JP2006080917A - 入力論理ゲート回路、ラッチ回路、フリップフロップ回路、分周回路、及びそれらを備えた携帯端末 - Google Patents

入力論理ゲート回路、ラッチ回路、フリップフロップ回路、分周回路、及びそれらを備えた携帯端末 Download PDF

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Abstract

【課題】 高速性を犠牲にせずに最小電源電圧を下げることができ、より低電圧(例えば1V以下)で動作する電流モード型の入力論理ゲート回路、ラッチ回路、フリップフロップ回路、分周回路、及びそれらを備えた携帯端末を提供する。
【解決手段】 2信号入力基本論理ゲート回路20は、ドレインがノードXに接続され、ソースがノードN1に接続され、ゲート及びウエルに入力信号Aを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタM1と、ドレインがノードYに接続され、ソースがN1に接続され、ゲート及びウエルに入力信号Bを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタM2と、ノードXと電源端との間に接続された抵抗素子R1と、ノードYと電源端との間に接続された抵抗素子R2と、ノードN1と接地端との間に接続された定電流源CS1とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電源の低電圧化を図った例えばDタイプのフリップフロップD−FFに代表される電流モード型の入力論理ゲート回路、ラッチ回路、フリップフロップ回路、分周回路、及びそれらを備えた携帯端末に関し、特に、電流モード型論理回路(Current Mode Logic:CML)に関する。
近年、携帯電話等の携帯端末の普及に伴い、消費電力の少ない半導体チップの要求が高まってきている。携帯端末は、通信を行うためのアナログ信号を扱う無線部と、アナログ信号をディジタル信号に変換して信号処理を行うベースバンド部とからなり、複数の半導体チップが使われている。ベースバンド部は、主にCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補形金属酸化膜半導体)構成の論理ゲートから構成される。
ところで、論理ゲートの消費電力Pbbは、
Pbb=C×Vdd2×f
で表される。ここで、Cは論理ゲートを構成するMOSトランジスタの寄生容量と真性容量及び配線容量との和の容量、Vddは電源電圧、fは動作周波数である。
動作周波数fを一定とすると、消費電力を抑えるためには、容量Cを減らすか又は電源電圧Vddを下げればよい。容量Cを減らすためには、論理ゲートを構成するMOSトランジスタの数を減らすか又はトランジスタのゲート幅を小さくすることが有効である。また、消費電力は電源電圧Vddの2乗に比例するため、電源電圧を下げることは低消費電力化により有効である。
現在、ベースバンド部のようなディジタル回路の電源電圧は3V前後が使われているが、上記観点により低い電源電圧で動作する回路が望まれ、例えば特許文献1では、1V以下で動作する回路が提案されている。
一方、無線部は、常に略一定の電流を流すアナログ回路を中心に構成され、その消費電力Prfは、
Prf=I×Vdd
で表される。ここで、Iは回路に流れる電流である。
消費電力Prfを抑えるためには、電流Iを減らすか又は電源電圧Vddを下げればよい。しかし、アナログ回路の場合、電流値は回路の動作速度の他、雑音特性や歪特性で決定されるため、必要以上に電流Iを小さくすることはできない。したがって、無線部の低消費電力化を図るためには、電源電圧Vddを下げる必要がある。
現在、無線部の電源電圧Vddは、ベースバンド部と略同じ3V前後が用いられている。無線部とベースバンド部との電源電圧Vddが異なると、例えば電池のような単一電源の場合では電圧変換回路が必要になり、変換損失による消費電力の増加及びコストの増加を招く。したがって、低消費電力化及び低コスト化のため、アナログ回路においてもディジタル回路と同様1V以下で動作する回路が望まれる。
無線部において安定した周波数を発生させるために使われる従来の基本回路である半導体集積回路装置としてのDタイプのフリップフロップD−FFは、図8に示すように、マスター段101、スレーブ段102、抵抗R101〜R104、バイポーラトランジスタQ101〜Q112を有している。また、CKP及びCKNは相補型のクロック信号、DP及びDNは相補型の入力信号、QP及びQNは相補型の出力信号、Vccは電源電圧、並びにVeeは接地電圧である。
マスター段101は定電流源CS101を有する一方、スレーブ段102は定電流源CS102を有する。したがって、マスター段101及びスレーブ段102には、それぞれ一定の電流Iが流れる。
すなわち、定電流源CS101及び定電流源CS102は、バイポーラトランジスタQと、そのバイポーラトランジスタQのエミッタと接地端子との間に接続した抵抗Rとから構成され、バイポーラトランジスタQのベースに一定電圧Vbbを加えることにより、一定電流Iが流れるようになっている。
次に、この回路の動作を説明する。
マスター段101では、クロック信号CKPが立ち上がると、抵抗R101・R102、トランジスタQ101・Q102からなる差動回路が動作し、トランジスタQ103・Q104からなるラッチ回路が非動作になるため、入力信号DPが取り込まれる。クロック信号CKPが立ち下がると、差動回路が非動作になり、ラッチ回路が動作するため、取り込まれた信号はラッチされる。
次に、スレーブ段102ではクロック信号CKが立ち下がると、抵抗R103・R104、トランジスタQ105・Q106からなる差動回路が動作し、トランジスタQ107・Q108からなるラッチ回路が非動作になるため、マスター段101の出力が取り込まれる。クロック信号CKPが立ち上がると、差動回路が非動作になり、ラッチ回路が動作するため、取り込まれた信号はラッチされる。
このように、クロックの立ち上がりで入力信号をマスター段101に取り込む一方、クロックの立ち下がりでスレーブ段102に送るため、フリップフロップD−FFでは1周期遅れで入力信号と同じ論理が出力される。
詳細には、上記フリップフロップD−FFは、図9に示すように、クロック信号CKP(及びクロック信号CKN)に基づいて、入力信号DP(及び入力信号DN)を取り込み、所定クロック経過して、出力信号QP(及び出力信号QN)を出力する。
なお、電源電圧Vccを2.5V、接地電圧Veeを0V、マスター段101及びスレーブ段102の出力振幅を0.4Vを仮定すると、クロック信号CKPは1.3V〜1.7Vとなり、入力信号DP及び出力信号QPは、2.1V〜2.5Vとなる。
次に、このようなフリップフロップD−FFが動作するための最小の電源電圧を考える。マスター段101及びスレーブ段102は、図8に示すように、それぞれトランジスタが3段と抵抗が2段とのカスケード接続になっている。トランジスタQが飽和動作しないためには、コレクタ・エミッタ間電圧は最低0.5V程度必要である。また、動作振幅は雑音余裕を考えると、最低0.3V程度必要であるので、負荷抵抗の両端の電圧は0.3Vとなる。定電流源の抵抗の両端電圧を0.1Vとすると、最小電源電圧Vccmin(V)は、
Vccmin=0.3+3×0.5+0.1=1.9
となる。
特開平10−294663号公報(1998年11月4日公開)
しかしながら、上記従来のフリップフロップD−FFにおいては、マスター段101及びスレーブ段102共にバイポーラトランジスタが3段、及び抵抗が2段のカスケード接続構成になっているため、最小電源電圧は1.9V程度であり、さらに電圧変動のばらつきによるマージン10%程度を考えると、電源電圧を2.1V以下にすることは困難であった。その結果、1V以下で動作するベースバンド部との電源電圧の共有化が難しいという問題点を有している。
