JP2006083338A - 液晶組成物及び液晶素子 - Google Patents

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浩二 高久
Takashi Kato
隆志 加藤
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Abstract

【課題】 高い表示コントラスト比と速い応答速度を示す液晶素子を提供する。
【解決手段】 −(Het)j−{(B1p−(Q1q−(B2rn−C1で表される置換基を有する二色性色素と、及びネマチック液晶とカイラル剤とを含む液晶を含有する液晶組成物を含有する液晶層を有する液晶素子である。Hetは酸素原子又は硫黄原子;B1及びB2は各々2価のアリール基、ヘテロアリール基又は環状脂肪族炭化水素基;Q1は2価の連結基;C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基;jは0又は1を、p、q及びrは各々0〜5の数を表し、nは1〜3の数を表すが、一般式(1)中に含まれるB1及びB2で表される基の総数は3以上10以下である。
【選択図】なし

Description

本発明は、液晶組成物及び該液晶組成物を含有する液晶層を有する液晶素子に関し、特にゲストホスト(「GH」という場合がある)方式の液晶素子に好適に利用できる液晶素子に関する。
デジタル情報の普及に伴い、デジタル情報を表示するためのディスプレイ(以下、電子ペーパーと呼ぶ)の重要性が増している。電子ペーパーに要求される性能としては、高い視認性と低消費電力が挙げられる。高い視認性とは、紙に近い白地を意味しており、そのためには、紙と同様の散乱白地に基づく表示方式が適している。低消費電力に関しては、反射型表示方式が、自発光型表示方式よりも低消費電力である。これまで、電子ペーパーとして、多くの方式が提案されている。例えば、反射型液晶表示方式、電気泳動表示方式、磁気泳動表示方式、二色球回転方式、エレクトロクロミック表示方式、ロイコサーマル表示方式などである。いずれの方式についても、高い視認性という観点からは、満足できるレベルにはなく、その改善が求められていた。
液晶素子(液晶表示素子)については、すでに多くの方式が提案されており、中でもゲストホスト方式の液晶素子は、明るい表示が可能であって、反射型に適した液晶素子として期待されている。ゲストホスト方式は、ホストであるネマチック液晶中にゲストとして二色性色素を溶解させた液晶組成物を用いる表示方式である。二色性色素は、1軸の光吸収軸を有し、光吸収軸方向に振動する光のみを吸収することから、電場による液晶の動きに合わせて、二色性色素の配向を変化させ、光吸収軸の向きを制御することにより、セルの吸光状態を変化させることができる。
ゲストホスト方式液晶素子の表示コントラストは、液晶層を構成する液晶組成物中の二色性色素のオーダーパラメーターもしくはホスト液晶、又はセル構造によって左右されることが知られている。一般に、ネマチック液晶と二色性色素を組み合わせた液晶組成物は、配向処理した基板間に存在した場合には、ネマチック液晶が一軸配向状態をとるため片側の直線偏光しか吸収できず、半分の光が透過するため、表示コントラスト比が上がらない。また、配向処理をしていない基板間に、ネマチック液晶と二色性色素を組み合わせた液晶組成物を注入した場合にも、マルチドメイン状態をとるため、片側の直線偏光しか吸収できず、半分の光が透過するため、表示コントラスト比が上がらない。そのため、全方位の光を吸収させる方式として、カイラル剤との組み合わせによるカイラルネマチック相を利用した相転移型ゲストホスト方式が提案された(非特許文献1参照)。この方式では、偏光板を使用しない明るい表示が可能となる。
しかしながら、相転移型ゲストホスト方式には、カイラルネマチック相の安定性に起因するヒステリシス及び応答速度の低下の問題があり、また、用いられる二色性色素のオーダーパラメーター、ホスト液晶に対する溶解性及び耐久性が不十分であり、多くの研究者により鋭意検討されてきたが、依然として、表示性能は満足できるレベルにはなく、その改善が求められていた。
よって、より高いコントラスト比を有するとともに、応答速度が速い液晶素子の提供が望まれている。
D.L.White;G.N.Taylor;J.Appl.Phys.,Vol.45,4718(1974)
本発明は、表示コントラストが高く、且つ応答速度が速い液晶素子、及びかかる液晶素子の作製に有用な液晶組成物を提供することを課題とする。
相転移型ゲストホスト方式においては、液晶に入射した光は液晶の屈折率異方性の影響により、らせん構造にそって旋光してしまうため、コントラスト比を上げるためには、らせんピッチを短くする必要がある。また、用いられる二色性色素のオーダーパラメーターを高くし、ホスト液晶中の濃度をあげることも必要である。ところが、らせんピッチを短くしたり、二色性色素の濃度をあげると、応答速度が低下してしまう。
本発明者は鋭意検討した結果、ホスト液晶類似構造である3環性置換基を有する二色性色素を用いることにより、高い表示コントラストを実現でき、かつ応答速度が向上するという予期せぬ効果が得られるとの知見を得、この知見に基づいてさらに検討して本発明を完成するに至った。
上記課題を解決するための手段は以下の通りである。
[1] 下記一般式(1)で表される置換基を有する二色性色素、及びネマチック液晶とカイラル剤とを含有する液晶を含む液晶組成物;
一般式(1)
−(Het)j−{(B1p−(Q1q−(B2rn−C1
式中、Hetは酸素原子又は硫黄原子であり、B1及びB2は各々2価のアリール基、ヘテロアリール基又は環状脂肪族炭化水素基を表し、Q1は2価の連結基を表し、C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基を表す。jは0又は1を表し、p、q及びrは各々0〜5の数を表し、nは1〜3の数を表すが、一般式(1)中に含まれるB1及びB2で表される基の総数は3以上10以下である。p、q及びrが各々2以上の時、2以上のB1、Q1及びB2は各々同一でも異なっていてもよく、nが2以上の時、2以上の{(B1p−(Q1q−(B2r}は同一でも異なっていてもよい。
[2] 前記二色性色素の少なくとも一種が、下記一般式(2)で表される化合物である[1]の液晶組成物;
Figure 2006083338
式中、R1は−S−{(B1p−(Q1q−(B2rn−C1で表される置換基であり、Sは硫黄原子であり、B1、B2、Q1、p、q、r及びnは、請求項1中に記載の一般式(1)中のそれぞれと同定義である。R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は各々水素原子又は置換基である。
[3] 前記二色性色素の少なくとも一種が、下記一般式(3)で表される化合物である[1]の液晶組成物;
Figure 2006083338
式中、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は各々水素原子又は置換基であるが、少なくとも1つは、−S−{(B1)p−(Q1)q−(B2)r}n−C1で表される置換基である。Sは硫黄原子であり、B1、B2、Q1、p、q、r及びnは、請求項1中に記載の一般式(1)中のそれぞれと同定義である。
