JP2006079899A - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可動シェードを備えたプロジェクタ型の車両用前照灯において、灯具をコンパクトに構成可能とした上で、可動シェードを移動させるためのアクチュエータの動作不良の発生を防止するとともに、その耐久性向上を図る。
【解決手段】 光軸Axの下方に配置されたアクチュエータ36と光源22aとの間に、光源22aからアクチュエータ36へ向けて輻射される熱を遮る防熱壁30を設ける。これにより、灯具点灯時に光源22aから輻射される熱によってアクチュエータ36が加熱されてしまうのを効果的に抑制し、アクチュエータ36の出力が低下したりその電子部品に異常が発生してしまうのを未然に防止する。また、防熱壁30の存在により、アクチュエータ36が光源22aに対して比較的近接して配置されているにもかかわらず、アクチュエータ36が適正に使用可能な温度環境下に配置されるようにし、そのレイアウト自由度を高める。
【選択図】 図2

Description

本願発明は、いわゆるプロジェクタ型の車両用前照灯に関するものであり、特に、可動シェードを備えた車両用前照灯に関するものである。
一般に、プロジェクタ型の車両用前照灯は、車両前後方向に延びる光軸上に投影レンズが配置されるとともに、その後側焦点よりも後方側に光源が配置されており、この光源からの光をリフレクタにより光軸寄りに反射させるように構成されている。そして、このプロジェクタ型の車両用前照灯によりロービーム用配光パターンを形成する場合には、投影レンズの後側焦点近傍において光軸近傍に上端縁が位置するように配置されたシェードにより、リフレクタからの反射光の一部を遮蔽して、ロービーム用配光パターンの上端部に所定のカットオフラインを形成するようになっている。
その際「特許文献1」および「特許文献2」には、上記シェードとして、その上端縁が後側焦点近傍において光軸近傍に位置する遮光位置と、この遮光位置よりもリフレクタからの反射光に対する遮蔽量を減少させる遮光緩和位置との間で移動し得るように構成された可動シェードを有するプロジェクタ型の車両用前照灯が記載されている。
特開2002−324413号公報 特開2003−151319号公報
上記「特許文献1」および「特許文献2」に記載された車両用前照灯においては、可動シェードを遮光緩和位置へ移動させることにより、ハイビーム用配光パターンを形成することができるので、単一の灯具をロービーム用およびハイビーム用として兼用することができる。
このような可動シェードを備えた車両用前照灯においては、可動シェードを移動させるためのアクチュエータが必要となるが、このアクチュエータは、上記「特許文献1」および「特許文献2」にも記載されているように、光軸の下方に配置されることが多い。
しかしながら、上記従来の車両用前照灯においては、アクチュエータが光源に対して露出した状態で配置されているので、灯具点灯時には光源からの輻射熱によってアクチュエータが加熱されやすくなる。このため、アクチュエータの出力が低下したり、その電子部品に異常が発生しやすくなり、これによりビーム切換え時におけるアクチュエータの動作不良が発生しやすくなったり、アクチュエータの耐久性が低下しやすくなる、という問題がある。
一方、アクチュエータを適正に使用可能な温度環境下に配置しようとすると、そのレイアウト自由度が低下してしまい、灯具をコンパクトに構成することができなくなってしまう、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、可動シェードを備えたプロジェクタ型の車両用前照灯において、灯具をコンパクトに構成可能とした上で、可動シェードを移動させるためのアクチュエータの動作不良の発生を防止するとともに、その耐久性向上を図ることができる車両用前照灯を提供することを目的とするものである。
本願発明は、所定の防熱壁を設けることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用前照灯は、
車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側に配置された光源と、この光源からの光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させるリフレクタと、このリフレクタからの反射光の一部を遮蔽し得るように構成された可動シェードと、この可動シェードを、上記後側焦点近傍において上記光軸近傍に上端縁が位置するように配置される遮光位置と、この遮光位置よりも上記リフレクタからの反射光に対する遮蔽量を減少させる遮光緩和位置との間において移動させるアクチュエータと、を備えてなる車両用前照灯において、
上記アクチュエータが、上記光軸の下方に配置されており、