また、携帯端末における無線部とベースバンド部との電源電圧が異なると、例えば電池のような単一電源の場合は電圧変換回路が必要になり、変換損失による消費電力の増加及びコストの増加を招くという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、高速性を犠牲にせずに最小電源電圧を下げることができ、より低電圧(例えば1V以下)で動作する電流モード型の入力論理ゲート回路、ラッチ回路、フリップフロップ回路、分周回路、及びそれらを備えた携帯端末を提供することにある。
本発明の入力論理ゲート回路は、上記課題を解決するために、ドレインが第1のノードに接続され、ソースが第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに第1の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第1のMOSトランジスタと、ドレインが第3のノードに接続され、ソースが上記第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに第2の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第2のMOSトランジスタと、上記第1のノードと電源端との間に接続された第1の抵抗素子と、上記第3のノードと上記電源端との間に接続された第2の抵抗素子と、上記第2のノードと接地端との間に接続された第1の定電流源とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の入力論理ゲート回路は、上記記載の入力論理ゲート回路において、前記第2の信号が、前記第1の信号の相補信号であることを特徴としている。
また、本発明の入力論理ゲート回路は、上記課題を解決するために、ドレインが第1のノードに接続され、ソースが第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに第1の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第1のMOSトランジスタと、ドレインが第3のノードに接続され、ソースが上記第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに第2の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第2のMOSトランジスタと、ドレインが上記第2のノードに接続され、ソースが第4のノードに接続され、ゲート及びウエルに第3の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第3のMOSトランジスタと、ドレインが上記第3のノードに接続され、ソースが上記第4のノードに接続され、ゲート及びウエルに第4の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第4のMOSトランジスタと、上記第1のノードと電源端との間に接続された第1の抵抗素子と、上記第3のノードと上記電源端との間に接続された第2の抵抗素子と、上記第4のノードと接地端との間に接続された第1の定電流源とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の入力論理ゲート回路は、上記記載の入力論理ゲート回路において、前記第2の信号が、前記第1の信号の相補信号であり、前記第4の信号が前記第3の信号の相補信号であることを特徴としている。
また、本発明のラッチ回路は、上記課題を解決するために、ドレインが第1のノードに接続され、ソースが第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに第1の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第1のMOSトランジスタと、ドレインが第3のノードに接続され、ソースが上記第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに上記第1の信号の相補信号である第2の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第2のMOSトランジスタと、ドレインが上記第1のノードに接続され、ソースが第4のノードに接続され、ゲート及びウエルが上記第3のノードに接続される、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第3のMOSトランジスタと、ドレインが上記第3のノードに接続され、ソースが上記第4のノードに接続され、ゲート及びウエルが上記第1のノードに接続される、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第4のMOSトランジスタと、ドレインが上記第2のノードに接続され、ソースが第5のノードに接続され、ゲート及びウエルに第3の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第5のMOSトランジスタと、ドレインが上記第4のノードに接続され、ソースが上記第5のノードに接続され、ゲート及びウエルに上記第3の信号の相補信号である第4の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第6のMOSトランジスタと、上記第1のノードと電源端との間に接続された第1の抵抗素子と、上記第3のノードと上記電源端との間に接続された第2の抵抗素子と、上記第5のノードと接地端との間に接続された第1の定電流源とを備えていることを特徴としている。
また、本発明のラッチ回路は、ドレインが第1のノードに接続され、ソースが第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに第1の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第1のMOSトランジスタと、ドレインが第3のノードに接続され、ソースが上記第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに上記第1の信号の相補信号である第2の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第2のMOSトランジスタと、ドレインが上記第2のノードに接続され、ソースが第4のノードに接続され、ゲート及びウエルに第3の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第3のMOSトランジスタと、ドレインが上記第3のノードに接続され、ソースが上記第4のノードに接続され、ゲート及びウエルに第3の信号の相補信号である第4の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第4のMOSトランジスタと、ドレインが上記第1のノードに接続され、ソースが第5のノードに接続され、ゲート及びウエルが上記第3のノードに接続される、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第5のMOSトランジスタと、ドレインが上記第3のノードに接続され、ソースが上記第5のノードに接続され、ゲート及びウエルが上記第1のノードに接続される、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第6のMOSトランジスタと、ドレインが上記第4のノードに接続され、ソースが第6のノードに接続され、ゲート及びウエルに第5の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第7のMOSトランジスタと、ドレインが上記第5のノードに接続され、ソースが上記第6のノードに接続され、ゲート及びウエルに上記第5の信号の相補信号である第6の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第8のMOSトランジスタと、上記第1のノードと電源端との間に接続された第1の抵抗素子と、上記第3のノードと上記電源端との間に接続された第2の抵抗素子と、上記第6のノードと接地端との間に接続された第1の定電流源とを備えていることを特徴としている。
