する変換器を含まない通信を利用し、大量のデータを従来よりも高速ダウンロードおよびアップロードすることが可能となる。
第4の態様に係る移動体内通信システム1000の第1伝送路600の第2伝送路410と接続する第1伝送路600aである伝送路部分にはシングルモード光ファイバが使用されることが好ましい。第2伝送路410および第3伝送路200はシングルモード光ファイバまたはマルチモード光ファイバであることが好ましい。
上記構成によれば、外部の光通信システムと移動体内の情報通信ネットワークとの間をシングルモード光ファイバで接続する光通信を利用することによって、シンプルな構成による高速通信が可能となる。また、第2伝送路410および第3伝送路200にマルチモード光ファイバを使用すれば、低コストかつ通信経路の曲げに強い、引き回しの自由度が高い配線を実現することが可能になる。
第5の態様に係る移動体内通信システム1000の内部コネクタ300aには、複数の第3伝送路200a、200b、200eが接続されることが好ましい。内部コネクタ300aに接続される1つの第3伝送路には、1台の第1情報送受信装置100a、100b、100cが接続されることが好ましい。
上記構成によれば、外部と移動体内の通信ネットワークとの間にプロトコル変換やメディア変換を有する変換器を含まない通信を利用し、大量のデータを従来よりも高速にダウンロードおよびアップロードすることが可能となる。
第6の態様に係る移動体内通信システム1000の内部コネクタ300aと第3伝送路200とは、光分岐デバイス210aを介して接続されることが好ましい。光分岐デバイス210に接続される第3伝送路200には、第1情報送受信装置100が直接、または、他の光分岐デバイス210b、210cを介して接続されることが好ましい。
上記構成によれば、外部と移動体内の通信ネットワークとの間にプロトコル変換やメディア変換を有する変換器を含まない通信を利用し、大量のデータを従来よりも高速にダウンロードおよびアップロードすることが可能となる。
第7の態様に係る移動体内通信システム1000は、第1情報送受信装置100と光ファイバまたはメタル線を介して接続される第2情報送受信装置230をさらに含むことが好ましい。また、第1情報送受信装置100と第2情報送受信装置230との間の通信速度が、第1情報送受信装置100と第3伝送路200との間の通信速度よりも遅い場合には、第1情報送受信装置100はデータバッファ部151を含むことが好ましい。データバッファ部151は、第1情報送受信装置100と第2情報送受信装置との通信のためのデータをバッファする機能を有することが好ましい。
上記構成によれば、移動体内通信システム1000に低速な通信経路が存在しても、外部の光通信システムと同等の高速な通信経路にデータバッファ部151を含むことにより、外部の光通信システムと高速にダウンロードおよびアップロードすることが可能となる。
第8の態様に係る通信システム2000は、第1の態様から第2の態様のいずれかの移動体内通信システム1000と、外部コネクタ300bと、を含むことが好ましい。さらに、通信システム2000は、外部コネクタ300bに接続される、エネルギー供給伝送路420と第2伝送路410とを内部に含むハイブリッドケーブル400を含むことが好ましい。
上記構成によれば、外部と移動体内の通信ネットワークとの間にプロトコル変換やメディア変換を有する変換器を含まない通信を利用し、大量のデータを従来よりも高速にダウンロードおよびアップロードすることが可能となる。エネルギー供給伝送路420が給油管または電力ケーブルであり、第2伝送路410が光ファイバであれば、ハイブリッドケーブル400内で情報を伝送する光信号に干渉が誘導される可能性が小さくなるので、高速通信が可能になる。
第9の態様に係る通信システム2000は、エネルギー供給伝送路420にエネルギーを供給するエネルギー供給設備500を、さらに含むことが好ましい。エネルギー供給設備500は、第1伝送路600と第2伝送路410との接続部を含み、接続部には、受信光増幅器511および送信光増幅器512が含まれることが好ましい。
上記構成によれば、充電スタンドや給油スタンド等のエネルギー供給設備500からエネルギー供給を受ける場合には、移動体が確実に停止するので、無線通信よりも有線通信によって大量のデータを高速にダウンロードおよびアップロードすることが可能となる。また、エネルギー供給設備500に光増幅器を含むことによって、光信号が遠距離から伝送されてきた場合であっても、信号の誤り率を低減させることが可能になり、再送回数を低減した高速通信も可能になる。