[4] 少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に液晶層を有し、該液晶層が、[1]〜[3]のいずれかの液晶組成物を含有する液晶素子。
[5] 少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に高分子媒体層を有し、高分子媒体層が、高分子と高分子中に分散された[1]〜[3]のいずれかの液晶組成物とを含む液晶素子。
[6] 少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に液晶層を有し、該液晶層が、[1]〜[3]のいずれかの液晶組成物を含むマイクロカプセルを含有する液晶素子。
本発明によれば、特定の置換基を有する二色性色素、及びネマチック液晶とカイラル剤とを含有する液晶を含有する液晶組成物を用いることにより、高い表示コントラスト、及び速い応答速度を示す液晶表素子を提供することができる。
発明の実施の形態
以下、本発明について詳細に説明する。なお、本明細書において「〜」はその前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
本発明の液晶組成物は、特定の置換基を有する二色性色素の少なくとも1種、及びネマチック液晶とカイラル剤とを含有する液晶を含むことを特徴とする。以下、本発明に用いられる種々の材料について説明する。
本発明において、二色性色素は、ホスト液晶中に溶解し、光を吸収する機能を有する化合物と定義される。本発明では、二色性色素として、後述する一般式(1)で表される置換基を有する化合物を用いる。該二色性色素は、二色比(R)及びオーダーパラメーター(S)が大きいのみならず、ホスト液晶として用いるカイラルネマチック液晶に対して良好な相溶性を示す。その結果、本発明の液晶組成物を用いた液晶素子は、高い表示コントラストを示すとともに、速い応答速度を示す。
本発明の二色性色素としては、吸収極大ならびに吸収帯に関しては、いかなるものであってもよいが、イエロー域(Y)、マゼンタ域(M)、あるいはシアン域(C)に吸収極大を有する場合が好ましい。また、本発明の液晶素子に用いられる二色性色素は、単独で使用してもよいが、複数を混合したものであってもよい。複数の色素を混合する場合には、本発明の色素同士を混合してもよいし、本発明の色素と公知の二色性色素を混合してもよく、Y、M、Cに吸収極大を有する二色性色素の混合物を用いるのが好ましい。公知の二色性色素としては、たとえば A.V.Ivashchenko著、Diachronic Dyes for Liquid Crystal Display、CRC社、1994年に記載のものが挙げられる。イエロー色素、マゼンタ色素ならびにシアン色素を混合することによるフルカラー化表示を行う方法については、「カラーケミストリー」(時田澄男著、丸善、1982年)に詳しい。ここでいう、イエロー域とは、430〜490nmの範囲、マゼンタ域とは、500〜580nmの範囲、シアン域とは600〜700nmの範囲である。
前記二色性色素の発色団はいかなるものであってもよいが、例えば、アゾ色素、アントラキノン色素、ペリレン色素、メロシアニン色素、アゾメチン色素、フタロペリレン色素、インジゴ色素、アズレン色素、ジオキサジン色素、ポリチオフェン色素、フェノキサジン色素などが挙げられる。好ましくはアゾ色素、アントラキノン色素、フェノキサジン色素であり、特に好ましくはアントラキノン色素、フェノキサゾン色素(フェノキサジン−3−オン)である。
アゾ色素はモノアゾ色素、ビスアゾ色素、トリスアゾ色素、テトラキスアゾ色素、ペンタキスアゾ色素などいかなるものであってもよいが、好ましくはモノアゾ色素、ビスアゾ色素、トリスアゾ色素である。
アゾ色素に含まれる環構造としては芳香族基(ベンゼン環、ナフタレン環など)のほかにも複素環(キノリン環、ピリジン環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ピリミジン環など)であってもよい。
アントラキノン色素の置換基としては、酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を含むものが好ましく、例えば、アルコキシ、アリーロキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルアミノ、アリールアミノ基である。該置換基の置換数はいかなる数であってもよいが、ジ置換、トリ置換、テトラキス置換が好ましく、特に好ましくはジ置換、トリ置換である。該置換基の置換位置はいかなる場所であってもよいが、好ましくは1,4位ジ置換、1,5位ジ置換、1,4,5位トリ置換、1,2,4位トリ置換、1,2,5位トリ置換、1,2,4,5位テトラ置換、1,2,5,6位テトラ置換構造である。
フェノキサゾン色素(フェノキサジン−3−オン)の置換基としては、酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を含むものが好ましく、例えば、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルアミノ、アリールアミノ基である。
本発明の二色性色素は、下記一般式(1)で表される置換基を有する。
一般式(1)
−(Het)j−{(B1p−(Q1q−(B2rn−C1
式中、Hetは酸素原子又は硫黄原子であり、B1及びB2は各々2価のアリール基、ヘテロアリール基又は環状脂肪族炭化水素基を表し、Q1は2価の連結基を表し、C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基を表す。jは0又は1を表し、p、q及びrは各々0〜5の数を表し、nは1〜3の数を表すが、一般式(1)中に含まれるB1及びB2で表される基の総数は3以上10以下である。p、q及びrが各々2以上の時、2以上のB1、Q1及びB2は各々同一でも異なっていてもよく、nが2以上の時、2以上の{(B1p−(Q1q−(B2r}は同一でも異なっていてもよい。
Hetは酸素原子又は硫黄原子であり、特に好ましくは硫黄原子である。
1及びB2は各々2価のアリール基、ヘテロアリール基又は環状脂肪族炭化水素基を表す。
2価のアリール基としては、好ましくは炭素数2〜20のアリール基であり、好ましいアリール基の具体例を挙げると、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環の基である。特に好ましくは、ベンゼン環又は置換ベンゼン環の基であり、さらに好ましくは1、4−フェニレン基である。B1及びB2の表す2価のヘテロアリール基としては、好ましくは炭素数1〜20のヘテロアリール基であり、ピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、ピリミジン環、ピラジン環、チオフェン環、フラン環、オキサゾール環、チアゾール環、イミダゾール環、ピラゾール環、オキサジアゾール環、チアジアゾール環、トリアゾール環、及びこれらが縮環して作る縮環ヘテロアリール基である。
1及びB2の表す2価の環状炭化水素基としては、好ましくは、シクロヘキサン−1,2−ジイル基、シクロヘキサン−1,3−ジイル基、シクロヘキサン−1,4−ジイル基、シクロペンタン−1,3−ジイル基であり、特に好ましくは、(E)−シクロヘキサン−1、4−ジイル基である。
1及びB2の表す2価の環状炭化水素基は、さらに置換基を有していてもよく、置換基としては、下記の置換基群Vが挙げられる。
置換基群V:
ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、沃素、フッ素)、メルカプト基、シアノ基、カルボキシル基、リン酸基、スルホ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜10、好ましくは炭素数2〜8、更に好ましくは炭素数2〜5のカルバモイル基(例えばメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、モルホリノカロボニル)、炭素数0〜10、好ましくは炭素数2〜8、更に好ましくは炭素数2〜5のスルファモイル基(例えばメチルスルファモイル、エチルスルファモイル、ピペリジノスルフォニル)、ニトロ基、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜8のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−フェニルエトキシ)、炭素数6〜20、好ましくは炭素数6〜12、更に好ましくは炭素数6〜10のアリールオキシ基(例えばフェノキシ、p−メチルフェノキシ、p−クロロフェノキシ、ナフトキシ)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアシル基(例えばアセチル、ベンゾイル、トリクロロアセチル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ、ベンゾイルオキシ)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアシルアミノ基(例えばアセチルアミノ)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜8のスルホニル基(例えばメタンスルホニル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜8のスルフィニル基(例えばメタンスルフィニル、エタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8の置換又は無置換のアミノ基(例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ベンジルアミノ、アニリノ、ジフェニルアミノ、4−メチルフェニルアミノ、4−エチルフェニルアミノ、3−n−プロピルフェニルアミノ、4−n−プロピルフェニルアミノ、3−n−ブチルフェニルアミノ、4−n−ブチルフェニルアミノ、3−n−ペンチルフェニルアミノ、4−n−ペンチルフェニルアミノ、3−トリフルオロメチルフェニルアミノ、4−トリフルオロメチルフェニルアミノ、2−ピリジルアミノ、3−ピリジルアミノ、2−チアゾリルアミノ、2−オキサゾリルアミノ、N,N−メチルフェニルアミノ、N,N−エチルフェニルアミノ)、炭素数0〜15、好ましくは炭素数3〜10、更に好ましくは炭素数3〜6のアンモニウム基(例えばトリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム)、炭素数0〜15、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜6のヒドラジノ基(例えばトリメチルヒドラジノ基)、炭素数1〜15、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜6のウレイド基(例えばウレイド基、N,N−ジメチルウレイド基)、炭素数1〜15、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜6のイミド基(例えばスクシンイミド基)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8のアルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ)、炭素数6〜80、好ましくは炭素数6〜40、更に好ましくは炭素数6〜30のアリールチオ基(例えばフェニルチオ、p−メチルフェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、2−ピリジルチオ、1−ナフチルチオ、2−ナフチルチオ、4−プロピルシクロヘキシル−4’−ビフェニルチオ、4−ブチルシクロヘキシル−4’−ビフェニルチオ、4−ペンチルシクロヘキシル−4’−ビフェニルチオ、4−プロピルフェニル−2−エチニル−4’−ビフェニルチオ)、炭素数1〜80、好ましくは炭素数1〜40、更に好ましくは炭素数1〜30のヘテロアリールチオ基(例えば2−ピリジルチオ、3−ピリジルチオ、4−ピリジルチオ、2−キノリルチオ、2−フリルチオ、2−ピロリルチオ)、炭素数2〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、2−ベンジルオキシカルボニル)、炭素数6〜20、好ましくは炭素数6〜12、更に好ましくは炭素数6〜10のアリーロキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボニル)、炭素数1〜18、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜5の無置換アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル)、炭素数1〜18、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜5の置換アルキル基{例えばヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、ベンジル、カルボキシエチル、エトキシカルボニルメチル、アセチルアミノメチル、またここでは炭素数2〜18、好ましくは炭素数3〜10、更に好ましくは炭素数3〜5の不飽和炭化水素基(例えばビニル基、エチニル基1−シクロヘキセニル基、ベンジリジン基、ベンジリデン基)も置換アルキル基に含まれる}、炭素数6〜20、好ましくは炭素数6〜15、更に好ましくは炭素数6〜10の置換又は無置換のアリール基(例えばフェニル、ナフチル、p−カルボキシフェニル、p−ニトロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、p−シアノフェニル、m−フルオロフェニル、p−トリル、4−プロピルシクロヘキシル−4’−ビフェニル、4−ブチルシクロヘキシル−4’−ビフェニル、4−ペンチルシクロヘキシル−4’−ビフェニル、4−プロピルフェニル−2−エチニル−4’−ビフェニル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜10、更に好ましくは炭素数4〜6の置換又は無置換のヘテロアリール基(例えばピリジル、5−メチルピリジル、チエニル、フリル、モルホリノ、テトラヒドロフルフリル)。
これら置換基群Vは、ベンゼン環やナフタレン環が縮合した構造もとることができる。さらに、これらの置換基上にさらに此処までに説明したVの説明で示した置換基が置換していても良い。
置換基群Vとして好ましいものは、上述のアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、置換アミノ基、ヒドロキシ基、アルキルチオ基又はアリールチオ基であり、更に好ましくは、アルキル基、アリール基又はハロゲン原子である。
