JP2006077843A - 軸部材の支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、軸受けの耐久性を向上させて寿命を長くするとともに、過度の軸方向の力に起因するケーシング内での異音の発生を防止することを課題とする。
【解決手段】第一軸受け4が外嵌されるとともに少なくとも一端部に中空部6を有する第一軸部材3と、一端部に第二軸受け8が外嵌されるとともに他端部が該第一軸部材3の中空部6に相互回転可能かつ相互摺動可能に内挿支持される第二軸部材7と、該第一軸部材3および該第二軸部材7の外周面に担持される歯車部材Gとを備え、該第一軸部材3は該第一軸受け4を介してケーシング2の第一支持部5に回転可能かつ摺動可能に支持し、該第二軸部材7は該第二軸受け8を介してケーシング2の第二支持部9に回転可能かつ摺動可能に支持して、該第二軸受け8と該第二支持部9との間に軸方向クリアランスCSを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は主として自動車の変速機に用いられる軸部材の支持構造に関する。
従来、自動車の副軸式変速装置における伝動軸の軸受装置として、駆動エンジンによって駆動される主駆動軸と、該主駆動軸と同一の回転軸線上に配置される中空の第一入力軸と、該第一入力軸と同一の回転軸線上に配置される出力軸とを備えた伝動軸の軸受装置において、該主駆動軸はラジアル・ニードル軸受を介してハウジングに支持されており、該第一入力軸の一端がラジアル・ニードル軸受を介して該主駆動軸に外嵌支持されるとともに、該第一入力軸の他端は複列ラジアル・アンギュラコンタクト球軸受および円筒ころ軸受を介して該出力軸に内挿支持されており、該出力軸は複列ラジアル・アンギュラコンタクト球軸受を介してハウジングに支持されているものが提供されている。
そして、該第一入力軸および該出力軸には、それぞれはす歯歯車が形成されているが、該はす歯歯車によって発生する軸方向力(スラスト力)を相殺するために、該第一入力軸のはす歯歯車による軸方向力と該出力軸のはす歯歯車による軸方向力とが互いに逆向きになるように該はす歯歯車の歯面が形成されている(特許文献1参照)。
特許第2662920号公報(第2−4頁、第1図)
しかしながら上記従来の構成では、該第一入力軸または該出力軸のはす歯歯車によって発生する軸方向力を相殺することはできるものの、該第一入力軸または該出力軸に形成された歯車が、該第一入力軸または該出力軸と平行な副軸(図示せず)に形成された歯車と噛合した際に発生する径方向力(ラジアル力)によって、該第一入力軸および該出力軸に撓みが生じるという問題があり、該第一入力軸および該出力軸に撓みが生じると、該第一入力軸と該出力軸は互いに離れる向きに軸方向の力を受けて、該第一入力軸および該出力軸がハウジング内で突っ張ることとなるという問題があった。
また、該第一入力軸や該出力軸や該ハウジングが熱変形を起こした場合にも、該第一入力軸と該出力軸は軸方向に力を受けて、該第一入力軸および該出力軸がハウジング内で突っ張ることになるという問題があった。
そして、該第一入力軸および該出力軸がハウジング内で突っ張って、該第一入力軸と該出力軸に過度の軸方向の力が加わると、該第一入力軸および該出力軸の軸受に過度の負荷がかかり、該軸受の耐久性が低下して寿命が短くなるという問題があるとともに、ハウジング内での異音の発生の原因になるという問題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、第一軸受け4が外嵌されるとともに少なくとも一端部に中空部6を有する第一軸部材3と、一端部に第二軸受け8が外嵌されるとともに他端部が該第一軸部材3の中空部6に相互回転可能かつ相互摺動可能に内挿支持される第二軸部材7と、該第一軸部材3および/または該第二軸部材7の外周面に担持される歯車部材Gとを備えた軸部材の支持構造において、該第一軸部材3は該第一軸受け4を介してケーシング2の第一支持部5に回転可能かつ摺動可能に支持されており、該第二軸部材7は該第二軸受け8を介してケーシング2の第二支持部9に回転可能かつ摺動可能に支持されており、該第一軸受け4と該第一支持部5との間,該第二軸受け8と該第二支持部9との間または該第一軸部材3の一端部と該第二軸部材7の他端部との間のうち少なくとも一箇所には、軸方向クリアランスCSが設けられている軸部材の支持構造を提供するものである。
