JP2006196410A - 車両用前照灯 - Google Patents

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洋彦 大塩
Kazuki Okui
一樹 奥居
Masao Okawa
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Abstract

【課題】 エイミング機能およびスイブル機能を備えた車両用前照灯において、灯具ユニットとエクステンション部材との干渉防止を図った上で、灯具ユニット周辺の灯具内部構造を灯具外部から見えにくくする。
【解決手段】 灯具ユニット20を左右方向に回動可能に支持するスイブル支持部材16が、エイミング支持部材としてのランプボディ12に対して上下方向および左右方向に回動可能に支持された構成とする。その際、ランプボディ12に固定された第1エクステンション部材44と灯具ユニット20との間に、第1エクステンション部材44の第1開口部44aよりも小さい内径で灯具ユニット20の前端周縁部を囲むように形成された第2開口部46aを有する第2エクステンション部材46を設け、これをスイブル支持部材16の回動と連動してその回動方向に移動させるようにする。
【選択図】 図2

Description

本願発明は、エイミング機能およびスイブル機能を備えた車両用前照灯に関するものである。
一般に、車両用前照灯は、その灯具ユニットがランプボディ等のエイミング支持部材に対して上下方向および左右方向に回動可能に支持された構成となっており、これにより灯具ユニットの光軸調整(すなわちエイミング)を行い得るようになっている。
その際「特許文献1」には、このようなエイミング機能のほかにスイブル機能(すなわち灯具ユニットを左右方向に回動させる機能)を備えた車両用前照灯が記載されている。この「特許文献1」に記載された車両用前照灯灯においては、その灯具ユニットを左右方向に回動可能に支持するスイブル支持部材が、エイミング支持部材に対して上下方向および左右方向に回動可能に支持された構成となっている。
特開2003−263906号公報
上記「特許文献1」に記載されているような灯具構成を採用すれば、そのスイブル機能により、灯具ユニットからの前方照射光の向きを車両走行状況等に応じて左右方向に変化させることが可能となる。
また、この「特許文献1」に記載された車両用前照灯においては、そのエイミング支持部材に、灯具ユニットの前端周縁部を囲むように形成された開口部を有するエクステンション部材が固定されており、その際、この開口部の内径を小さい値に設定することにより灯具ユニット周辺の灯具内部構造を灯具外部から見えにくくする工夫がなされている。
しかしながら、このような車両用前照灯においては、スイブルによる左右方向の回動だけでなく、エイミングによる上下方向および左右方向の回動をも考慮して、灯具ユニットとエクステンション部材との干渉防止を図る必要がある。このため、エクステンション部材の開口部の内径を小さくすることには自ずと限界があり、したがって灯具ユニット周辺の灯具内部構造を灯具外部から見えにくくする上でも限界がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、エイミング機能およびスイブル機能を備えた車両用前照灯において、灯具ユニットとエクステンション部材との干渉防止を図った上で、灯具ユニット周辺の灯具内部構造を灯具外部から見えにくくすることができる車両用前照灯を提供することを目的とするものである。
本願発明は、エクステンション部材と灯具ユニットの前端周縁部との間に、所定の新たなエクステンション部材を設けることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用前照灯は、
車両前方へ向けて光照射を行う灯具ユニットと、この灯具ユニットを左右方向に回動可能に支持するスイブル支持部材と、このスイブル支持部材を上下方向および左右方向に回動可能に支持するエイミング支持部材と、を備えてなる車両用前照灯において、
上記エイミング支持部材に、上記灯具ユニットの前端周縁部を囲むように形成された第1開口部を有する第1エクステンション部材が固定されており、
この第1エクステンション部材と上記灯具ユニットとの間に、該灯具ユニットの前端周縁部を上記第1開口部よりも小さい内径で囲むように形成された第2開口部を有する第2エクステンション部材が、上記スイブル支持部材の回動と連動して該スイブル支持部材の回動方向に移動する態様で設けられている、ことを特徴とするものである。
上記「灯具ユニット」は、車両前方へ向けて光照射を行うように構成されたものであれば、その具体的な構成は特に限定されるものではない。
上記「エイミング支持部材」の具体的な構成は特に限定されるものではなく、例えば、車体に固定されるランプボディやフレーム等が採用可能である。
