JP2008041271A - 車両前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、簡単な構成により、メイン配光の光束を低減することなく、明るいオーバーヘッド配光を与えるようにした車両前照灯を提供する。
【解決手段】光源11と、上記光源付近を焦点としてこの光源の光を照射方向前方の第一の照射領域に反射する第一の反射面12と、上記第一の反射面が反射した上記光源の光の一部を遮光するように配置される遮光部材14と、上記光源付近を焦点としてこの光源からの光を反射する第二の反射面15と、上記第二の反射面からの光を上記第一の反射面による第一の照射領域とは異なる第二の照射領域に向けて反射する第三の反射面16と、上記遮光部材14の一部に設けられ、上記第三の反射面16が反射した光を上記第二の照射領域に導く導光部分と、を含むように、車両前照灯10を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車の前部に設けられた前照灯または補助前照灯として使用される車両前照灯に関する。
従来、所謂プロジェクタタイプの自動車用の車両前照灯は、例えば図9に示すように、構成されている。
即ち、図9において、車両前照灯1は、光源としてのバルブ2と、バルブ2からの光を光照射方向前方に向かって反射する反射面3と、バルブ2または反射面3から前方に向かって進む光を集束する投影レンズ4と、バルブ2から投影レンズ4への光路中にて上記反射面3の第二の焦点位置F2付近に配置されたカットオフを形成するための遮光部材5と、から構成されている。
上記バルブ2は、一般に自動車の前照灯または補助前照灯に使用されるバルブであって、図示の場合、HIDが使用されており、その光軸Oが前方に向かってほぼ水平に配置され、ソケットにより固定保持される。また、バルブ2は、ソケットより給電されるようになっている。
ここで、上記バルブ2は、その発光部が光軸Oに沿って延びるように配置されている。
上記楕円系反射面3は、上記バルブ2の発光中心が第一の焦点位置F1付近に位置し且つ長軸がバルブ2の光照射方向前方に向かって延びる光軸と一致するように配置された楕円系反射面として形成されている。
ここで、楕円系反射面は、回転楕円面だけでなく、楕円面を基本とした自由曲面を含むものである。
上記投影レンズ4は、例えば非球面の凸レンズから成り、その光源側の焦点位置が上記反射面3の第二の焦点位置F2付近に位置するように、上記バルブ2の光軸上に配置されている。
ここで、上記投影レンズ4は、レンズホルダー4aにより固定保持されている。
上記遮光部材5は、遮光性材料から構成されており、上記反射面3の第二の焦点位置F2付近即ち投影レンズ4の光源側の焦点位置付近に配置されている。
これにより、遮光部材5の上縁5aが投影レンズ4により前方に投影され、すれ違いビーム用の配光パターンにおけるカットオフラインが形成されるようになっている。
このような構成の車両前照灯1によれば、バルブ2が、外部から給電されることにより、発光する。これにより、バルブ2から出射した光は、上記反射面3で反射して、その第二の焦点F2に向かって集束し、さらに投影レンズ4を介してほぼ平行光となって、光照射方向前方に向かって照射される。
その際、上記遮光部材5の上縁5aによりカットオフラインが形成されることにより、図10に示すように、すれ違いビームの配光パターン(メイン配光)Aが形成されるようになっている。
ところで、最近の車両前照灯に関する規格では、道路上に設置された道路標識等の確認のために、図10に示すように、配光パターンAの上側にて、中央付近に所謂オーバーヘッド配光Bが採用されるようになってきている。
このオーバーヘッド配光Bは、配光規格によって、その範囲及び照度が定められている。
このようなオーバーヘッド配光Bは、例えば前述した車両前照灯1において、遮光部材5の前側(バルブ2から見て裏側)に、オーバーヘッド用リフレクタ6を設けることにより、対応している。
これにより、バルブ2から上側に出射した光が反射面3の上部で下方に向かって反射し、上記オーバーヘッド用リフレクタ6で反射した後、投影レンズ4を介して、やや上向きに前方に向かって照射される。これにより、この車両前照灯1によれば、前述したオーバーヘッド配光Bが形成され得る。
これに対して、特許文献1には、シェード(遮光部材)の下方領域に開口部を設けて、上向きに配置されたLED光源から前方に向かって進み、この開口部を通った光が、光照射方向前方に向かってやや上向きに照射されることにより、オーバーヘッド配光が形成されるようにした、プロジェクタ型車両用灯具が開示されている。
特開2005−235707号公報
上述した車両前照灯1においては、オーバーヘッド用リフレクタ6は、遮光部材5と一体に、例えばアルミダイキャストにより構成されている。そして、車両前照灯1は、その材料であるアルミ素材の素地の平面を反射面として利用することにより、反射面3からの光をオーバーヘッドサイン領域に向かって反射させるようになっている。