この場合、該軸方向クリアランスCSは、該第一軸部材3および/または該第二軸部材7の撓みを考慮して設定されていることが望ましい。
また、該軸方向クリアランスCSは、該第一軸部材3および/または該第二軸部材7および/または該ケーシング2の熱変形量を考慮して設定されていることが望ましい。
本発明の軸部材の支持構造では、該第一軸部材3および/または該第二軸部材7が軸方向に力を受けた場合、例えば、はす歯歯車の歯車部材Gが噛合うことによって生ずる軸方向力(スラスト力)を受けた場合に、該第一軸部材3および/または該第二軸部材7が軸方向に移動しても、該軸方向クリアランスCSの分だけ該第一軸部材3および/または該第二軸部材7の軸方向の移動を吸収することができるので、該第一軸部材3および該第二軸部材7がケーシング2内で突っ張ることがない。
また、該第一軸部材3および/または該第二軸部材7が径方向に力を受けた場合、例えば、該第一軸部材3または該第二軸部材7に担持された歯車部材Gが、該第一軸部材3または該第二軸部材7と平行な軸部材に担持された歯車部材と噛合する際に生ずる径方向力(ラジアル力)を受けた場合に、該径方向の力によって該第一軸部材3および/または該第二軸部材7が撓み、それに伴って第一軸受け4および/または第二軸受け8が傾いて軸方向に延出しても、該軸方向クリアランスCSの分だけ該第一軸部材3および/または該第二軸部材7の軸方向の延出を吸収することができ、該第一軸部材3および該第二軸部材7がケーシング2内で突っ張ることがない。
従って本発明では、該第一軸部材3および該第二軸部材7がケーシング2内で突っ張って、該第一軸部材3と該第二軸部材7に過度の軸方向の力が加わることがなく、該第一軸受け4および該第二軸受け8に過度の負荷がかかるのを防ぐことができる。
そのため、該第一軸受け4および該第二軸受け8の耐久性を向上させて寿命を長くすることができ、過度の軸方向の力に起因するケーシング2内での異音の発生を防止することが可能となる。
本発明を図1〜図8に示す一実施例によって説明する。本実施例では、本発明の軸部材の支持構造を自動車のツインクラッチ式変速機1に適用する場合を例示する。
図1に示すように、変速機1のケーシング2内において、第一軸部材である第一入力軸3には第一軸受けである第一ボールベアリング4が外嵌されており、該第一入力軸3は該第一ボールベアリング4を介してケーシング2の他端部に設けられた第一支持部である第一支持凹部5に回転可能かつ軸方向摺動可能に支持されている。また、該第一入力軸3の一端部には中空部6が設けられており、該第一入力軸3の他端は図示しないクラッチ等(ダンパーを含む)を介してエンジンによって駆動される駆動軸に連結されている。
一方、第二軸部材である第二入力軸7の一端部には第二軸受けである第二ボールベアリング8が外嵌されており、該第二入力軸7の一端部は該第二ボールベアリング8を介してケーシング2の一端部に設けられた第二支持部である第二支持凹部9に回転可能かつ軸方向摺動可能に支持されている。また、該第二入力軸7の他端部には複列のニードルベアリング10が外嵌されており、該第二入力軸7の他端部は該ニードルベアリング10を介して該第一入力軸3の中空部6に相互回転可能かつ相互軸方向摺動可能に内挿支持されているとともに、該第二入力軸7の他端は図示しないクラッチ等(ダンパーを含む)を介してエンジンによって駆動される駆動軸に連結されている。更に、該第一入力軸3の一端部の先端と該第二入力軸7の他端部との間にはスラストベアリング11が介在されている。
