JP2006083506A - 製紙用化学パルプの半晒漂白方法 - Google Patents

製紙用化学パルプの半晒漂白方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006083506A
JP2006083506A JP2004272316A JP2004272316A JP2006083506A JP 2006083506 A JP2006083506 A JP 2006083506A JP 2004272316 A JP2004272316 A JP 2004272316A JP 2004272316 A JP2004272316 A JP 2004272316A JP 2006083506 A JP2006083506 A JP 2006083506A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bleaching
pulp
chlorine dioxide
peroxide
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004272316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4513959B2 (ja
Inventor
Takahiro Cho
隆博 長
Wakana Uesugi
和加奈 上杉
Tetsuo Koshizuka
哲夫 腰塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP2004272316A priority Critical patent/JP4513959B2/ja
Publication of JP2006083506A publication Critical patent/JP2006083506A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4513959B2 publication Critical patent/JP4513959B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

【課題】製紙用化学パルプを半晒漂白する方法において、環境問題となる有機塩素化合物の排出が非常に少ない漂白方法を提供することである。具体的には、過酸化物の漂白効率を改善し、従来の塩素系漂白剤で行った方法に比べて、コストアップしない経済的な方法を提供する。
【解決手段】 酸素漂白後の化学パルプを半晒漂白する方法において、広葉樹パルプの場合未晒Kappa価の0.016倍以内、針葉樹パルプの場合未晒のKappa価の0.04倍以内の二酸化塩素量(%)で漂白処理後、次いで過酸化物漂白を行うことを特徴とする製紙用化学パルプの半晒漂白方法。