1は2価の連結基を表す。好ましくは、Q1は、炭素原子、窒素原子、硫黄原子、及び酸素原子から構成される原子団からなる。2価の連結基としては、炭素数1〜20のアルキレン基(例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、シクロヘキシル−1,4−ジイル)、炭素数2〜20のアルケニレン基(例えば、エテニレン)、炭素数2〜20のアルキニレン基(例えば、エチニレン)、アミド基、エーテル基、エステル基、スルホアミド基、スルホン酸エステル基、ウレイド基、スルホニル基、スルフィニル基、チオエーテル基、カルボニル基、−NR−基(ここで、Rは水素原子又はアルキル基、アリール基をあらわす)、アゾ基、アゾキシ基、複素環2価基(例えば、ピペラジン−1,4−ジイル基)を1つ又はそれ以上組み合わせて構成される炭素数0〜60の2価の連結基が挙げられる。Q1の表す2価の連結基として、好ましくは、アルキレン基、アルケニレン基、アルキニレン基、エーテル基、チオエーテル基、アミド基、エステル基、カルボニル基、及びそれらを組み合わせた基である。Q1はさらに置換基を有していてもよく、置換基としては上記置換基群Vが挙げられる。
1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基を表すが、好ましい例としては、炭素数1〜30、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8のアルキル及びシクロアルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、t−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、ペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、シクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、4−エチルシクロヘキシル、4−プロピルシクロヘキシル、4−ブチルシクロヘキシル、4−ペンチルシクロヘキシル、ヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、ベンジル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜8のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−フェニルエトキシ)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ、ベンゾイルオキシ)、炭素数1〜30、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8のアシル基(例えばアセチル、ホルミル基、ピバロイル、2−クロロアセチル、ステアロイル、ベンゾイル、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル)、炭素数2〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、2−ベンジルオキシカルボニル)が挙げられる。C1として特に好ましくはアルキル基、アルコキシ基であり、さらに好ましくは、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、トリフルオロメトキシ基である。C1はさらに置換基を有していてもよく、置換基としては上記置換基群Vが挙げられる。
jは0又は1を表し、好ましくは0である。
p、q及びrは各々0〜5の整数を表し、nは1〜3の整数を表し、p、q、r及びnが2以上の場合、その繰り返し単位は同一であっても異なっていてもよい。但し、一般式(1)中に含まれるB1及びB2で表される基の総数は3以上10以下であり、即ち、(p+r)×nは3以上10以下の数である(但し、nが2以上で、p及びrがそれぞれ異なる場合、例えば、n=2で、pがp1とp2及びrがr1とr2の場合は、(p1+r1+p2+r2)は3以上10以下である)。好ましいp、q、r及びnの組合せを以下に記す。
(i)p=3、q=0、r=0、n=1
(ii)p=4、q=0、r=0、n=1
(iii)p=5、q=0、r=0、n=1
(iv)p=2、q=0、r=1、n=1
(v)p=2、q=1、r=1、n=1
(vi)p=1、q=1、r=2、n=1
(vii)p=3、q=1、r=1、n=1
(viii)p=2、q=0、r=2、n=1
(ix)p=1、q=1、r=1、n=2
(x)p=2、q=1、r=1、n=2
特に好ましくは、(i)p=3、q=0、r=0、n=1、(iv)p=2、q=0、r=1、n=1、(v)p=2、q=1、r=1、n=1の組合せである。
なお、−{(B1p−(Q1q−(B2rn−C1としては、液晶性を示す構造を含むことが好ましい。ここでいう液晶とは、いかなるフェーズであってもよいが、好ましくはネマチック液晶、スメクチック液晶、ディスコテイック液晶であり、特に好ましくは、ネマチック液晶である。
液晶化合物の具体例としては、液晶便覧編集委員会編、液晶便覧、丸善、2000年の第3章「分子構造と液晶性」に記載されているものなどが挙げられる。
−{(B1p−(Q1q−(B2rn−C1の具体例を以下に示すが、本発明はこれに限定されるものではない(図中、波線は連結位置を表す)。
Figure 2006083338
Figure 2006083338
本発明に用いられる二色性色素は、−{(B1p−(Q1q−(B2rn−C1で表される置換基を1以上有しているのが好ましく、1〜8有しているのがより好ましく、1〜4有しているのがさらに好ましく、特に好ましくは1又は2である。
前記一般式(1)で表される置換基の好ましい構造は、Hetが硫黄原子であり、B1がアリール基又はヘテロアリール基を表し、B2がシクロヘキサン−1,4−ジイル基を表し、C1がアルキル基を表し、j=1、p=2、q=0、r=1及びn=1を表す構造;及びHetが硫黄原子であり、B1がアリール基又はヘテロアリール基を表し、B2がシクロヘキサン−1,4−ジイル基を表し、C1がアルキル基を表し、j=1、p=1、q=0、r=2及びn=1を表す構造;である。特に好ましい構造は、Hetが硫黄原子を表し、B1が1,4−フェニレン基を表し、B2がトランス−シクロヘキシル基を表し、C1がアルキル基(好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基又はヘキシル基)を表し、j=1、p=2、q=0、r=1及びn=1である下記一般式(a−1)で表される構造;及びHetが硫黄原子を表し、B1が1,4−フェニレン基を表し、B2がトランス−シクロヘキサン−1,4−ジイル基を表し、C1がアルキル基(好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基又はヘキシル基)を表し、j=1、p=1、q=0、r=2及びn=1である下記一般式(a−2)で表される構造;である。
Figure 2006083338
前記一般式(a−1)及び(a−2)中、Ra1〜Ra12は各々独立して、水素原子又は置換基を表す。該置換基としては、前述の置換基群Vから選ばれる置換基が挙げられる。Ra1〜Ra12はそれぞれ、水素原子、ハロゲン原子(特にフッ素原子)、アルキル基、アリール基、アルコキシ基であることが好ましい。