上記光源と上記アクチュエータとの間に、上記光源から上記アクチュエータへ向けて輻射される熱を遮る防熱壁が設けられている、ことを特徴とするものである。
上記「光源」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、放電バルブの放電発光部やハロゲンバルブのフィラメント等が採用可能である。また、この「光源」は、投影レンズの後側焦点よりも後方側に配置されたものであれば、その具体的な位置や向き等の具体的構成は特に限定されるものではない。
上記「可動シェード」の形状や大きさ等の具体的構成は特に限定されるものではない。また、この「可動シェード」の移動の態様は特に限定されるものではなく、例えば回動運動や直線往復運動等によるもの等が採用可能である。さらに、この「可動シェード」は、リフレクタからの反射光の一部を遮蔽し得るように構成されているが、遮光位置にあるときに上記反射光の一部を遮蔽する構成となっていれば、遮光緩和位置にあるときには、上記反射光の遮蔽を完全に解除する構成となっていてもよいし、上記反射光の遮蔽を部分的に解除する構成となっていてもよい。
上記「アクチュエータ」は、可動シェードを遮光位置および遮光緩和位置間において移動させ得るように構成されたものであれば、その具体的な構成は特に限定されるものではなく、例えばソレノイドやパルスモータ等が採用可能である。また、この「アクチュエータ」は、光軸の下方に配置されていれば、その前後方向および左右方向の位置は特に限定されるものではない。
上記「防熱壁」は、光源からアクチュエータへ向けて輻射される熱を遮るようにして、これら光源とアクチュエータとの間に設けられたものであれば、その具体的な配置や形状あるいは大きさ等については特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用前照灯は、可動シェードを備えたプロジェクタ型の車両用前照灯として構成されており、その可動シェードを移動させるためのアクチュエータが光軸の下方に配置されているが、このアクチュエータと光源との間には、光源からアクチュエータへ向けて輻射される熱を遮る防熱壁が設けられているので、灯具点灯時に光源から輻射される熱によってアクチュエータが加熱されてしまうのを効果的に抑制することができる。
このため、アクチュエータの出力が低下したりその電子部品に異常が発生してしまうのを未然に防止することができる。そしてこれにより、ビーム切換え時におけるアクチュエータの動作不良が発生したりその耐久性の低下してしまうのを未然に防止することができる。また、防熱壁の存在により、アクチュエータを光源に対して比較的近接させて配置した場合においても、これを適正に使用可能な温度環境下に配置することができるので、アクチュエータのレイアウト自由度を高めることができ、これにより灯具をコンパクトに構成することができる。
このように本願発明によれば、可動シェードを備えたプロジェクタ型の車両用前照灯において、灯具をコンパクトに構成可能とした上で、可動シェードを移動させるためのアクチュエータの動作不良の発生を防止するとともに、その耐久性向上を図ることができる。
上記構成において、防熱壁の表面に、光源からの光をリフレクタへ向けて反射させる反射面が形成された構成とすれば、この反射面からの反射光をリフレクタによって前方へ向けて照射することが可能となる。そしてこれにより、光源光束の有効利用を図ることができ、灯具前方への照射光量を増大させることができる。しかも、このように防熱壁の表面に反射面を形成することにより、光源からの光だけでなく光源からの輻射熱についてもその大半を反射させることができるので、防熱壁の熱遮蔽機能を高めることができ、これによりアクチュエータの加熱抑制を一層効果的に図ることができる。
上記構成において、光源の具体的構成が特に限定されないことは上述したとおりであるが、この光源が、光軸の側方からリフレクタに挿入固定された光源バルブの発光部からなる場合には、リフレクタに対して後方側から挿入固定された光源バルブの発光部からなる場合に比して、灯具の奥行きを縮小することができる。一方、このようにした場合には、リフレクタの内部空間の容積が小さくなり、アクチュエータが加熱しやすくなるので、上記防熱壁を設けることが特に効果的である。
その際、光源が光軸よりも下方に配置された構成とすれば、リフレクタの反射面における光軸側方領域を有効に活用することが可能となり、これにより配光パターンの拡散領域の明るさを十分確保することができる。一方、このようにした場合には、光源とアクチュエータとの距離が短くなるので、上記防熱壁を設けることがより一層効果的である。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯10を示す側断面図である。
