以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
図1は本発明を用いたX線装置の一具体例を示すブロック構成図であって、Aは撮影室、Bは操作室、1は撮影装置本体、2は操作コンソール、3はユニバーサル撮影台、4はX線高電圧装置、5はX線撮影器、6はX線照射部、7はX線管装置、8は可変絞り装置、9はFPD(Flat Panel Detector:平面パネル検出器)、10はアーム、10aは回転軸、11は赤外線リモコン、12は画像処理装置、13は操作卓、14は表示画面、15は光ファイバである。
同図において、このX線装置は、撮影室Aに設けられた撮影装置本体1と操作室Bに設けられた操作コンソール2とから構成されており、撮影装置本体1は操作コンソール2から操作され、また、撮影装置本体で撮影された被写体の画像データなどが操作コンソール2で確認できるようにしている。
撮影装置本体1は、X線高電圧装置4やユニバーサル撮影台3,X線撮影器5などを備えている。X線撮影器5は、X線管装置7や可変絞り装置8を備えたX線照射部6とFPD(平面パネル検出器)9とからなるものであって、ユニバーサル撮影台3は、コ字状をなすアーム10によってこのX線撮影器5を支持している。即ち、このアーム10の一方の端部にX線照射部6が、他方の端部にFPD9が夫々取り付けられており、このアーム10がその中心部に設けられている回転軸10aによってユニバーサル撮影台3に取り付けられている。
X線照射部6のX線照射口とFPD9とは互いに対向しており、X線照射部6とFPD9との間に撮影対象である患者を置いて、X線管装置7から発射されて可動絞り装置8で絞られたX線がこの患者に照射され、この患者を透過したX線がFPD9で受けられることにより、この患者の透視画像、即ち、患者画像が得られる。この患者画像Pのデータは、光データとして、光ファイバ15を通して操作コンソール2に送られる。
ユニバーサル撮影台3が回転軸10aを回動させることにより、この回転軸10aを中心としてアーム10が回動し、X線照射部6のX線照射口とFPD9の中心点とを結ぶ直線の向きを替えることができる。従って、患者の姿勢に応じて、あるいはこの患者の撮影する部位に応じてX線照射部6からのX線照射を、下側から上向きに、水平方向に、あるいは上側から下向きにといったように、適宜替えることができる。このようなユニバーサル撮影台によるX線撮影器5の向きを替える動作は、操作コンソール2からの情報(設定情報)S1によって行なわれる。このような設定は、赤外線リモコン11によっても行なうことができる。この赤外線リモコン11からの赤外線よる設定情報はセンサ(図示せず)によって受信され、ユニバーサル撮影台3に送られる。
また、X線高電圧装置4はX線撮影器5を駆動するための高電圧を発生させるものである。操作コンソール2から設定情報S2や照射指令Cが送られると、このX線高電圧装置4が設定情報S2に応じた状態に設定されて駆動され、高電圧を発生してユニバーサル撮影台3からX線撮影器5のX線管装置6に印加する。これにより、X線管装置6からX線が発射される。なお、X線撮影器5の可動絞り装置8は、操作コンソール2からの設定情報S1によって状態が設定され、患者の透視画像が鮮明に得られるように、X線管装置6から発射されるX線の絞りや患者でのX線の照射範囲(照射野サイズ)などを決める。
操作コンソール2は、図示しない画像処理部や記憶装置,制御部などを備えた画像処理装置12と、タッチパネル式の表示画面14などを備えた操作卓13などで構成されている。操作卓13は、撮影装置本体1の操作や操作装置本体1のX線撮影器5で撮影された患者のX線撮影画像の表示、患者などに関する情報の登録、登録情報の確認などのためのものである。撮影装置本体1の操作画面や登録画面は画像処理装置12での記憶装置(図示せず)に記憶されており、かかる画面を操作卓13の表示画面14に表示し、操作者が操作することにより、画像処理装置12の制御部(図示せず)で設定情報S1,S2や照射指令Cが作成され、また、患者などの情報の登録を行なうことができるし、登録情報を表示画面14に表示してその確認を行なうことができる。
また、X線撮影器5のFPD9で得られた患者画像Pは、上記のように、光データとして画像処理装置12に供給され、受光されたこの患者画像は画像処理部(図示せず)で所定の処理がなされた後、記憶装置に記憶される。この記憶された患者画像は、操作卓13の表示画面14での操作により、画像処理装置12の記憶装置から読み出して表示画面14に表示させることができる。
このようにして、操作者が操作コンソール2での操作卓13を操作することにより(設定情報S1,S2や照射指令C)、撮影装置本体1を制御して患者の所定部位の撮影を行なわせることができるし、また、この撮影装置本体1で撮影する患者に関する情報(撮影対象となる部位や撮影スケジュール,撮影予約情報など)の登録,その確認などを行なうことができるし、さらには、撮影した患者画像を表示して撮影状態の確認などを行なうことができる。
図2は図1における各部の間での情報の流れを示す図であって、図1に対応する部分には同一符号を付けている。
同図において、撮影前に画像処理装置12からX線高電圧装置4に、撮影条件、即ち、X線管装置7の管電圧や感電流,印加時間(X線管装置7のX線放射時間)、自動露出の有無,フィールドなどを設定する情報が、設定情報S2として、供給される。これにより、X線高電圧装置4は、かかる撮像条件に設定された状態となる。かかる撮影条件が設定されると、画像処理装置12からX線高電圧装置4に、照射指令Cとして、撮影Ready信号が供給され、X線高電圧装置4は、これに応答して、画像処理装置12に撮影開始信号を送る。そして、画像処理装置12から、照射指令Cとして、X-ray on信号が送られると、X線高電圧装置4は、この設定された撮影条件に応じて駆動電圧を発生し、X線管装置7を駆動してX線を発生させる。これにより、患者のX線撮影が行なわれる。このとき、X線高電圧装置4から画像処理装置12にX-ray on(rtn)を送ってX線を発射させたこと、つまり、撮影が行なわれたことを知らせる。FPD9で得られたX線撮影画像は、患者画像として、光データで画像処理装置12に供給される。
また、撮影前に画像処理装置12からユニバーサル撮影台3に、設定情報S1として、撮影部位情報と患者情報(患者IDや氏名など)が送られる。ここで、撮影部位情報は、患者の撮影対象となる部位やアーム角度情報,SID(Source Image Distance:線源受像面間距離),照射野サイズ,付加フィルタなどである。この撮影部位情報やアーム角度情報により、アーム10(図1)の角度(即ち、上記のX線照射方向)が設定され、照射野サイズ,付加フィルタなどの情報により、可動絞り装置8の状態が設定されて照射野サイズ2付加フィルタが決められ、絞りランブが点灯する。
このように、撮影部位情報によってアーム10や可動絞り装置8の状態が設定され、画像処理装置12からの撮影Ready信号やX-ray on信号により、X線高電圧装置4から高電圧が発生されてX線管装置7が駆動され、患者の指定された部位の撮影が行なわれる。そして、X線高電圧装置4は、この撮影が行なわれたときの設定条件、即ち、撮影実施条件を画像処理装置12に送るが、設定された撮影条件で動作できなかった場合(撮影実施条件が撮影条件と異なる場合)には、エラー情報を発生して画像処理装置12に送る。また、可動絞り装置8は、撮影したときの照射野サイズや付加フィルタの結果をユニバーサル撮影台3に送り、ユニバーサル撮影台3はかかる結果から可動絞り装置の撮影時の状態が撮影部位情報で指定される条件に適合しているか否かを判定し、エラーがあれば、エラー情報を画像処理装置12に送る。
また、赤外線リモコン11から照射野サイズ,付加フィルタ,絞りランプの点灯情報をユニバーサル撮影台3に送ることにより、同様にして、アーム10(図1)や可動絞り装置8の状態を設定することができるし、また、撮像台移動情報を送ることにより、アーム10を移動させることもできる。
次に、図1及び図2に示すX線装置の動作をもとに、図1における操作卓13での本発明によるX線装置の画像表示方法の一実施形態について説明する。
図3は図1における操作卓13での初期操作に伴う画像表示の流れを示すフローチャートである。
同図において、X線装置に電源が投入されると(ステップS1)、操作卓13の表示画面14に初期画面が表示され(ステップS2)、所定の時間経過後、自動的にログイン画面に表示が移る(ステップS3)。
図4はログイン画面20の一具体例を示す図であって、このログイン画面20には、名前入力欄21とパスワード入力欄22とキーボード23と配列/文字種選択エリア24と操作エリア25と「OK」ボタン26と「クリア」ボタン27とを備えている。
名前入力欄21は、このX線装置を操作する操作者、即ち、X線技師の名前を入力するためのものであり、パスワード入力欄22はこのX線技師に割り当てられたパスワードを入力するためのものである。このログイン画面20が表示し始めた最初(初期状態)では、白抜きで示すように、名前入力欄21が入力可能状態となっており、これにこれからこのX線装置を使用しようとするX線技師自身の名前を入力して、操作エリア25の「決定(Enter)」キー25eを、後述するように、操作することにより、次のパスワード入力欄22での入力が可能となる。即ち、「決定」キー25eのかかる操作毎に交互に名前入力欄21とパスワード入力欄22とが入力可能となる。
名前入力欄21やパスワード入力欄22の入力は、キーボード23を操作することによって行なうことができる。ここで、キーボード23では、配列/文字種選択エリア24での操作により、キー配列を選択することができる。即ち、配列/文字種選択エリア24には、キーボード23でのキー配列をパソコンと同様のアルファベットのQwerty配列に指定できる配列選択ボタン24a1と、アルファベットのABC配列に指定できる配列選択ボタン24a2と、文字「あ,い,う,……」についてJIS配列に指定できる配列選択ボタン24a3と、同じく文字「あ,い,う,……」について50音配列に指定できる配列選択ボタン24a4とが設けられており、また、名前入力欄21に対し、平仮名入力ができるようにする文字種選択ボタン24b1と、片仮名入力ができるようにする文字種選択ボタン24b2と、アルファベットの大文字入力ができるようにする文字種選択ボタン24b3と、同じく小文字入力ができるようにする文字種選択ボタン24b4とが設けられている。そして、文字種選択ボタン24b2〜24b4が選択された場合に半角と全角の選択ができるようにした全/半角選択ボタン24cも設けられている。これにより、キーボード23でのキー配列について、アルファベットのQwerty配列,ABC配列と文字「あ,い,う,……」のJIS配列,50音配列の4通りのうちのいずれかを選択することができるし、文字入力も平仮名,片仮名,大文字,小文字のいずれかの入力が可能であり、片仮名や大文字,小文字の入力の場合には、全角,半角の選択もできる。ここでは、キーボード23のキー配列がアルファベットのQwerty配列で表示され、平仮名入力が選択されている場合を示している。
