JPH0552354U - 転がり軸受装置 - Google Patents

転がり軸受装置

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JPH0552354U
JPH0552354U JP10391091U JP10391091U JPH0552354U JP H0552354 U JPH0552354 U JP H0552354U JP 10391091 U JP10391091 U JP 10391091U JP 10391091 U JP10391091 U JP 10391091U JP H0552354 U JPH0552354 U JP H0552354U
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JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
rolling bearing
diameter
hollow portion
diameter portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP10391091U
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English (en)
Inventor
直樹 大西
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雰囲気汚染が生じない上に、転がり軸受を圧
迫して軸受性能を損なうことがなく、しかも組立工数を
増大させることなく、高精度に軸中心を設定できる軸受
装置を提供する。 【構成】 軸方向寸法が内側の転がり軸受5の軸方向寸
法よりも小さく、かつ無負荷時外径が回転アーム1の空
洞部1aの直径よりも大きく、空洞部1aに圧入したとき
の内径が転がり軸受5の外径よりも大きな軸方向一端側
の大径部7を有したスリーブ2を備えた。大径部7が空
洞部1aに圧入され、スリーブ2を回転アーム1に接着
する必要がない。空洞部1aに圧入した大径部7の内側
の転がり軸受5を、大径部7が押圧しない。また、小径
部13の外径が空洞部1aの直径よりも小さいので、小
径部13は転がり軸受6を押圧しない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばHDD(ハードディスクドライブ)のアクチュエータ部の回転 アームに組み込まれる転がり軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の転がり軸受装置としては、図3に示すものがある。この転がり 軸受装置は、回転アーム31の円筒状の空洞部31aに内嵌されるスリーブ32 と、上記スリーブ32に挿入された支軸33と、上記スリーブ32と支軸33と の間に装着され、上記スリーブ32を上記支軸33に対して回転自在に支持する 2個の転がり軸受35,36を備えている。
【0003】 上記スリーブ32は、上記転がり軸受35,36を圧迫して軸受性能を損なう ことがないように、上記回転アーム31の空洞部31aに緩く嵌合され、上記空 洞部31aの周囲の回転アーム31の内壁31bに接着剤で接着されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の転がり軸受装置は、スリーブ32を回転アーム31の空 洞部31aに緩く嵌合させるので、スリーブ32を回転アーム31に接着する際 に、回転アーム31に対するスリーブ32の軸中心位置が変動し易く、上記軸中 心を高精度に設定することが困難である上に、スリーブ32を回転アーム31の 内壁31bに接着する工程が軸受装置の組立工数を増大させるという問題がある 。
【0005】 また、上記スリーブ32を回転アーム31の内壁31bに接着剤で接着する際 に、上記内壁31b外に接着剤がはみ出すと、このはみ出した接着剤が軸受装置 の使用中に飛散,蒸発し、雰囲気を汚染する。そして、この雰囲気汚染によって HDDの読み出しヘッド等の周辺の精密部品の機能を損なうことがあるという問 題がある。