第10の態様に係る通信システム2000の移動体10は電力をエネルギーとし、エネルギー供給伝送路420は電力ケーブルであることが好ましい。
上記構成によれば、光ファイバケーブルにおいて伝送される情報は光信号によって示されるので、光ファイバケーブルと電力ケーブルをハイブリッド化しても、光信号は電力ケーブルによって干渉されずに、情報を高速かつ正確に伝送することが可能になる。
実施形態につき、図面を参照して詳細に説明したが、以上の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
100 第1情報送受信装置
110 送受信部
120 変復調部
130 車内I/F部
140 制御部
141 通信プロトコル決定部
142 通信制御部
150 記憶部
151 データバッファ部
160 コネクタ検出部
200 第3伝送路
300a 内部コネクタ
300b 外部コネクタ
400 ハイブリッドケーブル
410 第2伝送路
420 エネルギー供給伝送路
500 エネルギー供給設備
600 第1伝送路
700 情報通信ネットワーク
1000 移動体内通信システム
2000 通信システム

Claims (9)

  1. 移動体の外部にある情報通信ネットワークに使用される第1伝送路において伝送される情報の情報形態を光と電気の間で変換することなく、前記第1伝送路との間で前記情報を伝送する第2伝送路に接続される外部コネクタと接続される、前記移動体に設けられる内部コネクタと、
    前記内部コネクタに接続され、前記移動体の内部に配置される第3伝送路であって、前記情報の前記情報形態を光と電気の間で変換することなく、前記第2伝送路との間で前記情報を伝送させる前記第3伝送路と、
    前記第3伝送路に接続され、前記第3伝送路を伝送する前記情報を送受信する第1情報送受信装置と、を含み、
    前記第1情報送受信装置は、前記情報通信ネットワークと前記情報の前記情報形態を光と電気の間で変換することなく前記情報を送受信し、
    前記内部コネクタには、前記移動体を移動させるためのエネルギーを供給するエネルギー供給伝送路および前記第2伝送路接続され
    前記第1伝送路、前記第2伝送路、および、前記第3伝送路は光ファイバであり、
    前記情報形態は光信号である移動体内通信システム。
  2. 前記第1情報送受信装置は、前記情報形態の変調処理および/または復調処理を介することなく前記情報通信ネットワークから前記情報を送受信する請求項1に記載の移動体内通信システム。
  3. 前記第1伝送路の前記第2伝送路と接続する伝送路部分にはシングルモード光ファイバが使用され、前記第2伝送路および前記第3伝送路はシングルモード光ファイバまたはマルチモード光ファイバである請求項に記載の移動体内通信システム。
  4. 前記内部コネクタには、複数の前記第3伝送路が接続され、前記内部コネクタに接続される1つの前記第3伝送路には、1台の前記第1情報送受信装置が接続される請求項1からのいずれか一項に記載の移動体内通信システム。
  5. 前記内部コネクタと前記第3伝送路とは、光分岐デバイスを介して接続され、前記光分岐デバイスに接続される前記第3伝送路には、前記第1情報送受信装置が直接、または、他の光分岐デバイスを介して接続される請求項からのいずれか一項に記載の移動体内通信システム。
  6. 前記第1情報送受信装置と光ファイバまたはメタル線を介して接続される第2情報送受信装置をさらに含み、前記第1情報送受信装置と前記第2情報送受信装置との間の通信速度が、前記第1情報送受信装置と前記第3伝送路との間の通信速度よりも遅い場合には、前記第1情報送受信装置は、前記第2情報送受信装置との通信のためのデータバッファ部を含む請求項1からのいずれか一項に記載の移動体内通信システム。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載の移動体内通信システムと、
    前記外部コネクタと、
    前記外部コネクタに接続される、前記エネルギー供給伝送路と前記第2伝送路とを内部に含むハイブリッドケーブルと、を含む通信システム。
  8. 前記エネルギー供給伝送路にエネルギーを供給するエネルギー供給設備を、さらに含み、
    前記エネルギー供給設備は、前記第1伝送路と前記第2伝送路との接続部を含み、
    前記接続部には、光増幅器が含まれる請求項に記載の通信システム。
  9. 前記移動体は電力をエネルギーとし、前記エネルギー供給伝送路は電力ケーブルである請求項またはに記載の通信システム。
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