第一入力軸3および第二入力軸7の外周面には、歯車部材である駆動歯車G(図1〜図4において、G1〜G6およびGRをまとめてGとする。)が固定的に担持されている。該第一入力軸3には、第一ボールベアリング4側から順に2速用駆動歯車G2、4速用駆動歯車G4、6速用駆動歯車G6が配置されており、該第二入力軸7には、第二ボールベアリング8側から順に1速用駆動歯車G1、リバース用駆動歯車GR、5速用駆動歯車G5、3速用駆動歯車G3が配置されている。
このように、比較的低回転で大トルクの出力を伝動する2速用駆動歯車G2や1速用駆動歯車G1、リバース用駆動歯車GR等を第一ボールベアリング4や第二ボールベアリング8の近傍に配置することで、第一入力軸3や第二入力軸7への負荷を低減することができ、強度上有利なものとすることができる。
また、駆動歯車Gのうち、1速用駆動歯車G1および2速用駆動歯車G2、3速用駆動歯車G3、4速用駆動歯車G4、5速用駆動歯車G5、6速用駆動歯車G6は、はす歯歯車として構成されており、リバース用駆動歯車GRは、周知の平歯車として構成されている。そして、これら1速用駆動歯車G1および2速用駆動歯車G2、3速用駆動歯車G3、4速用駆動歯車G4、5速用駆動歯車G5、6速用駆動歯車G6と、図示しない1速用被駆動歯車および2速用被駆動歯車、3速用被駆動歯車、4速用被駆動歯車、5速用被駆動歯車、6速用被駆動歯車との噛合いにより、第一入力軸3および第二入力軸7には、径方向力(ラジアル力)と軸方向力(スラスト力)とが同時に作用するものとなっている。
本実施例では、1速用駆動歯車G1および2速用駆動歯車G2、3速用駆動歯車G3、4速用駆動歯車G4、5速用駆動歯車G5、6速用駆動歯車G6のすべての歯すじは、変速機1の後方側、すなわち第二ボールベアリング8側(図1における左方向)への軸方向力(スラスト力)が発生するようなねじれ方向に形成されている。
図1には、第一入力軸3および第二入力軸7をケーシング2内へ組み付けた状態の一例が示される。
第一ボールベアリング4が外嵌された第一入力軸3および第二ボールベアリング8が外嵌された第二入力軸7は、第二ボールベアリング8の一端側の外周面と第二支持凹部9の軸方向の内周面との間に軸方向クリアランスCSが設けられ、また、第一ボールベアリング4の外周面と第一支持凹部5の内周面との間および第二ボールベアリング8の外周面と第二支持凹部9の内周面との間に径方向クリアランスCRが設けられた状態で、ケーシング2に組み付けられている。更に、特に図示はしないが、ニードルベアリング10と第一入力軸3との間およびニードルベアリング10と第二入力軸7との間にも径方向クリアランスが設けられた状態となっている。
軸方向クリアランスCSは、リバース用駆動歯車GRを除く駆動歯車G1〜G6とこれと噛合する被駆動歯車との噛合いにより発生する径方向力(ラジアル力)によって生ずる第一入力軸3および第二入力軸7の撓み、ならびに、第一入力軸3および第二入力軸7およびケーシング2の熱変形量を考慮した値に設定されている。
ここで、第一入力軸3および第二入力軸7の撓みには、図5に示すように、第一入力軸3や第二入力軸7が径方向力(ラジアル力)を受けた際に生じる撓みと、図9に示すように、ニードルベアリング10と第一入力軸3およびニードルベアリング10と第二入力軸7との間の径方向クリアランスの分だけ第一入力軸3や第二入力軸7が傾くことにより生じる変位量とが含まれる。
そして、第一入力軸3および第二入力軸7の撓みを考慮した値とは、第一入力軸3および第二入力軸7の撓みにより第一ボールベアリング4や第二ボールベアリング8、スラストベアリング11が傾くことになるが、この第一ボールベアリング4や第二ボールベアリング8、スラストベアリング11の傾きによって軸方向に延出する量t(図5参照)を考慮した値を意味する。
また、径方向クリアランスCRは、ベアリング(第一ボールベアリング4および第二ボールベアリング8)やベアリングが収容される収容部(第一支持凹部5および第二支持凹部9)の熱変形量等を考慮した機能上適性な値に設定されている。