Description

本発明は、製紙用化学パルプの半晒漂白に関し、さらに詳しくは過酸化物漂白の漂白効果を向上させる方法に関する。
半晒化学パルプ(SBKPと略す)とは、白色度50%から70%程度の化学パルプのことで、その用途は主に新聞の強度を出すために10%から20%程度配合されるパルプである。
SBKPの漂白は単段または多段にわたる漂白処理により実施されている。従来より、この単段または多段漂白処理では、漂白剤として塩素系薬品が使用されている。具体的には、単段漂白では次亜塩素酸塩(H段)が使用されている。多段漂白には漂白剤として、塩素(C段)、アルカリ抽出(E段)、次亜塩素酸塩(H段)、二酸化塩素処理(D段)の組み合わせにより、例えば、C−E−H、C/D−E−Hなどの漂白シーケンスによって半晒漂白が行われる。ここで、C/Dとは塩素と二酸化塩素の併用処理である。しかし、これらの塩素系漂白薬品は漂白時に環境に有害な有機塩素化合物を副生し、この有機塩素化合物を含む漂白廃水の環境汚染が問題になっている。
有機塩素化合物の副生を低減・防止するには、塩素系薬品の使用量を低減するか、ないしは使用しない事が最も効果的であり、特に初段に分子状塩素を使用しないことが最も有効な方法である。この方法で製造されたパルプはECF(エレメンタリークロリンフリー)パルプと呼ばれ、更に塩素系薬品を全く用いずに製造されたパルプはTCF(トータリークロリンフリー)と呼ばれている。
有機塩素化合物を生成しない、またはほとんど生成しないECF、TCF用の漂白薬品として、酸素、過酸化水素、二酸化塩素、オゾン、有機過酸があげられる。しかしながら、酸素は薬品コストが安いとのメリットがあるが、パルプとの反応性が低く、高温、高圧の反応条件で処理しても十分は白色度が得られないとの問題点がある。また、高温、高圧条件で処理するとパルプ粘度が低下するとの問題点がある。
過酸化水素は、分解すると水と酸素になり有機塩素化合物を全く生成しないことから、環境面から優れた酸化剤である。しかし、パルプ中にマンガン、銅、鉄等の重金属が存在すると分解するとの問題点がある。パルプ中の重金属を除去するために、過酸化水素漂白前にパルプを酸処理、キレート剤処理をして重金属を除去すると、過酸化水素の漂白効率がアップして高白色度まで漂白できるが、その漂白条件としては90℃程度の高温、及び高添加量の過酸化水素が必要とされ、現行の塩素系漂白剤に比べて大幅にコストアップするとの問題点がある。
二酸化塩素は、パルプ粘度を低下させず、高白色度まで漂白でき、かつ有機塩素化合物の生成が少ない優れた酸化剤である。しかしながら薬品コストが高いとの問題点がある。SBKPを二酸化塩素で漂白して高白色度にできるが、多量の二酸化塩素が必要であり、その結果、現行の塩素系漂白剤に比べて大幅にコストアップするとの問題点がある。
オゾンは、SBKPを高白色度に漂白できる優れた酸化剤であるが、その反応性が高いためにパルプ粘度が大幅に低下するとの問題点がある。また、オゾンの発生には多量の電気を必要とするオゾン発生器、及びオゾンをパルプと反応させる反応器等の高価な設備が必要であり、現行の塩素系漂白剤に比べて大幅にコストアップするとの問題点がある。
過酢酸、過ギ酸等の有機過酸もSBKPを高白色度に漂白できる漂白剤であるが、コストが高く、現行の塩素系漂白剤に比べて大幅にコストアップするとの問題点がある。
本発明の目的は、製紙用化学パルプを半晒漂白する方法において、環境問題となる有機塩素化合物の排出が非常に少ない漂白方法を提供することである。具体的には、過酸化物の漂白効率を改善し、従来の塩素系漂白剤で行った方法に比べて、コストアップしない経済的な方法を提供することである。
本発明者等は、製紙用化学パルプを半晒漂白する方法において、過酸化物の漂白効率を改善するための、薬品について鋭意検討した結果、過酸化物漂白処理まえに少量の二酸化塩素(d段)で、短時間処理することにより、過酸化物の漂白効率が大幅に改善されることを見いだし、本発明を完成させた。即ち、本発明は、以下の方法に関するものである。
