JP6729701B2 - 特定プログラム、特定方法および特定装置 - Google Patents

特定プログラム、特定方法および特定装置 Download PDF

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Description

本発明は、特定プログラム等に関する。
近年、トラックやツアーバスの需要が高まっているが、一方で、待遇の問題などにより、運行ルートを走行することに慣れているドライバーを確保することが困難になっている。従って、運送の依頼があった場合には、経験の浅いドライバーが運転せざるを得ないことがあり、事故の発生につながる場合もある。
例えば、事故の発生を防止するために、運行ルート上の事故多発地点を運転中のドライバーに警告したり、休憩場所を指示したりする技術がある。
特開平8−201088号公報 特開2003−288516号公報 特開2011−80919号公報 特開2007−171126号公報
しかしながら、上述した従来技術では、運行ルートに対して適切なドライバーを特定することができないという問題がある。
トラックやツアーバスは主に決まったルートを走行することが多いため、運行ルート上の事故多発地点を運転中のドライバーに警告したり、休憩場所を指示したりするサービスの導入は、メリットが費用に見合わない場合が多い。このため、運行ルートに適切なドライバーを特定することが求められている。
1つの側面では、運行ルートに適切なドライバーを特定することができる特定プログラム、特定方法および特定装置を提供することを目的とする。
第1の案では、コンピュータに下記の処理を実行させる。コンピュータは、出発地と目的地との情報を受け付け、出発地と目的地とを結ぶ複数の経路候補を特定する。コンピュータは、ドライバーの走行履歴情報を記憶した記憶部を参照して、複数の経路候補のうちいずれかの経路候補について走行した経験のあるドライバーを特定し、特定したドライバーを候補として出力する。
運行ルートに対して適切なドライバーを特定することができる。
図1は、実施例にかかるシステムの全体構成例を示す図である。 図2は、本実施例に係る運行管理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図3は、走行履歴テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図4は、走行区間履歴情報のデータ構造の一例を示す図である。 図5は、区間情報のデータ構造の一例を示す図である。 図6は、運行ルートテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図7は、表示部が生成する画面情報の一例を示す図(1)である。 図8は、表示部が生成する画面情報の一例を示す図(2)である。 図9は、本実施例に係る運行管理装置の処理手順を示すフローチャートである。 図10は、運行管理装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本発明にかかる特定プログラム、特定方法および特定装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施例にかかるシステムの全体構成例を示す図である。図1に示す運行管理システムは、運行管理装置100と、デジタコ1a、1b、1cとを有する。運行管理装置100は、特定装置の一例である。
デジタコ1a、1b、1cのそれぞれは、車両A、車両B、車両Cに搭載される。これらデジタコ1a、1b、1cと運行管理装置100との間は、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。かかるネットワークNには、有線または無線を問わず、インターネット(Internet)を始め、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。
各デジタコ1a,1b,1cは、車両に搭載される車載装置の一種であり、デジタルタコグラフ、あるいは運行記録計とも呼ばれる。以下では、デジタコ1a、1b、1cの各装置を総称する場合に単に「デジタコ」と記載する場合がある。
各デジタコは、図示しない車両のデジタコ専用コネクタやECU(Electronic Control Unit)などを介して接続されることにより、速度や距離などの走行記録を取得できる。例えば、各デジタコは、速度や距離などの法定の走行パラメータの時系列変化を始め、これと共に、図示しないGPS(Global Positioning System)受信機などを介して、緯度および経度を含む位置情報の時系列データを走行データとして取得することもできる。なお、各デジタコは、一例として、所定のサンプリング周期、例えば0.5秒以下の間隔で走行データを取得できる。