これは、例えばバルブ2としてハロゲン電球やHID(High Intensity Discharge)等の放電灯が使用される場合、その出射光に赤外光が多く含まれているためである。つまり、赤外光により副射による熱伝達が発生するため、遮光部材5やオーバーヘッド用リフレクタ6が高い耐熱性を備える必要があるからである。
このため、上述のオーバーヘッド用リフレクタ6は、材料コストが高くなり、車両前照灯1全体が重くなってしまう。
さらに、上記オーバーヘッド用リフレクタ6は、反射面3からの入射光の入射角度が比較的浅いことから、高精度の配光制御を行なうことが困難である。従って、オーバーヘッド用リフレクタ6は、その素地の面粗さを利用して、反射光を散乱させて、所望のオーバーヘッド配光Bの配光パターンを形成するようにしている。
しかしながら、この散乱によって、車両前照灯1は投影レンズ4への入射光が低減することになり、オーバーヘッド配光Bにおける光利用効率が低下し、オーバーヘッド配光Bが比較的暗くなってしまう。
これに対して、オーバーヘッド配光Bの光度を制御するためには、塗装や蒸着等により反射コーティングを施して、オーバーヘッド用リフレクタ6の反射率を高めたり、反射面の面粗さを調整して、散乱特性を変更する等の反射率の調整が必要になる。このような加工等を行なうことで、車両前照灯1は工程数が増えて、コストが高くなってしまう。
また、車両前照灯1は遮光部材5と投影レンズ4の間にオーバーヘッド用リフレクタ6が配置される。つまり、メイン配光Aの中心におけるカットオフライン付近の比較的高い光度を形成する光束の一部は、オーバーヘッド用リフレクタ6で反射され、拡散されることになる。このため、メイン配光Aの光束が少なくなり、最大光度が低下してしまうことになる。
これに対して、特許文献1によるプロジェクタ型車両用灯具においては、遮光部材により遮断される光の一部を、投影レンズを介してオーバーヘッドサイン領域に導くように構成されている。そのため、この車両用灯具は、メイン配光の光束が少なくなるようなことはなく、比較的高い最大光度が保持され得る。
しかしながら、特許文献1の車両用灯具は、光源からの光が直接にシェードの開口部を透過することから、この開口部を通って投影レンズによりオーバーヘッドサイン領域に導かれる光の光束が少なく、明るいオーバーヘッド配光を得ることは困難であった。
本発明は、以上の点から、簡単な構成により、メイン配光の光束を低減することなく、明るいオーバーヘッド配光を与えるようにした車両前照灯を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明によれば、光源と、上記光源付近を焦点としてこの光源の光を照射方向前方の第一の照射領域に反射する第一の反射面と、上記第一の反射面が反射した上記光源の光の一部を遮光するように配置される遮光部材と、上記光源付近を焦点としてこの光源からの光を反射する第二の反射面と、上記第二の反射面からの光を上記第一の反射面による第一の照射領域とは異なる第二の照射領域に向けて反射する第三の反射面と、上記遮光部材の一部に設けられ、上記第三の反射面が反射した光を上記第二の照射領域に導く導光部分と、を含んでいることを特徴とする、車両前照灯により達成される。
また、上記目的は、本発明によれば、光源と、上記光源付近を焦点としてこの光源の光を照射方向前方の第一の照射領域に反射する第一の反射面と、上記第一の反射面が反射した上記光源の光の一部を遮光するように配置される遮光部材と、上記光源からの光を上記第一の反射面によって照射される第一の照射領域とは異なる第二の照射領域に照射する第二の反射面と、上記遮光部材の一部に、上記第二の反射面から反射された光を上記第二の照射領域に導く導光部分と、を含んでいることを特徴とする、車両前照灯により達成される。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、上記遮光部材が、光軸の下方にて、ほぼ垂直に配置されており、上記導光部分が、開口部として形成されている。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、第一の反射面が、上記光源付近に第一の焦点位置を光照射方向前方に第二の焦点位置を有する楕円系反射面であり、上記第一反射面の第二の焦点位置付近を光源側の焦点位置とするようにされた投影レンズをさらに含んでいる。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、上記遮光部材が、その前縁が上記投影レンズの光源側の焦点位置付近に位置するように、ほぼ光軸に沿って水平に配置されている。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、上記開口部が、上記投影レンズの光源側の焦点位置より光軸方向前後にずれて配置されている。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、上記開口部に、光学部材が設けられている。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、上記光学部材が、光拡散部材である。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、上記光学部材が、光透過率制御部材である。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、上記遮光部材が、一部の光を反射させ且つ一部の光を透過させる材料から構成されている。