1.酸素漂白後の化学パルプを二酸化塩素漂白、次いで過酸化物漂白により半晒漂白する方法において、二酸化塩素量(重量%)が下記の範囲であることを特徴とする製紙用化学パルプの半晒漂白方法。
(1)化学パルプが広葉樹パルプからの場合、未晒Kappa価の0.016倍以内
(2)化学パルプが針葉樹パルプからの場合、未晒Kappa価の0.04倍以内
2.二酸化塩素漂白後、洗浄せずに過酸化物漂白をする前記1記載の製紙用化学パルプの半晒漂白方法。
主に新聞の強度を維持するために使用される半晒化学パルプの漂白において、本発明法である、少量二酸化塩素処理、ついで過酸化物漂白を行うことにより、過酸化物漂白の漂白効率が大幅に改善された結果、有機塩素化合物の非常に少ないパルプを製造することができる。また、少量の二酸化塩素を使用し、過酸化物の漂白効率を改善できることから、現状の漂白タワーにコンパクトな二酸化塩素処理設備を付加するだけで実施できることから、低コストの設備改造費で行える。また、過酸化物漂白効率を大幅に改善できた結果、漂白コストが従来の塩素漂白−アルカリ抽出−次亜漂白、または次亜塩素塩漂白にくらべ安価に実施できる。
本発明において用いられるパルプは、ポリサルファイドを含む、もしくは通常のクラフトパルプ化法(KP)、サルファイドパルプ化法(SP)、アルカリパルプ化法(AP)等のケミカルパルプ化法由来のパルプが好ましく、より好ましくはクラフトパルプ化法によって得られたパルプである。また、パルプ化に用いられる木本植物、草本植物については特に限定されるものではない。
本発明において、ECF漂白において処理されるパルプは、前処理としてKappa価30以下になるように公知の酸素脱リグニン処理を行ったものであり、好ましくはKappa価20以下のパルプが好ましい。
次いで、この未晒パルプは二酸化塩素(d)処理される。d段における漂白条件は、二酸化塩素使用量(%)は、広葉樹パルプ(L材)からの場合未晒Kappa価の0.016倍以内、針葉樹パルプ(N材)からの場合は未晒Kappa価の0.04倍以内、好ましくはL材の場合0.015重量%以内、N材の場合0.05重量%以内、パルプ濃度3〜20重量%、好ましくは5〜15重量%である。処理温度は、30〜95℃、好ましくは40〜60℃であり、処理時間は5分〜15分である。漂白反応後の終期pHは1〜7、好ましくは2〜6、最も好ましくは3〜5である。d処理後のパルプは、次いで過酸化物を併用したアルカリ処理(Ep段)、または酸素、過酸化物を併用したアルカリ処理(Eop段)による処理を行う。なお、d処理と次段のEop処理の間は洗浄・脱水を実施しても良く、また実施しなくても良い。洗浄・脱水による処理に当たっては、ディフューザーまたは丸網の脱水・洗浄機などを使用する。
Ep段、Eop段ではまずアルカリが添加、混合される。アルカリ剤としては、例えば、苛性ソーダ、苛性カリ、石灰、ソーダ灰などが使用できる。中でも苛性ソーダは安価であることから好適に使用される。また、アルカリ剤の使用量は、NaOH換算で0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜3重量%である。添加場所としては、過酸化物添加の前であればいずれの場所でもよい。ディフューザータイプの洗浄機の場合は、ディフューザーの出口、中濃度ポンプの入口、中濃度ミキサーの入口等に添加される。丸網の脱水、洗浄機の場合は、パルプシート上、トランスポートスクリュー部、中濃度ポンプの入口、中濃度ミキサーの入口等に添加される。いずれの方法でもアルカリは過酸化物より前にパルプに添加、混合するのが好ましい。
d処理後洗浄せずに過酸化物漂白を実施する場合は、安定剤としてマグネシウム塩がアルカリの添加前に添加、混合される。マグネシウム塩としては、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、塩化マグネシウムが使用できる。中でも硫酸マグネシウムは安価であるから好適に使用される。硫酸マグネシウムの使用量は、絶乾パルプ当たり0.01〜1重量%、好ましくは0.05〜0.5重量%である。安定剤として、ケイ酸ソーダを使用する場合は、その添加順序はケイ酸ソーダ、アルカリ、またはアルカリ、ケイ酸ソーダ、または同時のいずれでもよい。ケイ酸ソーダの使用量は、絶乾パルプ当たり1〜15重量%、好ましくは2〜10重量%である。安定剤としてキレート剤を使用する場合は、必ず過酸化物より先にパルプと混合することが必要である。キレート剤としては、アミノカルボン酸系のキレート剤、アミノフォスフォン酸系のキレート剤が使用される。キレート剤の使用量としては、絶乾パルプ当たり0.05〜0.5重量%好ましくは0.1〜0.3重量%である。
