JP2006081365A - ブラシレスモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】位置検出用磁石を用いることなく、主磁石の磁束変化を精度よく検出できるブラシレスモータを安価に提供する。
【解決手段】固定子鉄心2に巻線3を施した固定子1と、固定子鉄心2の内側の中空部に位置し、回転軸8に固定した回転子ヨーク6が極配向した主磁石5端面より片側に突出させた回転子4と、固定子1に相対する主磁石5の磁束変化を検出する磁気センサ10とを備え、磁気センサ10を主磁石5の外径より内側かつ突出した回転子ヨーク6側に対向させて配置したブラシレスモータ。
【選択図】図1
【解決手段】固定子鉄心2に巻線3を施した固定子1と、固定子鉄心2の内側の中空部に位置し、回転軸8に固定した回転子ヨーク6が極配向した主磁石5端面より片側に突出させた回転子4と、固定子1に相対する主磁石5の磁束変化を検出する磁気センサ10とを備え、磁気センサ10を主磁石5の外径より内側かつ突出した回転子ヨーク6側に対向させて配置したブラシレスモータ。
【選択図】図1
Description
本発明は、ブラシレスモータの主磁石の磁極位置検出に関する。
ブラシレスモータは、回転子の主磁石の磁極位置に応じて固定子の巻線に通電する必要があり、磁気センサで主磁石の磁束変化を直接あるいは間接的に検出するものと、主磁石とは別に位置検出磁石を設けて検出するものがある。
主磁石の磁束変化を検出するものは、巻線電流の影響が比較的少ない固定子鉄心の極歯中央部に配置されるのが一般的である。しかしながら、起動時や高負荷時のように巻線に大電流が流れる場合に、磁気センサは不要なスイッチングノイズを検出する。
そこで、磁気センサが不要なスイッチングノイズを検出しないように、主磁石とは別に位置検出用磁石を設け、主磁石と位置検出用磁石の磁極位置関係を一定に保持し、位置検出用磁石の磁束変化を磁気センサで検出し、主磁石の磁極位置に置き換えるのが一般的である。
そして、主磁極部と位置検出用磁極部の位相精度を向上させるブラシレスモータの回転子として、専用の着磁装置により同時に着磁する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−78309号公報
解決しようとする問題点は、主磁石と位置検出用磁石の各極の磁極位置精度が不足すると、主磁石の磁極位置に対し最適な通電タイミングで巻線に通電できなくなり、振動騒音の発生や特性低下に至る点である。また、主磁石と位置検出用磁石の磁極位置を精度よく組立てるための専用の治具や設備が必要となり、工数が多くかかる点である。
本発明は上記の課題を解決するものであり、位置検出用磁石を用いることなく、主磁石の磁束変化を精度よく検出できるブラシレスモータを安価に提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、固定子鉄心に巻線を施した固定子と、前記固定子鉄心の内側の中空部に位置し、回転軸に固定した回転子ヨークが極配向した主磁石端面より片側に突出させた回転子と、前記固定子に相対する前記主磁石の磁束変化を検出する磁気センサとを備え、前記磁気センサを主磁石の外径より内側かつ突出した回転子ヨーク側に対向させて配置したブラシレスモータである。
本発明のブラシレスモータによれば、主磁石の内側に配置した磁気センサが、主磁石の漏れ磁束変化を検出するため、位置検出用磁石を不要にできる。また、磁気センサを巻線から遠ざけた主磁石の内側に配置したので、巻線電流の影響を受け難くノイズの少ない検出信号が得られる。
また、突出した回転子ヨークに主磁石の極数に比例した数の凹凸を設けることで、磁気センサの出力信号のS/N比を向上させることができる。
これにより、安価な構成で振動、騒音の小さなブラシレスモータが得られる。
固定子鉄心に巻線を施した固定子と、前記固定子鉄心の内側の中空部に位置し、回転軸に固定した回転子ヨークが極配向した主磁石端面より片側に突出させた回転子と、前記固定子に相対する前記主磁石の磁束変化を検出する磁気センサとを備え、前記磁気センサを主磁石の外径より内側かつ突出した回転子ヨーク側に対向させて配置したブラシレスモータである。
図1において、固定子1は、固定子鉄心2の極歯に巻線3を集中巻回している。回転子4は、極配向した主磁石5と回転子ヨーク6と備え、軸受7で回転自在に支承された回転軸8に固定され、固定鉄心2の内側の中空部に回転自在に配置されている。
セグメント型の主磁石5は、回転子ヨーク6の外周面に磁極が交互になるように配置されており、回転子ヨーク6は電気鉄板を積層して構成されている。
実施例1の回転子4は、回転軸8に固定した回転子ヨーク6が極配向した主磁石5の端面より片側に突出して配置している。
一方、磁気センサ10は、固定子鉄心2の極歯中央部の延長線上かつ主磁石5の外径より内側に取付けており、巻線電流によるノイズの影響を避けるようにする。
ここで、固定子鉄心2と主磁石5および回転子ヨーク6で構成する磁路について説明する。主磁石5外表面N極からでた磁束は、対向する固定子鉄心2の極歯を経由して主磁石5外表面S極に入り、主磁石5内部から内表面N極へ、内表面N極からでた磁束は回転軸ヨーク6内を通って主磁石5内表面S極に至るメイン磁路が構成される。一方、このメイン磁路とは別に主磁石5の漏れ磁束が、突出した回転子ヨーク6に作用して、主磁石5の外径より内側に配置した磁気センサ10でも検出可能となる。
ブラシレスモータの制御回路は、磁気センサ10が検出した主磁石5の漏れ磁束の変化から磁極位置を検知し、最適なタイミングで巻線3に通電することができる。
この構成により、位置検出用磁石を用いなくても騒音振動の小さいブラシレスモータが得られる。
