JP2006083338A - 液晶組成物及び液晶素子 - Google Patents
液晶組成物及び液晶素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006083338A JP2006083338A JP2004271502A JP2004271502A JP2006083338A JP 2006083338 A JP2006083338 A JP 2006083338A JP 2004271502 A JP2004271502 A JP 2004271502A JP 2004271502 A JP2004271502 A JP 2004271502A JP 2006083338 A JP2006083338 A JP 2006083338A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- group
- general formula
- carbon atoms
- substituent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
- 0 *c(c(*)c1C(c(c2c3*)c(*)c(*)c3S)=O)c(*)c(*)c1C2=O Chemical compound *c(c(*)c1C(c(c2c3*)c(*)c(*)c3S)=O)c(*)c(*)c1C2=O 0.000 description 1
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
【解決手段】 −(Het)j−{(B1)p−(Q1)q−(B2)r}n−C1で表される置換基を有する二色性色素と、及びネマチック液晶とカイラル剤とを含む液晶を含有する液晶組成物を含有する液晶層を有する液晶素子である。Hetは酸素原子又は硫黄原子;B1及びB2は各々2価のアリール基、ヘテロアリール基又は環状脂肪族炭化水素基;Q1は2価の連結基;C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基;jは0又は1を、p、q及びrは各々0〜5の数を表し、nは1〜3の数を表すが、一般式(1)中に含まれるB1及びB2で表される基の総数は3以上10以下である。
【選択図】なし
Description
よって、より高いコントラスト比を有するとともに、応答速度が速い液晶素子の提供が望まれている。
本発明者は鋭意検討した結果、ホスト液晶類似構造である3環性置換基を有する二色性色素を用いることにより、高い表示コントラストを実現でき、かつ応答速度が向上するという予期せぬ効果が得られるとの知見を得、この知見に基づいてさらに検討して本発明を完成するに至った。
[1] 下記一般式(1)で表される置換基を有する二色性色素、及びネマチック液晶とカイラル剤とを含有する液晶を含む液晶組成物;
一般式(1)
−(Het)j−{(B1)p−(Q1)q−(B2)r}n−C1
式中、Hetは酸素原子又は硫黄原子であり、B1及びB2は各々2価のアリール基、ヘテロアリール基又は環状脂肪族炭化水素基を表し、Q1は2価の連結基を表し、C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基を表す。jは0又は1を表し、p、q及びrは各々0〜5の数を表し、nは1〜3の数を表すが、一般式(1)中に含まれるB1及びB2で表される基の総数は3以上10以下である。p、q及びrが各々2以上の時、2以上のB1、Q1及びB2は各々同一でも異なっていてもよく、nが2以上の時、2以上の{(B1)p−(Q1)q−(B2)r}は同一でも異なっていてもよい。
[5] 少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に高分子媒体層を有し、高分子媒体層が、高分子と高分子中に分散された[1]〜[3]のいずれかの液晶組成物とを含む液晶素子。
[6] 少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に液晶層を有し、該液晶層が、[1]〜[3]のいずれかの液晶組成物を含むマイクロカプセルを含有する液晶素子。
本発明において、二色性色素は、ホスト液晶中に溶解し、光を吸収する機能を有する化合物と定義される。本発明では、二色性色素として、後述する一般式(1)で表される置換基を有する化合物を用いる。該二色性色素は、二色比(R)及びオーダーパラメーター(S)が大きいのみならず、ホスト液晶として用いるカイラルネマチック液晶に対して良好な相溶性を示す。その結果、本発明の液晶組成物を用いた液晶素子は、高い表示コントラストを示すとともに、速い応答速度を示す。
アゾ色素に含まれる環構造としては芳香族基(ベンゼン環、ナフタレン環など)のほかにも複素環(キノリン環、ピリジン環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、オキサゾール環、ベンゾオキサゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ピリミジン環など)であってもよい。
一般式(1)
−(Het)j−{(B1)p−(Q1)q−(B2)r}n−C1
式中、Hetは酸素原子又は硫黄原子であり、B1及びB2は各々2価のアリール基、ヘテロアリール基又は環状脂肪族炭化水素基を表し、Q1は2価の連結基を表し、C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基を表す。jは0又は1を表し、p、q及びrは各々0〜5の数を表し、nは1〜3の数を表すが、一般式(1)中に含まれるB1及びB2で表される基の総数は3以上10以下である。p、q及びrが各々2以上の時、2以上のB1、Q1及びB2は各々同一でも異なっていてもよく、nが2以上の時、2以上の{(B1)p−(Q1)q−(B2)r}は同一でも異なっていてもよい。
