JP2019040506A - 車載用装置、通信システム、収集装置および通信方法 - Google Patents

車載用装置、通信システム、収集装置および通信方法 Download PDF

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Shizuka Tamura
志都香 田村
悟 池田
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悟 池田
智史 曽田
Tomohito Soda
智史 曽田
浩行 渡部
Hiroyuki Watabe
浩行 渡部
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Takanori Shimizu
孝則 清水
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Abstract

【課題】多様な地域における車両情報を送信すること。【解決手段】実施形態に係る車載用装置は、通信部と、送信部と、切替部とを備える。通信部は、外部装置と通信網を介して通信する。送信部は、車両の走行状態に関する車両情報を通信部を介して送信する。切替部は、通信部の通信状態に基づき、送信部が送信する前の車両情報の保存先を一次記憶領域から退避記憶領域へ切り替える。【選択図】図2

Description

本発明は、車載用装置、通信システム、収集装置および通信方法に関する。
従来、例えば、車両に搭載され、車両の走行状態を示す車両情報を外部装置へ送信する車載用装置がある。かかる車載用装置は、車両情報をバッファ領域に記憶し、所定周期毎に係る車両情報を外部装置へ送信する。かかる外部装置に蓄積された車両情報は、例えば、車両の運転者の運転スキル診断やインフラの整備等に活用される(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−153953号公報
しかしながら、従来技術では、通信環境によっては車両情報を送信することができず、送信前にバッファ領域が新たな車両情報で上書きされる場合があった。このため、従来技術では、限られた地域における車両情報しか送信することができなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、多様な地域における車両情報を送信することができる車載用装置、通信システム、収集装置および通信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、実施形態に係る車載用装置は、通信部と、送信部と、切替部とを備える。通信部は、外部装置と通信網を介して通信する。送信部は、車両の走行状態に関する車両情報を前記通信部を介して送信する。切替部は、前記通信部の通信状態に基づき、前記送信部が送信する前の前記車両情報の保存先を一次記憶領域から退避記憶領域へ切り替える。
実施形態によれば、多様な地域における車両情報を送信することができる。
図1は、通信方法の概要を示す図である。 図2は、通信システムのブロック図である。 図3Aは、要求部による処理の具体例を示す図(その1)である。 図3Bは、要求部による処理の具体例を示す図(その2)である。 図4は、送信部による処理の具体例を示す図である。 図5は、車載用装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。 図6は、収集装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下添付図面を用いて実施形態に係る車載用装置、通信システム、収集装置および通信方法について説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて実施形態に係る通信方法の概要について説明する。図1は、通信方法の概要を示す図である。なお、かかる通信方法は、同図に示す車載用装置1および収集装置50を含む通信システム100によって実現される。
車載用装置1は、例えば、DCM(Date Communication Module)などの車載通信モジュールを備え、車両Cの走行状態を示す車両情報を所定周期(例えば、1分)ごとに収集装置50へ送信する。なお、車両用装置1は車両Cに固定的に搭載された装置のほか、車両Cに脱着可能に搭載された装置でもよい。
具体的には、車載用装置1は、一次記憶領域PSに車両情報を一旦保存し、所定周期ごとに一次記憶領域PSに保存した分の車両情報を収集装置50へ送信する。
ここで、一次記憶領域PSは、例えば、リングバッファ方式のメモリである。すなわち、一次記憶領域PSのメモリ容量が一杯になると、古い車両情報から順に新しい車両情報へ上書きされる。