Eop段の酸素としては、酸素ガス及び空気が使用できるが、酸素が好ましい。また、酸素の使用量は、絶乾パルプ当たり0.1〜1.0重量%が好適であり、操作圧力は0.0〜9.3×105Pa・sであることが好ましい。酸素の添加場所としては、アルカリの後であり、過酸化水素の前後どちらでもよい。
Ep段またはEop段における過酸化物としては、例えば、過酸化水素、過酸化物と無機塩類との付加物、過酸化ソーダ、過ギ酸、過酢酸などの無機および有機の過酸化物が使用でき、一般には過酸化水素が好適に使用される。過酸化物の使用量は、100%過酸化水素換算で絶乾パルプ当たり0.05〜2重量%、好ましくは0.1〜1重量%である。
Eop段における過酸化水素と酸素の添加順序については、過酸化水素、次いで酸素、または酸素、次いで過酸化水素、または同時添加でもよく、過酸化水素添加前にアルカリが添加される方法であれば何れの方法でもよい。
本発明における製紙用化学パルプの半晒無塩素漂白法において、少量の二酸化塩素で処理した後、過酸化水素漂白を実施することにより、従来の塩素−アルカリ/酸素−次亜塩素酸塩処理、または次亜塩素酸塩単段処理に比べ、第1の作用は少量の二酸化塩素処理により次段の過酸化水素の漂白効率が大幅に改善された結果、従来方法に比べ経済性が改善されることである。第2の作用は、少量の二酸化塩素しか使用しないため、環境に有害な有機塩素化合物の排出量が大幅に抑制されることである。
第3の作用は、従来の塩素−アルカリ/酸素−次亜塩素酸塩処理の場合は、この設備が使用できるために全く設備費がかからない点である。また、従来次亜塩素酸塩単段処理を行っている場合、本発明法では少量の二酸化塩素しか使用しないため、反応時間として短時間でよく、その結果二酸化塩素処理装置としてはチューブ程度の装置でもよい。また、少量二酸化塩素処理と次段の過酸化水素処理の間に洗浄を行わない場合は、洗浄機設置の費用が節約できる。
次に少量二酸化塩素処理後過酸化水素漂白を行った実施例により、本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこの実施例に制限されるものではない。
各薬品の使用量は絶乾パルプ当たりの重量%で示し、二酸化塩素、過酸化水素の使用量は100%換算である。使用したパルプは、クラフト蒸解−酸素漂白を行った広葉樹材パルプA、および針葉樹材パルプBを使用した。また、分析評価は下記の方法によった。
・パルプ種
A:ハンター白色度 53.5%、Kappa価 9.4
B:ハンター白色度 32.2%、Kappa価 12.7
・白色度:JIS−P8123(ハンター白色度法)
・Kappa価 :JIS P8211(Kappa価測定法)
実施例1〜6
クラフト蒸解−酸素漂白後のパルプAに、二酸化塩素0.025%、0.05%、0.075%、0.10%、0.125%、0.15%、および終期pH3.0に必要な硫酸を加え、パルプ濃度10%、温度60℃の条件で60分処理した。反応終了後、洗浄率が90%となるように冷水を加え希釈し、パルプ濃度20%まで脱水し初段D処理パルプを得た。更にそれぞれのパルプに過酸化水素0.25%、NaOH 0.5%添加し、漂白初期pHを約11.5とし、パルプ濃度を10%、温度60℃の条件で90分処理した。反応終了後、冷水にてパルプ濃度2.5%に希釈し、パルプ濃度20%まで脱水してアルカリ抽出/過酸化物漂白パルプを得た。このパルプ絶乾15gを2Lの水で希釈し、pH5.5調整した後抄紙し、一晩風乾して白色度を測定した。結果を表1に示す。
比較例1〜6