【0006】 そこで、本考案の目的は、雰囲気汚染が生じない上に、転がり軸受を圧迫して 軸受性能を損なうことがなく、しかも、組立工数を増大させることなく、高精度 に軸中心を設定できる転がり軸受装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の転がり軸受装置は、回転部材の円筒状の空 洞部に内嵌されるスリーブと、上記スリーブに挿入した支軸と、上記スリーブと 支軸との間に装着され、上記支軸を上記スリーブに対して回転自在に支持する複 数の転がり軸受を有する軸受装置において、上記スリーブは、軸方向寸法が内側 に装着された上記転がり軸受の軸方向寸法よりも小さく、かつ、無負荷時外径が 上記回転部材の空洞部の直径よりも大きく、上記回転部材の空洞部に内嵌したと きの内径が上記転がり軸受の外径よりも大きくて、上記転がり軸受の外周との間 に隙間を形成する軸方向一端側の大径部と、上記大径部から軸方向の他端へ連な り、外径が上記回転部材の円筒状の空洞部の直径よりも小さくて、上記空洞部内 壁との間に隙間を形成する一方、内側に上記転がり軸受が嵌合される小径部とを 備えたことを特徴としている。
【0008】
【作用】
上記スリーブの軸方向の一端側の大径部の外径は、上記回転部材の空洞部の内 径よりも大きいので、上記大径部は上記回転部材の空洞部に圧入される。したが って、上記圧入によって、上記回転部材に対するスリーブの軸中心位置が強制的 に決定され、上記軸中心位置がブレないので、上記軸方向位置が容易に高精度に 設定される。また、上記回転部材の空洞部に内嵌したときの大径部の内径は、上 記転がり軸受の外径よりも大きいので、上記大径部を上記空洞部に圧入しても、 上記大径部が、その内側に配置された上記転がり軸受を押圧することがなく、上 記転がり軸受の軸受性能が損なわれることがない。
【0009】 また、上記スリーブが上記回転部材の空洞部に圧入されるので、上記スリーブ を上記回転部材に接着する必要がない。したがって、スリーブを回転部材に接着 する必要がある従来例に比べて、軸受装置の組立工数が削減される。また、上記 接着が不必要なので、上記接着時の接着剤に起因する雰囲気汚染が発生しない。
【0010】 また、上記スリーブの小径部の外径は、上記回転部材の空洞部の直径よりも小 さいので、上記小径部は上記回転部材の空洞部に隙間嵌合し、上記小径部は上記 空洞部内壁によって押圧されないので、上記小径部は変形せず、上記小径部の内 側に嵌合した転がり軸受の変形が抑えられる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。
【0012】 図1に示すように、本考案の実施例の転がり軸受装置は、HDD(ハードディ スクドライブ)のアクチュエータ部の一部である回転アーム1の円筒状の空洞部 1aに内嵌されるスリーブ2と、上記スリーブ2に挿入したシャフト3と、上記 スリーブ2とシャフト3との間に装着され、上記シャフト3をスリーブ2に対し て回転自在に支持する2個の転がり軸受5,6を備えている。
【0013】 上記スリーブ2の軸方向一端側の大径部7は、無負荷時外径が上記回転アーム 1の円筒状の空洞部1aの直径よりも大きい。したがって、大径部7は回転アー ム1の空洞部1aに圧入される。また、空洞部1aに圧入したときの大径部7の内 径を、上記転がり軸受5の外径よりも大きくしたので、大径部7と転がり軸受5 の間には隙間12が形成される。つまり、上記大径部7と上記転がり軸受5とは 隙間嵌合している。
【0014】 また、上記大径部7の軸方向寸法を、上記転がり軸受5の軸方向寸法よりも小 さくしたので、転がり軸受5の軸方向の一部のみが大径部7と隙間嵌合する。
【0015】 また、上記スリーブ2の大径部7から軸方向の他端へ連なる小径部13は、外 径が上記回転アーム1の円筒状の空洞部1aの直径よりも小さい。したがって、 上記小径部13と上記回転アーム1の円筒状の内壁15との間に隙間16が形成 されている。つまり、小径部13は回転アーム1と隙間嵌合している。
【0016】 図2および図1に示すように、上記転がり軸受5の外輪5aは、スリーブ2の 小径部13の薄肉部13aの内周面に接着されている。また、転がり軸受6の外 輪6aは、小径部13の薄肉部13bの内周面に接着されている。また、転がり軸 受5および6の内輪5bおよび6bは、それぞれ、シャフト3の外周面に接着され ている。
【0017】 上記構成によれば、上記スリーブ2の大径部7を回転アーム1の空洞部1aに 圧入することで、上記回転アーム1に対するスリーブ2の軸中心位置が固定され 、上記軸中心位置がブレない。したがって、上記軸受装置の軸中心位置を高精度 に設定できる。
【0018】 また、上記大径部7と上記転がり軸受5とは隙間嵌合しているので、大径部7 を空洞部1aに圧入しても、大径部7が転がり軸受5を押圧することがなく、転 がり軸受5の軸受性能を損なうことがない。
【0019】 また、スリーブ2の大径部7が回転アーム1の空洞部1aに圧入されるので、 スリーブ2を回転アーム1に接着する必要がない。したがって、スリーブを回転 部材に接着する必要がある従来例に比べて、軸受装置の組立工数を削減できる。