B1及びB2は各々2価のアリール基、ヘテロアリール基又は環状脂肪族炭化水素基を表す。
2価のアリール基としては、好ましくは炭素数2〜20のアリール基であり、好ましいアリール基の具体例を挙げると、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環の基である。特に好ましくは、ベンゼン環又は置換ベンゼン環の基であり、さらに好ましくは1、4−フェニレン基である。B1及びB2の表す2価のヘテロアリール基としては、好ましくは炭素数1〜20のヘテロアリール基であり、ピリジン環、キノリン環、イソキノリン環、ピリミジン環、ピラジン環、チオフェン環、フラン環、オキサゾール環、チアゾール環、イミダゾール環、ピラゾール環、オキサジアゾール環、チアジアゾール環、トリアゾール環、及びこれらが縮環して作る縮環ヘテロアリール基である。
B1及びB2の表す2価の環状炭化水素基としては、好ましくは、シクロヘキサン−1,2−ジイル基、シクロヘキサン−1,3−ジイル基、シクロヘキサン−1,4−ジイル基、シクロペンタン−1,3−ジイル基であり、特に好ましくは、(E)−シクロヘキサン−1、4−ジイル基である。
B1及びB2の表す2価の環状炭化水素基は、さらに置換基を有していてもよく、置換基としては、下記の置換基群Vが挙げられる。
置換基群V:
ハロゲン原子(例えば塩素、臭素、沃素、フッ素)、メルカプト基、シアノ基、カルボキシル基、リン酸基、スルホ基、ヒドロキシ基、炭素数1〜10、好ましくは炭素数2〜8、更に好ましくは炭素数2〜5のカルバモイル基(例えばメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、モルホリノカロボニル)、炭素数0〜10、好ましくは炭素数2〜8、更に好ましくは炭素数2〜5のスルファモイル基(例えばメチルスルファモイル、エチルスルファモイル、ピペリジノスルフォニル)、ニトロ基、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜8のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、2−メトキシエトキシ、2−フェニルエトキシ)、炭素数6〜20、好ましくは炭素数6〜12、更に好ましくは炭素数6〜10のアリールオキシ基(例えばフェノキシ、p−メチルフェノキシ、p−クロロフェノキシ、ナフトキシ)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアシル基(例えばアセチル、ベンゾイル、トリクロロアセチル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアシルオキシ基(例えばアセチルオキシ、ベンゾイルオキシ)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアシルアミノ基(例えばアセチルアミノ)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜8のスルホニル基(例えばメタンスルホニル、エタンスルホニル、ベンゼンスルホニル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜8のスルフィニル基(例えばメタンスルフィニル、エタンスルフィニル、ベンゼンスルフィニル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8の置換又は無置換のアミノ基(例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ベンジルアミノ、アニリノ、ジフェニルアミノ、4−メチルフェニルアミノ、4−エチルフェニルアミノ、3−n−プロピルフェニルアミノ、4−n−プロピルフェニルアミノ、3−n−ブチルフェニルアミノ、4−n−ブチルフェニルアミノ、3−n−ペンチルフェニルアミノ、4−n−ペンチルフェニルアミノ、3−トリフルオロメチルフェニルアミノ、4−トリフルオロメチルフェニルアミノ、2−ピリジルアミノ、3−ピリジルアミノ、2−チアゾリルアミノ、2−オキサゾリルアミノ、N,N−メチルフェニルアミノ、N,N−エチルフェニルアミノ)、炭素数0〜15、好ましくは炭素数3〜10、更に好ましくは炭素数3〜6のアンモニウム基(例えばトリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム)、炭素数0〜15、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜6のヒドラジノ基(例えばトリメチルヒドラジノ基)、炭素数1〜15、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜6のウレイド基(例えばウレイド基、N,N−ジメチルウレイド基)、炭素数1〜15、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜6のイミド基(例えばスクシンイミド基)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭素数1〜8のアルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ)、炭素数6〜80、好ましくは炭素数6〜40、更に好ましくは炭素数6〜30のアリールチオ基(例えばフェニルチオ、p−メチルフェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、2−ピリジルチオ、1−ナフチルチオ、2−ナフチルチオ、4−プロピルシクロヘキシル−4’−ビフェニルチオ、4−ブチルシクロヘキシル−4’−ビフェニルチオ、4−ペンチルシクロヘキシル−4’−ビフェニルチオ、4−プロピルフェニル−