本発明による車両前照灯は、好ましくは、それぞれ光源を備えた複数個の光学ユニットを含んでいる車両前照灯であって、各光学ユニットのうち、少なくとも一つの光学ユニットが、上述した車両前照灯と同じ構成である。
上記構成によれば、光源から出射して第一の反射面に入射した光が、この第一の反射面で反射する。また、この光が第二の焦点位置に向かって集束し、さらに投影レンズにより集束されて、光照射方向前方に向かって照射される。
その際、遮光部材によりカットオフが形成されることにより、すれ違いビーム用の配光パターンのメイン配光が形成されることになる。
また、光源から前方上側に出射した光が、第二の反射面により反射する。また、この光が集束され、さらに第三の反射面で反射して、上記遮光部材に備えられた導光部分を介して、光照射方向前方の水平線より僅かに上方のオーバーヘッドサイン領域に向かって照射されることにより、オーバーヘッド配光が形成されることになる。
これにより、オーバーヘッド配光が、例えば自動車の進行方向に関して水平線よりやや上側に位置する道路標識等に照射されることにより、これらの道路標識等が明るく照明され、これらの道路標識等が確実に視認され得ることになる。
その際、第二の反射面は、光源から直接に投影レンズに入射する光、あるいは光源から第一の反射面に入射する光の光路には設けられていないので、上述したメイン配光に寄与する光束が低減することがない。
従って、メイン配光の最大光度が低下してしまうようなことはなく、また光源からの光の利用効率が向上することになる。
さらに、第二の反射面は、光源からの光を集束させるように反射する。このため、より多くの光束が第三の反射面を介してオーバーヘッドサイン領域に導かれる。また、高い精度で反射が行なわれることになり、より明るく高品質のオーバーヘッド配光が得られることになる。
上記構成によれば、光源から出射して第一の反射面に入射した光が、この第一の反射面で反射する。また、この光が第二の焦点位置に向かって集束し、さらに投影レンズにより集束されて、光照射方向前方に向かって照射される。
その際、遮光部材によりカットオフが形成されることにより、すれ違いビーム用の配光パターンのメイン配光が形成されることになる。
また、第二の反射面は、光源からの光を上記第一の反射面によって照射される第一の照射領域とは異なる第二の照射領域に照射する。その際、第二の反射面によって反射された光は、上記遮光部材の一部に設けられた導光部分を介して、上記第二の照射領域に照射される。この第二の照射領域は、第一の照射領域として形成されるメイン配光とは異なる、いわゆるオーバーヘッド配光として用いることができる。
このような第二の照射領域としてオーバーヘッド配光を形成することにより、例えば自動車の進行方向に関して水平線よりやや上側に位置する道路標識等に照射される。このため、これらの道路標識等が明るく照明され、確実に視認されうることになる。
その際、オーバーヘッド配光は、上述の通りメイン配光を形成する第一の反射面とは別の反射面である第二の反射面によって形成されるため、メイン配光に寄与する光束が低減することがない。
従って、メイン配光の最大光度が低下してしまうことはなく、また光源からの光の利用効率が向上することになる。
上記遮光部材が、光軸の下方にて、ほぼ垂直に配置されており、上記導光部分が、開口部として形成されている場合には、第三の反射面で反射した光が、遮光部材の導光部分としての開口部を介して、オーバーヘッドサイン領域に導かれ、オーバーヘッド配光を形成することになる。
上記第三の反射面が、その第一の焦点位置が上記第二の反射面の第二の焦点位置付近に配置され、その第二の焦点位置が、上記投影レンズの光源側の焦点位置付近に配置された楕円系の反射面である場合には、第二の反射面で反射した光が、第三の反射面で反射され、開口部を介して投影レンズの光源側の焦点位置付近に向かって集束し、さらに投影レンズを介してオーバーヘッドサイン領域に導かれることになる。従って、より高い光度のオーバーヘッド配光が得られることになる。
上記開口部に、光学部材が設けられている場合には、第三の反射面で反射して開口部を介してオーバーヘッド領域に導かれる光が、開口部を透過する際に、この光学部材による光学作用を受けて、オーバーヘッド領域に導かれることになる。従って、オーバーヘッド配光に関して、上記光学作用によって適正な配光とすることができる。
上記光学部材が、遮光部材と一体に構成されている場合には、例えば光学部材が二色成形や嵌め込み等により、遮光部材と一体に構成される。これにより、組立が容易に行なわれ得ることになる。