なお、以下では、操作可能なボタンやキーは、その右辺や下辺に影を表わすことによって示している。以下では、かかるボタンやキー、あるいは表示欄を操作可能な状態にあるという。また、操作されたボタンは、白黒反転した白抜き表示で示している。
操作エリア25には、キーボード23の操作によって名前入力欄21に入力された文字列を漢字などに変換するための「変換」キー25aと、余白を入力するための「余白」キー25bと(なお、キーボード23にも、「余白」キーが設けられている)、名前入力欄21やパスワード入力欄22に入力した文字列を後ろから1文字ずつ削除するための「削除」キー25cと、名前入力欄21やパスワード入力欄22での文字入力位置を左方向に移動させるための「移動」キー25d1と、同様に右方向に移動させるための「移動」キー25d2と、上記の「決定(Enter)」キー25eとが設けられている。
「OK」キー26は、名前入力欄21とパスワード入力欄22との入力情報に誤りがなく、次の操作に進むときに操作するものであり、「クリア」キー27はこのログイン画面20での操作を全てキャンセルするためのものである。この「クリア」キー27が操作されると、名前入力欄21とパスワード入力欄22とに全く入力がなされていない状態に戻る。
ここで、先ず、キーボード23の操作による名前入力欄21への入力が終了し、変換キー25aを操作して名前を漢字表記に変換する。この入力された名前は画像処理装置12(図1)の記憶装置に記憶されて登録されている名前に該当するか否かの照合が行なわれ、登録されている名前でないとき(入力が誤りの場合も含む)、これが名前入力欄21に表示されて再入力が促される。
入力した名前に誤りがないことを確認して「決定」キー25eを操作すると、この入力された名前が決定する。そして、再度この「決定」キー25eを操作すると、パスワード入力欄22への文字入力が可能となる。そこで、キーボード23を操作してパスワードを入力すると、画像処理装置12(図1)では、このパスワードについても、記憶装置に記憶されて登録されているパスワードに該当するものかどうか、さらに、入力欄21に入力された名前に対応しているかどうかの照合が行なわれ、これらを満足しない場合には、このことがパスワード入力欄22に表示されてパスワードの再入力が促される。
入力したパスワードに誤りがないときには(この場合、パスワードの各入力文字はマーク「*」で表わされる)、「決定」キー25eを操作することにより、このパスワードを決定し、「OK」ボタンが操作されると、図5に一具体例として示す予約登録確認画面30が表示される(図3のステップS4)。
なお、これらの名前やパスワードは、夫々の入力欄をタッチ操作することにより、このタッチ操作された入力欄への入力を可能な状態とすることができる。
この予約登録確認画面30は、X線撮影日毎の撮影予定の患者の確認や図1における各部の状態を確認できるようにしたものであり、患者のリストを「撮影」タブ37で表示する。また、各部の状態を表示するために、撮影装置本体1の状態を示す状態表示エリア31と、X線高電圧装置4の設定情報を示す状態表示エリア32と、操作卓13の状態(ハードディスクやプリンタの使用状態やデータ転送状態など)を示す状態表示エリア33と、可動絞り装置8の設定情報を示す状態表示エリア34とが設けられている。
なお、後述する「表示」タブ38も設けられており、「撮影」タブ37と「表示」タブ38とを適宜選択できるが、この予約登録確認画面30が表示開始されたときには、デフォルトとして、「撮影」タブ37の内容が表示される。
また、この予約登録確認画面30では、今日の日付を表す日付欄35が設けられているとともに、後述する「緊急撮影画面選択」ボタン36や「患者追加」ボタン48,「撮影画面」ボタン49が操作可能な状態で設けられている。
「撮影」タブ37では、撮影日(検査日)を表示した「日付」ボタン39と、この「日付」ボタン39に表示される撮影日(検査日)を週及び月単位で過去に遡るように変更させるための「日付変更」キー40aと、日単位で過去に遡るように変更させるための「日付変更」キー40bと、同様に「日付」ボタン39に表示される撮影日(検査日)を週及び月単位で将来に変更させるための「日付変更」キー41aと、日単位で将来に変更させるための「日付変更」キー41bとが操作可能に表示され、この「日付」ボタン39に表示される撮影日での検査予約数を表示した予約数表示欄42が設けられている。そして、この「日付」ボタン39に表示される撮影日での検査の一覧43が表示されている。
この検査の一覧43では、各検査情報44が「検査番号(N0)」43a,患者の「ID(識別符号)」43b,患者の「名前」43c,患者の「年齢」43d,患者の「性別」43e,「手技(撮影対象となる部位と撮影の仕方)」43f,撮影の「状態」43gとの各項目で表わされる。
このように、検査情報44は、患者の名前ばかりでなく、患者のIDも含むものであって、これら患者の名前とIDとで管理される。ここで、患者の名前よりも患者のIDの方が優先度が高く、検査情報44を確認するときには、患者のIDで確認することができる。これにより、同姓同名の患者が居ても、検査情報44を取り違えることがない。
また、この検査の一覧43では、各検査情報44を表示するものであるから、同じ患者が同じ日に同じX線技師により、例えば、異なる部位について、撮影を行なう場合には、夫々の部位の撮影が異なる検査となるので、夫々毎の検査情報44が別々に検査の一覧43に表示されることになる。患者の「ID」43bの項目が「15006878164」の男性の患者「○○○○」について、項目「検査番号」43aが「25673689」と「96835801473」の検査が表示されているのは、かかる例を示すものである。なお、各検査情報44の表示欄は、操作可能に表示されている。
項目「手技」43fは、図6に示すように、頭部,胸部,骨盤,下肢,頚部,腹部,上肢毎に区分され、さらに、これら各区分毎に頭蓋や腰椎などといった部位とPA,LATといった患者の撮影時の向きとの組み合わせで表わされる。また、項目「状態」43gは、検査の状態を表わすものであって、まだ行なわれていない検査情報44に対しては、「未」と表示され、検査が中断している場合には、「途中」と表示される。なお、終了した検査は、この検査の一覧43から削除される。
また、検査の一覧43の各検査情報44毎に、予約内容を変更するための「予約編集」ボタン45と、検査情報44の予約をキャンセルするための「キャンセル」ボタン46とが操作可能に設けられている。「キャンセル」ボタン46がタッチ操作されると、該当する検査情報44が検査の一覧43から削除される。
なお、「撮影」タブ37で表示される検査の一覧43の量(検査情報44の個数)は限られているので、スクロールバー47を操作することにより、検査の一覧43を上下にスクロールできるようにしており、これにより、表示されていない検査情報44も表示させることができる。
「患者追加」ボタン48は、後述するように、「日付」ボタン39に表示されている日に行なわれる検査(患者)を追加するためのものであり、また、「撮影画面」ボタン49は、後述するように、検査の一覧43で表示される検査情報44に関する撮影画面を表示させるためのものである。
以上のように、予約登録確認画面30では、図1に示すX線装置の各部の状態の確認や「撮影」タブ37が選択されることにより各撮影日での予約検査の確認ができ、また、ボタン操作を行なうことにより、次の操作へと進むことができる。以上が図3でのステップS4である。
以下、予約登録確認画面30で選択される操作を順に説明する。
この予約登録確認画面30において、「撮影」タブ37での「日付変更」キー40,41をタッチ操作することにより、「日付」ボタン39に表示される撮影日を変更することができ、これに伴って検査の一覧43もこの「日付」ボタン39に表示される撮影日のものとなるが、「日付」ボタン39を用いることによっても、検査日を変更させることができる。
予約登録確認画面30で「日付」ボタン39がタッチ操作されると(図3のステップS5)、図7に一具体例を示すカレンダ画面50が表示される。このカレンダ画面50は、図5に示す予約登録確認画面30と同様の状態表示エリア31〜34とともに、カレンダ51が表示される。このカレンダ51での各「日」を表わす表示エリア51aは、夫々操作可能となっている。
このカレンダ51は、これの表示始めでは、予約登録確認画面30の「撮影」タブ37での「日付」ボタン39(図5)に表示される「年,月」のものであって、この「日付」ボタン39に表示される「日」の表示エリア51aに枠状のカーソル51cが付されている。即ち、このカーソル51cが付された年月日が予約登録確認画面30で指定されている年月日であり、「日付」ボタン39に表示される年月日である。また、夫々の「日」の表示エリア51aには、その日での検査(X線撮影)の予約状況を示す予約状況表示欄51bが設けられ、日毎の予約状況が一目で分かるようにしている。
このカレンダ51では、希望する「日」をタッチ操作することにより、この希望日が指定されたことになる。このタッチ操作により、図5に示す予約登録確認画面30に戻るが(図3のステップS6)、このときには、「撮影」タブ37の「日付」ボタン39にこの指定された日付(年月日)が表示され、また、検査の一覧43はこの指定された年月日にこのX線技師が撮影する検査情報44の一覧を表示したものとなる。
また、図7に示すカレンダ画面50において、異なる月の撮影日を指定したい場合には、「前の月へ」ボタン52又は「次の月へ」ボタン53をタッチ操作すればよい。「前の月へ」ボタン52を操作する場合には、その操作毎に一月単位でカレンダ51が前の月に戻っていき、「次の月へ」ボタン53を操作する場合には、その操作毎に一月単位でカレンダ51が後の月に移っていく。
なお、「閉じる」ボタン54をタッチ操作すると、カレンダ画面50が閉じ、図5に示す予約登録確認画面30に戻る(図3のステップS6)。このときには、「日付」ボタン39に表示される日付(検査日)は元のままである。