図1および図6に示した組付け状態の変速機1において1速段または3速段または5速段への変速を行った場合、すなわち1速用駆動歯車G1または3速用駆動歯車G3または5速用駆動歯車G5を使用した場合には、図2において左向き矢印で示すように、はす歯歯車である1速用駆動歯車G1または3速用駆動歯車G3または5速用駆動歯車G5が図示しない1速用被駆動歯車または3速用被駆動歯車または5速用被駆動歯車と噛合することによって軸方向力(スラスト力)が発生し、第二入力軸7は該軸方向力を受けて軸方向(図2における左向き)に移動することとなる。
また、図4において上向き矢印で示すように、1速用駆動歯車G1または3速用駆動歯車G3または5速用駆動歯車G5が図示しない1速用被駆動歯車または3速用被駆動歯車または5速用被駆動歯車と噛合することによって径方向力(ラジアル力)が発生し、図7に示すように、第二入力軸7は該径方向力を受けて撓み、それに伴って第二ボールベアリング8が傾いて軸方向(図7における左向き)に延出することになる。
そして、第二入力軸7が該径方向力を受けて撓むと、図8に示すように、第一入力軸3も撓み、それに伴って第一ボールベアリング4が傾くこととなる。しかし、この場合、第一ボールベアリング4の一端側の外側面と第一支持凹部5の軸方向の内周面との間には軸方向クリアランスCSが設けられていないため、第一入力軸3は軸方向(図8における右向き)に延出することはなく、作用反作用の原理によって、第二入力軸7が押し出され軸方向(図8における左向き)に移動することとなる。
更に、第一入力軸3および第二入力軸7が熱変形を起こした場合には、その熱変形量の分だけ該第一入力軸3および第二入力軸7が軸方向に延出することになる。そして、上述したように、第一ボールベアリング4の一端側の外側面と第一支持凹部5の軸方向の内周面との間には軸方向クリアランスが設けられていないため、第一入力軸3は軸方向(図8における右向き)に延出することがなく、作用反作用の原理によって、第二入力軸7が押し出され軸方向(図8における左向き)に移動することとなる。
本実施例では、該第二ボールベアリング8の一端側の外側面と該第二支持凹部9の軸方向の内側面との間に軸方向クリアランスCSが設けられており、該軸方向クリアランスCSが上記の第二入力軸7の軸方向移動量のうち、第一入力軸3や第二入力軸7の変形に起因する軸方向移動量(撓みおよび熱変形による第二入力軸7の軸方向移動量)の合計以上に設定されているため、該軸方向クリアランスCSの分だけ第一入力軸3や第二入力軸7の変形に起因する第二入力軸7の軸方向移動量を吸収することができる。そのため、第一ボールベアリング4および第二ボールベアリング8、スラストベアリング11には、第一入力軸3や第二入力軸7の変形に起因するスラスト方向の負荷がかかることがない。すなわち、第一ボールベアリング4および第二ボールベアリング8、スラストベアリング11には、はす歯歯車である1速用駆動歯車G1または3速用駆動歯車G3または5速用駆動歯車G5が図示しない1速用被駆動歯車または3速用被駆動歯車または5速用被駆動歯車と噛合することによって発生するラジアル方向の負荷とスラスト方向の負荷しかかからないことになる。
また、該第一ボールベアリング4の外周面と該第一支持凹部5の内周面との間および該第二ボールベアリング8の外周面と該第二支持凹部9の内周面との間に径方向クリアランスCRが設けられているため、該径方向クリアランスCRの分だけ該第一入力軸3および該第二入力軸7が径方向(図4における上方向)に移動して、該第一入力軸3および該第二入力軸7に撓みが生じるのを抑制することができる。
なお、1速段または3速段または5速段への変速が完了すると、該第二入力軸7が軸方向(図2における左方向)に摺動することによって、該第一入力軸3の一端部と該第二入力軸7の他端部との間に、軸方向クリアランスCSが設けられることとなる。
次に、1速段または3速段または5速段へ変速した状態の変速機1において2速段または4速段または6速段への変速を行った場合、すなわち2速用駆動歯車G2または4速用駆動歯車G4または6速用駆動歯車G6を使用した場合には、図3において左向き矢印で示すように、はす歯歯車である2速用駆動歯車G2または4速用駆動歯車G4または6速用駆動歯車G6が図示しない2速用被駆動歯車または4速用被駆動歯車または6速用被駆動歯車と噛合することによって軸方向力(スラスト力)が発生し、第一入力軸3は該軸方向力を受けて軸方向(図3における左向き)に移動することとなる。