上記光学部材が、光拡散部材である場合には、第三の反射面で反射して開口部を介してオーバーヘッド領域に導かれる光が、開口部を透過する際に、この光学部材による光拡散作用を受けて、オーバーヘッド領域に導かれることになる。従って、オーバーヘッド配光に関して、その周囲の明暗境界線がぼやけることになり、オーバーヘッドサイン領域における視認性がより一層向上することになる。
上記光学部材が、光透過率制御部材である場合には、第三の反射面で反射して開口部を介してオーバーヘッド領域に導かれる光が、開口部を透過する際に、この光学部材による光透過率制御を受けて、オーバーヘッド領域に導かれることになる。従って、オーバーヘッド配光に関して、その光度が適正に保持されることになるので、オーバーヘッドサイン領域における視認性がより一層向上することになる。
上記開口部が、投影レンズの光源側の焦点位置より光軸方向前後にずれて配置されている場合には、投影レンズにより投影される開口部の像即ち明暗境界線がぼやけることになり、オーバーヘッドサイン領域における視認性がより一層向上することになる。
上記遮光部材が、その前縁が投影レンズの光源側の焦点位置付近に位置するように、ほぼ光軸に沿って水平に配置されており、上記遮光部材の上面の少なくとも一部の領域に導光部分及び反射部として形成されていてもよい。この場合には、第二の反射面で反射した光の一部が、遮光部材に設けられた導光部分を透過し投影レンズを介してオーバーヘッド領域に照射される。また、この場合、第二の反射面で反射した光の一部が、遮光部材に設けられた反射部によって反射され投影レンズを介してメイン配光の領域に照射される。
上記遮光部材が、一部の光を反射させ且つ一部の光を透過させる材料から構成されている場合には、第二の反射面で反射した光の一部が遮光部材に入射したとき、この一部の光が反射される。この遮光部材により反射された光は、投影レンズを介して光照射方向前方に向かって照射されて、メイン配光の形成に寄与する。これにより、車両前照灯は、より高い光度のメイン配光を得る。
また、上記遮光部材が、一部の光を反射させ且つ一部の光を透過させる材料から構成されている場合には、第二の反射面で反射した光の一部が遮光部材に入射したとき、この一部の光が遮光部材を透過する。この遮光部材を透過した光は、投影レンズを介してオーバーヘッドサイン領域に導かれる。これにより、車両前照灯は、適正な光度のオーバーヘッド配光を得る。
それぞれ光源を備えた複数個の光学ユニットを含んでいる車両前照灯であって、各光学ユニットのうち、少なくとも一つの光学ユニットが、上述した車両前照灯と同じ構成である場合には、複数の光学ユニットから成る車両前照灯に関して、少なくとも一つ以上の光学ユニットにて、光源から前方上側に出射した光が、第二の反射面により反射する。また、その光が集束され、さらに第三の反射面で反射して、上記遮光部材に備えられた導光部分を介して、光照射方向前方の水平線より僅かに上方のオーバーヘッドサイン領域に向かって照射されることにより、オーバーヘッド配光が形成されることになる。
このようにして、本発明によれば、光源から出射する光のうち、配光パターンのメイン配光の形成に寄与しない光を、第二の反射面または第二の反射面及び第三の反射面で反射して、遮光部材の導光部分を介してオーバーヘッドサイン領域に導くことにより、メイン配光の最大光度を低下させることなく、オーバーヘッド配光が形成され得ることになる。
また、光源からの光を第二の反射面及び第三の反射面により集束させることにより、より多くの光束をオーバーヘッドサイン領域に導くことによって、より明るいオーバーヘッド配光が得られることになる。
従って、従来のように遮光部材に反射面を一体に設ける必要がないので、簡単な構成により、コストが低減され得ることになる。
以下、この発明の好適な実施形態を図1から図8を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
[実施例1]
図1は、本発明による車両前照灯の第一の実施形態の構成を示している。
図1において、車両前照灯10は、LED光源11と、上記LED光源11からの光を光照射方向前方に向かって反射させる第一の反射面12と、上記LED光源11または第一の反射面12から前方に向かって進む光を集束する投影レンズ13と、上記LED光源11から第一の反射面12への光路中に配置された遮光部材14と、さらに上記第一の反射面12の前側の上下にそれぞれ配置された第二の反射面15,第三の反射面16と、から構成されている。
上記LED光源11は、基板11a上に実装された少なくとも一つのLEDチップ11bから構成されている。LED光源11は、外部から供給される駆動電圧により、点灯するようになっている。
ここで、各LEDチップ11bは、それぞれ基板11aに対して垂直方向上向きに配置されており、上方に向かって光を出射するように配置されている。