本発明のフリップフロップ回路は、上記課題を解決するために、前記記載のラッチ回路をマスター回路及びスレーブ回路に備え、上記マスター回路の前記第3のノードに現れる出力信号を上記スレーブ回路の前記第1の信号として入力すると共に、上記マスター回路の前記第1のノードに現れる出力信号を上記スレーブ回路の前記第3の信号として入力することを特徴としている。
また、本発明のフリップフロップ回路は、上記課題を解決するために、上記記載のラッチ回路をマスター回路として備え、かつ上記記載のラッチ回路をスレーブ回路として備え、上記マスター回路の前記第1のノードに現れる出力信号を上記スレーブ回路の前記第1の信号として入力すると共に、上記マスター回路の前記第3のノードに現れる出力信号を上記スレーブ回路の前記第3の信号として入力することを特徴としている。
また、本発明の分周回路は、上記課題を解決するために、入力されるクロック信号を、予め定めた分周数の組み合わせの内から、切替信号によって切り替えられる分周数となるように分周する分周回路において、3個のDタイプのフリップフロップと、第1の2入力論理ゲートと、第2の2入力論理ゲートとを備え、第1のDタイプのフリップフロップにおけるデータ入力端子には第1の2入力論理ゲートの出力端子が接続され、上記第1のDタイプのフリップフロップにおける出力端子は、第2のDタイプのフリップフロップにおけるデータ入力端子に接続され、上記第1の2入力論理ゲートの入力端子には、第2のDタイプのフリップフロップにおける出力端子と第3のDタイプのフリップフロップにおける出力端子とが接続され、第2の2入力論理ゲートには、第2のDタイプのフリップフロップにおける出力端子と上記切替信号とが人力され、第3のDタイプのフリップフロップにおけるデータ入力端子には、第2の2入力論理ゲートの出力端子が接続されると共に、
上記それぞれの接続が、全て差動信号を用いる接続であることを特徴としている。
また、本発明の分周回路は、上記記載の分周回路において、前記記載のフリップフロップ回路を、前記第1のDタイプのフリップフロップ及び前記第1の2入力論理ゲート並びに前記第3のDタイプのフリップフロップ及び前記第2の2入力論理ゲートとして備えると共に、前記記載のフリップフロップ回路を、前記第2のDタイプのフリップフロップとして備えることを特徴としている。
また、本発明の携帯端末は、上記課題を解決するために、前記記載の入力論理ゲート回路、前記記載のラッチ回路、前記記載のフリップフロップ回路、又は前記記載の分周回路を備えている
上記の発明によれば、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタを用いている。したがって、高速性を犠牲にせずに最小電源電圧を下げることができ、より低電圧(例えば1V以下)で動作するDタイプフリップフロップD−FFに代表される電流モード型論理回路を用いた入力論理ゲート回路、ラッチ回路、フリップフロップ回路を実現することができる。
また、無線部と低電圧動作のベースバンド部との電源電圧を共有化ができ、電圧変換回路が不要となり、或いはその負荷が軽減される。さらに、これを用いた分周回路等の消費電力を低くすることができ、携帯端末の低消費電力化を図ることができる。
本発明の入力論理ゲート回路、ラッチ回路、フリップフロップ回路、分周回路、及びそれらを備えた携帯端末は、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタを用いている。したがって、高速性を犠牲にせずに最小電源電圧を下げることができ、より低電圧(例えば1V以下)で動作するDタイプフリップフロップD−FFに代表される電流モード型論理回路を用いた入力論理ゲート回路、ラッチ回路、及びフリップフロップ回路を実現することができるという効果を奏する。
また、無線部と低電圧動作のベースバンド部との電源電圧を共有化ができ、電圧変換回路が不要となり、或いはその負荷が軽減される。さらに、これを用いた分周回路等の消費電力を低くすることができ、携帯端末の低消費電力化を図ることができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態の電流モード型の半導体集積回路は、構成品であるトランジスタとしてB−DTMOS(Bulk-Dynamic Threshold MOS)トランジスタを用いている。上記B−DTMOSトランジスタは、バルク基板を用いて作製した通常のMOS(Metal Oxide Semiconductor:金属酸化膜半導体)トランジスタのウエルとゲート電極とを短絡した構造をとり、0.5V程度の電源電圧で動作する。もちろん、バルク基板ではなく、SOI(Silicon on Insulator)基板で作成したDTMOSトランジスタを用いても構わない。なお、SOI(Silicon on Insulator)技術とは、単結晶シリコン膜と接している箇所が非晶質絶縁膜である基板の上に単結晶半導体薄膜を形成する技術のことをいう。
本実施の形態のフリップフロップ回路としてのDタイプのフリップフロップD−FF10aは、図1に示すように、マスター段1とスレーブ段2との2段構成となっている。
マスター段1は、抵抗素子R1、抵抗素子R2、NMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM2、NMOSトランジスタM3、NMOSトランジスタM4、NMOSトランジスタM9、NMOSトランジスタM10、及び定電流源CS1を有している。
上記抵抗素子R1は、電圧Vddの電源端とノードMNとの間に接続されている。抵抗素子R2は、電圧Vddの電源端とノードMPとの間に接続されている。NMOSトランジスタM1は、ドレインがノードMNに接続され、ゲートに入力信号DPが入力され、ソースがノードN1に接続されている。NMOSトランジスタM2は、ドレインがノードMPに接続され、ゲートに入力信号DPの相補信号DNが入力され、ソースがノードN1に接続されている。
また、NMOSトランジスタM3は、ドレインがノードMPに接続され、ゲートがノードMNに接続され、ソースがノードN2に接続されている。NMOSトランジスタM4は、ドレインがノードMNに接続され、ゲートがノードMPに接続され、ソースがノードN2に接続されている。
さらに、NMOSトランジスタM9は、ドレインがノードN1に接続され、ゲートにクロック信号CKPが入力され、ソースがノードN5に接続されており、NMOSトランジスタM10は、ドレインがノードN2に接続され、ゲートにクロック信号CKPの相補信号CKNが入力され、ソースがN5に接続されている。定電流源CS1は、ノードN5と電圧Vssの接地端との間に接続されている。
一方、スレーブ段2は、抵抗素子R3、抵抗素子R4、NMOSトランジスタM5、NMOSトランジスタM6、NMOSトランジスタM7、NMOSトランジスタM8、NMOSトランジスタM11、NMOSトランジスタM12、及び定電流源CS2を備えている。
上記抵抗素子R3は、電圧Vddの電源端とノードQNとの間に接続されている。抵抗素子R4は、電圧Vddの電源端とノードQPとの間に接続されている。NMOSトランジスタM5は、ドレインがノードQNに接続され、ゲートがノードMPに接続され、ソースがノードN3に接続されている。NMOSトランジスタM6は、ドレインがノードQPに接続され、ゲートがノードMNに接続され、ソースがノードN3に接続されている。
さらに、NMOSトランジスタM7は、ドレインがノードQPに接続され、ゲートがノードQNに接続され、ソースがノードN2に接続されている。NMOSトランジスタM8は、ドレインがノードQNに接続され、ゲートがノードQPに接続され、ソースがノードN4に接続されている。
また、NMOSトランジスタM11は、ドレインがノードN3に接続され、ゲートにクロック信号CKPの相補信号CKNが入力され、ソースがノードN6に接続されている。NMOSトランジスタM12は、ドレインがノードN4に接続され、ゲートにクロック信号CKPが入力され、ソースがノードN6に接続されている。さらに、定電流源CS2は、ノードN6と接地電圧Vssとの間に接続されている。
