JP4453495B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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- F21S41/36—Combinations of two or more separate reflectors
- F21S41/365—Combinations of two or more separate reflectors successively reflecting the light
Description
即ち、図6において、前照灯1は、プロジェクタタイプの自動車の前照灯であって、光源としてバルブ2と、バルブ2からの光を前方に向かって反射させる反射面3と、バルブ2または反射面3からの光を集束させる投影レンズ4と、バルブ2から投影レンズ4への光路中に配置されたカットオフを形成するためのシャッタ5と、から構成されている。
ここで、上記複合楕円面は、
上記投影レンズ4は、凸レンズであって、そのバルブ2側の焦点が、上記反射面3の第二の焦点位置F2付近に位置するように配置されている。
また、上記シャッタ5は、上記反射面3の第二焦点及び投影レンズ4のバルブ2側の焦点が重なった位置付近に配置されている。
その際、投影レンズ4に入射する光の一部がシャッタ5によって遮断されることにより、対向車に幻惑光を与えないように対向車線側で照射距離が短くなるような所望の配光特性が得られ、所謂すれ違いビームが形成されるようになっている。
このため、前照灯1全体が前後方向に長い構成になるため、自動車の車体前部に組み込む際に、組み込み位置が限定されることになってしまうと共に、投影レンズ4自体がガラスから構成されていることから、その大きさと相まって、重くなってしまう。
また、投影レンズ4が所謂単レンズであることから、色収差が発生し、シャッタ5によるカットオフによって色分離を引き起こすことがある。
しかしながら、このような構成においては、反射鏡6で結像反射された光が、光源側の反射面3に向かうことによって、その一部が反射面3により遮断されてしまう。従って、前方に照射される光量が低減することになり、正規の照射光量を得ることが困難になってしまう。
しかしながら、このような構成においては、前照灯全体が上下方向に大きくなってしまうことから、自動車の車体前部に組み込む際に、同様に組み込み位置が限定されることになってしまう。
また、第一の反射面で反射された光の一部が、その第二の焦点位置付近に集束して平面反射面に入射し、この平面反射面により第三の反射面に向かって反射される。
そして、第三の反射面に入射した光は、前方に向かって光軸に対して平行に反射され、前方に向かって照射される。これにより、上記平面反射面のエッジラインが、第三の反射面によって前方に向かって拡大して投影されるので、このエッジラインの投影像によりカットオフラインを形成し、所謂すれ違いビームの配光特性が得られることになる。
従って、従来のプロジェクタタイプの車両用灯具と同様に、カットオフラインを投影することにより、すれ違いビームの配光特性が得られると共に、凸状のレンズを使用していないことから、レンズの収差による色ずれが発生することがなく、また比較的重いガラスから成るレンズを使用していないことから、全体が軽量に構成され得ることになる。さらに、特に前方に突出するレンズがないことから、前後方向の寸法を小さくすることができ、小型に構成され得ると共に、自動車の車体前部に対する配置の自由度が大きくなる。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1において、車両用灯具10は、自動車の前照灯であって、光源としてのバルブ11と、上記バルブ11からの光を前方に向かって反射させる第一の反射面12及び第二の反射面13と、上記バルブ11の前方にて後方を向いて配置された平面反射面14と、上記平面反射面14からの反射光を前方に向かって反射させる第三の反射面15と、から構成されている。
ここで、上記所定距離dは、光源であるバルブ11の発光部の大きさに対応して決定される。これにより、バルブ11の発光部から出射する光のうち、第一の反射面12で反射された光が、有効に平面反射面14に入射するようになっている。
ここで、上記平面反射面14は、平面でもよいが、好ましくは所定角度の頂角を有する三角プリズム状に構成されており、その前面が、光軸Oに対して垂直に配置されることにより、その後方の斜面が平面反射面として作用するようになっている。これにより、平面反射面は、上記頂角と同じ角度だけ傾斜して配置されることになる。
尚、上記平面反射面14の傾斜角度は、光軸に対して例えば45度±20度、好ましくは60度程度に選定される。この場合、傾斜角度は、エッジライン14aから後方の光軸Oに対する角度である。
従って、図6に示した従来のプロジェクタタイプの車両用灯具1のように、前方に突出する投影レンズ4を備えていないことから、本発明実施形態による車両用灯具10によれば、前後方向の寸法が小さく、小型に構成され得ると共に、自動車の車体前部への配置の自由度が大きくなる。
また、ガラスから成るレンズがないことから、車両用灯具10全体が軽量に構成され、またレンズによる色収差がないので、カットオフラインに色ずれが発生するようなことはなく、明瞭なカットオフラインが形成され得ることになる。
図3において、車両用灯具20は、図1に示した車両用灯具と部分的に同じ構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
車両用灯具20は、自動車の前照灯であって、光源としてのバルブ11と、上記バルブ11からの光を前方に向かって反射させる第一の反射面12及び第二の反射面13と、上記バルブ11の前方にて後方を向いて配置された平面反射面24と、上記平面反射面24からの反射光を前方に向かって反射させる第三の反射面25と、から構成されている。
ここで、上記平面反射面24は、好ましくは所定角度の頂角を有する三角プリズム状に構成されており、その前面が、光軸Oに対して垂直に配置されることにより、その後方の斜面が平面反射面として作用するようになっている。これにより、平面反射面は、上記頂角と同じ角度だけ傾斜して配置されることになる。
尚、上記平面反射面24の傾斜角度は、光軸に対して例えば45度±20度、好ましくは60度程度に選定される。
但し、この平面反射面24の傾斜角度は、前述した平面反射面14とは異なり、エッジライン24aから前方の光軸Oに対する角度である。
これによって、平面反射面14,24がそれぞれ第三の反射面15,25により前方に向かって拡大して投影されたとき、各マスキング16,26の上縁が、カットオフラインとして形成されることになる。
ここで、上記マスキング16,26は、例えば塗装,遮光部材等を平面反射面14,24の傾斜面の下縁付近に備えることによって、容易に構成され得る。
尚、マスキング16,26としては、明瞭なエッジラインを構成すればよく、例えば段差によっても構成され得る。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、色分離が発生することなく、小型で且つ軽量に構成され得るようにした、極めて優れた車両用灯具が提供され得る。
11 バルブ(光源)
12 第一の反射面
13 第二の反射面
14 平面反射面
14a エッジライン
15 第三の反射面
16 マスキング
24 平面反射面
24a エッジライン
25 第三の反射面
26 マスキング
Claims (1)
- 光源と、
光源からの光を前方に向かって反射させるように、第一の焦点位置が光源付近に位置し、且つ第二の焦点位置が前側にて光源の光軸上に位置するように配置された光軸から下側の複合楕円面から成る前方に向かって凹状の第一の反射面と、
光源からの光を前方に向かって反射させるように、第一の焦点位置が光源付近に位置し、且つ第二の焦点位置が上記第一の反射面の第二の焦点位置より前方に位置するように配置された光軸から上側の複合楕円面から成る前方に向かって凹状の第二の反射面とを含み、
上記第二の反射面の第二の焦点位置が、上記第一の反射面の第二の焦点位置に対して、光源の発光部の大きさに対応した距離だけ前方に位置していることを特徴とする、車両用灯具。
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