上記「第2エクステンション部材」は、灯具ユニットの前端周縁部を第1開口部よりも小さい内径で囲むように形成された第2開口部を有する部材であって、スイブル支持部材の回動と連動してその回動方向に移動する態様で設けられたものであれば、その具体的な構成は特に限定されるものではなく、例えば、スイブル支持部材に固定された構成、エイミング機構にギヤ等を介して連結された構成、あるいは、スイブル支持部材およびエイミング支持部材の双方に対して相対移動可能に浮動支持された構成等が採用可能である。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用前照灯は、灯具ユニットを左右方向に回動可能に支持するスイブル支持部材と、これを上下方向および左右方向に回動可能に支持するエイミング支持部材とを備えた構成となっているが、エイミング支持部材には、灯具ユニットの前端周縁部を囲むように形成された第1開口部を有する第1エクステンション部材が固定されており、また、この第1エクステンション部材と灯具ユニットとの間には、該灯具ユニットの前端周縁部を第1開口部よりも小さい内径で囲むように形成された第2開口部を有する第2エクステンション部材が、スイブル支持部材の回動と連動してその回動方向に移動する態様で設けられているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、第1エクステンション部材と灯具ユニットとの間には第2エクステンション部材が設けられているので、第1エクステンション部材の第1開口部の内径を、灯具ユニットの前端周縁部よりもかなり大きいサイズに設定しても、この第1開口部と灯具ユニットの前端周縁部との隙間から灯具ユニット周辺の灯具内部構造が見えてしまうのを、第2エクステンション部材の存在により効果的に抑制することができる。
また、スイブル支持部材はエイミングにより灯具ユニットと共に上下方向あるいは左右方向に回動するが、このとき第2エクステンション部材もスイブル支持部材の回動と連動してその回動方向に移動するので、第2エクステンション部材の第2開口部と灯具ユニットの前端周縁部との間隔がエイミングによって大きく変化しないようにすることができる。したがって、第2エクステンション部材の第2開口部の内径を小さいサイズで形成した場合であっても、灯具ユニットをスイブルさせたときに、その前端周縁部が第2エクステンション部材の第2開口部と干渉しないようにすることがでる。そしてこれにより、エイミング時においても、第2エクステンション部材の第2開口部と灯具ユニットの前端周縁部との隙間から灯具ユニット周辺の灯具内部構造が見えてしまうのを効果的に抑制することができる。
このように本願発明によれば、エイミング機能およびスイブル機能を備えた車両用前照灯において、灯具ユニットと第1および第2エクステンション部材との干渉防止を図った上で、灯具ユニット周辺の灯具内部構造を灯具外部から見えにくくすることができる。
上記構成において、第2エクステンション部材がスイブル支持部材に固定された構成とすれば、簡易な構成により、該第2エクステンション部材をスイブル支持部材の回動と連動してその回動方向に移動させることができる。しかも、このようにした場合には、第2エクステンション部材がスイブル支持部材と一体的に回動するので、該第2エクステンション部材の第2開口部の内径を、灯具ユニットのスイブルのみを考慮した十分小さいサイズに設定することができ、これにより灯具ユニット周辺の灯具内部構造を灯具外部から見えにくくする効果を高めることができる。
上記構成において、灯具ユニットが、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側に配置された光源と、この光源からの光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させるリフレクタと、このリフレクタと投影レンズとの間に配置された略筒状のホルダとを備えてなるプロジェクタ型の灯具ユニットとして構成されている場合には、この灯具ユニットに、その投影レンズの周縁部からホルダを覆うようにして後方へ向けてスカート状に拡がる第3エクステンション部材が固定された構成とすれば、この第3エクステンション部材の存在により、第2エクステンション部材の第2開口部と灯具ユニットの前端周縁部との隙間から灯具ユニット周辺の灯具内部構造が見えてしまうのを一層効果的に抑制することができる。
その際、第3エクステンション部材の水平断面形状を、灯具ユニットのスイブル支持部材に対する回動軸線を中心とする円弧に略沿った曲線形状に設定すれば、第2エクステンション部材の第2開口部の内径を最小限のサイズに設定することができ、これにより灯具ユニット周辺の灯具内部構造を灯具外部から見えにくくする効果をより一層高めることができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯10を示す平断面図である。