より詳細には、各デジタコは、ドライバーを一意に識別するドライバー識別情報と、後述する各種データとを対応付けた情報を、定期的に運行管理装置100に送信する。例えば、ドライバーは、車両を運転する場合に、車内に設定された入力装置を用いて、ドライバー識別情報を入力しても良いし、ドライバー識別情報を格納したIC(Integrated Circuit)カードの情報を、デジタコに読み取らせても良い。
例えば、デジタコ1aは、1秒ごとに、車両Aのドライバーのドライバー識別情報、位置座標を運行管理装置100に送信する。なお、デジタコ1aは、位置座標を、車両の外部アンテナを設置しているGPS(Global Positioning System)レシーバーから得られる0.1秒単位のデータを基に特定する。
以下の説明では、デジタコ1a〜1cが運行管理装置100に送信する、ドライバー識別情報、位置座標の情報を、まとめて走行データと表記する。
運行管理装置100は、目的地と出発地との指定を受け付けた場合に、目的地と出発地とを結ぶ経路を車両で走行するドライバーを特定する装置である。例えば、運行管理装置100は、出発地と目的地とを結ぶ複数の経路候補を特定し、複数の経路候補のうちいずれかの経路候補を走行した経験のあるドライバーを候補として特定する。このような処理を実行することで、運行ルートを走行した経験のあるドライバーを優先的に選択することができるので、運行ルートに適切なドライバーを選択することができる。
図2は、本実施例に係る運行管理装置の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、この運行管理装置100は、通信部110と、入力部120と、表示部130と、記憶部140と、制御部150とを有する。
通信部110は、デジタコ1a〜1cとの間のデータ通信を制御する通信装置である。後述する制御部150は、通信部110を介して、デジタコ1a〜1cから走行データを受信する。例えば、通信部110は、NIC(Network Interface Card)等の通信装置に対応する。
入力部120は、各種の情報を運行管理装置100に入力する入力装置である。入力部120は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル等に対応する。例えば、オペレータは、入力部120を操作して、運行ルートの出発地および目的地の情報を入力する。
表示部130は、制御部150から出力される各種の情報を表示する表示装置である。例えば、表示部130は、運行ルートのドライバーに関する情報を表示し、オペレータは、かかる表示部130に表示される情報を参照して、運送会社にドライバーの依頼などを行う。表示部130は、液晶ディスプレイやタッチパネル等に対応する。
記憶部140は、走行履歴テーブル141、区間情報142、運行ルートテーブル143を有する。記憶部140は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子や、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に対応する。
走行履歴テーブル141は、ドライバーの走行履歴に関する情報を保持するテーブルである。図3は、走行履歴テーブルのデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、この走行履歴テーブル141は、ドライバー識別情報と、運送会社識別情報と、走行区間履歴情報とを対応付ける。
ドライバー識別情報は、ドライバーを一意に識別する情報である。運送会社識別情報は、ドライバーが勤める運送会社を一意に識別する情報である。走行区間履歴情報は、ドライバーが走行した区間の履歴を示す情報である。
図4は、走行区間履歴情報のデータ構造の一例を示す図である。図4では一例として、ドライバー10Aの走行区間履歴情報を示す。図4に示すように、走行区間履歴情報は、区間識別情報と、走行回数とを対応付ける。区間識別情報は、道路上の区間を一意に識別する情報である。走行回数は、該当する区間を、ドライバーが走行した回数を示す情報である。例えば、図4に示す例では、ドライバー10Aは、区間識別情報「r11」の区間を走行した回数が「100回」である旨が示される。
区間情報142は、区間に関する情報を有する。図5は、区間情報のデータ構造の一例を示す図である。図5に示すように、この区間情報142は、区間識別情報と、区間座標情報とを対応付ける。区間識別情報は、道路上の区間を一意に識別する情報である。区間座標情報は、区間を4角形とした場合に、4角形に含まれる4隅のうち、対角の関係にある2隅の座標に対応する情報である。