上記第一の反射面12は、上記LED光源11からの光を前方に向かって反射させるように前方に向かって凹状に形成されている。第一の反射面12は、その第一の焦点位置F1がLED光源11の発光部付近に位置するように、そして長軸がLED光源11から光照射方向前方に向かって延びる光軸Oと一致するように配置された楕円系反射面として形成されている。
ここで、楕円系反射面は、回転楕円面だけでなく、楕円面を基本とした自由曲面を含むものである。
そして、上記第一の反射面12は、図示の場合、光軸Oの上側のみに配置されている。
上記投影レンズ13は、例えば非球面の凸レンズから成り、その光源側の焦点位置が上記第一の反射面12の第二の焦点位置F2付近に位置するように、上記LED光源11の光軸O上に配置されている。
ここで、上記投影レンズ13は、レンズホルダー13aにより固定保持されている。
上記遮光部材14は、遮光性材料から構成されており、上記第一の反射面12の第二の焦点位置F2付近即ち投影レンズ13の光源側の焦点位置付近に配置されている。
これにより、遮光部材14の上縁14aが投影レンズ13により光照射方向前方に投影されることとなり、すれ違いビーム用の配光パターンにおけるカットオフラインが形成されるようになっている。
以上の構成は、図9に示した従来の車両前照灯1とほぼ同じ構成であるが、本発明実施形態による車両前照灯10は、以下の点で異なる構成になっている。
即ち、車両前照灯10においては、上記遮光部材14は、その光軸Oより下側にて、オーバーヘッド配光のための導光部分としての開口部14bを備えている。
さらに、上記車両前照灯10は、オーバーヘッド配光のための第二の反射面15,第三の反射面16を備えている。
上記第二の反射面15は、下方に向かって凹状の楕円形反射面であって、上記第一の反射面12の上縁に隣接して配置され、その第一の焦点位置が上記LED光源11の発光点付近に配置される。また、第二の焦点位置F3が上記LED光源11より前方に配置されている。
これにより、上記第二の反射面15は、LED光源11から前側上方に向かって出射する光を反射し、その第二の焦点位置F3に向かって集束させる。
上記第三の反射面16は、前方に向かって凹状の楕円形または放物面系の反射面である。第三の反射面16は、上記LED光源11と遮光部材14の間にて光軸Oより下方に配置され、その焦点位置が、上記第二の反射面15の第二の焦点位置F3付近に配置されている。
これにより、上記第三の反射面16は、上記第二の反射面15で反射した光を反射して、光照射方向前方やや上側に向かって集束させる。
これに対して、上記開口部14bは、上記遮光部材14の上縁14aより下方に設けられている。上記開口部14bは、第三の反射面16で反射した光OHを透過させる。開口部14bを透過した光は、投影レンズ14を介して、前方やや上側のオーバーヘッドサイン領域に導くようになっている。
上記開口部14bは、この開口部14bを透過した光が、所定の大きさ及び形状のオーバーヘッド配光を形成するように、その大きさ及び形状が選定されている。
ここで、上記開口部14bは、図2に示すように、光軸O方向に所定の厚さtを有している。この厚さtにより、開口部14bは、第三の反射面16からの反射光L1を透過させる。また、この厚さtにより、LED光源11からの直接光または第一の反射面12による反射光が、開口部14bを透過しないようになっている。
本発明実施形態による車両前照灯10は、以上のように構成されており、LED光源11が外部から給電されて発光することにより、LED光源11から光が出射する。
LED光源11から出射した光のうち、発光中心から後方に向かって進む光が、第一の反射面12により反射される。また、この光はその第二の焦点位置F2付近に向かって集束し、さらに投影レンズ13を介して集束しながら、光照射方向前方に向かって照射される。
その際、上記遮光部材14の上縁14aによりカットオフを形成されることにより、図3に示すように、すれ違いビーム用の配光パターンのメイン配光Aが形成されることになる。
また、LED光源11から前方上側に向かって出射した光は、第二の反射面15により反射し、その第二の焦点位置F4付近に向かって集束する。さらにこの光は第三の反射面16により反射されて、集束しながら、上記遮光部材14の開口部14bを透過する。そして、開口部14bを透過した光は、投影レンズ14を介して、前方やや上側のオーバーヘッドサイン領域に向かって導かれる。
開口部14bを透過し投影レンズ14から照射された光により、図3に示すように、光照射方向前方の水平線より僅かに上方のオーバーヘッド配光Bが形成される。
つまり、オーバーヘッド配光B部分に照射された光は、例えば自動車の進行方向に関して水平線よりやや上側に位置する道路標識等に照射される。これにより、これらの道路標識等が明るく照明され、これらの道路標識等が確実に視認され得ることになる。
この場合、上記第二の反射面15及び第三の反射面16は、LED光源11から出射した光のうち、直接に投影レンズ13に入射せず、また第一の反射面12に入射しない、即ちメイン配光の形成に寄与しない光を上記開口部14bを介してオーバーヘッドサイン領域に導く。このことから、車両前照灯10では、すれ違いビームの配光パターンにおけるメイン配光に照射される光束が、これらの反射面15,16の設置によって低減することがない。