上記フリップフロップD−FF10aにおけるマスター段1では、定電流源CS1によって常に一定の電流が流れるため、クロック信号CKPが立ち上がると抵抗素子R1・R2、NMOSトランジスタM1・M2からなる差動回路が動作し、NMOSトランジスタM3・M4からなるラッチ回路が非動作になり、入力信号DPがマスター段1に取り込まれる。
クロック信号CKPが立ち下がると、差動回路が非動作になりラッチ回路が動作し、取り込まれた信号はラッチされる。
スレーブ段2では、同様に、クロック信号CKPが立ち下がると、抵抗素子R3・R4、NMOSトランジスタM5・M6からなる差動回路が動作し、NMOSトランジスタM7・M8からなるラッチ回路が非動作になり、ノードMPの情報がスレーブ段2に取り込まれる。クロック信号CKPが立ち上がると、差動回路が非動作になりラッチ回路が動作し、取り込まれた信号はラッチされる。このように、従来回路と同様の動作を行うことができる。
ここで、電源電圧Vddを0.8V、接地電圧Vssを0V、マスター段1及びスレーブ段2の出力振幅を0.4Vと仮定すると、クロック信号CKP、入力信号DP、マスター段1の出力MP、スレーブ段2の出力QPはいずれも0.4V〜0.8Vとなる。
したがって、このフリップフロップD−FFの出力を、別のフリップフロップD−FFの入力信号DP(又は入力信号DN)、クロック信号CKP(又はクロック信号CKN)に入れる場合、レベルシフト回路を使ってレベル変換する必要がない。
なお、抵抗素子R1〜R4としては、拡散層抵抗又はポリシリコン抵抗を用いればよい。
また、上記定電流源CS1・CS2としては、NMOSトランジスタを用い、そのゲートにはMOSトランジスタが飽和動作するような電圧Vgを加えればよい。
次に、上記フリップフロップD−FF10aが動作するための最小の電源電圧を考える。
抵抗素子として拡散層抵抗、定電流源としてNMOSトランジスタを用いた場合を考えると、マスター段1及びスレーブ段2共にMOSトランジスタが3段と抵抗が1段とのカスケード接続になっている。定電流源のMOSトランジスタが動作するドレイン・ソース間電圧を最低0.2Vとし、動作振幅は雑音余裕を考えて最低0.2Vとすると、最小電源電圧Vccmin(V)は、Vccmin=0.2+3×0.2=0.8となる。
このように、本実施形態のフリップフロップD−FF10aでは、電圧変動のばらつきによるマージン10%を考えても最小動作電圧を1V以下にすることができ、携帯端末における無線部の低消費電力化が達成できる。また、動作速度はマスター段1又はスレーブ段2に流れる電流値で決定されるため、低電圧動作させても高速動作を妨げない。
次に、上記フリップフロップD−FF10aに適用できる基本論理ゲート回路の各種の例を示す。
上記フリップフロップD−FF10aにおいては、基本論理ゲート回路として、例えば、図2に示す入力論理ゲート回路としての2信号入力基本論理ゲート回路20を用いることが可能である。
この2信号入力基本論理ゲート回路20は、同図に示すように、電圧Vddの電源端とノードXとの間に接続された抵抗素子R1と、電圧Vddの電源端とノードYとの間に接続された抵抗素子R2と、ドレインがノードXに接続され、ゲートに入力信号Aが入力され、ソースがノードN1に接続されたNMOSトランジスタM1と、ドレインがノードYに接続され、ゲートに入力信号Bが入力され、ソースがノードN1に接続されたNMOSトランジスタM2と、ノードN1と電圧Vssの接地端との間に接続された定電流源CS1とからなっている。
この2信号入力基本論理ゲート回路20では、出力ノードX・Yの論理式は次のようになる。
X=−A
Y=−B
なお、「−X」はXの否定とする。
上記入力信号A・Bが互いに相補となる信号である場合、出力ノードX・Yも相補信号となるので、図2に示した2信号入力基本論理ゲート回路20は、BUF/INV回路として動作する。
また、上記フリップフロップD−FF10aに適用できる基本論理ゲート回路として、例えば、図3に示すように、入力論理ゲート回路としての4信号入力基本論理ゲート回路30を使用することも可能である。
上記4信号入力基本論理ゲート回路30は、同図に示すように、電圧Vddの電源端とノードXとの間に接続された抵抗素子R1と、電圧Vddの電源端とノードYとの間に接続された抵抗素子R2と、ドレインがノードXに接続され、ゲートに入力信号Aが入力され、ソースがノードN1に接続されたNMOSトランジスタM1と、ドレインがノードYに接続され、ゲートに入力信号Bが入力され、ソースがノードN1に接続されたNMOSトランジスタM2と、ドレインがノードN1に接続され、ゲートに入力信号Cが入力され、ソースがノードN2に接続されたNMOSトランジスタM3と、ドレインがノードYに接続され、ゲートに入力信号Dが入力され、ソースがノードN2に接続されたNMOSトランジスタM4と、ノードN2と電圧Vssの接地端との間に接続された定電流源CS1とを有している。
この4信号入力基本論理ゲート回路30では、出力ノードX・Yの論理式は次のようになる。
X=−(A・C)
Y=−(B・C+D)
さて、上記入力信号A及び入力信号Bとして入力信号AP及びその相補信号ANを入力するとともに、上記入力信号C及び入力信号Dとして入力信号BP及びその相補信号BNを入力すると、出力ノードX及びYは下記の通りとなる。
X=−(AP・BP)
Y=−(AN・BP+BN)
=−(−AP・BP+(−BP))
=−(−AP・BP)・BP
=(AP+(−BP))・BP
=AP・BP
つまり、出力ノードXには、入力信号APと入力信号BPのNAND結果が出力され、出力ノードYには入力信号APと入力信号BPとのAND結果が出力される。これらの具体的な入出力信号を追記した回路構成図は、図4に示すように、入力論理ゲート回路としての4信号入力基本論理ゲート回路40として表される。
また、上記入力信号A及び入力信号Bとして入力信号APの相補信号AN及び入力信号APを入力すると共に、上記入力信号C及び入力信号Dとして入力信号BPの相補信号BN及び入力信号BPを入力すると、出力ノードX及び出力ノードYは下記の通りとなる。
X=−(AN・BN)
=−((−AP)・(−BP))
=AP+BP
Y=−(AP・BN+BP)
=−(AP・(−BP)+BP)
=(−AP+BP)・(−BP)
=(−AP)・(−BP)
=−(AP+BP)
つまり、出力ノードXには入力信号APと入力信号BPとのOR結果が出力され、出力ノードYには入力信号APと入力信号BPとのNOR結果出力される。これらの具体的な入出力信号を追記した回路構成図は、図5に示すように、入力論理ゲート回路としての4信号入力基本論理ゲート回路50として表される。
したがって、図3に示した4信号入力基本論理ゲート回路30の構成を変更することなく、入力信号の極性を変更するだけで、OR/NOR回路及びAND/NAND回路を構成することができるので、モジュール化することにより設計容易性を高めることができる。
このように、本実施の形態の入力論理ゲート回路としての2信号入力基本論理ゲート回路10は、図2に示すように、ドレインが第1のノードとしてのノードXに接続され、ソースが第2のノードとしてのノードN1に接続され、ゲート及びウエルに第1の信号としての入力信号Aを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第1のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM1と、ドレインが第3のノードとしてのノードYに接続され、ソースが上記第2のノードとしてのノードN1に接続され、ゲート及びウエルに第2の信号としての入力信号Bを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第2のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM2と、上記ノードXと電圧Vddの電源端との間に接続された第1の抵抗素子としての抵抗素子R1と、上記ノードYと上記電源端との間に接続された第2の抵抗素子としての抵抗素子R2と、上記ノードN1と接地端との間に接続された第1の定電流源としての定電流源CS1とを備えている。