また、図4において上向き矢印で示すように、2速用駆動歯車G2または4速用駆動歯車G4または6速用駆動歯車G6が図示しない2速用被駆動歯車または4速用被駆動歯車または6速用被駆動歯車と噛合することによって径方向力(ラジアル力)が発生し、第一入力軸3は該径方向力を受けて撓み、それに伴って第一ボールベアリング4が傾いて軸方向(図4における右向き)に延出することとなる。
そして、第一入力軸3が該径方向力を受けて撓むと、第二入力軸7も撓み、それに伴って第二ボールベアリング8が傾くこととなる。しかし、この場合、先の変速、1速段または3速段または5速段において、第二ボールベアリング8の一端側の外側面と第二支持凹部9の軸方向の内周面との間には軸方向クリアランスCSが既に存在しなくなっているため、第二入力軸7は軸方向に延出することはなく、作用反作用の原理によって、第一入力軸3が押し出され軸方向(図4における右向き)に移動することとなる。
更に、第一入力軸3および第二入力軸7が熱変形を起こした場合には、その熱変形量の分だけ該第一入力軸3および第二入力軸7が軸方向に延出することになる。そして、上述したように、第二ボールベアリング8の一端側の外側面と第二支持凹部9の軸方向の内周面との間には軸方向クリアランスが設けられていないため、第二入力軸7は軸方向(図4における左向き)に延出することはなく、作用反作用の原理によって、第一入力軸3が押し出され軸方向(図4における右向き)に移動することとなる。
本実施例では、該第一入力軸3の一端部と該第二入力軸7の他端部との間に軸方向クリアランスCSが設けられており、該軸方向クリアランスCSが上記の第一入力軸3の軸方向移動量のうち、第一入力軸3や第二入力軸7の変形に起因する軸方向移動量(撓みおよび熱変形による第一入力軸3の軸方向移動量)の合計以上に設定されているため、該軸方向クリアランスCSの分だけ第一入力軸3や第二入力軸7の変形に起因する第一入力軸3の軸方向移動量を吸収することができる。そのため、第一ボールベアリング4および第二ボールベアリング8、スラストベアリング11には、第一入力軸3や第二入力軸7の変形に起因するスラスト方向の負荷がかかることがない。すなわち、第一ボールベアリング4および第二ボールベアリング8、スラストベアリング11には、はす歯歯車である2速用駆動歯車G2または4速用駆動歯車G4または6速用駆動歯車G6が図示しない2速用被駆動歯車または4速用被駆動歯車または6速用被駆動歯車と噛合することによって発生するラジアル方向の負荷とスラスト方向の負荷しかかからないことになる。
また、該第一ボールベアリング4の外周面と該第一支持凹部5の内周面との間および該第二ボールベアリング8の外周面と該第二支持凹部9の内周面との間に径方向クリアランスCRが設けられているため、該径方向クリアランスCRの分だけ該第一入力軸3および該第二入力軸7が径方向(図4における上方向)に移動して、該第一入力軸3および該第二入力軸7に撓みが生じるのを抑制することができる。
なお、2速段または4速段または6速段への変速が完了すると、該第一入力軸3が軸方向(図3における左方向)に摺動することによって、該第一ボールベアリング4の他端側の外側面と該第一支持凹部5の軸方向の内側面との間に、軸方向クリアランスCSが設けられることとなる。
そして、組付け状態の変速機1において2速段または4速段または6速段への変速を行った場合、あるいは、2速段または4速段または6速段へ変速した状態の変速機1において1速段または3速段または5速段への変速を行った場合も、上記の場合と同様、軸方向クリアランスCSの分だけ第一入力軸3や第二入力軸7の変形に起因する軸方向移動量を吸収することができ、第一ボールベアリング4および第二ボールベアリング8、スラストベアリング11には、第一入力軸3や第二入力軸7の変形に起因するスラスト方向の負荷がかかることがない。
