JP5648701B2 - 手動変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される手動変速機に関するものである。
従来から、車両に搭載される手動変速機として様々な形態のものが知られている。例えば、エンジンルーム内に車両前後方向に延びるように手動変速機が配置された縦置搭載のものや、手動変速機をエンジンルーム内に車幅方向に延びるように配置された横置搭載のものがあり、例えば特許文献1には縦置搭載の事例が示されている。
この種の手動変速機は、駆動源にクラッチを介して連絡された入力側動力伝達軸、車輪側に連絡された出力側動力伝達軸、リバース軸、を備えており、それぞれの軸が変速機ケースに支持された状態で収容されている。
そして、前進段を実現する各前進段ギヤ列は、入力側動力伝達軸と出力側動力伝達軸に亘って配設された各変速段のドライブギヤとドリブンギヤとで構成されており、後進段を実現する後進段ギヤ列は、入力側動力伝達軸に配設されるリバースドライブギヤ、リバース軸に配設されるリバースアイドルギヤ及び出力側動力伝達軸に配設されるリバースドリブンギヤで構成されている。
米国特許5507195号公報
ところで、例えば、車格に対して小排気量のエンジンを搭載したときに、エンジンが生成するトルクの不足分を手動変速機のギヤ比を大きくすることで、要求される駆動力を実現する場合がある。
しかし、前進ギヤ列のギヤ比を従来よりも大きくし低速化した場合には、入力側動力伝達軸と出力側動力伝達軸の双方のギヤの噛合いによって、双方の軸の軸間距離を離間する方向に軸を撓ませる力が大きくなる。
ここで軸が撓むと軸上に支持されている各ギヤの噛合いが悪化する為、この軸の撓みをおさえる必要がある。この方法として、軸受の支持スパンを短くすることが考えられるが、軸受の支持スパンを短くすると、新たに軸受を追加する必要があり、コスト・組立性が悪化する問題がある。
そこで、前進ギヤ列を軸受において両端支持された軸上に配置すると共に、後進ギヤ列を構成するリバースギヤを軸の両端部を支持する軸受の外側に配置することで、軸受を追加せずに低速化した前進ギヤ列を支持する部位の軸の撓みを防止することが考えられる。
しかし、前進ギヤ列の端部を支持する軸受の外側に後進ギヤ列を配置してしまうと、入力側動力伝達軸におけるリバースドライブギヤを支持する部位が軸方向一方側軸受から片持ち支持となる。その結果、後進段の際に、入力側伝達軸における片持ちされた部位が撓んで、この部位上に支持されるリバースドライブギヤの位置が噛合いに適した位置から変位し、リバースドライブギヤと噛合うリバースアイドルギヤ(リバース軸上に配設)と偏当たりし、その結果、リバースアイドルギヤの倒れが発生し、リバースアイドルギヤと噛合うリバースドリブンギヤとリバースアイドルギヤとの噛合いも偏当たりしてしまい後進ギヤ列全体の噛合いが悪化するおそれがある。
本件は、上述の課題に対してなされたものであって、その目的は、軸受を追加せずに前進ギヤ列の支持スパンを短くすることで前進段ギヤ列の低速化に伴う軸の撓みを防止しつつ、軸受の外側に配置された後進ギヤ列の噛合いの悪化を防止することにある。
上述の課題に対して、本発明は、両端支持されているリバース軸に支承されるリバースアイドルギヤのボス部の軸方向寸法を従来よりも長くすることで、リバースアイドルギヤの支承面長さを長くし、リバースアイドルギヤのリバース軸に対する倒れこみを抑制することを特徴とするものである。
これにより、片持ち支持されるリバースドライブギヤの位置が軸の撓みにより変位してもリバースアイドルギヤの倒れが抑制できるためリバースドライブギヤとリバースアイドルギヤの歯当たりの偏当たりを是正でき、かつリバースアイドルギヤとリバースドリブンギヤとの歯当たりの偏当たりをも同時に是正できるため、後進ギヤ列全体の噛合いを是正できる。
しかも本発明ではリバースドライブギヤとリバースドリブンギヤの双方に噛み合うリバースアイドルギヤの倒れこみを抑制することでリバースドライブギヤとリバースドリブンギヤの双方の噛み合い不良を対策できるため、簡単な構造変更により課題を対策することができる。