また、本実施の形態の入力論理ゲート回路としての2信号入力基本論理ゲート回路10では、第2の信号としての入力信号Bが、第1の信号としての入力信号Aの相補信号である。すなわち、図1に示すように、第2の信号としての入力信号Bは入力信号DNが入力され、第1の信号としての入力信号Aは入力信号DPである。したがって、入力信号DNは、入力信号DPの相補信号となっている。
また、本実施の形態の入力論理ゲート回路としての4信号入力基本論理ゲート回路30は、図3に示すように、ドレインが第1のノードとしてのノードXに接続され、ソースが第2のノードとしてのノードN1に接続され、ゲート及びウエルに第1の信号としての入力信号Aを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第1のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM1と、ドレインが第3のノードとしてのノードYに接続され、ソースが上記ノードYに接続され、ゲート及びウエルに第2の信号としての入力信号Bを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第2のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM2と、ドレインが上記ノードN1に接続され、ソースが第4のノードとしてのノードN2に接続され、ゲート及びウエルに第3の信号としての入力信号Cを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第3のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM3と、ドレインが上記第3のノードとしてのノードYに接続され、ソースが上記第4のノードとしてのノードN2に接続され、ゲート及びウエルに第4の信号としての入力信号Dを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第4のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM4と、上記ノードXと電源端との間に接続された第1の抵抗素子としての抵抗素子R1と、上記ノードYと上記電源端との間に接続された第2の抵抗素子としての抵抗素子R2と、上記ノードN2と接地端との間に接続された第1の定電流源としての定電流源CS1とを備えている。
また、本実施の形態の入力論理ゲート回路としての4信号入力基本論理ゲート回路40では、図4に示すように、前記第2の信号としての相補信号ANが、前記第1の信号としての入力信号APの相補信号であり、前記第4の信号としての相補信号BNが前記第3の信号としての入力信号BPの相補信号である。
また、本実施の形態の入力論理ゲート回路としての4信号入力基本論理ゲート回路50では、図5に示すように、第2の信号としての相補信号APが、第1の信号としての入力信号ANの相補信号であり、第4の信号としての相補信号BPが第3の信号としての入力信号BNの相補信号である。
また、本実施の形態のフリップフロップD−FF10aのラッチ回路としての例えばマスター段1は、図1に示すように、ドレインが第1のノードとしてのノードMNに接続され、ソースが第2のノードとしてのノードN1に接続され、ゲート及びウエルに第1の信号としての信号DPを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第1のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM1と、ドレインが第3のノードとしてのノードMPに接続され、ソースが上記ノードN1に接続され、ゲート及びウエルに上記第1の信号の相補信号である第2の信号としての相補信号DNを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第2のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM2と、ドレインが上記第3のノードとしてのノードMPに接続され、ソースが第4のノードとしてのノードN2に接続され、ゲート及びウエルに第3の信号としての信号MNを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第3のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM3と、ドレインが上記第3のノードとしてのノードMPに接続され、ソースが上記第4のノードとしてのノードN2に接続され、ゲート及びウエルに第3の信号の相補信号である第4の信号としての相補信号MPを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第4のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM4と、ドレインが上記第2のノードとしてのノードN1に接続され、ソースが第5のノードとしてのノードN5に接続され、ゲート及びウエルに第3の信号としてのクロック信号CKPを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第5のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM9と、ドレインが上記第4のノードとしてのノードN2に接続され、ソースが上記第5のノードとしてのノードN5に接続され、ゲート及びウエルに上記第3の信号としてのクロック信号CKPの相補信号である第4の信号としての相補信号CKNを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第6のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM10と、上記第1のノードとしてのノードMNと電源端との間に接続された第1の抵抗素子としての抵抗素子R1と、上記第3のノードとしてのノードMPと上記電源端との間に接続された第2の抵抗素子としての抵抗素子R2と、上記第5のノードとしてのノードN5と接地端との間に接続された第1の定電流源としての定電流源CS1とを備えている。
また、本実施の形態のフリップフロップD−FF10aは、上記ラッチ回路をマスター回路としてのマスター段1及びスレーブ回路としてのスレーブ段2に備え、上記マスター段1の前記第3のノードとしてのノードMPに現れる出力信号を上記スレーブ段2の前記第1の信号として入力するとともに、上記マスター段1の前記第1のノードとしてのノードMNに現れる出力信号を上記スレーブ段2の前記第3の信号として入力する。
これにより、本実施の形態の2信号入力基本論理ゲート回路20・30・40・50、フリップフロップD−FF10a及びそれらを備えた携帯端末は、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタを用いている。したがって、高速性を犠牲にせずに最小電源電圧を下げることができ、より低電圧(例えば1V以下)で動作するDタイプフリップフロップD−FFに代表される電流モード型論理回路を用いたフリップフロップ回路を実現することができる。
また、無線部と低電圧動作のベースバンド部との電源電圧を共有化ができ、電圧変換回路が不要となり、或いはその負荷が軽減される。さらに、これを用いた携帯端末の低消費電力化を図ることができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図6及び図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態のフリップフロップ回路としての電流モード型のフリップフロップD−FF10bは、図6に示すように、入力信号A及び入力信号Bを入力とするNAND回路と、このNAND回路の出力を入力とするフリップフロップD−FFとして構成される。なお、図1と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明は省略する。