従って、車両前照灯10では、メイン配光の光束低減によってすれ違いビームの配光規格が満たされなくなってしまうようなことはなく、配光規格を満たす高い光度のメイン配光が保持され得ることになる。
さらに、上記第二の反射面15及び第三の反射面16が、反射面への入射光を集束することにより、LED光源11から直接に開口部14bに入射したときの光束より多くの光束が開口部14bを介してオーバーヘッドサイン領域に導かれる。これにより、車両前照灯10によればより明るいオーバーヘッド配光が得られることになる。
従って、このオーバーヘッド配光によって、例えば自動車の進行方向に関して水平線よりやや上側に位置する道路標識等が明るく照明される。これにより、車両前照灯10によればこれらの道路標識等が確実に視認され得ることになる。
また、上記開口部14bが、光軸O方向に厚さtを有している。このため、LED光源11からの直接光または第一の反射面12による反射光が、不要光として開口部14bを透過することが防止される。これにより、すれ違いビームの配光パターンが不要光の影響を受けるようなことがなく、所定規格のすれ違いビームの配光パターンが得られることになる。
[実施例2]
図4は、本発明による車両前照灯の第二の実施形態の構成を示している。
図4において、車両前照灯20は、図1に示した車両前照灯10とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯20は、上記遮光部材14の開口部14b内に、光学部材としての光拡散部材21が備えられている点で、図1に示した車両前照灯10とは異なる構成になっている。
この光拡散部材21は、散乱効果のある透光性材料から構成されており、入射光を透過させ、散乱させるようになっている。
ここで、上記光拡散部材21は、例えば二色成形により、あるいは開口部14b内への嵌め込みにより、遮光部材14と一体に構成されている。
このような構成の車両前照灯20によれば、図1に示した車両前照灯10と同様に作用し、開口部14bを透過した光が、光拡散部材21により拡散されることにより、投影レンズ13により前方に投影される開口部14bの像の輪郭、即ちオーバーヘッド配光Bの周囲の明暗境界線がぼやけることになる。
従って、実施例2の車両前照灯10によれば、明暗境界線の外側、即ち暗い部分に存在する標識等が見えにくくなってしまうようなことが防止され得ることになる。
[実施例3]
図5は、本発明による車両前照灯の第三の実施形態の構成を示している。
図5において、車両前照灯30は、図4に示した車両前照灯20とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯30は、上記光拡散部材21の代わりに、光拡散部材31が備えられている点で、図4に示した車両前照灯20とは異なる構成になっている。
上記光拡散部材31は、表面にプリズムやシボ加工等の表面処理を施した透光性材料から構成されており、入射光を透過させ、散乱させるようになっている。 ここで、上記光拡散部材31は、実施例2と同様に、例えば二色成形により、あるいは開口部14b内への嵌め込みにより、遮光部材14と一体に構成されている。
このような構成の車両前照灯30によれば、図4に示した車両前照灯20と同様に作用し、開口部14bを透過した光が、光拡散部材31により拡散されることにより、投影レンズ13により前方に投影される開口部14bの像の輪郭、即ちオーバーヘッド配光Bの周囲の明暗境界線がぼやけることになる。
従って、明暗境界線の外側、即ち暗い部分に存在する標識等が見えにくくなってしまうようなことが防止され得ることになる。
[実施例4]
図6は、本発明による車両前照灯の第四の実施形態の構成を示している。
図6において、車両前照灯40は、図1に示した車両前照灯10とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯40は、上記遮光部材14の開口部14bが、光軸O方向に関して前方にずれて配置されている点で、図1に示した車両前照灯10とは異なる構成になっている。
ここで、上記遮光部材14は、その上縁14aが、第一の反射面12の第二の焦点位置F2付近、即ち投影レンズ13の光源側の焦点位置付近に配置されている。また、遮光部材14は下方に向かって前方に湾曲して形成されることにより、その開口部14bが光軸O方向前側にずれて配置されている。
このような構成の車両前照灯40によれば、図1に示した車両前照灯10と同様に作用し、開口部14bの位置が投影レンズ13の光源側の焦点位置から前側にずれていることにより、投影レンズ13により前方に投影される開口部14bの像の輪郭、即ちオーバーヘッド配光Bの周囲の明暗境界線がぼやけることになる。
従って、実施例3の車両前照灯10によれば、明暗境界線の外側、即ち暗い部分に存在する標識等が見えにくくなってしまうようなことが防止され得ることになる。