本願に関る第一の発明は、駆動源に連絡された入力側動力伝達軸と、車輪側に連絡された出力側動力伝達軸と、リバース軸と、を備えた手動変速機が、前記入力側動力伝達軸及び前記出力側動力伝達軸上に配置された前進ギヤ列と、前進ギヤ列の両端部を支持する軸受と、前記入力側動力伝達軸及び前記出力側動力伝達軸のおのおのに、前記両端部を支持する受のうち一方端部の軸受部位から他方端部の軸受軸受側に向かって形成された入力軸延設部及び出力軸延設部と、前記入力軸延設部上に設けられたリバースドライブギヤと、前記出力軸延設部上に設けられたリバースドリブンギヤと、該リバースドライブギヤ及びリバースドリブンギヤと常時噛合うと共に、前記リバース軸に回転自在に支持されたリバースアイドルギヤと、前記リバース軸における前記リバースアイドルギヤの軸方向両側の位置においてミッションケースに支持された軸支持部と、を備え、前記入力軸延設部は前記一方端部の受に片持ち支持される構成で、該入力軸延設部に配置されるリバースドライブギヤが前記一方端部の軸受と反対側に設けられた固定部材で固定される構成とされている。
そして、前記リバースアイドルギヤがギヤ部の内周側に形成されリバース軸に支承されるボス部を備え、該ボス部の前記一方端部の軸受の反軸受側の支承面端部が、前記リバースアイドルギヤの前記リバース軸に対する倒れこみが抑制されるように前記固定部材のリバースドライブギヤ当接面よりも反軸受側に延設配置されていることを特徴とするものである。
第一の発明によれば、入力側動力伝達軸上に配設されたリバースドライブギヤと出力側動力伝達軸上に配設されたリバースドリブンギヤとを、両端部を支持する軸受の外側に形成された延設部上に配置することで、前進ギヤ列が配置されている両伝達軸の支持スパンを短くすることができる。これにより、前進ギヤ列を低速化した場合であっても、入力側動力伝達軸上及び出力側動力伝達軸の撓みを抑制することができる。
更に、入力側伝達軸のリバースドライブギヤを支持する延設部を片持ち支持構造としつつリバースアイドルギヤの内周側に形成されたボス部支承面の寸法を、通常であればリバースアイドルギヤの歯幅と略等しく設定するところ、反軸受け側の部位が、固定部材のリバースドライブギヤとの当接面よりも反軸受け側に配置されるほど軸方向に長い寸法に設定したことで、リバースアイドルギヤのリバース軸に対する倒れこみを防止することができる。
これにより、リバースドライブギヤが一方の軸受けに片持ち支持とされて、このリバースドライブギヤ位置が変位する場合であっても、リバースアイドルギヤのリバース軸に対する倒れこみを防止することで、後進ギヤ列全体としての噛合い不良を抑制することができ、リバースドライブギヤとリバースアイドルギヤの更なる噛み合い不良を是正でき、かつリバースアイドルギヤとリバースドリブンギヤの噛み合い不良の発生も抑制できるため、後進ギヤ列全体としての噛み合い不良を抑制することができる。
本願に関る第二の発明は、第1の発明に記載手動変速機において、前記ボス部における前記一方端部の軸受の反軸受側の部位が、前記固定部材における前記一方端部の軸受の反軸受側の端面よりも反軸受側の軸方向位置まで延設されるように前記一方端部の軸受側の部位に比べて軸方向に長くなるよう形成されたことを特徴とするものである。
第二の発明によれば、
前記ボス部における前記一方端部の軸受側の部位を軸方向に短くできる為、入力側動力伝達軸及び出力側動力伝達軸に配設されている固定部材が、一方端部の軸受から離間するのを抑えることができる為、固定部材周辺の軸方向のコンパクト化を図ることができる。
本発明に関わる第三の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の手動変速機において、前記入力側動力伝達軸はカウンタ軸であり、更に、前記駆動源に断接装置を介して連絡された入力軸と、該入力軸上に設けられたカウンタドライブギヤと、該カウンタドライブギヤと噛合うと共に、前記カウンタ軸上に設けられたカウンタドリブンギヤと、を更に有し、前記複数の前進ギヤ列のうち最高変速段が、前記入力軸と前記出力側動力伝達軸とが同回転となるように連結されることを特徴とするものである。