更に、上記の変速機1においてリバース段への変速を行った場合、すなわちリバース用駆動歯車GRを使用した場合には、図4において上向き矢印で示すように、平歯車であるリバース用駆動歯車GRが図示しないリバース用アイドラ歯車と噛合することによって径方向力が発生し、第二入力軸7は該径方向力を受けて撓み、それに伴って第二ボールベアリング8が傾いて軸方向(図4における左向き)に延出することになる。
そして、第二入力軸7が該径方向力を受けて撓むと、図8に示すように、第一入力軸3も撓み、それに伴って第一ボールベアリング4が傾くこととなる。しかし、この場合、第一ボールベアリング4の一端側の外側面と第一支持凹部5の軸方向の内周面との間には軸方向クリアランスCSが設けられていないため、第一入力軸3は軸方向(図8における右向き)に延出することはなく、作用反作用の原理によって、第二入力軸7が押し出され軸方向(図8における左向き)に移動することとなる。
更に、第一入力軸3および第二入力軸7が熱変形を起こした場合には、その熱変形量の分だけ該第一入力軸3および第二入力軸7が軸方向に延出することになる。
そして、上述したように、第一ボールベアリング4の一端側の外側面と第一支持凹部5の軸方向の内周面との間には軸方向クリアランスが設けられていないため、第一入力軸3は軸方向(図8における右向き)に延出することはなく、作用反作用の原理によって、第二入力軸7が押し出され軸方向(図4における左向き)に移動することとなる。この場合にも、上記の場合と同様、軸方向クリアランスCSの分だけ第二入力軸7の変形に起因する軸方向移動量(撓みおよび熱変形による第二入力軸7軸方向移動量)を吸収することができる。そのため、第一ボールベアリング4および第二ボールベアリング8、スラストベアリング11には、第一入力軸3や第二入力軸7の変形に起因するスラスト方向の負荷がかかることがない。すなわち、第一ボールベアリング4および第二ボールベアリング8、スラストベアリング11には、平歯車であるリバース用駆動歯車GRが図示しないリバース用アイドラ歯車と噛合することによって発生するラジアル方向の負荷と常時噛合するはす歯歯車である駆動歯車Gとその被駆動歯車との噛合により発生するスラスト方向の負荷しかかからないことになる。
なお、本実施例では、リバース用駆動歯車GRおよびリバース用アイドラ歯車との噛合によるスラスト方向の力は発生しない。
上記のように、本実施例では、該軸方向クリアランスCSが、該第一入力軸3および該第二入力軸7の撓みを考慮して設定されているので、該第一入力軸3や該第二入力軸7が径方向に力を受けた場合、例えば、該第一入力軸3または該第二入力軸7に担持された歯車部材である駆動歯車Gが、該第一入力軸3または該第二入力軸7と平行な軸部材に担持された歯車部材である被駆動歯車と噛合する際に生じる径方向力(ラジアル力)を受けた場合に、該系方向の力によって該第一入力軸3や該第二入力軸7が撓み、それに伴って第一ボールベアリング4や第二ボールベアリング8、スラストベアリング11が傾いて軸方向に延出しても、該軸方向クリアランスCSによって該第一入力軸3や該第二入力軸7の軸方向の延出を確実に吸収することができる。
その上、該軸方向クリアランスCSが、該第一入力軸3および該第二入力軸7および該ケーシング2の熱変形量を考慮して設定されているので、第一入力軸3および第二入力軸7およびケーシング2が熱変形を起こした場合に、その熱変形量の分だけ該第一入力軸3および該第二入力軸7が軸方向に延出しても、該軸方向クリアランスCSによって該第一入力軸3や該第二入力軸7の軸方向の延出を確実に吸収することができる。
そして、このように軸方向クリアランスCSの分だけ第一入力軸3および第二入力軸7の変形による軸方向移動量を吸収することができるので、該第一入力軸3と該第二入力軸7に過度の軸方向の力が加わることがなく、そのため、該第一ボールベアリング4や該第二ボールベアリング8、スラストベアリング11に過度の負荷がかかるのを防ぐことができる。