前記一般式(a−1)及び(a−2)中、Ca1及びCa2は各々独立してアルキル基を表し、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基又はヘキシル基を表す。
なお、本発明に用いられる二色性色素としては、下記一般式(2)又は(3)で表される化合物が好ましい。
Figure 2006083338
式中、R1は−S−{(B1p−(Q1q−(B2rn−C1で表される置換基である。ここで、Sは硫黄原子であり、B1、B2、Q1、p、q、r及びnは、前記一般式(1)中のそれぞれと同定義であり、好ましい範囲も同様である。R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は各々水素原子又は置換基である。
Figure 2006083338
式中、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は各々水素原子又は置換基であるが、少なくとも1つは、−S−{(B1p−(Q1q−(B2rn−C1で表される置換基である。ここで、Sは硫黄原子であり、B1、B2、Q1、p、q、r及びnは、前記一般式(1)中のそれぞれと同定義であり、好ましい範囲も同様である。
2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8で表される置換基としては、上記置換基群Vが挙げられるが、好ましくは、炭素数6〜80、より好ましくは炭素数6〜40、更に好ましくは炭素数6〜30のアリールチオ基(例えばフェニルチオ、p−メチルフェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、4−メチルフェニルチオ、4−エチルフェニルチオ、4−n−プロピルフェニルチオ、2−n−ブチルフェニルチオ、3−n−ブチルフェニルチオ、4−n−ブチルフェニルチオ、2−t−ブチルフェニルチオ、3−t−ブチルフェニルチオ、4−t−ブチルフェニルチオ、3−n−ペンチルフェニルチオ、4−n−ペンチルフェニルチオ、4−アミルペンチルフェニルチオ、4−ヘキシルフェニルチオ、4−ヘプチルフェニルチオ、4−オクチルフェニルチオ、4−トリフルオロメチルフェニルチオ、3−トリフルオロメチルフェニルチオ、2−ピリジルチオ、1−ナフチルチオ、2−ナフチルチオ、4−プロピルシクロヘキシル−4’−ビフェニルチオ、4−ブチルシクロヘキシル−4’−ビフェニルチオ、4−ペンチルシクロヘキシル−4’−ビフェニルチオ、4−プロピルフェニル−2−エチニル−4’−ビフェニルチオ)、炭素数1〜80、より好ましくは炭素数1〜40、更に好ましくは炭素数1〜30のヘテロアリールチオ基(例えば2−ピリジルチオ、3−ピリジルチオ、4−ピリジルチオ、2−キノリルチオ、2−フリルチオ、2−ピロリルチオ)、置換もしくは無置換のアルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、ブチルチオ、フェネチルチオ)、置換もしくは無置換のアミノ基(例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ベンジルアミノ、アニリノ、ジフェニルアミノ、4−メチルフェニルアミノ、4−エチルフェニルアミノ、3−n−プロピルフェニルアミノ、4−n−プロピルフェニルアミノ、3−n−ブチルフェニルアミノ、4−n−ブチルフェニルアミノ、3−n−ペンチルフェニルアミノ、4−n−ペンチルフェニルアミノ、3−トリフルオロメチルフェニルアミノ、4−トリフルオロメチルフェニルアミノ、2−ピリジルアミノ、3−ピリジルアミノ、2−チアゾリルアミノ、2−オキサゾリルアミノ、N,N−メチルフェニルアミノ、N,N−エチルフェニルアミノ)、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原子)、置換もしくは無置換のアルキル基(例えば、メチル、トリフルオロメチル)、置換もしくは無置換のアルコキシ基(例えば、メトキシ、トリフルオロメトキシ)、置換もしくは無置換のアリール基(例えば、フェニル)、置換もしくは無置換のヘテロアリール基(例えば、2−ピリジル)、置換もしくは無置換のアリールオキシ基(例えば、フェノキシ)、置換もしくは無置換のヘテロアリールオキシ基(例えば、3−チエニルオキシ)などである。
2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8として好ましくは、水素原子、フッ素原子、塩素原子、置換もしくは無置換の、アリールチオ基、アルキルチオ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基、アルキル基、アリール基、アルコキシ基又はアリーロキシ基であり、特に好ましくは水素原子、フッ素原子、置換もしくは無置換の、アリールチオ基、アルキルチオ基、アミノ基、アルキルアミノ基又はアリールアミノ基である。
11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17で表される置換基としては、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、カルバモイル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基又はアミド基であり、特に好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリールチオ基又はアミド基である。
16として、好ましくはアミノ基(アルキルアミノ、アリールアミノ基を含む)、ヒドロキシル基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシ基又はアリールオキシ基であり、特に好ましくはアミノ基である。
以下に、本発明に使用可能な二色性色素の具体例を示すが、本発明は以下の具体例によってなんら限定されるものではない。
Figure 2006083338
Figure 2006083338
Figure 2006083338
Figure 2006083338
以下に、本発明に使用可能なアゾ系二色性色素の具体例を示すが、本発明は以下の具体例によってなんら限定されるものではない。
Figure 2006083338
以下に本発明に使用可能なジオキサジン系二色性色素ならびにメロシアニン系二色性色素の具体例を示すが、本発明は以下の具体例によってなんら限定されるものではない。
Figure 2006083338
次に、ホスト液晶について説明する。本発明の液晶組成物及び液晶素子に使用可能なホスト液晶とは、電界の作用により、その配向状態を変化させ、ゲストとして溶解されている二色性色素の配向状態を制御する機能を有する化合物が好ましい。
また、本発明の液晶素子に用いられるホスト液晶は、ネマチック相を示す液晶化合物を少なくとも1種含むものであり、屈折率異方性(Δn)の絶対値が0.25以下のものが好ましい。より好ましくは、|Δn|≦0.15であり、特に好ましくは、|Δn|≦0.10であり、最も好ましくは、|Δn|≦0.05である。