第三の発明によれば、前進ギヤ列における最高変速段が、入力軸と出力側動力伝達軸とが同一回転の為、エンジンが生成するトルクの不足分を手動変速機の低速化により補うことが可能となる。その結果、悪化する軸の撓みの問題を、軸受の追加をせず、後進ギヤ列の噛合い不良を抑制できる。上記の効果を一層促進することが可能となる。
本件発明に寄れば、追加の軸受を追加せずに前進ギヤ列の支持スパンを短くすることで前進段ギヤ列の低速化に伴う軸の撓みを防止しつつ、入力側動力伝達軸上に配設されたリバースドライブギヤと出力側動力伝達軸上に配設されたリバースドリブンギヤとに噛み合うリバースアイドルギヤのボス部支承面の長さを変更するという簡易な構造変更のみで軸受の外側に配置された後進ギヤ列の噛合いの悪化を防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明の実施例を、図1及び図2に基づいて説明する。
図1に示す本実施形態に係る手動変速機100は、前進5速、後進1速の有段変速機であり、例えばFR(フロントエンジン・リヤドライブ)型の車両に搭載されている。この手動変速機は、走行用駆動源としてのエンジン1の出力軸1aに、断接装置3(例えば乾式の単板クラッチ)を介して連絡された入力軸4と、この入力軸4と同軸で図示しない駆動輪に連絡された出力軸5と、この出力軸5に平行に配置されたカウンタ軸6、リバース軸7とを有している。
特許請求の範囲に記載の入力側動力伝達軸は、本実施形態におけるカウンタ軸6に相当する。また、出力側動力伝達軸は、本実施形態における出力軸5に相当する。
入力軸4には、エンジン側から順に、カウンタドライブギヤ10、連結ギヤ10aが一体成形や圧入あるいはスプライン嵌合等によって相対回転不能に固定されている。
また、カウンタ軸6には、エンジン側から順に、カウンタドリブンギヤ20、5速ドリブンギヤ25、2速ドリブンギヤ12、1速ドリブンギヤ21、4速ドリブンギヤ24、3速ドリブンギヤ13、リバースドライブギヤ26が、一体成形や圧入あるいはスプライン嵌合等によって相対回転不能に固定されている。
出力軸5には、エンジン側から順に、第3同期装置43、5速ドリブンギヤ15、2速ドリブンギヤ12、第1同期装置41、1速ドリブンギヤ11、4速ドリブンギヤ14、第2同期装置42、3速ドリブンギヤ13、リバースドリブンギヤ16、第4同期装置44が配設されている。ここで、5速ドリブンギヤ15、1速ドリブンギヤ11、4速ドリブンギヤ14、3速ドリブンギヤ、3速ドリブンギヤ、リバースドリブンギヤは、出力軸5上において相対回転可能に支持されている。また、リバース軸7には、リバースアイドルギヤ36が相対回転可能に支持されている。
入力軸4は、第1軸受51によりミッションケースCAに軸支されている。また、出力軸5は第2軸受52及び第3軸受53に、カウンタ軸6は第4軸受61、第5軸受62、第6軸受63によりミッションケースCAに軸支されている。また、リバース軸は軸受を介さずにミッションケースに直接支持されている。
ここで、1速ドライブギヤ21と1速ドリブンギヤ11、2速ドライブギヤ22と2速ドリブンギヤ12、3速ドライブギヤ23と3速ドリブンギヤ13、4速ドライブギヤ24と4速ドリブンギヤ14、5速ドライブギヤ25と5速ドリブンギヤ15、リバースドライブギヤ26,リバースアイドルギヤ36とリバースドリブンギヤ16、カウンタドライブギヤ10とカウンタドリブンギヤ20、とはそれぞれ常時噛合っている(常時噛合い式)。
エンジン1において生成されたトルクは、断接装置3を介して入力軸4に入力される。入力軸4に設けられたカウンタドリブンギヤ10が、カウンタドリブンギヤ20に噛合っているので、入力軸4が回転しているときには常時、カウンタ軸6も回転している。
そして、カウンタ軸6が回転しているときには、カウンタ軸6に相対回転不能に固定されている前進各ドライブギヤ(1速ドライブギヤ21、2速ドライブギヤ22、3速ドライブギヤ23、4速ドライブギヤ24、5速ドライブギヤ25)も回転しているが、前進各ドライブギヤと噛合う各ドリブンギヤ(1速ドリブンギヤ11、2速ドリブンギヤ12、3速ドリブンギヤ13、4速ドリブンギヤ14、5速ドリブンギヤ15)が、出力軸5上に相対回転可能に支持されている為、各同期装置が作動しない限り(出力軸5と各ドリブンギヤとが連絡状態とされない限り)カウンタ軸6の回転は出力軸5に伝達されないようになっている。