2−エチニル−4’−ビフェニルチオ)、炭素数1〜80、好ましくは炭素数1〜40、更に好ましくは炭素数1〜30のヘテロアリールチオ基(例えば2−ピリジルチオ、3−ピリジルチオ、4−ピリジルチオ、2−キノリルチオ、2−フリルチオ、2−ピロリルチオ)、炭素数2〜20、好ましくは炭素数2〜12、更に好ましくは炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、2−ベンジルオキシカルボニル)、炭素数6〜20、好ましくは炭素数6〜12、更に好ましくは炭素数6〜10のアリーロキシカルボニル基(例えばフェノキシカルボニル)、炭素数1〜18、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜5の無置換アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル)、炭素数1〜18、好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜5の置換アルキル基{例えばヒドロキシメチル、トリフルオロメチル、ベンジル、カルボキシエチル、エトキシカルボニルメチル、アセチルアミノメチル、またここでは炭素数2〜18、好ましくは炭素数3〜10、更に好ましくは炭素数3〜5の不飽和炭化水素基(例えばビニル基、エチニル基1−シクロヘキセニル基、ベンジリジン基、ベンジリデン基)も置換アルキル基に含まれる}、炭素数6〜20、好ましくは炭素数6〜15、更に好ましくは炭素数6〜10の置換又は無置換のアリール基(例えばフェニル、ナフチル、p−カルボキシフェニル、p−ニトロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、p−シアノフェニル、m−フルオロフェニル、p−トリル、4−プロピルシクロヘキシル−4’−ビフェニル、4−ブチルシクロヘキシル−4’−ビフェニル、4−ペンチルシクロヘキシル−4’−ビフェニル、4−プロピルフェニル−2−エチニル−4’−ビフェニル)、炭素数1〜20、好ましくは炭素数2〜10、更に好ましくは炭素数4〜6の置換又は無置換のヘテロアリール基(例えばピリジル、5−メチルピリジル、チエニル、フリル、モルホリノ、テトラヒドロフルフリル)。
これら置換基群Vは、ベンゼン環やナフタレン環が縮合した構造もとることができる。さらに、これらの置換基上にさらに此処までに説明したVの説明で示した置換基が置換していても良い。
p、q及びrは各々0〜5の整数を表し、nは1〜3の整数を表し、p、q、r及びnが2以上の場合、その繰り返し単位は同一であっても異なっていてもよい。但し、一般式(1)中に含まれるB1及びB2で表される基の総数は3以上10以下であり、即ち、(p+r)×nは3以上10以下の数である(但し、nが2以上で、p及びrがそれぞれ異なる場合、例えば、n=2で、pがp1とp2及びrがr1とr2の場合は、(p1+r1+p2+r2)は3以上10以下である)。好ましいp、q、r及びnの組合せを以下に記す。
(i)p=3、q=0、r=0、n=1
(ii)p=4、q=0、r=0、n=1
(iii)p=5、q=0、r=0、n=1
(iv)p=2、q=0、r=1、n=1
(v)p=2、q=1、r=1、n=1
(vi)p=1、q=1、r=2、n=1
(vii)p=3、q=1、r=1、n=1
(viii)p=2、q=0、r=2、n=1
(ix)p=1、q=1、r=1、n=2
(x)p=2、q=1、r=1、n=2
液晶化合物の具体例としては、液晶便覧編集委員会編、液晶便覧、丸善、2000年の第3章「分子構造と液晶性」に記載されているものなどが挙げられる。
前記一般式(a−1)及び(a−2)中、Ca1及びCa2は各々独立してアルキル基を表し、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基又はヘキシル基を表す。
なおヘリカルピッチとは、液晶分子のらせん構造が360°旋回する距離として定義される。
<二色性色素の合成>
二色性色素(1−1)、(1−2)、(1−7)及び(1−8)は、特開2003−192664号記載の方法に従い合成した。二色性色素(1−12)は、特願2004−89769号記載の方法に従い、合成した。二色性色素(1−13)は、特願2003−380669号記載の方法に従い、合成した。二色性色素(1−14)は、特願2004−50265号記載の方法に従い、合成した。二色性色素(Y−1)、(M−1)、(C−1)は、Jpn.J.Appl.Phys.vol37、第3422頁、1998年 記載の方法に準じて合成した。
二色性色素(1−1)5mg、及びホスト液晶として商品名ZLI−2806(E.Merck社製)100mgを混合し、該混合物を150℃のホットプレート上で1時間加熱して、液晶組成物を調製した。該液晶組成物を室温にまで、冷却させ、1晩放置した。
上記で得られた液晶組成物の各々を、市販の液晶セルに注入し、液晶素子をそれぞれ作製した。用いた液晶セル用基板は、E.H.C.社製のもので、ITO透明電極層が形成されたガラス板(厚さ0.7mm)であり、セルギャップ8μmで、エポキシ樹脂シール付きであった。また、一対のガラス基板の対向面には、ラビング処理が施されたポリイミド水平配向膜が形成されていて、封入する液晶をパラレル配向させることができるものであった。
作製した液晶素子に、ラビング方向と平行な偏光及び垂直な偏光を各々照射し、それぞれの吸収スペクトル(A‖及びA⊥)を(株)島津製作所製の紫外可視分光光度計(UV2400PC)にて測定した。極大吸収波長におけるA‖及びA⊥から、オーダーパラメーターSを下式1に従い求めた。
式1
S = ( A‖−A⊥)/( A‖+2・A⊥)
測定結果を表1に示す。ここで、吸光度とはラビング方向と平行な偏光を照射したときの吸収A‖を示す。