本実施の形態のフリップフロップD−FF10bが、図1に示すフリップフロップD−FF10aと異なる点は、マスター段1のMOSトランジスタM1・M2の代わりに、4つのMOSトランジスタを用いたことにある。
すなわち、本実施の形態では、ドレインがノードMPに接続され、ゲートに入力信号APが入力され、ソースがノードN7に接続されたNMOSトランジスタM13と、ドレインがノードMNに接続され、ゲートに入力信号APの相補信号ANが入力され、ソースがノードN7に接続されたNMOSトランジスタM14と、ドレインがノードN7に接続され、ゲートに入力信号BPが入力され、ソースがノードN1に接続されたNMOSトランジスタM15と、ドレインがノードMNに接続され、ゲートに入力信号BPの相補信号BNが入力され、ソースがノードN1に接続されたNMOSトランジスタM16とを備えている。
上記構成のフリップフロップD−FF10bの動作について説明する。
同図に示すように、マスター段1は定電流源CS1によって常に一定の電流が流れるため、クロック信号CKPが立ち上がると抵抗素子R1・R2、MOSトランジスタM13〜M16からなる差動回路が動作し、MOSトランジスタM3・M4からなるラッチ回路が非動作になる。入力信号AP・BPが共にハイレベルの時、ノードMPはローレベルになり、入力信号AP・BPの少なくとも片方がローレベルのとき、すなわち相補信号AN・BNの少なくとも片方がハイレベルのとき、ノードMPはハイレベルになる。
したがって、入力信号AP・BPのNAND結果(論理積の否定)がマスター段1に取り込まれる。
クロック信号CKPが立ち下がると、差動回路が非動作になりラッチ回路が動作し、取り込まれた信号はラッチされる。
同様に、クロック信号CKPが立ち下がると、抵抗素子R3・R4、MOSトランジスタM5・M6からなる差動回路が動作し、MOSトランジスタM7・M8からなるラッチ回路が非動作になり、ノードMPの情報がスレーブ段2に取り込まれる。クロック信号CKPが立ち上がると、差動回路が非動作になりラッチ回路が動作し、取り込まれた信号はラッチされる。この場合も、1V以下の動作電圧で、前記図9に示した論理動作が実現できる。
ここで、上記フリップフロップD−FF10bの応用回路として、図7に示すように、4/5分周回路(プリスケーラ)60を構成することができる。
上記4/5分周回路60は、パルススワロー方式のPLLシンセサイザに用いられるものであり、複数個のトグルカウンタと組み合わせることにより、16/17分周回路や32/33分周回路を構成することができる。
この4/5分周回路60は、NAND付フリップフロップD−FF61・62、フリップフロップD−FF63から構成されており、クロック信号としてCK及びその相補信号を入力する。
NAND付フリップフロップD−FF62の出力信号Q及びその相補信号と、フリップフロップD−FF63の出力信号Qとその相補信号とを、NAND付フリップフロップD−FF61の2入力のNAND入力端子に接続する。
フリップフロップD−FF63の出力信号Qの反転信号であるQB及びその相補信号と、制御信号CTRLとその相補信号とを、NAND付フリップフロップD−FF62の2入力のNAND入力端子に接続する。
このとき、制御信号CTRLの極性によって4分周と5分周を切り替えることができる。
また、NAND付フリップフロップD−FF61の出力信号Q及びその相補信号を4/5分周回路60の出力信号POUTとして出力する。
このように、本実施の形態の4/5分周回路60では、NAND付フリップフロップD−FF61・62を用いているので、単独のNAND回路及びフリップフロップD−FFを用いるよりも消費電流を削減することができる。
また、上記4/5分周回路60で用いた基本回路ブロックであるフリップフロップD−FF63及びNAND付フリップフロップD−FF61・62は、上述の通り、入出力信号を差動信号として動作するので、雑音耐性の強いプリスケーラを構成することができる。
このように、本実施の形態のフリップフロップD−FF10bにおけるラッチ回路としてマスター段1は、図6に示すように、ドレインが第1のノードとしてのノードMPに接続され、ソースが第2のノードとしてのノードN7に接続され、ゲート及びウエルに第1の信号としての入力信号APを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第1のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM13と、ドレインが第3のノードとしてのノードMNに接続され、ソースが上記第2のノードとしてのノードN7に接続され、ゲート及びウエルに上記第1の信号としての入力信号APの相補信号である第2の信号としての相補信号ANを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第2のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM14と、ドレインが上記第2のノードとしてのノードN7に接続され、ソースが第4のノードとしてのノードN1に接続され、ゲート及びウエルに第3の信号としての信号BPを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第3のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM15と、ドレインが上記第3のノードとしてのノードMNに接続され、ソースが上記第4のノードとしてのノードN1に接続され、ゲート及びウエルに第3の信号としての信号BPの相補信号である第4の信号としての相補信号BNを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第4のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM16と、ドレインが上記第1のノードとしてのノードMNに接続され、ソースが第5のノードとしてのノードN2に接続され、ゲート及びウエルが上記第3のノードとしてのノードMNに接続される、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第5のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM3と、ドレインが上記第3のノードとしてのノードMNに接続され、ソースが上記第5のノードとしてのノードN2に接続され、ゲート及びウエルが上記第1のノードとしてのノードMPに接続される、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第6のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM4と、ドレインが上記第4のノードとしてのノードN1に接続され、ソースが第6のノードとしてのノードN5に接続され、ゲート及びウエルに第5の信号としてのクロック信号CKPを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第7のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM9と、ドレインが上記第5のノードとしてのノードN2に接続され、ソースが上記第6のノードとしてのノードN5に接続され、ゲート及びウエルに上記第5の信号としてのクロック信号CKPの相補信号である第6の信号としての相補信号CKNを入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第8のMOSトランジスタとしてのNMOSトランジスタM10と、上記第1のノードとしてのノードMPと電源端との間に接続された第1の抵抗素子としての抵抗素子R1と、上記第3のノードとしてのノードMNと上記電源端との間に接続された第2の抵抗素子としての抵抗素子R2と、上記第6のノードとしてのノードN5と接地端との間に接続された第1の定電流源としての定電流源CS1とを備えている。