従って、該第一ボールベアリング4や該第二ボールベアリング8、スラストベアリング11の耐久性を向上させて寿命を長くすることができ、過度の軸方向の力に起因するケーシング2内での異音の発生を防止することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を実施例により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
例えば、上記実施例では、リバースの変速機構を選択摺動式としたため、リバース用駆動歯車GRは、周知の平歯車として構成されているが、上記実施例以外、リバースの変速機構として同期噛合式を採用すれば、1速用駆動歯車G1および2速用駆動歯車G2、3速用駆動歯車G3、4速用駆動歯車G4、5速用駆動歯車G5、6速用駆動歯車G6と同様に、リバース用駆動歯車GRをはす歯歯車として構成してもよい。
また、上記実施例では、軸方向クリアランスCSは、組付け状態において第二ボールベアリング8の一端側の外側面と第二支持凹部9の軸方向の内周面との間に設けるものとして記載したが、上記実施例以外、第一ボールベアリング4の一端側の外側面と第一支持凹部5の軸方向の内周面との間や、第一入力軸3の一端部と第二入力軸7の他端部との間に、軸方向クリアランスCSを設けるものとしたり、あるいは、これら二つ以上の組合せで軸方向クリアランスCSを設けるものとしても構わない。
本発明は、軸受けの耐久性を向上させて寿命を長くすることができ、過度の軸方向の力に起因するケーシング内での異音の発生を防止することが可能な軸部材の支持構造として、産業上利用することが出来る。
軸部材の支持構造(組付け時)の説明側断面図である。 第二入力軸が軸方向力のみを受けた状態を示す説明側断面図である。 第一入力軸が軸方向力のみを受けた状態を示す説明側断面図である。 第一入力軸および第二入力軸が径方向力のみを受けた状態を示す説明側断面 軸部材の撓みによる延出量の説明図である。 軸部材の支持構造(組付け時)の概略説明図である。 第二入力軸が撓んだ状態を示す概略説明図である。 第一入力軸および第二入力軸が撓んだ状態を示す概略説明図である。 ニードルベアリングと第一入力軸および第二入力軸との間の径方向クリアランスの分だけ第一入力軸や第二入力軸が傾いた状態を示す説明側断面図である。
符号の説明
2 ケーシング
3 第一軸部材(第一入力軸)
4 第一軸受け(第一ボールベアリング)
5 第一支持部(第一支持凹部)
6 中空部
7 第二軸部材(第二入力軸)
8 第二軸受け(第二ボールベアリング)
9 第二支持部(第二支持凹部)
G 歯車部材
CS 軸方向クリアランス

Claims (3)

  1. 第一軸受けが外嵌されるとともに少なくとも一端部に中空部を有する第一軸部材と、一端部に第二軸受けが外嵌されるとともに他端部が該第一軸部材の中空部に相互回転可能かつ相互摺動可能に内挿支持される第二軸部材と、該第一軸部材および/または該第二軸部材の外周面に担持される歯車部材とを備えた軸部材の支持構造において、
    該第一軸部材は該第一軸受けを介してケーシングの第一支持部に回転可能かつ摺動可能に支持されており、該第二軸部材は該第二軸受けを介してケーシングの第二支持部に回転可能かつ摺動可能に支持されており、
    該第一軸受けと該第一支持部との間,該第二軸受けと該第二支持部との間または該第一軸部材の一端部と該第二軸部材の他端部との間のうち少なくとも一箇所には、軸方向クリアランスが設けられていることを特徴とする軸部材の支持構造。
  2. 該軸方向クリアランスは、該第一軸部材および/または該第二軸部材の撓みを考慮して設定されている請求項1に記載の軸部材の支持構造。
  3. 該軸方向クリアランスは、該第一軸部材および/または該第二軸部材および/または該ケーシングの熱変形量を考慮して設定されている請求項1または請求項2に記載の軸部材の支持構造。
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