また、カウンタ軸6が回転しているときには、カウンタ軸6に相対回転不能に固定されているリバースドライブギヤ26も前進段のドライブギヤと同様に一体回転している。リバースドライブギヤ26の回転は、リバース軸7に相対回転可能に支持されているリバースアイドルギヤ36を介して出力軸上に設けられたリバースドリブンギヤ16に伝達される。後退速段の場合であっても、前進段と同様で各同期装置が作動しない限り(出力軸5とリバースドリブンギヤ16とが連絡状態とされない限り)カウンタ軸6の回転が出力軸5に伝達されないようになっている。
ここで、図示しないチェンジレバーによりシフト操作された場合の各同期装置の作動について説明する。
前進1速段では、出力軸5上に設けられた第1同期装置41におけるシンクロスリーブ41aが反エンジン側にスライドする。これにより、出力軸5と1速ドリブンギヤ11が連絡されて前進1速段が実現される。
前進2速段では、出力軸5上に設けられた第1同期装置41におけるシンクロスリーブ41aがエンジン側にスライドする。これにより、出力軸5と2速ドリブンギヤ12が連絡されて前進2速段が実現される。
前進3速段では、出力軸5上に設けられた第2同期装置42におけるシンクロスリーブ42aが反エンジン側にスライドする。これにより、出力軸5と3速ドリブンギヤ13が連絡されて前進3速段が実現される。
前進4速段では、出力軸5上に設けられた第2同期装置42におけるシンクロスリーブ42aがエンジン側にスライドする。これにより、出力軸5と4速ドリブンギヤが連絡されて前進4速段が実現される。
前進5速段では、出力軸5上に設けられた第3同期装置43におけるシンクロスリーブ43aがエンジン側にスライドする。これにより、出力軸5と5速ドリブンギヤ15が連絡されて前進5速段が実現される。
前進6速段では、出力軸5上に設けられた第3同期装置43におけるシンクロスリーブ43aがエンジン側にスライドする。これにより、入力軸4と出力軸5とが連絡されて前進6速段が実現される。
ここで、一般的な手動変速機では、最高前進変速段よりも1段低速の前進ギヤ(最高前進変速段が前進6速段の手動変速機であれば、前進5速段)が入力軸と出力軸が同回転となるように構成される。しかし、本実施形態の手動変速機は、例えばエンジンが生成するトルクの不足分を補うために、前進段をより低速化する必要がある。そのため、本実施形態では、前進最高変速段である前進6速段が、入力軸4と出力軸5とが同回転となるように構成されている。
後退速段では、出力軸5上に設けられた第4同期装置44におけるシンクロスリーブ44aが反エンジン側にスライドする。これにより、出力軸5とリバースドリブンギヤ16とが連絡された後退速段が実現される。
次に、図2に基づいて、リバースギヤ周辺の構造について詳細に説明する。カウンタ軸6上には、エンジン側から順に、3速ドライブギヤ23、第軸受63、リバースドライブギヤ26、固定部材90、に配設されている。
本実施形態における固定部材90はボルトナットであって、カウンタ軸6の反エンジン側端に螺合されている。これによりリバースアイドルギヤ26や第軸受63などが軸方向に移動するのを規制している。
次にリバース軸7について説明する。リバース軸7の両端部に第1支持部7a、第2支持部7bが設けられている。また。第1支持部の軸方向の略中央部に、その軸方向に直交する方向に向けて第1ボルト穴7Cが形成されており、後述するリバース軸の回動規制用ボルト91が挿入されるようになっている。
ミッションケースCAには、エンジン側から順に、リバース軸7の軸方向に延びる第1支持穴CA1と第2支持穴CA2が形成されている。第1支持穴CA1と第2支持穴CA2とは、リバース軸7の軸方向に離間しており、この離間した両支持穴の間に形成されたスペースにリバースアイドルギヤ36を収容されている。
第1支持穴CA1はリバース軸7の軸方向両端が開口している一方、第2支持穴CA2は、リバース軸7の軸方向のうちエンジン側のみ開口し、反エンジン側はミッションケースにより閉塞されている。