また、本実施の形態のフリップフロップ回路としてのフリップフロップD−FF10bは、上記ラッチ回路をマスター回路としてのマスター段1として備え、かつ前記図1に示すラッチ回路をスレーブ回路としてのスレーブ段2としてそれぞれ備え、マスター段1の前記第1のノードとしてのノードMPに現れる出力信号を上記スレーブ回路としてのスレーブ段2の前記第1の信号として入力すると共に、上記マスター段1の前記第3のノードとしてのノードMNに現れる出力信号を上記スレーブ段2の前記第3の信号として入力する。
また、本実施の形態の4/5分周回路60は、図7に示すように、入力されるクロック信号CKを、予め定めた分周数の組み合わせの内から、切替信号CTRLによって切り替えられる分周数となるように分周する。この4/5分周回路60は、3個のDタイプのフリップフロップ61a・63・62aと、第1の2入力論理ゲートとしてのNAND61bと、第2の2入力論理ゲートとしてのNAND62bとを備え、第1のDタイプのフリップフロップとしてのDタイプのフリップフロップ61aにおけるデータ入力端子DにはNAND61bの出力端子が接続され、上記Dタイプのフリップフロップ61aにおける出力端子Qは、Dタイプのフリップフロップ63におけるデータ入力端子Dに接続され、上記NAND61bの入力端子には、第2のDタイプのフリップフロップとしてのDタイプのフリップフロップ63における出力端子Qと第3のDタイプのフリップフロップとしてのDタイプのフリップフロップ62aにおける出力端子Qとが接続され、第2の2入力論理ゲートとしてのNAND62bには、Dタイプのフリップフロップ63における出力端子QBと上記切替信号CTRLとが人力され、第3のDタイプのフリップフロップとしてのDタイプのフリップフロップ62aにおけるデータ入力端子Dには、第2の2入力論理ゲートとしてのNAND62bの出力端子が接続されると共に、上記それぞれの接続が、全て差動信号を用いる接続である。
また、本実施の形態の4/5分周回路60は、上記図6に示すフリップフロップD−FF10bを、Dタイプのフリップフロップ61a及びNAND61b並びにDタイプのフリップフロップ62a及びNAND62bとして備えると共に、図1に示すフリップフロップD−FF10aを、Dタイプのフリップフロップ63として備える。
また、本実施の形態では、上記フリップフロップD−FF10b又は4/5分周回路60を備えている携帯端末をけいせいすることが可能である。
これにより、本実施の形態のフリップフロップD−FF10b、4/5分周回路60及びそれらを備えた携帯端末は、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタを用いている。したがって、高速性を犠牲にせずに最小電源電圧を下げることができ、より低電圧(例えば1V以下)で動作するDタイプフリップフロップD−FFに代表される電流モード型論理回路を用いたフリップフロップ回路を実現することができる。
また、無線部と低電圧動作のベースバンド部との電源電圧を共有化ができ、電圧変換回路が不要となり、或いはその負荷が軽減される。さらに、これを用いた4/5分周回路60の消費電力を低くすることができ、携帯端末の低消費電力化を図ることができる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、電源の低電圧化を図った例えばDタイプのフリップフロップD−FFに代表される電流モード型の入力論理ゲート回路、ラッチ回路、フリップフロップ回路、分周回路、携帯端末に適用できる。
本発明におけるフリップフロップD−FFの実施の一形態を示す回路図である。 上記フリップフロップD−FFに適用される2信号入力基本論理ゲート回路の構成を示す回路図である。 上記フリップフロップD−FFに適用される4信号入力基本論理ゲート回路の構成を示す回路図である。 上記フリップフロップD−FFに適用される4信号入力基本論理ゲート回路である2入力AND/NAND回路の構成を示す回路図である。 上記フリップフロップD−FFに適用される4信号入力基本論理ゲート回路である2入力OR/NOR回路の構成を示す回路図である。 本発明におけるフリップフロップD−FFの他の実施の形態を示す回路図である。 本発明における4/5分周回路の構成を示す回路図である。 従来のフリップフロップD−FFの構成を示す回路図である。 上記フリップフロップD−FFの動作を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
1 マスター段(マスター回路)
2 スレーブ段(スレーブ回路)
10a フリップフロップD−FF(フリップフロップ回路)
10b フリップフロップD−FF(フリップフロップ回路)
20 2信号入力基本論理ゲート回路(入力論理ゲート回路)
30 4信号入力基本論理ゲート回路(入力論理ゲート回路)
40 4信号入力基本論理ゲート回路(入力論理ゲート回路)
50 4信号入力基本論理ゲート回路(入力論理ゲート回路)
60 4/5分周回路
61a Dタイプのフリップフロップ
62a Dタイプのフリップフロップ
63 Dタイプのフリップフロップ
M1〜M16 Nch−DTMOSトランジスタ
R1〜R4 抵抗素子
CS1・CS2 定電流源

Claims (11)

  1. ドレインが第1のノードに接続され、ソースが第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに第1の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第1のMOSトランジスタと、
    ドレインが第3のノードに接続され、ソースが上記第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに第2の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第2のMOSトランジスタと、
    上記第1のノードと電源端との間に接続された第1の抵抗素子と、
    上記第3のノードと上記電源端との間に接続された第2の抵抗素子と、
    上記第2のノードと接地端との間に接続された第1の定電流源とを備えていることを特徴とする入力論理ゲート回路。
  2. 前記第2の信号が、前記第1の信号の相補信号であることを特徴とする請求項1記載の入力論理ゲート回路。
  3. ドレインが第1のノードに接続され、ソースが第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに第1の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第1のMOSトランジスタと、
    ドレインが第3のノードに接続され、ソースが上記第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに第2の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第2のMOSトランジスタと、
    ドレインが上記第2のノードに接続され、ソースが第4のノードに接続され、ゲート及びウエルに第3の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第3のMOSトランジスタと、
    ドレインが上記第3のノードに接続され、ソースが上記第4のノードに接続され、ゲート及びウエルに第4の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第4のMOSトランジスタと、
    上記第1のノードと電源端との間に接続された第1の抵抗素子と、
    上記第3のノードと上記電源端との間に接続された第2の抵抗素子と、
    上記第4のノードと接地端との間に接続された第1の定電流源とを備えていることを特徴とする入力論理ゲート回路。