二色性色素として例示化合物(1−1)の2.5mgと例示化合物(1−2)の2.5mg、ホスト液晶として商品名ZLI−2806(E.Merck社製)100mg、及びカイラル剤としてR−811(E.Merck社製)1.1mgを混合し、該混合物を130℃のホットプレート上で1時間加熱して、液晶組成物を調製した。該液晶組成物を室温にまで、冷却させ、1晩放置した。
上記で得られた液晶組成物の各々を、ニッポ電機製の液晶セルに注入し、液晶素子を作製した。用いた液晶セル様の基板は、ITO透明電極層が形成されたガラス基板(厚み1.1mm)であり、セルギャップ8μmで、エポキシ樹脂シール付きであり、一対の基板の対向面には、JSR製ポリイミド配向膜JALS−2021(垂直配向)が形成されたものである。
作製した液晶素子の画像表示面側において、コントラスト比(白表示の透過率/色表示の透過率)を、分光光度測定器(島津製作所社製、UV−2400PC)を用いて測定した。なお、色表示側(着色時)は、100Hz、20Vの電圧を印加した。結果を表2に示す。
以上の結果から、一般式(1)で表される置換基を有する二色性色素は、高いオーダーパラメーターを示し、さらにネマチック液晶に対して高い溶解性を有しているので、その結果、本発明の組成物を用いて作製した液晶素子は、該置換基を有さない二色性色素を用いて作製した液晶素子と比較して、電圧無印加時におけるDmaxが格段大きく、電圧印加時におけるDminが格段に小さくなることが確認された。
また、本発明の液晶素子を散乱白色板上に設置させたところ、電圧印加時に、散乱に基づく白色を示すことが確認された。すなわち、本発明の液晶素子は偏光板が不要であり、紙に近い散乱白地を与える視認性に優れた表示素子となることが確認された。
ホスト液晶として、商品名ZLI−5081(E.Merck社製)を用いた以外は、液晶組成物の調製2と同様にして液晶組成物を調製した。この液晶組成物を、ニッポ電機製の液晶セルに注入して、上記と同様にして液晶素子を作製した。用いた液晶セル用の基板は、ITO透明電極層付きのガラス基板(厚み1.1mm)であり、セルギャップ8μmで、エポキシ樹脂シール付きであり、一対の基板の対向面には、日産化学製配向膜SE−130(水平配向膜)が形成されたものであった。
実施例1と同様にして評価を行ったところ、高いコントラスト比が得られた。
商品名ZLI−2806(Δn=0.0437、E.Merck社製)50mgに下記の低Δn化合物(H−1)50mgを混合したものをホスト液晶として用いた以外は、実施例1と同様の液晶素子を作製し、コントラスト比を評価したところ、同様に高いコントラスト比が得られた。
<液晶組成物の調製>
二色性色素(1−14)1.0mg、ホスト液晶として商品名ZLI−2806(E.Merck社製)100mg、及びカイラル剤としてR−811(E.Merck社製)1.1mgを混合し、該混合物を130℃のホットプレート上で1時間加熱した。該液晶組成物を室温にまで、冷却させ、1晩放置した。
<液晶素子の作製>
上記の液晶組成物を、ニッポ電機製の液晶セルに注入し、液晶素子を作製した。用いた液晶セル用の基板は、ITO透明電極層付きのガラス基板(1.1mm)であり、セルギャップ8μmで、エポキシ樹脂シール付きであり、一対の基板の対向面には、JSR製ポリイミド配向膜JALS−2021(垂直配向膜)が形成されたものであった。
<応答速度測定>
上記の液晶素子に、100Hz、20Vの矩形交流電圧を印加し、透過率の変化をLCD評価装置(大塚電子製、LCD−5200)を用いて測定した。ここで、透過率が無印加時の透過率の20%に達するまでに要した時間を応答速度とした。
Claims (6)
- 下記一般式(1)で表される置換基を有する二色性色素、及びネマチック液晶とカイラル剤とを含有する液晶を含む液晶組成物;
一般式(1)
−(Het)j−{(B1)p−(Q1)q−(B2)r}n−C1
式中、Hetは酸素原子又は硫黄原子であり、B1及びB2は各々2価のアリール基、ヘテロアリール基又は環状脂肪族炭化水素基を表し、Q1は2価の連結基を表し、C1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基又はアシルオキシ基を表す。jは0又は1を表し、p、q及びrは各々0〜5の数を表し、nは1〜3の数を表すが、一般式(1)中に含まれるB1及びB2で表される基の総数は3以上10以下である。p、q及びrが各々2以上の時、2以上のB1、Q1及びB2は各々同一でも異なっていてもよく、nが2以上の時、2以上の{(B1)p−(Q1)q−(B2)r}は同一でも異なっていてもよい。 - 少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に液晶層を有し、該液晶層が、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶組成物を含有する液晶素子。
- 少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に高分子媒体層を有し、高分子媒体層が、高分子と高分子中に分散された請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶組成物とを含む液晶素子。
- 少なくとも一方が透明電極である一対の電極間に液晶層を有し、該液晶層が、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶組成物を含むマイクロカプセルを含有する液晶素子。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004271502A JP2006083338A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 液晶組成物及び液晶素子 |