【0020】 また、上記スリーブ2と回転アーム1との接着が不必要であるので、接着剤に 起因する雰囲気汚染が発生しない。
【0021】 また、上記スリーブ2の小径部13が回転アーム1と隙間嵌合するので、小径 部13は空洞部1aの周囲の円筒状の内壁15によって押圧されない。したがっ て、上記小径部13は変形せず、小径部13の内側の転がり軸受6の変形を抑え ることができる。
【0022】 また、スリーブ2の小径部13の外径が回転アーム1の円筒状の空洞部1aの 直径よりも小さいので、スリーブ2を空洞部1aに圧入する際に、スリーブ2の 小径部13がスリーブ2を空洞部1a内に案内する役目をする。したがって、ス リーブ2を空洞部1aに圧入し易くなり、上記軸受装置を回転アーム1に装着し 易くなる。
【0023】 尚、上記実施例では、転がり軸受5および6をシャフト3とスリーブ2に接着 したが、転がり軸受5および6をシャフト3とスリーブ2の間に圧入してもよい 。
【0024】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案の転がり軸受装置は、スリーブの軸方 向の一端側の大径部は、外径が回転部材の空洞部の内径よりも大きいので、上記 回転部材の空洞部に圧入される。したがって、上記圧入によって、上記回転部材 に対するスリーブの軸中心位置が強制的に決定され、上記軸中心位置がブレず、 上記軸中心位置を容易に高精度に設定できる。また、上記大径部は、上記回転部 材の空洞部に内嵌したときの内径が上記転がり軸受の外径よりも大きいので、上 記大径部を上記空洞部に圧入しても、上記大径部が内側に配置された上記転がり 軸受を押圧することがなく、上記転がり軸受の軸受性能を損なうことがない。
【0025】 また、上記スリーブの大径部が回転部材の空洞部に圧入されるので、上記スリ ーブを回転部材に接着する必要がない。したがって、スリーブを回転部材に接着 する必要がある従来例に比べて、軸受装置の組立工数を削減できる。また、上記 接着が不必要なので、接着剤に起因する雰囲気汚染をなくすることができる。
【0026】 また、上記スリーブの小径部の外径は、上記回転部材の空洞部の直径よりも小 さくて、上記小径部は上記回転部材の空洞部に隙間嵌合し、上記小径部は上記空 洞部に面する回転部材の内壁によって押圧されないので、上記小径部は変形せず 、上記小径部の内側に嵌合した転がり軸受の変形を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の転がり軸受装置の実施例の断面図で
ある。
【図2】 上記実施例の要部拡大断面図である。
【図3】 従来の転がり軸受装置の断面図である。
【符号の説明】
1 回転アーム 1a 空洞部 2 スリーブ 3 シャフト 5,6 転がり軸受 5b,6b 内輪 5a,6a 外輪 7 大径部 12,16 隙間 13 小径部 15 内壁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転部材の円筒状の空洞部に内嵌される
    スリーブと、上記スリーブに挿入した支軸と、上記スリ
    ーブと支軸との間に装着され、上記支軸を上記スリーブ
    に対して回転自在に支持する複数の転がり軸受を有する
    軸受装置において、 上記スリーブは、 軸方向寸法が内側に装着された上記転がり軸受の軸方向
    寸法よりも小さく、かつ、無負荷時外径が上記回転部材
    の空洞部の直径よりも大きく、上記回転部材の空洞部に
    内嵌したときの内径が上記転がり軸受の外径よりも大き
    くて、上記転がり軸受の外周との間に隙間を形成する軸
    方向一端側の大径部と、 上記大径部から軸方向の他端へ連なり、外径が上記回転
    部材の円筒状の空洞部の直径よりも小さくて、上記空洞
    部内壁との間に隙間を形成する一方、内側に上記転がり
    軸受が嵌合される小径部とを備えたことを特徴とする転
    がり軸受装置。
JP10391091U 1991-12-17 1991-12-17 転がり軸受装置 Pending JPH0552354U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003027523A1 (en) * 2001-09-21 2003-04-03 Nsk Ltd. Bearing device
WO2006028069A1 (ja) * 2004-09-08 2006-03-16 Aichi Machine Industry Co., Ltd. 軸部材の支持構造

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