  4. 前記第2の信号が、前記第1の信号の相補信号であり、前記第4の信号が前記第3の信号の相補信号であることを特徴とする請求項3記載の入力論理ゲート回路。
  5. ドレインが第1のノードに接続され、ソースが第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに第1の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第1のMOSトランジスタと、
    ドレインが第3のノードに接続され、ソースが上記第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに上記第1の信号の相補信号である第2の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第2のMOSトランジスタと、
    ドレインが上記第3のノードに接続され、ソースが第4のノードに接続され、ゲート及びウエルが上記第1のノードに接続される、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第3のMOSトランジスタと、
    ドレインが上記第1のノードに接続され、ソースが上記第4のノードに接続され、ゲート及びウエルが上記第3のノードに接続される、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第4のMOSトランジスタと、
    ドレインが上記第2のノードに接続され、ソースが第5のノードに接続され、ゲート及びウエルに第3の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第5のMOSトランジスタと、
    ドレインが上記第4のノードに接続され、ソースが上記第5のノードに接続され、ゲート及びウエルに上記第3の信号の相補信号である第4の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第6のMOSトランジスタと、
    上記第1のノードと電源端との間に接続された第1の抵抗素子と、
    上記第3のノードと上記電源端との間に接続された第2の抵抗素子と、
    上記第5のノードと接地端との間に接続された第1の定電流源とを備えていることを特徴とするラッチ回路。
  6. ドレインが第1のノードに接続され、ソースが第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに第1の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第1のMOSトランジスタと、
    ドレインが第3のノードに接続され、ソースが上記第2のノードに接続され、ゲート及びウエルに上記第1の信号の相補信号である第2の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第2のMOSトランジスタと、
    ドレインが上記第2のノードに接続され、ソースが第4のノードに接続され、ゲート及びウエルに第3の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第3のMOSトランジスタと、
    ドレインが上記第3のノードに接続され、ソースが上記第4のノードに接続され、ゲート及びウエルに第3の信号の相補信号である第4の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第4のMOSトランジスタと、
    ドレインが上記第1のノードに接続され、ソースが第5のノードに接続され、ゲート及びウエルが上記第3のノードに接続される、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第5のMOSトランジスタと、
    ドレインが上記第3のノードに接続され、ソースが上記第5のノードに接続され、ゲート及びウエルが上記第1のノードに接続される、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第6のMOSトランジスタと、
    ドレインが上記第4のノードに接続され、ソースが第6のノードに接続され、ゲート及びウエルに第5の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第7のMOSトランジスタと、
    ドレインが上記第5のノードに接続され、ソースが上記第6のノードに接続され、ゲート及びウエルに上記第5の信号の相補信号である第6の信号を入力する、ゲート及びウエルが互いに接続されたNMOSトランジスタからなる第8のMOSトランジスタと、
    上記第1のノードと電源端との間に接続された第1の抵抗素子と、
    上記第3のノードと上記電源端との間に接続された第2の抵抗素子と、
    上記第6のノードと接地端との間に接続された第1の定電流源とを備えていることを特徴とするラッチ回路。
  7. 請求項5記載のラッチ回路をマスター回路及びスレーブ回路に備え、
    上記マスター回路の前記第3のノードに現れる出力信号を上記スレーブ回路の前記第1の信号として入力するとともに、
    上記マスター回路の前記第1のノードに現れる出力信号を上記スレーブ回路の前記第3の信号として入力することを特徴とするフリップフロップ回路。
  8. 請求項6記載のラッチ回路をマスター回路として備え、かつ請求項5記載のラッチ回路をスレーブ回路としてそれぞれ備え、
    上記マスター回路の前記第1のノードに現れる出力信号を上記スレーブ回路の前記第1の信号として入力すると共に、
    上記マスター回路の前記第3のノードに現れる出力信号を上記スレーブ回路の前記第3の信号として入力することを特徴とするフリップフロップ回路。
  9. 入力されるクロック信号を、予め定めた分周数の組み合わせの内から、切替信号によって切り替えられる分周数となるように分周する分周回路において、
    3個のDタイプのフリップフロップと、
    第1の2入力論理ゲートと、
    第2の2入力論理ゲートとを備え、
    第1のDタイプのフリップフロップにおけるデータ入力端子には第1の2入力論理ゲートの出力端子が接続され、
    上記第1のDタイプのフリップフロップにおける出力端子は、第2のDタイプのフリップフロップにおけるデータ入力端子に接続され、
    上記第1の2入力論理ゲートの入力端子には、第2のDタイプのフリップフロップにおける出力端子と第3のDタイプのフリップフロップにおける出力端子とが接続され、
    第2の2入力論理ゲートには、第2のDタイプのフリップフロップにおける出力端子と上記切替信号とが人力され、
    第3のDタイプのフリップフロップにおけるデータ入力端子には、第2の2入力論理ゲートの出力端子が接続されると共に、
    上記それぞれの接続が、全て差動信号を用いる接続であることを特徴とする分周回路。
  10. 請求項8記載のフリップフロップ回路を、前記第1のDタイプのフリップフロップ及び前記第1の2入力論理ゲート並びに前記第3のDタイプのフリップフロップ及び前記第2の2入力論理ゲートとして備えると共に、
    請求項7記載のフリップフロップ回路を、前記第2のDタイプのフリップフロップとして備えることを特徴とする請求項9記載の分周回路。
  11. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の入力論理ゲート回路、請求項5若しくは6記載のラッチ回路、請求項7若しくは8記載のフリップフロップ回路、又は請求項9若しくは10記載の分周回路を備えていることを特徴とする携帯端末。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009159595A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Dongbu Hitek Co Ltd 電流モード論理回路及びその制御装置

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