同図に示すように、この車両用前照灯10は、ランプボディ12とその前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、車両前後方向に延びる光軸Axを有する灯具ユニット20が、エイミング機構50を介して上下方向および左右方向に傾動可能に収容されてなっている。
そして、このエイミング機構50によるエイミング調整が完了した段階では、灯具ユニット20の光軸Axは、車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びるようになっている。
図2は、灯具ユニット20を単品で示す側断面図である。
同図にも示すように、この灯具ユニット20は、プロジェクタ型の灯具ユニットであって、光源バルブ22と、リフレクタ24と、ホルダ26と、投影レンズ28と、防熱壁30と、可動シェード32と、アクチュエータ36とを備えてなっている。
投影レンズ28は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸レンズからなり、光軸Ax上に配置されている。そして、この投影レンズ28は、その後側焦点Fを含む焦点面上の像を反転像として前方へ投影するようになっている。
図3は、灯具ユニット20のリフレクタ24を、光源バルブ22、防熱壁30およびアクチュエータ36が取り付けられた状態で示す正面図である。
同図にも示すように、光源バルブ22は、放電発光部を光源22aとするメタルハライドバルブ等の放電バルブであって、その光源22aはバルブ中心軸Ax1方向に延びる線分光源として構成されている。そして、この光源バルブ22は、投影レンズ28の後側焦点Fよりも後方側でかつ光軸Axから下方に離れた位置(例えば光軸Axから20mm程度下方に離れた位置)において、光軸Axの右側方からリフレクタ24に挿入固定されている。この挿入固定は、バルブ中心軸Ax1を光軸Axと直交する鉛直面内において水平方向に延びるように設定した状態で、光源22aの発光中心を光軸Axの鉛直下方に位置決めするようにして行われている。
リフレクタ24は、光源22aからの光を前方へ向けて光軸Ax寄りに反射させる反射面24aを有している。この反射面24aは、略楕円状の断面形状を有しており、その離心率は鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。そしてこれにより、この反射面24aで反射した光源22aからの光を、鉛直断面内においては後側焦点F近傍に略収束させるとともに、水平断面内においてはその収束位置をかなり前方へ移動させるようになっている。
このリフレクタ24における反射面24aの下部右側領域には、バルブ挿入固定部24bが反射面24aから突出するようにして形成されており、このバルブ挿入固定部24bの左側面部にはバルブ挿入孔24cが形成されている。そして、このリフレクタ24は、その3箇所に形成されたエイミングブラケット24dにおいて、エイミング機構50を介してランプボディ12に支持されている。
ホルダ26は、リフレクタ24の前端開口部から前方へ向けて略筒状に延びるように形成されており、その後端部においてリフレクタ24に固定支持されるとともに、その前端部において投影レンズ28を固定支持している。
可動シェード32は、ホルダ26の内部空間における略下半部に位置するように設けられており、左右方向に延びる回動ピン38を介してホルダ26に回動可能に支持されている。そして、この可動シェード32は、図2において実線で示す遮光位置と、この遮光位置から後方側へ所定角度回動した、同図において2点鎖線で示す遮光緩和位置とを採り得るようになっている。この可動シェード32の上端縁32aは、左右段違いで形成されており、可動シェード32が遮光位置にあるとき、投影レンズ28の後側焦点面に沿って水平方向に略円弧状に延びるようになっている。
この可動シェード32の前方には、リフレクタ24で反射した迷光が投影レンズ28に入射してしまうのを防止するための固定シェード40が、ホルダ26と一体で形成されている。この固定シェード40には、可動シェード32が遮光位置へ移動したときに該可動シェード32に当接してこれを遮光位置に固定する位置決め用当接部40aと、可動シェード32が遮光緩和位置へ移動したときに該可動シェード32に当接してこれを遮光緩和位置に固定する位置決め用当接部40bとが形成されている。
図2に示すように、可動シェード32は、遮光位置にあるときには、その上端縁32aが投影レンズ28の後側焦点Fを通るように配置され、これによりリフレクタ24の反射面24aからの反射光の一部を遮蔽して投影レンズ28から前方へ出射する上向き光の大半を除去するようになっている。一方、可動シェード32が遮光位置から遮光緩和位置へ移動すると、その上端縁32aが後方へ向けて斜め下方に変位して、反射面24aからの反射光に対する遮蔽量を減少させるようになっている。本実施形態においては、遮光緩和位置では反射面24aからの反射光に対する遮蔽量を略ゼロにするようになっている。