このため、従来技術では、例えば、車両が通信環境の悪い地域を走行する場合、車両情報を収集装置へ送信する前に一次記憶領域に保存した車両情報が新たな車両情報に上書きされる場合があった。つまり、従来技術では、限られた地域における車両情報しか送信することができなかった。また、通信環境は、人口カバー率で見ると悪くはないため、限られた地域では常に車両情報が取得できなかった。
そこで、実施形態に係る通信方法では、通信状態に基づき、車両情報を一次記憶領域PSから退避記憶領域SSに退避させることとした。具体的には、通信方法では、通信状態に基づいて送信する前の車両情報の保存先を一次記憶領域PSと、退避記憶領域SSとの間で切り替える。
例えば、通信方法では、通信状態が良好である場合、すなわち、車両情報を収集装置50へ送信可能な状況である場合、一次記憶領域PSへ車両情報を保存する。
また、通信方法では、圏外エリアを走行する場合等の車両情報を収集装置50へ送信できない状況である場合、車両情報の保存先を一次記憶領域PSから退避記憶領域SSへ切り替える。
すなわち、実施形態に係る通信方法では、送信前の車両情報で一次記憶領域PSが飽和する場合に、車両情報の保存先を退避記憶領域SSへ切り替える。これにより、一次記憶領域PSに保存した車両情報が送信前に上書きされずに済むこととなる。
そして、実施形態に係る通信方法では、退避記憶領域SSへ退避させた車両情報を通信状態が回復した後に、収集装置50へ送信すればよいため、多様な地域における車両情報を送信することが可能となる。
次に、図2を用いて実施形態に係る通信システム100の構成について説明する。図2は、通信システム100のブロック図である。なお、図2には、GPS(Global Positioning System)41、複数のECU(Electronic Control Unit)45をあわせて示す。
まず、収集装置50について説明する。収集装置50は、各車載用装置1から車両情報を収集するサーバである。収集装置50に蓄積された情報は、例えば、ヒヤリハット地点の作成や、インフラの見直し等に用いられる。
収集装置50は、制御部51と、記憶部56と通信部59とを備える。また、制御部51は、取得部52と、診断部53と、更新部54と、要求部55とを備え、記憶部56は、車両情報データベース57と、診断結果データベース58とを備える。
制御部51の取得部52は、各車載用装置1から送信される車両情報を取得する。取得部52は、車両情報を取得すると、記憶部56の車両情報データベース57に記憶させる。
車両情報データベース57は、各車載用装置1から送信される車両情報を格納するデータベースである。ここで、車両情報には、位置情報や車載用装置1の識別番号(いわゆるVIN;Vehicle Identification Number)が関連付けられる。また、車両情報データベース57には、識別番号に車両Cのユーザ情報(性別、年齢、住所、車種等)が紐付けられて記憶される。
診断部53は、車両情報に基づき、車両Cの運転者の運転スキルを診断する。例えば、診断部53は、急減速や急操舵に関する運転スキル、カーブ走行時のハンドル操作、通常時の加減速の緩やかさ、危険予知に関する運転スキル等の複数の診断項目について運転スキルを診断する。
また、診断部53は、省燃費運転に対する運転スキルを診断することもできる。そして、診断部53は、診断結果を運転者(車載用装置1)ごとに診断結果データベース58に記録する。
更新部54は、取得部52によって取得された車両情報に基づいてデータ不足エリアM2を更新する。ここで、データ不足エリアM2とは、車両情報の収集量が少ない地域を指す。
例えば、データ不足エリアM2は、圏外エリアM1や、車両Cが走行する頻度が少ない地域である。ここで、圏外エリアM1とは、車載用装置1と、収集装置50との通信網において電波が入らない地域および、電波が弱く、正常に通信を行えない地域を指す。
なお、収集装置50は、圏外エリアM1が更新される毎に、圏外エリアM1を示すエリア情報31を通信事業者から取得し、車載用装置1へ送信する。これにより、車載用装置1の記憶部3に記憶されるエリア情報31が更新される。
要求部55は、更新部54によって更新されたデータ不足エリアM2における車両情報の送信を車載用装置1へ要求する。なお、以下では、データ不足エリアM2が、圏外エリアM1に含まれる一部の領域である場合について説明するが、データ不足エリアM2は、圏外エリアM1外であってもよい。
ここで、図3Aおよび図3Bを用いて要求部55による要求処理の具体例について説明する。図3Aおよび図3Bは、要求部55による処理の具体例を示す図である。
なお、ここでは、図3Aに示すように、例えば、圏外エリアM1と、データ不足エリアM2とが同じ領域である場合について説明する。例えば、要求部55は、データ不足エリアM2における指定エリアMDを設定し、指定エリアMDにおける車両情報の送信を要求する送信要求を車載用装置1へ送信する。
車載用装置1では、かかる送信要求に基づき、指定エリアMDにおける車両情報を優先的に収集装置50へ送信することとなる。指定エリアMDにおける車両情報が所定数に達すると、かかる指定エリアMDはデータ不足エリアM2から除外されることとなる。