運行ルートテーブル143は、ある出発地とある目的地とを結ぶ複数の経路候補の情報を保持するテーブルである。図6は、運行ルートテーブルのデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、運行ルートテーブル143は、出発地と、目的地と、経路候補と、区間と、予想時間と、予想コストと、安全レベルとを対応付ける。
出発地は、出発地を一意に示す情報である。目的地は、目的地を一意に示す情報である。経路候補は、出発地から目的地に至までの経路の候補を一意に示す情報である。区間は、該当する経路候補を構成する区間を示す情報である。予想時間は、該当する経路候補を車両で走行した場合に要する時間を示す情報である。予想コストは、該当する経路候補を車両で走行した場合に要する料金等を数値化した情報である。予想コストが大きいほど、より料金等がかかるものとする。安全レベルは、該当する経路候補の安全レベルを示すものであり、安全レベルが大きいほど、安全であることを示す。
例えば、出発地を「St101」、目的地を「De101」とした場合には、経路候補は「R01,R02,R03」となる。経路候補「R01」は区間「r11,r12,r13」からなり、予測時間「1時間」、予想コスト「50」、安全レベル「レベル1」である。経路候補「R02」は区間「r21,r22,r23」からなり、予測時間「0.5時間」、予想コスト「60」、安全レベル「レベル2」である。経路候補「R03」は区間「r31,r32,r33」からなり、予測時間「1.5時間」、予想コスト「70」、安全レベル「レベル1」である。
図2の説明に戻る。制御部150は、走行データ受信部151と、更新部152と、経路候補特定部153と、ドライバー特定部154とを有する。制御部150は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって実現できる。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによっても実現できる。
走行データ受信部151は、各デジタコ1a〜1cから走行データを受信する処理部である。走行データ受信部151は、受信した走行データを、更新部152に出力する。上記のように、走行データには、ドライバー識別情報と、位置座標の情報とが含まれる。
更新部152は、走行データと区間情報142とを比較して、ドライバーが走行した区間を特定し、走行履歴テーブル141の走行区間履歴情報を更新する処理部である。
例えば、更新部152は、走行データの位置座標の情報と、区間情報142の区間座標情報とを比較して、ドライバーが運転する車両が含まれる区間を特定する。更新部152は、ドライバー識別情報をキーとして、走行履歴テーブル141の走行区間履歴情報を特定し、特定した走行区間履歴情報において、先の処理で特定した区間に対応する走行回数に1を加算する。
例えば、更新部152は、ドライバー識別情報を「ドライバー10A」とし、位置座標が、区間r11の区間座標情報(xA1,yA1)〜(xA2,yA2)に含まれる場合には、「ドライバー10A」が区間「r11」を走行したと判定する。更新部152は、「ドライバー10A」に対応する走行区間履歴情報の区間識別情報「区間r11」に対応する走行回数に1を加算する。
更新部152は、走行データを取得する度に、上記処理を繰り返し実行することで、区間識別情報に対応する走行回数を更新する。なお、更新部152は、同一のドライバー識別情報について、一つ前に特定した区間識別情報と、今回特定した区間識別情報とが同一である場合には、区間識別情報の走行回数に1を加算する処理をスキップする。
経路候補特定部153は、入力部120等から出発地と目的地との情報を受け付けた場合に、運行ルートテーブル143を基にして、出発地と目的地とを結ぶ複数の経路候補を特定する処理部である。経路候補特定部153は、特定した経路候補の情報を、ドライバー特定部154に出力する。
例えば、経路候補特定部153は、入力部120から取得した出発地および目的地の組と、運行ルートテーブル143とを比較して、経路候補を特定する。例えば、経路候補特定部153は、出発地「St101」、目的地「De101」を取得すると、図6に示した運行ルートテーブル143を基にして、複数の経路候補「R01,R02,R03」を特定する。経路候補特定部153は、特定した経路候補「R01,R02,R03」を、ドライバー特定部154に出力する。なお、経路候補特定部153は、他の経路検索技術に基づいて、出発地と目的地とを結ぶ複数の経路候補を特定してもよい。
ドライバー特定部154は、走行履歴テーブル141と運行ルートテーブル143とを基にして、複数の経路候補のうちいずれかの経路候補について走行した経験のあるドライバーを特定し、特定したドライバーを候補として表示部130に出力する処理部である。