同図に示すように、この車両用前照灯10は、車両の右前端部に配置される灯具であって、ランプボディ12とその前端開口部に取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に、車両前方へ向けて光照射を行う灯具ユニット20が収容されてなっている。また、この灯室内における灯具ユニット20の周囲には、第1、第2および第3エクステンション部材44、46、48が設けられている。
灯具ユニット20は、ロービーム用の灯具ユニットであって、車両前後方向に延びる光軸Axを有している。この灯具ユニット20は、スイブル支持部材16に対して光軸Axを通る鉛直軸線Ax1を中心にして左右方向に回動可能に支持されており、また、このスイブル支持部材16は、エイミング支持部材としてのランプボディ12に対して上下方向および左右方向に回動可能に支持されている。その際、スイブル支持部材16による灯具ユニット20の支持はスイブル機構60を介して行われており、ランプボディ12によるスイブル支持部材16の支持はエイミング機構50を介して行われている。
そして、この灯具ユニット20は、エイミング機構50によるエイミングが完了した段階でかつスイブル機構60によるスイブルが行われていない状態では、その光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びるように構成されている。
図2および3は、図1の要部詳細図であり、図4は、図2のIV-IV 線断面図である。
これらの図にも示すように、灯具ユニット20は、プロジェクタ型の灯具ユニットであって、光源バルブ22と、リフレクタ24と、ホルダ26と、投影レンズ28と、リテーニングリング30と、シェード32とを備えてなっている。
投影レンズ28は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の非球面レンズからなり、光軸Ax上に配置されている。そして、この投影レンズ28は、その後側焦点Fを含む焦点面上の像を、灯具前方に配置された鉛直仮想スクリーン上に反転像として投影するようになっている。
光源バルブ22は、放電発光部を光源22aとするメタルハライドバルブ等の放電バルブであって、その光源22aはバルブ中心軸方向に延びる線分光源として構成されている。そして、この光源バルブ22は、その光源22aが投影レンズ28の後側焦点Fよりも後方側において光軸Ax上に配置されるようにして、リフレクタ24の後頂開口部24bに後方側から挿入固定されている。
リフレクタ24は、光源バルブ22からの光を前方へ向けて光軸Ax寄りに反射させる反射面24aを有している。この反射面24aは、略楕円状の断面形状を有しており、その離心率は鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。そしてこれにより、この反射面24aで反射した光源22aからの光を、鉛直断面内においては後側焦点F近傍に略収束させるとともに、水平断面内においてはその収束位置をかなり前方へ移動させるようになっている。
シェード32は、リフレクタ24とホルダ26との間に配置された金属板で構成されている。このシェード32は、その上端縁32aが投影レンズ28の後側焦点Fを通るように形成されており、これによりリフレクタ24の反射面24aからの反射光の一部を遮蔽して、投影レンズ28から前方へ出射する上向き光の大半を除去するようになっている。その際、このシェード32の上端縁32aは、水平方向に延びるとともに左右段違いで形成されており、その光軸Axに近い部分は投影レンズ28の後側焦点面に沿って略円弧状に延びている。
ホルダ26は、リフレクタ24の前端開口部から前方へ向けてやや先細りで略筒状に延びるように形成されており、その後端部においてシェード32およびリフレクタ24を固定支持するとともに、その前端部において投影レンズ28を固定支持している。その際、このホルダ26による投影レンズ28の固定支持は、投影レンズ28の周縁部に沿ってリテーニングリング30を装着した状態で、このリテーニングリング30をその左右両側においてホルダ26にネジ34で締め付け固定することにより行われている。
このホルダ26の外周後端部には、上下1対のボス部26a、26bが鉛直軸線Ax1上に位置するようにして形成されている。そして、上側に位置するボス部26aには、スイブル用支持ピン36が圧入固定されており、下側に位置するボス部26bには、ステッピングモータ等からなるスイブル用アクチュエータ38の出力軸38aが挿入係合されている。
スイブル支持部材16は、灯具ユニット20をそのリフレクタ24の後頂部周辺において囲むフレーム部16Aと、このフレーム部16Aの上下2箇所から前方へ延びるように形成された上部ブラケット16Bおよび下部ブラケット16Cとからなっている。
スイブル用支持ピン36は、スイブル支持部材16の上部ブラケット16Aの前端部に形成されたボス部16aに回動可能に挿入されており、スイブル用アクチュエータ38は、スイブル支持部材16の下部ブラケット16Cの前端部に形成されたアクチュエータ支持部16bに固定支持されている。そして、これらスイブル用アクチュエータ38およびスイブル用支持ピン36ならびにその周辺構造により、上記スイブル機構60を構成している。このスイブル機構60においては、車両走行状況等に応じてスイブル用アクチュエータ38を駆動してその出力軸38aを回転させることにより、灯具ユニット20をスイブルさせるようになっている。その際、このスイブルは、車両正面方向から車幅方向外側へ所定角度傾斜した方向(図3において2点鎖線で示す方向)までの角度範囲内で行われるようになっている。