アクチュエータ36は、光軸Axの真下でかつバルブ中心軸Ax1の前方斜め下方に配置されている。このアクチュエータ36は、前後方向に延びるプランジャ36aを有するソレノイドで構成されており、リフレクタ24の底面壁24eに形成されたアクチュエータ取付部24fに固定されている。
このアクチュエータ36のプランジャ36aは、その先端部において、可動シェード32から下方へ突出するように形成されたステー32bと係合しており、これによりプランジャ36aの前後方向の往復運動を可動シェード32の回動運動として伝達するようになっている。そして、このアクチュエータ36は、図示しないビーム切換えスイッチの操作が行われたときに駆動して、そのプランジャ36aを前後方向に移動させ、これにより可動シェード32を遮光位置および遮光緩和位置間において移動させるようになっている。
防熱壁30は、光源22aとアクチュエータ36との間に設けられており、光源22aからアクチュエータ36へ向けて輻射される熱を遮るようになっている。
これを実現するため、この防熱壁30は、可動シェード32の後方側でかつアクチュエータ36の上方側において、光源バルブ22をその前方側から覆うように配置されている。そして、この防熱壁30は、その下端部30cにおいて、リフレクタ24の底面壁24eにおけるアクチュエータ取付部24fの後方側に形成された防熱壁取付部24gに固定されている。
防熱壁30において、光源22a側に位置する表面には、その2箇所にアルミニウム蒸着等の鏡面処理が施されており、これにより光源22aからの光をリフレクタ24の反射面24aへ向けて反射させる反射面30a、30bが形成されている。反射面30aは、光源22aを前方側から覆うように形成された略球面状の表面形状を有しており、光源22aからの光をリフレクタ24の反射面24aの下部領域へ向けて反射させるようになっている。一方、反射面30bは、光源22aを下方側から覆うように形成された略球面状の表面形状を有しており、光源22aからの光をリフレクタ24の反射面24aの上部領域へ向けて反射させるようになっている。
図4は、車両用前照灯10から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図であって、同図(a)がロービーム用配光パターン、同図(b)がハイビーム用配光パターンを示している。
ロービーム用配光パターンPLは、可動シェード32が遮光位置にあるときに形成される配光パターンであって、ハイビーム用配光パターンPHは、可動シェード32が遮光緩和位置にあるときに形成される配光パターンである。
同図(a)に示すように、ロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁に左右段違いのカットオフラインCL1、CL2を有している。このカットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH−Vを鉛直方向に通るV−V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V−V線よりも右側の対向車線側部分が下段カットオフラインCL1として形成されるとともに、V−V線よりも左側の自車線側部分が、この下段カットオフラインCL1から傾斜部を介して段上がりになった上段カットオフラインCL2として形成されている。このロービーム用配光パターンPLにおいて、下段カットオフラインCL1とV−V線との交点であるエルボ点Eの位置は、H−Vの0.5〜0.6°程度下方の位置に設定されており、このエルボ点Eを囲むようにして高光度領域であるホットゾーンHZLが形成されている。
このロービーム用配光パターンPLは、基本配光パターンPL0と、2つの付加配光パターンPLa、PLbとの合成配光パターンとして形成されている。
基本配光パターンPL0は、ロービーム用配光パターンPLの基本形状をなす配光パターンであって、リフレクタ24の反射面24aで直接反射して投影レンズ28を透過した光源22aからの光によって形成されるようになっている。その際、この基本配光パターンPL0は、リフレクタ24の反射面24aで反射した光源22aからの光によって投影レンズ28の後側焦点面上に形成された光源22aの像を、投影レンズ28により上記仮想鉛直スクリーン上に反転投影像として投影することにより形成され、そのカットオフラインCL1、CL2は、可動シェード32の上端縁32aの反転投影像として形成されるようになっている。