更に、ミッションケースCAには、第1支持穴CA1の軸方向の略中央部とミッションケースCA外部を連通するようにリバース軸7の軸方向とは直行する方向に延びる第2ボルト穴が形成されている。
リバース軸7は第2支持部7b側を先端にして、第1支持穴CA1の反エンジン側の開口から反エンジン側に挿入される。そして、第2支持部7b側の先端が第3支持穴におけるミッションケースの閉塞された部位に当接するまで反エンジン側に挿入される。
第2支持部7b側の先端が第3支持穴におけるミッションケースの閉塞された部位に当接するまで反エンジン側に挿入された位置にあるとき、第1ボルト穴7cと第2ボルト穴CA3がリバース軸7の軸方向とは直行する方向に連通する。
回動規制用ボルト91は、第1ボルト穴7cに達する長さに設定されており、第2ボルト穴CA3におけるミッションケースCAの外部から内部に向かって回動規制用ボルト91を取り付けることにより、リバース軸7がミッションケースに対して回動及びリバース軸7の軸方向への移動が規制される。
リバース軸7上においてリバースアイドルギヤ36が軸方向に移動するのを防ぐために、後述するリバースアイドルギヤ36のボス部81の両端とミッションケースCAとの間にスラスト部材(第1スラスト部材92、第2スラスト部材93)が配設されている。また、本実施形態ではスラスト部材としてスラストメタルが採用している。
次に、リバースアイドルギヤ36のリバース軸7への支持構造について詳細に説明する。リバースアイドルギヤ36は、リバースドライブギヤ26と噛合うギヤ部36a、ギヤ部の内径側にボス部81を備えている。そしてボス部は、第軸受63側に形成された第1ボス部81aと反第軸受63側に形成された第2ボス部81bを備えている。
一般的な手動変速機では、ボス部はギヤ部36aの軸方向寸法と略同等に設定する。すなわちリバースドライブギヤ26の幅と同等とし、このリバースドライブギヤ26を固定する固定部材90のギヤと当接する図示左端面90aと略同等の位置とするのが通例であるが、本実施形態では第2ボス部bが固定部材90よりも反エンジン側の位置まで延設されており、以下に詳細に示すように、ボス部8をリバース軸7に支承する支承面も固定部材90よりも反エンジン側の位置まで延設されている。これにより、本実施形態におけるリバースアイドルギヤ36は、リバース軸7に対して倒れこみが抑制されている。
なお本実施例ではボス部81とリバース軸7の間にニードルベアリング70を配設しており、ボス部長さS1よりもニードルベアリング長さS2が短く設定されており、ボス部81とニードルベアリング70の当接面Sがリバースアイドルギヤ36のボス部をリバース軸7に支承する支承面となり、支承面端部は図示ニードルベアリング70の端部Saとなる。そのため本実施例では二ードルベアリング7の端部Saを固定部材90のリバースドライブギヤ26と当接する端面90aよりも反エンジン側に所定量延設した位置に設定している(図2に図示されているように、ニードルベアリング7の端部Saの位置を示すL1は、固定部材90のリバースドライブギヤ26と当接する端面90aの位置を示すL2よりも反エンジン側に配設されている)。
更に、本実施形態では、第1ボス部81aの軸方向寸法よりも第2ボス部81bの方が大きくなるように(軸方向に長くなるように)形成されている。もし仮に、リバースアイドルギヤ36のリバース軸7に対する倒れこみを抑制する為に、第2ボス部81bの軸方向寸法よりも第1ボス部81aの方が大きくなるように形成した場合には、第1ボス部aの軸方向寸法を大きくした分だけ、リバースアイドルギヤ36が反エンジン側に配設する必要がある。その結果、リバースアイドルギヤ36と噛合うリバースドライブギヤ26の軸方向位置も同様に反エンジン側に配設する必要があり、リバースドライブギヤ26の反エンジン側に配設されている固設部材90周辺がカウンタ軸6が延設された方向に大型化すると共に、入力軸延設部の長さが長くなり片持ち支持構造にともなう軸の撓みが大きくなってしまうためである。
本実施形態では、第1ボス部81aの軸方向寸法よりも第2ボス部81bの方が大きくなるように(軸方向に長くなるように)形成することにより、リバースドライブギヤ26の反エンジン側に配設されている固設部材90の周辺がカウンタ軸6が延設された方向に大型化するのを抑制可能となる。