[実施例5]
図7は、本発明による車両前照灯の第五の実施形態の構成を示している。
図7において、車両前照灯50は、図1に示した車両前照灯10とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記車両前照灯50は、上記遮光部材14の開口部14b内に、光透過率制御部材としての減光フィルタ51が備えられている点で、図1に示した車両前照灯10とは異なる構成になっている。
この減光フィルタ51は、例えばND(Neutral Density)フィルタのような吸収型の減光フィルタであって、適宜の透過率の減光フィルタを選択することにより、開口部14bにおける光透過率を制御することができるようになっている。
ここで、上記減光フィルタ51は、開口部14b内への嵌め込みにより、遮光部材14と一体に構成されている。
このような構成の車両前照灯50によれば、図1に示した車両前照灯10と同様に作用し、開口部14bを透過した光が、減光フィルタ51により減光されることにより、投影レンズ13により前方に投影されるオーバーヘッド配光Bの明るさが適宜に制御され得ることになる。
従って、実施例5の車両前照灯10によれば、開口部14bを透過するオーバーヘッド配光Bが明る過ぎる場合には、適宜の光透過率を有する減光フィルタ51を開口部14b内に設けることにより、適正な明るさのオーバーヘッド配光Bが得られることになる。
[実施例6]
図8は、本発明による車両前照灯の第六の実施の形態を示している。
図8において、車両前照灯60は、図1に示した車両前照灯10と共通する構成要素については同じ符号を付して、その説明を省略する。
例えば実施例1における車両前照灯10は、第二の反射面15と第三の反射面16とを用いて遮光部材14の導光部分に光を透過してオーバーヘッド配光を形成していた。これに対して、上記車両前照灯60は、第二の反射面15によって光源の光を反射し、その光が遮光部材61の導光部分を透過することでオーバーヘッド配光を形成する。
この遮光部材61は、LED光源11の光軸Oに沿って水平に配置されており、その前縁61aが、第一の反射面12の第二の焦点位置F2付近、即ち投影レンズ13の光源側の焦点位置付近に配置されている。
ここで、上記遮光部材61は、所望の反射率(透過率)を持つ反射型減光部材フィルタのような部材である。このため、上記遮光部材61は、例えば光源11からの入射光の一部を透過させ、他の一部の入射光を反射面61bによって反射させる。また、遮光部材61の入射光を透過させる部分には、遮光コーティングがされている。
これにより、第二の反射面15で反射した光は、上記遮光部材61の上面に入射したとき、その一部の光が反射面61bの領域でのみ部分的に反射され、投影レンズ13を介してすれ違いビーム用の配光パターンのメイン配光Aの領域に導かれるようになっている。
また、反射面61bで反射されなかった光は、遮光部材61を透過して投影レンズ13を介してオーバーヘッドサイン領域に導かれ、オーバーヘッド配光Bを形成する。
以上の構成を有する車両前照灯60によれば、図1に示した車両前照灯10と同様の作用を得られる。
車両前照灯60は、遮光部材61に入射した光のうち所望の反射率に応じた一部の光が、この遮光部材61によって反射されてメイン配光Aに用いられる。
従って、オーバーヘッド配光Bとして用いられる光は、メイン配光Aに用いられる分だけ減光される。そのため、オーバーヘッド配光Bの明るさは、適宜に制御されることになる。
つまり、遮光部材61を透過するオーバーヘッド配光Bが明るすぎる場合には、遮光部材61を構成する反射型減光フィルタの反射率,透過率を適宜に選定することにより、適正な明るさのオーバーヘッド配光Bが得られることになる。
上述した実施形態においては、車両前照灯10,20,30,40,50における第三の反射面16は、楕円系反射面として形成されているが、これに限らず、第三の反射面16は、放物面系反射面として形成されていてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、光源としてLED光源11が使用されているが、これに限らず、ハロゲン電球,HID等の放電灯が使用されていてもよい。この場合、光源からの出射光の出射範囲に応じて、第一の反射面12は、光軸Oから下方の領域にも設けられることになる。
また、実施例6に示した車両前照灯60の遮光部材には、実施例1から5に示した開口部14bを有する遮光部材14を設けてもよい。即ち、第二の反射面15が反射した光源からの光を、第一の反射面12の第二焦点付近にほぼ垂直に設けられた遮光部材14の開口部14bから透過して、オーバーヘッド配光Bを形成するような構成をとることも可能である。この場合、第一の反射面12と第二の反射面15という二つの反射面によって、メイン配光Aとオーバーヘッド配光Bを形成することができる。
また、実施例1に示した車両前照灯10の遮光部材には、実施例6に示した遮光部材61を光軸に水平に設けた構成をとることも可能である。この場合においても、遮光部材61の透過率を適宜調整することにより、第三の反射面16から照射されるオーバーヘッド配光Bの明るさを適宜に制御することが可能となる。