一方、付加配光パターンPLa、PLbは、ロービーム用配光パターンPLの拡散領域の明るさを十分に確保するために、基本配光パターンPL0に対して付加的に形成される配光パターンである。その際、付加配光パターンPLaは、防熱壁30の反射面30aで反射した後、リフレクタ24の反射面24aで再度反射して投影レンズ28を透過した光源22aからの光によって形成される配光パターンであり、付加配光パターンPLbは、防熱壁30の反射面30bで反射した後、リフレクタ24の反射面24aで再度反射した光源22aからの光によって形成される配光パターンである。これら各付加配光パターンPLa、PLbも、投影レンズ28の透過光により形成されることから、その上端縁はカットオフラインCL1、CL2として形成されている。
一方、同図(b)に示すように、ハイビーム用配光パターンPHは、ロービーム用配光パターンPLに対して、そのカットオフラインCL1、CL2から上方へある程度拡がるように形成されており、H−V近傍にホットゾーンHZHを有している。
このハイビーム用配光パターンPHも、基本配光パターンPH0と、2つの付加配光パターンPHa、PHbとの合成配光パターンとして形成されている。これら基本配光パターンPH0および各付加配光パターンPHa、PHbは、ロービーム用配光パターンPLの基本配光パターンPL0および各付加配光パターンPLa、PLbがカットオフラインCL1、CL2の上方まで拡がった形状を有している。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用前照灯10は、その灯具ユニット20が可動シェード32を備えたプロジェクタ型の灯具ユニットとして構成されており、可動シェード32を移動させるためのアクチュエータ36が光軸Axの下方に配置されているが、このアクチュエータ36と光源22aとの間には、光源22aからアクチュエータ36へ向けて輻射される熱を遮る防熱壁30が設けられているので、灯具点灯時に光源22aから輻射される熱によってアクチュエータ36が加熱されてしまうのを効果的に抑制することができる。
このため、アクチュエータ36の出力が低下したりその電子部品に異常が発生してしまうのを未然に防止することができる。そしてこれにより、ビーム切換え時におけるアクチュエータ36の動作不良が発生したりその耐久性の低下してしまうのを未然に防止することができる。また、防熱壁30の存在により、アクチュエータ36が光源22aに対して比較的近接して配置されているにもかかわらず、アクチュエータ36を適正に使用可能な温度環境下に配置することができるので、アクチュエータ36のレイアウト自由度を高めることができ、これにより灯具をコンパクトに構成することができる。
このように本実施形態によれば、可動シェード32を備えたプロジェクタ型の車両用前照灯10において、灯具をコンパクトに構成可能とした上で、可動シェード32を移動させるためのアクチュエータ36の動作不良の発生を防止するとともに、その耐久性向上を図ることができる。
その際、本実施形態においては、防熱壁30の表面に、光源22aからの光をリフレクタ24へ向けて反射させる反射面30a、30bが形成されているので、これら反射面30a、30bからの反射光をリフレクタ24によって前方へ向けて照射することが可能となる。そしてこれにより、光源光束の有効利用を図ることができ、灯具前方への照射光量を増大させることができる。しかも、このように防熱壁30の表面に反射面30a、30bを形成することにより、光源22aからの光だけでなく光源22aからの輻射熱についてもその大半を反射させることができるので、防熱壁30の熱遮蔽機能を高めることができ、これによりアクチュエータ36の加熱抑制を一層効果的に図ることができる。
また本実施形態においては、灯具ユニット20の光源22aが、光軸Axの側方からリフレクタ24に挿入固定された光源バルブ22の発光部として構成されているので、リフレクタ24に対して後方側から挿入固定された光源バルブの発光部からなる場合に比して、灯具の奥行きを縮小することができる。ただし、このように構成されていることにより、リフレクタ24の内部空間の容積が小さくなり、アクチュエータ36が加熱しやすくなるが、本実施形態においては防熱壁30が設けられているので、アクチュエータ36の加熱抑制を図ることができる。
さらに本実施形態においては、光源22aが光軸Axよりも下方に配置された構成となっているので、リフレクタ24の反射面24aにおける光軸側方領域を有効に活用することが可能となり、これによりロービーム用配光パターンPLの基本配光パターンPL0およびハイビーム用配光パターンPHの基本配光パターンPH0の拡散領域の明るさを十分確保することができる。ただし、このように構成されていることにより、光源22aとアクチュエータ36との距離がかなり短くなるが、本実施形態においては防熱壁30が設けられているので、アクチュエータ36の加熱抑制を図ることができる。