ネマチック液晶化合物の具体例としては、アゾメチン化合物、シアノビフェニル化合物、シアノフェニルエステル、フッ素置換フェニルエステル、シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル、フッ素置換シクロヘキサンカルボン酸フェニルエステル、シアノフェニルシクロヘキサン、フッ素置換フェニルシクロヘキサン、シアノ置換フェニルピリミジン、フッ素置換フェニルピリミジン、アルコキシ置換フェニルピリミジン、フッ素置換アルコキシ置換フェニルピリミジン、フェニルジオキサン、トラン系化合物、フッ素置換トラン系化合物、アルケニルシクロヘキシルベンゾニトリルなどが挙げられる。「液晶デバイスハンドブック」(日本学術振興会第142委員会編、日刊工業新聞社、1989年)の第154〜192頁および第715〜722頁に記載の液晶化合物を用いることができる。TFT駆動に適したフッ素置換されたホスト液晶を使用することもできる。例えば、Merck社の液晶(ZLI−4692、MLC−6267、6284、6287、6288、6406、6422、6423、6425、6435、6437、7700、7800、9000、9100、9200、9300、10000など)、チッソ社の液晶(LIXON5036xx、5037xx、5039xx、5040xx、5041xxなど)が挙げられる。
本発明の液晶組成物には、ホスト液晶の物性を所望の範囲に変化させることを目的として(例えば、液晶相の温度範囲を所望の範囲にすることを目的として)、液晶性を示さない化合物を添加してもよい。また、紫外線吸収剤、酸化防止剤などの化合物を含有させてもよい。
また、本発明の液晶組成物及び液晶素子に用いられるカイラル剤とは、光学活性物質であって、前記ホスト液晶材料に添加することで、該液晶組成物がカイラルネマチック相を示すようになるもののことをさす。たとえば、日本学術振興会第142委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工業新聞社、1989年、第199〜202頁に記載のTN、STN用カイラル剤が挙げられる。
本発明の液晶組成物及び液晶素子において、ホスト液晶および二色性色素の含有量については制限はないが、二色性色素の含有量(混合物の場合には、二色性色素の全含有量)はホスト液晶の含有量に対して0.1〜15質量%であることが好ましく、0.5〜6質量%であることが特に好ましい。また、本発明の液晶セルの吸収スペクトルを測定することで、所望の光学濃度に必要な色素濃度を決定することが望ましい。
本発明の液晶組成物において、ネマチック液晶およびカイラル剤の含有量については制限はないが、本発明の液晶素子として用いる液晶セルのセルギャップをd、液晶のヘリカルピッチをPとしたときに、0.1≦d/P≦20となるように含有されることが好ましい。より好ましくは、0.25≦d/P≦5であり、特に好ましくは、0.4≦d/P≦2であり、最も好ましくは、0.5≦d/P≦1である。
なおヘリカルピッチとは、液晶分子のらせん構造が360°旋回する距離として定義される。
ホスト液晶への前記二色性色素の溶解は、機械的攪拌、加熱、超音波、あるいはその組合せなどを利用することができる。
本発明の液晶素子は、本発明の液晶組成物を含有する液晶層を備えた液晶素子である。本発明の液晶素子は、例えば、一対の電極基板(少なくとも一方は透明電極基板であるのが好ましい)間と、一対の電極基板に挟持される本発明の液晶組成物を含有する液晶層とから構成することができる。前記基板としては、通常ガラスあるいはプラスチック基板が用いられ、プラスチック基板としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。基板については、たとえば、日本学術振興会第142委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工業新聞社、1989年、第218〜231頁に詳しい。その基板上には、電極層が形成され、好ましくは透明電極である。その電極層としては、酸化インジウム、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化スズなどが用いられる。透明電極については、たとえば、日本学術振興会第142委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工業新聞社、1989年、第232〜239頁に記載のものが用いられる。
本発明の液晶素子は液晶を配向させる目的で、液晶と基板の接する表面に配向処理を施した層を形成することが好ましい。該配向処理としては、たとえば、4級アンモニウム塩を塗布し配向させる方法、ポリイミドを塗布しラビング処理により配向する方法、SiOxを斜め方向から蒸着して配向する方法、さらには、光異性化を利用した光照射による配向方法などが挙げられる。配向膜については、たとえば、日本学術振興会第142委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工業新聞社、1989年、第240〜256頁に記載のものが用いられる。
本発明の液晶素子は基板同士をスペーサーなどを介して、1〜50μmの間隔を設け、その空間に本発明の液晶組成物を注入して作製することができる。スペーサーについては、たとえば、日本学術振興会第142委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工業新聞社、1989年、第257〜262頁に記載のものが用いられる。本発明の液晶組成物は、基板上に塗布あるいは印刷することにより基板間の空間に配置することができる。
本発明の液晶素子は、単純マトリックス駆動方式あるいは薄膜トランジスタ(TFT)などを用いたアクテイブマトリックス駆動方式を用いて駆動することができる。駆動方式については、例えば、「液晶デバイスハンドブック」(日本学術振興会第142委員会編、日刊工業新聞社、1989年)の第387〜460頁に詳細が記載され、本発明の液晶素子の駆動方法として利用できる。
本発明の液晶素子を用いた液晶ディスプレイは、いかなる方式であってもよいが、例えば、日本学術振興会第142委員会編、液晶デバイスハンドブック、日刊工業新聞社、1989年、第309頁に記載のゲストホスト方式に記載されている(1)ホモジニアス配向、(2)ホメオトロピック配向、White−Taylor型(相転移)として(3)フォーカルコニック配向及び(4)ホメオトロピック配向、(5)Super Twisted Nematic(STN)との組合せ、(6)強誘電性液晶(FLC)との組合せ、また、内田龍男監修、反射型カラーLCD総合技術、シーエムシー社、1999年、第2−1章(GHモード反射型カラーLCD)、第15〜16頁に記載されている、(1)Heilmeier型GHモード、(2)1/4波長板型GHモード、(3)2層型GHモード、(4)相転移型GHモード、(5)高分子分散液晶(PDLC)型GHモードなどが挙げられる。