この予約登録確認画面30において、X線技師によるX線検査の対象となる患者の情報を確認し、必要に応じて修正などの編集を行なうようにすることができる。
この場合には、予約登録確認画面30の「撮影」タブ37での検査の一覧43で、所望とする検査情報44を、その「予約編集」ボタン45をタッチ操作して、指定すると(図3のステップS4での「編集」)、この指定された検査情報44を受ける患者に関して、図8に一具体例として示すID入力画面60が表示される(図3のステップS7)。
このID入力画面60では、図5に示す予約登録確認画面30と同様の状態表示エリア31〜34とともに、患者関連情報表示エリア61と検査関連情報表示エリア62とが設けられている。患者関連情報表示エリア61には、患者関連情報として、患者のIDや名前,年齢などの患者自身を表わすメイン情報61aとこの患者の関連診察部署や医師などを表わすサブ情報61bとが夫々操作可能に表示される。検査関連情報表示エリア62には、この患者の予約された検査の情報(検査情報)62aが操作可能に表示され、また、撮影(検査)の「予約枚数/撮影済み枚数」欄62bとが表示される。また、検査関連情報表示エリア62には、「手技編集」ボタン62cが操作可能に設けられており、検査情報62aのいずれかを編集できるようにしている。
このように、ID入力画面60では、患者関連情報と検査関連情報(特に、手技)が同時に表示されるものであり、これにより、患者の検査の内容を確認することが容易となる。
さらに、このID入力画面60には、「OK」ボタン63,「キャンセル」ボタン64,「新規」ボタン65及び「撮影画面」ボタン66が操作可能に設けられている。
患者関連情報表示エリア61でのメイン情報61aやサブ情報61bの表示欄は操作ボタンとなっており、これを操作することにより、これらメイン情報61aやサブ情報61bの編集ができるようにしている。
いま、例えば、メイン情報61aである「名前」あるいはそのふり仮名である「ナマエ」の表示欄をタッチ操作すると、図9に一具体例として示すように、患者の名前を編集するための患者情報編集画面70が表示される(図3のステップS8)。なお、図9では、前出図面に示す部分と同一機能のものには、同一符号をつけている。
この患者情報編集画面70には、メイン情報表示エリア71が表示され、これとともに、図4に示すログイン画面20と同様の機能を有するキーボード23と配列/文字種選択エリア24と操作エリア25と、図8に示すID入力画面60と同様の機能を有する「OK」ボタン63と「キャンセル」ボタン64とからなる操作部が設けられている。ここで、メイン情報表示エリア71のうちの入力可能なメイン情報は「名前」と「ナマエ」であり、このため、これらの表示部分は操作可能となっている。
この場合には、ID入力画面60の患者関連情報表示エリア61で「名前」や「ナマエ」というメイン情報61aが指定されたのであるから、患者情報編集画面70が表示されてその「名前」あるいは「ナマエ」の表示欄71aで患者の名前あるいはその振り仮名の入力が可能な状態となっており(ここでは、「名前」の表示欄71aが指定されたものとする)、白黒反転の白抜き表示で、かつ影が除かれた操作不能状態で表示されて、キーボード23の操作によって患者の名前の編集(入力)が可能となっていることを示している。この編集(入力による訂正など)は、図4に示すログイン画面20と同様、キーボード23や配列/文字種選択エリア24と操作エリア25の操作によって行なうことができる。そして、「決定(Enter)」キー25eをタッチ操作することにより、この編集(名前の入力)が決定し、次いで、「OK」ボタン63をタッチ操作すると、患者関連情報表示エリア61でメイン情報61aである「名前」が修正されたID入力画面60(図8)の表示に戻り、また、「キャンセル」ボタン64をタッチ操作すると、患者情報編集画面70での編集内容がキャンセルされて、編集されない元の内容のID入力画面60に戻ることになる(図3のステップ9)。
ID入力画面60の患者関連情報表示エリア61でメイン情報「ナマエ」が指定されたときも、図9と同様の名前のふり仮名を入力するのに適した患者情報編集画面が表示され、名前の場合と同様にして、「ナマエ」の表示欄にふり仮名を入力することができる。なや、図9に示す患者情報編集画面70において、「名前」の表示欄71aに入力し、「決定(Enter)」キー25eをタッチ操作してこの入力を決定し、さらに、もう一度この「決定(Enter)」キー25eをタッチ操作すると、次の表示欄の「ナマエ」が入力可能な状態となり、これに応じて、その入力のための操作部も、この「ナマエ」の入力に適した操作部となる。但し、ここでは、「ナマエ」に対する操作部は「名前」に対する操作部と同様のものとしており、従って、「ナマエ」に対しても、図9と同様の操作部が表示されることになる。
また、このID入力画面60の患者関連情報表示エリア61で、例えば、メイン情報61aである「生年月日」の表示欄をタッチ操作すると、図10に一具体例として示す患者の生年月日や年齢,性別などを入力するための患者情報編集画面80が表示される(図3のステップS10)。この患者情報編集画面80には、図8に示すID入力画面60でのメイン情報61aと同じ情報が表示されるメイン情報表示エリア81が設けられ、これとともに、生年月日や性別を入力するのに適合した2つの操作部82,83が設けられている。この操作部82では、数字を指定するためのテンキー82bと西暦や明治,大正,昭和,平成といった年号を指定するための「年号指定」ボタン82aと性別を指定するための「男」ボタン82c,「女」ボタン82dと「その他」ボタン82eとが操作可能に設けられている。また、操作部83では、図4に示すログイン画面20の操作エリア25と同様の機能の「削除」キー83a,「移動」キー83b,「移動」キー83c,「決定(Enter)」キー83dが操作可能に設けられている。さらに、図8に示すID入力画面60と同様の機能を持つ「OK」ボタン63と「キャンセル」ボタン64とが操作可能に設けられている。
ここで、図8に示すID入力画面60の患者関連情報表示エリア61で「生年月日」というメイン情報61aが指定されたのであるから、患者情報編集画面80が表示されてそのメイン情報表示エリア71での「生年月日」の表示欄81aで生年月日(年号と年月日)が入力可能となっており、即ち、患者の生年月日の編集が可能となっている。この編集(訂正など)は、操作部82において、「年号指定」ボタン82aのいずれか該当するものをタッチ操作することにより、「生年月日」の表示欄81aにおいて、年号が入力され、テンキー82bをタッチ操作することにより、その年号での年月日が入力される。また、検査番号Noや患者IDも入力可能であり、さらに、「男」ボタン82c,「女」ボタン82dをタッチ操作することにより、性別の表示欄82aの修正も可能である。
また、かかるメイン情報の入力操作時、操作部83での「削除」キー83aや「移動」キー83b,83cをタッチ操作することにより、誤入力などを訂正できる。また、「決定(Enter)」キー83dをタッチ操作すると、「生年月日」の表示欄81aでの入力が確定し、再度「決定(Enter)」キー83dをタッチ操作すると、「性別」の表示欄81bでの入力が可能な状態となる。以下、同様にして、検査Noも患者IDも編集可能とすることができる。また、「生年月日」の表示欄81aでは、入力をせずに2度「決定(Enter)」キー83dをタッチ操作すると、「性別」の表示欄81bが入力可能な状態となり、これに「男」ボタン82cもしくは「女」ボタン82dを操作して性別を入力し、「決定(Enter)」キー83dを再度1回だけタッチ操作することにより、性別だけを編集することもできる。同様にして、検査No,患者ID,生年月日,性別のいずれか必要のもののみを編集することができる。なお、図8に示すID入力画面の患者関連情報表示エリア61での「年齢」は、「生年月日」によって自動的に決められる。
そして、「生年月日」の表示欄81aと「性別」の表示欄81bとのいずれか一方、もしくは両方の入力を確定し(「決定(Enter)」キー83dをタッチ操作)、「OK」ボタン63をタッチ操作すると、入力された生年月日や性別の修正が行なわれ、図8に示すID入力画面60に戻る(図3のステップS11)。また、「生年月日」の表示欄81aと「性別」の表示欄81bとのいずれか一方、もしくは両方で入力が行なわれ、あるいはまた、いずれでも入力が行なわれずに「キャンセル」ボタン64がタッチ操作されると、生年月日,性別のいずれも修正されずに、図8に示すID入力画面60に戻る(図3のステップS11)。
図8に示すID入力画面60の患者関連情報表示エリア61で検査番号「No」や患者の「ID」を指定した場合も、これらの表示欄が入力可能な状態の図10と同様の患者編集画面が表示される。但し、この場合には、図10の操作部82において、テンキーのみが表示される。
なお、図9に示す患者情報編集画面70においても、また、図10に示す患者情報編集画面80においても、上記のように、「決定(Enter)」キー25e,83dを繰り返しタッチ操作することにより、表示される患者情報の表示欄を順に入力可能な状態にすることができる。従って、図9に示す患者情報編集画面70において、「決定(Enter)」キー25eのかかる操作により、表示欄「名前」や「ナマエ」を指定することができるばかりでなく、検査番号「No」や患者の「ID」,「生年月日」,「性別」も指定することができる。勿論、これらが指定された場合には、例えば、図10に示すように、この指定した患者情報に応じた操作部が表示されることになる。同様にして、図10に示す患者情報編集画面80において、「決定(Enter)」キー83dの繰り返し操作により、検査番号「No」や患者の「ID」,「生年月日」,「性別」ばかりでなく、表示欄「名前」や「ナマエ」を指定することもできる。勿論、これらが指定された場合には、例えば、図9に示すように、この指定した患者情報に応じた操作部が表示されることになる。
また、図9に示す患者情報編集画面70や図10に示す患者情報編集画面80において、所望の患者情報の表示欄を、タッチ操作により、直接指定することもできる。
このように、図9,図10に示すような患者情報編集画面では、このとき入力画指定されている患者情報の表示欄での入力に適合した操作装置が表示されるものであり、このため、不必要な操作キーが表示されないので、操作の簡便化が図れ、入力操作を短時間で正確に行なうことを可能にする。