パルプAの初段D処理時の二酸化塩素添加量を0.0%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%とする以外は実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
Figure 2006083506
表1に示したように、広葉樹材パルプの場合、過酸化水素処理前に二酸化塩素0.15%、即ち、未晒Kappa価の0.016倍量で処理することにより、過酸化水素の漂白効率が最も改善された。
実施例7〜13
クラフト蒸解−酸素漂白後のパルプBに、二酸化塩素添加量を0.05%、0.10%、0.15%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%にて漂白した以外実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
比較例7〜12
パルプBの初段D処理時の二酸化塩素添加量を0.0%、0.7%、0.9%、1.1%、1.3%、1.5%にて漂白した以外実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。
Figure 2006083506
表2に示したように、針葉樹材パルプの場合、過酸化水素処理前に二酸化塩素0.5%、即ち、未晒Kappa価の0.04倍量で処理することにより、過酸化水素の漂白効率が最も改善された。
実施例14〜18
二酸化塩素処理を2.5分、5分、7.5分、10分、15分で行った以外実施例14と同様に行った。
比較例13〜16
二酸化塩素処理を0分、20分、30分、60分で行った以外実施例14と同様に行った。実施例14〜17、比較例13〜16の結果を表3に示す。
Figure 2006083506
表3に示したように、本発明法の場合、少量二酸化塩素処理(d段)の時間は15分以内で十分であった。15分以上の処理では、残存二酸化塩素がなくなるため、酸性状態の保持することによる白色度低下が見られた。
実施例19、20
実施例17と同様に行い、少量二酸化塩素処理と過酸化水素処理の間に洗浄をしたのが実施例19で、洗浄しなかったのが実施例20行である。結果を表4に示す。
Figure 2006083506
表4に示したように、少量二酸化塩素処理と過酸化水素処理の間に洗浄を入れない場合は、洗浄ありにくらべ白色度が若干低下するが、少量二酸化塩素処理なし(比較例7)に比べ過酸化水素の漂白性は大幅に改善された。
実施例21
過酸化水素漂白時、安定剤としてケイ酸ソーダ5%を使用した以外実施例20と同様に行った。
実施例22
過酸化水素漂白時、安定剤として硫酸マグネシウム0.25%を使用した以外実施例19と同様に行った。
実施例23
過酸化水素漂白時、安定剤としてジエティレントリアミンペンタアセティックアシイドNa塩(DTPA)0.25%を使用した以外実施例19と同様に行った。
実施例24
過酸化水素漂白時、安定剤として硫酸マグネシウム0.25%およびジエティレントリアミンペンタアセティックアシイドNa塩(DTPA)0.25%を使用した以外実施例19と同様に行った。
実施例25
過酸化水素漂白時、安定剤としてケイ酸ソーダ5%およびジエティレントリアミンペンタアセティックアシイドNa塩(DTPA)0.25%を使用した以外実施例19と同様に行った。
実施例26
過酸化水素漂白時、安定剤としてケイ酸ソーダ5%、硫酸マグネシウム0.25%およびジエティレントリアミンペンタアセティックアシイドNa塩(DTPA)0.25%を使用した以外実施例19と同様に行った。実施例21〜26の結果を、表5に示す。
Figure 2006083506
表4に示したように、少量二酸化塩素処理と過酸化水素処理の間に洗浄を入れない場合は、洗浄ありにくらべ若干過酸化水素の漂白性が低下した。表5にしましたように、洗浄なしの場合、ケイ酸ソーダ、マグネシウム塩、キレート剤およびこれらの安定剤の組み合わせ使用により、少量二酸化塩素処理と過酸化水素処理の間に洗浄を入れた場合と同様の漂白効率をえることができた。