さらに、本発明の液晶素子は特開平10−67990号、同10−239702号、同10−133223号、同10−339881号、同11−52411号、同11−64880号、特開2000−221538号などに記載されている積層型GHモードに用いることができる。また、本発明の液晶素子は、特開平11−24090号などに記載されているマイクロカプセルを利用したGHモードに用いることができる。即ち、本発明の液晶素子の一実施形態は、少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に液晶層を有し、該液晶層が本発明の液晶組成物を含むマイクロカプセルを含有する、マイクロカプセルを利用したGHモードの液晶素子である。さらに、本発明の液晶素子は、特開平5−61025号、同5−265053号、同6−3691号、同6−23061号、同5−203940号、同6−242423号、同6−289376号、同8−278490号、同9−813174号に記載されている高分子分散液晶型GHモードに用いることができる。即ち、本発明の液晶素子の一態様は、少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に高分子媒体層を有し、該高分子媒体層が、高分子と、該高分子中に分散された本発明の液晶組成物とを含む、高分子分散液晶型GHモード液晶素子である。
さらに、本発明の液晶素子は、特開平6−235931号、同6−235940号、同6−265859号、同7−56174号、同9−146124号、同9−197388号、同10−20346号、同10−31207号、同10−31216号、同10−31231号、同10−31232号、同10−31233号、同10−31234号、同10−82986号、同10−90674号、同10−111513号、同10−111523号、同10−123509号、同10−123510号、同10−206851号、同10−253993号、同10−268300号、同11−149252号、特開2000−2874などに記載されている反射型液晶ディスプレイに用いることができる。
本発明の液晶素子は、複数の二色性色素を含有する液晶組成物を利用したものであってもよい。また、液晶組成物の色についても、いかなるものであってもよい。例えば、複数の二色性色素を混合して用いる等、黒色の液晶組成物を調製した場合には、電圧の印加によって白黒表示用の液晶素子としての利用が挙げられる。また、レッド、グリーン及びブルーに各々着色された液晶組成物を調製し、3種類の組成物を基板上に並置配置することにより、カラー表示用の液晶素子を作製することもできる。また、本発明の液晶素子は、積層構造を有していてもよい。例えば、イエロー、マゼンタ及びシアンに着色した液晶組成物の各々からなる層を3層積層させる構成;及びイエロー、マゼンタ及びシアンに着色した液晶組成物と、補色の関係にあるブルー、グリーン及びレッドに着色した液晶組成物の各々からなる層を並置配置させた層とを2層積層させる構成;及び黒に着色した液晶組成物の層と、レッド、ブルー及びグリーンの液晶組成物の各々からなる層を並置配置させた層とを、2層積層させる構成;などが挙げられる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、物質量とその割合、操作等は本発明の主旨から逸脱しない限り適宜変更することができる従って本発明の範囲は以下の具体例に制限されるものではない。
<二色性色素の合成>
二色性色素(1−1)、(1−2)、(1−7)及び(1−8)は、特開2003−192664号記載の方法に従い合成した。二色性色素(1−12)は、特願2004−89769号記載の方法に従い、合成した。二色性色素(1−13)は、特願2003−380669号記載の方法に従い、合成した。二色性色素(1−14)は、特願2004−50265号記載の方法に従い、合成した。二色性色素(Y−1)、(M−1)、(C−1)は、Jpn.J.Appl.Phys.vol37、第3422頁、1998年 記載の方法に準じて合成した。
Figure 2006083338
<液晶組成物の調製1>
二色性色素(1−1)5mg、及びホスト液晶として商品名ZLI−2806(E.Merck社製)100mgを混合し、該混合物を150℃のホットプレート上で1時間加熱して、液晶組成物を調製した。該液晶組成物を室温にまで、冷却させ、1晩放置した。
表1に示す様に、二色性色素(1−8)、(1−12)、(1−13)、(Y−1)、(M−1)及び(C−1)をそれぞれ用いて、上記と全く同様にして液晶組成物をそれぞれ調製した。また、二色性色素(1−14)を用いて、且つ二色性色素1mgをホスト液晶100mgと混合した以外は、上記と同様にして液晶組成物を調整した。
<液晶素子の作製>
上記で得られた液晶組成物の各々を、市販の液晶セルに注入し、液晶素子をそれぞれ作製した。用いた液晶セル用基板は、E.H.C.社製のもので、ITO透明電極層が形成されたガラス板(厚さ0.7mm)であり、セルギャップ8μmで、エポキシ樹脂シール付きであった。また、一対のガラス基板の対向面には、ラビング処理が施されたポリイミド水平配向膜が形成されていて、封入する液晶をパラレル配向させることができるものであった。
<オーダーパラメーターの評価>
作製した液晶素子に、ラビング方向と平行な偏光及び垂直な偏光を各々照射し、それぞれの吸収スペクトル(A‖及びA⊥)を(株)島津製作所製の紫外可視分光光度計(UV2400PC)にて測定した。極大吸収波長におけるA‖及びA⊥から、オーダーパラメーターSを下式1に従い求めた。
式1
S = ( A‖−A⊥)/( A‖+2・A⊥)
測定結果を表1に示す。ここで、吸光度とはラビング方向と平行な偏光を照射したときの吸収A‖を示す。
Figure 2006083338
表1に示した結果から明らかなように、前記一般式(1)で表される置換基を有する二色性色素とネマチック液晶とを含有する液晶組成物は、前記置換基を有さない二色性色素を含有する液晶組成物と比較して、高い吸光度及び高いオーダーパラメーターを与えることがわかる。
<液晶組成物の調製2>
二色性色素として例示化合物(1−1)の2.5mgと例示化合物(1−2)の2.5mg、ホスト液晶として商品名ZLI−2806(E.Merck社製)100mg、及びカイラル剤としてR−811(E.Merck社製)1.1mgを混合し、該混合物を130℃のホットプレート上で1時間加熱して、液晶組成物を調製した。該液晶組成物を室温にまで、冷却させ、1晩放置した。
二色性色素の種類及びその使用量を代えた以外は、二色性色素(1−1)及び(1−2)を用いて調製したのと同様にして、液晶組成物をそれぞれ調製した。使用した二色性色素を表2に示す。なお、それぞれの二色性色素の使用量は、(1−7)と(1−8)を用いた例ではそれぞれ2.5mgであり、(1−12)を用いた例では5.0mgであり、(1−13)を用いた例では5.0mgであり、(1−14)を用いた例では1.0mgであり、(1−16)を用いた例では1.0mgであり、(Y−1)を用いた例では5.0mgであり、(M−1)を用いた例では5.0mgであり、(C−1)を用いた例では5.0mgであった。
<液晶素子の作製>
上記で得られた液晶組成物の各々を、ニッポ電機製の液晶セルに注入し、液晶素子を作製した。用いた液晶セル様の基板は、ITO透明電極層が形成されたガラス基板(厚み1.1mm)であり、セルギャップ8μmで、エポキシ樹脂シール付きであり、一対の基板の対向面には、JSR製ポリイミド配向膜JALS−2021(垂直配向)が形成されたものである。
<コントラスト比の評価>
作製した液晶素子の画像表示面側において、コントラスト比(白表示の透過率/色表示の透過率)を、分光光度測定器(島津製作所社製、UV−2400PC)を用いて測定した。なお、色表示側(着色時)は、100Hz、20Vの電圧を印加した。結果を表2に示す。
Figure 2006083338
表2に示した結果より、前記一般式(1)で表される置換基を有する二色性色素、及びネマチック液晶とカイラル剤とを含む液晶を含有する液晶組成物を用いて作製された本発明の液晶素子は、前記置換基を有さない二色性色素を含有する液晶組成物を用いて作製された液晶素子と比較して、格段に高いコントラスト比を与えることがわかる。