スイブル支持部材16のフレーム部16Aには、光軸Axに関して下方2箇所と上方1箇所の3箇所にL字配置でエイミングナット40が取り付けられている。これら3つのエイミングナット40は、ランプボディ12に取り付けられた3つのエイミングスクリュウ42に螺着されている。そして、これらエイミングナット40およびエイミングスクリュウ42ならびにその周辺構造により、上記エイミング機構50を構成している。このエイミング機構50においては、各エイミングスクリュウ42を適宜回転させることにより、図2および4において2点鎖線および破線で示すように、灯具ユニット20をスイブル支持部材16と共に上下方向および左右方向に回動させてそのエイミングを行い得るようになっている。
第1エクステンション部材44は、灯具ユニット20の前端周縁部を囲むように形成された円形の第1開口部44aを有しており、その外周後端部においてランプボディ12に固定されている(図1参照)。
第2エクステンション部材46は、灯具ユニット20の前端周縁部を第1開口部44aよりも小さい内径で囲むように形成された円形の第2開口部46aを有しており、第1エクステンション部材44と灯具ユニット20との間に設けられた状態で、スイブル支持部材16の回動と連動してその回動方向に移動するようになっている。その際、この第2エクステンション部材46は、その後端部においてスイブル支持部材16のフレーム部16Aにネジ52で締め付け固定されており、これによりスイブル支持部材16と一体的に回動するようになっている。
第3エクステンション部材48は、投影レンズ28の周縁部からホルダ26を覆うようにして後方へ向けてスカート状に拡がる部材であって、その前端部において灯具ユニット20に固定されている。この第3エクステンション部材48は、その水平断面形状が、回動軸線Ax1を中心とする円弧に略沿った曲線形状に設定されている。
図5は、車両用前照灯10から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンを透視的に示す図である。
同図に示すように、このロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁に左右段違いのカットオフラインCL1、CL2を有している。このカットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH−Vを鉛直方向に通るV−V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V−V線よりも右側の対向車線側部分が下段カットオフラインCL1として形成されるとともに、V−V線よりも左側の自車線側部分が、この下段カットオフラインCL1から傾斜部を介して段上がりになった上段カットオフラインCL2として形成されている。このロービーム用配光パターンPL1において、下段カットオフラインCL1とV−V線との交点であるエルボ点Eは、H−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。これは、灯具ユニット20の光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びていることによるものである。そして、このロービーム用配光パターンPLにおいては、エルボ点Eを囲むようにして高光度領域であるホットゾーンHZが形成されている。
このロービーム用配光パターンPLは、リフレクタ24の反射面24aで反射した光源22aからの光によって投影レンズ28の後側焦点面上に形成された光源22aの像を、投影レンズ28により上記仮想鉛直スクリーン上に反転投影像として投影することにより形成され、そのカットオフラインCL1、CL2は、シェード32の上端縁32aの反転投影像として形成されるようになっている。
同図において実線で示すロービーム用配光パターンPLは、灯具ユニット20をスイブルさせない状態での配光パターンであり、同図において2点鎖線で示すロービーム用配光パターンPLは、灯具ユニット20を右方向(すなわち車幅方向外側)に最大限にスイブルさせた状態での配光パターンである。このように灯具ユニット20を右方向にスイブルさせることにより、車両右斜め前方路面の視認性を高めて、右方向への車両旋回時等における走行安全性を高めることができるようになっている。