このため、要求部55は、図3Aに示すように、指定エリアMDaを設定し、指定エリアMDaにおける車両情報が一定数に達すると、データ不足エリアM2において新たな指定エリアMDbを設定する。
そして、指定エリアMDbにおける車両情報が一定数に達すると、データ不足エリアM2において新たな指定エリアMDcを設定する。このように、要求部55は、指定エリアMDを繰り返し設定する。これにより、図3Bに示すように、圏外エリアM1に含まれるデータ不足エリアM2を徐々に狭めることが可能となる。
すなわち、収集装置50では、多様な地域における車両情報を網羅的に収集することが可能となる。なお、上記の例では、指定エリアMDを1つずつ設定する場合について説明したが、1度に複数の指定エリアMDを設定することにしてもよい。
ところで、上記の送信要求は、特定の車載用装置1を対象とする特定要求と、全ての車載用装置1を対象とする不特定要求とを含む。かかる特定要求は、例えば、運転スキルの診断結果に基づいて設定される。
具体的には、要求部55は、例えば、カーブ走行時のサンプリング数が少ない車載用装置1(ユーザ)に対してカーブ地点における車両情報の送信を要求する特定要求を設定することができる。
この場合、特定要求には、データ不足エリアM2におけるカーブ地点が指定エリアMDとして設定される。なお、以下、特定要求における指定エリアMDについて個別エリアMD1と記載する。
すなわち、収集装置50では、特定要求により、車載用装置1から個別に車両情報を収集することができ、ユーザごとに指定した車両情報を効率的に収集することが可能となる。
一方、全ての車載用装置1を対象とする不特定要求は、図3Aに示したように、データ不足エリアM2における指定エリアMDとなり、指定エリアMDにおける車両情報が所定数に達すると、新たな指定エリアMDへ更新される。
すなわち、収集装置50では、不特定要求を全ての車載用装置1に向けて送信することで、指定エリアMDにおける車両情報を効率的に収集することが可能となる。なお、以下、不特定要求における指定エリアMDを全体エリアMD2と記載する。
図2の説明に戻り、車載用装置1について説明する。車載用装置1は、制御部2と、記憶部3と、通信部10とを備える。通信部10は、収集装置50と通信を行うための通信モジュールである。
制御部2は、予測部21と、切替部22と、送信部23とを備える。また、記憶部3は、エリア情報31と、指定情報32とを記憶し、一次記憶領域PSと、退避記憶領域SSとを備える。
制御部2は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Desk Drive)、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種回路を含む。
コンピュータのCPUは、例えば、ROMに記憶された各種プログラムを読み出して実行することによって、制御部2の予測部21、切替部22および送信部23として機能する。
また、制御部2の予測部21、切替部22および送信部23の少なくとも一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部3は、例えば、ROM、RAMおよびHDDに対応する。ROM、RAMおよびHDDは、エリア情報31、指定情報32や各種プログラムの情報等を記憶することができる。なお、制御部2は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記憶媒体を介してエリア情報31や各種情報を取得することとしてもよい。
制御部2の予測部21は、通信部10が正常に通信可能な正常エリアを示すエリア情報31に基づき、車両Cの正常エリアからの逸脱を予測する。具体的には、予測部21は、GPS41から通知される車両Cの現在地を示す位置情報と、記憶部3に記憶されたエリア情報31とを照合することで、上記の正常エリアからの逸脱を予測する。
ここで、エリア情報31とは、正常に通信可能な正常エリアを示す情報であり、言い換えれば、上記の圏外エリアM1を示す情報である。なお、エリア情報31は、上記のデータ不足エリアM2に関する情報を関連付けた情報であってもよい。この場合に、予測部21は、圏外エリアM1であり、かつ、データ不足エリアM2を車両Cが通過するか否かを予測することができる。
また、予測部21は、図示しないナビゲーション装置から車両Cの走行予測経路を取得し、かかる走行予測経路に基づき、車両Cの正常エリアからの逸脱を予測することにしてもよい。
かかる場合に、予測部21は、かかる走行予測経路に基づき、車両Cが正常エリアから逸脱する逸脱時間を予測するようにしてもよい。そして、予測部21は、正常エリアから逸脱する期間が一次記憶領域PSのメモリ容量が一杯になる時間よりも短い場合、正常エリアから逸脱しないと見做すようにしてもよい。