実施例2は、実施例1の回転子ヨークと外周形状が異なる。
回転軸8に固定した回転子ヨーク26が主磁石5の端面より片側に突出した外周面に、主磁石5の極数に比例した数の凹凸部を設け(図2)、凹部は磁極境界部に配置する。
他の構成は実施例1と同じである。
他の構成は実施例1と同じである。
メイン磁路については実施例1と同じであり説明を省略する。ここでは、磁気センサ10が検出する主磁石5の漏れ磁束と、突出した回転子ヨーク26に設けた凹凸部について説明する。
回転子ヨーク26の外周面に凹凸部を設けたことで、対向して設けた磁気センサ10の出力信号は、実施例1よりもS/N比がよくなる。
実施例2も位置検出用磁石を用いない安価な構成であり、磁気センサの出力信号にノイズが少なく、振動騒音の小さいブラシレスモータが得られる。
実施例3は、実施例2の回転子ヨークと突出部の形状が異なる。
回転軸8に固定された回転子ヨーク36の片側に突出した外周面に設ける凹凸部を、主磁石5の肉厚上に配置したもので、他の構成は実施例1と同じである。
メイン磁路については実施例1と同じであり説明を省略する。ここでは、磁気センサ10が検出する主磁石5の漏れ磁束と、突出した回転子ヨーク36に設けた凹凸部について説明する。
回転子ヨーク36の凹凸部を主磁石5端部の肉厚上に設けたことで、漏れ磁束は凹凸部内を流れ易くなりN極からS極に向かって流れる。このため、主磁石5の内側に対向して設けた磁気センサ10の出力信号は、実施例1よりも大きくなる。
実施例3も位置検出用磁石を用いない安価な構成であり、磁気センサの出力信号にノイズが少なく、振動騒音の小さいブラシレスモータが得られる。
なお、回転子ヨーク6、26および36は、鉄製切削品でもよく、回転軸8と一体化してもよい。また、主磁石5をリング型に置き換えても同様に実施できる。
本発明のブラシレスモータは、内転型の回転子構造に最適であり、負荷産業分野の用途に有用である。
1 固定子
2 固定子鉄心
3 巻線
4 回転子
5 主磁石
6,26,36 回転子ヨーク
8 回転軸
10 磁気センサ
2 固定子鉄心
3 巻線
4 回転子
5 主磁石
6,26,36 回転子ヨーク
8 回転軸
10 磁気センサ
Claims (3)
- 固定子鉄心に巻線を施した固定子と、前記固定子鉄心の内側の中空部に位置し、回転軸に固定した回転子ヨークが極配向した主磁石端面より片側に突出させた回転子と、前記固定子に相対する前記主磁石の磁束変化を検出する磁気センサとを備え、前記磁気センサを主磁石の外径より内側かつ突出した回転子ヨーク側に対向させて配置したことを特徴とするブラシレスモータ。
- 突出した回転子ヨークの外周面に、主磁石の極数に比例した数の凹凸部を設けた請求項1に記載のブラシレスモータ。
- 外周面の凹凸部を主磁石の肉厚上に設けた請求項2に記載のブラシレスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004265123A JP2006081365A (ja) | 2004-09-13 | 2004-09-13 | ブラシレスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004265123A JP2006081365A (ja) | 2004-09-13 | 2004-09-13 | ブラシレスモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006081365A true JP2006081365A (ja) | 2006-03-23 |
Family
ID=36160352
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004265123A Pending JP2006081365A (ja) | 2004-09-13 | 2004-09-13 | ブラシレスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006081365A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2770619A3 (en) * | 2013-02-26 | 2017-11-08 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Rotating electric machine, engine, and vehicle |
JP2021069216A (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-30 | 株式会社ミツバ | モータ装置 |
-
2004
- 2004-09-13 JP JP2004265123A patent/JP2006081365A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2770619A3 (en) * | 2013-02-26 | 2017-11-08 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Rotating electric machine, engine, and vehicle |
JP2021069216A (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-30 | 株式会社ミツバ | モータ装置 |
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