図8に示すID入力画面60において、検査関連情報表示エリア62における検査情報62aのいずれかを、編集(修正)のために、タッチ操作によって選択し、次いで「手技編集」ボタン62cをタッチ操作すると、この選択された検査情報62aについて編集を行なうことができるようにした図11に一具体例として示す手技詳細画面90が表示される(図3のステップS12)。
この手技詳細画面90では、図5に示す予約登録確認画面30と同様の状態表示エリア31〜34とともに、手技の詳細が「大人」タブ91aと「子供」タブ91bとに区分して表示される。ここでは、先ず、「大人」タブ91aの内容が表示される。また、図8に示すID入力画面60で表示されていた患者関連情報表示エリア61と検査関連情報表示エリア62との情報も、夫々縮小されて患者関連情報表示エリア61’,検査関連情報表示エリア62’として表示される。
この検査関連情報表示エリア62’では、各検査情報62aの表示部分は、影93が設けられて操作可能に構成しており、この場合、図8に示すID入力画面60の検査関連情報表示エリア62で「胸椎」の検査情報62aが選択されたものとすると、この「胸椎」の検査情報62aが、影93が除かれて押し込まれ、かつ白抜きなどで表示されることにより、選択された状態に表示される。なお、この検査関連情報表示エリア62’に表示される検査情報62aの個数は限られているが、スクロールバー94をタッチ操作することにより、検査関連情報表示エリア62’を上下にスクロールさせて他の検査情報62aを表示させることができる。
また、「大人」タブ91aでは、X線の照射対象部位の厚さ(体厚:患者の体型)に応じたX線照射量を修正するための「体厚補正」92aが表示され、また、身体の部位の一覧92bとそのうちの選択された部位に対する手技の一覧92cとが表示される。部位の一覧92bは、図6に示す「Head(頭部)」,「Neck(頚部)」,「Chest(胸部)」,「Upper Ext.(上肢)」,「Abdomen(腹部)」,「Pelvis(骨盤)」,「Lower Ext.(下肢)」を示すものである。これらの表示部も影93が設けられ、タッチ操作が可能なボタンの形式をなしている。
ここでは、検査関連情報表示エリア62’において、「胸椎」の検査情報62aが選択されているので、「大人」タブ91aでは、部位の一覧92bで「Chest(胸部)」が選択されており、手技の一覧92cでは、この「Chest(胸部)」に関する全ての手技(検査)が一覧で表示される。この手技の一覧92cから所望とする手技の欄をタッチ操作することにより、これを選択することができ、これにより、検査関連情報表示エリア62’で選択される手技「胸椎」の検査情報62aが、一覧92cで選択された手技に修正される。また、この修正された手技に対するX線高電圧装置4(図1)の標準的な設定情報が状態表示エリア32に、可動絞り装置8(図1)の標準的な設定情報が状態表示エリア34に夫々表示される。かかる設定情報は、図12,図13で説明したように、調整可能である。なお、手技の一覧92cのうち、選択されて検査関連情報表示欄62’で表示されている手技は、それを表示するボタンが影が除かれて押し込まれた操作不能な状態に表示される。
また、検査関連情報表示エリア62’で表示(予約)される検査情報62aのいずれも選択しないで部位一覧92bでの所定の部位を選択し、これによって表示されるこの部位に対する手技の一覧92cから所望の手技をタッチ操作して選択すると、検査関連情報表示エリア62’にこの選択された手技の検査情報62aが追加される。このとき、状態表示エリア32には、この追加された検査情報62aに対するX線高電圧装置4(図1)の標準的な設定情報が状態表示エリア32に、可動絞り装置8(図1)の標準的な設定情報が状態表示エリア34に夫々表示される。かかる設定情報は、図12,図13で説明したように、調整可能である。このようにして、この手技詳細画面90では、既に予約されている手技の修正や追加といった手技の編集を行なうことができる。
なお、「撮影枚数/予約枚数」の欄62bでは、検査関連情報表示エリア62’で予約されている検査(X線撮影)の既に撮影がなされた検査数(撮影枚数)と予約された全体の検査数(予約枚数)とが表示されるが、ここでは、「0/6」と表示されている。これは、当該患者について、既に6件の検査予約がなされているが、1件も撮影がなされていないことを示している。
このように、この手技詳細画面90では、部位の一覧92bやそのうちの選択された部位に対する手技の一覧92cとが同時に表示されるので、検査の手技を確実に選んで入力することができ、検査を正確に行なうことを可能とする。また、このこの手技詳細画面90では、X線撮影で必ず設定しなければならない体厚補正の操作エリア92aを、部位の一覧92bや手技の一覧92cの表示エリアよりも上側の「大人」タブ91aの最上段に設けているので、X線撮影のための作業の流れで必ず体厚補正の操作が行なわれることになり、設定忘れといったようなことを防止できる。
手技の一覧92cで所望の手技が選択され、「OK」ボタン63がタッチ操作されると、図8に示すID入力画面60に戻る(図3のステップS13)。このID入力画面60では、検査関連情報表示エリア62において、先に選択された検査情報62aが手技詳細画面90(図11)での手技の一覧92cで選択された手技と入れ替り、編集されている。
患者が子供である場合には、「子供」タブ91bを選択する。この「子供」タブ91bにも、「大人」タブ91aと同様の子供に対する情報が設けられており、上記と同様にして、検査対象となる部位とこれに対する手技とを選択できる。
また、図11に示す手技詳細画面90において、検査関連情報表示エリア62’内の不必要な検査情報62aの部分(ボタン)をタッチ操作して指定し、「削除」ボタン95をタッチ操作すると、この指定された検査情報62aは、検査関連情報表示エリア62’から削除されている。そして、「OK」ボタン63がタッチ操作されて図8に示すID入力画面60に戻ったときには、このID入力画面60の検査関連情報表示エリア62からも削除されている。また、「キャンセル」ボタン64をタッチ操作すると、例え手技の一覧92cである手技が選択されていても、図8に示すID入力画面60に、表示内容が変わらずに戻る(図3のステップS13)。
また、図11に示す手技詳細画面90では、X線高電圧装置4(図1)の設定状態を示す状態表示エリア32と可動絞り装置8(図1)の設定状態を示す状態表示エリア34とが操作可能な状態となっており、夫々の状態表示エリア32,34での設定値の表示部に操作ボタンとしての機能が付与される。
状態表示エリア32では、X線高電圧装置4によるX線管装置7(図1)への設定電圧を表わす領域が立体的に表示されて「電圧設定」ボタン32aとして機能し、設定電流を表わす領域が、同様にして、「電流設定」ボタン32bとして機能し、X線の照射時間を表わす領域が、同様にして、「照射時間」ボタン32cとして機能する。同様にして、状態表示エリア32においても、可動絞り装置8の設定値を表わす夫々の領域が、同様にして、操作ボタンとして機能する。
いま、状態表示エリア32において、操作ボタン32a〜32cのいずれかをタッチ操作すると、図12に一具体例として示す撮影条件設定変更画面90Aが表示される(図3のステップS14)。この撮影条件設定変更画面90Aは、手技詳細画面90に設定変更の調整部96のウィンドウが表示されるものであり、これに電圧調整部96aと電流調整部96bと照射時間調整部96cとが操作可能に設けられ、さらに、「OK」ボタン97aと「キャンセル」ボタン97bとが操作可能に設けられている。電圧調整部96aを操作することにより、X線管装置7での印加電圧を調整・変更でき、電流調整部96bを操作することにより、X線管装置7での駆動電流を調整・変更でき、照射時間調整部96cを操作することにより、X線管装置7によるX線の照射時間を調整・変更できる。かかる調整を行なった後、「OK」ボタン97aをタッチ操作すると、図11に示す手技詳細画面90に戻り(図3のステップS15)、状態表示エリア32の操作ボタン32a〜32cには、夫々新たに設定された設定値が表示される。また、図12に示す撮影条件設定変更画面90Aの設定変更の調整部96における「キャンセル」ボタン97bをタッチ操作すると、例え変更操作が行なわれていても、変更なしで図11に示す手技詳細画面90に戻る(図3のステップS15)。
なお、この撮影条件設定変更画面90Aでの「OK」ボタン63,「キャンセル」ボタン64,「撮影画面」ボタン66は機能しない。
図11に示す手技詳細画面90において、可動絞り装置8(図1)の設定状態を示す状態表示エリア34でのいずれかの設定条件の操作ボタンを操作すると、この操作ボタンに対し、設定変更をするための調整部98のウィンドウが現われる図13に一具体例として示す撮影条件設定変更画面90Bが表示される(図3のステップS16)。この調整部98は、選択した操作ボタンに該当する設定条件の変更ができるようにするものであり、その変更方法としては、図12に示す調整部96のような調整部を設けたものもあるが、図13に示すように、予め設けられている設定条件を選択するようにするものもある。この場合には、いずれかの設定条件を選択すると、図11に示す手技詳細画面90に戻る(図3のステップS17)。このようにして、可動絞り装置8(図1)の設定状態を調整・変更することができる。
以上のように、手技詳細画面90では、検査関連情報表示エリア62’での検査情報の更新や追加などの編集を行なう場合、体厚補正の操作エリア92aでの体厚補正や部位の一覧92b,手技の一覧92cの操作によって検査情報の編集をするとともに、この編集された検査情報に対する標準的なX線の撮影条件が状態表示エリア32,34に同時に表示されるから、X線技師は、同じ画面で検査情報の編集とともに、その編集された検査情報での標準的な撮影条件も同時に認識できる。しかも、状態表示エリア32,34に表示される撮影条件は変更可能に表示されるものであるから、検査情報の編集とともに、これに対する撮影条件の修正を行なうことができ、撮影前の作業を間違いなくかつ円滑に行なうことが可能となる。
以上のような各設定条件の編集が行なわれたID入力画面60において、「OK」ボタン63をタッチ操作すると、図5に示す予約登録確認画面30に戻る(図3のステップ18)。この場合、上記のように、患者の関連情報や検査情報が編集された場合には、その結果が含まれることになる。
この予約登録確認画面30で「患者追加」ボタン48がタッチ操作されると(図3のステップS19)、あるいはまた、図8に示すID入力画面60で「新規」ボタン65がタッチ操作されると、このID入力画面60と同様のフォーマットの、即ち、「撮影」タブ101と「表示」タブ102とが選択可能であって、この「撮影」タブ101には、患者関連情報欄103と検査関連情報欄104とが設けられた図14に一具体例として示す新規登録画面100が表示される。