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明に車両に搭載される手動変速機に関する発明であり、特に、追加の軸受を追加せずに前進ギヤ列の支持スパンを短くすることで前進段ギヤ列の低速化に伴う軸の撓みを防止しつつ、入力側動力伝達軸上に配設されたリバースドライブギヤと出力側動力伝達軸上に配設されたリバースドリブンギヤとに噛み合うリバースアイドルギヤのボス部支承面の長さを変更するという簡易な構造変更のみで軸受の外側に配置された後進ギヤ列の噛合いの悪化を防止する場合に有用である。
本発明の実施形態に係る手動変速機の動力伝達経路を占める骨子図である。 本発明の実施形態に係る手動変速機におけるリバースギヤ列周辺を詳細に示す展開図である。
1 エンジン(駆動源)
3 断接装置
4 入力軸(入力側動力伝達軸)
5 出力軸(出力側動力伝達軸)
6 カウンタ軸(入力側動力伝達軸)
7 リバース軸
16 リバースドリブンギヤ
26 リバースドライブギヤ
36 リバースアイドルギヤ
63 第軸受(一方端部の軸受)
70 ニードルベアリング
81 ボス部
81a 第1ボス部
81b 第2ボス部
90 ボルトナット(固定部材)
90a 固定部材90のリバースドライブギヤ26と当接する端面
S1 ボス部長さ
S2 ニードルベアリング長さ
Sa 支承面端部


Claims (3)

  1. 駆動源に連絡された入力側動力伝達軸と、
    車輪側に連絡された出力側動力伝達軸と、
    リバース軸と、
    を備えた手動変速機であって、
    前記入力側動力伝達軸及び前記出力側動力伝達軸上に配置された前進ギヤ列と、
    前進ギヤ列の両端部を支持する軸受と、
    前記入力側動力伝達軸及び前記出力側動力伝達軸のおのおのに、前記両端部を支持する
    受のうち一方端部の軸受部位から他方端部の軸受軸受側に向かって形成された入力
    軸延設部及び出力軸延設部と、
    前記入力軸延設部上に設けられたリバースドライブギヤと、
    前記出力軸延設部上に設けられたリバースドリブンギヤと、
    前記リバースドライブギヤ及び前記リバースドリブンギヤと常時噛合うと共に、前記リ
    バース軸に回転自在に支持されたリバースアイドルギヤと、
    前記リバース軸における前記リバースアイドルギヤの軸方向両側の位置においてミッショ
    ンケースに支持された軸支持部と、を備え、
    前記入力軸延設部は前記一方端部の受に片持ち支持される構成で、該入力軸延設部に
    配置されるリバースドライブギヤが前記一方端部の軸受軸受側に設けられた固定部材
    で固定される構成とされ、
    前記リバースアイドルギヤがギヤ部の内周側に形成されリバース軸に支承されるボス部
    を備え、
    該ボス部の前記一方端部の軸受の反軸受側の支承面端部が、前記リバースアイドルギヤの
    前記リバース軸に対する倒れこみが抑制されるように前記固定部材のリバースドライブギ
    ヤ当接面よりも反軸受側に延設配置されていることを特徴とする手動変速機。
  2. 請求項1に記載の手動変速機において、
    前記ボス部における前記一方端部の軸受の反軸受側の部位が、前記固定部材における前
    記一方端部の軸受の反軸受側の端面よりも反軸受側の軸方向位置まで延設されるように
    記一方端部の軸受側の部位に比べて軸方向に長くなるよう形成されたことを特徴とする手
    動変速機。
  3. 請求項1又は2に記載の手動変速機において、
    前記入力側動力伝達軸はカウンタ軸であり、更に、
    前記駆動源に断接装置を介して連絡された入力軸と、該入力軸上に設けられたカウンタ
    ドライブギヤと、該カウンタドライブギヤと噛合うと共に、前記カウンタ軸上に設けられ
    たカウンタドリブンギヤと、を更に有し、
    前記複数の前進ギヤ列のうち最高変速段が、前記入力軸と前記出力側動力伝達軸とが同
    回転となるように連結されることを特徴とする手動変速機。
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