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用前照灯10は、その灯具ユニット20を左右方向に回動可能に支持するスイブル支持部材16と、これを上下方向および左右方向に回動可能に支持するエイミング支持部材としてのランプボディ12とを備えた構成となっているが、このランプボディ12には、灯具ユニット20の前端周縁部を囲むように形成された第1開口部44aを有する第1エクステンション部材44が固定されており、また、この第1エクステンション部材44と灯具ユニット20との間には、該灯具ユニット20の前端周縁部を第1開口部44aよりも小さい内径で囲むように形成された第2開口部46aを有する第2エクステンション部材46が、スイブル支持部材16の回動と連動してその回動方向に移動する態様で設けられているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、第1エクステンション部材44と灯具ユニット20との間には第2エクステンション部材46が設けられているので、第1エクステンション部材44の第1開口部44aの内径を、灯具ユニット20の前端周縁部よりもかなり大きいサイズに設定しても、この第1開口部44aと灯具ユニット20の前端周縁部との隙間から灯具ユニット20周辺の灯具内部構造が見えてしまうのを、第2エクステンション部材の存在により効果的に抑制することができる。
また、スイブル支持部材16はエイミングにより灯具ユニット20と共に上下方向あるいは左右方向に回動するが、このとき第2エクステンション部材46もスイブル支持部材16の回動と連動してその回動方向に移動するので、第2エクステンション部材46の第2開口部46aと灯具ユニット20の前端周縁部との間隔がエイミングによって大きく変化しないようにすることができる。したがって、第2エクステンション部材46の第2開口部46aの内径を小さいサイズで形成した場合であっても、灯具ユニット20をスイブルさせたときに、その前端周縁部が第2エクステンション部材46の第2開口部46aと干渉しないようにすることがでる。そしてこれにより、エイミング時においても、第2エクステンション部材46の第2開口部46aと灯具ユニット20の前端周縁部との隙間から灯具ユニット20周辺の灯具内部構造が見えてしまうのを効果的に抑制することができる。
このように本実施形態によれば、エイミング機能およびスイブル機能を備えた車両用前照灯において、灯具ユニット20と第1および第2エクステンション部材44、46との干渉防止を図った上で、灯具ユニット20周辺の灯具内部構造を灯具外部から見えにくくすることができる。
その際、本実施形態においては、第2エクステンション部材46がスイブル支持部材16に固定されているので、簡易な構成により該第2エクステンション部材46をスイブル支持部材16の回動と連動してその回動方向に移動させることができる。しかも、この第2エクステンション部材46はスイブル支持部材16と一体的に回動するので、その第2開口部46aの内径を灯具ユニット20のスイブルのみを考慮した十分小さいサイズに設定することができ、これにより灯具ユニット20周辺の灯具内部構造を灯具外部から見えにくくする効果を高めることができる。
また本実施形態においては、灯具ユニット20がプロジェクタ型の灯具ユニットとして構成されているが、この灯具ユニット20には、その投影レンズ28の周縁部からホルダ26を覆うようにして後方へ向けてスカート状に拡がる第3エクステンション部材48が固定されているので、この第3エクステンション部材48の存在により、第2エクステンション部材46の第2開口部46aと灯具ユニット20の前端周縁部との隙間から灯具ユニット20周辺の灯具内部構造が見えてしまうのを一層効果的に抑制することができる。
しかも、この第3エクステンション部材は、その水平断面形状が、灯具ユニット20のスイブル支持部材16に対する回動軸線Ax1を中心とする円弧に略沿った曲線形状に設定されているので、第2エクステンション部材46の第2開口部46aの内径を最小限のサイズに設定することができ、これにより灯具ユニット20周辺の灯具内部構造を灯具外部から見えにくくする効果をより一層高めることができる。
ところで、上記実施形態においては、灯具ユニット20がロービーム用の灯具ユニットである場合について説明したが、ハイビーム用の灯具ユニット等である場合においても、上記実施形態と同様の構成を採用することにより上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施形態においては、灯具ユニット20が車両正面方向から車幅方向外側へのみ回動する態様でスイブルが行われるものとして説明したが、車幅方向内側へも回動する態様でスイブルが行われる構成としてもよい。