予測部21は、車両Cが正常エリアから逸脱すると予測した場合に、逸脱することを示す逸脱通知を切替部22へ出力する。また。予測部21は、GPS41から入力される位置情報を切替部22へ出力する処理を行う。
切替部22は、通信部10の通信状態に基づき、送信部23が送信する前の車両情報の保存先を一次記憶領域PSから退避記憶領域SSへ切り替える。ここで、車両情報とは、各ECU45から入力される情報の総称である。各ECU45は、例えば、エンジンECU、ステアリングECU、ブレーキECU,シフトECU、車速ECU、エアバッグECU等がある。
なお、例えば、各ECU45は、CAN(Controller Area Network)通信を介して車載用装置1へ接続される。また、例えば、車両Cを走査するレーダ装置や、車両Cの周囲を撮像するカメラによって撮像された撮像画像を車両情報に含めることにしてもよい。
切替部22は、通信部10の通信状態が良好である場合、すなわち、上記の逸脱通知が入力されない場合に、車両情報の保存先を一次記憶領域PSに設定する。一次記憶領域PSに記憶された車両情報は、所定周期(例えば、1分)ごとに送信部23によって収集装置50へ送信される。
また、切替部22は、上記の逸脱通知を受け取ると、車両情報の保存先を一次記憶領域PSから退避記憶領域SSへ切り替える。これにより、従来送信できなかった圏外エリアM1における車両情報を送信することが可能となる。ここで、退避記憶領域SSは、例えば、一次記憶領域PSよりもメモリ容量が多いメモリである。具体的には、退避記憶領域SSは、RAM(Random Access Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等である。
また、退避記憶領域SSについてもメモリ容量に限りがあるため、切替部22は、例えば、車両情報を間引いて退避記憶領域SSへ保存することも可能である。ここで、間引くとは、特定の車両情報のみを保存する、または、全ての車両情報または特定の車両情報のサンプリング周期を長くすることを含む。
このように、車両情報を間引いて保存することで、退避記憶領域SSに保存する車両情報のデータ容量を少なくすることができ、送信前の車両情報が上書きされることを抑制することができる。換言すると、収集装置50へ送信前の車両情報を確実に保存することが可能となる。
また、この場合に、切替部22は、例えば、運転スキル診断に関する車両情報以外の車両情報を間引いて退避記憶領域SSに保存することができる。これにより、収集装置50は、車両Cが圏外エリアM1を走行する場合であっても、かかる圏外エリアM1における運転スキルを診断することが可能となる。
なお、この場合に、どの車両情報を間引くかは収集装置50の要求部55が指示することも可能である。すなわち、要求部55は、車両情報を収集する目的に応じて収集する車両情報を変更することができる。
また、切替部22は、予測部21によって予測される上記の逸脱時間に基づいてサンプリング周期を調整することもできる。例えば、切替部22は、逸脱時間が長いほど、サンプリング周期を長く設定し、逸脱時間が短いほど、サンプリング周期を短く設定する。なお、かかるサンプリング周期は、逸脱時間によらず、常に一定であってもよい。
また、この場合に、切替部22は、例えば、車両Cが急ブレーキや、急操舵を行った場合や、エアバッグが展開した場合に、前後の車両情報を間引かずに保存することにしてもよい。換言すると、車両Cが危険を回避しようとした場合や、車両Cが実際に衝突した際の車両情報を確実に保存するようにしてもよい。かかる車両情報は、事故原因の究明等に用いることができる。なお、サンプリング周期の設定だけでなく、車両情報に優先度を付加してもよい。すなわち、車両情報の送信順序、取得順序、又は保存順序を付加した優先度に応じて変更してもよい。
ところで、切替部22は、個別エリアMD1や、全体エリアMD2における車両情報を退避記憶領域SSに保存することもできる。かかる個別エリアMD1や、全体エリアMD2に関する情報は、記憶部3に指定情報32として記憶される。
切替部22は、指定情報32に基づき、車両Cの位置情報が個別エリアMD1や、全体エリアMD2を走行する場合、個別エリアMD1や、全体エリアMD2における車両情報を退避記憶領域SSへ保存する。
これにより、車載用装置1では、収集装置50が収集を所望する車両情報を確実に送信することが可能となる。
図2の説明に戻り、送信部23について説明する。送信部23は、車両Cの走行状態に関する車両情報を通信部10を介して送信する。送信部23は、例えば、一次記憶領域PSに保存された車両情報を所定周期ごとに送信する。
また、送信部23は、正常エリアを走行している期間に一次記憶領域PSの車両情報を送信するタイミング以外のタイミングに退避記憶領域SSに記憶された車両情報を送信する。これにより、送信部23は、一次記憶領域PSおよび退避記憶領域SSに保存された全ての車両情報を送信することが可能となる。