さらに、上述した実施形態においては、車両前照灯10がヘッドランプである場合について説明したが、これに限らず、他の種類の車両前照灯、例えばフォグランプ等の補助前照灯として構成することも可能である。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、メイン配光の光束を低減することなく、明るいオーバーヘッド配光を与えるようにした、極めて優れた車両前照灯が提供され得ることになる。
本発明による車両前照灯の第一の実施形態の構成を示す概略断面図である。 図1の車両前照灯における遮光部材の開口部の部分拡大断面図である。 図1の車両前照灯による配光パターンを示すグラフである。 本発明による車両前照灯の第二の実施形態の構成を示す概略断面図である。 本発明による車両前照灯の第三の実施形態の構成を示す概略断面図である。 本発明による車両前照灯の第四の実施形態の構成を示す概略断面図である。 本発明による車両前照灯の第五の実施形態の構成を示す概略断面図である。 本発明による車両前照灯の第六の実施形態の構成を示す概略断面図である。 従来の車両前照灯の一例の構成を示す概略断面図である。 図9の車両前照灯による配光パターンを示すグラフである。
符号の説明
10,20,30,40,50,60 車両前照灯
11 LED光源(光源)
12 第一の反射面
13 投影レンズ
14 遮光部材
14a 上縁
14b 開口部
15 第二の反射面
16 第三の反射面
21,31 光拡散部材
51 吸収型減光フィルタ
61 遮光部材(反射型減光フィルタ)
61a 前縁
61b 反射面(第三の反射面)

Claims (11)

  1. 光源と、
    上記光源付近を焦点としてこの光源の光を照射方向前方の第一の照射領域に反射する第一の反射面と、
    上記第一の反射面が反射した上記光源の光の一部を遮光するように配置される遮光部材と、
    上記光源付近を焦点としてこの光源からの光を反射する第二の反射面と、
    上記第二の反射面からの光を上記第一の反射面による第一の照射領域とは異なる第二の照射領域に向けて反射する第三の反射面と、
    上記遮光部材の一部に設けられ、上記第三の反射面が反射した光を上記第二の照射領域に導く導光部分と、
    を含んでいることを特徴とする、車両前照灯。
  2. 光源と、
    上記光源付近を焦点としてこの光源の光を照射方向前方の第一の照射領域に反射する第一の反射面と、
    上記第一の反射面が反射した上記光源の光の一部を遮光するように配置される遮光部材と、
    上記光源からの光を上記第一の反射面によって照射される第一の照射領域とは異なる第二の照射領域に照射する第二の反射面と、
    上記遮光部材の一部に、上記第二の反射面から反射された光を上記第二の照射領域に導く導光部分と、
    を含んでいることを特徴とする、車両前照灯。
  3. 上記遮光部材が、
    光軸の下方にて、ほぼ垂直に配置されており、
    上記導光部分が、
    開口部として形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両前照灯。
  4. 第一の反射面が、
    上記光源付近に第一の焦点位置を光照射方向前方に第二の焦点位置を有する楕円系反射面であり、
    上記第一反射面の第二の焦点位置付近を光源側の焦点位置とするようにされた投影レンズをさらに含んでいることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両前照灯。
  5. 上記遮光部材が、
    その前縁が上記投影レンズの光源側の焦点位置付近に位置するように、ほぼ光軸に沿って水平に配置されている、請求項4に記載の車両前照灯。
  6. 上記開口部が、
    上記投影レンズの光源側の焦点位置より光軸方向前後にずれて配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の車両前照灯。
  7. 上記開口部に、光学部材が設けられていることを特徴とする、請求項1から6に記載の車両前照灯。
  8. 上記光学部材が、光拡散部材であることを特徴とする、請求項7に記載の車両前照灯。
  9. 上記光学部材が、光透過率制御部材であることを特徴とする、請求項7に記載の車両前照灯。
  10. 上記遮光部材が、一部の光を反射させ且つ一部の光を透過させる材料から構成されていることを特徴とする、請求項1から5に記載の車両前照灯。
  11. それぞれ光源を備えた複数個の光学ユニットを含んでいる車両前照灯であって、
    各光学ユニットのうち、少なくとも一つの光学ユニットが、上述した請求項1から10の何れかの車両前照灯と同じ構成であることを特徴とする、車両前照灯。
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