US11/228,423 US7338690B2 (en) | 2004-09-17 | 2005-09-19 | Liquid crystal composition and liquid crystal device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004271502A JP2006083338A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 液晶組成物及び液晶素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006083338A true JP2006083338A (ja) | 2006-03-30 |
Family
ID=36162110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004271502A Abandoned JP2006083338A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 液晶組成物及び液晶素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006083338A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007017861A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Fujifilm Holdings Corp | 液晶表示素子 |
Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0736022A (ja) * | 1993-07-23 | 1995-02-07 | Seiko Epson Corp | 表示素子 |
JPH08245960A (ja) * | 1995-01-13 | 1996-09-24 | Dainippon Ink & Chem Inc | 液晶組成物 |
JPH0940955A (ja) * | 1995-07-31 | 1997-02-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示素子及びその製造方法 |
JPH1124090A (ja) * | 1997-07-08 | 1999-01-29 | Toshiba Corp | Gh型液晶表示装置及びその製造方法 |
JP2000147479A (ja) * | 1998-11-09 | 2000-05-26 | Ying Yen Hsu | マイクロカプセル化されたゲスト・ホスト液晶材料を使用するカラ―液晶ディスプレイ |
JP2003113377A (ja) * | 2001-10-02 | 2003-04-18 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶組成物および液晶素子 |
JP2003113379A (ja) * | 2001-10-02 | 2003-04-18 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶組成物および液晶素子 |
JP2003129055A (ja) * | 2001-10-24 | 2003-05-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶組成物および液晶素子 |
JP2003138262A (ja) * | 2001-10-31 | 2003-05-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | ゲストホスト型液晶表示素子およびその製造方法 |
JP2003213266A (ja) * | 2002-01-17 | 2003-07-30 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶組成物および液晶素子 |
JP2003238963A (ja) * | 2002-02-14 | 2003-08-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | アントラキノン化合物、液晶組成物および液晶素子 |
JP2005120334A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-05-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶組成物及び液晶素子 |
JP2005126681A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-05-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶素子 |
-
2004
- 2004-09-17 JP JP2004271502A patent/JP2006083338A/ja not_active Abandoned
Patent Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0736022A (ja) * | 1993-07-23 | 1995-02-07 | Seiko Epson Corp | 表示素子 |
JPH08245960A (ja) * | 1995-01-13 | 1996-09-24 | Dainippon Ink & Chem Inc | 液晶組成物 |
JPH0940955A (ja) * | 1995-07-31 | 1997-02-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示素子及びその製造方法 |