例えば、ドライバー特定部154は、経路候補特定部153から取得した経路候補をキーとして、運行ルートテーブル143を参照し、経路候補に含まれる区間を特定する。ドライバー特定部154は、特定した区間と、走行履歴テーブル141の走行区間履歴情報の区間とを比較し、経路候補に含まれる全ての区間について、走行回数が閾値以上となる条件を満たすドライバー識別情報を特定する。
例えば、ドライバー特定部154が、複数の経路候補のうち、経路候補「R01」を走行したことのあるドライバー識別情報を特定する処理の一例について説明する。ドライバー特定部154は、経路候補「R01」と、運行ルートテーブル143とを比較して、経路候補「R01」に含まれる区間「r11,r12,r13」を特定する。
ドライバー特定部154は、走行履歴テーブル141の走行区間履歴情報を走査して、区間「r11,r12,r13」に対する走行回数が全て閾値以上となるドライバー識別情報を特定する。閾値を例えば、「10回」とすると、ドライバー識別情報「ドライバー10A」が、区間「r11,r12,r13」に対する走行回数が閾値以上となる。このため、ドライバー特定部154は、経路候補「R01」を走行したことのあるドライバーの識別情報として「ドライバー10A」を特定する。
ドライバー特定部154は、各経路候補について、上記処理を繰り返し実行することで、経路候補を走行したことのあるドライバーのドライバー識別情報を特定する。ドライバー特定部154は、経路候補と、特定したドライバー識別情報と、このドライバー識別情報のドライバーが勤務する運送会社情報とを対応付けて、表示部130に出力する。ドライバー特定部154は、ドライバー識別情報と、走行履歴テーブル141とを比較して、運送会社情報を特定する。
ドライバー特定部154は、ドライバーの特定結果を示す画面情報を生成し、表示部130に出力する。図7は、表示部が生成する画面情報の一例を示す図(1)である。図7に示すように、画面情報60には、出発地を示す領域61、目的地を示す領域62、複数の経路候補を示す領域63、各経路候補のドライバーを示す領域64、各ドライバーの勤務する運送会社を示す領域65が含まれる。
なお、ドライバー特定部154は、経路候補特定部153から取得した複数の経路候補の全てについて、経路候補を走行したことのあるドライバーが存在しない場合には、下記の処理を実行する。
ドライバー特定部154は、経路候補を複数の区間に分割し、分割した各区間を走行したことのあるドライバーのドライバー識別情報をそれぞれ特定する。この場合には、ドライバー特定部154は、区間毎に走行した経験のあるドライバーによって代わる代わる経路候補を運転させることをオペレータに提案する。
例えば、経路候補特定部153によって特定された複数の経路候補を「R04,R05」とし、経路候補「R04,R05」を走行したことのあるドライバーが存在しないものとする。この場合には、ドライバー特定部154は、経路候補「R04」を区間「r41,r42」に分割し、区間「r41」を走行した経験のあるドライバーと、区間「r42」を走行した経験のあるドライバーを特定する。また、ドライバー特定部154は、経路候補「R05」を区間「r51,r52」に分割し、区間「r51」を走行した経験のあるドライバーと、区間「r52」を走行した経験のあるドライバーを特定する。
区間「r41」を走行した経験のあるドライバーと、区間「r42」を走行した経験のあるドライバーを特定する処理の一例について説明する。ドライバー特定部154は、走行履歴テーブル141の走行区間履歴情報を走査して、区間「r41」に対する走行回数が全て閾値以上となるドライバー識別情報を特定する。ドライバー特定部154は、走行履歴テーブル141の走行区間履歴情報を走査して、区間「r42」に対する走行回数が全て閾値以上となるドライバー識別情報を特定する。
区間「r51」を走行した経験のあるドライバーと、区間「r52」を走行した経験のあるドライバーを特定する処理の一例について説明する。ドライバー特定部154は、走行履歴テーブル141の走行区間履歴情報を走査して、区間「r51」に対する走行回数が全て閾値以上となるドライバー識別情報を特定する。ドライバー特定部154は、走行履歴テーブル141の走行区間履歴情報を走査して、区間「r52」に対する走行回数が全て閾値以上となるドライバー識別情報を特定する。
ドライバー特定部154は、ドライバーの特定結果を示す画面情報を生成し、表示部130に出力する。図8は、表示部が生成する画面情報の一例を示す図(2)である。図8に示すように、画面情報70には、出発地を示す領域71、目的地を示す領域72、複数の経路候補を示す領域73を有する。また、画面情報70には、区間を示す領域74、区間を走行したことのあるドライバーを示す領域75、各ドライバーの勤務する運送会社情報を示す領域76が含まれる。