この新規登録画面100は、当該X線技師が検査担当する新規の患者の検査日毎の検査情報を登録するためのものであって、表示されたときには、患者関連情報表示エリア103も検査関連情報表示エリア104も空欄となっている。この検査日は、タッチ操作によって日付を変えることができる「検査日」欄106によって指定される。
ここで、「検査日」欄106によって検査日(例えば、2004/02/26)を指定し、患者関連情報表示エリア103での「名前」あるいは「ナマエ」の表示欄103aをタッチ操作すると、図9に示す患者情報編集画面70が表示される(図3のステップ20)。但し、この場合には、メイン情報表示エリア71での各欄71a,71b,……は空欄となっており、キーボード23などをタッチ操作することにより、新規患者の名前やその振り仮名を入力することができる。かかる入力が終了して「OK」ボタン26をタッチ操作すると、この新規患者の名前が登録され、図14に示す新規登録画面100に戻るが(図3のステップS21)、患者関連情報表示エリア61での「名前」,「ナマエ」の欄103aには、上記にように入力された新規患者の名前やその振り仮名が表示される。
また、患者関連情報表示エリア103での「生年月日」などの数字を入力する表示欄103bや「性別」の表示欄103cをタッチ操作すると、図10に示す患者情報編集画面80が表示される(図3のステップ22)。但し、この場合には、メイン情報表示エリア81での各欄81a,811b,……は空欄となっており、テンキー82などをタッチ操作することにより、上記のように、新規患者の検査番号NoやID,生年月日,性別を入力することができる。かかる入力が終了して「OK」ボタン63をタッチ操作すると、図14に示す新規登録画面100に戻るが(図3のステップS23)、患者関連情報表示エリア61での「検査番号No」や「患者ID」,「生年月日」,「性別」の欄103bには、上記にように入力された新規患者の情報が表示される。
この新規登録画面100において、検査関連情報表示エリア104での「手技編集」ボタン105をタッチ操作すると、図11に示す手技詳細画面90と同様のフォーマットの手技詳細画面110が、図15に一具体例として示すように、表示される(図3のステップS24)。但し、この手技詳細画面110では、情報表示欄111の検査関連情報表示エリア62は空欄となっており、また、患者関連情報表示エリア61でも、上記のように新患者の情報が入力されていないときには、空欄となっている。
なお、患者関連情報表示エリア61でのサブ情報61bの表示欄では、メイン情報61aが入力されていれば、この医療機関のデータベースなどを用いることにより、自動的に入力されて表示される。
また、手技詳細画面110では、情報表示エリア111に、手技の詳細が「大人」タブ111aと「子供」タブ111bとが選択的に設けられ、先ずは、「大人」タブ111aの詳細が表示される。この「大人」タブ111aでは、体厚補正部112aや互いに関連付けた部位の一覧112bと手技の一覧112cとが設けられている。部位の一覧112bから検査対象となる部位を選択(その表示部分をタッチ操作)すると、この部位に対する手技の一覧112cが表示され、その中から所定の手技を選択(その表示部分をタッチ操作)することにより、かかる選択に対応する検査情報が検査関連情報表示エリア62に表示される。選択された部位112b1は、白黒反転の白抜きで表示され、また、矢印の指示マークが手技の一覧112cを指し示すように表示され、表示された手技の一覧112cがこの選択された部位112b1に対するものであることが示される。
このようにして、新患者に必要とする夫々の部位,手技を順次選択することができ、その選択結果が、図14に示す「検査日」欄106で指定される検査日での検査のための情報として順次検査関連情報表示エリア62に表示される。そして、「検査日」欄106をタッチ操作することにより、検査日を変えることができ、異なる検査日でのこの新規患者の検査に関する情報を順次入力することができる。
そして、検査関連情報表示エリア62に検査情報が入力されたときには、図11に示す手技詳細画面90と同様、この入力された検査情報に対する標準的なX線の撮影条件が、調整を可能とする状態で、状態表示エリア32,34に同時に表示され、これにより、X線技師は、同じ画面で入力した検査情報の標準的な撮影条件を認識できるとともに、これを調整することも可能となる。
なお、このようにして検査関連情報表示エリア62に表示された検査情報のうち、不要な検査情報は、それが表示される表示欄をタッチ操作し、次いで「削除」ボタン95をタッチ操作することにより、削除することができる。
手技詳細画面110に表示される「OK」ボタン63や「キャンセル」ボタン64も、先に図8に示す「OK」ボタン63,「キャンセル」ボタン64と同様の機能を持つものであって、「OK」ボタン63や「キャンセル」ボタン64をタッチ操作すると、図14に示す新規登録画面100に戻るが(図3のステップS25)、上記のように、新規患者の関連情報やその検査情報が入力されているので、図8に示すID入力画面60と同様の表示状態となる。
そして、この新規患者の情報が入力されて表示されたこの新規登録画面100において、「OK」ボタン63または「キャンセル」ボタン64をタッチ操作すると、図5に示す予約登録確認画面30に戻る(図3のステップS26)。このとき、上記のようにして入力された新規患者の登録検査のうち、この予約登録確認画面30の「日付」ボタン39で表示される検査日(撮影日)で行なわれる検査がある場合には、この検査の情報が検査情報44として追加表示されることになる。
図5に示す予約登録確認画面30には、「撮影画面」ボタン49が操作可能に設けられており、また、図8に示すID入力画面60や図11に示す手技詳細画面90,図14に示す新規登録画面100,図15に示す手技詳細画面110にも、「撮影画面」ボタン66が操作可能に設けられている。これら「撮影画面」ボタン49,66は同じ機能を持つものであり、かかる「撮影画面」ボタン49,66をタッチ操作すると、図16に一具体例として示す撮影画面120が表示される(図3のステップS27〜S30)。
この撮影画面120では、図5に示す予約登録確認画面30において、検査日が今日である検査の一覧43で先頭に表示される検査情報44(ここで、図5において、「日付」ボタン39で表示される検査日(撮影日)である2004年2月26日が今日であるとすると、予約登録確認画面30で表示される検査の一覧43が今日検査が行なわれる検査を表わすものであり、この場合、検査番号Noが「256736489」の検査)が指定され、患者関連情報表示エリア61”と検査関連情報表示エリア62”とに表示される。この患者関連情報表示エリア61”に表示される患者関連情報は、指定された検査情報44に該当する患者(検査対象者)に関する情報であり、図8に示すID入力画面60での患者関連情報表示エリア61と同じ内容の情報である。
また、検査関連情報表示エリア62”には、患者関連情報表示エリア61”に患者関連情報が表示されるこの患者(即ち、IDが「15006878164」の患者)の全ての検査に関する検査情報欄62a1,62a2,62a3,62a4,……が操作可能に設けられて、夫々毎に手技などの検査情報が表示される。
日付欄35には、今日の日付が表示され、この日付で行なわれる検査に対しては、該当する検査情報欄が白抜きで表示される。ここで、このID「15006878164」の患者に対し、「胸部立位LAT」と「胸椎2R」との検査が今日予約されているものとすると、検査情報欄62a2,62a3が白抜き表示されていることになる。また、各検査情報欄62a1,……には、状態マーク123が設けられており、検査が済んでいるか、済んでいないかを表わする。済んでいる検査に対する検査情報欄62a1,62a2,62a3,62a4,……での枠状の状態マーク123は、例えば、アルファベットa,b,……が付され(例えば、検査情報欄62a1での「胸部立位PA」)、済んでいない場合には、例えば、「No Image」が付される(例えば、検査情報欄62a3での「胸椎2R」や検査情報欄62a4での「胸椎AP」など)。また、撮影したが、何らかの理由でX線撮影画像が不要となって破棄した検査情報に対しては、情報マーク123に「×」印を付す。検査情報欄62a1の検査情報は、その例を示すものである。
ここで、今日(2004年2月26日)予約されている検査の検査情報欄62a2をタッチ操作すると、撮影装置本体1(図1)でこの患者の「胸部立位LAT」のX線撮影が行なわれ(これにより、状態マーク123は「No Image」からアルファベット「b」に表示が変わる)、撮影画面表示エリア121にX線撮影画面が表示される。このとき、X線撮影が行なわれた検査の検査情報欄62a2には、白付記の矢印で撮影画面表示エリア121のX線撮影画面を指し示す指示マーク122が表示され、撮影画面表示エリア121に表示されるX線撮影画面がどの検査のものであるかを示す。
このように、撮影画面120では、X線撮影の結果であるX線撮影画面と患者関連情報,検査関連情報、特に、検査関連情報(手技)とが同時に表示されるので、この手技がX線撮影画面を確認するための参考資料として利用することができ、X線撮影画面の確認を正確かつ容易に行なうことができる。
また、既に行なわれたX線撮影の検査情報も、上記のように、X線撮影画像が破棄されたものであっても、X線撮影画像以外の手技などに関する情報はそのまま保存される。このため、撮影画面120では、検査情報欄62a1のように、X線撮影画像が破棄された検査情報欄も表示されるから、後に同様の手技のX線撮影の撮影条件の設定の参考にすることが可能となる。
なお、「撮影枚数/予約枚数」の欄62bでは、「2/6」と表示され、予約された検査が6件となっているのに対し、検査情報が4件表示されているだけであるが、スクロールバー94をタッチ操作することにより、残りの検査情報を表示させることができる。
この撮影画面表示エリア121の下方には、操作エリア124が設けられており、これに「画質調整(L(明るさ)/W(コントラスト)/γ(ガンマ))」ボタン124a,「画面変更(Image Proc.)」ボタン124,「転送(Transfer)」ボタン124,「プリント(Printer)」ボタン124,「記録(Archive)」ボタン124,「オプション(Option)」ボタン124が操作可能に表示されている。