また、送信部23は、予測部21によって正常エリアから車両Cが逸脱する、すなわち、車両Cが圏外エリアM1を通過すると予測された場合に、退避記憶領域SSに保存された未送信の車両情報を送信する。この点の詳細について図4を用いて説明する。図4は、送信部23による処理の具体例を示す図である。
図4に示すように、例えば、送信部23は、予測部21によって車両Cが圏外エリアM1を通過すると予測された場合に、圏外エリアM1を通過する前に、未送信分の車両情報を送信する。
換言すると、送信部23は、退避記憶領域SSに保存された未送信分の車両情報を圏外エリアM1に入る前に、全て送信しておく。これにより、退避記憶領域SSに保存された未送信分の車両情報が新たな車両情報で上書きされる、もしくは、退避記憶領域SSのメモリ容量が未送信分の車両情報で一杯になり、新たな車両情報を退避記憶領域SSに保存できない等の不具合を回避することができる。
このように、送信部23は、車両Cが圏外エリアM1を通過する前に、未送信分の車両情報を送信しておくことで、圏外エリアM1において未送信分の車両情報が上書きされることを抑制することができる。
言い換えれば、送信部23は、より多くの車両情報を送信することが可能となる。なお、送信部23は、例えば、退避記憶領域SSに保存された車両情報を送信毎に、退避記憶領域SSから消去することにしてもよい。
また、送信部23は、退避記憶領域SSに保存された未送信分の車両情報のうち、例えば、指定エリアMDにおける車両情報を圏外エリアM1における車両情報に優先して送信することにしてもよい。
言い換えれば、送信部23は、退避記憶領域SSに保存された未送信分の車両情報に対して優先順位をつけて優先順位の高い車両情報から順次送信することができる。これにより、送信部23は、圏外エリアM1に突入する前に、退避記憶領域SSに保存された未送信分の車両情報を全て送信できない場合であっても、収集装置50が収集を所望する車両情報を確実に送信することが可能となる。
次に、図5および図6を用いて実施形態に係る車載用装置1および収集装置50が実行する処理手順について説明する。図5は、車載用装置1が実行する処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、まず、切替部22は、予測部21によって車両Cの正常エリアからの逸脱を予測されたか否かを判定する(ステップS101)。かかる判定において車両Cが正常エリアから逸脱すると予測された場合(ステップS101,Yes)、送信部23は、退避記憶領域SSに保存された未送信分の車両情報を送信する(ステップS102)。
続いて、切替部22は、車両情報を退避記憶領域SSへ保存する(ステップS103)。次に、送信部23は、車両Cが正常エリアに復帰したか否かを判定する(ステップS104)。
このとき、送信部23は、車両Cが正常エリアに復帰していれば(ステップS104,Yes)、退避記憶領域SSに保存された車両情報を送信し(ステップS105)、処理を終了する。また、切替部22は、車両Cが正常エリアに復帰していない場合(ステップS104,No)、ステップS103の処理を継続する。
一方、切替部22は、正常エリアか逸脱すると予測されなかった場合(ステップS101,No)、車両情報を一次記憶領域PSへ保存する(ステップS106)。そして、送信部23は、送信タイミングか否かを判定する(ステップS107)。
かかる判定において、送信部23は、送信タイミングである場合(ステップS107,Yes)、一次記憶領域PSに保存された車両情報を送信し(ステップS105)、処理を終了する。また、ステップS107の判定において送信タイミングでなかった場合(ステップS107,No)、切替部22は、ステップS106の処理を継続して行うこととなる。
次に、図6を用いて収集装置50が実行する処理手順について説明する。図6は、収集装置50が実行する処理手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、取得部52は、車両情報を取得する(ステップS201)。続いて、更新部54は、データ不足エリアM2を更新する(ステップS202)。
続いて、要求部55は、更新されたデータ不足エリアM2に基づき、指定エリアMD(個別エリアMD1および全体エリアMD2)における車両情報の送信を要求し(ステップS203)、処理を終了する。
上述したように、実施形態に係る車載用装置1は、通信部10と、送信部23と、切替部22とを備える。通信部10は、外部装置と通信する。送信部23は、車両Cの走行状態に関する車両情報を通信部10を介して送信する。切替部22は、通信部10の通信状態に基づき、送信部23が送信する前の車両情報の保存先を一次記憶領域PSから退避記憶領域SSへ切り替える。したがって、実施形態に係る車載用装置1によれば、多様な地域における車両情報を送信することができる。