図8に示す例では、区間「r41」を走行した経験のあるドライバーが「ドライバー10D」であり、このドライバーの運送会社情報が「運送会社20C」となっている。区間「r42」を走行した経験のあるドライバーが「ドライバー10E」であり、このドライバーの運送会社情報が「運送会社20D」となっている。
図8に示す例では、区間「r51」を走行した経験のあるドライバーが「ドライバー10F」であり、このドライバーの運送会社情報が「運送会社20E」となっている。区間「r52」を走行した経験のあるドライバーが「ドライバー10G」であり、このドライバーの運送会社情報が「運送会社20A」となっている。
ところで、ドライバー特定部154は、経路候補を走行したことがあるドライバーのドライバー識別情報を特定し、経路候補に対するドライバーの走行回数が閾値未満である場合には、下記の処理を更に実行しても良い。なお、ドライバーは、同一の出発地と目的地とを結ぶ複数の経路候補を走行したことがあるものとする。この場合には、ドライバー特定部154は、複数の経路候補のうち、予測時間が最も少ない経路候補を優先的に通知しても良いし、予想コストが基も少ない経路候補を優先して通知しても良いし、安全レベルが最も高い経路候補を優先して通知して良い。
また、ドライバー特定部154は、経路候補を通知する場合に、経路候補に含まれる経路のうち、事故多発地点が含まれる場合には、事故多発地点の場所を合わせて表示する処理を実行しても良い。
次に、本実施例に係る運行管理装置100の処理手順の一例について説明する。図9は、本実施例に係る運行管理装置の処理手順を示すフローチャートである。図9に示すように、運行管理装置100の経路候補特定部153は、出発地と目的地との情報を受け付ける(ステップS101)。経路候補特定部153は、出発地と目的地とを結ぶ複数の経路候補を特定する(ステップS102)。
運行管理装置100のドライバー特定部154は、複数の経路候補と各ドライバーの走行区間履歴情報とを比較し、いずれかの経路候補を走行したことのあるドライバーが存在するか否かを判定する(ステップS103)。
ドライバー特定部154は、ドライバーが存在する場合には(ステップS104,Yes)、経路候補と、この経路候補を走行したことのあるドライバーと、運送会社情報とを対応付けて表示する(ステップS105)。
ドライバー特定部154は、ドライバーが存在しない場合には(ステップS104,No)、ステップS106に移行する。ドライバー特定部154は、各経路候補を複数の区間に分割する(ステップS106)。ドライバー特定部154は、経路候補に含まれる各区間について、区間を走行したことのあるドライバーと運送会社情報とを対応付けて表示する(ステップS107)。
次に、本実施例に係る運行管理装置100の効果について説明する。運行管理装置100は、出発地と目的地とを結ぶ複数の経路候補を特定し、走行履歴テーブル141を参照して、複数の経路候補のうちいずれかの経路候補について走行した経験のあるドライバーを特定し、特定したドライバーを候補として出力する。このため、運行ルートを走行した経験のあるドライバーを優先的に選択することができ、運行ルートに適切なドライバーを選択することができる。また、事故の発生を予防することもできる。
運行管理装置100は、複数の経路候補について、走行した経験のあるドライバーが存在しない場合には、経路候補を複数の区間に分割し、分割したそれぞれの区間について走行した経験のあるドライバーをそれぞれの区間のドライバーとして特定する。これにより、経験のないドライバーを運転させることを防止し、少なくとも区間毎に走行した経験のあるドライバーによって代わる代わる経路候補を運転させることをオペレータに提案することができる。
運行管理装置100は、ドライバーの走行の経験のある区間単位で、経路候補を複数の区間に分割する。このため、経路候補を一続きで運転したことがあるドライバーが存在しない場合でも、走行経験のある複数のドライバーによって、代わる代わる運転させることができる。
なお、運行管理装置100のドライバー特定部154は、経路候補を複数の区間に分割する場合に、経路候補の含まれる全区間のうち、主要都市に含まれる間において、複数の区間に分割するようにしても良い。主要都市には、走行経験のあるドライバーが複数存在すると考えられるため、効率よく、区間を走行したことのあるドライバーを特定することができる。