「画質調整」ボタン124aをタツチ操作すると(図3のステップS34)、撮影画面表示エリア121に表示されるX線撮影画面の明るさやコントラスト,ガンマ特性を調整することができる。「画面変更」ボタン124bをタッチ操作すると(図3のステップS35)、撮影画面表示エリア121に表示されるX線撮影画面の表示形態の変更、即ち、上下反転や白黒反転などを行なうことができる。また、「転送」ボタン124cをタッチ操作すると(図3のステップS31)、撮影画面表示エリア121に表示されるX線撮影画面などを他の必要な装置に転送することができ、「プリント」ボタン124dをタッチ操作すると(図3のステップS32)、撮影画面表示エリア121に表示されるX線撮影画面がプリントされる。また、「記録」ボタン124eをタッチ操作すると(図3のステップS33)、撮影画面表示エリア121に表示されるX線撮影画面が記録媒体に記録されて保存される。さらに、「オプション」ボタン124fは、「転送」ボタン124c,「プリント」ボタン124d,「記録」ボタン124eの機能を変えることができるものであって、これをタッチ操作すると(図3のステップS36)、自動と手動との切換画面(図示せず)が表示され、「転送」ボタン124cや「プリント」ボタン124d,「記録」ボタン124eで実行される機能を自動化するか否かを選択することができる。例えば、「オプション」ボタン124fをタッチ操作して切換画面を表示させ、この切換画面で「自動」を選択し、そして、「転送」ボタン124cをタッチ操作すると、撮影画面表示エリア121に表示されるX線撮影画面は予め決められた転送先やプリンタに自動的に転送されることになる。また、この切換画面で「手動」を選択すると、転送したい転送先やプリンタを指定するための操作画面が入力され、これで転送先やプリンタ情報を入力して「転送」ボタン124cをタッチ操作すると、撮影画面表示エリア121に表示されるX線撮影画面で表示される画像データが、入力された転送先やプリンタに転送されることになる。このことは、「プリント」ボタン124dや「記録」ボタン124eについても同様である。
図17は図16における「画質調整」ボタン124aをタッチ操作することによって表示される画質調整(L/W/γ)画面130の一具体例を示すものであって(図3のステップS34)、調整エリア131,132とプリセットエリア133,操作エリア134とが設けられ、これに撮影画面120(図16)と同じX線撮影画面が表示された撮影画面表示エリア121が設けられている。
調整エリア131は撮影画面表示エリア121に表示されるX線撮影画面の明るさやコントラストを調整するためのものであって、明るさを表わす目盛131dとこの目盛131d上を移動可能な調整ボタン131a,131bとこの目盛131dに沿って移動可能な調整ボタン131cとが操作可能に設けられている。これら調整ボタン131a,131bの間隔がコントラストを表わし、調整ボタン131cの目盛131dに対する位置が明るさを表わしている。従って、調整ボタン131a,131cの間隔を変化させることにより、コントラストを調整することができ、調整ボタン131cの位置を変化させることにより、明るさを調整することができる。この他に、明るさ調整用の「+−」ボタン131eとコントラスト調整用の「+−」ボタン131fが設けられており、これらを操作することによっても、明るさやコントラストを調整することができる。
調整エリア132は撮影画面表示エリア121に表示されるX線撮影画面のガンマ特性を調整するためのものであって、「+−」ボタン132aを操作することにより、ガンマ特性を調整することができるが、「調整」ボタン132bを操作することにより、プリセットされている複数のガンマ特性を順に切り換えるようにしてガンマ特性の調整をすることができる。特性表示エリア132cには、設定されているガンマ特性が表示されるものであって、ここで表示されているガンマ特性がプリセットされているガンマ特性である場合には、表示エリア132dにその番号が表示される。
プリセットエリア133には、検査する部位(図6に示す頭部や胸部など)毎にプリセットされる明るさやコントラスト,ガンマ特性の初期特性を設定,変更可能とするものであり、例えば、「Preset1」ボタン133aは「頭部」に関する設定,変更ボタンであり、「Preset2」ボタン133bは「胸部」に関する設定,変更ボタンである。
この画質調整画面130が表示され始めるときには、撮影画面表示エリア121に表示されるX線撮影画面の明るさやコントラスト,ガンマ特性は、プリセットエリア133でプリセットされた初期特性に設定されており、調整エリア131,132の調整操作により、これらの特性を調整することができる。
操作エリア134において、「初期化(Initialize)」ボタン134aをタッチ操作すると、これまで調整された各特性はキャンセルされ、初期特性に戻される。また、「反転(Invert)」ボタン134bがタッチ操作されると、撮影画面表示エリア121で表示されるX線撮影画面が白黒反転されることになる。これによって、X線撮影画面が見易くなる場合もある。
以上のような調整後、「OK」ボタン63をタッチ操作すると、図16に示す撮像画面120に戻り(図3のステップS37)、撮影画面表示エリア121では、新たに設定された明るさ,コントラスト,ガンマ特性でX線撮影画面が表示されることになる。また、画質調整画面130で「キャンセル」ボタン64をタッチ操作すると、画質調整画面130での特性の設定はキャンセルされて図16に示す撮像画面120に戻り(図3のステップS37)、撮影画面表示エリア121では、元の明るさ,コントラスト,ガンマ特性でX線撮影画面が表示されることになる。
撮像画面120の操作エリア124での「画面変更」ボタン124bをタッチ操作した場合も、図示しないが、同様にして、画面変更画面が表示され、撮影画面表示エリア121に表示されるX線撮影画面を上下反転や白黒反転などの表示態様を変更させることができる。
図16に示す撮影画面120において、状態表示エリア31,32,34では、検査関連情報エリア62”に表示される検査情報欄のうちの、次にX線撮影が行なわれるX線撮影検査に対する各部(図1における撮影装置本体1での各装置)の状態が表示されている。この場合には、検査表示欄62a3に検査情報が表示されるX線検査が次に行なわれる検査であるから、この検査に対する各部の状態が表示されていることになる。ここでは、検査情報欄62a3で表示される「胸椎2R」の検査について、夫々の状態が表示されることになる。状態表示エリア32,34では、図12,図13で説明したように、X線高電圧装置4(図1)や可変絞り装置8(図1)の条件、即ち、撮影条件を変更,調整することができるように、操作可能な状態となっている。
図16に示すように、検査情報欄62a2の検査結果を撮影画面表示エリア121で表示している状態で、当該患者の次に行なう検査に対しては、その検査情報欄62a3をタッチし、次いで、「手技編集」ボタン125をタッチ操作することにより、この検査情報欄62a3の検査に対し、手技の変更などを行なうことができる。
このように、タッチ操作をすると、図18に一具体例として示す手技詳細画面140が表示される(図3のステップS38)。この手技詳細画面140は、撮影画面120に関し、図11に示す手技詳細画面90と同じフォーマットで表示される。このため、患者関連情報表示エリア61”と検査関連情報表示エリア62”とは、撮像画面120に対応する部分に同一符号をつけているが、それ以外のエリアについては、図11に対応する部分に同一符号をつけている。
この手技詳細画面140では、まだ行なわれていない検査に対して、手技の変更などの編集や新たな手技(検査)の追加ができるが、既に行なわれた検査に対しては、編集を行なうことができない。従って、この場合には、検査情報欄62a1,62a2の検査は、行なわれているから、編集することができない。
編集する場合には、図11に示す手技詳細画面90と同様、編集しようとする検査の検査情報欄(例えば、検査情報欄62a3)をタッチ操作し(これにより、図示するように、タッチ操作された検査情報欄62a3は白黒反転(白抜き)表示される)、部位の一覧92bで検査しようとする部位を、また、手技の一覧92cで検査の手技を夫々タッチ操作して選択する。これにより、この検査情報欄(この場合、検査情報欄62a3)の手技が変更され、検査内容が変更される。この場合も、図11での手技詳細画面90と同様、撮影条件、即ち、この修正された手技に対するX線高電圧装置4(図1)の標準的な設定情報が状態表示エリア32に、可動絞り装置8(図1)の標準的な設定情報が状態表示エリア34に夫々同時に表示される。かかる設定情報は、図12,図13で説明したように、調整可能である。
また、検査関連情報表示エリア62”で検査情報欄を選択せず、部位の一覧92bと手技の一覧92cとで選択操作をすると、この選択された部位の手技が新たな検査として、検査関連情報表示エリア62”に追加されることになる。この場合も、図11での手技詳細画面90と同様、この修正された手技に対するX線高電圧装置4(図1)の標準的な設定情報が状態表示エリア32に、可動絞り装置8(図1)の標準的な設定情報が状態表示エリア34に夫々表示される。かかる設定情報は、図12,図13で説明したように、調整可能である。
なお、「撮影枚数/予約枚数」の欄62bでは、検査関連情報表示エリア62”で予約されている検査(X線撮影)の既に撮影がなされた検査数(撮影枚数)と予約された全体の検査数(予約枚数)とが表示されるが、ここでは、「2/6」と表示されている。これは、当該患者について、6件の検査予約がなされており、そのうちの2件が既に撮影済みであることを示している。
なお、検査関連情報表示エリア62”でのまだ行なわれていない検査に対する検査情報欄をタッチして選択し、「削除」ボタン95をタッチ操作すると、その検査情報欄が削除されてその検査が削除される。
また、以上のように編集が行なわれた後、「OK」ボタン63をタッチ操作すると、図16に示す撮影画面120に戻る(図3のステップS39)。この撮像画面120では、検査情報表示欄62”が編集されている。また、図18に示す手技詳細画面140で「キャンセル」ボタン64がタッチ操作されると、この場合も、図16に示す撮影画面120に戻るが(図3のステップS39)、手技詳細画面140での編集結果がキャンセルされていて、その検査情報表示欄62”は編集されていない。
また、この撮影画面120の患者関連情報表示エリア61”に設けられている「過去画像」ボタン126をタッチ操作すると、図19に一具体例として示す過去画像確認画面150が表示される(図3のステップS40)。