また、上述したように、実施形態に係る収集装置50は、取得部52と、更新部54と、要求部55とを備える。取得部52は、車両Cの走行状態に関する車両情報を車載用装置1から取得する。更新部54は、取得部52によって取得された車両情報に基づいてデータ不足エリアM2を更新する。要求部55は、更新部54によって更新された後のデータ不足エリアM2における車両情報の送信を車載用装置1へ要求する。したがって、実施形態に係る収集装置50によれば、データ不足エリアM2を徐々に狭めることができるため、多様な地域における車両情報を取得することが可能となる。
ところで、上述した実施形態では、切替部22が、車両情報を記憶部3に保存する前に、保存先を一次記憶領域PSと退避記憶領域SSとの間で切り替える場合について説明したが、これに限定されるものではない。
すなわち、切替部22は、一次記憶領域PSに一旦保存された車両情報を退避記憶領域SSへ保存することにしてもよい。かかる場合に、切替部22を記憶部3に設けることにしてもよい。
また、上述した実施形態では、データ不足エリアM2が圏外エリアM1の一部である場合について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、データ不足エリアM2は、圏外エリアM1と無関係なエリアであってもよい。かかる場合に、車載用装置1は、指定エリアMDにおける車両情報のみを収集装置50へ送信することも可能である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な様態は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲および、その均等物によって定義される統括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変化が可能である。
1 車載用装置
10 通信部
21 予測部
22 切替部
23 送信部
31 エリア情報
50 収集装置
52 取得部
53 診断部
54 更新部
55 要求部
PS 一次記憶領域
SS 退避記憶領域
M1 圏外エリア
M2 データ不足エリア
MD 指定エリア
MD1 個別エリア
MD2 全体エリア

Claims (9)

  1. 外部装置と通信する通信部と、
    車両の走行状態に関する車両情報を前記通信部を介して送信する送信部と、
    前記通信部の通信状態に基づき、前記送信部が送信する前の前記車両情報の保存先を一時記憶領域から退避記憶領域へ切り替える切替部と
    を備えることを特徴とする車両用装置。
  2. 前記通信部が正常に通信可能な正常エリアを示すエリア情報に基づき、前記車両の前記正常エリアからの逸脱を予測する予測部
    をさらに備え、
    前記切替部は、
    前記予測部によって前記正常エリアから逸脱すると予測された場合に、前記車両情報の保存先を前記退避記憶領域へ切り替えること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用装置。
  3. 前記送信部は、
    前記予測部によって前記正常エリアから逸脱すると予測された場合に、前記退避記憶領域に保存された前記車両情報を送信すること
    を特徴とする請求項2に記載の車両用装置。
  4. 前記切替部は、
    前記車両情報を間引いて前記退避記憶領域へ保存すること
    を特徴とする請求項2または3に記載の車両用装置。
  5. 前記切替部は、
    前記外部装置から指定された指定エリアにおける前記車両情報を前記退避記憶領域へ保存すること
    を特徴とする請求項2、3または4に記載の車両用装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の車両用装置と、
    前記外部装置と
    を備えることを特徴とする通信システム。
  7. 車両の走行状態に関する車両情報を車両用装置から取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記車両情報に基づいてデータ不足エリアを更新する更新部と、
    前記更新部によって更新された後の前記データ不足エリアにおける前記車両情報の送信を前記車両用装置へ要求する要求部と
    を備えることを特徴とする収集装置。
  8. 前記要求部は、
    特定の前記車両用装置を対象とする特定要求と、全ての前記車両用装置を対象とする不特定要求とを用いて前記車両情報の送信を要求すること
    を特徴とする請求項7に記載の収集装置。
  9. 外部装置と通信する通信工程と、
    車両の走行状態に関する車両情報を前記通信工程を介して送信する送信工程と、
    前記通信工程の通信状態に基づき、前記送信工程が送信する前の前記車両情報の保存先を一時記憶領域から退避記憶領域へ切り替える切替工程と
    を含むことを特徴とする通信方法。
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