さらに、上記実施形態においては、説明の簡素化のため、レベリング機能(すなわち、車両姿勢等に応じて灯具ユニット20の光軸Axを上下方向に調整する機能)については言及していないが、エイミング機構50のほかにレベリング機構を備えた構成とした場合においても、レベリングはエイミングと同様、スイブル支持部材16の回動により行われるので、上記実施形態と同様の構成を採用することにより上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施形態においては、灯具ユニット20がプロジェクタ型の灯具ユニットである場合について説明したが、例えば、いわゆるパラボラ型の灯具ユニット(すなわち光源からの光を回転放物面を基準面として形成された反射面を有するリフレクタにより拡散偏向反射制御を行うように構成された灯具ユニット)等のような他の種類の灯具ユニットである場合においても、上記実施形態と同様の構成を採用することにより上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記実施形態においては、右側の車両用前照灯10について説明したが、左側の車両用前照灯である場合においても、その灯具ユニットのエイミング機構およびスイブル機構を灯具ユニット20のエイミング機構50およびスイブル機構60と左右対称の配置で設けるようにすれば、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。その際、灯具ユニットを左方向にスイブルさせることにより、車両左斜め前方路面の視認性を高めて、左方向への車両旋回時等における走行安全性を高めることができる。
本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯を示す平断面図 図1の要部詳細図であって、上記車両用前照灯の灯具ユニットをエイミングする際の様子を示す図 図1の要部詳細図であって、上記灯具ユニットをスイブルする際の様子を示す図 図2のIV-IV 線断面図 上記車両用前照灯から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成されるロービーム用配光パターンを透視的に示す図
符号の説明
10 車両用前照灯
12 ランプボディ
14 透光カバー
16 スイブル支持部材
16A フレーム部
16B 上部ブラケット
16C 下部ブラケット
16a ボス部
16b アクチュエータ支持部
20 灯具ユニット
22 光源バルブ
22a 光源
24 リフレクタ
24a 反射面
24b 後頂開口部
26 ホルダ
26a、26b ボス部
28 投影レンズ
30 リテーニングリング
32 シェード
32a 上端縁
34、52 ネジ
36 スイブル用支持ピン
38 スイブル用アクチュエータ
38a 出力軸
40 エイミングナット
42 エイミングスクリュウ
44 第1エクステンション部材
44a 第1開口部
46 第2エクステンション部材
46a 第2開口部
48 第3エクステンション部材
50 エイミング機構
60 スイブル機構
Ax 光軸
Ax1 鉛直軸線
CL1 下段カットオフライン
CL2 上段カットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
HZ ホットゾーン
PL ロービーム用配光パターン

Claims (4)

  1. 車両前方へ向けて光照射を行う灯具ユニットと、この灯具ユニットを左右方向に回動可能に支持するスイブル支持部材と、このスイブル支持部材を上下方向および左右方向に回動可能に支持するエイミング支持部材と、を備えてなる車両用前照灯において、
    上記エイミング支持部材に、上記灯具ユニットの前端周縁部を囲むように形成された第1開口部を有する第1エクステンション部材が固定されており、
    この第1エクステンション部材と上記灯具ユニットとの間に、該灯具ユニットの前端周縁部を上記第1開口部よりも小さい内径で囲むように形成された第2開口部を有する第2エクステンション部材が、上記スイブル支持部材の回動と連動して該スイブル支持部材の回動方向に移動する態様で設けられている、ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 上記第2エクステンション部材が、上記スイブル支持部材に固定されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯。
  3. 上記灯具ユニットが、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側に配置された光源と、この光源からの光を前方へ向けて上記光軸寄りに反射させるリフレクタと、このリフレクタと上記投影レンズとの間に配置された略筒状のホルダと、を備えてなるプロジェクタ型の灯具ユニットとして構成されており、
    この灯具ユニットに、上記投影レンズの周縁部から上記ホルダを覆うようにして後方へ向けてスカート状に拡がる第3エクステンション部材が固定されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用前照灯。
  4. 上記第3エクステンション部材の水平断面形状が、上記灯具ユニットの上記スイブル支持部材に対する回動軸線を中心とする円弧に略沿った曲線形状に設定されている、ことを特徴とする請求項3記載の車両用前照灯。
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