この過去画像確認画面150では、図16に示す撮像画面120での患者関連情報表示エリア61”に表示される患者(ここでは、患者IDが「15006878164」の患者)の既に撮影されたX線撮影画像を確認できるようにするものであって、撮影画面表示エリア151にその画像の1つが表示される。この過去画像確認画面150でも、この患者の患者関連情報表示欄61”と既に行なわれた検査に関する検査情報を表示した過去検査情報関連表示エリア152が設けられている。この患者関連情報表示欄61”には、図16に示す撮影画面120の患者関連情報表示欄61”と同じ内容の情報が表示され、過去検査情報関連表示エリア152では、この患者関連情報表示欄61”に表示される患者の既に行なわれた検査(X線撮影)についての検査情報の表示欄、即ち、検査情報欄152a1,152a2,152a3がタッチ操作可能に表示される。ここでは、検査関連情報表示エリア152に、3個の検査情報欄152a1〜152a3が表示されるものとしているが、これ以上の過去の検査情報がある場合には、スクロールバー153を操作することにより、それを表示させるようにすることができる。
そして、検査関連情報表示エリア152での検査情報欄152a1〜152a3のいずれか、例えば、検査情報欄152a2をタッチ操作して選択すると、この選択された検査情報欄152a2の検査(X線撮影)によるX線撮影画面が撮影画面表示エリア151に表示される。このとき、選択された検査情報欄152a2は白黒反転した白抜きの形態で表示され、かつこの選択された検査情報欄152a2に矢印の指示マーク154が、撮影画面表示エリア151を指し示すように、表示され、撮影画面表示エリア151に表示されるX線撮影画面が検査情報欄の検査「胸椎2R」のものであることを示す。
このようにして、過去検査関連情報表示欄152で表示される過去の検査夫々のX線撮影結果を確認することができ、これを新たに行なうX線撮影での撮影条件を決定する際の参考とすることができる。
かかる確認後、「閉じる」ボタン155をタッチ操作すると、図16に示す撮影画面120に戻る(図3のステップS40)。
図16に示すこの撮影画面120において、撮影画面表示エリア121でのX線撮影画面を確認し、あるいは検査関連情報表示エリア62”の編集や状態表示エリア32,34での撮影条件の調整を行なった後、「撮影終了」ボタン126をタッチ操作すると、図5に示す予約登録確認画面30に戻ることになる(図3のステップS42)。
以上は図5に示す予約登録確認画面30において、「撮影」タブ37が選択されているときの説明であるが、「表示」タブ38が選択されたときには、ログイン画面20(図4)で入力した名前とパスワードのX線技師(当該X線技師)のこれまでの検査のリストや患者のリストを表示させることができる。なお、ID入力画面30(図8)や新規登録画面100(図14),撮影画面120(図16)についても同様である。
図5に示す予約登録確認画面30、あるいは上記の各画面で「表示」タブ38を選択すると(図3のステップS43)、図20に示す処理の流れとなり、図21に一具体例として示す検査リスト画面160が表示される。この検査リスト画面160は、「表示タブ」38の内容を展開したものであって、その展開される内容としては、「検査リスト」タブ161aと「患者リスト」タブ161bとがあって、この「検査リスト」タブ161aの内容、即ち、検査リスト162が展開されたものである。
「検査リスト」タブ161aでは、検査No(番号)と患者のIDと患者の名前と検査日と年齢と性別と手技とからなる検査情報162aで表わされるこれまでの検査を一覧、即ち、検査リスト162で表わしたものであり、各検査情報の表示欄は操作可能となっており、最初のタッチ操作では、指定されて表示欄が白黒反転の白抜き表示され、再度タッチ操作すると、指定が解除されて元の表示状態となる。
また、この「検査リスト」タブ161aでは、検査リスト162から所望とする検査情報162aを選択して表示させるための「検査選択(Selected Study)」ボタン163が操作可能に設けられている。そこで、所定の検査、例えば、検査No「3655698745」と「4255698745」の検査をタッチすると、これらが指定されて図示する表示状態となり、かかる状態で「検査選択」ボタン163をタッチ操作すると、図22に一具体例として示すように、検査表示エリア171に選択された検査の検査情報162aだけが表示された選択済検査リスト画面170が表示される(図20のステップS44)。
この選択済検査リスト画面170は、その「検査」タブ161aに検査リスト画面160(図21)の「検査リスト」タブ161aで選択された検査情報162aのみが表示され、これ以外は検査リスト画面160と同様である。この検査リスト画面170でも、検査リスト162で表示されるこの選択済検査リスト画面170で「検査リスト(Study List)」ボタン171をタッチ操作すると、図21に示す検査リスト画面160に戻る(図20のステップS45)。
図21に示す検査リスト画面160には、操作エリア164が設けられており、これに「表示(Display)」ボタン164a,「全選択(All Select)」ボタン164b,「転送(Transfer)」ボタン165a,「プリント(Printer)」ボタン165b,「記録(Archive)」ボタン165c,「オプション(Option)」ボタン165dが操作可能に表示されている。
「全選択(All Select)」ボタン164bは、これがタッチ操作されることにより、検査リスト162の全ての検査情報162aが選択された状態とする。この「全選択(All Select)」ボタン164bを再度タッチ操作すると、ここに検査情報を選択した場合も含めて、検査情報の選択を解除することができる。
ここで、「転送(Transfer)」ボタン165a,「プリント(Printer)」ボタン165b,「記録(Archive)」ボタン165c,「オプション(Option)」ボタン165dは、図16に示した撮影画面120の操作エリア124に設けられている「転送(Transfer)」ボタン124c,「プリント(Printer)」ボタン124d,「記録(Archive)」ボタン124e,「オプション(Option)」ボタン124fと同一機能を有するものであって、「オプション」ボタン124fで手動が設定されている場合、図16で説明したのと同様にして、上記のように検査情報162aのいずれかあるいは全てを選択した状態で、「転送」ボタン124cをタッチ操作すると、この選択されている検査情報が指定された転送先に転送され、「プリント」ボタン124dをタッチ操作すると、この選択されている検査情報が指定されたプリンタでプリントされ、「記録」ボタン124eをタッチ操作すると、この選択されている検査情報が指定された記録装置で記録されることになる。また、図16で説明したのと同様にして、「オプション」ボタン124fで自動が設定されているときに、「転送」ボタン124c,「プリント」ボタン124d,「記録」ボタン124eのいずれかをタッチ操作すると、選択された検査情報162aが自動的に、予め決められた転送先に転送され、あるいは予め決められたプリンタでプリントされ、あるいは予め決められた記録装置で記録される。
以上のことは、図22に示す選択済検査リスト画面170についても同様であり、検査リスト画面160と同様の操作エリア164が設けられていて、選択された検査情報162aに対し、上記の操作を行なうことができる。
図21に示す検査リスト画面160において、検査リスト162での検査情報162aのうちのいずれか1つを上記のように選択し、操作エリア164での「表示ボタン」164aをタッチ操作すると、図23に一具体例を示す撮像結果表示画面180が表示される(図20のステップS46)。あるいはまた、図22で示す選択済検査リスト画面22において、検査リスト161aでの検査情報162aのいずれか1つを選択し、その操作エリア164での「表示」ボタン164aをタッチ操作すると、図23に一具体例を示す撮像結果表示画面180が表示される(図20のステップS48)。
この撮像結果表示画面180では、選択された検査情報162aについて、図16に示す撮影画面120と同様の患者関連情報表示エリア61”とそこで表示される患者での検査関連情報表示エリア62”とが設けられ、この検査関連情報表示エリア62”の検査情報欄62a1〜62a3のいずれかを選択することにより(この選択された検査情報欄の表示や指示マーク122の表示は、図16に示す撮影画面120と同様である)、その選択された検査情報欄に対するX線撮影画面が撮影画面表示エリア181に表示される。
この撮像結果表示画面180にも、図16に示す撮影画面120と同様の操作エリア124が設けられ、これを操作することにより、撮影画面表示エリア181に表示されるX線撮影画面に対し、図16に示す撮影画面120と同様の処理を行なうことができる。
検査関連情報表示エリア62”に設けられた「詳細情報(Detail Info.)」ボタン182は、検査関連情報表示エリア62”で選択されている検査情報で設定された撮影条件をホップアップ表示させるものであって、いま、検査関連情報表示エリア62”で検査情報欄62a2が選択されていて、この「詳細情報」ボタン182がタッチ操作されると、状態表示エリア32にこの選択された検査が行なわれたときのX線設定情報が表示され、状態表示エリア34にこの選択された検査が行なわれたときの可変絞り装置8(図2)の設定情報が表示される。
この撮影結果表示画面180で撮影結果を確認した後、「検査選択(Selected Study)」ボタン183がタッチ操作されると、図22に示すような選択済検査リスト画面170に戻る(図20のステップS49)。この場合の選択済検査リスト画面170では、撮影結果表示画面180(図23)の検査関連情報表示エリア62”で表示された検査情報欄の検査情報162aが、選択された検査情報として、表示されることになる。また、撮影結果表示画面180で「検査リスト(Study List)」ボタン184がタッチ操作されると、図21に示す検査リスト画面160に戻る(図20のステップS47)。
なお、撮影結果表示画面180において、「前の検査(Prev.Study)」ボタン185をタッチ操作すると、この撮影結果表示画面180は、現在表示している検査情報162aよりも検査リスト画面160(図21)で1つ前の検査情報についての同様の表示を行ない、「次の検査(Next Study)」ボタン186をタッチ操作すると、現在表示している検査情報162aよりも検査リスト画面160(図21)で1つ後の検査情報についての同様の表示を行なう。これにより、検査リスト画面160に戻ることなく、1つ前や1つ後の検査情報の確認をすることが可能となる。