Claims (7)

  1. 酸素漂白後の化学パルプを二酸化塩素漂白、次いで過酸化物漂白により半晒漂白する方法において、二酸化塩素量(重量%)が下記の範囲であることを特徴とする製紙用化学パルプの半晒漂白方法。
    (1)化学パルプが広葉樹パルプからの場合、未晒Kappa価の0.016倍以内
    (2)化学パルプが針葉樹パルプからの場合、未晒Kappa価の0.04倍以内
  2. 二酸化塩素漂白後、洗浄せずに過酸化物漂白をする請求項1記載の方法。
  3. 化学パルプが広葉樹パルプからの場合、二酸化塩素使用量をパルプ当たり0.15重量%以内とする請求項1または2記載の方法。
  4. 化学パルプが針葉樹パルプからの場合、二酸化塩素使用量をパルプ当たり0.5重量%以内とする請求項1または2記載の方法。
  5. 二酸化塩素処理の時間を15分以内とする請求項1または2記載の方法。
  6. 過酸化物漂白の安定剤として、ケイ酸ソーダ、マグネシウム塩、キレート剤のいずれか一つ以上を使用する請求項2記載の方法。
  7. 過酸化物が過酸化水素である請求項1または2記載の漂白方法。
JP2004272316A 2004-09-17 2004-09-17 製紙用化学パルプの半晒漂白方法 Active JP4513959B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004272316A JP4513959B2 (ja) 2004-09-17 2004-09-17 製紙用化学パルプの半晒漂白方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004272316A JP4513959B2 (ja) 2004-09-17 2004-09-17 製紙用化学パルプの半晒漂白方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006083506A true JP2006083506A (ja) 2006-03-30
JP4513959B2 JP4513959B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=36162247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004272316A Active JP4513959B2 (ja) 2004-09-17 2004-09-17 製紙用化学パルプの半晒漂白方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4513959B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202160A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Daio Paper Corp クラフトパルプの漂白方法
EP2276883A1 (en) * 2008-05-13 2011-01-26 Metso Paper, Inc. Method of bleaching pulp with ozone, chlorine dioxide and peroxide
JP2011149140A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Evonik Degussa Gmbh パルプの脱リグニン及び漂白方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04228690A (ja) * 1990-04-23 1992-08-18 Eka Nobel Ab リグノセルロース含有材料の漂白方法
JPH10505639A (ja) * 1994-08-31 1998-06-02 シユンドス・デフイブラトール・インダストリーズ・アクテイエボラーグ パルプの漂白
JPH10251986A (ja) * 1997-03-04 1998-09-22 Oji Paper Co Ltd 漂白パルプの製造方法
JP2001348790A (ja) * 2000-06-07 2001-12-21 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 製紙用化学パルプの漂白方法
JP2004183149A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Oji Paper Co Ltd 漂白パルプの製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04228690A (ja) * 1990-04-23 1992-08-18 Eka Nobel Ab リグノセルロース含有材料の漂白方法
JPH10505639A (ja) * 1994-08-31 1998-06-02 シユンドス・デフイブラトール・インダストリーズ・アクテイエボラーグ パルプの漂白
JPH10251986A (ja) * 1997-03-04 1998-09-22 Oji Paper Co Ltd 漂白パルプの製造方法
JP2001348790A (ja) * 2000-06-07 2001-12-21 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 製紙用化学パルプの漂白方法
JP2004183149A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Oji Paper Co Ltd 漂白パルプの製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202160A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Daio Paper Corp クラフトパルプの漂白方法
EP2276883A1 (en) * 2008-05-13 2011-01-26 Metso Paper, Inc. Method of bleaching pulp with ozone, chlorine dioxide and peroxide
JP2011521116A (ja) * 2008-05-13 2011-07-21 メトソ ペーパー インコーポレイテッド オゾン、二酸化塩素、および過酸化物を使用したパルプの漂白方法
EP2276883A4 (en) * 2008-05-13 2014-04-02 Metso Paper Inc METHOD FOR PULP BLANCHING WITH OZONE, CHLORINE DIOXIDE AND PEROXIDE
JP2011149140A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Evonik Degussa Gmbh パルプの脱リグニン及び漂白方法
KR101818921B1 (ko) 2010-01-19 2018-01-17 에보닉 데구사 게엠베하 화학 펄프의 탈리그닌 및 표백 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4513959B2 (ja) 2010-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2525760C2 (ru) Способ делигнификации и отбелки целлюлозы
WO2007132836A1 (ja) 漂白パルプの製造方法
JP4956991B2 (ja) 化学パルプの製造方法
JP5487974B2 (ja) 漂白パルプの製造方法
JP4887900B2 (ja) 漂白パルプの製造方法
JP5471049B2 (ja) Tcf漂白パルプの製造方法
JP2006274478A (ja) 退色性が改善された製紙用化学パルプ
JP4513959B2 (ja) 製紙用化学パルプの半晒漂白方法
JP5471050B2 (ja) Tcf漂白方法
JP5915263B2 (ja) パルプの製造方法
JP5526604B2 (ja) Ecf漂白方法
JP2011001636A (ja) 漂白パルプの製造方法
JPH07502082A (ja) リグノセルロール材料の気相脱リグニン化
JP4344144B2 (ja) 製紙用化学パルプの漂白方法
JP4875288B2 (ja) リグノセルロースパルプのオゾン漂白方法
JP3360694B2 (ja) 製紙用化学パルプの脱リグニン漂白方法
JP3275271B2 (ja) 化学パルプの漂白方法
JP4449173B2 (ja) 製紙用化学パルプの漂白方法
JP2004353118A (ja) 製紙用化学パルプのヘキセンウロン酸の除去方法
JP4304392B2 (ja) 非木材パルプの漂白方法
JP4379549B2 (ja) 製紙用化学パルプの漂白方法
JPH0987986A (ja) 製紙用化学パルプの漂白方法
JPH0987985A (ja) 製紙用化学パルプの漂白方法
JP2005113348A (ja) 製紙用化学パルプの無塩素漂白における過酸化水素漂白方法
JP2005120481A (ja) クラフトパルプのecf漂白方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070808

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100127

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100421

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4513959

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100504

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4