以上の結果から、一般式(1)で表される置換基を有する二色性色素は、高いオーダーパラメーターを示し、さらにネマチック液晶に対して高い溶解性を有しているので、その結果、本発明の組成物を用いて作製した液晶素子は、該置換基を有さない二色性色素を用いて作製した液晶素子と比較して、電圧無印加時におけるDmaxが格段大きく、電圧印加時におけるDminが格段に小さくなることが確認された。
また、本発明の液晶素子を散乱白色板上に設置させたところ、電圧印加時に、散乱に基づく白色を示すことが確認された。すなわち、本発明の液晶素子は偏光板が不要であり、紙に近い散乱白地を与える視認性に優れた表示素子となることが確認された。
[実施例2]
ホスト液晶として、商品名ZLI−5081(E.Merck社製)を用いた以外は、液晶組成物の調製2と同様にして液晶組成物を調製した。この液晶組成物を、ニッポ電機製の液晶セルに注入して、上記と同様にして液晶素子を作製した。用いた液晶セル用の基板は、ITO透明電極層付きのガラス基板(厚み1.1mm)であり、セルギャップ8μmで、エポキシ樹脂シール付きであり、一対の基板の対向面には、日産化学製配向膜SE−130(水平配向膜)が形成されたものであった。
実施例1と同様にして評価を行ったところ、高いコントラスト比が得られた。
[実施例3]
商品名ZLI−2806(Δn=0.0437、E.Merck社製)50mgに下記の低Δn化合物(H−1)50mgを混合したものをホスト液晶として用いた以外は、実施例1と同様の液晶素子を作製し、コントラスト比を評価したところ、同様に高いコントラスト比が得られた。
Figure 2006083338
[実施例4]
<液晶組成物の調製>
二色性色素(1−14)1.0mg、ホスト液晶として商品名ZLI−2806(E.Merck社製)100mg、及びカイラル剤としてR−811(E.Merck社製)1.1mgを混合し、該混合物を130℃のホットプレート上で1時間加熱した。該液晶組成物を室温にまで、冷却させ、1晩放置した。
<液晶素子の作製>
上記の液晶組成物を、ニッポ電機製の液晶セルに注入し、液晶素子を作製した。用いた液晶セル用の基板は、ITO透明電極層付きのガラス基板(1.1mm)であり、セルギャップ8μmで、エポキシ樹脂シール付きであり、一対の基板の対向面には、JSR製ポリイミド配向膜JALS−2021(垂直配向膜)が形成されたものであった。
<応答速度測定>
上記の液晶素子に、100Hz、20Vの矩形交流電圧を印加し、透過率の変化をLCD評価装置(大塚電子製、LCD−5200)を用いて測定した。ここで、透過率が無印加時の透過率の20%に達するまでに要した時間を応答速度とした。
また、比較実験として、二色性色素をC−1に置き換えた以外は、上記と全く同様にして調製した液晶組成物を用いて、上記と同様にして液晶素子を作製した。このようにして得られた液晶素子についても、同様にして応答速度の測定を行った。結果を表3に示す。
Figure 2006083338
表3に示す結果より、前記一般式(1)で表される置換基を有する二色性色素を含有する液晶組成物を用いて作製した本発明の液晶素子は、前記置換基を有さない二色性色素を含有する液晶組成物を用いて作製した液晶素子と比較して、応答速度が速いことがわかる。これは、一般式(1)で表される置換基を有する二色性色素は、ホスト液晶に対する相溶性が高く、色素添加による液晶組成物の増粘効果が小さいためであると考えられる。
これらの実施例により、本発明の一般式(1)で表される置換基を有する二色性色素、及びネマチック液晶とカイラル剤とを含む液晶を含有する液晶組成物を用いて作製された液晶素子は、高いコントラスト比及び速い応答速度を与えることがわかる。
本発明の液晶組成物は、液晶素子の作製に広く用いることができ、特にゲストホスト方式液晶表示素子の作製に用いるのが好ましい。本発明の液晶組成物を用いて作製されたゲストホスト方式液晶表示素子は、高い表示コントラスト比と速い応答速度を与え、視認性にも優れる。

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)で表される置換基を有する二色性色素、及びネマチック液晶とカイラル剤とを含有する液晶を含む液晶組成物;
    一般式(1)
    −(Het)j−{(B1p−(Q1q−(B2rn−C1
    式中、Hetは酸素原子又は硫黄原子であり、B1及びB2は各々2価のアリール基、ヘテロアリール基又は環状脂肪族炭化水素基を表し、Q1は2価の連結基を表し、C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基を表す。jは0又は1を表し、p、q及びrは各々0〜5の数を表し、nは1〜3の数を表すが、一般式(1)中に含まれるB1及びB2で表される基の総数は3以上10以下である。p、q及びrが各々2以上の時、2以上のB1、Q1及びB2は各々同一でも異なっていてもよく、nが2以上の時、2以上の{(B1p−(Q1q−(B2r}は同一でも異なっていてもよい。
  2. 前記二色性色素の少なくとも一種が、下記一般式(2)で表される化合物である請求項1に記載の液晶組成物;
    Figure 2006083338
    式中、R1は−S−{(B1p−(Q1q−(B2rn−C1で表される置換基であり、Sは硫黄原子であり、B1、B2、Q1、p、q、r及びnは、請求項1中に記載の一般式(1)中のそれぞれと同定義である。R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は各々水素原子又は置換基である。
  3. 前記二色性色素の少なくとも一種が、下記一般式(3)で表される化合物である請求項1に記載の液晶組成物;
    Figure 2006083338
    式中、R11、R12、R13、R14、R15、R16及びR17は各々水素原子又は置換基であるが、少なくとも1つは、−S−{(B1)p−(Q1)q−(B2)r}n−C1で表される置換基である。Sは硫黄原子であり、B1、B2、Q1、p、q、r及びnは、請求項1中に記載の一般式(1)中のそれぞれと同定義である。
  4. 少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に液晶層を有し、該液晶層が、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶組成物を含有する液晶素子。
  5. 少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に高分子媒体層を有し、高分子媒体層が、高分子と高分子中に分散された請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶組成物とを含む液晶素子。
  6. 少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に液晶層を有し、該液晶層が、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶組成物を含むマイクロカプセルを含有する液晶素子。

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