JPH1124090A (ja) * | 1997-07-08 | 1999-01-29 | Toshiba Corp | Gh型液晶表示装置及びその製造方法 |
JP2000147479A (ja) * | 1998-11-09 | 2000-05-26 | Ying Yen Hsu | マイクロカプセル化されたゲスト・ホスト液晶材料を使用するカラ―液晶ディスプレイ |
JP2003113377A (ja) * | 2001-10-02 | 2003-04-18 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶組成物および液晶素子 |
JP2003113379A (ja) * | 2001-10-02 | 2003-04-18 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶組成物および液晶素子 |
JP2003129055A (ja) * | 2001-10-24 | 2003-05-08 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶組成物および液晶素子 |
JP2003138262A (ja) * | 2001-10-31 | 2003-05-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | ゲストホスト型液晶表示素子およびその製造方法 |
JP2003213266A (ja) * | 2002-01-17 | 2003-07-30 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶組成物および液晶素子 |
JP2003238963A (ja) * | 2002-02-14 | 2003-08-27 | Fuji Photo Film Co Ltd | アントラキノン化合物、液晶組成物および液晶素子 |
JP2005120334A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-05-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶組成物及び液晶素子 |
JP2005126681A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-05-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶素子 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007017861A (ja) * | 2005-07-11 | 2007-01-25 | Fujifilm Holdings Corp | 液晶表示素子 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7338690B2 (en) | Liquid crystal composition and liquid crystal device | |
US7220466B2 (en) | Liquid crystal composition and liquid crystal device | |
JP2008291113A (ja) | 液晶組成物、液晶素子、反射型表示材料、調光材料および液晶組成物の調製方法 | |
JP2006306926A (ja) | 液晶組成物及び液晶素子 | |
JP4038039B2 (ja) | ゲストホスト型液晶表示素子およびその製造方法 | |
US7402331B2 (en) | Liquid crystal element | |
JP2007163582A (ja) | 液晶表示素子、及び調光材料 | |
JP4064653B2 (ja) | 液晶組成物および液晶素子 | |
JP2008007754A (ja) | 液晶組成物、液晶素子、反射型表示材料、及び調光材料 | |
JP2003113377A (ja) | 液晶組成物および液晶素子 | |
JP2007238676A (ja) | 液晶組成物、液晶素子、反射型表示材料及び調光材料 | |
JP4171262B2 (ja) | ゲストホスト型液晶素子 | |
JP4484559B2 (ja) | 液晶組成物および液晶素子 | |
JP2006083338A (ja) | 液晶組成物及び液晶素子 | |
JP2007133091A (ja) | 液晶表示素子 | |
JP2005225987A (ja) | 液晶組成物および液晶素子 | |
JP2006273879A (ja) | カラー表示素子及びカラー表示方法 | |
JP2003113379A (ja) | 液晶組成物および液晶素子 | |
JP2006083337A (ja) | 液晶組成物及び液晶素子 | |
JP3989252B2 (ja) | 液晶組成物および液晶素子 | |
JP2005225986A (ja) | 液晶組成物および液晶素子 | |
JP2003096453A (ja) | 液晶組成物およびそれを用いた液晶素子 | |
JP2003113378A (ja) | 液晶組成物および液晶素子 | |
JP2006206813A (ja) | 液晶組成物、及び液晶素子 | |
WO2024024673A1 (ja) | 着色組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061213 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100727 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110412 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20110418 |