なお、上記実施形態においては、防熱壁30の表面に2つの反射面30a、30bが形成されているものとして説明したが、単一の反射面が形成された構成あるいは3つ以上の反射面が形成された構成とすることも可能である。
また、上記各実施形態においては、光源バルブ22がリフレクタ24に対して真横の方向から挿入されているものとして説明したが、この真横の方向に対して多少挿入角度がずれている場合においても、上記実施形態と略同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上記実施形態においては、光源バルブ22が光軸Axの右側方からリフレクタ24に挿入固定されているものとして説明したが、光源バルブ22が光軸Axの左側方からリフレクタ24に挿入固定される場合においても、上記実施形態と同様の構成を採用することにより上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施形態においては、灯具ユニット20からの光照射により左配光のロービーム用配光パターンPLを形成するように構成されているが、右配光のロービーム用配光パターンを形成するように構成されている場合においても、上記実施形態と同様の構成を採用することにより上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯を示す側断面図 上記車両用前照灯の灯具ユニットを単品で示す側断面図 上記灯具ユニットのリフレクタを、光源バルブ、防熱壁およびアクチュエータが取り付けられた状態で示す正面図 上記車両用前照灯から前方へ照射される光により、灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを、透視的に示す図であって、同図(a)がロービーム用配光パターン、同図(b)がハイビーム用配光パターンを示す図
符号の説明
10 車両用前照灯
12 ランプボディ
14 透光カバー
20 灯具ユニット
22 光源バルブ
22a 光源
24 リフレクタ
24a、30a、30b 反射面
24b バルブ挿入固定部
24c バルブ挿入孔
24d エイミングブラケット
24e 底面壁
24f アクチュエータ取付部
24g 防熱壁取付部
26 ホルダ
28 投影レンズ
30 防熱壁
30a 下端部
32 可動シェード
32a 上端縁
32b ステー
36 アクチュエータ
36a プランジャ
38 回動ピン
40 固定シェード
40a、40b 位置決め用当接部
50 エイミング機構
Ax 光軸
Ax1 バルブ中心軸
CL1 下段水平カットオフライン
CL2 上段水平カットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
HZH、HZL ホットゾーン
PH ハイビーム用配光パターン
PL ロービーム用配光パターン
PH0、PL0 基本配光パターン
PHa、PHb、PLa、PLb 付加配光パターン

Claims (4)

  1. 車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側に配置された光源と、この光源からの光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させるリフレクタと、このリフレクタからの反射光の一部を遮蔽し得るように構成された可動シェードと、この可動シェードを、上記後側焦点近傍において上記光軸近傍に上端縁が位置するように配置される遮光位置と、この遮光位置よりも上記リフレクタからの反射光に対する遮蔽量を減少させる遮光緩和位置との間において移動させるアクチュエータと、を備えてなる車両用前照灯において、
    上記アクチュエータが、上記光軸の下方に配置されており、
    上記光源と上記アクチュエータとの間に、上記光源から上記アクチュエータへ向けて輻射される熱を遮る防熱壁が設けられている、ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 上記防熱壁の表面に、上記光源からの光を上記リフレクタへ向けて反射させる反射面が形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯。
  3. 上記光源が、上記光軸の側方から上記リフレクタに挿入固定された光源バルブの発光部からなる、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用前照灯。
  4. 上記光源が、上記光軸よりも下方に配置されている、ことを特徴とする請求項3記載の車両用前照灯。
JP2004261275A 2004-09-08 2004-09-08 車両用前照灯 Expired - Fee Related JP4368768B2 (ja)

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