JP2008130257A - 車両前照灯 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光源11からの光を光照射方向前方に向かって反射するように、光照射方向前方に向かって凹状の楕円系の第一の反射面12と、上記第一の反射面の前方にて、光源の光軸より上側に配置された凸状の投影レンズ13と、上記第一の反射面の第二の焦点位置付近に配置された遮光部材14と、を含み、さらに上記光源の上部前側付近に、光源からの光を下方に向かって反射するように下方に向かって凹状の楕円系の第二の反射面15と、上記遮光部材の上縁の後方付近にて、第二の反射面からの光を前方に向かって反射するように上前方に向かって凹状の楕円系の第二の反射面16と、を備えるように、車両前照灯10を構成する。
【選択図】 図1
Description
上記バルブ2は、その光軸Oが前方に向かってほぼ水平に配置され、ソケットにより固定保持され、給電されるようになっている。
ここで、上記バルブ2は、その発光部2aが光軸Oに沿って延びるように配置されることになる。
ここで、楕円系反射面は、回転楕円面,楕円柱だけでなく、楕円面を基本とした自由曲面を含むものである。
その際、前方に向かって照射される光は、その一部が遮光部材5により遮断される。また、この遮光部材5の上縁5aによりカットオフラインを形成されて、すれ違いビームとして前方に向かって照射されることになる。
特に、近年、灯具の光照射方向を可動として、例えばカーブ走行時の視認性を向上させるようにした所謂AFS(Adaptive Front−Lighting System)機能を備えた車両前照灯が採用されるようになってきており、小型で明るいプロジェクタタイプの車両前照灯が主流になりつつある。
これは、小さなレンズ即ち短焦点のレンズは、それだけ光源からの光の集光率が低下することになるため、車両前照灯に要求される中心付近の最大光度が理論上得られなくなってしまうからである。
この車両用前照灯は、光源を車幅方向に延びるように横置きし、その中心位置から投影レンズの焦点位置までの距離を、この投影レンズの焦点距離より短くなるように、光源を配置する。これにより、反射面を小型化し、この反射面の光軸付近に設けられた開口部を通って後方に出射する光を、楕円系の第二の反射面で下方に集束させた後、放物面系の第三の反射面で前方に向かって反射し、投影レンズを透過することなく、直接に前方に向かって照射するように、構成されている。
従って、車両用前照灯の灯具全体の全長及び全高をあまり小さくすることができなかった。
その際、遮光部材によりカットオフを形成される。これにより、すれ違いビーム用の配光パターンが形成されることになる。
これにより、従来は配光パターンの形成に寄与していなかった上部前方に出射する光が配光パターンを形成することになる。このため、光源からの光の利用効率が向上し、そして総光量が増大することになる。
また、第二及び第三の反射面で反射した光束は、投影レンズを介して前方に向かって照射される。このため、灯具の光出射面は、すべて投影レンズ内に収まることになる。従って、灯具全体がより小型に構成され得ることになる。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1において、車両前照灯10は、自動車のヘッドランプとして構成されており、光源としてのバルブ11と、上記バルブ11からの光を光照射方向前方に向かって反射する反射面12と、バルブ11または反射面12から前方に向かって進む光を集束する投影レンズ13と、上記バルブ11から投影レンズ13への光路中に配置された遮光部材14と、第二の反射面15及び第三の反射面16と、から構成されている。
ここで、上記バルブ11は、その発光部11aが光軸Oに沿って延びるように配置されることになる。
ここで、楕円系反射面は、回転楕円面,楕円柱だけでなく、楕円面を基本とした自由曲面を含むものである。
これにより、遮光部材14の上縁14aが投影レンズ13により光照射方向前方に投影されることにより、すれ違いビーム用の配光パターンにおけるカットオフラインが形成されるようになっている。
図示の場合、上記第二の反射面15は、上記反射面12の上縁前側に対して保持されている。
図示の場合、上記第三の反射面16は、遮光部材14の上端付近にて、その後側に一体に形成されている。
バルブ11から出射した光の一部L1(不図示)は、上記反射面12により反射し、その第二の焦点位置F2付近に向かって集束し、さらに投影レンズ13を介して集束しながら、光照射方向前方に向かって照射される。
その際、上記遮光部材14の上縁14aによりカットオフを形成される。これにより、図3(A)に示すように、すれ違いビーム用の配光パターンA1が形成されることになる。
上記第三の反射面16に入射した光L2は、この第三の反射面16により反射して、その第二の焦点位置F2付近に向かって集束し、さらに投影レンズ13を介して、この投影レンズ13の屈折作用に基づいて集束して、光照射方向前方の中心付近に照射され、図3(B)に示すように、中心付近に集束した配光パターンA2を形成する。
この場合、上記反射面12の反射光L1による配光パターンA1は、すれ違いビーム用配光パターンの拡散部分を含む全体を概略的に構成することになる。また、上記第二及び第三の反射面15,16の反射光L2による配光パターンA2は、すれ違いビーム用配光パターンAにおける中心付近を構成することになる。
また、上記第二の反射面15に入射する光L2は、光照射方向前方における中心付近に集束して照射される。このため、全体の配光パターンAにおける中心付近の最大光度が向上することになる。
さらに、投影レンズ13自体がガラスから構成されている場合には、ガラス材料の低減により、約43gの軽量化となる。尚、第二の反射面15及び第三の反射面16は、薄い材料を使用する。これにより、重量増をできるだけ回避することができる。
11 バルブ(光源)
12 反射面
13 投影レンズ
14 遮光部材
14a 上縁
15 第二の反射面
16 第三の反射面
Claims (1)
- 光源と、
光源からの光を光照射方向前方に向かって反射するように、第一の焦点位置が光源付近に位置し、且つ第二の焦点位置が光照射方向前方にほぼ水平に延びる光源の光軸より上側に位置するように配置された光照射方向前方に向かって凹状の楕円系の第一の反射面と、
上記第一の反射面の前方にて、光源の光軸より上側にて、その光源側の焦点位置が上記反射面の第二の焦点位置付近に位置するように配置された凸状の投影レンズと、
上記第一の反射面の第二の焦点位置付近に配置され、上縁がカットオフラインを画成するように形成された遮光部材と、
を含んでいる、車両前照灯において、
上記光源の上部前側付近に、光源からの光を下方に向かって反射するように、第一の焦点位置が光源付近に位置し、且つ第二の焦点位置が投影レンズの光源側焦点位置の後方にて上記投影レンズの光軸上に位置するように配置された下方に向かって凹状の楕円系の第二の反射面と、
上記遮光部材の上縁の後方付近にて、第二の反射面からの光を前方に向かって反射するように、第一の焦点位置が第二の反射面の第二の焦点位置付近に位置し、且つ第二の焦点位置が投影レンズの光源側焦点位置付近に位置するように配置された上前方に向かって凹状の楕円系の第三の反射面と、
を備えている、
ことを特徴とする、車両前照灯。
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