次に、上記実施例に示した運行管理装置100と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例について説明する。図10は、運行管理装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図10に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置202と、ディスプレイ203とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラム等を読み取る読み取り装置204と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行うインタフェース装置205とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するRAM206と、ハードディスク装置207とを有する。そして、各装置201〜207は、バス208に接続される。
ハードディスク装置207は、走行データ受信プログラム207a、更新プログラム207b、経路候補特定プログラム207c、ドライバー特定プログラム207dを有する。CPU201は、走行データ受信プログラム207a、更新プログラム207b、経路候補特定プログラム207c、ドライバー特定プログラム207dを読み出してRAM206に展開する。
走行データ受信プログラム207aは、走行データ受信プロセス206aとして機能する。更新プログラム207bは、更新プロセス206bとして機能する。経路候補特定プログラム207cは、経路候補特定プロセス206cとして機能する。ドライバー特定プログラム207dは、ドライバー特定プロセス206dとして機能する。
走行データ受信プロセス206aの処理は、走行データ受信部151の処理に対応する。更新プロセス206bの処理は、更新部152の処理に対応する。経路候補特定プロセス206cの処理は、経路候補特定部153の処理に対応する。ドライバー特定プロセス206dの処理は、ドライバー特定部154の処理に対応する。
なお、各プログラム207a〜207dについては、必ずしも最初からハードディスク装置207に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200が各プログラム207a〜207dを読み出して実行するようにしても良い。
100 運行管理装置
110 通信部
120 入力部
130 表示部
140 記憶部
150 制御部

Claims (5)

  1. コンピュータに、
    出発地と目的地との情報を受け付け、
    前記出発地と前記目的地とを結ぶ複数の経路候補を特定し、
    ドライバーの走行履歴情報を記憶した記憶部を参照して、前記複数の経路候補のうちいずれかの経路候補について、経路全域を走行した経験のあるドライバーが存在しない場合、経路候補を複数の区間に分割し、分割したそれぞれの区間について走行した経験のあるドライバーをそれぞれの区間のドライバーとして特定し、
    特定したドライバーを候補として出力する
    処理を実行させることを特徴とする特定プログラム。
  2. 前記ドライバーを特定する処理は、ドライバーの走行の経験のある区間単位で、前記経路候補を複数の区間に分割することを特徴とする請求項に記載の特定プログラム。
  3. 前記ドライバーを特定する処理は、前記経路候補のうち主要都市に含まれる間において、複数の区間に分割することを特徴とする請求項1または2に記載の特定プログラム。
  4. コンピュータが実行する特定方法であって、
    出発地と目的地との情報を受け付け、
    前記出発地と前記目的地とを結ぶ複数の経路候補を特定し、
    ドライバーの走行履歴情報を記憶した記憶部を参照して、前記複数の経路候補のうちいずれかの経路候補について、経路全域を走行した経験のあるドライバーが存在しない場合、経路候補を複数の区間に分割し、分割したそれぞれの区間について走行した経験のあるドライバーをそれぞれの区間のドライバーとして特定し、
    特定したドライバーを候補として出力する
    処理を実行することを特徴とする特定方法。
  5. 出発地と目的地との情報を受け付け、前記出発地と前記目的地とを結ぶ複数の経路候補を特定する経路特定部と、
    ドライバーの走行履歴情報を記憶した記憶部を参照して、前記複数の経路候補のうちいずれかの経路候補について、経路全域を走行した経験のあるドライバーが存在しない場合、経路候補を複数の区間に分割し、分割したそれぞれの区間について走行した経験のあるドライバーをそれぞれの区間のドライバーとして特定し、特定したドライバーを候補として出力するドライバー特定部と
    を有することを特徴とする特定装置。
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