ところで、図21の検査リスト画面160では、「検査リスト」タブ161aが選択されており、行なわれた検査(即ち、X線撮影)に関する各情報を確認することができるものであったが、この検査リスト画面160で表示されている「患者リスト」タブ161bをチッタ操作して選択することにより、当該X線技師が担当する患者に関する情報の確認をすることができる。
即ち、この検査リスト画面160で「患者リスト」タブ161bを選択すると、図24に一具体例として示す患者リスト画面190が表示される(図20のステップS50)。この患者リスト画面190は、「表示」タブ38に患者リスト191が展開されたものである。この患者リスト191には、患者情報192が一覧で表示されるものであって、これら患者情報192はそのIDと名前と年齢と性別とからなっている。全患者情報192を一度に表示しきれない場合には、スクロールバー194を操作することにより、患者リスト191がスクロールとして表示されていなかった患者情報192を表示させることができる。
また、これら患者情報192毎に選択マーク192aが設けられており、いずれかの患者情報の選択マーク192aを選択すると、この選択された患者情報192と次の患者情報192との間にこの選択された患者情報の患者の既に行なわれた検査の検査情報193が表示される(ここでは、選択された患者の既に行なわれた検査は3つあるものとしている)。再度選択マーク192aをタッチ操作すると、これら検査情報193の表示が終わり、患者情報192だけのリストが表示される状態に戻る。表示されている検査情報193は、それをタッチすることにより、表示が白黒反転の白抜き状態となって選択された状態となる。また、再度タッチ操作することにより、この選択が解除される。
この患者リスト画面190でも、先の操作エリア164が設けられており、線や託された検査情報193に対して、先に図21に示す検査リスト画面160での操作エリア164での操作と同様の処理が行われることになる。例えば、「全選択(All Select)」ボタン164bがタツチ操作されると、検査情報193が表示されることになり、この「全選択」ボタン164bを再度タッチ操作すると、検査情報193が表示されなくなって、患者情報192だけの表示となる。
1つの患者情報192が選択されてその検査情報193が表示され、その検査情報193のうちの所望とする1以上の検査情報が選択されている(これらは、上記のように、白抜き表示される)ときに、「検査選択(Selected Study)」ボタン163がタッチ操作されると、図25に一具体例として示す選択済患者リスト画面200が表示される(図20のステップS51)。
この選択済患者リスト画面200は、図22に示す選択済検査リスト画面170と同様であるが、患者リスト画面190(図24)で選択された患者情報192’とその選択された検査情報193’とを表示する。これ以外は、選択済検査リスト170と同様であるので、説明を省略する。この選択済患者リスト画面200においても、「検査リスト」ボタン171がタッチ操作されると、図24に示す患者リスト画面190に戻る(図20のステップS52)。
また、図24に示す患者リスト画面190または図25に示す選択済患者リスト画面200において、1つの検査情報193が選択された状態で「表示」ボタン164aがタッチ操作されると(図20のステップS53,S55)、図23に示す撮影結果表示画面180が表示されることになり、また、この撮影結果表示画面180で「検査リスト」ボタン184をタッチ操作すると、図24に示す患者リスト画面190に戻り(図20のステップS54)、「検査選択」ボタン183がタッチ操作されると、図25に示す選択済患者リスト画面200に戻る(図20のステップS56)。
このように、検査リストや患者リストを表示させることができるので、しかも、患者リストでは、患者を選択することにより、その患者の検査リストを表示させることができるので、新たにX線撮影を行なう際に、撮影条件の設定の参考とすることができる。
なお、ここでは、「表示」タブ38の選択とともに、検査リスト画面160(図21)を表示させ、この検査リスト画面160での操作により、患者リスト190(図24)を表示させるようにしたが、それとは逆に、「表示」タブ38の選択とともに、患者リスト190を表示させ、この患者リスト190での操作により、検査リスト画面160を表示させるようにしてもよい。
ところで、先に説明した予約登録確認画面30(図5),ID入力画面60(図8),新規登録画面100(図14),検査リスト画面160(図21),選択済検査リスト画面170(図22),撮影結果表示画面180(図23),患者リスト画面190(図24)及び選択済患者リスト画面200(図25)に「緊急撮影画面」ボタン36が操作可能に設けられており、緊急にX線撮影(検査)を要する患者があった場合、これに対処できるようにしている。図26はかかる「緊急撮影画面」ボタン36がタッチ操作されたときの画面表示の流れの一具体例を示すフローチャートである。
緊急にX線撮影が必要な患者(以下、緊急検査患者という)があった場合、図1に示す装置を起動させて図5に示す予約登録確認画面30を表示させ、その「緊急撮影画面」ボタン36をタッチ操作すると、あるいはまた、上記の画面表示で作業中、緊急検査患者があった場合、その表示中の画面での「緊急撮影画面」ボタン36をタッチ操作すると、図27に一具体例として示す緊急手技入力画面210が表示される(図26のステップS60)。この緊急手技入力画面210は、新規患者に対する手技を決めて検査情報を入力するための手技詳細画面110(図15)と同様のフォーマットをなすものであり、図27では、図15に対応する部分同一符号を付けて重複する説明は省略する。
この表示された緊急手技入力画面210では、患者関連情報表示エリア61と検査関連情報表示エリア62とは空欄となっている。但し、この緊急検査患者に対し、検査No(番号)が自動的に割り振られ、これにより、患者関連情報表示エリア61でのメイン情報61aの「検査No」欄61a1にこの割り振られた検査Noが自動的に入力されて表示される。
また、この緊急手技入力画面210には、例えば、「大人」タブ111aが選択された状態にあり、この「大人」タブ111aに体厚補正部112aや部位の一覧112bや手技の一覧112cが操作可能に表示されている。この手技の一覧112cには、部位の一覧112bで選択された部位における手技が表示される。これら部位の一覧112bと手技の一覧112cとを操作することにより、検査関連情報表示エリア62での検査情報の入力が行われる。
即ち、体厚補正部112aで所定の体厚を設定し、部位の一覧112bで緊急検査患者に必要な所定の部位、例えば、「胸部」112b1をタッチ操作して選択すると、手技の一覧112cはこの部位「胸部」112b1に対する手技に対するものとなり、また、この「胸部」112b1の表示欄が白黒反転した白抜き表示となるとともに、この手技の一覧が部位「胸部」112b1に対することを示す矢印の指示マークが表示される。
そして、この手技の一覧112cで必要な手技をタッチ操作によって選択すると、図28に示すように、これら選択された手技が、検査情報62aとして、入力されて検査関連情報表示エリア62に表示される。また、図示するように、検査情報62aが4つ入力されたとすると、「撮影枚数/予約枚数」欄62bでは、「0/4」と表示される。
なお、検査情報が入力される毎に、表示エリア32,34に夫々この入力された検査情報に対する上記の標準的な撮影条件が調整可能に表示される。これにより、検査情報の入力毎に、その検査情報に対する撮影条件を認識でき、調整することができる。
以上のようにして検査情報62aを入力した後、「患者情報入力」ボタン211をタッチ操作することにより、患者関連情報表示エリア61に緊急検査患者の情報を入力することができるようになる。
即ち、この「患者情報入力」ボタン211をタッチ操作すると、図29に一具体例として示す緊急ID入力画面220が表示される(図26のステップS61)。この緊急ID入力画面220は、図8に示したID入力画面60と同様に、患者関連情報表示エリア61と検査関連情報表示エリア62とが表示され、患者関連情報表示エリア61では、メイン情報61については、緊急検査患者に関する各項目「ID」,「名前」,「ナマエ」,「生年月日」,「年齢」,「性別」が空欄となっていて、操作可能な(即ち、入力可能な)状態に表示されている。患者関連情報表示エリア61のサブ情報61bの欄では、診察部署や医師など既に決まってサーバに登録されている場合には、自動的に入力されて表示される。
メイン情報61を入力する場合には、ID入力画面60(図8)と同様に、患者関連情報表示エリア61で入力したい項目をタッチ操作によって指定する。これにより、項目「名前」をタッチ操作した場合の図30に一具体例として示す患者情報入力画面230が表示される(図26のステップS62)。
この患者情報入力画面230は、図9に示す患者情報編集画面70と同様であり、これと同様の操作により、緊急患者の「名前」とその振り仮名である「ナマエ」を入力することができる。これらの入力後、「OK」ボタン63をタッチ操作すると、図29に示す緊急ID入力画面220に戻る(図26のステップS63)。なお、図30において、図9に対応する部分には同一符号を付けている。
また、図29に示す緊急ID入力画面220において、患者関連情報表示エリア61での項目「ID」,「生年月日」,「年齢」,「性別」のいずれかをタッチ操作によって指定すると、詳細な説明は省略すると、図9,図10に示す患者情報編集画面70,80と同様の患者情報入力画面が表示され、同様にして、かかる項目を入力することができる。さらに、図29に示す緊急ID入力画面220において、「手技編集」ボタン62cをタッチ操作すると、図11に示す手技編集画面と同様の手技編集画面が表示され、これと同様にして、緊急手技入力画面210(図27,図28)で入力された手技の編集(削除や追加など)を行なうことができる。
図29に示す緊急ID入力画面220で「OK」ボタン63をタッチ操作すると、患者情報や検査情報が入力された図28に示す緊急手技入力画面210に戻り(図26のステップS64)、この緊急手技入力画面210で「撮影画面」ボタン66をタッチ操作すると、図16に示す撮影画面120の表示に移り(図26及び図3のステップS65)、緊急検査患者のX線撮影をすることができるようになる。